JP6183007B2 - コンデンサモジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のコンデンサを備えるコンデンサモジュールおよびその製造方法に関する。
電気エネルギを駆動や制動に用いる自動車などの機器では、電気エネルギの蓄積にコンデンサが用いられる。コンデンサは急速充放電特性に優れているので、始動や制動の迅速性が求められる自動車などの機器に適している。
搭載機器側の始動や制動に必要な電力に対応するため、コンデンサに大容量化が要請される場合、複数のコンデンサを用いることにより、必要な容量や高圧化が図られる。この場合、複数のコンデンサを集合させたコンデンサモジュールが用いられる。
斯かるコンデンサモジュールでは複数のコンデンサをケース部材で覆うことが知られている(たとえば、特許文献1)。また、コンデンサとケース部材の間に絶縁樹脂を充填し、コンデンサを絶縁するとともにケース部材の内部に強固に固定されたコンデンサモジュールを構成することが知られている(たとえば、特許文献2および特許文献3)。一方で、コンデンサモジュールについては、絶縁化とともに軽量化が要求されているが、絶縁樹脂を充填した場合、固定強度や絶縁性は高まるものの、軽量化を妨げることになる。そこで、絶縁樹脂を充填しないコンデンサモジュールも検討されている(たとえば、特許文献4)。また、複数のコンデンサを搭載するコンデンサモジュールでは、複数のコンデンサを直列接続、並列接続または直並列接続などにより連結し、所望の容量や耐電圧を実現するため、回路パターンを形成した配線基板をコンデンサモジュールに実装している。
特開2008−204988号公報 特開2010−87269号公報 特開2007−14085号公報 特開2005−94942号公報
ところで、このようなコンデンサモジュールに用いられるコンデンサは、コンデンサ素子をアルミニウムで形成された有底筒状の外装ケースに挿入し、外装ケースの開口部に外部端子が一体成型された封口板を配置し、封口カーリング部を形成することによって封口板を固定し、封止している。この封口カーリング部は、カーリング処理された湾曲部である。このような湾曲部を変形させるような力が加わると、封口カーリング部による封口板の封止強度が変化するおそれがある。
コンデンサモジュールでは、ケース部材に複数のコンデンサを装着する。この装着は、ケース部材の収納部に各コンデンサを挿入して行う。この装着時にケース部材に挿入される各コンデンサの外装ケースに応力が加わるおそれがある。この応力が既述の封口カーリング部に作用し、封口カーリング部が押圧され、応力が負荷された状態が続くと、外装ケースの封止強度が劣化し、コンデンサ性能が低下するという課題がある。そこで、ケース部材の収納部の内径をコンデンサの外径より大きく成型して、収納部とコンデンサの間に隙間を形成することが行なわれている。このような構造にすることで、コンデンサを収納部に挿入する時や、コンデンサモジュールへの固定時に、封口カーリング部が収納部と接触することはなく、封口カーリング部への応力の負荷を低減できる。しかしながら、収納部とコンデンサの間に隙間を形成することで、コンデンサのケース部材との固定は、封口板に設けられた外部端子や補助端子とケース部材の接続に頼ることとなる。その場合、コンデンサモジュールの使用時に加わる振動によって、コンデンサの外部端子や補助端子を支点に振動し、補助端子や外部端子に応力が負荷され、接続性や固定性の低下につながることがある。
本発明は、複数のコンデンサの封口カーリング部に対する応力を回避するとともに、固定力を向上することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサモジュールは、複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールであって、前記ケース部材に切欠き部を形成し、前記収納部の内壁部と前記コンデンサとの間に隙間を有し、前記隙間に固定部材を配置し、前記固定部材が前記コンデンサの周囲部を包囲する環状部と、この環状部から前記環状部と交差方向に形成された楔部と、前記環状部に形成されて前記切欠き部に係合する係合部とを備え、前記係合部により前記固定部材を前記ケース部材に係合させる。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサモジュールは、複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールであって、前記ケース部材は、前記コンデンサの端子側を覆う第1のケース部と、前記第1のケース部と連結され、前記コンデンサの底部側を覆う第2のケース部とに分離され、前記収納部の内壁部と前記コンデンサとの間に隙間を有し、前記隙間の前記第1のケース部側に固定部材を配置し、前記固定部材が前記コンデンサの周囲部を包囲する環状部と、この環状部から前記環状部と交差方向に形成された楔部とを備える。
