JP2000185548A - 車両用吸着式空調装置 - Google Patents

車両用吸着式空調装置

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JP2000185548A
JP2000185548A JP10367415A JP36741598A JP2000185548A JP 2000185548 A JP2000185548 A JP 2000185548A JP 10367415 A JP10367415 A JP 10367415A JP 36741598 A JP36741598 A JP 36741598A JP 2000185548 A JP2000185548 A JP 2000185548A
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vapor refrigerant
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Takahisa Suzuki
隆久 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドリング運転時等のエンジンの廃熱量が
小さいときであっても、吹出空気の温度が低下してしま
うことを防止する。 【解決手段】 エンジン200の廃熱量が所定熱量(エ
ンジン水温が所定温度)以下となったときには、第1、
2ポンプ131、132のうち少なくとも一方のポンプ
を停止させて、吸着式冷凍機100で消費される廃熱量
を減少させる。これにより、ヒータコア460にて吹出
空気を加熱するに必要な熱量を確保することができるの
で、アイドリング運転時等のエンジンの廃熱量が小さい
ときであっても、吹出空気の温度が低下してしまうこと
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液冷式内燃機関
(水冷エンジン)を有する車両に適用される吸着式冷凍
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸着式冷凍機は、周知のごとく、低圧
(略真空)に保持された吸着器内にて冷媒を蒸発させて
冷凍能力を得るととともに、その蒸発した冷媒(蒸気冷
媒)を吸着剤にて吸着することにより、冷媒を継続的に
蒸発させて冷凍能力を持続させるものである。
【0003】そして、吸着剤の吸着能力が飽和状態に近
づき、吸着能力が低下してきたときには、その低下した
吸着剤を加熱して吸着された冷媒を脱離(再生)し、再
び冷媒を蒸発させて冷凍能力を得る。つまり、吸着式冷
凍機では、その冷凍能力に応じた熱量を吸収して冷凍能
力を発生する。因みに、冷媒を水とし、吸着剤をシリカ
ゲルとした一般的な吸着式冷凍機の成績係数(冷凍能力
/吸着剤に与えた熱量)は約0.5であるので、一般的
な吸着式冷凍機では、1(W)の冷凍能力を発揮するの
に約2(W)の熱量を消費する。
【0004】そこで、例えば実開平1−126811号
公報に記載の発明では、水冷エンジンから大気中に放熱
されていた廃熱を利用して吸着式冷凍機を稼働させるこ
とにより、省動力化を図った車両用空調装置が示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両におい
て、窓ガラス(特に、フロントガラス)が曇ると、視界
が低下して車両の運転に支障をきたす可能性が高いの
で、冷房運転を行う必要がない季節であっても、空調装
置にて車室内に吹き出す吹出空気を除湿することが望ま
しい。
【0006】このとき、吹出空気の除湿は、一旦、吹出
空気を冷却して吹出空気中の水分を凝縮させて除去した
後、その除湿された低温の吹出空気を加熱することによ
り、行われる。このため、エンジンの廃熱を利用して冷
凍能力を得る吸着式冷凍機、及びエンジンの廃熱により
吹出空気を加熱するヒータコアを有する車両用空調装置
では、エンジンの回転数及び負荷が小さくなるアイドリ
ング運転時に、除湿運転等の吸着式冷凍機及びヒータコ
アの両者を稼働させる運転を行うと、エンジンの廃熱量
が不足し、吹出空気の温度が低下してしまうという問題
が発生する。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、アイドリング運
転時等のエンジンの廃熱量が小さいときであっても、吹
出空気の温度が低下してしまうことを防止することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1に
記載の発明では、液冷式内燃機関(200)の廃熱量が
所定熱量以下となったときには、吸着器(111、11
2)にて発生する冷凍能力を減少させることを特徴とす
る。
【0009】これにより、吸着器(111、112)で
消費される廃熱量が減少するので、ヒータコア(46
0)にて吹出空気を加熱するに必要な熱量を確保するこ
とができる、アイドリング運転時等の液冷式内燃機関
(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹出空気
