JP2000221748A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000221748A
JP2000221748A JP11020725A JP2072599A JP2000221748A JP 2000221748 A JP2000221748 A JP 2000221748A JP 11020725 A JP11020725 A JP 11020725A JP 2072599 A JP2072599 A JP 2072599A JP 2000221748 A JP2000221748 A JP 2000221748A
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Yoshikuni Ito
善邦 伊藤
Masahiro Inoue
雅博 井上
Motohide Shiozawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上に形成されたトナー像が像担持
体に再転写されるのを防止し、かつ複数色のトナー像の
色ずれを防止できるようにする。 【解決手段】 電流値検知装置から入力される1次転写
電流値情報とレジ検知装置18から入力される複数色の
ずれ量検知用トナ像のずれ量情報に基づいて、1次帯電
電源14及び1次転写バイアス電源15を制御装置17
で制御して、感光ドラム1の帯電電位及び中間転写ドラ
ム6の1次転写電位を最適な条件に設定することによ
り、中間転写ドラム6上に形成されたトナー像が感光ド
ラム1に再転写されるのを防止し、かつ複数色のトナー
像の色ずれを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクス等の画
像形成装置に係り、特に像担持体上に形成したトナー像
を一旦中間転写体上に1次転写した後、該中間転写体に
転写されたトナー像を転写材に2次転写して画像を得る
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写体を使用したフルカラーの画像
形成装置では、電子写真感光体(以下、感光ドラムとい
う)上に先ず第1色目(例えばイエロー)のトナー像を
形成し、このトナー像を1次転写部で中間転写体上に1
次転写する。そして、この1次転写を他の3色、すなわ
ちマゼンタ、シアン、ブラックについても順次行い、中
間転写体上に4色のトナー像を重ねる。その後、この4
色のトナー像を2次転写部で2次転写部材によって、用
紙などの転写材に一括で2次転写することでフルカラー
画像を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の中間転写体を使用した画像形成装置では、感光ドラ
ム上に形成したトナー像の中間転写体への1次転写は、
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4回行われる
が、2回目のマゼンタの転写時に、既に中間転写体上に
転写されているイエロートナーが、1次転写部で感光ド
ラムと中間転写体の間で接することによって感光ドラム
側へ戻されてしまう場合ある。これは再転写と言われる
もので、同様にして、3回目のシアンの転写時には既に
中間転写体上に転写されているイエロートナー、マゼン
タトナーが感光ドラムに再転写され、4回目のブラック
の転写時には既に中間転写体上に転写されているイエロ
ートナー、マゼンタトナー、シアントナーが感光ドラム
に再転写される。
【0004】このように、先に1次転写されたトナーほ
ど、後から再転写する量が多くなってしまうことによ
り、出力画像の濃度が低下するという問題があった。こ
の再転写は、特に感光層が劣化した感光ドラムで発生し
やすくなり、また、高温高湿環境下で顕著になる。
【0005】また、1次転写に印加される1次転写バイ
アスによっては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの各転写毎の画像位置が相対的にずれてしまうことが
ある(以下、「色ずれ」と称する)。この現象は、1次
転写バイアスを変化させることで、感光ドラムと中間転
写体の接触の状態が変化してしまうため発生すると考え
られる。
【0006】そこで本発明は、中間転写体の1次転写部
での再転写を防止すると共に、色ずれを防止して良好な
画像を得ることができる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回転自在な第1の像担持体上に形成したト
ナー像を、前記第1の像担持体に当接する回動自在な第
2の像担持体上の1次転写部にて1次転写する工程を複
数色のトナーについて繰り返して重ね合わせた後、該第
2の像担持体上に1次転写された複数色のトナー像を2
次転写部にて転写材に一括して2次転写することにより
カラー画像を得る画像形成装置において、前記第1の像
担持体を帯電する帯電手段と、該帯電手段に帯電バイア
スを印加する帯電バイアス電源と、前記第2の像担持体
に転写バイアスを印加する1次転写バイアス電源と、前
記帯電バイアス電源から帯電バイアスが印加された前記
帯電手段により前記第1の像担持体を帯電し、前記第2
の像担持体に前記1次転写バイアス電源から1次転写バ
イアスを印加した時に、前記第1の像担持体と前記第2
の像担持体との間に流れる電流の値を検知する電流値検
知手段と、前記第2の像担持体に転写された複数色のず
れ量検知用トナー像の互いの位置のずれ量を検知するず
れ量検知手段と、前記電流値検知手段から入力される電
流値情報と前記ずれ量検知手段から入力されるずれ量情
報に基づいて、前記帯電バイアス電源及び前記1次転写
バイアス電源を制御して、前記第1の像担持体の帯電電
位及び前記第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件
に設定する制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】また、前記制御手段は、前記第1の像担持
