JP2000165593A - スキャナ装置 - Google Patents

スキャナ装置

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JP2000165593A
JP2000165593A JP10335941A JP33594198A JP2000165593A JP 2000165593 A JP2000165593 A JP 2000165593A JP 10335941 A JP10335941 A JP 10335941A JP 33594198 A JP33594198 A JP 33594198A JP 2000165593 A JP2000165593 A JP 2000165593A
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Kayo Okamoto
佳世 岡本
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のユーザのそれぞれの原稿についての画像
読取処理を一度に行う場合に、装置の大型化や切換制御
の煩雑化を招くことなく、ユーザ毎に原稿の排出方向を
切り換える。 【構成】図外のスタートキーの操作を待ってカウンタC
の計数値を“1”にする(s2,s3)。このカウンタ
Cは、図外のメモリの所定のメモリエリアに割り当てら
れており、排紙トレイ3上における原稿の排出位置を特
定する値を計数する。画像読取ユニット5が原稿の特定
の位置から読み取ったユーザコードが変化したか否かを
判別し(s10)、ユーザコードが変化した場合には、
カウンタCの計数値を現在の計数値に応じて変更する
(s11〜s13)。カウンタCの計数値に応じてソレ
ノイド32,33を選択的に駆動する(s16〜s1
9)、カウンタCの計数値が“1”である場合にはソレ
ノイド32,33のいずれも駆動しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のユーザの原稿
のそれぞれから画像データを読み取り、画像データの読
取処理後の原稿を排紙部に排出するスキャナ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ等のユーザ端末
における画像処理の対象となる画像データを原稿から読
み取るスキャナ装置は、例えば、複数のユーザ装置とと
もにネットワークを構成するスキャナ装置のように、複
数のユーザに共用される場合があり、複数のユーザの原
稿が原稿トレイに一度に載置される場合がある。このよ
うな場合、画像データの読取処理を終了した全ての原稿
を同一の排紙状態で排紙部に排出すると、複数のユーザ
の原稿が排紙部に一体的に積層され、複数のユーザのそ
れぞれに原稿を振り分ける作業が煩雑になる問題があ
る。
【0003】このような問題を解決できる可能性のある
技術として、特開平10−59601号公報には、排出
紙の排出方向に直交する方向の2か所に設けた2個の排
紙ローラのそれぞれに個別のクラッチを介して回転を供
給するようにし、2個のクラッチのそれぞれについて断
続時間を個別に制御することにより、使用者毎に排出紙
の排出方向を互いに異なる方向に切り換えるようにした
構成が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−59601号公報に開示された従来の構成では、
予め定められた順序にしたがって、又は、ホストコンピ
ュータからの指示にしたがって、排出処理毎に排出紙の
排出方向を切り換えるようにしているため、1度の排出
処理において複数の使用者に係る排出紙を排出する際
に、使用者毎に排出方向を切り換えることができない。
したがって、スキャナ装置において、複数のユーザに係
る原稿が一度に原稿トレイに載置されて画像読取処理が
開始された場合に、画像読取処理を終了した原稿をユー
ザ毎に異なる排出方向に排出することができない問題が
ある。
【0005】また、上記従来の構成では、排出方向に直
交する方向の2か所に配置された排出ローラのそれぞれ
に個別に回転を供給する2個のクラッチを備え、2個の
