JP2000239838A - 固相拡散接合されたスパッタリングターゲット組立体およびその製造方法 - Google Patents

固相拡散接合されたスパッタリングターゲット組立体およびその製造方法

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JP2000239838A
JP2000239838A JP3633599A JP3633599A JP2000239838A JP 2000239838 A JP2000239838 A JP 2000239838A JP 3633599 A JP3633599 A JP 3633599A JP 3633599 A JP3633599 A JP 3633599A JP 2000239838 A JP2000239838 A JP 2000239838A
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JP3633599A
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English (en)
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Akio Watanabe
秋夫 渡邊
Hitoshi Shimomukai
仁 下向
Katsumi Nakamura
克美 中村
Tetsuya Kojima
徹也 小島
Eiichi Shimizu
栄一 清水
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリングに使用されるターゲット材2
とバッキングプレート3とが、インサート材4を介して
接合されてなるスパッタリングターゲット組立体1とし
て、高温下においても高い密着性と高い接合強をが得ら
れ、さらに十分な接合剪断強度を備えたスパッタリング
ターゲット組立体1を製造する。 【解決手段】 スパッタリングに使用されるターゲット
材2とバッキングプレート3とが、インサート材4を介
して接合されてなるスパッタリングターゲット組立体1
を製造する際に、ターゲット材1および/またはバッキ
ングプレート3の接合表面を中心線平均粗さRaが0.
01〜3.0μmとなるように平坦化処理を施した上
で、ターゲット材2とバッキングプレート3とを固相拡
散接合により接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタリングに
使用されるターゲット材と、バッキングプレートとが、
インサート材を介して接合されたスパッタリングターゲ
ット組立体に関するものである。
【0002】また、本発明は、スパッタリングに使用さ
れるターゲット材と、バッキングプレートとが、インサ
ート材を介して接合されたスパッタリングターゲット組
立体の製造方法に関するものである。
【0003】
【従来の技術】スパッタリングターゲットは、スパッタ
リングにより各種半導体デバイスの電極、配線、素子、
保護膜等を基板上に形成するためのスパッタリング源と
なるものである。なお、半導体デバイスの分野では、ス
パッタリングターゲットには、Al、Al合金、高融点
金属(Ti,TiW,W,Mo等)およびその合金、高
融点シリサイド(MoSix,CoSix,WSix等)
が主に使用されており、スパッタリングターゲットは、
通常、これらの材料が円盤状に形成されてなる。
【0004】そして、スパッタリングによる成膜を行う
際は、スパッタリングターゲットの表面に、加速された
粒子を衝突させる。このとき、運動量の交換により、ス
パッタリングターゲットを構成する原子が空間に放出さ
れる。そこで、スパッタリングターゲットに対向する位
置に基板を配しておくことにより、スパッタリングター
ゲットから放出された粒子が基板上に堆積し、基板上に
薄膜が形成されることとなる。
【0005】このようなスパッタリングターゲットは、
通常、支持及び冷却を目的としてバッキングプレートと
呼ばれる裏当材とボンディングした組立体の状態で使用
される。すなわち、スパッタリングターゲットは、スパ
ッタリング時のスパッタリング源となるターゲット材
と、バッキングプレートとが接合されたスパッタリング
ターゲット組立体の状態で使用される。ここで、バッキ
ングプレートには、通常、OFC(無酸素銅)、Cu合
金、Al、Al合金、SUS(ステンレス鋼)、Ti又
はTi合金等のように、熱伝導性の良い金属又は合金が
使用される。
【0006】そして、スパッタリングを行う際は、スパ
ッタリング装置にスパッタリングターゲット組立体を取
り付け、バッキングプレートを冷却する。これにより、
スパッタリングの最中にターゲット材に生じる熱がバッ
キングプレートによって奪い取られ、ターゲット材の温
度上昇が防がれることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ター
