JP2000177057A - 離型フィルムの製造方法 - Google Patents

離型フィルムの製造方法

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JP2000177057A
JP2000177057A JP30233998A JP30233998A JP2000177057A JP 2000177057 A JP2000177057 A JP 2000177057A JP 30233998 A JP30233998 A JP 30233998A JP 30233998 A JP30233998 A JP 30233998A JP 2000177057 A JP2000177057 A JP 2000177057A
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release film
polyolefin
resin
layer
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Shinsuke Tanaka
慎介 田中
Masaru Furukawa
勝 古川
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Tokuyama Corp
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    • B29B17/00Recovery of plastics or other constituents of waste material containing plastics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2007/00Flat articles, e.g. films or sheets
    • B29L2007/008Wide strips, e.g. films, webs
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリコーン樹脂被膜層が積層されたポリオレフ
ィン基材層よりなる離型フィルムの有効な再利用法を提
供する。 【解決手段】シリコーン樹脂被膜層が積層されたポリオ
レフィン基材層よりなる離型フィルムを、粘着フィルム
の保護フィルムとして使用後、廃離型フィルムとして回
収し、ポリオレフィン基材層の原料として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコーン樹脂被
膜層が積層されたポリオレフィン基材層よりなる離型フ
ィルムの再利用法に関する。
【0002】
【従来の技術】離型フィルムは、ラベル、シール、ステ
ッカー等の表示媒体に粘着層を設けてなる粘着フィルム
における該粘着層の保護フィルムとして用いられる。
【0003】尚、本明細書において、「粘着」は、接着
を含むものである。また、「フィルム」なる表現も厚み
に関して厳密な意味を有するものではなく、シートをも
包含するものである。
【0004】このような離型フィルムは、紙を基材とす
るものと合成樹脂を基材とするものに大別される。例え
ば、紙の場合、紙にポリエチレンをラミネートし該ラミ
ネート面に必要に応じてコロナ処理等の表面改質を行い
離型性を有する反応性シリコーンを架橋剤と重合開始剤
と共に塗布、硬化せしめ製造される。一方、合成樹脂を
基材とする場合は、該合成樹脂のシートもしくはフィル
ムに必要に応じてシリコーンとの密着性を良好にするた
めの表面処理、例えばアンダーコート、コロナ放電処
理、プラズマ放電処理、フレーム処理を施した後、メチ
ルビニルポリシロキサンとメチルハイドロジェンポリシ
ロキサン及び白金族原子を含む重合触媒の混合物を合成
樹脂表面に塗布し硬化せしめて製造される。
【0005】このようにして得られた離型フィルムは、
前記粘着フィルムの粘着層に対して保護フィルムとして
機能する。そして、離型フィルムより粘着フィルムを剥
がして使用され、この時点で離型フィルムは廃棄物とな
る。
【0006】この様に離型フィルムは、最終的にはその
全てが廃棄物となるものである。一般に、紙基材の離型
紙は、紙にポリオレフィン樹脂をラミネートしたものが
用いられているために廃棄物となった離型紙を再生利用
しようとすると牛乳パックと同様、多くの工程と時間を
経ねばならず経済的に極めて不利であり、焼却処分せざ
るを得ないのが現状である。
【0007】一方、合成樹脂よりなる離型フィルムは、
未だ十分に普及しておらず、その再利用についての検討
の報告は殆どない。また、合成樹脂よりなる離型フィル
ムの再利用に関し、再ペレット化することが考えられる
が、この場合、シリコーン皮膜層が存在することによ
り、溶融混練時にスクリューの滑りが生じ廃離型フィル
ムがスクリューに食い込まず再生ペレットの製造が困難
であったり、再生ペレットの合成樹脂の物性が原料樹脂
