JP2000162455A - 双方向光通信モジュール及びそれを用いた光通信装置 - Google Patents

双方向光通信モジュール及びそれを用いた光通信装置

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JP2000162455A
JP2000162455A JP33864398A JP33864398A JP2000162455A JP 2000162455 A JP2000162455 A JP 2000162455A JP 33864398 A JP33864398 A JP 33864398A JP 33864398 A JP33864398 A JP 33864398A JP 2000162455 A JP2000162455 A JP 2000162455A
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Hisahiro Tamura
壽宏 田村
Noriaki Okada
訓明 岡田
Hideaki Fujita
英明 藤田
Yorishige Ishii
▲頼▼成 石井
Yukio Kurata
幸夫 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 双方向光通信時における通信の光信号の混信
を防止することにより、SN比を向上させる。 【解決手段】 一芯ファイバを用いた双方向光通信モジ
ュール及びそれを用いた光通信装置において、信号光を
生成する発光素子4とその発光素子4からの信号光を光
ファイバ3に導く送信用光導波路7aと、信号光を受光
し電気信号に変換する受光素子5と、光ファイバ3から
の信号光を受光素子5に導く受信用光導波路7bとを同
一基板1上に有し、かつ上記送信用光導波路7aと受信
用光導波路7bは光学的に独立して設けられ、前記送信
用導波路7aはL字型をなし、L字型の一方は送信用導
波路としての機能を有し、他方は遮蔽板としての機能を
有しているような構成とすることにより、発光素子光源
からの光出力及び、送信用導波路からの漏れ光が光検出
器へ入射するのを低減することができ、光検出出力のS
N比を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信ネットワーク
における光通信モジュール、特に光導波路を用いた双方
向光通信モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報化社会の進展に伴い、光ファイバネ
ットワークが注目されているが、光モジュール部分の構
成がレンズ等の組み合わせによるマイクロオプティック
ス構造であることにより高コストであることが難点とな
っている。その解決策として、光導波路を用いて同一基
板上で光通信を実現する光集積化構造が検討されてい
る。
【0003】その一例として特開平4−263206号
公報に光回路が開示されている。この概略構成を図12
に示す。基板101上に光導波路102が形成され、光
導波路102の一方の端面部は光パワー合分岐部107
を介して、送信用光導波路102a、受信用光導波路1
02bに分岐され、それぞれ発光素子104、光受光素
子105に接続されている。また、光導波路102のも
う一方の端面部は光ファイバ103に接続されている。
また、送信用光導波路102aと受信用光導波路102
b間に遮閉板108が設けられている。
【0004】光ファイバ103より光導波路102に受
信された信号光は、光合分岐部107で光導波路102
a、102bに分岐されて受光素子105に受信され
る。一方発光素子104より送信された信号光は、光合
分岐部107及び光導波路102を介して光ファイバ1
03に送信される。同時光通信を行う場合、発光素子1
04より発せられた光信号のうち散乱光等光導波路10
2aに閉じ込められない迷光が、受光素子105に直接
結合されたりしてS/N比の悪化する。遮閉板108
を、送信用光導波路102aと受信用光導波路102b
の間に遮閉板108が設けて、迷光によるSN比の悪化
を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記開
示されている技術においては以下のような問題点を有し
ている。前記従来の光通信モジュールは送信用光源と光
