JP2000216628A - 無給電アンテナ - Google Patents

無給電アンテナ

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JP2000216628A
JP2000216628A JP11012289A JP1228999A JP2000216628A JP 2000216628 A JP2000216628 A JP 2000216628A JP 11012289 A JP11012289 A JP 11012289A JP 1228999 A JP1228999 A JP 1228999A JP 2000216628 A JP2000216628 A JP 2000216628A
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wireless device
parasitic
antennas
radio
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Susumu Yoshikawa
進 吉川
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Toa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合損失の少ない無給電アンテナを提供す
る。 【解決手段】 無給電アンテナ1は、第1及び第2のア
ンテナ11、12と、これらを接続する給電線13とか
ら成る。そして、第1のアンテナ11を、無線機2のア
ンテナ21と近接させることにより、両者を強固に静電
結合させる。即ち、無線機2が送信機の場合は、アンテ
ナ21に電流が供給されると、この電流は、上記静電結
合を介して無給電アンテナ1へと流れる。一方、無線機
2が受信機の場合には、相手方の無線機から送られてく
る電波を、一旦、無給電アンテナ1で受信する。そし
て、この受信により無給電アンテナ1内に流れる電流
は、上記静電結合を介して無線機2のアンテナ21へと
供給される。なお、第1のアンテナ11と無線機2のア
ンテナ21とを、それぞれ反対向きに設けることによっ
て、互いの放射インピーダンスの影響を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば特定小電力
無線局等のように給電線を有しない無線機の通信範囲を
拡張するのに使用する無給電アンテナに関し、特に、ホ
イップアンテナ等のようにその一端を給電点とする直線
状のアンテナを備えた無線機に使用するのに適した無給
電アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】上記特定小電力無線局は、電波法によ
り、「給電線及び接地装置を有しないこと」と規定され
ている(無線設備規則第49条の14)。このように、
給電線及び接地装置を用いることのできない無線機にお
いて、その通信範囲を拡張するのに、従来、例えば図1
0に示すような無給電アンテナ1を用いることがある。
【0003】同図に示すように、この無給電アンテナ1
は、直線状の例えばホイップアンテナ21を有する無線
機2に使用することを前提とするもので、2本の直線状
の例えばホイップアンテナ11、12と、これら各アン
テナ11、12の各一端を互いに接続する例えば同軸ケ
ーブル構成の給電線13と、から成る。そして、これら
各アンテナ11、12のうちの一方、例えば第1のアン
テナ11を、無線機2のアンテナ21と平行に、かつ比
較的に狭い間隔dを隔てて配置する。なお、無給電アン
テナ1を構成する各アンテナ11、12及び無線機2の
アンテナ21の各アンテナ長L11、L12及びL2 は、い
ずれも、無線機2が通信に使用する電波の波長λの約4
分の1、即ち1/4波長とされている。
【0004】この図10の構成において、例えば、今、
無線機2が送信機であるとする。この場合、無線機2の
アンテナ21から電磁波(以下、電波と言う。)が発射
されると、この電波の放射電界により、無給電アンテナ
1の第1のアンテナ11には、上記放射電界強度に応じ
た電圧が誘起される。そして、この電圧が誘起されるこ
とにより、第1のアンテナ11内に電流が流れ、この電
流が、給電線13を介して第2のアンテナ12に供給さ
れることによって、第2のアンテナ12から空中に電波
が発射される。
【0005】一方、上記とは反対に、無線機2が受信機
である場合は、図示しない相手方の送信機から送られて
くる電波を、無給電アンテナ1を介して受信することが
できる。即ち、上記相手方の送信機から送られてくる電
波の放射電界中に無給電アンテナ1の第2のアンテナ1
2を配置すると、第2のアンテナ12に、上記放射電界
強度に応じた電圧が誘起されて、第2のアンテナ12内
に電流が流れる。そして、この電流が、給電線13を介
して第1のアンテナ11に供給されて、第1のアンテナ
11から電波が発射され、この第1のアンテナ11から
発射される電波の放射電界により、無線機2のアンテナ
21に電圧が誘起される。そして、この誘起電圧に応じ
