JP2000211076A - 容器製造用樹脂積層体、容器及びその製造方法 - Google Patents

容器製造用樹脂積層体、容器及びその製造方法

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JP2000211076A JP1464799A JP1464799A JP2000211076A JP 2000211076 A JP2000211076 A JP 2000211076A JP 1464799 A JP1464799 A JP 1464799A JP 1464799 A JP1464799 A JP 1464799A JP 2000211076 A JP2000211076 A JP 2000211076A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易にしかも効率よく、良好な透明性及び光
沢を持った容器の製造用樹脂積層体、それを用いた容器
及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 共にポリプロピレン系樹脂からなる
(A)層及び(B)層(さらに(C)層)を有する積層
体であって、該(B)層(及び(C)層)を構成するポ
リプロピレン系樹脂におけるエチレン含量、又はMI値
が該(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂における
エチレン含量、又はMI値より低いものであり、かつ
(B)層(及び(C)層)を容器の最外層として用いる
容器製造用樹脂積層体である。この積層体を用いたヘイ
ズが15%以下の容器。また、(A)層のポリプロピレ
ン系樹脂の軟化点以上かつ融点以下で成形する前記容器
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器製造用樹脂積
層体、容器及び容器の製造方法に関し、さらに詳しく
は、ポリプロピレン系樹脂からなる樹脂層を特定構造に
なるよう積層させて得た積層体、それを用いた容器及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、包装容器として樹脂製のものが広
く普及しているが、包装される物の内容に応じて、種々
の樹脂の中から最適なものが適宜選択されて用いられて
いる。ことに食品の包装容器においては、消費者に安心
感を与え、その結果、購買意欲を刺激しうることから、
透明性が高く中身がよく見えるものであり、さらに美観
の点からも良好な光沢を有しているものであることが強
く望まれている。
【0003】従来、このような高透明かつ良光沢な食品
用包装容器を製造するにあたっては、まず透明性が高
く、かつ光沢の良好な材料を選択するという方法が採ら
れてきた。しかし、この場合、選択される材料の種類に
は限度があり、現在知られている材料の中で最良のもの
を用いたとしても、十分満足のいく透明性及び光沢が得
られないという問題があった。また、かかる最良の材料
を選択して用いつつ、容器に成形するときの成形条件を
該材料に最適なものに合わせるという方法も採られてき
たが、成形条件によっては、止むなく加工スピードを低
下させたり、シート表面温度を低下させたりしなければ
ならず、その結果、生産性の低下を引き起こすという問
題もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
上記観点からなされたものであって、材料及び成形条件
について厳しい選択を必要とせず、簡易にしかも効率よ
く、良好な透明性及び光沢を持った容器を製造すること
ができる樹脂積層体、それを用いた容器及びその製造方
法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
つき鋭意検討した結果、ポリプロピレン系樹脂の積層体
において、構成する各層にエチレン含量やMIについて
特定の関係を有する材料を用いることにより、上記の目
的を達成できることを見出し、発明を完成するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明は、以下の容器製造用樹脂積
層体、それを用いた容器及びその製造方法を提供するも
のである。 (1)共にポリプロピレン系樹脂からなる(A)層及び
(B)層を有する積層体であって、該(B)層を構成す
るポリプロピレン系樹脂におけるエチレン含量が該
(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるエチ
レン含量より低いものであり、かつ(B)層を容器の最
外層として用いることを特徴とする容器製造用樹脂積層
体。 (2)共にポリプロピレン系樹脂からなる(A)層,
(B)層及び(C)層を有する積層体であり、該積層体
は該(B)層及び(C)層の間に(A)層が配置されて
いるものであって、該(B)層及び(C)層を構成する
ポリプロピレン系樹脂におけるエチレン含量が該(A)
