JP2000229745A - 用紙搬送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000229745A
JP2000229745A JP11031785A JP3178599A JP2000229745A JP 2000229745 A JP2000229745 A JP 2000229745A JP 11031785 A JP11031785 A JP 11031785A JP 3178599 A JP3178599 A JP 3178599A JP 2000229745 A JP2000229745 A JP 2000229745A
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chute
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movable
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JP11031785A
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English (en)
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Takao Furuya
孝男 古谷
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動シュートの変形及び破損を防止すると共
に、用紙視認性及びジャム除去性を高めつつジャム除去
時の作業性を向上し、加えて低コスト化を図る。 【解決手段】 用紙が通過する用紙搬送路35aの下部
を構成し、下方に開放可能な可動シュート41と、一端
側が可動シュート41より上方の固定側40に接続され
ると共に、他端側が可動シュート41に接続された連結
部材47,53と、を備え、連結部材47,53は、可
動シュート41の開放角度が大きくなるに応じて大きく
なる緊張力が当該連結部材47,53に生じるようにす
る弾性手段53を含み、この弾性手段53による緊張力
により、連結部材47,53の一端側と他端側との間の
部分が可動シュートの一部43fに接触すると共に可動
シュート41が閉方向に付勢されて成るもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙搬送装置及び
これを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機等の画像形成装置において
は、画像形成部に対して又は当該画像形成部からの用紙
を搬送する用紙搬送装置を備える。この用紙搬送装置
は、図9(b)に示すように、用紙が通過する用紙搬送
路80の上部を構成する固定シュート81と、この固定
シュート81の下方に対向配置され用紙搬送路80の下
部を構成すると共に、用紙搬送路80でジャムした用紙
を取り出すべく下方に開放可能にされた可動シュート8
2と、を有する。なお、図9、後述する図10及び図2
においては、図示左側が複写機の前面側となり、用紙は
用紙搬送路80を紙面に垂直な方向に搬送される。ま
た、可動シュート82は後部側(図示右側)が複写機本
体の固定側に枢着され、前部側が開放側とされる。
【0003】この用紙搬送装置では、開放側において、
一端が固定シュート81に固定されると共に他端が可動
シュート82に固定されたテープ状部材(またはワイヤ
状部材)83が設けられており、可動シュート82を下
方に開放した場合に、図9(a)に示すように、テープ
状部材83が可動シュート82の自重により張られて可
動シュート82が停止し、これにより、当該可動シュー
ト82の最大開放位置が決定される構成になされてい
る。
【0004】しかしながら、このように構成された用紙
搬送装置にあっては、可動シュート82が開放されて当
該可動シュート82が自重により最大開放位置に達した
時の衝撃が大きく、可動シュート82の変形及び破損を
引き起こすという虞がある。また、可動シュート82が
閉じている時には、図9(b)に示すように、テープ状
部材83が弛んで固定シュート81、可動シュート82
や付属部品に引っ掛かることがあり、可動シュート82
の開放時に当該可動シュート82が正常に開放しないと
いう問題もある。これを解消するには、装置を大型化す
れば良いが、近年のコンパクト化の流れに逆行するので
好ましくない。
【0005】そこで、このような問題を解消する用紙搬
送装置として、図10に示すものが知られている。この
用紙搬送装置では、上記テープ状部材83に代えて、一
端同士を枢着した2枚のリンク部材84,85のうちの
一方のリンク部材84の他端を固定シュート81に枢着