た電流が、無線機2内にある図示しない受信回路に供給
され、即ち、無給電アンテナ1を介しての一連の受信動
作が実現される。
【0006】このように、図10の構成によれば、無線
機2は、無給電アンテナ1を介して電波を送受信できる
ので、この無給電アンテナ1の給電線13の長さ分だけ
アンテナ21を延長したのと略等価な状態となる。従っ
て、例えば、相手方の無線機が無線機2単体(即ち無給
電アンテナ1を用いないとき)での通信可能範囲外にあ
る場合や、或いは無線機2と相手方の無線機との間に障
害物がある場合等でも、無給電アンテナ1の第2のアン
テナ12を必要な場所に配置することによって、上記相
手方の無線機との無線通信が可能となる。
【0007】なお、上述したように、無給電アンテナ1
の第1のアンテナ11と、無線機2のアンテナ21と
を、互いに平行とするのは、次の理由による。即ち、各
アンテナ11、21のような直線状のアンテナから発射
される電波は、アンテナの伸延方向に沿う平面波であ
る。従って、この平面波の電波を、直線状のアンテナで
効率良く受信するには、受信側のアンテナを上記平面波
に沿う方向に伸延させればよい。そこで、図10の構成
では、上記直線状の各アンテナ11、21を互いに平行
とすることにより、これら各アンテナ11、21間での
電波の送受信効率を向上させている。
【0008】また、上記各アンテナ11、21間の間隔
dについては、次のように決定する。即ち、各アンテナ
11、21の一方から電波が発射されたときに、他方に
与える放射電界強度Eは、上記間隔dに反比例する。従
って、この間隔dが狭いほど、各アンテナ11、21の
一方から電波が発射されることによって他方に与える放
射電界強度Eが大きくなり、これら各アンテナ11、2
1間での電波の送受信効率が向上する。
【0009】しかし、上記間隔dをあまり狭くし過ぎる
と、相互放射インピーダンスの影響により、各アンテナ
11、21間の結合損失Cが増大し、却って、これら両
者間での電波の送受信効率が悪化する。即ち、無線機2
のアンテナ21のインピーダンスは、一般に、〔実行定
数〕と〔放射インピーダンス〕と〔相互放射インピーダ
ンス〕との和から成ることが知られている。なお、〔実
行定数〕とは、アンテナ21を形成する線路自体の導体
損やインダクタンス等、アンテナ21の固有のインピー
ダンスである。また、〔放射インピーダンス〕とは、ア
ンテナ21から電波が空間に発射されることに対応する
インピーダンスである。そして、〔相互放射インピーダ
ンス〕とは、アンテナ21を含む2本以上のアンテナが
近接して設けられたとき、各アンテナの各放射インピー
ダンスが互いに干渉し合うことにより生じるインピーダ
ンスである。
【0010】通常、無線機2は、アンテナ21の近傍
に、上記第1のアンテナ11等のような他のアンテナが
存在しないこと、即ち上記〔相互放射インピーダンス〕
が殆ど存在しないことを前提として設計される。従っ
て、無線機2のアンテナ21と無給電アンテナ1の第1
のアンテナ11とを近づけ過ぎると、上記相互放射イン
ピーダンスが増加して、無線機2側の(アンテナ21の
接続端子から見た)回路インピーダンスと、アンテナ2
1のインピーダンスとのマッチング(整合)が取れなく
なり、却って、各アンテナ11、21間の結合損失Cが
増大して、これら両者間での電波の送受信効率が悪化す
るという不具合が生じる。
【0011】そこで、上記図10の構成においては、各
アンテナ11、21間の間隔dを狭めることによる放射
電界強度Eの増大と、上記相互放射インピーダンスの増
加に伴う各アンテナ11、21間の結合損失Cの増大
と、のバランスを考慮しながら、上記間隔dを決定す
る。例えば、無線機2の使用周波数fが、特定小電力無
線局の周波数帯の一つであるf≒330MHzであると
き、上記間隔dをd=約10cmに設定すると、上記結
合損失Cが最小となる。なお、このときの結合損失C
は、C≒−10dBであり、上記間隔dを増減させて
も、結合損失Cは増大するだけで、上記C≒−10dB
という値よりも小さくならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記−10d
Bという結合損失Cは、決して小さい値であるとは言い
難い。特に、無線機2が、例えば上述した特定小電力無
線局等のように比較的に出力の小さい無線機である場合
には、上記−10dBという損失Cは、無線機2の送受
信性能に大きく影響する。これでは、無線機2の通信範
囲を拡張するために無給電アンテナ1を用いたのにも係
わらず、その効果を十分に発揮できないという問題があ
る。
【0013】そこで、本発明は、上記結合損失Cを更に
小さくすることによって、無線機2の通信範囲をより拡
張できる無給電アンテナ1を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、一端
を給電点とし他端が開放された概略直線状のアンテナを
有する無線機の該アンテナに近接して設けられる第1の
アンテナと、この第1のアンテナに給電線を介して接続
された第2のアンテナと、を具備し、上記第1のアンテ
