JP3758526B2 - 双方向光通信器および双方向光通信装置並びに双方向光通信器の組み立て方法 - Google Patents

双方向光通信器および双方向光通信装置並びに双方向光通信器の組み立て方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、双方向に光信号を送受信することが可能な双方向光通信器および双方向光通信装置並びに双方向光通信機の組み立て方法に関し、より詳しくは、プラスチック光ファイバ等のマルチモード光ファイバを伝送媒体として、家庭内通信や電子機器間通信、LAN(Local Area Network)等に使用することができる双方向光通信器および双方向光通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報化社会の進展に伴って、光ファイバを用いて通信を行うネットワーク技術が注目されている。特に、近年のプラスチック光ファイバ(以下、POFと表記する)の低損失化および広帯域化に伴って、家庭内通信や電子機器間通信への応用が進んでいる。
【0003】
従来、光ファイバを伝送媒体として同一波長の信号光の送受信を行う光通信装置においては、二本の光ファイバを用いた全二重方式のものが主流であった。しかし、二本の光ファイバを用いた場合、光通信器の小型化が困難であることや、伝送距離が長くなるに伴って光ファイバのコストが高くなるという問題があった。このため、一本の光ファイバを用いて全二重方式の光通信を行う、双方向光通信器が提案されている。
【0004】
このような双方向光通信器では、送信および受信を同一の光ファイバを用いて行うことから、送信光と受信光との混信を防止することが重要となる。受信光に送信光が混信する原因としては、▲1▼送信光が光ファイバに入射するときに光ファイバ端面で反射される場合(以下、近端反射と表記する)、▲2▼光ファイバを伝搬した送信光が光ファイバから出射するときに光ファイバ端面で反射される場合(以下、遠端反射と表記する)、▲3▼通信相手の双方向光通信器によって送信光が反射される場合(以下、相手モジュール反射と表記する)、▲4▼双方向光通信器内での内部散乱光によるもの(以下、迷光と表記する)等が挙げられる。さらに、光学的な混信(送信光と受信光との混信)以外にも、▲5▼電気的または電磁的なノイズにより混信が生じてS/Nが低下するという要因もある。
【0005】
これらの問題を防ぐために従来から提案されている代表的な方法としては、特開平10−153720号公報に開示されているように、偏光分離素子(偏光分離膜)を用いて送受信光を分離する方法がある。この従来技術について、図16に基づいて説明する。
【0006】
この従来の双方向光通信器において、レーザダイオード104から発せられる送信光108は、S偏光状態でプリズム111の斜面上に設けられた偏光反射膜107に入射する。この送信光108は、偏光反射膜107によりその大部分が反射され、レンズ106により集光されて光ファイバ102に結合される。一方、マルチモードの光ファイバ102から放射される受信光109は、レンズ106で集光されてランダム偏光状態で偏光反射膜107に入射する。この受信光109は、略半分が偏光反射膜107により反射され、残りの半分が偏光反射膜107を透過して受光素子105に結合される。ここで、光ファイバ102で反射された送信光108はS偏光であるため、偏光反射膜107により殆ど全てが反射され、受光素子105には結合されない。よって、近端反射による送信光108と受信光109との混信を防止することができる。
【0007】
さらに、送信部と受信部との間に遮光板を配置することにより、近端反射による送信光の受信光への混信を防止する方法が知られている。この従来技術について図17に基づいて説明する。
【0008】
この双方向光通信器において、発光素子204から発せられる送信光208は、送信光学系206により集光されて光ファイバ202に結合される。一方、光ファイバ202から放射される受信光209は、受信光学系224により集光されて受光素子205に結合される。そして、送信部と受信部との間には金属等からなる遮光板207が配置されており、光ファイバ202で反射された送信光208が受光素子205に結合されるのを防いでいる。
【0009】
さらに、回転楕円体型ミラーを用いて送信光を集光して、光ファイバに結合させる方法が特開昭62−222211号公報に開示されている。この方法では、発光素子から放射された送信光を凹面鏡により光ファイバの方向に反射させると共に集光して光ファイバに結合させる。この凹面鏡として回転楕円体形状のものを用い、その凹面鏡の2つの焦点位置に発光素子と光ファイバの端面とを各々配置することにより、発光素子から放射された送信光が光ファイバの端面で集光されて光ファイバに結合される。これを応用して、発光素子の代わりに受光素子を配置することによって、光ファイバから出射される受信光を効率良く受信することが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平10−153720号公報に開示されている方法では、受信光の約半分が偏光反射膜107により反射されるため、約3dBの受信損失が生じ、効率的に光を利用することができないという問題があった。また、この従来技術では、近端反射による送信光と受信光の混信を防止することは可能であるが、遠端反射および相手モジュール反射については偏光方向が揃っていないために、受信光と分離することが困難であるという問題があった。また、この従来技術では、偏光を利用しているために発光素子として安価な発光ダイオード(LED)を用いることができず、さらに、この従来技術では、高価な偏光分離膜(偏光反射膜)が必要であるため、コストが高くなるという問題があった。さらに、この従来技術では、受光素子105が形成された基板上に、レーザダイオード104が受光素子105に近接して配置されており、レーザダイオード104がシールドされていないため、電気的なノイズや電磁的なノイズによる影響が生じ易いという問題があった。
【0011】
一方、遮光板207を用いて送信部と受信部を分離する方法では、部品点数が多くなってコストが高くなることや、遮光板207の厚み分だけ光ファイバ202の領域が使用できないために受信効率が悪くなることが問題であった。さらに、この従来技術では、発光素子204と受光素子205を配置する際の自由度が低く、送信光学系206と受信光学系224との位置合わせ等を高精度で行う必要があるため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0012】
さらに、特開昭62−222211号公報に開示されている技術は、二本の光ファイバを用いた双方向光通信に応用することはできるが、一本の光ファイバを用いた双方向光通信および全二重方式の通信には対応することができない。
【0013】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、一本の光ファイバを用いた全二重方式の双方向光通信が可能であり、送信および受信共に光の損失が少なく、受信光への送信光の混信および電気的なノイズや電磁的なノイズによる混信を防止することが可能であり、さらに、POFのように大口径の光ファイバに対しても高効率で結合させることができ、安価で小型の双方向光通信器および双方向光通信装置並びに双方向光通信器の組み立て方法を提供することを目的とする。
【0014】
本発明の双方向光通信器は、一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、送信光を生成する発光素子と、光ファイバの端面から出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記発光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、前記反射ミラーの一方の表面によって、前記光ファイバの前記端面から出射される受信光を反射して前記受光素子に導くと共に、前記反射ミラーの受信光を反射する面とは反対側の表面の少なくとも一部によって、前記発光素子から出射される前記送信光または前記光ファイバの前記端面で反射される前記送信光を反射して、送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】
上記構成によれば、光ファイバで反射された送信光(近端反射光)と受信光とを、受信光を受光素子に導く反射ミラーにより分離しているため、近端反射による送信光と受信光との混信を防ぐことが可能である。また、光学部品に設けた反射ミラーにより送信光と受信光を分離しているため、偏光分離膜や遮光板を用いて送信光と受信光を分離する従来技術よりも、部品点数を減らすことが可能である。また、反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、偏光分離膜を用いた従来技術のように偏光分離損失による光の利用効率低下が生じない。また、薄膜からなる反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、受信領域を大きく取ることが可能であり、遮光板を用いた従来技術のように遮光板の厚み分だけ受信領域が利用できなくなって光の利用効率が低下するのを防ぐことができる。さらに、反射ミラーによって、双方向通信器内での内部散乱光である迷光を反射して受光素子に入射するのを防ぐことも可能である。