上記コンデンサモジュールにおいて、前記固定部材は、前記環状部の内周面の一部に突出部を形成しており、かつ、前記楔部の内周面と前記突出部の内周面は連結し、同一内周面を形成してもよい。
上記コンデンサモジュールにおいて、前記第2のケース部は、前記第1のケース部と前記コンデンサとの間に挿入される係止部を備えてもよい。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサモジュールの製造方法は、複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールの製造方法であって、前記ケース部材に切欠き部を形成し、前記コンデンサの外装ケースに、前記切欠き部に係合する係合部を備えた固定部材を取り付け、前記固定部材とともに前記コンデンサをケース部材に装着し、前記ケース部材の内壁と前記コンデンサとの間に前記固定部材を配置するとともに、前記係合部を前記切欠き部に係合する。
上記目的を達成するため、本発明のコンデンサモジュールの製造方法は、複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールの製造方法であって、前記ケース部材は、前記コンデンサの端子側を覆う第1のケース部と、前記第1のケース部と連結され、前記コンデンサの底部側を覆う第2のケース部とに分離され、前記コンデンサの外装ケースに固定部材を取り付け、前記固定部材とともに前記コンデンサを前記ケース部材に装着し、前記ケース部材の内壁と前記コンデンサとの間の前記第1のケース部側に前記固定部材を配置する。
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) ケース部材の内壁部とコンデンサとの間に隙間を有するので固定部材、封口カーリング部に対するケース部材からの応力を回避できる。
(2) 封口カーリング部をケース部材からの応力から防護でき、コンデンサの封止強度の劣化を防止でき、コンデンサ性能を維持できる。
(3) ケース部材の収納部とコンデンサとの間の隙間に固定部材を配置するので、コンデンサの振動を抑制し、振動による外部端子や補助端子への負荷を低減でき、接続性・固定力を維持できる。
一実施の形態に係るコンデンサモジュールを示す側面図である。 固定部材の平面および断面を示す図である。 固定部材を備えたコンデンサモジュールを示す断面図である。 図3の IVA部および IVB部を拡大して示す断面図である。 コンデンサモジュールのメインケース、固定部材およびコンデンサの一部を示す斜視図である。 メインケースと固定部材の係合を示す部分断面図である。
図1は、一実施の形態に係るコンデンサモジュールの構成部材を示している。このコンデンサモジュール2には複数のコンデンサ4が含まれる。この実施の形態では、6個のコンデンサ4が用いられているが、その個数は6以下でもよいし6以上であってもよい。各コンデンサ4にはたとえば、電気二重層コンデンサ、電解コンデンサが用いられる。
各コンデンサ4は外装ケース6を備え、この外装ケース6の内部にコンデンサ素子を収納している。外装ケース6はたとえば、アルミニウムで成形されている。この外装ケース6は封口板8で封口されている。この封口板8は絶縁性合成樹脂などの絶縁板で形成され、この封口板8には外部端子として陽極端子と陰極端子、および補助端子が形成されている。陽極端子、陰極端子および補助端子は封口板8の成形の際、インサート成形により封口板8に一体に取り付けられる。陽極端子にはコンデンサ素子の陽極が接続され、陰極端子にはコンデンサ素子の陰極が接続される。補助端子はコンデンサ4と後述するメインケース12−1との固定などに用いられる。この封口板8は外装ケース6の封口カーリング部10によって保持されている。この封口カーリング部10は、外装ケース6の開口縁部を封口板8側に湾曲させ、その端部を封口板8に食い込ませ、外装ケース6を封止している。
これらコンデンサ4を覆うケース部材の一例として、メインケース12−1とボトムケース12−2が含まれる。メインケース12−1は第1のケース部の一例であり、ボトムケース12−2は第2のケース部の一例である。メインケース12−1およびボトムケース12−2はたとえば、熱可塑性合成樹脂の成形体である。
メインケース12−1およびボトムケース12−2にはたとえば、円筒状のコンデンサ4に対応する収納部14が形成されている。各収納部14はコンデンサ4の外装ケース6の形状に対応する円筒形状である。