体の帯電電位と前記第2の像担持体の1次転写電位との
電位差が所定値となるように、前記帯電バイアス電源及
び前記1次転写バイアス電源を制御することを特徴とし
ている。
【0009】また、画像形成装置内の温度・湿度を検知
する温度・湿度検知手段を設け、該温度・湿度検知手段
で検知した温度・湿度に応じて、前記制御手段は、前記
電流値検知手段から入力される電流値情報と前記ずれ量
検知手段から入力されるずれ量情報に基づいて、前記帯
電バイアス電源及び前記1次転写バイアス電源を制御し
て、前記第1の像担持体の帯電電位及び前記第2の像担
持体の1次転写電位を最適な条件に設定することを特徴
としている。
【0010】また、前記第1の像担持体の耐久寿命を検
知する耐久寿命検知手段を設け、該耐久寿命検知手段で
検知した前記第1の像担持体の耐久寿命に応じて、前記
制御手段は、前記電流値検知手段から入力される電流値
情報と前記ずれ量検知手段から入力されるずれ量情報に
基づいて、前記帯電バイアス電源及び前記1次転写バイ
アス電源を制御して、前記第1の像担持体の帯電電位及
び前記第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設
定することを特徴としている。
【0011】また、前記第2の像担持体上に転写された
検知用トナー像の反射濃度を検知する反射濃度検知手段
を設け、該反射濃度検知手段で検知した前記検知用トナ
ー像の反射濃度に応じて、前記制御手段は、前記電流値
検知手段から入力される電流値情報と前記ずれ量検知手
段から入力されるずれ量情報に基づいて、前記帯電バイ
アス電源及び前記1次転写バイアス電源を制御して、前
記第1の像担持体の帯電電位及び前記第2の像担持体の
1次転写電位を最適な条件に設定することを特徴として
いる。
【0012】また、前記第1の像担持体の帯電電位及び
前記第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定
し、かつ前記第1の像担持体上にトナー像を現像する現
像剤の現像効率を上げることを特徴としている。
【0013】また、前記第1の像担持体の帯電電位及び
前記第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定
し、かつ前記第1の像担持体表面の未露光部分電位と露
光部分電位との電位差を大きくすることを特徴としてい
る。
【0014】また、前記制御手段により設定された前記
第1の像担持体の帯電電位及び/又は前記第2の像担持
体の1次転写電位で濃度制御を行うことを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置(本実施の形態では、フルカラーのレ
ーザビームプリンタ又は複写機)を示す概略構成図であ
る。
【0017】本画像形成装置は、第1の像担持体として
の感光ドラム1を備えている。感光ドラム1の周囲に
は、帯電ローラ2、露光装置(レーザ走査ユニット)
3、現像装置4、第2の像担持体としての中間転写体で
ある中間転写ドラム6、クリーニング装置7が配設され
ている。
【0018】また、用紙などの転写材Pの搬送方向の上
流側から順に、2次転写ベルト8、定着装置9が配設さ
れている。中間転写ドラム6の外周上には中間転写ドラ
ムクリーニングローラ10が配設され、また、中間転写
ドラム6の表面に対向するようにして濃度制御用の濃度
検知センサー11が配設されている。
【0019】感光ドラム1は、図2に示すように、肉厚
1mmのアルミニウムシリンダからなる円筒状の基体1
bの外周面に、ポリカーボネートをメインバインダーと
した有機感光層1aを形成して構成されており、その外
径は30mmである。この感光ドラム1は、通常の画像
形成プロセスでは、100mm/秒の周速度により矢印
a方向(反時計方向)に回転駆動される。
【0020】帯電ローラ2は、感光ドラム1表面に接触
配置されて回転され、1次帯電電源14から帯電ローラ
2に対して所定の帯電バイアスを印加して、感光ドラム
1を所定の極性、電位(例えば、−550V)に帯電す
る。
【0021】露光装置3は、入力される画像情報に応じ
てレーザー光による露光を、帯電処理された感光ドラム
1上に行って静電潜像を形成する。本実施の形態では、
露光後の感光ドラム1表面の未露光部分(暗部電位)を
−550V、露光部分電位を−180Vとした。
【0022】現像装置4は、イエロー(Y)現像器4
a、シアン(C)現像器4b、マゼンタ(M)現像器4
c、及びブラック(Bk)現像器4dを備えている。イ
エロー(Y)現像器4a、シアン(C)現像器4b、マ
ゼンタ(M)現像器4cは回転体5に搭載されており、
回転駆動装置(不図示)による回転体5の矢印b方向
(時計方向)の回転によって、イエロー(Y)現像器4
a、シアン(C)現像器4b、マゼンタ(M)現像器4
c、が現像過程で感光ドラム1と対向する位置に配置さ
れる。ブラック(Bk)現像器4dは固定配置されてい
る。これらの現像器4a、4b、4c、4dによって感
光ドラム1上に形成した静電潜像にトナーを付着させて
トナー像として現像する。本実施の形態では、各現像器
4a、4b、4c、4dに−350Vの現像バイアスを
印加して、感光ドラム1表面の露光部分電位部を負帯電
性のネガトナーで現像して、静電潜像を顕像化(可視像
化)する。
【0023】クリーニング装置7は、中間転写ドラム6
に1次転写されないで感光ドラム1上に残った1次転写
残トナーを除去する。
【0024】中間転写ドラム6は、1次転写ニップ部N
で感光ドラム1表面に当接し、さらに2次転写ニップ部
Mで2次転写ベルト8表面に当接しており、矢印c方向
(時計方向)に回転する。中間転写ドラム6には1次転
写バイアス電源15が接続されており、1次転写バイア
ス電源15から中間転写ドラム6の芯金(不図示)に所
定の1次転写バイアス(本実施の形態では+200V)
が印加され、これにより感光ドラム1上のトナー像は、
1次転写ニップ部Nにおいて感光ドラム1と中間転写ド
ラム6との間の電位差(750V)によって、中間転写
ドラム6上に1次転写される。
