JP2000203228A - 車両のフロントサスペンション装置 - Google Patents

車両のフロントサスペンション装置

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JP2000203228A
JP2000203228A JP11008367A JP836799A JP2000203228A JP 2000203228 A JP2000203228 A JP 2000203228A JP 11008367 A JP11008367 A JP 11008367A JP 836799 A JP836799 A JP 836799A JP 2000203228 A JP2000203228 A JP 2000203228A
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lower arm
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vehicle
wheel
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JP11008367A
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Kenichiro Muraoka
健一郎 村岡
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダブルピボット式サスペンションとしての機能
を損なうことなく、また、高周波ロードノイズの増加及
び乗り心地の悪化を伴わずに、主に車両前後方向の力を
受ける第2ロアアームの低周波ロードノイズを低減す
る。 【解決手段】第1ロアアーム3と第2ロアアーム4をサ
ブリンク5で連結する。そのサブリンク5のリンク軸線
L3を、第2ロアアーム4のリンク軸線L2に垂直で且
つ当該第2ロアアーム4の重心Gを通る直線に一致若し
くは近づけて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロアアーム構造に
特徴を有する車両のフロントサスペンション装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフロントサスペンション装置に
は、例えば図13に示すロアアーム構造を採用して、キ
ングピン軸の下方設定点P3を、ロアアーム3,4の各
車輪側連結点P11,P12よりも車幅方向外方に位置
させるものがある。すなわち、このフロントサスペンシ
ョン装置は、ロアアームを、主に車両横方向の力を受け
る第1ロアアーム3と、主に車両前後方向の力を受ける
第2ロアアーム4とから構成して、第1ロアアーム3に
おける車輪側連結点P11と車体側連結点P12を通る
直線L1と、第2ロアアーム4の車輪側連結点P21と
車体側連結点P22を通る直線L2との交点P3を、各
ロアアーム3,4の車輪側連結点P11,P12よりも
車幅方向外側に位置させて、この交点P3を仮想キング
ピン軸の下方設定点とする、いわゆるダブルピボット式
のサスペンションである。
【0003】ここで、以下の説明では、一つのリンク部
材における2つの連結点を通る直線、若しくは2つの連
結点を結ぶ直線を、適宜,リンク軸線と呼称する。例え
ば、第2ロアアーム4の車輪側連結点P12と車体側連
結点P22を通る直線を、第2ロアアーム4のリンク軸
線L2と呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにロアアー
ムを2本のアーム3,4として仮想キングピン軸の下方
設定点P3を規制するフロントサスペンション装置にあ
っては、車輪が転舵した際に第2ロアアーム4が車輪と
干渉することを避けるため、及び、車輪の上下揺動時に
第2ロアアーム4がタイロッドと干渉することを避ける
ために、平面視,第2ロアアーム4を第1ロアアーム3
側へ湾曲した形状に設計する必要がある。この結果、第
2ロアアーム4の重心位置は、車輪側連結点P12と車
体側連結点P22を結ぶリンク軸線L2から第1ロアア
ーム3側にオフセットした位置に在るため、当該第2ロ
アアーム4は、リンク軸線L2回りの回転変位を起こし
やすく、低い周波数で回転共振を起こしてロードノイズ
が悪化する可能性がある。
【0005】この問題の解決手段として、第2ロアアー
ム4の車体側連結部4a(例えば弾性ブッシュ)の連結
軸回りの捻り剛性を上げることが考えられるが、この場
合には、当該連結部4aにおける他の方向の剛性も上が
るために、高周波域のロードノイズが増加したり乗り心
地が悪化するといった可能性が高い。ここで、第1ロア
アーム3と第2ロアアーム4とをサブリンク50で連結
したフロントサスペンション装置として、図14に示す
ような特開平5−201217号公報で提案されている
ものがあるが、本発明とは目的が異なり、また、サブリ
ンク50と各ロアアーム3,4とは、それぞれボールジ
ョイント51を介して連結されているために、第2ロア
アーム4のリンク軸線L2回りの捻り剛性を向上させる
