JP2000239103A - 水面施用農薬組成物 - Google Patents

水面施用農薬組成物

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JP2000239103A JP11365788A JP36578899A JP2000239103A JP 2000239103 A JP2000239103 A JP 2000239103A JP 11365788 A JP11365788 A JP 11365788A JP 36578899 A JP36578899 A JP 36578899A JP 2000239103 A JP2000239103 A JP 2000239103A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水面拡展性の優れた水面施用農薬組成物を得
ること。 【解決手段】1種又は2種以上の農薬有効成分、α−オ
レフィンスルホン酸塩等の界面活性剤及び見掛け比重が
1未満である粒核を含有する水面施用農薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1種又は2種以上
の農薬有効成分、α−オレフィンスルホン酸塩等からな
る界面活性剤及び見掛け比重が1未満である粒核を含有
する水面施用農薬組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な農薬製剤として、粉剤、粒剤、
水和剤、水溶剤、フロアブル剤、液剤、乳剤等が知られ
ている。このうち、水和剤、水溶剤、乳剤等の散布剤
は、主として、畑地や非農耕地等で使われるが、水和剤
や水溶剤には粉立ちによる作業者の健康上の問題や環境
への影響の問題があり、乳剤には溶媒や乳化剤による環
境汚染の問題や有機溶媒による火災の危険の問題等があ
る。また農薬有効成分の多くは水に溶けにくいものが多
く、液剤に製剤化することが困難である場合が多い。こ
れらのことから、最近、このような問題の少ない水性若
しくは油性懸濁製剤(フロアブル)又はドライフロアブ
ル剤の使用が増加する傾向にある。
【0003】一方、水田の水面施用剤としては、粉剤、
粒剤等が挙げられ、従来、主に粒剤が使用されてきた。
粒剤は、一般に10アール当り3〜4kg施用される
が、近年、農薬の省力散布についての要望が高まってお
り、農薬製剤の施用量を減ずる少量散布剤の開発が必要
とされている。しかしながら、粒剤の施用量を減じよう
とすると、必然的に粒剤中の農薬有効成分含量が多くな
るうえに、単位面積当たりの粒数が減少する。これらは
農薬有効成分の生物効果や作物に対する薬害に直接影響
を与える要因であり、できるだけ農薬製剤を水田全体に
均一に処理することが要求される。ところが、近年開発
された1kg粒剤を湛水下水田へ均一に散布するには、
ある程度の技術と経験が必要であり、また、場合によっ
ては、散布装置が必要となることから、省力化を目的と
した剤型としては必ずしも満足なものとはいえない。
【0004】そこで、水田の水面施用剤の分野におい
て、散布時の省力化及び効率化を図る目的で、水性懸濁
製剤の開発が多くみられる。この製剤は、畑地、非農耕
地等で使われる水性懸濁製剤とは異なり、製剤を希釈す
ることなく容器から直接水田に滴下又は注下するので、
特別な散布機器を要せず、また処理量も10アール当た
り200ミリリットル及至1リットル程度と少ないの
で、軽くて扱いやすいという特徴を有し、圃場の面積に
より、畦畔からの振込み処理(いわゆる額縁処理)や、
入水時に水口から潅注するだけの処理(いわゆる水口処
理)が可能であり、極めて省力的な処理ができる製剤で
あるため、発売後、急速に市場を拡大している。しかし
ながら、水性懸濁製剤は、水中に農薬有効成分を分散又
は乳化させた製剤であるので、加水分解しやすい農薬有
効成分には適用しがたいという問題点を有している。
【0005】また近年、農薬散布の省力化や環境面を考
慮した製剤として、タブレット、ボール型剤、粒剤等の
固形製剤を水溶性フィルム等の水溶紙で包装した水田投
げ込み用製剤(パック剤又はジャンボ剤)の開発が急速
に進んでいる。このような製剤は、簡単に水田用農薬の
処理ができるという利点はあるものの、従来の粒剤や粉
剤等の処理のように均一処理をしないうえ、これら固形
製剤を水中に投じると、製剤は土壌表面に沈降し、ここ
で発泡して若しくは発泡することなく、農薬活性成分を
田面水中に分散させることになるため、溶けきらない原
体粒子は投下地点の周辺に沈降し、また溶解した農薬有
効成分も投下地点の土壌表面近くで高濃度の溶液を形成
するため、土壌に吸着され易い。このため、これら固形
製剤を水溶性フィルム等の水溶紙で包装した水田投げ込
み用製剤の農薬有効成分の水溶解度がかなり高い場合で
あっても、製剤投下点付近の土壌に農薬有効成分が高濃
度に吸着され、圃場条件、気象条件等によっては、農薬
有効成分の不均一による薬害や効力のムラ、及び、後作
物への悪影響を生じやすいという欠点があった。このよ
うな農薬有効成分の偏在をできるだけ解消するために、
従来、固形剤に発泡剤を配合し、固形剤をできるだけ早
く崩壊分散させるようにして、発泡剤の発泡力により農
薬有効成分を拡散させるように工夫した水面施用剤が開
発されている。このような発泡剤として、有機酸及び炭
酸塩が用いられ、水の存在下で両者が反応して炭酸ガス
が生成するメカニズムが利用されていた。しかし、発泡
剤を含有する農薬製剤は、保存中に製剤中の有機酸及び
炭酸塩の一部が反応してガスを発生しやすいという欠点
を有しており、包装が膨張したり、使用時に発泡が弱く
なったりするトラブルが生じることが多かった。特に、
水面施用剤は、例え水田の水温が低くても、発泡力によ
り農薬有効成分を水中に分散させ、できるだけ早く溶解
拡散させ、土壌表面に均一な処理層を形成する必要があ
るため、発泡力の低下により農薬有効成分の拡散が不十
分となり、上記のような欠点の原因となるという懸念が
あった。
【0006】このため、最近、発泡剤を含有しない水面
施用剤に関するいくつかの提案がなされている。例え
ば、農薬有効成分を有機溶媒等に溶解し、水面展開性油
状物質をそのまま、或いは固体状物質に保持させて水溶
性フィルムに分包するもの(特開平5−78207号公
報)、農薬活性成分、平均粒子径250μm以下のガラ
ス中空体及び水溶性高分子からなり、1個当り10〜1
00gに成形したもの(特開平5−58804号公
報)、農薬活性成分、平均粒子径250μm以下の無機
浮遊性物質及び高沸点溶剤を含有する粒子径600μm
以下の固体状組成物の10〜100gを水溶性高分子フ
ィルムに包装したもの(特開平5−78204号公
報)、見掛け比重が1より小さい粒核に、農薬活性成分
及び空気・水界面張力を変化させる物質を油状物質で被
覆したもの(特開平5−155703号公報)、粒状軽
石又は蛭石からなる担体に農薬活性成分を吸着し、高級
脂肪酸で被覆した浮遊性粒状殺虫剤組成物に関するもの
(特公昭44−8600号公報)、焼成パーライトにポ
リブテンにより殺虫剤を固着させた浮遊性粒剤(特公昭
47−1240号公報)、稲菌核病類に有効な薬剤を田
面水上に浮上させる粒剤(特公昭48−1179号公
報)、発泡パーライトに殺虫剤と撥水剤を担持させたも
の(特公昭48−1181号公報)、除草剤の乳剤を水
に浮く無機質担体に担持せしめた粒剤(特公昭48−1
182号公報)、拡展剤としてセルロースエーテル又は
ポリカルボン酸型高分子界面活性剤を担持させ水に浮く
粒状農薬組成物(特公昭48−15612号公報)、農
薬主剤と固状担体にポリオキシアルキレンシリコーンを
配合してなる水浮遊性固状製剤(特公昭64−2570
2号公報)、無機又は有機の多孔質体又は中空体に生物
活性成分を合成樹脂又は石膏によって付着させ、外界に
通ずる穴をふさいで中空体にし、かつ、比重を1.0以
下、粒径5mm以下に調製したもの(特公平2−563
23号公報)及び有効成分と乳化剤を含有する液状原液
を熱膨張岩石粉粒体に吸着させたもの(特公平3−76
281号公報)等が提案されている。しかしながら、こ
れらの製剤は、散布法の点で従来の粒剤や粉剤等と何ら
変わることなく散布労力の軽減にはなり得ないものであ
る。
【0007】また、農薬製剤の省力散布を目的として、
水面浮遊粒剤の検討がなされてきている。農薬有効成分
と焼成バーミキュライトあるいは発泡パーライト、発泡
シラス、コルク及びアセチレン系界面活性剤を含有する
製剤を水溶性フィルムに包んだ組成物(特開平6−33
6403)、農薬活性成分と比重が1以下の粉末基剤及
び界面張力低下能の大きい界面活性剤を均一分散させた
粒剤または錠剤(特開平7−233002)、農薬有効
成分を比重が1以下の粒核に界面張力低下能の大きい界
面活性剤、油状物質を担持被覆した農薬製剤(特開平9
−183701)などが公開されている。しかしなが
ら、これらの方法は、実用場面では水面性拡展性が必ず
しも十分ではない。すなわち、実用場面では藻、稲の籾
殻その他の浮遊物が水田の水面を覆っている場合があ
