JP2000174787A - ノード装置 - Google Patents

ノード装置

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JP2000174787A
JP2000174787A JP10344444A JP34444498A JP2000174787A JP 2000174787 A JP2000174787 A JP 2000174787A JP 10344444 A JP10344444 A JP 10344444A JP 34444498 A JP34444498 A JP 34444498A JP 2000174787 A JP2000174787 A JP 2000174787A
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善雄 板谷
Kenichi Senba
健一 仙波
Hidetoshi Amari
英敏 甘利
Noriyuki Suzuki
規之 鈴木
Takaharu Kajiwara
隆治 梶原
Toshiyuki Yoshida
利之 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、二重化されたリング網において従
属同期をとるノード装置に関し、非従属ノードの発生の
回避を目的とする。 【解決手段】 先行する伝送区間を介して隣接する2つ
の先行ノードが従属同期している入方路を示す従属先系
情報と、その先行ノードが生成した状態情報とを含む伝
送単位を受信し、その受信が可能である場合に従属同期
をとって同期信号を生成し、これらの情報を分離する2
つの受信手段と、交換手段と、従属系情報と状態情報と
に基づいて、自局が従属同期すべき入方路を示す従属系
情報を求め、その入方路に対応した同期信号を状態情報
を優先して選択する同期制御手段と、従属系情報と求め
られた従属系情報との異同を示す状態情報を生成する状
態情報生成手段と、求められた従属系情報と生成された
状態情報とが多重化された2つの伝送単位を2つの出方
路に送信する2つの送信手段とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重化されたリン
グ網に配置され、そのリング網を介して接続された主ノ
ードに対して従属同期方式に基づいて同期をとり、かつ
送信端、受信端および中継点の何れかとして通信処理を
行うノード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リング網では、そのリング網を構成する
リングバス上で互いに隣接しないノード装置間で伝送さ
れるべき伝送情報は、これらのノード装置の間に配置さ
れたノード装置が行う中継処理の下で伝送される。しか
し、このようなリング網は、一般に、トポロジーが異な
る網に比べて、伝送路の長さの総和が小さく、かつ一部
の伝送区間に障害が発生しても迂回路が形成され得るた
めに、上述した中継による伝送遅延が許容される安価な
伝送系として広く適用されている。
【0003】図6は、二重化されたリング網の構成例を
示す図である。図において、リングバス40は二重化さ
れ、かつそのリングバス40には、従属同期方式に基づ
く同期の基準となるノード装置41-Mに併せて、複数N
のノード装置41-1〜41-Nとが配置される。なお、以
下では、複数Nのノード装置41-1〜41-Nの内、リン
グバス40に沿って隣接して配置されたノード装置の間
にそのリングバス40によって形成される伝送路につい
ては、伝送情報が伝送されるべき方向が互いに反対であ
るので、符号「40L」に、その方向(図6に矢印で示
す右回りあるいは左回り)を示す添え文字「R」、
「L」と、伝送されべき伝送情報の送信元となるノード
装置41-M、41-1〜41-Nをそれぞれ示す添え文字
「M」、「1」〜「N」とを付して示すこととする。
【0004】また、複数Nのノード装置41-1〜41-N
の内、ノード装置41-1は、図7に示すように、伝送路
40L-RM と伝送路40L-R1 との間に配置された伝送
路対応部50-1R と、伝送路40L-L2 と伝送路40L
-L1 との間に配置された伝送路対応部50-1L と、これ
らの伝送路対応部50-1R、50-1L が有する所定の端子
に接続された制御部60-1と、その制御部60-1の端末
入力に接続された操作部70-1とから構成される。
【0005】伝送路対応部50-1R では、受信部51-1
R の入力に伝送路40L-RM が接続され、その受信部5
1-1R のデータ出力は同期制御部52-1R のデータ入力
に接続される。受信部51-1R のクロック出力は、同期
制御部52-1R のクロック入力と、制御部60の対応す
る入力とに接続される。同期制御部52-1R のデータ出
力は受信バッファメモリ(RXBUF)53-1R を介し
て逆多重化部54-1Rの入力に接続される。逆多重化部
54-1R のCSA出力、同期制御部52-1R の警報出力
および受信部51-1R の警報出力は、CSA生成部55
-1R が有する3つの入力にそれぞれ接続され、かつ制御
部60-1の対応する入力にも接続される。逆多重化部5
4-1R のFLG出力は、制御部60-1の対応する入力に
接続される。逆多重化部54-1R のデータ出力には伝送
路40L-RM を介して受信された伝送情報DRRが得ら
れ、かつCSA生成部55-1R の出力は多重化部56-1
RのCSA入力に接続される。多重化部56-1R のデー
タ入力には伝送路40L-R1 に送出されるべき伝送情報
DTRが与えられ、その多重化部56-1R のFLG入力
には、制御部60-1によって生成されたフラグビットF
LGTが与えられる。多重化部56-1R の出力は送信バ
ッファメモリ(TXBUF)57-1R を介してフレーム
生成部58-1R のデータ入力に接続され、そのフレーム
生成部58-1R のデータ出力とクロック出力とはそれぞ
れ送信部59-1R の対応する入力に接続される。受信バ
ッファメモリ53-1R および送信バッファメモリ57-1
R のクロック端子には制御部60-1によって生成された
装置クロックが与えられ、かつフレーム生成部58-1R
のクロック端子には制御部60-1によって生成された送
信クロックCLKTが与えられる。送信部59-1R の出
力は、伝送路40L-R1に接続される。
【0006】なお、伝送路対応部50-1L の構成につい
ては、伝送路50-1R の構成と同じであるので、以下で
は、対応する構成要素に第二の添え文字として「L」が
付加された同じ符号を付与することとし、ここでは、そ
の説明および図示を省略する。制御部60-1では、クロ
ック監視部(SVCLK)61-1とクロック生成部62
-1とが共に有する2つのクロック入力に、伝送路対応部
50-1R に備えられた受信部51-1R のクロック出力
と、伝送路対応部50-1L に備えられた受信部51-1L
のクロック出力とがそれぞれ接続される。クロック監視
部61-1の2つの出力はクロック選択処理部63-1のク
ロック警報入力に接続され、そのクロック選択処理部6
3-1のクロック選択出力はクロック生成部62-1の制御
入力に接続される。クロック選択処理部63-1の第一の
CSA入力と第二のCSA入力とには逆多重化部54-1
R、54-1LのCSA出力がそれぞれ接続され、かつクロ
ック選択処理部63-1の第一の同期警報入力と第二の同
期警報入力とには同期制御部52-1R、52-1Lの警報出
力がそれぞれ接続される。クロック選択処理部63-1の
第一の伝送路警報入力と第二の伝送路警報入力とには受
信部51-1R、51-1Lの警報出力がそれぞれ接続され、
かつクロック選択処理部63-1の第一のフラグ入力と第
二のフラグ入力とには逆多重化部54-1R、54-1LのF
LG出力がそれぞれ接続される。クロック選択処理部6
3-1のFLG出力には、既述の受信クロック選択フラグ
FLGTが与えられ、そのクロック選択処理部63-1の
