JP2000164465A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP2000164465A
JP2000164465A JP10353956A JP35395698A JP2000164465A JP 2000164465 A JP2000164465 A JP 2000164465A JP 10353956 A JP10353956 A JP 10353956A JP 35395698 A JP35395698 A JP 35395698A JP 2000164465 A JP2000164465 A JP 2000164465A
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electronic component
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electrolytic capacitor
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Yoichi Shida
洋一 志田
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Nippon Chemi Con Corp
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Nippon Chemi Con Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品本体に対する固定部材の位置決めを
簡易なものとする。 【解決手段】 外周面に係止用凹部58が形成された電
子部品本体50と、その外周面に取り付けられる固定部
材19よりなる電子部品10であり、固定部材19は、
絶縁性の材料より構成される第一の部材20と第二の部
材30よりなる。第一の部材は電子部品本体の係止用凹
部に嵌合する突起部24と、電子部品本体の中心方向に
可撓な突片25を有する。第二の部材は本体部31の内
周面に収納空間Bが漸次幅狭となるテーパ33が形成さ
れる。この固定部材の取付けは、まず電子部品本体の係
止用凹部に第一の部材の突起部が嵌合して、第一の部材
が位置決めされるとともに仮固定され、さらに第一の部
材の上に第二の部材が取付ける。この際、第二の部材の
テーパが第一の部材の突片を電子部品本体を押しつけ、
この作用により固定部材が電子部品本体に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電解コンデンサ
等の電子部品本体に、シャーシ等に取り付けるための固
定部材を取り付けた電子部品の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサのような電子部品は、大
型のものとなるとその重量も大きなものとなり、電子部
品の外部端子をプリント基板等に半田付けするだけでは
電子部品自体の重量を支えるために十分な接続強度を得
ることができないため、電子部品本体に金属製や樹脂製
の固定部材を取付け、その固定部材をシャーシや基板に
螺子止めする等の方法により、シャーシや基板等に固定
することが広く行われている。
【0003】このうち金属製の固定部材は、図4に示す
ようにようなもので、電子部品40に取り付けられてい
る固定部材41は帯状の金属板が電子部品本体を締め付
けるように環状に形成されており、その金属帯の端部4
2同士を当接させて、それらが螺子45により係止され
ている。また金属帯には適宜取付け用の足43が設けら
れており、取付け用の足43は直角に折り曲げられて、
取り付けられる基板やシャーシに当接する構造となって
いる。そして、この取付け用の足43に螺子穴44を形
成しておき、この螺子穴に螺子を挿入し、基板やシャー
シ等に螺子止めして固定することがなされている。
【0004】このような固定部材を用いた電子部品のう
ちでも電解コンデンサは、複数の電解コンデンサがシャ
ーシに取付けられるとともに、電気的に直列あるいは並
列に接続され、いわゆるコンデンサバンクとして使用さ
れる機会が多い。そして、このコンデンサバンクに使用
されるシャーシとしては金属製のシャーシが用いられる
場合がある。ところで、電解コンデンサは最高で600
