JP2000208885A - 配線基板 - Google Patents

配線基板

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JP2000208885A
JP2000208885A JP11003435A JP343599A JP2000208885A JP 2000208885 A JP2000208885 A JP 2000208885A JP 11003435 A JP11003435 A JP 11003435A JP 343599 A JP343599 A JP 343599A JP 2000208885 A JP2000208885 A JP 2000208885A
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久義 和田
Katsuyuki Yoshida
克亨 吉田
Takayuki Miyao
貴幸 宮尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号用配線導体の近くに配線した貫通導体と
グランド導体層とで安定したグランドネットワークを形
成することが困難である。 【解決手段】 複数の絶縁層1a・1bを積層して成る
絶縁基体1に信号用配線導体3とそれに対して絶縁層1
bを介して対向するグランド導体層4aとを配設すると
ともに、信号用配線導体3の両側にグランド導体層4a
に接続された多数の貫通導体5a・5bをその直径の0.
5 〜5倍の隣接間隔で分散して配設して成る配線基板で
あって、多数の貫通導体5a・5bは、信号用配線導体
3に沿ってその両側に1列ずつ並べて配設された第1の
貫通導体5aと、それより外側の領域に分散して配設さ
れた、第1の貫通導体5aよりも直径が大きい第2の貫
通導体5bとから成る。第2の貫通導体5bとグランド
導体層4aとで安定したグランドネットワークを形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で作動する半
導体素子や光半導体素子等の電子部品を搭載するための
配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高速で作動する半導体素子や光半導体素
子等の電子部品を搭載するための配線基板においては、
高速の信号を正確かつ効率良く伝播させるために、高速
信号が伝播する信号用配線導体のアイソレーションを高
めたり特性インピーダンスの整合を図ったりすること等
が重要である。
【0003】このような配線基板として例えば特許第27
96143 号公報には、信号が伝播する信号用配線導体(信
号線)のアイソレーション値を高めたり特性インピーダ
ンスの整合を図ったりするためのグランド導体層(グラ
ンド層)を基板の2つ以上の面に設けるとともに、これ
らのグランド層同士を信号用配線導体の近くに設けた多
数の貫通導体(ヴィアフィル)を介して接続して成る配
線基板が示されている。
【0004】この配線基板では、貫通導体の周りに隙間
やクラックが発生したりすること等を防止するために貫
通導体の直径を0.05〜0.15mmとしており、また貫通導
体形成領域部分の横断面における貫通導体の面積比を3
〜25%としている。そして、これらにより10GHz前後
の高速信号を配線導体に伝播させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
配線基板は、貫通導体の直径が0.05〜0.15mmと小さい
ことから、貫通導体のインダクタンスが大きなものとな
るとともに貫通導体とグランド導体層との接続信頼性が
低いものとなり、このためグランド導体層と貫通導体と
で安定したグランドネットワークを形成することができ
ず、例えば10GHzを超える高速の信号を効率よく正確
に伝播させることが困難であるという問題点を有してい
た。
【0006】本発明は、かかる問題点に鑑み案出された
ものであり、その目的は貫通導体により信号用配線導体
のアイソレーションや特性インピーダンスの整合を良好
に確保するとともにのグランド導体層と貫通導体とで安
定したグランドネットワークを形成し、例えば10GHz
を超える高速の信号を効率よく正確に伝播させることが
できる配線基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、複
数の絶縁層を積層して成る絶縁基体に高周波信号を伝播
するための信号用配線導体とこの信号用配線導体に対し
て前記絶縁層を介して対向するグランド導体層とを配設
するとともに、前記信号用配線導体の両側に前記グラン
ド導体層に接続された多数の貫通導体をこの貫通導体の
直径の0.5 〜5倍の隣接間隔で分散して配設して成る配
線基板であって、前記多数の貫通導体は、前記信号用配
線導体に沿ってその両側に1列ずつ並べて配設された第
1の貫通導体と、この第1の貫通導体より外側の領域に
分散して配設された、前記第1の貫通導体よりも直径が
大きい第2の貫通導体とから成ることを特徴とするもの
である。
【0008】また、本発明の配線基板は、上記構成にお
いて、前記第1の貫通導体の直径が0.03〜0.15mmであ
り、前記第2の貫通導体の直径が0.2 〜0.3 mmである
