JP2000239837A - 固相拡散接合されたスパッタリングターゲット組立体の分離方法 - Google Patents

固相拡散接合されたスパッタリングターゲット組立体の分離方法

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JP2000239837A
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克美 中村
Hitoshi Shimomukai
仁 下向
Akio Watanabe
秋夫 渡邊
Tetsuya Kojima
徹也 小島
Eiichi Shimizu
栄一 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターゲット材2とバッキングプレート3とが
インサート材4を介して固相拡散接合により強固に接合
されてなるスパッタリングターゲット組立体1において
簡便且つ確実な方法にてターゲット材2とバッキングプ
レート3とを分離することにより、ターゲット材2とバ
ッキングプレート3とを再利用する。 【解決手段】 スパッタリングターゲット組立体1を、
インサート材4の融点以上の温度に加熱することによ
り、インサート材4を溶融させてターゲット材2とバッ
キングプレート3とを分離させる。また、スパッタリン
グターゲット組立体1を、インサート材4の融点以下の
温度に熱することにより、インサート材4と、ターゲッ
ト材2および/またはバッキングプレート3との接合強
度を低下させた状態において外力負荷を加えることによ
りターゲット材2とバッキングプレート3とを分離させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッキングプレー
トを有するスパッタリングターゲット組立体の分離方法
に関するものであり、詳しくは、スパッタリングに使用
されるターゲットとバッキングプレートとが、インサー
ト材を介して固相拡散接合されたスパッタリングターゲ
ット組立体の分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スパッタリングターゲットは、スパッタ
リングにより各種半導体デバイスの電極、配線、素子、
保護膜等を基板上に形成するためのスパッタリング源と
なるものである。なお、半導体デバイスの分野では、ス
パッタリングターゲットには、Al、Al合金、高融点
金属(Ti,TiW,W,Mo等)およびその合金、高
融点シリサイド(MoSix,CoSix,WSix等)
が主に使用されており、スパッタリングターゲットは、
通常、これらの材料が円盤状に形成されてなる。
【0003】そして、スパッタリングによる成膜を行う
際は、スパッタリングターゲットの表面に、加速された
粒子を衝突させる。このとき、運動量の交換により、ス
パッタリングターゲットを構成する原子が空間に放出さ
れる。そこで、スパッタリングターゲットに対向する位
置に基板を配しておくことにより、スパッタリングター
ゲットから放出された粒子が基板上に堆積し、基板上に
薄膜が形成されることとなる。
【0004】このようなスパッタリングターゲットは、
通常、支持及び冷却を目的としてバッキングプレートと
呼ばれる裏当材とボンディングした組立体の状態で使用
される。すなわち、スパッタリングターゲットは、スパ
ッタリング時のスパッタリング源となるターゲット材
と、バッキングプレートとが接合されたスパッタリング
ターゲット組立体の状態で使用される。ここで、バッキ
ングプレートには、通常、OFC(無酸素銅)、Cu合
金、Al、Al合金等のように、熱伝導性の良い金属又
は合金が使用される。また、バッキングプレートは、ス
パッタリングターゲット組立体をスパッタリング装置に
支持するため高い強度も必要とされ、SUS(ステンレ
ス鋼)やTi、またはTi合金等の高強度金属、および
その合金が使用される。
【0005】そして、スパッタリングを行う際は、スパ
ッタリング装置にスパッタリングターゲット組立体を取
り付け、バッキングプレートを冷却する。これにより、
スパッタリングの最中にターゲット材に生じる熱がバッ
キングプレートによって奪い取られ、ターゲット材の温
度上昇が防がれることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、ター
ゲット材とバッキングプレートとのボンディングには、
In又はSn合金等のような低融点ロウ材を用いたロウ
付け法が主として採用されてきた。しかしながら、この
ような低融点ロウ材を用いたロウ付け法には、次のよう
な欠点があった。
