JP2000192682A - 自転車縦置駐車装置 - Google Patents

自転車縦置駐車装置

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JP2000192682A
JP2000192682A JP10376759A JP37675998A JP2000192682A JP 2000192682 A JP2000192682 A JP 2000192682A JP 10376759 A JP10376759 A JP 10376759A JP 37675998 A JP37675998 A JP 37675998A JP 2000192682 A JP2000192682 A JP 2000192682A
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stopper
bicycle
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bogie
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Norio Namiki
則夫 並木
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Yokohama Tokusyu Senpaku Co Ltd
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Yokohama Tokusyu Senpaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車を縦姿勢で駐車させる装置に関し、台
車の車輪と、台車支柱間のストッパとが干渉し合わず、
支柱と台車とが直近の部位でストッパの作用を享受出
来、支柱に台車をより少ない力で確実に安定的に固定し
得るようにする。 【構成】 立設された支柱に台車を、該台車に設けた車
輪を支柱に係わらせることにより上下動自在に設けると
共に、前記台車を牽引手段に接続する。前記車輪は後出
ストッパの取付位置よりも上方に設ける。前記台車に、
自転車を受け止める係止部材を設ける。前記支柱と台車
との間に、台車の上下動を規制するストッパを、台車位
置に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狭い場所にも容易
に設置可能な自転車縦置駐車装置に関するものであり、
更に詳しくは自転車を縦置の姿勢にする台車を自転車の
入出庫時に所定の位置で固定したり、自転車の吊り上げ
時に車輪が台車から不本意に外れないようにする機構に
関して、台車から離れた位置にではなく、台車位置に設
けることによって、より安定して作用するようにしたも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自転車の駐車収納設備として
は、上下2段式の構造物を利用して駐車スペースを確保
するものが提案されている。例えば、下部駐車スペース
を有し、上段が支柱に一端部が取り付けられた上部駐車
収納部材と、該部材に対して回動及び摺動自在に枢支さ
れた可動軌条部材と、から成る上部駐車テーブルによっ
て構成され、上部駐車収納部材より可動軌条部材を引き
出しつつ下方へ回動傾斜させて所定角度に傾斜保持さ
せ、このスロープ状と成った可動軌条部材上に自転車の
前輪を持ち上げて載せ置き、更に自転車の後輪を可動軌
条部材上に押し上げた後、可動軌条部材の端部を持って
これを水平状態に起こし、上部駐車収納部材内に挿入す
ることによって、上部駐車テーブル上に自転車を駐車さ
せる駐車装置が実用化されている。
【0003】しかし、前述した立体駐車装置では下部駐
車スペースへの自転車の駐車は容易であるが、上部駐車
テーブル上への自転車の駐車は、可動軌条部材が自転車
の押し上げスロープを兼ねており、自転車を押し上げつ
つ可動軌条部材を水平状態まで持って行かねば成らな
い。この操作を行うには大きな力を持続的に加えなけれ
ば成らず、特に女性や子供には大変な作業であり、この
ような自転車の持ち上げと押し上げの作業が円滑に行わ
れないと自転車の姿勢が不安定に成るきらいがあると云
う問題があった。このことはまた自転車を下ろす時にも
当てはまるのである。こうした問題は、自転車が載った
可動軌条部材が如何に重いかを示すものに他ならない。
【0004】このため、実公昭57−11085号の
「自転車駐車装置」では、固定式の下部駐車スペース
と、支柱に一端部が取り付けられた上部駐車収納部材
と、該上部駐車収納部材の端部に枢着され当該枢着点を
中心に揺動する転動杆と、当該転動杆に添って摺動する
摺動杆とから成り、前記摺動杆はワイヤーを介して前記
支柱上より下方に懸り下げられた重錘で上部駐車収納部
材と同様の位置に引上げられるように構成された可動式
の上部駐車スペースとで構成されたものが提案されてい
る。前記ワイヤーは、支柱頂部の滑車により支承され、
一端部には重錘がまた他端部には摺動杆が接続されてい
る。
【0005】しかし、上記実公昭57−11085号に
は次のような種々問題がある。即ち(1)2段式の立体
駐車装置であるため、確かに多数の自転車を駐車収納す
ることが出来るのではあるが、駐車収納時の自転車の姿
勢はそのままであって、自転車を立体駐車装置の長手方
向に出し入れせねばならず、立体駐車装置の前方にかな
り広いスペースを必要としている。しかしこれだけの広
いスペースが取れない場所では、立体駐車装置を設置す
ることが根本的に不可能である。例えば駅前のように地
価が異常に高く、且つ確保可能面積が狭い土地には設置
することが出来なかった。またデパート等の商業ビルの
壁面に沿っている通路が狭い場合などでは、壁面に立体
駐車装置を設けることが出来なかった。また一寸した狭
い土地が空いていたとしても、これを利用することが出
来なかったのである。(2)2段式の立体駐車装置であ
るため、重錘の上下移動スペースを確保する必要上、支
柱を高くしなくては成らないなど、設置空間確保の問題
が発生し、屋根を付けることが出来ない場合が生じ、或
は設置場所の地盤を強化する必要があり、また構造が極
めて複雑で組立作業も大変であり、このためコスト高に
成る、などの問題があった。
【0006】そこで、滑車によって支承された線材の一
端部に重錘を、また他端部に自転車への係止部材を取り
付けただけの簡易なものであれば、自転車を縦に吊り上
げ、狭い場所でも駐車収納することが出来ると思考され
るのである。吊り上げられた自転車の重量は、自転車の
対にある重錘の重量でほぼ打ち消されるわけであるか
ら、軽々と駐車収納可能で、而も自転車を縦に吊り上げ
ることにより、駐車収納場所を取らなくすることが出来
る。またコスト的にも安く設置することが出来るのであ
る。
【0007】この発展型として、チャンネル材を立設し
て成る支柱を略上下方向に移動可能に設けられた台車
と、該台車に取り付けられた係止部材とから構成され、
上述した線材の他端部が当該台車に取り付けられたもの
を上げることが出来る。例えば図19のものは、支柱1
の頂上部の軸受10に滑車3が回転自在に設けられ、該
滑車3により支承されたロープ30の一端部に重錘31
が、また他端部に台車2が取り付けられ、該台車2に自
転車への係止部材である釣部材5が設けられていると共
に、自転車の入出庫時に、台車2を所定の位置で支柱1
に固定するための掛止具7と、自転車の吊り上げ時に車
輪Tが台車2から不本意に外れないようにするストッパ
球45とを、台車2の下方に突設して成るものである。
ストッパ球45が支柱1に設けた上下方向のスリット1
1にはまって、台車2と共に上下動している限り、スト
ッパ球45に連結している釣部材5が自転車の車輪Tを
開放することなく自転車を吊り上げるように構成されて
いる。重錘31は図示していない車輪にてまた台車2は
車輪28にて各々支柱1のチャンネル状の部分に組み付
