JP2000098438A - 振れ補正機能付きカメラ - Google Patents

振れ補正機能付きカメラ

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JP2000098438A
JP2000098438A JP26673798A JP26673798A JP2000098438A JP 2000098438 A JP2000098438 A JP 2000098438A JP 26673798 A JP26673798 A JP 26673798A JP 26673798 A JP26673798 A JP 26673798A JP 2000098438 A JP2000098438 A JP 2000098438A
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shake
driving
driving force
shake correction
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JP26673798A
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Kimihiko Nakamura
公彦 中村
Yasuo Nishihara
康生 西原
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレ補正光学系の駆動による電力消費を低減
する。 【解決手段】 交換レンズのブロックB内にはブレ補正
レンズ16,17の駆動源として消費電力は大きいが、
高精度の第1,第3モータと制御精度は低いが、消費電
力の小さい第2,第4のモータ22,24が設けられて
いる。レンズ制御部29は、カメラ制御部11からの撮
影制御信号に基づき露光中はブレ補正レンズ16,17
を高精度の第1,第3モータ21,23で駆動し、露光
中以外(撮影準備時等)ではブレ補正レンズ16,17
を低消費電力の第2,第4モータで駆動する。ブレ補正
レンズ16,17の駆動源として2種類の特性の異なる
モータを用意し、ブレ補正を行う状況に応じてそれらの
モータを使い分けることで、ブレ補正での消費電力を可
及的に低減するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光面に投影され
た被写体光像のカメラブレに起因するブレを補正してブ
レの少ない写真撮影が可能な振れ補正機能付きカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、振れ補正機能付きカメラが種々、
提案されている。この振れ補正機能付きカメラは、一般
に、撮影レンズにブレ補正レンズを付加するとともに、
カメラブレに基づく露光面における被写体光像のブレ方
向及びブレ量を検出するセンサを設け、このセンサで検
出された被写体光像のブレ方向及びブレ量に基づきブレ
補正レンズを駆動して露光面における被写体光像のブレ
を光学的にキャンセルするように構成されている。具体
的には、所定の周期でセンサにより検出されるブレ量の
変化率からブレ量を予測し、その予測されるブレ量をキ
ャンセルするように所定の周期でブレ補正レンズを駆動
して撮影レンズの露光面における被写体光像の結像位置
を変化させるようにしている。
【0003】また、従来の振れ補正機能付きカメラには
露光中だけでなく露光中以外の期間(例えば露光開始直
前の撮影準備段階の期間)にもブレ補正動作を行わせて
カメラブレに対するブレ補正効果を視認できるようにし
たものが提案されている。
【0004】しかし、露光面における被写体光像のブレ
を光学的に補正する方法ではブレ補正制御に大電力を消
費するので、露光中だけでなく露光中以外の期間にもブ
レ補正動作を行わせると、カメラの電源電池の電力消費
が大きくなるという不具合が生じる。このため、かかる
不具合を低減するため、従来、ブレ補正による電力消費
を可及的に抑制する方法が提案されている。
【0005】例えば特開平7−294982号公報に
は、露光中は高速処理とし、露光前の撮影準備時は中速
処理とするように、マイクロコンピュータのブレ補正に
関する処理速度を変更することにより消費電力を抑制す
る方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、露光面にお
ける被写体光像のブレを光学的に補正する方法では、ブ
レ補正レンズを機械的に振動させるため、その駆動源で
あるモータでの電力消費が大きく、ブレ補正制御におけ
る電力消費に占める割合も無視できないほど、大きい。
【0007】一方、上記特開平7−294982号公報
には、マイクロコンピュータのブレ補正処理での電力消
費の問題は言及されているが、ブレ補正レンズの駆動モ
ータでの電力消費の問題は一切、言及されておらず、か
かる電力消費の低減方法についても何ら開示されていな
い。従って、同公報のものは、マイクロコンピュータで
の演算処理に要する消費電力は低減できるものの、露光
中以外の期間でもブレ補正レンズを駆動する限り、大電
力消費は避けられず、ブレ補正に要する電力消費を効果
的に低減することは困難である。
【0008】かかる問題は、被写体光像を画像データに
光電変換して取込み、メモリカード等の記録媒体に記録
するビデオカメラやデジタルカメラについても同様に言
えることである。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、ブレ補正動作による電源電池の電力消費を可能
な限り低減することのできる振れ補正機能付きカメラを
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被露光部材の
露光面における被写体光像のブレを補正し得る振れ補正
機能付きカメラにおいて、上記被露光部材の露光面にお
ける被写体光像のブレに関する情報を検出するブレ情報
検出手段と、上記被写体光像のブレを補正するためのブ
レ補正光学手段と、上記ブレ補正光学手段に対する駆動
力を発生する第1の駆動力発生手段と、上記第1の駆動
手段よりも制御精度は低いが、消費電力の小さい上記ブ
レ補正光学手段に対する駆動力を発生する第2の駆動力
発生手段と、上記被露光部材が露光中であるか否かを判
別する判別手段と、上記被露光部材の露光面における被
写体光像のブレを補正するべく、上記被露光部材が露光
中のときは、上記ブレ情報検出手段で検出されたブレに
関する情報に基づき上記第1の駆動力発生手段の駆動を
制御して上記ブレ補正光学手段を駆動し、上記被露光部
材が露光中以外のときは、上記ブレ情報検出手段で検出
されたブレに関する情報に基づき上記第2の駆動力発生
手段の駆動を制御して上記ブレ補正光学手段を駆動する
駆動制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0011】上記構成によれば、被露光部材が露光中の
ときは、ブレ情報検出手段で検出されたブレに関する情
報に基づき第1の駆動力発生手段で発生された駆動力に
よりブレ補正光学手段が駆動されて露光面における被写
体光像のブレが補正され、被露光部材が露光中以外(例
えば撮影準備期間等)のときは、ブレ情報検出手段で検
出されたブレに関する情報に基づき、第1の駆動力発生
手段よりも制御精度は低いが、消費電力の小さい第2の
駆動力発生手段で発生された駆動力によりブレ補正光学