検出器が同一の基板上に形成されているため、送信用光
源や送信側の光導波路からの漏れ光が、受光素子及び受
信側光導波路に直接入射するのを防止するため、2つの
光導波路の間に遮閉板等を設けているが、最も送信光の
漏れ光の出力が強い発光素子付近は遮閉板等で覆われて
いるが、光合分岐部や導波路の端面部において光学的に
結合している場合には光導波路を介して、受信器に結合
する。このような光分岐、結合器構造で同時に双方向光
通信を行った場合、光導波路が光学的に接続されている
と送信光側からでた光は導波路端面での反射により受信
光側にも到達することになり、混信がおこるためSN比
が低下するといった問題があった。
【0006】高品質な同時双方向光通信を行うにはビッ
トエラーレートを10-8か10-9程度にする必要があ
り、そのためには受信光入力信号パワーに対し前記漏れ
光によるノイズパワーは100分の1すなわち最低でも
−20dB以下にする必要がある。さらに受信光入力信
号パワーは途中の光導波路や光ファイバでの伝搬損失、
結合損失を考慮すると、送信光出力パワーに対し−10
〜−30dB(10〜1000分の1)になっているの
で、受光素子に入る漏れ光の入力パワーは送信光出力パ
ワーに対して、(−10〜−30)+(−20)dBす
なわち−30〜−50dB(1000〜100000分
の1)に押さえる事が必要となるため、上記構成では不
十分である。
【0007】上記問題点に鑑み、本発明の目的とすると
ころは、一本のファイバで同時双方向光通信が可能であ
るような光モジュール、すなわち同一基板上に作製した
光モジュールの送信光が受信部へ入射し、混信を起こす
ことのなく、家庭用の機器間の接続に対応できるような
小型、低価格を達成できる光導波路型の双方向光通信モ
ジュールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の同時双方
向光モジュールによれば信号光を生成する発光素子とそ
の発光素子からの信号光を光ファイバに導く送信用光導
波路と、信号光を受光し電気信号に変換する受光素子
と、光ファイバからの信号光を受光素子に導く受信用光
導波路とを同一基板上に有し、かつ上記送信用光導波路
と受信用光導波路は光学的に独立して設けられ、少なく
とも発光素子と受光素子の間に遮蔽板を有していること
を特徴としている。
【0009】第2の光モジュールは前記遮蔽板が光導波
路の光軸に対しほぼ垂直に形成されていることを特徴と
している。
【0010】第3の光モジュールは信号光を生成する発
光素子とその発光素子からの信号光を光ファイバに導く
送信用光導波路と、信号光を受光し電気信号に変換する
受光素子と、光ファイバからの信号光を受光素子に導く
受信用光導波路とを同一基板上に有し、かつ上記送信用
光導波路と受信用光導波路は光学的に独立して設けら
れ、前記送信用導波路はL字型をなし、L字型の一方は
送信用導波路としての機能を有し、他方は遮蔽板として
の機能を有していることを特徴としている。
【0011】第4の光モジュールは前記遮蔽板の長さは
少なくとも受光素子の一辺の長さ以上であることを特徴
としている。
【0012】第5の光モジュールは前記発光素子がハイ
ブリッドに形成され、受光素子は基板にモノリシックに
形成されていることを特徴としている。
【0013】第6の光モジュールは前記基板の光ファイ
バに対向する端面は光ファイバ端面に対し傾斜している
ことを特徴としている。
【0014】第7の光モジュールは前記送信用導波路と
受信用導波路の光軸は平行であり、かつ光ファイバの光
軸に対しては傾斜していることを特徴としている。
【0015】第8の双方向光通信装置は信号光をマルチ
モードにて伝搬するための一本の光ファイバの両端面
に、上記に記載の双方向光通信モジュールを、それぞれ
光学的に結合することによって得られる。
【0016】第9の双方向光通信装置は上記光ファイバ
がプラスチック光ファイバあるいはポリマクラッド石英
光ファイバであることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1
は本発明の光通信モジュールの第1の実施例に関する概
略斜視図であり、図2はそのC−C’断面図である。図
1においてシリコン基板1にフォトダイオード5がモノ
リシックに形成されている。またその上にはバッファ層
