JP2001324846A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
への再転写を発生させることなく形成して、正確な画像
濃度制御を行い、高品質なカラー画像を安定して得るこ
とである。 【解決手段】 プリンタは、転写ベルト14に沿って4
つのステーションPY〜PBKが設置され、CPU2
5、RAM26、ROM27、テストパターン発生手段
28等により、各色ごとに最大濃度制御と階調制御を行
う。転写電源23Y〜23BKはCPU25の指示した
電圧を発生可能な定電圧電源である。ROM27内に
は、転写材へのトナー像の転写に最適なバイアス、転写
ベルト14へのパッチの転写に最適な転写バイアスが、
各色ごと、かつ高温高湿、常温常湿、低温低湿の各環境
ごとに格納されている。画像形成時、画像濃度制御時、
CPU25は、温湿度センサ29によりプリンタの周囲
環境を判断し、ROM27から転写バイアスの最適デー
タを読み出しこれを設定する。
Description
利用したカラー画像形成装置に関する。
成装置の普及にともない、カラー画像の記録品質に対す
る要求に加え、画像出力の高速化に対する要求が高まっ
てきている。この要求に応えるために、画像形成方式に
いくつかの提案がなされているが、そのなかでタンデム
型と呼ばれる画像形成方式がある。
ム状の像担持体をたとえば4個直列に配置し、4個の像
担持体上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4
色のトナー像を形成して、これを転写材搬送部材によっ
て搬送される転写材に重ね合わせて転写し、最終的に転
写材に4色のトナー像が重なったカラー画像を定着し
て、転写材にカラー画像を得るものである。
成装置の例を示す断面図である。
13a、13b、13c、13dに掛け回された転写ベ
ルト14が設置されている。この転写ベルト14は矢印
方向に回転して、転写ベルト14上に担持した転写材P
を搬送する。
リデン(PVdF)、ポリアミド、ポリイミド、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート等
の樹脂材料の厚さ50〜300μm、体積抵抗率109
〜1016Ωcm程度のシートや、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPD
M)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、ウレタンゴ
ム等のゴム材料の厚さ0.5〜2mm、体積抵抗率10
9〜1016Ωcm程度のシートが用いられる。
ボン、ZnO、SnO2、TiO2等の導電性充填剤を分
散して、体積抵抗率107〜1011Ωcm程度に調整す
ることもある。
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
k)の画像形成部(画像形成ステーション)PY、P
M、PC、PBkが設けられている。
は、図の矢印方向に回転するOPC感光ドラム1Yが設
置され、その周囲に帯電ローラ2Y、露光装置11Y、
現像器8Y、転写ローラ4Y、クリーナ9Yが配置され
ている。これらのうち、感光ドラム1Y、帯電ローラ2
Yおよびクリーナ9Yは、これらを含んだドラムユニッ
ト10Yに構成され、さらにドラムユニット10Yと現
像器8Yとを一体に組み合わせて、画像形成本体に着脱
自在なプロセスカートリッジとされている。
よって走査させるスキャナユニットまたはLEDアレイ
からなっており、画像信号に基づいて変調された走査ビ
ーム(レーザービームである)を感光ドラム1Yに照射
する。転写ローラ4Yは、転写バイアス電源23Yに接
続されており、感光ドラム1Yと転写ローラ4Yとによ
って形成された転写ニップにおいて、転写ベルト14に
よって搬送された転写材Pに感光ドラム1Y上のトナー
像を静電転写する。
像剤塗布ローラ6Yおよび現像剤塗布ブレード7Yを備
えてなっており、非磁性1成分現像剤(非磁性トナー)