の温度が低下してしまうことを防止できる。なお、ここ
で言う、「冷凍能力を減少させる」とは、後述するよう
に、冷凍能力を減少(低下)させることは勿論、冷凍能
力を0とすることも含む意味である。
【0010】請求項2に記載の発明では、液冷式内燃機
関(200)内を循環する冷却液の温度を検出する温度
検出手段(340)が検出した検出温度が所定温度以下
となったときには、吸着器(111、112)にて発生
する冷凍能力を減少させることを特徴とする。これによ
り、請求項1に記載の発明のごとく、アイドリング運転
時等の液冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいとき
であっても、吹出空気の温度が低下してしまうことを防
止できる。
【0011】請求項3に記載の発明では、温度設定手段
(373)の設定値に基づいて決定された温風量と冷風
量との風量割合が所定風量割合(So)合以上になった
ときには、吸着器(111、112)にて発生する冷凍
能力を減少させることを特徴とする。これにより、請求
項1に記載の発明のごとく、アイドリング運転時等の液
冷式内燃機関(200)の廃熱量が小さいときであって
も、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止でき
る。
【0012】請求項4に記載の発明では、温度設定手段
(360)の設定値に基づいて決定された目標とする吹
出空気の温度(TAO)と空気温度検出手段(360)
の検出温度との温度差が所定温度差以上になったときに
は、吸着器(111、112)にて発生する冷凍能力を
減少させることを特徴とする。これにより、請求項1に
記載の発明のごとく、アイドリング運転時等の液冷式内
燃機関(200)の廃熱量が小さいときであっても、吹
出空気の温度が低下してしまうことを防止できる。
【0013】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0014】
【発明の実施の形態】本実施形態は、液化プロパンガス
(LPG)や液化天然ガス(LNG)を燃料とする水冷
式エンジン(液冷式内燃機関)を有する車両に本発明に
係る車両用吸着式冷凍機を適用したものであり、図1は
車両用空調装置の模式図である。図1中、200は走行
用の水冷式エンジン(以下、エンジンと略す。)であ
り、210はエンジン200内を循環するエンジン冷却
水と大気(車室外空気)との間で熱交換を行い、エンジ
ン冷却水を冷却するラジエータである。なお、本実施形
態では、水にエチレングリコールを添加したものをエン
ジン冷却水として利用している。
【0015】220はラジエータ210を流通させるエ
ンジン冷却水の水量を調節することにより、エンジン2
00を適温(90℃〜100℃)に維持するサーモスタ
ットであり、230はエンジン200から駆動力を得て
エンジン冷却水を循環させる機械式のウォータポンプで
ある。240はラジータ210に空気を送風するラジエ
ータファンであり、このラジエータファン240は、電
子制御装置(ECU)300により制御されている。
【0016】また、100(一点鎖線で囲まれたもの)
は吸着式冷凍機であり、この吸着式冷凍機100は、冷
凍能力を発揮する冷凍機本体110、後述する第1、2
吸着器111、112内を循環する冷凍機用の冷却液
(本実施形態では、エンジン冷却水と同じもの)を大気
との間で熱交換を行い冷却液を冷却する車室外熱交換器
(以下、室外器と略す。)120、冷却液を循環させる
電動式の第1、2ポンプ131、132、及び室外器1
20に空気を送風する室外器ファン140を有して構成
されている。
【0017】なお、室外器120は、図2に示すよう
に、車両前方側にてラジエータ210より空気流れ上流
側に配設されている。そして、冷凍機本体110は、図
3に示すように、蒸気冷媒(水蒸気)を吸着するととも
に、加熱されることにより吸着した蒸気冷媒を脱離する
吸着剤(本実施形態では、シリカゲル)Si、及び略真
空状態で液相冷媒(水)が封入された第1、2吸着器1
11、112と、各吸着器111、112にて冷却され
た熱交換媒体(本実施形態では、エンジン冷却水と同じ
もの)、又は加熱された冷却液の通路を切り換える第1
〜4切換弁113〜116等から構成されている。
【0018】ところで、本実施形態では、冷却液と熱交
換媒体とは同一のものであり、かつ、後述するように、
吸着式冷凍機100の稼働時においては、冷却液と熱交
換媒体とは混合するので、以下、両者を総称して冷却液
と呼ぶ。また、第1、2吸着器111、112は、吸着
剤Siが表面に接着された熱交換器(以下、これら熱交
換器を第1、2吸着コア111a、112aと呼ぶ。)
と、吸着剤Siが接着されていない熱交換器(以下、こ
れら熱交換器を第1、2凝縮コア111b、112bと
呼ぶ。)と、これらコア111a、112a、111
b、112b及び冷媒を収納するケーシング111c、
112cとから構成されている。
【0019】そして、これらコア111a、112a、
111b、112b内には、第1、2吸着コア111、
112内の雰囲気と熱交換をする冷却液が流通してお