すると共に、他方のリンク部材85の他端を可動シュー
ト82に枢着し、これらのリンク部材84,85同士を
引っ張りスプリング86で連結した構成を採用してい
る。この可動シュート82の最大開放位置は、可動シュ
ート82が開放されてリンク部材84,85が開いた時
に、一方のリンク部材84の一端側が他方のリンク部材
85の一端側に設けたストッパ85aに回動して当接す
ることで決定される。そして、この引っ張りスプリング
86の作用により、可動シュート82の開放時の衝撃を
緩和するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この用紙搬送
装置にあっては、可動シュート82開放時に衝撃が確実
に緩和されるように、可動シュート82の自重と引っ張
りスプリング86の付勢力との釣り合いの位置を、可動
シュート82の最大開放位置(図10に仮想線で示す位
置)の到達前の位置(図10に実線で示す位置)に設定
している。すなわち、可動シュート82が開放される
と、当該可動シュート82は、その自重により、図10
に実線で示す釣り合いの位置で衝撃が緩和されて停止す
る。
【0007】しかしながら、可動シュート82が上記釣
り合いの位置で停止した場合には、当該可動シュート8
2の開放角度が小さいため、用紙視認性及びジャム除去
性が悪いという問題がある。また、これらの問題を解消
すべく手で可動シュート82をさらに下げて最大開放位
置に開放した場合には、手を離すと可動シュート82が
引っ張りスプリング86の付勢力により上記釣り合いの
位置まで戻ってしまうため、手で可動シュート82を最
大開放位置に保持しておく必要があり、用紙の除去を片
手で行わなければならず、ジャム除去時の作業性が悪い
といった問題がある。加えて、リンク機構は枢着部等を
有し複雑な構成のため、装置が高コスト化するといった
問題もある。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、可動シュート開放時の衝撃を緩和して可動
シュートの変形及び破損を防止できると共に、用紙視認
性及びジャム除去性を高めつつジャム除去時の作業性を
向上でき、加えて、構成を簡易として低コスト化を図る
ことができる用紙搬送装置及びこれを備えた画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の用紙搬送装置
は、用紙が通過する用紙搬送路の下部を構成し、下方に
開放可能な可動シュートと、一端側が可動シュートより
上方の固定側に接続されると共に、他端側が可動シュー
トに接続された連結部材と、を備え、この連結部材は、
可動シュートの開放角度が大きくなるに応じて大きくな
る緊張力が当該連結部材に生じるようにする弾性手段を
含み、この弾性手段による緊張力により、連結部材の一
端側と他端側との間の部分が可動シュートの一部に接触
すると共に可動シュートが閉方向に付勢されることを特
徴としている。
【0010】このように構成された用紙搬送装置によれ
ば、用紙搬送路の下部を構成する可動シュートが固定側
に対して開放されると、当該可動シュートは、その自重
により、可動シュートの連結部材に対する接触部におい
て当該接触部と連結部材とが相対的に摺動しながら、下
方に開放される。ここで、接触部では、弾性手段による
緊張力が大きくなるに応じて大きくなる摩擦抵抗力が当
該緊張力に抗して生じているため、この摩擦抵抗力、可
動シュートの自重、弾性手段による緊張力が釣り合う上
記可動シュートの位置を、当該可動シュートの最大開放
位置の到達前の位置に設定することで、この位置にて可
動シュートの自重による開放が停止される。この時、弾
性手段により、可動シュート開放時の衝撃が緩和され
る。さらに、作業者が手で可動シュートを最大開放位置
に下げた場合、弾性手段による緊張力は大きくなるが、
これに伴い摩擦抵抗力も大きくなるため、当該最大開放
位置で手を離しても、可動シュートは当該最大開放位置
に留まり上方に上がることはない。また、上記構成は、
リンク機構を用いた場合に比して簡易である。
【0011】ここで、このような作用を奏するのに好ま
しい具体的な構成として、例えば、連結部材は、一端側
が固定側に接続されたテープ状部材またはワイヤ状部材
より成る接触部材と、可動シュートに設けられ、接触部
材の他端側に作用して当該接触部材に緊張力を付与する
弾性手段と、を備え、可動シュートの接触部材に対する
接触部は、可動シュートの前部側となる可動シュートの
開放側に設けられると共に、弾性手段は可動シュートの
後部側に設けられ、一端側が固定側に接続された接触部
材は、可動シュートの前部側に設けられた接触部に接触
しながらその他端側が可動シュートの後部側で弾性手段
に接続されるように配置される構成が採用される。