クラッチの断続時間を個別に制御する必要があり、比較
的大型の部品であるクラッチの設置数が増加することに
よって装置の大型化を招来するとともに、排出方向の切
換制御が煩雑化する問題がある。
【0006】この発明の目的は、原稿の特定の位置から
読み取ったユーザコードに基づいて原稿の排出方向を切
り換えることにより、複数のユーザのそれぞれの原稿に
ついての画像読取処理を一度に行う場合にもユーザ毎に
原稿の排出方向を切り換えることができるとともに、原
稿の排出方向を切り換えるための機構を簡単な構成及び
制御によって実現できるようにし、装置の大型化や切換
制御の煩雑化を防止できるスキャナ装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、画像データを読み取った後の原稿を排紙搬送手段を
介して排紙部に排出するスキャナ装置において、排紙搬
送手段が排紙部における原稿の排紙方向を選択的に変更
する排紙方向変更機構を備え、原稿の特定の位置から読
み取ったユーザコード毎に排紙搬送手段による原稿の排
紙方向を選択的に切り換える排紙制御部を設けたことを
特徴とする。
【0008】請求項1に記載した発明においては、原稿
の特定の位置からユーザコードを読み取り、読み取った
ユーザコードに基づいて排紙方向変更機構を介して原稿
の排紙方向が選択的に切り換えられる。したがって、複
数のユーザのそれぞれの原稿についての画像読取処理を
一度に行う場合に、ユーザ毎に原稿の排出方向が切り換
わる。
【0009】請求項2に記載した発明は、前記排紙搬送
手段が原稿を挟持する一対のローラによって構成され、
排紙方向変更機構が一対のローラの軸方向の少なくとも
2か所における当接圧力の比率を変更する機構であるこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2に記載した発明においては、原稿
を挟持する一対のローラの軸方向の少なくとも2か所に
おける当接圧力の比率を変えることによって原稿の排紙
方向が切り換えられる。したがって、個別に断続制御さ
れる2個のクラッチを配置する場合に比較して小型かつ
安価な部品を用いて容易な制御で確実に排紙方向が切り
換わる。
【0011】請求項3に記載した発明は、前記排紙制御
部が、直前に読み取ったユーザコードと異なるユーザコ
ードを原稿から読み取ったとき、又は、直前に読み取っ
たユーザコードと異なるユーザコードを表記した原稿を
排紙したときに排紙搬送手段における原稿の排紙方向を
切り換えることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載した発明においては、複数
枚の原稿について画像読取処理を連続して行う際に、直
前に読み取ったユーザコードと異なるユーザコードを原
稿から読み取ったとき、又は、その原稿を排出したとき
に原稿の排出方向が切り換えられる。したがって、複数
のユーザのそれぞれについての複数枚の原稿について画
像読取処理を連続して行う際に、各ユーザが複数枚の原
稿のうちの1枚目の原稿にのみユーザコードを表記して
おくことにより、原稿トレイに積層してセットされた複
数枚の原稿の上側又は下側のいずれから画像読取処理が
行われるかに拘らず、ユーザ毎に排紙方向を切り換えて
原稿が排出される。
【0013】請求項4に記載した発明は、複数のユーザ
端末とともにネットワークを構成するスキャナ装置であ
って、前記ユーザコードと複数のユーザ端末のそれぞれ
との関係を記憶する記憶部、及び、原稿の特定の位置か
ら読み取ったユーザコードに対応するユーザ端末に対し
て原稿から読み取った画像データを送信するデータ送信
部を含むことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載した発明においては、原稿
の特定の位置から読み取ったユーザコードに基づいて、
読み取った画像データを送信すべきユーザ端末が決定さ
れる。したがって、原稿の排出方向の切換処理、及び、
画像データの送信処理の両方が、単一のユーザコードに
基づいて実行される。
【0015】請求項5に記載した発明は、前記データ送
