JP2000200052A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000200052A
JP2000200052A JP11311176A JP31117699A JP2000200052A JP 2000200052 A JP2000200052 A JP 2000200052A JP 11311176 A JP11311176 A JP 11311176A JP 31117699 A JP31117699 A JP 31117699A JP 2000200052 A JP2000200052 A JP 2000200052A
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lens
display
liquid crystal
light
crystal panel
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JP11311176A
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Yuzo Hisatake
雄三 久武
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型にして十分な拡大像を実現できるととも
に、消費電力を増大することなく十分な輝度の表示画像
を得ることができる表示装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】液晶表示装置1は、有効表示領域PSを備
えた液晶パネル101と、有効表示領域PSより大きい
画像表示領域DSを備えた表示スクリーン701と、複
数の領域に区分された有効表示領域の各領域を表示スク
リーン上に拡大結像する拡大結像光学系501と、液晶
パネル101を平行光で照明する面光源部301とを有
している。液晶パネル101の面光源部側には、平行光
を液晶パネル101の各画素部内に集束する第1マイク
ロレンズアレイ901が設けられ、拡大結像光学系側に
は、液晶パネル101を通過した光を略平行化する第2
マイクロレンズアレイ902が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示装置に係
り、特に大面積にわたって良好な表示画像が得られる直
視型の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に代表される平面表示装置
は、軽量、薄型、低消費電力の特徴を生かして各種分野
で利用されるようになってきた。中でも、パーソナル・
コンピュータに代表される携帯情報機器には、液晶表示
装置が多用されている。
【0003】しかしながら、このような液晶表示装置で
は、ガラス等の絶縁性基板が用いられているが、その基
板の制約、装置の制約等から20インチ以上の大表示面
積を実現することは困難であった。
【0004】そこで、複数の液晶パネルを貼り合わせて
大表示領域を形成する技術が特開平8−146455号
公報等で知られている。
【0005】しかしながら、このような表示パネルの貼
り合わせによる大表示画面化は、その継目が視認される
ことから改良が求められていた。
【0006】
【発明が解決しよとする課題】このような中、例えば特
開平5−188340号公報あるいは特開平9ー967
04号公報に開示される技術が知られている。
【0007】これは、液晶パネルの表示画像を拡大投影
するに際し、表示画像を複数の領域に区分し、各領域に
対応した等倍結像光学系を配置して表示画像を導くとと
もに、その光路上に拡大光学系を配置してスクリーン上
に拡大し結像させるものである。
【0008】しかしながら、上述した技術は、液晶パネ
ルの表示画像を単一の拡大光学系により拡大投影するた
め、十分な拡大倍率を実現するためには、光路を比較的
長くとる必要があり、このため直視型の表示装置として
は装置寸法が大きくなることから不向きである。
【0009】また、上述した技術は、液晶パネルを略平
行化された光で照明し、液晶パネルの画素部を通過した
光を拡大投影することにより表示画像を形成している。
このため、液晶パネルの配線部や、遮光部すなわちブラ
ックマトリクス(BM)などの非画素部を照明した光
は、表示画像に寄与せず、表示画像の輝度を十分に確保
できないという問題がある。表示画像の輝度を向上する
ために、液晶パネルを照明するバックライトの光強度を
増大することが考えられるが、これにともなって消費電
力も増大するといった問題が生じる。
【0010】この発明は、上述した技術課題に対処して
成されたものであり、小型にして十分な拡大像を実現で
きるとともに、消費電力を増大することなく十分な輝度
の表示画像が得られる表示装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の画素部からなる所定の有効表示領域を備えた表示
パネルと、前記表示パネルの前記有効表示領域よりも大
きい画像表示領域を備えた表示スクリーンと、前記表示
パネルと前記表示スクリーンとの間に配置され、複数の
第1レンズが並置配列された第1レンズアレイを含み、
前記表示パネルの前記表示領域の像を前記表示スクリー
ン上に拡大正立結像させる複数のチャネルを備えた拡大
結像光学系と、前記表示パネルの前記画素部を集束性の
光で照明する照明手段と、前記表示パネルの前記画素部
を通過した光を略平行化して前記拡大結像光学系に導く
平行化手段と、を備えたことを特徴とする表示装置を提
供するものである。
【0012】この発明の表示装置によれば、第1レンズ
アレイから成る拡大結像光学系が、それ自体で拡大能を
有しているため、短い光路長でクロストークのない拡大
像を得ることができる。
【0013】また、この発明の表示装置によれば、照明
手段が表示パネルの各画素部を集束性の光で照明し、平
行化手段により表示パネルを通過した光を略平行化して
拡大結像光学系に導いている。このため、照明手段から
の光の利用効率を向上することが可能となり、消費電力
を増大することなく表示スクリーン上の拡大像の輝度を
向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施の形態
の表示装置として、液晶表示装置を例にとり図面を参照
して詳細に説明する。
【0015】この液晶表示装置1は、図1に示すよう
に、表示パネルとしての液晶パネル101と、図示しな