手段が駆動されて露光面における被写体光像のブレが補
正される。
【0012】露光中以外のときは、制御精度は低いが、
消費電力の小さい駆動力発生手段でブレ補正光学手段が
駆動されるので、ブレ補正光学手段での総消費電力は、
常時、制御精度は高いが、消費電力の大きい駆動力発生
手段でブレ補正光学手段を駆動したときよりも低減す
る。
【0013】また、本発明は、上記振れ補正機能付きカ
メラにおいて、被写体光像の結像位置を被露光部材の露
光面に調節する焦点調節光学手段と、第2の駆動力発生
手段で発生された駆動力をブレ補正光学手段と上記焦点
調節光学手段とに切換伝達する駆動力切換手段とを備
え、上記第2の駆動力発生手段は、上記焦点調節光学手
段の駆動源を兼用するものである(請求項2)。
【0014】上記構成によれば、露光開始前に焦点調節
光学手段を駆動して被写体光像のピントが調節される
が、この焦点調節光学手段の駆動は、第2の駆動力発生
手段で発生した駆動力を駆動力切換手段を介して当該焦
点調節光学手段に伝達することにより行われる。露光中
以外のときのブレ補正光学手段の駆動源と焦点調節光学
手段の駆動源とを第2の駆動力発生手段で兼用すること
で、駆動力発生手段の数が低減する。
【0015】また、本発明は、上記振れ補正機能付きカ
メラにおいて、露光部材の露光面への入射光量を調節す
る光量調節手段と、第2の駆動力発生手段で発生された
駆動力をブレ補正光学手段と上記光量調節手段とに切換
伝達する駆動力切換手段とを備え、上記第2の駆動力発
生手段は、上記光量調節手段の駆動源を兼用するもので
ある(請求項3)。
【0016】上記構成によれば、露光開始前に光量調節
手段を駆動して露光時の被露光部材の露光面への入射光
量が調節されるが、この光量調節手段の駆動は、第2の
駆動力発生手段で発生した駆動力を駆動力切換手段を介
して当該光量調節手段に伝達して行われる。露光中以外
のときのブレ補正光学手段の駆動源と光量調節手段の駆
動源とを第2の駆動力発生手段で兼用することで、駆動
力発生手段の数が低減する。
【0017】また、本発明は、被露光部材の露光面にお
ける被写体光像の横方向のブレに関する情報を検出する
第1のブレ情報検出手段と、上記被露光部材の露光面に
おける被写体光像の縦方向のブレに関する情報を検出す
る第2のブレ情報検出手段と、上記被写体光像の横方向
のブレを補正するための第1のブレ補正光学手段と、上
記被写体光像の縦方向のブレを補正するための第2のブ
レ補正光学手段と、上記第1のブレ情報検出手段で検出
された横方向のブレに関する情報に基づき上記第1のブ
レ補正光学手段を駆動する第1の駆動手段と、上記第2
のブレ情報検出手段で検出された縦方向のブレに関する
情報に基づき上記第2のブレ補正光学手段を駆動する第
2の駆動手段とを備え、上記被露光部材の露光面におけ
る被写体光像のブレを補正し得る振れ補正機能付きカメ
ラにおいて、上記被露光部材が露光中であるか否かを判
別する判別手段と、上記被露光部材が露光中以外のとき
は、上記被写体光像の一方の方向のブレ補正を禁止する
ブレ補正禁止手段とを備えたものである(請求項4)。
【0018】なお、上記振れ補正機能付きカメラにおい
て、ブレ補正が禁止される方向は横方向にするとよい
(請求項5)。
【0019】上記構成によれば、被露光部材の露光面に
おける被写体光像のブレに関する情報は横方向の成分と
縦方向の成分とに分離され、横方向のブレ成分は第1の
ブレ情報検出手段で検出され、縦方向のブレ成分は第2
のブレ情報検出手段で検出される。そして、第1のブレ
情報検出手段で検出された横方向のブレに関する情報に
基づいて横方向のブレを光学的に補正するための第1の
ブレ補正光学系を駆動し、第2のブレ情報検出手段で検
出された縦方向のブレに関する情報に基づいて縦方向の
ブレを光学的に補正するための第2のブレ補正光学系を
駆動することにより、露光面における被写体光像のブレ
が補正される。
【0020】露光中のときは、第1,第2のブレ補正光
学手段を駆動して高い精度で両方向についてブレ補正が
行われるが、露光中以外(露光直前の撮影準備の期間
等)のときは、いずれか一方のブレ補正光学手段(例え
ば、第2のブレ補正光学手段)のみを駆動してブレ補正
が行われる。
【0021】露光中以外のときは、他方のブレ補正光学
手段の駆動が禁止されるので、常時、第1,第2のブレ
補正光学手段を駆動して両方向についてブレ補正を行う
場合よりもブレ補正光学手段での総消費電力が低減す
る。
【0022】また、本発明によれば、被露光部材の露光
面における被写体光像の横方向のブレに関する情報を検
出する第1のブレ情報検出手段と、上記被露光部材の露
光面における被写体光像の縦方向のブレに関する情報を
検出する第2のブレ情報検出手段と、上記被写体光像の
横方向のブレを補正するための第1のブレ補正光学手段
と、上記被写体光像の縦方向のブレを補正するための第
2のブレ補正光学手段と、上記第1のブレ情報検出手段
で検出された横方向のブレに関する情報に基づき上記第
1のブレ補正光学手段を駆動する第1の駆動手段と、上
記第2のブレ情報検出手段で検出された縦方向のブレに
関する情報に基づき上記第2のブレ補正光学手段を駆動
する第2の駆動手段とを備え、上記被露光部材の露光面
における被写体光像のブレを補正し得る振れ補正機能付
きカメラにおいて、上記第1の駆動手段と上記第2の駆
動手段とは特性が異なるものである(請求項6)。
【0023】なお、上記振れ補正機能付きカメラにおい
て、第1の駆動手段は、第2の駆動手段よりも制御精度
は低いが、消費電力が小さい駆動特性を有するようにす
るとよい(請求項7)。
【0024】上記構成によれば、被露光部材の露光面に
おける被写体光像のブレに関する情報は横方向の成分と
縦方向の成分とに分離され、横方向のブレ成分は第1の
ブレ情報検出手段で検出され、縦方向のブレ成分は第2
のブレ情報検出手段で検出される。そして、第1のブレ
情報検出手段で検出された横方向のブレに関する情報に
基づいて横方向のブレを光学的に補正するための第1の
ブレ補正光学系を駆動し、第2のブレ情報検出手段で検
出された縦方向のブレに関する情報に基づいて縦方向の
ブレを光学的に補正するための第2のブレ補正光学系を
駆動することにより、露光面における被写体光像のブレ
が補正される。
【0025】横方向のブレを光学的に補正するための第
1のブレ補正光学手段に対する第1の駆動手段の駆動特
性と縦方向のブレを光学的に補正するための第2のブレ
補正光学手段に対する第2の駆動手段の駆動特性は互い
に異なり、例えば第1の駆動手段は第2の駆動手段より
も制御精度は低いが、消費電力が小さい駆動特性を有し
ている。
【0026】従って、第2の駆動手段の駆動特性を第1
の駆動手段の駆動特性と同一にした場合に比してブレ補
正光学手段での総消費電力が低減する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る振れ補正機
能付きカメラの外観を示す斜視図である。同図に示すカ
メラ1は、カメラ本体2に交換レンズ3を装着してなる
1眼レフレックスカメラからなり、露光中や撮影準備中
にブレ補正レンズを駆動して露光面に結像される被写体
光像のカメラブレに基づく像ブレを補正することができ
るようになっている。
【0028】正面から見てカメラ本体2の左端部にはグ
リップ部2aが設けられ、このグリップ部2aの内部に
電源電池が装着されるようになっている。グリップ部2
aの上面には、カメラの撮影制御に関する情報(撮影モ