【0012】また、弾性手段は、可動シュートの下面側
に配置されるのが好ましい。
【0013】このような構成を採用した場合、弾性手段
が、用紙搬送路を画成する可動シュートの上面側に配置
されていないため、用紙搬送が妨げられることはない。
また、可動シュートには、一般的に、当該可動シュート
の上面側にその上部が露出する一対の搬送ロールが当該
可動シュートの下面側に設けられるが、この一対の搬送
ロールの間に弾性手段を配置することで、デッドスペー
スがなくされる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。なお、各図において、同一の要
素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図
1は、本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置を備え
た複写機(画像形成装置)を示す正面構成図であり、こ
の複写機は、両面複写が可能なカラー複写機である。
【0015】この複写機は概略、図1に示すように、複
写機本体1と、この複写機本体1の上面に設置されたコ
ピーガラス3を開閉自在に覆うように設けられた自動原
稿搬送装置2と、から構成される。
【0016】複写機本体1の内部には、自動原稿搬送装
置2によりコピーガラス3上を搬送される移動原稿、ま
たは当該コピーガラス3上に載置された固定原稿の画像
を読み取って画像信号に変換する原稿読取部4と、この
原稿読取部4からの画像信号に基づいて用紙上に可視像
を形成する画像形成部5と、この画像形成部5に対して
用紙を供給する給紙部6と、が設けられる。
【0017】原稿読取部4は、ハロゲンランプ等の光源
7により照明された移動または固定原稿の反射光をレン
ズ8〜10を介して受光するCCD等のイメージセンサ
19と、このイメージセンサ19で得られた情報に所定
の画像処理を施す画像処理プロセッサ部20と、から構
成される。
【0018】給紙部6は、複写機本体1の下部に設けら
れており、複数の給紙トレイ30a,30b,30c,
30dを備える。給紙トレイ30a〜30dは、用紙を
サイズ別または種別に積層収容するもので、上下に並べ
て複写機本体1に対して着脱可能に装着される。そし
て、これらのうちの何れかの給紙トレイ30a〜30d
から用紙が送り出される。
【0019】下段の給紙トレイ30a〜30cは、サイ
ズの大きい用紙Paを収容可能であり、複写機本体1の
側壁との間に後述の用紙反転部34が配置される空間を
残して当該複写機本体1の幅方向(図示左右方向)ほぼ
一杯に渡って配置される。
【0020】最上段の給紙トレイ30dは、使用頻度の
高い例えばA4サイズの用紙Pbを収容する上記下段の
給紙トレイ30a〜30cより小さい給紙トレイであ
る。このように給紙トレイ30dを下段のサイズの大き
い用紙Paを収容可能な給紙トレイ30a〜30cより
上方に配置することで、使用頻度の高いA4サイズの用
紙Pbの1枚目のプリントアウト速度(ファーストプリ
ントアウトスピード;First Print Out Speed)の高速
化が図られている。
【0021】なお、以降の説明では、用紙を特定する場
合には符号Pa,Pbの何れかを用い、用紙を特定せず
総称する場合には用紙Pと記す。
【0022】用紙Pは、1枚づつピックアップロール3
2によりレジストロール31に向かって送り出される。
最下段の給紙トレイ30aから上記レジストロール31
までの間には、用紙搬送路33が形成されており、最下
段の給紙トレイ30aの用紙Paは、用紙搬送路33の
全長を搬送されてレジストロール31に至り、それより
上方の給紙トレイ30b〜30dの用紙Pは、用紙搬送
路33の途中に合流して搬送されレジストロール31に
至る。
【0023】画像形成部5は、上記画像処理プロセッサ
部20からの画像信号で変調されたレーザビームを出射
するレーザ露光部21と、帯電トロコロン等の帯電装置
22と、この帯電装置22により帯電されると共に、上
記レーザ露光部21からのレーザビームをレンズ11,
12を介して受光することで露光される感光体ドラム
(静電潜像担持体)23と、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナ
ー(現像剤)を各々収容して供給するトナー供給装置1
3〜16と、これらのトナー供給装置13〜16から供
給された4色のトナーを感光体ドラム23に転移するこ
とで、上記露光により感光体ドラム23上に形成された
静電潜像をカラー画像として可視化すなわち現像するロ
ータリー現像装置24と、を備える。
【0024】この画像形成部5はさらに、上記感光体ド
ラム23上に現像された画像が転写される中間転写ベル