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の配線基板によれば、信号用配線導
体の両側に配設した、グランド導体層に接続された多数
の貫通導体を、信号用配線導体に沿ってその両側に1列
ずつ並べて配設された小径の第1の貫通導体と、信号用
配線導体に対して第1の貫通導体より外側の領域に分散
して配設された、第1の貫通導体よりも直径が大きい大
径の第2の貫通導体とにより構成したことから、信号用
配線導体に沿って設けられた第1の貫通導体はその直径
が小さい分、第1の貫通導体同士の隣接間隔を狭いもの
とすることができ、これにより第1の貫通導体によるシ
ールド性が高いものとなり、信号用配線導体のアイソレ
ーションや特性インピーダンス整合を良好なものとする
ことができる。また、第2の貫通導体はその直径が第1
の貫通導体よりも大きいため第2の貫通導体のインダク
タンスが小さくなるとともに第2の貫通導体とグランド
導体層との接続信頼性が高いものとなり、その結果、第
2の貫通導体とグランド導体層とで安定したグランドネ
ットワークを形成することができる。
【0010】また、本発明の配線基板によれば、第1の
貫通導体の直径を0.03〜0.15mmとした場合には、第1
の貫通導体同士の隣接間隔を狭くしつつ優れたシールド
性を有するものとすることができ、信号用配線導体のア
イソレーションや特性インピーダンス整合を極めて良好
なものとすることができる。また、第2の貫通導体の直
径を0.2 〜0.3 mmとした場合には、第2の貫通導体の
インダクタンスを小さくしつつ第2の貫通導体とグラン
ド導体層との高い接続信頼性を有するものとすることが
でき、第2の貫通導体とグランド導体層とで極めて安定
したグランドネットワークを形成することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図面に基づ
いて説明する。
【0012】図1は本発明の配線基板の実施の形態の一
例を示す上面図であり、図2は図1のA−A線における
断面図、図3は図1のB−B線における断面図である。
【0013】これらの図において、1は絶縁基体、3は
信号用配線導体、4a・4bはグランド導体層、5a・
5bは貫通導体である。
【0014】なお、図1において、貫通導体5a・5b
はグランド導体層4bの下に位置しているため破線で示
すべきであるが、作図の都合上、細い実線で示してい
る。
【0015】絶縁基体1は、図2に示すように、酸化ア
ルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムラ
イト質焼結体・炭化珪素質焼結体・窒化珪素質焼結体・
ガラスセラミックス等の無機系絶縁材料、あるいはポリ
テトラフルオロエチレン・エポキシ・ポリイミド・ガラ
スエポキシ等の有機系絶縁材料、あるいはセラミックス
粉末等の無機絶縁物粉末をエポキシ系樹脂等の熱硬化性
樹脂で結合して成る複合絶縁材料などの電気絶縁材料か
ら成る複数の絶縁層を積層して成る。この例では平板状
の絶縁層1aと枠状の絶縁層1bとが積層一体化されて
いる。そして、その上面中央部には、半導体素子等の電
子部品(図示せず)を収容するための電子部品搭載部と
しての凹部2が形成されている。
【0016】絶縁基体1は、例えば酸化アルミニウム質
焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウム・酸化
珪素・酸化カルシウム・酸化マグネシウム等の原料粉末
に適当な有機バインダ・溶剤等を添加混合して泥漿状と
なすとともにこれを従来周知のドクタブレード法を採用
してシート状となすことによって絶縁層1a・1bとな
るセラミックグリーンシートを得、しかる後、これらセ
ラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すと
ともに上下に積層し、最後にこの積層体を還元雰囲気
中、約1600℃の温度で焼成することによって製作され
る。
【0017】絶縁層1aの上面には、ほぼその全面にわ
たってグランド導体層4aが配設されており、このグラ
ンド導体層4aの凹部2内に露出した部位に半導体素子
等の電子部品が搭載される。
【0018】さらに、絶縁層1bの上面には、図1に示
すように、信号用配線導体3および信号用配線導体3間
にグランド導体層4bが配設されており、信号用配線導
体3およびグランド導体層4bの凹部2の周辺には半導
体素子等の電子部品の各電極がボンディングワイヤ等を
介して接続される。
【0019】信号用配線導体3およびグランド導体層4
a・4bは、タングステンやモリブデン・モリブデン−
マンガン・銅・銀・銀−パラジウム等の金属粉末メタラ
イズ、あるいは銅・銀・ニッケル・クロム・チタン・金
やそれらの合金等の金属材料などから成る。例えばタン
グステンの金属粉末メタライズから成る場合であれば、
タングステン粉末に適当な有機バインダ・溶剤を添加混
合して得た金属ペーストを絶縁層1a・1bとなるセラ
ミックグリーンシートに所定のパターンに印刷塗布し、
これをセラミックグリーンシートの積層体とともに焼成
することによって、絶縁層1a・1bの上面に配設され
る。
【0020】また、グランド導体層4aと4bとは、図
1・図3に示すように、絶縁層1bを貫通して設けられ