メインケース12−1の収納部14は天井部を有している。この天井部には、外部端子および補助端子を貫通させる貫通孔が形成されている。貫通孔から貫通させた補助端子に固定ねじをねじ込むことで、各コンデンサ4がメインケース12−1に固定されるとともに、収納部14で覆われる。また、陽極端子と陰極端子についても、メインケース12−1の天井部に設けられた貫通孔から端子を貫通させ、バスバーで電気的に接続する。なお、補助端子を設けず、外部端子のバスバーとの接続をメインケース12−1との固定を兼ねる構造としてもよい。
メインケース12−1の収納部14にはコンデンサ4とともに固定部材16が挿入される。この固定部材16は、メインケース12−1の収納部14の内壁部とコンデンサ4の外装ケース6との間に設置される。ボトムケース12−2の収納部14には複数の係止突部18が形成されている。各係止突部18は、係止部の一例である。各係止突部18はボトムケース12−2の収納部14の内壁面からメインケース12−1側に突出している。
図2のAは、固定部材16の平面形状を示している。図2のBは、図2のAのIIB −IIB 断面を示している。
固定部材16はたとえば、熱可塑性合成樹脂で形成され、柔軟性を備える。この固定部材16は環状部20を備え、この環状部20には複数の楔部22を備えている。環状部20はコンデンサ4の外装ケース6の周囲部を覆い、その周囲部に嵌合可能な内径を備えている。固定部材16の外径は、収納部14の内径より大きく設計されている。楔部22は、環状部20と交差方向の一例として直交方向に環状部20の内側に突出しており、環状部20の外壁面に一致するテーパ面24を備えている。各楔部22は角度θとしてたとえば、60度の角度間隔で形成されている。
環状部20には切欠き部26が形成されている。この切欠き部26で対向する端部には、係合突部28が形成されている。各係合突部28は、環状部20の外周に突出している。
図3は、コンデンサモジュール2の縦断面を示している。このコンデンサモジュール2は、メインケース12−1およびボトムケース12−2によってコンデンサ4が覆われ、メインケース12−1とボトムケース12−2は係合して一つのケース部材を構成している。
コンデンサ4の外周囲には封口カーリング部10を避ける位置に固定部材16が被せられ、コンデンサ4とともにメインケース12−1側に設置されている。メインケース12−1の内壁面にはテーパ面30が形成されている。
メインケース12−1のテーパ面30は、メインケース12−1の開口側、すなわち、メインケース12−1のボトムケース12−2との結合側に向かって内径が漸次大きくなるように形成されている。このテーパ面30と固定部材16のテーパ面24により、固定部材16は収納部14に挿入するにつれて、切欠き部26が狭まり、徐々にコンデンサ4の外周面に向かって収縮し、コンデンサ4を締め付ける。そして、テーパ面30に、固定部材16のテーパ面24が接触し、両者の摩擦により固定部材16がメインケース12−1の内壁面に保持され、収納部14とコンデンサ4との隙間に配置される。固定部材16は、メインケース12−1の開口側に設置され、メインケース12−1の収納部14内のコンデンサ4の封口カーリング部10を避ける位置に設置されている。
固定部材16の楔部22は一定間隔で非連続の状態で環状部20に形成されている。また、固定部材16は、環状部20の内周面の一部が突出部を形成しており、該突出部と楔部22の内周面は連結し、同一内周面を形成している。
固定部材16を収納部14に挿入するにつれ、固定部材16はコンデンサ4に対して収縮するように変化する。この場合、固定部材16はコンデンサ4の外周面全周を均等に押圧するのではなく、楔部22でコンデンサ4の外装ケース6の外周面を部分的に強く押圧して固定できる。また、コンデンサモジュール2が振動した場合においても、強く押圧しているので、収納部14の開口側への移動が抑制され、固定が維持される。
また、楔部22の形状や大きさなど、挿入時の締め付け度合いによっては、さらに部分的に強く押圧できるので、外装ケース6がコンデンサ素子側に変形し、楔部22がコンデンサ4に食い込むように固定され、より強固に固定できる。全周で押圧した場合に比べ、実施の形態の通り、部分的に押圧したほうが、コンデンサ4の外周面は変形しやすく、楔部22がコンデンサ4の外周面に食い込むように固定され、コンデンサ4をコンデンサモジュール2に効果的に固定できる。これは、円筒状のコンデンサ4を側面から押圧する場合、全体を均一に押圧するより、部分的に押圧する方が外装ケース6がコンデンサ素子側に変形しやすくなるからである。