効果はない。
【0006】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、ダブルピボット式サスペンションとし
ての機能を損なうことなく、また、高周波ロードノイズ
の増加及び乗り心地の悪化を伴わずに、主に車両前後方
向の力を受ける第2ロアアームのリンク軸線回りの捻り
剛性を向上させて、低周波ロードノイズが低減できるフ
ロントサスペンション装置を提供することを課題として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、車輪を回転自在に支持
する車輪支持部材と、車体側連結部を車体側部材へ上下
揺動可能に連結して略車幅方向に延びると共に車輪側連
結部を上記車輪支持部材に連結する第1ロアアームと、
その第1ロアアームよりも車両前後方向後方で車体側部
材へ上下揺動可能に連結し且つ車輪側連結部を上記車輪
支持部材に連結する第2ロアアームと、を備えて、上記
第1ロアアームの車体側連結点及び車輪側連結点を通る
直線と、第2ロアアームの車体側連結部及び車輪側連結
点を通る直線との交点により仮想キングピン軸の下方設
定点を構成する車両のフロントサスペンション装置にお
いて、第1ロアアームと第2ロアアームをサブリンクで
連結し、そのサブリンクにおける第1ロアアーム及び第
2ロアアームとの各連結点を通る直線は、第2ロアアー
ムの車輪側連結点と車体側連結点とを結ぶ線に垂直若し
くは略垂直となっていると共に第2ロアアームの重心若
しくはその近傍を通ることを特徴とする車両のフロント
サスペンション装置を提供するものである。
【0008】次に、請求項2に記載した発明は、車輪を
回転自在に支持する車輪支持部材と、車体側連結部を車
体側部材へ上下揺動可能に連結して略車幅方向に延びる
と共に車輪側連結部を上記車輪支持部材に連結する第1
ロアアームと、その第1ロアアームよりも車両前後方向
前方で車体側部材へ上下揺動可能に連結し且つ車輪側連
結部を上記車輪支持部材に連結する第2ロアアームと、
を備えて、上記第1ロアアームの車体側連結点及び車輪
側連結点を通る直線と、第2ロアアームの車体側連結部
及び車輪側連結点を通る直線との交点により仮想キング
ピン軸の下方設定点を構成する車両のフロントサスペン
ション装置において、第1ロアアームと第2ロアアーム
をサブリンクで連結し、そのサブリンクにおける第1ロ
アアーム及び第2ロアアームとの各連結点を通る直線
は、第2ロアアームの車輪側連結点と車体側連結点とを
結ぶ線に垂直若しくは略垂直となっていると共に第2ロ
アアームの重心若しくはその近傍を通ることを特徴とす
る車両のフロントサスペンション装置を提供するもので
ある。
【0009】次に、請求項3に記載した発明は、請求項
1又は請求項2に記載した構成に対し、上記サブリンク
を、第1ロアアーム及び第2ロアアームにそれぞれ、弾
性ブッシュを介して連結し、その各弾性ブッシュの軸
は、それぞれ上下方向を向いていることを特徴とするも
のである。次に、請求項4に記載した発明は、請求項3
に記載した構成に対して、上記弾性ブッシュのうち少な
くとも一方は、ロアアーム側の取付け部に圧入されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】次に、請求項5に記載した発明は、請求項
3に記載した構成に対して、上記弾性ブッシュのうち少
なくとも一方は、サブリンク側の取付け部に圧入されて
いることを特徴とするものである。次に、請求項6に記
載した発明は、請求項1又は請求項2に記載した構成に
対して、第1ロアアームとサブリンクとを、軸を上下方
向に向けた弾性ブッシュを介して連結し、第2ロアアー
ムとサブリンクとを、回転軸を上下方向に向けた滑り軸
受を介して連結したことを特徴とするものである。
【0011】次に、請求項7に記載した発明は、請求項
1又は請求項2に記載した構成に対して、上記サブリン
クを、第1ロアアーム及び第2ロアアームにそれぞれ、
回転軸を上下方向に向けた滑り軸受を介して連結すると
共に、上記サブリンクに対し、当該サブリンクにおける
第1ロアアーム及び第2ロアアームとの各連結点を結ぶ
直線方向に沿って伸縮可能な長さ調整機構を設けること
を特徴とするものである。
【0012】次に、請求項8に記載した発明は、請求項
7に記載した構成に対して、上記長さ調整機構は、サブ
リンクにおける第1ロアアーム側の第1スライド部材
と、サブリンクにおける第2ロアアーム側の第2スライ
ド部材とを備えて、その両スライド部材は、ともに上記
伸縮方向に軸を向けて配置される共に、第1スライド部
材は、相対的に第2スタイド部材に案内されて上記伸縮
方向にのみ相対移動可能となっていることを特徴とする
ものである。
【0013】次に、請求項9に記載した発明は、請求項
7に記載した構成に対し、上記長さ調整機構は、弾性体
の変形により伸縮可能となっていることを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る発明を採用すると、第2
ロアアームの重心若しくはその近傍を通る直線上にリン
