JP2000217728A - 浴槽内事故検出装置 - Google Patents

浴槽内事故検出装置

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JP2000217728A
JP2000217728A JP11026184A JP2618499A JP2000217728A JP 2000217728 A JP2000217728 A JP 2000217728A JP 11026184 A JP11026184 A JP 11026184A JP 2618499 A JP2618499 A JP 2618499A JP 2000217728 A JP2000217728 A JP 2000217728A
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成 野波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽内での溺死に至る可能性の高い入浴者の
頭部の異状沈水を確実に早期に発見し、入浴者を早期に
救助可能な浴槽内事故検出装置を提供する。 【解決手段】 浴槽1内にいる入浴者2の浴槽水面1c
下にある身体2aの位置を検出可能な第1位置検出手段
3と、入浴者1の頭部2bの位置を検出可能な第2位置
検出手段4と、第1位置検出手段3と第2位置検出手段
4の両検出出力に基づいて頭部2bの異状沈水を判定す
る判定手段5と、判定手段5の判定結果に基づいて浴槽
1内の湯水を強制的に排水する強制排水手段7とを備え
てなり、第1位置検出手段3は超音波信号を送受信可能
な第1センサ部3aを浴槽1内の入浴時における通常水
位の下限より下位位置に備え、第2位置検出手段4は超
音波信号を送受信可能な第2センサ部4aを通常水位の
上限より上位位置に備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内での入浴者
の異状による頭部の異状沈水を早期に検出し、その異状
沈水による事故を未然に防止可能な浴槽内事故検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭内での不慮の事故死の一番の原因は
入浴中の浴槽内での溺死である。入浴中の死亡は、上記
した不慮の事故死である溺死と、心疾患等の入浴中に起
こした病死に区分される。これらの合計である入浴死は
全国で年間約一万人にのぼり、件数では交通事故死に匹
敵する。特に、高齢者の入浴死が多く、大きな問題とな
っている。入浴死は冬場に多く発生し、入浴行為に伴う
血圧変動の大きさが起因している。特に、入浴中におけ
るリスクの高い行為として、浴槽に浸かった状態から浴
槽から出ようとして立ち上がる行為である。浴槽に浸か
った状態では、温熱効果により末梢血管が拡大して血行
が良くなり血圧が低下する。更に、その状態において立
ち上がると重力の影響で血が下部に移動することによ
り、脳及び心臓が虚血状態に陥り、脳疾患や心疾患を引
き起こす可能性が高まる。健常者でも浴槽から出る際に
立ちくらみ等の症状を起こすことがある。浴槽内で意識
を失うと、浴槽内に倒れ溺死に至ることが多い。浴槽内
で倒れても、浴槽の縁等に頭部や肩が引っ掛かり溺死に
至るのを免れることもある。浴槽内で溺死したケースを
調べると、長手方向の寸法が短く深い和式の浴槽ではう
つ伏せになって溺死し、長手方向の寸法が長く浅い洋式
の浴槽では仰向けになって溺死する場合が多い。洗い場
で病死或いは事故死する場合もあるが、浴室での死亡は
圧倒的に浴槽内での死亡が多い。
【0003】そこで、かかる浴槽内事故を早期に発見す
るための異状検出装置や、更に当該事故を防止するため
の浴室安全装置が提案されている。例えば、異状検出装
置として、特開平8−50693号公報に開示されてい
る浴室の異状検出装置がある。また、浴室安全装置とし
て、特開平8−66323号公報に開示されている浴室
安全装置がある。この従来の異状検出装置は、浴槽周辺
等の浴室内部に人体検出センサ(赤外線センサや光セン
サ等)を多数配置し、各人体検出センサが人体を検出す
ると作動し、全ての人体検出センサの作動パターンを解
析することにより異状を検出する構成となっている。例
えば、洗い場で転倒した場合には、洗い場周辺の壁面の
低い位置に設置した多数の人体検出センサが長時間作動
してその作動パターンを解析することにより異状を検出
する。また、浴槽内で入浴者が動かなくなった場合に
は、浴槽周辺或いは浴槽上部に設置した多数の人体検出
センサが長時間作動してその作動パターンを解析するこ
とにより異状を検出する。また、前記従来の浴室安全装
置は、浴槽内面に、浴槽の水位を検知する水位検知手段
と、入浴者の頭部の位置を検知するように多数個配置さ