信部が、原稿から読み取った画像データのうち、ユーザ
コードを除くデータを対応するユーザ端末に送信するこ
とを特徴とする。
【0016】請求項5に記載した発明においては、原稿
から読み取った画像データからユーザコードのデータを
除去したデータが対応するユーザ端末に送信される。し
たがって、原稿の所有者を特定するためのみに原稿の特
定の位置に表記されたユーザコードが原稿の画像データ
としてユーザ端末に送信されることがない。
【0017】
【実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係るスキ
ャナ装置を含むネットワークシステムの構成を示す図で
ある。スキャナ装置1は、一方の側面に原稿トレイ2を
装着し、他方の側面に排紙トレイ3を装着している。こ
のスキャナ装置1の内部には、原稿トレイ2に載置され
た原稿を1枚ずつ給送する給送ローラ4、原稿の画像を
読み取る画像読取ユニット5、及び、画像読取処理を終
了した原稿を排紙トレイ3上に排出する排紙ローラ6を
備えている。即ち、スキャナ装置1は、原稿トレイ2か
ら画像読取ユニット5を経由して排紙トレイ3に至る間
に、原稿を1枚ずつ搬送する。
【0018】画像読取ユニット5は、例えば、原稿の画
像面を露光する光源、及び、光源から照射された光の原
稿の画像面における反射光を受光する光電変換素子(C
CD)を含む。また、スキャナ装置1は、原稿トレイ2
上における原稿の有無を検出する原稿セットセンサ7、
及び、原稿の後端が画像読取ユニット5を通過したこと
を検出する読取終了センサ8を備えている。さらに、ス
キャナ装置1は、画像読取ユニット5において原稿から
読み取られた画像データを処理するデータ処理部9を備
えている。
【0019】スキャナ装置1は、ネットワーク10に含
まれるパーソナルコンピュータ11に接続されている。
パーソナルコンピュータ11は、ネットワーク10に含
まれる他のパーソナルコンピュータ12a,12b,・
・・と同様にこの発明のユーザ端末であるとともに、ス
キャナ装置1を制御するサーバとして機能する。したが
って、スキャナ装置1において読み取られた原稿の画像
データは、データ処理部9において処理された後、パー
ソナルコンピュータ11を経由してパーソナルコンピュ
ータ12a,12b,・・・に送信される。したがっ
て、パーソナルコンピュータ11に接続されたスキャナ
装置1がネットワーク10内の他のパーソナルコンピュ
ータ12a,12b,・・・によって共用される。
【0020】なお、スキャナ装置1をネットワーク10
のネットワークケーブルに直接接続し、ネットワーク1
0内のパーソナルコンピュータ11,12a,12b,
・・・のそれぞれがスキャナ装置1から送信された画像
データを直接受信するようにしてもよい。
【0021】図2は、上記スキャナ装置の内部の構成を
示す図である。スキャナ装置1の内部には、画像読取ユ
ニット5とシェーディング板26との間を経由する原稿
搬送路27が上下のガイド板28a,28bの間に形成
されている。この原稿搬送路27において原稿搬送方向
における画像読取ユニット5の上流側には、下側の駆動
ローラ21aと上側の従動ローラ21bとからなる搬送
ローラ21が配置されている。下側の駆動ローラ21a
は、図外の伝達機構から回転力の供給を受けて回転す
る。上側の従動ローラ21bは、駆動ローラ21aの回
転にともなって回転する。
【0022】シェーディング板26は、画像読取ユニッ
ト5に対向する上面を白色に着色されており、原稿搬送
路中に原稿が搬送されていない状態で画像読取ユニット
5によってシェーディング板26の上面を読み取った際
の濃度データに基づいて画像濃度の基準値を補正する。
原稿搬送路27において原稿搬送方向における画像読取
ユニット5の下流側には読取終了センサ8が露出してい
る。この読取終了センサ8は、前述の通り原稿搬送路2
7内を搬送中の原稿に対する画像読取処理が終了したこ
とを検出する。具体的には、読取終了センサ8は、画像
読取ユニット5の下流側において原稿の有無を検出す
る。
【0023】図3は、上記スキャナ装置の排紙ローラの
構成を示す図である。排紙ローラ6は、上下一対のロー
