JP2000156308A - チップ部品用基板材のブレイク方法 - Google Patents

チップ部品用基板材のブレイク方法

Info

Publication number
JP2000156308A
JP2000156308A JP10329037A JP32903798A JP2000156308A JP 2000156308 A JP2000156308 A JP 2000156308A JP 10329037 A JP10329037 A JP 10329037A JP 32903798 A JP32903798 A JP 32903798A JP 2000156308 A JP2000156308 A JP 2000156308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
breaking
substrate material
roller
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10329037A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kuroda
康裕 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10329037A priority Critical patent/JP2000156308A/ja
Publication of JP2000156308A publication Critical patent/JP2000156308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ部品における棒状基板片等の基板材か
らチップ部品用個別基板をブレイクする際に発生するブ
レイク角度の変化による個別基板の寸法不良と欠けを低
減させ、歩留まりを向上させることができるチップ部品
用基板材のブレイク方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ブレイクすることにより複数個のチップ
部品用個別基板11を得るための棒状基板片13を、略
対向するように複数個のローラー15,16,17に張
持された一対の搬送ベルト14により挟持状態で移動さ
せながら、前記搬送ベルト14を介して前記棒状基板片
13を押圧するための大径のローラー18と小径のロー
ラー19とにより前記棒状基板片13をブレイクして個
別基板11を得るブレイク方法において、前記搬送ベル
ト14をゴム材と芯体の貼り合わせにより構成したもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチップ部品用基板材
のブレイク方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ部品用基板材のブレイク方
法としては、特開平7−111202号公報に記載され
たものが知られている。
【0003】従来のチップ抵抗器における棒状基板のブ
レイク方法について、図5〜図8を参照しながら説明す
る。
【0004】図5(a)〜(c)は従来のチップ部品用
基板材のブレイク方法に用いるチップ抵抗器のブレイク
過程を示す平面図である。図5(a)〜(c)におい
て、1は個別基板である。2は板状基板である。2aは
板状基板2に刻設された複数本の縦筋目線である。2b
は板状基板2に刻設された複数本の横筋目線である。3
は棒状基板片である。
【0005】図6は従来のチップ部品用基板材のブレイ
ク方法に用いるブレイク装置を示す正面図である。図6
において、3は棒状基板片である。3aは棒状基板片3
の厚みである。4は搬送ベルト5に内接するように適宜
適所に配設された複数個の回転ローラーである。4aは
上側の搬送ベルト5の内面に当接するように連結レバー
6に取り付けられた上ローラー(大径のローラー)であ
り、その中心位置は下ローラー(小径ローラー)4bの
中心位置より搬送方向にずれている。4bは下側の搬送
ベルト5の内面に当接した下ローラー(小径ローラー)
である。5は複数個の回転ローラー4により張持され、
かつ回転ローラー4が回転することにより走行する上下
一対の無端状の搬送ベルトである。5aは搬送ベルト5
の搬送面であり、一対の搬送ベルト5は搬送面5a間が
棒状基板片3の厚みより僅かに小さな隙間を有するよう
に配設している。7は空圧式のシリンダーで、このシリ
ンダー7は、上ローラー4aの左側に回転自在に配設さ
れたベアリングホルダー8を一端とした棒状の連結レバ
ー6の他端部に接続されている。8は上側の搬送ベルト
5の内側でかつ上ローラー4aの左側に配設され、上ロ
ーラー4aを押圧する際の支持および揺動する時の支点
となるベアリングホルダーである。Aは棒状基板片3が
一対の搬送ベルト5に挟持されている範囲である。
【0006】図7(a)(b)は従来のチップ部品用基
板材のブレイク方法に用いる搬送ベルトの作製方法を示
す斜視図である。9はシリコーン樹脂からなる板状体で