層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるエチレン含
量より低いものであり、かつ(B)層及び(C)層を容
器の最外層及び最内層として用いることを特徴とする容
器製造用樹脂積層体。 (3)共にポリプロピレン系樹脂からなる(A)層及び
(B)層を有する積層体であって、該(B)層を構成す
るポリプロピレン系樹脂におけるMI値が該(A)層を
構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI値より低い
ものであり、かつ(B)層を容器の最外層として用いる
ことを特徴とする容器製造用樹脂積層体。 (4)共にポリプロピレン系樹脂からなる(A)層,
(B)層及び(C)層を有する積層体であり、該積層体
は該(B)層及び(C)層の間に(A)層が配置されて
いるものであって、該(B)層及び(C)層を構成する
ポリプロピレン系樹脂におけるMI値が該(A)層を構
成するポリプロピレン系樹脂におけるMI値より低いも
のであり、かつ(B)層及び(C)層を容器の最外層及
び最内層として用いることを特徴とする容器製造用樹脂
積層体。 (5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の容器製造
用樹脂積層体を用いてなるヘイズが15%以下容器。 (6)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の容器製造
用樹脂積層体について、該積層体の温度が(A)層をな
すポリプロピレン系樹脂の軟化点以上かつ融点以下であ
るようにして成形することを特徴とする容器の製造方
法。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。 1.本発明にかかる容器製造用積層体における各層の内
容 (1)共にポリプロピレン系樹脂からなる(A)層及び
(B)層を有するものである。さらには、加えて(C)
層を有するものである。これらは、後述するように、本
発明にかかる容器製造用積層体の基材層又は最外層とし
て存在するものであって、ポリプロピレン系樹脂からな
るものである。
【0008】そもそも、包装容器材料としては、耐熱性
及び透明性の点からポリプロピレン系樹脂が好ましく用
いられる。本発明にかかる容器製造用樹脂積層体におい
ては、上記各層の材料におけるエチレン含有量の大小を
その構成要件としていることから、ここでは、ポリプロ
ピレン系樹脂とは、プロピレン及びエチレンを共重合成
分とする共重合体が該当する。特にプロピレン−エチレ
ン共重合体が好ましく用いられる。ただし、(B)層及
び/又は(C)層については、エチレン含有量がゼロの
もの、即ち、プロピレンホモ重合体も、エチレン含有量
の小さいものの例として挙げることもできる。
【0009】プロピレン−エチレン共重合体としては、
プロピレンとエチレンの二元共重合体のみならず、他の
α−オレフィン等をコモノマーとして加えて重合させて
得た三元重合体等の多元重合体も挙げることができる。
中でも、プロピレン−エチレンランダム共重合体が好ま
しく用いられる。 (2)前記(B)層を構成するポリプロピレン系樹脂に
おけるエチレン含量が前記(A)層を構成するポリプロ
ピレン系樹脂におけるエチレン含量より低いものである
ことが必要である。さらに、(C)層を有するものの場
合にあっては、前記(B)層及び(C)層を構成するポ
リプロピレン系樹脂におけるエチレン含量が前記(A)
層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるエチレン含
量より低いものであることが必要である。
【0010】このように、エチレン含量に差を設けるこ
とにより、該積層体を容器に成形したときに透明性及び
光沢を得ることが可能となる。前記(B)層、又は
(B)層及び(C)層を構成するポリプロピレン系樹脂
におけるエチレン含量と前記(A)層を構成するポリプ
ロピレン系樹脂におけるエチレン含量の差の大きさにつ
いては、特に制限はないが、好ましくは1.8モル%以
上、さらに好ましくは2.5モル%以上であることが望ま
しい。
【0011】該エチレン含量の差が小さい場合、十分な
透明性や光沢が得られないおそれがある。ここで、エチ
レン含量は 1H−NMRにて測定したものである。ま
た、エチレン含量に差がない場合であっても、MI値に
差があれば、この場合も、透明性及び光沢を得ることが
できる。即ち、前記(B)層を構成するポリプロピレン
系樹脂におけるMI値が前記(A)層を構成するポリプ
ロピレン系樹脂におけるMI値より低いものであればよ
い。さらに、(C)層を有するものの場合にあっては、
前記(B)層及び(C)層を構成するポリプロピレン系
樹脂におけるMI値が前記(A)層を構成するポリプロ
ピレン系樹脂におけるMI値より低いものであればよ
い。
【0012】前記(B)層、又は(B)層及び(C)層
を構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI値と前記
