JP2005017614A - 画像表示装置 - Google Patents

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Shigeo Nojima
重男 野島
Kazunori Sakurai
和徳 桜井
Masatoshi Yonekubo
政敏 米窪
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Abstract

【課題】複数の表示パネルを配列して構成する画像表示装置において、継目が目立たずに、高精細で高い開口率の画像表示装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも3つの表示パネル101a、101b、101c、101dを配列して画像を表示する画像表示装置100において、表示パネル101a、101b、101c、101dは、画像信号に応じた光を射出する複数の画素104と、画素104からの光を回折させる回折格子面108aを備えるブレーズ型回折格子108とを有し、表示パネル101a、101b、101c、101dを配列したときに、表示パネル間に画素104が存在しない継目領域110が形成され、回折格子面108aは、複数の画素104からの光を継目領域110上へ導くような回折格子面108aの向き、及び複数の画素104が形成されている基準面108bと回折格子面108aとのなす傾斜角θを有する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置、特に複数の画像表示パネルを接合して大画面を得る画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像表示装置として、例えば、液晶表示パネルや、有機又は無機のエレクトロルミネッセンス(以下、適宜「EL」という。)パネルなどの平面表示パネルが知られている。そして、近年、大画面な画像表示装置に対するニーズが増加している。ここで、液晶表示パネルでは、その生産性、開口率、表示の均一性などの点から大画面で高精細な単一のパネルを製造することは困難である。また、EL表示パネルでは、機械的な強度の点、及び電極の抵抗の増大に伴って駆動電圧を高める必要がある点等から、大画面の単一のパネルを製造することは困難である。このため、ユニット化された表示パネルを、タイル状に複数配列することが大画面化の有力な方法となる。複数の表示パネルを配列して一つの大画面の画像表示装置を構成する方法がいくつか提案されている(例えば、特許文献1〜4)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−372928号公報
【特許文献2】
特開2001−92389号公報
【特許文献3】
特開平10−20270号公報
【特許文献4】
特開平5−188873号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
複数の表示パネルを配列して接合する場合、接合部近傍に画素が存在しない継目が生ずる。継目の領域は、表示パネルの画素ピッチよりも広い間隔において画素が形成されていない非表示領域である。このため、表示パネル間の継目は、接合された大画面内において、例えば直線状の黒い帯として観察者に認識されてしまう。このため、継目が存在する画像は、その品質が低くなってしまう。
【0005】
継目を目立たなくする方法としては、継目の幅を画素ピッチ以内となるように表示パネルどうしを光学接着剤により精密に接合することが考えられる。このように構成すれば、観察者は、例えば画素間の非表示領域と継目とを識別することがなくなる。しかしながら、高精細化するほど画素ピッチは小さくなる。これに対して、継目領域では、表示パネルを接合するためにある程度の幅が必要となる。このため、継目の幅と画素ピッチとを略一致させる場合、画素ピッチを小さくする高精細化は困難である。
【0006】
また、表示パネルでは、矩形状の複数の画素が略直交する格子状に配列されている。従って、第1の方向の画素ピッチと、第1の方向に略直交する第2の方向の画素ピッチとの2つの画素ピッチがある。このため、複数の表示パネルを1次元方向(第1の方向)へ配列する場合は、第1の方向の画素ピッチをある程度以上小さくすることは困難である。
【0007】