ナが、その一端に上記給電線が接続され他端、即ち先端
が開放された概略直線状のものであって、該一端側を上
記無線機のアンテナの他端側、即ち先端側に対向させる
と共に、該第1のアンテナの先端側を上記無線機のアン
テナの一端側に対向させる状態に、上記無線機のアンテ
ナと略平行を成し、かつ、上記無線機のアンテナと静電
結合する状態に設けられたものである。
【0015】なお、ここで言う上記各アンテナとして
は、例えばホイップアンテナやロッドアンテナ等の所謂
モノポールアンテナ(ユニポールアンテナ)がある。た
だし、無給電アンテナの第2のアンテナについては、直
線状のものに限らず、例えばループアンテナ等の他の形
状のアンテナによっても構成できる。
【0016】即ち、或るアンテナから電波が発射される
と、そのアンテナの周辺に、放射電界、誘導電界及び静
電界という3つの電界が発生することが知られている。
そして、これら各電界のうち、放射電界は、アンテナか
らの距離に反比例し、誘導電界は、アンテナからの距離
の自乗に反比例し、静電界は、アンテナからの距離の3
乗に反比例することが知られている。従って、アンテナ
からの距離が近いほど、放射電界に比べて誘導電界が大
きくなり、更に誘導電界に比べて静電界が大きくなる。
【0017】そこで、本請求項1に記載の発明では、ア
ンテナに近いほど極端に増大する上記静電界を利用し
て、無線機のアンテナと無給電アンテナの第1のアンテ
ナとの間での信号の伝達を実現する。
【0018】例えば、今、無線機が送信機であるとす
る。この場合、無線機内にある送信回路から無線機のア
ンテナに電流(送信信号)が供給されると、そのアンテ
ナの周辺近傍に非常に強い静電界が発生する。この無線
機のアンテナの近傍には、無給電アンテナの第1のアン
テナが設けられているので、この第1のアンテナは、上
記静電界中に置かれることによって、無線機のアンテナ
と強固に静電結合する。従って、上記無線機のアンテナ
に供給された電流は、この静電結合を介して第1のアン
テナに流れる。そして、この電流は、給電線を介して第
2のアンテナに供給され、これによって、第2のアンテ
ナから空中に電波が発射される。
【0019】一方、無線機が受信機である場合には、そ
の相手方の送信機から送られてくる電波の放射電界中に
無給電アンテナの第2のアンテナを配置すると、この第
2のアンテナに、上記放射電界強度に応じた電圧が誘起
される。これにより、第2のアンテナ内に電流(受信信
号)が流れ、この電流は、給電線を介して、第1のアン
テナに供給される。そして、この電流の供給により、第
1のアンテナの周辺近傍に非常に強い静電界が発生し、
これによって、第1のアンテナは、これに近接して設け
られた無線機のアンテナと強固に静電結合する。従っ
て、上記第1のアンテナに供給された電流は、この静電
結合を介して無線機のアンテナに流れ、その後、無線機
内にある受信回路に供給される。
【0020】つまり、上述した従来技術においては、無
線機2のアンテナ21と第1のアンテナ11との間で、
放射電界による電波の受け渡しを行っているが、本請求
項1に記載の発明によれば、電波の受け渡しを行うので
はなく、各アンテナに流れる電流(信号)そのものを、
上記静電結合を介して伝達させる。
【0021】なお、無線機のアンテナと第1のアンテナ
とは、互いに略平行を成している。従って、これら各ア
ンテナを、例えば直交させる等、互いに或る角度を成し
た状態で静電結合させるのに比べて、これら両者間の結
合力をより強固にできる。
【0022】ところで、上記のように、無線機のアンテ
ナと第1のアンテナとを近接させることによって、これ
ら各アンテナが、互いに上述した相互放射ピーダンスの
影響を受け合い、却って、これら両者間の結合損失が増
大するのではないかということが懸念される。しかし、
本請求項1に記載の発明によれば、一方のアンテナの一
端側(給電点側)と他方のアンテナの他端側(先端側)
とを互いに対向させることによって、上記相互放射イン
ピーダンスの影響を軽減でき、ひいてはこれら両者間で
の結合損失の増大を防止できるという実験結果が得られ
た。これは、次の理由によるものと推測される。
【0023】即ち、無線機のアンテナ及び第1のアンテ
ナを構成するモノポールアンテナ等の先端開放型のアン
テナは、その内部を流れる信号が先端部で反射されるこ
とにより、そのアンテナに定在波が乗り、この定在波が
乗ることで、電波を発射することが知られている。従っ
て、例えば、上記無線機のアンテナと第1のアンテナと
の各先端をそれぞれ同じ方向に向けた場合には、各先端
の開放状態が保たれて、各アンテナにそれぞれ定在波が
乗り易くなり、電波が発射され易くなる。この場合、各
アンテナは、互いの上記相互放射ピーダンスの影響を受
け合い、これによって、これら両者間の結合損失が増大
する。
【0024】これに対して、本請求項1に記載の発明で
は、無線機のアンテナと第1のアンテナとの各先端をそ
れぞれ互いに反対方向に向けて、一方のアンテナの先端
と他方のアンテナの給電点とを対向させている。このよ
うにすれば、各アンテナの各先端部の開放状態が崩れ
