JP2000152267A - 反射型光変調素子及び投写型表示装置 - Google Patents

反射型光変調素子及び投写型表示装置

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JP2000152267A
JP2000152267A JP10320492A JP32049298A JP2000152267A JP 2000152267 A JP2000152267 A JP 2000152267A JP 10320492 A JP10320492 A JP 10320492A JP 32049298 A JP32049298 A JP 32049298A JP 2000152267 A JP2000152267 A JP 2000152267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入射方向が予め分離された3種類の色光を照
明光として用い、それらの色光を空間的に分離しながら
対応する3種類の反射型画素電極に入射させることによ
りカラー表示を行う色光分離型の反射型光変調素子にお
いて、色表現性の向上、色の表現域の拡大を実現する。
また、その様な反射型光変調素子を用いることによっ
て、明るく高品位なカラー画像を投写表示できる投写型
表示装置を実現する。 【解決手段】 色光分離型の反射型光変調素子におい
て、隣接する反射型画素電極間の境界部付近に、あるい
は、隣接する画素ユニット間の境界部付近に遮光層を配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型の光変調素子
と、それを用いて形成された表示画像をスクリーン上に
投写表示する投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー表示が可能な光変調素子を1枚用
いて構成した単板方式の投写型表示装置(いわゆるプロ
ジェクター)では、その光学的な構成が簡単であること
から、小型化、軽量化、及び低価格化を実現しやすいと
いう特徴がある。
【0003】この単板方式の投写型表示装置に用いる光
変調素子として、特開平8−240868号公報に開示
されている様なカラーフィルターを使用しない色光分離
型の反射型光変調素子が注目されている。この種の色光
分離型の反射型光変調素子(以下では単に反射型光変調
素子と呼称する)を用いて構成した投写型表示装置の光
学構成の一例を図8(A)、(B)を用いて簡単に説明
する。
【0004】反射型光変調素子700は、光が入射する
側に設けた透明な第1の電極130と、3種類の色光
(赤光、緑光、青光)に対応する3種類の反射型画素電
極701R、701G、701Bからなる画素ユニット
702を基本的な繰り返し単位として、その画素ユニッ
ト702を平面状に配列して構成した第2の電極140
と、両者の電極に挟持された光変調層(液晶層)150
と、3種類の色光を画素ユニット内の対応する各々の反
射型画素電極部分に導き入れるための集光手段110と
偏向手段120とを備えている。
【0005】光源部410から出射された照明光は、ま
ず、ダイクロイックミラー(色光分離手段)420によ
って進行方向が異なる3種類の色光(赤光、緑光、青
光)に分離された後、偏光ビームスプリッタ(偏光分離
手段)440によって1種類の偏光光(例えばS偏光
光)となり、第1レンズアレイ(集光手段)110に入
射する。ここで、第1レンズアレイを構成する第1微小
レンズ111は画素ユニットの配列と対応しており、す
なわち、1つの第1微小レンズ111が画素ユニット内
の3種類の反射型画素電極701R、701G、701
Bと対応しており、第1微小レンズ111に入射した照
明光は色光毎に空間的に異なる位置に集光されつつ第2
レンズアレイ120に達する。従って、この第1微小レ
ンズ111を照明光が通過することによって、3種類の
反射型画素電極に対応し、なおかつ空間的に分離された
色光が形成されることになる。
【0006】その後、これらの色光は、第2レンズアレ
イ(偏向手段)120を構成する第2微小レンズ121
によって、その進行方向が第2微小レンズ121への入
射位置に応じて曲げられ、各々の色光の主光線の方向が
反射型画素電極701R、701G、701Bの反射面
と略垂直となる状態で光変調層である液晶層150に入
射する。入射した照明光は液晶層150を往復する間に
変調を受け(偏光状態を変え)、同時に、反射面で反射
されて、入射時と略同一の経路を逆に辿って再び偏光ビ
ームスプリッタ440に入射する(以下では、この様な