(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI
値の差の大きさについては、特に制限はないが、好まし
くは1.0以上、さらに好ましくは1.5以上であることが
望ましい。該MI値の差が小さい場合、十分な透明性や
光沢が得られないおそれがある。
【0013】ここで、MIはJIS K6758に準拠
し、2.16kgの荷重、230℃、10分という条件下
で測定した値である。 (3)(A)層と(B)層又は、(A)層と(B)層及
び(C)層との関係 (A)層及び(B)層を有する積層体の場合 (B)層を容器の最外層とし、(A)層を内層として用
いることが必要である。即ち、エチレン含量又はMI値
の小さいものが、(B)層として容器の最外層に用いら
れる。
【0014】また、(A)層及び(B)層の厚さについ
ては、特に制限はないが、エチレン含量が低い層、即
ち、(B)層が(A)層より薄いことが望ましい。
(B)層が(A)層より厚いと、容器への成形温度が上
昇し、透明性が低下するおそれがある。 (A)層,(B)層及び(C)層を有する積層体の場
合 (B)層及び(C)層を容器の最外層及び最内層とし、
該(B)層及び(C)層の間に(A)層を基材層として
用いることが必要である。即ち、エチレン含量又はMI
値の小さいものが、(B)層及び(C)層として容器の
最外層及び最内層に用いられる。
【0015】また、(A)層,(B)層及び(C)層の
厚さについては、特に制限はないが、エチレン含量が低
い層、即ち、(B)層及び(C)層が(A)層より薄い
ことが望ましい。(B)層及び(C)層が(A)層より
厚いと、容器への成形温度が上昇し、透明性が低下する
おそれがある。 2.本発明にかかる樹脂積層体の製造方法 本発明にかかる樹脂積層体の製造方法については特に制
限はなく、(A)層,(B)層及び(C)層をそれぞれ
別に製膜した後、公知のドライラミネート法により積層
してもよいし、公知の共押出法により同時に成形しても
よい。
【0016】また、本発明にかかる樹脂積層体は、前記
の2層又は3層からなるもののみならず、さらに必要に
応じて、他の樹脂、紙等が積層されたものであってもよ
い。 3.本発明にかかる容器 (1)本発明にかかる容器は、ヘイズが15%以下、好
ましくは10%以下である。ヘイズは、JIS−K−7
105に準拠して測定した値である。 (2)本発明にかかる容器の製造方法としては、前記の
容器製造用樹脂積層体について、該積層体の温度が
(A)層をなすポリプロピレン系樹脂の軟化点以上かつ
融点以下であるようにして成形する方法が好ましく挙げ
られる。
【0017】具体的には、プラグアシスト固相成形法が
好ましく挙げられる。即ち、雌金型上に張られた積層体
シートの上に常温程度の温度のプラグを約5メートル/
秒の速度で降下させ、それにより積層体シートを雌金型
内にへこませ、その後、雌金型と積層体シート間を減圧
にして該シートを雌金型にぴったりと沿わせて成形する
方法である。本発明にかかる容器の製造においては、雌
金型内での積層体シートの温度が(A)層をなすポリプ
ロピレン系樹脂の軟化点以上かつ融点以下であるように
するのが望ましい。これにより、高透明性かつ良光沢を
有する容器を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具
体的に説明する。 〔実施例1〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(チッソ社製
「HT2014」,エチレン含有率2.3モル%,MI
2.5g/10分,密度0.91g/cm3 )),軟化点1
38℃,融点161℃))、(B)層及び(C)層とし
て、エチレン−ポリプロピレン共重合体樹脂シート(厚
さ:200μm(出光石油化学社製「E203GK」,
エチレン含有率0.5モル%,MI2.3g/10分))、
さらにその他の樹脂層(D)層として、バリア性樹脂層
(厚さ:50μm(日本合成化学社製「BS−3203
B」,融点181℃))の4層を、(B)層−(A)層
−(D)層−(C)層の順で共押出することにより積層
体シートを得た。
【0019】この積層体シートを用いて、プラグアシス
ト成形法により、95φmm,高さ80mmの大きさの
容器に成形した。成形条件は、シート温度145℃,プ
ラグ降下速度5m/秒であった。得られた容器は、
(B)層を最内層とし、(C)層を最外層とするもので
ある。透明性はヘイズが7%,光沢が110%であり、
非常に良好なものであった。
【0020】尚、ヘイズ及び光沢はJIS−K7105
に準拠して測定した値である。以下の実施例及び比較例
についても同様である。 〔比較例1〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(出光石油化
学社製「E203GK」,エチレン含有率0.5モル%,
MI2.3g/10分)),軟化点142℃,融点160
℃))とし、(B)層及び(C)層についても、(A)