【0016】
本発明の双方向光通信器は、一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、送信光を生成する発光素子と、光ファイバの端面から出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記発光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、前記反射ミラーの一方の表面によって前記光ファイバの前記端面から出射される前記受信光を反射して前記受光素子に導くと共に、前記反射ミラーの受信光を反射する面とは反対側の表面の少なくとも一部に設けられた光吸収層によって、前記発光素子から出射される前記送信光または前記光ファイバの端面で反射される前記送信光を吸収して、送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0017】
上記構成によれば、光ファイバで反射された送信光(近端反射光)と受信光とを、受信光を受光素子に導く反射ミラーにより分離しているため、近端反射による混信を防ぐことが可能である。また、光学部品に設けた反射ミラーにより送信光と受信光を分離しているため、偏光分離膜や遮光板を用いて送信光と受信光を分離する従来技術よりも、部品点数を減らすことが可能である。また、反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、偏光分離膜を用いた従来技術のように偏光分離損失による光の利用効率低下が生じない。また、薄膜からなる反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、受信領域を大きく取ることが可能であり、遮光板を用いた従来技術のように遮光板の厚み分だけ受信領域が利用できなくなって光の利用効率が低下するのを防ぐことができる。また、反射ミラーによって、双方向通信器内での内部散乱光である迷光を反射して受光素子に入射するのを防ぐことも可能である。さらに、光吸収層によって双方向光通信器内での迷光を吸収することができるため、混信の防止を図ることが可能である。
【0018】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーは曲面形状であり、前記光ファイバの前記端面から出射される前記受信光を反射すると共に集光して、受信光を前記受光素子に結合させる構成とすることができる。
【0019】
上記構成によれば、反射ミラーにより受信光の集光を行うため、集光用のレンズを別に設ける必要がなく、さらに部品点数を減らして組み立て調整を容易にすることが可能である。
【0020】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーが形成されている前記光学部材の一部を前記発光素子から出射される前記送信光が通過する構成とすることができる。
【0021】
上記構成によれば、反射ミラーにより送信部(送信光が通る部分)と受信部(受光素子が設けられている部分)との光学的分離を行う際に、送信光を反射ミラーが形成されている光学部材の一部を通す。反射ミラーが薄膜からなるので、送信光を受信部の近傍に通すことができ、送信領域と受信領域(光ファイバの各領域)の境界を最小限にすると共に、双方向光通信器を小型化することが可能である。
【0022】
本発明の双方向光通信器は、前記発光素子から出射される前記送信光を集光するレンズが前記光学部材に形成されている構成とすることができる。
【0023】
上記構成によれば、一つの光学部材のみで送信と受信のための集光光学系を構成することができ、小型で安価で組み立て易い双方向光通信器を得ることが可能である。
【0024】
本発明の双方向光通信器は、前記光学部材は、前記送信光が出射する位置に、送信光を屈折させて光ファイバに入射させるプリズムが形成されている構成とすることができる。
【0025】
上記構成によれば、プリズムにより送信光を屈折させて光ファイバの外周方向から入射させることができ、光ファイバの受信領域をより拡大することが可能である。また、プリズムによって相手モジュール反射を抑制することが可能である。さらに、発光素子の配置の自由度を増すことができ、光学部材に一体形成することにより、小型で組み立て調整が容易な双方向光通信器を得ることが可能である。
【0026】
本発明の双方向光通信器は、前記光学部材が、前記レンズが形成された面を前記発光素子を外部から封止する封止部材の一部に用いる構成とすることができる。
上記構成によれば、光学部材を発光素子のカバーガラスとして用いることにより、部品点数を減らすと共に組み立てを容易にすることが可能である。
【0027】
本発明の双方向光通信器は、前記光ファイバの光軸に対して、前記発光素子の光軸が傾斜している構成とすることができる。
【0028】
上記構成によれば、光ファイバから放射される受信光の一部が発光素子に照射されて反射され、再び光ファイバに戻ることを防止することができ、相手モジュール反射を低減することが可能である。。
【0029】
本発明の双方向光通信器は、前記光ファイバの光軸に対して、前記受光素子の受光面が傾斜している構成とすることができる。
【0030】
上記構成によれば、光ファイバから放射される受信光の一部が受光素子に照射されて反射され、再び光ファイバに戻ることを防止することができ、相手モジュール反射を低減することが可能である。。
【0031】
本発明の双方向光通信器は、一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、送信光を生成する発光素子と、光ファイバから出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記受光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、前記反射ミラーの一方の表面によって前記発光素子から出射される送信光を反射して前記光ファイバに導くと共に、光ファイバの端面で反射される前記送信光を反射して、送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0032】
上記構成によれば、光ファイバで反射された送信光(近端反射光)と受信光とを、送信光を光ファイバに導く反射ミラーにより分離しているため、近端反射による混信を防ぐことが可能である。また、光学部品に設けた反射ミラーにより送信光と受信光を分離しているため、偏光分離膜や遮光板を用いて送信光と受信光を分離する従来技術よりも、部品点数を減らすことが可能である。また、反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、偏光分離膜を用いた従来技術のように偏光分離損失による光の利用効率低下が生じない。また、薄膜からなる反射ミラーによって近端反射光の分離を行うことができるので、受信領域を大きく取ることが可能であり、遮光板を用いた従来技術のように遮光板の厚み分だけ受信領域が利用できなくなって光の利用効率が低下するのを防ぐことができる。また、反射ミラーによって、双方向通信器内での内部散乱光である迷光を反射して受光素子に入射するのを防ぐことも可能である。
【0033】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーは曲面形状であり、前記発光素子から出射される前記送信光を反射すると共に集光して、前記光ファイバに結合させる構成とすることができる。
【0034】
上記構成によれば、反射ミラーにより送信光の集光を行うため、集光用のレンズを別に設ける必要がなく、さらに部品点数を減らして組み立て調整を容易にすることが可能である。
【0035】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーが形成されている前記光学部材の一部を前記光ファイバから出射される前記受信光が通過する構成とすることができる。
【0036】
上記構成によれば、反射ミラーにより送信部(送信光が通る部分)と受信部(受光素子が設けられている部分)との光学的分離を行う際に、受信光を反射ミラーが形成されている光学部材の一部を通す。反射ミラーが薄膜からなるので、受信光を送信部の近傍に通すことができ、送信領域と受信領域(光ファイバの各領域)の境界を最小限にすると共に、双方向光通信器を小型化することが可能である。
【0037】
本発明の双方向光通信器は、前記受信光を前記受光素子に集光するレンズが前記光学部材に形成されている構成とすることができる。
【0038】
上記構成によれば、一つの光学部材のみで送信と受信のための集光光学系を構成することができ、小型で安価で組み立て易い双方向光通信器を得ることが可能である。
【0039】