あり、搬送ベルト5の原材料である。5は前記板状体9
をプレス金型の打ち抜き加工により形成されたひと続き
で継ぎ目のない無端状の搬送ベルトである。
【0007】図8は従来のチップ部品用基板材のブレイ
ク方法に係わる棒状基板をブレイクする様子を示す要部
側面図である。図8において、1は個別基板である。2
bは板状基板2に刻設された横筋目線である。3は棒状
基板片である。4aは上ローラーである。4bは下ロー
ラーである。5は搬送ベルトである。5aは搬送ベルト
5の搬送面である。Eは上ローラー4aの中心位置と下
ローラー4bの中心位置の搬送方向ずれ寸法である。M
は上ローラー4aと下ローラー4bの搬送ベルト5を介
した接点の近傍で棒状基板片3が受ける曲げモーメント
である。
【0008】以上のように構成された従来のチップ部品
用基板材のブレイク方法について、以下にそのブレイク
過程について説明する。
【0009】まず、チップ抵抗器の製造方法について説
明すると、図5(a)に示すように、セラミック基板か
らなる板状基板2の表面に複数本の縦筋目線2aと横筋
目線2bとを格子状に刻設する。
【0010】次に、前記板状基板2の表面に電極と抵抗
と保護膜を順次形成する。次に、前記板状基板2を各縦
筋目線2aに沿って図5(b)に示すような棒状基板片
3にブレイクし、そして前記棒状基板片3における長手
方向の左右両側面縁に導電性ペーストを塗布した後、焼
成することによって側面端子電極を形成する。
【0011】最後に、前記棒状基板片3を各横筋目線2
bに沿って図5(c)に示すような個別のチップ抵抗器
用の個別基板1にブレイクされる順序で製造される。
【0012】以上のように構成、かつ製造された従来の
チップ部品用基板材のブレイク方法について、以下にそ
のブレイク方法について説明する。
【0013】まず、図6のブレイク装置において、棒状
基板片3を従来から用いられているベルト搬送(図示せ
ず)により、棒状基板片3に刻設した横筋目線2bを上
側の搬送ベルト5の搬送面5aに向けて前記棒状基板片
3の長辺方向に沿って上下の搬送ベルト5の対向してい
る搬送面5a間に供給する。
【0014】次に、供給された前記棒状基板片3は、上
下の搬送ベルト5の搬送面5aに挟持されながら上ロー
ラー4aおよび下ローラー4bの方へ移動する。
【0015】最後に、棒状基板片3の先端が下ローラー
4bと下側の搬送ベルト5との当接部分を超えて移動し
た時、下ローラー4bの方向に押圧している上ローラー
4aと下ローラー4bとの間に上下の搬送ベルト5を介
して挟み込まれた前記棒状基板片3に曲げモーメントM
が加えられ、前記棒状基板片3に刻設した横筋目線2b
に沿って個別基板1にブレイクされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この種のチップ部品用
基板材のブレイク方法においては、ブレイク時に押圧し
ている搬送ベルト5を走行させる際に、ブレイク時の押
圧に負けないように搬送ベルト5に張力を与える必要が
あるが、従来の搬送ベルト5はシリコーン樹脂単体で構
成されているため、搬送ベルト5を走行させるに必要な
張力を与えた場合、搬送ベルト5は伸びにより周長が長
くなる。これにより、搬送ベルト5の厚みが部分的に薄
くなる部分が生じて搬送ベルト5の厚みばらつきが生じ
るため、上ローラー4aと下ローラー4bとの間に搬送
ベルト5を介して挟持しながら棒状基板片3をブレイク
して個別基板1を得る場合、搬送ベルト5の厚みの厚い
部分と薄い部分とでは棒状基板片3に対する曲げモーメ
ントMが変化してブレイク角度が変わってしまうことに
なり、その結果、個別基板1の寸法不良と欠けが生じる
という問題点を有していた。
【0017】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、チップ部品における棒状基板片等の基板材からチッ
プ部品用個別基板をブレイクする際に発生するブレイク
角度の変化による個別基板の寸法不良と欠けを低減さ
せ、歩留まりを向上させることができるチップ部品用基
板材のブレイク方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のチップ部品用基板材のブレイク方法は、ブレ
イクすることにより複数個のチップ部品用個別基板を得
るための基板材を、略対向するように複数個のローラー
に張持された一対の搬送ベルトにより挟持状態で移動さ
せながら、前記搬送ベルトを介して前記基板材を押圧す
るための大径のローラーと小径のローラーとにより前記
基板材をブレイクして個別基板を得るためのチップ部品
用基板材のブレイク方法において、前記搬送ベルトをゴ
ム材と芯体の貼り合わせにより構成したもので、このブ
レイク方法によれば、チップ部品における棒状基板片等
の基板材からチップ部品用個別基板をブレイクする際に
発生するブレイク角度の変化による個別基板の寸法不良
と欠けを低減させ、歩留まりを向上させることができる
ものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ブレイクすることにより複数個のチップ部品用個別