ラによって構成されており、下側の駆動ローラ6aの回
転軸に図外の駆動機構を介して回転力が供給される。こ
の駆動ローラ6aに対して上側の従動ローラ6bが当接
し、従動ローラ6bは駆動ローラ6aの回転にともなっ
て回転する。駆動ローラ6a及び従動ローラ6bの回転
軸の両端部には、スプリング31が設けられている。こ
のスプリング31の弾性力により、駆動ローラ6aと従
動ローラ6bとが、例えば、340±10g程度の所定
のニップ圧で当接する。従動ローラ6bが所定のニップ
圧で当接している状態で駆動ローラ6aに回転力を供給
することにより、駆動ローラ6aと従動ローラ6bとの
間に挟持された原稿が排紙トレイ3方向に搬送される。
【0024】従動ローラ6bの回転軸の両端には、ソレ
ノイド32,33のアクチュエータ32a,33aが係
止されている。ソレノイド32又はソレノイド33を駆
動すると、アクチュエータ32a又はアクチュエータ3
3aが上方に移動し、従動ローラ6bの回転軸のいずれ
か一方の端部をスプリング31の弾性力に抗して上方に
引き上げる。これによって、駆動ローラ6aと従動ロー
ラ6bとの間のニップ圧が搬送ローラ6の軸方向のいず
れか一端側において解除される。この状態で駆動ローラ
6aに回転力を供給すると、駆動ローラ6aと従動ロー
ラ6bとの間に導かれた原稿は、搬送方向に直交する方
向におけるいずれか一方の端部において駆動ローラ6a
及び従動ローラ6bの回転による搬送力が作用せず、排
紙ローラ6を通過した原稿の搬送方向が一方側に偏向す
る。
【0025】したがって、ソレノイド32,33を駆動
しない状態では排紙トレイ3において図4に示す中央の
位置P1に原稿が排出され、ソレノイド32のみを駆動
した状態では排紙トレイ3において図4に示す一方側の
位置P2に原稿が排出され、ソレノイド33のみを駆動
した状態では排紙トレイ3において図4に示す他方側の
位置P3に原稿が排出され、ソレノイド32,33の駆
動状態に応じて原稿の排紙方向が3方向に切り換わる。
【0026】排紙トレイ3に対する原稿の排出方向を偏
向させる際にソレノイド32又は33を駆動するタイミ
ングの一例を図5に示す。例えば、読取終了センサ8の
位置を原稿の後端が通過して読取終了センサ8が原稿を
検出しなくなった際の原稿検出信号の立ち下がりのタイ
ミングから原稿の後端が排紙ローラ6を通過するまでの
時間t1においてソレノイド32又は33を駆動する。
【0027】図6は、上記スキャナ装置が有するデータ
処理部の構成を示すブロック図である。スキャナ装置1
のデータ処理部9は、ROM及びRAMを備えたCPU
によって構成されており、コードデータ記憶部91、コ
ードデータ照合部92、読取データ記憶部93及びイン
タフェース94を含む。
【0028】コードデータ記憶部91は、少なくとも原
稿の画像面に表記されることのあるユーザコード、及
び、必要に応じて各ユーザコードとネットワーク10に
含まれるパーソナルコンピュータ11,12a,12
b,・・・のそれぞれの識別コードとの関係を記憶す
る。コードデータ照合部92は、画像読取ユニット5が
原稿の特定の領域から読み取ったユーザコードの入力を
受け、入力されたユーザコードをコードデータ記憶部9
1に記憶されているユーザコードと照合する。読取デー
タ記憶部93は、画像読取ユニット5が原稿から読み取
った画像データを記憶する。
【0029】インタフェース94は、サーバPC11と
の間でデータの入出力を行う。即ち、データ処理部91
は、読取データ記憶部93に記憶している画像データを
インタフェース94を介してサーバPC11に出力する
一方、サーバPC11からのユーザコードの入力を受け
付け、入力されたユーザコードをコードデータ記憶部9
1に格納する。
【0030】図7は、上記データ処理装置に含まれるコ
ードデータ記憶部の記憶内容を示す図である。コードデ
ータ記憶部91が記憶するユーザコードは、ネットワー
ク10に含まれるサーバPC11及びネットワークPC
12a,12b,・・・を使用するユーザのそれぞれに
予め設定され、一例として図8に示すように、原稿の特
定の領域A1〜A3に表記されることのあるデータであ