3Yを収容している。
芯金を体積抵抗率105〜108Ωcmに調整したEPD
M、ウレタンゴム、NBR等の弾性体で覆ったローラを
使用することができる。
ションPM、PC、PBkも、イエローステーションP
Yの構成部品と対応する構成部品にM、C、Bkを添え
た符号を付して示したように、イエローステーションP
Yと同様な構成を有している。
ム1Y〜1Bkや転写ベルト14等は所定のプロセスス
ピードで回転を始める。感光ドラム1Yは、帯電ローラ
2Yによって負極性に一様に帯電され、つづいて露光装
置11Yからの走査ビームが照射されて、表面に画像情
報にしたがった静電潜像が形成される。
する現像スリーブ5Yに塗布ローラ6Yにより供給され
て担持され、ついで塗布ブレード7Yにより規制されて
負極性に帯電されるとともに、現像スリーブ5Y上に所
定のトナー層厚に塗布される。そして現像スリーブ5Y
の回転につれて、感光ドラム1Yと対向した現像部へ搬
送される。
Yの回転にともない現像部に至ると、現像スリーブ5Y
上の負極性に帯電したトナー3Yによって反転現像さ
れ、イエロートナー像として可視化される。
る転写材Pは、半月給紙ローラ16により取り出され、
転写材分離ローラ17によって1枚ずつに分離された
後、搬送ローラ18によってレジストローラ19まで搬
送される。そしてレジストローラ19により、感光ドラ
ム1Y上のトナー像に同期して転写ベルト14に供給さ
れる。
はこれに転写ベルト14を挟んで対向した吸着ローラ2
0に印加した電圧によって、転写ベルト14の表面に静
電吸着され、転写ベルト14の回転にともなって転写ロ
ーラ4Yとの転写ニップに搬送され、そこで転写電源2
3Yによって正極性の転写バイアスが印加された転写ロ
ーラ4Yにより、感光ドラム1Y上のイエロートナー像
が転写材Pに転写される。
送されていくのに同期して、感光ドラム1M、1C、1
Bkへのトナー像の形成および転写材Pへの転写が行わ
れ、転写材P上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色のトナー像を重ね合せて転写したカラー画像が
得られる。この4色のトナー像が重畳転写された転写材
Pは、転写ベルト14から分離されて定着器21に送ら
れ、そこで加熱および加圧することによりトナー像が溶
融固着されて、転写材Pに出力画像としてフルカラーの
永久画像が形成される。
ーは、ファーブラシ、ブレード手段等のドラムクリーナ
9Y〜9Bkにより清掃される。転写ベルト14上に付
着したトナーは、ファーブラシ、ブレード手段等のベル
トクリーナ22によって清掃される。
においては、使用する環境の変化、プリント枚数等の諸
条件によって、画像濃度が変動すると、カラー画像に本
来の色調が得られなくなってしまう。そこで、各色の濃
度検知用のトナー像(パッチ)を転写ベルト14上に試
験的に形成し、それらの濃度を濃度センサ24で検知し
て、これを露光量、現像バイアス等の画像形成条件にフ
ィードバックして、画像濃度制御を行うことにより、色
調の安定したカラー画像を得ている。
ルダー243内に、LEDなどの発光素子241、およ
びフォトダイオード、CdSなどの受光素子242を組
み込んでなっている。濃度センサ24は、発光素子24
1から光を転写ベルト14上のパッチTに照射し、パッ
チTからの反射光を受光素子242で受け取ることによ
り、パッチTの濃度を測定するものである。
上にパッチ(濃度検知用のトナー像)を転写するときの
転写バイアスとして、転写材に出力画像用のトナー像を
転写するときと同じ大きさのバイアスを印加すると、パ
ッチを転写するときは転写材がない分だけ静電容量が増
加しているので、より大きな転写電流が流れて、感光ド
ラムと転写ベルトとの間に異常放電が発生しやすくな
る。
トに転写されなかったり、転写されたパッチに放電跡が
つくといった、パッチの画像不良の問題が生じる。
は、4色の各転写位置でそれぞれパッチを転写ベルトに
転写した後に、4色目のステーションの下流側にある濃