V程度の電圧が印加されて使用される場合があるが、電
解コンデンサの外部を被覆している樹脂製の外装スリー
ブはこのような高電圧に対して十分な耐圧を有するほど
厚いものではない。電解コンデンサは、その内部にある
陰極箔が電解液を介して金属製の外装ケースと導通する
状態となっているが、前述のように外装ケースを被覆し
ている外装スリーブの耐圧が十分なものではないため
に、外装ケースと金属製の固定部材との間で短絡を起こ
し、さらに電解コンデンサが取り付けられたシャーシを
介して導通してしまう場合があった。
【0005】以上のような問題は金属製の固定部材を使
用しているために発生する問題であるが、この問題を解
決するために、例えば特開平5−283267号公報に
記載されているような構造の固定部材が提案されてい
る。
【0006】ここで提案されている固定部材は、絶縁樹
脂からなる第一及び第二の取付け具を組合わせてなる取
付け具であって、第一取付け具は上部にU時状に切り欠
け部を設けられているともに、厚さ方向を上端に行く程
薄くなるテーパー状に形成されている。また、第一取付
け具のほぼ中央部の周囲にはツバが設けられている。第
二取付け具は、第一取付け部の上部を締め付けるために
第一取付け部に取付けられる。また、この第二取付け具
は、上部の内壁が厚さ方向に下方に向かうに従って薄く
なるテーパー状になっている。以上のような構成の第一
取付け具と第二取付け具が組み合わされて、第一取付け
具の上部が電子部品を締め付けるようにして電子部品に
固定部材が一体化されるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この様な電解コンデン
サをコンデンサバンクとして利用するには、固定部材に
よってシャーシに取り付けられるとともに、電解コンデ
ンサの外部端子同士が電気的に連結されることが必要で
ある。そのため、固定部材によってシャーシに取り付け
られた際に電解コンデンサの位置決めがなされることに
なるが、その際に、電解コンデンサ本体に対する固定部
材の取付け位置が揃っていないと、電解コンデンサの外
部端子の高さが不揃いとなってしまう。従って、電子部
品本体に対して、固定部材の取付け位置を一定のものと
しておくことが望ましいと言える。しかし 前述のよう
な構成の電子部品では、電子部品と取付け具の固定は、
第一取付け具の先端が電子部品を締め付けることにより
行われているが、その取付け具の電子部品に対する固定
位置については特に問題とされていない。そのため、上
述のように固定部材を電解コンデンサの本体に取り付け
て、一体化する工程においては、第一取付け具を電解コ
ンデンサの側面の一定の位置に保ちながら、第二取付け
具を組み合わせるという作業になるが、その作業の途中
で第一の部材の位置がずれてしまうことが多く、固定部
材を電解コンデンサの一定の位置に取り付ける作業は困
難なものとなっていた。
【0008】そこで、この発明では、電解コンデンサ等
の電子部品本体に、シャーシ等に取り付けるための固定
部材を取り付けた電子部品において、電子部品本体に対
する固定部材の位置決めを容易に行えるとともに、固定
部材の電子部品本体への取付け作業が簡易となる電子部
品を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、電
子部品として次のような構造を採用した。すなわち、外
周面に係止用凹部が形成された電子部品本体と、該電子
部品本体の外周面に取り付けられる固定部材よりなる電
子部品であって、前記固定部材は絶縁性の材料より構成
され、前記電子部品本体の係止用凹部に嵌合する突起部
と、電子部品の中心方向に可撓な突片を有する第一の部
材と、前記第一の部材の外側に取り付け可能となる収納
空間を有する本体部の内周面に、前記収納空間の幅が漸
次幅狭となるテーパを有する第二の部材よりなり、前記
電子部品の係止用凹部に前記第一の部材の突起部を嵌合
して位置決めした第一の部材の外側に第二の部材を取り
付け、第二の部材に形成したテーパが前記第一の部材の
突片を電子部品本体に押しつけることによって、前記固
定部材が電子部品を固定したものである。このような構
成の電子部品では、電子部品本体に形成した係止用凹部
に第一の部材の突起部が嵌合することにより、第一の部
材と電子部品本体の位置決めが容易になされる。また、