光を戻り光と呼称する)。
【0007】偏光ビームスプリッタ440は変調を受け
た各色光の内の特定の偏光光(例えばP偏光光)のみを
透過させ投写レンズに導き入れる。そして、投写レンズ
470は反射型光変調素子に形成されたカラー画像をス
クリーン上(図示せず)に投写表示する。
【0008】この様な反射型光変調素子では、光変調素
子への入射方向が予め分離された3種類の色光からなる
照明光を光変調素子の対応する画素に空間的に分離しな
がら入射させて各々の色光を変調するため、従来のカラ
ーフィルターを用いて構成した光変調素子と比べて、大
きな光損失を伴うことなくカラー画像を形成することが
でき、また、光変調素子が反射型であることから、光の
変調を行う画素(反射面)と画素部分に所定の電圧を印
加する回路素子とを、光変調素子の厚み方向に立体的に
配置することができるため、平面上に配列される画素の
高密度化を比較的容易に実現できる等の特徴がある。従
って、この種の反射型光変調素子では明るく高精細なカ
ラー画像を比較的容易に実現することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の様な反
射型光変調素子では、色表現性が劣り、表現できる色の
範囲が狭くなると言う欠点を有している。この点を図9
を用いて説明する。尚、青光と赤光の振る舞いは基本的
には同じであるため、図9では、青光と緑光に注目して
説明する。
【0010】光源部410から出射される照明光は、あ
る角度分布を有する発散光或いは集束光であり、いわゆ
る完全な平行光ではない。従って、第1及び第2レンズ
アレイによって集光された各々の色光はある有限の大き
さの集光像760を形成し、その集光像760の大きさ
は光源部から出射される照明光の平行性が低下するほど
大きくなる。また、第2レンズアレイ120と第2の電
極140との間には、少なくとも第1の電極130と光
変調層150を配置する必要があることから、第2の電
極140である反射型画素電極701R、701G、7
01Bは、第2レンズアレイ120から離れた場所に配
置される。
【0011】従って、第1レンズアレイ110で集光さ
れた各色光は、その光束径を十分に細く絞られない状態
で第2レンズアレイ120に入射するため、反射型光変
調素子に入射した赤、緑、青の各々の色光を対応する反
射型画素電極だけに完全に導き入れる事が出来ず、図9
に斜線で示すように、本来ならば青光用の反射型画素電
極701Bに到達すべき青光の一部770が、隣接する
赤光用の反射型画素電極711Rに入射する現象が生じ
る。
【0012】この赤光用の反射型画素電極711Rに入
射した青光は、赤光用の反射型画素電極711Rにとっ
ては不要な光であり、その結果、隣接する画素間におい
て混色や色のにじみを生じ、反射型光変調素子全体で
は、色表現性が低下し、表現できる色の範囲も狭くな
る。一方、緑光用の反射型画素電極701Gは画素ユニ
ット702の略中央部に配置されているため、反射型光
変調素子に対して略垂直に入射する緑光では、小さな寸
法の集光像を形成し易く、上述の青光(や赤光)で生じ
る隣接画素への不要な光の混入は非常に少ない。
【0013】以上のような点に鑑みて、本発明の課題
は、隣接画素に入射する不要な光を低減することによ
り、色表現性に優れ、広範囲の色を表現できる反射型光
変調素子を実現することにあり、その様な反射型光変調
素子を用いることによって、明るく高品位なカラー画像
を投写表示できる投写型表示装置を実現することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】(表示画素と画素ユニッ
トとの関係について)まずはじめに、反射型光変調素子
を用いた投写型表示装置において、スクリーン上に投写
表示される画像と反射型光変調素子に形成された画像と
の光学的な関係について説明する。尚、ここでは、集光
手段及び偏向手段としてレンズアレイを用いた反射型光
変調素子を想定している。
【0015】主光線の方向が予め分離された赤、緑、青
の3種類の色光によって構成された照明光は、集光手段
である第1レンズアレイの第1微小レンズによって空間
的に分離された色光に変換された後、3種類の色光に対
応した各々の反射型画素電極で反射され、戻り光(反射
光)となって、照明光が入射したのと同じ位置にある第
1微小レンズに戻り、1つの投写光に合成され、スクリ
ーン上に導かれる。ここで、投写レンズを介してスクリ
ーン上に投写表示される画像は、3種類の色光に対応し
た反射型画素電極の像ではなく、3種類の戻り光(反射