れた発光素子と受光素子からなる位置検知手段とを備
え、入浴者の頭部の位置と水位を比較して頭部が水中に
沈んでいるか否かを判定し、頭部が一定時間以上沈水し
ている場合に、警報発信とともに浴槽水の強制排水を行
い、更に浴室内の暖房を行うというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の異状検出装置は、ホテルや老人センタ等の新設の浴
室を対象とした大掛かりなシステムで、家庭の既設の浴
室に設置できないという問題があった。また、検出精度
を向上させるには、浴室内に人体検出センサを多数配置
しなければならず、装置コストが高騰するという問題が
あった。また、前記従来の浴室安全装置においても、浴
槽水位が変動するため位置検知手段を多数個設ける必要
がある。また、赤外線センサ等の所定波長の狭いビーム
を受光する受光素子は水滴や汚れの付着により受光動作
不良となる虞が有り、例えば、水面より上の受光素子が
受光動作不良となると頭部位置が誤検出され、頭部が水
中に沈んでいるか否か誤判定する危険がある。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みなされたも
のであり、その目的は、浴槽内での溺死に至る可能性の
高い入浴者の頭部の異状沈水を確実に早期発見可能な浴
槽内事故検出装置を提供し、更には、かかる入浴者を早
期に救助可能な浴槽内事故検出装置を提供する点にあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る浴槽内事故検出装置の第一の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、浴
槽内にいる入浴者の浴槽水面下にある身体の位置を検出
可能な第1位置検出手段と、前記入浴者の頭部の位置を
検出可能な第2位置検出手段と、前記第1位置検出手段
と前記第2位置検出手段の両検出出力に基づいて前記頭
部の異状沈水を判定する判定手段と、前記判定手段の判
定結果に基づいて緊急情報を出力する緊急情報出力手段
とを備えてなり、前記第1位置検出手段は超音波信号を
送受信可能な第1センサ部を前記浴槽内の入浴時におけ
る通常水位の下限より下位位置に備え、前記第2位置検
出手段は超音波信号を送受信可能な第2センサ部を前記
通常水位の上限より上位位置に備えている点にある。
【0007】尚、入浴時における通常水位とは、浴槽内
に入浴のために給湯給水された状態における入浴中の通
常の水位である。また、本発明の目的より、その下限と
は、頭部が沈水可能な程度の水深に達している水位を意
味する。但し、その下限より浅い水深であれば頭部が沈
水しないことを保証する水位ではない。また、この通常
水位の下限は当然に浴槽の形状や大きさによって変動す
る。
【0008】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、浴槽内にいる入浴者の浴槽
水面下にある身体の位置を検出可能な第1位置検出手段
と、前記入浴者の頭部の位置を検出可能な第2位置検出
手段と、前記第1位置検出手段と前記第2位置検出手段
の両検出出力に基づいて前記頭部の異状沈水を判定する
判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて前記浴
槽内の湯水を強制的に排水する強制排水手段とを備えて
なり、前記第1位置検出手段は超音波信号を送受信可能
な第1センサ部を前記浴槽内の入浴時における通常水位
の下限より下位位置に備え、前記第2位置検出手段は超
音波信号を送受信可能な第2センサ部を前記通常水位の
上限より上位位置に備えている点にある。
【0009】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、上記第二の特徴構成に加え
て、前記判定手段の判定結果に基づいて緊急情報を出力
する緊急情報出力手段を備えてなる点にある。
【0010】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、上記第一、第二または第三
の特徴構成に加えて、前記第1位置検出手段は前記浴槽
内の水温を検出して前記第1センサ部が送受信する超音
波信号の伝搬速度を補正する第1温度補正手段を備え、
前記第2位置検出手段は前記第2センサ部の周囲の気温
を検出して前記第2センサ部が送受信する超音波信号の
伝搬速度を補正する第2温度補正手段を備えている点に
ある。
【0011】同第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項5に記載した如く、上記第一、第二、第三また
は第四の特徴構成に加えて、前記第2センサ部は超音波
の出射ビームの中心軸が水平になるように設置されてあ