ゲット材とバッキングプレートとのボンディングには、
In又はSn合金等のような低融点ロウ材を用いたロウ
付け法が主として採用されてきた。しかしながら、この
ような低融点ロウ材を用いたロウ付け法には、次のよう
な欠点があった。
【0008】第1に、ロウ材の融点がInで158℃、
Sn合金系では160〜300℃と低いために、スパッ
タリング時の温度が融点近くになると、接合剪断強度が
急激に低下してしまう。
【0009】第2に、室温での接合剪断強度がInで1
kgf/mm2程度、Sn合金系でも1〜1.5kgf
/mm2程度と低く、しかも低融点ロウ材であるため、
使用温度の上昇に伴って接合剪断強度が更に低下してし
まう。
【0010】第3に、ロウ付け法では、ボンディング時
のロウ材の凝固収縮によってターゲット材とバッキング
プレートとの接合面に気泡(ポア)が残存してしまいや
すく、未接着部分がない100%接合率のボンディング
は困難である。
【0011】このように、ロウ付け法ではターゲット材
とバッキングプレートとを強固に接合することが難しい
ため、スパッタリング時の投入パワーが低く制限されて
しまう。すなわち、ロウ付け法を採用したときには、例
えば、規定以上のスパッタリングパワーを付加したと
き、或いは冷却水の管理が不十分なときに、ターゲット
材の温度上昇に伴ってターゲット材とバッキングプレー
トとの接合強度が低下してしまう。更に、ロウ材の融点
以上にまで温度が上昇してしまうと、ロウ材が溶融して
しまい、ターゲット材がバッキングプレートから剥離し
てしまう。なお、このような問題を解消するために、低
融点ロウ材に代えて、高融点のロウ材を用いることも考
えられるが、高融点ロウ材では、ロウ付け時に高温とす
る必要があるために、ターゲット材の品質に悪影響を与
えるという問題があり実用的ではない。
【0012】以上のように、ロウ付け法ではスパッタリ
ング時の投入パワーが低く制限されてしまうが、近年、
スパッタリング成膜時のスループットを改善するため
に、スパッタリング時の投入パワーをより大きくする傾
向があり、そのために、ターゲット材とバッキングプレ
ートとの接合強度を高温下でも所定水準以上に維持しう
るスパッタリングターゲット組立体が要望されている。
【0013】このような要望に応えるものとして、特開
平4−143269号公報に、ターゲット材とバッキン
グプレートとを直接、或いはターゲット材よりも高融点
のスペーサを介して、これらを接合する方法が開示され
ている。ここで、ターゲット材とバッキングプレートと
を接合して一体化する方法については、主に爆発接合法
について説明されており、その他の方法としてホットプ
レス法、HIP法、ホットロール法が挙げてある。
【0014】しかしながら、これらの方法は、非常に大
きな衝撃又は負荷の下でターゲット材とバッキングプレ
ートとを強圧着するものであり、ターゲット材の変形と
それに伴う内部歪みや組織変化並びに表層部の汚染が激
しく、結晶粒径や結晶方位を調整したターゲット材には
好ましくない。
【0015】また、特開平6−158296号公報に、
結晶粒径が100μm以下のTiからなるターゲット材
と、Tiからなるバッキングプレートとを固相拡散接合
により接合する方法が開示されている。具体的には、タ
ーゲット材とバッキングプレートとを、真空下にて、歪
み速度を1×10-3/sec以下、加圧力を0.1〜2
0kgf/mm2、温度を350〜650℃とした条件
下で固相拡散接合させる方法が開示されている。特開平
6−158296号公報では、このような方法により、
未接着部分がない100%接合率のボンディングが可能
であり、高い密着力と高い接合強度が得られるとしてい
る。
【0016】しかしながら、このように固相拡散接合を
行っても、実際には十分な接合強度を得ることは困難で
ある。
【0017】本発明はこのような従来の実情に鑑みて提
案されたものであり、ターゲット材とバッキングプレー
トとが接合されてなるスパッタリングターゲット組立体
として、高温下でも高い密着力と高い接合強度が得ら
れ、しかも十分な接合剪断強度を備えたスパッタリング
ターゲット組立体を製造することが可能な方法を提供す
ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述の目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ターゲット材
とバッキングプレートとを、インサート材を介して固相
拡散接合により接合する際、ターゲット材および/また
はバッキングプレートの、インサート材との接合表面を
十分に平坦化した上で、これらを固相拡散接合すること
により、ターゲット材の結晶粒の成長を抑制し、かつタ
ーゲット材に変形等の悪影響を与えることなく、高い密
着力と高い接合強度が得られ、しかも十分な接合剪断強
度が得られることを見いだした。