さらに、例えば4枚の表示パネルを、2枚ずつ略直交する2次元方向へ配列する場合は、直交する直線状に継目が形成される。このため、第1の方向の画素ピッチと、第2の方向の画素ピッチとの両方の画素ピッチをある程度以上小さくすることは困難である。画素ピッチを小さくできないため、画素の開口部の寸法を大きくできない。このため、複数の表示パネルを配列する画像表示装置の場合、継目を目立たなくしようとすると、高精細化が困難で、開口率の低下を生じるため問題である。特に、表示パネルを2次元方向に配列する画像表示装置の場合に、これらの問題は顕著となる。
【0008】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、複数の表示パネルを配列して構成する画像表示装置において、継目が目立たずに、高精細で高い開口率の画像表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、少なくとも3つの表示パネルを配列して画像を表示する画像表示装置において、前記表示パネルは、画像信号に応じた光を射出する複数の画素と、前記画素からの光を偏向させる偏向面を備える光路偏向部と、を有し、少なくとも3つの前記表示パネルを配列したときに、前記表示パネル間に前記画素が存在しない継目領域が形成され、前記偏向面は、前記複数の画素からの光を前記継目領域上へ導くような前記偏向面の向き、及び前記複数の画素が形成されている基準面と前記偏向面とのなす角度、を有することを特徴とする画像表示装置を提供できる。
【0010】
少なくとも3つの複数の表示パネルを配列して、1つの画像を表示する場合、表示パネルどうしの間に継目領域を生ずる。継目領域には画素が存在していないため、観察者が継目領域を認識することで、画像の質が劣化してしまう。本発明では、前記偏向面は、前記複数の画素からの光を前記継目領域上へ導くような前記偏向面の向き、及び前記複数の画素が形成されている基準面と前記偏向面とのなす角度、を有する。これにより、画素からの光は、光路偏向部の偏向面により、継目領域上へ進行方向を偏向される。この結果、画像表示装置を観察する観察者は、継目領域上に画素からの光を認識するので、継目領域を目立たなくすることができる。また、画素ピッチと継目の幅とを略一致させる必要がない。このため、各画素の寸法を大きくすることで高い開口率、及び高精細化できる。また、表示パネルを2次元方向へ接合する場合でも、継目を目立たないようにし、かつ高い開口率と高精細化を達成できる。このため、容易に画面を大型化することができる。なお、さらに好ましくは、前記偏向面は、前記複数の画素からの光を、継目領域上へ重複することなく、即ち隙間なく導くことが望ましい。
【0011】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光路偏向部は、楔形状のプリズム部材であり、前記偏向面は、前記画素からの光を屈折させ前記継目領域上へ導く前記プリズム部材の斜面であることが望ましい。プリズム部材、特にシート状のプリズム部材は容易に製造することができる。本態様では、プリズム部材、例えば、シート状のプリズム部材を画素からの光が射出する側に設ける。プリズム部材は、入射光を屈折させて射出する。このため、プリズム部材は、射出光の方向を入射光の方向に対して屈折することで偏向できる。この結果、画素からの光を偏向させて、継目領域上へ導くことができる。従って、簡便な構成で継目領域を目立たなくすることができる。
【0012】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光路偏向部は、ブレーズ型回折格子であり、前記偏向面は、前記画素からの光を回折させ前記継目領域上へ導く前記ブレーズ型回折格子の回折格子面であることが望ましい。ブレーズ型回折格子は、入射光を回折させて射出する。このため、ブレーズ型回折格子は、射出光の方向を入射光の方向に対して回折することで偏向できる。この結果、画素からの光を偏向させて、継目領域上へ導くことができる。従って、簡便な構成で継目領域を目立たなくすることができる。
【0013】
また、本発明の好ましい態様によれば、少なくとも3つの前記表示パネルは、それぞれ前記プリズム部材又は前記ブレーズ型回折格子を有していることが望ましい。これにより、各表示パネルごとに、画素からの光を偏向、例えば屈折又は回折させる方向と量とを別個に制御することができる。
【0014】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記表示パネルは、液晶表示パネルであり、前記液晶表示パネルへ照明光を供給する光源をさらに有することが望ましい。これにより、複数の液晶表示パネルを配列するときに、継目領域を目立たなくすることができる。