り、この冷却液は、第1、2電動ポンプ131、132
により循環させられている。ところで、図1中、400
は車両空調装置の空調ユニットであり、410は車室内
に吹き出す吹出空気(空調空気)の通路を構成する空調
ケーシングである。そして、この空調ケーシング410
の最上流側には、車室内の空気を吸入する内気吸入口4
11及び車室外空気を吸入する外気吸入口412が形成
されているとともに、両吸入口411、412を切換開
閉する内外切換ドア420が設けられている。
【0020】430は両吸入口411、412から吸入
した空気を車室内に向けて送風する送風機であり、この
送風機430の空気流れ下流には、吸着式冷凍機100
(第1、2凝縮コア111b、112b)にて冷却され
た冷却液と吹出空気(被冷却体)とを熱交換し、吹出空
気を冷却する車室内熱交換器(以下、室内器と略す。)
440が配設されている。
【0021】そして、室内器440の吹出空気流れ下流
側には、エンジン冷却水を熱源として吹出空気を加熱す
るヒータコア(加熱手段)450が配設されており、こ
のヒータコア450の近傍には、室内器440を通過し
た吹出空気のうち、ヒータコア450を通過する温風量
に対してヒータコア450を迂回する冷風量の風量割合
を調節することにより、吹出空気の温度を調節するエア
ミックスドア(温度調節手段)460が設けられてい
る。
【0022】413はフロントガラス(図示せず)に向
けて開口するデフロスタ吹出口(図示せず)に連通する
デフ開口部であり、414は乗員の上半身に向けて開口
するフェイス吹出口(図示せず)に連通するフェイス開
口部であり、415乗員の足下に向けて開口するフット
吹出口(図示せず)に連通するフット開口部である。そ
して、471〜473は各開口部413〜415を開閉
する吹出モード切替ドアであり、これら吹出モード切替
ドア471〜473、エアミックスドア460、内外気
切換ドア420及び送風機430の作動は、ECU30
0により制御されている。
【0023】なお、ECU300には、車室内温度を検
出する内気温度センサ310、外気温度を検出する外気
温度センサ320、日射量を検出する日射センサ33
0、エンジン冷却水の温度を検出するエンジン水温セン
サ340等の空調センサからの信号、室内器440を通
過した直後の吹出空気の温度を検出する第1吹出空気温
度センサ350及びエアミックスドア460にて温度調
節された後の吹出空気の温度を検出する第2吹出空気温
度センサ(空気温度検出手段)360からの信号、並び
に空調コントロールパネル370からの信号が入力され
ている。
【0024】なお、空調コントロールパネル370は、
乗員により手動操作されるもので、図4に示すように、
吹出モードを切り換える吹出モード切換レバー371、
内気吸入状態と外気吸入状態とを切り換える内外気切換
レバー372、乗員が希望する車室内温度を設定する温
度コントロールレバー(温度設定手段)373、吹出空
気量を切り換える風量切換レバー374、及び空調装置
の始動・停止を行うエアコンS/W376より構成され
ている。
【0025】次に、吸着式冷凍機100の作動について
述べる。吸着式冷凍機100は、第1吸着コア111a
で冷媒を吸着させる吸着工程、第2吸着コア112aで
冷媒の脱離を行う脱離工程からなる第1工程と、第1吸
着コア111aで冷媒を脱離させる脱離工程、第2吸着
コア112aで冷媒を吸着させる吸着工程からなる第2
工程とを、所定時間t1(本実施形態では60秒)毎に
交互に行う。
【0026】具体的には、第1工程では、第1〜4切換
弁113〜116を図2の実線で示すように作動させ
る。これにより、エンジン200で加熱されたエンジン
冷却水が、第2吸着コア112aに流入し、第2吸着コ
ア112aの吸着剤Siを加熱して第2吸着コア112
aの吸着剤Siに吸着された蒸気冷媒を脱離する。一
方、第1吸着器111内の液冷媒の蒸発が進行するた
め、第1凝縮コア111b内の冷却液が冷却されるとと
もに、その蒸発した蒸気冷媒が、第1吸着コア111a
の吸着剤Siに吸着される。
【0027】このとき、第1ポンプ131により第1凝
縮コア111bと室内器440との間を冷却液が循環す
るので、吹出空気(被冷却体)が冷却される。一方、第
2ポンプ132により第2凝縮コア112b及び第1吸
着コア111aと室外器120との間を冷却液が循環す
るので、第2吸着器112内で脱離した蒸気冷媒が凝縮
するとともに、第1吸着コア111aの吸着剤Siで発
生する吸着熱を吸熱され、吸着能力が低下することが防
止される。
【0028】なお、第2工程は、第1〜4切換弁113
〜116を図2の破線に示すように作動させることによ
り、上記した第1工程における第1吸着器51の作動が
第2吸着器52の作動となり、第2吸着器52の作動が
第1吸着器51の作動となる。以上のようにして、吸着
冷凍機100は、第1工程と第2工程とを所定時間t1
毎に交互に行うことにより、連続的に冷房能力(冷却能
力)を発揮する。
【0029】次に、本実施形態に係る吸着式冷凍機10
0の特徴的作動を図5に示すフローチャートに基づいて
述べる。エンジン200及び吸着式冷凍機100の始動