り、このような場合には上記の水面施用剤を処理しても
農薬製剤の十分な浮遊拡展が期待できないために該水面
施用剤の処理ができなくなり、更に、一見浮遊物が存在
していないように見える水田に、実は畔からよく見えな
い程度の浮遊物が存在する場合があり、このような場合
には、上記の水面施用剤を処理してしまい、農薬製剤の
十分な浮遊拡展が得られないことが考えられた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、少々の浮
遊物が存在する水田でも十分に農薬製剤が水面を良好に
浮遊拡展するような農薬製剤が望まれていた。
【0009】すなわち、 散布に際し特別な器具を必要としない、 省力的である、 散布者及び環境に対して安全である、 容器の処理が簡単である、 農薬有効成分の偏析による薬効不足や薬害の恐れがな
い、 少々の障害物があっても水面浮遊拡展性が優れてい
る、かつ、 経時的に安定な 農薬製剤及びその処理方法が要望されていた。
【0010】このような現状に鑑みて、本発明者らは上
記の条件を満たす農薬製剤及びその処理方法の開発を目
指して鋭意検討を行った結果、特定の界面活性剤及び見
掛け比重が1未満の粒核等を用いたある特定の形態の農
薬組成物を振込口を付けた適当な容器に詰め、水田中に
直接振込処理するか、この農薬組成物を水で破袋分散又
は水に溶解するフィルムに小分けして分包とし、これを
水田中に投げ込み処理することにより、農薬組成物が田
面水を良好に浮遊拡展し、田面水全体に農薬有効成分を
良好に分布させることができることを見出し、本発明を
完成した。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、1種又は2種
以上の農薬有効成分、下記化合物群から選ばれる1種又
は2種以上の界面活性剤及び見掛け比重が1未満である
粒核を含有する水面施用農薬組成物であって、化合物群
が、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩
及びオレイルメチルタウライド塩である水面施用農薬組
成物、更に常温で液状の不揮発性物質を含有してもよい
水面施用農薬組成物及びその処理方法及び製造方法に関
する。
【0012】本発明の水面施用農薬組成物を湛水下水田
に施用した場合、界面活性剤が溶解するに伴い、水面施
用農薬組成物が水面でさまざまな方向に自己拡散し、農
薬有効成分が速く田面水中に均一に分散し溶解する。ま
た、本発明の水面施用農薬組成物は、農薬有効成分の水
中への放出速度が極めて速いので、仮に粒核が水面に残
り風で吹き寄せられても、吹き寄せられてしまう前に既
に農薬有効成分は放出されているため、その作用効果の
発現には全く影響を及ぼさないという、実用場面におい
ても極めて好ましい特徴を有している。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる農薬有効成分
としては、例えば、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ
剤、植物調節剤等であり、それ自体の物理的性状に特に
限定はなく、除草活性成分として、例えば、ベンスルフ
ロンメチル、アジムスルフロン、イマゾスルフロン、ピ
ラゾスルフロンエチル、エトキシスルフロン、シノスル
フロン、シクロスルファムロン、クロルスルフロン、ク
ロリムロンエチル、ネオフェンスルフロンメチル、フラ
ザスルフロン、スルホメツロンメチル、プリミスルフロ
ンメチル、リムスルフロン、ジメピペレート、メフェナ
セット、プレチラクロール、モリネート、ピリブチカル
ブ、テニルクロール、エスプロカルブ、ブタミホス、ブ
ロモブチド、ダイムロン、カフェンストロール、シハロ
ホップブチル、ベンゾフェナップ、ピラゾレート、ピラ
ゾキシフェン、ベンフレセート、ベンチオカーブ、エポ
プロダン、キノクラミン(ACN)、シメトリン、ジメ
タメトリン、ペントキサゾン、エドベンザニド、ジチオ
ピル、ブタクロール、オキサジアルギル、ナプロアニリ
ド、シンメスリン、(2,4−ジクロロフェノキシ)酢
酸(2,4−D)及びそのアルキルエステル又はその
塩、4−(4−クロロ−o−トリルオキシ)酪酸(MC
PB)、オキサジクロメホン、4−(2−クロロフェニ
ル)−N−シクロヘキシル−4,5−ジヒドロ−N−エ
チル−5−オキソ−1H−テトラゾール−1−カルボキ
シアミド(NBA−061)、MT−128、3−(2
−クロロ−4−メチルスルホニルベンゾイル)−4−フ
ェニルチオビシクロ[3.2.1]−3−オクテン−2
−オン(SB−500)、2−[2−(3−クロロフェ
ニル)−2,3−エポキシプロピル]−2−エチリデン
−1,3−ヂオン(MK−243)、1−(2−クロロ
ベンジル)−3−(α,α−ジメチルベンジル)尿素
(JC−940)及びベンタゾン等が挙げられる。
【0014】殺虫活性成分としては、浸透移行性を有す
る持続性の殺虫剤及びイネミズゾウムシ、イネドロオイ
ムシ等の水面に生息する害虫に有効な殺虫剤であればよ
く、例えば、シラフルオフェン、シクロプロトリン、エ
トフェンプロックス、イソキサチオン、エチルチオメト
ン、イミダクロプリド、ニテンピラム及びアセタミプリ
ド等を挙げることができる。
【0015】殺菌活性成分としては、浸透移行性を有す
る持続性のいもち病や紋枯病等に有効な殺菌剤であれば
よく、例えば、カルプロパミド、ピロキロン、イソプロ
チオラン、プロベナゾール、イプロベンホス、トリシク
ラゾール、フィプロニル、フルトラニル、フラメトピル
(S−658)、メプロニル、チフルザミド(MON−
240)、(RS)−2−(4−フルオロフェニル)−
1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−
3−トリメチルシリルプロパン−2−オール(F−15
5)、テクロフタラム及びべノミル等を挙げることがで
きる。
【0016】植物調節剤としては、例えば、マレイン酸
ヒドラジド及びその塩、アブシジン酸、過酸化カルシウ
ム及びサイコセル等が挙げられる。
【0017】本発明に用いられる農薬有効成分として
は、上記の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、植物調
節剤等の1種又は種類を越えた2種以上も可能である。
【0018】本発明に用いられる農薬有効成分の配合割
合は、特に制限はないが、通常、水面施用農薬粒状組成
物中に1〜90%(以下、特にことわりのない限り、配
合量に関する%は質量についての百分率を表す。)であ
り、好ましくは10〜80%であり、より好ましくは2
0〜70%である。
【0019】本発明に用いられる界面活性剤であるα−
オレフィンスルホン酸塩は、原油(石油)を原料とした
スルホン化物であり、生分解性に優れること、皮膚及び
眼に対しても非常に安全であること、酸アルカリに対し
て安定であること、耐硬水性に優れること等の人や環境
にやさしい特徴を有しており、例えば、C12〜C16のα
−オレフィンスルホン酸塩が挙げられる。
【0020】α−オレフィンスルホン酸塩の塩として
は、特に制限はないが、例えば、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が
挙げられ、ナトリウム、アンモニウム又はカルシウム塩
が好ましい。
【0021】本発明に用いられるα−オレフィンスルホ
ン酸塩の具体例としては、例えば、リポランLB−44
0、リポランLB−840、リポランPJ−400、K
リポランPJ−400、リポランPB−800、Dt−
95(以上、ライオン株式会社製。商品名)、M−38
01、M−3801G(以上、第一工業製薬株式会社
製。商品名)、HostapurOSB(ヘキストジャ
パン株式会社製。商品名)等を挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。
【0022】本発明に用いられる界面活性剤であるα−
スルホ脂肪酸塩は、天然油脂を原料としたスルホン化物
であり、例えば、C10〜C14のα−スルホ脂肪酸塩が挙
げられる。
【0023】α−スルホ脂肪酸塩の塩としては、特に制
限はないが、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、アンモニウム及び種々のアミン塩等が挙げられ、ナ
トリウム、アンモニウム又はカルシウム塩が好ましい。
【0024】本発明に用いられるα−スルホ脂肪酸塩の
具体例としては、例えば、FA−615B、FA−61
6B、FA−617B(以上、ライオン株式会社製。商
品名)等を挙げることができるが、これらに限定される
ものでもない。
【0025】本発明に用いられる界面活性剤であるオレ
イルメチルタウライド塩の塩としては、特に制限はない
が、例えば、ナトリウム、カルシウム、カリウム及びア
ンモニウム塩等が挙げられ、ナトリウム又はカルシウム
塩が好ましい。
【0026】本発明に用いられるオレイルメチルタウラ
イド塩の具体例としては、例えば、ダイヤポンTパウダ
ー(日本油脂株式会社製。商品名)、ホスタポンTパウ
