JP2000179391A - 電磁弁駆動装置 - Google Patents

電磁弁駆動装置

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JP2000179391A
JP2000179391A JP10357996A JP35799698A JP2000179391A JP 2000179391 A JP2000179391 A JP 2000179391A JP 10357996 A JP10357996 A JP 10357996A JP 35799698 A JP35799698 A JP 35799698A JP 2000179391 A JP2000179391 A JP 2000179391A
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solenoid valve
valve
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switching element
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Keiichi Kato
恵一 加藤
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁への通電の開始及び終了タイミングに
対する電磁弁の開弁及び閉弁タイミングがばらついて
も、流体の噴射量を高精度に制御可能な電磁弁駆動装置
を提供する。 【解決手段】 インジェクタの駆動電流が基準レベルを
越えて増大したことを表す判定信号の立上りエッジ、及
び基準レベルを越えて減少したことを表す立下りエッジ
が検出されると、その時のフリーランタイマの値(キャ
プチャ値)を、各々開弁タイミングTS及び閉弁タイミ
ングTEとして記憶する(S210〜S230)。これら開弁及び
閉弁タイミングから開弁時間TFB(=TE−TS)を
求め(S240)、これを目標噴射量から設定された通電時間
TQと比較し、TFB<TQであれば補正値ΔT(ひい
ては噴射信号のパルス幅)を増大させ、TFB>TQで
あれば補正値ΔTを減少させる(S250〜S270)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通電により動作し
て流体を噴射する電磁弁を駆動制御する電磁弁駆動装置
に関し、特に、駆動電流を導通,遮断するために設けら
れたスイッチング素子に、駆動電流の遮断時に印加され
るサージ電圧を制限する機能を備えた電磁弁駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電磁弁駆動装置の一
つとして、エンジンの各気筒に設けられたインジェクタ
(電磁弁)を駆動するインジェクタ駆動装置が知られて
いる。このインジェクタ駆動装置では、図5(a)に示
すように、インジェクタINJを駆動する駆動電流IL
が流れる電流経路に、スイッチング素子として例えば電
界効果トランジスタ(FET)100を設け、このFE
T100を、目標噴射量に応じたパルス幅を有する噴射
信号Fにてオン/オフ制御して電流経路を導通/遮断す
ることにより、インジェクタINJに燃料噴射を行わせ
ている。
【0003】なお、インジェクタINJ等の電磁弁が大
きなインダクタンスを有しているため、通電期間の終了
時にFET100が電流経路を遮断すると大きな逆起電
力が生じ、その結果、FET100にはサージ電圧が印
加され、FET100を破壊してしまうおそれがある。
【0004】このため、サージ電圧を吸収し、駆動電流
ILを速やかに0に収束させるために、FET100の
ソース・ゲート間には、FET100のソースにカソー
ドが接続されたツェナーダイオード102aと、FET
100のゲートにカソードが接続されたダイオード10
2bとをアノード同士を接続することで直列接続してな
るクランプ回路102が設けられている。
【0005】このクランプ回路102では、図5(b)
に示すように、噴射信号FがHighレベルからLow レベル
に変化しFET100がオフしようとすると、インジェ
クタINJに生じる逆起電力によって流れ続けようとす
る駆動電流ILにより、FETのドレインには、サージ
電圧が発生する。このサージ電圧がツェナーダイオード