スイッチ(図示せず)が投入されると、先ず、空調コン
トロールパネル370及び各センサ310〜360の出
力がECU370に読み込まれ(S100)、温度コン
トロールレバー373により設定された希望温度、内気
温度センサ310等の空調センサの検出信号に基づいて
目標とする吹出空気の温度(目標吹出空気温度TAO)
を決定(算出)する(S110)。
【0030】そして、目標吹出空気温度TAOに基づい
てエアミックスドア460の開度TP(=ヒータコア4
50を迂回する冷風量/ヒータコア450を通過する温
風量)を決定(算出)するとともに、その算出した開度
TPとなるようにエアミックスドア460を作動させる
(S120、S130)。次に、エンジン200の廃熱
量が所定熱量以下となったか否かを判定し(S14
0)、エンジン200の廃熱量が所定熱量より大きいと
きには、S100に戻り、一方、エンジン200の廃熱
量が所定熱量以下のときには、第1、2ポンプ131、
132のうち少なくとも一方のポンプを一時的に停止さ
せて、吸着式冷凍機100(吸着工程にある吸着器)で
発生する冷凍能力を、それ以前に比べて低減した後(S
150)、S100に戻る。
【0031】ここで、エンジン200の廃熱量が所定熱
量以下となったとは、目標吹出空気温度TAOと第2吹
出空気温度センサ360の検出温度Trとの温度差ΔT
(=TAO−Tr)が所定温度差ΔTo(本実施形態で
は、5deg)以上となった場合、エアミックスドア4
60の開度TP(温風量に対する冷風量の風量割合)が
所定開度So(本実施形態では、90%)以上となった
場合、及びエンジン水温センサ340の検出温度が所定
温度Tw(本実施形態では、50℃)以下となった場合
のうち少なくとも1つの条件に合致した場合をいう。
【0032】次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施
形態によれば、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下
となったときには、第1、2ポンプ131、132のう
ち少なくとも一方のポンプを一時的に停止させて、吸着
式冷凍機100(吸着工程にある吸着器)で発生する冷
凍能力を、それ以前に比べて低減するので、吸着式冷凍
機100で消費される廃熱量が減少する(0となる)。
したがって、ヒータコア460にて吹出空気を加熱する
に必要な熱量を確保することができるので、アイドリン
グ運転時等のエンジンの廃熱量が小さいときであって
も、吹出空気の温度が低下してしまうことを防止でき
る。
【0033】なお、吸着式冷凍機100の冷凍能力を低
下させると、除湿能力が低下するが、エンジンの廃熱量
が不足するようなときは、一般的に車外空気温度が低
く、吹出空気の湿度も低いので、除湿能力の低下による
影響は、殆ど無視できる。ところで、エンジン200の
廃熱量が所定熱量以下となったときに、エンジン20の
回転数を上昇させて廃熱量が低下することを防止すると
いった手段が考えられるが、この手段では、エンジン2
00の燃料消費率が増加するという新たな問題が発生す
る。
【0034】これに対して、本実施形態では、エンジン
200の回転数を上昇させないので、燃料消費率を増加
させることなく、吹出空気の温度が低下してしまうこと
を防止できる。ところで、上述の実施形態では、第1、
2ポンプ131、132のうち少なくとも一方のポンプ
を停止させて吸着式冷凍機100で発生する冷凍能力
を、それ以前に比べて低減したが、第1工程と第2工程
との切り替え時間を長くすることにより吸着剤Siの吸
着能力を低下させて、実質的に吸着式冷凍機100を停
止させてもよい。
【0035】また、バルブ等の弁手段によって、室内器
440及び室外器140のうち少なくとも一方へ循環さ
せる冷却水量を減少させることにより、吸着式冷凍機1
00で発生する冷凍能力を減少させてもよい。また、エ
ンジン200と吸着式冷凍機100(室外器120)と
の結ぶ冷却水通路に、エンジン200内を循環する冷却
水の温度が所定温度Twより高くなるようにその冷却水
通路を開閉するサーモスタット等の感温弁を配置しても
よい。
【0036】また、ヒータコア450に流入するエンジ
ン冷却水の温度が所定温度以下となったときに、吸着式
冷凍機100(吸着工程にある吸着器)にて発生する冷
凍能力を減少させてもよい。また、上述の実施形態で
は、冷風と温風との風量割合を調節することにより、吹
出空気の温度を調節するエアミックス式の空調装置であ
ったが、ヒータコア450に流通させる温水流量を調節
することにより、吹出空気の温度を調節するリヒート式
の空調装置であってもよい。
【0037】また、上述の実施形態では、吸着剤Siと
してシリカゲルを用いたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、吸着剤Siとして活性炭、ゼオライト、
活性アルミナなどを用いてもよい。また、上述の実施形
態では、液冷媒として水を用いたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、アルコール、フロンなど吸着剤