けられている。車輪28は台車位置に設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら自転車の
入出庫時には、台車2を支柱1の下方の所定位置に固定
しておく必要がある。しかしこのための係止部材を台車
に設ける場合には、台車2と車輪28の位置がほぼ同じ
位置にあるため、係止部材は台車2よりも上方、または
下方に設けなくてはならない。また、自転車の吊り上げ
時には、自転車の車輪Tが台車2から不本意に外れない
ようにする機構が必要である。このような機構もまた車
輪28の滑動を妨げる位置に在ってはならない。なお、
係止部材を台車2よりも上方に設けることは、構造上車
輪28の移動に問題を生ずることがある。この点に付い
ては後述する。
【0009】このため例えば図19のものでは、台車2
に進入してくる車輪に当接し得るように設けたスライド
杆4から、支柱1方向にストッパ球45の支持杆46を
延設し、また台車2に進入してくる車輪に前記スライド
杆4より先に当接し得るように設けた掛止具7の先端部
を、支柱1方向に向けて設けているが、支持杆46も掛
止具7も共に、台車位置に設けられた車輪28を迂回す
るようにしなくてはならない。図19では、支持杆46
も掛止具7も共に台車2の下方に見られる形で配置され
ている。また掛止具7は、支柱1側に設けた切欠部10
6と係わり合うように構成され、支持杆46はやはり支
柱1側に設けた開口部12と係わり合うように構成され
るが、支柱1の内側は台車2の車輪28が滑動する部位
であるため、ここに切欠部106や開口部12があると
滑動の邪魔に成る。このため切欠部106や開口部12
を車輪28が滑動する部位よりも下方に設けた結果、こ
れ等に対応する掛止具7も支持杆46も共に、前記車輪
28を迂回するように構成されているのである。
【0010】しかしながら上述したように台車2を支柱
1に対して円滑に上下動させたり、台車2を支柱1にし
っかりと固定したりする場合に、安定した作用を得るた
めには、上記掛止具7や支持杆46は、台車位置に在っ
て、支柱1に作用するほうが好ましい。なんとならば自
転車や重錘31の荷重が直接作用するのが台車2だから
である。また図19のように、掛止具7や支持杆46の
長さが長くなればなるほど強度を確保しなくてはならな
くなる。
【0011】そこで本発明は上述したような問題点を解
決し、台車を支持する車輪と、台車を安定させる部材と
が干渉せず、台車を安定させる部材の作用が直接台車に
安定して働くようにすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題は、本
発明の請求項1では、次のように構成して成る自転車縦
置駐車装置とすることにより達成される。即ち:立設さ
れた支柱に台車を、該台車に設けた車輪を支柱に係わら
せることにより上下動自在に設けると共に、前記台車を
牽引手段に接続する。前記車輪は後出ストッパの取付位
置よりも上方に設ける。前記台車に、自転車を受け止め
る係止部材を設ける。前記支柱と台車との間に、台車の
上下動を規制するストッパを、台車位置に取り付ける。
【0013】台車は車輪によって支柱を上下方向へ移動
可能である。また台車は牽引手段によって支柱に沿って
上方向に持ち上げられるように付勢されている。そこで
一時的に台車を下げておき、台車の係止部材によって自
転車の車輪を受け止めさせるようにする。これにより自
転車の車輪は係止部材にしっかりと捕捉される。しかし
ながらこの台車は、牽引手段によって常時上方向に持ち
上げられるように付勢されているため、上記自転車の車
輪の捕捉作業中は台車を固定しておかなくては成らな
い。そこで、台車位置に対応する前記支柱と台車との間
に設けた、台車の上下動を規制するストッパにより、台
車を支柱に固定することが出来る。上述したように台車
位置にはストッパが設けられているが、これは台車を支
柱に係わらせる車輪の取付位置よりも下方に在るため、
台車の上下動に係わる車輪の転動の邪魔をするようなこ
とはない。また台車位置にストッパが設けられているこ
とにより、台車位置から離れた位置にストッパが設けら
れている場合に比して、ストッパの作用が直接台車に安
定して働くように成る。
【0014】また上記課題は、本発明の請求項2では、
次のように構成して成る自転車縦置駐車装置とすること
により達成される。即ち:立設された支柱に台車を、該
台車に設けた車輪を支柱に係わらせることにより上下動
自在に設けると共に、前記台車を牽引手段に接続する。
前記車輪は、後出ガイド溝がストッパを開放する位置よ
りも上方に設ける。前記台車に、自転車の車輪通路を設
け、該車輪通路の側部に可動部材を該車輪通路に沿って
移動可能に取り付ける。前記可動部材は、その一部を進
入してくる車輪に当接し得るように設ける。前記可動部
材に、車輪の掛止部材を回動自在に取り付け、車輪によ
って可動部材を車輪通路に沿って奥へ移動させた時に、
前記掛止部材の一部が前記台車の一部に接触することに
より、掛止部材の掛止部が内方に回動しその状態で固定
されて車輪を捕捉し得るように構成する。前記可動部材
に、該可動部材の移動を規制するストッパを取り付け
る。前記ストッパを填め込んで案内するガイド溝を前記
支柱に沿って設けると共に、該ガイド溝を、車輪を掛止
したり解除する位置でストッパを開放し、可動部材を車
輪通路に沿って移動自在にし得るように、台車位置に設
ける。
【0015】牽引手段により、台車は支柱に沿って上方
向に持ち上げられるように付勢されている。そこで、一
時的に台車を下げておき、台車の車輪通路に自転車の車
輪を進入させる。進入してきた車輪が可動部材の一部に
当接すると、可動部材は車輪に押されて奥へ移動する。
この過程で、可動部材に取り付けられた車輪の掛止部材
が前記台車の一部に接触し、内方に回動して車輪を掛止
したまま、台車の一部に戻りを阻止されて状態が固定さ
れる。これによって車輪は掛止部材にしっかりと捕捉さ
れる。しかしながらこの掛止状態は、可動部材が手前に
引かれたり何かの弾みによっては解除されることがあ
る。即ち、台車が下がっている状態では、可動部材に取
り付けたストッパが、前記支柱に沿って設けられたガイ
ド溝の開放部分に位置しているため、可動部材はガイド
溝の規制を受けず、いつでも手前に引き得る状態にあ
る。次いで、牽引手段により台車が支柱に沿って上方向
に持ち上げられると、可動部材に取り付けたストッパが
ガイド溝の開放部分を離れて、ガイド溝内を填め込まれ
た状態で上昇するため、可動部材はガイド溝に規制され
て手前に引くことが出来なくなる。これは即ち、車輪が
単に掛止部材に捕捉されただけではなく、確実に固定さ
れている状態なのである。そして、台車が支柱の上方へ
移動して、自転車が縦に駐車される。逆に台車を引き下
ろすと、この作業の途中では可動部材はガイド溝に規制
されて手前に引くことが出来ないが、台車が車輪を解除
する位置に至ると、ストッパもガイド溝の開放部分に至
って、可動部材を手前に引き得る状態と成るため、ここ
で自転車を引くと、車輪が掛止部材を引き、掛止部材は
可動部材と共に出庫方向に移動し、台車の一部に当接し
ていた掛止部材が台車の一部から離れ、外方に回動して
車輪を開放する。これによって自転車は出庫される。
尚、ここでは自転車を車輪通路に進入させる方向が奥方
向であり、自転車を出庫させる方向が手前方向であると
する。また自転車の車輪という表現は、自転車をその前
輪で掛止するか、後輪で掛止するかで、前輪又は後輪と
読み替えてよい。
【0016】上述したように台車位置にはストッパが設
けられているが、これは台車を支柱に係わらせる車輪の
取付位置よりも下方に在るため、台車の上下動に係わる
車輪の転動の邪魔をするようなことはない。また台車位
置にストッパが設けられていることにより、台車位置か
ら離れた位置にストッパが設けられている場合に比し
て、ストッパの作用が直接台車に安定して働くように成
る。ストッパが前記可動部材に直接取り付けられている
ことも、上記安定化が必要な理由であった。