いがこの液晶パネル101に駆動信号を供給する駆動回
路基板と、液晶パネル101の裏面側に配置される照明
手段としての面光源部301と、液晶パネル101の前
面に配置される光路偏向手段401と、第1乃至第5レ
ンズアレイ511,…,515から成る拡大結像光学系
としてのレンズアレイ群501と、拡大レンズ601
と、この拡大レンズ601の前面に配置される表示スク
リーン701とを備えて構成される。
【0016】まず、液晶パネル101は、対角12イン
チサイズで(1024×3)×768の表示画素を備え
た有効表示領域PSを含む。この液晶パネル101は、
上述した高精細化を実現するために、図2に示すように
各画素を制御するスイッチ素子として多結晶シリコン
(p−Si)薄膜が活性層に用いられた薄膜トランジス
タ(TFT)121を備えるアレイ基板111と、アレ
イ基板111に対向配置された対向基板151と、アレ
イ基板111と対向基板151との間に、それぞれ配向
膜183a,183bを介して保持されるTN液晶層1
91とを含む。また、それぞれの基板111,151の
外表面には、透過軸が互いに直交するように偏向板18
5a,185bが配置されている。
【0017】カラー表示を実現するのであれば、カラー
フィルタをアレイ基板111上、あるいは対向基板15
1上に形成することができ、また各フィールド期間を各
色期間に分割して駆動することにより表示することもで
きるが、ここではアレイ基板111上にカラーフィルタ
181が形成されている。
【0018】更に詳しく説明すると、アレイ基板111
は、ガラスからなる0.7mm厚の透明絶縁基板113
上に、図示しないがマトリクス状に配置される1024
×3本の信号線及び768本の走査線と、信号線と走査
線との交点近傍に配置されるスイッチ素子としてのTF
T121と、TFT121に接続されITOから構成さ
れる画素電極131とを備えて構成される。
【0019】このTFT121は、チャネル領域123
cと、このチャネル領域123cを挟んで配置されるソ
ース及びドレイン領域123s,123dを備えた多結
晶シリコン(p−Si)膜123と、このp−Si膜1
23のチャネル領域123c上にゲート絶縁膜125を
介して配置され走査線に電気的に接続されるゲート電極
118と、ソース及びドレイン領域123s,123d
にそれぞれ接続されたソース及びドレイン電極127
s,127dを備えて構成される。このゲート電極11
8は、走査線に接続され、ドレイン電極127dは信号
線に、さらにソース電極127sは画素電極131にぞ
れぞれ接続されている。
【0020】また、画素電極131は、TFT121上
に配置される層間絶縁膜を兼ねるカラーフィルタ層18
1上に配置される。
【0021】対向基板151は、ガラスからなる0.5
mm厚の透明絶縁基板153上に画素電極131に対向
したITOから構成される対向電極155と、アレイ基
板111上のTFT121や走査線及び信号線などの非
画素部としてを遮光する遮光膜すなわちブラックマトリ
クスBMとを備えて構成される。
【0022】このようにして構成される液晶パネル10
1の裏面側に配置される面光源部301は、十分な光量
を確保するために、図1に示すようにアクリル樹脂から
成る薄板状の導光板311と、この導光板311の両長
手端面にそれぞれ2段に配置される冷陰極管321とを
備えて構成される。また、この導光板311表面上に
は、導光板311からの拡散光を比較的均一な平行光と
するために、例えば3M社製のプリズムシート331が
2層配置されている。また、導光板311の裏面側に
は、図示しないが導光板311内を伝播する光を選択的
に主表面から出射させるよう乳白色のドットパターンが
印刷形成されている。
【0023】液晶パネル101は、図1に示すように、
アレイ基板111の外表面に設けられた集束手段として
の第1マイクロレンズアレイ901と、対向基板151
の外表面に設けられた平行化手段としての第2マイクロ
レンズアレイ902と、を備えている。第1及び第2マ
イクロレンズアレイ901及び902は、それぞれ液晶
パネル101の画素部ごとに対応して設けられた複数の
マイクロレンズを備えている。これらのマイクロレンズ
は、例えば、スパッタにより形成される。
【0024】次に、図1、図3及び図4を参照して、液
晶パネル101の前面に配置される光学系について説明
する。
【0025】液晶パネル101の前面に配置されるレン
ズアレイ群501を構成する第1乃至第5レンズアレイ
511,…,515の各レンズ511a,…,515a
は、例えば24×18の領域に分割された液晶パネル1
01の有効表示領域PSの各領域に対応するものであ
る。この実施の形態では、液晶パネル101の有効表示
領域PSを24×18の領域に区分したが、各表示画素
あるいは各表示絵素毎の領域に分割することもできる。
この分割数は、拡大倍率、液晶パネル101と表示スク
リーン701との間隔等によって決定することができ、
表示品位等を考慮すると9分割以上の分割数に設定する
ことが望ましい。
【0026】まず、図3及び図4に示すように、面光源
部301の2枚のプリズムシート331から出射された
平行光は、液晶パネルの面光源部301側に設けられた
第1マイクロレンズアレイ901のマイクロレンズ90
1aにより、液晶パネルの非画素部としてのブラックマ
トリクスBMで囲まれた画素部に集束される。液晶パネ
ル101の対向基板151を通過した光は、液晶パネル
のレンズアレイ群501側に設けられた第2マイクロレ
ンズアレイ902のマイクロレンズ902aにより略平
行化される。
【0027】液晶パネルの各領域毎に、第2マイクロレ
ンズアレイ902を通過した平行光は、レンズアレイ群
501の第1レンズアレイ511の各レンズ511aに
より、これらのレンズ511aに対応して設けられた第
2レンズアレイ512の各レンズ512aの中心に導か
れる。
【0028】第1レンズアレイ511と第2レンズアレ
イ512との間には、光路偏向手段401として、例え
ば凹レンズが配置され、これにより、第1レンズアレイ
511の各レンズ511aを通過した光の光軸は、第2
レンズアレイ512の対応する各レンズ512aに偏向
される。光路偏向手段401としては、凹レンズの他に
も凸レンズ、フレネルレンズ、プリズムあるいは光ファ
イバ束等が適宜使用される。
【0029】この第2レンズアレイ512の各レンズ5
12aは、第3レンズアレイ513位置に倒立像を結像
させる結像レンズである。第2レンズアレイ512の各