ード、撮影枚数、セルフタイマ撮影、フィルムの有無及
び電池交換の要否等)を表示する液晶表示部4が設けら
れている。また、液晶表示部4の右側には撮影モードを
選択するためのモード選択ボタン5とセルフタイマ撮影
を設定するためのセルフタイマボタン6が設けられ、液
晶表示部4の前側には電源を投入するためのメインスイ
ッチ7とシャッタボタン8とがこの順に配置されてい
る。
【0029】モード選択ボタン5、セルフタイマボタン
6はプッシュスイッチからなり、モード選択ボタン5を
プッシュする毎に予め設定され複数の撮影モード(プロ
グラムモード、シャッタ優先モード、絞り優先モード
等)がサイクリックに変化していずれかの撮影モードを
設定することができ、セルフタイマボタン6をプッシュ
する毎にセルフタイマ撮影の設定と解除とを切換設定す
ることができるようになっている。
【0030】また、メインスイッチ7は2接点スライド
スイッチからなり、例えば左側にスライドさせると、電
源が供給されてカメラが起動し、右側にスライドさせる
と、電源供給が解除されてカメラは休止状態となる。シ
ャッタボタン8はプッシュスイッチからなり、半押状態
と全押状態とがそれぞれS1スイッチとS2スイッチと
で検出されるようになっている。S1スイッチがオンに
なると、露出制御値の演算及び焦点調節等の撮影準備が
開始され、S2スイッチがオンになると、露光(すなわ
ち、撮影)が行われる。
【0031】カメラ本体2の背面中央の上部にはファイ
ンダ接眼窓が設けられている。交換レンズ3を透過した
被写体光像はカメラ本体2内の設けられたメインミラー
及びペンタプリズムを介してファインダ接眼窓に導か
れ、撮影者はこのファインダ接眼窓を覗くことによりフ
ィルムに結像される被写体光像と同一の光像を視認する
ことができるようなっている。
【0032】交換レンズ3は、鏡胴内に被写体光像をカ
メラ本体2のフィルム面に結像する結像レンズとカメラ
ブレに基づくフィルム面における被写体光像のブレを結
像位置を変位させることにより低減する補正レンズとか
らなるブレ補正可能な撮影レンズを備えている。
【0033】補正レンズはフィルム面における被写体光
像の結像位置を当該フィルム面の横方向(横長長方形の
露光枠により規定されるフィルム面の露光領域におい
て、長手方向)に変位させる第1の補正レンズと当該フ
ィルム面の縦方向(上記長手方向に直交する方向)に変
位させる第2の補正レンズとから構成されている。
【0034】第1の補正レンズは鏡胴内に上記長手方向
に変位可能に支持され、当該第1の補正レンズを変位さ
せることにより結像レンズから射出される光束の光軸が
長手方向に変位されてフィルムの露光領域における被写
体光像の結像位置が横方向に変化するようになってい
る。また、第2の補正レンズは鏡胴内に上記長手方向に
直交する方向に変位可能に支持され、当該第2の補正レ
ンズを変位させることにより結像レンズから射出される
光束の光軸が長手方向に直交する方向に変位されてフィ
ルムの露光領域における被写体光像の結像位置が縦方向
に変化するようになっている。従って、第1,第2の補
正レンズの変位を組み合わせることによりフィルムの露
光領域における被写体光像の結像位置を任意の方向に変
化させることができる。
【0035】鏡胴内には第1,第2の補正レンズの駆動
源である駆動モータがそれぞれ設けられ、結像レンズの
焦点調節用のフォーカシングレンズの駆動源である駆動
モータや光量調節用の絞りの駆動源である駆動モータも
設けられている。また、鏡胴内には第1,第2の補正レ
ンズの変位量及び変位方向を制御するため、各補正レン
ズの変位位置を検出する位置検出部材が設けられてい
る。
【0036】図2は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成の第1の実施の形態を示す図であ
る。
【0037】第1の実施の形態に係る振れ補正カメラ1
は、露光中(撮影時)におけるブレ補正レンズの駆動源
と露光中以外の期間(非撮影時)におけるブレ補正レン
ズの駆動源との駆動特性を異ならせ、両駆動源を切換使
用するものである。すなわち、露光中では制御精度の高
い第1の駆動源を用いてブレ補正レンズの駆動を高精度
に制御し、露光中以外の期間では第1の駆動源に対して
制御精度は低いが、消費電力の小さい第2の駆動源を用
いてブレ補正レンズの駆動を制御するものである。
【0038】露光中のブレ補正時間(数十〜数百分の1
秒)に比して露光中以外の期間のブレ補正時間(数秒)
は非常に大きいので、露光中以外の期間におけるブレ補
正を低消費電力の駆動源に切り換えることによりブレ補
正レンズの駆動で消費される電力を可及的に低減するも
のである。
【0039】同図において、ブロックAはカメラ本体2
内の構成を示し、ブロックBは交換レンズ3内の構成を
示している。
【0040】ブロックA内にはカメラの撮影制御に関す
る情報を表示する液晶表示部10及びカメラの撮影動作
を集中制御するカメラ制御部11が設けられている。カ
メラ制御部11には電源電池Eにより電源が供給され、
この電源はカメラ制御部11及びレンズ接点30を介し
て交換レンズ3内の各種回路及び駆動部材(角速度セン
サ12〜レンズ制御部29)にも供給されている。
【0041】液晶表示部10は図1における液晶表示部
4に相当するものである。また、カメラ制御部11には
スイッチSM,S1,S2,SMOD,SSELFの検出信号
が入力されている。
【0042】なお、スイッチSMはメインスイッチ7の
状態を検出するものであり、スイッチS1,S2はシャ
ッタボタン8の操作状態を検出するものである。また、
スイッチSMODはモード選択ボタン5の操作を検出する
ものであり、スイッチSSELFはセルフタイマボタン6の
操作を検出するものである。
【0043】ブロックB内には角速度センサ12、位置
検出センサ13、信号処理回路14,15、ブレ補正レ
ンズ16,17、焦点調節レンズ18、絞り19、レン
ズメモリ20、第1モータ21〜第4モータ24、駆動
力伝達手段25,26、AFモータ27、絞りモータ2
8及びレンズ制御部29が設けられている。
【0044】角速度センサ12はカメラブレを検出する
センサであり、例えば圧電振動ジャイロスコープにより
構成されている。角速度センサ12は撮影画面に対して
横方向のブレ量と縦方向のブレ量とをそれぞれ検出す
る。位置検出センサ13はブレ補正レンズ16,17の
位置をそれぞれ検出するセンサであり、例えばPSD
(Position Sensitive Device)で構成されている。
【0045】信号処理回路14,15はセンサ出力をレ
ンズ制御部29内で処理できる形態の信号に変換するも
のであり、角速度センサ12の出力は信号処理回路14
により信号処理されてレンズ制御部29に入力され、位
置検出センサ13の出力は信号処理回路15により信号
処理されてレンズ制御部29に入力される。
【0046】ブレ補正レンズ16はカメラブレによりフ
ィルム面における被写体光像の横方向のブレ成分を補正
するためのレンズであり、上述の第1の補正レンズに相
当するものである。また、ブレ補正レンズ17はカメラ
ブレによりフィルム面における被写体光像の縦方向のブ
レ成分を補正するためのレンズであり、上述の第2の補
正レンズに相当するものである。
【0047】焦点調節レンズ18は交換レンズ3の焦点
を調節するためのレンズであり、上述のフォーカシング
レンズに相当している。また、絞り19は交換レンズ3