102aのツェナー電圧Vzに達すると、ツェナーダイ
オード102aが導通し、ツェナーダイオード102
a,ダイオード102bを経由してFET100のゲー
ト電圧を持ち上げることで、FET100は能動領域で
動作する。
【0006】この間、FET100のドレイン電圧は、
(ツェナーダイオード102aのツェナー電圧Vz+ダ
イオード102bの順方向電圧Vf+FETの能動動作
時ゲート電圧Vg)のほぼ一定値にクランプされる。こ
のように能動領域で動作するFET100にてサージエ
ネルギーが消費されることで、インジェクタINJに流
れる駆動電流ILが速やかに0に収束するのである。
【0007】なお、ツェナーダイオード102aのツェ
ナー電圧Vzを低く設定すると、図中破線で示すよう
に、クランプ電圧(FET100のドレイン電圧)が低
くなり、FET100での時間当たりのエネルギー消費
量が小さくなるため、駆動電流ILが0になるまでに要
する時間(以下、収束時間という)は長くなる。
【0008】ところで、近年、このような電磁弁の駆動
に用いるスイッチング素子として、アバランシェ耐量保
証されたFET(以下、耐量保証FETという)が注目
されている。即ち、FETは、ドレイン電圧がある電圧
(以下、ブレークダウン電圧という)以上になると、ア
バランシェ効果によるブレークダウンが生じてドレイン
電流が流れることが知られており、等価的には、ドレイ
ン・ソース間にツェナーダイオードが挿入されていると
考えることができる。そして、この等価ツェナーダイオ
ードのエネルギー耐量が明確に保証されているものが、
耐量保証FETである。
【0009】つまり、サージエネルギーに十分耐え得る
ような耐量保証FETを用いれば、外付けのクランプ回
路を省略でき、装置の簡素化を図ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、耐量保証FE
Tでは、温度,個体差等によってブレークダウン電圧の
バラツキが大きく、これを上述の装置に適用すると、ク
ランプ電圧,ひいては駆動電流ILの収束時間がばらつ
くことになり、燃料噴射量を高精度に制御できないとい
う問題があった。
【0011】即ち、インジェクタINJは、駆動電流I
Lがあるレベルを越えないと実際に開弁せず、同様に駆
動電流ILがあるレベルより下がらないと実際に閉弁し
ないため、インジェクタINJの実際の開弁期間は、通
電期間(噴射信号Fのパルス)に対して応答遅れがある
だけでなく、上述のように駆動電流ILの収束時間がば
らつくと、これに応じてインジェクタINJの開弁期
間,ひいては燃料噴射量がばらついてしまうのである。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するために、
電磁弁への通電の開始及び終了タイミングに対する電磁
弁の開弁及び閉弁タイミングがばらついても、流体の噴
射量を高精度に制御可能な電磁弁駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた発明である請求項1に記載の電磁弁駆動装置
では、通電時間設定手段が、予め設定された目標噴射量
に従って、電磁弁への通電時間を設定し、この通電時間
に従って設定されたパルス幅を有する噴射信号により、
スイッチング素子を駆動して、電磁弁を駆動するための
駆動電流が流れる電流経路を導通させることにより、電
磁弁に流体の噴射を行わせる。
【0014】この間、タイミング推定手段では、電流検
出手段にて検出された駆動電流の大きさに基づき、電磁
弁の開弁タイミング及び閉弁タイミングを推定し、補正
手段では、その推定結果から求められる電磁弁の開弁時
間が、通電時間設定手段にて設定された通電時間に一致
するように、噴射信号のパルス幅を補正する。
【0015】従って、本発明の電磁弁駆動装置によれ
ば、何らかの原因により、通電開始タイミングに対する
開弁タイミング、及び通電終了(電流経路遮断)タイミ
ングに対する閉弁タイミングの応答性がばらついたとし
ても、そのばらつき分を相殺するように噴射信号のパル
ス幅が補正されるので、電磁弁が噴射する流体の噴射量
を目標噴射量に常に精度よく一致させることができる。
【0016】なお、補正手段では、通電開始タイミング
に対する開弁タイミングの応答遅れがほぼ一定である場
合、通電終了タイミングと閉弁タイミングとのみを比較