Siに吸着されるものであれば、その他の物であっても
よい。
【0038】また、エンジン200の回転数が、所定回
転数(例えばアイドリング回転数)以下となったとき
に、エンジン200の廃熱量が所定熱量以下になったも
のとみなして、吸着式冷凍機100の冷凍能力を低減し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る車両用空調装置の模式図であ
る。
【図2】実施形態に係る車両用空調装置の搭載状態を示
す模式図である。
【図3】冷凍機本体の模式図である。
【図4】コントロールパネルの正面図である。
【図5】実施形態に係る車両用空調装置の制御フローを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…吸着式冷凍機、110…冷凍機本体、120…
車室外熱交換器、430…送風機、440…車室内熱交
換器、450…ヒータコア、460…エアミックスドア
(温度調節手段)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液冷式内燃機関(200)を有する車両
    に適用される車両用吸着式空調装置であって、 蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸
    着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が
    封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、11
    2)と、 車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシ
    ング(410)と、 前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着
    器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環
    する室内熱交換器(440)と、 前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換
    器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記
    液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源と
    して、吹出空気を加熱するヒータコア(450)とを備
    え、 蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)に
    て冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前
    記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離
    工程とを切り替え運転し、 さらに、前記液冷式内燃機関(200)の廃熱量が所定
    熱量以下となったときには、前記吸着器(111、11
    2)にて発生する冷凍能力を減少させることを特徴とす
    る車両用吸着式空調装置。
  2. 【請求項2】 液冷式内燃機関(200)を有する車両
    に適用される車両用吸着式空調装置であって、 蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸
    着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が
    封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、11
    2)と、 車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシ
    ング(410)と、 前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着
    器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環
    する室内熱交換器(440)と、 前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換
    器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記
    液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源と
    して、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、 前記液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液の温
    度を検出する温度検出手段(340)とを備え、 蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)に
