JP2000168644A - ゴムクローラ接続部芯金 - Google Patents
ゴムクローラ接続部芯金Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 補強コードの重合接続部における外側端部の
剥離を確実に防止するとともに、補強コードの損傷の虞
れのないゴムクローラ接続部芯金を提供することを目的
とするものである。 【解決手段】 無端ベルト状のゴムクローラ１内の長さ
方向所定間隔毎に幅方向の芯金２が埋設されるととも
に、これら芯金２とゴムクローラ１の接地面との間に長
さ方向に補強コード８が埋設され、かつ該補強コード８
がオーバーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂにより接続
されて無端状に構成されたゴムクローラ１において、前
記接続部における補強コード８の外側端部８Ｂのみを芯
金２に装着した押え金具３によって固定係止したことを
特徴とするもので、ゴムクローラ１がスプロケット９に
噛合して巻き付く際に、ゴムクローラ１内に埋設された
補強コード８における最も剥離現象を生じ易いところの
外側端部８Ｂが外周側の剥離方向に移動しようとして
も、接続部における補強コード８の外側端部８Ｂのみを
芯金２に装着した押え金具３によってこれを有効に阻止
できる。
剥離を確実に防止するとともに、補強コードの損傷の虞
れのないゴムクローラ接続部芯金を提供することを目的
とするものである。 【解決手段】 無端ベルト状のゴムクローラ１内の長さ
方向所定間隔毎に幅方向の芯金２が埋設されるととも
に、これら芯金２とゴムクローラ１の接地面との間に長
さ方向に補強コード８が埋設され、かつ該補強コード８
がオーバーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂにより接続
されて無端状に構成されたゴムクローラ１において、前
記接続部における補強コード８の外側端部８Ｂのみを芯
金２に装着した押え金具３によって固定係止したことを
特徴とするもので、ゴムクローラ１がスプロケット９に
噛合して巻き付く際に、ゴムクローラ１内に埋設された
補強コード８における最も剥離現象を生じ易いところの
外側端部８Ｂが外周側の剥離方向に移動しようとして
も、接続部における補強コード８の外側端部８Ｂのみを
芯金２に装着した押え金具３によってこれを有効に阻止
できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯金および補強コ
ードが埋設された無端ベルト状のゴムクローラに係り、
ゴムクローラ接続部芯金に関する。
ードが埋設された無端ベルト状のゴムクローラに係り、
ゴムクローラ接続部芯金に関する。
【０００２】
【従来の技術】通常、無端ベルト状のゴムクローラの剛
性を高めたり、耐駆動力を高めるために、ゴムクローラ
内に長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金と、該芯金とゴ
ムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋
設されている。一般的に、補強コードはオーバーラップ
する内外側端部により接続されて無端状に構成されて、
無端状のゴムクローラ内に埋設される。そしてこれらの
ゴムクローラは、その内周面に配置された駆動用のスプ
ロケットやその両側に位置する転輪によって駆動あるい
は支持されて走行回転することになるが、ゴムクローラ
がスプロケットに噛合して巻き付く際には、ゴムクロー
ラに埋設された補強コードも直線状から円弧状に移行す
る。１回転毎にこれを繰り返すため、前記補強コードの
オーバーラップする接続部の、特に外側端部が剥離する
傾向を生ずる。このようなオーバーラップする接続部を
有する補強コードの剥離を防止する技術が種々提案され
ている。
性を高めたり、耐駆動力を高めるために、ゴムクローラ
内に長さ方向所定間隔毎に幅方向の芯金と、該芯金とゴ
ムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋
設されている。一般的に、補強コードはオーバーラップ
する内外側端部により接続されて無端状に構成されて、
無端状のゴムクローラ内に埋設される。そしてこれらの
ゴムクローラは、その内周面に配置された駆動用のスプ
ロケットやその両側に位置する転輪によって駆動あるい
は支持されて走行回転することになるが、ゴムクローラ
がスプロケットに噛合して巻き付く際には、ゴムクロー
ラに埋設された補強コードも直線状から円弧状に移行す
る。１回転毎にこれを繰り返すため、前記補強コードの
オーバーラップする接続部の、特に外側端部が剥離する