光)が再び1つに合成される第1レンズアレイの第1微
小レンズ(及びその近傍)の像(色と明るさの分布によ
り形成されるイメージ)に他ならない。すなわち、一つ
の画素ユニットと表示される画像上の一つの画素が対応
している。従って、隣接する反射型画素電極に入射する
不要な光と、入射時とは異なる第2微小レンズを経て第
1レンズアレイ方向に戻っていく不要な光を低減すれ
ば、色表現性に優れ、広範囲の色を表現できる反射型光
変調素子を実現できることが判る。
【0016】(課題を解決するための手段及びその作用
・効果)上記課題を解決するために、本発明に係わる反
射型光変調素子は、光が入射する側に設けた透明な第1
の電極と、前記第1の電極に対向して設けた、各々異な
る3色の色光用の反射型画素電極を画素ユニットとし、
前記画素ユニットを所定の順序でマトリックス状に配列
した第2の電極と、前記第1と第2の電極との間に設け
た光変調層と、前記第1の電極側に配置され、入射方向
が異なる前記3色の色光の各々を集光して、対応する前
記反射型画素電極に導く集光手段と、前記集光手段と前
記第1の画素電極との間に配置され、前記集光手段から
入射する前記3色の色光の各々の主光線の出射方向を、
対応する前記反射型画素電極の略法線方向に向ける偏向
手段とを有し、入射方向が予め分離された前記3色の色
光を照明光として用いる反射型光変調素子において、前
記反射型画素電極上の特定の領域だけに光を入射させ、
前記特定の領域以外の領域には光を入射させないよう
に、前記第1と第2の電極の内の、少なくとも一方の電
極の近傍に遮光層を形成したことを特徴とする。
【0017】例えば、隣接する反射型画素電極との境界
部付近に入射する光を遮光するように、第1と第2の電
極の内の、少なくとも一方の電極の近傍に遮光層が形成
された構成を採用することが出来る。
【0018】あるいは、隣接する画素ユニットとの境界
部付近に入射する光を遮光するように、第1と第2の電
極の内の、少なくとも一方の電極の近傍に遮光層が形成
された構成としても良い。
【0019】上記の様な構成を採用すれば、隣接する反
射型画素電極や隣接する画素ユニットに入射する不要な
光を低減することができ、色表現性に優れた表示画像を
実現することが出来る。ここで、遮光層は非反射性であ
ることが望ましいが、大きな光散乱性を有するならば、
反射性の遮光層であっても良い。尚、集光手段及び偏向
手段としては、微小レンズをアレイ状に配列して構成し
たレンズアレイや回折素子、及び、ホログラム素子等を
用いることが出来る。
【0020】反射型光変調素子の集光手段及び偏向手段
が、複数の微小レンズをマトリックス状に配列して構成
したレンズアレイによって構成されている場合を想定す
ると、隣接する画素ユニット間の境界部付近に入射した
光の一部は、反射型画素電極で反射された後、入射時に
通過してきた微小レンズとは異なる他の微小レンズに入
射する。特に、画素ユニット間の境界部付近では、赤光
用の反射型画素電極と青光用の反射型画素電極が画素ユ
ニット間の境界を挟むように両隣して配置される場合が
多く、この様な反射型画素電極の配置状態で、隣接する
反射型画素電極に不要な色光が入射した場合には、色光
の波長が大幅に異なっているため、色表現性に大きな影
響を与える。この様な反射型画素電極の配置状態であっ
ても、上記の反射型光変調素子の構成を採用すれば、隣
接する画素ユニット間の境界部付近には遮光層が形成さ
れているため、この領域に入射した光はほとんど反射さ
れず、集光手段であるレンズアレイにはほとんど光は戻
らない。その結果、隣接する反射型画素電極に入射する
不要な光を低減でき、色表現性に優れた表示画像を実現
することが出来る。尚、上記の反射型画素電極の構成
は、集光手段に回折素子やホログラム素子を用いた場合
においても同様に効果的である。
【0021】ところで、色光が方向分離される方向に対
して直交する方向においては、同じの色光に対応する同
種類の反射型画素電極は一列に配置されているので、こ
の方向に並ぶ反射型画素電極間においては、隣接する反
射型画素電極に入射する光のほとんどは同じ色光であ
り、この様な光が隣接する反射型画素電極に入射しても
色表現性に与える影響は小さい。従って、上記の反射型
光変調素子においては、隣接する反射型画素電極との境
界部付近に関して、画素ユニット内の3つの反射型画素
電極が並ぶ方向に沿って存在する境界部付近には、遮光
層を配置しない構成としても良い。この様な構成を採用
すれば、画素ユニット内の3つの反射型画素電極が並ぶ
方向に対して直交する方向においては、可能な限り寸法
