JP2000177072A - ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム - Google Patents

ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム

Info

Publication number
JP2000177072A
JP2000177072A JP36210098A JP36210098A JP2000177072A JP 2000177072 A JP2000177072 A JP 2000177072A JP 36210098 A JP36210098 A JP 36210098A JP 36210098 A JP36210098 A JP 36210098A JP 2000177072 A JP2000177072 A JP 2000177072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polylactic acid
gas barrier
polyvinyl alcohol
barrier film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36210098A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohide Hamazaki
博英 濱崎
Toru Sawai
透 澤井
Kazumichi Takeishi
一路 武石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohcello Co Ltd
Original Assignee
Tohcello Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohcello Co Ltd filed Critical Tohcello Co Ltd
Priority to JP36210098A priority Critical patent/JP2000177072A/ja
Publication of JP2000177072A publication Critical patent/JP2000177072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解性を有し、透明でガスバリ
ヤー性のあるフィルムを提供すること。 【解決手段】 ポリ乳酸系配向フィルムの表面に
ポリビニルアルコールコーティング層が形成された積層
構造のフィルムである。ポリ乳酸系配向フィルムは一軸
または二軸方向に配向されており、ポリビニルアルコー
ルはポリ酢酸ビニルのアセテート基が95%以上ケン化
されていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を持ち、
かつ透明性およびガスバリヤー性を有し、包装資材とし
て有用な積層構造のフィルムに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】昨今のプラスチックフィルムの廃
棄処理問題から、生分解性を有する種々のプラスチック
フィルムの開発がなされている。生分解性フィルムは、
土壌中や水中で加水分解や生分解を受け、徐々にフィル
ムの崩壊や分解が進み、最後は微生物の作用で無害な分
解物へと変化するものである。そのような生分解性フィ
ルムとしては、脂肪族ポリエステル、ポリビニルアルコ
ール、酢酸セルロース、デンプン等から成形したフィル
ムが知られている。
【0003】これらの生分解性フィルムの中でもポリ乳
酸系フィルムは、優れた生分解性を有している。特表平
5-508819号公報、特開平6-23836号公報、特開平7-20527
8号公報によると、延伸処理および熱処理したポリ乳酸
系延伸フィルムは、引張強度および伸度に優れ、寸法安
定性を有し、また高い光線透過率を示すことから、機械
強度や透明性が一層改良されていると記載されている。
【0004】一方、プラスチックフィルムを食品や医薬
品の包装材料として利用する時には、酸素、水蒸気、そ
の他有害ガスから被包装物の品質を保護するために、ガ
スバリヤー性がフィルムに求められる。しかしながら、
ポリ乳酸系樹脂の延伸フィルムは、他の包装材料と比較
してガスバリヤー性に乏しく、そのままでは食品や医薬
品の包装材料としては使用し難い。そこで、特表平8-50
5825号公報では、アルミニウム等の無機金属被膜をコー
ティングさせることによって、ガスバリヤー性の改良を
図っている。
【0005】しかし、無機金属被膜をコーティングさせ
る場合には、通常 抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着
法、スパッタリング法等の物理蒸着法が採用されるが、
それ等の方法によると、蒸着装置が極めて大掛かりかつ