度センサ24で各パッチの濃度を測定しているので、再
転写にともなう問題も発生する。
4色目の転写位置を通過する際に、1色目のパッチを形
成しているトナーの一部が、感光ドラム1M、1C、1
Bkに移ってしまう再転写と呼ばれる現象が発生し、濃
度センサ24による測定時には極めて濃度の低いパッチ
になってしまい、パッチの濃度を誤って低く測定するこ
とになる。その結果、不適切な濃度制御を行って、高画
質のカラー画像を得ることができないという問題があ
る。
上にパッチを画像不良や像担持体への再転写を発生させ
ることなく良好に形成して、正確な画像濃度制御を行う
ことを可能とし、高品質なカラー画像を安定して得るこ
とを可能とした画像形成装置を提供することである。
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
複数の像担持体と、転写材を担持して前記複数の像担持
体に順次搬送する転写材搬送部材と、前記複数の像担持
体上に形成した複数色のトナー像を前記搬送された転写
材に順次重ね合わせて転写する複数の転写手段とを備
え、前記転写材に転写されたトナー像は定着して出力画
像とされ、そして前記複数の像担持体上に試験的に複数
色の濃度検知用のトナー像を形成し、前記転写材搬送部
材に重ね合わせずに転写して、前記転写材搬送部材に転
写された濃度検知用のトナー像の濃度を各色ごとに検知
して、前記出力画像の画像形成条件を制御する画像制御
モードを有する画像形成装置において、前記転写材へ出
力画像用のトナー像を転写するときの各色ごとの転写条
件と、前記転写材搬送部材へ濃度検知用のトナー像を転
写するときの各色ごとの転写条件とを、互いに同一でな
く変更させたことを特徴とする画像形成装置である。
用のトナー像の転写、および前記転写材搬送部材への濃
度検知用のトナー像の転写を、ともに定電圧の転写バイ
アスによって行い、その転写バイアスの定電圧値を変更
する。あるいは、前記転写材への出力画像用のトナー像
の転写、および前記転写材搬送部材への濃度検知用のト
ナー像の転写を、ともに定電流の転写バイアスによって
行い、その転写バイアスの定電流値を変更する。あるい
は、前記転写材への出力画像用のトナー像の転写を定電
流の転写バイアスによって行い、前記転写材搬送部材へ
の濃度検知用のトナー像の転写を定電圧の転写バイアス
によって行う。
の少なくとも1つに定電流または定電圧の転写バイアス
を印加し、このとき発生する電圧値または電流値を測定
して、その測定結果に応じて、前記転写材への出力画像
用のトナー像の転写条件、および前記転写材搬送部材へ
の濃度検知用のトナー像の転写条件を変更してもよい。
画像形成装置本体の置かれた雰囲気の温度および湿度の
うちの一方または両方を測定して、その測定結果に応じ
て、前記転写材への出力画像用のトナー像の転写条件、
および前記転写材搬送部材への濃度検知用のトナー像の
転写条件を変更してもよい。
に則して更に詳しく説明する。
成図で、タンデム型のフルカラープリンタを示してい
る。図1において、図7で示した従来のプリンタと同様
な構成および作用を有するものは同一の符号を付して、
その説明を省略する。
リンタを制御するCPU25を有し、このCPU25に
は、作業用のメモリとして使われるRAM26、CPU
が実行するプログラムや各種データが格納されたROM
27、およびテストパターン発生手段28が接続されて
いる。テストパターン発生手段28は、図示しないビデ
オコントローラ内に搭載されることもある。
紙カセット15の上方には、プリンタが置かれた環境の
雰囲気の温湿度を測定するために、温湿度センサ29が
設置されている。温湿度センサ29の使用法については
後述する。
る。画像濃度制御は、画像の最大濃度を所定の濃度に合
わせる最大濃度制御(Dmax制御)と、画像の階調特性
を所定の特性に合わせる階調制御とからなる。Dmax制
御は以下のようにして行われる。
るいは電源投入時からの経過時間、印字枚数、ホストや
ユーザーからの指示等の適当なタイミングをCPU25