傾向を生ずる。このようなオーバーラップする接続部を
有する補強コードの剥離を防止する技術が種々提案され
ている。
【０００３】図５〜図７はそれらの補強コードの剥離防
止技術の例であり、図５は実開昭６４−１４５８２号公
報に開示された第１従来例である。無端帯状体２１内の
伸長阻止体（補強コード）２８の重合部間の少なくとも
ラグ２７の側端部に所定角度θ、厚みｔのクサビ状ゴム
層２３を設けたことにより、伸長阻止体２８の車両走行
時における屈曲状態において、クサビ状ゴム層２３内の
剪断応力の発生を防止でき、繰返し屈曲によるゴム疲労
が緩和されて、伸長阻止体２８の重合部間の剥離が防止
されるものである。符号２８Ａは伸長阻止体の内側端
部、２８Ｂは外側端部、２２は芯金、２５はスプロケッ
ト等案内突起を示す。
止技術の例であり、図５は実開昭６４−１４５８２号公
報に開示された第１従来例である。無端帯状体２１内の
伸長阻止体（補強コード）２８の重合部間の少なくとも
ラグ２７の側端部に所定角度θ、厚みｔのクサビ状ゴム
層２３を設けたことにより、伸長阻止体２８の車両走行
時における屈曲状態において、クサビ状ゴム層２３内の
剪断応力の発生を防止でき、繰返し屈曲によるゴム疲労
が緩和されて、伸長阻止体２８の重合部間の剥離が防止
されるものである。符号２８Ａは伸長阻止体の内側端
部、２８Ｂは外側端部、２２は芯金、２５はスプロケッ
ト等案内突起を示す。
【０００４】図６は特開平６−２２７４５２号公報に開
示された第２従来例である。無端状ゴム弾性体３１中に
一定間隔をもって多数の芯金３２が埋設され、かつ、こ
の芯金３２を外囲いする抗張体列（補強コード）３８が
埋設されたゴムクローラの構造であって、芯金３２より
伸びて前記抗張体列３８の一部または全部を外囲いする
外被部３７を備えたものである。符号３４は芯金の翼
部、３５は角部を示す。このような構成により、芯金３
２とコード列である抗張体列３８が物理的に係合してい
て芯金３２が脱落することがない。
示された第２従来例である。無端状ゴム弾性体３１中に
一定間隔をもって多数の芯金３２が埋設され、かつ、こ
の芯金３２を外囲いする抗張体列（補強コード）３８が
埋設されたゴムクローラの構造であって、芯金３２より
伸びて前記抗張体列３８の一部または全部を外囲いする
外被部３７を備えたものである。符号３４は芯金の翼
部、３５は角部を示す。このような構成により、芯金３
２とコード列である抗張体列３８が物理的に係合してい
て芯金３２が脱落することがない。
【０００５】図７は実開平２−１０８６８３号公報に開
示された第３従来例である。クローラ本体４７内の周方
向へ一定間隔毎に芯金４２を埋設し、芯金４２を外巻き
状に取り囲む状態にスチールコード４８を周方向へ引き
揃え、全周を巡らせて両端４８Ａ、４８Ｂを重合して埋
設してなる無端体ゴムクローラにおいて、スチールコー
ド４８が重合する部分の芯金４２を、芯金本体４２と補
助芯金４３との組合せとなし、前記スチールコード４８
を芯金本体４２と補助芯金４３との間に位置させた状態
にて加熱加圧し、未加硫ゴムを加硫させたもので、スチ
ールコード４８の両側でこれら芯金４２と接着して全体
的な結合が強化され、スチールコード４８の重合部の耐
伸長性が増大する。
示された第３従来例である。クローラ本体４７内の周方
向へ一定間隔毎に芯金４２を埋設し、芯金４２を外巻き
状に取り囲む状態にスチールコード４８を周方向へ引き
揃え、全周を巡らせて両端４８Ａ、４８Ｂを重合して埋
設してなる無端体ゴムクローラにおいて、スチールコー
ド４８が重合する部分の芯金４２を、芯金本体４２と補
助芯金４３との組合せとなし、前記スチールコード４８
を芯金本体４２と補助芯金４３との間に位置させた状態
にて加熱加圧し、未加硫ゴムを加硫させたもので、スチ
ールコード４８の両側でこれら芯金４２と接着して全体
的な結合が強化され、スチールコード４８の重合部の耐
伸長性が増大する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
補強コードの接続部を有するゴムクローラにあって、前
記図５に示した第１従来例のものでは、伸長阻止体の外
側端部２８Ｂはクサビ状ゴム層２３の介在による接着の
みによって内側端部２８Ａに結合されているだけであ
り、外側端部２８Ｂの剥離を完全に防止することはでき
なかった。また、前記図６に示した第２従来例のもので
は、芯金３２とコード列である抗張体列３８とを物理的
に係合する一般的な技術が示されているだけで、抗張体
列３８の重合接続部に関する技術ではない。さらに、前
記図７に示した第３従来例のものでは、短冊状の芯金本
体４２と補助芯金４３との間にスチールコード４８を加
硫配置させたものであるため、ゴムクローラ本体４７が