基板を得るための基板材を、略対向するように複数個の
ローラーに張持された一対の搬送ベルトにより挟持状態
で移動させながら、前記搬送ベルトを介して前記基板材
を押圧するための大径のローラーと小径のローラーとに
より前記基板材をブレイクして個別基板を得るためのチ
ップ部品用基板材のブレイク方法において、前記搬送ベ
ルトをゴム材と芯体の貼り合わせにより構成したもの
で、このブレイク方法によれば、搬送ベルトをゴム材と
芯体の貼り合わせにより構成しているため、搬送ベルト
を複数個のローラーに張持した際に搬送ベルトに張力が
加えられたとしても、搬送ベルトが芯体を有しているこ
とにより、この芯体によって搬送ベルトの周長が長くな
るのを抑えることができるため、従来のように搬送ベル
トの厚みが部分的に薄くなるという不具合はなくなる。
そしてこれにより、搬送ベルト全体の厚みばらつきが生
じるということはなくなるため、大径のローラーと小径
のローラーとにより一対の搬送ベルトに挟持された基板
材をブレイクして個別基板を得る場合、ブレイク時に基
板材に対して一定の曲げモーメントを加えることがで
き、その結果、従来のようにブレイク角度が変わってし
まうことはないため、筋目線に沿って確実にブレイクす
ることができるという作用を有するものである。
【0020】請求項2に記載の発明は、ゴム材と芯体の
貼り合わせにより構成される搬送ベルトにおけるゴム材
を基板材に接触させてブレイクするようにしたもので、
このブレイク方法によれば、基板材を一対の搬送ベルト
に挟持しながら分割する際に、ゴム材の弾力が働くた
め、基板材に対して傷が付いて欠けるのを防止すること
ができるという作用を有するものである。
【0021】請求項3に記載の発明は、搬送ベルトをゴ
ム材間に芯体を介在させたもので構成したもので、この
ブレイク方法によれば、芯体の表裏面にそれぞれゴム材
を貼り合わせた形となるため、一方のゴム材は基板材に
接触することになり、これにより、基板材を一対の搬送
ベルトに挟持しながら分割する際には、ゴム材の弾力に
よって基板材に対して傷が付いて欠けるのを防止するこ
とができ、またもう一方のゴム材はブレイクする際の押
圧による負荷に対して搬送ベルトとローラーとの間のス
リップを防止するため、ローラーから搬送ベルトに動力
を確実に伝達することができるという作用を有するもの
である。
【0022】請求項4に記載の発明は、芯体をポリエチ
レン帆布で構成したもので、このブレイク方法によれ
ば、ポリエチレン帆布が大きな抗張力を有し、かつ強靱
であるため、複数個のローラーに張持されても、周長の
変化が小さいという作用を有するものである。
【0023】以下、本発明の一実施の形態におけるチッ
プ部品用基板材のブレイク方法について、チップ抵抗器
における棒状基板のブレイク方法を例にとり図1〜図4
を参照しながら説明する。
【0024】図1(a)〜(c)は本発明の一実施の形
態におけるチップ部品用基板材のブレイク方法に用いる
チップ抵抗器のブレイク過程を示す平面図である。図1
(a)〜(c)において、11は個別基板である。12
は板状基板である。12aは板状基板12に刻設された
複数本の縦筋目線である。12bは板状基板12に刻設
された複数本の横筋目線である。13は棒状基板片であ
る。
【0025】図2は本発明の一実施の形態におけるチッ
プ部品用基板材のブレイク方法に用いるブレイク装置を
示す正面図である。図2において、13は横筋目線12
bを上面として載置される棒状基板片である。14は一
対の搬送ベルトで、この一対の搬送ベルト14は張力に
対してベルトの伸びを抑えるポリエチレン帆布を芯体と
して設け、この芯体の表裏面にそれぞれゴム材を熱圧着
等で貼り合わせることにより構成している。そしてこの
一対の搬送ベルト14は搬送面が対向するように配設し
た棒状基板片13の幅(縦筋目線12aの間隔)よりも
広くなっている。またこの一対の搬送ベルト14は、ゴ
ム材の厚みばらつきの小さな状態で上側の搬送ベルト1
4が複数個の回転ローラー17に張持されており、かつ
下側の搬送ベルト14が駆動ローラー15と張力調整ロ
ーラー16とによって張持されている。15は基板材、
すなわち棒状基板片13の移動終端部に配設した駆動ロ
ーラーで、この駆動ローラー15は、搬送ベルト14に
おけるゴム材との摩擦力により下側の搬送ベルト14を
走行させるものである。16は棒状基板片13が供給さ
れる近傍に配設した張力調整ローラーで、この張力調整
ローラー16は棒状基板片13を大径のローラー18で
押圧してブレイクする際に下側の搬送ベルト14をスリ
ップさせずに走行させるための張力を与えるものであ
る。17は適宜適所に配設した複数個の回転ローラーで
ある。18は上側の搬送ベルト14の内側に当接する大
径のローラーで、この大径のローラー18は搬送ベルト
14の対向している部分のほぼ中央付近で、かつ小径の
ローラー19の中心位置より僅かに搬送方向に中心位置
をずらした位置に配設しているもので、棒状基板片13
をブレイクする際に寄与するものである。19は下側の
