JP2000157761A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JP2000157761A
JP2000157761A JP10336890A JP33689098A JP2000157761A JP 2000157761 A JP2000157761 A JP 2000157761A JP 10336890 A JP10336890 A JP 10336890A JP 33689098 A JP33689098 A JP 33689098A JP 2000157761 A JP2000157761 A JP 2000157761A
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Nobutoshi Takao
信寿 高尾
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部品を有効に利用して非連結突出部を強靭
な構造にする。 【解決手段】 電気かみそりは、外ケース1にインナー
ケース2を内蔵しており、外ケース1を貫通する止ネジ
10をインナーケース2の止部23にねじ込んでこれら
を固定している。インナーケース2は、外ケース1の内
面と対向する表面に止部23を設けている非連結突出部
2bと、この非連結突出部2bを連結している本体部2
aとを有する。非連結突出部2bは、本体部2aから突
出して設けられており、背面を本体部2aに連結してい
ない。非連結突出部2bは、表面に、電子部品を装着し
ている基板24を積層すると共に、基板24の端縁に沿
うストッパリブ28を設けている。止部23が止ネジ1
0に引っ張られて非連結突出部2bが湾曲しようとする
と、ストッパリブ28が基板24の端縁に当接して、基
板24でもって非連結突出部2bの湾曲が阻止されるよ
うに構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外ケースにインナ
ーケースを内蔵している電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】外ケースに、インナーケースを内蔵させ
ている電気かみそりは、モーターや電池等をインナーケ
ースに装着して、能率よく組み立てできる特長がある。
この構造の電気かみそりは、インナーケースを外ケース
の定位置に入れて、外ケースを貫通する止ネジで外ケー
スに固定している。
【0003】図1は、止ネジ10でインナーケース2を
外ケース1に固定する構造を示している。この図に示す
インナーケース2は、止ネジ10で連結する部分の背面
に空隙を設けている。インナーケース2は、止ネジ10
で連結する部分の背面を、インナーケース2の本体部2
aに連結する構造にできないことがある。インナーケー
ス2の止部23が、背面に空隙を設けた部分、すなわち
背面を連結していない非連結部であって、インナーケー
ス2の本体部2aから突出している非連結突出部2bに
ある電気かみそりは、図1に矢印Aで示すインナーケー
ス2の連結部が損傷を受けやすい欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この欠点を解消するた
めには、非連結突出部を厚く成形し、あるいは、縦に延
長する高い補強リブを一体成形する必要がある。しかし
ながら、この構造によっても、非連結突出部を充分な強
度することは実際に難しいのが実状である。とくに、電
気かみそりは、外形の大きさや重量の制約から、非連結
突出部を極めて厚くし、あるいは、厚くて高い補強リブ
を一体成形して設けることができない。
【0005】この欠点は、非連結突出部の背面を、本体
部に連結する構造によっても解消できる。ただ、非連結
突出部の背面を本体部に連結する構造にすると、非連結
突出部の背面に空隙を設けて、別のパーツを内蔵させる
ことが難しくなる。また、空隙ができるように、非連結
突出部の背面を局部的に連結する形状としても、連結部
分が邪魔になって、ここにパーツを内蔵させるのが難し
くなって、組み立て能率が悪くなる欠点がある。
【0006】本発明は、従来の電気かみそりが有するこ
のような欠点を解決することを目的に開発されたもので
ある。本発明の重要な目的は、別部品を有効に利用して