る点にある。
【0012】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した如く、上記第二、第三、第四また
は第五の特徴構成に加えて、前記強制排水手段の強制排
水状態を解除する解除手段を備えている点にある。
【0013】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した如く、上記第六の特徴構成に加え
て、前記判定手段が異状沈水を判定して前記強制排水手
段による強制排水が開始した後、前記判定手段が異状沈
水でないことを判定した場合に、前記解除手段によって
強制排水状態が解除される点にある。
【0014】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
の第一または第二の特徴構成によれば、先ず、第1位置
検出手段の第1センサ部が浴槽内の水面下に設置されて
いるため、入浴者の浴槽水面下にある身体、例えば、胴
部や手足の位置が検出でき、当該位置より入浴者の存在
を確認でき、第2位置検出手段の第2センサ部が浴槽水
面上に設置されているため、浴槽水面上の頭部の位置を
検出できるのである。つまり、第2位置検出手段が検出
した頭部位置が入浴者の頭部が存在する範囲外である
か、或いは、検出不能である場合は、入浴者の頭部が浴
槽水面下に沈水しているか、または、入浴者が浴槽内に
いないと判断でき、第1位置検出手段が入浴者の存在を
確認した場合は、入浴者の頭部が浴槽水面下に沈水して
いると判定する。また、第1及び第2センサ部が超音波
信号を送受信可能な構成であるため、赤外線センサ等と
異なり水滴や汚れの付着によっても誤動作しにくい。ま
た、電磁波(光、赤外線を含む)によるセンサでは水中
での信号の減衰が大きいのに対して、超音波は水中でも
余り減衰せずに伝搬するため水中での位置検出に適して
いる。更に、第1及び第2センサ部の超音波送信端から
出射される超音波の出射ビームの指向性はそれ程鋭くな
く、その指向性パターンの半値角は20〜30°程度の
広がりがある。このため、第2センサ部はその個数が少
なくても(例えば、1個であっても)、頭部位置の検出
範囲が広く、浴槽水位が変動してもそれより上位の頭部
の位置を確実に検出できるのである。これら超音波の持
つ特性より、第2位置検出手段及び第1位置検出手段は
夫々高精度の位置検出が可能となるのである。従って、
第2位置検出手段及び第1位置検出手段の検出出力に基
づく当該沈水状態が所定時間以上継続した場合等に、判
定手段が異状沈水であると判定することで、浴槽内での
溺死に至る可能性の高い入浴者の頭部の異状沈水を確実
且つ早期に発見することができるのである。
【0015】ところで、異状沈水により呼吸が停止する
と通常1〜2分後には心臓が停止する。呼吸が停止し脳
に酸素が供給されなくなっても、早期に発見し人口呼吸
や心臓マッサージを施すことにより蘇生させることがで
きる。沈水時間と蘇生率の関係は、2分で90%、3分
で75%、4分で50%、5分で25%と報告されてい
る。即ち、入浴中に溺れた場合、早期に発見すれば蘇生
の可能性が高くなることが分かる。そこで、上記第一の
特徴構成によれば、判定手段が異状沈水状態であると判
定した判定結果に基づいて緊急情報出力手段が緊急情報
を出力することにより、その緊急情報を受けた同居人等
の第三者が入浴者を早期に救助することができ、呼吸停
止に至っていた場合であっても蘇生の可能性が高くなる
のである。
【0016】また、上記第二の特徴構成によれば、緊急
情報出力手段の有無にかかわらず、入浴者が、入浴者の
鼻や口が浴槽の湯水内に沈水した呼吸不能な状態で、長
時間にわたり放置されるのを防止できるのである。つま
り、浴槽内の湯水が強制的に排水されるため、その水位
が低下し、入浴者の鼻や口が沈水状態から開放され、第
三者による救助までに呼吸可能な状態に復帰するため
に、第三者の救助によって蘇生する可能性が飛躍的に向
上することが期待されるのである。
【0017】更に、上記第三の特徴構成によれば、緊急
情報出力手段が出力した緊急情報を受けた第三者がより
早期に入浴者を救助できる。また、その際、通常、入浴
者をそのままの状態で浴槽外に救出するのが困難である
ため、浴槽内の湯水を排水する必要が生じるが、本特徴
構成によれば、その手間も省けるので、入浴者の救助が
一層迅速に行えるのである。
【0018】ここで、第2位置検出手段と第1位置検出
手段と判定手段の協動により入浴者の頭部異状沈水を判
定することにより上記の作用効果が発揮されることか
ら、これらは一体で構成されていても、或いは、別体で
構成されていても構わない。また、第1位置検出手段と
第2位置検出手段は、第1または第2センサ部と、前記