スプロケットに噛合して巻き付く際に、ゴムクローラ本
体４７内に埋設されたスチールコード４８における外側
端部４８Ｂが外周側の剥離方向に移動しようとした場合
に、補助芯金４３のエッジ部によってスチールコード４
８が損傷を受ける虞れがあった。
補強コードの接続部を有するゴムクローラにあって、前
記図５に示した第１従来例のものでは、伸長阻止体の外
側端部２８Ｂはクサビ状ゴム層２３の介在による接着の
みによって内側端部２８Ａに結合されているだけであ
り、外側端部２８Ｂの剥離を完全に防止することはでき
なかった。また、前記図６に示した第２従来例のもので
は、芯金３２とコード列である抗張体列３８とを物理的
に係合する一般的な技術が示されているだけで、抗張体
列３８の重合接続部に関する技術ではない。さらに、前
記図７に示した第３従来例のものでは、短冊状の芯金本
体４２と補助芯金４３との間にスチールコード４８を加
硫配置させたものであるため、ゴムクローラ本体４７が
スプロケットに噛合して巻き付く際に、ゴムクローラ本
体４７内に埋設されたスチールコード４８における外側
端部４８Ｂが外周側の剥離方向に移動しようとした場合
に、補助芯金４３のエッジ部によってスチールコード４
８が損傷を受ける虞れがあった。
【０００７】そこで本発明では、前記従来のゴムクロー
ラ接続部芯金における課題を解決して、補強コードの重
合接続部における外側端部の剥離を確実に防止するとと
もに、補強コードの損傷の虞れのないゴムクローラ接続
部芯金を提供することを目的とするものである。
ラ接続部芯金における課題を解決して、補強コードの重
合接続部における外側端部の剥離を確実に防止するとと
もに、補強コードの損傷の虞れのないゴムクローラ接続
部芯金を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、無端
ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方
向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクロ
ーラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設さ
れ、かつ該補強コードがオーバーラップする内外側端部
により接続されて無端状に構成されたゴムクローラにお
いて、前記接続部における補強コードの外側端部のみを
芯金に装着した押え金具によって固定係止したことを特
徴とするものである。また本発明は、前記押え金具を略
円形断面の棒状体としたことを特徴とするものである。
また本発明は、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、こ
れら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補
強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラッ
プする内外側端部により接続されて無端状に構成された
ゴムクローラにおいて、前記接続部における補強コード
のオーバーラップする内外側端部間を複数の芯金に装着
した略円形断面の棒状体の押え金具によって固定係止し
たことを特徴とするものである。また本発明は、前記押
え金具を、芯金に対してワンタッチにて装着できるクリ
ップ体により構成したことを特徴とするもので、これら
を課題解決のための手段とするものである。
ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間隔毎に幅方
向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金とゴムクロ
ーラの接地面との間に長さ方向に補強コードが埋設さ
れ、かつ該補強コードがオーバーラップする内外側端部
により接続されて無端状に構成されたゴムクローラにお
いて、前記接続部における補強コードの外側端部のみを
芯金に装着した押え金具によって固定係止したことを特
徴とするものである。また本発明は、前記押え金具を略
円形断面の棒状体としたことを特徴とするものである。
また本発明は、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、こ
れら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補
強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラッ
プする内外側端部により接続されて無端状に構成された
ゴムクローラにおいて、前記接続部における補強コード