レンズ512aを通過した光は、第3レンズアレイ51
3の対応する各レンズ513aの位置に結像される。ま
た、第3レンズアレイ513の対応する各レンズ513
aを通過した光は、第4レンズアレイ514の対応する
各レンズ514aに集光される。
【0030】第4レンズアレイ514の対応する各レン
ズ514aは、表示スクリーン701上に倒立結像させ
る結像レンズである。第4レンズアレイ514の対応す
る各レンズ514aを通過した光は、表示スクリーン7
01上に投影される。これにより、表示スクリーン70
1上には、液晶パネル101上の画像が正立拡大結像さ
れる。
【0031】また、第5レンズアレイ515の各レンズ
515aは、第4レンズアレイ514を通過した各光の
光束の広がりを抑えて表示スクリーン701上に投影す
るものである。
【0032】この実施の形態では、上述したレンズアレ
イ群501は、その光学設計、各レンズアレイ間距離の
設定により表示スクリーン701上に略1.2倍の拡大
正立結像させるよう構成されている。更に、この実施の
形態では、上述したレンズアレイ群501の各第4乃至
5レンズアレイ514,515間に拡大レンズ601と
して凹レンズが配置され、これにより表示スクリーン7
01上には、略1.7倍の拡大正立結像が形成される。
拡大レンズ601としては、凹レンズの他にも凸レン
ズ、フレネルレンズ、あるいはプリズム等が適宜使用さ
れる。
【0033】そして、表示スクリーン701は、対角2
0インチの画像表示領域DSを有し、良好な視野角を確
保するため、適度な拡散能を有した光透過型で構成され
ている。
【0034】以上説明したように、この実施の形態の液
晶表示装置1によれば、対角12インチサイズの液晶パ
ネル101の有効表示領域PSに表示された表示画像
を、100mmの間隔をもって対角20インチサイズの
画像表示領域DSに拡大投影することができた。
【0035】しかも、この実施の形態の液晶表示装置1
によれば、液晶パネル101の有効表示領域PSを複数
の領域に区分し、区分された各領域毎に第1乃至第5レ
ンズアレイ511,…,515の各レンズ511a,
…,515aを対応させ画像を導くため、短い光路長
で、不所望なクロストークなく、十分な拡大画像を得る
ことができた。
【0036】これにより、液晶パネル101としては比
較的小さい有効表示領域PSを持つものが使用できるの
で、装置の低廉化を達成することができた。
【0037】また、この実施の形態の液晶表示装置1に
よれば、面光源部301から出射された平行光は、液晶
パネル101の各画素部に対応して設けられたマイクロ
レンズ901aにより液晶パネル101の液晶層191
内に集束される。この時、面光源部301から、液晶パ
ネル101のブラックマトリクスBMなどの非画素部に
向かって出射された平行光も、マイクロレンズ901a
により、画素部内に集束される。これにより、面光源部
301から出射された光を有効利用することが可能とな
る。液晶層191内に集束された光は、液晶パネル10
1を通過する際に、液晶パネル101の各画素部に対応
して設けられたマイクロレンズ902aにより略平行化
され、レンズアレイ群501に案内される。
【0038】このため、面光源部301からの光の利用
効率を向上することが可能となり、消費電力を増大する
ことなく表示スクリーン上に投影される表示画像の輝度
を向上することができる。
【0039】この実施の形態では、レンズアレイ群50
1の第5レンズアレイ515と表示スクリーン701と
の間には、第5レンズアレイ515の各レンズを通過し
た光の各光軸を表示スクリーン701に対する法線方向
と略一致させる光路偏向手段801としてのコリメータ
レンズ801が配置されている。これにより、画面輝度
の均一性を確保し、良好な表示品位を実現している。し
かしながら、各光軸を表示スクリーン701の略中央に
向かう方向に若干収束させることもでき、これにより中
央の観察者への表示品位を向上させることもできる。な
お、光路偏向手段801としては、凹レンズ、凸レン
ズ、フレネルレンズ、あるいはプリズム等が適宜使用さ
れる。
【0040】上述した実施の形態において、第2マイク
ロレンズアレイ902は、液晶パネル101の対向基板
151の外表面に設けられたが、図5に示すように、区
分された各領域毎にそれぞれ対応して設けられたレンズ
アレイ群501の第1レンズアレイ511の各レンズ5
11aと一体に形成されても良い。
【0041】第2マイクロレンズアレイ902と第1レ
ンズアレイ511の各レンズ511aとの一体物は、各
レンズ511aにマイクロレンズアレイ902をスパッ
タにより形成しても良いし、また、シート上に形成され
たマイクロレンズアレイ902を各レンズ511aに貼
り付けて形成しても良い。
【0042】このように一体物とすることにより、光学
系の構成を簡略化することが可能となり、低廉化が可能
となる。
【0043】また、図6に示すように、液晶パネル10
1を構成するアレイ基板111及び対向基板151の各
ガラス基板に、イオン交換法により、アレイ基板111
及び対向基板151に、マイクロレンズと同等の所定の
屈折率分布を形成することができる。これにより、液晶
パネル101の各画素部毎に第1及び第2マイクロレン
ズアレイを設けることなく、面光源部301から出射さ
れた平行光を液晶パネル101の画素部内に集束するこ
とが可能となる。
【0044】したがって、マイクロレンズアレイを別部
品として設ける必要がなく、これにより、部品点数を削
減することができる。また、光学系の構成を簡略化する
ことが可能となるとともに、マクロレンズアレイの分の
厚みも薄くすることが可能となり、装置の小型化、特に
装置の厚さを薄型化することが可能となる。
【0045】上述した実施の形態では、液晶パネル10
1の有効表示領域PSを複数の領域に区分し、区分され
た各領域毎に第1乃至第5レンズアレイ511、……、
515の各レンズ511a、…、515aを対応させた
が、次の実施の形態の如く、液晶パネル上の像点を第1
乃至第2のレンズアレイの対応する各レンズによって構
成される複数のチャネルにより拡大投影することもでき
る。
【0046】まず、この実施の形態の表示装置につい
て、その表示原理について図面を参照して簡単に説明す
る。
【0047】図7において、1101はバックライト装
置、1102は光透過型の液晶パネル、1103は第1
の倒立光学系を構成する第1のレンズアレイ、1104
は第2の倒立光学系を構成する第2のレンズアレイ、1
