JP2000206581A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JP2000206581A JP11296812A JP29681299A JP2000206581A JP 2000206581 A JP2000206581 A JP 2000206581A JP 11296812 A JP11296812 A JP 11296812A JP 29681299 A JP29681299 A JP 29681299A JP 2000206581 A JP2000206581 A JP 2000206581A
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lens barrel
focusing
tilt
shake correction
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    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシング光学系、あるいは変倍光学系
及び振れ補正光学系を有するレンズ鏡筒において、フォ
ーカシング、あるいは変倍光学系、振れ補正光学系の駆
動特性を劣化させることなく、光学系の倒れにより生ず
る光学性能の劣化を防止することを可能にする。 【解決手段】 第1の光学系L2を保持するフォーカシ
ング鏡筒2及び振れ補正光学系L3を保持する振れ補正
鏡筒3との外周にその光学系の倒れを規制するためにそ
れぞれ取付けた3ケ所の支持コロ2a及び3aの位置
を、それぞれの鏡筒の重心位置に対して光軸方向に前方
または後方にずらすが、両光学系が互いに、光学系の倒
れとその倒れによる像面の倒れる方向の関係が逆であれ
ば、例えばフォーカシング鏡筒2の支持コロ2aを重心
位置より後方に、振れ補正鏡筒3の支持コロ3aも重心
位置より同じく後方にそれぞれ設定することで、両光学
系の倒れによる互いの像面の倒れをキャンセルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に加わる
振れに起因する像振れを補正するための像振れ補正光学
系と、フォーカスあるいはズーム時に光軸に沿って移動
する光学系を有するレンズ鏡筒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のカメラは自動的な露出決定を行う
自動露出の技術やフォーカシング光学系を自動的に駆動
させて合焦させる自動合焦の技術により、カメラ操作に
未熟な人でも撮影失敗を起こす可能性は非常に少なくな
っている。
【0003】また、最近ではカメラに加わる手振れによ
る像振れを補正するシステムも研究されており、撮影者
の撮影失敗を誘発する要因はほとんどなくなってきてい
る。
【0004】ここで、手振れによる像振れを補正するシ
ステムについて簡単に説明する。
【0005】撮影時のカメラの手振れは、周波数として
は1Hzないし12Hzの振動であるが、シャッタのレ
リーズ時点においてこのような手振れを起こしていても
像振れのない写真を撮影可能とするため、基本的な考え
として前記手振れによるカメラの振動を検出し、その検
出値に応じて補正レンズを変位させてやらなければなら
ない。
【0006】したがって、手振れが生じても像振れを生
じない写真を撮影可能とするためには、第1にカメラの
振動を正確に検出すること、第2にカメラの振動による
光軸変化を補正レンズを変位させて補正することが必要
となる。
【0007】この振動(カメラ振れ)の検出は、原理的
に言えば加速度、速度等を検出する振動検出手段と、該
振動検出手段の出力信号を電気的あるいは機械的に積分
して変位を出力するカメラ振れ検出手段とをカメラに搭
載することによって行うことができる。そして、この検
出情報に基づいて補正レンズを変位させ撮影光軸を変化
させるべく搭載された像振れ補正装置内の補正光学装置
を制御することにより、像振れ補正が可能となる。
【0008】補正光学系の駆動手段の従来例としては、
コイルとマグネットを用い、コイルあるいはマグネット
を固定部に、マグネットあるいはコイルを補正光学系に
配置して、コイルに電流を通電することで駆動する駆動
部を用いて、カメラを正位置に構えた時の縦振れ方向
(以後、「ピッチ方向」という)、それと直交する横振
れ方向(以後、「ヨー方向」という)の振れをそれぞれ
検出し、それに対応して前記駆動部をピッチ、ヨーの2
方向を補正するために2対配置して、2方向それぞれを
独立に駆動する駆動手段が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一方でフォー
カシング光学系や変倍光学系の駆動に加え、振れ補正光
学系の駆動が追加されてくると、駆動される光学系が増
える分、カメラを構える姿勢差で倒れ変動する光学系が
増えることとなる。光学系に倒れが発生すると、結像面
に倒れが生じ、例えばフイルム面では中心では結像する
が、上下あるいは左右でフイルム面に対して前側、ある
いは後ろ側で結像することとなり、光学性能の劣化をも
たらす。
【0010】そのために、各駆動部のガタを小さくして
倒れ変動を抑えなければならないが、各駆動部のガタを
小さくつめていくと、駆動に際し負荷が増えてしまい、
特に自動で駆動するフォーカシング光学系、あるいは変
倍光学系や振れ補正光学系の駆動に関しては駆動特性を
著しく劣化させてしまうことになる。
【0011】本発明は、前述従来技術の問題点に鑑み、