第一の部材に第二の部材を被覆する工程においても、電
子部品本体の係止用凹部に第一の部材の突起部が嵌合し
ていることにより、第一の部材が電子部品本体の所定位
置(嵌合位置)で仮固定され、その位置から容易に移動
することがないために、第二の部材の取付け工程におけ
る作業効率が向上する。さらに、外装ケースの係止用凹
部の形成位置を変更するだけで、固定部材の位置を任意
に変更することができるために、種々のニーズに対し迅
速な対応が可能となる。
【0010】また、この発明は第一の部材および第二の
部材を係止手段により係止して、第一の部材と第二の部
材の離脱を防止したことを特徴とする。このように、第
一の部材と第二の部材を係止することにより第一の部材
と第二の部材が離脱することがなくなるとともに、固定
部材が電子部品本体を締め付けて、固定部材が電子部品
本体と固定された状態を長く維持することができる。
【0011】また、この発明は第一の部材および第二の
部材のそれぞれ貫通孔を有する鍔部が形成されるととも
に、第一の部材と第二の部材を嵌合した際に当接したそ
れぞれの鍔部の貫通孔に係止部材を挿入することにより
第一の部材と第二の部材を係止したことを特徴とする。
第一の部材と第二の部材を固定するのに第一の部材と第
二の部材のそれぞれに鍔部を形成するとともに、鍔部に
形成した貫通孔に係止部材を挿入することによって行え
るようにしたことにより、第一の部材と第二の部材の固
定作業と同時にシャーシ等へ固定することも可能とな
る。
【0012】さらに、この発明は、前述の第一の部材の
突起部を、第一の部材の突片に形成したことを特徴とす
る。第一の部材の突起部を、第一の部材の突片に形成し
たことにより、電子部品本体の係止用凹部に第一の部材
の突起部が嵌合した状態で、突起部の形成された突片が
第二の部材のテーパで押し込まれるとともに、第二の部
材の本体部の内側面によって第一の部材の突片の外周が
覆われ、電子部品の中心からの放射方向(外部方向)へ
の可撓が規制される状態となるので、突起部が係止用凹
部から外れる危険性は殆どなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について説
明する。なお、この発明の実施の形態の中では、電子部
品として、電解コンデンサを用いて説明を行う。
【0014】図1はこの発明の電子部品10を示す図面
であり、この図の中で符号50は電解コンデンサ(電子
部品)本体である。その内部構造を図5とともに説明す
ると、陽極箔と陰極箔をセパレータを介在させて巻回し
てなるコンデンサ素子51を、アルミニウム等の金属よ
りなる有底円筒形の外装ケース52に収納したものであ
る。なおコンデンサ素子51の端面からは、それぞれの
電極箔に接続されている電極タブ53が導出されてい
る。
【0015】アルミニウム等の金属よりなる外装ケース
52の開口端部には封口部材である封口板54が収納さ
れる。封口板54は絶縁性の樹脂よりなり、その表裏を
電気的に接続するための外部端子55が埋設されてい
る。外部端子55の外側部分では、その中心部がねじ切
りがなされている。また、封口板54の外側部分となる
面の円周部分はゴム等の弾性部材56が貼り合わされて
いる。そして、封口板54の外部端子55のコンデンサ
内部側の先端部には、コンデンサ素子51から導出した
電極タブ53が接続されている。
【0016】外装ケース52の側面には、予め横溝57
が形成されており、コンデンサ素子51および封口板5
4を外装ケース52に収納した際に、封口板54を支持
し、位置決めする作用を担っている。そして外装ケース
52の開口端部をカーリング加工することによって、封
口板54の弾性部材56に外装ケース52の先端が食い
込むようになり、電解コンデンサの密封を得るととも
に、封口板の外装ケース内での回転や外装ケースからの
脱落を防止している。
【0017】また、外装ケースの側面には、前記の封口
板を支持するための横溝57とは別に、係止用凹部58
としての横溝が形成されている。この係止用凹部58の
形成は、電解コンデンサの開口端部をカーリング加工し
て密封した後でも、封口板を支持するための横溝の加工
と同様の方法、すなわち横溝加工のための加工治具を電
解コンデンサの外装ケースの側面に押し当てて、電解コ
ンデンサ本体を回転させることにより任意の場所に形成