ト25と、この中間転写ベルト25に転写された画像
を、上記レジストロール31により用紙姿勢と搬送タイ
ミングが整合されて中間転写ベルト25との間に送り込
まれる用紙Pに転写する転写ロール等より成る転写装置
26と、この用紙Pに転写された画像を当該用紙Pに定
着する定着装置27と、転写後の感光体23上に残留す
るトナーを回収するクリーニング装置28と、を備え
る。
【0025】そして、定着装置27により画像が定着さ
れた用紙Pは、片面複写の場合には、そのまま排紙搬送
路36を介して排紙トレイ29に排紙される。
【0026】排紙搬送路36の途中には、当該排紙搬送
路36と分岐し下方に延在する用紙反転部34が接続さ
れる。この用紙反転部34は、下段の給紙トレイ30a
〜30cと複写機本体1の側壁1aとの間に配置され、
用紙Pが当該用紙反転部34に進入することにより用紙
先端と後端とを逆にするものである。この用紙反転部3
4の上部から上記レジストロール31までの間には、用
紙搬送路35a,35bが形成される。用紙搬送路35
aは、最上段の給紙トレイ30dの側方に配置され、用
紙搬送路35bは、最上段の給紙トレイ30dの上方に
配置される。
【0027】そして、両面複写の場合には、定着装置2
7からの用紙Pは用紙反転部34に送り込まれて当該用
紙反転部34で用紙先端と後端が逆にされ、この用紙P
は用紙搬送路35a,35bを介して搬送されることで
用紙Pの表裏が反転されてレジストロール31に至る。
以下は表面の場合と同様にして裏面にも画像が形成・定
着され、両面に画像が形成された用紙Pは、排紙搬送路
36を介して排紙トレイ29に排紙される。
【0028】上記用紙搬送路35a、用紙搬送路35b
には、用紙搬送装置が設けられる。このうちの用紙搬送
路35aの用紙搬送装置を代表して以下説明する。図2
は、第1実施形態に係る用紙搬送装置を示す側面図、図
3は、図2の用紙搬送装置の下面図、図4は、図3中の
A−A線に沿った断面図、図5は、図3中のB−B線に
沿った断面図、図6は、図2〜図5に示した用紙搬送装
置の構成部品を示す斜視図であり、(a)は停止用相手
部材及びこれを装着する可動シュートの取付部を示す斜
視図、(b)は停止用部材を示す斜視図、(c)はラッ
チフック部を示す斜視図である。
【0029】この用紙搬送装置は、図2に示すように、
用紙Pが通過する用紙搬送路35aの上部を構成する平
板状の固定シュート40と、この固定シュート40の下
方に対向配置され用紙搬送路35aの下部を構成すると
共に、用紙搬送路35aでジャムした用紙Pを取り出す
べく下方に開放可能にされた略平板状の可動シュート4
1と、を有する。この可動シュート41は、後部側(図
示右側)が複写機本体1の固定側または固定シュート4
0に枢着され、前部側が開放側とされる。
【0030】可動シュート41の前部側には、図2〜図
4に示すように、その軸線が用紙搬送方向(図2におけ
る紙面に垂直な方向)と平行となる固定軸45が掛け渡
されており、この固定軸45に、図6(c)に示すラッ
チフック部43が回転可能に支持される。このラッチフ
ック部43は、図2〜図4に示すように、可動シュート
41に開口された開口部44に介挿されるようにして配
置される。
【0031】この固定軸45にはさらに、図3及び図4
に示すように、捩りコイルバネ46が巻き付くようにし
て配置される。この捩りコイルバネ46は、図4に示す
ように、その一端46aが可動シュート41に固定さ
れ、その他端46bが、ラッチフック部43の下端後部
43bに固定される。この捩りコイルバネ46の付勢力
により、ラッチフック部43は、図4における時計方向
に付勢される。
【0032】このラッチフック部43の上部には、図2
及び図4に示すように、フック部43aが設けられる。
このフック部43aは、図2〜図4に示すように、ラッ
チフック部43が固定軸45周りに回動した時に当該フ
ック部43aの回動を許容する上記開口部44を介して
上方に突出されると共に、図2に示すように、さらに固
定シュート40に開口された開口部40aを介して上方
に突出され、当該固定シュート40の開口部40a縁部
に係止可能に構成される。
【0033】可動シュート41の前端部には、図2〜図
4に示すように、開閉レバー42が設けられる。この開
閉レバー42の後部側は、図3及び図4に示すように、
上記固定軸45に回動可能に支持される。この開閉レバ
ー42は、図4に示すように、その後端部42aが、上
記ラッチフック部43の下端後部43bに下方から当接
するように配置される。
【0034】すなわち、開閉レバー42を捩りコイルバ
ネ46の付勢力に抗して下方に下げると、開閉レバー4
2の後端部42aが図4における反時計方向に回動し、
これによりラッチフック部43も同方向に回動し、フッ