搬送ベルト14の内側に当接する小径のローラーで、こ
の小径のローラー19は搬送ベルト14の対向している
部分のほぼ中央付近に配設しているもので、棒状基板片
13をブレイクする際に寄与するものである。
【0026】図3は本発明の一実施の形態におけるチッ
プ部品用基板材のブレイク方法に用いる上下の搬送ベル
トの側断面図である。14aは芯体14cの表面側に貼
り合わせたゴム材である。14bは芯体14cの裏面側
に貼り合わせたゴム材である。14cはポリエチレン帆
布製の芯体で、この芯体14cは所定幅に切断された長
尺状の芯体の両端部を例えばミシン縫い等により繋ぎ合
わせているものである。
【0027】図4は本発明の一実施の形態におけるチッ
プ部品用基板材のブレイク方法と比較される従来のシリ
コンゴム製の搬送ベルトを用いた棒状基板材のブレイク
方法を示す要部側面図である。図4において、13は棒
状基板片である。18は大径のローラーである。19は
小径のローラーである。20はシリコンゴム製の搬送ベ
ルトである。M1は大径のローラー18と小径のローラ
ー19の搬送ベルト14または20を介した接点の近傍
で棒状基板片13が受ける曲げモーメントである。
【0028】以上のように構成された本発明の一実施の
形態におけるチップ部品用基板材のブレイク方法につい
て、以下にそのブレイク過程について説明する。
【0029】まず、チップ抵抗器の製造方法について説
明すると、図1(a)に示すように、セラミック基板か
らなる板状基板12の表面に複数本の縦筋目線12aと
横筋目線12bとを格子状に刻設する。
【0030】次に、前記板状基板12の表面に電極と抵
抗と保護膜を順次形成する。次に、前記板状基板12を
各縦筋目線12aに沿って図1(b)に示すような棒状
基板片13にブレイクし、そして前記棒状基板片13に
おける長手方向の左右両側面縁に導電性ペーストを塗布
した後、焼成することによって側面端子電極を形成す
る。
【0031】最後に、前記棒状基板片13を各横筋目線
12bに沿って図1(c)に示すような個別のチップ抵
抗器用の個別基板11にブレイクされる順序で製造され
る。
【0032】以上のように構成、かつ製造された本発明
の一実施の形態におけるチップ部品用基板材のブレイク
方法について、以下にそのブレイク方法について説明す
る。
【0033】まず、図2のブレイク装置において、棒状
基板片13を従来から用いられているベルト搬送(図示
せず)により、前記棒状基板片13に刻設した横筋目線
12bを上面にして駆動ローラー15と張力調整ローラ
ー16によって張持された下側の搬送ベルト14の上面
に供給する。
【0034】次に、下側の搬送ベルト14に供給された
棒状基板片13は、駆動ローラー15が回転することに
より下側の搬送ベルト14が走行して搬送される。それ
と同時に、上側の搬送ベルト14は大径のローラー18
が回転することにより走行する。
【0035】次に、下側の搬送ベルト14の上面に供給
された前記棒状基板片13は、搬送していくうちに上下
の搬送ベルト14間に挟持される。
【0036】次に、前記棒状基板片13は上下の搬送ベ
ルト14に挟持された状態で搬送され、大径のローラー
18および小径のローラー19の方へと移動する。
【0037】最後に、小径のローラー19と下側の搬送
ベルト14との当接部分を超えて棒状基板片13の先頭
が移動した時、小径のローラー19の方向に押圧してい
る大径のローラー18と小径のローラー19との間に上
下の搬送ベルト14を介して挟み込まれた棒状基板片1
3に常に略一定の曲げモーメントM1が加えられ、棒状
基板片13に刻設した横筋目線12bに沿って個別基板
11にブレイクされる。この場合、図4に示すシリコン
ゴム製の搬送ベルト20の場合は、厚みばらつきにより
局部的に薄い部分(図中破線表示)が生じ、棒状基板片
13に加わる曲げモーメントが変化してブレイク角度が
変わってしまうことになるが、本発明の一実施の形態に
おいては、上下の搬送ベルト14をゴム材14a,14
b間にポリエチレン帆布製の芯体14cを介在させたも
ので構成しているため、このようなことはほとんどなく
なり、これにより、大径のローラー18と小径のローラ
ー19における搬送ベルトを介しての接点において、常
に安定して接線と直角の方向に押し下げようとする力が
加わることになり、その結果、安定した曲げモーメント
M1が加わるため、曲げモーメントM1に対する強度が
最も弱い箇所である棒状基板片13の横筋目線12bに
沿って、基板材に欠けが発生することなく一定のブレイ
ク角度で個別基板11にブレイクすることができるもの
である。
【0038】ここで、従来例では無端状のシリコンゴム
製の搬送ベルト20でブレイクしているが、本発明の一
実施の形態における搬送ベルト14はゴム材14a,1
4b間にポリエチレン帆布製の芯体14cを介在させた
もので構成しているため、張力の影響を受け難く、これ
により、前記搬送ベルト14は継ぎ目の有無に関係なく
棒状基板片13に安定した曲げモーメントM1を加える
ことができるものである。