からフィルム面に透過する光量を調節するものである。
また、レンズメモリ20は、交換レンズ3の光学データ
(例えば焦点距離、Fナンバー等)が記憶された記録媒
体であり、例えばEEPROMで構成されている。
【0048】第1モータ21及び第2モータ22はブレ
補正レンズ16(以下、横ブレ補正レンズ16とい
う。)の駆動源である。第1モータ21は露光中におけ
るブレ補正(撮影時のブレ補正)で横ブレ補正レンズ1
6を駆動するための駆動源であり、例えばVCM(voic
e coil motor)や圧電素子を駆動源とする圧電アクチュ
エータで構成されている。VCMや圧電アクチュエータ
は、エネルギーの変換効率が低いため、駆動時の電力消
費は大きいが、発生した機械力(機械的振動)がギヤ等
の駆動力伝達部材を介することなく直接、ブレ補正レン
ズに伝達され、ブレ補正レンズを高い精度で微小変位さ
せることができるので、撮影時のブレ補正用の駆動源と
して採用されている。
【0049】第2モータ22は露光中以外の期間(例え
ば露光動作前の撮影準備期間等)におけるブレ補正(非
撮影時のブレ補正)で横ブレ補正レンズ16を駆動する
ための駆動源であり、例えばDCモータやステッピング
モータで構成されている。また、駆動力伝達手段25は
第2モータ21で発生された駆動力を横ブレ補正レンズ
16に伝達するもので、複数のギヤ列で構成されてい
る。
【0050】DCモータやステッピングモータは、発生
した機械力(機械的振動)がギヤ等の駆動力伝達部材を
介してブレ補正レンズに伝達されるように構成されるの
で、VCMや圧電アクチュエータに比してブレ補正レン
ズの制御精度は低下するが、これらの駆動源よりもエネ
ルギー変換効率が高く、駆動時の電力消費を小さくでき
るので、非撮影時のブレ補正用の駆動源として採用され
ている。
【0051】第3モータ23及び第4モータ24はブレ
補正レンズ17(以下、縦ブレ補正レンズ17とい
う。)の駆動源である。第3モータ23は露光中におけ
るブレ補正で縦ブレ補正レンズ17を駆動するための駆
動源であり、第1モータ21と同様にVCMや圧電アク
チュエータで構成されている。第4モータ21は露光中
以外の期間におけるブレ補正で縦ブレ補正レンズ17を
駆動するための駆動源であり、第2モータ22と同様に
DCモータやステッピングモータで構成されている。ま
た、駆動力伝達手段26は第4モータ24で発生された
駆動力を縦ブレ補正レンズ17に伝達するもので、駆動
力伝達手段27と同様に複数のギヤ列で構成されてい
る。
【0052】第1モータ21〜第4モータ24の駆動は
レンズ制御部29により制御される。すなわち、レンズ
制御部29は、露光中以外の期間のブレ補正では第1モ
ータ20及び第3モータ23の駆動を制御してこれらの
モータの駆動力によりブレ補正レンズ16,17を変位
させ、露光中のブレ補正では第2モータ22及び第4モ
ータ24の駆動を制御してこれらのモータの駆動力によ
りブレ補正レンズ16,17を変位させる。
【0053】AFモータ27は焦点調節レンズ18の駆
動源であり、絞りモータ28は絞り19の駆動源であ
る。AFモータ27及び絞りモータ28は、例えばDC
モータやステッピングモータで構成されている。
【0054】レンズ制御部29は交換レンズ3内の光学
系の駆動を集中制御するもので、主として絞り19の開
口量、焦点調節レンズ18による結像レンズの焦点調節
及びブレ補正レンズ16,17によるブレ補正の制御を
行う。レンズ制御部29は、交換レンズ3がカメラ本体
2に装着されると、レンズ接点30を介してカメラ制御
部11に電気的に接続され、カメラ制御部11と所要の
データ及び信号(露出制御データ、ブレ補正の開始/終
了タイミング等の信号)を交信して上述の制御を行う。
【0055】次に、図3のフローチャートを用いて第1
の実施の形態に係る振れ補正機能付きカメラ1の撮影制
御について説明する。
【0056】シャッタボタン8が半押しされてS1スイ
ッチがオンになると(#1)、図略の測光センサにより
被写体輝度が検出され、この検出結果に基づいて露出制
御値(絞り19の開口量と図略のシャッタによる露光時
間)が算出される(#3)。続いて、算出された露出制
御値に基づきAFモータ27の駆動を制御して交換レン
ズ3内の結像レンズの焦点調節が行われ(#5)、角速
度センサ12からの出力に基づきカメラブレに起因する
フィルム面における被写体光像のブレ量が算出される
(#7)。
【0057】続いて、このブレ量に基づき第2モータ2
2及び第4モータ24の駆動を制御して横ブレ補正レン
ズ16及び縦ブレ補正レンズ17を変位させ、フィルム
面に結像される被写体光像のブレが補正される(#
9)。ファインダ接眼窓からはフィルム面に結像される
被写体光像と同一の光像が視認できるので、このブレ補
正動作により撮影者は撮影前にブレ補正された被写体光
像(すなわち、フィルムに露光されると推定される被写
体光像)を視認することができる。
【0058】続いて、シャッタボタン8が全押しされて
S2スイッチがオンになっているか否かが判別され(#
11)、S2がオンになっていなければ(#11でN
O)、ステップ#3に戻り、上述の撮影準備動作が繰り
返される(#3〜#11のループ)。
【0059】この撮影準備動作中にシャッタボタン8が
全押しされてS2スイッチがオンになると(#11でY
ES)、ステップ#3で算出された露出制御値に基づき
絞りモータ28の駆動を制御して交換レンズ3内の絞り
19の開口量が調節され(#13)、AFモータ27の
駆動を制御して交換レンズ3内の結像レンズの焦点調節
が行われる(#15)。続いて、角速度センサ12から
の出力に基づきカメラブレに起因するフィルム面におけ
る被写体光像のブレ量が算出され(#17)、フィルム
の露光が開始される(#19)。
【0060】また、露光開始と同時に算出されたブレ量
に基づき第1モータ21及び第3モータ23の駆動を制
御して横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17
を高精度に変位させ、フィルム面に結像される被写体光
像のブレが補正される(#21)。これによりブレの少
ない被写体光像の露光が行われる(#17〜#23のル
ープ)。そして、露光が終了すると(#23がYE
S)、撮影処理を終了する。
【0061】上記のように、第1の実施の形態では、高
精度のブレ補正が要求される撮影時のブレ補正では制御
精度の高い第1モータ21及び第3モータ23で横ブレ
補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17を駆動し、駆
動時間が比較的長く、ファインダでブレ補正を確認する
だけで撮影時ほどの高精度のブレ補正が要求されない非
撮影時のブレ補正では第1,第3モータ21,23より
も消費電力の小さい第2モータ22及び第4モータ24
で横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17を駆
動するようにしているので、制御精度の高い第1モータ
21及び第3モータ23のみで横ブレ補正レンズ16及
び縦ブレ補正レンズ17を駆動した場合に比してブレ補
正レンズの駆動電力を低減することができる。
【0062】図4は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成の第2の実施の形態を示す図であ
る。
【0063】第2の実施の形態に係る振れ補正カメラ1