が検出すると、CPU25はDmax制御をスタートさせ
る。つぎにCPU25は、ROM27からDmax制御用
の各色の現像バイアス、およびDmax制御の目標濃度を
読み出す。この後、CPU25はプリンタ本体の初期動
作を開始するとともに、感光ドラム1Y〜1Bkを所定
の帯電バイアスでそれぞれ帯電する。
手段28から発生させたパッチの画像データを露光装置
11Yに送り、露光装置11Yにより感光ドラム1Yを
露光して、感光ドラム1Y上に回転方向に沿って同一の
画像データで5つのパッチPY1〜PY5の潜像を形成
する。これらの潜像を現像器8Yによって、PY1のパ
ッチは現像バイアスVY1、PY2のパッチはVY2、
PY3のパッチはVY3、PY4のパッチはVY4で現
像する。
れたイエロートナー像のパッチPY1〜PY5を、電源
23Yから転写ローラ4Yに転写バイアスを印加するこ
とにより転写ベルト14に転写する。
ン、ブラックについても同様にして、図2に示すよう
に、転写ベルト14上にイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックのパッチPY1〜PY5、PM1〜PM5、P
C1〜PC5、PBk1〜PBk5を、転写ベルト14
の長手方向に一直線に形成する。
サ24で、これらのパッチPY1〜PY5、PM1〜P
M5、PC1〜PC5、PBk1〜PBk5の濃度を測
定し、得られた濃度測定値DY1〜DY5、DM1〜D
M5、DC1〜DC5、DBk1〜DBk5をRAM2
6に書き込む。濃度測定後、パッチPY1〜PBk5
は、転写ベルト14のクリーナ22によってクリーニン
グ除去される。
は、つづいて上記のRAM26に保存された各パッチの
濃度から、所定のDmaxを得るために必要な現像バイア
スの算出を行う。たとえばイエローの濃度検知用パッチ
PY1〜PY5の潜像を異なる現像バイアスVY1〜V
Y5で現像すると、濃度センサ24で測定された濃度D
Y1〜DY5は図3のようになる。現像バイアスVY1
〜VY5は、制御目標濃度DTYが必ずDY1〜DY5
の区間中に収まるように、温湿度センサ29の測定デー
タから算出された環境データを基に予め設定している。
に必要な現像バイアスVYTは、DTYを挟むパッチ濃
度DY3、DY4と、これに対応する現像バイアスVY
3、VY4が作る座標上の2点(DY3、VY3)、
(DY4、VY4)間の直線補間によって求めることが
できる。
×(DTY−DY3)+VY3 である。
バイアスVTM、VTC、VTBkも求め、これらの値
をRAM26に書き込み、以後の画像形成にはこれらの
現像バイアスを用いる。
れると、引き続き階調制御が以下のようにして行われ
る。
初期動作を開始するとともに、感光ドラム1Y〜1Bk
所定の帯電バイアスでそれぞれ帯電する。つぎにCPU
25は、テストパターン発生手段28から発生させた階
調制御用のパッチの画像データを露光装置11Yに送
り、感光ドラム1Y上に回転方向に沿って7つのパッチ
PY1〜PY7の潜像を形成する。ここでパッチPY1
〜PY7は、一定の間隔で画像データSY1〜SY7が
予め設定されている。これらの潜像を現像器8Yによっ
て、先ほどのDmax制御で設定された現像バイアスVT
Yでそれぞれ現像する。
れたイエロートナー像のパッチPY1〜PY7を、転写
ローラ4Yに転写バイアスを印加することにより転写ベ
ルト14上に転写する。イエローに続き、マゼンタ、シ
アン、ブラックについても同様にして、転写ベルト14
上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの階調制御
用のパッチPY1〜PY7、PM1〜PM7、PC1〜
PC7、PBk1〜PBk7を形成する。
PY1〜PY7、PM1〜PM7、PC1〜PC7、P
Bk1〜PBk7の濃度を測定し、得られた濃度測定値
DY1〜DY7、DM1〜DM7、DC1〜DC7、D
Bk1〜DBk7をRAM26に書き込む。濃度測定
後、パッチPY1〜PBk7は、転写ベルト14のクリ