【0025】中間転写ドラム2は、図2に示すように、
肉厚3mmのアルミニウムシリンダからなる円筒状の基
体6bの外周面に、肉厚5mmのシリコンゴム製の弾性
抵抗層6aを形成して構成されており、弾性抵抗層6a
は、シリコンゴム中に導電性粒子のカーボンを分散させ
ることによって、抵抗値を105 〜1012Ωcmに調整
してある。中間転写ドラム6の外径は100mmであ
り、弾性抵抗層6aの硬度は30°(JIS A)であ
る。また、中間転写ドラム2は、加圧手段(不図示)に
より感光ドラム1と総圧500gfで互いに圧接され、
感光ドラム1の周速度と略等速の周速度をもって回転さ
れる。
【0026】2次転写ベルト8は、転写ローラ12と駆
動ローラ13によって伸張懸架されており、駆動ローラ
13の回転駆動によってベルト上面が矢印d方向に移動
する。また、2次転写ベルト8は、中間転写ドラム6に
対して当接離間自在に設置されている。転写ローラ12
には2次転写バイアス電源(不図示)が接続されてお
り、転写ローラ12に所定の2次転写バイアスを印加す
る。
【0027】定着装置9は、定着ローラ9aと加圧ロー
ラ9bを有しており、定着ローラ9aと加圧ローラ9b
との間の定着ニップ部に未定着トナー像が転写されてい
る転写材Pを挟持搬送しながら、転写材Pを加熱、加圧
してトナー像を定着する。
【0028】中間転写ドラムクリーニングローラ10に
はバイアス電源(不図示)が接続されており、転写材P
に転写されないで中間転写ドラム6の表面に残った2次
転写残トナーを除去する。なお、中間転写ドラムクリー
ニングローラ10は、中間転写ドラム6上の2次転写残
トナーを逆極性に帯電するものであり、この逆極性に帯
電された2次転写残トナーは、感光ドラム1上のトナー
像の中間転写ドラム6上への1次転写と同時に、逆に中
間転写ドラム6から感光ドラム1に移送されて、クリー
ニング装置7によって除去される。
【0029】濃度検知センサー11は、不図示の発光部
と受光部とを備えており、中間転写ドラム6の表面上に
形成された濃度検知用トナー像(不図示)に対して濃度
検知センサー11の発光部(不図示)からスポット光を
照射してその反射光を受光部(不図示)で受光し、受光
した光量によって濃度を検知するものである。濃度検知
センサー15には制御装置17が接続されている。
【0030】中間転写ドラム6には、図2に示すよう
に、1次転写バイアス電源15から中間転写ドラム6に
1次転写バイアスを印加した時に流れる電流(1次転写
電流)の値を検知する電流値検知装置16が接続されて
いる。
【0031】また、中間転写ドラム6の外側には、中間
転写ドラム6に転写された複数色のずれ量検知用トナー
像の互いの位置のずれ量(色ずれ)を検知するレジ検知
装置18が設けられている。
【0032】制御装置17は、電流値検知装置16から
入力される電流値情報とレジ検知装置18から入力され
る色ずれ情報に基づいて、感光ドラム1の帯電電位及び
1次転写電位を制御する(詳細は後述する)。
【0033】次に、上述した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0034】画像形成時には、感光ドラム1は所定の周
速度(プロセススピード)で矢印方向に回転駆動され、
1次帯電電源14より所定の帯電バイアスが印加された
帯電ローラ2により所定の極性、電位に帯電される。
【0035】そして、帯電された感光ドラム1上に露光
装置3によりレーザー光による画像露光が与えられて、
目的のカラー画像の第1の色のイエロートナー像は、感
光ドラム1と中間転写ドラム6との間の1次転写ニップ
部Nを通過する過程で、この1次転写ニップ部Nでの圧
力と1次転写バイアス電源15より中間転写ドラム6に
印加される1次転写バイアスにより形成される電界とに
よって、中間転写ドラム6の外周面に1次転写(中間転
写)されていく。
【0036】イエロートナー像が1次転写された後の感
光ドラム1上に残留した1次転写残トナーは、クリーニ
ング装置7によって除去され次の色のトナー像の形成に
供される。
【0037】以下、同様にしてマゼンタ(M)現像器4
b、シアン(C)現像器4c、及びブラック(Bk)現
像器4dにより感光ドラム1上にそれぞれ形成担持され
た第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー
像、第4色のブラックトナー像が順次中間転写ドラム6
上に重畳され、目的のカラー画像に対応した合成カラー
トナー像が形成される。
【0038】この際、感光ドラム1から中間転写ドラム
6への第1〜第4色のトナー像の順次重畳転写のための
1次転写バイアス電源15から印加される1次転写バイ
アスは、トナーと逆極性(正極性)である。なお、感光
ドラム1から中間転写ドラム6への第1〜第4色のトナ
ー像の順次重畳転写工程において、2次転写ベルト8及
び中間転写ドラムクリーニングローラ10は中間転写ド
ラム6から離間している。
【0039】そして、中間転写ドラム6上の合成カラー
トナー画像の先端に合わせて、所定のタイミングで用紙
などの転写材Pが給送される。
【0040】そして、2次転写ニップ部Mに至る給紙経
路を転写材Pが通過するタイミングで、2次転写ベルト
8が中間転写ドラム6に当接するように揺動し、2次転
写バイアス電源(不図示)により所定の2次転写バイア
スが転写ローラ12に印加され、転写材P上に合成カラ
ートナー像が一括で2次転写される。
【0041】そして、合成カラートナー像が転写された
転写材Pは、2次転写ベルト8の搬送方向下流側で曲率
分離されて定着装置9の定着ローラ9aと加圧ローラ9
bとの間に挟持搬送されて加熱、加圧され、表面に合成
カラートナー像が定着されて出力される。
【0042】また、中間転写ドラム6上に2次転写され
ずに残った2次転写残トナーは、バイアスが印加された
中間転写体クリーニングローラ12によって本来とは逆
極性に転換されて感光ドラム1に静電的に吸着されて、
中間転写ドラム6上は清掃される。感光ドラム1上に吸
着した2次転写残トナーはその後、クリーニング装置5