は、縦方向のブレ成分に対して横方向のブレ成分が小さ
いことに鑑み、露光中は縦、横両方向についてブレ補正
を行うが、露光中以外の期間(非撮影時)においては、
縦方向についてのみブレ補正を行い、横方向については
ブレ補正を行わないようにしたものである。
【0064】従って、図4に示すブロック構成図は、図
2において、露光中以外の期間(非撮影時)における横
ブレ補正レンズ16の駆動源である第2モータ22及び
駆動力伝達手段25を削除したものである。
【0065】第2の実施の形態に係る振れ補正カメラ1
の撮影制御も図3に示すフローチャートに従って行うこ
とができるが、第2の実施の形態では第2モータ22を
有していないので、ステップ#9では第4モータ24の
みが駆動され、縦ブレ補正レンズ17のみを変位させて
フィルム面に結像される被写体光像のブレが補正される
ことになる。
【0066】第2の実施の形態は、第2モータ22及び
駆動力伝達手段25を備えていないので、この分、第1
の実施の形態に比して構成が簡単になり、小型化に寄与
する利点がある。
【0067】図5は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成の第3の実施の形態を示す図であ
る。
【0068】第3の実施の形態は、横方向のブレ成分が
縦方向のブレ成分より小さいことから、横方向について
は縦方向ほど高いブレ補正精度は要求されないと考えら
れるので、横ブレ補正レンズ16の駆動源の制御精度を
縦ブレ補正レンズ17の駆動源の制御精度よりも低くす
る一方、消費電流を小さくして、この分、ブレ補正レン
ズの駆動電力を低減するものである。
【0069】従って、図5は、図4において、横ブレ補
正レンズ16の駆動源である第1モータ21を第2モー
タ22及び駆動力伝達手段25に置き換えたものとなっ
ている。なお、第3の実施の形態も第2の実施の形態と
同様に図3のフローチャートに従って撮影制御を行うこ
とができ、この場合は第1モータ21に換えて第2モー
タ22及び駆動力伝達手段25が設けられているので、
ステップ#21では第2モータ22及び第3モータ23
の駆動を制御して横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正
レンズ17を変位させ、フィルム面に結像される被写体
光像のブレが補正されることになる。
【0070】図6は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成の第4の実施の形態を示す図であ
る。
【0071】第4の実施の形態は、第3の実施の形態に
おいて、縦ブレ補正レンズ17の駆動源である第4モー
タ24及び駆動力伝達手段26を除去し、カメラ1の小
型化及びブレ補正処理の制御の簡素化を図ったものであ
る。すなわち、第3の実施の形態は横ブレ補正レンズ1
6の駆動源を低消費電力タイプの第2モータ22及び駆
動力伝達手段25にすることにより、従来のように横ブ
レ補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17の駆動源を
高精度のVCM等で構成したものに比して消費電力の低
減を効果的に達成し得ることができるが、小型化、コン
パクト化の点で不利である。第4の実施の形態は、第3
の実施の形態において、消費電力の低減に優先してカメ
ラの小型化、ブレ補正制御の簡素化を図ったものであ
る。
【0072】従って、図6は、図5において、第4モー
タ24及び駆動力伝達手段26を除去したものとなって
いる。第4の実施の形態は、第3の実施の形態に比して
消費電力は若干、大きくなるが、第4モータ24及び駆
動力伝達手段26を除去した分、小型化が可能となって
いる。
【0073】第4の実施の形態も基本的に図3に示すフ
ローチャートに従って行うことができる。なお、第4の
実施の形態では第2モータ22及び第4モータ24を有
していないので、ステップ#9では第3モータ23のみ
が駆動され、縦ブレ補正レンズ17のみを変位させてフ
ィルム面に結像される被写体光像のブレが補正され、ス
テップ21では第2モータ22及び第3モータ23の駆
動を制御して横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正レン
ズ17を変位させ、フィルム面に結像される被写体光像
のブレが補正される。
【0074】図7は、本発明に係る振れ補正機能付きカ
メラ1のブロック構成の第5の実施の形態を示す図であ
る。
【0075】上述の第1の実施の形態は、横ブレ補正レ
ンズ16及び縦ブレ補正レンズ17のそれぞれに駆動特
性の異なる2種類のモータを設けているので、モータ数
が多くなり、交換レンズ3が大型化するという不利があ
る。第5の実施の形態は、横ブレ補正レンズ16及び縦
ブレ補正レンズ17にそれぞれ設けられた2種類のモー
タのうち、一方のモータをそれぞれAFモータと絞りモ
ータとに兼用することによりモータ数の増加を抑え、交
換レンズ3の大型化、コンパクト化の障害とならないよ
うにしたものである。
【0076】従って、図7は、図2において、AFモー
タ27及び絞りモータ28を除去し、第2モータ22と
横ブレ補正レンズ16及び焦点調節レンズ18との間に
駆動力切換手段31を、また、第4モータ22と縦ブレ
補正レンズ17及び絞りレンズ18との間に駆動力切換
手段32を設けたものである。
【0077】同図に示すように、DCモータもしくはス
テッピングモータからなる第2モータ22は、非撮影時
のブレ補正における横ブレ補正レンズ16の駆動源と焦
点調節レンズ18の駆動源とを兼用し、DCモータもし
くはステッピングモータからなる第4モータ24は、非
撮影時のブレ補正における縦ブレ補正レンズ17の駆動
源と絞りレンズ19の駆動源とを兼用している。
【0078】図8は、第2モータ22の駆動力を横ブレ
補正レンズ16と焦点調節レンズ18とに切換伝達する
機構を示す一実施形態の要部斜視図である。
【0079】同図において、フォーカスカム33は焦点
調節レンズ18を光軸Lの方向に進退可能に保持する円
筒状の部材で、交換レンズ3の鏡胴に回転可能に支持さ
れている。フォーカスカム33の周面適所に複数の弧状
のカム溝331が穿設され、後端には歯車332が形成
されている。焦点調節レンズ18(図では見えていな
い)はフォーカスカム33内に焦点調節レンズ18の支
持枠に突設されたピン333をカム溝331に嵌入させ
て取り付けられている。
【0080】フォーカスカム33の後端に形成された歯
車332には、DCモータ38の駆動力をフォーカスカ
ム33に伝達するための駆動力伝達部材34の一方端に
設けられた歯車341が噛合している。駆動力伝達部材
34の他方端に設けられた歯車342には、DCモータ
38(第2モータ22に相当)のロータ先端に固着され
た歯車37が対向配置され、歯車342と歯車37との
間に駆動力切換用の歯車36がDCモータ38のロータ
軸方向と平行(図8の矢印Rで示す方向)に移動可能に
設けられている。
【0081】歯車36はソレノイド等の駆動部材35に
より歯車342及び歯車37と噛合する位置(焦点調節
レンズ18の駆動位置)と、この噛合を解除し、DCモ
ータ38の駆動力を横ブレ補正用の光学系に伝達するた
めの伝達歯車39と噛合する位置(横ブレ補正レンズ1
6の駆動位置。図8の点線で示す状態参照)とに切り換
えられるようになっている。
【0082】歯車36が歯車342及び歯車37との噛