ダー(ヘキストジャパン株式会社製。商品名)及びAr
koponTパウダー(ヘキストジャパン株式会社製。
商品名)等を挙げることができるが、これらに限定され
るものでもない。
【0027】本発明に用いられる界面活性剤としては、
好適には、α−オレフィンスルホン酸塩又はα−スルホ
脂肪酸塩である。
【0028】本発明に用いられる界面活性剤の配合割合
は、通常、水面施用農薬組成物中に0.01〜40%で
あり、好ましくは0.1〜30%であり、より好ましく
は1〜20%である。又、本発明に用いられる界面活性
剤は、1種又は2種以上を使用することができる。
【0029】更に、上記界面活性剤の他に、必要に応じ
て、その他の水面拡展剤を水面施用農薬製剤中に添加し
てよい。その他の水面拡展剤としては、例えば、アクリ
ル酸、マレイン酸等カルボン酸の共重合物やそれらにス
チレンスルホン酸、ビニル基等を共重合させたもののナ
トリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩のようなポリ
スルホン酸型のポリソープ;オレイン酸ナトリウムやス
テアリン酸カリウムのような石鹸類;ジアルキルスルホ
コハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ラウリル硫酸ナトリウム、パーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩等のようなアニオン界面活性剤;ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エステル、ソルビタンのアルキルエステル、シリコーン
系界面活性剤、アセチレン系界面活性剤、プルロニック
タイプの界面活性剤等のノニオン界面活性剤;ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、ソルビタンのアルキルエステル等をリン酸又は
硫酸のエステルとし、場合によってはそれらを適当なア
ルカリで中和した界面活性剤;フッ素を含有するフッ素
系界面活性剤;各種のカチオン界面活性剤;両性イオン
性界面活性剤;流動パラフィンやナフテン系高沸点溶
媒;低粘度のポリブテン、シリコーンオイル、マシン油
等の鉱物油;種々の動植物油;松脂等種々の樹脂類;樟
脳白油;αピネン;樟脳;及び、ナフタレン等が挙げら
れるが、好適には、アセチレン系界面活性剤、シリコー
ン系界面活性剤又はフッ素系界面活性剤である。
【0030】上記のアセチレン系界面活性剤には、アセ
チレンアルコール、アセチレンジオール及びこれらにア
ルキレンオキサイドを付加した界面活性剤が含まれる。
【0031】アセチレンアルコールは、一般式HOCR
12−C≡CH(式中、R1及びR2は、同一又は異なっ
て、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表される化合物
であり、R1がメチル基及びR2がイソブチル基のものが
サーフィノール61、R1及びR2がともにメチル基のも
のがオルフィンB、R1がメチル基及びR2がエチル基の
ものがオルフィンPの商品名で市販されている。
【0032】アセチレンジオールは、一般式HOCR1
2−C≡C−CR12OH(R1及びR2は、同一又は
異なって、C1〜C8のアルキル基を示す。)で表される
化合物であり、R1がメチル基及びR2がエチル基のもの
がサーフィノール82、R1がメチル基及びR2がイソブ
チル基のものがサーフィノール104、R1及びR2がと
もにメチル基のものがオルフィンYの商品名で市販され
ている。
【0033】また、上記のアセチレンアルコール又は上
記のアセチレンジオールにアルキレンオキサイドを付加
した界面活性剤は、例えば、上記のアセチレンアルコー
ル又は上記のアセチレンジオールにエチレンオキサイド
及びプロピレンオキサイド等を付加した界面活性剤であ
り、アルキレンオキサイドを付加したものとしては、例
えば、サーフィノール104にエチレンオキサイドを付
加したものがサーフィノール400シリーズ、サーフィ
ノール104(ワックス状)と無結晶二酸化ケイ素を4
0:60の比率で混合粉砕した粉末状のプレミックスが
サーフィノール104Sの商品名(共に、エアロプロダ
クツ社製、日信化学株式会社販売)で市販されている。
【0034】シリコーン系界面活性剤は、ジメチルポリ
シロキサンの末端及び側鎖のメチル基の一部に、ポリエ
チレンオキサイド若しくはポリプロピレンオキサイド又
はその両者を導入し、場合によっては、末端の水酸基を
アルキル基でエーテル化した、ポリエーテル変性シリコ
ーンオイルを主成分とするノニオン界面活性剤であり、
例えば、シルガードシリーズ(ダウコーニングシリコー
ン株式会社製)、シルウェットシリーズ(日本ユニカー
株式会社製)、シリコーンオイルKFシリーズ(信越化
学株式会社製)、カイネチック(ヘレナケミカル株式会
社製)等の商品名で市販されている。
【0035】フッ素系界面活性剤は、通常のアニオン、
ノニオン、カチオン又は両性イオン系界面活性剤の水素
原子の一部又は全部をフッ素原子で置換した界面活性剤
であり、表面張力低下力に優れることで知られており、
例えば、ユニダインシリーズ(ダイキン工業株式会社
製)、メガファックシリーズ(大日本インキ化学工業株
式会社製)、フタ−ジェントシリーズ(株式会社ネオス
製)、サーフロンシリーズ(旭硝子株式会社製)、エフ
トップ(トーケムプロダクツ株式会社製)等の商品名で
販売されている。
【0036】本発明に用いられるその他の水面拡展剤の
配合量は、農薬有効成分の種類と含有量、界面活性剤及
びその他の水面拡展剤の種類、その他成分の種類と配合
量など製剤処方や剤型によって異なるが、通常、水面施
用農薬組成物中に0.1〜10%であり、好ましくは
0.3〜5%であり、さらに好ましくは0.5〜3%で
ある。
【0037】本発明に用いられる見掛け比重が1未満で
ある粒核は、水に浮く性質を有する粒状物であれば特に
限定はないが、例えば、焼成バーミキュライト、発泡シ
ラス、発泡パーライト等の中空状鉱物質担体;コルク等
の植物担体;発泡スチロール等の合成樹脂発泡体等の粒
状物及びこれらの1種又は2種以上を含有して水に浮く
性質を付与した成形された粒核が挙げられ、好適には、
焼成バーミキュライト、発泡パーライト又はコルクであ
る。
【0038】本発明の水面施用農薬組成物は、例えば、
農薬有効成分、見掛け比重が1未満である粒核、1種又
は2種以上の上記界面活性剤及び必要であれば他の助剤
を混合後、乾式又は湿式造粒して製造することができ
る。
【0039】本発明の粒核は、見掛け比重が1未満のも
の(すなわち、言い換えれば、水面に浮く)である。粒
核の見掛け比重は、例えば、次の方法により測定するこ
とができる。
【0040】直径50mm、内容積100mlの金属製円筒受器
の上端から正しく20cm上方に2380μmの標準ふるいの面
を安置する。見掛け比重を測定する粒核試料を少量ずつ
ふるい上から、そのほとんど全量をハケで軽くはき落と
し、受器の上縁より円錐状に盛り上がるまで続ける。表
面を正しくすり切り、試料重量(g)を秤量し、次式に
より見掛け比重を算出する。
【0041】
【数1】見掛け比重 = W ÷ 100 見掛け比重が1未満である粒核を造粒により水面施用農
薬組成物に成形する場合には、該粒核の配合量は、水面
施用農薬組成物が水中で浮遊する量であれば十分であ
り、粒核の種類やグレード、農薬有効成分の種類やその
他の助剤の種類、配合量等により異なるが、本発明の水
面施用農薬組成物に浮遊性を付与するためには、通常、
本発明の水面施用農薬組成物中に0.1〜40%であ
り、好ましくは、1〜25%である。粒核の粒度につい
ては、粒径が大きすぎると造粒できなくなる可能性が高
くなり、通常、80%以上の粒核が200〜600μm
の区分に入り、好ましくは90%以上の粒核が200〜
600μmの区分に入る。
【0042】本発明の水面施用農薬組成物は、例えば、
見掛け比重が1未満である粒核に農薬有効成分等を担持
させることにより、又は、見掛け比重が1未満である粒
核の表面に農薬有効成分等を被覆することにより製造す
ることができる。
【0043】見掛け比重が1未満である粒核に農薬有効
成分等を担持させる場合には、該粒核の配合量は、水面
施用農薬組成物が水面に浮遊する量であれば十分であ
り、粒核の種類やグレード、農薬有効成分の種類やその
他の助剤の種類、配合量等により異なるが、本発明の水
面施用農薬組成物に浮遊性を付与するためには、通常、
本発明の水面施用農薬組成物中に10〜90%であり、
好ましくは、20〜70%である。粒核の粒度について
は、粒径が0.6mmより小さい粒核が多いと水中で沈
みやすかったり、粒の崩壊が早すぎたりし、逆に粒径が
5mmより大きいものが多いと、風で吹き寄せられやす
くなるうえ、粒の崩壊分散に時間がかかり、吹き寄せら
れた場所で崩壊分散し、農薬有効成分の偏析の原因にな
るため、通常、90%以上の粒核が0.710mm〜
4.760mmの区分に入る。
【0044】見掛け比重が1未満である粒核の表面に界