によって回収される。
【0043】次に、本実施の形態の画像形成装置におけ
る感光ドラム帯電電位、1次転写電位の制御について詳
細に説明する。
【0044】(1)画像を形成していない非画像形成時
に、2次転写ベルト8を中間転写ドラム6から離間さ
せ、感光ドラム1上に第1色目のイエローのべ夕(ずれ
量検知用トナー像)をスラスト全幅に作像し、中間転写
ドラム6に1次転写する。
【0045】(2)第2色目のマゼンタの1次転写時
に、感光ドラム1の表面を帯電ローラ2により暗部電位
(感光ドラム帯電電位)Vd[V]に一様帯電してお
き、1次転写バイアス電源15により所定の電圧値Vt
[V]に定電圧制御された直流バイアスを中間転写ドラ
ム6に印加し、このとき発生した1次転写電流(直流電
流)値Itm[μA]を電流値検知装置16により検知
する。電流値検知装置16による1次転写電流値Itm
の検知時には、中間転写ドラム6上はイエロートナーを
介して感光ドラム1に接している。この時には、実際に
マゼンタの画像を作像するわけではなく、直流バイアス
のみ印加する。
【0046】(3)第3色目のシアンの1次転写時と第
4色目のブラックの1次転写時も同様に、感光ドラム1
の表面を帯電ローラ2により暗部電位Vd[V]に一様
帯電しておき、1次転写バイアス電源15により所定の
電圧値(1次転写電位)Vt[V]に定電圧制御された
直流バイアスを中間転写ドラム6に印加し、このとき発
生した1次転写電流値Itc、Itk[μA]を電流値
検知装置16により検知する。この時も同様に、シア
ン、ブラックの画像を作像するわけではなく、直流バイ
アスのみ印加する。
【0047】上記(1)〜(3)で1組みの電流測定と
なる。なお、上記(1)〜(3)において上記Vdを例
えば、−600V、上記Vtを例えば、300Vとす
る。
【0048】(4)上記Vdを変更して、上記(1)〜
(3)を繰り返す。
【0049】例えば、Vd=−550V、−500V、
−450V、−400V、−350Vに変更した時の1
次転写電流(直流電流)値Itm、Itc、Itkを順
次測定する。
【0050】(5)上記各VdのItm、Itc、It
kの全てが上記Ith以下のVdを選択する。
【0051】例えば、Ithを1μAとし、Vt=30
0Vの場合、測定結果が、 Vd=−600Vのとき、 Itm=20μA、Itc=21μA、Itk=22μ
A Vd=−550Vのとき、 Itm=12μA、Itc=13μA、Itk=14μ
A Vd=−500Vのとき、 Itm=5μA、Itc=6μA、Itk=7μA Vd=−450Vのとき、 Itm=1μA、Itc=1μA、Itk=2μA Vd=−400Vのとき、 Itm=0μA、Itc=0μA、Itk=1μA Vd=−350Vのとき、 Itm=0μA、Itc=0μA、Itk=0μA となった場合、Itm、Itc、Itkの全てがIth
=1μA以下のVdは、−400V、−350Vとな
る。
【0052】(6)各VdのItm、Itc、Itkの
全てがIth以下のVdで、レジバッチ(ずれ量検知用
トナー像)を中間転写ドラム6上に作像する。
【0053】例えば、主走査方向に延びるる1画素のラ
インをレジバッチとし、各色同じ副走査位置で主走査の
ラインの位置を変えて作像する。例えば、 イエローのライン:[0,0]−[5,0] マゼンタのライン:[5,0]−[10,0] シアンのライン :[10,0]−[15,0] ブラックのライン:[15,0]−[20,0] というようにラインを作像する。
【0054】なお、例えば上記[0,0]−[5,0]
は、ラインの開始位置と終了位置の座標を表し、[0,
0]の0はラインの開始位置の主走査の座標、0はライ
ンの開始位置の副走査の座標、[5,0]の5はライン
の終了位置の主走査の座標、0はラインの終了位置の副
走査の座標を表わしている。単位は、ドット数又はmm
等の長さの単位である。
【0055】(7)中間転写ドラム4上に作像された各
Vd毎のラインの各色のレジパッチをレジ検知装置18
で検知する。
【0056】レジ検知装置18は、例えばCCD等のセ
ンサで画像として入力し、画像処理でレジストレーショ
ン(以下、「レジ」と称する)のずれ量(色ずれ)を検
知することができる。
【0057】(8)レジ検知装置18で検知されたレジ
のずれ量の最も小さいVdのなかで、絶対値が最大のも
のを選択する。例えば色ずれの検知結果が、イエローの
ラインを基準として、 Vd=−400Vのとき マゼンタ=+50μm、シアン=+60μm、ブラック
=+80μm Vd=−350Vのとき マゼンタ=+70μm、シアン=+85μm、ブラック
=+105μm となったとする。ここで、「+」はイエローのラインを
基準として中間転写ドラム4の回転方向下流方向に、
「−」は中間転写ドラム4の回転方向上流方向にずれて
いることを表わしている(ただし、本実施の形態では
「−」の例は用いていない)。
【0058】そして、上記の場合は、各色ずれの最大値
が、 Vd=−400Vのとき80μm Vd=−350Vのときの105μm となり、Vd=−400Vのときの方が、色ずれが小さ
いと判断する。従って、Vd=−400Vを選択する。
【0059】(9)上記(8)で決定した感光ドラム1
の暗部電位(感光ドラム帯電電位)Vdで濃度制御を行
う。
【0060】濃度制御は、中間転写ドラム4上に形成さ
れた不図示の濃度検知用トナー像(パッチパターン)の
濃度を濃度検知センサー11によって検出し、検知した
濃度情報に基づいて最適濃度となるような現像バイアス
Vdcを決定するよう制御装置17で制御して行う。
【0061】このように本実施の形態では、感光ドラム
帯電電位と1次転写電位の制御を以上の(1)〜(9)
のように行うことで、再転写時に1次転写電流を所定値
以下に抑えることができ、かつ中間転写ドラム4上に1
次転写されるマゼンタ、シアン、ブラックの各トナー像
の色ずれを最小限に抑えることができた。
【0062】本発明者の検討によると、図3に示すよう
に、1次転写バイアス電源15から中間転写ドラム6に
