JP2000159539A - 情報記録媒体基板用ガラス - Google Patents

情報記録媒体基板用ガラス

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JP2000159539A
JP2000159539A JP10333807A JP33380798A JP2000159539A JP 2000159539 A JP2000159539 A JP 2000159539A JP 10333807 A JP10333807 A JP 10333807A JP 33380798 A JP33380798 A JP 33380798A JP 2000159539 A JP2000159539 A JP 2000159539A
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JP
Japan
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glass
mol
substrate
recording medium
information recording
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JP10333807A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Nakajima
哲也 中島
Yasumasa Nakao
泰昌 中尾
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な原料を使用することなく、高い比弾性率
を有する情報記録媒体基板用ガラスを得る。 【解決手段】モル%表示で、SiO2:30〜50、A
23:0〜20未満、MgO:0〜20未満、Ca
O:0〜15未満、TiO2:0〜20、ZrO2:0〜
10、Li2O:0〜12、Al23+MgO<30、
であり、Y23を含有しない情報記録媒体基板用ガラ
ス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
ディスク、等の情報記録媒体の基板に用いられるガラス
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体用基板、たとえば磁
気ディスク(ハードディスク)用基板の材料としては、
アルミニウム、ガラス、セラミックス、カーボンなどが
知られている。現在では、サイズや用途に応じて主にア
ルミニウムおよびガラスが実用化されている。なかでも
ガラス基板は、表面の平滑性や機械的強度が優れている
ため、その使用範囲が拡大している。情報記録媒体用基
板として用いられるガラス基板として、特開平1−23
9036では、ガラス基板表面をイオン交換で強化した
化学強化ガラス基板が、特開平8−169724では、
実質的にアルカリを含まない無アルカリガラス基板が、
それぞれ開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年ハードディスクド
ライブについては記憶容量の向上が求められてきてお
り、またパソコンの小型化に伴い基板の小型化および薄
型化が提言されている。現在、2.5インチハードディ
スクのガラス基板の厚さは0.63mm程度であるが、
将来的には0.43mm、さらには0.38mmへと薄
くなることが予想されている。しかし基板が薄くなれば
なるほどたわみや反りが生じやすくなる。
【0004】一方、記録密度の向上を目的として、ディ
スクと読み取り磁気ヘッドとの間隔は狭くなってきてお
り、上記のような基板のたわみや反りは磁気ディスク破
損の原因となる。現在使用されているガラス基板を薄く
していくと上記のたわみや反りによる問題が顕在化する
ため、薄型化が困難である。
【0005】この問題を解決するため、特開平10−8
1542においては高い比弾性率(=ヤング率÷密度)
を有するガラス基板が開示されている。このガラスの比
弾性率は36GPa/g/cm3以上であり、基板を薄
型化した場合でも基板のたわみや反りの問題が生じにく
い。しかしこのガラスは、高価な原料を使用しなければ
ならないY23を多量含有している。また、Al23
MgOも多量含有しているために、ガラスの安定性が低
かった。本発明は、以上の課題を解決し、高い比弾性率
を有する情報記録媒体基板用ガラスの提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、実質的にモル
%表示で、 SiO2 30〜50、 Al23 0〜20未満、 MgO 0〜20未満、 CaO 0〜15未満、 TiO2 0〜20、 ZrO2 0〜10、 Li2O 0〜12、 からなり、Al23+MgO<30であり、かつ実質的
にY23を含有しない情報記録媒体基板用ガラスを提供
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において比弾性率はヤング
率を密度で除したものであり、基板のたわみや反りに対
する指標である。
【0008】本発明による組成の限定理由を、モル%を
単に%と表記して以下に述べる。SiO2はネットワー
クフォーマーであり必須である。50%超では比弾性率
が小さくなりすぎるおそれがある。好ましくは48%以
下である。30%未満ではガラスの安定性が低下するお
それがある。好ましくは32%以上である。
【0009】Al23は必須ではないが、比弾性率を大
きくするために20%未満までの範囲で含有してもよ
く、好ましくは5%以上である。20%以上では、ガラ
スの安定性が低下するおそれがある。好ましくは15%
以下である。
【0010】MgOは必須ではないが、比弾性率を大き
くするために20%未満までの範囲で含有してもよく、
好ましくは5%以上である。20%以上では、溶融ガラ