層と同じ樹脂、即ち、エチレン−ポリプロピレン共重合
体樹脂シート(厚さ:200μm(出光石油化学社製
「E203GK」,エチレン含有率0.5モル%,MI
2.3g/10分))を用い、さらにその他の樹脂層
(D)層として、バリア性樹脂層(厚さ:50μm(日
本合成化学社製「BS−3203B」,融点181
℃))の4層を、(B)層−(A)層−(D)層−
(C)層の順で共押出することにより積層体シートを得
た。
【0021】容器への成形は実施例1と同様に行なっ
た。得られた容器は、(B)層を最内層とし、(C)層
を最外層とするものである。透明性はヘイズが21%,
光沢が70%であり、ヘイズ,光沢共に不十分なもので
あった。 〔実施例2〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(チッソ社製
「HT2014」,エチレン含有率2.3モル%,MI
2.5g/10分,密度0.91g/cm3 )),軟化点1
38℃,融点161℃))、(B)層として、エチレン
−ポリプロピレン共重合体樹脂シート(厚さ:200μ
m(出光石油化学社製「E203GK」,エチレン含有
率0.5モル%,MI2.3g/10分,密度0.91g/c
3 ))、さらにその他の樹脂層(D)層として、バリ
ア性樹脂層(厚さ:50μm(日本合成化学社製「BS
−3203B」,融点181℃))の3層を、(A)層
−(D)層−(B)層の順で共押出することにより積層
体シートを得た。
【0022】容器への成形は実施例1と同様に行なっ
た。得られた容器は、(A)層を最内層とし、(B)層
を最外層とするものである。透明性はヘイズが5%,光
沢が109%であり、非常に良好なものであった。 〔比較例2〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(チッソ社製
「HT2014」,エチレン含有率2.3モル%,MI
2.5g/10分,密度0.91g/cm3 )),軟化点1
38℃,融点161℃))、(B)層についても、
(A)層と同じ樹脂、即ち、エチレン−ポリプロピレン
共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(チッソ社製
「HT2014」,エチレン含有率2.3モル%,MI
2.5g/10分,密度0.91g/cm3 )),軟化点1
38℃,融点161℃))を用い、さらにその他の樹脂
層(D)層として、バリア性樹脂層(厚さ:50μm
(日本合成化学社製「BS−3203B」,融点181
℃))の4層を、(A)層−(D)層−(B)層の順で
共押出することにより積層体シートを得た。
【0023】容器への成形は実施例1と同様に行なっ
た。得られた容器は、(A)層を最内層とし、(B)層
を最外層とするものである。透明性はヘイズが17%,
光沢が102%であり、ヘイズ,光沢共に不十分なもの
であった。 〔実施例3〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(出光石油化
学社製「F534N」,エチレン含有率3.0モル%,M
I4.9g/10分,密度0.90g/cm3 )),軟化点
135℃,融点159℃))、(B)層及び(C)層と
して、エチレン−ポリプロピレン共重合体樹脂シート
(厚さ:200μm(出光石油化学社製「E203G
K」,エチレン含有率0.5モル%,MI2.3g/10
分))、さらにその他の樹脂層(D)層として、バリア
性樹脂層(厚さ:50μm(日本合成化学社製「BS−
3203B」,融点181℃))の4層を、(B)層−
(A)層−(D)層−(C)層の順で共押出することに
より積層体シートを得た。
【0024】容器への成形は実施例1と同様に行なっ
た。得られた容器は、(B)層を最内層とし、(C)層
を最外層とするものである。透明性はヘイズが8%,光
沢が113%であり、非常に良好なものであった。尚、
ヘイズ及び光沢の測定は実施例1と同様である。 〔比較例3〕(A)層として、エチレン−ポリプロピレ
ン共重合体樹脂シート(厚さ:600μm(出光石油化
学社製「F534N」,エチレン含有率3.0モル%,M
I4.9g/10分,密度0.90g/cm3 ,軟化点13
5℃,融点159℃))、(B)層及び(C)層につい
ても、(A)層と同じ樹脂、即ち、エチレン−ポリプロ
ピレン共重合体樹脂シート(厚さ:200μm(出光石
油化学社製「F534N」,エチレン含有率3.0モル
%,MI4.9g/10分,密度0.90g/cm3,軟化
点135℃,融点159℃))を用い、さらにその他の
樹脂層(D)層として、バリア性樹脂層(厚さ:50μ
m(日本合成化学社製「BS−3203B」,融点18
1℃))の4層を、(B)層−(A)層−(D)層−
(C)層の順で共押出することにより積層体シートを得
た。
【0025】容器への成形は実施例1と同様に行なっ
た。得られた容器は、(B)層を最内層とし、(C)層
を最外層とするものである。透明性はヘイズが23%,
光沢が65%であり、ヘイズ,光沢共に不十分なもので