流れる1次転写電流が増えると、再転写のトナー量も増
えることが分かっている。再転写のトナー量は、重量測
定するか、テープ剥離して転写材に貼り付けて反射濃度
を測定することなどで定量的に測定できる。なお、図3
において、縦軸の再転写の「良」は再転写が少ないこと
を示しており、「悪」は再転写が多いことを示してい
る。
【0063】更に、本発明者の検討によると、1次転写
バイアスを下げると上記した色ずれが悪くなることが分
かっている。
【0064】そこで、本実施の形態では、感光ドラム1
と中間転写ドラム6との間に流れる1次転写電流値It
hを1μAとすることで、再転写量を減らすことがで
き、濃度低下のない良好な出力画像を得ることができ
た。なお、本実施の形態では、1次転写電流値Ithを
1μAとしたが、好ましくは1次転写電流値Ithを0
μAとすることにより、再転写をより減らすことができ
る。
【0065】また、1次転写電流Ithが所定値以下
で、絶対値が最大の感光ドラム1の暗部電位Vdを選択
するのは、コントラスト電位(Vdc−VL)、カブリ
電位(Vdc−Vd)を大きくしたいためである。この
ことで、出力画像の階調性を確保し、カブリを発生しに
くくすることができる。
【0066】〈実施の形態2〉本実施の形態も図1に示
した実施の形態1の画像形成装置を用いて説明する。画
像形成動作は実施の形態1と同様なので、本実施の形態
における感光ドラム帯電電位、1次転写電位の制御につ
いてのみ詳細に説明する。本実施の形態では、1次転写
電流を抑えるために1次転写電位を可変して所定値に設
定するようにした。
【0067】以下、本実施の形態の画像形成装置におけ
る感光ドラム帯電電位、1次転写電位の制御について説
明する。
【0068】(1)画像を形成していない非画像形成時
に、2次転写ベルト8を中間転写ドラム6から離間さ
せ、感光ドラム1上に第1色目のイエローのべ夕(ずれ
量検知用トナー像)をスラスト全幅に作像し、中間転写
ドラム6に1次転写する。
【0069】(2)第2色目のマゼンタの1次転写時
に、感光ドラム1の表面を帯電ローラ2により暗部電位
(感光ドラム帯電電位)Vd[V]に一様帯電してお
き、1次転写バイアス電源15により所定の電圧値(1
次転写電位)Vt[V]に定電圧制御された直流バイア
スを中間転写ドラム6に印加し、このとき発生した1次
転写電流(直流電流)値Itm[μA]を電流値検知装
置16により検知する。電流値検知装置16による1次
転写電流値Itmの検知時には、中間転写ドラム6上は
イエロートナーを介して感光ドラム1に接している。こ
の時には、実際にマゼンタの画像を作像するわけではな
く、直流バイアスのみ印加する。
【0070】(3)第3色目のシアンの1次転写時と第
4色目のブラックの1次転写時も同様に、感光ドラム1
の表面を帯電ローラ2により暗部電位Vd[V]に一様
帯電しておき、1次転写バイアス電源15により所定の
電圧値(1次転写電位)Vt[V]に定電圧制御された
直流バイアスを中間転写ドラム6に印加し、このとき発
生した1次転写電流値Itc、Itk[μA]を電流値
検知装置16により検知する。この時も同様に、シア
ン、ブラックの画像を作像するわけではなく、直流バイ
アスのみ印加する。
【0071】上記(1)〜(3)で1組みの電流測定と
なる。なお、上記(1)〜(3)において上記Vdを例
えば、−600V、上記Vtを例えば、300Vとす
る。
【0072】(4)上記Vtを変更して、上記(1)〜
(3)を繰り返す。
【0073】例えば、Vt=250V、200V、15
0V、100V、50Vに変更した時の1次転写電流
(直流電流)値Itm、Itc、Itk[μA]を順次
測定する。
【0074】(5)上記各VtのItm、Itc、It
kの全てが上記Ith以下のVtを選択する。
【0075】例えば、Ithを1μAとし、測定結果
が、 Vt=300Vのとき、 Itm=20μA、Itc=21μA、Itk=22μ
A Vt=250Vのとき、 Itm=12μA、Itc=13μA、Itk=14μ
A Vt=200Vのとき、 Itm=5μA、Itc=6μA、Itk=7μA Vt=150Vのとき、 Itm=1μA、Itc=1μA、Itk=2μA Vt=100Vのとき、 Itm=0μA、Itc=0μA、Itk=1μA Vt=50Vのとき、 Itm=0μA、Itc=0μA、Itk=0μA となった場合、Itm、Itc、Itkの全てがIth
=1μA以下のVdは、100V、50Vとなる。
【0076】(6)各VtのItm、Itc、Itkの
全てがIth以下のVtで、レジバッチ(ずれ量検知用
トナー像)を実施の形態1の場合と同様にして中間転写
ドラム6上に作像する。
【0077】(7)中間転写ドラム4上に作像された各
Vt毎のラインの各色のレジパッチをレジ検知装置18
で検知する。
【0078】(8)レジ検知装置18で検知されたレジ
のずれ量の最も小さいVtのなかで、実施の形態1の場
合と同様にして絶対値が最大のものを選択する。
【0079】(9)上記(8)で決定した感光ドラム1
の暗部電位(感光ドラム帯電電位)位Vd、1次転写電
位Vtで濃度制御を行う。
【0080】濃度制御は、中間転写ドラム4上に形成さ
れた不図示の濃度検知用トナー像(パッチパターン)の
濃度を濃度検知センサー11によって検出し、検知した
濃度情報に基づいて最適濃度となるような現像バイアス
Vdcを決定するよう制御装置17で制御して行う。
【0081】このように本実施の形態では、感光ドラム
帯電電位と1次転写電位の制御を以上の(1)〜(9)
のように行って、1次転写電流値Ithを1μAとする
ことで、再転写量を減らすことができ、濃度低下のない
良好な出力画像を得ることができた。なお、本実施の形
態では、1次転写電流値Ithを1μAとしたが、好ま
しくは1次転写電流値Ithを0μAとすることによ
り、再転写をより減らすことができる。
【0082】また、1次転写電流値Ithが所定値以下
で、絶対値が最大の1次転写電位Vtを選択するのは、
色ずれを良くするためであり、転写性を維持したいため
である。転写電位を下げると若干転写効率が落ちるから