ク軸線が配置されたサブリンクを介して第1ロアアーム
と第2ロアアームとが連結されるので、第2ロアアーム
の車体側連結部材の剛性を低く設定していても、第2ロ
アアームにおける車輪側連結部と車体側連結部を結ぶリ
ンク軸線回りの捻り剛性を、効果的に高く設定すること
ができる。この結果、効果的に低周波のロードノイズ及
び高周波のロードノイズの抑制、及び乗り心地悪化の抑
制を両立することができるという効果がある。
【0015】さらに、サブリンクのリンク軸線を、第2
ロアアームのリンク軸線に対して垂直若しくは略垂直に
配置したので、第2ロアアームのリンク軸線回りの変位
と、その第2ロアアームのリンク軸線に垂直な軸線(サ
ブリンクのリンク軸線)回りの変位とは連成しない。こ
の結果、第2ロアアーム及びサブリンクの共振周波数の
チューニングが容易となり、第2ロアアームにおける低
周波のロードノイズ性能設計上,有利となるという効果
がある。
【0016】次に、請求項2に係る発明を採用すると、
第1ロアアームよりも車両前後方向前方に第2ロアアー
ムが配置されているフロントサスペンション装置であっ
ても、上記請求項1に係る発明と同じ作用・効果を得る
ことができるという効果がある。次に、請求項3に係る
発明を採用すると、サブリンクと各ロアアームとをそれ
ぞれ弾性ブッシュを介して連結することで、サブリンク
及び各ロアアームの組み付け誤差を弾性ブッシュで吸収
できる。この結果、製造が容易になる。
【0017】さらに、各弾性ブッシュの軸を上下方向に
向けることで、第2ロアアームのリンク軸線回りの回転
変位を有効に抑えつつ、転舵による第1ロアアーム及び
第2ロアアームの相対変位を各弾性ブッシュの捻り剛性
により吸収することができる。また、弾性ブッシュの捻
り剛性はこじり剛性と比較して通常,かなり低いので、
ブッシュの軸方向を他の方向と一致させて配置する場合
よりも自然な操蛇フィーリングを得ることができる。
【0018】次に、請求項4に係る発明を採用すると、
弾性ブッシュをロアアーム側の取付け部に圧入すること
で、その弾性ブッシュの軸長を長くしてもリンクレイア
ウトに与える影響が小さくなり、つまり弾性ブッシュの
軸長を長く設定可能となるため、第2ロアアームにおけ
るリンク軸線回りの捻り剛性を有効に高くすることがで
きるという効果がある。
【0019】次に、請求項5に係る発明を採用すると、
弾性ブッシュをサブリンク側の取付け部に圧入すること
で、対応するロアアームの取付け部には連結のためのボ
ルト貫通用の穴だけを設定すれば良いため、サブリンク
と連結しても、ロアアームとして要求される強度を容易
に確保することができるという効果がある。次に、請求
項6に係る発明を採用すると、第1ロアアームとサブリ
ンクとの連結部に設けた弾性ブッシュによって、組み付
け誤差が吸収できて製造が容易になると共に転蛇による
両ロアアームの変位を吸収することができるので自然な
操舵フィーリングを得ることができるという効果があ
る。
【0020】さらに、第2ロアアームの重心の近くに位
置する第2ロアアームとサブリンクの連結部に、弾性ブ
ッシュよりも捻り剛性が高い滑り軸受を用いることで、
第2ロアアームのリンク軸線回りの捻り剛性をより高く
できるという効果がある。次に、請求項7に係る発明を
採用すると、第1ロアアームと第2ロアアームとをサブ
リンクで連結しても、長さ調整機構によって、サブリン
クにおける第1ロアアーム及び第2ロアアームとの各連
結部間の距離が伸縮可能となるので、組み付け誤差、及
び、転舵による両ロアアームの相対変位を吸収すること
ができる。この結果、組付けが容易となり、また、自然
な操舵フィーリングを得ることができるという効果があ
る。
【0021】さらに、サブリンクと各ロアアームとをそ
れぞれ上下軸回りに回転可能な滑り軸受で連結している
ので、さらに第2ロアアームのリンク軸線回りの捻り剛
性を高くできるという効果がある。請求項8に係る発明
を採用することで、上記長さ調整機構を実現できるとい
う効果がある。
【0022】請求項9に係る発明を採用することで、上
記長さ調整機構を実現できるという効果がある。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。先ず、第1の実施形態の構成を図面を参照しつつ
説明する。図1は、前輪左側に配設されたフロントサス
ペンション装置における本発明に基づくロアアーム構造
を示す図である。前輪右側に配設されるフロントサスペ
ンション装置も同様な構成となっている。
【0024】その構成は、車輪1がナックル等からなる
車輪支持部材2に回転自在に支持されている。その車輪
支持部材2には、車幅方向に延在する第1ロアアーム3
の車輪側連結部3aが連結部材を介して揺動可能に連結
している。その第1ロアアーム3の車体側連結部3b
は、弾性ブッシュを介して図示しない車体側部材に揺動
可能に連結される。この第1ロアアーム3は、主に車両
横方向の力を受けるものである。
【0025】また、上記第1ロアアーム3よりも車両前
後方向前方に第2ロアアーム4が配置されている。その