105は表示スクリーンを示している。そして、第1及
び第2のレンズアレイ1103,1104は、拡大光学
系として機能し、これらのレンズの組み合わせにより複
数のチャネルが構成されている。
【0048】液晶パネル1102を透過した光は、第1
のレンズアレイ1103の各レンズにより、像面110
6に倒立結像される。そして、さらに第2のレンズアレ
イ1104の各レンズにより表示スクリーン1105上
に正立拡大結像される。ここで、第1及び第2のレンズ
アレイ1103,1104の焦点距離は、それぞれ所望
の倍率が得られるように調整されている。
【0049】これにより、液晶パネル1102上の像点
Aは、表示スクリーン1105上の焦点A’に、像点B
は表示スクリーン1105上の焦点B’にそれぞれ結像
される。
【0050】ところで、第1及び第2のレンズアレイ1
103,1104の各チャネルは、液晶パネル1102
の十分な領域をそれぞれ受け持つため、隣接するチャネ
ルの受け持つ画像は十分に重ね合わせられる。
【0051】さらに説明すると、同図に示すように、液
晶パネル1102の有効領域における像点Cは、表示ス
クリーン1105上の焦点C’に3以上の複数のチャネ
ルを経由して結像される。従って、例えば領域Dが領域
D’に、領域Eが領域E’にそれぞれ正立拡大結像さ
れ、それぞれの領域が重なり合うことにより、画面全体
で一貫した拡大像全体が形成される。
【0052】このように、液晶パネル1102上の像点
は、多数のチャネルを介してスクリーン上に結像して投
影されるため、全体として十分な表示輝度が確保され
る。
【0053】ところで、不所望なクロストーク、即ち結
像特性の劣るチャネルの影響を防止するためには、液晶
パネル1102の各所における出射光の平行度はそれぞ
れ高い方が望ましい。即ち、レンズ設計にもよるが、液
晶パネル1102の各所における出射光の輝度の半値幅
によって決定される主たる光の伝播方向との成す角度
は、30°、さらに好ましくは20°以下に制御される
ことが望ましい。
【0054】また、隣接するチャネル間で結像位置の相
対的なシフト量が各チャネルの拡大率と一致するように
第1のレンズアレイ1103のレンズピッチと第2のレ
ンズアレイ1104のレンズピッチとの比が設定される
ことが望ましく、この点について図8を参照して説明す
る。
【0055】ここで、第1のレンズアレイ1103の各
レンズの焦点までの距離をf、第2のレンズアレイ1
104の各レンズの焦点までの距離をfとする。ま
た、第1のレンズアレイ1103のレンズピッチを
、第2のレンズアレイ1104のレンズピッチをp
とする。また、図示したように液晶パネル1102、
第1のレンズアレイ1103、像面1106、第2のレ
ンズアレイ1104、表示スクリーン11105のそれ
ぞれの間隔を、それぞれa,b,b,aとす
る。
【0056】このとき、それぞれの像面は結像関係にあ
ることから、 (1/a)+(1/b)=(1/f), (1/a)+(1/b)=(1/f) が成り立つ、結像倍率ηは、 η=(b/a)(a/b) =(a/b)(a/b) となる。
【0057】各チャネルの光軸(ここでは、各チャネル
を構成するレンズアレイ1103,1104の2つのレ
ンズの中心を通る直線)は、そのまま光線の経路とな
る。したがって、その光線が液晶パネル1102および
表示スクリーン1105と交わる点は、対応点となる。
【0058】そこで、図8のように、液晶パネル110
2上の対応点の間隔をq、拡散スクリーン1105上
の対応点の間隔をqとすると、これらの値は、 q=p−(p−p)a/(b+b) q=p+(p−p)a/(b+b) となる。
【0059】そこで、結像倍率が、対応点の間隔の比
(p/p)になることが必要であり、このため次の
条件を満足することが要求される。
【0060】(a)/(a)={p
(p−p)a/(b+b)}/{p−(p
−p)a/(b+b)} 即ち、上式は、 (p/p)={1+η(b/a)}/{1+η
(b/a)} となる。
【0061】また、第1の倒立結像光学系の倍率を、η
(=−b/a)、第2の倒立結像光学系の倍率
を、η(=−a/b)とすると、 (p/p)={1−η}/{1−(1/η)} となる。
【0062】即ち、各チャネルを構成する第1のレンズ
アレイ1103の各レンズと第2のレンズアレイ110
4の各レンズとのレンズピッチを上記の関係を満足する
ように設定することが重要である。これにより、良好な
表示品位の拡大像をえることが可能となる。なお、(b
/a)も(b/a)も、1と比べて非常に小さ
い数であることから、わずかなピッチの違いとなるが、
このピッチの相違を精度良く制御することが望まれる。
【0063】また、この第1のレンズアレイ1103と
第2のレンズアレイ1104との間にフィールドレンズ
等を配置する、あるいはさらに結像レンズを配置するこ
ともでき、レンズアレイを配置するのであればレンズピ
ッチを上記にならって調整する必要すると良い。
【0064】以下に、この実施形態の第1の具体例の表
示装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0065】この液晶表示装置1000は、図9および
図10に示すように、液晶パネル1201と、図示しな
いがこの液晶パネル1201に駆動信号を供給する駆動
回路基板と、液晶パネル1201の裏面側に配置される
面光源部1301と、液晶パネル1201の前面に配置
される第1の光路偏向手段1401と、第1ないし第2
のレンズアレイ1511,1512から成るレンズアレ
イ群1501と、拡大レンズ1601と、この拡大レン
ズ1601の前面に配置される第2の光路偏向手段17
01及び表示スクリーン1801とを備えて構成され
る。
【0066】ここで、第1ないし第2のレンズアレイ1
511,1512の対応するそれぞのレンズによって複
数のチャネルが構成される。
【0067】液晶パネル1201は、対角12インチサ
イズで(1024×3)×768の表示画素を備えた有
効表示領域PSを含むもので、上記の構成(図8参照)
と同様であるため説明は省略する。
【0068】このような液晶パネル1201の裏面側に
配置される面光源部1301は、十分な光量を確保する
ために、図9ないし図10に示すようにアクリル樹脂か
ら成る薄板状の導光板1311と、この導光板1311
の両長手端面にそれぞれ2段に配置される冷陰極管13
21とを備えて構成される。また、この導光板1311
表面上には、導光板1311からの拡散光を比較的均一