と比べ著しく変化することが懸念される。
【0008】本発明者らも、塩化ビニル樹脂フィルムを
基材とする離型フィルムについて、ペレット化を試みた
が、上記問題が存在することを確認した。
【0009】従って、かかる廃離型フィルムは、通常は
廃棄された後、焼却処分せざるを得ないのが現状であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、前記離型フィルムの実用的且つ有効な再利用方法を
提供することにある。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、驚くべきこと
に、ポリオレフィン樹脂を原料としたポリオレフィン基
材層を有する前記離型フィルムは、通常の押出機におい
て容易にペレット化することができ、これを再度離型フ
ィルムのポリオレフィン基材層の原料として使用するこ
とによって、これに積層するシリコーン皮膜層との密着
性が著しく改良されることを見い出した。また、この場
合、廃離型フィルムをポリオレフィン基材層中のシリコ
ーン含有量が特定の範囲となるように調整することによ
り、上記効果が一層顕著であることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0012】即ち、本発明は、シリコーン樹脂被膜層が
積層されたポリオレフィン基材層よりなる離型フィルム
を、粘着フィルムの保護フィルムとして使用後、廃離型
フィルムとして回収し、ポリオレフィン基材層の原料と
して使用する事を特徴とする離型フィルムの製造方法で
ある。
【0013】また、上記方法において、廃離型フィルム
をポリオレフィン基材層中のシリコーン含有量が0.0
1〜10重量%(wt%)となるようにその使用量を調
整することを特徴とする離型フィルムの製造方法をも提
供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、離型フィルムに
おけるポリオレフィン基材層は、公知のポリオレフィン
樹脂、即ち、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等
によって構成される。
【0015】ポリエチレン樹脂の種類としては高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレンなどが挙げられる。ポリプロピレン樹脂としては
ポリプロピレン樹脂単独重合体、プロピレンと少なくと
も一種類以上の他のα−オレフィンとのランダム共重合
体、ブロック共重合体などが挙げられる。プロピレンと
共重合せしめるα−オレフィンとしては、エチレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン、3−メチル−1−ブテン、4−メチ
ル−1−ペンテン等が挙げられる。また、これらのポリ
エチレン樹脂とポリプロピレン樹脂との混合物であって
もよい。この中でも特に結晶性を有する樹脂が好適であ
り、比較的融点の高いポリプロピレン樹脂が最も好適で
ある。
【0016】上記ポリオレフィン樹脂には、フィルム、
シート用に使われる一般的な添加剤を加える事ができ
る。具体的な添加剤としては熱安定剤、加工安定剤、高
分子結晶核剤、塩素捕捉剤、アンチブロッキング剤等が
掲げられる。これらの種類と量に関しては本発明の効果
が阻害されない限り制限を受けるものではない。
【0017】本発明のポリオレフィン基材層は、単層で
あっても二種類以上の層で形成される多層であってもよ
い。即ち、ポリオレフィン樹脂を単独で成形し得られる
単層フィルム、樹脂のモノマー構成が異なる事によって
融点や剛性等の性質が異なる二種類以上の樹脂を複層化
し二層以上よりなる一つのフィルムとする方法が含まれ
る。また、上記ポリオレフィン基材層は、延伸されてい
てもされていなくてもなんら差し支えない。即ち、無延
伸フィルムであっても一軸以上で延伸されていてもよ
い。
【0018】また、本発明の離型フィルムのシリコーン
樹脂被膜層を構成するシリコーン樹脂は、ポリオレフィ
ンフィルム上に積層可能な公知のシリコーン樹脂が特に
制限なく使用される。例えば、メチルビニルポリシロキ
サンとメチルハイドロジェンシロキサン及び白金族原子
を含む重合触媒の混合物を重合硬化せしめたものが一般
に使用される。また、上記シリコーン樹脂の積層におい
て、ポリオレフィン基材層の表面にアンカーコート層を
形成する等のの公知の処理も制限なく実施できる。
【0019】更に、これらシリコーン樹脂は重合形態と
して熱、紫外線、電子線のいかなる方法を用いて重合硬
化されたものであっても本発明の効果が阻害されない限
り制限を受けない。
【0020】本発明では、ポリオレフィン基材層上に形
成されるシリコーン樹脂被膜層の量は、基材となるポリ
オレフィンの重量に対し0.01〜3.5wt%である
ことが好ましく、0.05〜3.0wt%であることが
更に好ましく、0.1〜2.5wt%であることが最も