合位置に設定されると、DCモータ38の駆動力が歯車
37、36、駆動力伝達部材34及び歯車332を介し
てフォーカスカム33に伝達可能になり、フォーカスカ
ム33はDCモータ38の駆動力により回転する。フォ
ーカスカム33が回転すると、支持枠のピン333がカ
ム溝331を摺動して焦点調節レンズ18が光軸Lの方
向に直線運動し、これにより交換レンズ3内の結像レン
ズの焦点位置が変化する。
【0083】フォーカスカム33の光軸L上の後方位置
には横ブレ補正レンズ16が配置されている。横ブレ補
正レンズ16の支持枠42には横方向にロッド43が突
設され、このロッド43の先端にコ字型の永久磁石46
が配置されている。この永久磁石46は後述のコイル4
4とともに、横ブレ補正レンズ16の駆動源であるVC
Mを構成するものである。
【0084】ロッド43の上面適所はスプリングバネ4
5で永久磁石46に連結され、ブレ補正動作を停止させ
たときは、このスプリングバネ45によりロッド43が
永久磁石46に対する所定位置(すなわち、横ブレ補正
レンズ16の光軸が結像レンズの光軸Lと一致する位
置。以下、初期位置という。)に設定されるようになっ
ている。ロッド43の先端部の永久磁石46の磁極に対
向する位置にはコイル44が巻き付けられ、このコイル
44には図略のドライバから駆動電流が供給されるよう
なっている。
【0085】また、ロッド43の下面適所にラック43
1が形成され、このラック431にピニオン41が噛合
している。このピニオン41には歯車40が噛合し、更
に歯車40にはDCモータ38の駆動力をロッド43に
伝達するための歯車39が噛合している。歯車39は歯
車37に対向配置され、歯車39と歯車37との間に駆
動力切換用の歯車36が噛合可能になっている。
【0086】DCモータ38が歯車36を介してフォー
カスカム33に連結されている状態(図8の実線の状
態)では、横ブレ補正レンズ16はコイル44及び永久
磁石46からなるVCMで駆動される。すなわち、コイ
ル44に図略のドライバから電流が供給されると、永久
磁石46の磁界から当該コイル44に電流方向に応じた
横方向(図8の矢印Tの方向)の力が作用し、これによ
り横ブレ補正レンズ16が横方向に移動する。
【0087】従って、ブレ量に基づきコイル44に所定
の方向に所定の電流を流すことにより、横ブレ補正レン
ズ16を初期位置を中心に横方向に振動的に変位させる
ことができる。
【0088】一方、DCモータ38が歯車36を介して
横ブレ補正レンズ16の支持枠42に連結されている状
態(図8の点線の状態)では、横ブレ補正レンズ16は
当該DCモータ38で駆動される。すなわち、DCモー
タ38が回転すると、その回転力が歯車37、36、歯
車39,40、ピニオン41及びラック431を介して
ロッド43に伝達され、DCモータ38の回転方向に応
じてロッド43が横方向に直線運動し、これにより横ブ
レ補正レンズ16が横方向に移動する。
【0089】従って、ブレ量に基づきDCモータ38を
所定の方向に回転させることにより、横ブレ補正レンズ
16を初期位置を中心に横方向に振動的に変位させるこ
とができる。
【0090】図9は、第4モータ24の駆動力を縦ブレ
補正レンズ17と絞り19とに切換伝達する機構を示す
一実施形態の要部斜視図である。
【0091】第4モータ24の駆動力を縦ブレ補正レン
ズ17と絞り19とに切換伝達する機構は、焦点調節レ
ンズ18が絞り19に変わる点を除けば、基本的に第2
モータ22の駆動力を横ブレ補正レンズ16と焦点調節
レンズ18とに切換伝達する機構と同一である。
【0092】従って、図9に示すDCモータの駆動力を
切換伝達する機構は、図8において、フォーカスカム3
3を絞りユニット48に置き換えたものとなっている。
なお、支持枠42内のレンズは縦ブレ補正レンズ17と
なるので、DCモータ38、DCモータ38の駆動力を
切換伝達する伝達部材34〜37,39〜41及びVC
Mを構成する各部材43〜46は、図8において、ロッ
ド43が縦方向となるように(すなわち、矢印T方向が
縦方向となるように)光軸Lを中心に90°回転させた
配置となっている。
【0093】図9において、絞りユニット47は、図7
の絞り19に相当するものである。絞りユニット47
は、絞りカム48、絞り羽根(図では見えていない)及
び絞り台板49により構成されている。絞りカム48と
絞り台板49との間に絞り羽根が開閉可能に挾持され、
絞りカム48は絞り台板49に対して周方向に回動可能
に結合されている。絞り羽根は、5枚の羽根からなり、
各羽根の基端部は絞り台板49に回動可能に支持されて
いる。また、各羽根は、一方面の適所にピン50が突設
され、それらのピン50を絞りカム48に穿設された5
個の弧状のカム溝481にそれぞれ嵌入させて絞りカム
48と絞り台板49との間に取り付けられている。
【0094】絞りカム48の周縁適所には歯部482が
設けられ、この歯部482には、DCモータ38の駆動
力を絞りユニット48に伝達するための駆動力伝達部材
34の一方端に設けられた歯車341が噛合している。
【0095】歯車36はソレノイド等の駆動部材35に
より歯車342及び歯車37と噛合する位置(絞りユニ
ット47の駆動位置)と、この噛合を解除し、DCモー
タ38の駆動力を縦ブレ補正用の光学系に伝達するため
の伝達歯車39と噛合する位置(縦ブレ補正レンズ17
の駆動位置。図9の点線の状態参照)とに切り換えられ
るようになっているので、絞りユニット47の開口量の
調節は、歯車36を歯車342及び歯車37との噛合位
置に設定し、DCモータ38の駆動力を歯車37、3
6、駆動力伝達部材34及び歯部482を介して絞りカ
ム48に伝達し、当該絞りカム48を回動させて行われ
る。
【0096】すなわち、絞りカム48が回動すると、各
羽根のピン50がカム溝481を摺動して各羽根が基端
部の支持点を中心に回動し、これにより各羽根が開口部
471に迫り出して開口部471の開口量が変化する。
【0097】なお、縦ブレ補正レンズ17のVCM及び
DCモータ38による縦方向の駆動は、図8における横
ブレ補正レンズ16のVCM及びDCモータ38による
横方向の駆動と同一であるので、説明は省略する。
【0098】次に、図10,図11のフローチャートを
用いて第5の実施の形態に係る振れ補正機能付きカメラ
1の撮影制御について説明する。
【0099】シャッタボタン8が半押しされてS1スイ
ッチがオンになると(#31)、図略の測光センサによ
り被写体輝度が検出され、この検出結果に基づいて露出
制御値(絞り19の開口量と図略のシャッタによる露光
時間)が算出される(#33)。
【0100】続いて、駆動力切換手段31を介して第2
モータ22が焦点調節レンズ18に連結されるととも
に、駆動力切換手段32を介して第4モータ24が絞り
19に連結され(#35)、第4モータ24の駆動を制
御して交換レンズ3内の結像レンズの焦点調節が行われ
る(#37)。
【0101】続いて、駆動力切換手段31を介して第2
モータ22が横ブレ補正レンズ16に連結されるととも
に、駆動力切換手段32を介して第4モータ24が縦ブ
レ補正レンズ17に連結される(#39)。また、角速
度センサ12からの出力に基づきカメラブレに起因する
フィルム面における被写体光像のブレ量が算出され(#
41)、このブレ量に基づき第2モータ22及び第4モ
ータ24の駆動を制御して横ブレ補正レンズ16及び縦
ブレ補正レンズ17を変位させ、フィルム面に結像され