のオーバーラップする内外側端部間を複数の芯金に装着
した略円形断面の棒状体の押え金具によって固定係止し
たことを特徴とするものである。また本発明は、前記押
え金具を、芯金に対してワンタッチにて装着できるクリ
ップ体により構成したことを特徴とするもので、これら
を課題解決のための手段とするものである。
【０００９】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図１〜図３は、本発明のゴムクローラ接続
部芯金の第１実施の形態を示すもので、図１はゴムクロ
ーラがスプロケットに噛合して巻き付いた状態の側面図
および芯金の斜視図、図２は補強コードのオーバーラッ
プする内外側端部近傍のゴムクローラ側断面図、図３は
芯金に装着された補強コードの外側端部近傍の斜視図で
ある。図１（Ａ）に示すように、本発明のゴムクローラ
接続部芯金は、無端ベルト状のゴムクローラ１内の長さ
方向所定間隔毎に幅方向の芯金２が埋設され、かつこれ
ら各芯金２とゴムクローラ１の接地面との間に長さ方向
に補強コード８が埋設され、かつ該補強コード８がオー
バーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂにより接続されて
無端状に構成されたものにおいて、前記接続部における
補強コード８の外側端部８Ｂのみを芯金２に装着した略
円形断面の棒状体の押え金具３によって固定係止したこ
とを特徴とするものである。
て説明する。図１〜図３は、本発明のゴムクローラ接続
部芯金の第１実施の形態を示すもので、図１はゴムクロ
ーラがスプロケットに噛合して巻き付いた状態の側面図
および芯金の斜視図、図２は補強コードのオーバーラッ
プする内外側端部近傍のゴムクローラ側断面図、図３は
芯金に装着された補強コードの外側端部近傍の斜視図で
ある。図１（Ａ）に示すように、本発明のゴムクローラ
接続部芯金は、無端ベルト状のゴムクローラ１内の長さ
方向所定間隔毎に幅方向の芯金２が埋設され、かつこれ
ら各芯金２とゴムクローラ１の接地面との間に長さ方向
に補強コード８が埋設され、かつ該補強コード８がオー
バーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂにより接続されて
無端状に構成されたものにおいて、前記接続部における
補強コード８の外側端部８Ｂのみを芯金２に装着した略
円形断面の棒状体の押え金具３によって固定係止したこ
とを特徴とするものである。
【００１０】図１（Ｂ）に示すように、芯金２に適宜の
手段、固着あるいは螺子による緊締等により外周側であ
る接地面側に装着される略円形断面の棒状体の押え金具
３はゴムクローラ１内に埋設される補強コード８の配列
に対応して、例えば左右一対の門形に形成される。幅方
向の中央の駆動部の両側の内周面側（図面下側）には左
右一対のスプロケット案内突起５Ｌ、５Ｒが突設され
る。図３に示すように、それぞれの左右の押え金具３
Ｌ、３Ｒは、ゴムクローラの接続部であり、左右の補強
コード８Ｌ、８Ｒがオーバーラップする内外側端部８Ｌ
Ａ、８ＬＢと８ＲＡ、８ＲＢにおける補強コードの外側
端部８ＬＢ、８ＲＢのみを芯金２に装着して固定係止す
るものである。左右の補強コード８Ｌ、８Ｒは、スチー
ルコードや樹脂コードをゴムにて被覆したゴム引きコー
ドとしての厚みを有し、該厚み分だけ押え金具３が芯金
２の表面から隔離されて構成されている。この状態を側
断面図で見たものが図２（Ａ）である。
手段、固着あるいは螺子による緊締等により外周側であ
る接地面側に装着される略円形断面の棒状体の押え金具
３はゴムクローラ１内に埋設される補強コード８の配列
に対応して、例えば左右一対の門形に形成される。幅方
向の中央の駆動部の両側の内周面側（図面下側）には左
右一対のスプロケット案内突起５Ｌ、５Ｒが突設され
る。図３に示すように、それぞれの左右の押え金具３
Ｌ、３Ｒは、ゴムクローラの接続部であり、左右の補強
コード８Ｌ、８Ｒがオーバーラップする内外側端部８Ｌ
Ａ、８ＬＢと８ＲＡ、８ＲＢにおける補強コードの外側
端部８ＬＢ、８ＲＢのみを芯金２に装着して固定係止す
るものである。左右の補強コード８Ｌ、８Ｒは、スチー
ルコードや樹脂コードをゴムにて被覆したゴム引きコー
ドとしての厚みを有し、該厚み分だけ押え金具３が芯金
２の表面から隔離されて構成されている。この状態を側
断面図で見たものが図２（Ａ）である。
【００１１】また、前記接続部における補強コード８の
オーバーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂ間を複数（図
示の例では３か所）の芯金２にそれぞれ装着した略円形
断面の棒状体の押え金具３によって固定係止してもよ