【0007】第1に、ロウ材の融点がInで158℃、
Sn合金系では160〜300℃と低いために、スパッ
タリング時の温度が融点近くになると、接合剪断強度が
急激に低下してしまう。
【0008】第2に、室温での接合剪断強度がInで1
kgf/mm2程度、Sn合金系でも1〜1.5kgf
/mm2程度と低く、しかも低融点ロウ材であるため、
使用温度の上昇に伴って接合剪断強度が更に低下してし
まう。
【0009】第3に、ロウ付け法では、ボンディング時
のロウ材の凝固収縮によってターゲット材とバッキング
プレートとの接合面に気泡(ポア)が残存してしまいや
すく、未接着部分がない100%接合率のボンディング
は困難である。
【0010】このように、ロウ付け法ではターゲット材
とバッキングプレートとを強固に接合することが難しい
ため、スパッタリング時の投入パワーが低く制限されて
しまう。すなわち、ロウ付け法を採用したときには、例
えば、規定以上のスパッタリングパワーを付加したと
き、或いは冷却水の管理が不十分なときに、ターゲット
材の温度上昇に伴ってターゲット材とバッキングプレー
トとの接合強度が低下してしまう。更に、ロウ材の融点
以上にまで温度が上昇してしまうと、ロウ材が溶融して
しまい、ターゲット材がバッキングプレートから剥離し
てしまう。なお、このような問題を解消するために、低
融点ロウ材に代えて、高融点のロウ材を用いることも考
えられるが、高融点ロウ材では、ロウ付け時に高温とす
る必要があるために、ターゲット材の品質に悪影響を与
えるという問題があり実用的ではない。
【0011】以上のように、ロウ付け法ではスパッタリ
ング時の投入パワーが低く制限されてしまうが、近年、
スパッタリング成膜時のスループットを改善するため
に、スパッタリング時の投入パワーをより大きくする傾
向があり、そのために、ターゲット材とバッキングプレ
ートとの接合強度を高温下でも所定水準以上に維持しう
るスパッタリングターゲット組立体が要望されている。
【0012】このような要望に応えるものとして、特開
平4−143269号公報に、ターゲット材とバッキン
グプレートとを直接、或いはターゲット材よりも高融点
のスペーサを介して、これらを接合する方法が開示され
ている。ここで、ターゲット材とバッキングプレートと
を接合して一体化する方法については、主に爆発接合法
について説明されており、その他の方法としてホットプ
レス法、HIP法、ホットロール法が挙げてある。
【0013】しかしながら、これらの方法は、非常に大
きな衝撃又は負荷の下でターゲット材とバッキングプレ
ートとを強圧着するものであり、ターゲット材の変形と
それに伴う内部歪みや組織変化並びに表層部の汚染が激
しく、結晶粒径や結晶方位を調整したターゲット材には
好ましくない。
【0014】また、特開平6−158296号公報に、
結晶粒径が100μm以下のTiからなるターゲット材
と、Tiからなるバッキングプレートとを固相拡散接合
により接合する方法が開示されている。具体的には、タ
ーゲット材とバッキングプレートとを、真空下にて、歪
み速度を1×10-3/sec以下、加圧力を0.1〜2
0kgf/mm2、温度を350〜650℃とした条件
下で固相拡散接合させる方法が開示されている。特開平
6−158296号公報では、このような方法により、
未接着部分がない100%接合率のボンディングが可能
であり、高い密着力と高い接合強度が得られるとしてい
る。
【0015】そして、近年では上述したような固相拡散
接合により作製されたスパッタリングターゲット組立体
が主流となりつつあり、その場合、高い接合強度が得ら
れるが、その反面ターゲット材とバッキングプレートと
の分離が非常に困難になる。ターゲット材とバッキング
プレートとを分離し、ターゲット材およびバッキングプ
レートを再利用することを考えた場合、ターゲット材を
溶融させる、切削する、または接合面近傍で切断すると
いう手段によりターゲット材とバッキングプレートとを
分離することが考えられる。しかしながら、このような
ターゲット材とバッキングプレートとの分離方法および
再利用法は、作業が繁雑となり、またコストの上昇を招
くため、実際には分離されることがなく金属屑として廃
棄されており、すなわち事実上は再利用は考えられてお
らず、資源の有効利用および環境保全の観点から好まし
い状況とはいえない。
【0016】したがって、本発明は上述した従来の実情
に鑑みて提案されたものであり、ターゲット材とバッキ
ングプレートとがインサート材を介して強固に接合され
たスパッタリングターゲット組立体において、簡便且つ
確実にターゲット材とバッキングプレートとを分離する