る被写体光像のブレが補正される(#43)。ファイン
ダ接眼窓からはフィルム面に結像される被写体光像と同
一の光像が視認できるので、このブレ補正動作により撮
影者は撮影前にブレ補正された被写体光像を視認するこ
とができる。
【0102】続いて、シャッタボタン8が全押しされて
S2スイッチがオンになっているか否かが判別され(#
45)、S2スイッチがオンになっていなければ(#4
5でNO)、ステップ#33に戻り、上述の撮影準備動
作が繰り返される(#33〜#45のループ)。
【0103】この撮影準備動作中にシャッタボタン8が
全押しされてS2スイッチがオンになると(#45でY
ES)、駆動力切換手段31を介して第2モータ22が
焦点調節レンズ18に連結され(#47)、ステップ#
33で算出された露出制御値に基づき第2モータ22の
駆動を制御して交換レンズ3内の絞り19の開口量が調
節されるとともに(#49)、第2モータ22の駆動を
制御して交換レンズ3内の結像レンズの焦点調節が行わ
れる(#51)。続いて、角速度センサ12からの出力
に基づきカメラブレに起因するフィルム面における被写
体光像のブレ量が算出され(#53)、フィルムの露光
が開始される(#55)。
【0104】また、露光開始と同時に算出されたブレ量
に基づき第1モータ21及び第3モータ23の駆動を制
御して横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17
を高精度に変位させ、フィルム面に結像される被写体光
像のブレが補正される(#57)。これによりブレの少
ない被写体光像の露光が行われる(#53〜#59のル
ープ)。そして、露光が終了すると(#59がYE
S)、撮影処理を終了する。
【0105】上記のように、第5の実施の形態では、第
2モータ22を横ブレ補正レンズ16と焦点調節レンズ
18の駆動源に兼用し、第4モータ24を縦ブレ補正レ
ンズ17と絞りレンズ19の駆動源に兼用するようにし
ているので、第1の実施の形態に比してモータ数が低減
し、交換レンズ3の小型化、コンパクト化が可能にな
る。
【0106】図12は、本発明に係る振れ補正機能付き
カメラ1のブロック構成の第6の実施の形態を示す図で
ある。
【0107】同図に示す第6の実施の形態は、図7にお
いて、第1モータ21を削除し、第5の実施の形態のよ
り小型化、簡素化を図ったものである。すなわち、上述
の第3の実施の形態と同様の考え方で、第5の実施の形
態において、横ブレ補正レンズ16の駆動源の制御精度
を縦ブレ補正レンズ17の駆動源の制御精度より低くす
る一方、消費電流を小さくして、この分、ブレ補正レン
ズの駆動電力を低減するようにしたものである。
【0108】第6の実施の形態も第5の実施の形態と同
様に図10,11のフローチャートに従って撮影制御を
行うことができる。なお、この場合は第1モータ21を
備えていないので、ステップ#51とステップ#53と
の間で第2モータ22を駆動力切換手段31を介して横
ブレ補正レンズ16に連結する処理が行われ、ステップ
#57では、ステップ#53で算出されたブレ量に基づ
き第2モータ22及び第3モータ23の駆動を制御して
横ブレ補正レンズ16及び縦ブレ補正レンズ17の変位
が行われる。
【0109】上記のように、第6の実施の形態は、上述
した第1〜第6の実施の形態の中で最もモータ数が少な
くなるので、電力消費の低減に加えて交換レンズ3の小
型化、コンパクト化も容易となる利点がある。
【0110】なお、上記実施の形態では一眼レフタイプ
のカメラについて説明したが、本発明は、レンズ一体型
のカメラにも適用することができる。更に、撮影画像の
記録媒体として銀塩フィルムを用いたカメラについて説
明したが、本発明は画像データを電気的、磁気的に記録
するデジタルカメラにも適用することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、振れ補正機能付き
カメラにおいて、ブレ補正光学手段の駆動源である第1
の駆動力発生手段と第1の駆動力発生手段よりも制御精
度は低いが、消費電力の小さい第2の駆動力発生手段を
設け、露光中は第1の駆動力発生手段でブレ補正光学手
段を駆動し、露光中以外は第2の駆動力発生手段でブレ
補正光学手段を駆動するようにしたので、常時、第1の
駆動力発生手段でブレ補正光学手段を駆動する従来のも
のに比してブレ補正による消費電力を低減することがで
きる。
【0112】また、第2の駆動力発生手段を焦点調節光
学手段又は光量調節手段の駆動源と兼用するようにした
ので、駆動力発生手段の数の増加が抑えられ、カメラの
大型化、複雑化を抑制することができる。
【0113】また、横方向の成分と縦方向の成分とにブ
レを分解し、各方向についてブレ補正光学手段を駆動し
てブレ補正を行う振れ補正機能付きカメラにおいて、高
精度のブレ補正が要求されない露光中以外においては、
一方の方向のブレ補正光学手段の駆動を禁止するように
したので、両方向についてブレ補正光学手段を駆動する
場合に比して消費電力を低減することができる。
【0114】特に、ブレの少ない横方向のブレ補正光学
手段の駆動を禁止するようにしたので、ブレ補正効果を
低下させることなく消費電力を低減することができる。
【0115】更に、横方向のブレ補正光学手段に対する
第1の駆動手段と縦方向のブレ補正手段に対する第2の
駆動手段との駆動特性を異ならせ、特に第1の駆動手段
は第2の駆動手段より制御精度は低いが、消費電力を小
さくしたので、上記同様にブレ補正効果を低下させるこ
となく消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振れ補正機能付きカメラの外観を
示す前側から見た斜視図である。
【図2】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成の第1の実施の形態を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係る振れ補正機能付きカメ
ラの撮影制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成の第2の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成の第3の実施の形態を示す図である。
【図6】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成の第4の実施の形態を示す図である。
【図7】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロッ
ク構成の第5の実施の形態を示す図である。
【図8】第2モータの駆動力を横ブレ補正レンズと焦点
調節レンズとに切換伝達する機構を示す一実施形態の要
部斜視図である。
【図9】第4モータの駆動力を縦ブレ補正レンズと絞り
とに切換伝達する機構を示す一実施形態の要部斜視図で
ある。
【図10】第5の実施の形態に係る振れ補正機能付きカ
メラの撮影制御を示すフローチャートである。
【図11】第5の実施の形態に係る振れ補正機能付きカ
メラの撮影制御を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る振れ補正機能付きカメラのブロ