く、この状態を側断面図で見たものが図２（Ｂ）であ
る。図２（Ｂ）のものは、補強コード８の内側端部８Ａ
を略円形断面の棒状体の押え金具３−３によって固定係
止するものと、補強コード８の外側端部８Ｂを略円形断
面の棒状体の押え金具３−１によって固定係止するも
の、およびそれらの間に位置する補強コード８の重合中
間部を略円形断面の棒状体の押え金具３−２によって固
定係止するものとから構成される。
オーバーラップする内外側端部８Ａ、８Ｂ間を複数（図
示の例では３か所）の芯金２にそれぞれ装着した略円形
断面の棒状体の押え金具３によって固定係止してもよ
く、この状態を側断面図で見たものが図２（Ｂ）であ
る。図２（Ｂ）のものは、補強コード８の内側端部８Ａ
を略円形断面の棒状体の押え金具３−３によって固定係
止するものと、補強コード８の外側端部８Ｂを略円形断
面の棒状体の押え金具３−１によって固定係止するも
の、およびそれらの間に位置する補強コード８の重合中
間部を略円形断面の棒状体の押え金具３−２によって固
定係止するものとから構成される。
【００１２】図４は、本発明のゴムクローラ接続部芯金
の第２実施の形態を示すもので、本実施の形態のもの
は、接続部における補強コード８のオーバーラップする
外側端部８Ｂのみ、あるいは内外側端部８Ａ、８Ｂ間を
複数位置にて芯金２にそれぞれ装着される押え金具３
を、芯金２に対してワンタッチにて装着できるクリップ
体により構成したことを特徴とするものである。本実施
の形態における押え金具３は、やや弾力のある棒状体に
よって構成され、その両端部をほぼ直角に曲折して係合
突起３Ａとし、芯金２の両端部に刻設した係合溝４にワ
ンタッチにて装着するものである。好ましくは、芯金２
の中央駆動部の両側に位置して左右一対の係止孔６、６
を穿設ないし刻設し、れらの係止孔６に対応して押え金
具３に突設された一対の係合棒３Ｂ、３Ｂを係合させる
とよい。これによって、前述の左右一対の補強コード８
Ｌ、８Ｒを幅方向に整合させて固定することができる。
の第２実施の形態を示すもので、本実施の形態のもの
は、接続部における補強コード８のオーバーラップする
外側端部８Ｂのみ、あるいは内外側端部８Ａ、８Ｂ間を
複数位置にて芯金２にそれぞれ装着される押え金具３
を、芯金２に対してワンタッチにて装着できるクリップ
体により構成したことを特徴とするものである。本実施
の形態における押え金具３は、やや弾力のある棒状体に
よって構成され、その両端部をほぼ直角に曲折して係合
突起３Ａとし、芯金２の両端部に刻設した係合溝４にワ
ンタッチにて装着するものである。好ましくは、芯金２
の中央駆動部の両側に位置して左右一対の係止孔６、６
を穿設ないし刻設し、れらの係止孔６に対応して押え金
具３に突設された一対の係合棒３Ｂ、３Ｂを係合させる
とよい。これによって、前述の左右一対の補強コード８
Ｌ、８Ｒを幅方向に整合させて固定することができる。
【００１３】以上、本発明の実施の形態について詳述し
たが、本発明の趣旨の範囲内で、ゴムクローラの接地ラ
グ等を含む形状および材質、補強コードの撚り形式等の
種類、材質およびゴム引き等の形式、スプロケット等の
案内突起を含む芯金の形状および材質、スプロケットに
よるゴムクローラの駆動形態、押え金具の断面形状（円
形や楕円あるいは隅取りされた形状等）を含む形状、材
質、芯金への押え金具等の装着形態、ゴムクローラへの
芯金の埋設形態等については適宜採用できるものであ
る。
たが、本発明の趣旨の範囲内で、ゴムクローラの接地ラ
グ等を含む形状および材質、補強コードの撚り形式等の
種類、材質およびゴム引き等の形式、スプロケット等の
案内突起を含む芯金の形状および材質、スプロケットに
よるゴムクローラの駆動形態、押え金具の断面形状（円
形や楕円あるいは隅取りされた形状等）を含む形状、材
質、芯金への押え金具等の装着形態、ゴムクローラへの
芯金の埋設形態等については適宜採用できるものであ
る。
【００１４】
【発明の効果】以上、詳細に述べたように、本発明によ
れば、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間
隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金
とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コード
が埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内
外側端部により接続されて無端状に構成されたゴムクロ
ーラにおいて、前記接続部における補強コードの外側端
部のみを芯金に装着した押え金具によって固定係止した
ことにより、ゴムクローラがスプロケットに噛合して巻