【0015】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記表示パネルは、有機エレクトロルミネッセンス・パネル又は無機エレクトロルミネッセンス・パネルであることが望ましい。これにより、複数の有機エレクトロルミネッセンス・パネル又は無機エレクトロルミネッセンス・パネルを配列するときに、継目領域を目立たなくすることができる。
【0016】
また、本発明の好ましい態様によれば、前記表示パネルは、前記画素の近傍に設けられ、前記画素からの光を前記光路偏向部の方向へ導く放射角変換部をさらに有することが望ましい。有機ELパネル又は無機ELパネルの画素からの光の放射(射出)角度は、大きい範囲に分布している。例えば、画素からの光のうち、平面的な表示パネルの略法線の方向に沿って進行する光は、観察者は認識することができる。これに対して、画素からの光のうち、平面的な表示パネルに略平行な方向(いわゆる光軸との成す角度が大きい方向)に進行する光は、画像表示に有効に用いることができない。本態様では、放射角変換部により、画素から射出した光を、光路偏向部の方向へ導くことができる。この結果、画素からの光を有効に利用することができる。放射角変換部の例として、断面が略三角形形状の反射部材を画素周辺に設けること、又は画素からの発散光を収束させる集光レンズを画素上に設けること等を挙げることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置100を斜視方向から見た概観構成を示す。少なくとも3つの表示パネルに対応する4枚の平面状の表示パネル101a、101b、101c、101dが、横方向と縦方向(図のx、y方向)にそれぞれ2枚ずつ配列されている。表示パネル101aと表示パネル101bとの接合部近傍のxz面内の断面構成を図2(a)、(b)に示す。表示パネル101c、101dの構成も表示パネル101a、101bと同一であるため、図示とその説明は省略する。
【0018】
図2(a)において、表示パネル101a、101bは、それぞれ複数の画素104を有する有機ELパネルである。画素104は、画素ピッチPで略直交する格子状に形成されている。そして、画素104は、画像信号に応じて自発光する。まず、硝子の平行平板である第1の補助プレート102上には、画素104を駆動するためのTFT基板103が形成されている。TFT基板103上には、画素104が設けられている。そして、画素104を封止するように保護層105が形成されている。さらに、第1の補助プレート102に対向するように、硝子部材からなる第2の補助プレート107が設けられている。
【0019】
表示パネル101aと表示パネル101bとは、光学的接着剤で接合される。
光学的接着剤は、表示パネル101a、101bを構成する第2の補助プレート107の屈折率と略同一の屈折率を有する。そして、表示パネル101aと表示パネル101bとの接合部には、直線状の継目109が存在する。また、画素104の近傍の保護層105には、画素104からの光を後述する光路偏向部の方向へ導く放射角変換部である断面が略三角形形状の反射ミラー106が設けられている。有機ELパネルの画素104からの光の射出角度は、大きい範囲に分布している。例えば、画素104からの光のうち、平面的な表示パネルの略法線の方向(図中z軸の方向)に沿って進行する光は、観察者は認識することができる。これに対して、画素104からの光のうち、平面的な表示パネルに略平行な方向、例えばz軸との成す角度が大きい方向に進行する光は、画像表示に有効に用いることができない。本実施形態では、略三角形形状の反射ミラー106により、画素104から射出した光を、後述する光路偏向部の方向へ導くことができる。この結果、画素104からの光を有効に利用することができる。また、放射角変換部の他の例として、図2(c)に示すような、マイクロレンズ206を画素104に対応する位置に設けることを挙げることができる。マイクロレンズ206は、画素104から発散して射出される光の放射角度(画素から射出する光の角度)を小さくなるように変換する。これにより、画素104からの光を有効に後述する光路偏向部の方向へ導くことができる。
【0020】
次に、図2(b)に示すように、画素104からの光は、光の進行方向を偏向させる光路偏向部であるブレーズ型回折格子108に入射する。ブレーズ型回折格子108は、周期的に繰り返して形成されている偏向面である回折格子面108aを有する。回折格子面108aは、画素104からの光を回折させることで偏向して後述する継目領域上へ導く機能を有する。ここで、回折格子面108aは、基準面108bと傾斜角θをなしている。
【0021】