制御入力には、操作部70-1の出力が接続される。クロ
ック生成部62-1が有する2つの出力には、既述の装置
クロックと送信クロックCLKTとが得られる。
【0007】なお、ノード装置41-2〜41-Nの構成に
ついては、ノード装置41-1の構成と同じであるので、
以下では、第一の添え文字として「2」〜「N」が付加
された同じ符号を対応する構成要素に付与することと
し、ここでは、その説明および図示を省略する。また、
ノード装置41-Mの詳細な構成については、本願発明に
関係がないので、その説明および図示を省略する。
【0008】このような構成の従来例では、ノード装置
41-Mは、図8に示すように、「CSA」(Clock Sourc
e Alarm)フィールドと「クロック選択フラグ」フィール
ドとに併せて、「伝送情報」フィールドを有するフレー
ムを所定の頻度で生成する。さらに、ノード装置41-M
は、後述する従属同期の基準となる「主ノード」とし
て、伝送路40L-RM には、上述した「CSA」フィー
ルドと「クロック選択フラグ」フィールドとの値とが共
に「0」であるフレーム(以下、「右旋フレーム」とい
う。)を送出し、かつ伝送路40L-LM には、「CS
A」フィールドの値が「0」であって「クロック選択フ
ラグ」フィールドの値が「1」であるフレーム(以下、
「左旋フレーム」という。)を同様にして送出する。
【0009】ノード装置41-1に備えられた伝送路対応
部50-1R では、受信部51-1R は、伝送路40L-RM
を介して与えられる「右旋フレーム」を受信して同期制
御部52-1R に与える。さらに、受信部51-1R は、そ
の「右旋フレーム」に同期した受信クロックCLKRR
を生成し、この「右旋フレーム」が所定の有効なビット
列として与えられるか否かを示す伝送路状態情報LRを
出力する。
【0010】同期制御部52-1R は、受信部51-1R に
よって与えられた「右旋フレーム」に対するフレーム同
期を受信クロックCLKRRに基づいて確立し、そのフ
レーム同期が確立できたか否かを示す同期状態情報FR
を出力すると共に、このフレーム同期の下で抽出された
「右旋フレーム」を受信バッファメモリ53-1R に順次
格納する。
【0011】受信バッファメモリ53-1R は、先行して
格納された「右旋フレーム」を既述の装置クロックに同
期してファーストイン・ファーストアウト方式に基づい
て読み出す。逆多重化部54-1R は、その読み出された
「右旋フレーム」を取り込み、この「右旋フレーム」に
含まれる「CSA」フィールドと、「クロック選択フラ
グ」フィールドと、「伝送情報」フィールドとの値CS
ARR、FLGRR、DRRをそれぞれ抽出する。
【0012】一方、伝送路対応部50-1L では、受信部
51-1L 、同期制御部52-1L 、受信バッファメモリ5
3-1L および逆多重化部54-1L は、伝送路対応部50
-1Rに備えられた受信部51-1R 、同期制御部52-1R
、受信バッファメモリ53-1R および逆多重化部54-
1R と同様に連係することによって、受信クロックCL
KRL、伝送路状態情報LL、同期状態情報FLを出力
し、かつ伝送路40L-L2 を介して与えられる「左旋フ
レーム」に含まれる「CSA」フィールドと、「クロッ
ク選択フラグ」フィールドと、「伝送情報」フィールド
との値CSARL、FLGRL、DRLをそれぞれ抽出
する。
【0013】制御部60では、クロック監視部61-1
は、上述した受信クロックCLKRR、CLKRLとが
それぞれ正常に与えられているか否かを並行して判別
し、その判別の結果を示す受信クロック状態情報CR、
CLを出力する。クロック選択処理部63-1は、始動時
には、図9に示す「フリーラン状態」に移行する。
【0014】「フリーラン状態」では、クロック選択処
理部63-1は、クロック生成部62-1が既述の受信クロ
ックCLKRR、CLKRLの双方に対して従属同期す
ることを規制する。このような状態では、クロック生成
部62-1は内蔵された位相同期発振器を自走状態に設定
し、その位相同期発振器は上述した受信クロックCLK
RR、CLKRLの周波数と公称周波数が同じである装
置クロックに併せて、後続する伝送区間(伝送路40L
-R1、40L-L1)に対する送信に適用されるべき送信ク
ロックCLKTを生成する。さらに、クロック選択処理
部63-1は、既述の「右旋フレーム」と「左旋フレー
ム」(後述するように、伝送路40L-L2を介して与え
られる。)との内、自局が従属同期の基準とすべき一方
を示す受信クロック選択フラグFLGTを初期値(ここ
では、簡単のため、「右旋フレーム」を示すデフォルト
値「0」であると仮定する。)に設定する。
【0015】また、クロック選択処理部63-1は、既述
の伝送路状態情報LR、LLおよび同期状態情報FR、
FLが共に「0」であり(「右旋フレーム」および「左
旋フレーム」が正常に受信されていることを意味す
る。)、かつ「右旋フレーム」と「左旋フレーム」とに
それぞれ含まれるフィールドの内、「CSA」フィール
ドの値CSARR、CSARLが共に「0」(正常であ
ることを意味する。)、あるいは「1」である限り、こ
の「フリーラン状態」を維持する(図9(a))。
【0016】しかし、クロック選択処理部63-1は、 ・ 伝送路状態情報LLと同期状態情報FLとの何れか
一方が「1」であり(「左旋フレーム」が正常に受信さ
れていない状態を意味する。)、あるいはクロック状態
情報CLが「1」である(受信クロックCLKRLが正
常に生成されていない状態を意味する。)場合と、 ・ 伝送路状態情報LR、LLおよび同期状態情報F
R、FLが共に「0」であり(「右旋フレーム」および
「左旋フレーム」が正常に受信されている状態を意味す
る。)、かつ「右旋フレーム」と「左旋フレーム」とに
それぞれ含まれる「クロック選択フラグ」の値FLGR
R、FLGRLの何れか一方が「0」(上流のノード装
置が「0」系に従属同期する状態を意味する。)である
場合とには、「0系従属状態」に移行する(図9(b))。
【0017】また、クロック選択処理部63-1は、 ・ 伝送路状態情報LRと同期状態情報FRとの何れか
一方が「1」であり(「右旋フレーム」が正常に受信さ
れていない状態を意味する。)、あるいはクロック状態
情報CRが「1」である(受信クロックCLKRRが正
常に生成されていない状態を意味する。)場合と、 ・ 伝送路状態情報LR、LLおよび同期状態情報F
R、FLが共に「0」であり(「右旋フレーム」および
「左旋フレーム」が正常に受信されている状態を意味す
る。)、かつ「右旋フレーム」と「左旋フレーム」とに
それぞれ含まれる「クロック選択フラグ」の値FLGR
R、FLGRLの双方が「1」である場合と、 ・ 伝送路状態情報LR、LLおよび同期状態情報F
R、FLが共に「0」であり(「右旋フレーム」および
「左旋フレーム」が正常に受信されている状態を意味す
る。)、かつ「右旋フレーム」と「左旋フレーム」とに
それぞれ含まれる「クロック選択フラグ」の値FLGR
R、FLGRLの何れか一方が「1」である(上流の何
れかのノード装置が「1」系に従属同期する状態を意味
する。)と共に、他方が無効である場合とには、「1系
従属状態」に移行する(図9(g))。
【0018】ところで、「0系従属状態」では、クロッ
ク選択処理部63-1は受信クロックCLKRRに対して
従属同期すべき旨の指示をクロック生成部62-1に与
え、そのクロック生成部62-1に備えられた位相同期発
振器は受信クロックCLKRRに位相同期した装置クロ
ックに併せて、後続する伝送区間(伝送路40L-R1、4
0L-R1)に対する送信に適用されるべき送信クロックC
LKTを生成する。さらに、クロック選択処理部63-1
は、自局が既述の「右旋フレーム」と「左旋フレーム」
との内、従属同期の基準とすべき「右旋フレーム」を示
す受信クロック選択フラグFLGTの値として「0」を
設定する。