【0019】ターゲット材とバッキングプレートの、イ
ンサート材との接合表面が粗いと、それらの接合面に隙
間が生じてしまい、その結果、固相拡散接合を行って
も、接合強度のばらつきや、接合強度の低下などの問題
が生じてしまう。そこで、本発明では、ターゲット材お
よび/またはバッキングプレートの、インサート材との
接合表面を十分に平坦化した上で、これらを固相拡散接
合するようにする。
【0020】すなわち、本発明に係るスパッタリングタ
ーゲット組立体は、スパッタリングに使用されるターゲ
ット材とバッキングプレートとインサート材とを備えて
なり、ターゲット材および/またはバッキングプレート
の、インサート材との接合表面が、中心線平均粗さRa
が0.01〜3.0.0μmとなるように平坦化された
上で、ターゲット材とバッキングプレートとがインサー
ト材を介して固相拡散接合により接合されてなることを
特徴とする。
【0021】そして、本発明に係るスパッタリングター
ゲット組立体の製造方法は、スパッタリングに使用され
るターゲット材とバッキングプレートとが、インサート
材を介して接合されてなるスパッタリングターゲット組
立体を製造する際に、ターゲット材および/またはバッ
キングプレートの、インサート材との接合表面を中心線
平均粗さRaが0.01〜3.0.0μmとなるように
平坦化した上で、ターゲット材とバッキングプレートと
をインサート材を介して固相拡散接合により接合させる
ことを特徴とする。
【0022】ここで、固相拡散接合を行う際に加える圧
力は、0.5〜3.0kgf/mm2が好適であり、固
相拡散接合を行う際の温度は、250〜500℃が好適
である。 以上のような本発明に係るスパッタリングタ
ーゲット組立体は、ターゲット材および/又はバッキン
グプレートの、インサート材との接合表面を十分に平坦
化した上で、ターゲット材とバッキングプレートとをイ
ンサート材を介して固相拡散接合により接合されている
ので、接合面に隙間が生じることがなく、ターゲット材
とバッキングプレートとが確実に接合されている。
【0023】そして、以上のような本発明に係るスパッ
タリングターゲット組立体の製造方法では、ターゲット
材および/またはバッキングプレートの、インサート材
との接合表面を十分に平坦化した上で、ターゲット材と
バッキングプレートとをインサート材を介して固相拡散
接合により接合させるようにしているので、接合面に隙
間が生じるようなことがなく、ターゲット材とバッキン
グプレートとを確実に接合することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能
であることは言うまでもない。
【0025】本発明を適用して作製されるスパッタリン
グターゲット組立体の一例を図1に示す。このスパッタ
リングターゲット組立体1は、ターゲット材2と、バッ
キングプレート3とがインサート材4を介して、ターゲ
ット材2とインサート材3との接合面5およびターゲッ
ト材2とインサート材4との接合面5において、それぞ
れ固相拡散接合により強固に接合されてなる。
【0026】ここで、ターゲット材2は、スパッタリン
グによる成膜時にスパッタリング源となるものであり、
成膜に使用される材料からなる。そして、本発明におい
て使用可能なターゲット材2は、インサート材4と固相
拡散接合が可能な材料からなるものである。具体的に
は、Ti、Ti合金、Al、Al合金等が使用可能であ
る。ここで、ターゲット材2に使用するTi合金として
は、例えば、Tiに10重量%以下のAl、Sn、V又
はW等を添加したような合金が使用可能である。なお、
ターゲット材2として、Ti又はTi合金を使用すると
きは、結晶粒径が100μm以下のものを使用すること
が好ましい。このように、結晶粒径を小さくしておくこ
とにより、スパッタリング時のパーティクルの発生量を
低減することができる。
【0027】一方、バッキングプレート3は、スパッタ
リング時にターゲット材2を冷却するためのものであ
り、熱伝導性の良い材料からなる。そして、本発明にお
いて使用可能なバッキングプレート3は、インサート材
4と固相拡散接合が可能な材料からなるものである。具
体的には、Al、Al合金、OFC(無酸素銅)、Cu
合金、Ti、Ti合金、SUS(ステンレス鋼)等が使
用可能である。
【0028】また、インサート材4は、ターゲット材2
とバッキングプレート3との間に挟まれて、スパッタリ
ングターゲット組立体1を構成するものであり、金属ま
たは合金の中から選択される1種以上の材料からなる。
そして、本発明において使用可能なインサート材4は、
ターゲット材2およびバッキングプレート3と固相拡散
接合が可能な材料からなるものである。具体的には、A
l、Al合金およびAu等が使用可能である。
【0029】つぎに、図1に示したスパッタリングター
ゲット組立体1の製造方法について、図2に示す工程図
を参照して説明する。