面活性剤等を被覆する場合、本発明の水面施用農薬組成
物は、例えば、見掛け比重が1未満である粒核に、又
は、見掛け比重が1未満である粒核、一部又は全部の農
薬有効成分及び必要であれば他の助剤を含有する造粒物
に、常温で液状の不揮発性物質を用いて、1種又は2種
以上の上記界面活性剤を、又は、1種又は2種以上の上
記界面活性剤及び残りの農薬有効成分を被覆することに
より製造することができる。
【0045】又、見掛け比重が1未満である粒核に界面
活性剤等を含浸させる場合、本発明の水面施用農薬組成
物は、例えば、見掛け比重が1未満である粒核に、又
は、見掛け比重が1未満である粒核、一部又は全部の農
薬有効成分及び必要であれば他の助剤を含有する造粒物
に、常温で液状の不揮発性物質、1種又は2種以上の上
記界面活性剤及び残りの農薬有効成分を含浸させること
により製造することができる。
【0046】本発明に用いられる常温で液状の不揮発性
物質としては、農薬有効成分に粒子成長、分解等の悪影
響を与えず、見掛け比重が1未満である粒核の表面に農
薬有効成分を均一に被覆できる性質を有するものであれ
ばよく、高沸点、低毒性で引火点が高く、低粘度で、比
重が1より小さく、農薬有効成分に対して溶解力の低い
溶媒が好ましく、例えば、低粘度の流動パラフィン、塩
素化パラフィン、イソパラフィン、マシン油、ポリブテ
ン、パラフィン系、ナフテン系、芳香族系の各種高沸点
溶媒等の鉱物油;ヤシ油、大豆油、なたね油等の植物
油;鯨油、鰯油等の動物油;シリコーンオイル、オレイ
ン酸、ヤシ油脂肪酸、マレイン酸、フマール酸、フター
ル酸、アジピン酸等のモノマー又はジカルボン酸の種々
のエステル;トリブチルホスフェートやトリスクロルエ
チルホスフェート等のリン酸の種々のエステル等の可塑
剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタ
ンジオール等のグリコール類及びそれらの種々のエステ
ル及びエーテル類;ε-カプロラクトン、γ-ブチロラク
トン等のラクトン類;N-メチルピロリドン;及び種々
の液状界面活性剤等を挙げることができ、好適には、グ
リコール類のエーテル又は乳酸アルキルエステルであ
り、具体的に、ヘキシルグリコール(HeG、エチレング
リコールモノヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会
社)、ヘキシルジグリコール(HeDG、ジエチレングリコ
ールモノヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会社)、2
エチルヘキシルグリコール(EHG、エチレングリコール
モノ2−エチルヘキシルエーテル、日本乳化剤株式会
社)、2−エチルヘキシルジグリコール(EHDG、ジエチ
レングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、日本
乳化剤株式会社)、乳酸メチル、乳酸エチル及び乳酸ブ
チル等を挙げることができる。
【0047】本発明に用いられる常温で液状の不揮発性
物質の配合量は、農薬有効成分の種類やその他の助剤の
種類、配合量等により異なり、本発明の水面施用農薬組
成物に良好な水面浮遊拡展性を付与するためには、通
常、水面施用農薬組成物中に1〜60%であり、好まし
くは、5〜40%である。
【0048】本発明において粒剤を成形するために用い
られる結合剤は、見掛け比重が1未満である粒核及び必
要に応じてその他の補助剤、農薬有効成分、界面活性剤
及びその他の水面拡展剤等の混合物を、粒剤成形するた
めに用いるものであり、例えば、デキストリンやポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメ
チルセルロースの塩、メチルセルロース、アラビアゴ
ム、ポリエチレングリコール及びその誘導体、タブ粉及
びベントナイト等を挙げることができ、また、例えば、
リグニンスルホン酸塩、カルボン酸及びスルホン酸タイ
プのポリソープは、分散剤と兼用でき、更に、ベントナ
イト及びリグニンスルホン酸塩は比較的安価なため増量
剤としても用いることができるので特に有用である。
【0049】本発明において用いられる結合剤として、
特に、ベントナイトやカルボキシメチルセルロースのナ
トリウム塩は結合力が強く、水中での粒の崩壊時間を調
節することができ、しかも、それ自身に膨潤性を有する
ため、一旦崩壊した後は粒剤を完全に崩壊させることが
できるという利点を有する。本発明で用いられる結合剤
の配合量は、結合剤の種類、見掛け比重が1未満である
粒核の種類、組成及び製造方法、農薬粒剤の処方、作り
方、及び形状、農薬有効成分の種類や物理性、その他の
補助剤の種類や配合量等処方によって異なるが、ベント
ナイトの場合、通常、本発明の水面施用農薬組成物中に
3〜70%であり、好ましくは5〜30%であり、その
他の結合剤の場合、0.1〜30%であり、好ましくは
0.5〜20%程度である。
【0050】本発明の農薬組成物には、種々の目的でそ
の他の補助剤を配合することができる。その他の補助剤
は崩壊剤、分散剤、湿潤剤、増量剤、溶剤、乳化剤、撥
水剤、粒子成長防止剤及び安定剤等である。
【0051】本発明に用いられる崩壊剤又は分散剤とし
ては、例えば、リグニンスルホン酸塩、(アルキル)ナ
フタレンスルホン酸塩及びその縮合物、フェノールスル
ホン酸塩及びその縮合物、スチレンスルホン酸塩の縮合
物、マレイン酸とスチレンスルホン酸との縮合物の塩、
アクリル酸やマレイン酸などのカルボン酸縮合物の塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩、ラウリルサルフェートの塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルサルフェートの塩、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテルサルフェートの塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル及びそ
の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリ
ン酸エステル及びその塩等のアニオン界面活性剤やトリ
ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等
のリン酸塩を挙げることができるが、これらに限定され
ない。これら崩壊剤又は分散剤は、湿潤剤としても有用
なものが多い。
【0052】本発明に用いられる増量剤は、農薬有効成
分を希釈し、投げ込みやすい量に調製するために用いら
れ、例えば、ベントナイト、タルク、クレー、珪藻土、
無晶形二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム等の一般的に農薬のキャリアーとして用いられる鉱物
質微粉の他に、塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン等の樹脂粉末、グルコース、砂糖、乳
糖等の糖類、カルボキシメチルセルロース及びその塩
類、澱粉及びその誘導体、微結晶セルロース、木粉、オ
ガクズ、米糠、ふすま、籾殻の粉末、コーヒー豆粉末、
セルロース粉末、甘草粉末等の有機物、硫酸ナトリウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化カリウム等の水溶性無機塩
類及尿素等を挙げることができ、特に木粉やオガクズは
安価で軽く、水中で粒を浮かせやすいという利点があり
有利である。
【0053】本発明で用いられる溶剤は、液状の農薬活
性成分を希釈したり、低融点の農薬活性成分を液状にす
る場合に必要に応じて配合するものであり、高沸点低毒
性で、引火点の高いものを選択して用い、例えば、パラ
フィン系、芳香族系、ナフテン系の高沸点溶剤剤;オレ
イン酸、マレイン酸、フマール酸、ヤシ油等種々の動植
物より得られる脂肪酸;フタール酸、アジピン酸、リン
酸等のエステル類;ヤシ油、なたね油等の植物油;及び
鯨油、鰯油等の動物油等を挙げることができる。
【0054】本発明で用いられる乳化剤は、すでに述べ
た本発明の崩壊剤又は分散剤に加えて、液状の農薬有効
成分又は農薬有効成分の溶液を水中に乳化させるために
必要に応じて用いられ、通常の、農薬有効成分や溶剤に
応じて乳剤の乳化剤を選択するのと同様にして選択し用
いることができる。
【0055】本発明で用いられる撥水剤は、主として農
薬有効成分の水溶性が高い場合に、農薬有効成分の溶出
を抑制して水面にできるだけ広範囲に広げたのち水中に
溶解させるために配合するものであり、例えば、ステア
リン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイ
ン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、ステアリルアルコール等
の高級アルコール、ステアリン酸等の高級脂肪酸、シリ