非連結突出部を強靭な構造にできる電気かみそりを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気かみそり
は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
電気かみそりは、外ケース1にインナーケース2を内蔵
しており、外ケース1を貫通する止ネジ10をインナー
ケース2の止部23にねじ込んで、インナーケース2を
外ケース1に固定している電気かみそりであって、イン
ナーケース2を外ケース1に連結する部分が、以下の全
ての構成を有することを特徴とする。 (a) インナーケース2は、外ケース1に連結される
止部23を設けている非連結突出部2bと、この非連結
突出部2bを連結している本体部2aとを有する。 (b) 非連結突出部2bは、本体部2aから突出して
設けられており、背面を本体部2aに連結していない。 (c) 非連結突出部2bは、外ケース1の内面と対向
する表面に止部23を設けている。 (d) 非連結突出部2bの表面に、電子部品を装着し
ている基板24を積層している。 (e) 非連結突出部2bの表面には、基板24の端縁
に沿うストッパリブ28を設けている。 (f) 止部23が止ネジ10に引っ張られて非連結突
出部2bが湾曲しようとすると、ストッパリブ28が基
板24の端縁に当接して、基板24でもって非連結突出
部2bの湾曲が阻止されるように構成している。
【0008】さらに、本発明の請求項2に記載される電
気かみそりは、インナーケース2が、本体部2aの底面
両側に突出する非連結突出部2bを有し、両側の非連結
突出部2bの表面に橋渡しする状態で基板24を積層し
ている。
【0009】さらに、本発明の請求項3に記載される電
気かみそりは、本体部2aの両側に設けている非連結突
出部2bの端部表面に突出して、止部23としてネジボ
スを突出させており、両ネジボスの内側にストッパリブ
28を設けている。
【0010】さらにまた、本発明の請求項4に記載され
る電気かみそりは、基板24がプリント基板で、プリン
ト基板に電子部品として充電ロッド25を固定してお
り、充電ロッド25を外ケース1に貫通させて外ケース
1の外部に引き出している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための電気かみそりを例示する
ものであって、本発明は電気かみそりを以下のものに特
定しない。
【0012】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
【0013】図2に示す電気かみそりは、カミソリ本体
11と、このカミソリ本体11の振動ロッド12で振動
される内刃13と、この内刃13を内面に摺動させて髭
をカットする外刃14を設けている外刃枠15とを備え
る。
【0014】カミソリ本体11は、外ケース1に、イン
ナーケースを内蔵している。インナーケース2は、図3
に示すように、内刃を往復運動させるモーター5と、こ
のモーター5で往復運動される振動台4と、モーター5
を回転させる電池16と、モーター5の回転を制御する
プリント基板17とを固定している。
【0015】外ケース1は、プラスチックを筒状に成形
して、下端を開口している本体ケース1aと、この本体
ケース1aの下端の開口端を、水密に閉塞する底蓋1b
を備える。外ケース1を水密構造とする電気かみそり
は、水洗いして便利に洗浄できる。本体ケース1aは、
上蓋1Aを一体成形して、上端を閉塞している。この上
蓋1Aは、振動ロッド12を突出させる開口窓1Bを設
けている。開口窓1Bから水が侵入しないように、この
開口窓1Bは、可撓性のゴムシート18で閉塞してい
る。ゴムシート18は、2本の振動ロッド12に水密に
密着する貫通孔を設けて、外周を開口窓1Bに水密に連
結している。
【0016】外ケース1は、図3に示すインナーケース
2を内蔵している。この図は、外ケース1から引き出さ
れたインナーケース2を示している。インナーケース2
は、プラスチックを成形して製作されている。インナー
ケース2は、下部の両側に2本の電池16を固定して、
電池16と反対面、図3において裏面に、充電回路を実
現するプリント基板17を固定している。さらに、イン
ナーケース2は、上部の中央に、モーター5を縦に固定
している。この図のインナーケース2は、電池16を嵌