    て冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前
    記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離
    工程とを切り替え運転し、 さらに、前記温度検出手段(340)が検出した検出温
    度が所定温度以下となったときには、前記吸着器(11
    1、112)にて発生する冷凍能力を減少させることを
    特徴とする車両用吸着式空調装置。
  3. 【請求項3】 液冷式内燃機関(200)を有する車両
    に適用される車両用吸着式冷凍機であって、 蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸
    着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が
    封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、11
    2)と、 車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシ
    ング(410)と、 前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着
    器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環
    する室内熱交換器(440)と、 前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換
    器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記
    液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源と
    して、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、 前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記ヒー
    タコア(450)を通過するする温風量に対して前記ヒ
    ータコア(450)を迂回する冷風量の風量割合を調節
    することにより、吹出空気の温度を調節する温度調節手
    段()と、 乗員が希望する車室内温度を設定する温度設定手段(3
    73)とを備え、 蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)に
    て冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前
    記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離
    工程とを切り替え運転し、 前記温度設定手段(373)の設定値に基づいて決定さ
    れた前記風量割合が所定風量割合(So)合以上になっ
    たときには、前記吸着器(111、112)にて発生す
    る冷凍能力を減少させることを特徴とする車両用吸着式
    空調装置。
  4. 【請求項4】 液冷式内燃機関(200)を有する車両
    に適用される車両用吸着式冷凍機であって、 蒸気冷媒を吸着するとともに、加熱されることにより吸
    着した蒸気冷媒を脱離する吸着剤(Si)及び液冷媒が
    封入され、冷凍能力を発揮する吸着器(111、11
    2)と、 車室内に吹き出す吹出空気の通路を構成する空調ケーシ
    ング(410)と、 前記空調ケーシング(410)内に配設され、前記吸着
    器(111、112)にて冷却された熱交換媒体が循環
    する室内熱交換器(440)と、 前記空調ケーシング(410)内のうち前記室内熱交換
    器(440)より吹出空気流れ下流側に配設され、前記
    液冷式内燃機関(200)内を循環する冷却液を熱源と
    して、吹出空気を加熱するヒータコア(450)と、 乗員が希望する車室内温度を設定する温度設定手段(3
    73)と、 前記空調ケーシング(410)から車室内に吹き出す空
    気の温度を検出する空気温度検出手段(360)とを備
    え、 蒸気冷媒を吸着させて前記吸着器(111、112)に
    て冷凍能力を発揮させる吸着工程と、前記冷却液にて前
    記吸着剤(Si)を加熱して蒸気冷媒を脱離させる脱離
    工程とを切り替え運転し、 前記温度設定手段(360)の設定値に基づいて決定さ
    れた目標とする吹出空気の温度(TAO)と前記空気温
    度検出手段(360)の検出温度との温度差が所定温度
    差以上になったときには、前記吸着器(111、11
    2)にて発生する冷凍能力を減少させることを特徴とす
    る車両用吸着式空調装置。
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