方法を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るスパッタリングターゲット組立体の
分離方法は、スパッタリングターゲット組立体を、イン
サート材の融点以上の温度に加熱することにより、イン
サート材を溶融させてターゲット材とバッキングプレー
トとを分離させること、またはスパッタリングターゲッ
ト組立体を、インサート材の融点以下の温度に熱するこ
とにより、インサート材と、ターゲット材および/また
はバッキングプレートとの接合強度を低下させた状態に
おいて外力負荷を加えることによりターゲット材とバッ
キングプレートとを分離させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0019】図1にスパッタリングに使用されるターゲ
ット材2とバッキングプレート3とがインサート材4を
介して拡散接合により接合されたスパッタリングターゲ
ット組立体1を示す。ターゲット材2バッキングプレー
ト3は固相拡散接合により強固に接合されている。
【0020】本発明は、図1に示されるような金属また
は合金の中から選択されるインサート材4と、インサー
ト材4の融点よりも高い融点を有するターゲット材2お
よびバッキングプレート3とからなり、ターゲット材2
とバッキングプレート3とがインサート材4を介して、
固相拡散接合により接合されたスパッタリングターゲッ
ト組立体1を対象とする。
【0021】ターゲット材2の材質としては、インサー
ト材4の融点よりも高い融点を有するものを用いること
ができ、例えば、W、Mo、Ti、Ta、Zr、Nb、
Al、Ti等の金属およびその合金、高融点シリサイド
のような高融点化合物等を用いることができる。
【0022】バッキングプレート3の材質としては、イ
ンサート材4の融点よりも高い融点を有し、熱伝導性の
良く、インサート材4と固相拡散が可能な材料を用いる
ことができ、例えば、AlおよびAl合金、OFC(無
酸素銅)、Cu合金、Ti、Ti合金、SUS(ステン
レス鋼)等を用いることができる。
【0023】インサート材4の材質としては、固相拡散
接合をもたらすに適度に高い融点と拡散能の点から、例
えばAl、Ag、Cu、Niまたはこれらの合金等が等
を用いることができる。インサート材4は、単層で用い
ても良いし、また、複数種の2層以上を重ねて用いても
良い。
【0024】なお、本発明の対象は、上述した具体例に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
【0025】上記のような材料を用いて固相拡散接合に
より接合されたスパッタリングターゲット組立体1は、
ターゲット材2とバッキングプレート3とが強固に接合
されているため、ターゲット材2とバッキングプレート
3との分離が困難である。
【0026】このようなスパッタリングターゲット組立
体1においてターゲット材2とバッキングプレート3と
を簡便に分離する方法として、本発明によるスパッタリ
ングターゲット組立体1の分離方法においては、スパッ
タリングターゲット組立体1を、使用したインサート材
4の融点以上の温度に加熱する。これにより、ターゲッ
ト材2とバッキングプレート3との間に位置し、バイン
ダの役目をなしているインサート材4は溶融し、ターゲ
ット材2との接合状態およびバッキングプレート3との
接合状態は解消される。したがって、その結果として、
ターゲット材2とバッキングプレート3とが分離され
る。これは、ターゲット材2とバッキングプレート3
に、その融点がインサート材4の融点よりも高い材料を
使用することにより可能となる。ターゲット材2および
/またはバッキングプレート3の融点がインサート材4
の融点よりも低い場合は、スパッタリングターゲット組
立体1をインサート材4の融点よりも高い温度に加熱す
ると、ターゲット材2および/またはバッキングプレー
ト3が溶融してしまい、再利用することができなくなっ
てしまうからである。
【0027】また、本発明によるスパッタリングターゲ
ット組立体1の分離方法においては、スパッタリングタ
ーゲット組立体1を、使用したインサート材4の融点よ
りも低い温度に加熱し、外力による低負荷を加える。ス
パッタリングターゲット組立体1は、加熱されることに
より、インサート材4とターゲット材2および/または
バッキングプレート3との接合強度が低下するため、低
負荷の外力を加えることでターゲット2材とバッキング
プレート3とを分離することができる。また、スパッタ
リングターゲット組立体1は、使用したインサート材4
の融点よりも低い温度において、インサート材4の融点
近傍の極力高い温度に加熱されることが好ましい。具体