することにより噴射信号のパルス幅の補正を行ってもよ
く、また逆に、通電終了タイミングに対する閉弁タイミ
ングの応答遅れがほぼ一定である場合、通電開始タイミ
ングと開弁タイミングとのみを比較することにより噴射
信号のパルス幅の補正を行ってもよい。
【0017】ところで、スイッチング素子による電流経
路の遮断時には、電磁弁に発生する逆起電力によってス
イッチング素子にサージ電圧が印加されることになるた
め、請求項2記載ように、このサージ電圧を、スイッチ
ング素子の耐圧より小さな電圧に制限するクランプ手段
を設けて、スイッチング素子を保護することが望まし
い。
【0018】そして、クランプ手段として、例えば請求
項3記載のように、スイッチング素子と一体に形成さ
れ、前記スイッチング素子に印加されるサージ電圧が予
め設定された上限電圧に達するとアバランシェブレーク
ダウンを起こすことにより、サージ電圧を上限電圧に制
限する、いわゆるアバランシェ耐量保証された電界効果
トランジスタを用いることができる。
【0019】この場合、スイッチング素子にクランプ回
路を外付けする必要がなく、装置の小型化及び装置組立
の簡略化を図ることができる。また、電磁弁として、例
えば請求項4記載のように、内燃機関にて燃料噴射量を
制御するために設けられたインジェクタを用いた場合、
燃料噴射量を高精度に制御することができ、ひいては高
精度な車両制御を実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。図1は、4気筒エンジンの各気筒に設けら
れたインジェクタを駆動する本実施例のインジェクタ駆
動装置2の概略構成図である。
【0021】図1に示すように、本実施例のインジェク
タ駆動装置2は、各インジェクタINJ1〜INJ4を
駆動するための駆動電流ILが流れる各電流経路を、噴
射信号F1〜F4に従って、それぞれ個別に導通/遮断
する駆動回路4と、駆動回路4により電流経路が導通さ
れたインジェクタINJi(i=1〜4)に流れる駆動
電流ILを、該駆動電流ILに応じた電圧レベルを有す
る電流検出信号VILに変換して出力する電流検出抵抗6
と、電流検出抵抗6からの電流検出信号VILに基づい
て、駆動電流ILが一定となるように電流の供給を行う
定電流回路8と、電流検出信号VILの大きさを予め設定
された基準レベルLVと比較して、基準レベルLVより
大きければHighレベル、小さければLow レベルとなる判
定信号Hを出力するコンパレータ10と、CPU,RO
M,RAMを中心に構成され、エンジンの運転状態を検
出する図示しない各種センサ(例えば、冷却水温セン
サ,気筒判別センサ,回転角センサ,車速センサ等)か
らの検出信号、及びコンパレータ10からの判定信号H
に基づいて、後述する噴射信号出力処理や補正値設定処
理等を実行するマイクロコンピュータ(以下、マイコン
という)12とを備えている。
【0022】このうち、駆動回路4は、アバランシェ耐
量保証された4つのNチャネル型電界効果トランジスタ
(以下単にトランジスタという)T1〜T4からなり、
それぞれドレイン端子が各インジェクタINJ1〜IN
J4に接続され、ソース端子が共通に電流検出抵抗6を
介して接地され、ゲート端子に、マイコン12からの噴
射信号F1〜F4がそれぞれ印加されるように構成され
ている。
【0023】また、定電流回路8は、ソースが電源+B
に接続され、ドレインが各インジェクタINJの共通接
続端に接続されたPチャネル型電界効果トランジスタ
(以下、単にトランジスタという)Tcと、アノードが
接地されカソードがトランジスタTcのドレインに接続
されたダイオード14と、電流検出信号VILが予め設定
された電圧範囲(VL〜VU)の上限VUより大きくな
るとトランジスタTcをオフし、下限VLより小さくな
るとトランジスタTcをオンするチョッパー信号Scを
生成することにより、上記電圧範囲に対応するほぼ一定
の駆動電流ILがインジェクタINJiに供給されるよ
う制御する定電流制御回路16とを備えている。
【0024】また、コンパレータ10にて用いられる基
準レベルLVは、電流検出信号VIL(即ち駆動電流I
L)がそれ以上大きくなるとインジェクタINJiが開
弁し、それより小さくなるとインジェクタINJiが閉
弁するような大きさに設定されている。つまり、コンパ