8及び送信用光導波路2a、受信用光導波路2b、チッ
プ状の半導体レーザ8がそれぞれ形成されいる。受信用
光導波路2bはフォトダイオード5上のバッファ層を除
去することにより光学的に結合されている。44はシリ
コン基板1上に作製されたフォトダイオードの電気配線
層が埋め込まれている部分である。概略斜視図1でフォ
トダイオード5の位置が受信用光導波路2bよりはみ出
た様子になっているが、これは位置関係を理解しやすく
するためで、SN比向上のため現実には、図2の断面図
に示すようにフォトダイオード5は受信用光導波路2b
内に収まっている構成としている。
【0018】さらに光導波路の構成としてはコア層2
a,2bの上にオーバークラッド層9a,9bが形成さ
れており、コア層2aとオーバークラッド層9aをあわ
せて送信用光導波路7aとしている。同様にコア層2b
とオーバークラッド層9bをあわせて受信用光導波路7
bとしている。バッファ層及びオーバークラッド層は透
明でかつプレーナプロセスに適合した石英系若しくはポ
リマ系の材料であればよいが、コア層の屈折率より低い
構成としている。ここで送信用導波路の光軸方向の長さ
は受光用導波路より長く、その幅は受信用導波路の幅よ
り短く構成するのが好ましい。これはファイバを介して
受信用導波路に入射してくる光の利用効率を上げるため
に、ファイバ端面の面積に対する受信用導波路端面の面
積を大きくすなわち導波路幅を大きく構成し、また受信
用導波路での損失を小さくするという理由から導波路長
さをできるだけ短く構成する。
【0019】送信用光導波路7aの端面には発光素子で
ある例えばチップ状の半導体レーザ4がハイブリッド接
合され、受信用光導波路7bの底面の一端には受光素子
であるフォトダイオード5が接続されている。
【0020】また前記送信用光導波路7a、受信用光導
波路7bのもう一方の端面には光ファイバ3が接続され
ている。光ファイバ3はハードポリマクラッド石英光フ
ァイバまたはプラスチック光ファイバを使用する。光導
波路コアの材質はファイバコアとの接続性より厚膜化が
可能なポリマ系の材料を使用する。更に受光素子への漏
れ光の再結合を防止するため、受光素子と発光素子の間
に遮蔽板11を設ける構成とする。この遮蔽板11は光
導波路の光軸に対しほぼ垂直に設けまた導波路と同様の
材料、同工程で形成するためその高さは導波路の厚みと
同じである。
【0021】図3は本発明の光通信モジュールM、M’
に光ファイバ3を接続してリンクを形成した図である。
図1、2に示したように本発明の光通信モジュールは発
信側と受信側の導波路が光学的に分離されかつ発光素子
4と受光素子5の間に光軸に対し垂直に遮蔽板11が設
けられているため、光通信モジュールM及びM’から同
一波長で同時に信号が発せられても、光通信モジュール
Mから発せられた光信号はM自体の受光素子5では受信
されず、相手側の光通信モジュールM’の受光素子5’
に受信される。光通信モジュールM’から発せられた光
信号はM’自体の受光素子5’では受信されず、相手側
の光通信モジュールMの受光素子5に受信され双方向光
通信が達成される。
【0022】以上のように構成された本発明の光モジュ
ールについて、損失及び反射戻り光によるSN比の性能
評価を行った。上記に示す図1の構成を実施例1として
説明する。Si基板1上にSiO2膜でできた厚み5μ
mのバッファ層8を介してコア層2が形成されている。
コア層の材料は数百度の耐熱性がありかつ厚膜形成が可
能でバッファ層のSiO2より屈折率の高いポリイミド
やポリアミドイミド樹脂が良いが、中でも特に光透過性
の良いフッ素化ポリイミド(日立化成:OPIシリー
ズ)を用いた。またコアの膜厚は40μm、受信側の導
波路幅は400μm、長さ700μmであり送信側の導
波路幅は50μm、長さ1000μmとしそれらの導波
路間隔は50μmとした。オーバークラッドは、コアよ
り屈折率の高い材料であればよいが、2μm厚のCVD
のSiO2を用いた。さらにその上には遮光膜としてA
lを0.2μm厚形成し、外光を遮断した。またシリコ
ン基板上にフォトダイオードがフォトリソ法で形成さ
れ、ファイバの接続面と反対側に光軸に対し垂直方向に
幅450μm、長さ50μm、高さ40μmの光導波路
と同様の材料で遮蔽板11を形成した。
【0023】図4には上記の比較例として送信側と受信