第2ロアアーム4の車輪側連結部4aは、連結部材を介
して上記車輪支持部材2に揺動可能に連結している。そ
の第2ロアアーム4の車体側連結部4bは、弾性ブッシ
ュを介して図示しない車体側部材に揺動可能に連結され
ている。
【0026】上記第2ロアアーム4は、車輪転蛇の際に
車輪1との干渉を防止するため、車輪側連結点P21と
車体側連結点P22を結ぶリンク軸線L3に対して略車
幅方向内側(第1ロアアーム3側)に湾曲した略L字形
状となっている。このため、第2ロアアーム4の重心G
は、第2ロアアーム4のリンク軸線L3から第1ロアア
ーム3側にオフセットした位置に在る。ここで、第2ロ
アアーム4は主に車輪1に作用する車両前後方向の力を
受ける役割を担うことから、乗り心地性能を考慮する
と、第2ロアアーム4の車体側連結点P12の部材剛性
はできるだけ低く設定することが望ましい。
【0027】そして、第1ロアアーム3のリンク軸線L
1と第2ロアアーム4のリンク軸線L2との交点P3
が、両ロアアーム3,4の車輪側連結点P11,P21
よりも車幅方向外側に配置するように設定されて、当該
交点P3によって仮想キングピン軸の下方設定点が規制
される。また、第1ロアアーム3と第2ロアアーム4と
は、サブリンク5を介して連結している。そのサブリン
ク5における両ロアアーム3,4との各連結点を結ぶリ
ンク軸線L3は、第2ロアアーム4のリンク軸線L2に
対して垂直かつ第2ロアアーム4の重心Gを通る直線と
ほぼ一致するように配置されている。
【0028】次に、サブリンク5の構成、及びサブリン
ク5とロアアーム3,4との連結構造について説明す
る。サブリンク5は、図2に示すように、棒状のリンク
部材であって、その両端部にはそれぞれ取付け部を構成
する円筒部6が設けられている。その各円筒部6内には
それぞれ弾性ブッシュ7が圧入され、その弾性ブッシュ
7の内径面には内筒8が設けられている。また、第1ロ
アアーム3におけるサブリンク5との連結部には、図3
に示すように、軸を上下にした貫通穴9が開口してい
る。第2ロアアーム4におけるサブリンク5との連結部
にも、第1ロアアーム3と同様に、軸を上下にした取付
け穴が開口している(不図示)。
【0029】そして、貫通穴9の上側に当該取付け穴9
と同軸に上記内筒8を配置した状態で、両者9,8を取
付けボルト10が貫通することで、第1ロアアーム3と
サブリンク5とが連結している。符号11はナットを、
符号12はワッシャをそれぞれ表している。サブリンク
5と第2ロアアーム4も同様な構成で連結している。こ
れによって、各ロアアーム3,4とサブリンク5とは、
それぞれ軸を上下に向けた弾性ブッシュ7を介して連結
した構成となる。
【0030】次に、上記構成の作用・効果等について説
明する。本実施形態のフロントサスペンション装置で
は、第1ロアアーム3と第2ロアアーム4を、第2ロア
アーム4の重心Gを通る線上に配置されたサブリンク5
を介して連結している。この結果、乗り心地を考慮して
第2ロアアーム4の車体側連結部4bの部材剛性を低く
設定していても、第2ロアアーム4について、当該第2
ロアアーム4のリンク軸線L2回りの捻り剛性を有効に
高く設定することができる。
【0031】すなわち、第2ロアアーム4の車体側連結
部4bの部材剛性を低く設定することで、高周波のロー
ドノイズを低減し且つ乗り心地の悪化を回避しつつ、第
2ロアアーム4のリンク軸線L2回りの捩じり剛性も高
く設定できることで、低周波のロードノイズの低減も図
ることができる。しかも、サブリンク5のリンク軸線L
3は、第2ロアアーム4の重心G若しくはその近傍を通
るので、有効に第2ロアアーム4のリンク軸線L2回り
の捩じり剛性が高く設定することができる。
【0032】さらに、サブリンク5のリンク軸線L3
を、第2ロアアーム4のリンク軸線L2に垂直、つまり
直交させたことで、第2ロアアーム4のリンク軸線L2
回りの変位と、当該サブリンク5のリンク軸線L3回り
の変位は連成しない。この結果、第2ロアアーム4と第
1ロアアーム3とをサブリンク5で連結しても、第2ロ
アアーム4の共振周波数のチューニングが容易となり、
低周波のロードノイズ性能設計上,有利な構成となって
いる。
【0033】また、本実施形態では、各ロアアーム3,
4とサブリンク5を弾性ブッシュ7を介して連結するこ
とで、ロアアームの組み付け誤差が弾性ブッシュ7の撓
みで吸収できるため、製造が容易になる。また、各弾性
ブッシュ7の軸を上下方向に向けているため、弾性ブッ
シュ7を介しても有効に第2ロアアーム4のリンク軸線
L2回りの捩じり剛性が高く設定できると共に、車輪転
舵による第1ロアアーム3及び第2ロアアーム4の相対
変位が弾性ブッシュ7の捻り剛性により吸収することが
できる。このとき、弾性ブッシュ7の捻り剛性はこじり
剛性と比べて通常かなり低いので、弾性ブッシュ7の軸
方向を他の方向と一致させて配置する場合と比較して自
然な操蛇フィーリングを得ることができる。
【0034】また、本実施形態では、弾性ブッシュ7を
サブリンク5の筒部6(取付け部)に圧入しているの