て、各アンテナに定在波が乗り難くなり、これによっ
て、各アンテナから電波が発射され難くなるのではない
かと考えられる。この場合、各アンテナによる各相互放
射インピーダンスの影響も軽減されるので、これら両者
間の結合損失の増大も抑制できる。
【0025】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の無給電アンテナにおいて、上記第1のアンテナ
及び上記無線機のアンテナの一方または両方の長さ寸法
を、1/4波長よりも短くしたものである。
【0026】上記のように、請求項1に記載の発明によ
れば、無線機のアンテナと第1のアンテナとは、これら
両者間で電波の受け渡しを行うのではなく、それぞれに
流れる信号そのものを、上記静電結合を介して相互に伝
達させている。従って、これら各アンテナは、電波を送
受信するというアンテナ本来の機能を果たす必要はな
く、換言すれば、電波を送受信するのに最低限必要な約
1/4波長というアンテナ長としなくてもよい。そこ
で、本請求項2に記載の発明では、第1のアンテナ及び
無線機のアンテナの各アンテナ長を、それぞれ1/4波
長よりも短くすることによって、これら各アンテナの小
型化(短縮化)を図る。
【0027】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の無給電アンテナにおいて、上記第1のアンテナ
及び上記無線機のアンテナの各長さ寸法を、略同等とし
たものである。
【0028】即ち、第1のアンテナ及び無線機のアンテ
ナは、どちらか一方が他方よりも長くても、その余計に
長い部分については、上記静電結合に寄与しない。従っ
て、本請求項3に記載の発明のように、これら各アンテ
ナのアンテナ長を略同等とすれば、各アンテナの上記静
電結合に寄与しない無駄な部分はなくなる。
【0029】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の無給電アンテナにおいて、上記第1のアンテナ
と上記無線機とを支持する支持手段を設けたものであ
る。
【0030】本請求項4に記載の発明によれば、支持手
段により、第1のアンテナと無線機とを支持しているの
で、第1のアンテナと無線機のアンテナとの相対的な位
置関係が安定する。
【0031】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明の無給電アンテナにおいて、上記第1のアンテナ
と上記無線機との一方または両方を、上記支持手段に固
定したものである。
【0032】本請求項5に記載の発明によれば、第1の
アンテナと無線機とが、支持手段に固定されているの
で、第1のアンテナと無線機とが、あたかも一体化され
たのと等価な構成になる。
【0033】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明の無給電アンテナにおいて、上記支持手
段で上記第1のアンテナと上記無線機とを支持すること
によりこれら支持手段と上記第1のアンテナ及び上記無
線機のアンテナの一方または両方との間に生じる静電容
量、を消去する容量消去手段を設けたものである。
【0034】即ち、第1のアンテナ及び無線機のアンテ
ナの構造、或いは、支持手段の材質や形状、若しくは、
これら各アンテナと支持手段との位置関係等によって
は、各アンテナと支持手段との間に浮遊容量が発生し、
これによって、上記各アンテナ間の結合損失が増大する
場合がある。そこで、本請求項6に記載の発明では、上
記浮遊容量を消去(キャンセル)すべく、容量消去手段
を設ける。なお、この容量消去手段としては、例えば、
上記浮遊容量に対して、これと並列に所定のインダクタ
ンス(コイル)を設け、これにより一般に知られている
並列共振回路を形成し、上記浮遊容量を消去する手段が
ある。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係る無給電アンテナの実
施の形態について、その一例を図1から図10を参照し
て説明する。
【0036】なお、本実施の形態についての詳細を説明
する前に、まず、本発明の着目点(技術的発想)につい
て、図2を参照して説明する。同図は、アンテナを考え
る上で基本となるヘルツダイポール(微小ダイポール)
3が、自由空間に置かれている状態を示す図である。同
図において、ヘルツダイポール3が任意の点Pに作る電
界強度E0 〔V/m〕は、放射電界、誘導電界及び静電
界という3つの電界の和であることが知られており、こ
れら各電界は、次の数1によって表される。
【0037】
【数1】
【0038】ここで、Iは、ダイポール3に流れる電流
〔A〕、L0 は、ダイポール3の実効長〔m〕、λは、
上記電流の波長〔m〕、d0 は、ダイポール3から点P
までの距離〔m〕である。また、θは、∠POX(X
は、ダイポール3の中心Oを通り、かつダイポール3の
伸延方向と直角を成す軸である。)、tは、時間
〔s〕、cは、電波の伝搬速度〔m/s〕である。
【0039】この数1から、放射電界(第1項)は、ダ