【0017】また上記課題は、本発明の請求項3では、
次のように構成して成る自転車縦置駐車装置とすること
により達成される。なお、後出ストッパの構成及び作用
については請求項2の発明のものと同一であるため、説
明を割愛する。即ち:前記台車に、台車を支柱又は支柱
の周りに固定的に設けられた部材に係止し得る係止部材
を取り付ける。前記係止部材は、常には台車が支柱又は
支柱の周りに固定的に設けられた部材に係止されるよう
に付勢され、且つ進入してくる自転車の車輪又は車輪通
路に沿って奥へ移動してくる可動部材により押圧された
時に支柱への係止状態が解除されるように、台車位置に
設ける。
【0018】前記係止部材は常には台車が支柱又は支柱
の周りに固定的に設けられた部材に係止されるように付
勢されているため、係止部材によって台車は固定された
状態にある。しかしながら台車の車輪通路に自転車の車
輪を進入させた時には、前記係止部材が進入してくる車
輪又は車輪通路に沿って奥へ移動してくる可動部材によ
り押圧され、台車の固定状態が解除される。即ち台車は
牽引手段により支柱に沿って上方向に持ち上げられ得る
状態と成り、前記ストッパがガイド溝の開放部分を離れ
てガイド溝内を填め込まれた状態で上昇して行くことに
成るのである。ここで重要なのは、自転車が駐車されて
いない空の台車に対し、悪戯などで可動部材を押し込ん
だような場合、確かに可動部材に取り付けたストッパが
ガイド溝の開放部分を離れて、ガイド溝内を填め込まれ
た状態で上昇し得る状態と成るのではあるが、係止部材
の働きによって台車は相変わらず固定された状態にある
という点である。
【0019】次に本発明の請求項4では、請求項2又は
請求項3に関して、前記ストッパが車輪であることを特
徴とするものとした。
【0020】進入してきた車輪が可動部材の一部に当接
すると、可動部材は車輪に押されて奥へ移動する。この
過程で、可動部材に取り付けられた車輪の掛止部材が前
記台車の一部に接触し、内方に回動して車輪を掛止した
まま、台車の一部に戻りを阻止されて状態が固定され
る。これによって車輪は掛止部材にしっかりと捕捉され
る。次いで、牽引手段により台車が支柱に沿って上方向
に持ち上げられると、可動部材に取り付けたストッパと
しての車輪がガイド溝の開放部分を離れ、ガイド溝内を
填め込まれた状態で転動しつつ上昇するため、可動部材
はガイド溝に規制されて手前に引くことが出来なくな
る。これは即ち、車輪が単に掛止部材に捕捉されただけ
ではなく、確実に固定されている状態なのである。スト
ッパは車輪であるから、支柱内を円滑に上下動すること
が出来る。
【0021】次に本発明の請求項5では、請求項2又は
請求項3に関して、前記ガイド溝が前記台車の側面に沿
って立設された第2の支柱に設けられており、前記スト
ッパが前記可動部材からガイド溝に向けて突設されてい
ることを特徴とするものとした。
【0022】前記ガイド溝は、支柱自体に設けることも
可能であるが、支柱には台車が上下動自在に組み付けら
れているため、ガイド溝を設けるスペースが取れない場
合もある。しかしながら、ガイド溝を前記台車の側面に
沿って立設された、前記支柱とは別の第2の支柱上に設
けるのであれば、上記のような問題も容易に解消され
る。
【0023】次に本発明の請求項6では、請求項5に関
して、前記ガイド溝は、前記掛止部材が車輪を掛止した
り解除する位置で前記ストッパの上昇を阻止し得るよう
に、手前方向に略直角に折れ曲がって形成されているこ
とを特徴とするものとした。
【0024】請求項2又は請求項3の縦型自転車駐車装
置では、車輪を掛止したり解除する位置まで台車を下げ
た状態では、台車は牽引手段によって支柱に沿って上方
向に持ち上げられるように付勢されてはいるが、前記係
止部材が台車を支柱又は支柱の周りに固定的に設けられ
た部材に係止した状態にある。これに加えて請求項6の
縦型自転車駐車装置では、前記掛止部材が車輪を掛止し
たり解除する位置で、ガイド溝が手前方向に略直角に折
れ曲がって形成されている。このためストッパがガイド
溝の開放部分である、当該略直角に折れ曲がって形成さ
れた部分で手前に引かれていると、ストッパがこの部分
に阻止されて上方向へ移動することが出来ない。而し
て、自転車の車輪が可動部材を係止部材共々奥へ押し、
ストッパが本来のスリット部分に至ると台車は牽引手段
によって上方向に持ち上げられるように成る。尚、自転
車の車輪を車輪通路の奥へ押し込み、掛止部材に掛止さ
せた後、台車を上昇させる一連の動作は、特に台車に手
を副えて持ち上げる操作をすることなく円滑に連続して
行ない得るものである。この円滑な動作は、出庫時に於
いても同様に見られるものである。
【0025】なお請求項6の縦型自転車駐車装置では、
スリットが手前方向に略直角に折れ曲がって形成されて
おり、その部位の上縁部分が略水平且つ直線状であるた
め、身体がぶつかるなどして自転車が不本意に奥へ押さ
れたりすると、台車がそのまま上昇を開始する可能性が
ある。そこで、前記略直角に折れ曲がって形成された部
位の上縁部分が手前側ほど上方向へ切れ上がっているよ
うに形成することにより、意識的に自転車を奥へ押さな
い限り、ストッパはこの略直角に折れ曲がって形成され
た部位に止どまり、台車が不本意に上昇しないように成
る。
【0026】次に本発明の請求項7では、請求項2又は
請求項3に関し、前記係止部材が、進入してくる自転車
の車輪又は車輪通路に沿って奥へ移動してくる可動部材
により押圧される押圧部と、支柱又は支柱の周りに固定
的に設けられた部材に掛止される掛止部と、前記台車に
回動自在に取り付けるために押圧部と掛止部との間に設
けた軸とから構成される掛止具であって、前記掛止部が
支柱又は支柱の周りに固定的に設けられた部材上に形成
した被掛止部に掛止するものであることを特徴とするも
のとした。
【0027】軸を支点として押圧部と掛止部とがシーソ
ー状態にあるため、奥へ押し込まれた自転車の車輪が押
圧部を押すと、掛止部が手前に移動するという単純な動
作で台車の固定状態を解除することが出来る。ここで係
止という場合には、吸引力や摩擦力で止めることや噛合
で止めるなどのことを言うのが一般的であるが、この係
止の中でも特に掛止を実現するのは比較的容易であるた
め、請求項7では掛止具を利用している。
【0028】次に本発明の請求項8では、請求項7に関
して、前記ガイド溝が、前記台車の側面に沿って立設さ
れた第2の支柱に設けられており、前記ストッパが前記
可動部材からガイド溝に向けて突設されており、前記掛
止具の掛止部が第2の支柱に設けられた被掛止部に掛止
するものであることを特徴とするものとした。
【0029】前記ガイド溝が、前記台車の側面に沿って
立設された、前記支柱とは別の第2の支柱上に設けられ
ているのであれば、この第2の支柱に係止部材を設ける
のは自然なことである。ここでまた係止部材として掛止
具を用い、掛止具の掛止部が第2の支柱に設けられた被
掛止部に掛止する構成としている。
【0030】次に本発明の請求項9では、請求項8に関
し、前記被掛止部が、第2の支柱のガイド溝を略水平方
向に切欠して形成されていることを特徴とするものとし
た。
【0031】このように、ガイド溝を多面的に活用する
ことが出来る。
【0032】次に本発明の請求項10では、請求項2又
は請求項3に関して、前記牽引手段が、線材の一端を台
車に取り付け、他端に重錘を取り付け、中間部分を支柱
の上部に設けた滑車に渡したものであることを特徴とす
るものとした。
【0033】滑車を支点としてその両側に垂下した線材
の一側が台車に、他側が重錘に接続されている。台車と
自転車との総重量が、重錘よりも幾分軽くなるように重
錘の重さを設定しておけば、重錘によって台車と自転車
とを上方に牽引することが出来る。
【0034】次に本発明の請求項11では、請求項2又
は請求項3に関して、前記牽引手段が、支柱の上部に設
けられた巻板バネでありその一端が台車に取り付けられ
ていることを特徴とするものとした。巻バネの牽引力を