で、各ロアアーム3,4にはボルト10が貫通するため
の取付け穴9を取付け部として設ければ良い。このた
め、サブリンク5との取付け部をロアアーム3,4に設
ける場合であっても、ロアアーム3,4として要求され
る強度を容易に確保することができる。
【0035】ここで、上記実施形態では、サブリンク5
として棒状の部品を例示したが、これに限定されるもの
ではない。サブリンク5は、板状であっても良いし、途
中が湾曲等していても良い。要は、サブリンク5におけ
る第1ロアアーム3及び第2ロアアーム4との各連結点
を通る直線、つまりサブリンク5のリンク軸線L3が、
第2ロアアーム4のリンク軸線L2に垂直若しくは略垂
直となっていると共に第2ロアアーム4の重心G若しく
はその近傍を通れば良い。但し、サブリンク5の重心G
が、サブリンク5のリンク軸線L3上にあることが好ま
しい。
【0036】また、サブリンク5と各ロアアーム3,4
との連結は、弾性ブッシュ7を介装させずに軸を上下に
した取付けボルトで直線,連結しても良いが、上記弾性
ブッシュ7を介装させた場合の方が、組み付け誤差の吸
収による製造容易性等の点で有利である。次に、第2の
実施形態を図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1
の実施形態と同様な部品等については、同一の符号を付
してその詳細は省略する。
【0037】本実施形態の基本構成は、上記第1実施形
態と同様であるが、サブリンク5の各ロアアーム3,4
との連結構造が異なる。この第2実施形態は、図4に示
すように、ロアアーム3の取付け部側に弾性ブッシュ7
を圧入した例である。サブリンク5の両端部に設けられ
る取付け部21は、図5に示すように、それぞれ断面コ
字形状をしていて、ロアアーム3,4を挟んで上下に対
向する一対の板部材21aに、それぞれボルト穴21b
が開口している。
【0038】また、第1ロアアーム3におけるサブリン
ク5との連結部には、軸を上下にした貫通穴9が開設
し、その貫通穴9には同軸に外筒部材20が固定され
て、ロアアーム側の取付け部が構成されている。上記外
筒部材20内には、同軸に弾性ブッシュ7が圧入されて
いる。そして、外筒部材20つまり弾性ブッシュ7と同
軸に上記一対の板部材21aに設けたボルト穴21bを
配置した状態で取付けボルト10を貫通させることで両
者を連結する。
【0039】これによって、各ロアアーム3,4とサブ
リンク5とは軸を上下にした弾性ブッシュ7を介して連
結される。第2ロアアーム4とサブリンク5との連結構
造も同様な構成である。また、その他の構成は、第1実
施形態と同様である。本実施形態では、ロアアーム3,
4側の取付け部に弾性ブッシュ7を圧入しているので、
各弾性ブッシュ7の軸長を長くしてもロアアーム3,4
の上側や下側に突出する部分が小さいためリンクレイア
ウトに与える影響が小さい。従って、上記第1実施形態
と比較して弾性ブッシュ7の軸長を長くできるので、よ
り第2ロアアーム4のリンク軸線L2回りの捻り剛性を
高くすることができる。
【0040】その他の作用・効果は、上記第1実施形態
と同様である。ここで、上記サブリンク5の取付け部の
構造は、上記構成に限定されず、例えば、上記第1実施
形態と同様な構造であっても構わない。次に、第3実施
形態を図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1の実
施形態と同様な部品等については、同一の符号を付して
その詳細は省略する。
【0041】本実施形態の基本構成は、上記各実施形態
と同様であるが、サブリンク5の各ロアアーム3,4と
の連結構造が異なる。本実施形態では、図6に示すよう
に、サブリンク5と第1ロアアーム3とは、上記第1実
施形態又は第2実施形態と同様な構造が採用されて、軸
を上下に向けた弾性ブッシュ7を介して連結されてい
る。
【0042】また、サブリンク5と第2ロアアーム4と
は、回転軸を上下方向に向けた滑り軸受25を介して連
結されている。なお、滑り軸受25は、回転軸回りにの
み回転可能に支承するものである。その他の構成は、上
記各実施形態と同様である。この第3実施形態では、第
2ロアアーム4の重心Gから遠位にある第1ロアアーム
3とサブリンク5との連結を弾性ブッシュ7を介して行
うことで、組み付け誤差を弾性ブッシュ7の撓みで吸収
できる結果、製造が容易になる。また、車輪転蛇による
両ロアアーム3,4の相対変位を弾性ブッシュ7により
吸収することができるので自然な操舵フィーリングを得
ることができる。
【0043】さらに、第2ロアアーム4の重心Gに近い
第2ロアアーム4とサブリンク5の連結部材に、弾性ブ
ッシュ7と比較して捻り剛性が高い滑り軸受25を用い
たことにより、第1実施形態及び第2実施形態と比較し
て、第2ロアアーム4のリンク軸線L2回り捻り剛性を
更に高く設定できる。他の作用・効果は、上記各実施形
態と同様である。
【0044】なお、上記滑り軸受25は、回転軸方向に
も滑り可能となっていても良い。次に、第4の実施形態
を図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と