き付く際に、ゴムクローラ内に埋設された補強コードに
おける最も剥離現象を生じ易いところの外側端部が外周
側の剥離方向に移動しようとしても、接続部における補
強コードの外側端部のみを芯金に装着した略円形断面の
棒状体の押え金具によってこれを有効に阻止できる上
に、前記押え金具を略円形断面の棒状体とした場合は、
剥離しようとする挙動を生じる外側端部における補強コ
ードの表面を損傷させることがない。
れば、無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方向所定間
隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、これら芯金
とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補強コード
が埋設され、かつ該補強コードがオーバーラップする内
外側端部により接続されて無端状に構成されたゴムクロ
ーラにおいて、前記接続部における補強コードの外側端
部のみを芯金に装着した押え金具によって固定係止した
ことにより、ゴムクローラがスプロケットに噛合して巻
き付く際に、ゴムクローラ内に埋設された補強コードに
おける最も剥離現象を生じ易いところの外側端部が外周
側の剥離方向に移動しようとしても、接続部における補
強コードの外側端部のみを芯金に装着した略円形断面の
棒状体の押え金具によってこれを有効に阻止できる上
に、前記押え金具を略円形断面の棒状体とした場合は、
剥離しようとする挙動を生じる外側端部における補強コ
ードの表面を損傷させることがない。
【００１５】また、前記接続部における補強コードのオ
ーバーラップする内外側端部間を複数の芯金に装着した
略円形断面の棒状体の押え金具によって固定係止したも
のでは、ゴムクローラがスプロケットに噛合して巻き付
く際に、ゴムクローラ内に埋設された補強コードにおけ
る最も剥離現象を生じ易いところの外側端部は勿論のこ
と、補強コードのオーバーラップする内外側端部間の重
合接続部全体の剥離現象を効果的に阻止することが可能
になる。さらに、前記押え金具を、芯金に対してワンタ
ッチにて装着できるクリップ体により構成したことによ
って、押え金具の構成が簡素化されるとともに、芯金に
対する押え金具の装着作業も容易となる。このように本
発明によれば、補強コードの重合接続部における外側端
部の剥離を確実に防止するとともに、補強コードの損傷
の虞れのないゴムクローラ接続部芯金が提供される。
ーバーラップする内外側端部間を複数の芯金に装着した
略円形断面の棒状体の押え金具によって固定係止したも
のでは、ゴムクローラがスプロケットに噛合して巻き付
く際に、ゴムクローラ内に埋設された補強コードにおけ
る最も剥離現象を生じ易いところの外側端部は勿論のこ
と、補強コードのオーバーラップする内外側端部間の重
合接続部全体の剥離現象を効果的に阻止することが可能
になる。さらに、前記押え金具を、芯金に対してワンタ
ッチにて装着できるクリップ体により構成したことによ
って、押え金具の構成が簡素化されるとともに、芯金に
対する押え金具の装着作業も容易となる。このように本
発明によれば、補強コードの重合接続部における外側端
部の剥離を確実に防止するとともに、補強コードの損傷
の虞れのないゴムクローラ接続部芯金が提供される。
【図１】本発明のゴムクローラ接続部芯金の第１実施の
形態を示すもので、ゴムクローラのスプロケットへの噛
合巻付き状態の側面図および芯金の斜視図である。
形態を示すもので、ゴムクローラのスプロケットへの噛
合巻付き状態の側面図および芯金の斜視図である。
【図２】本発明のゴムクローラ接続部芯金の第１実施の
形態を示すもので、補強コードのオーバーラップする内
外側端部近傍の２つの例のゴムクローラ側断面図であ
る。
形態を示すもので、補強コードのオーバーラップする内
外側端部近傍の２つの例のゴムクローラ側断面図であ
る。
【図３】本発明のゴムクローラ接続部芯金の第１実施の
形態を示すもので、芯金に装着された補強コードの外側
端部近傍の斜視図である。
形態を示すもので、芯金に装着された補強コードの外側
端部近傍の斜視図である。
【図４】本発明のゴムクローラ接続部芯金の第２実施の
形態を示すもので、芯金の斜視図である。
形態を示すもので、芯金の斜視図である。
【図５】ゴムクローラ接続部の第１従来例の要部側断面
図である。
図である。
【図６】ゴムクローラ芯金の第２従来例の要部横断面図
である。
である。
【図７】ゴムクローラ接続部の第３従来例の要部の一部
露出斜視図である。
露出斜視図である。