ブレーズ型回折格子108による回折作用について図3を参照して、さらに詳しく説明する。画素104(不図示)の位置P1からの光は、ブレーズ型回折格子108の回折格子面108aにより回折される。観察者が、回折格子面108aで回折された光を観察した場合、画素104上の位置P1は、みかけの位置P2へシフト量Sだけ移動(シフト)する。画素104が移動するシフト量Sは、傾斜角θとブレーズ型回折格子108の厚さdとに対応する。また、画素104が移動する方向は、回折格子面108aである斜面を形成する向きに対応する。
このように、観察者は、ブレーズ型回折格子108を介して、位置が所定量及び所定方向へシフトした見かけ上の画素を観察できる。
【0022】
図4に、画像表示装置100を観察する側から見た様子を示す。4つの表示パネルを略直交するx方向、y方向にそれぞれ2つずつ配列している。各表示パネル101a、101b、101c、101dの間には、画素104が存在しない継目領域110が形成されている。各表示パネル101a、101b、101c、101dごとに設けられているブレーズ型回折格子108は、画素104からの光を、画像表示装置100の中心位置111へ向かって継目領域110上へ導くような向き、傾斜角θ及び厚さdを有する。
【0023】
これにより、図5(a)に示すように、各表示パネル101a、101b、101c、101dは、継目領域110の中心近傍の方向へみかけ上移動する。この結果、図5(b)に示すように、観察者は継目領域110を認識することがない。このように、画素104からの光は、回折格子面108aにより、継目領域110上へ進行方向を回折作用により偏向される。この結果、画像表示装置100を観察する観察者は、継目領域110上に画素104からの光を認識するので、継目領域110を目立たなくすることができる。また、本実施形態では、画素ピッチPと継目の幅とを略一致させる必要がない。このため、各画素104の寸法を大きくして高い開口率とすること、及び高精細化することができる。また、表示パネルを2次元方向へ接合する場合でも、継目を目立たないようにし、かつ高い開口率と高精細化を達成できる。このため、容易に画面を大型化することができる。なお、さらに好ましくは、回折格子面108aは、複数の画素104からの光を、継目領域110上へ重複することなく、即ち隙間なく導くことが望ましい。
【0024】
(第1実施形態の変形例)
図6(a)、(b)は、上記第1実施形態の変形例の概略構成を示す。上記第1実施形態では、光路偏向部としてブレーズ型回折格子108を用いている。これに対し、本変形例は、図6(a)に示すように光路偏向部として楔形状のプリズム部材608を用いている点が異なる。プリズム部材608の斜面608aは、画素104からの光を屈折することで偏向させて継目領域110(図5)上へ導く。さらに、図6(b)に本変形例の拡大した断面を示す。画素104からの光のうち、プリズム部材608の底面に略垂直に入射した光は、斜面608aにおいて屈折されることで進行方向を偏向させる。プリズム部材608は、画素104からの光を継目領域110(図5)上へ導くような向き、傾斜角θ及び厚さdを有する。
【0025】
プリズム部材、特にシート状のプリズム部材608は容易に製造することができる。本変形例では、プリズム部材、例えば、シート状のプリズム部材608を画素104からの光が射出する側に設ける。上述のようにプリズム部材608は、入射光を屈折させて射出する。このため、プリズム部材608は、射出光の方向を入射光の方向に対して屈折することで偏向できる。この結果、画素104からの光を偏向させて、継目領域110上へ導くことができる。従って、簡便な構成で継目領域110を目立たなくすることができる。なお、有機ELパネルに限られず、無機ELパネルでも同様の構成にできることは言うまでもない。
【0026】
(第2実施形態)
図7(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置700の概略構成を示す。画像表示装置700は、図7(a)の斜視図に示すように、9つの表示パネル701a、701b、701c、701d、701e、701f、701g、701h、701iを3×3の行列状に配列したものである。図7(b)は、観察者の方向から見た構成を示す。9つの表示パネルのうち、中心位置の表示パネル701eは、ブレーズ型回折格子を有していない。これに対して、中心位置の表示パネル701eの周辺の8つの表示パネル701a、701b、701c、701d、701f、701g、701h、701iには、それぞれ個別のブレーズ型回折格子708が設けられている。各ブレーズ型回折格子708は、画素104からの光を継目領域710(図8(a))上へ導くような向き、傾斜角θ及び厚さdを有する。