【0030】スパッタリングターゲット組立体1を作製
する際は、先ず、所定の最終形状、もしくは中間形状に
加工されたターゲット材2を作製するとともに、所定の
最終形状、もしくは中間形状に加工されたバッキングプ
レート3、および、所定の最終形状、もしくは中間形状
に加工されたインサート材4を作製する。
【0031】そして、ターゲット材2を作製する際は、
先ず、ターゲット材2の材料からなるビレット6に対し
て、所定の熱処理7と鍛造処理8とを施し、その後、圧
延処理9を施して所定の形状に圧延する。ターゲット材
2の結晶粒径や結晶方位等は、これらの熱処理7、鍛造
処理8及び圧延処理9によって決定される。その後、必
要に応じて更に熱処理10を施した上で、機械加工11
を施して所定の最終形状、もしくは中間形状とする。
【0032】そして、本発明では、この機械加工11に
おいて、ターゲット材2の表面のうち、少なくともイン
サート材4との接合面となる面に対して鏡面処理を施
し、中心線平均粗さRaが0.01〜3.0.0μmと
なるように平坦化する。ただし、バッキングプレート3
においてインサート材4との接合面を鏡面処理を施す場
合は、必ずしもターゲット材2の鏡面処理は施さなくて
も良い。そして、鏡面処理の後、ターゲット材2に対し
て、イソプロピルアルコール(IPA)、アセトン又は
エタノール等の有機溶剤を用いて脱脂及び洗浄処理を施
す。以上の工程により、ターゲット材2が完成する。
【0033】一方、バッキングプレート3を作製する際
は、バッキングプレート3の材料からなるビレット12
に対して、機械加工13を施して所定の最終形状、また
は中間形状とする。なお、バッキングプレート3に関し
ては、結晶粒径や結晶方位等は問題とならないので、タ
ーゲット材2の作製において行ったような熱処理、鍛造
処理及び圧延処理等は不要である。そして、本発明で
は、この機械加工13において、バッキングプレート3
の表面のうち、少なくともインサート材4との接合面と
なる面に対して鏡面処理を施し、中心線平均粗さRaが
0.01〜3.0μmとなるように平坦化する。ただ
し、ターゲット材3においてインサート材4との接合面
を鏡面処理を施す場合は、必ずしもバッキングプレート
3の鏡面処理は施さなくても良い。そして、鏡面処理の
後、バッキングプレート3に対して、イソプロピルアル
コール(IPA)、アセトン又はエタノール等の有機溶
剤を用いて脱脂及び洗浄処理を施す。以上の工程によ
り、バッキングプレート3が完成する。
【0034】なお、ターゲット材2やバッキングプレー
ト3に対する鏡面処理は、機械的な研磨で行うようにし
ても良いし、化学的なエッチングで行うようにしても良
いし、また、機械的な研磨と、化学的なエッチングとを
組み合わせたメカノケミカル研磨によって行うようにし
てもよい。ここで、メカノケミカル研磨とは、例えば、
pH9.0〜12.0程度の弱アルカリ性溶液に、コロ
イダルシリカ、SiO2系超微粒子、ダイヤモンド又は
ZrO2等の微粒子からなる砥粒を10〜40重量%程
度分散させた研磨液を用いて、研磨液中の砥粒による機
械的研磨と、アルカリ性溶液による化学的なエッチング
とを組み合わせて被研磨材を研磨する方法である。この
ようなメカノケミカル研磨では、研磨液の溶液のpHを
変化させることによって化学的研磨の速度を制御するこ
とが可能であり、また、研磨液中の砥粒の種類や濃度を
変化させることによって機械的研磨の速度を制御するこ
とが可能である。
【0035】また、インサート材4を作製する際は、先
ず、インサート材4の材料からなるビレット14対し
て、所定の鍛造処理15を施し、その後、圧延処理16
を施して所定の形状に圧延する。その後、バッチング処
理17を施し、最後に機械加工18を施して所定の最終
形状、もしくは中間形状とする。そして、イソプロピル
アルコール(IPA)、アセトン又はエタノール等の有
機溶剤を用いて脱脂及び洗浄処理を施す。以上の工程に
より、インサート材4が完成する。
【0036】次に、以上のように作製されたターゲット
材2とバッキングプレート3とを、鏡面処理が施された
面がインサート材4に接するようにインサート材4を介
して重ね合わせて接合処理19を施す。インサート材4
は1種類でもよく、また、数種類のものを複数挿入して
も良い。ここで、接合処理19は、固相拡散接合により
行う。固相拡散接合では、ターゲット材2とインサート
材4およびバッキングプレート3とインサート材4との
接合面において、ターゲット材2の構成原子と、インサ
ート材4およびバッキングプレート3とインサート材4
との構成原子とがそれぞれ相互に拡散し、金属間化合物
を生成する。これにより、ターゲット材2とインサート
材4およびバッキングプレート3とインサート材4が接
合され、したがって、ターゲット材2とインサート材4
とバッキングプレート3とが一体に接合される。このよ
うな固相拡散接合では、高い密着性と高い接合強度とを