着して定位置に装着するための嵌着凹部2Aを両側に設
けており、上部の中央にはモーター5を嵌着して定位置
に固定する嵌着凹部2Bを設けている。モーター5をセ
ットする嵌着凹部2Bは、両側の底面にリブを一体成形
して、モーター5を定位置に嵌着して固定している。
【0017】さらに、インナーケース2は、上端を上蓋
1Aに連結して、下端に底蓋1bを連結する。インナー
ケース2の上端と下端は、止ネジ10を介して上蓋1A
と底蓋1bに固定される。底蓋1bは、インナーケース
2を介して、本体ケース1aの下端開口部に固定され
て、ここを水密に閉塞する。
【0018】インナーケース2の下端は、図3と図4に
示すように、底蓋1bが固定される。底蓋1bをインナ
ーケース2に連結する部分の断面図を図5に示す。この
図に示すインナーケース2は、本体部2aの下端に、非
連結突出部2bを連結している。本体部2aと非連結突
出部2bはプラスチックで一体的に成形されている。
【0019】非連結突出部2bは、本体部2aから突出
して設けられており、背面を本体部2aに連結していな
い。ここに電池16を内蔵させるためである。本体部2
aに連結されない非連結突出部2bの背面には、図示し
ないが、電池ではなくて、電気かみそりに内蔵させる他
の部品を内蔵させることもできる。この図において、非
連結突出部2bは、外ケース1である底蓋1bに対向す
る表面を下面とし、底蓋1bに対向しない背面を上面と
している。この図のインナーケース2は、本体部2aの
両側に突出して非連結突出部2bを設けており、表面に
は、止ネジ10をねじ込んで連結する止部23を設けて
いる。止部23は、止ネジ10を確実にねじ込んで連結
できるように、高く成形してネジボスとしている。
【0020】さらに、非連結突出部2bは、止部23が
ネジボスで引っ張られて変形されるのを阻止するため
に、表面に基板24を積層している。基板24は、電子
部品を固定している硬質プラスチックの基板である。こ
の基板24は、エポキシ基板やフェノール基板等のよう
に、プリント基板17と同じ材質の基板である。基板2
4は、好ましくは、プリント基板を使用する。プリント
基板は、実装する電子部品に電気接続するのに好都合で
ある。
【0021】図に示す基板24は、電子部品として複数
本の充電ロッド25を固定している。充電ロッド25
は、基板24に垂直に固定されており、底蓋1bを貫通
して外ケース1の外部に突出させている。底蓋1bは、
充電ロッド25を貫通させる位置に貫通孔26を開口し
ている。充電ロッド25は、Oリング27を挿入して水
密構造としている。Oリング27は、基板24と底蓋1
bとに挟着されて、貫通孔26を水密に閉塞する。
【0022】基板24を利用して、非連結突出部2bの
変形を阻止するために、非連結突出部2bは、基板24
の端縁に沿ってストッパリブ28を設けている。ストッ
パリブ28は、止部23が止ネジ10で引っ張られて、
非連結突出部2bが湾曲するのを阻止するように、基板
24の端縁に当接し、ストッパリブ28と基板24でも
って、非連結突出部2bの湾曲を阻止している。ストッ
パリブ28は、図6の底面図に示すように、非連結突出
部2bが止ネジ10に引っ張られて変形するときの折曲
線に対して平行に設けられる。非連結突出部2bが、止
ネジ10に引っ張られると、非連結突出部2bは、図6
の一点鎖線で示す折曲線に沿って折れ曲がるように変形
する。したがって、ストッパリブ28はこの一点鎖線で
示す方向と平行に配設される。基板24の端縁は、スト
ッパリブ28に当接するので、折曲線と平行に成形され
る。図に示す基板24は、全体の形状をほぼ長方形とし
て、両端縁をストッパリブ28に当接させている。
【0023】ストッパリブ28は、これでもって直接に
非連結突出部2bを補強して、変形を阻止するのではな
い。基板24に当接して、基板24を介して非連結突出
部2bの変形を阻止する。したがって、ストッパリブ2
8は、基板24の端縁に当接して、基板24を定位置に
停止できる高さで足りる。図5に示すストッパリブ28
は、基板24とほぼ同じ高さとしている。ただ、図6に
示すストッパリブ28は、一部を基板24よりも高くし
て、フック28Aの形状に成形している。ストッパリブ
28のフック28Aは、基板24を引っかけて定位置に
保持する。したがって、この構造の非連結突出部2b