り、例えば、文字、数字、記号又はこれらの組合せによ
って構成される。このユーザコードは、サーバPC11
及びネットワークPC12a,12b,・・・のそれぞ
れにおいてユーザが入力し、ユーザコードの登録処理時
にサーバPC11からインタフェース94を介してコー
ドデータ記憶部91に格納される。
【0031】また、コードデータ記憶部91が記憶する
サーバPC11及びネットワークPC12a,12b,
・・・のそれぞれの識別コードは、サーバPC11及び
ネットワークPC12a,12b,・・・のそれぞれを
特定するために予め割り当てられたネットワークアドレ
ス等のデータであり、ネットワーク10内においてサー
バPC11及びネットワークPC12a,12b,・・
・間で送受信されるデータに添付され、データの送信元
及びデータの送信先を特定する。この識別コードは、ユ
ーザコードの登録処理時にサーバPC11から送信され
るユーザコードにも添付されており、データ処理部9は
ユーザコードの登録処理時に受信したユーザコードとこ
れに添付されている識別コードとを、互いに関連付けて
コードデータ記憶部91に格納する。
【0032】なお、スキャナ装置1が操作部を有する場
合、この操作部において各ユーザによるユーザコード及
び識別コードの入力操作を受け付け、操作部の操作によ
って入力されたユーザコード及び識別コードを互いに関
連付けてコードデータ記憶部91に格納するようにして
もよい。
【0033】また、サーバPC11及びネットワークP
C12a,12b,・・・のそれぞれについて、操作を
許可された単一のユーザが個別に設定されている場合に
は、ユーザコードと識別コードとを同一のものとするこ
とができる。
【0034】さらに、コードデータ記憶部91に記憶さ
れているユーザコードと識別コードとの関係は、サーバ
PC11から入力される指示データ、又は、スキャナ装
置1の操作部における指示操作によって削除及び変更が
可能である。
【0035】図9は、上記スキャナ装置の制御部の処理
手順の一例を示すフローチャートである。スキャナ装置
1の制御部は、原稿トレイ2に原稿がセットされて原稿
セットセンサ7がオンすると(s1)、図外のスタート
キーの操作を待ってカウンタCの計数値を“1”にする
(s2,s3)。このカウンタCは、図外のメモリの所
定のメモリエリアに割り当てられており、排紙トレイ3
上における原稿の排出位置を特定する値を計数する。こ
の後、制御部は、原稿を1枚ずつ給送して(s4)、画
像読取ユニット5による画像データの読取を開始し(s
5)、画像読取ユニット5が原稿から読み取った画像デ
ータをデータ処理部9の読取データ記憶部93に記憶す
る(s6)。
【0036】制御部は、データ処理部9のコードデータ
照合部92において画像データにユーザコードが含まれ
ているか否かの判別を行い(s7)、原稿の特定の位置
に表記されたユーザコードを読み取った場合にはコード
データ照合部92においてユーザコードの照合を行い
(s8)、コードデータ記憶部91の記憶内容に基づい
てユーザコードに対応する識別コードを特定し、特定し
た識別コードを図外のメモリの所定のメモリエリアに格
納する(s9)。
【0037】また、制御部は原稿から読み取ったユーザ
コードが変化したか否かを判別し(s10)、ユーザコ
ードが変化した場合には、カウンタCの計数値を現在の
計数値に応じて変更する。具体的には、カウンタCの現
在の計数値が“3”である場合には計数値を“1”に戻
し(s11→s12)、カウンタCの現在の計数値が
“3”でない場合には計数値をインクリメントする(s
11→s13)。
【0038】この後、原稿の後端が読取終了センサ8を
通過し、読取終了センサ8がオフすると、読取データ記
憶部93が記憶している画像データを読み出し、この画
像データに所定のメモリエリアが格納している識別コー
ドを添付して送信する(s14,s15)。この時、画
像データからユーザコードの画像を削除するようにして
もよい。
【0039】これとともに、制御部は、カウンタCの計
数値に応じてソレノイド32,33を選択的に駆動す
る。具体的には、カウンタCの計数値が“2”である場