各センサ部の出力信号より浴槽水面下にある身体または
頭部の各位置を検出する信号処理部が、一体で構成され
ていても、或いは、分離して構成されていても、更に、
その信号処理部と判定手段が一体で構成されていても、
何れであっても構わない。要するに、第1及び第2セン
サ部が夫々超音波信号を送受信可能であって上記した所
定位置に設置されていればよい。
【0019】上記第四の特徴構成によれば、浴槽内の水
温の変化によって第1センサ部が送受信する超音波信号
の伝搬速度が変動するのを第1温度補正手段が補正する
ため水温変化にかかわらず入浴者の浴槽水面下にある身
***置の正確な検出ができ、更に、浴室内の気温変化に
よって第2センサ部が送受信する超音波信号の伝搬速度
が変動するのを第2温度補正手段が補正するため気温変
化にかかわらず入浴者の頭部位置の正確な検出ができ、
浴槽内の水温や浴室内の気温の変動にかかわらず常に上
記第一乃至第三の特徴構成による作用効果を確実に奏す
ることができるのである。
【0020】上記第五の特徴構成によれば、上述の如
く、第2センサ部の超音波送信端から出射される超音波
の出射ビームの指向性はそれ程鋭くなく、その指向性パ
ターンの半値角は20〜30°程度の広がりがあり、通
常、出射ビームの中心軸上で出力強度が最大で、中心軸
から逸れるに従って出力強度が減衰するため、浴槽水面
に入射して散乱する超音波信号は頭部に入射する超音波
信号より弱く、また、浴槽水面で反射散乱後は時間的空
間的に分散し更に強度が減衰する。従って、第2センサ
部で受信される当該信号は、頭部で反射された超音波信
号とは区別されうるため、頭部位置の検出がより確実に
なされるのである。
【0021】同第六の特徴構成によれば、例えば、入浴
者自身や同居人等の救助に来た第三者が強制排水を停止
する必要があるときに、その強制排水を解除できるので
ある。
【0022】同第七の特徴構成によれば、浴槽内の湯が
完全には排水されないため、下半身が入浴状態のまま維
持されるので、入浴により上昇した体温が、再び低下す
る事態が回避でき、入浴により低下した血圧がその体温
の低下に伴って上昇するという血圧の急激な変化も軽減
できるのである。従って、強制排水によって溺死を回避
するとともに、血圧変動に伴う脳或いは心臓の機能不全
に陥る危険性も軽減できるのである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る浴槽内事故検出装置
(以下、本発明装置という。)の実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0024】図1及び図2に示すように、本発明装置
は、浴槽1内にいる入浴者2の浴槽水面下にある身体2
aの位置を検出可能な第1位置検出手段3と、前記入浴
者2の頭部2bの位置を検出可能な第2位置検出手段4
と、前記第1位置検出手段3と前記第2位置検出手段4
の両検出出力に基づいて前記頭部2bの異状沈水を判定
する判定手段5と、前記判定手段5の判定結果に基づい
て緊急情報を出力する緊急情報出力手段6と、前記判定
手段5の判定結果に基づいて前記浴槽1内の湯水を強制
的に排水する強制排水手段7と、前記強制排水手段7の
強制排水状態を解除する解除手段8を備えて構成されて
いる。
【0025】前記第1位置検出手段3は、前記浴槽1内
に超音波信号を一定のサンプリング間隔で送信して、前
記浴槽1内の前記入浴者2の浴槽水面下にある身体2a
や前記浴槽1の内壁面等の対象物からの反射信号を受信
する第1センサ部3aと、前記超音波信号の送信から所
定閾値以上の受信信号を受信するまでの時間差、即ち前
記超音波信号の前記対象物までの往復時間と水中の伝搬
定数から前記対象物までの距離L1 を算出し、算出した
距離L1 から前記入浴者2が前記浴槽1内に存在するこ
とを確認する第1信号処理部3bとから構成されてい
る。尚、前記サンプリング間隔は5秒に設定されてい
る。また、前記第1センサ部3aと前記第1信号処理部
3bは分離して別体で構成されており、前記第1センサ
部3aは、前記浴槽水面下にある身体2aの位置を検出
する必要性から、前記浴槽1の第1内壁面1aの入浴時
における通常水位の下限位置より下方位置に設置されて
いる。この第1内壁面1aは、前記超音波信号が確実に
前記入浴者2まで到達するように、前記入浴者2が前記
浴槽1の長手方向に沿って脚を伸ばして入浴した場合、
前記入浴者2の足先側或いは背中側に位置している。
【0026】前記第2位置検出手段4は、前記浴槽1内
の入浴者の頭部に向けて超音波信号を一定のサンプリン
グ間隔で送信して、前記浴槽1内の前記入浴者2の頭部
2aや前記浴槽1の水面1cより上方に位置する浴槽内
壁面や浴室9の内壁面等の対象物からの反射信号を受信
する第2センサ部4aと、前記超音波信号の送信から所