の大きな反射型画素電極を配置することが出来るため、
色光の反射光量を増加でき、明るい表示画像を実現する
ことが出来る。勿論、色表現性に大きな影響を与える不
要な光が隣接する反射型画素電極に入射する現象を効果
的に抑制できるため、色表現性を低下させることはほと
んどない。
【0022】本発明に係わる第1の投写型表示装置は、
前記の反射型光変調素子と、略平行な光を出射する光源
部と、前記光源部からの光を各々の波長域が異なる3つ
の色光に分離すると共に、各々の色光の進行方向を分離
する色光分離手段と、前記色光分離手段からの3つの色
光の各々を、さらに偏光状態の異なる2種類の偏光光に
分離し、前記一方の偏光状態を有する3つの色光を前記
反射型光変調素子に入射させる偏光分離手段と、前記反
射型光変調素子で変調された光をスクリーン上に投写す
る投写手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】或いは、本発明に係わる第2の投写型表示
装置は、前記の反射型光変調素子と、略平行な光束を出
射する光源部と、前記光源部からの光を偏光状態の異な
る2種類の偏光光に分離する偏光分離手段と、前記偏光
分離手段からの偏光光の内の一方の偏光光を、各々の波
長域が異なる3つの色光に分離すると共に、各々の色光
の進行方向を分離する色光分離手段と、前記反射型光変
調素子で変調された光束をスクリーン上に投写する投写
手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】以上の本発明に係わる第1及び第2の投写
型表示装置は、前記の反射型光変調素子を用いて構成さ
れているので、明るく、色表現性に優れた高品位なカラ
ー画像を投写表示することができる。ここで、前記の第
1の投写型表示装置に採用した構成によれば、反射型光
変調素子と投写手段との間には主に偏光分離手段だけが
配置されるので、反射型光変調素子と投写手段との間の
距離を比較的短く設定でき、その結果として、明るい投
写画像を表示することが出来る。一方、前記の第2の投
写型表示装置に採用した構成によれば、偏光分離手段に
は発散角が比較的小さな光を入射させることができるの
で、偏光分離手段における偏光分離性能の入射角依存性
を低減でき、その結果として、コントラスト比の高い投
写画像を表示することが出来る。尚、反射型光変調素子
と投写手段との間に配置される色光分離手段を屈折率の
高いガラスプリズムで構成すれば、反射型光変調素子と
投写手段との間の距離をより短く設定できるため、光利
用効率の高い、より一層明るい投写画像を表示できる投
写型表示装置を実現することが出来る。
【0025】さらに、前記色光分離手段に偏光分離手段
の機能を合わせ持たせる事もできる。その場合にも、反
射型光変調素子と投写手段との間の距離をより短く設定
できるため、光利用効率の高い、より一層明るい投写画
像を表示できる投写型表示装置を実現することが出来
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を各実施例に基づいて説明する。尚、以下の実
施例においては、特にことわりのない限り、互いに直交
する3つの方向をX方向、Y方向、Z方向とする。
【0027】(第1実施例)図1(A)は、本発明の第
1実施例に使用される色光分離型の反射型光変調素子の
構成を模式的に示した部分断面図であり、図1(B)は
その反射型光変調素子に形成されている反射型画素電極
の平面的な配置状態を模式的に示した配置図である。
【0028】図1(A)に示すように、この反射型光変
調素子100は、主に、光が入射する側から順に、集光
手段である第1レンズアレイ110、偏向手段である第
2レンズアレイ120、第1の基板125上に設けられ
た第1の電極である透明電極130、及び、第2の基板
145上に第2の電極である複数の反射型画素電極14
0とを備えており、透明電極130と反射型画素電極1
40との間には光変調層である液晶層150が形成され
ている。遮光層については後述するが、複数の反射型画
素電極140の間に配置されている。第1レンズアレイ
110は複数の第1微小レンズ111によって、また、
第2レンズアレイ120は複数の第2微小レンズ121
によって各々形成されており、赤光用、緑光用及び青光
用の3種類の反射型画素電極140R、140G、14
0Bからなる一つの画素ユニット149に対して、一つ
の第1微小レンズ111及び一つの第2微小レンズ12
1が各々対応した構成となっている。第1レンズアレイ
110は、第1レンズアレイに異なる角度で入射する赤