フォーカシング光学系、変倍光学系、振れ補正光学系の
駆動特性を劣化させることなく、光学系の倒れにより生
ずる光学性能の劣化を防止することを可能にしたレンズ
鏡筒を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明はフォーカシング光学系、あるいは変倍光
学系と振れ補正光学系のそれぞれの光軸の倒れを規制す
る支持部(各光学系を保持する保持鏡筒、あるいは保持
筒に設けた、光軸垂直方向に伸びた凸部)の位置を、各
光学系の重心位置に対して光軸方向に前方または後方に
ずらすのを、該各光学系の倒れとその倒れによる像面の
倒れ方向の関係に対応して設定したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1によれば、像ぶれ補正の
ために光軸と垂直な方向に駆動される第1の光学系を保
持する第1の保持筒と、光軸方向に移動される第2の光
学系を保持する第2の保持筒とを有するレンズ鏡筒にお
いて、前記第1の保持筒に設けられ光軸の倒れ規制する
ために光軸に対して垂直方向に突出した複数の凸部と、
前記第2の保持筒に設けられ光軸の倒れ規制するために
光軸に対して垂直方向に突出した複数の凸部とを有し、
各保持筒の重心位置に対する前記各凸部の位置を光軸方
向にずらして配置して、第1の光学系と第2の光学系と
が傾いて生じる像面の倒れを互いにキャンセルするよう
にしている。
【0014】特に、前記第1の保持筒の複数の凸部と第
2の保持筒の複数の凸部とは同位相に配置して傾く方向
が同じになるようにしている。
【0015】また、具体的には、前記第1の光学系が倒
れた時の像面の倒れと、前記第2の光学系が倒れた時の
像面の倒れが同じ方向であれば、前記保持筒の重心位置
に対する各凸部のずらす方向が前記第1と第2保持筒と
で逆として、像の倒れを互いにキャンセルしている。
【0016】一方、前記第1の光学系が倒れた時の像面
の倒れと、前記第2の光学系が倒れた時の像面の倒れが
逆の方向であれば、前記保持筒の重心位置に対する各凸
部のずらす方向が前記第1と第2保持筒とで同じとし、
像の倒れを互いにキャンセルしている。
【0017】また、請求項7に示す本発明は、焦点を合
焦させるフォーカシング光学系及びその保持部材からな
るフォーカシング鏡筒と、レンズ鏡筒に加わる振れに起
因する像振れを補正するために移動可能な振れ補正光学
系及びその保持部材からなる振れ補正鏡筒を有するレン
ズ鏡筒において、該フォーカシング鏡筒にはフォーカシ
ング光学系の光軸の倒れを規制する複数のフォーカシン
グ鏡筒支持部を有し、該振れ補正鏡筒には振れ補正光学
系の光軸の倒れを規制する複数の振れ補正鏡筒支持部を
有し、フォーカシング光学系及び振れ補正光学系の倒れ
とその倒れによる像面の倒れる方向の関係に応じて、フ
ォーカシング光学系及び振れ補正光学系のそれぞれの重
心位置に対する該支持部の位置を光軸方向に前方あるい
は後方にずらして配置することにより、フォーカシング
光学系及び振れ補正光学系の互いの倒れによる像面の倒
れをキャンセルさせる。
【0018】特に、該フォーカシング鏡筒の支持部と該
振れ補正鏡筒の支持部の位相が互いにほぼ同位相に配置
されていることにより、それぞれの支持部を通る光軸と
直交する平面はともに平行に倒れるので、それぞれの鏡
筒の光軸は光学系全体の光軸に対し、ほぼ同方向に倒れ
る。
【0019】請求項9に示す本発明は、該フォーカシン
グ光学系及び振れ補正光学系が互いに光学系の倒れとそ
の倒れによる像面の倒れる方向の関係が逆であれば、フ
ォーカシング光学系及び振れ補正光学系のそれぞれの重
心位置に対する該支持部の光軸方向にずれる方向が互い
に同方向となるように配置されていることにより、フォ
ーカシング光学系及び振れ補正光学系の互いの倒れによ
る像面の倒れをキャンセルさせる。
【0020】請求項10に示す本発明は、該フォーカシ
ング光学系及び振れ補正光学系両方ともに、光学系の倒
れとその倒れによる像面の倒れる方向の関係が同じであ
れば、フォーカシング光学系及び振れ補正光学系のそれ
ぞれの重心位置に対する該支持部の光軸方向にずれる方
向が互いに逆方向となるように配置されていることによ
り、フォーカシング光学系及び振れ補正光学系の互いの
倒れによる像面の倒れをキャンセルさせる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図5
に基づいて説明する。
【0022】図1は本実施例のレンズ鏡筒の断面図、図
2はその鏡筒部品の要部斜視図である。
【0023】図において、L1は第1レンズ群、L2は
フォーカシング光学系となる第2レンズ群、L3は振れ
補正光学系となる第3レンズ群である。1は該第1レン
ズ群L1を保持する第1群鏡筒で、後記する案内筒4に
一体的に取付けられている。2は第2レンズ群L2を保
持するフォーカシング鏡筒で、後記する案内筒4及びカ
ム環5に係合して光軸方向に駆動されるとともに、外周
面に倒れの規制ともなる支持部としての支持コロ2aを
光軸を中心として120°毎に、また光軸直交方向に3
ケ所有しており、駆動に際して大きな負荷が生じないよ
うに該案内筒4及びカム環5に対し多少のガタを持つよ
うに設定されている。3は第3レンズ群L3を保持する
振れ補正鏡筒で、後記する第3群保持枠8(図3)に係
合して駆動されるとともに、外周面に倒れの規制ともな
る支持部としての支持コロ3aを光軸を中心として12
0°毎に、また光軸に対し直交方向に3ケ所有してお