本発明の双方向光通信器は、前記光ファイバの光軸と垂直な方向に対して、前記発光素子の光軸が傾斜している構成とすることができる。
【0040】
上記構成によれば、光ファイバから放射される受信光の一部が発光素子に照射されて反射され、再び光ファイバに戻ることを防止することができ、相手モジュール反射を低減することが可能である。。
【0041】
本発明の双方向通信器は、前記光ファイバの光軸と垂直な方向に対して、前記受光素子の受光面が傾斜している構成とすることができる。
【0042】
上記構成によれば、光ファイバから放射される受信光の一部が受光素子に照射されて反射され、再び光ファイバに戻ることを防止することができ、相手モジュール反射を低減することが可能である。。
【0043】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーの一部が前記光ファイバの前記端面に接触しているか、または近接して配置されている構成とすることができる。
【0044】
本発明の双方向光通信器は、前記光学部材の一部に、前記受光素子と該光学部材との相対的な位置を決定する受光素子用位置決め部が設けられ、該受光素子用位置決め部の位置に合わせて前記受光素子が配置されている構成とすることができる。
【0045】
本発明の双方向光通信器は、前記反射ミラーが前記受光素子のグランド電極と電気的に接続されている構成とすることができる。
【0046】
上記構成によれば、反射ミラーにより受光素子を発光素子から電気的および電磁的に分離することができ、電気的な混信や電磁的な混信を低減することが可能である。
【0047】
本発明の双方向光通信器は、前記光学部品の一部に、前記受光素子と該光学部品との相対的な位置を決定する受光素子用位置決め部が設けられ、該受光素子用位置決め部の位置に合わせて該受光素子が配置されている構成とすることができる。
【0048】
上記構成によれば、受光素子と光学部品とを直接位置決めすることができるので、簡易な方法により高精度で受光素子と光学部品との位置合わせを行うことが可能である。
【0049】
本発明の双方向光通信器は、前記光学部材の一部に、前記発光素子と該光学部材との相対的な位置を決定する発光素子用位置決め部が設けられ、該発光素子用位置決め部の位置に合わせて前記発光素子が配置されている構成とすることができる。
【0050】
上記構成によれば、発光素子と光学部品とを直接位置決めすることができるので、簡易な方法により高精度で発光素子と光学部品との位置合わせを行うことが可能である。
【0051】
光ファイバの各端面に光学的に結合された複数の双方向光通信器を有し、該光ファイバを伝送路として各双方向光通信器間で光信号を送受信する双方向光通信装置であって、該複数の双方向光通信器の少なくとも1つが本発明の双方向光通信器であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0052】
上記構成によれば、送信光と受信光との混信を防ぐことが可能な本発明の双方向通信器を用いて、一本の光ファイバにより全二重方式の通信が可能で、小型で低コストな双方向光通信装置を得ることが可能である。
【0053】
本発明の双方向光通信装置は、前記光ファイバの前記端面が該光ファイバの光軸に対して傾斜している構成とすることができる。
【0054】
上記構成によれば、光ファイバを伝搬してきた光が光ファイバから出射するときに反射される光(遠端反射光)が受光素子に入射されるのを抑制することが可能である。また、送信光が光ファイバに入射するときに光ファイバの端面により反射された光は光ファイバの外周方向に反射されるため、近端反射による混信防止が容易となる。さらに、受信光が光ファイバ端面から受光素子側に屈折して出射されるため、より高効率に受信光を受光素子に結合させることが可能である。
【0055】
本発明の双方向光通信装置は、前記光ファイバの前記端面が球面形状である構成とすることができる。
【0056】
上記構成によれば、光ファイバを伝搬してきた光が光ファイバから出射するときに反射される光(遠端反射光)が受光素子に入射されるのを抑制することが可能である。また、送信光が光ファイバに入射するときに光ファイバの端面により反射された光は光ファイバの外周方向に反射されるため、近端反射による混信防止が容易となる。さらに、受信光が光ファイバ端面から集光されて出射されるため、より高効率に受信光を受光素子に結合させることが可能である。さらに、光ファイバと双方向光通信器との接続方向(両者の配置方向)を一定に決める必要が無いため、接続が容易となる。
【0057】
本発明の双方向光通信装置は、前記光ファイバが、コアおよびクラッドがプラスチック材料からなるプラスチック光ファイバ(POF)である構成とすることができる。
【0058】
上記構成によれば、光ファイバとしてPOFを用いているため、曲げによる損失が少なく、かつ、光ファイバが折れ難い。また、コア径が1mm程度の大口径の光ファイバを容易に製造できるので、光ファイバと双方向光通信器との結合調整(位置合わせ)が容易であり、かつ、双方向光通信装置を安価に作製することが可能である。
【0059】
本発明の双方向光通信装置は、前記光ファイバが、クラッドがプラスチック材料からなり、コアが石英からなるポリマークラッドファイバ(PCF)である構成とすることができる。
【0060】
上記構成によれば、光ファイバとしてPCFを用いているため、伝送帯域が広く、長距離での通信や高速での通信を行うことが可能である。
【0061】
本発明の双方向光通信装置の組み立て方法は、前記受光素子の一部と前記光学部材の受光素子用位置決め部との両方に接触させて両者の相対的な位置を決定する受信部組み立て部材を用いて、該受光素子と該光学部材との位置決めを行い、そのことにより上記目的が達成される。
【0062】
上記方法によれば、反射ミラーおよび集光レンズ等が形成された光学部材に設けた受光素子用位置決め部と受光素子とを受光部組み立て部材に接触させて配置するという簡単な方法により受光素子と光学部品の位置合わせを行うことができるので、低コストで双方向光通信器を組み立てることが可能である。
【0063】
本発明の双方向光通信装置の組み立て方法は、前記光学部材前記発光素子用位置決め部と前記発光素子の一部を位置合わせするか、または前記光学部材前記発光素子用位置決め部と前記発光素子が取り付けられている保持部を位置合わせすることにより、前記発光素子と前記光学部材との位置決めを行い、そのことにより上記目的が達成される。
【0064】
上記方法によれば、反射ミラーおよび集光レンズ等が形成された光学部材に設けた発光素子用位置決め部により、発光素子または発光素子の保持部(サブマウント)と光学部品の位置合わせを高精度に行うことが可能である。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
実施形態1の双方向光通信装置および双方向光通信器について、図1および図2を用いて説明する。
【0066】
図1は本実施形態1の双方向光通信装置を概略構成を説明するための図である。この双方向光通信装置3は、伝送するデータ信号に基づいて伝送に適した波長に変調された変調光を双方向に伝送するための光ファイバ2と、光ファイバ2の両端に光学的に結合されるように、各々接続された双方向光通信器1、1とを備えている。
【0067】
図2は本実施形態1の双方向光通信器を概略構成を説明するための図である。この双方向光通信器1は、データ信号に基づいて変調光である送信光8を生成する発光素子4と、光ファイバ2から出射される受信光9を受光してデータ信号を生成するための受光素子5と、発光素子4から出射される送信光8を集光して光ファイバ2に結合させる送信レンズ6と、光ファイバから出射される受信光9を反射して受光素子5に結合させる反射ミラー7とを有している。送信レンズ6と反射ミラー7とは光学部材10に形成され、発光素子4はSiC等からなる放熱特性に優れたサブマウント12上に配置されている。これらの構成部材は、ステム13上に位置合わせされて配置され、ステム13は図示しない回路(受信光をデータ信号に変換する回路や制御回路等)に電気的に接続されている。
【0068】
以下に、この双方向光通信器1の各構成部材について説明する。
【0069】
光ファイバ2としては、例えばPOF等のマルチモード光ファイバを用いることが好ましい。POFは、コアがPMMA(PolymethylMethaAcrylate)やポリカーボネート等の光透過性に優れたプラスチックからなり、クラッドは上記コアよりも屈折率の低いプラスチックからなる。このような光ファイバでは、石英光ファイバに比べてそのコアの径を約200μm〜約1mmと大きくすることが容易であるので、双方向光通信器1と光ファイバとの結合調整(位置合わせ)が容易となり、安価な双方向光通信装置3を得ることができる。本実施形態のように送信光8と受信光9とを空間的に分離する場合、コア径が1mm程度であるものを利用するのが好ましい。
【0070】
さらに、光ファイバ2としては、コアが石英ガラスからなり、クラッドがポリマーからなるPCFを用いてもよい。PCFはPOFに比べて価格が高いが、伝送損失が小さく、伝送帯域が広いという特徴がある。このため、PCFを伝送媒体とすることにより、長距離での通信やより高速での通信を行うことが可能な双方向光通信装置3を得ることができる。