光160R、緑光160G、青光160Bの各々を集光
する機能(集光作用)を有し、第2レンズアレイ120
は、第2レンズアレイを通過する光束の主光線の方向を
変化させる機能(偏向作用)を有している。尚、本例に
おいては、画素ユニット149の両端に赤光用及び青光
用の反射型画素電極140R、140Bを配置した構成
としているが、これに限定されるものではない。
【0029】それぞれ異なる角度で反射型光変調素子1
00に入射した赤光160R、緑光160G、青光16
0Bの光束は、第1レンズアレイ110を構成する第1
微小レンズ111によって各々集光され、反射型光変調
素子への入射角の違いに応じて、第2レンズアレイ12
0を構成する第2微小レンズ121上の異なる位置に入
射する。ここで、赤光160Rと青光160Bは反射型
光変調素子の入射面の法線に対してある角度(θR>
0、θB>0、θG=0)を伴って入射する色光である
ため、第2レンズアレイ120の偏向作用によって各々
の主光線の方向は液晶層150の法線の方向に略一致す
るように曲げられ、液晶層150に略垂直に入射して、
各々対応する赤光用及び青光用の反射型画素電極140
R、140Bで反射される。
【0030】一方、反射型光変調素子に対して略垂直に
入射する緑光160Gは、第2微小レンズ121の偏向
作用をほとんど受けることなく、液晶層150に略垂直
に入射し、緑光用の反射型画素電極140Gで反射され
る。液晶層150に入射した色光は、液晶層を往復する
間に外部からの画像信号(図示せず)に応じて変調され
る。反射型画素電極で反射された色光は、入射時の光路
と略同一の光路を逆に通って、すなわち、赤光160R
と青光160Bは第2微小レンズ121でその進行方向
を再び曲げられ、一方、緑光160Gは第2微小レンズ
121でその進行方向をほとんど曲げられることなく反
射型光変調素子100から出射される。
【0031】次に、反射型画素電極140の平面的な配
置状態について、図1(B)を用いて説明する。図1
(B)に示すように、各々の反射型画素電極を囲むよう
に、隣接する反射型画素電極との境界部170付近に
は、遮光層171が形成されている。遮光層171は、
第2の電極140に反射型画素電極と共に埋め込まれた
状態で形成され、第2の電極は平坦化されている。ここ
で、遮光層171は光吸収性、あるいは、光散乱性を有
する薄膜によって形成されている。但し、遮光層が電極
としての機能を有していなければ、反射型画素電極のよ
うに光反射性の薄膜により形成されていても問題はな
い。その理由は、ノーマリ黒の表示モードにおいて反射
型光変調素子を使用する構成とすれば、光変調を受けず
に反射された光は、そのまま光源部(図示せず)側に戻
っていくため、表示状態に悪影響を及ぼすことがないた
めである。
【0032】このように各々の反射型画素電極を取り囲
むように遮光層を形成することにより、隣接する反射型
画素電極に入射する不要な光を低減することができる。
また、遮光層に入射した光は、ほとんど正反射されない
ため、入射時とは異なる第2微小レンズを経て第1微小
レンズ方向に戻っていく不要な光も低減することができ
る。従って、反射型画素電極間における光クロストーク
を低減でき、色表現性に優れ、広範囲の色を表現できる
反射型光変調素子を実現することが出来る。また、隣接
する反射型画素電極に不要な別の色光が入射する現象
は、反射型光変調素子に入射する光の平行性が低下する
ほど顕著に生じることから、本例の反射型光変調素子は
平行性の悪い照明光を出射する光源の使用を想定した場
合には特に効果的であると言える。
【0033】なお、遮光層171の形成位置あるいはそ
の形態は、本例に限定されるものではなく、例えば、図
2(A)に示すように、反射型画素電極140の表面を
部分的に覆うように形成されていても良く、この様な構
成では、反射型画素電極を形成した後に遮光層171を
形成すれば良いため、遮光層171を形成し易いという
特徴がある。あるいは、図2(B)に示すように、第1
の電極である透明電極130の側に遮光層171が形成
されていても良い。
【0034】(第2実施例)次に、別の実施例について
説明する。図3(A)は、本発明の第2実施例に使用さ
れる色光分離型の反射型光変調素子の構成を模式的に示
した部分断面図であり、図3(B)はその反射型光変調
素子に形成されている反射型画素電極の平面的な配置状
態を模式的に示した配置図である。この反射型光変調素
子200は、図1(A)、(B)を用いて説明した反射
型光変調素子100と比較した場合、遮光層の配置の仕