イポール3からの距離d0 に反比例し、誘導電界は、上
記距離d0 の自乗に反比例し、静電界は、上記距離d0
の3乗に反比例するということが判る。従って、ダイポ
ール3からの距離d0 が短いほど、放射電界に比べて誘
導電界が大きく、更に、誘導電界に比べて静電界が大き
いことになる。この関係は、上述した図10における無
線機2のアンテナ21と、無給電アンテナ1の第1のア
ンテナ11との間においても成立する。
【0040】そこで、本発明は、上記各アンテナ11、
21の極めて近傍においては、上記静電界が桁違いに大
きくなる点に着目し、これら各アンテナ11、21を極
端に近づけて互いの静電界中に配置し、これによって、
これら両者を互いに強固に静電結合させるものである。
そして、これら各アンテナ11、21間で、電波の受け
渡しを行うのではなく、それぞれに流れる電流(信号)
を、上記強固な静電結合を介して、相互に伝達させるも
のである。以下に、その実施の形態の詳細を説明する。
【0041】図1に、本実施の形態の概略構成を示す。
同図に示すように、これは、上述した図10の構成にお
いて、無線機2のアンテナ21と無給電アンテナ1の第
1のアンテナ11との間隔dを、上記図10よりも更に
狭くして両者を極めて近接させると共に、第1のアンテ
ナ11の向きを図10とは反対の方向に向け、詳しく
は、第1のアンテナ11の先端側と無線機2のアンテナ
21の給電点(無線機2本体との接続点)側とを対向さ
せ、かつ第1のアンテナ11の給電点(給電線13との
接続点)側と無線機2の先端側とを対向させた状態で、
これら両者を平行に設けたものである。なお、上記間隔
dは、例えばd=2mmとされている。これ以外の構成
については、上記図10と同様であるので、同一部分に
ついては同一符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0042】例えば、今、無線機2が送信機であるとす
る。この場合、無線機2内にある図示しない送信回路か
らアンテナ21に電流(送信信号)が供給されると、そ
のアンテナ21の周辺近傍に非常に強い静電界が発生す
る。従って、このアンテナ21の近傍にある第1のアン
テナ11は、上記静電界中に置かれることによって、上
記無線機2のアンテナ2と強固に静電結合する。よっ
て、上記無線機2のアンテナ21に供給された電流は、
この強固な静電結合を介して第1のアンテナ11に流れ
る。そして、この電流は、給電線13を介して第2のア
ンテナ12に供給され、これによって、第2のアンテナ
12から空中に電波が発射されて、一連の送信動作が実
現される。
【0043】一方、無線機2が受信機である場合には、
図示しない相手方の送信機から送られてくる電波の放射
電界中に第2のアンテナ12を配置すると、この第2の
アンテナ12に、上記放射電界強度に応じた電圧が誘起
される。これにより、第2のアンテナ12内に電流(受
信信号)が流れ、この電流は、給電線13を介して、第
1のアンテナ11に供給される。そして、この電流が供
給されることにより、第1のアンテナ11の周辺近傍に
非常に強い静電界が発生し、これによって、第1のアン
テナ11は、これに近接して設けられた無線機2のアン
テナ21と強固に静電結合する。従って、上記第1のア
ンテナ11に供給された電流は、この強固な静電結合を
介して無線機2のアンテナ21に流れ、その後、無線機
2内の図示しない受信回路に供給されて、一連の受信動
作が実現される。
【0044】このように、本実施の形態によれば、上記
各アンテナ11、21間で放射電界による電波の受け渡
しを行うという上述した従来技術とは異なり、各アンテ
ナ11、21にそれぞれ流れる電流(信号)そのもの
を、上記静電結合を介して相互に伝達させる。そして、
この静電結合力は、上記放射電界よりも遙に大きい静電
界を利用したものなので、非常に強固であり、よって、
上記放射電界により電波を送受信するという上記従来技
術に比べて、各アンテナ11、21間の結合損失Cを低
減できる。
【0045】また、上記各アンテナ11、21を、互い
に平行に設けることによって、これら各アンテナ11、
21を例えば直交させる等、互いに或る角度を成した状
態で設ける場合に比べて、これら両者間の結合力をより
強固にすることができる。
【0046】なお、各アンテナ11、21は、上記のよ
うに、これら両者間で電波の受け渡しを行っている訳で
はないので、電波を送受信するというアンテナ本来の機
能を果たす必要はない。従って、各アンテナ11、21
のアンテナ長L11、L2 は、電波を送受信するのに必要
な長さ寸法である必要はなく、例えば1/4波長という
寸法よりも短くてもよい。即ち、各アンテナ11、21
の各アンテナ長L11、L2 を、1/4波長よりも短くす
る(L11、L2 <λ/4)ことによって、各アンテナ1
1、21の小型化を実現できる。
【0047】また、上記各アンテナ11、21のうち、
どちらか一方が他方よりも長くても、その余計に長い部
分については、上記静電結合に寄与しない。従って、こ
れら両者のアンテナ長L11、L2 を、それぞれ略同等