【0071】
発光素子4としては、半導体レーザや発光ダイオード(LED)が用いられる。発光素子4としては、使用する光ファイバ2の伝送損失が少ない波長が得られ、かつ、安価に製造できることが好ましい。光ファイバとして例えばPOFを用いる場合には、DVD等に用いられており、量産されているため安価に製造することができる波長650nmの半導体レーザ等を用いることができる。また、発光素子4の後部にモニター用フォトダイオード14を配置することにより、発光素子4の光量を一定に保つようにモニターすることができる。
【0072】
受光素子5としては、受光した変調光の強弱を電気信号に変換することができ、発光素子4の波長域で感度が高いフォトダイオードを使用する。例えば、シリコン材料からなるPINフォトダイオードやアバランシェフォトダイオード等を用いることができる。
【0073】
光学部材10は、PMMAまたはポリカーボネート等のプラスチックを材料として、射出成形等により作製することができる。そして、光学部材10の反射ミラー7となる部分にアルミニウムや金等の反射率の高い金属薄膜を蒸着法等により形成して、反射ミラー7を作製することができる。この反射ミラー7は、図2に示したような1/4円をくり抜いた形状の光学部材10の左下側から蒸着することにより、マスク等によりパターニングを行わなくても簡単に形成することができる。本実施形態において、反射ミラー7は曲面形状であり、受信光9を集光する役割も有している。
【0074】
この光学部材10下面のステム13と接触する面には電極21が形成されている。この電極21は、反射ミラー7と同時に蒸着法等により形成され、少なくともその一部が反射ミラー7と繋がっている。また、光学部材10には、送信光8を集光して光ファイバ2に結合させる送信レンズ6と、送信光8を屈折させて光ファイバ2に入射させるプリズム11とが形成されている。さらに、光学部材10は発光素子4を封止する封止部材の一部としても用いられる。このように一つの光学部材10に多数の機能を持たせることにより、構成部材を大幅に低減できると共に、組み立て時の公差を低減することができる。よって、低コストで小型な双方向光通信器1を得ることができる。さらに、一つのステム13上に発光素子4、受光素子5および光学部材10を各々光ファイバ2の光軸と平行に配置することができるので、複雑な組み立て工程が不要となり、組み立て工程を大幅に削減することが可能となる。
【0075】
この双方向光通信器1において、発光素子4から生成された送信光8は、発光素子4の放射角に従って放射状に発散した後、送信レンズ6により任意の開口数に変換されて集光され、光学部材10を通過して光ファイバ2に結合される。一方、光ファイバ2から出射される通信相手からの受信光9は、反射ミラー7により受光素子5の方向に反射されると共に、曲率を有する反射ミラー7により集光されて受光素子5に結合される。
【0076】
このように、送信光8と受信光9とを光ファイバ2の口径内で空間的に分離する場合、送信光8が入射する光ファイバ2部分から出射される受信光9は受光素子5に結合されない。このため、送信光が入射する光ファイバ2部分の位置を光ファイバ2のより外周側の部分とし、かつ、小面積とすることにより、受信光9を効率良く受光素子5に結合させることができる。
【0077】
光学部材10は、送信光が出射する面に光ファイバ2の光軸に対して傾斜したプリズム11を有しており、このプリズム11により送信光8を屈折させて光ファイバ2に入射させている。
【0078】
反射ミラーの一部(遮光部16(光ファイバ2からの反射光が当たる部分、図2に斜線で示す))は、光ファイバ2に接触または近接させて配置されている。光ファイバ2に入射する送信光8の一部は、光ファイバ2の端面により反射される。この光ファイバ2の端面での送信光8の反射光は、反射ミラー7の遮光部16により遮光されて受光素子5に結合されない。よって、近端反射による混信を防止することができる。なお、送信光8はミラー7の全面で反射される。
【0079】
以下に、受信光9への送信光8の混信を防止するための方法について、より詳細に説明する。
【0080】
一本の光ファイバ2により空間的に送信光と受信光とを分離する場合には、図3に示すように、光ファイバ2の送信光8が結合される送信領域を小さくすることにより受信領域が大きくなり、利用可能な受信光9を増加させて効率の良い双方向光通信器を得ることができる。このためには、送信光8と受信光9との分離を、如何に光損失を少なくして行うかということが重要となる。
【0081】
従来の偏光分離膜を利用した方式では、約3dBの分離損失が生じる。また、従来の遮光板を用いた方式でも、遮光板の厚みと、送信領域および受信領域の空間分離とによって損失が大きくなる。
【0082】
これに対して、本実施形態では、薄膜からなる反射ミラー7により送信光と受信光との分離を行っているため、遮光部での損失を実質的に零とすることができる。また、薄膜からなる反射ミラー7の極(図2では上端)近傍に送信光8を通過させることが可能となり、送信領域と受信領域との境界を殆ど無くして受信領域をより拡大することが可能となる。さらに、プリズム11により、送信光8を光ファイバ2の外周方向から屈折させて入射させているため、受信領域をより拡大して、高効率で送受信光の分離を行うことが可能となる。
【0083】
次に、図4を基にして、近端反射および迷光を防止する方法について説明する。ここでは、送信光8は光学部材10に形成されたプリズム11により屈折され、光ファイバ2の外周部から光ファイバ2に入射する。その反射光17は、光ファイバ2の中心部方向に向かって反射される。ここで、光学部材10に形成されたプリズム11の先端部であり、かつ、反射ミラー7の一部である遮光部16は、光ファイバ2に接触または数十μm〜数百μm程度離れた位置に設置されている。このため、反射光17は反射ミラー7の受信光が入射する側とは反対側の面(裏面)によって反射(遮光)され、受光素子5方向に入射されることがなくなる。
【0084】
さらに、発光素子4から放射された送信光8の一部は送信レンズ6に入射せずに迷光となり、双方向光通信器1内を散乱する。しかし、本実施形態では、受光素子5が反射ミラー7によって発光素子4側の光学部材10から光学的に分離されているため、迷光18が生じても反射ミラー7の裏面により反射され、受光素子5に結合されるのを防ぐことができる。さらに、発光素子4の組み立て公差により発光素子4の位置ずれが生じた場合でも、予期しない迷光18が受光素子5に入射することが無いため、発光素子4の組み立て公差を大きくして組み立てコストを低減することができる。さらに、反射光17も迷光となって双方向光通信器1内を散乱するが、同様の理由によりこの迷光も受光素子5に結合されない。
【0085】
このように、反射ミラー7は受信光9を反射および集光して受光素子5に結合させると共に、反射光17や迷光18を受光素子から光学的に分離する働きを有している。さらに、この反射ミラー7により受光素子5が発光素子4から分離されているので、迷光の影響を気にすることなく、発光素子4の配置を決定することができる。よって、双方向光通信器1の設計自由度が増し、組み立て調整が容易な配置にすることができる。
【0086】
次に、図5を基にして、相手モジュール反射を低減する方法について説明する。本実施形態で示した双方向光通信器1において相手モジュール反射が生じる要因としては、受光素子4の表面で反射した素子反射光19が再び光ファイバ2に結合させることと、光ファイバ2から出射される受信光9の一部が光学部材10に照射される面(主としてプリズム11)で反射されて生じるプリズム反射光20が再び光ファイバ2に結合させることの2通りが考えられる。
【0087】
受光素子5の受光面は、通常、例えば窒化シリコン等の薄膜により反射防止コートを施すことにより受信光の反射を防止して、受光効率を向上させている。しかし、受信光9は全てが受光面に入射するわけではなく、その一部が受光面以外に入射して反射し、このような素子反射光19が相手モジュール反射の原因となる。このため、受光面以外の部分にも、例えば黒色の着色レジスト等、使用する波長領域での光吸収率が高く、反射率の低い材料を用いて反射防止膜を形成することにより、より確実に相手モジュール反射を抑制することができる。
【0088】
プリズム反射光20については、プリズム11の傾斜角度を最適化することにより、プリズム反射光20が光ファイバ2に入射しても結合されず、通信光として伝送されないようにすることができる。このためには、プリズム反射光20が光ファイバ2の開口数よりも大きな角度で光ファイバ2に入射するようにすればよく、光ファイバ2の光軸に対するプリズム11の傾斜角度を光ファイバ2のNA程度以上に設定すればよい。例えばNA0.3の光ファイバ2を用いる場合、傾斜角は10゜以上、好ましくは17゜以上にすればよい。しかし、プリズム11の傾斜角を大きくした場合には、光ファイバ2への送信光8の入射角度も大きくなり、送信光8の結合損失が多くなる場合もある。このため、両者のトレードオフを考慮してプリズム11の傾斜角度を設定する必要がある。