合にはソレノイド32を駆動し(s16→s18)、カ
ウンタCの計数値が“3”である場合にはソレノイド3
3を駆動し(s17→s19)、カウンタCの計数値が
“1”である場合にはソレノイド32,33のいずれも
駆動しない。制御部は、上記s4〜s19の処理を、原
稿トレイ2にセットされた原稿の全てについて連続して
実行する(s20→s4)。
【0040】以上の処理により、複数のユーザのそれぞ
れの単一又は複数枚の原稿が原稿トレイ2上に一度にセ
ットされて画像読取処理が開始された場合に、各原稿に
表記されているユーザコードに基づいて、各原稿の画像
データがサーバPC11及びネットワークPC12a,
12b,・・・のうち、原稿を所有するユーザに対応し
たPCに送信されるとともに、各ユーザのそれぞれの原
稿が互いに異なる排紙位置に排出される。
【0041】例えば、4人のユーザUa〜Udのそれぞ
れの原稿Da〜Ddが原稿トレイ2に一度にセットされ
た場合を考えると、原稿DaについてはカウンタCの計
数値が“1”であってソレノイド32,33が駆動され
ていない状態で排紙トレイ3上の排出位置P1に排出さ
れ、原稿DbについてはカウンタCの計数値が“2”で
あってソレノイド32のみが駆動された状態で排紙トレ
イ3上の排出位置P2に排出され、原稿Dcについては
カウンタCの計数値が“3”であってソレノイド33の
みが駆動された状態で排紙トレイ3上の排出位置P3に
排出され、原稿DdについてはカウンタCの計数値が
“1”であってソレノイド32,33が駆動されていな
い状態で排紙トレイ3上の排出位置P1に排出される。
【0042】このようにして、複数のユーザのそれぞれ
が所有する原稿を一度に原稿トレイ2にセットして画像
読取処理を開始した場合にも、複数のユーザのそれぞれ
が所有する原稿のそれぞれが互いに分離した位置に排出
されるため、全ての原稿についての画像読取処理が終了
した後に、排紙トレイ3上に排出された原稿を複数のユ
ーザのそれぞれが極めて容易に受け取ることができる。
【0043】また、ネットワーク10内に配置された複
数のPCのいずれかを画像データの送信先として特定す
るためのユーザコードを用いて原稿の排出位置が選択的
に変更されるため、原稿の排出位置を変更するためのみ
に別途データを原稿に表記する必要がなく、画像データ
の送信先を特定するデータと原稿の排出位置を選択する
ためのデータとのそれぞれについて個別に読取処理や照
合処理を行う必要もない。
【0044】なお、ユーザコードが表記されていない原
稿については、s8〜s13の処理が行われないため、
直前に原稿から読み取られたユーザコードに対して決定
された排出位置に排出される。したがって、各ユーザの
それぞれが所有する原稿群のそれぞれのうち、少なくと
も最初に給送される原稿にのみユーザコードを表記して
おくことにより、複数のユーザのそれぞれが所有する原
稿群のそれぞれを互いに分離した位置に排出することが
できる。
【0045】この場合に、画像面を上向きにして積層載
置された原稿のうち、最上部に位置する原稿から順に給
送する構造であればユーザコードが表記された原稿を排
出する際に排出位置を切り換え、最下部に位置する原稿
から順に給送する構造であればユーザコードが表記され
た原稿を排出した後に排出位置を切り換える。
【0046】また、設定されている排出位置数以下の複
数のユーザが所有する原稿を1度に原稿トレイ2にセッ
トして画像読取処理を実行する場合に、ユーザコード毎
にカウンタCの計数値を記憶することにより、全ての原
稿にユーザコードが表記されていることを条件として、
これらの原稿が順不同で積層された状態で原稿トレイ2
上にセットされた場合にも、複数枚の原稿をユーザ毎に
互いに異なる排出位置に排出することができる。
【0047】さらに、排紙ローラ6の軸方向の2か所に
おけるニップ圧に差異を与えておく時間、又は、差異を
与えるタイミングが変化すれば、この間に排紙ローラ6
を通過する原稿の排出方向も変化する。したがって、排
紙ローラ6の軸方向の両端部に配置したソレノイド3
2,33のそれぞれの駆動時間又は駆動タイミングを選
択的に変化させることにより、より多くの排出位置に原