側の導波路を分岐・結合構造としたものをを示す。各部
の材料、膜厚及びそれぞれの導波路幅は実施例1と同一
で、結合している部分の導波路幅は450μmとした。
【0024】尚、発光素子4には波長650nmで大き
さ300μm角のチップ状の半導体レーザをシリコン基
板1上にハイブリッド集積したものを用いて、送信用光
導波路7aを介した光出力が0dBm即ち1mWになる
ように出力を制御した。また光ファイバには口径500
μm長さ50mのPMMA製プラスチック光ファイバを
用いた。
【0025】上記に示す構成を図5に示す実験モデルを
設定しての位置でのフォトダイオードで光量を測
定し、損失、SN比を求めて比較検討した。図6に示す
実験モデルは、は半導体レーザ4から出射した光が送
信側導波路7aを経た位置での光量、は半導体レーザ
4から出射した光が導波路7a、7b及び光ファイバ3
(反射を含む)を経てPD5に入射した光量、は半導
体レーザ4から出射した光が送信側導波路7a及び光フ
ァイバ3を経てPD5’に入射した光量、での測定を行
ったものである。上記の測定結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】以上の結果から比較例で示したものは、導
波路が送信用と受信用の結合部分を有していることから
導波路内での反射により送信光が同モジュールの受信部
に入射し混信の原因となることがわかる。したがって送
信用導波路7aと受信用導波路7bは独立して設けるこ
とが必要であり、かつ発光素子4、受光素子5の間に遮
蔽板11を設けるような構成とすることで双方向の混信
を防止することができ、さらにモジュールを小型に構成
することが可能となり、低価格が実現できる。
【0028】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態として図面を参照して説明する。図6には送信側
導波路7aをL字型とした。光の光軸方向の導波路は送
信光伝達用の導波路であり、光軸にほぼ垂直な導波路は
遮蔽板11としての役割を果たす。各部の材料、膜厚は
実施例1と同一である。
【0029】図7には実施例3として送信側導波路7a
と受信側導波路7bの間に遮蔽板11を挿入した構造と
した光モジュールを示す。各部の材料、膜厚は実施例1
と同一で導波路幅は送信用、受信用それぞれ50μm、
300μmとし、その間に50μmの遮蔽板11を挿入
した。導波路の長さは実施例1と同様であり、またここ
で採用した導波路及び遮蔽板11の寸法は実施例1と同
サイズの基板上に作製可能なサイズである。
【0030】上記に示した実施例2及び実施例3を作製
し、実施例1と同様の実験及び評価を行った。それらの
結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】上記実施例2の結果から送信用導波路7a
をL字型の構成とし、L字型の一方を送信用導波路7a
として機能させ、他方を遮蔽板11として機能させる構
造とすることで導波路と遮蔽板11の形成に必要な溝を
なくすことができ漏れ光が完全になくなる。すなわち図
8に示すように半導体レーザ4からでた光が送信用導波
路端面、レーザ端面で反射を繰り返すため、少しでも隙
間があるとフォトダイオード5に入射する可能性が大き
い。したがって図6に示す導波路構造を採用することで
SN比は飛躍的に向上する。ここでは送信用導波路7a
構造をL字型としたがこれに限ったものではない。図9
(a)には送信用導波路7aの他の形状例を示す。送信
用導波路幅W=50μm、半導体レーザの放射角θ=2
0度、とした場合、導波路の側面と送信光の放射による
交点位置は半導体レーザ出射端面から距離L=142μ
m離れることになる。したがって遮蔽機能を有する導波
路は図9(b)に示す位置でも光の損失はないことにな
る。実際上、放射角の誤差や半導体レーザ4の取り付け
誤差などの要因があるため、この構造ではLは100μ
m以下とするのが妥当である。また送信用導波路7aを
L字ではなく、フォトダイオードを囲むようにコの字に
しても良いことは明らかである。
【0033】実施例3の結果から実施例1及び2の場合
と比較してSN比が低下しているが、双方向光通信とし
て使用可能なレベルであり、送信用導波路7aと受信用
導波路7bの間に遮蔽板11を設ける構成としても構わ