方が異なっており、その他の構成は同様である。従っ
て、第1実施例の反射型光変調素子100と同じ機能を
有する部分には同じ番号を付し、重複する部分及びその
機能については、説明を省略する。
【0035】図3(A)、(B)に示すように、この反
射型光変調素子200では、赤光用、緑光用及び青光用
の3種類の反射型画素電極142R、142G、142
Bから構成される画素ユニット149の周辺部に、すな
わち、隣接する画素ユニット間の境界部170付近だけ
に遮光層171が形成された構成となっている。
【0036】画素ユニット間の境界部付近では、赤光用
の反射型画素電極と青光用の反射型画素電極が画素ユニ
ット間の境界を挟むように両隣して配置される場合が多
い。この様な反射型画素電極の配置状態で、画素ユニッ
ト間の境界を越えて色光が入射した場合には、色光の波
長が大幅に異なっているため、色表現性に大きな影響を
与えるが、一方、画素ユニット内部に配置された3種類
の反射型画素電極おいて、それらの反射型画素電極の境
界を越えて色光が入射したとしても、色光の波長が比較
的連続しているため、色表現性に与える影響はそれほど
大きくはない。
【0037】従って、隣接する画素ユニット間の境界部
付近にだけ遮光層を形成した本例の構成では、表示画素
間におけるクロストークを低減し、色表現性を高めるこ
とが出来る。同時に、画素ユニットの内部には遮光層が
配置されないので、その分反射型画素電極の寸法を大き
くすることができる。よって、色表現性に及ぼす影響を
最小限に抑えつつ、反射型画素電極における反射光量を
増加させ、光利用効率の高い反射型光変調素子を実現す
ることが出来る。
【0038】(第1、第2実施例の変形例)ところで、
色光の入射方向が分離される方向(X方向)に直交した
方向(Y方向)においては、隣接画素に不要な光が入射
する可能性は比較的小さく、よって、色表現性に影響を
及ぼす可能性も比較的小さいと言える。この点を考慮し
た反射型光変調素子の構成例を第1及び第2実施例の変
形例として説明する。尚、図4は、第1実施例の反射型
光変調素子100の変形例であり、図5は、第2実施例
の反射型光変調素子200の変形例である。
【0039】先の2つの実施例で示した反射型光変調素
子100、200では、いずれも、X方向に沿った境界
部付近にも遮光層が形成されていたが、上記の内容を鑑
みて、図4及び図5に示すように、X方向に沿った境界
部172付近には遮光層を配置しない構成としても良
い。その結果、Y方向に隣接する画素ユニット間におい
ては、反射型画素電極がほぼ隙間無く配置された状態と
なっている。この様な構成を採用することにより、反射
型画素電極の寸法を大きくできるので、色表現性に及ぼ
す影響を最小限に抑えつつ、反射型画素電極における反
射光量を増加させ、光利用効率の高い反射型光変調素子
を実現することが出来る。
【0040】(第3実施例)次に、上記の反射型光変調
素子を用いて構成した投写型表示装置について説明す
る。図6にその光学構成の概要を示す投写型表示装置4
00は、主に、略平行な照明光束を出射する光源部41
0、色光分離素子420、偏光分離素子440、第1実
施例で説明した反射型光変調素子100、及び、反射型
光変調素子100上に形成された表示画像をスクリーン
(図示せず)上に投写表示する投写レンズ470から構
成され、更に、色光分離素子420と偏光分離素子44
0との間には入射側偏光板430が、また、偏光分離素
子440と投写レンズ470との間には出射側偏光板4
60が、そして、偏光分離素子440と反射型光変調素
子100との間には1/4波長板450が配置された構
成となっている。
【0041】色光分離素子420は青光反射ダイクロイ
ックミラー421、緑光反射ダイクロイックミラー42
2、赤光反射ダイクロイックミラー423の3枚のダイ
クロイックミラーから構成され、各々の反射面は互いに
非平行な状態で配置されている。従って、光源部410
から出射された略平行な照明光束は、3枚のダイクロイ
ックミラー421、422、423によって反射される
ことによって進行方向が僅かに異なる青光、緑光、赤光
に分離され、入射側偏光板430を経てほぼ一種類の偏
光光束(本例の場合はS偏光光束)となった後、偏光分
離素子440に入射する。尚、光源部410として一種
類の偏光光束を出射できる光学装置を用いた場合や、後
述する偏光分離素子440の偏光分離性能が優れている
場合には、入射側偏光板430を省略しても良い。
【0042】偏光分離素子440は、入射した光を偏光
状態の違いによって2種類の偏光光束に空間的に分離す