得ることができる。
【0037】ここで、固相拡散接合は、1Torr以下
の真空雰囲気下で行う。これは、固相拡散接合時におけ
る酸化物の形成を防止するためである。なお、固相拡散
接合は、より低圧の雰囲気中で行うことが好ましいが、
あまりに低圧とすることは現実的には難しい。したがっ
て、固相拡散接合は、6×100〜1×10-3Torr
程度の真空雰囲気下で行うのが実用的である。
【0038】また、固相拡散接合を行う際に加える圧力
は、0.1〜5.0kgf/mm2とすることが好まし
く、より好ましくは0.5〜3.0kgf/mm2とす
る。
【0039】ここで、固相拡散接合を行う際に加える圧
力の下限を0.1kgf/mm2としたのは、0.1k
gf/mm2未満の加圧力では、接合界面における拡散
が生じにくく、良好な固相拡散接合を行うことができな
いからである。また、加圧力を0.5kgf/mm2
上としたほうがより好ましいのは、このように十分に大
きな圧力を加えたほうが、より強固な接合を図ることが
可能となるからである。
【0040】一方、固相拡散接合を行う際に加える圧力
の上限を5.0kgf/mm2としたのは、5.0kg
f/mm2を越えるような圧力では、ターゲット材2や
バッキングプレート3に損傷や変形等を招く恐れがある
からである。また、加圧力を3.0kg/cm2以下と
したほうがより好ましいのは、上述のような損傷や変形
等の可能性を確実に回避できるからである。
【0041】また、固相拡散接合を行う際の温度は、2
00〜650℃とすることが好ましく、より好ましくは
460〜500℃程度とする。
【0042】ここで、固相拡散接合を行う際の温度の下
限を200℃としたのは、200℃未満の温度では原子
の拡散が不十分であり、良好な固相拡散接合を行うこと
ができないからである。また、460℃以上としたほう
がより好ましいのは、このように十分に高い温度として
おけば、接合界面において原子が確実に拡散するので、
より良好な固相拡散接合を行うことができ、より強固な
接合を図ることが可能となるからである。
【0043】一方、固相拡散接合を行う際の温度の上限
を650℃としたのは、650℃を越えるような温度で
は、ターゲット材2に結晶粒の成長が起こる恐れがある
からである。しかも、650℃を越えるような高温で
は、バッキングプレート3が熱変形したり溶解するよう
な可能性もある。また、500℃以下としたほうがより
好ましいのは、上述のような、ターゲット材2の結晶粒
成長や、バッキングプレート3の熱変形や溶解等の問題
を、より確実に回避できるからである。
【0044】なお、固相拡散接合を行う際に加える圧力
の最適値は、固相拡散接合時の温度や、ターゲット材
2、インサート材4及びバッキングプレート3の材質等
に依存し、同様に、固相拡散接合を行う際の温度の最適
値も、固相拡散接合時の加圧力や、ターゲット材2、イ
ンサート材4及びバッキングプレート3の材質等に依存
する。したがって、固相拡散接合を行う際に加える圧力
や、固相拡散接合を行う際の温度等の最適値は、ターゲ
ット材2、バッキングプレート3およびインサート材4
の材質等の条件を考慮して、上述したような範囲にて適
宜設定することが好ましい。
【0045】以上のような固相拡散接合では、接合時の
温度が比較的に低いために、ターゲット材2の結晶粒径
や結晶方位等に変化が生じるようなことがない。しか
も、固相拡散接合では、接合時に加える圧力が比較的に
低いために、ターゲット材2に不均質な歪みや組織変化
等が生じるようなことがない。更に、固相拡散接合で
は、接合面に気泡(ポア)等が発生するようなことがな
く、高い密着性と高い接合強度とが得られる。このよう
に、固相拡散接合では、ターゲット材2に殆ど影響を与
えることなく、ターゲット材2とバッキングプレート3
とを強固に接合することができる。
【0046】そして、特に本発明では、固相拡散接合を
行う前に、ターゲット材2および/またはバッキングプ
レート3の接合面を中心線平均粗さRaが0.01〜
3.0μmとなるように平坦化している。したがって、
ターゲット材2および/またはとバッキングプレート3
とインサート材4との間に隙間が生じるようなことな
く、接合面の全面にわたって確実にターゲット材2とバ
ッキングプレート3とが接合される。すなわち、本発明
では、ターゲット材2および/またはバッキングプレー
ト3の接合面を精度良く平坦化しているので、ターゲッ
ト材2とバッキングプレート3の接合面の全面にわたっ
て固相拡散接合が良好に行われ、ターゲット材2および
バッキングプレート3とがインサート材を介して、それ
らの接合面の全面にわたって非常に強固に接合される。
【0047】なお、ターゲット材2とバッキングプレー
ト3との接合強度を向上するという観点からは、それら
の接合面の中心線平均粗さRaは0.01μm未満であ
っても良い。しかしながら、中心線平均粗さRaを0.