ない。この場合、図8に示したようにフォトダイオード
5に漏れ光が入射させないようにするためには、遮蔽板
11の位置は送信用導波路7aの端面と同様の位置程度
まで形成しておく必要がある。遮蔽板端面位置がこれ以
上短い場合は漏れ光がフォトダイオードに入射する可能
性があり、SN比が低下する。
【0034】(第3の実施の形態)第3の実施の形態と
して上記実施の形態に示した方法とは別に、さらにSN
比を向上させる方法として、下記の2方法がある。第1
に、光ファイバと導波路の光軸を送信側導波路がファイ
バ外側を向く方向に10度程度傾斜させる方法である。
図1ではファイバの光軸31と導波路の光軸71は同一
であったが、ここでは送信用導波路の光軸と受信用導波
路の光軸は平行でその光軸71とファイバの光軸31は
10度傾斜した構造とした。この構造を図10に示す。
このような構造で上記に示したのと同様なSN比の評価
を行った結果、SN比/は25dBとなり、実施例
1での結果より3dB程度SN比が向上した。
【0035】第2に、シリコン基板1端面を光ファイバ
3端面に対し傾斜構造することで反射を防止することが
できる。図11にこの断面構造を示す。ファイバに対向
する厚さ0.5のシリコン基板1の端面を45度にスラ
イスすることで、シリコン基板1端面で反射した光がフ
ァイバ3に再び入射することがなくなった。上記の構造
を実施例1に採用することで5dB程度SN比を向上さ
せることができた。
【0036】これは図3に示すように光モジュールMか
ら出射した光はファイバ3を介して他端の光モジュール
M’に到達する。光モジュールM’に到達した光は光モ
ジュールM’が作製されているシリコン基板で反射し、
再び光モジュールMに戻る。この光が混信の原因となり
SN比が低下すると考えられる。
【0037】上記ではシリコン基板1を光ファイバ3端
面に対し傾斜させることでファイバへの戻り光を防止し
たが、シリコン基板1端面に、例えば反射防止膜を設け
たり、黒色樹脂膜を塗布しても戻り光を防止でき上記と
同様の効果が得られる。
【0038】以上のように上記構造をさらに上記実施例
で示した構造に付加することでより一層のSN比の向上
が可能となった。
【0039】
【発明の効果】上記構成によれば、発光素子光源からの
光出力及び、送信用導波路からの漏れ光が光検出器へ入
射するのを低減することができ、光検出出力のSN比を
向上することができる。また遮蔽板を光軸に対し垂直に
構成するあるいは送信用導波路をL字型とすることで上
記効果をより一層増大できる。さらに基板の光ファイバ
に対向する端面は光ファイバ端面に対し傾斜している構
造にしたり、送信用導波路と受信用導波路の光軸は平行
であり、かつ光ファイバの光軸に対しては傾斜している
構造にすることでも更なるSN比の向上が可能である。
【0040】また受光素子を基板とモノリシックな構成
とすることで半導体の製造工程を使用でき、プレーナプ
ロセスでの作製が容易となり、小型化が可能になるとと
もにコストダウンが図れる。さらにマルチモード光ファ
イバを使用することが可能となり、コストダウンが図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に関する光通信モジュー
ル全体の概略斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に関する断面図である。
【図3】本発明の光通信モジュールを用いたリンクの概
略図である。
【図4】本発明の実施例に対する比較例の概略斜視図で
ある。
【図5】本発明の光通信モジュールの評価方法の概略図
である。
【図6】本発明の第2の実施例に関する概略斜視図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施例に関する概略斜視図であ
る。
【図8】反射の例を示した図である。
【図9】本発明のL型導波路の説明図と他の例を示した
図である。
【図10】本発明のファイバの光軸と導波路の光軸を傾
斜させる斜視図である。
【図11】本発明の基板端面を傾斜させる説明図であ
る。