り、駆動に際して大きな負荷が生じないように該第3群
保持枠8に対し多少のガタを持つように設定されてい
る。
【0024】4は案内筒で、後記する継筒9に一体的に
取りけるとともに、3ケ所に前記フォーカシング鏡筒2
の支持コロ2aが係合する光軸と平行な直進溝4a及び
後記するカム環5の光軸方向の規制となる突起4bを有
している。5はカム環で、該案内筒4の外径面に嵌合す
るとともに、該案内筒4上の突起4bにより光軸方向は
規制されながら、回動可能に保持されており、前記フォ
ーカシング鏡筒2の支持コロ2aが係合する3ケ所のカ
ム溝5aを有する。6は絞りで、後記する継筒9に一体
的に取付けられ、不図示のアクチュエータにより駆動さ
れる。7はフォーカシング用アクチュエータで、該案内
筒4に一体的に取付けられ、後記するフォーカス操作環
11の回動とアクチュエータ内の超音波モータによる回
動を合成して、キー7aを介して該カム環5を回動駆動
することになる。
【0025】8は第3群保持枠で、後記する固定筒10
に一体的に取付けられ、前記振れ補正鏡筒3上の支持コ
ロ3aが係合する案内溝8aを有し、該案内溝8aは周
方向に長溝となっているために、該振れ補正鏡筒3の光
軸方向の移動、光軸方向の倒れを規制するものの、光軸
に対し上下、左右の動きを許容できるようになってい
る。また、該第3群保持枠8には不図示の振れ補正鏡筒
駆動のための部品が取付くが、その詳細は後述する。
【0026】9は継筒で、主に前記案内筒4と後記する
固定筒10をつなぐ役割を担っている。10は固定筒
で、該継筒9、第3群保持枠8、後記する電気基板16
及びマウント14を取付けている。11はフォーカス操
作環で、後記する前部外装環12及び後部外装環13に
挟まれて回動可能に保持されており、撮影者により回動
操作され、その回動を前記フォーカシング用アクチュエ
ータ7にピン11aを介して伝えている。
【0027】12は前部外装環で、前記第1群鏡筒1に
一体的に取付けられている。13は後部外装環で、前記
固定筒10に一体的に取付けられている。14はマウン
トで、不図示のカメラと係合してレンズ鏡筒をカメラに
装着させる。15は電気接点で、該マウント14に取付
けられ、不図示のカメラ側電気接点と接触してカメラ側
と通信するとともに、電力を供給される。16は電気基
板で、マイコン等が搭載されて電気回路を構成してお
り、該電気接点15を介してカメラ側と通信及び電力が
供給され、不図示のプリント基板を介してフォーカシン
グ用アクチュエータ7、不図示の絞り用アクチュエータ
及び振れ補正用アクチュエータを制御する。
【0028】ここで、今フォーカシング光学系となる第
2レンズ群L2が倒れると、第2レンズ群L2が倒れる
方向と像面の倒れる方向が同じとする。
【0029】一方、振れ補正光学系となる第3レンズ群
L3が倒れると、第3レンズ群L3が倒れる方向と像面
の倒れる方向が逆となる光学系であったと想定する。
【0030】図1において、フォーカシング鏡筒2の重
心位置に対し、支持コロ2aは後方に配置されているた
め、図示状態で第2レンズ群L2は前方に倒れる。ま
た、振れ補正鏡筒3の重心位置に対し、支持コロ3aは
後方に配置されているため、図示状態で第2レンズ群L
2は前方に倒れて像面を前方に倒す一方で、第3レンズ
群L3も前方に倒れて像面を後方に倒すので、光学的に
互いの像面の倒れを打ち消すこととなる。
【0031】次に、図2を用いて、さらにフォーカシン
グ鏡筒2の支持コロ2a、振れ補正鏡筒3の支持コロ3
aの位相をほぼ同じとすることが、各光学系の倒れに対
し有利に働くことを説明する。
【0032】フォーカシング鏡筒2、振れ補正鏡筒3の
それぞれの支持コロ2a,3aは3ケ所に等分に配置さ
れており、フォーカシング鏡筒2、振れ補正鏡筒3の光
軸は3ケ所の支持コロを通る平面の垂線方向と平行とな
る。よって、フォーカシング鏡筒2、振れ補正鏡筒3の
それぞれの支持コロ2a,3aを同位相に配置すること
で、3ケ所の支持コロ2aを通る平面2bと3ケ所の支
持コロ3aを通る平面3bとは、ガタによって倒れても
互いにほぼ平行に倒れる。そのために、第2レンズ群L
2の光軸2c、第3レンズ群L3の光軸3cは光学系全
体の光軸Oに対し、ほぼ同方向に倒れることとなる。
【0033】次いで、本実施例の像振れ補正を行う補正
光学装置の主要部の構成を図3を用いて説明する。
【0034】同図において、振れ補正鏡筒3には永久磁
石21p,21yを互いに直交して接着により固定され
ており、第3群保持枠8には該振れ補正鏡筒3上の永久
磁石21p,21yとの対向面にコイル22p,22y
が互いに直交して取付けられている。また、該振れ補正
鏡筒3の外周縁には等間隔に3方向に光軸と平行に腕部
3dが形成され、これらの腕部3dに前記支持コロ3a
がねじ止めされており、前述のように該支持コロ3aが
該第3群保持枠8の案内溝8aに周方向に移動可能に係
合している。すなわち、振れ補正鏡筒3は第3群保持枠
8を含む平面内に、全ての方向に自由に摺動可能とな
り、光軸方向にのみ位置規制されている。
【0035】さらに、前記の構成に加え、不図示の角速
度センサ等よりなる手振れ検出手段、不図示のリフレク
タ等よりなる位置検出手段を設けてピッチ、ヨーそれぞ
れの方向の手振れを手振れ検出手段で検出し、その出力
に対応してコイル22p,22yのそれぞれに通電する
ことにより、永久磁石21p,21yに推力を働かせ、
それと一体の振れ補正鏡筒3を駆動し、その位置を位置
検出手段で検知しながら目標位置まで駆動して振れ補正
を行う。
