JP2000165980A - マイクロホン装置及び指向性制御装置 - Google Patents

マイクロホン装置及び指向性制御装置

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JP2000165980A
JP2000165980A JP10338949A JP33894998A JP2000165980A JP 2000165980 A JP2000165980 A JP 2000165980A JP 10338949 A JP10338949 A JP 10338949A JP 33894998 A JP33894998 A JP 33894998A JP 2000165980 A JP2000165980 A JP 2000165980A
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JP
Japan
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microphone
directivity
microphone unit
unit
characteristic
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JP10338949A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Okabe
恭尚 岡部
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロホン装置の指向性制御装置に関し、
簡単な構成により水平方向360度の任意な方向に同一
感度の単一指向特性を得るようにする。 【解決手段】 双指向性のマイクロホンユニット20,
21の指向性軸が互いに直交するように上下方向に配置
し、その中段に無指向性のマイクロホンユニット22を
配置すると共に、マイクロホンユニット20,21から
出力される信号を乗算器26,27にてCOSθ,SI
Nθを乗算し、これら乗算された信号とマイクロホンユ
ニット22から直接供給される信号とを加算器28にお
いて加算して、所望水平角度θ方向に単一指向性を得る
ように構成した指向性制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等に
よる撮像時の集音にあたって、指向性マイクの方向を電
気的処理によって任意の方向へ制御するマイクロホンの
指向性制御装置等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロホンの指向性を制御する装置と
して、複数の無指向性マイクロホンを平面上に配置し、
一次から高次の双指向性及びそれらの合成指向特性を得
て、これら得られた特性に目標とする角度方向に応じた
定数を乗算し、狭指向性の合成特性を得るようにしたマ
イクロホン装置の提案がある(特開平6−269082
号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な装置を実現するにあたっては、最低でも6個以上の無
指向性マイクロホンを平面上に配置しなければならない
と共に、それらの指向性の合成にあたっても相当複雑な
処理をしなければならないという問題があった。また、
マイクロホン間の物理的な距離により、それぞれのマイ
クロホンの合成指向特性の中心が異なることにより、水
平方向360度に亘って同じ合成指向性を得ることが難
しいという問題もあった。
【0004】そこで、本願発明は、より簡略化構成のマ
イクロホン装置と、これから得られた信号を工夫した信
号処理により、水平方向360度に亘って均一な合成指
向特性が得られる指向性制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するために、以下の1)及び2)の手段より成るも
のである。即ち、
【0006】1)双指向性マイクを有する第1のマイク
ロホンユニットの指向性軸と第2のマイクロホンユニッ
トの指向性軸とを互いに直交させると共に、これら第1
及び第2のマイクロホンユニットと無指向性マイクロホ
ンユニットとを上下方向に重ねて配置し、前記各ユニッ
トの中心が上下方向において略一致するように配置した
ことを特徴とするマイクロホン装置。
【0007】1)請求項1記載のマイクロホン装置によ
って集音された信号を処理する指向性制御装置であっ
て、第1のマイクロホンユニットの指向性軸を基準と
し、この基準とした指向性軸に対する水平方向の目標回
転角度をθとしたとき、前記第1のマイクロホンユニッ
トによって集音された信号にCOSθを乗算すると共
に、第2のマイクロホユニットによって集音された信号
にSINθを乗算し、これら乗算された2つの信号と第
3のマイクロホンユニットによって集音された信号とを
加算して単一指向性を得るようにしたことを特徴とする
指向性制御装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、好ましい実施例により説明する。まず、本願発明の
基本的原理につき説明する。図1は、その原理を説明す
