JP2000180176A - 振動型角速度センサ - Google Patents
振動型角速度センサInfo
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Abstract
際に受ける空気抵抗の低減、検出感度の向上、かつ小型
化。 【解決手段】基板10上に、質量部11と、質量部11
を支持する梁14と、質量部11を駆動する駆動用電極
15、16と、駆動された状態の質量部11が角速度に
より変位し、その変位量を検出する検出部11f、26
を備えた振動型角速度センサ1において、質量部11
は、基板10の中央部に配され、かつ梁14は質量部1
1の上、下部から水平に延在し、さらに基板10の中央
部方向へ折曲がったL字形状に形成する。
Description
サを構成する質量部が変位の際に受ける空気抵抗の低減
を図り、検出感度を向上させ、かつ小型化可能にした振
動型角速度センサに関する。
す図である。図5(A)はケースを取り外して見た振動
型角速度センサ1を示す平面図で、10は絶縁性の基
板、11は開口穴11a、側方に櫛形電極11b、11
cが形成された導電性平板状の質量部、14は一端が固
定部13によって基板10に固定され、他端が質量部1
1と一体に形成された図面上下方向に直線状に延在する
梁、15、16は一端が基板10に固定され、他端が櫛
形電極11b、11cと交互の間挿される櫛形電極15
a、16aを有する固定の駆動電極である。ここで、櫛
形電極11b、11cは、質量部11b、11cと共動
し、固定の櫛形電極15a、16aと共に駆動部17、
18を形成する。
図で、19は質量部11、駆動部17、18、及び固定
部13を被う絶縁性のケースである。基板10、ケース
19には質量部11がZ軸方向に変位する際に検出する
検出電極20、21が設けられている。図5(B)に示
されるように、質量部11、櫛形電極15a、16aは
基板10から浮いて形成され、また図示されていない
が、櫛形電極11b、11cも同様に、基板10から浮
いて形成されている。
す図である。同図において、上記第1の従来例と対応す
る部分は同一符号を付す。図6(A)はケースを取り外
して見た振動型角速度センサ2を示す平面図で、10は
絶縁性の基板、11は開口穴11a、側方に櫛形電極1
1b、11c、上、下側に櫛形電極11d,11eが形
成された導電性平板状の質量部、14は一端が固定部1
3によって基板10に固定され、他端が質量部11と一
体に形成された梁、15、16は一端が基板10に固定
され、他端が櫛形電極11b、11cと交互の間挿され
る櫛形電極15a、16aを有する固定の駆動電極、2
2、23は一端が基板10に固定され、他端が櫛形電極
11d、11eと交互の間挿される櫛形電極22a、2
3aを有する固定の検出電極である。ここで、櫛形電極
11b、11c、11d、11eは、質量部11と共動
し、櫛形電極11b、11cは固定の櫛形電極15a、
16aと共に駆動部17、18を形成し、櫛形電極11
d、11eは、固定の櫛形電極22a、23aと共にY
軸方向の変位を検出する検出部24、25を形成する。
図で、19は質量部11、駆動部17、18、検出部2
4、25及び固定部13を被うケースである。基板1
0、ケース19には質量部11がZ軸方向に変位する際
に検出する検出電極20、21が設けられている。図5
(B)に示されるように、質量部11、櫛形電極15
a、16aは基板10から浮いて形成され、また図示さ
れていないが、櫛形電極11b、11c、11d、11
eも同様に、基板10から浮いて形成されている。
従来例においては、図5(A)に示す如く、梁14が直
線状に形成されているため、梁14の両側に空間が出来
てしまい、基板10の面積に対する質量部の面積を大き
くとれず、また、空気の粘性抵抗対策用の気体の逃げ穴
11aを設けているため、さらに質量部11の質量が軽
くなってしまいセンサの感度、及び小型化に適さないと
いう課題があった。
の厚みは、ケース19と基板10との間のギャップ寸法
により制限されて振動子を厚くできず、さらに、質量部
11は基板10と面で接触するため、ステイッキングと
いう固着現象が発生し、検出不能になる場合があり、セ
ンサの感度、及び安定性に適さないという課題があっ
た。
(A)、(B)に示す如く、角型の質量部11の4辺に
櫛型電極11b、11c、11d、11eを設けると、
基板10の面積に対する質量部11の面積を大きくとれ
ず、また、空気の粘性抵抗対策用の気体の逃げ穴11a
を設けると、さらに質量部11の質量が軽くなってしま
い、センサの感度、及び小型化に適さないという課題が
あった。
質量部が変位の際に受ける空気抵抗の低減を図り、検出
感度を向上させ、かつ小型化可能にした振動型角速度セ
ンサを得ることを目的とする。
板上に、質量部と、前記質量部を支持する梁と、前記質
量部を駆動する駆動用電極と、駆動された状態の前記質
量部が角速度により変位し、その変位量を検出する検出
部を備えた振動型角速度センサにおいて、前記質量部
は、前記基板の中央部に配され、かつ前記梁は前記質量
部の上、下部から水平に延在し、さらに基板の中央部方
向へ折曲がったL字形状に形成することによって達成で
きる。
支持する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆
動された状態の前記質量部が角速度により変位し、その
変位量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用
電極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角
速度センサにおいて、前記検出部は、質量部に開口穴が
形成され、前記開口穴内に配置された検出電極が前記基
板に固定して形成することによって達成できる。
量部と、前記質量部を支持する梁と、前記質量部を駆動
する駆動用電極と、駆動された状態の前記質量部が角速
度により変位し、その変位量を検出する検出部を有し、
これら質量部、駆動用電極、及び検出部を被ってなるケ
ースを備えた振動型角速度センサにおいて、前記基板と