る機能を有するもので、2つの直角プリズム441の斜
面の間に偏光分離膜442を挟み込むようにして形成し
た偏光ビームスプリッタを用いることが出来る。色光分
離素子420によって進行方向が僅かに異なる青光、緑
光、赤光に分離された各々の色光(S偏光光束)は、偏
光分離素子440の偏光分離膜442で反射され、1/
4波長板450を経て、互いに僅かに異なる角度を伴っ
て反射型光変調素子100に入射する。反射型光変調素
子100では、先に第1実施例で説明したように、外部
からの画像信号(図示せず)に応じて光を変調し、画像
信号を含んだ反射光束を出射する。すなわち、反射型光
変調素子100に入射したS偏光光束は、外部からの画
像信号に応じて反射型画素電極毎に偏光面の回転を受
け、変調が施された光束はP偏光状態となり、変調が施
されなかった光束はS偏光状態のまま反射型光変調素子
100から出射される。
【0043】反射型光変調素子100からの出射光束
は、再度、1/4波長板450を経て偏光分離素子44
0に入射する。ここで、反射型光変調素子100で変調
を施されP偏光状態となった色光は偏光分離素子440
の偏光分離膜442をそのまま通過し、一方、変調を施
されずにS偏光状態のままの色光は偏光分離膜442で
反射され、色光分離素子420の方向に戻っていく。偏
光分離素子440の偏光分離膜442を通過した光束
は、出射側偏光板460を経て、投写レンズ470によ
ってスクリーン(図示せず)上に導かれ、反射型光変調
素子100の第1レンズアレイ110に形成されたイメ
ージが投写画像となって表示される。尚、1/4波長板
450は反射型光変調素子100の変調性能を補うため
に、また、出射側偏光板460は偏光分離素子440の
偏光分離性能を補うために使用されるが、先の入射側偏
光板430の場合と同様に、反射型光変調素子100の
変調性能や偏光分離素子440の偏光分離性能が優れて
いる場合には省略しても良い。
【0044】この様に構成された投写型表示装置400
には、先に第1実施例で説明した反射型光変調素子10
0が使用されているので、隣接する表示画素間における
色クロストークや、色のにじみ、及び混色が少なく、色
表現性に優れた投写画像を得ることが出来る。また、広
範囲の色を表現することが出来る。さらに、反射型光変
調素子100と投写レンズ470との間には主に偏光分
離素子440だけが配置されるので、反射型光変調素子
と投写レンズとの間の距離を比較的短く設定でき、その
結果として、明るい投写画像を表示することが出来る。
尚、反射型光変調素子100に代えて、先に説明したそ
の他の反射型光変調素子を用いた場合にも、同様に高性
能な投写型表示装置を実現できることは明白である。
【0045】(第4実施例)先の第3実施例で説明した
投写型表示装置400に対して、色光分離素子420と
偏光分離素子440の配置場所を変えた別の投写型表示
装置に対しても上記の反射型光変調素子を用いることが
出来る。図7を用いて、その様な構成の投写型表示装置
500の光学構成について説明する。尚、第4実施例の
投写型表示装置400と同じ機能を有する部分には同じ
番号を付し、重複する部分及びその機能については、説
明を省略する。
【0046】図7に示すように、この投写型表示装置5
00では、光源部410から出射された略平行な照明光
束は入射側偏光板430を経て偏光分離素子440の偏
光分離膜442で進行方向を略90度変え、S偏光光束
となって色光分離素子420に入射する。色光分離素子
420に入射した照明光束(S偏光光束)は、互いに非
平行な状態で配置された3枚のダイクロイックミラー4
21、422、423で反射されることによって進行方
向が僅かに異なる青光、緑光、赤光に分離され、1/4
波長板450を経て反射型光変調素子100に入射す
る。反射型光変調素子100では外部からの画像信号
(図示せず)を含んだ反射光束が生成され、その光束
は、再度、1/4波長板450、色光分離素子420、
偏光分離素子440、出射側偏光板460及び投写レン
ズ470を経てスクリーン(図示せず)上に導かれ、反
射型光変調素子100の第1レンズアレイ110に形成
されたイメージが投写画像として表示される。
【0047】一般的に、偏光分離素子440の偏光分離
性能は入射する光に対して大きな角度依存性を有するた
め、偏光分離素子440に入射する光束には高い平行性
が要求される。これに対して、上記のように構成された
投写型表示装置500では、光源部410からの照明光
束や色光分離素子420からの反射光束を、略平行な状