稿を振り分けて排出することができる。また、1個のソ
レノイドを排紙ローラ6の軸方向のいずれか一方の端部
にのみ配置するとともに、そのソレノイドの駆動時間又
は駆動タイミングを選択的に変化させることによって
も、原稿を3か所以上の排出位置に振り分けて排出する
ことができ、この構成によって部品点数を削減すること
ができる。
【0048】また、排紙ローラ6の軸方向の2か所にお
けるニップ圧に差異を与えておく時間が一定であって
も、排出ローラ6を構成する駆動ローラ6aと従動ロー
ラ6bとの軸方向における当接位置が変化することによ
って排紙ローラ6を通過した原稿の排出方向が変化す
る。したがって、一定時間にわたって排紙ローラ6の軸
方向の2か所におけるニップ圧に差異を与えるととも
に、駆動ローラ6aと従動ローラ6bとの軸方向におけ
る当接位置を変化させることによっても、原稿を3か所
以上の排出位置に振り分けて排出することができる。
【0049】さらに、排紙ローラ6の従動ローラ6bを
軸方向について、例えば、4分割程度の複数に分割して
構成し、分割部分のそれぞれにおいて駆動ローラ6aと
の当接圧力を選択的に解除する機構を備えることによ
り、排紙ローラ6を通過した原稿の排出方向をさらに決
め細かく変更することができる。この場合に、図10に
示すように、従動ローラ6bの複数の分割部分のうちの
一部の分割部分61a,62aを原稿搬送面において傾
斜させておくようにしてもよい。この構成における従動
ローラ6bの各分割部分の圧力解除用ソレノイドの駆動
タイミングの一例を図11に示す。図11に示す例で
は、原稿の排出方向は図10に示す矢印L方向に偏向す
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、原稿
の特定の位置からユーザコードを読み取り、読み取った
ユーザコードに基づいて排紙方向変更機構を介して原稿
の排紙方向を選択的に切り換えることにより、複数のユ
ーザのそれぞれの原稿についての画像読取処理を一度に
行う場合に、ユーザ毎に原稿の排出方向を切り換えるこ
とができ、画像読取処理の終了後に排出された原稿を各
ユーザが極めて容易に受け取ることができる。
【0051】請求項2に記載した発明によれば、原稿を
挟持する一対のローラの軸方向の少なくとも2か所にお
ける当接圧力の比率を変えて原稿の排紙方向を切り換え
ることにより、個別に断続制御される2個のクラッチを
配置する場合に比較して小型かつ安価な部品を用いて容
易な制御で確実に排紙方向を切り換えることができ、装
置の大型化及び制御処理の複雑化を防止することができ
る。
【0052】請求項3に記載した発明によれば、複数枚
の原稿について画像読取処理を連続して行う際に、直前
に読み取ったユーザコードと異なるユーザコードを原稿
から読み取ったとき、又は、その原稿を排出したときに
原稿の排出方向を切り換えることにより、各ユーザにつ
いての複数枚の原稿のうちの少なくとも1枚目の原稿に
のみユーザコードが表記されていることを条件として、
原稿トレイに積層してセットされた複数枚の原稿の上側
又は下側のいずれから画像読取処理が行われるかに拘ら
ず、ユーザ毎に排紙方向を切り換えて原稿を排出するこ
とができる。
【0053】請求項4に記載した発明によれば、原稿の
特定の位置から読み取ったユーザコードに基づいて、読
み取った画像データを送信すべきユーザ端末を決定する
ことにより、原稿の排出方向の切換処理、及び、画像デ
ータの送信処理の両方を、単一のユーザコードに基づい
て実行することができ、処理を簡略化することができ
る。
【0054】請求項5に記載した発明によれば、原稿か
ら読み取った画像データからユーザコードのデータを除
去したデータを対応するユーザ端末に送信することによ
り、原稿の所有者を特定するためのみに原稿の特定の位
置に表記されたユーザコードが原稿の画像データとして
ユーザ端末に送信されることがなく、各ユーザ端末にお
ける画像データの処理を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るスキャナ装置を含む
ネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】上記スキャナ装置の内部の構成を示す図であ
る。
【図3】上記スキャナ装置の排紙ローラの構成を示す図
である。
【図4】上記スキャナ装置の排紙トレイにおける原稿の
排出位置を示す平面図である。
【図5】上記スキャナ装置の排紙ローラに配置されたソ
レノイドの駆動タイミングを示す図である。
【図6】上記スキャナ装置が有するデータ処理部の構成
を示すブロック図である。
【図7】上記データ処理装置に含まれるコードデータ記
憶部の記憶内容を示す図である。
【図8】上記スキャナ装置の画像読取処理の対象となる
原稿におけるユーザコードの表記状態を示す図である。
【図9】上記スキャナ装置の制御部の処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図10】この発明の別の実施形態に係るスキャナ装置
の排紙ローラの構成を示す平面図である。
【図11】上記スキャナ装置の排紙ローラに配置された
ソレノイドの駆動タイミングの一例を示す図である。
【符号の説明】
1−スキャナ装置 2−原稿トレイ 3−排紙トレイ 4−給送ローラ 5−画像読取ユニット 6−排紙ローラ 6a−駆動ローラ 6b−従動ローラ 7−原稿セットセンサ 8−読取終了センサ 9−データ処理部 10−ネットワーク 11−サーバPC 12a,12b−ネットワークPC 31−スプリング 32,33−ソレノイド 32a,32b−アクチュエータ 91−コードデータ記憶部 92−コードデータ照合部 93−読取データ記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H076 AA04 AA58 BA33 BA36 BA45 BA48 BA65 BB07 3F049 DA12 DA19 DB04 LA07 LB02 5C062 AB02 AB32 AB35 AB42 AB46 AD03 AD06 AF12 BA01 5C072 AA01 BA01 BA02 EA05 NA01 UA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データを読み取った後の原稿を排紙搬
    送手段を介して排紙部に排出するスキャナ装置におい
    て、 排紙搬送手段が排紙部における原稿の排紙方向を選択的
    に変更する排紙方向変更機構を備え、原稿の特定の位置
    から読み取ったユーザコード毎に排紙搬送手段による原
    稿の排紙方向を選択的に切り換える排紙制御部を設けた
    ことを特徴とするスキャナ装置。
  2. 【請求項2】前記排紙搬送手段が原稿を挟持する一対の
    ローラによって構成され、排紙方向変更機構が一対のロ
    ーラの軸方向の少なくとも2か所における当接圧力の比
    率を変更する機構である請求項1に記載のスキャナ装
    置。
  3. 【請求項3】前記排紙制御部が、直前に読み取ったユー
    ザコードと異なるユーザコードを原稿から読み取ったと
    き、又は、直前に読み取ったユーザコードと異なるユー
    ザコードを表記した原稿を排紙したときに排紙搬送手段
    における原稿の排紙方向を切り換える請求項1又は2に
    記載のスキャナ装置。
  4. 【請求項4】複数のユーザ端末とともにネットワークを
    構成するスキャナ装置であって、前記ユーザコードと複
    数のユーザ端末のそれぞれとの関係を記憶する記憶部、
    及び、原稿の特定の位置から読み取ったユーザコードに
    対応するユーザ端末に対して原稿から読み取った画像デ
    ータを送信するデータ送信部を含む請求項1〜3のいず
    れかに記載のスキャナ装置。
  5. 【請求項5】前記データ送信部が、原稿から読み取った
    画像データのうち、ユーザコードを除くデータを対応す
    るユーザ端末に送信する請求項4に記載のスキャナ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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