好ましい。
【0021】即ち、ポリオレフィン基材層上に形成され
るシリコーン樹脂被膜層がポリオレフィン樹脂に対して
0.01wt%未満では離型フィルムの本来の目的であ
る離型性にバラツキが生じ実用に使えない。一方、ポリ
オレフィンフィルム上に形成されるシリコーン樹脂被膜
がポリオレフィン樹脂に対して3.5wt%を超える場
合は、再生ペレットを作成するにあたり、溶融混練法を
用いるとスクリューが滑りペレット化を困難とする傾向
がある。
【0022】本発明の廃離型フィルムは、上記方法で得
られた離型フィルムを、粘着フィルムの保護フィルムと
して積層し、該離型フィルムより粘着フィルムを剥がし
て使用された後に残存する離型フィルムである。
【0023】上記廃離型フィルムの生成過程をタックラ
ベルの場合を例にとって説明する。離型フィルムに、粘
着層を積層した表示媒体、例えば紙、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、等のフィル
ム状物をラミネートした粘着フィルム(タック原反)を
製造し、印刷、打ち抜き(通常は、粘着フィルム部分の
みを打ち抜く。)を施してタックラベルとし、該タック
ラベルを離型フィルムより剥がして被着体に貼付するこ
とにより、離型フィルムとしての役割を終了する。
【0024】本発明において、上記廃離型フィルムを回
収し、ポリオレフィン基材層の原料として使用する。
【0025】上記回収は、被着体を貼付された場所か
ら、ポリオレフィン基材層の原料として使用する場所に
直接運搬され再生化される場合もあれば、印刷打ち抜き
された場所に移動し、そこから再生化される場合もあ
る。また、廃離型フィルムは概ねロールの形で回収され
まとめて再生化の工程に供されるものである。ロールの
形で回収される場合も連続的に回収される場合とバッチ
運転で回収される場合もあるが本件発明はこれらの方法
に制限を受けるものではない。
【0026】本発明では、回収された廃離型フィルム
は、公知の手段で溶融しフィルムに成形することができ
る。この場合、前記回収したロールより廃離型フィルム
を押出成形機に順次連続的に供給する方法や、廃離型フ
ィルムを裁断してフレアとした後、熱を加えてフレーク
にした後、押出成形機に供給する方法等が採用される
が、本発明の効果が阻害されない限り、その方法に制限
を受けるものではない。
【0027】本発明では、廃離型フィルムを用いてポリ
オレフィン基材層を成形する場合、該ポリオレフィン基
材層に含有されるシリコーン樹脂含量は0.01〜10
wt%に調整する事が好ましい。即ち、ポリオレフィン
基材層のシリコーン樹脂の含有量がポリオレフィン樹脂
に対して0.01wt%未満の場合は、再生樹脂を用い
たポリオレフィンフィルムのシリコーン樹脂の密着性改
良効果が見られない。一方、ポリオレフィン層にシリコ
ーン樹脂が10wt%を超えて含む場合は、前記シリコ
ーン被膜層の量を少なく調整したとしても成形が困難と
なる。また、かかるシリコーン樹脂の量は、廃離型フィ
ルムの再利用が度重なり、シリコーン樹脂が濃縮された
結果達成されることが多い。そして、かかる再利用の繰
り返しによりポリオレフィン樹脂の劣化により樹脂のメ
ルトフローレートが著しく変化し、フィルム成形が困難
になったり、樹脂が黄色く着色したり、熱分解によって
生じた異物がシリコーン樹脂の硬化を阻害する原因とな
り好ましくない。
【0028】上記シリコーンの量は0.05〜8wt%
であることが更に好ましく、0.1〜5wt%であるこ
とが最も好ましい。
【0029】上記シリコーン樹脂の含量をこれらの範囲
に調整する方法としては、ポリオレフィン基材層に塗布
硬化せしめるシリコーン被膜の量を調整する方法、廃離
型フィルムと共にポリオレフィン樹脂を使用し、該ポリ
オレフィン樹脂で希釈する方法などが挙げられる。
【0030】
【発明の効果】本発明ではポリオレフィンフィルム上に
シリコーン樹脂被膜が積層された離型フィルムを再度、
溶融混練等の手段によって再生したペレットを用いて製
造したポリオレフィンフィルムは剥離性を付与するシリ
コーン樹脂との密着性が向上し安定した剥離力を示す離
型フィルムを得ることが可能である。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明がこれらに限定されるものではない。
【0032】(物性評価) 〔シリコーン樹脂の定量〕Oxford社製蛍光X線測
定装置(Lab−X3000)を用いてケイ素の量を定
量した。あらかじめ作成した検量線を用いて、シリコー
ン樹脂量を定量した。 〔残留接着率の測定〕シリコーン樹脂被膜が積層された
ポリオレフィンフィルムを70℃、湿度100%の恒温
槽に24時間静置した後、該シリコーン表面にニットー
31Bテープを5kg/cm2の荷重を架けて圧着し、
70℃、20g/cm2、20時間加熱エージング処理
を行う。エージング終了後4時間23℃放置する。ニッ