【0039】なお、上記本発明の一実施の形態において
は、棒状基板片13から個別基板11へブレイクする方
法について説明したが、これに限定されるものではな
く、板状基板12から棒状基板片13にブレイクする際
にも適用できるものである。また本発明の一実施の形態
においては、チップ抵抗器を例にとって説明したが、こ
れに限定されるものではなく、他のチップ部品をブレイ
クする際にも適用できるものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明のチップ部品用基板
材のブレイク方法は、ブレイクすることにより複数個の
チップ部品用個別基板を得るための基板材を、略対向す
るように複数個のローラーに張持された一対の搬送ベル
トにより挟持状態で移動させながら、前記搬送ベルトを
介して前記基板材を押圧するための大径のローラーと小
径のローラーとにより前記基板材をブレイクして個別基
板を得るためのチップ部品用基板材のブレイク方法にお
いて、前記搬送ベルトをゴム材と芯体の貼り合わせによ
り構成したもので、このブレイク方法によれば、搬送ベ
ルトをゴム材と芯体の貼り合わせにより構成しているた
め、搬送ベルトを複数個のローラーに張持した際に搬送
ベルトに張力が加えられたとしても、搬送ベルトが芯体
を有していることにより、この芯体によって搬送ベルト
の周長が長くなるのを抑えることができるため、従来の
ように搬送ベルトの厚みが部分的に薄くなるという不具
合はなくなる。そしてこれにより、搬送ベルト全体の厚
みばらつきが生じるということはなくなるため、大径の
ローラーと小径のローラーとにより一対の搬送ベルトに
挟持された基板材をブレイクして個別基板を得る場合、
ブレイク時に基板材に対して一定の曲げモーメントを加
えることができ、その結果、従来のようにブレイク角度
が変わってしまうことはないため、筋目線に沿って確実
にブレイクすることができるというすぐれた効果を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)本発明の一実施の形態における
チップ部品用基板材のブレイク方法に用いるチップ抵抗
器のブレイク過程を示す平面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるチップ部品用基
板材のブレイク方法に用いるブレイク装置を示す正面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるチップ部品用基
板材のブレイク方法に用いる搬送ベルトの側断面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるチップ部品用基
板材のブレイク方法と比較される従来のシリコンゴム製
の搬送ベルトを用いた棒状基板材のブレイク方法を示す
要部側面図
【図5】(a)〜(c)従来のチップ部品用基板材のブ
レイク方法に用いるチップ抵抗器のブレイク過程を示す
平面図
【図6】従来のチップ部品用基板材のブレイク方法に用
いるブレイク装置を示す正面図
【図7】(a)(b)従来のチップ部品用基板材のブレ
イク方法に用いる搬送ベルトの作製方法を示す斜視図
【図8】従来のチップ部品用基板材のブレイク方法に係
わる棒状基板をブレイクする様子を示す要部側面図
【符号の説明】
11 個別基板 12 板状基板 13 棒状基板片 14 搬送ベルト 14a,14b ゴム材 14c 芯体 15 駆動ローラー 16 張力調整ローラー 17 回転ローラー 18 大径のローラー 19 小径のローラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレイクすることにより複数個のチップ
    部品用個別基板を得るための基板材を、略対向するよう
    に複数個のローラーに張持された一対の搬送ベルトによ
    り挟持状態で移動させながら、前記搬送ベルトを介して
    前記基板材を押圧するための大径のローラーと小径のロ
    ーラーとにより前記基板材をブレイクして個別基板を得
    るためのチップ部品用基板材のブレイク方法において、
    前記搬送ベルトをゴム材と芯体の貼り合わせにより構成
    したことを特徴とするチップ部品用基板材のブレイク方
    法。
  2. 【請求項2】 ゴム材と芯体の貼り合わせにより構成さ
    れる搬送ベルトにおけるゴム材を基板材に接触させてブ
    レイクするようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    チップ部品用基板材のブレイク方法。
  3. 【請求項3】 搬送ベルトをゴム材間に芯体を介在させ
    たもので構成したことを特徴とする請求項1記載のチッ
    プ部品用基板材のブレイク方法。
  4. 【請求項4】 芯体をポリエチレン帆布で構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のチップ部品用基板材のブレ
    イク方法。