メインケース12−1の収納部14の内壁面とコンデンサ4の外周面との間には隙間32が形成されている。この隙間32内にはコンデンサ4の封口カーリング部10が配置され、この封口カーリング部10に対するメインケース12−1の密着を回避している。一方で、固定部材16の設置により、メインケース12−1の内壁面とコンデンサ4の外周面との間の隙間が埋まる。コンデンサモジュール2が使用環境下の影響で振動した場合であっても、固定部材16によって、収納部14内でのコンデンサ4の振動を防ぐことができる。コンデンサ4の振動を防ぐことで、外部端子や補助端子に加わる負荷が低減できる。また、コンデンサ4のメインケース12−1に対する固定力が向上する。
ボトムケース12−2には筒状の収納部14が備えられている。ボトムケース12−2がコンデンサ4のボトム側に嵌合され、メインケース12−1に結合されると、各コンデンサ4がボトムケース12−2側に収納される。ボトムケース12−2の収納部14にはコンデンサ4が嵌入されており、コンデンサ4はボトムケース12−2に密着している。ボトムケース12−2とコンデンサ4が嵌合することで、コンデンサモジュール2に振動が加わった場合にも、コンデンサ4の振動による負荷を低減でき、コンデンサ4の外部端子や補助端子への負荷を低減できる。
図4のAは、図3のVIA 部を拡大して示している。封口カーリング部10は、コンデンサ4の外装ケース6を封口する封口板8に対し、外装ケース6の開口縁部34をカーリング処理して封口板8の封止部材36に食い込ませた部分である。この封口カーリング部10が外装ケース6とメインケース12−1との間の隙間32に設置されたことにより、封口カーリング部10に対するメインケース12−1側からの応力を回避することができる。つまり、この隙間32に封口カーリング部10が設置されるので、封口カーリング部10とメインケース12−1の内壁との接触を回避でき、メインケース12−1から封口カーリング部10に対する応力を回避できる。なお、メインケース12−1とコンデンサ4との間に固定部材16を配置することで、隙間32を確実に確保でき、封口カーリング部10とメインケース12−1の内壁との接触をより回避できる。
図4のBは、図3のVIB 部を拡大して示している。メインケース12−1側には固定部材16の環状部20および楔部22が配置されている。メインケース12−1の径大部38には、ボトムケース12−2の径小部40が嵌入している。ボトムケース12−2の開口部側から突出している係止突部18がメインケース12−1の内部に嵌入されている。コンデンサモジュール2に過度な振動衝撃が加わった場合に、固定部材16がメインケース12−1の開口側に移動する力を受けても、係止突部18がその移動を阻止し、固定部材16をボトムケース12−2まで移動させることがない。固定部材16が移動してもコンデンサ4から外れないので、メインケース12−1とコンデンサ4の固定を維持できる。
図5は、コンデンサモジュール2のメインケース12−1、固定部材16およびコンデンサ4の一部をメインケース12−1の開口側から示している。
メインケース12−1の隣接する収納部14の壁部には切欠き部42が形成されている。この切欠き部42は、各収納部14間を挿通させた窓部の一例である。この切欠き部42には、メインケース12−1に設置された固定部材16の係合突部28が挿入されて係合している。
図6は、メインケース12−1側に挿入された固定部材16の環状部20の係合突部28とメインケース12−1側の切欠き部42の係合を示している。固定部材16は、係合突部28と切欠き部42との係合により、切欠き部42の範囲内でコンデンサ4の中心軸方向の移動が可能である。また、係合突部28と切欠き部42との係合により、固定部材16の周囲方向の移動が阻止されている。
<一実施の形態の効果>
(1) メインケース12−1とコンデンサ4の間に隙間32が設けられるので、メインケース12−1にコンデンサ4を挿入する際や固定時に、外装ケース6の加締め部であるコンデンサ4の封口カーリング部10がメインケース12−1の内壁による押圧を回避でき、封口カーリング部10に対する負荷を回避できる。このため、コンデンサ4の外装ケース6の密閉性が損なわれることがない。
(2) メインケース12−1とコンデンサ4との間の隙間32に固定部材16が挿入されるので、メインケース12−1側からコンデンサ4に加わる振動を抑制できる。つまり、メインケース12−1には、コンデンサ4の外部端子が固定されるが、この外部端子の固定部を支点とするコンデンサ4の底部側の振動を抑制できる。また、コンデンサ4の外部端子側の接続部への負荷を軽減できる。これにより、外部端子の接続性を維持できる。
(3) メインケース12−1の収納部14とコンデンサ4との間の隙間32に固定部材16を配置するので、収納部14とコンデンサ4との間の隙間を確実に設けることができ、封口カーリング部10に対する負荷をより回避できる。