レータ10は、インジェクタINJiの開弁タイミング
で立ち上がり、閉弁タイミングで立ち下がる判定信号H
を出力するように設定されている。
【0025】そして、この判定信号Hを、マイコン12
では、タイマ入力ポートを介して取り込むようにされて
いる。なお、マイコン12には、時間を測定するための
一定周期でタイマ値がインクリメントされ続けるフリー
ランタイマが設けられており、タイマ入力ポートの信号
レベルの変化(即ち判定信号Hの立上りエッジ及び立下
りエッジ)を検出すると、マイコン12を構成するCP
Uに割込信号が入力され割込処理として補正値設定処理
が起動されると共に、その時のフリーランタイマのカウ
ント値(以下、キャプチャ値という)が所定のレジスタ
に記憶されるように構成されている。
【0026】このように構成されたインジェクタ駆動装
置2では、マイコン12からの噴射信号F1〜F4が、
いずれもLow レベルである時には、トランジスタT1〜
T4はいずれもオフ状態となり、すべての電流経路が遮
断され、電流検出抵抗6に駆動電流ILが流れないた
め、電流検出信号VILも0であり、その結果、判定信号
HはLow レベル、チョッパー信号ScはトランジスタT
cをオンするレベルに保持される。
【0027】そして、図2に示すように、いずれかの噴
射信号Fiが、Highレベルに変化すると(時刻t1)、
対応するトランジスタTiがオンしてインジェクタIN
Jiの電流経路を導通させるため、トランジスタTiの
ドレイン電圧がほぼ接地電位となると共に、インジェク
タINJiに駆動電流ILが流れ始める。以後、駆動電
流ILが除々に増大し、これに伴って電流検出信号VIL
も増大する。
【0028】そして、電流検出信号VILが基準レベルL
Vに達すると(時刻t2)、判定信号HがHighレベルに
変化する。更に駆動電流ILが増大し、電流検出信号V
ILが電圧範囲(VL〜VU)の上限VUに達すると(時
刻t3)、定電流制御回路16は、トランジスタTcを
オフする。これにより、トランジスタTcを介した駆動
電流ILの供給は停止されるが、インジェクタINJi
が有するインダクタンス分により、ダイオード14を介
してフライバック電流が流れるため、駆動電流ILは除
々に減少する。その後、電流検出信号VILが、電圧範囲
の下限VLに達すると、定電流制御回路16は、トラン
ジスタTcをオンするため、駆動電流ILは再び徐々に
増大する。以後、同様の制御が繰り返されることによ
り、噴射信号FiがHighレベルである間、電流検出信号
VILは、電圧範囲(VL〜VU)の間で変動し、これに
対応したほぼ一定の駆動電流ILが、インジェクタIN
Jiに供給される。
【0029】その後、マイコン12からの噴射信号Fi
がLow レベルに変化すると(時刻t4)、トランジスタ
Tiがオフして、インジェクタINJiの電流経路が遮
断される。すると、インジェクタINJiに発生する逆
起電力によって流れ続けようとする駆動電流ILによ
り、トランジスタTiのドレイン電圧が急激に上昇する
いわゆるサージ電圧が発生する。このサージ電圧が、ト
ランジスタTiのブレークダウン電圧Vbkに達するとド
レイン電流(即ち駆動電流IL)が流れることにより、
インジェクタINJiに蓄積されたエネルギーがトラン
ジスタTiにて消費される。
【0030】以後、ドレイン電圧がブレークダウン電圧
Vbkに保持されたまま、駆動電流ILが急速に低下しな
がら流れ続け、電流検出信号VILが基準レベルLVより
小さくなるまで駆動電流ILが減少した時点(時刻t
5)で、判定信号HがLow レベルに変化する。そして、
駆動電流ILが流れなくなると(時刻t6)、ドレイン
電圧も低下を始め電源電圧+Bに戻る。
【0031】ここで、マイコン12が実行する噴射信号
出力処理、及び補正値設定処理について説明する。な
お、マイコン12では、これらの処理以外に、エンジン
の運転状態を表す各種センサからの検出信号に基づいて
各インジェクタINJ1〜INJ4の燃料噴射タイミン
グ及び目標噴射量を設定する処理等も繰り返し実行され
ている。
【0032】このうち噴射信号出力処理は、各気筒、即
ちインジェクタINJ1〜4毎に、別途設定される噴射
タイミングに同期して繰り返し実行されるものであり、
図3に示すように、本処理(ここではインジェクタIN
Jiについての処理)が起動されると、まずS110で