ック構成の第6の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 カメラ本体 3 交換レンズ 4,10 液晶表示部 5 モード選択ボタン 6 セルフタイマボタン 7 メインスイッチ 8 シャッタボタン 11 カメラ制御部(判別手段) 12 角速度センサ(ブレ情報検出手段、第1,第2の
ブレ情報検出手段) 13 位置検出センサ 14,15 信号処理回路 16 ブレ補正レンズ(ブレ補正光学手段,第1のブレ
補正光学手段) 17 ブレ補正レンズ(ブレ補正光学手段,第2のブレ
補正光学手段) 18 焦点調節レンズ(焦点調節光学手段) 19 絞り(光量調節手段) 20 メンズメモリ 21 第1モータ(第1の駆動力発生手段、第1の駆動
手段) 22 第2モータ(第2の駆動力発生手段) 23 第3モータ(第1の駆動力発生手段,第2の駆動
手段) 24 第4モータ(第2の駆動力発生手段) 25,26 駆動力伝達手段 27 AFモータ 28 絞りモータ 29 レンズ制御部(駆動制御手段,ブレ補正禁止手
段) 30 レンズ接点 31,32 駆動力切換手段 33 フォーカスカム 34 駆動力伝達部材 35 駆動部材 36,37,39,40 歯車 38 DCモータ 41 ピニオン 42 支持枠 43 ロッド 44 コイル 45 スプリングバネ 46 磁石 47 絞りユニット 48 絞りカム 49 絞り台板 50 ピン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被露光部材の露光面における被写体光像
    のブレを補正し得る振れ補正機能付きカメラにおいて、 上記被露光部材の露光面における被写体光像のブレに関
    する情報を検出するブレ情報検出手段と、 上記被写体光像のブレを補正するためのブレ補正光学手
    段と、 上記ブレ補正光学手段に対する駆動力を発生する第1の
    駆動力発生手段と、 上記第1の駆動手段よりも制御精度は低いが、消費電力
    の小さい上記ブレ補正光学手段に対する駆動力を発生す
    る第2の駆動力発生手段と、 上記被露光部材が露光中であるか否かを判別する判別手
    段と、 上記被露光部材の露光面における被写体光像のブレを補
    正するべく、上記被露光部材が露光中のときは、上記ブ
    レ情報検出手段で検出されたブレに関する情報に基づき
    上記第1の駆動力発生手段の駆動を制御して上記ブレ補
    正光学手段を駆動し、上記被露光部材が露光中以外のと
    きは、上記ブレ情報検出手段で検出されたブレに関する
    情報に基づき上記第2の駆動力発生手段の駆動を制御し
    て上記ブレ補正光学手段を駆動する駆動制御手段と、を
    備えたことを特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、 被写体光像の結像位置を被露光部材の露光面に調節する
    焦点調節光学手段と、 第2の駆動力発生手段で発生された駆動力をブレ補正光
    学手段と上記焦点調節光学手段とに切換伝達する駆動力
    切換手段とを備え、 上記第2の駆動力発生手段は、上記焦点調節光学手段の
    駆動源を兼用するものであることを特徴とする振れ補正
    機能付きカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、 露光部材の露光面への入射光量を調節する光量調節手段
    と、 第2の駆動力発生手段で発生された駆動力をブレ補正光
    学手段と上記光量調節手段とに切換伝達する駆動力切換
    手段とを備え、 第2の駆動力発生手段は、上記光量調節手段の駆動源を
    兼用するものであることを特徴とする振れ補正機能付き
    カメラ。
  4. 【請求項4】 被露光部材の露光面における被写体光像
    の横方向のブレに関する情報を検出する第1のブレ情報
    検出手段と、 上記被露光部材の露光面における被写体光像の縦方向の
    ブレに関する情報を検出する第2のブレ情報検出手段
    と、 上記被写体光像の横方向のブレを補正するための第1の
    ブレ補正光学手段と、 上記被写体光像の縦方向のブレを補正するための第2の
    ブレ補正光学手段と、 上記第1のブレ情報検出手段で検出された横方向のブレ
    に関する情報に基づき上記第1のブレ補正光学手段を駆
    動する第1の駆動手段と、 上記第2のブレ情報検出手段で検出された縦方向のブレ
    に関する情報に基づき上記第2のブレ補正光学手段を駆
    動する第2の駆動手段とを備え、 上記被露光部材の露光面における被写体光像のブレを補
    正し得る振れ補正機能付きカメラにおいて、 上記被露光部材が露光中であるか否かを判別する判別手
    段と、 上記被露光部材が露光中以外のときは、上記被写体光像
    の一方の方向のブレ補正を禁止するブレ補正禁止手段
    と、を備えたことを特徴とする振れ補正機能付きカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、ブレ補正が禁止される方向は横方向であるこ
    とを特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
  6. 【請求項6】 被露光部材の露光面における被写体光像
    の横方向のブレに関する情報を検出する第1のブレ情報
    検出手段と、 上記被露光部材の露光面における被写体光像の縦方向の
    ブレに関する情報を検出する第2のブレ情報検出手段
    と、 上記被写体光像の横方向のブレを補正するための第1の
    ブレ補正光学手段と、 上記被写体光像の縦方向のブレを補正するための第2の
    ブレ補正光学手段と、 上記第1のブレ情報検出手段で検出された横方向のブレ
    に関する情報に基づき上記第1のブレ補正光学手段を駆
    動する第1の駆動手段と、 上記第2のブレ情報検出手段で検出された縦方向のブレ
    に関する情報に基づき上記第2のブレ補正光学手段を駆
    動する第2の駆動手段とを備え、 上記被露光部材の露光面における被写体光像のブレを補
    正し得る振れ補正機能付きカメラにおいて、 上記第1の駆動手段と上記第2の駆動手段とは駆動特性
    が異なることを特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の振れ補正機能付きカメラ
    において、第1の駆動手段は、第2の駆動手段よりも制
    御精度は低いが、消費電力が小さい駆動特性を有するこ
    とを特徴とする振れ補正機能付きカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008268700A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Konica Minolta Opto Inc レンズ鏡胴及び撮像装置
US8159542B2 (en) 2005-11-11 2012-04-17 Panasonic Corporation Interchangeable lens, camera system, and its control method
JP2014008129A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Newgin Co Ltd 遊技機

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