た多数の第1の貫通導体5aおよび第1の貫通導体5a
よりも直径が大きい第2の貫通導体5bにより電気的に
接続されている。
【0021】第1の貫通導体5aは、好適にはその直径
が0.03〜0.15mmと小径であり、信号用配線導体3に沿
って信号用配線導体3の両側に1列ずつその直径の0.5
〜5倍の隣接間隔d1をもって並べて配設されている。
【0022】第1の貫通導体5aは、信号用配線導体3
の両側を電磁的にシールドして信号用配線導体3のアイ
ソレーションを高めるとともに信号用配線導体3の特性
インピーダンスを整合させる作用をなし、その直径が比
較的小さいことからその隣接間隔d1を狭いものとして
密に配設することができ、高周波に対して高いシールド
性を確保することができる。
【0023】また、その直径を0.03〜0.15mmとした場
合には、その隣接間隔d1を0.015〜0.75mmの狭いも
のとして密に配設することができ、例えば10GHzを超
える高周波に対して極めて優れたシールド性を確保する
ことができる。
【0024】第1の貫通導体5aは、その隣接間隔d1
がその直径の2分の1(0.5 倍)未満となると、隣接す
る第1の貫通導体5aの間の絶縁層1bにクラックが発
生しやすいものとなる傾向にある。一方、その隣接間隔
d1がその直径の5倍を超えると、信号用配線導体3の
両側を良好にシールドすることが困難となる傾向にあ
る。したがって、第1の貫通導体5aの隣接間隔d1は
第1の貫通導体5aの直径の0.5 〜5倍の範囲に特定さ
れる。
【0025】また、第1の貫通導体5aは、その直径が
0.03mm未満であると、第1の貫通導体5a自体を良好
に形成することが困難となる傾向にある。一方、その直
径が0.15mmを超えると、第1の貫通導体5aの隣接間
隔d1を狭いものとして例えば10GHzを超える高周波
に対する高いシールド性を確保して良好なアイソレーシ
ョンや特性インピーダンスの整合を得ることが困難とな
る傾向にある。したがって、第1の貫通導体5aの直径
は0.03〜0.15mmの範囲に設定することが好ましい。
【0026】なお、第1の貫通導体5aは、その隣接間
隔d1を信号用配線導体3によって伝播させる高周波信
号の波長の4分の1以下、さらに好適には8分の1以下
としておくと、信号用配線導体3のアイソレーションを
極めて高いものとすることができる。したがって、第1
の貫通導体5aの隣接間隔d1は、信号用配線導体3に
よって伝播させる高周波信号の波長の4分の1以下、さ
らに好ましくは8分の1以下としておくことが望まし
い。
【0027】さらに、第1の貫通導体5aは、信号用配
線導体3を挟む各列同士の間隔d2を信号用配線導体3
によって伝播させる高周波信号の波長の2分の1以下と
しておくと、信号用配線導体3を伝播する高周波信号の
反射損を小さいものとすることができる。したがって、
信号用配線導体3を挟む第1の貫通導体5aの各列同士
の間隔d2は、信号用配線導体3によって伝播させる高
周波信号の2分の1以下としておくことが好ましい。
【0028】一方、第2の貫通導体5bは、その直径が
第1の貫通導体5aの直径よりも大きいものであり、信
号用配線導体3に対して第1の貫通導体5aより外側の
領域に互いに直径の0.5 〜5倍の隣接間隔d3をもって
ほぼ均等に分散して設けられている。
【0029】第2の貫通導体5bは、グランド導体層4
aと4bとを低いインダクタンスで接続することによっ
てグランドを強化する作用をなし、その直径が第1の貫
通導体よりも大きいことから、第2の貫通導体5bのイ
ンダクタンスが小さいものとなるとともに第2の貫通導
体5bとグランド導体層4a・4bとの接続信頼性が高
いものとなるため、第2の貫通導体5bとグランド導体
層4a・4bとで安定したグランドネットワークを形成
することができる。
【0030】また、その直径を0.2 〜0.3 mmとした場
合には、第2の貫通導体5bのインダクタンスを小さく
しつつグランド導体層4a・4bとの優れた接続信頼性
を有するものとできるため、第2の貫通導体5bとグラ
ンド導体層4a・4bとで極めて安定したグランドネッ
トワークを形成することができる。
【0031】したがって、このような本発明の配線基板
によれば、信号用配線導体3中に例えば10GHzを超え
る高速の信号を損失少なくかつ正確に伝達させることが
容易となる。
【0032】なお、第2の貫通導体5bは、隣接するも
の同士の間隔d3がその直径の0.5倍未満となると、絶
縁層1bにクラックが発生しやすいものとなる傾向にあ
る。
【0033】一方、5倍を超えると、グランド導体層4
aと4bとを低インダクタンスで接続して安定したグラ
ンドネットワークを形成することが困難となる傾向にあ
る。したがって、第2の貫通導体5b同士の隣接間隔d
3は第2の貫通導体5bの直径の0.5 〜5倍の範囲に特
定される。
【0034】また、第2の貫通導体5bは、その直径が
0.2 mm未満であると、第2の貫通導体5bのインダク
タンスが大きなものとなるとともに第2の貫通導体5b
とグランド導体層4a・4bとの接続信頼性が低いもの
となり、その結果、グランド導体層4a・4bと第2の
貫通導体5bとで安定したグランドネットワークを形成
することが困難となる傾向にある。一方、その直径が0.