るためのマイクロホンの指向性特性を示した模式図であ
る。同図において、M1は双指向性マイクロホンで、0
度及び180度方向に対向して表される2つの円は、こ
のマイクロホンユニットが形成する双指向特性10を示
したものである。
【0009】また、同様に、M2もマイクロホンで、前
記マイクロホンM1の指向性軸X上に対し、指向性軸Y
が直交するように配置された双指向性のマイクロホンユ
ニットであり、同様に90度及び270度方向に対向し
て表される2つの円はこれらのが形成する双指向特性1
1を示したものである。
【0010】ここで、マイクロホンM1とマイクロホン
M2との一次双指向特性を同一レベルとし、指向性軸X
を基準とし、その指向性軸Xを原点とした角度をφとす
ると、双指向性特性10はCOSφで表され、その指向
性軸Xに直交するマイクロホンM2の指向特性11はS
INφで表される。
【0011】そして、これらの直交する双指向特性1
0,11を互いに加算すると、指向性軸Xと指向性軸Y
との中間角度位置、即ち、指向性軸Xに対して45度の
方向に、感度は異なるが45度及び225度方向に対向
して2つの円で表される一次の双指向特性12が得られ
る。
【0012】また、ここで、指向性軸Xに対して、目標
とする双指向特性への角度をθとすると、双指向特性1
0の出力にCOSθを、双指向特性11の出力にSIN
θをそれぞれ乗算し、更にそれらを加算したときの合成
特性は、 COSθ×COSφ+SINθ×SINφ で表される。φ=θのときその感度は1となり、図2の
双指向特性13で表されるような水平方向360度全周
に亘って同一感度の合成一次双指向特性が得られる。
【0013】また、次に、図3に示すように、双指向特
性13に同一感度の無指向性のマイクロホンM3を指向
性軸X及び指向性軸Yの直交点上に配置し、そのマイク
ホンM3の特性である無指向特性15を加算した場合の
合成特性は、 1+COSθ×COSφ+SINθ×SINφ で表され、略ハート型形状の指向特性14となり、目標
角度θの方向に制御された同一感度の単一指向特性が得
られることになる。
【0014】本発明のマイクロホン装置及び指向性制御
装置は、上述した考え方に基づいて実現されたものであ
り、図4はその一実施例に係るマイクロホン装置の概略
構成図であり、図5はそのマイクロホン装置の出力に基
づいて指向性を制御する指向性制御装置の一実施例を示
す概略ブロック図である。
【0015】まず、図4において、例えば、最下段位置
に双指向性のマイクロホンM1から成るマイクロホンユ
ニット21が配置され、その上段部に無指向性のマイク
ロホンM3から成るマイクロホンユニット22が配置さ
れる。更に、その上段側に双指向性のマイクロホンM2
から成るマイクロホンユニット20がそれぞれ配置され
る。
【0016】また、この時、各マイクロホンユニットの
上下方向に対する配置は、各ユニットの中心が例えば垂
線Zを通るように配置された構成とするのが望ましい。
これは、前述の基本原理においても、各ユニットの中心
点を同一にすることを前提としており、そのようにした
方がより理論に沿った特性が得られるからである。即
ち、水平方向全周に亘って理想的な同一感度の合成単一
指向特性が得られるからである。この中心点のズレによ
る影響は、入力される音波の波長の長さとの比によって
影響され、例えば、10kHzの音波の波長は約3.4
cmであり、無視しがたいものとなる。
【0017】そして、上記のように構成する各マイクロ
ホンユニットは、例えば、周知の取り付け法により、ビ
デオカメラの本体部に取り付けたり、或いは、各ユニッ
トを一つの筐体内に納めて別体にして使用したりするこ
とが可能である。
【0018】次に、図5に示すブロック図を参照して、
前述のマイクロホン装置から得られた信号の指向特性
を、所望角度方向に制御する装置につき説明する。同図
において、指向性制御装置は、各ユニットから出力され
る出力信号を入力するため入力端子23,24,25
と、図示しない記憶手段のテーブルに予め用意されてい
るCOSθやSINθの係数を乗算するための乗算器2
6,27と、これら乗算器の出力信号を加算するための
加算器28と、その出力信号を出力するための出力端子
29とから概略構成されている。
【0019】まず、目標とする指向性の角度が図3に示
すようなθの角度方向であるような場合には、例えば、
図示しない操作手段により予め対応するCOSθ及びS
INθを選んでおく。
【0020】そして、双指向性特性のマイクロホンユニ
ット20及びマイクロホンユニット21から出力された
信号は、乗算器26及び乗算器27にそれぞれ供給さ
れ、これに、前記の予め選択されたCOSθやSINθ
が供給されて乗算処理されることになる。
【0021】次に、これら乗算器26,27で処理され
た信号は、次段の加算器28に供給され、無指向性のマ
イクロホンユニット22から入来する信号と加算され
る。その結果、出力端子29からは、図3に示されるよ
うな単一指向性特性14が得られることになる。
【0022】このように目標とする角度方向の指向特性
が得たい場合には、操作手段等により目標とする角度に
対応した係数を選ぶことにより、水平方向360度任意