高価となり、また蒸着の際にフィルム自身に高度の耐熱
性(耐熱寸法安定性)が要求される。ところが、ポリ乳酸
系樹脂は、その分子構造によっても異なるが、融点が16
0〜170℃、ガラス転移点温度が60℃前後であることか
ら、その延伸フィルムは耐熱性が十分でなく、蒸着の際
にフィルムの間伸び現象、シワの発生、蒸着膜のクラッ
ク発生等の問題が起こってくる。また当然のことなが
ら、金属蒸着によってポリ乳酸系フィルム本来の透明性
が失われてしまう。
【0006】そこで、特開平9-300522号公報、特開平10
-24518号公報には、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無
機酸化物をコーティングさせた透明かつガスバリヤー性
のあるポリ乳酸系樹脂フィルムが開示されているが、実
際のコーティング操作には物理蒸着法や化学気相成長法
(減圧プラズマ化学気相成長法等)が採用されており、や
はり前記と同様に、装置の大型化と高価になるという問
題点を残している。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、生
分解性があり、透明でガスバリヤー性のあるフィルムの
提供を目的とする。また、簡単な装置を使い、容易にか
つ安価に製造できるフィルムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
乳酸系配向フィルムの少なくとも一方の面にポリビニル
アルコールコーティング層が形成されているポリ乳酸系
ガスバリヤー性フィルムに関し、ここでそのポリビニル
アルコールは、ポリ酢酸ビニルのアセテート基を95%
以上ケン化した樹脂であることが望ましい。このような
積層フィルム構成をとったことにより、フィルムは全体
として生分解性を有している。
【0009】またポリビニルアルコールコーティング層
は、その厚さが0.01〜20μmであることが好まし
く、ポリ乳酸系フィルムの厚さに対するポリビニルアル
コールコーティング層の厚さの比が、0.0001〜
1.0であることが望ましい。このような層構成をとっ
たことによって、包装資材に適した機械強度と可撓性、
そしてガスバリヤー性の高いフィルムが得られる。
【0010】 〔発明の詳細な説明〕本発明に係わるガスバリヤー性フ
ィルムは、ポリ乳酸系配向フィルムの少なくとも一方の
面にポリビニルアルコールの層がコーティングによって
形成、積層されたフィルムである。
【0011】本発明に使用されるポリ乳酸系樹脂は、乳
酸の単独重合体、または乳酸と他のヒドロキシカルボン
酸またはラクトンとの共重合体、あるいはこれらの組成
物である。乳酸としては、L-乳酸、D-乳酸、またはそれ
等の混合物であってもよい。他のヒドロキシカルボン酸
としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒ
ドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ吉草酸、4−ヒドロキシ
吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等が代表的に挙げら
れ、またこれらヒドロキシカルボン酸のエステル化物等
の誘導体であってもよい。ラクトンとしてはカプロラク
トン等が挙げられる。さらに高分子量体を得る目的で、
少量のジイソシアネート、ジエポキシ、酸無水物、酸ク
ロライド化合物等の鎖延長剤を添加してもかまわない。
【0012】ポリ乳酸系樹脂の製造は、前記したモノマ
ーおよび必要に応じてコモノマーを縮合重合法、開環重
合法等の方法によって重合し、行うことができる。生成
重合体の重量平均分子量は、50,000〜500,000の範囲が
好ましい。また、そのメルトフローレートは、ASTM
D−1238に準拠し、190℃で2160g荷重下
で測定した値が、0.1〜100(g/10分)である
ことが好ましい。分子量およびメルトフローレートが前
記の範囲にあると、フィルムの押出成形に適した溶融粘
度を示し、またフィルムとして十分な機械強度を示す。
【0013】フィルム成形に際し、本発明の目的を損な
わない範囲で、他の高分子材料、可塑剤、滑剤、無機充
填剤、酸化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、顔料、染
料等を添加することができる。
【0014】本発明に係わるポリ乳酸系配向フィルム
は、まずキャストフィルムを成形し、次いで延伸処理を
施すことによって製造することができる。キャストフィ
ルムは、ポリ乳酸系樹脂を一軸または二軸の押出機に供
給し、その融点以上の温度で溶融し、T−ダイ等を通し
てシート状ないしフィルム状に押出し、その後急冷して
引き取ることによって得られる。
【0015】一旦成形したキャストフィルムは、引き続
き一軸または二軸方向に延伸することによって、フィル
ム分子を配向させることができる。延伸方法は、キャス