【0019】また、クロック選択処理部63-1は、伝送
路状態情報LLと同期状態情報FLとの何れか一方が
「1」であり(「左旋フレーム」が正常に受信されてい
ない状態を意味する。)、あるいはクロック状態情報C
Lが「1」である(受信クロックCLKRLが正常に生
成されていない状態を意味する。)期間と、既述の伝送
路状態情報LR、LLおよび同期状態情報FR、FLが
共に「0」であり(「右旋フレーム」および「左旋フレ
ーム」が正常に受信されている状態を意味する。)、か
つ「右旋フレーム」と「左旋フレーム」とにそれぞれ含
まれるフィールドの内、「CSA」フィールドの値CS
ARR、CSARLが共に「0」(正常であることを意
味する。)である期間と、これらの値CSARR、CS
ARLが共に「1」である期間とには、「0系従属状
態」を維持する(図9(c))。
【0020】また、クロック選択処理部63-1は、 ・ 伝送路状態情報LRと同期状態情報FRとクロック
状態情報CRの何れかが「1」であり(「右旋フレー
ム」が正常に受信されず、あるいはその「右旋フレー
ム」に基づいて受信クロックCLKRRの再生が正常に
行われていない状態を意味する。)、若しくは「右旋フ
レーム」に含まれる「CSA」フィールドの値CSAR
Rが「1」(不正常であることを意味する。)であり、 ・ 伝送路状態情報LLと同期状態情報FLとクロック
状態情報CLの何れかが「1」であり(「左旋フレー
ム」が正常に受信されず、あるいはその「左旋フレー
ム」に基づいて受信クロックCLKRLの再生が正常に
行われていない状態を意味する。)、若しくは「左旋フ
レーム」に含まれる「CSA」フィールドの値CSAR
Lが「1」(不正常であることを意味する。)であっ
て、これらの値CSARR、CSARLの何れか一方が
「0」である場合には、「フリーラン状態」に移行する
(図9(d))。
【0021】しかし、「0系従属状態」において、伝送
路状態情報LRと同期状態情報FRとの何れか一方が
「1」であり(「右旋フレーム」が正常に受信されてい
ない状態を意味する。)、あるいはクロック状態情報C
Rが「1」である(受信クロックCLKRRの再生が正
常に行われていない状態を意味する。)場合には、クロ
ック選択処理部63-1は「1系従属状態」に移行する
(図9(e))。
【0022】「1系従属状態」では、クロック選択処理
部63-1は受信クロックCLKRLに対して従属同期す
べき旨の指示をクロック生成部62-1に与え、そのクロ
ック生成部62-1に備えられた位相同期発振器は受信ク
ロックCLKRLに位相同期した装置クロックに併せ
て、後続する伝送区間(伝送路40L-R1、40L-L1)に
対する送信に適用されるべき送信クロックCLKTを生
成する。さらに、クロック選択処理部63-1は、自局が
既述の「右旋フレーム」と「左旋フレーム」との内、従
属同期の基準とすべき「左旋フレーム」を示す受信クロ
ック選択フラグFLGTの値として「1」を設定する。
【0023】なお、「1系従属状態」の維持と、「1系
従属状態」から「フリーラン状態」と「0系従属状態」
とに対する移行とが行われるために満たされるべき条件
については、それぞれ図9に実線と点線とで示されるよ
うに、これらの条件となるべき要素として、伝送路対応
部50-1R(50-1L)によって得られた情報に代えて伝送
路対応部50-1L(50-1R)によって得られた情報が適用
される点を除いて基本的に同じであるので、ここではそ
の説明を省略する。
【0024】CSA生成部55-1R は、既述の伝送路状
態情報LRおよび同期状態情報FRとの値に併せて、値
CSARRが何れも「0」である場合には、図10(a)
に網掛けを付して示すように、後続する伝送区間(伝送
路40L-R1)に送出されるべきフレームの「CSA」フ
ィールドに配置されるべき値CSATRを「0」に設定
する。しかし、これらの伝送路状態情報LRおよび同期
状態情報FRの論理値と、値CSARRとの何れかが
「1」である場合には、CSA生成部55-1R は、図1
0(a) の他の欄に示すように、同様の値CSATRを
「1」に設定する。
【0025】多重化部56-1R は、上述した受信クロッ
ク選択フラグFLGTの値FLGTRと、値CSATR
と、その値CSATRと共に後続する伝送区間(伝送路
40L-R1)に送出されるべき伝送情報DTRとの組み合
わせを送信バッファメモリ57-1R に順次蓄積する。な
お、伝送情報DTRについては、以下では、簡単のた
め、図7に点線で示すように、逆多重化部54-1R によ
って抽出された伝送情報DRRに等しいと仮定する。
【0026】送信バッファメモリ57-1R は、これらの
蓄積された組み合わせの列を装置クロックに同期してフ
ァーストイン・ファーストアウト方式で読み出す。フレ
ーム生成部58-1R は、このようにして読み出された個
々の組み合わせを既述の送信クロックCLKTに同期し
て多重化することによって、図8に示すフレーム構成の
送信フレームを生成し、その送信フレームに併せてこの
送信クロックCLKTを送信部59-1R に与える。
【0027】送信部59-1R は、この送信フレームを伝
送路40L-R1 に「右旋フレーム」として送出する。な
お、伝送路対応部50-1L では、各部が伝送路対応部5
0-1R において行われる上述した連係動作(CSA生成
部55-1L によって行われる演算は、図10(b) に示す
通りである。)を行うことによって、伝送路40L-L2
から与えられた「左旋フレーム」を伝送路40L-L1 に
送出する。
【0028】また、ノード装置41-2〜41-Nでは、ノ
ード装置41-1において既述の通りに行われた動作と同
じ動作がそれぞれ行われる。すなわち、ノード装置41
-1〜41-Nは、二重化されたリングバス40の先行する
伝送区間で何らかの障害が発生した場合には、その伝送
区間に既述の値CSATR(CSATL)を送出するこ
とによって、その伝送区間の上流側に隣接するノード装
置に「該当する系が従属同期の基準として相応しくない
こと」を通知する。
【0029】さらに、ノード装置41-1〜41-Nは、受
信クロック選択フラグFLGTR(FLGL)を後続す
る伝送区間に送出することによって、その伝送区間を介
して隣接するノード装置に対して、「二重化されたリン
グバス40の系の内、先行する伝送区間を介して隣接す
るノード装置が同様に従属同期の基準としている系」を
通知する。
【0030】したがって、ノード装置41-1〜41-Nに
備えられたクロック選択処理部63-1〜63-Nは、始動
時には、符号「63」に付加された添え番号の昇順に
「右旋フレーム」(0系)に対して優先的に従属同期を
確立し、かつ降順に「左旋フレーム」(1系)に対して
優先的に従属同期を確立する。さらに、ノード装置41
-1〜41-Nは、先行する伝送区間や自局に何らかの障害
が発生した場合には、上述した値CSATR(CSAT
L)と、受信クロック選択フラグFLGTR(FLGT
L)とをその伝送区間の上流側に隣接するノード装置に
与えることによって、ノード装置41-Mに対する従属同
期を維持する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、ノード装置41-1が「0系」を基準として従
属同期を確立し、かつノード装置41-2〜41-Nが「1
系」を基準として従属同期を確立している状態において
は、例えば、ノード装置41-4(クロック選択処理部6
3-4)は、操作部70-1を介して与えられる指示に応じ
て(あるいは何らかの障害が発生した場合には)、図6
に網掛けを付して示すように、「0系従属状態」に移行
し得る。
【0032】さらに、このようにしてクロック選択処理
部64-4が「0系従属状態」に移行した場合には、ノー
ド装置41-4は、ノード装置41-3から伝送路41L-R
3 を介して受信された「右旋フレーム」に同期して図6
に点線で示すように、伝送路40L-R4 に「右旋フレー
ム」を送出し、かつ伝送路40L-L4 に「左旋フレー