の角度方向に亘って同一レベルの指向特性が得られるこ
とになる。
【0023】以上説明したように、本実施例のマイクロ
ホン装置によれば、一対の双指向特性のマイクロホンか
ら成るマイクロホンユニットを互いに直交配置すると共
に、無指向性のマイクロホンユニットを上下方向に重ね
た構成とすることにより、後段部に設けられる指向性制
御装置の処理に適した信号を提供することが可能とな
る。
【0024】また、特に、各マイクロホンユニットの中
心を垂線上にそろえるように配置することにより、より
理想的な指向特性を得るのに適した信号を生成すること
ができる。
【0025】また、本実施例の指向性制御装置によれ
ば、上記マイクロホン装置から得られた出力信号に基づ
いて、水平方向360度の任意の角度方向に亘って同一
レベルの単一指向特性が得られる。
【0026】なお、上記実施例のマイクロホン装置及び
指向特性制御装置は、これらの後段部に用意されるテー
プ等の記録媒体への記録処理系の前段側に直結して用意
しても良く、また、マイクロホン装置と指向特性制御装
置とをそれぞれ別体の装置として用意しても良い。
【0027】例えば、VTR一体型のテレビカメラにお
いて採用する場合、マイクロホン装置だけを記録処理系
の前段側に用意し、各マイクロホンユニットから出力さ
れる信号をユニット毎に別チャンネルとして記録してお
き、その後の編集時等にこれら別チャンネル信号を再生
して、別体に用意した指向特性制御装置に入力して処理
するようにしても良い。
【0028】また、上記実施例のマイクロホン装置にお
いて、各マイクロホンユニットの上下方向への積み重ね
順序は、図4に示す順序に限らず、どのような順序でも
良い。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載のマイクロホン装置によれ
ば、極めて簡単な構成により指向性を制御するのに適し
た信号を生成することが可能となる。また、請求項2記
載の指向特性制御装置によれば、水平方向360度の任
意の角度方向に同一レベルの単一指向特性が得られる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するためのマイクロホンの
指向特性を示した模式図である。
【図2】本発明の原理を説明するためのマイクロホンの
指向特性を示した模式図である。
【図3】本発明の双指向性のマイクロホンと無指向性の
マイクロホンとの特性を合成したときの模式図である。
【図4】本発明の一実施例に係るマイクロホン装置の概
略構成図である。
【図5】本発明の一実施例に係る指向性制御装置の概略
ブロック図である。
【符号の説明】
10,11,12,13 双指向特性 14 単一指向特性 15 無指向特性 20,21,22 マイクロホンユニット 23,24,25 入力端子 26,27 乗算器 28 加算器 29 出力端子 M1,M2,M3 マイクロホン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双指向性マイクを有する第1のマイクロホ
    ンユニットの指向性軸と第2のマイクロホンユニットの
    指向性軸とを互いに直交させると共に、これら第1及び
    第2のマイクロホンユニットと無指向性マイクロホンユ
    ニットとを上下方向に重ねて配置し、前記各ユニットの
    中心が上下方向において略一致するように配置したこと
    を特徴とするマイクロホン装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のマイクロホン装置によって
    集音された信号を処理する指向性制御装置であって、 第1のマイクロホンユニットの指向性軸を基準とし、こ
    の基準とした指向性軸に対する水平方向の目標回転角度
    をθとしたとき、 前記第1のマイクロホンユニットによって集音された信
    号にCOSθを乗算すると共に、第2のマイクロホユニ
    ットによって集音された信号にSINθを乗算し、これ
    ら乗算された2つの信号と第3のマイクロホンユニット
    によって集音された信号とを加算して単一指向性を得る
    ようにしたことを特徴とする指向性制御装置。
JP10338949A 1998-11-30 1998-11-30 マイクロホン装置及び指向性制御装置 Pending JP2000165980A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009021657A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Yamaha Corp 放収音装置、および放収音システム
CN105959872A (zh) * 2016-04-21 2016-09-21 歌尔股份有限公司 智能机器人和用于智能机器人的声源方向辨别方法
JP2017028603A (ja) * 2015-07-27 2017-02-02 株式会社オーディオテクニカ マイクロホン及びマイクロホン装置

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