ーナ22によってクリーニング除去される。
は、つづいて上記のRAM26に保存された各パッチの
濃度と画像データの間を多項式等を使って補間すること
により、このプリンタが持っている階調特性を求める。
は、図4のようなものになる。したがって、この特性を
基に階調特性が線形あるいは所定の形になるように、プ
リンタエンジンに入力される画像データと露光装置に送
るデータとの間を調整する階調補正特性をルックアップ
テーブルとして作成し、これをRAM26内に保存し、
以後の画像形成にはこのルックアップテーブルを使用し
て階調補正を行う。
ックアップテーブルによって安定した色調のカラー画像
を得ることができる。
続けて行ったが、それぞれ異なるタイミングで実施して
もよいし、どちらかの特性が安定しているのなら、一方
だけを実施してもよい。
したような画像濃度制御を行っている。
3Y〜23Bkとして、CPU25の指示により所定の
電圧を発生することのできる定電圧電源を用いている。
そしてROM27内には、転写材へ出力画像用のトナー
像を転写するのに最適なバイアスT1Y〜T1Bk、お
よび転写ベルト14へ濃度検知用のトナー像(パッチ)
を直接転写するのに最適な転写バイアスT2Y〜T2B
kが、高温高湿下、常温常湿下、低温低湿下といった各
環境ごとに格納されている。通常の、転写材への画像形
成時もしくは画像濃度制御時には、CPU25は温湿度
センサ29を用いてプリンタが置かれている環境を判断
し、ROM27から転写バイアスT1Y〜T1Bk、T
2Y〜T2Bkの最適データを読み出し、これを設定す
る。
明した後、転写バイアスT1Y〜T1Bk、T2Y〜T
2Bkについて説明する。
Yで転写ベルト14に転写されたイエロートナー像は、
転写ベルト14によって2色目のマゼンタステーション
PMに移動すると、感光ドラム1Mと接することにな
る。このとき、感光ドラム1Mの負極性の表面電位と、
転写ローラ4Mにより正極性の転写バイアスが印加され
ている転写ベルト14の部分との電位差により、図5に
示すように、転写ニップ内で放電が起きることがある。
ナス電荷e-は、それぞれ感光ドラム1M表面のマイナ
ス電位と転写ベルト14に印加されているプラス電位に
引かれて移動していき、プラス電荷e+は感光ドラム1
Mへ、マイナス電荷e-は転写ベルト14上のイエロー
トナーへ到達する。しかし、一部のプラス電荷e+は、
感光ドラム1Mへ移動する途中でイエロートナーT-に
到達して、マイナスのトナーT-を逆極性のプラスに帯
電してしまう。その結果、この逆極性のプラスに帯電さ
れたトナーT+がマイナス電位の感光ドラム1M表面に
転移して、感光ドラム1Mへのイエロートナーの再転写
が発生する。
再転写量が増えていくことからも、上記のようなメカニ
ズムの転写ニップ内放電が起きているのではないかと考
えられる。
写材の静電容量をCP、転写ベルトおよび転写材の全体
の静電容量をCB+Pとすると、 CB+P=CB・CP/(CB+CP) と表すことができるので、常にCB+P<CBの関係が成り
立つ。
電荷量は、トナー量が同じであれば、転写材上へトナー
像を転写する場合も、転写ベルト上へトナー像を転写す
る場合も同じであるので、転写ベルトに直接トナー像を
転写するときは、転写材へトナー像を転写するときより
も、静電容量が大きい分だけ低い電圧で済むことが分か
る。
適な転写バイアスは、表1のようになった。
に転写する画像形成用の転写バイアスが順次高くなって
いるのは、転写材への画像形成では、転写材が各ステー
ションごとにチャージアップしていくためと、フルカラ
ー画像形成のためには、2色以上のトナーを重ねる必要
があるためからである。
面に付与された電荷が速やかに減衰する抵抗値を有する
自己減衰系のベルトのため、チャージアップは発生しな
いので、トナー像を転写ベルトに転写する画像濃度制御
用の転写バイアスは4色同一で済み、これにより再転写
の発生も防止することができる。
写バイアスは表2のようになった。