定閾値以上の受信信号を受信するまでの時間差、即ち前
記超音波信号の前記対象物までの往復時間と空気中の伝
搬定数から前記対象物までの距離L2 を算出し、算出し
た距離L2 から前記入浴者2の頭部2bが前記水面1c
より下方に沈水しているか否かを判定する第2信号処理
部4bとから構成されている。尚、前記サンプリング間
隔は5秒に設定されている。また、前記第2センサ部4
aと前記第2信号処理部4bは分離して別体で構成され
ており、前記第2センサ部4aは、前記水面2より上方
にある前記頭部2bの位置を検出する必要性から、前記
浴槽1の前記第1内壁面1aの上側にある前記浴室9の
第1浴室内壁面9aに設置されている。尚、当該設置位
置は前記入浴時における前記浴槽1の通常水位の上限位
置より上側に位置している。また、前記第2センサ部4
aの設置方向は、前記超音波信号の出射ビームの中心軸
が水平になるように設定されている。
【0027】前記第1信号処理部3bは、前記サンプリ
ング間隔毎に算出した前記対象物までの距離L1 が前記
第1センサ部3aとそれと対面する前記浴槽1の第2内
壁面1bまでの距離Lbに対して許容誤差範囲内(Lb
±5%)であれば、前記浴槽1内の前記入浴者2が存在
していないと判定し「非入浴モード」に入る。また、
「非入浴モード」において、新たに算出した前記距離L
1 が、前記距離Lbに対して許容誤差範囲(Lb±5
%)より短い場合には、前記浴槽1内の前記入浴者2が
存在していると判定し、「入浴モード」に入るととも
に、入浴者検出信号Sを前記判定手段5に出力する。こ
の入浴者検出信号Sは、前記サンプリング間隔毎に新た
に算出した前記距離L1 によって「非入浴モード」に入
るまで、継続出力される。
【0028】前記第2信号処理部4bは、前記サンプリ
ング間隔毎に算出した前記対象物までの距離L2 が、前
記第2センサ部4aとそれと対面する前記浴室9の第2
浴室内壁面9bまでの距離或いは前記所定閾値以上の反
射信号を反射する固定物があればその固定物までの距離
の内の最も短い距離Lwに対して許容誤差範囲(Lw±
5%)より短い場合には、前記第2センサ部4aから発
信した前記超音波信号が前記入浴者2の頭部2bで反射
した反射信号が受信されたものと判断し、この結果、前
記浴槽1内で前記入浴者2の頭部2bが前記水面1cよ
り下方に沈水していないと判定し「非沈水モード」に入
る。また、図3に示すように、この「非沈水モード」に
おいて、新たに算出した前記距離L2 が、前記距離Lw
に対して許容誤差範囲内(Lw±5%)であれば、前記
浴槽1内で前記入浴者2の頭部2bが前記水面1cより
下方に沈水していると判定し「沈水モード」に入るとと
もに、沈水検出信号Tを前記判定手段5に出力する。こ
の沈水検出信号Tは、前記サンプリング間隔毎に新たに
算出した前記距離L2 によって「非沈水モード」に入る
まで、継続出力される。
【0029】前記判定手段5は、前記第1信号処理部3
bから前記入浴者検出信号Sを受信している期間中「入
浴モード」に入り、その「入浴モード」において、前記
第2信号処理部4bから前記沈水検出信号Tを受信し
「沈水モード」に入ると、前記頭部2bが前記水面1c
より下方に沈水している沈水状態であると判定する。前
記両信号S,Tの同時受信状態が10秒間(2サンプリ
ング間隔分)継続すると、「警告モード」に入り、「警
告モード」に入ってから、前記両信号S,Tの受信状態
が更に10秒間(合計20秒間)継続すると、異状沈水
状態であると判定し、「警報・強制排水モード」に入
り、警報信号Wと強制排水信号Pを発信するように構成
されている。
【0030】前記判定手段5は、「警告モード」に入る
と、前記浴槽1内に設置された水中スピーカ等の警告発
生手段10から所定の警告音または警告メッセージを発
生し、前記入浴者2に対して注意を喚起する。ここで、
前記入浴者2に意識があれば、その警告音または警告メ
ッセージを聞いて前記頭部2bを持ち上げることによ
り、次の信号サンプリング後に「非沈水モード」に遷移
し、前記沈水検出信号Tの出力を停止し、「警告モー
ド」が解除され、「警報・強制排水モード」に入ること
はない。前記警告音または警告メッセージは前記入浴者
2に対する意識確認手段として機能する。ここで、一旦
「警告モード」になった場合は、前記沈水検出信号Tの
出力が停止しても、上記のように解除されず、解除ボタ
ンの押下等の所定の解除操作で「警告モード」を解除す
るようにしても構わない。
【0031】「警告モード」において、前記入浴者2に
異状があれば、前記警告音または警告メッセージを聞い
ても前記頭部2bを持ち上げる等の解除操作を行わない
ため、「警告モード」が解除されずに「警報・強制排水
モード」に入る。
【0032】ところで、前記第1及び第2信号処理部3