同様な部品等については、同一の符号を付してその詳細
は省略する。本実施形態の基本構成は、上記各実施形態
と同様であるが、図7に示すように、サブリンク5の各
ロアアーム3,4とをそれぞれ滑り軸受25を介して連
結している。その各滑り軸受25は、回転軸を上下に設
定されて、回転軸回りに滑り変位可能となっている。
【0045】また、上記サブリンク5は、長手方向中央
部に長さ調整機構26を備える。この長さ調整機構26
によって、サブリンク5はリンク軸線L3方向に沿って
伸縮可能となっていると共に、サブリンク5における第
1ロアアーム3との連結部及び第2ロアアーム4のとの
連結部がリンク軸線L3回りに相対回転変位可能となっ
ている。
【0046】すなわち、両ロアアーム3,4におけるサ
ブリンク5との連結部は、サブリンク5のリンク軸線L
3方向に沿って、接近・離隔可能となっていると共に、
両ロアアーム3,4をサブリンク5で連結しても、長さ
調整機構26によって当該両ロアアーム3,4はリンク
軸線L3回りの相対回転変位が許容されている。本実施
形態では、サブリンク5と各ロアアーム3,4とを弾性
ブッシュ7を介して連結していないので、当該弾性ブッ
シュ7で組み付け誤差等の吸収は行われないが、長さ調
整機構26によって、サブリンク5の長さがリンク軸線
L3に沿って伸縮可能となっていることで、組み付け誤
差が吸収できるので組付け性が容易であり、しかも、転
舵による両ロアアーム3,4の相対変位が吸収すること
ができることで、自然な操舵フィーリングを得ることが
できる。
【0047】さらに、第1ロアアーム3及び第2ロアア
ーム4とサブリンク5を共に滑り軸受25で連結してい
るので、上述の各実施形態よりも更に第2ロアアーム4
のリンク軸線L2回りの捻り剛性を高く設定できる。次
に、長さ調整機構26の第1の実施例について説明す
る。第1の実施例は、長さ調整機構26に滑り構造を適
用したものであり、長さ調整機構26は、図9に示すよ
うな構成となっている。
【0048】長さ調整機構26は、内径側から同軸に配
置されが内筒27、中筒28、及び外筒29とからな
る。上記内筒27が、第1スライド部材を構成する。ま
た、中筒28は、外筒29の内径面に圧入等の手段で固
定されることで、当該中筒28と外筒29によって第2
スライド部材が構成される。そして、その中筒28の内
径面と内筒27の外径面との間には若干の隙間が設けら
れて、当該中筒28及び外筒29と内筒27とは、互い
に軸線回りに相対回転可能であり、また、軸方向に相対
変位可能となっている。すなわち、内筒27は、相対的
に、中筒28の内径面に案内されてリンク軸線L3方向
に滑り変位可能となっている。また、内筒27の端部に
はフランジ部30が形成され、フランジ部30と中筒2
8の軸方向端面とが干渉することで、内筒27が外筒2
9から抜けるのを防止する構造になっている。
【0049】そして、サブリンク5が長手方向中央部で
二つのリンク部材5a,5bに分離していて、一方のリ
ンク部材5aに上記内筒27が同軸に固定されていると
共に、他方のリンク部材5bに外筒29が同軸に固定さ
れている。なお、符号31は、水分や塵埃の侵入を防止
するフードである。上記長さ調整機構26を備えること
で、内筒27が外筒29(中筒28)に対して相対的に
リンク軸線L3方向に滑ることでサブリンク5の長さが
伸縮する。すなわち、サブリンク5における両ロアアー
ム3,4との連結部間がリンク軸線L3に沿って接近・
離脱するようになっている。
【0050】なお、内筒27の外径面と中筒28の内径
面との間の滑りを良好とするために、少なくとも一方の
面にテフロン(登録商標)等の低摩擦材を張りつけた
り、両者27,28の間に潤滑油を充填したりすると良
い。次に、長さ調整機構26の第2の実施例について説
明する。第2の実施例は、長さ調整機構26に弾性ブッ
シュ7を適用したものであり、長さ調整機構26は、図
10に示すような構成となっている。
【0051】この長さ調整機構26は、同軸に外筒29
及び内筒27が配置されると共に、外筒29内に中筒2
8が圧入されて固定されている。また、中筒28の内径
面と内筒27の内径面との間に筒状の弾性体32が介装
され構成されている。また、内筒27の端部にはフラン
ジ部30が形成され、フランジ部39と中筒28の軸方
向端面が干渉することで、内筒27が外筒29から抜け
るのを防止する構造になっている。
【0052】これによって、内筒27と外筒29(中筒
28)は、弾性体32の捩じれによって互いにリンク軸
線L3回りに所定量だけ相対回転変位可能となると共
に、弾性体32が撓むことで、外筒29に対して内筒2
7が所定量だけリンク軸線L3方向に相対変位可能とな
っている。そして、サブリンク5が長手方向中央部で二
つのリンク部材5a,5bに分離していて、一方のリン
ク部材5aに上記内筒27が同軸に固定されていると共
に、他方のリンク部材5bに外筒29が同軸に固定され
ている。
【0053】上記長さ調整機構26を備えることで、内
筒27が外筒29(中筒28)に対して相対的に軸方向