(L11≒L2 )とすることによって、上記静電結合に寄
与しない無駄な部分を排除するのが望ましい。即ち、各
アンテナ11、21の各アンテナ長L11、L2 を略同等
(L11≒L2 )とすることによって、高効率な静電結合
を実現できる。
【0048】ところで、上記のように、各アンテナ1
1、21間を極端に近接させた場合、これら両者が互い
に上述した相互放射ピーダンスの影響を受け合い、却っ
て、両者間の結合損失Cが増大するのではないかと懸念
される。そこで、本実施の形態においては、無線機2と
して、例えば周波数f≒330MHz帯の特定小電力無
線局を用いて、次のような実験を試みた。
【0049】即ち、図3(a)に示すように(同図は、
図1の構成を概念的に表したものである。)、各アンテ
ナ11、21の一方の先端側と他方の給電点側とを互い
に対向させた場合と、図3(b)に示すように、各アン
テナ11、21の各先端側と各給電点側とを互いに対向
させた場合との、各アンテナ11、21間の結合損失C
を測定した。なお、各アンテナ11、21間の距離d
は、いずれの場合においても、上述したd=2mmとす
る。この実験結果を、図4に示す。
【0050】同図に実線で示すグラフが、上記図3
(a)の構成における結合損失Cの測定結果で、点線で
示すグラフが、図3(b)の構成における結合損失Cの
測定結果である。この図4から明らかなように、各アン
テナ11、21をそれぞれ同じ向きに設けた図3(b)
の構成に比べて、各アンテナ11、21をそれぞれ反対
向きに設けた図3(a)の構成の方が、各アンテナ1
1、21間における結合損失Cが小さい。特に、中心周
波数f=330MHzにおいては、図3(b)の構成に
よれば、結合損失C≒−7.30dBと比較的に大きい
値であるのに対して、図3(a)の構成によれば、C≒
−0.46dBと極めて小さい値となる。従って、上述
した従来技術における結合損失CがC≒−10dBであ
ることを鑑みると、この図3(a)(または図1)に示
す本実施の形態によれば、各アンテナ11、21間の結
合損失Cを極めて小さく抑えることができ、ひいては、
無給電アンテナ1を含む無線機2全体としての通信可能
範囲を拡張できる。
【0051】また、図5に、上記図4よりも広い周波数
範囲にわたって上記図3(a)の構成における結合損失
Cを測定した結果を示す。同図に示すように、結合損失
Cの周波数特性は、帯域透過フィルタに類似した特性と
なり、結合損失Cとして仕様上例えばC=−3dBまで
許容するとすれば、約360MHzという広帯域にわた
って、良好な特性を得ることができる。このような広帯
域の特性になるのは、各アンテナ11、21が、電波の
受け渡しを行うという本来のアンテナとして機能してい
ないためと考えられる。
【0052】なお、上記図3(a)(または図1)のよ
うに、各アンテナ11、21をそれぞれ反対向きに設け
ることによって、これら両者間の結合損失Cを抑えるこ
とができ、即ち上述した相互放射インピーダンスの影響
を軽減できるのは、次の理由によるものと推測される。
【0053】即ち、上記各アンテナ11、21のような
先端開放型のモノポールアンテナにおいては、アンテナ
内を流れる信号が、その先端部で反射されて、それ自体
に定在波が乗ることで、電波が発射されることが知られ
ている。従って、上記図3(b)のように各アンテナ1
1、21をそれぞれ同じ向きに設けた場合には、各アン
テナ11、21の各先端の開放状態が保たれて、これら
各アンテナ11、21にそれぞれ定在波が乗り易くなっ
て、電波が発射され易くなる。この場合、各アンテナ1
1、21は、互いの相互放射ピーダンスの影響を受け合
って、これら両者間の結合損失Cが増大する。
【0054】これに対して、図3(a)のように各アン
テナ11、21をそれぞれ反対向きに設けた場合には、
各アンテナ11、21の各先端部の開放状態が崩れて、
各アンテナ11、21に定在波が乗り難くなり、これに
よって、各アンテナ11、21から電波が発射され難く
なるのではないかと考えられる。この場合、各アンテナ
11、21による相互放射インピーダンスの影響も軽減
されるので、これら両者間の結合損失Cの増大が抑制さ
れる。
【0055】ここで、本実施の形態における無線機2の
外観を、図6に示す。同図に示すように、無線機2は、
概略偏平の箱型のもので、その背面側に、ロッドアンテ
ナ構成のアンテナ21が設けられている。アンテナ21
は、無線機2本体との結合部21aを中心として、その
結合角度を自在に可変できるが、無給電アンテナ1を用
いるときには、同図に示すように、このアンテナ21
を、概略L字状のフック部22に嵌合させることによっ
て、無線機2の本体の背面に沿わせた状態で固定する。
なお、アンテナ21と無線機2本体との結合部21a
は、無線機2本体の背面左側(同図(a)乃至(c)の
右側)に設けられている。そして、このアンテナ21
は、これを最大に伸ばすと、その長さL2 がL2≒22
5mm、即ち約1/4波長となる。一方、同図に示すよ
うに、アンテナ21を短縮させると、その長さL2 はL
2≒120mmとなる。
【0056】なお、無線機2の正面及び右側面には、そ