は、別途設定された目標噴射量に基づいて、インジェク
タINJiの通電時間TQを設定する。
【0033】続くS120では、S110にて設定され
た通電時間TQに、後述する補正値設定処理により設定
される補正値ΔTを加算することにより、噴射信号Fの
Highレベル期間の長さであるパルス幅TQOUTを設定
する。そしてS130では、S120にて設定されたパ
ルス幅TQOUTを有する噴射信号Fiを出力(図2参
照)して本処理を終了する。
【0034】次に、補正値設定処理は、先に説明したよ
うに、判定信号Hのエッジが検出されると発生する割り
込みにより起動されるものであり、図4に示すように、
本処理が起動されると、まずS210では、本処理の起
動が判定信号Hの立上りエッジによるものであるか否か
を判断し、肯定判定された場合には、S220に移行し
て、その立上りエッジの発生時刻を表すキャプチャ値を
開弁タイミングTSとして記憶し、本処理を終了する。
【0035】一方、S210にて否定判定された場合、
即ち、本処理の起動が判定信号Hの立下りエッジによる
ものである場合には、S230に移行して、その立下り
エッジの発生時刻を表すキャプチャ値を閉弁タイミング
TEとして記憶する。続くS240では、先のS220
及びS230にて記憶された開弁タイミングTS及び閉
弁タイミングTEに基づき、その差(TE−TS)を求
めることで、開弁時間TFB(図2参照)を算出する。
【0036】そして、S250では、S240にて求め
た開弁時間TFBと、先の噴射信号出力処理により設定
された通電時間TQとを比較し、等しければ(TFB=
TQ)そのまま本処理を終了する。また、開弁時間TF
Bの方が小さければ(TFB<TQ)、S260に移行
して補正値ΔTをインクリメントした後、一方、開弁時
間TFBの方が大きければ(TFB>TQ)、S270
に移行して補正値ΔTをデクリメントした後、本処理を
終了する。
【0037】なお、本実施例では、当該装置にて制御可
能な最小単位時間を1として、TFB,TQ,ΔT,T
QOUTが表されているものとする。ここでは、補正値
ΔTのインクリメント或いはデクリメントを1ずつ行っ
ているが、1より大きな値又は1より小さな値を単位と
して行ってもよい。
【0038】以上、説明したように、本実施例のインジ
ェクタ駆動装置2おいては、駆動電流ILの大きさに基
づいて、インジェクタINJiの開弁タイミング及び閉
弁タイミングを検出し、実際の開弁時間TFBを求める
と共に、目標噴射量に基づいて設定された通電時間TQ
をそのまま噴射信号Fiのパルス幅TQOUTとするの
ではなく、開弁時間TFBと通電時間TQとの大小関係
に応じてこれらの差を相殺するよう設定される補正値Δ
Tにて、通電時間TQを増減補正したものを噴射信号F
iのパルス幅TQOUTとして設定している。
【0039】従って、本実施例のインジェクタ駆動装置
2によれば、温度変化などにより、トランジスタTiの
ブレークダウン電圧Vbkが変化して、駆動電流ILの収
束時間がばらついたとしても、このばらつきに基づく開
弁時間TFBのばらつきを相殺するように補正値ΔTが
設定され、噴射信号Fiのパルス幅TQOUTが補正さ
れるので、常に、燃料噴射量を目標噴射量に精度よく一
致させることができる。
【0040】なお、本実施例のインジェクタ駆動装置2
では、ブレークダウン電圧Vbkのばらつきだけによら
ず、開弁時間TFBをばらつかせるすべての要因に対応
して、これを相殺するように動作することは言うまでも
ない。また、本実施例では、トランジスタT1〜T4
が、スイッチング素子及びクランプ手段に相当し、電流
検出抵抗6が電流検出手段、コンパレータ10がタイミ
ング推定手段、S110,S120が通電時間設定手
段、補正値設定処理(S210〜S270)が補正手段
に相当する。
【0041】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、様
々な態様にて実施することが可能である。例えば、上記
実施例では、開弁タイミングと閉弁タイミングとを一つ
の基準レベルLVにて判定しているが、開弁タイミング
用と閉弁タイミング用とで異なる基準レベルを用いるよ
うにしてもよい。
【0042】また、上記実施例では、インジェクタの電
流経路を導通/遮断するスイッチング素子として、アバ
ランシェ耐量保証された電界効果トランジスタT1〜T