である。
【0083】なお、本実施の形態では、上記(9)の濃
度制御は必ずしも行わなくてもよい。
【0084】〈実施の形態3〉本実施の形態も図1に示
した画像形成装置を用いて説明する。画像形成動作は実
施の形態1と同様なので、本実施の形態における感光ド
ラム帯電電位、1次転写電位の制御についてのみ詳細に
説明する。本実施の形態では、1次転写電流を抑えるた
めに感光ドラム帯電電位及び1次転写電位を可変して所
定値に設定するようにした。
【0085】以下、本実施の形態の画像形成装置におけ
る感光ドラム帯電電位、1次転写電位の制御についての
み詳細に説明する。
【0086】本実施の形態では、実施の形態1又は2の
上記(1)〜(9)までの動作は同様であるが、感光ド
ラム帯電電位Vd及び中間転写ドラム6の1次転写電位
Vtをそれぞれ可変させた。即ち、 Vd=−600Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V Vd=−550Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V Vd=−500Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V Vd=−450Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V Vd=−400Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V Vd=−350Vのとき、 Vt=300V、250V、200V、150V、10
0V、50V の36通り行った。
【0087】以上の組合せの中から、実施の形態1又は
2と同様に1次転写電流(直流電流)値Itm、It
c、Itkの全てが所定値のIth以下のVd、Vtの
設定を選ぶ。Vd、Vtの可変量は、Vtをなるべく変
化させないようにVdを選択する。これは色ずれ、転写
性を維持するためである。
【0088】このように本実施の形態では、Vd、Vt
を共に可変とすることによって、より効果的に再転写及
び色ずれを軽減して、良好な出力画像を得ることができ
る。
【0089】ところで、上記した各実施の形態における
感光ドラム帯電電位、1次転写電位の制御では、感光ド
ラム帯電電位(暗部電位)Vdを下げることで、現像バ
イアスVdcと露光部電位のコントラストが十分とれな
くなり、十分なトナーの載り量が得られない場合があ
る。この場合は、例えば、現像スリーブの回転数を上げ
現像効率を上げてトナーの載り量を上げたり、レーザー
光の露光量を上げて露光部電位を下げ、コントラストが
取れるようにしてもよい。
【0090】ただし、現像スリーブの回転数を上げれば
耐久性は下がるし、レーザー光の露光量を上げればレー
ザーの寿命が短くなるため、感光ドラム等を交換して再
転写、色ずれがないときは、元の回転数、露光量に戻す
ようにしてもよい。
【0091】また、上記実施の形態1、2、3において
は、イエローベタ画像のみ作像してItm、Itc、I
tkを検知しているが、これは第1色目がイエローの色
だからであり、色順が異なるときはこの限りではない。
即ち、第1色目の色を作像し、第2色目から第4色目の
1次転写時の電流を検知すればよい。
【0092】また、第n色目のnが大きいほど再転写の
回数が多くなり、中間転写ドラム6上の第1色目のトナ
ー量が減るため、上記実施の形態1、2、3では、 Itm<Itc<Itk となる。このため、Itkのみ検知して上記した制御を
行った方が簡単な場合であり、十分再転写に対する効果
が得られる場合もある。
【0093】逆に複雑にはなるが、第2色目のトナー像
を作像し、第3色目及び第4色目の1次転写時の電流を
検知してもよいし、第3色目のトナー像も作像して第4
色目の1次転写時の電流を検知してもよい。この時、中
間転写ドラム6上の主走査方向の異なる位置に複数色形
成し、1度の画像形成で1度に複数色の電流をタイミン
グを変えて検知することにより、本制御のタクトタイム
が短くなる。
【0094】また、前記制御時に作像する画像は、スラ
スト全幅のべ夕画像であったが、ハーフトーンや階調パ
ッチ、2次色、3次色など制御毎に固定されていれば、
これに限らない。
【0095】前記Vd及びVtの値を可変させるとき
に、1度の画像形成で複数のVd及びVtをタイミング
を変えて設定して電流を検知してもよく、このことで本
制御のタクトタイムを短くできる。
【0096】更に、感光ドラム1の帯電電位、中間転写
ドラム6の1次転写電位を電位計でモニターしフィード
バックすることで、より高精度に制御することも可能で
ある。
【0097】また、Vd、Vtの和(1次転写電位のコ
ントラスト)に上限を設け、その範囲内で前記制御を行
うことで、より再転写に効果的な場合もある。
【0098】また、Vd、VL、Vtの値は本実施の形
態に限るものではなく、それぞれの系に最適化すれば同
様の効果が得られる。
【0099】〈実施の形態4〉図4は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図1
に示した実施の形態1の画像形成装置と同一部材には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0100】再転写が高温高湿環境で発生しやすいこと
から、本実施の形態では、図4に示すように温度・湿度
検知センサー19を画像形成装置内に設け、検知した温
度・湿度情報を制御装置17に入力する。制御装置17
は入力した温度・湿度情報に基づいて、温度・湿度が高
温・高湿の場合(例えば、温度30℃、湿度80%)
に、上記実施の形態1、2、3のいずれかの感光ドラム
帯電電位、1次転写電位の制御をオン/オフするように
する。
【0101】このように本実施の形態では、画像形成装
置が高温高湿環境下にあっても再転写及び色ずれを軽減
して、良好な出力画像を得ることができる。
【0102】〈実施の形態5〉図5は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図1