【0089】
さらに、送信光8の結合損失を増やさないために、図6に示すように、送信光8が通過する部分にはプリズム11を形成せず、送信光8が通過しない部分にのみ傾斜角の大きいプリズム11を形成してもよい。この場合、プリズム11が形成されていない部分からの反射光20は相手モジュール反射となるが、その面積を充分小さくすることにより、その影響を小さくすることができる。または、プリズム11の傾斜角を2段階に形成して、送信光8が通過する部分のプリズム11の傾斜角を小さくし、その他の部分のプリズム11の傾斜角を大きくしてもよい。または、受信光9が照射される光学部材10の面(プリズム11が形成された面)に反射防止コートを施して、反射率を低減させてもよい。
【0090】
さらに、光ファイバ2から放射された受信光9の一部は光学部材10を透過して、発光素子4またはサブマウント12に照射される。この受信光9が発光素子4またはサブマウント12により再び反射して相手モジュール反射となる場合がある。これを防ぐために、例えば図7に示すように、光ファイバ2の光軸に対して発光素子4の光軸またはサブマウント12を傾斜させて配置してもよい。このような構成とすることにより、発光素子4またはサブマウント12に照射されて反射された受信光9が再び光ファイバ2に結合されるのを防ぐことができる。同様に、受光素子5の受光面を光ファイバ2の光軸に対して傾斜させることにより、受光素子5により反射された素子反射光19が光ファイバ2に結合されて、相手モジュール反射となるのを低減することができる。なお、光ファイバ2の光軸に対する受光素子5の受光面の傾斜角は、反射ミラー7の形状および配置によって適切なものに調整することができる。また、光ファイバ2の光軸に対する発光素子4の光軸またはサブマウント12の傾斜角は、送信レンズ6の形状および配置によって適切なものに調整することができる。
【0091】
次に、遠端反射を低減する方法について説明する。図2で示したように、光ファイバ2の端面が光軸に対して垂直となっている場合には、約4%の遠端反射が生じる。この遠端反射は、光ファイバ2の端面形状を工夫することにより低減することが可能となる。
【0092】
例えば図7に示すように、光ファイバ2の端面を光軸に対して傾斜させる方法と、図8に示すように、光ファイバ2の端面を球面にする方法とがある。どちらの方法とも、光ファイバ2の端面での遠端反射の方向を変えて、光ファイバ2の開口数以上の角度にすることによって、遠端反射が光ファイバ2を伝搬しないようにしている。例えばPOFでは、端面を任意の形状のホットプレートに押し付けて熔融させることにより、容易に傾斜加工や球面加工を行うことが可能である。このように光ファイバ2の端面形状を変えた場合における、双方向光通信器1と光ファイバ2との光学的結合状態について説明する。
【0093】
光ファイバ2の端面を傾斜させる場合には、図8に示すように、光ファイバ2の送信光8が入射する側を光ファイバ2の断面が鈍角となる側に固定して、光ファイバ2と双方向光通信器1を結合させる。このように配置することにより、送信光8の光ファイバ2による反射光17(近端反射)が光ファイバ2の外周部方向に反射される。このため、遮光部16を光ファイバの外周側(図8の上側)に形成しても反射光17が受光素子5に結合されなくなり、より受信領域を拡大することが可能となる。また、光ファイバ2を伝搬してきた受信光(図8に点線で示す)の光ファイバ2の端面による反射光(遠端反射)は、光軸に対する角度が大きくなるため、光ファイバ2内での損失が大きくなる。よって、遠端反射を低減することができる。さらに、光ファイバ2から出射される受信光9は、出射時に光ファイバ2端面の傾斜によって受光素子側(図8の下方)に屈折するため、より受信効率を向上させることができる。このときの光ファイバ2の端面傾斜角度は、光ファイバ2の開口数程度に設定することにより、遠端反射を確実に低減することができる。例えばNA0.3の光ファイバ2の傾斜角αを80゜とした場合、遠端反射を0.4%に低減することができた。
【0094】
一方、図9に示したように光ファイバ2の端面を球面とした場合には、端面を傾斜させた場合のように、双方向光通信器1に対する光ファイバ2の方向を決定する必要が無い。このため、容易に光ファイバ2(光ファイバ2を固定したプラグ)を抜き差しすることができる。また、送信光8を光ファイバ2の外周部近傍に入射させることにより、光ファイバ2を傾斜させた場合と同様に、反射光17を光ファイバ2の外周方向に反射させて、受信領域を拡大することができる。これにより、遠端反射(図9に点線で示す)も低減することができる。さらに、光ファイバ2から出射される受信光9の一部が球面(端面)から集光されて出射されるため、受信効率を向上させることが可能となる。
【0095】
さらに、光ファイバ2の端面が傾斜面または球面の場合には、光ファイバ2に入射した送信光8は端面形状に従って屈折する。よって、送信光8の光ファイバ2への結合効率を向上させるためには、光ファイバ2の光軸に対する屈折した送信光8の角度を小さくする必要がある。このためには、図7に示すように、プリズム11を図2とは逆方向の傾斜面にするのが好ましい。
【0096】
このように、光ファイバ2の端面を傾斜面または球面にすることにより、遠端反射を低減すると共に、より受信効率を向上させることが可能となる。
【0097】
次に、上述した図2を基にして、電気的混信および電磁的混信を低減する方法について説明する。ここでは、ステム13が受光素子5のグランド電極と接続されている。サブマウント12はSiC等の絶縁体からなり、発光素子4と受光素子5は電気的に分離されている。また、反射ミラー7は光学部材10の下部にも電極21として形成されており、この電極21によって反射ミラー7はステム13と電気的に接続されている。発光素子4から見た場合、受光素子5は反射ミラー7、電極21およびステム13によりシールドされており、これにより電気的および電磁的な混信が抑制される。この反射ミラー7は、光学部材10の左下側からアルミニウムや金等の反射率が高く、導電性を有する材料を蒸着することにより形成される。このとき同時に電極21が形成される。反射ミラー7および電極21は、光学部材10の下部側全面に形成されるため、マスク等によりパターニングを行わなくても容易に形成することができる。
【0098】
さらに、発光素子4およびモニター用フォトダイオード14は送信部カバー15により覆われている。この送信部カバー15は光学部材10とステム13とに接着されており、発光素子4を外部から封止している。送信部カバー15はステム13と電気的に接続されており、発光素子4を外部から電磁的に封止する役割も有している。また、光学部材10の一部を発光素子4を封止する封止部材の一部(通常のカバーガラスに相当するもの)として使用しているため、部品点数を低減して部品コストを低減することができ、製造工程も簡略化することができる。
【0099】
次に、上記光学部材10について、より詳細に説明する。図11は本実施形態における光学部材10の構成例を示す斜視図である。この光学部材10は、上述した送信用レンズ6と、曲面形状を有する反射ミラー7と、その面を発光素子の光軸に対して傾斜させたプリズム11とを有している。また、光学部材10には、ステム13に固定される固定部26が設けられている。さらに、光学部材10には、発光素子4に対する光学部材10の相対的位置を決めるための発光素子用位置決め部27と、受光素子5に対する光学部材10の位置を決めるための受光素子用位置決め部28とが、角部または切り欠け部等として形成されている。
【0100】
発光素子用位置決め部27と受光素子用位置決め部28とは、光学部材10の任意の位置に形成され、双方向光通信器1の組み立て時には、この部分を基準として組み立てを行う。このように、受信光9を集光する反射ミラー7および送信光8を集光する送信用レンズ6が形成されている光学部品に組み立て基準となる位置決め部を光学部材10に形成することにより、高精度で受光素子5および発光素子4と光学部材10との位置合わせを行うことができる。また、簡易な方法で双方向光通信器を組み立てることが可能となる。
【0101】
次に、本実施形態による双方向光通信器1の組み立て方法について説明する。
【0102】
双方向光通信器1の組み立てにおいては、受光素子5と反射ミラー7の相対的位置および発光素子4と送信用レンズ6との相対的位置を、如何に精度良く、かつ、簡易な方法により合わせるかということが重要である。
【0103】
まず、受光素子5と反射ミラー7(反射ミラー7が形成された光学部材10)との位置合わせ方法について説明する。図12に示すように、ステム13に両者の位置決めのために用いる受信部組み立て部材29を固定する。この受信部組み立て部材29には、光学部材10を位置決めするための光学部位置31と受光素子5を位置決めするための受光部位置30とが角部または切り欠け部等として形成されている。この受信部組み立て部材29の受光部位置30に受光素子5の外周を合わせて配置してステム13に接着し、受光素子5と図示しないプリアンプ部とのワイヤーボンディングを行う。次に、光学部材10の受光素子用位置決め部28を受信部組み立て部材29に形成された光学部位置31に合わせて配置してステム13に接着する。その後、受信部組み立て部材29を取り除く。この受信部組み立て部材29は、他の双方向光通信器1の組み立て時に再び使用する。