01μm未満とするには、鏡面処理工程に多大な手間や
時間がかかり、また、そこまで細かい鏡面処理を行う
と、接合表面に研磨剤等の粉末が付着し、接合強度の劣
化の原因となる可能性があるため、接合面の中心線平均
粗さRaは0.01μm以上とするのが好ましい。
【0048】また、接合を行う手法としては、ホットプ
レス法、HIP法、ホットロール法等を用いることがで
きる。
【0049】以上の工程により、ターゲット材2とイン
サート材4およびバッキングプレート3とインサート材
4とを、固相拡散接合により接合することにより、スパ
ッタリングターゲット組立体1が完成する。そして、こ
のように作製されたスパッタリングターゲット組立体1
は、通常は、機械加工20が施されて所定の寸法とされ
た上で、超音波探傷装置によって接合状態に検査21が
施された上で出荷される。
【0050】
【実施例】つぎに、実際にターゲット材2とバッキング
プレート3をインサート材4を介して固相拡散接合によ
り接合してスパッタリングターゲット組立体1を作製
し、それらの接合強度を調べた結果について説明する。
【0051】なお、以下に挙げる例において、ターゲッ
ト材2には、99.99%のチタンからなり、直径が3
20mm、厚みが10mmのものを使用し、バッキング
プレート3には、工業純度のTi(JIS2種材)から
なり、直径が320mm、厚みが10mmのものを使用
し、インサート材には、JIS−A5020のAlから
なり、直径が320mm、厚みが0.5mmのアルミシ
ートを使用した。
【0052】また、接合強度の測定は、島津製作所製の
精密万能試験機を用いて、図3に示すように、インサー
ト材を介してターゲット材2とバッキングプレート3と
が接合されたスパッタリングターゲット組立体1を切り
出した試験片22に対して、それらをターゲット材2と
バッキングプレート3とをずらす方向に力Fを加えたと
きの接合剪断強度を測定した。ここで、試験片22に
は、作製したスパッタリングターゲット組立体1を、長
さt1が40mm、幅t2が10mm、高さt3が2
0.5mmとなるように切り出したものを用いた。ま
た、試験片の上下には直径5mmの通し孔を空け、その
通し孔にボルトを通すことにより試験機に固定した。そ
して試験片を上下に引っ張ることにより、ターゲット材
2とバッキングプレート3とをずらす力を加えた。ま
た、測定時の温度は室温とし、測定時のクロスヘッド速
度は0.5mm/minとした。
【0053】実験1 本実験では、固相拡散接合前にターゲット材2における
インサート材4との接合表面を平坦化させ、面祖度を中
心線中心線平均粗さRaを0.01〜5μmの範囲で変
化させて、複数のスパッタリングターゲット組立体1を
作製し、それらのスパッタリングターゲット組立体1に
ついて、上述のような接合剪断強度を測定した。なお、
本実験においては、ターゲット材2とバッキングプレー
ト3とをインサート材4を介して積層させ密着させた状
態で、1×10-2Torrの真空下にて、接合温度を4
50℃、加圧力を2.5kgf/mm2、保持時間を
0.5時間として、固相拡散接合を行った。また、ター
ゲット材2におけるインサート材4との接合表面の平坦
化処理は、ダイアモンドバイトを使用して切削加工によ
り実施した。
【0054】上記のようにして作製したスパッタリング
ターゲット組立体1について、ターゲット材2の接合表
面の中心線中心線平均粗さと、接合剪断強度との関係を
調べた結果を図4に示す。
【0055】図4からわかるように、ターゲット材2の
接合表面の中心中心線平均粗さが、0.01〜3.0μ
mの範囲においては接合剪断強度は十分な強度を保って
いるが、3.0μmを超えると急激に低下する。このこ
とから、固相拡散接合前におけるターゲット材2の接合
表面の中心中心線平均粗さは、0.01〜3.0μmの
範囲とすることが好ましく、これにより、固相拡散接合
が良好に行われ、ターゲット材2とバッキングプレート
3とがインサート材4を介して強固に接合されることが
わかる。
【0056】ターゲット材2の代わりに、バッキングプ
レート3のインサート材4との接合表面を平坦化し、実
験を行ったところ、同様の結果が得られた。
【0057】また、ターゲット材2およびバッキングプ
レート3の両方において、インサート材4との接合表面
を平坦化し、実験を行った場合においても同様の結果が
得られた。
【0058】実験2 本実験では、固相拡散接合前にターゲット材2における
インサート材4との接合表面の面粗度を中心線平均粗さ
Ra0.3に加工してスパッタリングターゲット組立体
1を作製した場合と、固相拡散接合前にターゲット材2
およびバッキングプレート3の、インサート材4との接
合表面の面粗度を中心線平均粗さRa0.3に加工し
て、スパッタリングターゲット組立体1を作製した場合
とにおいて、接合剪断強度の径方向依存性を調べた。す
なわち、図5に示すように、作製された直径320mm
のスパッタリングターゲット組立体1の直径上において
中心部より50mmずつの間隔をおいた位置より切り出
した7ヶの試験片22a、22b、22c、22d、2
2e、22f、22gについて接合剪断強度を調べた。
その結果を図6に示す。なお、本実験においては、ター
ゲット材2とバッキングプレート3とをインサート材4
を介して積層させて密着させた状態で、1×10-2To
rrの真空下にて、接合温度を450℃、加圧力を2.