れぞれ、電源スイッチ23、図示しないマイクロホンが
接続されるマイク入力端子24、及びこの無線機2に電
源を供給するための電源入力端子26が設けられている
が、これらについては、本発明の本旨に直接関係しない
ので、詳細な説明を省略する。また、無線機2の底面に
は、例えば4つの概略半球状の脚部25、25、・・・
が設けられている。
【0057】一方、無給電アンテナ1の外観を、図7に
示す。同図に示すように、無給電アンテナ1は、概略偏
平の箱型の支持台14を有している。そして、この支持
台14の上面後方側に、概略コの字状の第1のアンテナ
11が、その両端突出部を支持台14側に向け、かつ、
支持台14の後方側縁に沿って伸延する状態に、固定さ
れている。この第1のアンテナ11は、その一端、例え
ば同図(a)乃至(c)における左側の端部が、支持台
14内で給電線13と接続されており、他端側、即ち同
図(a)乃至(c)における右側の端部は、電気的に浮
かした状態で支持台14に固定されている。なお、第1
のアンテナ11の概略両端間の長さ寸法L11は、無線機
2のアンテナ21を短縮させたときのその長さ寸法L2
と略同じL11≒120mmとされている。また、同図に
は示さないが、上記第1のアンテナ11の一端は、給電
線13を介して第2のアンテナ12に接続されているこ
とは言うまでもない。
【0058】更に、支持台14は、図7に点線で示すよ
うに、判り易くは、図8に示すように、その上面に、無
線機2を載置可能な状態に構成されている。即ち、支持
台14上の上記第1のアンテナ11よりも前方側に、無
線機2を、そのアンテナ21が第1のアンテナ11と対
向する状態に載置する。その際、支持台14の上面から
無線機2のアンテナ21までの高さと、支持台14の上
面から第1のアンテナ11の上記無線機2のアンテナ2
1と対向する部分までの高さとが、略同等となるよう
に、支持台14の上面から第1のアンテナ11までの高
さ寸法が設定されている。更に、支持台14の上面に
は、無線機2の各脚部25、25、・・・にそれぞれ対
応する4つの概略クレータ状の窪み部15、15、・・
・が設けられている。そして、無線機2を支持台14上
に載置する際に、上記各脚部25、25、・・・を上記
各窪み部15、15、・・・にそれぞれ位置させること
によって、無線機2のアンテナ12が、第1のアンテナ
11と略平行にかつ上述したd≒2mmという間隔を隔
てて位置決めされるよう構成されている。なお、この間
隔dは、上述したフック部22の厚さ寸法に略相当す
る。
【0059】このように、本実施の形態によれば、無線
機2を支持台14上に載置するだけで、無線機2のアン
テナ21と第1のアンテナ11とが、互いに略平行を成
し、かつ、一方の先端側と他方の給電点側とが対向し、
即ち、図3(a)と同様の構成となる。従って、これら
各アンテナ11、21間の相対的な位置関係を保持する
ための特別な手段を設ける必要はない。また、無線機2
と支持台14を含む無給電アンテナ1とを概略一体化で
きるので、使用上や保管上の取り扱いが便利である。
【0060】なお、支持台14は、例えばアルミニウム
等の金属ケース製とされており、上記無線機2を機械的
に十分支持し得る構造とされている。しかし、このよう
に支持台14を金属ケース製とすることにより、例えば
図9に示すように、支持台14と第1のアンテナ21と
間に浮遊容量16が発生し、これによって、上記各アン
テナ11、21間の結合損失Cが増大する場合がある。
そこで、本実施の形態においては、この浮遊容量16を
消去すべく、これと並列に例えば100nHのインダク
タンス17を設けることにより並列共振回路を形成し、
上記浮遊容量16を消去している。勿論、これ以外の方
法により、上記浮遊容量16を消去してもよい。
【0061】上記図6乃至図8に示す無線機2及び無給
電アンテナ1の各形態は、飽くまで一例であるので、こ
れらに限ることはない。場合によっては、上記浮遊容量
C等が生じず、即ち上記インダクタンス17等の容量消
去手段を設ける必要がないことも考えられる。また、上
記支持台14のような支持手段を、無線機2側に設け、
この無線機2側に設けた支持手段に対して、上記第1の
アンテナ11を着脱可能、若しくは固定した構成として
もよい。
【0062】また、本実施の形態では、第2のアンテナ
12をホイップアンテナ構成としたが、これに限らな
い。即ち、第2のアンテナ12が、それ本来の機能を果
たすのであれば、例えばループアンテナ等の他の形状の
アンテナにより第2のアンテナ12を構成してもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明のうち請求項1に記載の発明の無
給電アンテナによれば、第1のアンテナと無線機のアン
テナとを互いに強固に静電結合させることによって、こ
れら両者間で電波の受け渡しを行うのではなく、それぞ
れに流れる電流(信号)そのものを、上記強固な静電結
合を介して伝達させている。従って、上記各アンテナ間
で電波の受け渡しを行うという上述した従来技術に比べ
て、これら両者間での結合損失を低減でき、ひいては無