【0104】
受信部組み立て部材29の受光部30と光学部位置31との相対的位置は高精度で加工されている。この組み立て方法による組み立て公差は、例えば受光素子5の外形公差約20μm、光学部材10の成形公差約20μm、受信部組み立て部材29の加工公差約5μm、および受光素子5と光学部材10との配置公差約20μmから、合計約65μmとなる。
【0105】
この組み立て方法によれば、従来のようにステム13に受光素子5と光学部材10の配置基準位置を設けて配置する場合に比べて、ステム13の加工公差約50μm分を低減することができる。また、光学部材10に直接受光素子用位置決め部28を形成しているため、成形時に反射ミラー7と受光素子用位置決め部28との相対的位置を管理することにより、精度良く双方向光通信器を組み立てることが可能となる。さらに、顕微鏡等を用いて位置合わせを行う場合に比べて、各部品を受信部組み立て部材29に押し当てて配置することができるため、容易に双方向光通信器1を組み立てることができる。
【0106】
次に、発光素子4と送信用レンズ6(送信用レンズ6が形成された光学部材10)との位置合わせ方法について説明する。上述した受信部の組み立てにより、ステム13上に光学部材10が接着されている。この光学部材10に形成された発光素子用位置決め部27に、発光素子の一部(発光点や外形部)を合わせるように発光素子4を配置して、ステム13に接着する。または、発光素子4を予めサブマウント12に接着しておき、サブマウント12を発光素子用位置決め部27に合わせて配置して、ステム13に接着してもよい。
【0107】
この組み立て方法によれば、送信用レンズ6が形成された光学部材10に発光素子用位置決め部27が形成されているため、両者の位置精度が高い。よって、この発光素子用位置決め部27に合わせて発光素子4を配置することにより、間接的に送信用レンズ6との位置合わせを行うことができ、容易に双方向光通信器1を組み立てることができる。
【0108】
このように、一つの光学部材10に送信用および受信用の光学系と発光素子および受光素子との位置決め部を形成することにより、構成部品を低減することができ、かつ、双方向光通信器の組み立てを容易に行うことができる。
【0109】
以上のように、本実施形態1の双方向光通信器1を双方向光通信装置3を構成する双方向光通信器の少なくとも一方として用いることにより、近端反射、遠端反射、相手モジュール反射および迷光による送信光と受信光との混信を防止することができ、さらに、電気的および電磁的な混信も低減することができるので、一本の光ファイバ2により全二重方式の双方向光通信を行うことが可能となる。
【0110】
さらに、一つの光学部材10に多数の機能を持たせているので、低コストで小型化が可能であり、かつ、簡易に製造することが可能な双方向光通信器1を得ることができる。
【0111】
なお、反射ミラー7は、曲面形状に限定されるものではなく、図10に示すように、平面形状であってもよい。この場合、反射ミラー7による受信光9の集光効果が無いため、別途受信レンズ25を設けて受信光9の集光を行うようにする。このような構成では、部品点数が多くなってコストが高くなるという問題があるが、発光素子4と受光素子5との配置距離を長くすることができ、電気的および電磁的なノイズの低減が容易になるため、特に高速動作が必要とされるような場合には有用である。このことは以下の実施形態2および実施形態3についても同様である。
(実施形態2)
実施形態2の双方向光通信器について、図11を用いて説明する。但し、この実施形態2では、上記実施形態1にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、実施形態1と同様の符号を付して説明を省略する。
【0112】
図11は、本実施形態2の双方向光通信器の概略構成を説明するための図である。この双方向光通信器1は、発光ダイオード(LED)や面発光レーザ等の面発光型の発光素子4を備えている。この発光素子4から出射された送信光8は光学部材10に形成された第1の送信レンズ22により集光されて光学部材10を通過し、さらに、光学部材10に形成された第2の送信レンズ23により集光されて光ファイバ2に結合される。
【0113】
発光素子4としてLEDを用いた場合には、半導体レーザを用いた場合のように高価な駆動装置が不要であり、低コストの双方向光通信器1を得ることができる。しかし、一般に、LEDは半導体レーザに比べて放射角が広く、かつ、発光部の面積が大きいため、送信レンズと高効率で結合させるためには、発光部と送信レンズとを近接させて配置する必要がある。ところが、送信レンズに発光部を近接させた場合には、充分に集光することができないという問題があった。
【0114】
そこで、本実施形態2のように、第1の送信レンズ22と第2の送信レンズ23との二つのレンズを使用することにより、発光素子4としてLEDを用いても、送信光8の集光が容易となり、送信効率を向上させることができる。この場合、実施形態1で示したようなプリズム11の傾斜角度による相手モジュール反射防止効果は無くなるが、第2の送信レンズ23に照射された受信光9は発散して反射されるため、同様の効果を得ることができる。
【0115】
以上のように、本実施形態2の双方向光通信器1を双方向光通信装置3を構成する双方向光通信器の少なくとも一方として用いることにより、安価なLEDを用いても高効率で送信光8を光ファイバ2に結合させることができる。また、同様の構成によって面発光レーザを使用することにより、LEDでは困難な高速での駆動を行うことができる。
【0116】
なお、本実施形態2では光ファイバ2の端面形状を球面状にしているが、実施形態1と同様に光軸に対して垂直な平面にしてもよく、光軸に対して傾斜した平面としてもよい。光ファイバ2の端面形状を球面や傾斜面にすることにより、実施形態1で説明したのと同様な効果が得られる。
【0117】
上記実施形態1および実施形態2では、光学部材10に薄膜の反射ミラー7を蒸着により形成したが、これに限られず、例えばスパッタリング法等の他の方法により形成することも可能である。また、光学部材10と反射ミラー7の間(反射ミラー7の受光素子5側とは反対側の面、一部でも良い)に黒色レジスト等からなる光吸収層を形成することにより、発光素子4から出射される送信光または光ファイバ2の端面により反射された送信光をこの光吸収層により吸収して、送信光が受光素子に入射するのを防止することが可能である。
【0118】
(実施形態3)
実施形態3の双方向光通信器について、図12を用いて説明する。但し、この実施形態3では、上記実施形態1および実施形態2にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、実施形態1および実施形態2と同様の符号を付して説明を省略する。
【0119】
図12は、本実施形態3の双方向光通信器の概略構成を説明するための図である。この双方向光通信器1は、実施形態1および実施形態2で示した双方向光通信器に対して、発光素子4と受光素子5の配置が逆になっている。この構成により、発光素子4から出射される送信光8は、光学部材10に形成された曲率を有するミラー7によって反射されると共に集光され、光ファイバ2に結合される。一方、受信光9は、光学部材10に形成された受信レンズ24によって集光され、受光素子5に結合される。
【0120】
この構成では、光ファイバ2端面による送信光8の近端反射は、反射ミラー7によって遮光され、受光素子5に結合されない。また、迷光も同様に受光素子5には結合されない。さらに、受信レンズ24の曲率によって受信光9が反射しても発散されるため、相手モジュール反射を低減することができる。
【0121】
なお、本実施形態3では光ファイバ2の端面形状を光軸に対して傾斜した面にしているが、実施形態1と同様に光軸に対して垂直な平面にしてもよく、球面状としてもよい。光ファイバ2の端面形状を球面や傾斜面にすることにより、実施形態1で説明したのと同様な効果が得られる。
【0122】
さらに、光ファイバ2の光軸と垂直な方向に対して、受光素子5の受光面を傾斜させることにより、実施形態1で説明したのと同様に、受光面で反射された受信光9が光ファイバ2に結合されるのを防いで相手モジュール反射を低減することができる。同様に、光ファイバ2の光軸と垂直な方向に対して、発光素子4の光軸を傾斜させることにより、発光素子4に照射されて反射された受信光9が光ファイバ2に結合されるのを防いで相手モジュール反射を低減することができる。
【0123】
さらに、実施形態1で説明したのと同様に、光学部材10の一部に受光素子5および発光素子4との位置合わせのために用いる受光素子用位置決め部28および発光素子用位置決め部27を形成してもよい。
【0124】