に滑ることでサブリンク5の長さが伸縮するようになっ
ている。ここで、長さ調整機構26は、上記各実施例に
限定されるものではない。例えば、サブリンク5自体を
シリンダ装置で構成して長さ調整機構26を設けてもよ
い。
【0054】また、上記全実施形態は、第2ロアアーム
4が、第1ロアアーム3よりも車両前後方向前方に配置
されたフロントサスペンション装置を例に説明している
が、図10に示すように、第2ロアアーム4が、第1ロ
アアーム3よりも車両前後方向後方に配置される場合に
も適用可能である。すなわち、第1ロアアーム3と第2
ロアアーム4とをサブリンク5で連結すると共に、その
サブリンク5のリンク軸線L3を、第2ロアアーム4の
リンク軸線L2と垂直で且つ当該第2ロアアーム4の重
心Gを通る直線に近づけて配置する。
【0055】サブリンク5と各ロアアーム3,4との連
結構造やサブリンク5の構造には、上述したいずれかの
構造を採用する。これによって、上記各実施例と同様な
作用・効果を得る。
【0056】
【実施例】本実施例は、本発明に基づいてサブリンク5
で二つのロアアーム3,4を連結したダブルピボット式
サスペンション装置が、従来のダブルピボット式サスペ
ンション装置と同様に、転舵時の車輪1が、仮想キング
ピン軸を中心に回転することを確認したものである。
【0057】図11は、上記第1の実施形態におけるフ
ロントサスペンションにおける、転舵時の車輪1及び第
1ロアアーム3、第2ロアアーム4の動きを示すもので
ある。なお、図12は、比較例であって、従来のダブル
ピボッド式フロントサスペンションの転舵時の車輪1及
び第1ロアアーム3、第2ロアアーム4の動きである。
【0058】この図11及微図12から分かるように、
第2ロアアーム4の低周波ロードノイズ低減のために本
発明のフロントサスペンション装置を採用して両ロアア
ーム3,4をサブリンク5で連結しても、弾性ブッシュ
7によって両ロアアーム3,4の相対変位が吸収され
て、従来のダブルピボット式フロントサスペンションと
同様に、車輪1が仮想キングピン軸を中心に回転してい
ることが分かる。他の実施形態でも同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフロントサス
ペンション装置を説明するための平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るサブリンクの
取付け部を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る第1ロアアー
ムとサブリンクとの連結構造を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る第1ロアアー
ムとサブリンクとの連結構造を説明するための図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るサブリンクの
取付け部の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るフロントサス
ペンション装置を説明するための平面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るフロントサス
ペンション装置を説明するための平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る長さ調整機構の例を
説明する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る長さ調整機構の例を
説明する断面図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るフロントサスペン
ション装置を説明するための平面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係るフロントサスペン
ション装置における転舵時の動きを示す図である。
【図12】従来のフロントサスペンション装置における
転舵時の動きを示す図である。
【図13】従来のフロントサスペンション装置を説明す
るための平面図である。
【図14】従来のフロントサスペンション装置を説明す
るための平面図である。
【符号の説明】
1 車輪 2 車輪支持部材 3 第1ロアアーム 4 第2ロアアーム 5 サブリンク 6 サブリンクの円筒部(取付け部) 7 弾性ブッシュ 9 貫通穴 21 サブリンクと取付け部 25 滑り軸受 26 長さ調整機構 27 内筒(第1スライド部材) 28 中筒(第2スライド部材) 29 外筒(第2スライド部材) 32 弾性体 P11 第1ロアアームの車輪側連結点 P12 第1ロアアームの車体側連結点 P21 第2ロアアームの車輪側連結点 P22 第2ロアアームの車体側連結点 P3 仮想キングピン軸の下方設定点 G 第2ロアアームの重心G L1 第1ロアアームのリンク軸線 L2 第2ロアアームのリンク軸線 L3 サブリンクのリンク軸線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    と、車体側連結部を車体側部材へ上下揺動可能に連結し