ム」を送出する。
【0033】しかし、ノード装置41-3、41-2は、
「0系」と「1系」とが共に正常である限り、図9(f)
に示すように、その「左旋フレーム」に付加された受信
クロック選択フラグFLGTと値CSATLとの如何に
かかわらず、「1系従属状態」を維持する。したがっ
て、ノード装置41-3、41-2は、クロック選択処理部
63-3、63-2が「1系従属状態」を維持しているにも
かかわらず、実体的には「0系従属状態」に移行する。
【0034】なお、以下では、このようにクロック選択
処理部によって決定され、かつ従属同期の基準となるべ
き系と異なる系に対して従属同期をとる状態に陥ったノ
ード装置については、「非従属ノード」と称することと
する。さらに、ノード装置41-4、41-3では、「非従
属ノード」となったノード装置41-3、41-2がそれぞ
れ「0系」に対して従属同期する状態で生成した「右旋
フレーム」が与えられるために、「左旋フレーム」の中
継処理の過程ではスリップが発生し、そのスリップの発
生はノード装置41-2、41-1、41-Mにも波及する可
能性があった。
【0035】また、ノード装置41-3、41-2では、ク
ロック選択処理部63-3、63-2は、実体的には「0系
従属状態」であっても「1系従属状態」であるとの誤認
識の下で図9に示す状態遷移を行うために、「フリーラ
ン状態」や「0系従属状態」に対して必ずしも適格には
移行することはできなかった。本発明は、構成が大幅に
変更されることなく、非従属ノードとなることが回避さ
れるノード装置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜5に
記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記載の
発明は、伝送方向が互いに反対である2つのリングバス
10-R、10-Lの入方路に個別に接続され、かつ先行す
る伝送区間を介して隣接する2つの先行ノードがこれら
のリングバス10-R、10-Lの内、従属同期の基準とし
て個別に適用しているリングバスを示す従属系情報とそ
の先行ノードで生成された状態情報とに併せて、伝送情
報が多重化されてなる伝送単位に受信処理を施し、その
受信処理の可否を判別すると共に、この判別の結果が真
である場合には、この伝送単位に対する従属同期をとっ
て同期信号を生成すると共に、これらの従属系情報、状
態情報および伝送情報を分離する2つの受信手段11-
R、11-Lと、2つの受信手段11-R、11-Lによって
個別に分離された伝送情報の交換を行う交換手段12
と、2つの受信手段11-R、11-Lによって個別に分離
された従属系情報および状態情報と、これらの受信手段
11-R、11-Lによって得られた判別の結果とに基づい
て、その状態情報を優先しつつ2つのリングバス10-
R、10-Lの内、自局が従属同期すべきリングバスを示
す従属系情報を求め、これらの受信手段11-R、11-L
が生成した2つの同期信号の内、そのリングバスに対応
した同期信号を選択する同期制御手段13と、2つの受
信手段11-R、11-Lによってそれぞれ分離された従属
系情報と同期制御手段13によって求められた従属系情
報とを比較し、両者が同じであるか否かを示す状態情報
を生成する状態情報生成手段14-R、14-Lと、2つの
リングバス10-R、10-Lに個別に対応する交換手段1
2の方路に得られた伝送情報に、同期制御手段13によ
って求められた従属系情報に併せて、状態情報生成手段
14-R、14-Lによって生成された状態情報をそれぞれ
多重化してなる2つの伝送単位を先行する伝送区間に、
それぞれその同期制御手段13によって選択された同期
信号に同期して送信する2つの送信手段15-R、15-L
とを備えたことを特徴とする。
【0037】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のノード装置において、同期制御手段13は、2つの受
信手段11-R、11-Lによって分離された2つの状態情
報が「2つのリングバス10-R、10-Lが共に従属同期
の基準に相応しくないこと」を示す期間に亘って待機状
態を維持し、かつ同期信号に代わる代替同期信号を2つ
の送信手段15-R、15-Lに供給する手段を有し、2つ
の状態情報生成手段14-R、14-Lは、同期制御手段1
3が待機状態を維持する期間に、2つの受信手段11-
R、11-Lによって分離された従属系情報と、同期制御
手段13によって求められた従属系情報とが異なること
を示す状態情報を生成することを特徴とする。
【0038】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のノード装置において、同期制御手段1
3は、2つの受信手段11-R、11-Lによって分離され
た状態情報が「2つのリングバス10-R、10-Lの内、
対応する一方が従属同期の基準に相応しくないこと」を
示す場合に、これらの受信手段11-R、11-Lの内、そ
の一方のリングバスに対応する受信手段によって得られ
た判別の結果を「偽」と見なすことを特徴とする。
【0039】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載のノード装置において、状
態情報生成手段14-R、14-Lは、得られた判別の結果
と2つの受信手段11-R、11-Lによってそれぞれ分離
された状態情報との論理積として状態情報を生成するこ
とを特徴とする。請求項5に記載の発明は、伝送方向が
互いに反対である2つのリングバス10-R、10-Lの入
方路に個別に接続され、かつ先行する伝送区間を介して
隣接する2つの先行ノードがこれらのリングバス10-
R、10-Lの内、従属同期の基準として個別に適用して
いるリングバスを示す従属系情報とその先行ノードで生
成された状態情報とに併せて、伝送情報が多重化されて
なる伝送単位に受信処理を施し、その受信処理の可否を
判別すると共に、この判別の結果が真である場合には、
この伝送単位に対する従属同期をとって同期信号を生成
すると共に、これらの従属系情報、状態情報および伝送
情報を分離する2つの受信手段11-R、11-Lと、2つ
の受信手段11-R、11-Lによって個別に分離された伝
送情報の交換を行う交換手段12と、2つの受信手段1
1-R、11-Lによって個別に分離された従属系情報およ
び状態情報と、これらの受信手段11-R、11-Lによっ
て得られた判別の結果とに基づいて、その状態情報を優
先しつつ2つのリングバス10-R、10-Lの内、自局が
従属同期すべきリングバスを示す従属系情報を求め、こ
れらの受信手段11-R、11-Lが生成した2つの同期信
号の内、そのリングバスに対応した同期信号を選択する
同期制御手段13と、2つの受信手段11-R、11-Lに
よってそれぞれ分離された状態情報と、これらの受信手
段11-R、11-Lによって得られた判別の結果と論理和
をとることによって、新たに状態情報を生成する状態情
報生成手段14A-R、14A-Lと、2つのリングバス1
0-R、10-Lに個別に対応する交換手段12の方路に得
られた伝送情報に、同期制御手段13によって求められ
た従属系情報に併せて、状態情報生成手段14A-R、1
4A-Lによって生成された状態情報をそれぞれ多重化し
てなる2つの伝送単位を先行する伝送区間に、それぞれ
その同期制御手段13によって選択された同期信号に同
期して送信する2つの送信手段15A-R、15A-Lとを
備えたノード装置において、同期制御手段13は、2つ
の受信手段11-R、11-Lによって個別に分離された従
属系情報が共に2つのリングバス10-R、10-Lの内、
何れか一方のリングバスを示すか否かを判別し、その判
別の結果が真である期間に亘って他方のリングバスを自
局が従属同期すべきリングバスとして選択する処理を見
合わせることを特徴とする。
【0040】請求項1に記載の発明にかかわるノード装