台車と自転車との総重量よりも幾分大きく設定しておけ
ば、巻板バネによって台車と自転車とを上方に牽引する
ことが出来る。
【0035】次に本発明の請求項12では、請求項3に
関して、前記係止部材の付勢手段がコイルバネ等のバネ
材であることを特徴とするものとした。上述したように
前記係止部材は、常には台車が支柱に係止されるように
付勢されていなくてはならない。これにより例えば自転
車が駐車されていない空の台車に対し悪戯などで可動部
材を押し込んだような場合でも、台車こそ上昇し得る状
態と成ってはいるものの、係止部材の働きによって台車
は相変わらず固定された状態でいられる訳である。この
状態を実現するために付勢手段としてのコイルバネ等の
バネ材を利用することは技術的に容易である。尚、コイ
ルバネ等のバネ材は、係止部材を台車を支柱又は支柱の
周りに固定的に設けられた部材の被係止部に向けて引く
方向に、押す方向に、或いはまた回転させる方向に付勢
すべく構成すればよい。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明するが、本発明はこれ等の実施形態に
のみ限定されるものではない。
【0037】(第1実施形態)図1及び図2は、本発明
の第1実施形態の自転車縦置駐車装置を表わす。中空の
支柱1を立設し、該支柱1に台車2を上下動自在に設け
る。該台車2は2枚の側板20,20と底板21とから
略U字状に形成されており、2枚の側板20,20間が
自転車の車輪通路22と成っており、進入した車輪Tは
底板21で受けられる。また台車2の奥側(支柱1側)
の端は支柱1の略横幅寸法を有する支持板24に固着さ
れ、該支持板24には中空の支柱1内に挿入される軸受
体27と一体化されている。当該軸受体27には上下左
右計4個の車輪28が設けられており、支柱1内を円滑
に上下動自在と成っている。このため、台車2も支柱1
に対して上下動自在である。尚、前記軸受体27は、中
空の支柱1の前面部中央に縦に開口されたスリット11
を利用して、支柱1内に挿入されている。また軸受体2
7の下端部は、前記支持板24の一部に開口された後述
開口部23や、前記支柱1の前面部の一部に開口された
後述開口部104よりも上方に位置するようにされてい
る。この点は後述するように極めて重要である。
【0038】支柱1の頂部には、軸受10にて回転自在
に取り付けられた滑車3が設けられており、該滑車にナ
イロン製のロープ30が掛けられており、該ロープ30
の一端部は支柱1の背面の重錘31に固定され、他端部
は支柱1内で前記軸受体27に固定されている。重錘3
1の重量は、前記台車2回りの重量と自転車の重量との
和かそれよりも幾分重く設定する。滑車3とロープ30
と重錘31とは、本実施例に於ける牽引手段である。
【0039】さて、前記台車2の車輪通路22の側部、
即ち側板20,20の上縁部分にはハット状部23が形
成されている。当該左右のハット状部23,23上には
中空のガイド41,41が車輪通路22に沿って取り付
けられ、該ガイド41,41に略U字形状に屈曲された
スライド杆4の左右の直線状部分が、屈曲部即ち車輪T
に押圧される被押圧部40を奥側にして挿通されてい
る。尚、スライド杆4は本実施例に於ける可動部材であ
る。
【0040】前記スライド杆4の左右の直線状部分の、
被押圧部40の先端から計って車輪Tが納まる位手前側
(支柱から遠ざかる方向)の位置に、車輪の掛止部材で
ある略三角形状の鈎部材5が回動軸50を以て回動自在
に取り付けられている。尚、鈎部材5と回動軸50との
間には図示していないバネが介在し、常に鈎部材5を外
側へ回動するように付勢している。また、ハット状部2
3上の、鈎部材5より奥側で回動軸50より外側の位置
に、突当板6が車輪通路22に沿って取り付けられてい
る。この構成によって、車輪Tをスライド杆4の被押圧
部40に当たるまで進め、更に奥へ押し込むと、スライ
ド杆4が奥へ移動し、該スライド杆4に取り付けた鈎部
材5の一部である突当縁部51(第2実施形態の図5を
参照)が前記台車の一部である突当板6の手前側の端部
60(同上)に突き当たることにより、鈎部材5が内方
に回動して車輪Tを捕捉する。この時本実施例では、内
方に回動した鈎部材5は、前記バネにより付勢されては
いるものの、突当縁部51が突当板6に阻まれて外側へ
回動することが出来ない状態にある。
【0041】台車2の、前記2枚の側板20の一方に
は、支柱1方向に向けて中空のガイド80が取り付けら
れ、該ガイド80にスライド杆8が挿通されている。ス
ライド杆8の奥側(支柱1側)の端部にはストッパ82
が設けられ、この反対側の端部には取手81が取り付け
られている。また前記ストッパ82が支柱1方向へ移動
した時に支持板24に当たらないように、支持板24に
は開口部25が開口されており、また台車2が車輪Tを
掛止したり解除する位置にある場合に、前記開口部25
に対向する支柱1の前面部には、やはり前記ストッパ8
2が支柱1へ移動して来た時に支柱1に当たらないよう
に、開口部104が開口されている。スライド杆8、ガ
イド80、取手81、ストッパ82、開口部25、開口
部104が本実施形態に於けるストッパである。
【0042】尚本実施形態では台車2に底板21が存
り、而も台車2は車輪Tを掛止したり解除する際に着地
台96の上に存るように構成されている。このため、前
輪Tを台車2まで持ち上げなくてはならないから、図2
の符号9で示すチャンネル状の導入路を設けた。当該導
入路9は支持台90で支えられ、奥側の両側に車輪支持
枠91が取り付けられ、また手前側の端は左右に開かれ
た開放端部92とされている。
【0043】さて本実施形態では台車2は、スライド杆
8が支柱1側の開口部104を掛止していることにより
吊り上げられない状態にあるが、取手81を手前側に引
くとストッパ82が開口部104から抜け出し、台車2
はストッパ82の束縛を離れて自由と成る。この時まで
に車輪Tを車輪通路22に沿って台車2内を奥へ押し込
み、鈎部材5,5が内方に回動して車輪Tが捕捉されて
いるようにする。この後、台車2と自転車とが重錘31
で吊り上げられ、台車2が着地台97から浮いて上昇
し、自転車は縦置状態で吊り上げられて駐車される。
【0044】次に、重錘31の力に逆らって台車2を下
方に引き、着地台97まで引き下ろしたら、この時には
丁度前記開口部25と開口部104との位置が合った状
態に成っているから、取手81を以てスライド杆8を奥
側に押し、前記ストッパ82を開口部25と開口部10
4の中に差し入れるようにして台車2を支柱1に固定す
る。この後、自転車を出庫しようと手前に引くと、車輪
Tが左右の鈎部材5,5を引き、このためスライド杆4
が手前側に移動し、鈎部材5,5が突当板6から逃れ
て、前記鈎部材5と回動軸50との間に介在しているバ
ネの力により外側へ回動し、車輪Tの捕捉状態が解除さ
れるのである。
【0045】上記一連の動作にあって、車輪28はスラ
イド杆8、ガイド80、取手81、ストッパ82、開口
部25、開口部104から成るストッパの上方に常に在
り、車輪28が開口部104の上を通過するようなこと
は起こらない。また台車位置にストッパがあり、支柱1
と台車2とは直近の部位でストッパが作用し合っている
ため、より少ない力で確実に安定的に台車2を固定する
ことが可能と成っている。
【0046】(第2実施形態)次に、図3乃至図6を参
照しながら、第2実施形態の説明を行なう。この実施形
態でのポイントは、支柱1側の開口部12と、台車2側
の支持板24の開口部26と、ストッパ球26との位置
が、車輪Tを掛止したり解除する際の台車位置で一致
し、且つ車輪28がこれ等より上方に取り付けられてい
る点にある。
【0047】可動部材であるスライド杆4回りの構成
は、上述した第1実施形態に倣うものであり、更に可動
部材であるスライド杆4の被押圧部40先端部の下面部
からはL字形状の支持杆46が垂下している。支持杆4
6のL字の先は支柱1の方向に向けられ、その先端部に