b,4bと前記判定手段5は同じ電子回路内に構成する
方が、信号処理上便利である。本実施形態では、前記第
1及び第2信号処理部3b,4bと前記判定手段5を一
体で信号処理部11として形成し、前記第1及び第2セ
ンサ部3a,4aと分離した構成としている。また、こ
の信号処理部11は浴室壁面等に取り付け可能な構造と
なっている。
【0033】前記緊急情報出力手段6は、「警報・強制
排水モード」に入り、前記警報信号Wを受信すると、ス
ピーカ等の所定の出力装置12から警報音または警報メ
ッセージを発生させる。前記出力装置12は浴室外の同
居人等の第三者がいる部屋や廊下等に設置されている。
ここで、前記出力装置12の設置箇所が浴室から遠く離
れている場合は、有線或いは無線の通信手段を介して、
前記緊急情報出力手段6と前記出力装置12を接続する
ようにしても構わない。例えば、前記出力装置12は携
帯電話端末等の携帯型の装置であってもよい。また、前
記入浴者2が独居人である場合は、前記出力装置12は
セキュリティ会社や病院等の外部機関に設置して、前記
緊急情報出力手段6と電話回線等を介して接続し、これ
らの外部機関に当該警報音または警報メッセージを通報
できるようにしても構わない。
【0034】前記強制排水手段7は、前記判定手段5か
ら有線或いは無線の通信手段を介して前記強制排水信号
Pを受信する受信部7aと、前記浴槽1内の湯水を前記
浴槽1外に強制排出する排水部7bから構成されてお
り、また、前記浴槽1の壁面に取り付け可能な構造とな
っている。前記排水部7bは、前記強制排水信号Pを受
信するとモータポンプを作動させて、前記浴槽1内の湯
水を汲み上げて洗い場等の前記浴槽1外に排水する。前
記排水部7bの電源は、所定の内蔵電池であっても、商
用電源からの電力供給であっても構わない。また、前記
排水部7bの排水能力は、溺死寸前の患者の蘇生率が上
述の如く4分以上で50%以下に低下するため、遅くと
も4分以内に沈水した鼻や口が離水するように設定しな
ければならない。このため、前記モータポンプは前記浴
槽1の湯水を満水状態から半分の貯水状態にまで遅くと
も4分で排水できるものを使用する。例えば、前記浴槽
1の満水容量が280リットルの場合は、前記モータポ
ンプの排水能力は35リットル/分以上が望ましい。
尚、この値は一例であって、前記モータポンプの排水能
力は前記浴槽1の満水容量や形状等を考慮して適宜変更
するものとする。
【0035】ところで、前記強制排水手段7には、前記
入浴者2に異状が無かったにもかかわらず、「警告モー
ド」における前記警告音または警告メッセージが聞こえ
ず「警報・強制排水モード」に入り、前記浴槽1の湯水
の強制排水が開始された場合に、前記入浴者2や救助者
が当該強制排水を解除できる前記解除手段8が設けられ
てある。具体的には、前記排水部7bの作動を強制停止
する解除ボタン7cが前記強制排水手段7の前記入浴者
2が操作容易な位置に設けられている。
【0036】「警報・強制排水モード」が解除されずに
進行すると、前記浴槽1内の水位は低下し、やがて前記
第1センサ部3aが水中から空気中に露出すると、前記
超音波信号は水中より音速が4倍以上遅い空気中を伝搬
することになるため、前記対象物までの距離L1 が見か
け上長くなり、急激に変化する。従って、前記入浴者2
が前記浴槽1内にいるにもかかわらず、前記距離L1
前記許容誤差範囲(Lb±5%)より長くなり、「非入
浴モード」と判定する場合もあり得る。そこで、まだ、
前記浴槽1内の湯水を排水する必要がある場合では、前
記第1信号処理部3bが「非入浴モード」に復帰して前
記入浴者検出信号Sの出力を停止するのを、前記距離L
1 の急激な変化を検出することにより抑制するか、或い
は、前記強制排水は前記解除手段8でのみ解除される構
成としてる。
【0037】しかし、前記第1センサ部3aが前記浴槽
1内の底面に近い低位置に設置されている場合であっ
て、当該位置より浅い水深まで排水されれば、もはや前
記頭部2bが沈水から開放される状況にある場合は、前
記第1信号処理部3bは、この距離L1 の急激な変化を
検出するか、前記距離L1 が前記許容誤差範囲(Lb±
5%)を超えたことを検出すれば、前記浴槽1内の湯水
が前記頭部2bが沈水から開放される水位まで排水した
と判定して、「入浴モード」から「非入浴モード」に復
帰し、前記入浴者検出信号Sの出力を停止するようにし
ても構わない。尚、前記排水部7bの取水口の高さを前
記第1センサ部3aと同様に低位置に設定することで
も、自動的に同様の効果を得ることができる。
【0038】前記判定手段5は、前記入浴者検出信号S
の出力を停止とともに、前記強制排水信号Pの発信を停
止し、「警報・強制排水モード」から「警報モード」に
移行する。前記強制排水手段7は前記強制排水信号Pの