コーンオイル及びその誘導体、フッ素系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、疎水性シリカ、流動パラフィン及
びマシン油等が挙げられる。
【0056】本発明で用いられる粒子成長防止剤又は安
定化剤は、農薬有効成分の性質に応じて必要があれば配
合する。その他、水面施用農薬組成物中には必要に応じ
て色素、苦味剤、その他の種々の補助剤を配合すること
ができる。
【0057】本発明の水面施用農薬組成物を製造するた
めに、農薬有効成分が固体の場合には、通常、乾式又は
湿式により農薬有効成分を微粉砕し、得られた農薬有効
成分の粉砕品を、見掛け比重が1未満である粒核、界面
活性剤及びその他の助剤と混合した後、乾式又は湿式造
粒法により粒剤に製剤する。用いられる湿式成形機とし
ては、押し出し造粒機、混合造粒機、流動層造粒機及び
転動造粒機が挙げられ、乾式成形機としては、ローラー
コンパクター、打錠機、ブリケッティングマシン及び油
圧成形機等が挙げられる。
【0058】本発明の水面施用農薬組成物を粒剤に製剤
する場合には、見掛け比重が1未満である粒核及び必要
なその他の助剤を混合後、上記の成形機を用いて農薬有
効成分を含有しないか又は一部の有効成分のみを含有す
る、いわゆる「基粒」を予め調整し、これに農薬有効成
分を残余のその他成分と共に被覆又は吸収させてもよ
く、また、すべての成分を予め混合後、上記の成形機を
用いて直接粒剤に成形してもよい。
【0059】液状の農薬有効成分又は液状にした農薬有
効成分を使用する場合には、見掛け比重が1未満である
粒核又は吸油能のあるキャリアーに吸収し、以降は、固
体の農薬有効成分と同様の方法で粒剤とするか、1未満
である粒核及びその他の助剤を予め粒剤に成形し、これ
に液状の農薬有効成分又は液状にした農薬有効成分を吸
収又は被覆させることにより本発明の水面施用農薬組成
物を得ることができる。
【0060】本発明の水面施用農薬組成物の粒度は、粒
径が0.6mmより細かい部分が多いと水中で沈みやす
かったり、粒の崩壊が早すぎたりし、逆に粒径が5mm
より大きくなると、風で吹き寄せられやすくなるうえ、
粒の崩壊分散に時間がかかり、吹き寄せられた場所で崩
壊分散して有効成分の偏析の原因になるため、通常、9
0%以上が0.710mm〜4.760mmの区分に入
る必要がある。
【0061】かくして得られた本発明の水面施用農薬組
成物は適当な振込み口をつけた箱、瓶、袋などから直接
水田中に振込み処理をするか、水溶性フィルムに分包し
て畦畔等から投げ込み処理する。本発明の水面施用農薬
組成物は、水面で拡展しながら農薬有効成分を遊離する
から、一般的な粒剤のように水田に入って均一散布しな
くても畦畔等から水田中に適宜処理すれば十分な生物効
果を得ることができる。本発明に用いられる水溶性フィ
ルムは、水の中で溶解又は分散するような性質を有する
フィルム又はシートであり、その構成材料としては、例
えば、ポリビニルアルコール又はその誘導体よりなるも
の、ポリビニルアルコール系繊維よりなるもの(例えば
不織布)、プルランフィルムよりなるもの、カルボキシ
メチルセルロースのナトリウム塩とセルロースよりなる
もの、ポリエチレンオキサイド及びその誘導体よりなる
もの等を挙げることができ、特に、ポリビニルアルコー
ル又はその誘導体よりなるフィルム(以下、PVAフィ
ルムと略す。)はそれ自体水中で容易に分散又は溶解
し、本発明の水面施用農薬組成物を水面に拡展させる性
質を有する。
【0062】本発明に用いられるPVAフィルムは、例
えば、重合度が1000〜2000であり、ケン化度が
85〜95%であるポリビニルアルコールを少量の可塑
剤、安定化剤等と共にフィルム化したものであり、重合
体の中に少量のカルボン酸等の共重合物を含有するフィ
ルムをも包含する。PVAフィルムの厚さは、フィルム
強度、溶解時間を考慮した結果、通常、25〜70μm
であり、好ましくは、30〜50μmである。また、P
VAフィルムの端部はヒートシールできるものが好都合
である。
【0063】上記のPVAフィルムに分包する場合、1
包みの重量は、投げ込み易さを考慮した結果、通常、1
0〜200gであり、好ましくは、20〜60gであ
り、分包の個数は、通常、10アール当たり2〜40個
を投下することにより十分な生物効果を発揮させること
ができ、好ましくは、4〜20個である。
【0064】本明細書における「拡展性指数」とは、水
面施用農薬組成物の水面における拡展性を0〜15点の
範囲(15点満点)で数値化したものであり、点数が大
きい程、水面拡展性がよく、好適には5点以上であり、
より好適には7点以上であり、更により好適には9点以
上である。水面拡展性の試験法は、次の通りである。
【0065】長さが4m、幅が14cmのトユに水道水
を25L入れ、田面水上の障害物(浮遊物)を想定し
て、スミセルコ(住金物産株式会社製、籾殻を粉末化し
たもの)2gを水面に均一になるよう処理する。静置
後、水面施用農薬組成物280mgを該トユの一方の端
から10cmの地点に投入し、投入後の各水面施用農薬
組成物の投入地点から1.5m到達時間、投入地点から
の最長到達距離及び投入5分後の拡展状態について目視
により調査し、下記表1記載の評価基準にしたがって判
定し、各項目の拡展指数を合計することにより、それぞ
れの拡展指数を求める。従来の農薬製剤について本試験
系でその拡展性を評価すると、水面拡展性は5点未満で
あるが、本発明の水面施用農薬組成物を同様に評価する
と、その拡展指数は9点以上と高く、本発明の水面施用
農薬組成物が従来技術に比べ、はるかに優れた水面拡展
性を有していることがわかる。
【0066】
【表1】 拡展性の評価項目ならびに評価基準 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 評価項目 判定基準 評価点 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1.5m到達時間 2分以上 0 1分以上、2分未満 1 30秒以上、1分未満 2 20秒以上、30秒未満 3 10秒以上、20秒未満 4 10秒未満 5 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 最長到達距離 0.5m未満 0 0.5m以上、1.0m未満 1 1.0m以上、1.5m未満 2 1.5m以上、2.0m未満 3 2.0m以上、2.5m未満 4 2.5m以上、3.0m未満 5 3.0m以上、3.5m未満 6 3.5m以上 7 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 処理5分後の拡展状態 拡張した先端が処理地点まで戻される 0 最長到達地点から1m以上戻される 1 最長到達地点から1m未満戻される 2 最長到達地点から戻されない 3 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 合計 15 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下に実施例、比較例及び試験例を挙げて本発明をより
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。以下の部は、重量部を意味する。
【0067】
【実施例】
【0068】
【実施例1】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.47%)5.3
0部、カフェンストロール原体(純度98.39%)2
0.88部及びダイムロン原体(純度99.4%)3
6.18部を混合し、この混合物をジェットミル(SK
−ジェット・オー・マイザー0101型、株式会社セイ
シン企業)により粉砕し、プレミックス粉末を得た。前
記プレミックス粉末62.36部、サンエキスP252
(日本製紙株式会社製、リグニンスルホン酸塩)7.5
0部、M−3801G(第一工業製薬株式会社製、α−
オレフィンスルホン酸塩)3.42部、ネオペレックス
No6Fパウダー(花王株式会社製、アルキルベンゼン
スルホン酸塩)0.68部、アミコールNo.1(日澱
化学株式会社製、澱粉)5.48部、ベントナイト(ネ
オライト興産株式会社製)10.28部及びコルク(見
掛け比重:0.04〜0.09)10.28部を混合
し、これをニーダー(富士産業株式会社、FM−NW−
5型)に移し、水18部を添加し、練合した。得られた
練合物を、ドームグラン(不二パウダル株式会社、DG
−L1型、スクリーン1.0mmφ)にて押出し造粒し
た。得られた造粒物を、送風棚型乾燥機(送風温度90
℃)にて2時間乾燥後、850〜1410μmに篩分
し、ベンスルフロンメチル5%、カフェンストロール2
0%及びダイムロン35%を含有する粒剤を得た。
【0069】
【実施例2】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.4%)2.73
部、カフェンストロール原体(純度98.3%)11.