【図12】従来の遮蔽板を用いた平面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2,2a,2b 光導波路コア層 3 光ファイバ 4 発光素子 5 受光素子(フォトダイオード) 6a 送信光 6b 受信光 7 光導波路 7a 送信用光導波路 7b 受信用光導波路 8,8a,8b バッファ層 9,9a,9b オーバークラッド 10 電気配線層 11 遮蔽板 31 光ファイバの光軸 71 光導波路の光軸 A レーザ発光点 M、M’ 光モジュール L 放射状に出射する光の照射範囲と導波路の側面との
交点とレーザ出射端面との距離 W 導波路幅 θ 半導体レーザの放射角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 英明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石井 ▲頼▼成 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 倉田 幸夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H037 AA01 BA02 BA11 BA21 CA34 2H047 MA05 MA07 QA05 QA07 RA00 TA23

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光を生成する発光素子と、その発光
    素子からの信号光を光ファイバに導く送信用光導波路
    と、信号光を受光し電気信号に変換する受光素子と、光
    ファイバからの信号光を受光素子に導く受信用光導波路
    とを同一基板上に有し、かつ上記送信用光導波路と受信
    用光導波路は光学的に独立して設けられ、 少なくとも発光素子と受光素子の間に遮蔽板を有してい
    ることを特徴とする双方向光通信モジュール。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽板は光導波路の光軸に対しほぼ
    垂直に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    双方向光通信モジュール。
  3. 【請求項3】 信号光を生成する発光素子と、その発光
    素子からの信号光を光ファイバに導く送信用光導波路
    と、信号光を受光し電気信号に変換する受光素子と、光
    ファイバからの信号光を受光素子に導く受信用光導波路
    とを同一基板上に有し、かつ上記送信用光導波路と受信
    用光導波路は光学的に独立して設けられ、 前記送信用導波路はL字型をなし、L字型の一方は送信
    用導波路としての機能を有し、他方は遮蔽板としての機
    能を有していることを特徴とする双方向光通信モジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽板の長さは少なくとも受光素子
    の一辺の長さ以上であることを特徴とする請求項1乃至
    3何れかに記載の双方向光通信モジュール。
  5. 【請求項5】 前記発光素子はハイブリッドに形成さ
    れ、受光素子は基板にモノリシックに形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の双方向光
    通信モジュール。
  6. 【請求項6】 前記基板の光ファイバに対向する端面は
    光ファイバ端面に対し傾斜していることを特徴とする請
    求項1乃至5何れかに記載の双方向光通信モジュール。
  7. 【請求項7】 前記送信用導波路と受信用導波路の光軸
    は平行であり、かつ光ファイバの光軸に対しては傾斜し
    ていることを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の
    双方向光通信モジュール。
  8. 【請求項8】 信号光をマルチモードにて伝搬するため
    の一本の光ファイバの両端面に、上記請求項1乃至7何
    れかに記載の双方向光通信モジュールを、それぞれ光学
    的に結合することによって得られる双方向光通信装置。
  9. 【請求項9】 上記光ファイバがプラスチック光ファイ
    バあるいはポリマクラッド石英光ファイバであることを
    特徴とする請求項8記載の双方向光通信装置。
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