以上のように、本実施形態3の双方向光通信器1を双方向光通信装置3を構成する双方向光通信器の少なくとも一方として用いることにより、実施形態1および実施形態2と同様に、近端反射、遠端反射、相手モジュール反射および迷光による光の混信を防止することができ、かつ、高効率の双方向光通信装置3を得ることができる。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の本発明によれば、光ファイバで反射した送信光と受信光とを、受信光を受光素子に導く反射ミラーにより分離して、近端反射による混信を防ぐと共に、部品点数を減らすことができる。また、薄膜からなる反射ミラーによって反射光の分離を行うので、受信領域を大きく取って分離損失を少なくすることができる。さらに、迷光が受光素子に入射して混信するのを防ぐことができる。
【0126】
請求項2に記載の本発明によれば、上記効果に加えて、双方向光通信器内での迷光を吸収して、さらなる混信の防止を図ることができる。
【0127】
請求項3に記載の本発明によれば、反射ミラーにより受信光を集光するため、集光用のレンズを別に設ける必要がなく、さらに部品点数を減らして組み立て調整を容易にすることができる。
【0128】
請求項4に記載の本発明によれば、薄膜からなる反射ミラーにより送信部と受信部との光学的分離を行うため、送信光を受信部の近傍に通して送信領域と受信領域の境界を最小限にすると共に、双方向光通信器を小型化することができる。
【0129】
請求項5に記載の本発明によれば、一つの光学部材のみで送信と受信のための集光光学系を構成することができ、小型で安価で組み立て易い双方向光通信器を得ることができる。
【0130】
請求項6に記載の本発明によれば、プリズムにより送信光を屈折させて光ファイバの外周方向から入射させることができ、光ファイバの受信領域をより拡大することができる。また、プリズムによって相手モジュール反射による混信を抑制することができる。さらに、発光素子の配置の自由度を増すことができ、光学部材に一体形成することにより、小型で組み立て調整が容易な双方向光通信器を得ることができる。
請求項7に記載の本発明によれば、光学部材を発光素子のカバーガラスとして用いることにより、部品点数を減らすと共に組み立てを容易にすることができる。
【0131】
請求項8に記載の本発明によれば、発光素子およびサブマウントに照射された受信光が反射されて再び光ファイバに結合されるのを防止することができるため、相手モジュール反射を低減することができる。
【0132】
請求項9に記載の本発明によれば、受光素子の受光面により反射された受信光が再び光ファイバに結合されるのを防止することができるため、相手モジュール反射を低減することができる。
【0133】
請求項10に記載の本発明によれば、光ファイバで反射した送信光と受信光とを、送信光を光ファイバに導く反射ミラーにより分離して、近端反射による混信を防ぐと共に、部品点数を減らすことができる。また、薄膜からなる反射ミラーによって反射光の分離を行うので、受信領域を大きく取って分離損失を少なくすることができる。さらに、迷光が受光素子に入射して混信するのを防ぐことができる。
【0134】
請求項11に記載の本発明によれば、反射ミラーにより送信光を集光するため、集光用のレンズを別に設ける必要がなく、さらに部品点数を減らして組み立て調整を容易にすることができる。
【0135】
請求項12に記載の本発明によれば、反射ミラーにより送信部と受信部との光学的分離を行うため、受信光を送信部の近傍に通して送信領域と受信領域の境界を最小限にすると共に、双方向光通信器を小型化することができる。
【0136】
請求項13に記載の本発明によれば、一つの光学部材のみで送信と受信のための集光光学系を構成することができ、小型で安価で組み立て易い双方向光通信器を得ることができる。
【0137】
請求項14に記載の本発明によれば、発光素子およびサブマウントに照射された受信光が反射されて再び光ファイバに結合されるのを防止することができるため、相手モジュール反射を低減することができる。
【0138】
請求項15に記載の本発明によれば、受光素子の受光面により反射された受信光が再び光ファイバに結合されるのを防止することができるため、相手モジュール反射を低減することができる。
【0139】
請求項16に記載の本発明によれば、反射ミラーの一部により確実に近端反射による混信を防止することができる。
【0140】
請求項17に記載の本発明によれば、反射ミラーにより受光素子を発光素子から電気的および電磁的に分離して、電気的な混信や電磁的な混信を低減することができる。
【0141】
請求項18に記載の本発明によれば、発光素子と光学部材とを簡易な方法により高精度に位置合わせして組み立てることができる。さらに、部品点数を減らして安価な双方向光通信器を得ることができる。
【0142】
請求項19に記載の本発明によれば、受光素子と光学部材とを簡易な方法により高精度に位置合わせして組み立てることができる。さらに、部品点数を減らして安価な双方向光通信器を得ることができる。
【0143】
請求項20に記載の本発明によれば、一本の光ファイバにより全二重方式の通信を行うことができ、小型で低コストな双方向光通信装置を得ることができる。
【0144】
請求項21に記載の本発明によれば、光ファイバの遠端反射による混信を抑制することができる。また、送信光の光ファイバによる反射光を光ファイバの外周方向に反射させることができるので、近端反射による混信防止を容易に行うことができる。さらに、受信光を受光素子側に屈折して出射することができるので、より高効率に受信光を受光素子に結合させることができる。
【0145】
請求項22に記載の本発明によれば、光ファイバの遠端反射による混信を抑制することができる。また、送信光の光ファイバによる反射光を光ファイバの外周方向に反射させることができるので、近端反射による混信防止を容易に行うことができる。また、受信光を集光させて出射させることができるので、より高効率に受信光を受光素子に結合させることができる。さらに、光ファイバと双方向光通信器との接続方向を一定に決める必要が無いため、接続を容易に行うことができる。
【0146】
請求項23に記載の本発明によれば、光ファイバとしてPOFを用いることにより、曲げ損失が少なく、光ファイバが折れ難い。また、コア径が1mm程度の大口径の光ファイバを容易に製造できるので、光ファイバと双方向光通信器との結合調整が容易であり、かつ、双方向光通信装置を安価に作製することができる。
【0147】
請求項24に記載の本発明によれば、光ファイバとしてPCFを用いることにより、伝送帯域が広く、長距離での通信や高速での通信を行うことができる。
【0148】
請求項25に記載の本発明によれば、発光素子と光学部材とを簡易な方法により高精度に位置合わせして受信部を組み立てることができる。
【0149】
請求項26に記載の本発明によれば、受光素子と光学部材とを簡易な方法により高精度に位置合わせして送信部を組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の双方向光通信装置の概略構成を説明するための図である。
【図2】実施形態1の双方向光通信器の概略構成を説明するための図である。
【図3】本発明の双方向光通信器における送信領域と受信領域を説明するための図である。
【図4】本発明の双方向光通信器における近端反射および迷光の防止原理を説明するための図である。
【図5】本発明の双方向光通信器における相手モジュール反射の防止原理を説明するための図である。
【図6】本発明の双方向光通信器における相手モジュール反射の防止原理を説明するための図である。
【図7】実施形態1の双方向光通信器における相手モジュール反射の防止原理を説明するための図である。
【図8】実施形態1の双方向光通信器において、光ファイバの端面を光軸に対して傾斜させた例を説明するための図である。
【図9】実施形態1の双方向光通信器において、光ファイバの端面を球面形状とした例を説明するための図である。
【図10】実施形態1の双方向光通信器において、プリズム形状を変化させた例を説明するための図である。
【図11】実施形態1の双方向光通信器における光学部材の形状を説明するための図である。
【図12】実施形態1の双方向光通信器の組み立て方法を説明するための図である。
【図13】実施形態1の双方向光通信器において、反射ミラーの形状を変化させた例を説明するための図である。
【図14】実施形態2の双方向光通信器の概略構成を説明するための図である。
【図15】実施形態3の双方向光通信器の概略構成を説明するための図である。
【図16】従来の双方向光通信器の一例を説明するための図である。
【図17】従来の双方向光通信器の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 双方向光通信器
2 光ファイバ
3 双方向光通信装置
4 発光素子
5 受光素子
6 送信レンズ
7 反射ミラー
8 送信光
9 受信光
10 光学部材
11 プリズム
12 サブマウント
13 ステム
14 モニター用フォトダイオード
15 送信部カバー
16 遮光部
17 反射光
18 迷光
19 素子反射光
20 プリズム反射光
21 電極
22 第1の送信レンズ
23 第2の送信レンズ