トフィルムを、樹脂のガラス転移点以上かつ結晶化温度
以下の温度範囲で、一軸延伸法、あるいは逐次二軸延伸
法または同時二軸延伸法で行い、一軸方向または二軸方
向に配向したフィルムを製造することができる。具体的
な延伸条件としては、延伸温度40〜100℃、延伸倍率1.5
〜6.0倍が一般的であるが、樹脂組成や未延伸シートの
熱履歴によってもその条件は異なる。延伸操作の後、好
ましくはフィルムを再度加熱してフィルムにヒートセッ
トを施すが、熱処理温度は樹脂の結晶化温度以上かつ融
点以下の温度範囲でなされる。
【0016】このようにして製造されたフィルムは、一
軸方向または二軸方向に配向されており、特に二軸配向
されていると高い機械強度を示すので包装材料として好
適である。また、ヒートセットを行うと、ポリマーの分
子構造が安定化して結晶化度が増大し、フィルムの機械
強度を一層向上させることができる。フィルムの厚さ
は、5〜300、好ましくは10〜200μmの範囲に
あることが、フィルムの機械強度、透明性、生分解性の
適度のバランスを得る上で望ましい。
【0017】なお、このポリ乳酸系配向フィルムは、生
分解性を有するガスバリヤー性フィルムの基材となるも
のであるから、通常はポリ乳酸系樹脂の単層フィルムの
形で使用されるが、フィルムにヒートシール性等の別の
物性を付与する目的で、他の生分解性樹脂フィルムとの
積層体としてもよい。例えば、ポリ乳酸系樹脂より低融
点の脂肪族ポリエステル樹脂との共押出法によって、あ
るいはインラインラミネート法によって、多層配向フィ
ルムとしてもよい。
【0018】本発明に使用されるポリビニルアルコール
樹脂は、ポリ酢酸ビニルのアセテート基を95%以上、
より好ましくは98%以上ケン化した樹脂であって、そ
の平均重合度は、200〜3,000、好ましくは 300〜2,000
の範囲にある。また、本発明の目的を損なわない範囲
で、一部変性されたポリビニルアルコールであってもよ
く、例えばカルボン酸変性ポリビニルアルコール、シリ
ル化変性ポリビニルアルコール等を挙げることができ
る。
【0019】このポリビニルアルコール樹脂には、本発
明の範囲内で、例えばポリ(メタ)アクリル酸、金属ア
ルコキシド等の架橋剤成分、帯電防止剤、可塑剤、紫外
線吸収剤、滑剤、着色剤等の添加剤を適宜配合すること
ができる。
【0020】ポリビニルアルコールコーティング層は、
ポリ乳酸系配向フィルムの片面あるいは両面に形成され
ており、その厚さは、0.01〜20、好ましくは0.
02〜10μmであって、この範囲内にあればガスバリ
ヤー性能を保ちつつ透明性も確保され、かつ被膜はクラ
ックを生成することなく必要な機械強度が得られる。
【0021】コーティングに際して、ポリビニールアル
コール樹脂は、水溶液または水分散液の状態でコーティ
ングされるが、所望によりアルコール等の有機溶剤や柔
軟剤等をコーティング液に適宜添加することができる。
水溶液または水分散液におけるポリビニールアルコール
樹脂の濃度は、5〜35重量%であることが好ましく、
この範囲内であると厚さの均一な被膜を容易に成形する
ことができる。コーティング方法は、ディッピング、ロ
ールコーティング、スクリーン印刷、スプレー法等いず
れの方法も採用することができ、中でもロールコーティ
ング法は高速度で均一被膜を成形する方法として適して
いる。
【0022】ポリ乳酸系樹脂フィルムの延伸工程とビニ
ルアルコール樹脂のコーティング工程とは、いずれを優
先して行っても目的とする積層フィルムを得ることがで
きる。ポリ乳酸系樹脂フィルムを一軸ないし二軸に延伸
した後ポリビニルアルコール樹脂をコーティングする順
序をとると、ポリ乳酸系樹脂フィルムの延伸条件を自由
に設定できるメリットがある。逆にポリビニルアルコー
ルをコーティングしてから延伸操作を施す順序をとる
と、コーティング装置を小型化できるメリットがある。
逐次二軸延伸の場合には、ポリ乳酸系樹脂の縦軸延伸フ
ィルムを一旦成形し、その後ビニルアルコール樹脂をコ
ーティングし、最後にフィルムを横延伸する方法も採用
することができる。
【0023】なお、両層間の密着・接着強度を高める目
的で、ポリビニルアルコールのコーティング工程前に、
ポリ乳酸系樹脂フィルムのコーティング面にコロナ放電
処理、フレーム処理、オゾン処理等の表面活性化処理、
あるいはアンカー処理剤を用いたアンカーコーティング
処理を施してもよい。
【0024】本発明に係わるポリ乳酸系ガスバリヤー性
フィルムは、食品や医薬品等の包装材料として利用する
ものであり、従って包装フィルムに適した引張強度、弾
性率、耐衝撃性等を含めた機械強度物性と可撓性が必要
になる。そのために、前記した各層の厚さ範囲を満し、
また、ポリ乳酸系配向フィルムの厚さに対するポリビニ
ルアルコールコーティング層の厚さの比(ポリビニルア
ルコールコーティング層の厚さ/ポリ乳酸系配向フィル
ムの厚さ)が、0.0001〜1.0、好ましくは0.