受信停止により、前記解除手段により前記強制排水を自
動解除する。この時点で、救助者或いは前記入浴者2自
身が前記信号処理部11に設けられた解除ボタンの押下
等の所定の解除操作で「警報モード」が解除されていな
い限り、前記警報音または警報メッセージの通報は継続
する。
【0039】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉上記実施の形態に対して、前記第1位置検出手段
3が、前記浴槽1内の水温を検出して前記第1センサ部
3aが送受信する超音波信号の伝搬速度を補正する第1
温度補正手段を備え、更に、前記第2位置検出手段4は
前記第2センサ部4aの周囲の気温を検出して前記第2
センサ部4aが送受信する超音波信号の伝搬速度を補正
する第2温度補正手段を備えるようにするもの好ましい
実施の形態である。この場合、前記距離L1 と前記距離
2 の算出は、基本的には、夫々の超音波信号の反射時
間(往復の伝搬時間の半分)に夫々の超音波信号の伝搬
速度を乗算して求まるが、夫々の水中及び空気中での伝
搬速度は温度が高くなるほど速くなる。空気中では1℃
上昇すると約0.607m/s速くなるので、気温Tの
変化に対する伝搬速度vの変化を1次式で近似して、数
1に示す近似式に基づいて前記第2温度補正手段が伝搬
速度を補正することができる。
【0040】
【数1】v=331.5+0.607T(m/s)
【0041】水中の場合は、水温変化に対する伝搬速度
の変化を1次式で精度良く近似できないため、前記第1
温度補正手段が予め水温と伝搬速度の関係を所定温度間
隔でテーブル化して記憶しておくことで、伝搬速度の補
正をすることができる。尚、前記浴槽1内の前記第1セ
ンサ部3aの水深は精々数10cm程度であるので、浴
槽水位の変動による水圧の影響は無視できる。
【0042】〈2〉上記実施の形態では、前記第1及び
第2信号処理部3b,4bは夫々前記距離L1 と前記距
離L2 を算出していたが、前記距離L1 と前記距離L2
の算出に用いた反射時間を、夫々(Lb±5%)及び
(Lw±5%)に相当する超音波の伝搬時間とを比較し
て、各判定を行うようにしても構わない。
【0043】〈3〉上記実施の形態では、前記第1及び
第2位置検出手段3,4、前記第1センサ部3aと前記
第1信号処理部3b、前記第2センサ部4aと前記第2
信号処理部4bが、夫々分離して別体で構成されてお
り、前記第1及び第2信号処理部3b,4bと前記判定
手段5を一体で信号処理部11として形成しているが、
これらの構成は必ずしも上記実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、前記第1及び第2信号処理部3
b,4bと前記判定手段5を分離し、前記第1センサ部
3aと前記第1信号処理部3b、前記第2センサ部4a
と前記第2信号処理部4bを、夫々一体で構成しても構
わない。また、前記距離L1 や前記距離L2 の演算処理
や比較判定を、前記第1及び第2信号処理部3b,4b
で行わずに、前記判定手段5で行うようにしても構わな
い。
【0044】〈4〉「警告モード」や「警報・強制排水
モード」に入るタイミング、及び、その他のタイミング
や許容誤差範囲の設定は、上記実施の形態に限定される
ものではなく、適宜変更可能である。また、「警告モー
ド」は必ずしも設ける必要はなく、直接「警報・強制排
水モード」に入るように構成されていても構わない。こ
の場合、前記警告発生手段10は不要である。
【0045】〈5〉前記強制排水手段7は必ずしも前記
モータポンプで湯水を汲み上げる構成でなくても構わな
い。例えば、前記浴槽1の排水口の止水を電磁弁で制御
するようにして、前記強制排水手段7が前記強制排水信
号Pを受信すると前記電磁弁を作動させて前記排水口を
開成するようにしても構わない。また、電磁弁を設けた
強制排水専用の排水口を前記浴槽1に設けても構わな
い。更に、前記強制排水手段7が前記強制排水信号Pを
受信すると排水口の栓をワイヤー等で機械的に引き抜く
手段を設けても構わない。
【0046】〈6〉「警告モード」や「警報・強制排水
モード」において、前記警告音または警告メッセージ、
或いは、前記警報音または警報メッセージを発生する代
わりに、光の点滅や振動等の他の出力手段を用いて、警
告や警報を発生しても構わない。
【0047】〈7〉上記実施の形態では、本発明装置
は、既設の浴槽に後から装着できる形態のものを示した
が、新規に浴槽を設置する場合は、本発明装置を予め内
蔵した浴槽を使用しても構わない。
【0048】〈8〉前記強制排水手段7の強制解除状態
を解除する解除手段は必ずしも前記強制排水手段7に設
けなくても構わない。例えば、前記判定手段5に「警報
・強制排水モード」を強制解除する解除ボタン等を設