は、転写ベルトの抵抗値が上昇し、転写ベルト表面が若
干チャージアップするため、それを考慮して画像濃度制
御用の転写バイアスも順次上昇させることで、良好な転
写性が得られた。
最適な転写バイアスは表3のようになった。
は、転写材や転写ベルトのチャージアップを考慮する必
要がないため、このように画像形成用、画像濃度制御用
とも、4色同じバイアスとすることで、良好な転写性と
再転写の防止を達成することができた。
タをROM27に格納しておく。そして、図1の温湿度
センサ29でプリンタが置かれた環境の雰囲気の温湿度
を測定し、その常温常湿、低温低湿、高温高湿などの測
定結果から、ROM27に記憶した転写バイアスのデー
タを適宜選択して使用する。
制御時にも画像不良を発生させることなく、パッチを適
切に形成して正確な画像濃度制御が可能になる。
設定しても、画像形成時にわずかに再転写が発生する場
合がありえるが、この場合、再転写も含めて最終画像上
での色バランスが正しければ、良好な画像が得られる。
本発明は、画像形成時と、画像濃度制御におけるパッチ
の転写時とで、各々独立に最適バイアス値が選定できる
ので、パッチ転写時の再転写量を画像形成と略等しくな
るように、パッチの転写バイアスを設定することができ
る。したがって、再転写がわずかに存在する系におい
て、これを見込んだ画像濃度制御を行うことができると
いった利点もある。
図である。
電圧電源23Y〜23Bkに定電流測定回路30Y〜3
0Bkを取り付けて、転写バイアス印加時の電流を測定
し、測定値を図示しない接続手段によってCPU25に
取り込めるようになっている。本実施例のその他の機械
的構成は、図1に示した画像形成装置と基本的に同じ
で、図6において図1に付した符号と同一の符号は同一
の部材を示す。
字対応性を持たせると、通常、1面印字後の転写材の抵
抗は上昇する。また転写材の種類は非常に多く、それに
応じて抵抗値も様々である。一般に、良好な転写性を得
るには、転写材の種類や環境によらずに、一定の電流値
を供給することが必要である。
トナー像(出力画像用のトナー像)の転写には4色とも
12μA、転写ベルト14へのパッチ(濃度検知用のト
ナー像)の転写には、4色とも10μAが必要であっ
た。
材へトナー像を転写するのに最適な転写電流I1(=1
2μA)と、転写ベルトにトナー像を直接転写するのに
最適な転写電流I2(=10μA)を格納しておく。そ
して転写材への画像形成時もしくは画像濃度制御時に
は、CPU25はROM27から転写電流I1、I2を読
み出し、転写材へのトナー像の転写時には転写電流I1
が維持されるように、転写ベルト14へのトナー像の転
写時には転写電流I2が維持されるように、電流測定回
路30Y〜30Bkの測定データから定電圧電源23Y
〜23Bkの電圧調整を行う。この方法は、昇温や使用
による劣化等によって転写ベルト自体の抵抗が変動した
場合にも非常に有効である。
合は、転写ベルト上へのトナー像の転写については、必
ずしも定電流の転写バイアスを印加する必要はなく、実
施例1で説明したような定電圧の転写バイアスを用いて
もよい。この場合、転写バイアス電源23Y〜23Bk
と電流測定回路30Y〜30Bkを組合せたものを用い
る代わりに、定電流電源と定電圧電源をそれぞれ用意
し、適宜切り換えることで、転写材への転写時には定電
流バイアスを、転写ベルト上へのトナー像の転写時には
定電圧バイアスを用いるようにしてもよい。
ションにおいて転写バイアスを印加し、所定の電流値と
なるときの転写電圧を測定し、その結果に基づいて、通
紙時の転写電圧を決定するような場合にも、本発明を適
用することができる。
テーションで行い、このときの定電流値を10μAとす
る。そして測定された電圧VTSに対し、 通紙時の第1ステーションの転写バイアスVT1=VT
S×α 画像濃度制御時の転写バイアスVT2=VTS×β とし、α=3、β=1などとすることにより、最適な転
写バイアスを設定することが可能である。なお、第2ス
テーション以降の転写バイアスについては、VTSまた