に示した実施の形態1の画像形成装置と同一部材には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0103】再転写が感光ドラムの耐久寿命の進行によ
って発生しやすいことから、本実施の形態では、図5に
示すように感光ドラム寿命検知センサー20を設け、検
知した感光ドラム寿命情報を制御装置17に入力する。
制御装置17は入力した感光ドラム寿命情報による感光
ドラム1の寿命の進行に応じて、上記実施の形態1、
2、3のいずれかの感光ドラム帯電電位、1次転写電位
の制御をオン/オフするようにする。
【0104】このように本実施の形態では、感光ドラム
1の寿命が進行しても再転写及び色ずれを軽減して、良
好な出力画像を得ることができる。
【0105】なお、実施の形態4、5における、温度・
湿度制御や感光ドラム1の寿命による制御は、高温高湿
環境下で感光ドラム1や中間転写ドラム6等の電気抵抗
が低下すること、感光ドラム1の耐久により感光ドラム
1の感光層が削れることで電気抵抗が低下すること等に
より、1次転写時の電流が大きくなることによるもので
あり、画像形成装置の構成によってはこの限りではな
い。
【0106】〈実施の形態6〉図6は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、図1
に示した実施の形態1の画像形成装置と同一部材には同
一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0107】本実施の形態では、図6に示すように中間
転写ドラム6の表面に対向してトナー像反射濃度センサ
ー21を設け、濃度検知用トナー像の反射濃度情報を制
御装置17に入力する。制御装置17は入力したトナー
像の反射濃度情報に基づいて、再転写が発生しているか
を判断し、再転写が発生していると判断した場合は、上
記実施の形態1、2、3のいずれかの感光ドラム帯電電
位、1次転写電位の制御をオン/オフするようにする。
【0108】このように本実施の形態でも、再転写及び
色ずれを軽減して、良好な出力画像を得ることができ
る。
【0109】また、上記した各実施の形態における感光
ドラム帯電電位Vd、1次転写電位Vtの制御におい
て、前記レジバッチ(ずれ量検知用トナー像)を転写材
P上に2次転写、定着して出力し、操作者が目視で判断
して、画像形成装置の不図示の操作部等からVd、Vt
等を入力するようにしてもよく、更に、不図示の画像読
み取り部等からVd、Vtを制御装置17に入力して、
制御装置17で判断するようにしてもよい。
【0110】また、上記レジバッチは、上記した各実施
の形態のような主走査方向に伸びる1画素のラインに限
らず、数画素のラインであってもよく、更に、ラインを
副走査方向に繰り返すパターンでもよく、色ずれが判断
できればよい。また、主走査方向のずれを検知し補正す
る画像形成装置の場合、主走査及び副走査方向のライン
や格子画像を前記パターンとしてもよい。
【0111】また、再転写よりも色ずれのほうが顕著な
問題点となるような画像形成装置の場合、色ずれがよく
なる電位設定としてもよい。例えば、色ずれ量の最大値
に制限を設け、それを超える電位設定の場合は、前記I
thを大きくしてもよい。
【0112】上記した各実施の形態では、中間転写体と
して中間転写ドラムを例に挙げて説明したが、本発明は
中間転写体であればドラム状のものに限らず、ベルト状
の中間転写体でも効果は同じである。
【0113】また、上記した各実施の形態では、中間転
写ドラムの芯金に1次転写バイアスを印加する方式を例
に挙げたが、ベルト状の中間転写体などで転写ニップの
裏側からローラー、ブレード、コロナ帯電器等によるバ
イアス印加の方式でもよい。
【0114】また、上記した各実施の形態では、2次転
写手投として2次転写ベルトによるベルト転写方式を用
いたが、コロナ転写、ローラ転写方式を用いてもよい。
【0115】更に、上記した各実施の形態では、ネガプ
ロセスを例として挙げているが、もちろんポジプロセス
にも適用可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の像担持体の帯電電位と第2の像担持体の1次転写電
位を最適な条件に設定することによって、第1の像担持
体と第2の像担持体との間に流れる1次転写電流を所定
値以下に制御することにより、第2の像担持体上に転写
されたトナー像が第1の像担持体に再転写されるのを低
減し、かつ色ずれを防止して良好な画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1、2、3に係る画像形成
装置を示す概略構成図。
【図2】感光ドラムと中間転写ドラムを示す図。
【図3】1次転写電流と再転写との関係を示す図。
【図4】本発明の実施の形態4に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図5】本発明の実施の形態5に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図6】本発明の実施の形態6に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光ドラム(第1の像担持体) 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 4a イエロー現像器 4b シアン現像器 4c マゼンタ現像器 4d ブラック現像器 6 中間転写ドラム(第2の像担持体) 8 2次転写ベルト 9 定着装置 11 濃度検知センサー 14 1次帯電電源(帯電バイアス電源) 15 1次転写バイアス電源 16 電流値検知装置(電流値検知手段) 17 制御装置(制御手段) 18 レジ検知装置(ずれ量検知手段) 19 温度・湿度検知センサー(温度・湿度検知
手段) 20 感光ドラム寿命検知センサー(耐久寿命検
知手段) 21 トナー像反射濃度センサー(反射濃度検知