【0027】
これにより、図8(a)の矢印で示すように、8つの表示パネル701a、701b、701c、701d、701f、701g、701h、701iは、中心近傍の表示パネル701eの方向へみかけ上移動する。この結果、図8(b)に示すように、観察者は継目領域710を認識することがない。このように、画素104からの光は、回折格子面により、継目領域710上へ進行方向を回折作用により偏向される。この結果、画像表示装置700を観察する観察者は、継目領域710上に画素104からの光を認識するので、継目領域710を目立たなくすることができる。なお、さらに好ましくは、ブレーズ型回折格子708の回折格子面、複数の画素104からの光を、継目領域710上へ重複することなく、即ち隙間なく導くことが望ましい。
【0028】
(第3実施形態)
図9(a)、(b)は、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置900の概略構成を示す。画像表示装置900は、図9(a)の斜視図に示すように、3つの表示パネル901a、901b、901cをx方向に沿って配列したものである。図9(b)は、観察者の方向から見た構成を示す。3つの表示パネル901a、901b、901cのうち、中心位置の表示パネル901bは、ブレーズ型回折格子を有していない。これに対して、中心位置の表示パネル901bの周辺の2つの表示パネル901a、901cには、それぞれ個別のブレーズ型回折格子908が設けられている。各ブレーズ型回折格子908は、画素104からの光を継目領域710(図10(a))上へ導くような向き、傾斜角θ及び厚さdを有する。
【0029】
これにより、図10(a)の矢印で示すように、2つの表示パネル901a、901cは、中心近傍の表示パネル901bの方向へみかけ上移動する。この結果、図10(b)に示すように、観察者は継目領域910を認識することがない。このように、画素104からの光は、回折格子面により、継目領域910上へその進行方向を回折作用により偏向される。この結果、画像表示装置900を観察する観察者は、継目領域710上に画素104からの光を認識するので、継目領域910を目立たなくすることができる。なお、さらに好ましくは、ブレーズ型回折格子908の回折格子面は、複数の画素104からの光を、継目領域910上へ重複することなく、即ち隙間なく導くことが望ましい。
【0030】
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態に係る画像表示装置1100の概略構成を示す。硝子の略平行平板からなる第1補助プレート1106上には、第1プレート1107が設けられている。第1プレート1107は、液晶を配向させるための配向膜、TFT(薄膜トランジスタ)、透明電極等を有する。そして、対向電極が形成されている第2プレート1109と第1プレート1107とを対向させるように、第1補助プレート1106と第2補助プレート1112とを貼り合わせる。第1プレート1107と第2プレート1109との間には、画像表示のための液晶層1108が封入されている。また、液晶層1108の入射光側には遮光のためのブラックマトリックス部(不図示)が形成されている。
【0031】
さらに、第2プレート1109の射出側には、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ透過させるカラーフィルタ1110が形成されている。カラーフィルタ1110の射出側には、偏光フィルム1111が固着された第2補助プレート1112が設けられている。また、第1補助プレート1106にも偏光フィルム1105が固着されている。偏光フィルム1111と偏光フィルム1105とは、いわゆるクロスニコルの状態となるように配置されている。
【0032】
複数の光源1101は、液晶層1108へ光を供給する。各光源1101は、反射板1102を有している。反射板1102は、光源1101からの光を、効率良く液晶層1108の方向へ反射させる。光源1101からの光は、拡散板1103を透過して、レンズシート1104に入射する。この構成により、光源1101からの光は、拡散された後、略均一な強度となって液晶層1108へ入射する。
【0033】
本実施形態に係る画像表示装置1100は、上記各実施形態で説明したものと同様な構成のブレーズ型回折格子1113を有している。これにより、液晶表示パネルにおいても、画素104からの光を回折により偏向させて、継目1114近傍の継目領域110(図5(a))上へ導くことができる。従って、簡便な構成で継目領域110を目立たなくすることができる。また、ブレーズ型回折格子1113の代わりに、上記第1実施形態の変形例で説明したような楔形状のプリズム部材608(図6)を用いても良い。