ケース間の前記質量部に対応する距離が大きくなるよう
に、前記基板及びケースに段差を設けることによって達
成できる。
支持する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆
動された状態の前記質量部が角速度により変位し、その
変位量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用
電極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角
速度センサにおいて、前記ケースの前記質量部に対応す
る部分に空気逃げ用の開口穴を形成することによって達
成できる。
支持する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆
動された状態の前記質量部が角速度により変位し、その
変位量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用
電極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角
速度センサにおいて、前記検出部は、前記質量部と前記
ケースに設けられた電極との容量変化によって構成さ
れ、かつ前記ケースの電極を除いた部分に空気逃げ用の
開口穴を形成したことによって達成できる。
照して、本発明を詳細に説明する。図1(A)、(B)
は本発明に係る振動型角速度センサの第1の実施形態を
示す、それぞれケースを取り外してセンサを上から見た
概略平面図、及び図1(A)のA−A'線断面図であ
る。同図において、上記第1、及び第2の従来例と対応
する部分は同一符号を付してある。
部11の変位に応じて3軸方向(X、Y、Z)変形可能
なL字形の梁14を有する。このL字形の梁14は、質
量部11の図面で、上、下側から左右に延在し、中間部
で基板10の上下の中央部側に折曲された形状となって
いる。梁14をL字形状にすることにより、質量部11
が、図面に示す如く、上、下方向に延びた長形の大きな
面積の形状に構成されている。
形成された櫛形電極11b、11cと、固定された駆動
電極15、16に形成され、櫛形電極11b、11cと
交互に間挿された櫛形電極15a、15bとで構成され
ている。
く、質量部11が図1(A)のB方向へ変位したとき
に、質量部11の開口穴11aの端縁11fと、検出電
極26との間の距離が変化し、これに伴う電気容量値の
変化を検出する検出部を構成している。
16a、質量部11、また図示されていないが、質量部
11に形成されている櫛型電極11b、11c、梁部1
4は、基板10上には固定されず浮いた状態で、物理量
により変位出来る構成になっている。
穴11a内に配置されている検出電極電極26、梁14
の固定部13は基板10に固定されている。
19には、質量部11に対応する距離が大きくなるよう
に、段差27、28が形成されている。この段差27、
28により、質量部11に厚み寸法を大きくとれ、空気
の粘性抵抗を軽減することができ、感度を向上させる。
また、質量部11と基板10、ケース19との距離を大
きくとれることから、上述したステッキング防止に効果
的である。
検出は、例として、X軸方向に対向する外側の櫛型電極
(11b、15a)、(11c、16a)それぞれにV
t+Vdsin(ωt)、Vt−Vdsin(ωt)の電圧
(Vt:直流バイアス電圧、Vdsin(ωt):駆動用
交流電圧)を印加すると、内側との櫛型電極11b、1
1cに静電気力が生じ、駆動周波数を、X軸方向の共振
周波数と等しくすると質量部11は、X軸方向に共振す
る。この状態で、Z軸回りに角速度(Ωz)が加わる
と、振動しているX軸と垂直方向のY軸方向にもコリオ
リ力により共振が起き、質量部11が矢印B方向へ変位
する。この振動の大きさは角速度に比例し、質量部11
の開口穴11aの端縁11fと、検出電極26との距離
が変化して、静電容量の変化となり、角速度(Ωz)を
検出できる。
が、足されたものとなる場合があり、角速度成分は、H
PFで加速度成分除去した後、加振周波数で同期検波す
ることにより分離、検出できる。
を備えた角速度センサでは、質量部にかかる重力などの
体積力よりも、空気の粘性抵抗などの表面力がその動作
に大きく影響を与えている。よって静電容量で検出する
場合、検出可能な静電容量を確保するため、静電駆動す
る場合は駆動力を大きくするために質量部11と基板1
0(またはケース19)との電極間ギャップを狭くする
必要があるので、ギャップに存在する気体のスクイズ膜
によるダンピングを考慮した設計が必要となってくる。
率向上、変位する質量部11の空気抵抗の低減を図る構
成が必要である。
角速度センサ第2の実施形態を示で、ケースを取り外し
てセンサを上から見た概略平面図、及び図2(A)のA
−A'線断面図である。同図において、上記第1、及び
第2の従来例、及び第1の実施形態と対応する部分は同
一符号を付してある。
た第1の実施形態と同じくX軸方向に対向する外側の櫛
型電極(11b、15a)、(11c、16a)それぞ
れに駆動電圧を印加し、Z軸回りに角速度(Ωz)が加
わると、Y軸方向のコリオリ力により共振が起き、質量
部11が矢印C方向へ変位させるものである。従って、
質量部11のZ軸方向への変位はない。
位置するケース19に質量部11と同程度の開口穴29
を形成した構成である。この構成により、質量部11が
Y軸方向へ変位した際、圧縮された空気を開口穴29か
ら逃がし、質量部11の空気の粘性抵抗の軽減に効果を
得る。
角速度センサ第3の実施形態を示し、ケースを取り外し
てセンサを上から見た概略平面図、及び図3(A)のA
−A'線断面図である。同図において、上記第1、及び
第2の従来例、第1の実施形態及び第2の実施形態と対
応する部分は同一符号を付してある。
向に対向する外側の櫛型電極(11b、15a)、(1
1c、16a)それぞれに駆動電圧を印加し、Y軸回り
に角速度(Ωz)が加わると、Z軸方向のコリオリ力に
より共振が起き、図3(B)に示す如く、質量部11を
矢印D方向へ変位させるものである。