的には、スパッタリングターゲット組立体1は、使用し
たインサート材4の融点から50℃以内の範囲の温度に
加熱されることが好ましい。加熱温度が高いほど、イン
サート材4とターゲット材2および/またはバッキング
プレート3との接合強度は低下し、より低負荷によるタ
ーゲット材2とバッキングプレート3との分離が可能と
なるからである。また、加熱温度が低いと、インサート
材4と、ターゲット材2およびバッキングプレート3と
の接合強度が低下せず、低負荷の外力によってターゲッ
ト材2とバッキングプレート3とが分離できなくなるか
らである。これは、ターゲット材2とバッキングプレー
ト3に、その融点がインサート材4の融点よりも高い材
料を使用することにより可能となる。ターゲット材2お
よび/またはバッキングプレート3の融点がインサート
材4の融点よりも低い場合は、スパッタリングターゲッ
ト組立体1を加熱した際、ターゲット材2および/また
はバッキングプレート3が溶融してしまい、再利用する
ことができなくなってしまうからである。加熱されたス
パッタリングターゲット組立体は、ターゲット材2、も
しくはバッキングプレート3を固定し、バッキングプレ
ート3、もしくはターゲット材2にハンマー等により低
負荷を加えることにより、ターゲット材2とバッキング
プレート3とが分離される。また、上記においては、バ
ッキングプレート3を固定し、ターゲット材2に負荷を
加えることが好ましい。万が一、外力負荷により表面損
傷や変形が生じた場合、ターゲット材2は再溶解して再
利用するため、表面損傷や変形の影響が生じないからで
ある。
【0028】したがって、上述した方法を用いることに
より、固相拡散接合されたスパッタリングターゲット組
立体1はバッキングプレート3に損傷や変形を生ずるこ
となくターゲット材2とバッキングプレート3とが分離
される。
【0029】上述した方法により分離されたターゲット
材2とバッキングプレート3とは、図2に示す工程によ
り処理され、再利用される。
【0030】すなわち、使用済みのスパッタリングター
ゲット組立体1は、まず上述した方法により分離され
る。分離されたターゲット材2は、ターゲット材2に残
留するインサートメタルの除去等の洗浄、脱脂が行われ
た後、再溶解され、ターゲット材2もしくは他の製品の
原料として再利用される。また、分離されたバッキング
プレート3は、バッキングプレート3に残留するインサ
ートメタル、スケールの除去等の洗浄、脱脂が行われた
後、そのままスパッタリングターゲット組立体1を作製
するためのバッキングプレート3として再利用される。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例としてスパッタリング
に使用するターゲット材2とバッキングプレート3と
を、インサート材4を介して固相拡散接合して作製した
スパッタリングターゲット組立体1(実施例1〜実施例
21)について、加熱温度を変化させ、分離試験を行っ
た結果について説明する。
【0032】スパッタリングターゲット組立体1は、タ
ーゲット材2にTiを使用し、バッキングプレート3、
インサート材4は表1に示す組み合わせにすることによ
り作製した。そして、スパッタリングターゲット組立体
1の加熱温度を表1に示す温度にすることにより、21
種類のスパッタリングターゲット組立体1の分離試験を
行った。
【0033】なお、実施例1〜実施例21において、タ
ーゲット材2には、純度99.995%のチタンからな
り、直径が50mm、厚みが10mmのものを使用し、
バッキングプレート3には、工業純度のTi(JIS2
種材)からなり、直径が50mm、厚みが10mmのも
の、もしくは、無酸素銅(C1020)からなり、直径
が50mm、厚みが10mmのものを使用し、インサー
ト材4には、A1050、A5052、A6061、A
l−1%SiあるいはAl−2%Cuからなり、直径が
50mm、厚みが0.5mmのシートを使用した。
【0034】そして、本実験においては、ターゲット材
2とバッキングプレート3とをインサート材4を介して
積層させ密着させた状態で、1×10-2Torrの真空
下にて、接合温度を450℃、加圧力を2.5kgf/
mm2、保持時間を0.5時間として、固相拡散接合を
行った。
【0035】<評価>上記の条件において作製した実施
例1〜実施例21のスパッタリングターゲット組立体1
について、表1に示した加熱温度において加熱し、分離
試験を行った。その結果を表1に示す。なお、表1中で
の評価記号は以下のような意味とする。 ○:インサー
ト材4が溶融することによりターゲット材2とバッキン