置では、受信手段11-R、11-Lは、伝送方向が互いに
反対であるリングバス10-R、10-Lの先行する伝送区
間を介して対向する2つの先行ノードがこれらのリング
バス10-R、10-Lの内、従属同期の基準として個別に
適用しているリングバスを示す従属系情報と、その先行
ノードで生成された状態情報とに併せて、伝送情報が多
重化されてなる伝送単位に受信処理を施す。さらに、受
信手段11-R、11-Lは、その受信処理の可否を判別
し、この判別の結果が真である場合には、この伝送単位
に対する従属同期をとって同期信号を生成すると共に、
これらの従属系情報、状態情報および伝送情報を分離す
る。
【0041】同期制御手段13は、これらの従属系情報
と状態情報とに併せて、判別の結果に基づいて、その状
態情報を優先しつつリングバス10-R、10-Lの内、自
局が従属同期すべきリングバスを示す従属系情報を求め
る。さらに、同期制御手段13は、これらの受信手段1
1-R、11-Lが生成した2つの同期信号の内、そのリン
グバスに対応した同期信号を選択する。状態情報生成手
段14-R、14-Lは、受信手段11-R、11-Lによって
それぞれ分離された従属系情報と同期制御手段13によ
って求められた従属系情報とを比較し、両者が同じであ
るか否かを示す状態情報を生成する。
【0042】送信手段15-R、15-Lは、リングバス1
0-R、10-Lに個別に対応する交換手段12の方路に得
られた伝送情報に、同期制御手段13によって求められ
た従属系情報に併せて、状態情報生成手段14-R、14
-Lによって生成された状態情報をそれぞれ多重化してな
る2つの伝送単位を生成し、その同期制御手段13によ
って選択された同期信号に同期して上述した先行する伝
送区間にこれらの伝送単位を個別に送信する。
【0043】すなわち、リングバス10-R、10-Lを介
して隣接する2つの先行ノードには、これら先行ノード
が従属同期の基準として適用しているリングバスと異な
るリングバスが従属同期の基準として適用されているこ
とが既述の状態情報として通知される。したがって、リ
ングバス10-R、10-Lに配置され、かつ本発明が適用
されてなる複数のノード装置は、これらのリングバス1
0-R、10-Lの後続する伝送区間を介して隣接する何れ
のノード装置についても、自局が従属同期の基準として
適用しているリングバスと異なるリングバスを基準とし
て従属同期をとる状態に陥ったことを識別し、かつ備え
られた同期制御手段13がその状態を優先することによ
って非従属ノードから脱却することができる。
【0044】請求項2に記載の発明にかかわるノード装
置では、請求項1に記載のノード装置において、同期制
御手段13は、受信手段11-R、11-Lによってそれぞ
れ分離された状態情報が「2つのリングバス10-R、1
0-Lが共に従属同期の基準に相応しくないこと」を示す
期間に亘って待機状態を維持し、かつ同期信号に代わる
代替同期信号を2つの送信手段15-R、15-Lに供給す
る。
【0045】また、状態情報生成手段14-R、14-L
は、同期制御手段13がこのような待機状態を維持する
期間には、受信手段11-R、11-Lによって分離された
従属系情報と、同期制御手段13によって求められた従
属系情報とが異なることを示す状態情報を生成する。こ
のような状態情報は、リングバス10-R、10-Lの先行
する伝送区間を介して隣接する2つのノード装置にそれ
ぞれ送信手段15-R、15-Lによって送信される。した
がって、これらの2つのノード装置は、リングバス10
-R、10-Lの何れにも従属同期していないノード装置を
介して与えられる情報に依存することなく自立的に同期
をとることができる。
【0046】請求項3に記載の発明にかかわるノード装
置では、請求項1または請求項2に記載のノード装置に
おいて、同期制御手段13は、受信手段11-R、11-L
によって分離された状態情報が「2つのリングバス10
-R、10-Lの内、対応する一方が従属同期の基準に相応
しくないこと」を示す場合に、これらの受信手段11-
R、11-Lの内、その一方のリングバスに対応する受信
手段によって得られた判別の結果を「偽」と見なす。
【0047】すなわち、請求項1、2に記載のノード装
置に比べて、上述した状態情報および判別の結果に併せ
て、その状態情報と共に受信手段11-R、11-Lによっ
て分離された従属系情報が取り得る値の組み合わせの数
が少なくなるので、同期制御手段13がその組み合わせ
に基づいて従属系情報を求めるために行うべき演算が簡
略化され、この組み合わせに適応して自局が従属同期す
べきリングバスの選定が効率的に行われる。
【0048】請求項4に記載の発明にかかわるノード装
置では、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の
ノード装置において、状態情報生成手段14-R、14-L
は、受信手段11-R、11-Lによってそれぞれ分離され
た状態情報と、これらの受信手段11-R、11-Lによっ
て得られた判別の結果との論理積として、送信手段15
-R、15-Lを介して後続伝送区間に送信されるべき状態
情報を生成する。
【0049】このようにして生成された状態情報は、受
信手段11-R、11-Lによって分離された状態情報が該
当する伝送区間の不正常な状態を示す場合には、そのこ
とを示すが、反対に正常であることを示す場合には、こ
れらの受信手段11R、11-Lによってそれぞれ得られ
た判別の結果を示す。したがって、リングバス10-R、
10-Lの伝送効率が無用に減少することなく、かつこれ
らのリングバス10-R、10-Lに形成されるべきチャネ
ルの構成が変更されることなく、請求項1ないし請求項
3に記載の発明が適用されたリング網の実現が可能とな
る。
【0050】請求項5に記載の発明にかかわるノード装
置では、2つの受信手段11-R、11-L、交換手段12
および同期制御手段13によって行われる基本的な連係
動作については、請求項1に記載のノード装置における
連係動作と同じであるので、ここではその説明を省略す
る。状態情報生成手段14A-R、14A-Lは、受信手段
11R、11-Lによってそれぞれ分離された状態情報
と、これらの受信手段11-R、11-Lによって得られた
判別の結果との論理和をとることによって、新たに状態
情報を生成する。
【0051】また、送信手段15A-R、15A-Lは、リ
ングバス10-R、10-Lにそれぞれ対応する交換手段1
2の方路に得られた伝送情報に、同期制御手段13によ
って求められた従属系情報に併せて、状態情報生成手段
14A-R、14A-Lによって生成された状態情報をそれ
ぞれ多重化してなる2つの伝送単位を先行する伝送区間
に、それぞれこの同期制御手段13によって選択された
同期信号に同期して送信する。
【0052】さらに、同期制御手段13は、リングバス
10-R、10-Lの内、受信手段11-R、11-Lによって
個別に分離された従属系情報が何れか一方のリングバス
を示すか否か判別し、その判別の結果が真である期間に
亘って、他方のリングバスを自局が従属同期すべきリン
グバスとして選択する処理を見合わせる。すなわち、リ
ングバス10-R、10-Lの先行する伝送区間を介して隣
接する2つのノード装置がこれらのリングバス10-R、
10-Lの内、共通の何れか一方のリングバスを基準とし
て従属同期をとっている状態では、他方のリングバスを
基準として従属同期をとることが規制されるので、非従
属ノードの発生が回避される。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図2は、請求項1〜5
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図に
おいて、図7に示すものと機能および構成が同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここではその説明
を省略する。