逃げ用の開口穴11aに対応してケース19に同程度の
穴30を形成した構成である。この穴30により、空気
の粘性抵抗対策用の気体の逃げをつくり検出感度を向上
させている。
角速度センサ第4の実施形態を示し、ケースを取り外し
てセンサを上から見た概略平面図、及び図4(A)のA
−A'線断面図である。同図において、上記第1の実施
形態と対応する部分は同一符号を付してある。
た第1の実施形態と同じくX軸方向に対向する外側の櫛
型電極(11b、15a)、(11c、16a)それぞ
れに駆動電圧を印加して、Z軸回りに角速度(Ωz)が
加わると、Y軸方向のコリオリ力により共振が起き、質
量部11が矢印E方向へ変位させるものである。
19に段差28、29をつけて、質量部11の厚さ寸法
を大きくできることを説明したが、本実施形態において
は、、基板10及びケース19に段差28、29をつけ
るのみで、質量部11とのギャップを広くして、空気の
粘性抵抗を下げ、感度を向上させている。
動型角速度センサを構成する質量部が変位の際に受ける
空気抵抗の低減を図り、検出感度を向上させ、かつ小型
化可能にした振動型角速度センサを提供できる。
施形態を示し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−
A'線断面図である。
施形態を示し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−
A'線断面図である。
形態を示し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−A'
線断面図である。
態を示し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−A'線
断面図である。
し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−A'線断面図
である。
し、(A)は平面図で、(B)は(A)のA−A'線断面図
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板上に、質量部と、前記質量部を支持
する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆動さ
れた状態の前記質量部が角速度により変位し、その変位
量を検出する検出部を備えた振動型角速度センサにおい
て、前記質量部は、前記基板の中央部に配され、かつ前
記梁は前記質量部の上、下部から水平に延在し、さらに
基板の中央部方向へ折曲がったL字形状に形成したこと
を特徴とする振動型角速度センサ。 - 【請求項2】 基板上に、質量部と、前記質量部を支持
する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆動さ
れた状態の前記質量部が角速度により変位し、その変位
量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用電
極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角速
度センサにおいて、前記検出部は、質量部に開口穴が形
成され、前記開口穴内に配置された検出電極が前記基板
に固定されて形成された振動型角速度センサ。 - 【請求項3】 基板上に、質量部と、前記質量部を支持
する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆動さ
れた状態の前記質量部が角速度により変位し、その変位
量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用電
極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角速
度センサにおいて、前記基板とケース間の前記質量部に
対応する距離が大きくなるように、前記基板及びケース
に段差を設けたことを特徴とする振動型角速度センサ。 - 【請求項4】 基板上に、質量部と、前記質量部を支持
する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆動さ
れた状態の前記質量部が角速度により変位し、その変位
量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用電
極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角速
度センサにおいて、前記ケースの前記質量部に対応する
部分に空気気逃げ用の開口穴を形成したことを特徴とす
る振動型角速度センサ。 - 【請求項5】 基板上に、質量部と、前記質量部を支持
する梁と、前記質量部を駆動する駆動用電極と、駆動さ
れた状態の前記質量部が角速度により変位し、その変位
量を検出する検出部を有し、これら質量部、駆動用電
極、及び検出部を被ってなるケースを備えた振動型角速
度センサにおいて、前記検出部は、前記質量部と前記ケ
ースに設けられた電極との容量変化によって構成され、
かつ前記ケースの電極を除いた部分に空気気逃げ用の開
口穴が形成されたことを特徴とする振動型角速度セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35527798A JP4352490B2 (ja) | 1998-12-15 | 1998-12-15 | 振動型角速度センサ |
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Publication Number | Publication Date |
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- 1998-12-15 JP JP35527798A patent/JP4352490B2/ja not_active Expired - Fee Related
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