JP10329037A 1998-11-19 1998-11-19 チップ部品用基板材のブレイク方法 Pending JP2000156308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10329037A JP2000156308A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 チップ部品用基板材のブレイク方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10329037A JP2000156308A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 チップ部品用基板材のブレイク方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000156308A true JP2000156308A (ja) 2000-06-06

Family

ID=18216906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10329037A Pending JP2000156308A (ja) 1998-11-19 1998-11-19 チップ部品用基板材のブレイク方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000156308A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061778A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Nitta Ind Corp チップ割り用無端ベルト
JP2006062141A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Nitta Ind Corp チップ割り無端ベルト
CN109571643A (zh) * 2018-12-29 2019-04-05 肇庆鼎晟电子科技有限公司 热敏电阻芯片水刀划切工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061778A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Nitta Ind Corp チップ割り用無端ベルト
JP2006062141A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Nitta Ind Corp チップ割り無端ベルト
CN109571643A (zh) * 2018-12-29 2019-04-05 肇庆鼎晟电子科技有限公司 热敏电阻芯片水刀划切工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI457302B (zh) Fragile material substrate segmentation device and segmentation method
JP2002145431A (ja) ベルトコンベアの片寄り矯正方法及び装置
JP2000156308A (ja) チップ部品用基板材のブレイク方法
CN114302865A (zh) 板玻璃的制造方法以及板玻璃的制造装置
JP3423014B2 (ja) セラミック基板の分割方法およびその分割装置
JP2879842B2 (ja) チップ部品用基板材のブレイク方法
KR20100107234A (ko) 기판 커팅 장치 및 기판 커팅 방법
JP3151656B2 (ja) 基板の分割方法、およびチップ型電子部品の製造方法
JP3151630B2 (ja) 基板の分割装置
JP2751067B2 (ja) 搬送装置
JPH0329128Y2 (ja)
JPH11115053A (ja) 長尺状部材の圧接方法及び圧接装置
CA2336620A1 (en) Contact assembly for accumulation conveyors
JP3068022U (ja) チップ分割機
CN220723009U (zh) 布料加工***及其布料运输装置
JP2000000688A (ja) 帯状鋼板の長手方向の連続溶接方法および連続溶接設備
JPH0544323Y2 (ja)
KR860000748B1 (ko) 베니어판의 연단 접합장치
JP2894027B2 (ja) 板状ワークの搬送装置
JP2004307149A (ja) テープ搬送装置
KR19990049890A (ko) 에어 부상식 박판 이송 장치
JPH02251425A (ja) スチールベルト切断部形状の矯正方法及びその装置
JPH0646901Y2 (ja) 板状物の転送機構
KR200328581Y1 (ko) 90도 자세전환장치
JP3403488B2 (ja) 印字装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080205