24、25 受信レンズ
26 固定部
27 発光素子用位置決め部
28 受光素子用位置決め部
29 受信部組み立て部材
30 受光部位置
31 光学部位置
102 光ファイバ
104 レーザダイオード
105 受光素子
106 レンズ
107 偏光反射膜
108 送信光
109 受信光
111 プリズム
202 光ファイバ
204 発光素子
205 受光素子
206 送信レンズ
207 遮光板
208 送信光
209 受信光
224 受信レンズ

Claims (26)

  1. 一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、
    送信光を生成する発光素子と、光ファイバの端面から出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、
    該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記発光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、
    前記反射ミラーの一方の表面によって、前記光ファイバの前記端面から出射される受信光を反射して前記受光素子に導くと共に、
    前記反射ミラーの受信光を反射する面とは反対側の表面の少なくとも一部によって、前記発光素子から出射される前記送信光または前記光ファイバの前記端面で反射される前記送信光を反射して、該送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されている双方向光通信器。
  2. 一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、
    送信光を生成する発光素子と、光ファイバの端面から出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、
    該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記発光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、
    前記反射ミラーの一方の表面によって前記光ファイバの前記端面から出射される前記受信光を反射して前記受光素子に導くと共に、
    前記反射ミラーの受信光を反射する面とは反対側の表面の少なくとも一部に設けられた光吸収層によって、前記発光素子から出射される前記送信光または前記光ファイバの端面で反射される前記送信光を吸収して、該送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されている双方向光通信器。
  3. 前記反射ミラーは曲面形状であり、前記光ファイバの前記端面から出射される前記受信光を反射すると共に集光して、該受信光を前記受光素子に結合させる請求項1または請求項2に記載の双方向光通信器。
  4. 前記反射ミラーが形成されている前記光学部材の一部を前記発光素子から出射される前記送信光が通過する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の双方向光通信器。
  5. 前記発光素子から出射される前記送信光を集光するレンズが前記光学部材に形成されている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の双方向光通信器。
  6. 前記光学部材には、前記送信光が出射する位置に、該送信光を屈折させて光ファイバに入射させるプリズムが形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の双方向光通信器。
  7. 前記光学部材は、前記レンズが形成された面を前記発光素子を外部から封止する封止部材の一部に用いる請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の双方向光通信器。
  8. 前記光ファイバの光軸に対して、前記発光素子の光軸が傾斜している請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の双方向光通信器。
  9. 前記光ファイバの光軸に対して、前記受光素子の受光面が傾斜している請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の双方向光通信器。
  10. 一本の光ファイバにより光信号の送受信を行う双方向光通信装置に用いられる双方向光通信器であって、
    送信光を生成する発光素子と、光ファイバから出射される受信光を受光する受光素子と、前記発光素子から生成される送信光が内部を通過することによって該送信光を前記光ファイバに伝達するレンズまたはプリズムによって構成された光学部材と、該光学部材に設けられた反射率の高い薄膜からなる反射ミラーとを備え、
    該反射ミラーが形成されている前記光学部材は、前記受光素子よりも前記光ファイバ側に設置され、
    前記反射ミラーの一方の表面によって前記発光素子から出射される送信光を反射して前記光ファイバに導くと共に、該光ファイバの端面で反射される前記送信光を反射して、該送信光が前記受光素子に入射するのを防ぐように構成されている双方向光通信器。
  11. 前記反射ミラーは曲面形状であり、前記発光素子から出射される前記送信光を反射すると共に集光して、前記光ファイバに結合させる請求項10に記載の双方向光通信器。
  12. 前記反射ミラーが形成されている前記光学部材の一部を前記光ファイバから出射される前記受信光が通過する請求項10または請求項11に記載の双方向光通信器。
  13. 前記受信光を前記受光素子に集光するレンズが前記光学部材に形成されている請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の双方向光通信器。
  14. 前記光ファイバの光軸と垂直な方向に対して、前記発光素子の光軸が傾斜している請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の双方向光通信器。
  15. 前記光ファイバの光軸と垂直な方向に対して、前記受光素子の受光面が傾斜している請求項10乃至請求項14のいずれかに記載の双方向光通信器。
  16. 前記反射ミラーの一部が前記光ファイバの前記端面に接触しているか、または近接して配置されている請求項1乃至請求項15のいずれかに記載の双方向光通信器。
  17. 前記反射ミラーが前記受光素子のグランド電極と電気的に接続されている請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の双方向光通信器。
  18. 前記光学部材の一部に、前記受光素子と該光学部材との相対的な位置を決定する受光素子用位置決め部が設けられ、該受光素子用位置決め部の位置に合わせて前記受光素子が配置されている請求項1乃至請求項17のいずれかに記載の双方向光通信器。
  19. 前記光学部材の一部に、前記発光素子と該光学部材との相対的な位置を決定する発光素子用位置決め部が設けられ、該発光素子用位置決め部の位置に合わせて前記発光素子が配置されている請求項1乃至請求項18のいずれかに記載の双方向光通信器。
  20. 光ファイバの各端面に光学的に結合された複数の双方向光通信器を有し、該光ファイバを伝送路として各双方向光通信器間で光信号を送受信する双方向光通信装置であって、
    該複数の双方向光通信器の少なくとも1つが請求項1乃至請求項19のいずれかに記載の双方向光通信器である双方向光通信装置。
  21. 前記光ファイバの前記端面が該光ファイバの光軸に対して傾斜している請求項20に記載の双方向光通信装置。
  22. 前記光ファイバの前記端面が球面形状である請求項20に記載の双方向光通信装置。
  23. 前記光ファイバは、コアおよびクラッドがプラスチック材料からなるプラスチック光ファイバである請求項20乃至請求項22のいずれかに記載の双方向光通信装置。
  24. 前記光ファイバは、クラッドがプラスチック材料からなり、コアが石英からなるポリマークラッドファイバである請求項20乃至請求項23のいずれかに記載の双方向光通信装置。
  25. 請求項18に記載の双方向光通信器を組み立てる方法であって、
    前記受光素子の一部と前記光学部材の受光素子用位置決め部との両方に接触させて両者の相対的な位置を決定する受信部組み立て部材を用いて、該受光素子と該光学部材との位置決めを行う双方向光通信器の組み立て方法。
  26. 請求項19に記載の双方向光通信器を組み立てる方法であって、
    前記光学部材の前記発光素子用位置決め部と前記発光素子の一部を位置合わせするか、または前記光学部材の前記発光素子用位置決め部と前記発光素子が取り付けられている保持部を位置合わせすることにより、前記発光素子と前記光学部材との位置決めを行う双方向光通信器の組み立て方法。
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