は、基板24を簡単にインナーケース2の定位置に装着
できる特長がある。
【0024】底蓋1bは、本体ケース1aの下端開口部
に挿入される周壁29を有する。周壁29は、Oリング
30を案内する溝を設けている。ここに入れられたOリ
ング30は、周壁29と本体ケース1aの開口部とを水
密に閉塞する。さらに、底蓋1bは、止ネジ10を貫通
させる貫通孔31と、充電ロッド25を貫通させる貫通
孔26を設けている。止ネジ10もOリング32を介し
て水密にねじ込まれる。
【0025】以上の電気かみそりは、本体部2aの両側
に非連結突出部2bを設けたインナーケース2を外ケー
ス1に内蔵させている。ただし、本発明の電気かみそり
は、必ずしも本体部の両側に非連結突出部を突出させる
必要はない。本体部の片側に非連結突出部を設ける構造
とすることもできる。本体部の片側に非連結突出部を設
けたインナーケースは、基板をネジ止めし、あるいは接
着し、あるいはまた嵌着構造で固定して、この基板の端
縁にストッパリブを設けて非連結突出部が曲がるのを阻
止する。
【0026】さらに、インナーケース2は、図7の平面
図に示すように、上端に連結台3を突出させるように一
体成形している。連結台3は、モーター5のカム6で振
動される2連の振動台4を連結する。この連結台3に
は、図8の矢印で示すように、2連の振動台4を、イン
ナーケース2の両面からカム軸6Aを挟着する横方向に
移動させて、振動台4を連結する。振動台4をインナー
ケース2に横方向に移動させて、振動台4の固定部4A
を、インナーケース2の連結台3に連結するために、連
結台3と固定部4Aは横スライド連結部7を設けてい
る。
【0027】インナーケース2の連結台3に連結される
2連の振動台4を、図9の斜視図に示している。この図
の振動台4は、連結台3に固定される固定部4Aを両側
に有し、この固定部4Aに、U極された弾性アーム4B
を介して振動部4Cを連結している。この図の振動台4
は、全体を硬質のプラスチックで一体成形して、弾性ア
ーム4Bを弾性変形できるように薄く成形している。振
動台4の振動部4Cは、回転するカム軸6Aで振動され
るように、カム軸6Aを案内するスリット8を設けてい
る。このスリット8は、横スライド連結部7の移動方向
と平行に延長して設けられており、先端を開口してい
る。スリット8の幅はカム軸6Aの外径にほぼ等しくし
ている。
【0028】2連の振動台4は、上下のカム軸6Aに別
々に連結される。図9に示す振動台4は、図において右
上の振動台4に設けたスリット8を、下側のカム軸6A
に連結し、左下の振動台4に設けたスリット8を、上側
のカム軸6Aに連結する。したがって、右上に図示する
振動台4は、振動部4Cを上下の二階構造として、下側
の振動部4Cにスリット8を連結している。スリット8
は、振動部4Cに2列の凸部19を一体成形して、その
間に設けている。スリット8は、固定部4Aを連結台3
に装着した状態で、上下のカム軸6Aに案内される位置
に設けている。
【0029】さらに、2連の振動台4は、内刃13を振
動させるために、振動台4の中央部分に振動ロッド12
を垂直に固定している。振動ロッド12は金属製のロッ
ドで、振動台4をプラスチックで成形するときにインサ
ートして固定され、あるいは、接着して固定され、ある
いはまた、嵌入して固定される。
【0030】図9に示す振動台4は、固定部4Aを連結
台3に連結するための横スライド連結部7として、固定
部4Aの下面から突出するように凸条7Aを設けてい
る。凸条7Aは、振動台4をインナーケース2に装着す
る横方向に延長して設けている。この凸条7Aは、L字
状として、連結部に連結した状態で、連結部から抜けな
い構造としている。さらに、振動台4は、図9と図10
に示すように、一方の振動台4に設けている凸条7Aの
下端を互いに内側に折曲するL字状とし、他方の振動台
4に設けている凸条7Aの下端を外側に折曲するL字状
としている。
【0031】インナーケース2の連結台3には、振動台
4を連結するための横スライド連結部7として、振動台
4の固定部4Aに設けている凸条7Aを嵌入する嵌着溝
7Bを設けている。図の連結台3は、振動台4に設けて
いるL字状の凸条7Aを横方向に挿入するために、横断
面形状をL字状とする嵌着溝7Bを両端部に設けてい
る。図9と図10の振動台4は、L字状に折曲される凸