3 mmを超えると、第2の貫通導体5bと絶縁層1bと
の熱膨張量等の差が大きなものとなり、第2の貫通導体
5bと絶縁層1bとの間に隙間が発生したり、絶縁層1
bにクラックが発生しやすいものとなる傾向にある。し
たがって、第2の貫通導体5bの直径は0.2 〜0.3 mm
の範囲に設定することが好ましい。
【0035】なお、第1の貫通導体5aおよび第2の貫
通導体5bは、タングステンやモリブデン・モリブデン
−マンガン・銅・銀・銀−パラジウム等の金属粉末メタ
ライズ、あるいは銅・銀・ニッケル・クロム・チタン・
金やそれらの合金等の金属材料などから成る。例えばタ
ングステンの金属粉末メタライズから成る場合であれ
ば、絶縁層1bとなるセラミックグリーンシートのグラ
ンド導体層4bが配設される領域に、焼成後の直径が例
えば0.03〜0.15mmとなる貫通孔および焼成後の直径が
例えば0.2 〜0.3 mmとなる貫通孔を所定の配列で打ち
抜くとともに、この貫通孔内にタングステン粉末を主成
分とする導体ペーストを従来周知のスクリーン印刷法を
採用して充填し、これを絶縁基体1となるセラミックグ
リーンシートの積層体とともに焼成することによって形
成される。
【0036】この場合、第1の貫通導体5aおよび第2
の貫通導体5bとなる導体ペースト中に絶縁基体1と略
同一成分を絶縁基体1および貫通導体5a・5bの材料
特性に応じて適量含有させておくと、第1の貫通導体5
aおよび第2の貫通導体5bの焼成収縮率や熱膨張係数
を絶縁基体1の焼成収縮率や熱膨張係数に近似させるこ
とができ、これにより両者の焼成収縮率や熱膨張係数の
相違に起因して第1の貫通導体5aや第2の貫通導体5
bと絶縁層1bとの間に隙間が発生したり、あるいは絶
縁基体1にクラックが発生したりするのを有効に防止す
ることができる。したがって、第1の貫通導体5aおよ
び第2の貫通導体5bとなる導体ペーストには、絶縁基
体1と略同一成分を適量含有させておくことが好まし
い。
【0037】かくして、上述のような本発明の配線基板
によれば、絶縁基体1の凹部2の底面に半導体素子等の
電子部品を搭載するとともにこの電子部品の各電極を信
号用配線導体3およびグランド導体層4bにボンディン
グワイヤ等を介して接続することにより、高速で作動す
る電子部品を搭載する配線基板として供される。
【0038】なお、本発明は上述の実施の形態の一例に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲であれば種々の変更が可能である。例えば図4に要部
拡大断面図で示すように、信号用配線導体13の上下に絶
縁層11を介してグランド導体層14a・14bを設けるとと
もに、グランド導体層14aと14bとを信号用配線導体13
に沿って1列に並べて設けられた小径の第1の貫通導体
15aおよびその外側に分散して設けられた、第1の貫通
導体15aよりも直径が大きい大径の第2の貫通導体15b
で接続するようになした配線基板にも適用できる。
【0039】また、図1〜図3に示した例では絶縁基体
1の上面の信号用配線導体3間にグランド導体層4bを
配設していたが、このグランド導体層4aを配設しない
場合であっても、第1の貫通導体5aによるシールド性
は高く、信号用配線導体3のアイソレーションや特性イ
ンピーダンス整合を良好なものとすることができ、また
第2の貫通導体5bとグランド導体層4aとで安定した
グランドネットワークを形成することができる。
【0040】また、信号用配線導体は、図1・図3に示
したようないわゆるグランド付コプレーナ線路構造の線
路導体や図4に示したようなストリップ線路構造の線路
導体の他にも、マイクロストリップ線路構造の線路導体
やマイクロストリップ線路構造の線路導体の片側のみに
コプレーナ線路と同様の同一面グランド導体層を設けた
ものなど、高周波用の線路導体を用いた種々の形態であ
ってよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の配線基板によれば、信号用配線
導体の両側に配設した、グランド導体層に接続された多
数の貫通導体を、信号用配線導体に沿って両側に1列ず
つ並べて配設された第1の貫通導体と、信号用配線導体
に対して第1の貫通導体より外側の領域に分散して配設