な平行光とするために、例えば3M社製のプリズムシー
ト1331が2層配置されている。これにより、上記の
実施形態と同様に液晶パネル1201の各所における出
射光の輝度の半値幅によって決定される主たる光の伝播
方向との成す角度は、約25°に制御されている。
【0069】また、導光板1311の裏面側には、図示
しないが導光板1311内を伝播する光を選択的に主表
面から出射させるよう乳白色のドットパターンが印刷形
成されている。尚、この具体例では、表示輝度の均一化
を図るために、導光板1311の周辺領域では比較的高
い輝度が達成されるようにドットパターンが形成されて
いる。これは、表示スクリーン1801の周辺領域は、
中央領域に比べて作用するチャネル数が少なく、このた
め輝度低下が免れないためであり、これを相殺するよう
に面光源部1301の輝度分布が調整されるためであ
る。
【0070】液晶パネル1201は、図10に示すよう
に、その外表面に設けられた集束手段としての第1マイ
クロレンズアレイ1901と、平行化手段としての第2
マイクロレンズアレイ1902と、を備えている。第1
及び第2マイクロレンズアレイ1901及び1902
は、それぞれ液晶パネル1201の画素部ごとに対応し
て設けられた複数のマイクロレンズを備えている。これ
らのマイクロレンズは、例えば、スパッタにより形成さ
れる。
【0071】次に、液晶パネル1201の前面に配置さ
れる光学系について説明する。
【0072】液晶パネル1201の前面に配置されるレ
ンズアレイ群1501を構成する第1ないし第2のレン
ズアレイ1511,1512は、それぞれ倒立結像光学
系を構成し、各レンズ1511a,1512aは、液晶
パネル1201の有効表示領域PSに対応して24×1
8個配置され、24×18個のチャネルを構成する。こ
のチャネル数は、拡大倍率、液晶パネル1201と表示
スクリーン1801との間隔等によって決定することが
でき、表示品位等を考慮すると9以上に設定することが
望ましい。
【0073】まず、液晶パネル1201の前面には光路
偏向手段1401として例えば凹レンズが配置され、こ
れにより光の光軸は各チャネルの光軸に沿うように偏向
される。即ち、液晶パネル1201の有効表示領域PS
の周辺から出射される光の光軸は外側に向けられ、対応
するチャネルの光軸と略一致される。ここで、液晶パネ
ル1201の各所における出射光の輝度の半値幅によっ
て決定される主たる光の伝播方向との成す角度が十分に
小さくなるように面光源部1301が構成されているの
で、光路偏向手段1401によって光束は所定の方向に
偏向される。これにより光利用効率が向上されると共
に、結像特性が劣化するほどの広範なチャネルへの入
光、あるいは他のチャネルへの迷光が阻止される。この
光路偏向手段1401としては、凹レンズの他にもフレ
ネルレンズ、プリズムあるいは光ファイバ束等が適宜使
用される。
【0074】第1のレンズアレイ1511の各レンズ1
511aは、液晶パネル1201側に焦点距離aが6
0mm、表示スクリーン1801側に焦点距離bが4
mm、レンズ径Dが2mm、レンズピッチpが2.
1mmに構成されている。
【0075】また、第2のレンズアレイ1512の各レ
ンズ1512aは、液晶パネル201側に焦点距離b
が4mm、表示スクリーン1801側に焦点距離a
72mm、レンズ径Dが2mm、レンズピッチp
2.122mmである。
【0076】この第1のレンズアレイ1511の各レン
ズ1511aは、第2のレンズアレイ1512の各レン
ズ1512aとの間の像面に倒立像を結像させる結像レ
ンズである。また、第2のレンズアレイ1512の対応
する各レンズ1512aは、像面に結像された倒立像を
表示スクリーン1801上に正立像として拡大結像する
ためのレンズである。
【0077】ここで、第1のレンズアレイ1511と第
2のレンズアレイ1512との各レンズピッチの比は、 (p/p)={1+η(b/a)}/{1+η
(b/a)} を満足するように設定されており、それぞれのレンズ1
511a,1521aは画面中央でレンズ中心が一致す
るように配置されている。
【0078】この具体例では、上述したレンズアレイ群
1501は、その光学設計、各レンズアレイ間距離の設
定により表示スクリーン1801上に略1.2倍の拡大
正立結像させるよう構成されている。
【0079】さらに、この具体例では、上述したレンズ
アレイ群1501の後段に拡大レンズ1601として凹
レンズが配置され、これにより表示スクリーン1801
上には、略1.7倍の拡大正立結像が形成される。
【0080】また、表示スクリーン1801は対角20
インチの画像表示領域DSを有し、良好な視野角を確保
するため、適度な拡散能を有した光透過型で構成されて
いる。
【0081】以上説明したように、この具体例の液晶表
示装置1によれば、対角12インチサイズの液晶パネル
1101の有効表示領域PSに表示された表示画像を、
170mmの間隔をもって対角20インチサイズの画像
表示領域DSに拡大投影することができた。
【0082】しかも、この具体例の液晶表示装置1によ
れば、液晶パネル1201上の像点を第1ないし第2の
レンズアレイ1511,1512の対応する各レンズ1
511a,1512aによって構成される複数のチャネ
ルにより拡大投影することで、良好な表示輝度を確保す
ることができた。
【0083】そして、第1ないし第2のレンズアレイ1
511,1512の各レンズピッチは、各チャネルによ
って構成される像の重なり位置精度が不所望な不連続性
を生じせしめない関係を保っているので、表示画像の劣
化が防止される。また、液晶パネル1201から出射さ
れる光は、その面光源部1301の構成の工夫により上
述したように十分な平行度に制御されているため、結像
特性の劣るチャネルからのクロストークによる画質劣化
が十分に解消されている。
【0084】また、面光源部1301からの光源光は、
表示スクリーン1801の周辺領域での光量不足を相殺
するように液晶パネル1201の周辺領域が中央領域に
比べて高く設定されているため、面内での表示輝度のば
らつきは十分に解消されている。
【0085】ところで、この具体例では、レンズアレイ
群1501と表示スクリーン1801との間には、第2
の光路偏向手段1701としてフレネルレンズが配置さ
れ、これにより表示スクリーン1801に入射される光
の光軸を表示スクリーン1801の法線方向と略一致さ
せている。これにより、画面輝度の均一性を確保し、良