条7Aの方向を互いに逆方向としているので、L字状の
嵌着溝7Bも、連結台3の両側で逆向きとしている。振
動台4の固定部4Aに設けている凸条7Aは、インナー
ケース2の連結台3の両側面から嵌着溝7Bに挿入され
るので、嵌着溝7Bは連結台3の両側に開口するように
設けられる。
【0032】さらに、図9に示す2連の振動台4は、固
定部4Aの一部に、インナーケース2に二重に積層する
積層部9を設けている。図9において、右上の振動台4
の積層部9は下に、左下の積層部9は上に積層される。
両積層部9には、貫通孔9Aを設けている。図10に示
すように、貫通孔9Aに止ネジ10を挿入し、積層部9
を貫通する止ネジ10で、2連の振動台4の固定部4A
をインナーケース2に固定している。インナーケース2
の連結台3は、この止ネジ10をねじ込むネジ孔3Aを
設けている。この構造の振動台4は、止ネジ10で確実
にインナーケース2に固定できる特長がある。
【0033】さらに、この止ネジ10は、インナーケー
ス2を外ケース1に固定する止ネジ10に併用してい
る。この止ネジ10は、外ケース1の上蓋1Aを貫通
し、さらに、振動台4の積層部9を貫通して、インナー
ケース2の連結台3に設けたネジ孔3Aにねじ込んで固
定している。振動台4の積層部9は、上蓋1Aとインナ
ーケース2の連結台3とに挟着されて固定される。
【0034】振動台4に固定している振動ロッド12
は、図2に示すように、内刃台20を介して内刃13を
連結している。内刃台20は、弾性的に押し出されるよ
うに、振動ロッド12に連結している。内刃台20は、
押しバネ21で弾性的に押し出され、ストッパ(図示せ
ず)で振動ロッド12から抜けないようにしている。押
しバネ21はコイルスプリングである。コイルスプリン
グである押しバネ21に振動ロッド12を挿入して、押
しバネ21を振動ロッド12に連結している。押しバネ
21は、下端で振動台4を押圧し、上端で内刃台20を
押圧して、内刃台20を弾性的に押し上げている。押し
バネ21で押圧される内刃台20は、ストッパがない
と、振動台4から押し出されてしまう。ストッパは、押
しバネ21に押される内刃台20が、振動台4から抜け
ない位置で、移動しないように停止させる。ただし、ス
トッパは、内刃台20を全く移動しないように振動台4
に連結するのではない。内刃台20は、内刃13を外刃
14の内面に弾性的に押圧するストロークで、振動ロッ
ド12に沿って往復運動できるように、内刃台20を振
動ロッド12に連結する。
【0035】内刃台20に連結された内刃13は、押し
バネ21に押されて、外刃14の内面に弾性的に押圧さ
れる。この状態で、内刃13が外刃14の内面を摺動し
て、外刃14の髭孔を通過した髭を内刃13でカットす
る。この構造の電気かみそりは、内刃13をカミソリ本
体11に連結しているので、外刃枠15をカミソリ本体
11から開いた状態で、外刃14の内側に付着する髭屑
を簡単に除去できる特長がある。
【0036】外刃枠15は、外刃14を脱着できるよう
に装着している。外刃14は、プラスチック製の外刃ホ
ルダーに、網刃をアーチ状に湾曲させて固定したもので
ある。網刃は、厚さを、例えば、30〜100μm、最
適には約50μmとする薄い金属板である。網刃は、無
数の髭剃孔を開口している。外刃ホルダーは、硬質のプ
ラスチックを、上下を開口した長方形の角筒状に成形し
たものである。
【0037】図の電気かみそりは、2連の外刃14を外
刃ケース22に装着している。2連の外刃14は、それ
ぞれ独立して出入りできるように外刃ケース22に装着
している。外刃14は、プラスチック製の外刃ホルダー
に一体成形している弾性アーム(図示せず)を介して、
外刃ケース22から弾性的に押し出されるように連結さ
れる。弾性アームは、外刃ホルダーの下端縁から下方に
傾斜する方向に突出して、先端を外刃ケース22に当接
させて、外刃14を外刃ケース22から弾性的に押し出
す。
【0038】外刃ケース22が、外刃枠15の上端開口
部である開口窓15Aに脱着自在に装着されて、外刃1
4が外刃枠15に脱着できるように連結される。外刃ケ
ース22は、たとえば、両側面に引掛片を設け、この引
掛片を、外刃枠15の内面に設けている凹部の引掛部に
引っかける構造として、外刃枠15に脱着できるように
装着できる。
【0039】外刃枠15は、蝶番と脱着フックとを介し