は第1ステーションの転写バイアスから演算により求め
てもよいし、第2〜第4ステーションについても非通紙
時に第1ステーションと同様の制御を行って、各々最適
な転写バイアス値を求めてもよい。
御時にも画像不良や再転写を発生させることなく、パッ
チの適切な形成が行われ、正確な画像濃度制御が可能と
なる。
つか説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、本発明の要旨の範囲を超えることなく種々の変更が
可能である。たとえば転写部材は転写ローラではなく、
転写ブレードや転写ブラシ、コロナ帯電器など他のもの
でもよい。画像形成の色順も任意で構わない。画像濃度
制御方法も実施例以外のものでもよい。
成し、それらの位置を検出することにより、4色の書き
出し位置を合わせる色ずれ制御にも、本発明を適用する
ことができるのは言うまでもない。
タンデム型のカラー画像形成装置において、画像不良や
再転写を発生することなく、転写ベルト上に濃度制御用
のトナー像を適切に形成することができ、正確な画像濃
度制御を行って、常に高品質なカラー画像を得ることが
できる。
成図である。
たパッチの様子を示す説明図である。
バイアスの算出法を示す概念図である。
ある。
ける放電の様子を示す模式図である。
構成図である。
示す模式図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の像担持体と、転写材を担持して前
記複数の像担持体に順次搬送する転写材搬送部材と、前
記複数の像担持体上に形成した複数色のトナー像を前記
搬送された転写材に順次重ね合わせて転写する複数の転
写手段とを備え、前記転写材に転写されたトナー像は定
着して出力画像とされ、そして前記複数の像担持体上に
試験的に複数色の濃度検知用のトナー像を形成し、前記
転写材搬送部材に重ね合わせずに転写して、前記転写材
搬送部材に転写された濃度検知用のトナー像の濃度を各
色ごとに検知して、前記出力画像の画像形成条件を制御
する画像制御モードを有する画像形成装置において、 前記転写材へ出力画像用のトナー像を転写するときの各
色ごとの転写条件と、前記転写材搬送部材へ濃度検知用
のトナー像を転写するときの各色ごとの転写条件とを、
互いに同一でなく変更させたことを特徴とする画像形成
装置。 - 【請求項2】 前記転写材への出力画像用のトナー像の
転写、および前記転写材搬送部材への濃度検知用のトナ
ー像の転写を、ともに定電圧の転写バイアスによって行
い、その転写バイアスの定電圧値を変更する請求項1の
画像形成装置。 - 【請求項3】 前記転写材への出力画像用のトナー像の
転写、および前記転写材搬送部材への濃度検知用のトナ
ー像の転写を、ともに定電流の転写バイアスによって行
い、その転写バイアスの定電流値を変更する請求項1の
画像形成装置。 - 【請求項4】 前記転写材への出力画像用のトナー像の
転写を定電流の転写バイアスによって行い、前記転写材
搬送部材への濃度検知用のトナー像の転写を定電圧の転
写バイアスによって行う請求項1の画像形成装置。 - 【請求項5】 非画像形成時に、前記複数の転写手段の
少なくとも1つに定電流または定電圧の転写バイアスを
印加し、このとき発生する電圧値または電流値を測定し
て、その測定結果に応じて、前記転写材への出力画像用
のトナー像の転写条件、および前記転写材搬送部材への
濃度検知用のトナー像の転写条件を変更する請求項1〜
4のいずれかの項に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 画像形成装置本体の置かれた雰囲気の温
度および湿度のうちの一方または両方を測定して、その
測定結果に応じて、前記転写材への出力画像用のトナー
像の転写条件、および前記転写材搬送部材への濃度検知
用のトナー像の転写条件を変更する請求項1〜5のいず
れかの項に記載の画像形成装置。
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