することができる。また、係止用凹部としての横溝は、
封口板を支持するための横溝の形成と同時に形成してお
いたものを用いて、その後に外装ケースの開口端部を封
口してもよい。
【0018】このような電解コンデンサ本体には、絶縁
性の外装スリーブ59が被覆してある。この外装スリー
ブ59は例えば熱収縮性の樹脂でチューブ状に形成され
たものを所定の長さに切断して、外装ケースの外側に被
せ、加熱することにより樹脂を収縮させ、外装ケースに
密着させる等の方法で被覆することができる。
【0019】図1の中で符号19は固定部材であり、固
定部材は第一の部材20と第二の部材30が組み合わさ
ってなる。この第一の部材を図2に示す。第一の部材2
0は絶縁性の樹脂によって形成されたものであり、電解
コンデンサ本体50の外径より僅かに大きい径で収納空
間Aが形成されている円筒状の本体部21と、本体部2
1の側面に取り付けられた鍔部22より構成されてい
る。本体部21の一方の端部は縦方向にスリットが形成
され、スリットによって分断されたそれぞれの片23は
円筒形の電解コンデンサの直径方向(中心方向)に樹脂
の弾性によって可撓な状態となっている。またそれぞれ
の片23の先端には突起部が形成されており、電解コン
デンサ本体50の係止用凹部58に嵌合するようにな
る。第一の部材の本体部21のもう一方の端部にはやは
りスリットが形成されており、スリットによって分断さ
れたそれぞれの突片25は樹脂の弾性によって円筒形の
電解コンデンサの直径方向(中心方向)に可撓な状態と
なっている。またそれぞれの突片25の先端部分は先端
に近づくにつれその厚さが薄くなるようにテーパ26が
形成されている。なお、第一の部材の本体部21の側面
に取り付けられ鍔部22にはそれぞれ貫通孔27が形成
されている。
【0020】第二の部材を図3に示す。第二の部材30
は絶縁性の樹脂によって形成されたもので、第一の部材
の本体部21の外径よりもやや大きな径の収納空間Bを
持つ円筒形の本体部31と、本体部31に取り付けられ
た鍔部32より構成されている。鍔部32は本体部31
の端に取り付けられており、第一の部材に第二の部材を
被せるように嵌め込んだときに、第一の部材の鍔部22
と第二の部材の鍔部32が当接するように構成されてい
る。そして第二の部材の本体部31の内周面には鍔部3
2の反対側に行くにつれて収納空間Bの幅が幅狭となる
ようなテーパ33が形成されている。また第二の部材の
鍔部32にもそれぞれ貫通孔34が形成されている。
【0021】この第一の部材と第二の部材よりなる固定
部材を電解コンデンサ本体に取付ける際には、まず第一
の部材20を電解コンデンサ本体に取り付ける。そし
て、第一の部材の突起部24を電解コンデンサ本体の係
止用凹部58に嵌め込んで、第一の部材の位置決めをす
る。この場合には、突起部24の形成された片23が弾
性により突起部24が係止用凹部58に嵌合する方向に
力が働くので、第一の部材が電解コンデンサ本体に仮固
定されて、電解コンデンサ本体から容易に脱落すること
はない。
【0022】その後に第二の部材30を第一の部材20
の上に被せるように取り付ける。この際、第一の部材2
0の突片25の先端に形成されたテーパ26と第二の部
材の本体部31の内側のテーパ33が当接し、第二の部
材が第一の部材に押し込まれるにつれて、第一の部材の
突片31が撓んで、電解コンデンサ本体10を押しつけ
る。そして、突片31が電解コンデンサ本体10を押し
つけることにより第一の部材20と電解コンデンサ本体
10が相対的に回転しない程度に固定される。この際に
は、第一の部材の鍔部22と第二の部材の鍔部32が当
接したところで、電解コンデンサと第一の部材が完全に
固定するように、テーパの角度や長さを調整しておくこ
とが好ましい。
【0023】第一の部材20と第二の部材30は、それ
ぞれに形成されたテーパによって互いに離脱する方向に
力が働くが、第一の部材20と第二の部材30のそれぞ
れの鍔部22、32に形成した貫通孔をボルト12およ
びナット13等の係止部材によって係止する事により第
一の部材と第二の部材の離脱を防止することができ、同
時に第一の部材の突片が電解コンデンサ本体を押しつけ
る力を維持することができる。
【0024】この電解コンデンサをシャーシ11に固定
する際には、第一の部材と第二の部材を係止部材によっ