あった。
【0026】
【発明の効果】本発明により、材料及び成形条件につい
て厳しい選択を必要とせず、簡易にしかも効率よく、良
好な透明性及び光沢を持った容器を製造することができ
る樹脂積層体を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 1/09 C08J 5/18 CES 4F208 C08J 5/18 CES C08L 23/16 4J002 C08L 23/16 B65D 1/00 B // B29K 23:00 B29L 9:00 22:00 Fターム(参考) 3E033 BA15 BA16 BB08 4F071 AA15 AA15B AA20 AA20B AA76 AA76B AA88 AA88B AF30Y AF32 AH05 BB06 BC04 CD06 4F100 AK07A AK07B AK07C AK64 AK64A AK64B AK64C BA02 BA03 BA04 BA10B BA10C BA13 BA26 BA27 EH20 GB16 GB23 JA04A JA06A JA06B JA06C JL02 JN01 JN21 YY00 4F204 AA04E AA09 AA11 AA11E AG03 AG07 AH55 FA01 FB24 FG02 FG08 FN11 FN15 4F207 AA04E AA09 AA11 AA11E AG03 AG07 AH55 KA01 KB22 KW41 4F208 AA04E AA09 AA11 AA11E AG03 AG07 AH55 MA01 MB01 MC01 MC04 MG04 MG22 MJ09 MK02 MK13 4J002 BB111 BB151 GG01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共にポリプロピレン系樹脂からなる
    (A)層及び(B)層を有する積層体であって、該
    (B)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるエチ
    レン含量が該(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂
    におけるエチレン含量より低いものであり、かつ(B)
    層を容器の最外層として用いることを特徴とする容器製
    造用樹脂積層体。
  2. 【請求項2】 共にポリプロピレン系樹脂からなる
    (A)層,(B)層及び(C)層を有する積層体であ
    り、該積層体は該(B)層及び(C)層の間に(A)層
    が配置されているものであって、該(B)層及び(C)
    層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるエチレン含
    量が該(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけ
    るエチレン含量より低いものであり、かつ(B)層及び
    (C)層を容器の最外層及び最内層として用いることを
    特徴とする容器製造用樹脂積層体。
  3. 【請求項3】 共にポリプロピレン系樹脂からなる
    (A)層及び(B)層を有する積層体であって、該
    (B)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI
    値が該(A)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけ
    るMI値より低いものであり、かつ(B)層を容器の最
    外層として用いることを特徴とする容器製造用樹脂積層
    体。
  4. 【請求項4】 共にポリプロピレン系樹脂からなる
    (A)層,(B)層及び(C)層を有する積層体であ
    り、該積層体は該(B)層及び(C)層の間に(A)層
    が配置されているものであって、該(B)層及び(C)
    層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI値が該
    (A)層を構成するポリプロピレン系樹脂におけるMI
    値より低いものであり、かつ(B)層及び(C)層を容
    器の最外層及び最内層として用いることを特徴とする容
    器製造用樹脂積層体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の容器製
    造用樹脂積層体を用いてなるヘイズが15%以下の容
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の容器製
    造用樹脂積層体について、該積層体の温度が(A)層を
    なすポリプロピレン系樹脂の軟化点以上かつ融点以下で
    あるようにして成形することを特徴とする容器の製造方
    法。
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