37部、ダイムロン原体(純度99.4%)24.09
部、オルフィンSTG−E(日信化学工業株式会社製、
2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−
ジオール混合物)0.5部、KP1436(花王株式会
社製、ポリオキシエチレン フェニルフェノール エー
テルリン酸塩)0.4部、パールレックスNP(日本製
紙株式会社製、リグニンスルホン酸塩)5.64部及び
水55.27部を混合し、その混合物をアトライター
(三井鉱山株式会社製)により粉砕し、スラリーを得
た。得られたスラリー95部にトキサノンGR31A
(三洋化成株式会社製、ポリアクリル酸塩)を5部添加
し、更に混合攪拌し、これをスラリー2とした。コルク
22.0部、セロゲン5A(第一工業製薬株式会社製、
カルボキシメチルセルロース)8.0部、ロカヘルプB
439(三井金属工業株式会社製、発泡パーライト)
7.0部、パールレックスNP(日本製紙株式会社製、
リグニンスルホン酸塩)6.0部、木粉(ネオライト興
産株式会社製)7.0部、M−3801G(第一工業製
薬株式会社製、α−オレフィンスルホン酸塩)3.0
部、サーフィノール104S(日信化学株式会社製)
3.0部及びベントナイト16.0部をニーダー中で混
合し、前記スラリー2 65.94部を加え、練合し
た。得られた練合物をドームグラン(スクリーン1.2
mmφ)にて押出し造粒した。得られた造粒物を、送風
棚型乾燥機(送風温度70℃)にて乾燥後、4760〜
710μmに篩分し、ベンスルフロンメチル1.7%、
カフェンストロール7.0%及びダイムロン15%を含
有する粒剤を得た。
【0070】
【実施例3】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、M−
3801G10.0部及びカープレックス#1120
(塩野義製薬株式会社製、ホワイトカーボン)12.4
4部を混合し、この混合物をジェットミルにより粉砕
し、F−155を75%含有するプレミックス粉末を得
た。ヒルコンSI−600(仮焼バーミキュライト、ヒ
ルイシ化学工業株式会社製、0.6mmアンダーカット
品。見掛け比重:0.1)51.5部をナウターミキサ
ーに仕込み、ダフニーオイルSY−15(出光興産株式
会社製)35部を加えて粒の表面を湿らせ、次いで前記
プレミックス粉末12.0部を加えて混合することによ
り、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール104S
1.5部を加えて混合することにより、粒の表面に被覆
し、F−155を9.0%含有する粒剤を得た。
【0071】
【実施例4】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、M−
3801G10.0部及びカープレックス#1120
12.44部を混合し、この混合物をジェットミルによ
り粉砕し、F−155を75%含有するプレミックス粉
末を得た。ヒルコンSI−600(仮焼バーミキュライ
ト、ヒルイシ化学工業株式会社製、0.6mmアンダー
カット品)51.5部をナウターミキサーに仕込み、E
HDG(日本乳化剤株式会社製、ジエチレングリコール
モノ−2−エチルヘキシル エーテル)35部を加え
て粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレミックス粉末1
2.0部を加えて混合し、粒の表面に被覆した。更に、
サーフィノール104S1.5部を加えて混合すること
により、粒の表面に被覆し、F−155を9.0%含有
する粒剤を得た。
【0072】
【実施例5】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、リポ
ランPJ−400(ライオン株式会社製、α−オレフィ
ンスルホン酸塩)10.0部及びカープレックス#11
20(塩野義製薬株式会社製、ホワイトカーボン)1
2.44部を混合し、この混合物をジェットミルにより
粉砕し、F−155を75%含有するプレミックス粉末
を得た。ヒルコンSI−600 51.5部をナウター
ミキサーに仕込み、EHDG 35部を加えて粒の表面
を湿らせ、次いで、前記プレミックス粉末12.0部を
加えて混合し、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノー
ル104S1.5部を加えて混合し、粒の表面に被覆
し、F−155を9.0%含有する粒剤を得た。
【0073】
【実施例6】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、ホス
タポンTパウダー(ヘキストジャパン株式会社製、オレ
イルメチルタウライド塩)10.0部及びカープレック
ス#1120 12.44部を混合し、この混合物をジ
ェットミルにより粉砕し、F−155を75%含有する
プレミックス粉末を得た。ヒルコンSI−600 5
1.5部をナウターミキサーに仕込み、EHDG 35
部を加えて粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレミック
ス粉末12.0部を加えて混合し、粒の表面に被覆し、
更に、サーフィノール104S1.5部を加えて混合す
ることにより、粒の表面に被覆し、F−155を9.0
%含有する粒剤を得た。
【0074】
【実施例7】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、Ho
stapur OSB(ヘキストジャパン株式会社製、
オレイルメチルタウライド塩) 10.0部及びカープ
レックス#1120 12.44部を混合し、この混合
物をジェットミルにより粉砕し、F−155を75%含
有するプレミックス粉末を得た。ヒルコンSI−600
51.5部をナウターミキサーに仕込み、EHDG
35部を加えて粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレミ
ックス粉末12.0部を加えて混合し、粒の表面に被覆
し、更に、サーフィノール104S1.5部を加えて混
合し、粒の表面に被覆し、F−155を9.0%含有す
る粒剤を得た。
【0075】
【実施例8】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部、FA
‐617B(ライオン株式会社、α−スルホ脂肪酸塩)
10.0部及びカープレックス#1120 12.44
部を混合し、この混合物をジェットミルにより粉砕し、
F−155を75%含有するプレミックス粉末を得た。
ヒルコンSI−600 51.5部をナウターミキサー
に仕込み、EHDG 35部を加えて粒の表面を湿ら
せ、次いで、前記プレミックス粉末12.0部を加えて
混合し、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール10
4S1.5部を加えて混合し、粒の表面に被覆し、F−
155を9.0%含有する粒剤を得た。
【0076】
【実施例9】粒剤 ピロキロン原体(純度97.2%)87.45部、M−
3801G 6部及びカープレックス#80D(塩野義
製薬株式会社製、ホワイトカーボン)6.55部を混合
し、この混合物をハンマーミル(不二パウダル株式会社
製)により粉砕し、ピロキロンを85%含有するプレミ
ックスを得た。ヒルコンSI−60033.09部をナ
ウターミキサーに仕込み、スーパーオイルC(日本石油
化学株式会社製) 36部を加えて粒の表面を湿らせ、
次いで、前記プレミックス29.41部を加えて混合
し、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール104S
1.5部を加えて混合し、粒の表面に被覆し、ピロキロ
ンを25%含有する粒剤を得た。
【0077】
【実施例10】粒剤 ピロキロン原体(純度97.2%)87.45部、M−
3801G 6部及びカープレックス#80D 6.5
5部を混合し、この混合物をハンマーミルにより粉砕
し、ピロキロンを85%含有するプレミックスを得た。
ヒルコンSI−600 33.09部をナウターミキサ
ーに仕込み、EHDG 36部を加えて粒の表面を湿ら
せ、次いで、前記プレミックス29.41部を加えて混
合し、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール104
S1.5部を加えて混合し、粒の表面に被覆し、ピロキ
ロンを25%含有する粒剤を得た。
【0078】
【比較例1】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.47%)5.3
0部、カフェンストロール原体(純度98.39%)2
0.88部及びダイムロン原体(純度99.4%)3
6.18部を混合し、この混合物をジェットミルにより
粉砕し、プレミックス粉末を得た。前記プレミックス粉
末62.36部、サンエキスP252 7.50部、ネ
オペレックスNo6Fパウダー0.68部、アミコール
No.15.48部及びベントナイト23.98部を混
合し、これをニーダーに移し、水18部を添加し、練合
した。得られた練合物を、ドームグラン(スクリーン
1.0mmφ)にて押出し造粒した。得られた造粒物
を、送風棚型乾燥機(送風温度90℃)にて2時間乾燥
後、850〜1410μmに篩分し、ベンスルフロンメ
チル5%、カフェンストロール20%及びダイムロン3
5%を含有する粒剤を得た。
【0079】
【比較例2】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.47%)5.3
0部、カフェンストロール原体(純度98.39%)2
0.88部及びダイムロン原体(純度99.4%)3
6.18部を混合し、この混合物をジェットミルにより
粉砕し、プレミックス粉末を得た。前記プレミックス粉
末62.36部、サンエキスP252 7.50部、ネ
オペレックスNo6Fパウダー0.68部、アミコール
No.15.48部、ベントナイト13.7部及びコル
ク10.28部を混合し、これをニーダーに移し、水1
8部を添加し、練合した。得られた練合物を、ドームグ
ラン(スクリーン1.0mmφ)にて押出し造粒した。
得られた造粒物を、送風棚型乾燥機(送風温度90℃)
にて2時間乾燥後、850〜1410μmに篩分し、ベ
ンスルフロンメチル5%、カフェンストロール20%及
びダイムロン35%を含有する粒剤を得た。
【0080】
【比較例3】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.47%)7.2
3部、カフェンストロール原体(純度98.39%)2
8.50部及びダイムロン原体(純度99.4%)4
9.36部を混合し、この混合物をジェットミルにより
粉砕し、プレミックス粉末を得た。前記プレミックス粉
末62.36部、サンエキスP252 7.50部、M
−3801G3.42部、ネオペレックスNo6Fパウ
ダー0.68部、アミコールNo.1 5.48部及び
ベントナイト20.56部を混合し、これをニーダーに
移し、水8部を添加し、練合した。得られた練合物を、
ドームグラン(スクリーン1.0mmφ)にて押出し造
粒した。得られた造粒物を、送風棚型乾燥機(送風温度
90℃)にて2時間乾燥後、850〜1410μmに篩
分し、ベンスルフロンメチル5%、カフェンストロール
20%及びダイムロン35%を含有する粒剤を得た。
【0081】
【比較例4】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.4%)2.73
部、カフェンストロール原体(純度98.3%)11.