【0054】本実施形態と図7に示す従来例との構成の
相違点は、ノード装置41-1〜41-Nに代えて備えられ
たノード装置30-1〜30-Nの構成にある。なお、これ
らのノード装置30-1〜30-Nの構成については、何れ
も同じであるので、図2には、簡単のため、ノード装置
30-1のみの構成を示すこととする。ノード装置30-1
と図7に示すノード装置41-1との構成の相違点は、伝
送路対応部50-1R、50-1Lに代えて伝送路対応部31
-1R、31-1Lが備えられた点にある。
【0055】伝送路対応部31-1R と伝送路対応部50
-1R との構成の相違点は、CSA生成部55-1R に代え
てCSA生成部32-1R が備えられ、そのCSA生成部
32-1R の系設定入力と選択フラグ入力とに、この伝送
路対応部31-1R が接続された伝送路40L-RM、40
L-R1(系0)を示す系識別情報SID(=0)と既述
の受信クロック選択フラグFLGTとがそれぞれ与えら
れた点にある。
【0056】なお、伝送路対応部31-1L の構成につい
ては、与えられるべき系識別情報SIDが「1」である
点で異なるが、基本的には伝送路対応部31-1R の構成
と同じであるので、以下では、対応する構成要素に第二
の添え文字が「L」である同じ符号を付与することと
し、ここではその説明を省略する。また、リング網とし
ての基本的な構成については、従来例と同じであるの
で、ノード装置41-1〜41-Nに代わるノード装置30
-1〜30-Nを示す符号を図6に付記し、以下では、同図
を併用することとする。
【0057】また、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、リングバス40はリングバス
10-R、10-Lに対応し、受信部51-1R〜51-NR、5
1-1L〜51-NL、同期制御部52-1R〜52-NR、52-1
L〜52-NL、受信バッファメモリ53-1R〜53-NR、5
3-1L〜53-NLおよび逆多重化部54-1R〜54-NR、5
4-1L〜54-NLは受信手段11-R、11-Lに対応し、図
示されない端局装置は交換手段12に対応し、制御部6
0-1〜60-Nは同期制御手段13に対応し、CSA生成
部32-1R〜32-NR、32-1L〜32-NLは状態情報生成
手段14-R、14-Lに対応し、多重化部56-1R〜56-
NR、56-1L〜56-NL、送信バッファメモリ57-1R〜
57-NR、57-1L〜57-NL、フレーム生成部58-1R〜
58-NR、58-1L〜58-NLおよび送信部59-1R〜59
-NR、59-1L〜59-NLは送信手段15-R、15-Lに対
応する。
【0058】以下、図2および図6を参照して請求項
1、4に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明
する。まず、以下では、簡単のため、図6に網掛けを付
して示すように、ノード装置30-4が保守や運用にかか
わる操作あるいは障害の発生に応じて単独で「1系従属
状態」から「0系従属状態」に移行し、そのために、こ
のノード装置30-4に併せて、ノード装置30-3、30
-2が非従属ノードとなっている状態を前提とする。
【0059】ノード装置30-4では、CSA生成部32
-4L は、伝送路状態情報LR、同期状態情報FRおよび
値CSARRの何れかの値が「1」である場合には、図
3(a) に示されるように、CSATLの値を「1」に設
定する。しかし、これらの伝送路状態情報LR、同期状
態情報FRおよび値CSARRの全ての値が「0」であ
る(伝送路40L-R3 を含む先行する伝送区間が正常に
作動し、その伝送区間を介して「右旋フレーム」の受信
と、この「右旋フレーム」に基づく同期およびクロック
信号の生成とが正常に行われている)場合には、CSA
生成部32-4L は、その時点における受信クロック選択
フラグFLGTの値で示される系が、上述した系識別情
報SIDに等しいか否かを判別する。
【0060】なお、受信クロック選択フラグFLGTの
値については、「フリーラン状態」、「0系従属状
態」、「1系従属状態」をそれぞれ示すビットパターン
「00」、「01」、「10」として与えられる。さら
に、CSA生成部32-4R は、その判別の結果が真であ
る場合にはCSATLの値を「0」に設定する(図3
(a)(1))が、反対に偽である場合には「1」に設定する
(図3(a)(2))。
【0061】なお、CSA生成部32-4L によって行わ
れる処理については、図3(b) に示すように、基本的に
は、CSA生成部32-4R が行う既述の処理と同じであ
るので、ここではその説明を省略する。また、伝送路4
0L-L4 を介して隣接するノード装置30-3では、クロ
ック選択処理部63-3は、伝送路40L-L4 を介して与
えられる「左旋フレーム」として上述したCSATLの
値を取り込み、その値が「0」である場合には、従来例
と同様の処理を行う。
【0062】しかし、上述した前提の状態では、この値
が「1」となるので、クロック選択処理部64-3は、そ
の時点で0系が正常である場合には「0系従属状態」に
移行する。さらに、このようなCSATLの値は、伝送
路40L-L3 を介してノード装置30-2に伝達され、こ
のノード装置30-2に備えられたクロック選択処理部6
3-2によって同様の処理が施される。
【0063】したがって、本実施形態によれば、「右旋
フレーム」や「左旋フレーム」に含まれる既存の「CS
A」フィールドが利用されることによって、従来列に比
べて伝送路対応部の構成が大幅に変更されることなく、
ノード装置31-4〜31-2は、一旦非従属ノードとなっ
ても速やかに正常な従属同期を確立することができる。
【0064】以下、請求項2に記載の発明に対応した実
施形態について説明する。本実施形態と請求項1、4に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、ノ
ード装置30-1については、CSA生成部32-1R、3
2-1Lに代えてCSA生成部32A-1R、32A-1Lが備
えられ、かつクロック選択処理部63-1に代えてクロッ
ク選択処理部63A-1が備えられると共に、図2に点線
で示すように、これらのCSA生成部32A-1R、32
A-1Lにクロック選択処理部63A-1の出力が接続され
た点にある。
【0065】なお、ノード装置30-2〜30-Nの構成に
ついては、ノード装置30-1の構成と同じであるので、
以下では、対応する構成要素に第一の添え番号として
「2」〜「N」が付加された同じ符号を付与することと
し、ここではその説明を省略する。図4は、請求項2、
3に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する
図である。
【0066】図5は、請求項2、3に記載の発明に対応
した本実施形態の状態遷移図である。以下、図2、図4
および図5を参照して請求項2、3に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する。まず、以下では、簡
単のため、図4(a) に網掛けを付して示すように、ノー
ド装置30-4が保守や運用にかかわる操作あるいは障害
の発生に応じて単独で「1系従属状態」から「0系従属
状態」に移行し、そのために、このノード装置30-4に
併せて、ノード装置30-3、30-2が非従属ノードとな
っている状態を前提とする。
【0067】これらの非従属ノードが請求項1、4に記
載の発明に対応した実施形態に基づいて消滅する過程で
は、例えば、ノード装置30-3は、図4(a) に示すよう
に、ノード装置30-4から伝送路40L-L4 を介して与
えられるCSARLの値と、ノード装置30-2から伝送
路40L-R2 を介して与えられるCSARLの値とが過
渡的に共に「1」となる。ノード装置30-3では、クロ
ック選択処理部63A-3は、これらの値CSARL、C