0005〜0.5であることが望ましい。この範囲内で
あると、被包装物のカバーリングに適した機械強度物性
と可撓性を示し、包装性能に適している。
【0025】このガスバリヤー性フィルムの表面上に、
必要に応じてヒートシール性のある樹脂層、好ましくは
他の生分解性フ゜ラスチック樹脂層をアンカー処理剤や接着剤
を介して積層したり、あるいは印刷層を設けて使用する
ことができる。
【0026】
【実施例】次に本発明を実施例を通して説明するが、本
発明はそれら実施例に限定されるものではない。なお、
フィルムの物性評価は、次の方法で行った。 (a)引張弾性率:JIS K6782に準拠 (b)引張強度(破断点応力、破断点伸び):JIS K678
2に準拠 (c)衝撃強度 : フィルムインパクト法;1/2インチ円
錐、ポリビニルアルコールコーティング面とは反対側面
より測定
【0027】(d)ヘイズ :JIS K6714に準拠、ポ
リビニールアルコールコーティング面とは反対側面より
測定 (e)グロス :JIS Z8741に準拠、ポリビニールア
ルコールコーティング面とは反対側面より測定 (f)酸素透過度:JIS K7126に準拠、20℃ × 50%RH
雰囲気 (g)土壌分解性:フィルムを土壌中に5ヶ月間放置
し、 フィルムの状態を観察した。
【0028】(実施例1)ポリ乳酸系樹脂(三井化学
(株)製 、商品名LACEA H-100E:密度 1.28 g/cm3、融
点160℃、メルトフローレート10(g/10分)( 190℃・2
160g荷重))をオーブン中で予備乾燥し、その後押出機
(60mmφ、シリンダー設定温度200℃)中へ供給して溶
融した。押出機先端に設けたTダイからフィルム状に押
出し、キャストロールで30℃に急冷し、厚さ200μ
mのシートを作成した。
【0029】次に、逐次二軸延伸装置を用いて、このシ
ートをまず60℃で3.0倍縦延伸し、次いで70℃で4.5倍横
延伸し、引き続き140℃で20秒間熱処理(ヒートセット)
を行った。その後、フィルム片面にコロナ放電処理を施
し、厚さ18μmの二軸延伸フィルムを得た。
【0030】次に、ポリビニルアルコール(ケン化度 9
8.5%、平均重合度 500)の12重量%水溶液を作成し、先
に作成した二軸延伸フィルムのコロナ放電処理面上にメ
イヤーバーを用いてその溶液をコーティングした。次い
でドライヤーを用いて水を蒸発させ、厚さ2μmの乾燥
ポリビニルアルコール被膜を有するポリ乳酸系延伸フィ
ルムを作成した。この積層フィルムの物性を調べ、その
結果を表1に示した。
【0031】(比較例1)実施例1で作成した厚さ18μ
mのポリ乳酸系二軸延伸フィルムを、ポリビニルアルコ
ール等のコーティングを一切施すことなくそのまま用い
て、実施例1と同様の物性測定を行った。その結果を表
1に示す。
【0032】(比較例2)実施例1で使用したと同じポ
リ乳酸系樹脂をオーブン中で予備乾燥し、その後押出機
(40mmφ、シリンダー温度200℃)中へ供給し
た。押出機先端に設けたTダイからフィルム状に押出
し、キャストロールで30℃に急冷した。次いで、フィ
ルムの片面にコロナ放電処理を施し、厚さ30μmの未
延伸キャストフィルムを作成した。次に、実施例1と同
様の操作でフィルムのコロナ放電処理面にポリビニルア
ルコールをコーティングし、厚さ2μmの乾燥被膜を形
成させた。この積層フィルムを用いて、実施例1と同様
に物性測定を行い、その結果を表1に併せて記した。
【0033】
【発明の効果】本発明の積層されたフィルムは、ポリ乳
酸系配向フィルム表面にポリビニルアルコール層が形成
されているので、それの持つ生分解性によって自然環境
の汚染を防止することができ、また優れた透明性、機械
強度、および可撓性を備えていることから包装資材とし
て適しており、さらに高いガスバリヤー性を保持してい
ることから、特に食品や医薬品等の包装に好適である。
【0034】
【表1】 (註1) MDは縦延伸方向、 TDは横延伸方向を示
す。 (註2) 酸素透過度の単位は、cc/m2・24hr・ato
m。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 129/04 C09D 129/04 167/04 167/04 (72)発明者 武石 一路 茨城県猿島郡総和町北利根9番地 東セロ 株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AD01 BA04 BA15 BA24 BA33 BB01 BB22 BB75 BB90 4F006 AA35 AB20 BA05 CA07 EA06 4F100 AK41A AK69B AT00A BA02 BA10A CC01B EH17 EH46 EJ37 EJ37A EJ38 EJ55 GB15 JC00 JD02 JN01 YY00B 4J002 CF181 FD010 FD020 FD070 FD080 FD090 FD100 GF00 GG02 4J038 CE021 PC08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ乳酸系配向フィルムの少なくとも一方
    の面にポリビニルアルコールコーティング層が形成され
    積層されていることを特徴とするポリ乳酸系ガスバリヤ
    ー性フィルム。
  2. 【請求項2】前記ポリ乳酸系フィルムが、一軸または二
    軸方向に配向していることを特徴とする請求項1記載の
    ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム。