(4) 固定部材16はメインケース12−1の切欠き部42に係合突部28を係合し、係合位置が特定され、メインケース12−1に固定される。これにより、固定部材16の回転が防止される。
(5) メインケース12−1に固定部材16が挿入される際、固定部材16側の係合突部28と収納部14の切欠き部42の係合がメインケース12−1に対する固定部材16の挿入ガイドとして機能する。これにより、固定部材16の挿入精度および挿入方向が特定され、固定部材16がメインケース12−1の収納部14に傾斜して挿入されるなどの不都合を防止できる。
(6) 固定部材16は、メインケース12−1の切欠き部42に係合突部28が係合しているので、メインケース12−1からの振動を受けても、固定部材16の離脱を防止することができる。
(7) ボトムケース12−2にはメインケース12−1に挿入される係止突部18が形成され、この係止突部18がメインケース12−1とコンデンサ4の間との隙間32に挿入される。この係止突部18により、過度な振動衝撃がコンデンサモジュール2に加わった場合に生じる固定部材16のメインケース12−1の開口側への移動を制御し、メインケース12−1とコンデンサ4の固定を維持できる。
(8) メインケース12−1の収納部14の内壁にはテーパ面30、固定部材16の楔部22にはテーパ面24が備えられ、各テーパ面24、30が接触し、両者の摩擦により固定部材16をメインケース12−1に固定できる。この場合、楔部22がメインケース12−1の内側まで入って固定することができる。
(9) 固定部材16に対しボトムケース12−2側の係止突部18がストッパとして機能し、この係止突部18によってメインケース12−1内の位置決め位置に固定部材16が固定されるので、振動や衝撃が加わっても固定部材16の離脱を防止できる。
(10) 係止突部18のストッパ機能により、メインケース12−1内のコンデンサ4の保持機能が安定化するとともに、コンデンサ4に対するメインケース12−1の振動抑制効果を維持することができる。
(11) 固定部材16は、メインケース12と別体に形成され、収納部14ごとに個別に挿入され、各収納部14に配置される。そのため、コンデンサ4の大きさにばらつきがあり、コンデンサ4と収納部14の内壁面との間の隙間が収納部14ごとに異なっていても、固定部材16を各収納部14に対して振動を抑制する位置まで挿入して配置できる。つまり、コンデンサ4が比較的小さくコンデンサ4と収納部14の内壁面との間に生じた隙間が大きい場合であれば、固定部材16は収納部14の上方まで挿入でき、コンデンサ4の振動が抑制される。また、コンデンサ4が比較的大きくコンデンサ4と収納部14の内壁面との間の隙間が小さい場合であれば、固定部材16は収納部14の開放側に配置されることとなり、同様にコンデンサ4の振動を抑制することができる。このように固定部材16を収納部14ごとに挿入して配置するので、コンデンサ4の大きさが変化しても、固定部材16をその大きさに対応して個別に適切な位置に配置でき、コンデンサ4の大きさに関係なく振動抑制を図ることができる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態では、固定部材16は環状部20の内周面に形成した突出部と、楔部22の内周面が連結し、同一内周面を形成していたが、これに限らない。楔部22の内周面が環状部20の内周面から突出しておらず、環状部20の内周面と楔部22の内周面が同一内周面を有していてもよい。収納部14に挿入した際、楔部22が収納部14のテーパ面30によってコンデンサ4の外装ケース6に押し付けられ、部分的に押圧でき、強固に固定できる。
切欠き部42の形状をコンデンサ4の外部端子側に向かって漸次細くしてもよい。このようにすることによって、固定部材16を挿入すると係合突部28が内側に収縮し、環状部20がコンデンサ4側に締め付けられ、楔部22がコンデンサ4に対して締め付ける力が強くなり、より固定力が向上する。
上記実施の形態では、固定部材16の環状部20に切欠き部26を形成しているが、切欠き部26を形成することなく、環状部20を無端形状としてもよい。
上記実施の形態では、 係止突部18と固定部材16は、当接せずに配置しているが、係止突部18と固定部材16を当接して配置してもよい。このようにすることで、メインケース12−1内の固定部材16を位置決めすることができる。たとえば、図4のBに示すように、ボトムケース12−2からメインケース12−1に向かって突出する係止突部18が形成され、この係止突部18が固定部材16に当接させて配置する。斯かる構成とすれば、コンデンサモジュール2が振動しても、固定部材16がメインケース12−1の開口側への移動を防止でき、メインケース12−1とコンデンサ4の固定状態が維持される。なお、ボトムケース12−2から突出する部分はボトムケース12−2側に形成してもよい。