【0036】以上の構成の補正光学装置を含む像振れ補
正装置を搭載したレンズ交換オートフォーカス式カメラ
システムのブロック図を図4は示している。
【0037】同図中、30はカメラ本体、40は交換レ
ンズ本体を示している。31はマイクロコンピュータで
構成されたカメラ側CPUで、後記するようにカメラ本
体30内の種々の装置の動作を制御するとともに、レン
ズ本体40の装着時にはカメラ側接点32を介してレン
ズ側CPU41との通信を行うものである。該カメラ側
接点32はレンズ側に信号を伝達する信号伝達接点とレ
ンズ側に電源を供給する電源用接点からなっている。3
3は外部より操作可能な電源スイッチ手段で、カメラ側
CPU31を立ち上げてシステム内の各アクチュエータ
やセンサ等への電源供給及びシステムの動作を可能な状
態とするためのスイッチである。34は外部より操作可
能な2段ストローク式のレリーズスイッチ手段で、その
信号はカメラ側CPU31に入力される。35は測光手
段、36は露光手段、37は給送手段であり、38は測
距手段で、該レリーズスイッチ手段34の第1ストロー
クスイッチ(SW1)がオンされることにより、カメラ
側CPU31から送信された測距開始命令に従い、測距
エリア内に存在する被写体を測距し、これに焦点を合わ
せるために必要な合焦レンズの移動量を決定しカメラ側
CPU31に送信している。
【0038】次に、41はマイクロコンピュータで構成
されたレンズ側CPU、42はレンズ側接点で、図1の
電気接点15に相当し、カメラ側より信号を伝達される
信号伝達接点とカメラ側から電源を供給される電源用接
点からなっている。43は外部より操作可能なISスイ
ッチ手段で、後記する像振れ補正動作(IS動作)を行
わせるかどうかを選択し、オンでIS動作選択となる。
44は振動検出手段で、レンズ側CPU41からの命令
に従いカメラの縦振れ(ピッチ方向)及び横振れ(ヨー
方向)の加速度あるいは速度等を検出する検出部44a
と該検出部44aの出力信号を電気的あるいは機械的に
積分した変位をレンズ側CPU41に出力する演算出力
部44bとから構成されている。
【0039】45は補正光学系駆動手段で、前記図3に
示す補正光学装置からなり、振れ補正光学系L3をピッ
チ方向に駆動する永久磁石21p、コイル22pからな
る第1の駆動手段と該振れ補正光学系L3をヨー方向に
駆動する永久磁石21y、コイル22yからなる第2の
駆動手段により該振れ補正光学系L3を移動させ補正を
行う補正光学手段45a及び該振れ補正光学系L3の位
置を検出する位置検出手段45bにより構成されてい
る。46は合焦手段で、図1に示すフォーカシング光学
系L2、フォーカシング鏡筒2、フォーカシング用アク
チュエータ7よりなり、カメラ側CPU31から送信さ
れた合焦レンズの移動量に従いレンズ側CPU41によ
って制御される駆動手段46aと該駆動手段46aによ
って駆動される合焦レンズ46bとから構成されてい
る。47は絞り装置で、図1の絞り6に相当し、カメラ
側CPU31から送信された絞り動作命令に従いレンズ
側CPU41によって制御される駆動手段47aと該駆
動手段47aによって駆動され開口面積を決定する絞り
手段47bとから構成されている。
【0040】そして、レリーズスイッチ手段34の作動
によりカメラ側CPU31は入力された信号に従い、第
1ストロークスイッチ(SW1)がオンであれば、測光
手段35による露光量の決定と測距手段38による合焦
動作等を行い、撮影準備状態に入り、第2ストロークス
イッチ(SW2)がオンまで操作されたことを検知する
と、レンズ本体40内のレンズ側CPU41に絞り動作
命令を送信するとともに、露光手段36に露光開始命令
を送信して実際の露光動作を行わせ、露光終了信号を受
信すると給送装置37に給送開始命令を送信してフイル
ムの巻き上げ動作を行わせる。
【0041】以上の構成の本実施例のカメラシステムの
動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0042】まず、#1ではカメラ本体30の電源スイ
ッチ手段33をオンにし、レンズ本体40に電源の供給
が開始され(または新しい電池を入れた場合、カメラ本
体30にレンズ本体40を装着した場合などカメラ本体
30とレンズ本体40との間で通信が開始される)、#
2へ進む。
【0043】#2ではカメラ側CPU31がレリーズス
イッチ手段34のSW1信号が発生しているか否かを判
別し、発生していれば#3へ進む。
【0044】#3ではレンズ側CPU41がISスイッ
チ手段43がオン(IS動作選択)になっているか否か
を判別し、IS動作選択がなされていれば#4へ進み、
なされていなければ#17へ進む。
【0045】#4ではレンズ側CPU41が内部タイマ
をスタートさせ、#5へ進む。
【0046】#5ではカメラ側CPU31が測光、AF
(測距動作)、レンズ側CPU41が合焦動作、振れ検
出の開始を行い、#6へ進む。
【0047】#6ではレンズ側CPU41が前記タイマ
での計時内容が所定の時間t1に達したか否かを判別
し、達していれば#7へ進み、達していなければ達する
までこのステップに留まる。これは振動検出手段44の
出力が安定するまでの時間待機するための処理である。
【0048】#7では所定の時間t1が経過すると、振
動検出手段44の出力による目標値信号と位置検出手段
45bの出力に基づいて、補正光学手段45aを駆動
し、振れ補正制御を開始し、#8へ進む。
【0049】#8ではカメラ側CPU31がレリーズス