線機の通信可能範囲をより拡張できるという効果があ
る。この効果は、特定小電力無線局等のように出力の小
さい無線機にとって、非常に有効である。
【0064】請求項2に記載の発明の無給電アンテナに
よれば、第1のアンテナ及び無線機のアンテナの各アン
テナ長を、それぞれ1/4波長よりも短くしている。従
って、これら各アンテナ間で電波の送受信を行うために
1/4波長というアンテナ長を最低限必要とする上述し
た従来技術に比べて、各アンテナを小型化できるという
効果がある。
【0065】請求項3に記載の発明の無給電アンテナ
は、第1のアンテナ及び無線機のアンテナの各アンテナ
長を略同等とすることによって、これら両者間の静電結
合に寄与しない所謂無駄な部分を排除したものである。
即ち、上記各アンテナは、必要かつ十分なアンテナ長と
されるので、各アンテナにおいて無駄のない高効率な静
電結合を実現できる。
【0066】請求項4に記載の発明の無給電アンテナに
よれば、支持手段により第1のアンテナと無線機とを支
持しているので、第1のアンテナと無線機のアンテナと
の相対的な位置関係が安定する。従って、これら各アン
テナ間の静電結合力が安定し、ひいては、無給電アンテ
ナを含む無線機全体として安定した送受信性能が得られ
るという効果がある。
【0067】請求項5に記載の発明の無給電アンテナに
よれば、第1のアンテナと無線機とを支持手段に固定し
ているので、これら両者を一体化したのと等価な構成と
なる。従って、例えば、無給電アンテナを含む無線機を
保管したり、或いは携帯する場合等に、非常に便利であ
るという効果がある。
【0068】請求項6に記載の発明の無給電アンテナ
は、請求項4または5に記載の発明において、支持手段
で第1のアンテナと無線機とを支持することによりこれ
ら支持手段と第1のアンテナ及び無線機のアンテナとの
間に生じる静電容量、を消去する容量消去手段を設けた
ものである。従って、上記静電容量が生じることによっ
て、第1のアンテナと無線機のアンテナとの間の結合損
失が増大するのを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無給電アンテナの一実施の形態を
概念的に示す図である。
【図2】同実施の形態の基本となるヘルツダイポールの
説明図である。
【図3】同実施の形態による効果を実証するための実験
内容を概念的に表した図である。
【図4】図3の実験結果を示すグラフである。
【図5】図3の実験結果を示すグラフで、図4よりも測
定周波数の範囲を拡張したものである。
【図6】本実施の形態の無線機の外観を示す図である。
【図7】本実施の形態の無給電アンテナの外観を示す図
である。
【図8】同実施の形態の実際の使用例を示す外観斜視図
である。
【図9】図7における支持台と無給電アンテナとの電気
的な関係を示す概念図である。
【図10】従来の無給電アンテナの使用状態を概念的に
示す図である。
【符号の説明】
1 無給電アンテナ 2 無線機 11 第1のアンテナ 12 第2のアンテナ 13 給電線 21 アンテナ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を給電点とし他端が開放された概略
    直線状のアンテナを有する無線機の該アンテナに近接し
    て設けられる第1のアンテナと、この第1のアンテナに
    給電線を介して接続された第2のアンテナと、を具備
    し、 上記第1のアンテナが、その一端に上記給電線が接続さ
    れ他端が開放された概略直線状のものであって、該一端
    側を上記無線機のアンテナの他端側に対向させると共
    に、該第1のアンテナの他端側を上記無線機のアンテナ
    の一端側に対向させる状態に、上記無線機のアンテナと
    略平行を成し、かつ、上記無線機のアンテナと静電結合
    する状態に設けられた無給電アンテナ。
  2. 【請求項2】 上記第1のアンテナ及び上記無線機のア
    ンテナの一方または両方の長さ寸法を、上記無線機が無
    線通信に使用する電波の波長の1/4よりも短くした請
    求項1に記載の無給電アンテナ。
  3. 【請求項3】 上記第1のアンテナ及び上記無線機のア
    ンテナの各長さ寸法を、略同等とした請求項1に記載の
    無給電アンテナ。
  4. 【請求項4】 上記第1のアンテナと上記無線機とを支
    持する支持手段を設けた請求項1に記載の無給電アンテ
    ナ。
  5. 【請求項5】 上記第1のアンテナと上記無線機との一
    方または両方を、上記支持手段に固定した請求項4に記
    載の無給電アンテナ。
  6. 【請求項6】 上記支持手段で上記第1のアンテナと上
    記無線機とを支持することによりこれら支持手段と上記
    第1のアンテナ及び上記無線機のアンテナの一方または
    両方との間に生じる静電容量、を消去する容量消去手段
    を設けた請求項4または5に記載の無給電アンテナ。
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