【0034】
なお、上記実施形態では、有機又は無機のEL表示パネル、及び液晶表示パネルの例を用いて説明したが、本発明はこれに限られること無く、複数の平面表示パネルを配列して大型の画面を形成する、いわゆるタイリング型のすべての画像表示装置に対して適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の斜視図。
【図2】第1実施形態の概略断面図。
【図3】第1実施形態のブレーズ型回折格子の説明図。
【図4】第1実施形態のブレーズ型回折格子の他の説明図。
【図5】第1実施形態の画素の移動の説明図。
【図6】第1実施形態の変形例の概略断面図。
【図7】本発明の第2実施形態に係る画像表示装置の概略構成図。
【図8】第2実施形態の画素の移動の説明図。
【図9】本発明の第3実施形態に係る画像表示装置の概略構成図。
【図10】第3実施形態の画素の移動の説明図。
【図11】本発明の第4実施形態に係る画像表示装置の概略断面図。
【符号の説明】
100 画像表示装置、101a、101b、101c、101d 表示パネル、102 補助プレート、103 基板、104 画素、105 保護層、106 反射ミラー、107 補助プレート、108 ブレーズ型回折格子、108a 回折格子面、108b 基準面、109 継目、110 継目領域、206マイクロレンズ、608 プリズム部材、608a 斜面、700 画像表示装置、701a〜701i 表示パネル、708 ブレーズ型回折格子、710継目領域、900 画像表示装置、901a〜901c 表示パネル、908ブレーズ型回折格子、910 継目領域、1100 画像表示装置、1101光源、1102 反射板、1103 拡散板、1104 レンズシート、1105 偏光フィルム、1106 第1補助プレート、1107 第1プレート、1108 液晶層、1109 第2プレート、1110 カラーフィルタ、1111 偏光フィルム、1112 第2補助プレート、1113 ブレーズ型回折格子、P 画素ピッチ、P1 位置、P2 位置、S シフト量、θ 傾斜角

Claims (7)

  1. 少なくとも3つの表示パネルを配列して画像を表示する画像表示装置において、
    前記表示パネルは、画像信号に応じた光を射出する複数の画素と、前記画素からの光を偏向させる偏向面を備える光路偏向部と、を有し、
    少なくとも3つの前記表示パネルを配列したときに、前記表示パネル間に前記画素が存在しない継目領域が形成され、
    前記偏向面は、前記複数の画素からの光を前記継目領域上へ導くような前記偏向面の向き、及び前記複数の画素が形成されている基準面と前記偏向面とのなす角度、を有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記光路偏向部は、楔形状のプリズム部材であり、
    前記偏向面は、前記画素からの光を屈折させ前記継目領域上へ導く前記プリズム部材の斜面であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記光路偏向部は、ブレーズ型回折格子であり、
    前記偏向面は、前記画素からの光を回折させ前記継目領域上へ導く前記ブレーズ型回折格子の回折格子面であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 少なくとも3つの前記表示パネルは、それぞれ前記プリズム部材又は前記ブレーズ型回折格子を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示装置。
  5. 前記表示パネルは、液晶表示パネルであり、
    前記液晶表示パネルへ照明光を供給する光源をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  6. 前記表示パネルは、有機エレクトロルミネッセンス・パネル又は無機エレクトロルミネッセンス・パネルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  7. 前記表示パネルは、前記画素の近傍に設けられ、前記画素からの光を前記光路偏向部の方向へ導く放射角変換部をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
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