  3. 【請求項3】前記のポリビニルアルコールが、ポリ酢酸
    ビニルのアセテート基を95%以上ケン化した樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリ乳酸系ガスバリ
    ヤー性フィルム。
  4. 【請求項4】前記のポリビニルアルコールコーティング
    層の厚さが、0.01〜20μmであることを特徴とす
    る請求項1記載のポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム。
  5. 【請求項5】前記ポリ乳酸系フィルムの厚さに対するポ
    リビニルアルコールコーティング層の厚さの比が、0.
    0001〜1.0であることを特徴とする請求項1記載
    のポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム。
  6. 【請求項6】前記の積層フィルムが、生分解性を有して
    いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム。
JP36210098A 1998-12-21 1998-12-21 ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム Pending JP2000177072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36210098A JP2000177072A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36210098A JP2000177072A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000177072A true JP2000177072A (ja) 2000-06-27

Family

ID=18475906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36210098A Pending JP2000177072A (ja) 1998-12-21 1998-12-21 ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000177072A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189863A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 印刷層を有する成形体、および、その製造方法
JP2005255736A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd バリアー性及び透明性を有する生分解性容器
CN101754854A (zh) * 2007-07-20 2010-06-23 拜尔创新有限责任公司 具有阻挡功能的聚合物复合膜
JP2010525962A (ja) * 2007-04-30 2010-07-29 エバプ エンバイロンメンタルズ リミテッド 生分解性多層高分子フィルムおよびそれから製造された包装材
WO2012023779A2 (en) * 2010-08-16 2012-02-23 Skc Co., Ltd. Environmentally friendly multilayer barrier film and preparation method thereof
WO2013069726A1 (ja) 2011-11-11 2013-05-16 日本合成化学工業株式会社 生分解性積層体
CN103264559A (zh) * 2013-05-19 2013-08-28 海南赛诺实业有限公司 一种新型槟榔包装复合膜及其制备方法
JP2014517850A (ja) * 2011-04-08 2014-07-24 イノヴィア フィルムズ リミテッド 生分解性フィルム
WO2019049798A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 日本合成化学工業株式会社 生分解性酸変性ポリエステル系樹脂及び積層体
CN111647257A (zh) * 2020-04-10 2020-09-11 太原工业学院 一种聚乙烯醇改性聚乳酸薄膜及其制备方法和应用
CN114228294A (zh) * 2021-12-16 2022-03-25 海南赛诺实业有限公司 一种具有防霉抗菌功能的复合涂布膜及其制备方法
KR20230127586A (ko) 2022-02-25 2023-09-01 에스케이마이크로웍스 주식회사 다층 배리어 필름 및 이를 포함하는 포장재료

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004189863A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 印刷層を有する成形体、および、その製造方法
JP2005255736A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd バリアー性及び透明性を有する生分解性容器
JP2010525962A (ja) * 2007-04-30 2010-07-29 エバプ エンバイロンメンタルズ リミテッド 生分解性多層高分子フィルムおよびそれから製造された包装材