    て略車幅方向に延びると共に車輪側連結部を上記車輪支
    持部材に連結する第1ロアアームと、その第1ロアアー
    ムよりも車両前後方向後方で車体側部材へ上下揺動可能
    に連結し且つ車輪側連結部を上記車輪支持部材に連結す
    る第2ロアアームと、を備えて、上記第1ロアアームの
    車体側連結点及び車輪側連結点を通る直線と、第2ロア
    アームの車体側連結部及び車輪側連結点を通る直線との
    交点により仮想キングピン軸の下方設定点を構成する車
    両のフロントサスペンション装置において、 第1ロアアームと第2ロアアームをサブリンクで連結
    し、そのサブリンクにおける第1ロアアーム及び第2ロ
    アアームとの各連結点を通る直線は、第2ロアアームの
    車輪側連結点と車体側連結点とを結ぶ線に垂直若しくは
    略垂直となっていると共に第2ロアアームの重心若しく
    はその近傍を通ることを特徴とする車両のフロントサス
    ペンション装置。
  2. 【請求項2】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    と、車体側連結部を車体側部材へ上下揺動可能に連結し
    て略車幅方向に延びると共に車輪側連結部を上記車輪支
    持部材に連結する第1ロアアームと、その第1ロアアー
    ムよりも車両前後方向前方で車体側部材へ上下揺動可能
    に連結し且つ車輪側連結部を上記車輪支持部材に連結す
    る第2ロアアームと、を備えて、上記第1ロアアームの
    車体側連結点及び車輪側連結点を通る直線と、第2ロア
    アームの車体側連結部及び車輪側連結点を通る直線との
    交点により仮想キングピン軸の下方設定点を構成する車
    両のフロントサスペンション装置において、 第1ロアアームと第2ロアアームをサブリンクで連結
    し、そのサブリンクにおける第1ロアアーム及び第2ロ
    アアームとの各連結点を通る直線は、第2ロアアームの
    車輪側連結点と車体側連結点とを結ぶ線に垂直若しくは
    略垂直となっていると共に第2ロアアームの重心若しく
    はその近傍を通ることを特徴とする車両のフロントサス
    ペンション装置。
  3. 【請求項3】 上記サブリンクを、第1ロアアーム及び
    第2ロアアームにそれぞれ、弾性ブッシュを介して連結
    し、その各弾性ブッシュの軸は、それぞれ上下方向を向
    いていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    した車両のフロントサスペンション装置。
  4. 【請求項4】 上記弾性ブッシュのうち少なくとも一方
    は、ロアアーム側の取付け部に圧入されていることを特
    徴とする請求項3に記載した車両のフロントサスペンシ
    ョン装置。
  5. 【請求項5】 上記弾性ブッシュのうち少なくとも一方
    は、サブリンク側の取付け部に圧入されていることを特
    徴とする請求項3に記載した車両のフロントサスペンシ
    ョン装置。
  6. 【請求項6】 第1ロアアームとサブリンクとを、軸を
    上下方向に向けた弾性ブッシュを介して連結し、第2ロ
    アアームとサブリンクとを、回転軸を上下方向に向けた
    滑り軸受を介して連結したことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載した車両のフロントサスペンション装
    置。
  7. 【請求項7】 上記サブリンクを、第1ロアアーム及び
    第2ロアアームにそれぞれ、回転軸を上下方向に向けた
    滑り軸受を介して連結すると共に、上記サブリンクに対
    し、当該サブリンクにおける第1ロアアーム及び第2ロ
    アアームとの各連結点を結ぶ直線方向に沿って伸縮可能
    な長さ調整機構を設けることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載した車両のフロントサスペンション装
    置。
  8. 【請求項8】 上記長さ調整機構は、サブリンクにおけ
    る第1ロアアーム側の第1スライド部材と、サブリンク
    における第2ロアアーム側の第2スライド部材とを備え
    て、その両スライド部材は、ともに上記伸縮方向に軸を
    向けて配置される共に、第1スライド部材は、相対的に
    第2スタイド部材に案内されて上記伸縮方向にのみ相対
    移動可能となっていることを特徴とする請求項7に記載
    した車両のフロントサスペンション装置。
  9. 【請求項9】 上記長さ調整機構は、弾性体の変形によ
    り伸縮可能となっていることを特徴とする請求項7に記
    載した車両のフロントサスペンション装置。
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