ストッパ球45が取り付けられている。そしてこれ等は
台車2の内部に納められている。また台車2が車輪Tを
掛止したり解除する位置で、即ち図4で台車2が着地台
96の上に下ろされた状態の時に、前記支柱1のスリッ
ト11の、ストッパ球45が相対する部位が広く開口さ
れて開口部12と成っており、また台車2の支持板24
の、ストッパ球45が相対する部位が広く開口されて開
口部26と成っており、スライド杆4が車輪Tにより奥
へ押し込まれ、車輪Tが鈎部材5,5で捕捉された状態
では、前記ストッパ球45は開口部12から中空の支柱
1の内部に入っている(図6を参照)。この後台車2が
上昇する際には、支持杆46は前記台車2の軸受体27
と同様、スリット11を利用して上昇して行くことに成
るが、仮に自転車を出庫方向、即ち手前方向に引いてス
ライド杆4が引かれたとしても、ストッパ球45はスリ
ット11を抜け出ることが出来ないため、前記鈎部材5
は車輪Tを捕捉して離すことがない訳である。尚、本実
施例に於いてはスリット11が前記台車2の軸受体27
と支持杆46とのガイド溝と成っている。
【0048】次に、重錘31の力に逆らって台車2が下
方に引かれて着地台96に至ると、今度はストッパ球4
5がスリット11の下側部分である開口部12から手前
側に逃れることが出来るように成り、自転車を出庫しよ
うと手前に引くと、車輪Tが鈎部材5,5を引き、この
ためスライド杆4が手前側に移動し、鈎部材5,5が突
当板6から逃れて、前記鈎部材5と回動軸50との間に
介在しているバネの力により外側へ回動し、車輪Tの捕
捉状態が解除されるのである(図5を参照)。
【0049】結局、車輪28はストッパ球45、支持杆
46、開口部26、開口部12から成るストッパの上方
に常に在り、車輪28が開口部12の上を通過するよう
なことは起こらない。また台車位置にストッパがあっ
て、支柱1と台車2とは直近の部位でストッパが作用し
合っているため、より少ない力で確実に安定的に台車2
を固定することが可能と成っている。なお、支持杆46
からストッパ球45までがスライド杆4の被押圧部40
先端部からまっすぐ奥側へ伸びるように形成し、これに
合わせて開口部26や開口部12を設けるようにしても
よい。この場合には軸受体27の下端部も更に上方へず
らせるようにする。
【0050】(第3実施形態)次に図7で示した第3実
施形態に於けるポイントは、支柱1側の開口部111
と、台車2側の支持板24の開口部26と、掛止具7の
掛止部71との位置が、車輪Tを掛止したり解除し且つ
台車を固定したり解除する際の、台車位置で一致し、且
つ車輪28がこれ等より上方に取り付けられている点に
ある。
【0051】本実施形態は、上述した第2実施形態の構
成に加え、前記スライド杆4の被押圧部40が手前に最
大引き出されている状態で、被押圧部40の幾分手前側
下方に、掛止具7が設けられている。掛止具7はく字形
状を呈し、左右の側板20,20間に渡した軸72を以
て前後に回動自在に設けられている。当該掛止具7は軸
72の下方部分が、掛止具7より手前側に固定されたコ
イル状のバネ73により常に奥側に付勢されている。当
接部70は、側板20,20間を進入して来る自転車の
車輪が当たる部位のことである。掛止具7の軸72の下
方部分は奥側に屈曲しており、その先端部である掛止部
71は、この状態で、支持板24の開口部26を通り、
支柱1の前記開口部12の下方に開口された開口部11
1を掛止するように構成されている。この結果、台車2
は掛止具7によって上昇することを完全に阻まれてい
る。なお、掛止具7は台車2の内部に納められている。
また図中符号34は板バネであり、該板バネ34は、後
述する第7実施形態で用いられる、牽引手段としての板
バネ装置33から引き出されているものである。
【0052】さて本実施形態では、台車2は掛止具7が
切欠部110を掛止していることによって吊り上げられ
ない状態にあるが、車輪Tをスライド杆4の被押圧部4
0に当たるまで進めると、これに先立って車輪Tが掛止
具7の当接部70を奥側方向へ押し、この反動で掛止部
71が手前側に回動し、掛止部71が切欠部110から
抜け出して、台車2は掛止具7の束縛を離れて自由と成
る。なお前記ストッパ球45回りの構成と作用は、第2
実施形態で説明した通りである。
【0053】次に、板バネ装置33の牽引力に逆らって
台車2が下方に引かれて着地台96(ここでは図示せ
ず)に至ると、今度はストッパ球45がスリット11の
下側部分である開口部12から手前側に逃れることが出
来るように成り、自転車を出庫しようと手前に引くと、
車輪Tが鈎部材5,5を引き、このためスライド杆4が
手前側に移動し、鈎部材5,5が突当板6,6から逃れ
て、前記鈎部材5と回動軸50との間に介在しているバ
ネの力により外側へ回動し、車輪Tの捕捉状態が解除さ
れる。この時、掛止具7の当接部70を押していた車輪
Tが去り、当接部70はバネ73の力により手前側に回
動し、この反動で掛止部71が奥側に回動し、掛止部7
1が開口部111を掛止して、台車2は支柱1に固定さ
れる。
【0054】このようであるから、本実施例は、自転車
を吊り上げ始める時の弾みや、また自転車を地面に下ろ
した時の反動などによって、車輪Tが不本意に掛止部材
である鈎部材5から外れることがなくなっている。即
ち、鈎部材5は車輪Tを確実に捕捉し続ける。また自転
車が駐車されていない空の台車に対して悪戯などで可動
部材を押し込んだような場合でも、台車こそ上昇し得る
状態と成ってはいるものの、掛止具7の働きにより台車
2は支柱1に固定された状態を保ち、掛止具7は安全装
置としての役目を果たすことが出来る。この場合、掛止
具7や支持杆46は台車2の内部に納められているた
め、外部からは簡単には触れることが出来ない。これは
上述した第2実施形態に於いても同様である。
【0055】(第4実施形態)次に、本発明の第4実施
形態を図8を参照しながら説明する。本実施形態は、第
3実施形態を一部変更して成るものであり、図中符号1
7は前記開口部12の上縁部に設けられた庇状部であ
り、支柱1から手前側に突出している。この庇状部17
に手前側に引かれたストッパ球45が掛止される。また
上述した第3実施形態の開口部111の代わりに、開口
部12を深く大きく取り、該開口部12の両側縁部に突
起107,107を設けている。これに対応させて、掛
止具7には後述第7実施形態の図14で図示された略T
字形状の掛止具7を用いている。
【0056】尚、牽引手段が滑車3とロープ30と重錘
31とから成るも、台車2は専用の台車用支柱13を、
重錘31は専用の重錘用支柱15を使用するように構成
している。また台車2には車輪が設けられ、該車輪は台
車用支柱13に隣り合って立設された車輪通路14に填
め込まれている(図示せず)。重錘31には車輪32が
設けられ、車輪32は重錘用支柱15に隣り合って立設
された車輪通路16に填め込まれている。
【0057】(第5実施形態)次に、本発明の第5実施
形態を図9を参照しながら説明する。本実施形態は、第
3実施形態を一部変更して成るものであり、開口部11
1の代わりとして支柱1の開口部12の下方の前壁面を
裏側よりプレスして突出させた庇出部108を設けてい
る点に在る。該庇出部108は上側が庇のように突出し
ており、下側が略水平に開口されている。掛止具7の掛
止部71はこの下側の開口部分を掛止する。尚、図中符
号17は前記開口部12の上縁部に設けられた庇状部で
ある。
【0058】(第6実施形態)次に、本発明の第6実施
形態を図10を参照しながら説明する。本実施形態の特
徴は台車2の構成に存り、他の部分の構成は第3実施形
態に倣うものである。台車2のハット状部23上にはチ
ャンネル材93が、開口部を内側にして、支柱97で取
り付けられている。左右のチャンネル材93,93の奥
側端部は、連結部材94で連結されている。また手前側
の端部は、外側へ開いた開放端部95と成っている。略
U字形状の可動部材42の両側面部には車輪43が取り