37部、ダイムロン原体(純度99.4%)24.09
部、オルフィンSTG−E 0.5部、KP1436
0.4部、パールレックスNP 5.64部及び水5
5.27部を混合後、この混合物をアトライターにより
粉砕し、スラリーを得た。得られたスラリー95部に、
トキサノンGR31A 5部を添加し、混合攪拌して、
スラリー2とした。セロゲン5A8.0部、ロカヘルプ
B439 7.0部、パールレックスNP 6.0部、
木粉7.0部、サーフィノール104S 3.0部及び
ベントナイト41.0部をニーダー中で混合し、前記ス
ラリー2 65.94部を加え、練合した。得られた練
合物を、ドームグラン(スクリーン1.2mmφ)にて
押出し造粒した。得られた造粒物を、送風棚型乾燥機
(送風温度70℃)にて乾燥後、710〜4760μm
に篩分し、ベンスルフロンメチル1.7%、カフェンス
トロール7.0%及びダイムロン15%を含有する粒剤
を得た。
【0082】
【比較例5】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.4%)2.73
部、カフェンストロール原体(純度98.3%)11.
37部、ダイムロン原体(純度99.4%)24.09
部、オルフィンSTG−E 0.5部、KP1436
0.4部、パールレックスNP 5.64部及び水5
5.27部を混合後、この混合物をアトライターにより
粉砕し、スラリーを得た。得られたスラリー95部に、
トキサノンGR31A 5部を添加し、混合攪拌して、
スラリー2とした。コルク22.0部、セロゲン5A
8.0部、ロカヘルプB439 7.0部、パールレッ
クスNP6.0部、木粉7.0部、サーフィノール10
4S 3.0部及びベントナイト19.0部をニーダー
中で混合後し、前記スラリー2 65.94部を加え、
練合した。得られた練合物をドームグラン(スクリーン
1.2mmφ)にて押出し造粒した。得られた造粒物
を、送風棚型乾燥機(送風温度70℃)にて乾燥後、7
10〜4760μmに篩分し、ベンスルフロンメチル
1.7%、カフェンストロール7.0%及びダイムロン
15%を含有する粒剤を得た。
【0083】
【比較例6】粒剤 ベンスルフロンメチル原体(純度99.4%)2.73
部、カフェンストロール原体(純度98.3%)11.
37部、ダイムロン原体(純度99.4%)24.09
部、オルフィンSTG−E 0.5部、KP1436
0.4部、パールレックスNP 5.64部及び水5
5.27部を混合後、この混合物をアトライターにより
粉砕し、スラリーを得た。得られたスラリー95部に、
トキサノンGR31A 5部を添加し、混合攪拌し、ス
ラリー2とした。セロゲン5A 8.0部、ロカヘルプ
B439 7.0部、パールレックスNP6.0部、木
粉7.0部、M−3801G 3.0部、サーフィノー
ル104S 3.0部及びベントナイト38.0部をニ
ーダー中で混合後し、前記スラリー2 65.94部を
加え、練合した。得られた練合物をドームグラン(スク
リーン1.2mmφ)にて押出し造粒した。得られた造
粒物を、送風棚型乾燥機(送風温度70℃)にて乾燥
後、710〜4760μmに篩分し、ベンスルフロンメ
チル1.7%、カフェンストロール7.0%及びダイム
ロン15%を含有する粒剤を得た。
【0084】
【比較例7】粒剤 F−155原体(純度96.7%)77.56部及びカ
ープレックス#1120 22.44部を混合し、この
混合物をジェットミルにより粉砕し、F−155を75
%含有するプレミックス粉末を得た。ヒルコンSI−6
00 51.5部をナウターミキサーに仕込み、ダフニ
ーオイルSY−15 35部を加えて粒の表面を湿ら
せ、次いで、前記プレミックス粉末12.0部を加えて
混合し、粒の表面に被覆し、更に、サーフィノール10
4S 1.5部を加えて混合し、竜の表面に被覆し、F
−155を9.0%含有する粒剤を得た。
【0085】
【比較例8】粒剤 ピロキロン原体(純度97.2%)87.45部及びカ
ープレックス#80D12.55部を混合し、この混合
物をハンマーミルにより粉砕し、ピロキロンを85%含
有するプレミックスを得た。ヒルコン1号 33.09
部をナウターミキサーに仕込み、スーパーオイルC 3
6部を加えて粒の表面を湿らせ、次いで、前記プレミッ
クス29.41部を加えて混合し、粒の表面に被覆し
た。次いで、サーフィノール104S 1.5部を加え
て混合し、粒の表面に被覆し、ピロキロンを25%含有
する粒剤を得た。
【0086】
【試験例1】粒剤の拡展性試験 長さが4m、幅が14cmのトユに水道水を25L入
れ、田面水上の障害物(浮遊物)を想定して、スミセル
コ(住金物産株式会社製、籾殻を粉末化したもの)2g
を水面に均一になるよう処理した。静置後、実施例1〜
10及び試験例1〜8に記載の粒剤280mgを該トユ
の一方の端から10cmの地点に投入し、投入後の各粒
剤の投入地点から1.5m到達時間、投入地点からの最
長到達距離及び投入5分後の拡展状態について目視によ
り調査し、前記表1記載の評価基準にしたがって判定
し、各項目の拡展指数を合計することにより、それぞれ
の拡展指数を求めた。その結果を表2に示す。なお、表
中の−は、粒剤が拡展しなかったことを表す。
【0087】
【表2】 粒剤の拡展性試験 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試験粒剤 1.5m到達時間 拡展距離(m) 処理5分後の状態 拡展指数 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1 45秒 2.4 変化は見られない 9 実施例2 57秒 2.6 変化は見られない 9 実施例3 27秒 2.4 変化は見られない 9 実施例4 19秒 3.1 変化は見られない 13 実施例5 27秒 2.6 変化は見られない 10 実施例6 28秒 2.8 変化は見られない 11 実施例7 27秒 2.8 変化は見られない 11 実施例8 28秒 2.4 変化は見られない 10 実施例9 28秒 2.4 変化は見られない 10 実施例10 15秒 3.1 変化は見られない 13 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 比較例1 − − − 0 比較例2 2分以上 0.2 − 0 比較例3 − − − 0 比較例4 − − − 0 比較例5 2分以上 0.8 変化は見られない 4 比較例6 − − − 0 比較例7 2分以上 0.7 1m未満の粒の戻り 3 比較例8 2分以上 0.5 1m未満の粒の戻り 3 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0088】
【表3】 粒剤の拡展性試験 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試験粒剤 拡展の状態 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例1〜10 良好な水面拡展性を示し、拡展後速やかに水中に分散 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 比較例1 投入直後粒が沈降し、拡展せず 比較例2 粒は沈降しないが、ほとんど拡展せず水中に分散 比較例3 投入直後粒が沈降し、拡展せず 比較例4 投入直後粒が沈降し、拡展せず 比較例5 水面を拡展するが、拡展速度も遅く、拡展力が弱い 比較例6 投入直後粒が沈降し、拡展せず 比較例7 水面を拡展するが、拡展速度も遅く、拡展力が弱い 比較例8 水面を拡展するが、拡展速度も遅く、拡展力が弱い ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0089】
【試験例2】投げ込み製剤の水田投げ込み試験 約27m×28mの水田に水を張り、水深を5cmに保
った。実施例7及び8及び比較例8の粒剤50gを水溶