好な表示品位を実現している。しかしながら、各光軸を
表示スクリーン1801の略中央に向かう方向に若干収
束させることもでき、これにより中央の観察者への表示
品位を向上させることもできる。
【0086】この具体例の液晶表示装置1において、第
1のレンズアレイ1511と第1の光路偏光手段140
1、あるいは第2のレンズアレイ1512と拡大レンズ
1601とを一体的に構成することができ、また第2の
光路偏向手段1701を表示スクリーン1801裏面側
に一体的に配置することもできる。これにより、レンズ
数を低減し、また光学的な位置合わせを軽減し、一層の
装置の低廉化を達成することができる。
【0087】また、この具体例では、レンズアレイ群1
501と表示スクリーン1801との間に拡大レンズ1
601を配したが、液晶パネル1201と拡大レンズ1
601との間に拡大レンズを配することもできるし、そ
れらを組合せることもできる。
【0088】次に、この実施形態の第2の具体例の表示
装置について、同一箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0089】この液晶表示装置1000は、図11ない
し図13に示すように、液晶パネル1201と、図示し
ないがこの液晶パネル1201に駆動信号を供給する駆
動回路基板と、液晶パネル1201の裏面側に配置され
る面光源部1301と、液晶パネル1201と面光源部
1301との間に配置される第1の光路偏向手段140
1と、第1ないし第2のレンズアレイ1511,151
2から成るレンズアレイ群1501と、第2の光路偏向
手段1701及び表示スクリーン1801とを備えて構
成される。
【0090】ここで、第1ないし第2のレンズアレイ1
511,1512の対応するそれぞのレンズによって複
数のチャネルが構成される。
【0091】まず、液晶パネル1201は、対角10.
5インチサイズで(1024×3)×768の表示画素
を備えた有効表示領域PSを含む。この液晶パネル20
1は、上記した具体例とサイズが異なる他は実質的に同
様の構成であって、TN液晶層191に代えて強誘電液
晶層が保持されて構成されている。
【0092】この具体例では、液晶パネル1201透過
後の画像劣化を防止するため、第1の光路偏向手段14
01の後段に液晶パネル1201が配置される。このた
め、液晶パネル1201に入射される光は中央と周辺と
では入射角度が大きく異なる。よってTN液晶層119
1を用いた液晶パネル1201では、表示状態が中央と
周辺とで異なる。しかし、この具体例において液晶パネ
ル1201は強誘電液晶層を用いている、即ち液晶分子
の面内方向のスイッチングで表示が成されるため、表示
画像が視角の影響を受けにくい。尚、強誘電液晶層を用
いる他に、面内方向のスイッチングで表示を行なうもの
であれば種々のものを用いることができ、反強誘電液晶
層を用いても構わない。また、IPS(In-Plane-Swit
ching)モードを用いる液晶パネルも好適に使用するこ
とができる。
【0093】このようにして構成される液晶パネル12
01の裏面側に配置される面光源部1301は、十分な
光量を確保するために、図11および図12に示すよう
に、アクリル樹脂から成る薄板状の導光板1311と、
この導光板1311の両長手端面にそれぞれ2段に配置
される冷陰極管1321とを備えて構成される。また、
この導光板1311表面上には、導光板1311からの
拡散光を比較的均一な平行光とするために、例えばアラ
イドシグナル社製の集光シート1332が配置されてい
る。この集光シート312は、図示しないが導光板13
11上に逆四角錐台状に配置される光制御部と、この上
に配置されるコリーメータレンズ部とが一体的に積層さ
れてなるものである。
【0094】これにより、液晶パネル1201の各所に
おける出射光の輝度の半値幅によって決定される主たる
光の伝播方向との成す角度は約10°に制御されてい
る。
【0095】また、導光板1311の裏面側には、上記
した具体例と同様に、図示しないが導光板1311内を
伝播する光を選択的に主表面から出射させるよう乳白色
のドットパターンが印刷形成されている。尚、この具体
例においても、表示輝度の均一化を図るために、導光板
1311の周辺領域では比較的高い輝度が達成されるよ
うにドットパターンが形成されている。これは、表示ス
クリーン1801の周辺領域は、中央領域に比べて作用
するチャネル数が少なく、このため輝度低下が免れない
ためであり、これを相殺するように面光源部1301の
輝度分布が調整されるためである。
【0096】液晶パネル1201は、図12に示すよう
に、その外表面に設けられた集束手段としての第1マイ
クロレンズアレイ1901と、平行化手段としての第2
マイクロレンズアレイ1902と、を備えている。第1
及び第2マイクロレンズアレイ1901及び1902
は、それぞれ液晶パネル1201の画素部ごとに対応し
て設けられた複数のマイクロレンズを備えている。これ
らのマイクロレンズは、例えば、スパッタにより形成さ
れる。
【0097】次に、この具体例の表示装置の光学系につ
いて説明する。
【0098】液晶パネル1201の前面に配置されるレ
ンズアレイ群1501を構成する第1ないし第2のレン
ズアレイ1511,1512は、上記の具体例と同様
に、それぞれ倒立結像光学系を構成するものである。そ
して、各レンズ1511a,1511b,1521a,
1521bは、液晶パネル1201の有効表示領域PS
に対応して48×36個配置され、48×36個のチャ
ネルを構成する。このチャネル数は、拡大倍率、液晶パ
ネル1201と表示スクリーン1801との間隔等によ
って決定することができ、やはり表示品位等を考慮する
と9以上に設定することが望ましい。
【0099】まず、面光源部1301と液晶パネル12
01との間には光路偏向手段1401として例えば凹レ
ンズが配置され、これにより光の光軸は各チャネルの光
軸に沿うように偏向される。即ち、液晶パネル1201
の有効表示領域PSの周辺に向かう光の光軸は外側に向
けられ、対応するチャネルの光軸と略一致される。
【0100】これにより光利用効率が向上されると共
に、結像特性が劣化するほどの広範なチャネルへの入光
が阻止される。この光路偏向手段1401としては、凹
レンズの他にもフレネルレンズ、プリズムあるいは光フ
ァイバ束等が適宜使用される。
【0101】第1のレンズアレイ1511は、液晶パネ
ル1201側の第1のレンズ511aと対向する第2の
レンズ1511bとを含み、レンズ厚t:2mmに構