上記実施の形態では、補助端子または外部端子によりコンデンサ4とメインケース12−1を固定した後に、固定部材16を収納部14に挿入したが、補助端子または外部端子とメインケース12−1を固定する前に固定部材16を挿入してもよい。このようにすることで、メインケース12−1とコンデンサ4の固定を確保した後に、外部端子と補助端子の接続を行なうので、コンデンサモジュール2の製造工程中の補助端子や外部端子への負荷を低減できる。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、複数のコンデンサを覆うケース部材を備えるコンデンサモジュールであって、封口カーリング部を避けてコンデンサとケース部材の内壁部との間に隙間を固定部材によって形成することにより、封口カーリング部に対する応力を回避でき、コンデンサの性能低下を防止できるなど、有用である。
2 コンデンサモジュール
4 コンデンサ
6 外装ケース
8 封口板
10 封口カーリング部
12−1 メインケース
12−2 ボトムケース
14 収納部
16 固定部材
18 係止突部
20 環状部
22 楔部
24 テーパ面
26 切欠き部
28 係合突部
30 テーパ面
32 隙間
34 開口縁部
36 封止部材
38 径大部
40 径小部
42 切欠き部

Claims (6)

  1. 複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールであって、
    前記ケース部材に切欠き部を形成し、
    前記収納部の内壁部と前記コンデンサとの間に隙間を有し、
    前記隙間に固定部材を配置し、
    前記固定部材が前記コンデンサの周囲部を包囲する環状部と、この環状部から前記環状部と交差方向に形成された楔部と、前記環状部に形成されて前記切欠き部に係合する係合部とを備え、前記係合部により前記固定部材を前記ケース部材に係合させたことを特徴とするコンデンサモジュール。
  2. 複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールであって、
    前記ケース部材は、前記コンデンサの端子側を覆う第1のケース部と、前記第1のケース部と連結され、前記コンデンサの底部側を覆う第2のケース部とに分離され、
    前記収納部の内壁部と前記コンデンサとの間に隙間を有し、
    前記隙間の前記第1のケース部側に固定部材を配置し、
    前記固定部材が前記コンデンサの周囲部を包囲する環状部と、この環状部から前記環状部と交差方向に形成された楔部とを備えることを特徴とするコンデンサモジュール。
  3. 前記固定部材は、前記環状部の内周面の一部に突出部を形成しており、かつ、前記楔部の内周面と前記突出部の内周面は連結し、同一内周面を形成することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかの請求項記載のコンデンサモジュール。
  4. 前記第2のケース部は、前記第1のケース部と前記コンデンサとの間に挿入される係止部を備えたことを特徴とする請求項記載のコンデンサモジュール。
  5. 複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールの製造方法であって、
    前記ケース部材に切欠き部を形成し、前記コンデンサの外装ケースに、前記切欠き部に係合する係合部を備えた固定部材を取り付け、
    前記固定部材とともに前記コンデンサをケース部材に装着し、
    前記ケース部材の内壁と前記コンデンサとの間に前記固定部材を配置するとともに、前記係合部を前記切欠き部に係合することを特徴とするコンデンサモジュールの製造方法。
  6. 複数のコンデンサを収納する収納部を有するケース部材を備えるコンデンサモジュールの製造方法であって、
    前記ケース部材は、前記コンデンサの端子側を覆う第1のケース部と、前記第1のケース部と連結され、前記コンデンサの底部側を覆う第2のケース部とに分離され、
    前記コンデンサの外装ケースに固定部材を取り付け、
    前記固定部材とともに前記コンデンサを前記ケース部材に装着し、
    前記ケース部材の内壁と前記コンデンサとの間の前記第1のケース部側に前記固定部材を配置することを特徴とするコンデンサモジュールの製造方法。
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