付けられており、該車輪43は前記チャンネル材93に
填め込まれ、可動部材42は車輪通路22に沿って移動
可能である。
【0059】前記可動部材42は、チャンネル状部材を
開口部を内側にしてU字形状に屈曲させて成るものであ
り、内部に略L字形状の鈎部材52が回動軸54で回動
自在に取り付けられている。図中符号55は、鈎部材5
2の内方へ曲げられた部分である内曲部であり、該内曲
部55が車輪Tを捕捉することに成る。また前記可動部
材42の奥側の端部下面部には、前記支持杆46が取り
付けられている。ストッパ球45は図示していない。
【0060】台車2の底板21上を車輪Tが進入してき
て可動部材42を奥へ押圧すると、該可動部材42は車
輪43によってチャンネル材93を奥へ進む。すると、
L字形状の鈎部材52の角部53が、チャンネル材93
の開放端部95の角部98に突き当たって内側に回動
し、内曲部55が車輪Tを捕捉する。而もこの車輪Tの
捕捉状態は、鈎部材52をチャンネル材93の角部98
まで引き戻さない限り、自転車を多少手前側へ移動した
くらいでは捕捉された状態を保持するように成ってい
る。逆に、ここまで引き戻せば、車輪Tは鈎部材52か
ら開放されて自由と成るので、このまま出庫することが
可能である。
【0061】車輪Tを捕捉したまま可動部材42が奥へ
進み、至端まで移動した状態では、第3実施形態で説明
したストッパ球45が、すでに支柱1の開口部12から
支柱1内へ入り込んでいる。そこで台車2を上昇させる
と、ストッパ球45が開口部12からスリット11へと
移動し、もはや可動部材42を手前側に引き戻すことは
不可能と成り、この結果車輪Tの捕捉状態は固定されて
しまうのである。
【0062】一方、要部である掛止具7の当接部70
は、前記連結部材94と可動部材42との間に設けられ
ており、直接車輪Tが接触することはないが、可動部材
42によって押圧され回動するように構成されている。
尚、掛止具7関連の他の部分の構成は第3実施例に倣
う。何れにせよ本実施例でも掛止具7が安全装置の役割
を担っている。
【0063】(第7実施形態)次に、本発明の第7実施
形態を、図11乃至図16を参照しながら説明する。中
空の支柱1を立設し、前面側(手前側)の壁面に左右の
縁部101を残して、台車2が入る位の開口部100を
形成し、台車2の奥側両側部に取り付けた車輪28,2
8が縁部101,101を滑動し得るようにし、台車2
の奥側壁面部に取り付けた車輪29,29が前記縁部1
01に相対する支柱1の内壁面を滑動し得るようにし
て、台車2を支柱1に上下動自在に組み付ける。台車2
は、所要の車輪通路22だけ隔てて、2枚の側板20,
20を相対させると共に、ハット状部23の外縁部奥側
をコ字形状の突当枠体61の下縁部に熔接することで一
体化させて形成されている。突当枠体61の手前側縁部
は後述する突当縁部63である。
【0064】図15で表わされる通り、支柱1の頂部に
は、牽引手段である板バネ装置33が取り付けられてお
り、板バネ装置33から下方へ引き出された板バネ34
が、支柱1内で前記突当枠体61の後面側(奥側)の壁
面部に固定されている。当該板バネ装置33の牽引力
は、前記台車2回りの重量と自転車の重量との和かそれ
よりも幾分大きく設定されている。尚、本実施例では板
バネ34は2枚重ねのものが用いられ、各々の板バネ3
4は板バネ装置33内の別々のドラムに捲回されている
ものを利用している。ドラム等は通常の構成であるか
ら、煩雑と成るのを避けて説明せず、また特に図示して
いない。
【0065】また、前記側板20,20の上縁部分には
ハット状部23が形成されている。当該左右のハット状
部23,23上には中空のガイド41,41が車輪通路
22に沿って取り付けられ、該ガイド41,41に、本
実施例に於ける可動部材である略U字形状に屈曲された
スライド杆4の左右の直線状部分が、屈曲部即ち車輪T
に押圧される被押圧部40を奥側にして挿通されてい
る。
【0066】前記スライド杆4の左右の直線状部分の、
被押圧部40の先端から計って車輪Tが納まる位手前側
(支柱から遠ざかる方向)の位置に、車輪の掛止部材で
ある略三角形状の鈎部材5が回動軸50を以て回動自在
に取り付けられている。尚、鈎部材5と回動軸50との
間には図示していないバネが介在し、常に鈎部材5を外
側へ回動するように付勢している。また、ハット状部2
3上の、鈎部材5より奥側で回動軸50より外側の位置
に、前記突当枠体61の突当縁部63が位置するように
設定されている。この構成によって、車輪Tをスライド
杆4の被押圧部40に当たるまで進め、更に奥へ押し込
むと、スライド杆4が奥へ移動し、スライド杆4に取り
付けた鈎部材5の一部である突当縁部51が前記台車の
一部である突当枠体61の手前側の突当縁部63に突き
当たることによって、鈎部材5が内方に回動して車輪T
を捕捉する。この時本実施例では、内方に回動した鈎部
材5は、前記バネにより付勢されてはいるものの、突当
縁部51が突当枠体61に阻まれて外側へ回動すること
が出来ない状態にある。
【0067】次に、本実施例の特徴的な構成である掛止
具7と突起110に付いて述べる。当該掛止具7の取り
付けは第3実施例に倣うが、掛止具7の全体形状は図1
4で図示する通りであって、掛止部74部分は2又形状
を呈している。符号75は軸72を通すための軸受けで
ある。掛止具7は軸72より下方の部位に、台車2に一
端部が固定されたコイル状のバネ73の他端部が接続さ
れており、奥側に常に引っ張られているように構成され
ている。一方、支柱1の両側縁部101の開口部100
の所定位置には、突起110が縁部100より延設され
ており(図13を参照のこと)、該突起110を前記掛
止具7の掛止部74が掛止し得るように構成されてい
る。
【0068】また、本実施例の特徴的な構成である、支
柱1とは別の支柱18に付いて説明する。前記支柱1の
右側に、前面部中央に縦に開口されたスリット19を有
する中空の支柱18が、前記スリット19が開口された
面を台車2側に向けて設置されている。また支柱18の
前記スリット19が開口された面の、前記鈎部材5が車
輪Tを掛止したり解除する位置には、図16で表わされ
た案内板102が取り付けられている。当該案内板10
2は、横幅が支柱18の横幅よりも広く、手前側に突出
するように取り付けられており、且つL字形状の切欠部
103を有している。当該L字形状の切欠部103の縦
部分は、前記支柱18のスリット19に連続している。
符号105は、L字形状の切欠部103の横部分の上縁
部を示している。
【0069】一方、可動部材であるスライド杆4の右側
の直線状部分からは、前記支柱18方向にストッパ杆4
4が、前記突当枠体61の右側面部に開口された横長の
スリット62を貫通し支柱18のスリット19内に入り
込むように突設されている。尚、本実施例では、第3実
施例の支柱1のスリット11とは異なり、支柱18のス
リット19が当該ストッパ杆44のガイド溝と成ってい
る。当該支柱18及び前記支柱1を覆うようにして支柱
カバー113が設けられており、全体を1本の支柱のよ
うに見せているため、恰も台車2はこの1本の支柱から
外部に突出しているように見える。
【0070】台車2が車輪Tを掛止したり解除する位置
で、即ち台車2が下まで降りている状態の時には、スラ
イド杆4の右側より突出するストッパ杆44は、支柱1
8のスリット19の一番下に存って、この位置は図16
で表わされているように案内板102のL字形状の切欠
部103である。そこで、スライド杆4を手前に引く
と、ストッパ杆44がこの位置に存る時には、切欠部1
03の横部分を手前側に移動可能であるからスライド杆
4も手前側に移動し、図10で表わされているように略
三角形状の鈎部材5が突当枠体61の規制から離れて左
右に開放される。ストッパ杆44が手前側に移動可能で
あるもう一つの理由は、突当枠体61にはストッパ杆4
4が車輪通路22に沿って移動可能なようにスリット6
2が切欠されているからである。