成される。詳しくは、第1のレンズアレイ1511の第
1のレンズ1511aは、液晶パネル1201側に焦点
距離aが55mm、表示スクリーン1801側に焦点
距離bが2mm(レンズ厚に一致)、レンズ径D
1.0mm、レンズピッチpが1.1mmに構成され
ている。第1のレンズアレイ1511の第2のレンズ1
511bは、各レンズ1511aと同様の光学特性を有
し各レンズ1511aの焦点位置に配置されるものであ
って、レンズ径D´が1.0mm、レンズピッチp
´が1.106097561mmである。そして、各レ
ンズ1511a,1511bは、画面中央でレンズ中心
が一致するものであり、レンズ1511a,1511b
の視野角は±28゜とした。
【0102】第2のレンズアレイ1512は液晶パネル
1201側の第1のレンズ1512aと対向する第2の
レンズ1512bとを含み、レンズ厚t:2mmに構
成される。詳しくは、第2のレンズアレイ1512の第
1のレンズ1512aは、第1のレンズアレイ1511
の第1のレンズ1511bと同一ピッチで構成され、互
いのレンズ1511b,1512aの丁部が接して配置
されている。また、第2のレンズアレイ1512の各レ
ンズ1512aは、液晶パネル1201側に焦点距離a
が2mm(レンズ厚に一致)、表示スクリーン180
1側に焦点距離bが80mm、レンズ径Dが1.0
mm、レンズピッチpが1.1112195122m
mに構成されている。そして、各レンズ1511a,1
511bは、画面中央でレンズ中心が一致するものであ
り、レンズ1511a,1511bの視野角は±28゜
とした。
【0103】この第1のレンズアレイ1511の各レン
ズ1511aは、レンズ1511bとレンズ1512a
との間の像面に倒立像を結像させる結像レンズである。
また、第2のレンズアレイ1512の対応する各レンズ
1512aは、像面に結像された倒立像を表示スクリー
ン1801上に正立像として拡大結像するためのレンズ
である。
【0104】ここで、第1のレンズアレイ1511の各
レンズ1511aと第2のレンズアレイ1512の各レ
ンズ1512bとの各レンズピッチの比は、 (p/p)={1+η(b/a)}/{1+η
(b/a)} 満足するように設定されている。
【0105】また、結像に寄与しない第1のレンズアレ
イ1511の各レンズ1511b及び第2のレンズアレ
イ1512の各レンズ1512aのレンズピッチは、こ
の実施例では互いを接して配置することから等しく設定
され、それぞれ次の関係を満足するものとした。
【0106】p´/p={η(a+t)+(a
+t)}/{ηa+a+2t)} p/p´={η(a+2t)+a}/{η
(a+t)+(a+t)} なお、上式ではレンズ材料の屈折率に依存しない関係式
を示すために、レンズ材料の屈折率を1として場合を示
した。しかしながら、実際のレンズは1.4〜1.6程
度の屈折率を有する材料で構成される。このように屈折
率が1よりも大きい材料で構成される場合、上式のレン
ズの厚さt、tは、見かけ上の厚さを示すものであ
って、実際には屈折率nを用いてn×t、n×t
る厚さのレンズアレイとすることが必要である。また、
当然に全長もそれに応じた長さになる。
【0107】従って、屈折率を考慮し上式に基づいて各
チャネルの結像倍率に適合したレンズピッチを設定し、
各チャネルで生成される表示像が表示スクリーン上で互
いに正しく重なり合うように設定して拡大表示装置を構
成することが望ましい。
【0108】そして、この具体例では、上述したレンズ
アレイ群1501は、表示スクリーン1801上に略
1.45倍の拡大正立結像させるよう構成されている。
【0109】これに応じて、表示スクリーン1801は
対角15インチの画像表示領域DSを有し、良好な視野
角を確保するため、適度な拡散能を有した光透過型で構
成されている。
【0110】以上説明したように、この具体例の液晶表
示装置1000によれば、少ない光学部品点数で対角1
0.5インチサイズの液晶パネル1101の有効表示領
域PSに表示された表示画像を150mmの間隔をもっ
て対角15インチサイズの画像表示領域DSに拡大投影
することができた。
【0111】しかも、この具体例の液晶表示装置100
0によれば、液晶パネル1201上の像点を第1ないし
第2のレンズアレイ1511,1512の対応する各レ
ンズ1511a,1512aによって構成される複数の
チャネルにより拡大投影することで、良好な表示輝度を
確保することができた。
【0112】しかも、第1ないし第2のレンズアレイ1
511,1512の各レンズピッチは、各チャネルによ
って構成される像の重なり位置精度が不所望な不連続性
を生じせしめない関係を保っているので、表示画像の劣
化が防止される。また、液晶パネル1201から出射さ
れる光は、その面光源部1301の構成の工夫により上
述したように十分な平行度に制御されているため、結像
特性の劣るチャネルからのクロストークによる画質劣化
が十分に解消されている。
【0113】また、面光源部1301からの光源光は、
表示スクリーン1801の周辺領域での光量不足を相殺
するように液晶パネル1201の周辺領域が中央領域に
比べて高く設定されているため、面内での表示輝度のば
らつきは十分に解消されている。
【0114】この具体例では、レンズアレイ群1501
と表示スクリーン1801との間には、第2の光路偏向
手段1701としてフレネルレンズが配置され、これに
より表示スクリーン1801に入射される光の光軸を表
示スクリーン1801の法線方向と略一致させている。
これにより、画面輝度の均一性を確保し、良好な表示品
位を実現している。しかしながら、各光軸を表示スクリ
ーン1801の略中央に向かう方向に若干収束させるこ
ともでき、これにより中央の観察者への表示品位を向上
させることもできる。
【0115】この具体例の液晶表示装置において、レン
ズアレイ群1501と表示スクリーン1801との間に
第1の具体例の如く拡大レンズを配する、液晶パネル1
201とレンズアレイ群1501との間に拡大レンズを
配する、あるいはこれらを組合せて使用することもでき
る。
【0116】また、この具体例の表示装置では、第1の
レンズアレイ1511の第2のレンズ1511bと第2
のレンズアレイ1512の第1のレンズ1512aと
は、互いに接するように構成したため、互いのレンズピ
ッチを等しくすることができた。これにより、光学系の
設計、位置合わせ等を容易にできた。
【0117】しかし、第1のレンズアレイ1511の第