て、カミソリ本体11に開閉できるように連結され、あ
るいは、脱着フックを介して脱着できるように連結され
る。
【0040】以上の構造の電気かみそりは、以下のよう
にして組み立てられる。 インナーケース2の定位置に、基板24と電池16
とプリント基板17とモーター5と振動台4を装着す
る。 インナーケース2の下端に外ケース1の底蓋1bを
固定する。底蓋1bは、貫通孔31に止ネジ10を入
れ、この止ネジ10を非連結突出部2bの止部23にね
じ込んでインナーケース2に固定される。 底蓋1bを固定しているインナーケース2を本体ケ
ース1aに挿入する。 インナーケース2の上端を、本体ケース1aの上蓋
1Aに固定する。インナーケース2は、上蓋1Aを貫通
する止ネジ10で固定される。上蓋1Aを貫通する止ネ
ジ10は、上蓋1Aと振動台4の積層部9を通過して、
インナーケース2の連結台3にねじ込まれて、インナー
ケース2と振動台4を上蓋1Aに固定する。 上蓋1Aの開口窓1Bと振動ロッド12との間に、
ゴムシート18を装着して水密に閉塞する。 振動ロッド12に内刃台20を介して内刃13を装
着し、外刃枠15をカミソリ本体11に装着する。
【0041】
【発明の効果】本発明の電気かみそりは、別部品を有効
に利用して、非連結突出部を強靭な構造にできる特長が
ある。それは、本発明の電気かみそりが、外ケースに内
蔵されるインナーケースに、外ケースに連結される止部
を設けた非連結突出部を本体部から突出して設けてお
り、非連結突出部の表面に、電子部品を装着している基
板を積層すると共に、基板の端縁に沿うストッパリブを
設けているからである。この構造の電気かみそりは、止
ネジをインナーケースの止部にねじ込んで、インナーケ
ースを外ケースに固定するときに、止部が止ネジに引っ
張られて非連結突出部が湾曲しようとすると、ストッパ
リブが基板の端縁に当接して、基板で非連結突出部の湾
曲を阻止できる。すなわち、本発明の電気かみそりは、
非連結突出部の表面に積層される別部材である基板を、
非連結突出部の湾曲を阻止する部材に併用して、非連結
突出部を強靭な構造にできる。したがって、本発明の電
気かみそりは、非連結突出部を厚く成形したり、縦に延
長する高い補強リブを一体成形することなく、簡単な構
造で非連結突出部を充分な強度とし、しかも、非連結突
出部の背面に空隙を設けて、この部分を有効に利用でき
る特長が実現できる。
【0042】インナーケースは、外ケースに連結すると
き止部に止ネジをねじ込むと、非連結突出部が図7の矢
印Aで示す方向に引っ張られて、非連結突出部2bの内
部に曲げ応力がはたらいて湾曲しようとする。この曲げ
応力は、たとえ非連結突出部を厚く成形しても、あるい
は、非連結突出部の表面に縦方向に延長してリブを成形
しても、一体成形された非連結突出部の内部にはたらい
て非連結突出部を湾曲させようとする。このため、非連
結突出部を湾曲させないようにするためには、非連結突
出部を、相当に厚く成形するか、あるいは、縦方向に延
長されるリブを相当に高く成形する必要がある。
【0043】本発明の電気かみそりは、インナーケース
の非連結突出部の表面に、基板を積層すると共に、基板
の端縁に沿うストッパリブを設けて、基板でもって非連
結突出部の湾曲を阻止している。この構造は、非連結突
出部が矢印Aで示す方向に引っ張られて、非連結突出部
2bの内部に曲げ応力が作用して湾曲しようとすると、
図7の矢印Bで示すように、基板24がストッパリブ2
8に押圧される。このとき、はたらく押圧力は、平板で
ある基板24の延長方向にはたらく。すなわち、基板2
4は、矢印Aで示す方向には力を受けず、矢印Bで示す
ように、端縁を互いに押圧する方向にのみ力を受けるの
で、その内部には曲げ応力が作用しない。
【0044】一般に、板材は、面に垂直な方向の力には
弱く、小さな力でも曲げを生じるが、面の延長方向の力
に対しては極めて強く、変形し難い性質がある。本発明
の電気かみそりは、非連結突出部の表面に基板を積層す
ることで、単にこの部分を厚くして曲げを生じ難くする
のではなく、両端縁からの押圧力に対して極めて強い板
材の性質を巧みに利用して、この部分が湾曲するのを確
実に阻止できる。さらに、この構造は、積層する基板を
厚くすることなく、非連結突出部の湾曲を充分阻止する
ことができるので、極めて理想の状態で非連結突出部を