トー31Bテープを剥がし、SUS板に2kgロールを
用い圧着速度5mm/秒にて一往復プレス圧着し、4時
間放置する。25℃にてニットー31Bテープを180
度剥離し粘着力を測定する。この時の剥離速度は30c
m/分とする。この数値を(Ae)とする。
【0033】あらかじめニットー31BテープをSUS
板に2kgロールを用い圧着速度5mm/秒にて一往復
プレス圧着し、4時間放置する。25℃にてニットー3
1Bテープを180度剥離し粘着力を測定する。この時
の剥離速度は30cm/分で測定した粘着力を求めてお
く。この数値を(Ai)とする。以下の式に従って残留
接着率を求める。
【0034】 残留接着率=(Ae)/(Ai) ×100 〔剥離強度〕シリコーン樹脂被膜が積層されたポリオレ
フィンフィルムに、粘着剤(日本合成化学社製;コーポ
ニール8711 100部とコロネートL55E1.7
5部を混合した溶液)をメイヤーバーアプリケーターを
用いて、80μmwet.厚で塗布した後、80℃で5
分間乾燥した。次いで、粘着剤を塗布した面にポリエス
テルフィルムを貼り合わせ、25℃、20g/cm2
荷重を架けて48時間エージングした。エージング後2
5mm×300mmに切り出しオートグラフにて剥離強
度を測定した。
【0035】実施例1 (原料樹脂の調整)メルトフローレート7.0g/10
min.の結晶性ポリプロピレン100重量部と、該結
晶性ポリプロピレン100重量部に対し酸化防止剤とし
て2,6−ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン0.1重
量部、塩素捕捉剤としてステアリン酸カルシウム0.1
重量部、ポリシクロペンテン10wtppm添加した樹
脂組成物を、ヘンシェルミキサーにて5分間混合撹拌し
た後、口径60mmの押出し造粒機を用い230℃にて
造粒し原料ペレットAとした。
【0036】(キャストフィルムの作成)原料ペレット
Aを用いて以下の方法でキャストフィルムの成形を行っ
た。
【0037】スクリュー径75mmの押出機にペレット
Aを供給し、樹脂温度230℃でTダイより押出し、3
0℃の冷却ロールを通して厚み60μmの単層フィルム
を得た。引き続き片方の表面の濡れ指数が40mN/m
となるようにコロナ放電処理を施し、次いで40℃で2
4時間エージングすることでキャストフィルムを得た。
【0038】(離型処理)得られたキャストフィルムの
コロナ放電処理面に剥離性シリコーン(東レ・ダウコー
ニング・シリコーン社性LTC760A;100部とS
RX−212cat;1部を混合した溶液)をグラビヤ
コーターを用いシリコーンの固形分が0.1g/m2
なるように塗工し次いで連続的に120℃の乾燥炉を通
し溶剤の除去とシリコーン樹脂の硬化を行い、キャスト
フィルム上にシリコーン樹脂を積層した。以下〔離型フ
ィルム〕という。
【0039】(タック原反の作成)シリコーン樹脂被膜
によって離型処理を施したキャストフィルムの剥離処理
面に粘着剤(日本合成化学社製:コーポニール871
1;100部とコロネートL55E1.75部を混合し
た溶液をグラビヤコーターを用いて固形分が20g/m
2となるように塗工し次に連続的に100℃の乾燥炉を
通して溶剤の除去を行った。引き続きポリエステルフィ
ルム(東洋紡PET:E5100)を粘着剤側にラミネ
ートした。その後、40℃、50時間エージングした。
【0040】(再生ペレット化)できあがったタック原
反の表面基材であるポリエステルフィルムを剥がし離型
フィルムのみをロールに巻き取った。得られた廃離型フ
ィルムを再生造粒装置(日立造船社製;ハイルーダー)
を用い溶融、シート成形、カッティングし再生ペレット
とした。
【0041】(再生ペレットを用いたキャストフィルム
の作成)本実施例の(キャストフィルムの作成)の中で
原料ペレットAの替わりに再生ペレットを用いた以外は
同様に行った。
【0042】(再生ペレットを用いたキャストフィルム
の離型処理)本実施例の(離型処理)の中でキャストフ
ィルムを再生ペレットを用いたキャストフィルムとした
以外は同様に行った。
【0043】本再生ペレットを用いた離型フィルムの物
性については表−1にまとめた。
【0044】実施例2 実施例1記載の再生ペレットを用いたキャストフィルム
を作成する際、再生ペレットとペレットAを1:1の割
合でブレンドし原料とした以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表−1に示す。
【0045】実施例3 実施例1記載の再生ペレットを用いたキャストフィルム
を作成する際、再生ペレットとペレットAを5:1の割
合でブレンドし原料とした以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表−1に示す。
【0046】実施例4 (2種3層キャストフィルムの作成)スクリュー径75
mmの中心層用押出し機及びスクリュー径50mmの表