イッチ手段34のSW2信号が発生しているか否かを判
断し、発生していれば#9へ進み、発生していなければ
#10へ進む。
【0050】#9ではレンズ側CPU41が絞り装置4
7を制御するとともにカメラ側CPU31が露光手段3
6を制御してフイルムへの露光動作を行い、#10へ進
む。
【0051】#10ではカメラ側CPU31が再びレリ
ーズスイッチ手段34のSW1信号が発生しているか否
かの判別を行い、SW1信号が発生していれば#8へ戻
り、もしSW1信号が発生していなければ#11へ進
む。
【0052】#11ではレンズ側CPU41は振れ補正
制御を停止し、#12へ進む。
【0053】#12では、以上の動作を終了すると、レ
ンズ側CPU31は前記タイマを一旦リセットして再度
スタートさせ、#13へ進む。
【0054】#13ではレンズ側CPU41が前記タイ
マでの計時内容が所定の時間t2に達したか否かを判別
し、達していなければ#14へ進み、達していれば#1
6へ進む。
【0055】#14では再びSW1信号が所定時間t2
内に発生したかどうかを判別し、発生しなければ#13
へ戻り、振れ補正が停止してから所定時間t2内に再度
発生していれば#15へ進む。
【0056】#15では、測光、AF(測距動作及び合
焦動作)を行い、振れ検出はそのまま継続されているの
で、直ちに目標値信号と位置検出手段45bの出力に基
づいて補正光学手段45aを駆動し、#7へ戻り、振れ
補正制御を再び開始する。
【0057】以下、前述と同様の動作を繰り返す。この
ような処理をすることにより、前述したように撮影者が
レリーズ操作を停止した後に再度レリーズ操作をした際
に、その度に振動検出手段44を起動して、その出力安
定まで待機するといった不都合をなくすことが可能にな
る。
【0058】一方、前記#13で振れ補正を停止してか
ら所定の時間t2に達して#16に進んだ場合は、振れ
検出を停止(振動検出手段44の動作停止)し、その後
は#2に戻り、SW1信号の発生待機状態に入る。
【0059】また、前述#3で#17に進んだ場合、カ
メラ側CPU31が測光、AF(測距動作)を指令し、
レンズ側CPU41が合焦動作を行い、#18へ進む。
【0060】#18ではカメラ側CPU31はレリーズ
スイッチ手段34のSW2信号が発生しているか否かを
判別し、発生していれば#19へ進み、発生していなけ
れば#20へ進む。
【0061】#19ではレンズ側CPU41が絞り装置
47を制御するとともに、カメラ側CPU31がフイル
ムへの露光動作を行い、ステップ20へ進む。
【0062】#20ではカメラ側CPU31がSW1信
号の状態を判別し、SW1信号が発生していれば#18
へ戻り、発生していなければ#2へ戻る。
【0063】本実施例のレンズ交換式AF一眼レフカメ
ラシステムでは、電源スイッチ手段33がオフされるま
で前述の一連の動作を繰り返し、オフされると、カメラ
側CPU31との通信が終了し、レンズ本体30への電
源供給が終了する。
【0064】図6は本発明の第2実施例を示すものであ
る。説明を簡単にするために前述第1実施例と同一部分
には同一符号を付し、相違する点のみを説明する。
【0065】本実施例ではフォーカシング光学系となる
第2レンズ群L2が倒れると、第2レンズ群L2が倒れ
る方向と像面の倒れる方向が同じであり、一方、振れ補
正光学系となる第3レンズ群L3が倒れると、第3レン
ズ群L3が倒れる方向と像面の倒れる方向も同じである
光学は位置を採用した場合を想定している。この場合に
はフォーカシング鏡筒2の重心位置に対し、支持コロ2
aは前方に配置され、また、振れ補正鏡筒3の重心位置
に対し、支持コロ3aは後方に配置されているものであ
る。その他の構成は前述第1実施例と同様である。
【0066】以上構成の本実施例は、フォーカシング鏡
筒2の重心位置に対し、支持コロ2aは前方に配置され
ているので、第2レンズ群L2は後方に倒れて像面を後
方に倒す一方で、振れ補正鏡筒3の重心位置に対し、支
持コロ3aは後方に配置されているので、第3レンズ群
L3も前方に倒れて像面を前方に倒すので、互いの倒れ
を打ち消すこととなる。
【0067】以上の実施例においては、フォーカスレン
ズとブレ補正レンズの傾きについて説明した。次にズー
ムレンズとブレ補正レンズとの傾きについて述べる。
【0068】以下、本発明の第3の実施例を図示の実施
形態に基づいて詳細に説明する。
【0069】図7は本発明の実施例を表すレンズ鏡筒の
断面図である。L11は第1のレンズ群、L12はフォ
ーカシング光学系となる第2のレンズ群、L13は変倍
光学系となる第3のレンズ群であり、204はブレ補正
光学系となる第4のレンズ群、105は第1のレンズ群
L11を保持する第1群鏡筒であり、後述する案内筒2
09に一体的に取付けられている。206は第2のレン
ズ群L12を保持するフォーカシング鏡筒であり、後述
する案内筒209、及びフォーカスカム筒210に係合
してフォーカシング鏡筒を駆動するとともに倒れの規制
ともなる支持コロ206aを有する。なお、前述の支持
頃206aは光軸に対し垂直方向に3ケ所フォーカシン
グ鏡筒上に配置され、駆動に際し大きな負荷が生じない
ように案内筒209、フォーカスカム筒210に対し多
少のガタを持つように設定されている。
【0070】207は第3のレンズ群L13を保持する
変倍鏡筒であり、後述する案内筒209、及び変倍カム
筒211に係合してズーム鏡筒を駆動するとともに倒れ
の規制ともなる支持コロ207aを有する。なお、前述