5kgf/mm2、保持時間を0.5時間として、固相
拡散接合を行った。また、ターゲット材およびバッキン
グプレート3におけるインサート材との接合表面の平坦
化処理は、ダイアモンドバイトを使用して切削加工によ
り実施した。
【0059】また、比較例として、接合表面の平坦化処
理を行わず、従来の固相拡散接合によりターゲット材2
とバッキングプレートとをインサート材4を介して接合
させて作製したスパッタリングターゲット組立体1につ
いても同様にして接合剪断強度を調べた。その結果を図
6に示す。
【0060】図6に示すように、ターゲット材2のイン
サート材4との接合表面のみを中心線平均粗さRa0.
3に加工した場合は、スパッタリングターゲット組立体
1の全面にわたって、接合剪断強度は4.5kgf/m
2程度を示している。これにより、スパッタリングタ
ーゲット組立体1の接合剪断強度の径方向依存性は認め
られず、接合面の全面にわたって固相拡散接合が良好に
行われ、ターゲット材2とバッキングプレートとが強固
に接合されていることがわかる。
【0061】また、図6に示すように、ターゲット材2
とバッキングプレート3の両方の接合表面を中心線平均
粗さRa0.3に加工した場合においても、スパッタリ
ングターゲット組立体1の全面にわたって、接合剪断強
度は5.0kgf/mm2程度を示している。これによ
り、スパッタリングターゲット組立体1の接合剪断強度
の径方向依存性は認められず、接合面の全面にわたって
固相拡散接合が良好に行われ、ターゲット材2とバッキ
ングプレートとが強固に接合されていることがわかる。
【0062】そして、図6に示すように、従来の固相拡
散接合により接合したスパッタリングターゲット組立体
1においては、接合強度の径方向依存性は認められない
が、接合剪断強度は、4.0kgf/mm2程度にとど
まっている。
【0063】したがって、これらのことから、本発明を
適用した固相拡散接合によってターゲット材2とバッキ
ングプレートとを接合することにより、従来の固相拡散
接合法よりも優れた接合強度が得られることは明らかで
ある。また、インサート材との接合表面の平坦化処理
は、ターゲット材2またはバッキングプレート3の一方
のみにおいて実施するよりも、ターゲット材2およびバ
ッキングプレート3の双方に施した方が、より高い接合
剪断強度を得られ、より優れたスパッタリングターゲッ
ト組立体が得られることがわかる。
【0064】実験3 本実験では、作製されたスパッタリングターゲット組立
体1の接合剪断強度の温度依存性を調べた。すなわち、
本実験では、作製されたスパッタリングターゲット組立
体1について、25℃、50℃、100℃、150℃、
200℃、250℃、300℃、350℃、400℃、
450℃、500℃の各温度における接合剪断強度を測
定した。
【0065】なお、本実験で使用したスパッタリングタ
ーゲット組立体1は、ターゲット材2およびバッキング
プレート3の、インサート材との接合表面を中心線平均
粗さRa0.3に加工した上で、これらをインサート材
4を介して積層させて密着させた状態で、1×10-2
orrの真空下にて、接合温度を450℃、加圧力を
2.5kgf/mm2、保持時間を0.5時間として、
固相拡散接合を行った。また、ターゲット材2およびバ
ッキングプレート3のインサート材との接合表面の平坦
化処理は、ダイアモンドバイトを使用して切削加工によ
り実施した。
【0066】スパッタリングターゲット組立体1の接合
剪断強度と、温度との関係を調べた結果を図7に示す。
なお、図7には、平坦化処理を行わない従来の固相拡散
接合によって、ターゲット材2とバッキングプレート3
をインサート材を介して接合したときの、接合剪断強度
の温度依存性を調べた結果も載せた。
【0067】図7に示すように、本発明を適用して作製
されたスパッタリングターゲット組立体1では、300
℃以下の温度においては、温度によらず5kgf/mm
2程度の高い切断剪断強度を得られており、350℃に
おいても4.5kgf/mm2程度、そして400℃の
高温においても3kgf/mm2以上の切断剪断強度を
得られている。それに対し、従来の固相拡散接合により
作製されたスパッタリングターゲット組立体1では、3
50℃ではすでに3.5kgf/mm2を下回ってお
り、400℃においては2.5kgf/mm2まで低下
してしまう。
【0068】これらのことから、本発明を適用したスパ
ッタリングターゲット組立体1は、高温下においても強
固な接合が保持され、温度依存性においても従来の固相
拡散接合によって作製されたスパッタリングターゲット
組立体1よりも優れた接合剪断強度を得られることがわ
かる。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明で
は、ターゲット材とバッキングプレートとをインサート
材を介して接合する際に、固相拡散接合を採用している
ため、接合面に気泡(ポア)等が生じることなく、未接
着部分がない100%接合率を実現することができる。