された、第1の貫通導体よりも直径が大きい第2の貫通
導体とにより構成したことから、信号用配線導体に沿っ
て設けられた第1の貫通導体はその直径が比較的小さい
分、第1の貫通導体同士の隣接間隔を狭いものとするこ
とができ、これにより第1の貫通導体によるシールド性
を高いものとすることができて、信号用配線導体のアイ
ソレーションや特性インピーダンス整合を良好なものと
することができる。また、第2の貫通導体はその直径が
第1の貫通導体の直径よりも大きいため第2の貫通導体
のインダクタンスが小さくなるとともに第2の貫通導体
とグランド導体層との接続信頼性が高いものとなり、そ
の結果、第2の貫通導体とグランド導体層とで安定した
グランドネットワークを形成することができる。
【0042】また、本発明の配線基板によれば、第1の
貫通導体の直径を0.03〜0.15mmとした場合には、第1
の貫通導体同士の隣接間隔を狭くしつつ優れたシールド
性を有するものとすることができ、信号用配線導体のア
イソレーションや特性インピーダンス整合を極めて良好
なものとすることができる。また、第2の貫通導体の直
径を0.2 〜0.3 mmとした場合には、第2の貫通導体の
インダクタンスを小さくしつつ第2の貫通導体とグラン
ド導体層との高い接続信頼性を有するものとすることが
でき、第2の貫通導体とグランド導体層とで極めて安定
したグランドネットワークを形成することができる。
【0043】したがって、本発明の配線基板によれば、
例えば10GHzを超える高速の信号を信号用配線導体に
よって効率良く、かつ正確に伝播させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の実施の形態の一例を示す平
面図である。
【図2】図1に示す配線基板のA−A線における断面図
である。
【図3】図1に示す配線基板のB−B線における断面図
である。
【図4】本発明の配線基板の実施の形態の別の例を示す
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・絶縁基体 1a、1b、11・・・・・・・・絶縁層 3、13・・・・・・・・・・・・信号用配線導体 4a、4b、14a、14b・・・・グランド導体層 5a、15a・・・・・・・・・・第1の貫通導体 5b、15b・・・・・・・・・・第2の貫通導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB02 BB04 BB11 CC22 CC25 GG11 GG14 5E338 AA02 AA03 BB02 BB15 BB16 BB25 BB63 BB75 CC01 CC02 CC05 CC06 CD11 CD23 EE13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の絶縁層を積層して成る絶縁基体に
    高周波信号を伝播するための信号用配線導体と該信号用
    配線導体に対して前記絶縁層を介して対向するグランド
    導体層とを配設するとともに、前記信号用配線導体の両
    側に前記グランド導体層に接続された多数の貫通導体を
    該貫通導体の直径の0.5 〜5倍の隣接間隔で分散して配
    設して成る配線基板であって、前記多数の貫通導体は、
    前記信号用配線導体に沿ってその両側に1列ずつ並べて
    配設された第1の貫通導体と、該第1の貫通導体より外
    側の領域に分散して配設された、前記第1の貫通導体よ
    りも直径が大きい第2の貫通導体とから成ることを特徴
    とする配線基板。
  2. 【請求項2】 前記第1の貫通導体の直径が0.03〜0.15
    mmであり、前記第2の貫通導体の直径が0.2 〜0.3 m
    mであることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
JP00343599A 1999-01-08 1999-01-08 電子部品搭載用配線基板 Expired - Fee Related JP3784185B2 (ja)

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