ク部43aの固定シュート40に対する係止が解除され
る構成になされている。また、可動シュート41を閉じ
る場合にあっては、フック部43aは、その係止側に形
成された傾斜面43cが捩りコイルバネ46の付勢力に
抗して固定シュート40の開口部40a縁部に対して滑
りながら、図4における反時計方向に回動し、フック部
43aが固定シュート40の開口部40aより上方に突
出した時点で、捩りコイルバネ46の付勢力により、当
該フック部43aが固定シュート40に対して係止され
る構成になされている。
【0035】ラッチフック部43の前部には、図4及び
図6(c)に示すように、開口部43dを有する突部4
3eが設けられる。また、固定シュート40の前部側に
は、テープ状部材より成る接触部材47の一端が固定さ
れる。この接触部材47の一端の固定部は、図2に示す
ように、上記ラッチフック部43よりさらに前面側に配
置される。この接触部材47は、図3及び図4に示すよ
うに、上記ラッチフック部43前部の開口部43dを通
して当該ラッチフック部43のR形状を成す下面(可動
シュート41の一部;以降は単に接触部と呼ぶ)43f
に接触しながら可動シュート41の後部側に向かうよう
に配置される。
【0036】図3及び図5に示すように、可動シュート
41の下面側には、用紙Pを搬送するための搬送ロール
48が設けられる。この搬送ロール48は従動ロールで
あり、その上部が可動シュート41の上面側に露出する
ように配置される。搬送ロール組は、複写機本体1の前
後方向(図3における左右方向)に離間配置された2個
の搬送ロール48,48より構成され、用紙搬送方向
(図3における上下方向)の前後に各々配置される。
【0037】上記可動シュート41の下面側で上記一対
の搬送ロール組の間には、チャネル形状(コの字形状)
のカバー部49が当該可動シュート41の下面側を覆う
ようにして固定される。このカバー部49は、前部側の
開放端が上記ラッチフック部43の下端後部43bに対
向するように配置されると共に可動シュート41の下面
に沿って延在するように配置される。この前部側の開放
端には、図2、図3、図5及び図6(a)に示すよう
に、当該前部側の開放端を塞ぐと共に開口部50aを有
する停止用相手部材50が装着される。上記接触部材4
7の他端は、図3及び図4に示すように、この開口部5
0aを通してカバー部49内に導入される。
【0038】このカバー部49内に導入された接触部材
47の他端は、図6(b)に示す停止用部材51に挟み
込まれ、図2に示すように、螺子52により当該停止用
部材51に螺子止めされる。また、カバー部49内の後
部側には、図2及び図3に示すように、引っ張りスプリ
ング(弾性手段)53が配置される。この引っ張りスプ
リング53の一端は、上記螺子52により停止用部材5
1に対して接触部材47の他端と共締めにされており、
引っ張りスプリング53の他端は、カバー部49の後部
側の開放端を塞ぐ閉塞部材54に固定される。従って、
この引っ張りスプリング53及び上記接触部材47は、
一端側が固定シュート40に接続されると共に、他端側
が可動シュート41に接続された連結部材に相当する。
【0039】接触部材47は、引っ張りスプリング53
の付勢力により、上記ラッチフック部43の接触部43
fに接触しながらピンと張られた(緊張した)状態にあ
ると共に、可動シュート41は閉方向に付勢される。こ
の引っ張りスプリング53の接触部材47に対する付勢
力(接触部材47の緊張力)は、可動シュート41の開
放角度が大きくなるに応じて大きくなる。また、可動シ
ュート41の最大開放位置は、固定側となる停止用相手
部材50に、移動側となる停止用部材51が当接して当
該停止用部材51が停止することで決定される構成にな
されている(図2の仮想線参照)。
【0040】次に、このように構成された用紙搬送装置
の作用について説明する。開閉レバー42を手で操作し
て可動シュート41の固定シュート40に対する係止を
解除すると、当該可動シュート41は、その自重によ
り、ラッチフック部43の接触部43fにおいて当該接
触部43fと接触部材47とが相対的に摺動しながら、
下方に開放される。
【0041】ここで、接触部43fでは、引っ張りスプ
リング53による付勢力が大きくなるに応じて大きくな
る摩擦抵抗力が当該付勢力に抗して生じている。また、
本実施形態では、接触部43fでの摩擦抵抗力、可動シ
ュート41の自重、引っ張りスプリング53による付勢
力が釣り合う上記可動シュート41の開放位置が、当該
可動シュート41の最大開放位置の到達前の位置に設定
されている。
【0042】従って、この可動シュート41の最大開放
位置の到達前の位置で、接触部43fでの摩擦抵抗力、
可動シュート41の自重、引っ張りスプリング53によ