しかも、本発明では、ターゲット材およびバッキングプ
レートのインサート材との接合表面を十分に平坦化した
上で、ターゲット材とバッキングプレートとをインサー
ト材を介して固相拡散接合により接合しているので、高
温下においても高い密着力と高い接合強度が得られ、し
かも十分な接合剪断強度を備えたスパッタリングターゲ
ット組立体を製造することができる。
【0070】以上のように、本発明の固相拡散接合され
たスパッタリングターゲット組立体の製造方法によれ
ば、高温下においてもターゲット材とバッキングプレー
トとの間に十分に強固な接合強度を有するスパッタリン
グターゲット組立体を製造することができる。
【0071】また、本発明の固相拡散接合されたスパッ
タリングターゲット組立体は、高温下においてもターゲ
ット材とバッキングプレートとの間に十分に強固な接合
強度を有する。
【0072】したがって、本発明によれば、ターゲット
材とバッキングプレートとの接合が高温下において強固
に保持されるスパッタリングターゲット組立体を提供す
ることができ、その結果として、例えば、スパッタリン
グ時の投入パワーをさらに大きくすることが可能とな
る。
【0073】更に、本発明では、固相拡散接合を採用し
ているので、比較的に低温にてターゲット材とバッキン
グプレートとを接合できる。したがって、ターゲット材
の結晶粒が成長してしまうようなことがないという利点
もある。また、本発明では、固相拡散接合を採用してい
るので、ターゲット材やバッキングプレートに大きな圧
力を加える必要がない。したがって、ターゲット材とバ
ッキングプレートの接合時にターゲット材に対して損傷
を与えるような恐れがないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して作製されるスパッタリングタ
ーゲット組立体の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用したスパッタリングターゲット組
立体の製造工程の一例を説明した工程図である。
【図3】本実施例において接合剪断強度を調べる際に作
製した試験片を説明する図である。
【図4】ターゲット材のインサート材との接合表面を、
中心平均粗さRaが0.01〜5μmとなるように平坦
化処理したときの、接合剪断強度を調べた結果を示す図
である。
【図5】スパッタリングターゲット組立体から試験片を
切り出す様子を示す模式図である。
【図6】スパッタリングターゲット組立体の接合剪断強
度の径方向依存性を調べた結果を示す図である。
【図7】スパッタリングターゲット組立体の接合剪断強
度と、温度との関係を調べた結果を示す図である。
【符号の説明】
0 スパッタリングターゲット組立体、2 ターゲット
材、3 バッキングプレート、4 インサート材、22
試験片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 克美 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 (72)発明者 小島 徹也 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 (72)発明者 清水 栄一 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 Fターム(参考) 4K029 CA05 DC03 DC12 DC22 4M104 BB02 BB14 DD40

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリングに使用されるターゲット
    材と、バッキングプレートと、インサート材とを備えて
    なるスパッタリングターゲット組立体において、 上記
    ターゲット材および/または上記バッキングプレート
    の、上記インサート材との接合表面が、中心線平均粗さ
    Raが0.01〜3.0.0μmとなるように平坦化さ
    れた上で、上記ターゲット材と上記バッキングプレート
    とが上記インサート材を介して固相拡散接合により接合
    されたこと、 を特徴とする固相拡散接合されたスパッタリングターゲ
    ット組立体。
  2. 【請求項2】 スパッタリングに使用されるターゲット
    材と、バッキングプレートとがインサート材を介して接
    合されてなるスパッタリングターゲット組立体を製造す
    る際に、 上記ターゲット材および/または上記バッキングプレー
    トの、上記インサート材との接合表面を中心線平均粗さ
    Raが0.01〜3.0.0μmとなるように平坦化し
    た上で、上記ターゲット材と上記バッキングプレートと
    を上記インサート材を介して固相拡散接合により接合す
    ること、 を特徴とする固相拡散接合されたスパッタリングターゲ
    ット組立体の製造方法。
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