て係止するのと同時に行うこともできる。即ち、シャー
シ11にも貫通孔を形成しておき、ボルト12を第二の
部材の貫通孔、第一の部材の貫通孔、シャーシの貫通孔
に挿入して、その反対側をナット13によって、締める
ことにより、固定部材の電子部品への一体化と同時に、
シャーシへの取付けをすることができる。このように第
一の部材と第二の部材を係止する作業と電子部品をシャ
ーシに取り付ける作業を同時に行うと、作業効率が向上
するとともに、第一の部材と第二の部材を係止するため
の貫通孔とは別にシャーシに固定するための専用の貫通
孔等を設ける必要がなく、電解コンデンサ全体の小型化
を図ることができる。
【0025】以上のように構成された電解コンデンサ
は、例えば複数の電解コンデンサを一つのシャーシに固
定して用いるが、シャーシに固定した場合に、固定部材
と電子部品本体との位置関係は電解コンデンサ本体に形
成された係止用凹部が基準となって決定されることにな
る。そこで、電解コンデンサ本体の係止用凹部を位置を
一定としておき、またシャーシでの取付け位置も同じ高
さとしておくことにより、シャーシに取り付けられた電
子部品の位置は一定なものとなり、電解コンデンサの外
部端子の高さも一定のものとすることができる。そのた
め、外部端子同士を電気的に接続する場合にも、外部端
子の接続部材の取付け作業が楽なものとなり、好都合で
ある。
【0026】なお、この実施例の中では、電解コンデン
サ本体に形成された係止用凹部として横溝のものを用い
ているが、本発明はこのような構造に限定されるもので
はなく、複数の係止用凹部が電解コンデンサ本体に形成
されたものでもよい。要は、固定部材がこの係止用凹部
と合致するような突起部を有するものであればよく、係
止用凹部の形状は任意なものである。
【0027】また、この以上の実施例の中では、第一の
部材に形成される突起部については、電子部品本体を押
しつけるための突片とは別の片に設けているが、図6に
示すように電子部品本体を押しつけるための突片25に
突起部24を形成するような構成とすることもできる。
【0028】このように突片25に突起部24を形成し
た場合には、電子部品本体の係止用凹部に第一の部材の
突起部24が嵌合した状態で、突起部の形成された突片
25が第二の部材のテーパで押し込まれるともに、第二
の部材の本体部の内側面によって第一の部材の突片の外
周が覆われ、電子部品の中心からの放射方向(外部方
向)への可撓が規制される状態となるので、突起部が係
止用凹部から外れる危険性は殆どなくなる。さらに、突
片25が第二の部材によって覆われて、外部から保護さ
れた状態となることにより、突片25に外部から過剰な
力が加わって折れてしまうような不都合をも防止しう
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように構成される電子部品は以下
の効果を有する。
【0030】請求項1の発明によれば、電子部品本体に
取り付けられる固定部材の位置が、電子部品本体に形成
された係止用凹部の位置によって決定されるようになる
ために、電子部品本体に形成する係止用凹部の位置を一
定のものとしておくことにより、固定部材と電子部品本
体の相対的な位置も一定のものとすることができる。そ
のために、シャーシに電子部品を取り付けた場合でも、
外部端子の高さを一定とすることができる。また、固定
部材の電子部品に取り付ける工程において、第一の部材
が、電子部品本体に仮固定され、容易に離脱しない状態
となっているために、第二の部材の取付け工程の作業が
簡易なものとなる。さらに、電子部品の係止用凹部は、
電子部品の開口端を封口した後でも、任意の場所に容易
に形成することができるために、様々なニーズに対応し
て電子部品と固定部材との位置関係を簡単に決定するこ
とができる。さらに、固定部材の突片が電子部品本体を
押し付けてるいるために、電子部品本体と固定部材が固
定され、電子部品と固定部材が相対的に回転することも
防止することができる。
【0031】請求項2の発明によれば、固定部材の第一
の部材と第二の部材が係止部材によって係止されること
により、第一の部材と第二の部材が離脱することを防止
することができるとともに、固定部材が電子部品本体を
押し付ける力を維持することができる。従って、電子部
品本体が固定部材と相対的に回転することを確実にかつ