強靭な構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電気かみそりのインナーケースを外ケー
スに連結する状態を示す断面図
【図2】本発明の実施例の電気かみそりの分解斜視図
【図3】図2に示す電気かみそりの外ケースに内蔵され
るインナーケースの斜視図
【図4】図2に示す電気かみそりの外ケースからインナ
ーケースを取り出す状態を示す斜視図
【図5】図2に示す電気かみそりのインナーケースと外
ケースの連結構造を示す断面図
【図6】インナーケースの非連結突出部に基板を積層し
た状態を示す底面図
【図7】図3に示すインナーケースの正面図
【図8】インナーケースに振動台を連結する状態を示す
断面図
【図9】図7に示すインナーケースの連結台に振動台を
連結する状態を示す斜視図
【図10】振動台をインナーケースの連結台に固定した
状態を示す背面斜視図
【符号の説明】
1…外ケース 1a…本体ケース 1b…
底蓋 1A…上蓋 1B…開口窓 2…インナーケース 2a…本体部 2b…
非連結突出部 2A…嵌着凹部 2B…嵌着凹部 3…連結台 3A…ネジ孔 4…振動台 4A…固定部 4B…
弾性アーム 4C…振動部 5…モーター 6…カム 6A…カム軸 7…横スライド連結部 7A…凸条 7B…
嵌着溝 8…スリット 9…積層部 9A…貫通孔 10…止ネジ 11…カミソリ本体 12…振動ロッド 13…内刃 14…外刃 15…外刃枠 15A…開口窓 16…電池 17…プリント基板 18…ゴムシート 19…凸部 20…内刃台 21…押しバネ 22…外刃ケース 23…止部 24…基板 25…充電ロッド 26…貫通孔 27…Oリング 28…ストッパリブ 28A…フック 29…周壁 30…Oリング 31…貫通孔 32…Oリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外ケース(1)にインナーケース(2)を内蔵
    しており、外ケース(1)を貫通する止ネジ(10)をインナ
    ーケース(2)の止部(23)にねじ込んで、インナーケース
    (2)を外ケース(1)に固定している電気かみそりであっ
    て、インナーケース(2)を外ケース(1)に連結する部分
    が、以下の全ての構成を有することを特徴とする電気か
    みそり。 (a) インナーケース(2)は、外ケース(1)に連結され
    る止部(23)を設けている非連結突出部(2b)と、この非連
    結突出部(2b)を連結している本体部(2a)とを有する。 (b) 非連結突出部(2b)は、本体部(2a)から突出して
    設けられており、背面を本体部(2a)に連結していない。 (c) 非連結突出部(2b)は、外ケース(1)の内面と対
    向する表面に止部(23)を設けている。 (d) 非連結突出部(2b)の表面に、電子部品を装着し
    ている基板(24)を積層している。 (e) 非連結突出部(2b)の表面には、基板(24)の端縁
    に沿うストッパリブ(28)を設けている。 (f) 止部(23)が止ネジ(10)に引っ張られて非連結突
    出部(2b)が湾曲しようとすると、ストッパリブ(28)が基
    板(24)の端縁に当接して、基板(24)でもって非連結突出
    部(2b)の湾曲が阻止されるように構成している。
  2. 【請求項2】 インナーケース(2)が、本体部(2a)の底
    面両側に突出する非連結突出部(2b)を有し、両側の非連
    結突出部(2b)の表面に橋渡しする状態で基板(24)を積層
    している請求項1に記載される電気かみそり。
  3. 【請求項3】 本体部(2a)の両側に設けている非連結突
    出部(2b)の端部表面に突出して、止部(23)としてネジボ
    スを突出させており、両ネジボスの内側にストッパリブ
    (28)を設けている請求項2に記載される電気かみそり。
  4. 【請求項4】 基板(24)がプリント基板で、プリント基
    板に電子部品として充電ロッド(25)を固定しており、充
    電ロッド(25)を外ケース(1)に貫通させて外ケース(1)の
    外部に引き出している請求項1に記載される電気かみそ
    り。
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