け、「警報・強制排水モード」の解除と同時に前記強制
排水信号Pの発信を停止するようにし、前記強制排水手
段7は、前記強制排水信号Pの受信の停止と同時に当該
強制排水を停止するように構成しても構わない。
【0049】〈9〉上記実施の形態では、本発明装置は
前記強制排水手段7を具備した構成となっていたが、前
記強制排水手段7は必ずしも設けなくても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浴槽内事故検出装置の構成を示す
説明図
【図2】本発明に係る浴槽内事故検出装置の設置状態を
示す斜視図
【図3】入浴者の頭部が沈水状態にある状況を説明する
説明図
【符号の説明】
1 浴槽 1a 第1内壁面 1b 第2内壁面 1c 水面 2 入浴者 2a 身体 2b 頭部 3 第1位置検出手段 3a 第1センサ部 3b 第1信号処理部 4 第2位置検出手段 4a 第2センサ部 4b 第2信号処理部 5 判定手段 6 緊急情報出力手段 7 強制排水手段 7a 受信部 7b 排水部 7c 解除ボタン 8 解除手段 9 浴室 9a 第1浴室内壁面 9b 第2浴室内壁面 10 警告発生手段 11 信号処理部 12 出力装置 S 入浴者検出信号 T 沈水検出信号 P 強制排水信号 W 警報信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽内にいる入浴者の浴槽水面下にある
    身体の位置を検出可能な第1位置検出手段と、 前記入浴者の頭部の位置を検出可能な第2位置検出手段
    と、 前記第1位置検出手段と前記第2位置検出手段の両検出
    出力に基づいて前記頭部の異状沈水を判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果に基づいて緊急情報を出力する
    緊急情報出力手段とを備えてなり、 前記第1位置検出手段は超音波信号を送受信可能な第1
    センサ部を前記浴槽内の入浴時における通常水位の下限
    より下位位置に備え、 前記第2位置検出手段は超音波信号を送受信可能な第2
    センサ部を前記通常水位の上限より上位位置に備えてい
    る浴槽内事故検出装置。
  2. 【請求項2】 浴槽内にいる入浴者の浴槽水面下にある
    身体の位置を検出可能な第1位置検出手段と、 前記入浴者の頭部の位置を検出可能な第2位置検出手段
    と、 前記第1位置検出手段と前記第2位置検出手段の両検出
    出力に基づいて前記頭部の異状沈水を判定する判定手段
    と、 前記判定手段の判定結果に基づいて前記浴槽内の湯水を
    強制的に排水する強制排水手段とを備えてなり、 前記第1位置検出手段は超音波信号を送受信可能な第1
    センサ部を前記浴槽内の入浴時における通常水位の下限
    より下位位置に備え、 前記第2位置検出手段は超音波信号を送受信可能な第2
    センサ部を前記通常水位の上限より上位位置に備えてい
    る浴槽内事故検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段の判定結果に基づいて緊急
    情報を出力する緊急情報出力手段を備えてなる請求項2
    記載の浴槽内事故検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1位置検出手段は前記浴槽内の水
    温を検出して前記第1センサ部が送受信する超音波信号
    の伝搬速度を補正する第1温度補正手段を備え、 前記第2位置検出手段は前記第2センサ部の周囲の気温
    を検出して前記第2センサ部が送受信する超音波信号の
    伝搬速度を補正する第2温度補正手段を備えている請求
    項1、2または3記載の浴槽内事故検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第2センサ部は超音波の出射ビーム
    の中心軸が水平になるように設置されてある請求項1、
    2、3または4記載の浴槽内事故検出装置。
  6. 【請求項6】 前記強制排水手段の強制排水状態を解除
    する解除手段を備えている請求項1、2、3、4または
    5記載の浴槽内事故検出装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段が異状沈水を判定して前記
    強制排水手段による強制排水が開始した後、前記判定手
    段が異状沈水でないことを判定した場合に、前記解除手
    段によって強制排水状態が解除される請求項6記載の浴
    槽内事故検出装置。
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