の支持コロ207aは光軸に対し垂直方向に3ケ所変倍
鏡筒上に配置され、駆動に際し大きな負荷が生じないよ
うに案内筒209、変倍カム環211に対し多少のガタ
を持つように設定されている。
【0071】208は第4のレンズ群L14を保持する
ブレ補正鏡筒であり、後述する第4保持枠214に係合
して駆動するとともに倒れの規制ともなる支持コロ20
8aを有する。なお、前述の支持コロ208aは光軸に
対し垂直方向に3ケ所ブレ補正鏡筒上に配置され、駆動
に際し大きな負荷が生じないように第4群保持枠214
に対し多少のガタを持つように設定されている。
【0072】209は案内筒で後述する継筒215に一
体的に取付くとともに、3ケ所に前述した支持コロ20
6a、207aが係合する光軸と平行な直進溝209
a、209b及び、後述のフォーカスカム環210、変
倍カム筒211の光軸方向の規制となる突起209c、
209dを有する。210はフォーカスカム環であり前
述の案内筒209の外径に係合する共に、案内筒上の突
起209cにより光軸方向は規制されながら回転可能に
保持されており、前述の支持コロ206aが係合する3
つのカム溝210aを有する。
【0073】211は変倍カム環であり前述の案内筒2
09の外径に係合する共に、案内筒上の突起209dに
より光軸方向は規制されながら回転可能に保持されてお
り、前述の支持コロ207aが係合する3つのカム溝2
11aを有する。212は絞りであり後述の継筒215
に一体的に取付き、不図示のアクチュエータにより駆動
される。213は前述の案内筒209に一体的に取付く
フォーカシング用アクチュエータであり、後述のフォー
カス操作環217の回転とアクチュエータ内の超音波モ
ータによる回転を合成して、キー213aを介して前述
のフォーカスカム環210に回転を伝えるものである。
【0074】214は後述の固定筒216に一体的に取
付く第4群保持枠であり、前述のブレ補正鏡筒上の支持
コロ208aが係合する案内溝214aを有しており、
案内溝214aは周方向に長溝となっているために、ブ
レ補正鏡筒208の光軸方向の移動、光軸方向の倒れを
規制するものの光軸に対し上下、左右の動きを許容でき
るようになっている。また、214には図7では不図示
のブレ補正鏡筒駆動のための部品が取付くが詳細は第1
の実施例にて図3を用いて説明した内容と同一である。
【0075】215は継筒で、主に案内筒209と固定
筒216をつなぐ役割を担っている。216は固定筒
で、継筒215、第4群保持枠214、後述の電気基板
222、マウント220が取付く。217はフォーカス
操作環であり、後述する前外装環218とズーム操作環
219にはさまれて回転可能に保持されており、撮影者
により回転操作され、その回転を前述のフォーカス用ア
クチュエータ213にピン217aを介して伝える。
【0076】218は前外装環であり、第1群鏡筒20
5に一体的に取付く。219はズーム操作環であり、前
述のフォーカス操作環217と後述の後外装環220に
はさまれて回転可能に保持されており、撮影者により回
転操作され、その回転をズームキー219aを介して前
述の変倍カム環211に伝える。220は後外装環であ
り、固定筒216に一体的に取付く。221はマウント
で不図示のカメラと係合してレンズ鏡筒をカメラに装着
させる。222は電気接点であり、マウント221に取
付き、不図示のカメラ側電気接点と接触してカメラ側と
通信するとともに、電力を供給される。223は電気基
板であり、マイコン等が搭載されて電気回路を構成して
おり、前述の電気接点222を介してカメラ側と通信、
及び電力を供給され、不図示のプリント基板を介して、
フォーカス用アクチュエータ、絞り用アクチュエータ、
ブレ補正アクチュエータを制御する。
【0077】ここで、、いま変倍光学系L13が倒れて
いる場合に、変倍光学系L13が倒れる方向と像面の倒
れる方向が同じとする。一方、ブレ補正光学系L14が
倒れるとブレ補正光学系L14と像面の倒れる方向が逆
とする。なお、フォーカス光学系L12が倒れても、像
面の倒れへの影響は変倍光学系L13、ブレ補正光学系
L14に比べ、かなり小さいものとする。図7におい
て、変倍鏡筒207の重心位置に対し、支持部207a
は後方に配置されているため、図7の状態で変倍光学系
203は前方に倒れる。また、ブレ補正鏡筒204の重
心位置に対し、支持部208aは後方に配置されている
ため、図7の状態でブレ補正光学系L14は前方に倒れ
る。前記状態で変倍光学系L13は前方に倒れて像面を
前方に倒す一方で、ブレ補正光学系L14も前方に倒れ
て像面を後方に倒すので、互いの倒れを打ち消すことと
なる。
【0078】なお、本実施例では、変倍光学系とブレ補
正光学系で光学系の倒れ方向と像面の倒れ方向の関係が
逆になる場合を述べたが、変倍光学系とブレ補正光学系
で光学系の倒れ方向と像面の倒れ方向の関係が同じにな
る場合においては、(例えば、変倍光学系が倒れる方向
と像面の倒れる方向が同じであり、また、ブレ補正光学
系と像面の倒れる方向が同じであるような場合)以下の
ような構成にすれば同様な効果が得られる。
【0079】まず、変倍鏡筒の重心位置に対し変倍鏡筒
の支持部を後方に配置して、変倍光学系を前方に倒すと
ともに、一方で、ブレ補正鏡筒の重心位置に対しブレ補
正鏡筒の支持部は前方に配置して、ブレ補正光学系を後
方に倒れるようにすれば、変倍光学系とブレ補正光学系
の倒れ方向は逆となり、像面の倒れ方向を互いに打ち消
すこととなる。
【0080】又、この実施例では、変倍光学系L13と