長期間に渡って防止することができる。
【0032】請求項3の発明によれば、第一の部材と第
二の部材の係止を、鍔部に形成し貫通孔に係止部材によ
って止める構成としたことにより、電子部品をシャーシ
に取り付ける工程と同時に行うことができ、取付け作業
の効率が向上して好都合である。
【0033】請求項4の発明によれば、電子部品本体の
係止用凹部に第一の部材の突起部が嵌合した状態で、突
起部の形成された突片が第二の部材のテーパで押し込ま
れるとともに、第二の部材の本体部の内側面によって第
一の部材の突片の外周が覆われ、電子部品の中心からの
放射方向(外部方向)への可撓が規制される状態となる
ので、突起部が係止用凹部から外れる危険性は殆どなく
なる。さらに、突片が第二の部材によって覆われて、外
部から保護された状態となることにより、突片に外部か
ら過剰な力が加わって折れてしまうような不都合をも防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子部品を表す正面図である。
【図2】この発明に用いる固定部材の第一の部材を表す
図で、(a)は上から見た図、(b)は(a)の点線を
切断部とした正面図である。
【図3】この発明に用いる固定部材の第二の部材を表す
図で、(a)は上から見た図、(b)は(a)の点線を
切断部とした正面図である。
【図4】従来の金属製の固定部材を表す図である。
【図5】電解コンデンサの内部構造を示す部分断面図で
ある。
【図6】この発明の別の実施例で用いる第一の部材のを
表す図で、(a)は上から見た図、(b)は(a)の点
線を切断部とした正面図である。
【符号の説明】
10 電子部品 11 シャーシ 12 ボルト(係止部材) 13 ナット(係止部材) 20 第一の部材 21 本体部 22 鍔部 23 片 24 突起部 25 突片 26 テーパ 27 貫通孔 30 第二の部材 31 本体部 32 鍔部 33 テーパ 34 貫通孔 40 電解コンデンサ(電子部品) 41 固定部材 42 端部 43 取付け用足 44 貫通孔 45 螺子 50 電子部品本体(電解コンデンサ本体) 51 コンデンサ素子 52 外装ケース 53 電極タブ 54 封口板 55 外部端子 56 弾性部材 57 横溝 58 係止用凹部 59 外装スリーブ A 収納空間 B 収納空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に係止用凹部が形成された電子部
    品本体と、該電子部品本体の外周面に取り付けられる固
    定部材よりなる電子部品であって、 前記固定部材は絶縁性の材料より構成され、前記電子部
    品本体の係止用凹部に嵌合する突起部と、電子部品の中
    心方向に可撓な突片を有する第一の部材と、 前記第一の部材の外側に取り付け可能となる収納空間を
    有する本体部の内周面に、前記収納空間の幅が漸次幅狭
    となるテーパを形成した第二の部材よりなり、 前記電子部品の係止用凹部に前記第一の部材の突起部を
    嵌合して位置決めされた第一の部材の外側に第二の部材
    を取り付け、第二の部材に形成したテーパが前記第一の
    部材の突片を電子部品本体に押しつけることによって前
    記固定部材を電子部品本体に固定した電子部品。
  2. 【請求項2】 第一の部材および第二の部材とを係止手
    段により係止して第一の部材と第二の部材の離脱を防止
    した請求項1記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 第一の部材のおよび第二の部材にはそれ
    ぞれ貫通孔を有する鍔部を形成するとともに、第一の部
    材の上に第二の部材を取り付けて、当接したそれぞれの
    鍔部の貫通孔に係止部材を挿入して第一の部材と第二の
    部材を係止した請求項2記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 第一の部材の突起部は、突片に形成され
    ている請求項1ないし3記載の電子部品。
JP10353956A 1998-11-27 1998-11-27 電子部品 Pending JP2000164465A (ja)

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