層用副押出し機2台からなり、マルチマニホールド方式
のTダイを有する3種3層共押出し装置を用いて、中心
層からペレットAを樹脂温230℃で押出し、副押出し
機より実施例1で作成した再生ペレットを230℃で押
出し60℃のロールを通して再生ペレット層を両表層に
存在せしめた厚み60μmのキャストフィルムを作成し
た。
【0047】それ以外は実施例1と同様に行った。結果
を表−1に示す。
【0048】実施例5 実施例1において離型処理を施す際のシリコーン樹脂の
量を0.5g/m2としたした以外は実施例1と同様に
行った。結果を表−1に示す。
【0049】実施例6 (原料樹脂の調整)メルトフローレート7.0g/10
min.のエチレンを0.7mol%含む結晶性ポリプ
ロピレン100重量部と、該結晶性ポリプロピレン10
0重量部に対し酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチ
ルヒドロキシトルエン0.1重量部、塩素捕捉剤として
ステアリン酸カルシウム0.1重量部、アンチブロッキ
ング剤としてアドマファインSOC03を0.3重量
部、の樹脂組成物を、ヘンシェルミキサーにて5分間混
合撹拌した後、口径60mmの押出し造粒機を用い23
0℃にて造粒し原料ペレットBとした。
【0050】キャストフィルムの原料をペレットBとし
た以外は実施例5と同様に行った。
【0051】結果を表−1に示す。
【0052】比較例1 実施例1の中で離型処理を施さなかった以外は実施例1
と同様に行った。結果を表−1に示す。再生ペレットを
用いたキャストフィルムにシリコーン樹脂被膜層を積層
させたが密着性は改良されなかった。
【0053】実施例7 実施例1で作成した再生ペレットを用いた離型フィルム
を再度、実施例1と同じように粘着塗工を行い、ポリエ
ステルフィルムを剥がし、離型フィルムをハイルーダー
にて再生ペレット化し該再生ペレットでキャストフィル
ムを作成し離型処理を施した。物性については実施例1
と同様に測定した。結果を表−1に示す。
【0054】実施例8 実施例1において離型処理を施す際のシリコーン樹脂の
量を3.5g/m2としたした以外は実施例1と同様に
行った。結果を表−1に示す。
【0055】実施例9 実施例1において離型処理を施す際のシリコーン樹脂の
量を0.01g/m2とし、キャストフィルムの厚みを
120μmとした以外は実施例1と同様に行った。結果
を表−1に示す。
【0056】実施例10 実施例8で作成した再生ペレットを用いたキャストフィ
ルムに再度離型処理を施し実施例1と同様な方法で再々
生ペレットを作成し、実施例1と同様にキャストフィル
ムを作成し離型処理を施した。ここではポリプロピレン
樹脂は3度目の使用になりポリプロピレン樹脂中に含ま
れるシリコーン樹脂量は10.5wt%となっている。
この再生樹脂を用いキャストフィルムを作成し離型処理
を施した。物性については実施例1と同様に測定した。
結果を表−1に示す。
【0057】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 7/02 C09J 7/02 Z // B29K 23:00 105:26 Fターム(参考) 4F100 AH06B AH06H AK03B AK07B AK52A AK52B AK52H BA02 CA06 CA19 CA30 CA30B EH17 EJ55 GB90 JA11B JL16 YY00B 4F301 AA12 AB02 AB03 AD02 BA21 BB05 BD09 BD29 BE11 BE18 BE21 BF27 BF31 4J004 AB01 CA04 CA06 CC02 DA04 DB02 FA01 GA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーン樹脂被膜層が積層されたポリオ
    レフィン基材層よりなる離型フィルムを、粘着フィルム
    の保護フィルムとして使用後、廃離型フィルムとして回
    収し、ポリオレフィン基材層の原料として使用する事を
    特徴とする離型フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】廃離型フィルムをポリオレフィン基材層中
    のシリコーン含有量が0.01〜10重量%となるよう
    にその使用量を調整することを特徴とする請求項1記載
    のポリオレフィンフィルムを用いた離型フィルムの製造
    方法。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン樹脂が結晶性ポリプロピレ
    ンである請求項1記載のポリオレフィン離型フィルムの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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