スの粘度が大きくなりすぎ溶解が困難になり、またガラ
スの安定性が低下するおそれがある。好ましくは15%
以下である。
【0011】Al23とMgOの合量は30%未満でな
ければならない。30%以上では、ガラスの安定性が低
下するおそれがある。
【0012】CaOは必須ではないが、溶融ガラスの粘
度を低下させ溶解を促進するために15%未満まで含有
してもよく、好ましくは1%以上である。15%以上で
は比弾性率が低下するおそれがある。好ましくは14%
以下である。
【0013】TiO2は必須ではないが、比弾性率を大
きくするために20%まで含有してもよく、好ましくは
2%以上である。20%超ではガラスの安定性が低下す
るおそれがある。好ましくは18%以下である。
【0014】ZrO2は必須ではないが、比弾性率を大
きくするために10%まで含有してもよく、好ましくは
2%以上である。10%超では溶融ガラスの粘度が大き
くなりすぎ溶解が困難になるおそれがある。好ましくは
8%以下である。
【0015】Li2Oは必須ではないが、溶融ガラスの
粘度を低下させ溶解を促進するために12%まで含有さ
せてもよい。12%超では比弾性率が低下するおそれが
ある。好ましくは10%以下である。
【0016】本発明のガラスは実質的に上記成分からな
るが、他に、SO3、As23、Sb23、等の清澄
剤、Fe23、NiO、CoO、等の着色剤を、それら
の合量が2%までの範囲で適宜含有してもよい。また、
ガラスの溶解を促進するためにSrO、BaO、Zn
O、Na2O、K2O、等を含有してもよいが、過度の添
加は比弾性率を低下させるおそれがあるので、それぞれ
1%以下、それらの合量が2%以下、とすることが好ま
しい。さらに、ガラス溶解促進およびガラスの安定化を
はかるために、B23、P25、V25、等を添加して
もよい。以上で述べた成分、すなわち本発明のガラスを
実質的に構成する成分以外の成分の含有量は合量で5%
以下である。
【0017】本発明のガラスは実質的にY23を含有し
ない、すなわち、Y23含有量は0.5モル%以下であ
る。
【0018】本発明の情報記録媒体基板用ガラスの比弾
性率は36GPa/g/cm3以上であることが好まし
い。36GPa/g/cm3未満では基板を薄くした場
合に基板のたわみや反りの問題が生じるおそれがある。
【0019】本発明の情報記録媒体基板用ガラスを製造
する方法は特に限定されず、各種製造方法を採用でき
る。たとえば、目標組成となるように通常使用される原
料を調合し、これを溶解炉中で加熱溶融する。バブリン
グや清澄剤の添加や撹拌などによってガラスの均質化を
行い、周知のプレス法、ダウンドロー法、フロート法な
どの方法により所定の板厚に成形し、徐冷後、研削、研
磨などの加工を行い、所定のサイズ、形状の基板とす
る。
【0020】
【実施例】表のSiO2〜Y23の欄にモル%表示で示
した組成となるように原料を調合して白金るつぼに入
れ、1550〜1650℃に加熱し3〜5時間溶融し
た。次いで溶融ガラスを流し出して板状に成形後、徐冷
を行った。
【0021】得られたガラスについて、密度d(単位:
g/cm3)およびヤング率E(単位:GPa)を測定
した。ヤング率を密度で除した比弾性率E/d(単位:
GPa/g/cm3)の値とともに表に示す。例1〜1
5は実施例、例16〜19は特開平10−81542に
記載されたガラスであり比較例である。
【0022】密度およびヤング率の測定方法は以下のと
おりである。 密度:約20gのガラスについて、アルキメデス法によ
り測定した。 ヤング率:4cm×4cmのガラス板の両面が平行にな
るように研磨して、厚さを10〜20mmとした試料に
ついて、超音波パルス法により測定した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体基板用ガラスを用
いることにより、高価な原料を使用することなく、基板
を薄くしてもたわみや反りの問題が生じにくい情報記録
媒体基板用ガラスを提供でき、また基板を薄型化でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C03C 3/085 C03C 3/085 // G11B 5/73 G11B 5/704 Fターム(参考) 4G062 AA18 BB01 CC10 DA05 DB01 DB02 DB03 DB04 DC01 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EA03 EA04 EA10 EB01 EC01 ED01 ED02 ED03 ED04 EE01 EE02 EE03 EE04 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FB02 FB03 FB04 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM27 NN33 5D006 CB04 CB07 DA03 FA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的にモル%表示で、 SiO2 30〜50、 Al23 0〜20未満、 MgO 0〜20未満、 CaO 0〜15未満、 TiO2 0〜20、 ZrO2 0〜10、 Li2O 0〜12、 からなり、Al23+MgO<30であり、かつ実質的
    にY23を含有しない情報記録媒体基板用ガラス。
  2. 【請求項2】比弾性率が36GPa/g/cm3以上で
    ある請求項1に記載の情報記録媒体基板用ガラス。
JP10333807A 1998-11-25 1998-11-25 情報記録媒体基板用ガラス Pending JP2000159539A (ja)

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