１ ゴムクローラ ２ 芯金 ３ 押え金具 ３Ａ 係合突起 ３Ｂ 係合棒 ３Ｌ 左押え金具 ３Ｒ 右押え金具 ４ 係合溝 ５ スプロケット案内突起 ５Ｌ 左スプロケット案内突起 ５Ｒ 右スプロケット案内突起 ６ 係止孔 ７ 接地ラグ ８ 補強コード ８Ａ 内側端部 ８Ｂ 外側端部 ８Ｌ 左補強コード ８Ｒ 右補強コード ９ スプロケット
Claims (4)
- 【請求項１】 無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、こ
れら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補
強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラッ
プする内外側端部により接続されて無端状に構成された
ゴムクローラにおいて、前記接続部における補強コード
の外側端部のみを芯金に装着した押え金具によって固定
係止したことを特徴とするゴムクローラ接続部芯金。 - 【請求項２】 前記押え金具を略円形断面の棒状体とし
たことを特徴とする請求項１に記載のゴムクローラ接続
部芯金。 - 【請求項３】 無端ベルト状のゴムクローラ内の長さ方
向所定間隔毎に幅方向の芯金が埋設されるとともに、こ
れら芯金とゴムクローラの接地面との間に長さ方向に補
強コードが埋設され、かつ該補強コードがオーバーラッ
プする内外側端部により接続されて無端状に構成された
ゴムクローラにおいて、前記接続部における補強コード
のオーバーラップする内外側端部間を複数の芯金に装着
した略円形断面の棒状体の押え金具によって固定係止し
たことを特徴とするゴムクローラ接続部芯金。 - 【請求項４】 前記押え金具を、芯金に対してワンタッ
チにて装着できるクリップ体により構成したことを特徴
とする請求項１ないし３のいずれかに記載のゴムクロー
ラ接続部芯金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10341231A JP2000168644A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ゴムクローラ接続部芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10341231A JP2000168644A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ゴムクローラ接続部芯金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000168644A true JP2000168644A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18344405
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10341231A Pending JP2000168644A (ja) | 1998-12-01 | 1998-12-01 | ゴムクローラ接続部芯金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000168644A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7883160B2 (en) * | 2007-05-01 | 2011-02-08 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Elastic crawler and elastic crawler manufacturing method |
| KR101972586B1 (ko) * | 2017-12-04 | 2019-04-29 | 주식회사 디엠 | 고무크롤러구조 |
-
1998
- 1998-12-01 JP JP10341231A patent/JP2000168644A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7883160B2 (en) * | 2007-05-01 | 2011-02-08 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Elastic crawler and elastic crawler manufacturing method |
| KR101972586B1 (ko) * | 2017-12-04 | 2019-04-29 | 주식회사 디엠 | 고무크롤러구조 |
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