CN101754854A (zh) * 2007-07-20 2010-06-23 拜尔创新有限责任公司 具有阻挡功能的聚合物复合膜
WO2012023779A2 (en) * 2010-08-16 2012-02-23 Skc Co., Ltd. Environmentally friendly multilayer barrier film and preparation method thereof
WO2012023779A3 (en) * 2010-08-16 2012-05-31 Skc Co., Ltd. Environmentally friendly multilayer barrier film and preparation method thereof
KR101156600B1 (ko) * 2010-08-16 2012-06-20 에스케이씨 주식회사 친환경 다층 배리어 필름 및 이의 제조방법
JP2014517850A (ja) * 2011-04-08 2014-07-24 イノヴィア フィルムズ リミテッド 生分解性フィルム
US10710342B2 (en) 2011-11-11 2020-07-14 Mitsubishi Chemical Corporation Biodegradable laminate
EP2781351A4 (en) * 2011-11-11 2015-04-29 Nippon Synthetic Chem Ind BIODEGRADABLE LAMINATE
WO2013069726A1 (ja) 2011-11-11 2013-05-16 日本合成化学工業株式会社 生分解性積層体
CN103264559A (zh) * 2013-05-19 2013-08-28 海南赛诺实业有限公司 一种新型槟榔包装复合膜及其制备方法
WO2019049798A1 (ja) 2017-09-07 2019-03-14 日本合成化学工業株式会社 生分解性酸変性ポリエステル系樹脂及び積層体
CN111647257A (zh) * 2020-04-10 2020-09-11 太原工业学院 一种聚乙烯醇改性聚乳酸薄膜及其制备方法和应用
CN111647257B (zh) * 2020-04-10 2023-09-19 太原工业学院 一种聚乙烯醇改性聚乳酸薄膜及其制备方法和应用
CN114228294A (zh) * 2021-12-16 2022-03-25 海南赛诺实业有限公司 一种具有防霉抗菌功能的复合涂布膜及其制备方法
KR20230127586A (ko) 2022-02-25 2023-09-01 에스케이마이크로웍스 주식회사 다층 배리어 필름 및 이를 포함하는 포장재료

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2480710B1 (en) Multi-layer high moisture barrier polylactic acid film and its method of forming
AU2015338664B2 (en) Biodegradable sheets
US20100330382A1 (en) Biaxially oriented polylactic acid film with improved moisture barrier
JPH08323946A (ja) 多層生分解性プラスチックフィルム
JP2000177072A (ja) ポリ乳酸系ガスバリヤー性フィルム
JP2000185380A (ja) ポリ乳酸系ヒートシール性フィルム
JP2006009023A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム及びその製造方法
JP3084239B2 (ja) 生分解性積層フィルム
JP3535468B2 (ja) 生分解性積層フィルム
JP4530809B2 (ja) 二軸延伸ポリエステル多層フィルムの製造方法
JP2001225416A (ja) ポリ乳酸系離型フィルム
JP2001205766A (ja) 芳香族ポリエステル樹脂系積層フィルム
JP2004051959A (ja) 脂肪族ポリエステルフィルムおよび積層体
JP4418161B2 (ja) ヒートシール性ポリ乳酸系二軸延伸フィルム
JP4467121B2 (ja) 芳香族ポリエステル樹脂系積層フィルム
JP3316913B2 (ja) ヒートシール性ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JP4959077B2 (ja) 熱収縮性ポリ乳酸系フィルムの製造方法およびその方法により得られる熱収縮性ポリ乳酸系フィルム
JP2001225417A (ja) 芳香族ポリエステル樹脂系離型フィルム
JP2001205767A (ja) 芳香族ポリエステル樹脂系積層フィルム
JP3634344B2 (ja) 農業用ポリエステルフイルム
JP2007106996A (ja) ラップフィルムおよびその製造方法
JP2002506755A (ja) 少なくとも2層で作られていて向上した接合特性を有する熱可塑性ポリエステルアミドフィルム、それの製造方法およびそれの使用
JP2006088518A (ja) 熱収縮性ポリ乳酸系フィルム
JP4989852B2 (ja) 乳酸系ポリマーの延伸積層フィルム
JP2004352334A (ja) 包装用延伸ポリ乳酸系フィルムおよび袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080902