【0071】さて、前記板バネ装置33の牽引力によっ
て、台車2は常に上方へ付勢されているため、ストッパ
杆44も上方へ引かれているが、該ストッパ杆44が案
内板102のL字形状の切欠部103の手前側の位置に
存ると、切欠部103の上縁部105に阻まれて上昇す
ることが出来ない。この状態は図15の左側の自転車縦
置駐車装置で表わされている。
【0072】またこの時、掛止具7の下方をバネ73が
奥側へ引き掛止部74が常に奥側へ回動するように付勢
されて、突起110を掛止し、台車2の不本意な上昇を
阻止している。
【0073】次いで、自転車を車輪通路22に進入させ
ると、まず車輪Tが掛止具7の当接部70を奥側へ押
し、これに伴なって掛止部74が手前側に回動し、突起
110に対する掛止を解除する。即ちこの状態でまず安
全装置が外れる。車輪Tによりスライド杆4が奥へ押し
込まれ、車輪Tが鈎部材5,5で捕捉された状態では、
前記ストッパ杆44は切欠部103の上縁部105を奥
へ摺動しながら、図12で示す如く支柱18のスリット
19の位置に来る。これに続いて台車2が上昇するが、
この際にはストッパ杆44がスリット19を利用して上
昇して行くことに成る。台車2が上昇し終えた状態は、
図15の右側の自転車縦置駐車装置で表わされている。
この上昇の途中で、仮に自転車を出庫方向、即ち手前方
向に引いてスライド杆4が引かれたとしても、ストッパ
杆44はスリット19を抜け出ることが出来ないため、
前記鈎部材5は車輪Tを捕捉して離すことがない訳であ
る。
【0074】次に、自転車のハンドルやサドルに手を掛
けて下ろそうとすると、板バネ装置33の牽引力に逆ら
って台車2が下方に引かれ、該台車2が車輪Tを掛止し
たり解除する位置に至ると、ストッパ杆44は、支柱1
8のスリット19の一番下に来ている。そこで自転車を
手前側(出庫方向)へ引くと、車輪Tが鈎部材5,5を
引くため、結果的にスライド杆4も手前側に移動し、鈎
部材5が突当枠体61の規制から離れて左右に開放され
て、車輪も開放される。また車輪Tの押圧から開放され
た掛止具7の当接部70は手前側に回動し、逆に掛止部
74が奥側に回動して再び突起110を掛止する。この
ようであるから、本実施例は、自転車を吊り上げ始める
時の弾みやまた自転車を地面に下ろした時の反動などに
よって、車輪Tが不本意に掛止部材である鈎部材5から
外れることがない。即ち鈎部材5は車輪Tを確実に捕捉
し続けるものである。またストッパ杆44が案内板10
2の切欠部103の手前側の位置に存る時には、切欠部
103の上縁部105に阻まれて上昇することが出来
ず、操作性も良い。
【0075】更に本実施例では、自転車が駐車されてい
ない空の台車2に対して悪戯などで可動部材を押し込ん
だような場合、スライド杆4が奥側へ押し込まれてスト
ッパ杆44がスリット19を上昇し始めること、即ち空
の台車2が上昇することを、前記掛止具7が安全装置と
して働いて阻止している。何れにせよストッパ杆44や
掛止具7は全て台車2内に納められて、本発明所望の効
果を得ている。
【0076】(第8実施形態)次に、本発明の第8実施
形態を、図17及び図18を参照しながら説明する。基
本構成は上述した第2実施形態に倣うが、支持杆46と
ストッパ球45の代わりに、スライド杆4から奥側斜め
下方へ向かう軸受47と、この先端に回動自在に設けら
れた車輪48とを具えている点が異なる。
【0077】台車2の所定位置でスライド杆4が手前側
へ引かれると、軸受47と車輪48とが手前側へ引か
れ、車輪48が支柱1から抜け出す。この逆にスライド
杆4が奥側へ押されると、軸受47と車輪48とが奥側
へ押され、車輪48が支柱1内に入り込み、台車2の軸
受体27に取り付けられた車輪28,28と共に支柱1
内を上下動し得るように成る。尚、支柱1内の下方には
円弧状の案内板112が取り付けられており、台車2が
下降して所定位置に至ると、車輪48が当該案内板11
2に案内されて支柱1から抜け出すように成っている。
尚、支柱1からの抜け出しは車輪48の直径の略半分だ
けであり、車輪48の一部が開口部12に掛かってお
り、これにより台車2の上昇が阻止される。
【0078】尚、本実施形態に於いても、軸受47と車
輪48とは台車2内に納められており、上記一連の動作
にあって、車輪28,28は、軸受47、車輪48、開
口部12、案内板112から成るストッパの上方に常に
在り、車輪28が開口部12の上を通過するようなこと
は起こらない。また台車位置にストッパがあり、支柱1
と台車2とは直近の部位でストッパが作用し合っている
ため、より少ない力で確実に安定的に台車2を固定する
ことが可能と成っている。
【0079】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
ることなく、立設された支柱に台車を、該台車に設けた
車輪を支柱に係わらせることにより上下動自在に設ける
構成は任意であり、例えば台車に設けた2つの車輪で支
柱を外側から挟み付けるようにしてもよく、また車輪で
はなくソリによって台車が支柱を滑動するように構成し
ても良い。ストッパについても限定はなく、ソレノイド
により電気的に台車を支柱に固定したり解除し得るよう
にしてもよい。またソレノイドであれば、複数台の自転
車縦置駐車装置の安全装置を集中管理することが出来
る。ストッパは、大凡台車位置に設けられる限りは、そ
の位置については自由である。車輪の掛止部材の形状は
任意であり、実施形態で説明したような、車輪通路22
を両側から塞ぐのでなく、片側からのみ塞ぐようにして
車輪を捕捉する構成も可能である。また台車の牽引手段
には、回転モータやリニアモータ等の電動装置を利用す
ることが出来る。また台車を垂直方向の地面側に係止す
るような構成としてもよい。係止部材を付勢する部材と
しては、実施形態で説明したコイル状のバネの他に、板
バネも利用される。軸にバネを取り付けてもよい。また
バネ以外には磁石同士の吸引力を使ったり、重錘による
作用を利用することなどが出来る。
【0080】
【発明の効果】以上本発明は、台車位置にストッパを設
け、ストッパよりも上方に台車の車輪を位置させてい
る。この結果、台車の車輪とストッパとが干渉せず、支
柱と台車とは直近の部位でストッパの作用を享受し得る
構成とすることが出来、より少ない力で確実に安定的に
台車を固定することが可能と成っている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の主要部分を表わした斜
視図である。
【図2】同実施形態の動作状態を側面方向から表わした
説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態の主要部分を表わした斜
視図である。
【図4】同実施形態の動作状態を側面方向から表わした
説明図である。
【図5】同実施形態の動作状態を表わす説明図である。
【図6】同実施形態の動作状態を表わす説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態の主要部分を表わした斜
視図である。
【図8】本発明の第4実施形態の支柱部分を表わした正
面図である。
【図9】本発明の第5実施形態の支柱部分を側面方向か
ら表わした断面図である。
【図10】本発明の第6実施形態の動作状態を表わす説
明図である。
【図11】本発明の第7実施形態の主要部分を表わす部
分切欠斜視図である。
【図12】同実施形態を平面方向から表わした説明図で
ある。
【図13】同実施例の支柱1を部分的に表わした説明図
である。
【図14】同実施例の掛止具7を表わした斜視図であ
る。
【図15】同実施形態の動作状態を正面方向から表わし
た説明図である。
【図16】同実施形態の案内板102部分を表わした側
面図である。
【図17】本発明の第8実施形態の主要部分を表わす部
分切欠側面図である。
【図18】同実施形態の支柱1部分を側面方向から表わ
した断面図である。
【図19】従来例の動作状態を表わした説明図である。