ブレ補正光学系L14だけに着目して述べた。しかしな
がら、前述したフォーカスレンズとの関係を更に考慮し
て、撮影光学系の光学特性に応じて、各レンズの支持の
仕方を考えることで最良の光学性能を得ることが可能と
なる。
【0081】なお、本実施例においては、各鏡筒を支持
する支持コロのガタを同等に設定したが、光学系の倒れ
による像面の倒れの比率がレンズ群毎に差がある場合
は、各鏡筒を支持する支持コロのガタをその比率を見込
んで設定することで、より良好な光学性能を得ることが
できることは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、像ぶれ補正のために光軸と垂直な方向に駆動される
第1の光学系を保持する第1の保持筒と、光軸方向に移
動される第2の光学系を保持する第2の保持筒とを有す
るレンズ鏡筒において、前記第1の保持筒に設けられ光
軸の倒れ規制するために光軸に対して垂直方向に突出し
た複数の凸部と、前記第2の保持筒に設けられ光軸の倒
れ規制するために光軸に対して垂直方向に突出した複数
の凸部とを有し、各保持筒の重心位置に対する前記各凸
部の位置を光軸方向にずらして配置して、第1の光学系
と第2の光学系とが傾いて生じる像面の倒れを互いにキ
ャンセルすることができる。
【0083】特に、前記第1の保持筒の複数の凸部と第
2の保持筒の複数の凸部とは同位相に配置して傾く方向
が同じになるようにしている。
【0084】また、具体的には、前記第1の光学系が倒
れた時の像面の倒れと、前記第2の光学系が倒れた時の
像面の倒れが同じ方向であれば、前記保持筒の重心位置
に対する各凸部のずらす方向が前記第1と第2保持筒と
で逆として、像の倒れを互いにキャンセルしている。
【0085】一方、前記第1の光学系が倒れた時の像面
の倒れと、前記第2の光学系が倒れた時の像面の倒れが
逆の方向であれば、前記保持筒の重心位置に対する各凸
部のずらす方向が前記第1と第2保持筒とで同じとし、
像の倒れを互いにキャンセルしている。
【0086】請求項7に示す本発明は、焦点を合焦させ
るフォーカシング光学系及びその保持部材からなるフォ
ーカシング鏡筒と、レンズ鏡筒に加わる振れに起因する
像振れを補正するために移動可能な振れ補正光学系及び
その保持部材からなる振れ補正鏡筒を有するレンズ鏡筒
において、該フォーカシング鏡筒にはフォーカシング光
学系の光軸の倒れを規制する複数のフォーカシング鏡筒
支持部を有し、該振れ補正鏡筒には振れ補正光学系の光
軸の倒れを規制する複数の振れ補正鏡筒支持部を有し、
フォーカシング光学系及び振れ補正光学系の倒れとその
倒れによる像面の倒れる方向の関係に応じて、フォーカ
シング光学系及び振れ補正光学系のそれぞれの重心位置
に対する該支持部の位置を光軸方向に前方あるいは後方
にずらして配置することにより、フォーカシング光学系
及び振れ補正光学系の互いの倒れによる像面の倒れをキ
ャンセルさせるので、フォーカシング光学系及び振れ補
正光学系の許容できる倒れ量を増やすことができ、倒れ
の規制部のガタを大きく設定でき、駆動部の負荷を軽減
し、駆動特性を劣化させることなく光学系の倒れにより
生じる光学性能の劣化を防止できる。
【0087】請求項8に示す本発明は、該フォーカシン
グ鏡筒の支持部と該振れ補正鏡筒の支持部の位相が互い
にほぼ同位相に配置されていることにより、光学系の倒
れによる光学性能の劣化を防止できる。
【0088】請求項9に示す本発明は、該フォーカシン
グ光学系及び振れ補正光学系が互いに光学系の倒れとそ
の倒れによる像面の倒れる方向の関係が逆であれば、フ
ォーカシング光学系及び振れ補正光学系のそれぞれの重
心位置に対する該支持部の光軸方向にずれる方向が互い
に同方向となるように配置されていることにより、フォ
ーカシング光学系及び振れ補正光学系の互いの倒れによ
る像面の倒れをキャンセルさせるので、フォーカシング
光学系及び振れ補正光学系の許容できる倒れ量を増やす
ことができ、倒れの規制部のガタを大きく設定でき、駆
動部の負荷を軽減し、駆動特性を劣化させることなく光
学系の倒れにより生じる光学性能の劣化を防止できる。
【0089】請求項10に示す本発明は、該フォーカシ
ング光学系及び振れ補正光学系両方ともに、光学系の倒
れとその倒れによる像面の倒れる方向の関係が同じであ
れば、フォーカシング光学系及び振れ補正光学系のそれ
ぞれの重心位置に対する該支持部の光軸方向にずれる方
向が互いに逆方向となるように配置されていることによ
り、フォーカシング光学系及び振れ補正光学系の互いの
倒れによる像面の倒れをキャンセルさせるので、フォー
カシング光学系及び振れ補正光学系の許容できる倒れ量
を増やすことができ、倒れの規制部のガタを大きく設定
でき、駆動部の負荷を軽減し、駆動特性を劣化させるこ
となく光学系の倒れにより生じる光学性能の劣化を防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例のレンズ鏡筒の縦断面
図である。
【図2】その要部の鏡筒の斜視図である。
【図3】その振れ補正装置の分解斜視図である。
【図4】その交換レンズ鏡筒を有するカメラシステムの
ブロック図である。
【図5】そのシステムにおける主要動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】本発明の第2実施例のレンズ鏡筒の縦断面図で
ある。
【図7】本発明の第3実施例のレンズ鏡筒の断面図であ