グプレー ト3とが分離した場合 △:スパッタリングターゲット組立体1を、加熱後、人
力によりハンマーでたたくことによる負荷でターゲット
材2とバッキングプレート3とが分離した場合。
【0036】×:スパッタリングターゲット組立体1
を、加熱後、人力によりハンマーでたたくことによる負
荷でターゲット材2とバッキングプレート3とが分離しな
かった場合。
【0037】また、上記△、×の評価においては、バッ
キングプレート3を固定し、ターゲット材2に負荷をかけ
ることにより試験を行った。
【0038】
【表1】
【0039】表1から明らかなように、スパッタリング
ターゲット組立体1を、使用したインサート材4の融点以
上の温度に加熱した場合においては、インサート材4が
溶融することにより、ターゲット材2とバッキングプレ
ート3とが分離された。
【0040】また、スパッタリングターゲット組立体1
を、使用したインサート材4の融点近傍の温度に加熱し
た場合においては、スパッタリングターゲット組立体1
にハンマーを用いて人力により負荷を加えることによ
り、ターゲット材2とバッキングプレート3とが分離さ
れた。
【0041】そして、スパッタリングターゲット組立体
1を、使用したインサート材4の融点よりも60℃低い
温度に加熱した場合においては、スパッタリングターゲ
ット組立体1にハンマーを用いて人力により負荷を加え
ることにより、ターゲット材2とバッキングプレート3
とは分離されなかった。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
スパッタリングターゲット組立体の分離法法によれば、
ターゲット材とバッキングプレートとがインサート材を
介して固相拡散接合により接合されてなるスパッタリン
グターゲット組立体において、簡便且つ確実にターゲッ
ト材とバッキングプレートとが分離できるため、ターゲ
ット材とバッキングプレートとの再利用が可能となる。
したがって、資源の有効利用と環境保全という産業には
欠くことのできない要件を満たしつつ、品質を落とすこ
となくスパッタリングターゲット組立体を作製すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ターゲット材とバッキングプレートとをインサ
ート材を介して固相拡散接合したスパッタリングターゲ
ット組立体の斜視図である。
【図2】スパッタリングターゲット組立体を再利用する
際の工程を説明した工程図である。
【符号の説明】 1 スパッタリングターゲット組立体、2 ターゲット
材、3 バッキングプレート、4 インサート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 秋夫 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 (72)発明者 小島 徹也 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 (72)発明者 清水 栄一 宮城県多賀城市明月2丁目1番15号 エ ム・アール・シージャパン株式会社内 Fターム(参考) 4E067 AA01 AA05 AA12 AA14 AD02 BA03 EB00 4K029 DC22

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリングに使用されるターゲット
    材とバッキングプレートとが、1種以上のインサート材
    を介して固相拡散接合にて接合されたスパッタリングタ
    ーゲット組立体を分離する際に、 上記スパッタリングターゲット組立体を、上記インサー
    ト材の融点以上の温度に加熱することにより、上記イン
    サート材を溶融させ、上記ターゲット材と上記バッキン
    グプレートとを分離すること、 を特徴とする固相拡散接合されたスパッタリングターゲ
    ット組立体の分離方法。
  2. 【請求項2】 スパッタリングに使用されるターゲット
    材とバッキングプレートとが、1種以上のインサート材
    を介して固相拡散接合にて接合されたスパッタリングタ
    ーゲット組立体を分離する際に、 上記スパッタリングターゲット組立体を、上記インサー
    ト材の融点未満の温度に加熱し、上記スパッタリングタ
    ーゲット組立体に外力負荷を加えることにより上記ター
    ゲット材と上記バッキングプレートとを分離すること、 を特徴とする固相拡散接合されたスパッタリングターゲ
    ット組立体の分離方法。
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