【符号の説明】
1 支柱 10 軸受 11 スリット 12 開口部 13 台車用支柱 14 車輪通路 15 重錘用支柱 16 車輪通路 17 庇状部 18 支柱 19 スリット 100 開口部 101 縁部 102 案内板 103 切欠部 104 開口部 105 上縁部 106 切欠部 107 突起 108 庇出部 109 支柱カバー 110 突起 111 開口部 112 案内板 2 台車 20 側板 21 底板 22 車輪通路 23 ハット状部 24 支持板 25 開口部 26 開口部 27 軸受体 28 車輪 29 車輪 3 滑車 30 ロープ 31 重錘 32 車輪 33 板バネ装置 34 板バネ 4 スライド杆 40 被押圧部 41 ガイド 42 可動部材 43 車輪 44 ストッパ杆 45 ストッパ球 46 支持杆 47 軸受 48 車輪 5 鈎部材 50 回動軸 51 突当縁部 52 鈎部材 53 角部 54 回動軸 55 内曲部 6 突当板 60 端部 61 突当枠体 62 スリット 63 突当縁部 7 掛止具 70 当接部 71 掛止部 72 軸 73 バネ 74 掛止部 75 軸受け 8 スライド杆 80 ガイド 81 取手 82 ストッパ 9 導入路 90 支持台 91 車輪支持枠 92 開放端部 93 チャンネル材 94 連結部材 95 開放端部 96 着地台 97 支柱 98 角部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設された支柱に台車を、該台車に設け
    た車輪を支柱に係わらせることにより上下動自在に設け
    ると共に、前記台車を牽引手段に接続する。前記車輪は
    後出ストッパの取付位置よりも上方に設ける。前記台車
    に、自転車を受け止める係止部材を設ける。前記支柱と
    台車との間に、台車の上下動を規制するストッパを、台
    車位置に取り付ける。以上のように構成して成る、自転
    車縦置駐車装置。
  2. 【請求項2】 立設された支柱に台車を、該台車に設け
    た車輪を支柱に係わらせることにより上下動自在に設け
    ると共に、前記台車を牽引手段に接続する。前記車輪
    は、後出ガイド溝がストッパを開放する位置よりも上方
    に設ける。前記台車に、自転車の車輪通路を設け、該車
    輪通路の側部に可動部材を該車輪通路に沿って移動可能
    に取り付ける。前記可動部材は、その一部を進入してく
    る車輪に当接し得るように設ける。前記可動部材に、車
    輪の掛止部材を回動自在に取り付け、車輪によって可動
    部材を車輪通路に沿って奥へ移動させた時に、前記掛止
    部材の一部が前記台車の一部に接触することにより、掛
    止部材の掛止部が内方に回動しその状態で固定されて車
    輪を捕捉し得るように構成する。前記可動部材に、該可
    動部材の移動を規制するストッパを取り付ける。前記ス
    トッパを填め込んで案内するガイド溝を前記支柱に沿っ
    て設けると共に、該ガイド溝を、車輪を掛止したり解除
    する位置でストッパを開放し、可動部材を車輪通路に沿
    って移動自在にし得るように、台車位置に設ける。以上
    のように構成されて成る、自転車縦置駐車装置。
  3. 【請求項3】 立設された支柱に台車を、該台車に設け
    た車輪を支柱に係わらせることにより上下動自在に設け
    ると共に、前記台車を牽引手段に接続する。前記車輪
    は、後出ガイド溝がストッパを開放する位置よりも、及
    び後出係止部材が支柱への係止状態を解除する位置より
    も、上方に設ける。前記台車に、自転車の車輪通路を設
    け、該車輪通路の側部に可動部材を該車輪通路に沿って
    移動可能に取り付ける。前記可動部材は、その一部を進
    入してくる車輪に当接し得るように設ける。前記可動部
    材に、車輪の掛止部材を回動自在に取り付け、車輪によ
    って可動部材を車輪通路に沿って奥へ移動させた時に、
    前記掛止部材の一部が前記台車の一部に接触することに
    より、掛止部材の掛止部が内方に回動しその状態で固定
    されて車輪を捕捉し得るように構成する。前記可動部材
    に、該可動部材の移動を規制するストッパを取り付け
    る。前記ストッパを填め込んで案内するガイド溝を前記
    支柱に沿って設けると共に、該ガイド溝を、車輪を掛止
    したり解除する位置でストッパを開放し、可動部材を車
    輪通路に沿って移動自在にし得るように、台車位置に設
    ける。前記台車に、台車を支柱又は支柱の周りに固定的
    に設けられた部材に係止し得る係止部材を取り付ける。
    前記係止部材は、常には台車が支柱又は支柱の周りに固
    定的に設けられた部材に係止されるように付勢され、且
    つ進入してくる自転車の車輪又は車輪通路に沿って奥へ
    移動してくる可動部材により押圧された時に支柱への係
    止状態が解除されるように、台車位置に設ける。以上の
    ように構成されて成る、自転車縦置駐車装置。
  4. 【請求項4】 前記ストッパが車輪であることを特徴と
    する、請求項2又は請求項3の自転車縦置駐車装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド溝が、前記台車の側面に沿っ
    て立設された第2の支柱に設けられており、前記ストッ
    パが前記可動部材からガイド溝に向けて突設されている
    ことを特徴とする、請求項2又は請求項3の自転車縦置
    駐車装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド溝は、前記掛止部材が車輪を
    掛止したり解除する位置で、前記ストッパの上昇を阻止
    し得るように、手前方向に略直角に折れ曲がって形成さ
    れていることを特徴とする、請求項5の自転車縦置駐車
    装置。
  7. 【請求項7】 前記係止部材が、進入してくる自転車の
    車輪又は車輪通路に沿って奥へ移動してくる可動部材に
    より押圧される押圧部と、支柱又は支柱の周りに固定的
    に設けられた部材に掛止される掛止部と、前記台車に回
    動自在に取り付けるために押圧部と掛止部との間に設け
    た軸とから構成される掛止具であり、前記掛止部が支柱
    又は支柱の周りに固定的に設けられた部材上に形成した
    被掛止部に掛止するものであることを特徴とする、請求
    項2又は請求項3の自転車縦置駐車装置。
  8. 【請求項8】 前記ガイド溝が、前記台車の側面に沿っ
    て立設された第2の支柱に設けられており、前記ストッ
    パが前記可動部材からガイド溝に向けて突設されてお
    り、前記掛止具の掛止部が第2の支柱に設けられた被掛
    止部に掛止するものであることを特徴とする、請求項7
    の自転車縦置駐車装置。
  9. 【請求項9】 前記被掛止部が、第2の支柱のガイド溝
    を略水平方向に切欠して形成されていることを特徴とす
    る、請求項8の自転車縦置駐車装置。
  10. 【請求項10】 前記牽引手段が、線材の一端を台車に
    取り付け、他端に重錘を取り付け、中間部分を支柱の上
    部に設けた滑車に渡したものであることを特徴とする、
    請求項2又は請求項3の自転車縦置駐車装置。
  11. 【請求項11】 前記牽引手段が、支柱の上部に設けら
    れた巻板バネでありその一端が台車に取り付けられてい
    ることを特徴とする、請求項2又は請求項3の自転車縦
    置駐車装置。
  12. 【請求項12】 前記係止部材の付勢手段が、コイルバ
    ネ等のバネ材であることを特徴とする、請求項3の自転
    車縦置駐車装置。
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