る付勢力が釣り合い、可動シュート41の自重による開
放が停止される。この時、引っ張りスプリング54によ
り、可動シュート41開放時の衝撃は緩和される。この
ため、可動シュート41の変形及び破損を防止できるよ
うになっている。
【0043】ここで、さらに作業者が手で可動シュート
41を図2に仮想線で示す最大開放位置に下げた場合、
引っ張りスプリング54による付勢力は大きくなるが、
これに伴い接触部43fでの摩擦抵抗力も大きくなるた
め、当該最大開放位置で手を離しても、可動シュート4
1は当該最大開放位置に留まり上方に上がらないように
なっている。このため、用紙視認性及びジャム除去性を
高めつつジャム除去時の作業性を向上できるようになっ
ている。
【0044】また、この用紙搬送装置の構成は、リンク
機構を用いた場合に比して簡易であり、低コスト化を図
れるようになっている。
【0045】また、引っ張りスプリング54が可動シュ
ート41の下面側に配置されており、用紙搬送が妨げら
れないようになっている。このため、用紙Pを良好に搬
送できるようになっている。
【0046】また、引っ張りスプリング54は、一対の
搬送ロール組の間に配置されており、デッドスペースが
なくされている。このため、空間の有効利用を図れるよ
うになっている。
【0047】加えて、本実施形態の用紙搬送装置では、
装置を大型化することなく可動シュート41を正常に開
放できるようになっている。
【0048】図7は、第2実施形態に係る用紙搬送装置
の要部を示す下面図、図8は、図7に示した用紙搬送装
置の要部の側面図である。
【0049】この第2実施形態の用紙搬送装置が第1実
施形態のそれと違う点は、引っ張りスプリング53に代
えて、ゼンマイ式スプリング55を用いた点である。こ
のゼンマイ式スプリング55は、図8に示すように、可
動シュート41の下面側に回転可能に支持された回転軸
56に巻き付くように配置され、その一端が可動シュー
ト41側に固定されると共に、その他端が回転軸56に
固定される。この回転軸56に装着されたプーリ57に
前述した接触部材47の他端が固定され、この接触部材
47の他端側がゼンマイ式スプリング55の付勢力によ
りプーリ57に巻き取られる構成になされている。
【0050】このように構成された第2実施形態の用紙
搬送装置によれば、可動シュート41の開放角度が大き
くなるに応じて、ゼンマイ式スプリング55が締まり接
触部材47に対する引っ張り力が大きくなる(接触部材
47の緊張力が大きくなる)ため、第1実施形態と同様
な作用・効果を奏することになる。
【0051】なお、この第2実施形態での可動シュート
41の最大開放位置は、接触部材47のプーリ57に巻
き取られている部分が無くなることで決定される。
【0052】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、接触部
材47をテープ状部材としているが、ワイヤ状部材に代
えても勿論良い。また、引っ張りスプリング53をゴム
部材に代えても良い。また、接触部材47及び引っ張り
スプリング53全体をゴム部材(連結部材)に代え、こ
のゴム部材の一端側を固定シュート40に接続すると共
に他端側を可動シュート41に接続するようにしても良
い。この場合には、弾性手段としてのゴム部材により、
可動シュート41の開放角度が大きくなるに応じて大き
くなる緊張力が当該ゴム部材に生じるようになる。
【0053】また、上記実施形態においては、接触部材
47を、可動シュート41に設けたラッチフック部43
の接触部43fに接触させて摺動させるようにしている
が、可動シュート41の他の部分または可動シュート4
1本体に接触させて摺動させるようにしても良い。この
場合には、接触部での摺動により接触部材47が劣化し
て切れないように接触部の形状をR形状にするのが好ま
しい。
【0054】また、上記実施形態においては、接触部材
47の一端側を固定シュート40にに接続するようにし
ているが、固定シュート40以外の複写機本体1の固定
側に接続するようにしても良い。
【0055】また、上記実施形態においては、可動シュ
ート41に搬送ロール48が設けられているが、この搬
送ロール48を有しない用紙搬送路に対しても適用でき
る。
【0056】また、上記実施形態においては、両面複写
が可能なカラー複写機に対する適用例が述べられている
が、これ以外の複写機に対しても同様に適用でき、ま
た、適宜、例えばプリンタ、ファクシミリ等の画像形成
装置にも適用できる。すなわち、本発明の用紙搬送装置
は、画像形成部5に向かう用紙Pが通過する用紙搬送
路、画像形成部5からの用紙Pが通過する用紙搬送路全
てに対して適用可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明による用紙搬送装置は、リンク機