る。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群 L2 第2レンズ群(フォーカシング光学系) L3 第3レンズ群(振れ補正光学系) 1 第1群鏡筒 2 フォーカシング鏡筒 3 振れ補正鏡筒 4 案内筒 5 カム筒 6 絞り 7 フォーカシング用アクチュエータ 8 第3群保持枠 9 継筒 10 固定筒 11 フォーカス操作環 21p,21y 永久磁石 22p,22y コイル 30 カメラ本体 31 カメラ側CPU 34 レリーズスイッチ手段 40 交換レンズ本体 41 レンズ側CPU 43 ISスイッチ手段 44 振動検出手段 44a 検出部 44b 演算出力部 45 補正光学装置 45a 補正光学手段 45b 位置検出手段 46 合焦手段 46a 駆動手段 46b 合焦レンズ 47 絞り装置 47a 駆動手段 47b 絞り手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像ぶれ補正のために光軸と垂直な方向に
    駆動される第1の光学系を保持する第1の保持筒と、光
    軸方向に移動される第2の光学系を保持する第2の保持
    筒とを有するレンズ鏡筒において、前記第1の保持筒に
    設けられ光軸の倒れ規制するために光軸に対して垂直方
    向に突出した複数の凸部と、前記第2の保持筒に設けら
    れ光軸の倒れ規制するために光軸に対して垂直方向に突
    出した複数の凸部とを有し、各保持筒の重心位置に対す
    る前記各凸部の位置を光軸方向にずらして配置したこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記第1の保持筒の複数の凸部と第2の
    保持筒の複数の凸部とは同位相に配置されていることを
    特徴とする請求項1レンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記第1の光学系が倒れた時の像面の倒
    れと、前記第2の光学系が倒れた時の像面の倒れが同じ
    方向であれば、前記保持筒の重心位置に対する各凸部の
    ずらす方向が前記第1と第2保持筒とで逆であることを
    特徴とする請求項1のレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記第1の光学系が倒れた時の像面の倒
    れと、前記第2の光学系が倒れた時の像面の倒れが逆の
    方向であれば、前記保持筒の重心位置に対する各凸部の
    ずらす方向が前記第1と第2保持筒とで同じであること
    を特徴とする請求項1のレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記第2の光学系は、フォーカシングの
    ために光軸方向に沿って移動することを特徴とする請求
    項1のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記第2の光学系は、ズーミングのため
    に光軸方向に沿って移動することを特徴とする請求項1
    のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 焦点を合焦させるフォーカシング光学系
    及びその保持部材からなるフォーカシング鏡筒と、レン
    ズ鏡筒に加わる振れに起因する像振れを補正するために
    移動可能な振れ補正光学系及びその保持部材からなる振
    れ補正鏡筒を有するレンズ鏡筒において、該フォーカシ
    ング鏡筒にはフォーカシング光学系の光軸の倒れを規制
    する複数のフォーカシング鏡筒支持部を有し、該振れ補
    正鏡筒には振れ補正光学系の光軸の倒れを規制する複数
    の振れ補正鏡筒支持部を有し、フォーカシング光学系及
    び振れ補正光学系の倒れとその倒れによる像面の倒れる
    方向の関係に応じて、フォーカシング光学系及び振れ補
    正光学系のそれぞれの重心位置に対する該支持部の位置
    を光軸方向に前方あるいは後方にずらして配置すること
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 該フォーカシング鏡筒の支持部と該振れ
    補正鏡筒の支持部の位相が互いにほぼ同位相に配置され
    ていることを特徴とする請求項7記載のレンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 該フォーカシング光学系及び振れ補正光
    学系が互いに光学系の倒れとその倒れによる像面の倒れ
    る方向の関係が逆であれば、フォーカシング光学系及び
    振れ補正光学系のそれぞれの重心位置に対する該支持部
    の光軸方向にずれる方向が互いに同方向となるように配
    置されていることを特徴とする請求項7及び8記載のレ
    ンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 該フォーカシング光学系及び振れ補正
    光学系両方ともに、光学系の倒れとその倒れによる像面
    の倒れる方向の関係が同じであれば、フォーカシング光
    学系及び振れ補正光学系のそれぞれの重心位置に対する
    該支持部の光軸方向にずれる方向が互いに逆方向となる
    ように配置されていることを特徴とする請求項7及び8
    記載のレンズ鏡筒。
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