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩澤 元英 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA01 DA13 DA14 EA01 EA03 EB04 EC03 EC06 EC20 ED03 ED24 EE07 EF09 2H030 AA01 AD02 AD12 BB24 BB42 BB54 BB56

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な第1の像担持体上に形成した
    トナー像を、前記第1の像担持体に当接する回動自在な
    第2の像担持体上の1次転写部にて1次転写する工程を
    複数色のトナーについて繰り返して、前記第2の像担持
    体上に複数色のトナー像を重ね合わせた後、該第2の像
    担持体上に1次転写された複数色のトナー像を2次転写
    部にて転写材に一括して2次転写することによりカラー
    画像を得る画像形成装置において、 前記第1の像担持体を帯電する帯電手段と、 該帯電手段に帯電バイアスを印加する帯電バイアス電源
    と、 前記第2の像担持体に転写バイアスを印加する1次転写
    バイアス電源と、 前記帯電バイアス電源から帯電バイアスが印加された前
    記帯電手段により前記第1の像担持体を帯電し、前記第
    2の像担持体に前記1次転写バイアス電源から1次転写
    バイアスを印加した時に、前記第1の像担持体と前記第
    2の像担持体との間に流れる電流の値を検知する電流値
    検知手段と、 前記第2の像担持体に転写された複数色のずれ量検知用
    トナー像の互いの位置のずれ量を検知するずれ量検知手
    段と、 前記電流値検知手段から入力される電流値情報と前記ず
    れ量検知手段から入力されるずれ量情報に基づいて、前
    記帯電バイアス電源及び前記1次転写バイアス電源を制
    御して、前記第1の像担持体の帯電電位及び前記第2の
    像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定する制御手
    段と、を備えた、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第1の像担持体の
    帯電電位と前記第2の像担持体の1次転写電位との電位
    差が所定値となるように、前記帯電バイアス電源及び前
    記1次転写バイアス電源を制御する、 請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置内の温度・湿度を検知する
    温度・湿度検知手段を設け、該温度・湿度検知手段で検
    知した温度・湿度に応じて、前記制御手段は、前記電流
    値検知手段から入力される電流値情報と前記ずれ量検知
    手段から入力されるずれ量情報に基づいて、前記帯電バ
    イアス電源及び前記1次転写バイアス電源を制御して、
    前記第1の像担持体の帯電電位及び前記第2の像担持体
    の1次転写電位を最適な条件に設定する、 請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の像担持体の耐久寿命を検知す
    る耐久寿命検知手段を設け、該耐久寿命検知手段で検知
    した前記第1の像担持体の耐久寿命に応じて、前記制御
    手段は、前記電流値検知手段から入力される電流値情報
    と前記ずれ量検知手段から入力されるずれ量情報に基づ
    いて、前記帯電バイアス電源及び前記1次転写バイアス
    電源を制御して、前記第1の像担持体の帯電電位及び前
    記第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定す
    る、 請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の像担持体上に転写された検知
    用トナー像の反射濃度を検知する反射濃度検知手段を設
    け、該反射濃度検知手段で検知した前記検知用トナー像
    の反射濃度に応じて、前記制御手段は、前記電流値検知
    手段から入力される電流値情報と前記ずれ量検知手段か
    ら入力されるずれ量情報に基づいて、前記帯電バイアス
    電源及び前記1次転写バイアス電源を制御して、前記第
    1の像担持体の帯電電位及び前記第2の像担持体の1次
    転写電位を最適な条件に設定する、 請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の像担持体の帯電電位及び前記
    第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定し、
    かつ前記第1の像担持体上にトナー像を現像する現像剤
    の現像効率を上げる、 請求項1、2、3、4又は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の像担持体の帯電電位及び前記
    第2の像担持体の1次転写電位を最適な条件に設定し、
    かつ前記第1の像担持体表面の未露光部分電位と露光部
    分電位との電位差を大きくする、 請求項1、2、3、4又は5記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段により設定された前記第1
    の像担持体の帯電電位及び/又は前記第2の像担持体の
    1次転写電位で濃度制御を行う、 請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012042831A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Canon Inc カラー画像形成装置

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