4を用いて、スイッチング素子を保護するクランプ回路
を省略した構成としているが、スイッチング素子にクラ
ンプ回路を外付けした構成としてもよい。
【0043】更に、上記実施例では、電磁弁としてイン
ジェクタを用いた例を示したが、これによらず、目標噴
射量に従って流体の噴射制御を行うものであればどのよ
うな電磁弁を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインジェクタ駆動装置の全体構成図
である。
【図2】 装置各部の動作を表すタイミング図である。
【図3】 駆動制御の処理内容を表すフローチャートで
ある。
【図4】 補正値設定処理を表すフローチャートであ
る。
【図5】 従来装置の構成、及び動作を表す説明図であ
る。
【符号の説明】
2…インジェクタ駆動装置 4…駆動回路 6
…電流検出抵抗 8…定電流回路 10…コンパレータ 12…マイ
クロコンピュータ 14…ダイオード 16…定電流制御回路 INJ1〜4…インジェクタ T1〜T4,Tc…電
界効果トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 51/00 F02M 51/00 A Fターム(参考) 3G066 AB02 BA00 BA33 BA51 CC06U CD26 CE22 CE29 DA01 DC00 DC03 DC05 DC14 DC26 3G301 JA14 JA17 LB01 LC01 LC10 MA18 NB02 NB03 ND01 PE03Z PE05Z PE08Z PF01Z PG00A PG00Z PG02Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により動作して流体を噴射させる電
    磁弁を駆動するための駆動電流が流れる電流経路に設け
    られ、該電流経路を導通,遮断するスイッチング素子
    と、 予め設定された目標噴射量に従って、前記電磁弁への通
    電時間を設定する通電時間設定手段と、 を備え、前記通電時間に従って設定されたパルス幅を有
    する噴射信号により、前記スイッチング素子を駆動し
    て、前記電磁弁に流体の噴射を行わせる電磁弁駆動装置
    において、 前記電流経路に流れる駆動電流を検出する電流検出手段
    と、 該電流検出手段にて検出された駆動電流の大きさに基づ
    き、前記電磁弁の開弁タイミング及び閉弁タイミングを
    推定するタイミング推定手段と、 前記開弁タイミング及び閉弁タイミングから求められる
    前記電磁弁の開弁時間が、前記通電時間設定手段にて設
    定された通電時間に一致するように、前記噴射信号のパ
    ルス幅を補正する補正手段と、 を設けたことを特徴とする電磁弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング素子による電流経路の
    遮断時に、前記電磁弁に発生する逆起電力によって該ス
    イッチング素子に印加されるサージ電圧を、該スイッチ
    ング素子の耐圧より小さな電圧に制限するクランプ手段
    を備えることを特徴とする請求項1記載の電磁弁駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記クランプ手段は、前記スイッチング
    素子と一体に形成され、前記スイッチング素子への印加
    電圧が予め設定された上限電圧に達すると、アバランシ
    ェ効果によるブレークダウンを起こすことにより、前記
    印加電圧を前記上限電圧に制限することを特徴とする請
    求項2記載の電磁弁駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁弁は、内燃機関にて燃料噴射を
    行うために設けられたインジェクタであることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3いずれか記載の電磁弁駆動
    装置。
JP10357996A 1998-12-16 1998-12-16 電磁弁駆動装置 Pending JP2000179391A (ja)

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