SARRの値に応じてその時点における状態を維持する
ことなく、「フリーラン状態」(図4(b))に移行する。
【0068】さらに、CSA生成部32-3R、32-3L
は、クロック選択処理部63A-1の出力に基づいてこの
ような「フリーラン状態」を識別し、その「フリーラン
状態」が継続する期間に亘って、CSATRの値とCS
ATLの値とを共に「1」に設定する。また、伝送路4
0L-R3 を介して隣接するノード装置30-4では、クロ
ック選択処理部63A-4は、CSARRの値が「1」で
ある期間には、「0系従属状態」への移行を見合わせ、
かつ伝送路40L-L3 を介して隣接するノード装置30
-2では、クロック選択処理部63A-2は、CSARLの
値が「1」である期間には、「1系従属状態」への移行
を見合わせる。
【0069】さらに、これらのノード装置30-2〜30
-4では、クロック選択処理部63A-2〜63A-4は、図
5に網掛けを付して示すように、何れも隣接するノード
装置(30-1、30-3)、(30-2、30-4)、(30-3、30
-5) から受信されたCSARRの値とCSARLとの値
が共に「1」である場合には、「0系従属状態」と「1
系従属状態」との何れにも止まることなく「フリーラン
状態」に移行する。
【0070】すなわち、ノード装置30-2〜30-(N-1)
は、非従属ノードが解消される過程だけではなく、リン
グバス40を介して隣接する2つのノード装置から与え
られるCSARRの値あるいはCSARLの値が共に
「1」である期間には、該当するノード装置から自局に
至る伝送路を介して与えられるフレームに対する同期の
確立が保留される。
【0071】したがって、本実施形態によれば、ノード
装置30-2〜30-(N-1)は、無用に「0系従属状態」や
「1系従属状態」に移行することなく(図4(a)、(b))、
従属同期方式に基づく同期の確立と維持とを効率的に行
うことができる(図4(c))。なお、本実施形態では、ク
ロック選択処理部63A-2〜63A-4がCSARRの値
とCSARLの値とを判別することによって、移行先と
なるべき状態の決定とその状態に対する移行の可否の判
別とを行っている。
【0072】しかし、このような処理については、例え
ば、CSARR(CSARL)の値が「1」である期間
に亘って、CSA生成部32A-2R〜32A-4R(32A-
2L〜32A-2L)が伝送路状態情報LR(LL)、同期状
態情報FR(FL)、クロック状態情報CR(CL)の
全てあるいは一部の値を「1」に設定し、あるいは同期
制御部52-2R〜52-4R(52-2L〜52-4L)と制御部6
0-2〜60-4に対する受信クロックCLKRR(CLK
RL)の供給を規制することによって、クロック選択処
理部63A-2〜63A-4が行うべき処理の手順が簡略化
されつつ行われてもよい。
【0073】以下、請求項5に記載の発明に対応した実
施形態について説明する。本実施形態と請求項1〜4に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、ク
ロック選択処理部63-1(63A-1)〜63-N(63A-N)
に代えてクロック選択処理部63B-1〜63B-Nがそれ
ぞれ備えられた点にある。以下、図2を参照して請求項
5に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明す
る。
【0074】ノード装置30-2〜30-(N-1)の内、例え
ば、ノード装置30-4では、クロック選択処理部63B
-4は、操作部70-4を介して与えられる指示、あるいは
その他の要因に応じて「0系従属状態」へ移行すべきこ
とを認識した場合には、その時点におけるFLGRRの
値とFLGRLの値とが共に「1」であるか否かを判別
し、その判別の結果が真である限り、この「0系従属状
態」への移行を見合わせる。
【0075】また、クロック選択処理部63B-4は、操
作部70-4を介して与えられる指示、あるいはその他の
要因に応じて「1系従属状態」へ移行すべきことを認識
した場合には、その時点におけるFLGRRの値とFL
GRLの値とが共に「0」であるか否かを判別し、その
判別の結果が真である限り、この「1系従属状態」への
移行を見合わせる。
【0076】したがって、本実施形態によれば、クロッ
ク選択処理部63B-1〜63B-Nが自立的に行う処理の
下で、ノード装置30-1〜30-Nが非従属ノードとなる
ことが未然に回避される。したがって、ノード装置30
-1〜30-Nは、請求項1〜4に記載の発明が適用されな
い場合であっても、安定に確度高く従属同期方式に基づ
く同期を確立し、かつ維持することができる。
【0077】なお、上述した各実施形態では、リングバ
ス40が二重化されているが、このようなリングバス4
0については、従属同期方式に基づいて同期が確立され
るリング網が形成されるならば、如何なる冗長構成がは
かられてもよい。また、上述した各実施形態では、ノー
ド装置30-1〜30-Nが具体的に如何なる装置であるか
が示されていないが、これらのノード装置30-1〜30
-Nは、リングバス40を介して伝送されるべき情報の送
信元、宛先、中継点の全てあるいは一部として所定の通
信機能を具備するならば、交換機、コンピュータその他
の如何なる装置であってもよい。
【0078】さらに、上述した各実施形態では、リング
バス40が光伝送路として形成されているが、そのリン
グバス40は、例えば、メタリック線路や無線伝送路と
して形成され、あるいは、これらの光伝送路、メタリッ
ク線路および無線伝送路が伝送区間毎に適宜組み合わさ
れることによって形成されてもよい。また、上述した各
実施形態では、従属同期方式が適用される限り、本願発
明が適用され得るリング網としては、同期方式と非同期
方式との何れの動作モードが適用されてもよい。
【0079】さらに、このようなリング網に適用される
べき制御方式については、例えば、同期方式による一斉
通信や隣接するノード間における非同期通信が行われて
もよく、さらに、スロット化リング方式、トークンリン
グ方式が適用されてもよい。
【0080】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、リングバスを介して隣接する何れのノード装置も、
非従属ノードとなった状態から確度高く脱却することが
できる。
【0081】また、請求項2に記載の発明では、2つの
リングバスの何れにも従属同期していないノード装置を
介して与えられる情報に依存することなく、自立的に同
期をとることができる。さらに、請求項3に記載の発明
では、従属系情報を求めるために行われるべき演算が簡
略化され、かつ従属同期すべきリングバスの選定が効率
的に行われる。
【0082】また、請求項4に記載の発明では、リング
バスの伝送効率の低下とそのリングバスに形成されるべ
きチャネルの構成とが変更されることなく、請求項1な
いし請求項3に記載の発明が適用されたリング網の実現
が可能となる。さらに、請求項5に記載の発明では、非
従属ノードの発生が回避される。したがって、これらの
発明が適用されたリング網では、従属同期が確度高く安
定に維持され、かつノード装置間における伝送情報の伝
達が二重化されたリングバスを介して信頼度高く行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜5に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項1〜5に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図3】CSA生成部によって行われる論理演算を説明
する図である。
【図4】請求項2、3に記載の発明に対応した本実施形
態の動作を説明する図である。
【図5】請求項2、3に記載の発明に対応した本実施形
態の状態遷移図である。
【図6】二重化されたリング網の構成例を示す図であ
る。
【図7】ノード装置の構成例を示す図である。