性フィルムである不織布に包みヒートシールし、投げ込
み製剤とした。各投げ込み製剤を水田に投げ込み、フィ
ルムの破袋時間、フィルムから全ての粒が出る時間(全
散時間)及び粒の広がった部分の面積を調べた。その結
果を表4に示す。なお、処理時の風速は4m/秒であっ
た。
【0090】
【表4】 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 試験製剤 フィルムの破袋時間 全散時間 広がった面積(m2) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実施例7 16秒 3分30秒 104 実施例8 20秒 3分30秒 361 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 比較例8 18秒 2分30秒 42 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【0091】
【発明の効果】以上の試験例から明らかなように、本発
明の水面施用農薬組成物は、障害物が存在する水面上で
も、水面拡展浮遊性が非常に良好であり、しかも水田に
畔から投げ込むだけで、従来の水面浮遊性農薬粒剤より
もはるかに水面拡展性が優れており、少々の障害物が存
在する場合でも、農薬有効成分を田面全体に均一に分散
させることが可能である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1種又は2種以上の農薬有効成分、下記化
    合物群から選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤及び
    見掛け比重が1未満である粒核を含有する水面施用農薬
    組成物であって、化合物群は、α−オレフィンスルホン
    酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びオレイルメチルタウライ
    ド塩からなる群である。
  2. 【請求項2】農薬有効成分が、除草剤、殺虫剤、殺菌
    剤、殺ダニ剤又は植物調節剤である、請求項1に記載の
    水面施用農薬組成物。
  3. 【請求項3】農薬有効成分の配合割合が、水面施用農薬
    粒状組成物中に1〜90%である、請求項1又は2に記
    載の水面施用農薬組成物。
  4. 【請求項4】α−オレフィンスルホン酸塩が、C12〜C
    16のα−オレフィンスルホン酸塩である、請求項1乃至
    3のいずれか一つに記載の水面施用農薬組成物。
  5. 【請求項5】α−スルホ脂肪酸塩が、C10〜C14のα−
    スルホ脂肪酸塩である、請求項1乃至3のいずれか一つ
    に記載の水面施用農薬組成物。
  6. 【請求項6】塩が、ナトリウム、カリウム、カルシウ
    ム、アンモニウム又はアミン塩である、請求項4又は5
    に記載の水面施用農薬組成物。
  7. 【請求項7】オレイルメチルタウライド塩が、オレイル
    メチルタウライドのナトリウム、カルシウム、カリウム
    又はアンモニウム塩である、請求項1乃至3のいずれか
    一つに記載の水面施用農薬組成物。
  8. 【請求項8】界面活性剤配合割合が、水面施用農薬組成
    物中に0.01〜40%である、請求項1乃至7のいず
    れか一つに記載の水面施用農薬組成物。
  9. 【請求項9】界面活性剤配合割合が、水面施用農薬組成
    物中に0.1〜30%である、請求項1乃至7のいずれ
    か一つに記載の水面施用農薬組成物。
  10. 【請求項10】界面活性剤配合割合が、水面施用農薬組
    成物中に1〜20%である、請求項1乃至7のいずれか
    一つに記載の水面施用農薬組成物。
  11. 【請求項11】その他の水面拡展剤を含有する、請求項
    1乃至10のいずれか一つに記載の水面施用農薬組成
    物。
  12. 【請求項12】その他の水面拡展剤が、アセチレン系界
    面活性剤、シリコーン系界面活性剤又はフッ素系界面活
    性剤である、請求項1乃至10のいずれか一つに記載の
    水面施用農薬組成物。
  13. 【請求項13】見掛け比重が1未満である粒核が、中空
    状鉱物質担体、植物担体、合成樹脂発泡体又はこれらの
    1種又は2種以上を含有して水に浮く性質を付与した成
    形された粒核である、請求項1乃至12のいずれか一つ
    に記載の水面施用農薬組成物。
  14. 【請求項14】見掛け比重が1未満である粒核が、焼成
    バーミキュライト、発泡シラス、発泡パーライト、コル
    ク、発泡スチロール又はこれらの1種又は2種以上を含
    有して水に浮く性質を付与した成形された粒核である、
    請求項1乃至12のいずれか一つに記載の水面施用農薬
    組成物。
  15. 【請求項15】常温で液状の不揮発性物質を含有する、
    請求項1乃至14のいずれか一つに記載の水面施用農薬
    組成物。
  16. 【請求項16】常温で液状の不揮発性物質が、グリコー
    ル類のエーテル又は乳酸アルキルエステルである、請求
    項15に記載の水面施用農薬組成物。
  17. 【請求項17】拡展性指数が5点以上である、請求項1
    及至16のいずれか一つに記載の水面施用農薬組成物。
  18. 【請求項18】請求項1及至17のいずれか一つに記載
    の水面施用農薬組成物を適当な振込み口をつけた箱、
    瓶、袋などから直接水田中に振込み処理をする農薬の処
    理方法。
  19. 【請求項19】請求項1及至17のいずれか一つに記載
    の水面施用農薬組成物を水溶性フィルムに分包して畦畔
    等から投げ込み処理する農薬の処理方法。
  20. 【請求項20】分包の1包みの重量が10〜200gで
    ある、請求項19に記載の農薬の処理方法。
  21. 【請求項21】農薬有効成分、見掛け比重が1未満であ
    る粒核、下記化合物群から選ばれる1種又は2種以上の
    界面活性剤及び必要であれば他の助剤を混合後、乾式又
    は湿式造粒することを特徴とする、請求項1乃至17の
    いずれか一つに記載の水面施用農薬組成物の製造方法で
    あって、化合物群は、α−オレフィンスルホン酸塩、α
    −スルホ脂肪酸塩及びオレイルメチルタウライド塩から
    なる群である。
  22. 【請求項22】見掛け比重が1未満である粒核に、又
    は、見掛け比重が1未満である粒核、一部又は全部の農
    薬有効成分及び必要であれば他の助剤を含有する造粒物
    に、常温で液状の不揮発性物質を用いて、下記化合物群
    より選ばれる1種又は2種以上の界面活性剤を、又は、
    下記化合物群より選ばれる1種又は2種以上の界面活性
    剤及び残りの農薬有効成分を被覆することを特徴とす
    る、請求項15乃至17のいずれか一つに記載の水面施
    用農薬組成物の製造方法であって、化合物群は、α−オ
    レフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩及びオレイ
    ルメチルタウライド塩からなる群である。
  23. 【請求項23】見掛け比重が1未満である粒核に、又
    は、見掛け比重が1未満である粒核、一部又は全部の農
    薬有効成分及び必要であれば他の助剤を含有する造粒物
    に、常温で液状の不揮発性物質、下記化合物群より選ば
    れる1種又は2種以上の界面活性剤及び残りの農薬有効
    成分を含浸させることを特徴とする、請求項15乃至1
    7のいずれか一つに記載の水面施用農薬組成物の製造方
    法であって、化合物群は、α−オレフィンスルホン酸
    塩、α−スルホ脂肪酸塩及びオレイルメチルタウライド
    塩からなる群である。
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