2のレンズ1511bと第2のレンズアレイ1512の
第1のレンズ1512aとを互いに離間させて配置する
こともできる。この場合、それぞれのレンズピッチを上
記にならって若干異ならしめる必要がある。
【0118】また、第1のレンズアレイ1511の第2
のレンズ1511b、あるいは第2のレンズアレイ15
12の第1のレンズ1512aのレンズ径は比較的大き
く設定することもできるが、レンズ厚も増大するため、
各レンズのピッチの差を大きく設定する必要が生じ、こ
のため加工精度を確保し、画面全体で一様な画質を得る
ことが困難となる恐れがある。よってレンズ径は、レン
ズを構成する材料の屈折率等にもよるが、0.5mm〜
2mm程度が望ましい。
【0119】上述した各具体例は、光透過型の液晶パネ
ルを例にとって説明したが、反射型の表示装置であって
も良く、またELパネル等の自己発光型の表示装置にも
用いることができる。
【0120】この具体例では、単一の液晶パネル120
1を使用したが、当然にこれらを貼り合わせて用いるこ
とにより、さらに大面積の表示が可能となることは言う
までもない。
【0121】
【発明の効果】この発明の表示装置によれば、小型にし
て十分な拡大像を実現することができるとともに、消費
電力を増大することなく十分な輝度の表示画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施の形態の液晶表示装
置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示した液晶表示装置の液晶パネ
ルの構成を概略的に示す図である。
【図3】図3は、図1に示した液晶表示装置のレンズア
レイ群の構成を概略的に示す図である。
【図4】図4は、図1に示した液晶表示装置における液
晶パネルの一画素部内に光を集束するための構成を概略
的に示す図である。
【図5】図5は、図1に示した液晶表示装置における液
晶パネルの一画素部内に光を集束するための他の構成を
概略的に示す図である。
【図6】図6は、図1に示した液晶表示装置における液
晶パネルの一画素部内に光を集束するためのさらに他の
構成を概略的に示す図である。
【図7】図7は、この発明の他の実施の形態の液晶表示
装置の作用を説明する概略図である。
【図8】図8は、この発明の他の実施の形態の液晶表示
装置の作用を説明する概略図である。
【図9】図9は、この発明の他の実施の形態に係る一具
体例の液晶表示装置の概略斜視図である。
【図10】図10は、図9に示した実施の形態の変形例
に係る液晶表示装置の概略構成図である。
【図11】図11は、この発明の他の実施の形態に係る
一具体例の液晶表示装置の概略斜視図である。
【図12】図12は、図11に示した実施の形態の変形
例に係る液晶表示装置の概略構成図である。
【図13】図13は、図12に示した液晶表示装置の一
部概略断面図である。
【符号の説明】
1…液晶表示装置 101…液晶パネル 301…面光源部 401…光路偏向手段 501…レンズアレイ群 511…第1レンズアレイ 512…第2レンズアレイ 513…第3レンズアレイ 514…第4レンズアレイ 515…第5レンズアレイ 601…拡大レンズ 701…表示スクリーン 801…コリメータレンズ 901…第1マイクロレンズアレイ 902…第2マイクロレンズアレイ BM…ブラックマトリクス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素部からなる所定の有効表示領域
    を備えた表示パネルと、 前記表示パネルの前記有効表示領域よりも大きい画像表
    示領域を備えた表示スクリーンと、 前記表示パネルと前記表示スクリーンとの間に配置さ
    れ、複数の第1レンズが並置配列された第1レンズアレ
    イを含み、前記表示パネルの前記表示領域の像を前記表
    示スクリーン上に拡大正立結像させる複数のチャネルを
    備えた拡大結像光学系と、 前記表示パネルの前記画素部を集束性の光で照明する照
    明手段と、 前記表示パネルの前記画素部を通過した光を略平行化し
    て前記拡大結像光学系に導く平行化手段と、 を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】前記照明手段は、実質的に平行光を発生す
    る光源部と、この光源部からの平行光を前記表示パネル
    の各画素毎部に集束する集束手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記集束手段は、前記表示パネルの前記光
    源部側に各画素部毎に対応して配置されるマイクロレン
    ズを備えたマイクロレンズアレイであることを特徴とす
    る請求項2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記平行化手段は、前記表示パネルの前記
    拡大結像光学系側に各画素部毎に対応してマイクロレン
    ズを備えたマイクロレンズアレイであることを特徴とす
    る請求項1に記載の表示装置。
  5. 【請求項5】前記平行化手段は、前記拡大結像光学系と
    一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の表
    示装置。
  6. 【請求項6】前記表示パネルは、対向配置された2枚の
    ガラス基板と、これら2枚のガラス基板の間に配置され
    た液晶層とを備え、 前記集束手段は、前記表示パネルの前記光源部側に配置
    された一方のガラス基板に形成された屈折率分布によっ
    て構成され、 前記平行化手段は、前記表示パネルの前記拡大結像光学
    系側に配置された他方のガラス基板に形成された屈折率
    分布によって構成されたことを特徴とする請求項2に記
    載の表示装置。
  7. 【請求項7】前記第1レンズは、複数の領域に区分され
    た前記有効表示領域の各領域に対応して並置配列された
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 【請求項8】前記第1レンズは、複数の領域に区分され
    た前記有効表示領域の複数の領域に対応して並置配列さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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