【図8】フレーム構成を示す図である。
【図9】従来例における従属同期の状態遷移図である。
【図10】従来例において後続する伝送区間に送出され
るCSAを示す図である。
【符号の説明】
10,40 リングバス 11 受信手段 12 交換手段 13 同期制御手段 14,14A 状態情報生成手段 15 送信手段 30,41 ノード装置 31,50 伝送路対応部 32,32A,55 CSA生成部 40L 伝送路 51 受信部 52 同期制御部 53 受信バッファメモリ(RXBUF) 54 逆多重化部 56 多重化部 57 送信バッファメモリ(TXBUF) 58 フレーム生成部 59 送信部 60 制御部 61 クロック監視部(SVCLK) 62 クロック生成部 63,63A,63B クロック選択処理部 70 操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仙波 健一 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 甘利 英敏 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 規之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 梶原 隆治 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 吉田 利之 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5K031 AA07 CB19 CC04 DA02 DA12 DB07 DB14 5K047 AA11 BB13 GG07 GG56

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送方向が互いに反対である2つのリン
    グバスの入方路に個別に接続され、かつ先行する伝送区
    間を介して隣接する2つの先行ノードがこれらのリング
    バスの内、従属同期の基準として個別に適用しているリ
    ングバスを示す従属系情報とその先行ノードで生成され
    た状態情報とに併せて、伝送情報が多重化されてなる伝
    送単位に受信処理を施し、その受信処理の可否を判別す
    ると共に、この判別の結果が真である場合には、この伝
    送単位に対する従属同期をとって同期信号を生成すると
    共に、これらの従属系情報、状態情報および伝送情報を
    分離する2つの受信手段と、 前記2つの受信手段によって個別に分離された伝送情報
    の交換を行う交換手段と、 前記2つの受信手段によって個別に分離された従属系情
    報および状態情報と、これらの受信手段によって得られ
    た判別の結果とに基づいて、その状態情報を優先しつつ
    前記2つのリングバスの内、自局が従属同期すべきリン
    グバスを示す従属系情報を求め、これらの受信手段が生
    成した2つの同期信号の内、そのリングバスに対応した
    同期信号を選択する同期制御手段と、 前記2つの受信手段によってそれぞれ分離された従属系
    情報と前記同期制御手段によって求められた従属系情報
    とを比較し、両者が同じであるか否かを示す状態情報を
    生成する状態情報生成手段と、 前記2つのリングバスに個別に対応する前記交換手段の
    方路に得られた伝送情報に、前記同期制御手段によって
    求められた従属系情報に併せて、前記状態情報生成手段
    によって生成された状態情報をそれぞれ多重化してなる
    2つの伝送単位を前記先行する伝送区間に、それぞれそ
    の同期制御手段によって選択された同期信号に同期して
    送信する2つの送信手段とを備えたことを特徴とするノ
    ード装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のノード装置において、 同期制御手段は、 2つの受信手段によって分離された2つの状態情報が
    「2つのリングバスが共に従属同期の基準に相応しくな
    いこと」を示す期間に亘って待機状態を維持し、かつ同
    期信号に代わる代替同期信号を2つの送信手段に供給す
    る手段を有し、 2つの状態情報生成手段は、 前記同期制御手段が前記待機状態を維持する期間に、前
    記2つの受信手段によって分離された従属系情報と、前
    記同期制御手段によって求められた従属系情報とが異な
    ることを示す状態情報を生成することを特徴とするノー
    ド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のノード
    装置において、 同期制御手段は、 2つの受信手段によって分離された状態情報が「2つの
    リングバスの内、対応する一方が従属同期の基準に相応
    しくないこと」を示す場合に、これらの受信手段の内、
    その一方のリングバスに対応する受信手段によって得ら
    れた判別の結果を「偽」と見なすことを特徴とするノー
    ド装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載のノード装置において、 状態情報生成手段は、 得られた判別の結果と2つの受信手段によってそれぞれ
    分離された状態情報との論理積として状態情報を生成す
    ることを特徴とするノード装置。
  5. 【請求項5】 伝送方向が互いに反対である2つのリン
    グバスの入方路に個別に接続され、かつ先行する伝送区
    間を介して隣接する2つの先行ノードがこれらのリング
    バスの内、従属同期の基準として個別に適用しているリ
    ングバスを示す従属系情報とその先行ノードで生成され
    た状態情報とに併せて、伝送情報が多重化されてなる伝
    送単位に受信処理を施し、その受信処理の可否を判別す
    ると共に、この判別の結果が真である場合には、この伝
    送単位に対する従属同期をとって同期信号を生成すると
    共に、これらの従属系情報、状態情報および伝送情報を
    分離する2つの受信手段と、 前記2つの受信手段によって個別に分離された伝送情報
    の交換を行う交換手段と、 前記2つの受信手段によって個別に分離された従属系情
    報および状態情報と、これらの受信手段によって得られ
    た判別の結果とに基づいて、その状態情報を優先しつつ
    前記2つのリングバスの内、自局が従属同期すべきリン
    グバスを示す従属系情報を求め、これらの受信手段が生
    成した2つの同期信号の内、そのリングバスに対応した
    同期信号を選択する同期制御手段と、 前記2つの受信手段によってそれぞれ分離された状態情
    報と、これらの受信手段によって得られた判別の結果と
    論理和をとることによって、新たに状態情報を生成する
    状態情報生成手段と、 前記2つのリングバスに個別に対応する前記交換手段の
    方路に得られた伝送情報に、前記同期制御手段によって
    求められた従属系情報に併せて、前記状態情報生成手段
    によって生成された状態情報をそれぞれ多重化してなる
    2つの伝送単位を前記先行する伝送区間に、それぞれそ
    の同期制御手段によって選択された同期信号に同期して
    送信する2つの送信手段とを備えたノード装置におい
    て、 前記同期制御手段は、 前記2つの受信手段によって個別に分離された従属系情
    報が共に前記2つのリングバスの内、何れか一方のリン
    グバスを示すか否かを判別し、その判別の結果が真であ
    る期間に亘って他方のリングバスを自局が従属同期すべ
    きリングバスとして選択する処理を見合わせることを特
    徴とするノード装置。
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