構のような複雑な機構を用いない簡易な構成で、弾性手
段により可動シュート開放時の衝撃を緩和すると共に、
この弾性手段による緊張力に抗する摩擦抵抗力を、可動
シュートの一部と連結部材との間で発生させることで、
可動シュートを、摩擦抵抗力、可動シュートの自重、弾
性手段による緊張力が釣り合う位置より下方の最大開放
位置まで下げて手を離しても、当該可動シュートが最大
開放位置に留まり上方に上がらないように構成したもの
であるから、可動シュートの変形及び破損を防止するの
が可能となると共に、用紙視認性及びジャム除去性を高
めつつジャム除去時の作業性を向上するのが可能とな
り、加えて、低コスト化を図ることも可能となる。
【0058】そして、このような用紙搬送装置を適用す
ることにより、可動シュートの変形及び破損を防止でき
ると共に、用紙視認性及びジャム除去性を高めつつジャ
ム除去時の作業性を向上でき、加えて、低コスト化を図
ることもできる画像形成装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る用紙搬送装置を
備えた複写機を示す正面構成図である。
【図2】 第1実施形態に係る用紙搬送装置を示す側面
図である。
【図3】 図2の用紙搬送装置の下面図である。
【図4】 図3中のA−A線に沿った断面図である。
【図5】 図3中のB−B線に沿った断面図である。
【図6】 図2〜図5に示した用紙搬送装置の構成部品
を示す斜視図であり、(a)は停止用相手部材及びこれ
を装着する可動シュートの取付部を示す斜視図、(b)
は停止用部材を示す斜視図、(c)はラッチフック部を
示す斜視図である。
【図7】 第2実施形態に係る用紙搬送装置の要部を示
す下面図である。
【図8】 図7に示した用紙搬送装置の要部の側面図で
ある。
【図9】 従来技術に係る用紙搬送装置を示す側面図で
あり、(a)は可動シュート開時の状態図、(b)は可
動シュート閉時の状態図である。
【図10】 他の従来技術に係る用紙搬送装置を示す側
面図である。
【符号の説明】
1…複写機本体、5…画像形成部、35a,35b…用
紙搬送路、40…固定シュート(固定側)、41…可動
シュート、43…ラッチフック部、43a…接触部(可
動シュートの一部)、47…接触部材(テープ状部
材)、53…引っ張りスプリング(弾性手段)、55…
ゼンマイ式スプリング(弾性手段)、Pa,Pb…用
紙。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙が通過する用紙搬送路の下部を構成
    し、下方に開放可能な可動シュートと、 一端側が前記可動シュートより上方の固定側に接続され
    ると共に、他端側が前記可動シュートに接続された連結
    部材と、を備え、 前記連結部材は、前記可動シュートの開放角度が大きく
    なるに応じて大きくなる緊張力が当該連結部材に生じる
    ようにする弾性手段を含み、 この弾性手段による緊張力により、前記連結部材の前記
    一端側と前記他端側との間の部分が前記可動シュートの
    一部に接触すると共に前記可動シュートが閉方向に付勢
    されることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、一端側が前記固定側に
    接続されたテープ状部材またはワイヤ状部材より成る接
    触部材と、 前記可動シュートに設けられ、前記接触部材の他端側に
    作用して当該接触部材に緊張力を付与する前記弾性手段
    と、を備え、 前記可動シュートの前記接触部材に対する接触部は、前
    記可動シュートの前部側となる前記可動シュートの開放
    側に設けられると共に、前記弾性手段は前記可動シュー
    トの後部側に設けられ、 前記一端側が固定側に接続された接触部材は、前記可動
    シュートの前部側に設けられた接触部に接触しながらそ
    の他端側が前記可動シュートの後部側で前記弾性手段に
    接続されるように配置されることを特徴とする請求項1
    記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性手段は、前記可動シュートの下
    面側に配置されることを特徴とする請求項1または2記
    載の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 用紙に画像を形成する画像形成部と、 この画像形成部に向かう用紙又は当該画像形成部からの
    用紙が通過する請求項1〜3の何れか一項に記載の用紙
    搬送装置と、 を具備した画像形成装置。
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