態で偏光分離素子440に入射させることが出来るた
め、優れた偏光分離性能を発揮させることができ、その
結果、明るく、コントラストの高い投写画像を得ること
が出来る。勿論、先の第4実施例の場合と同様に、本発
明の反射型光変調素子100が使用されているので、隣
接する表示画素間における色クロストークや、色のにじ
み、及び混色が少なく、色表現性に優れた投写画像を実
現できる。
【0048】(第3及び第4実施例の変形例)尚、第3
及び第4実施例において用いた色光分離素子420に偏
光分離素子の機能を併せ持たせることが出来る。その様
な構成を採用すれば、光源部410と反射型光変調素子
100との間の距離、及び、反射型光変調素子100と
投写レンズ470との間の距離を短く出来るため、光学
系における光利用効率を高められ、より一層明るい投写
画像を得ることが出来る。勿論、先の第3及び第4実施
例の場合と同様に、本発明の反射型光変調素子100が
使用されているので、隣接する表示画素間における色ク
ロストークや、色のにじみ、及び混色が少なく、色表現
性に優れた投写画像を実現できる。
【0049】なお、各実施形態において詳細な説明を省
略したが、各実施形態に共通に用いられる反射型画素電
極が設けられる第2の基板145には、画素電極に駆動
信号を供給するためのスイッチング素子として、例えば
TFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)素
子が形成されており、ガラスやシリコンなどが基板とし
て用いられ、その上にTFT素子及び反射型画素電極が
配置される。
【0050】また、TFT素子やTFD(Thin Film Di
ode:薄膜ダイオード)素子をスイッチング素子として
使用する、いわゆるアクティブマトリクス型液晶パネル
を光変調のために用いた反射型光変調素子に限らず、ス
イッチング素子を用いないタイプのいわゆる単純マトリ
クス型液晶パネルを用いた反射型光変調素子にも適用で
きるものである。
【0051】さらに、液晶層を光変調層としたものに限
らず、例えばマイクロミラーによって光変調を行う光変
調素子を用いたものであっても良い。
【0052】なお、各実施例においては、赤、緑、青色
光の組み合わせを例にして説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、複数食の色光を組み合わせてカラー
表示を行うものであればいずれの色光の組み合わせにも
適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、色
光分離型の反射型光変調素子において、隣接する反射型
画素電極間の境界部付近に、あるいは、隣接する画素ユ
ニット間の境界部付近に遮光層を配置しているので、隣
接する反射型画素電極や隣接する画素ユニットに入射す
る不要な光を低減でき、また、入射時とは異なる経路で
戻っていく戻り光を低減できる。その結果、色表現性に
優れ、広範囲の色を表現できる反射型光変調素子を実現
することが出来る。また、この様な反射型光変調素子を
用いることにより、色表現性に優れた明るく高品位な投
写画像を表示する投写型表示装置を実現することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の第1実施例に係わる反射型
光変調素子の構成を模式的に示した部分断面図、(B)
は反射型画素電極の平面的な配置状態を模式的に示した
配置図である。
【図2】(A)、(B)は、遮光層の形成位置について
説明するための図である。
【図3】(A)は、本発明の第2実施例に係わる反射型
光変調素子の構成を模式的に示した部分断面図、(B)
は反射型画素電極の平面的な配置状態を模式的に示した
配置図である。
【図4】本発明の第1実施例の変形例に係わる反射型光
変調素子において、その反射型画素電極の平面的な配置
状態を模式的に示した配置図である。
【図5】本発明の第2実施例の変形例に係わる反射型光
変調素子において、その反射型画素電極の平面的な配置
状態を模式的に示した配置図である。
【図6】本発明の第3実施例に係わる投写型表示装置の
光学構成を模式的に示した平面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係わる投写型表示装置の
光学構成を模式的に示した平面図である。
【図8】(A)は、従来の反射型光変調素子を用いて構
成した投写型表示装置の光学構成を模式的に示した平面
図、(B)は従来の反射型光変調素子の構成を模式的に
示した部分断面図である。
【図9】従来の反射型光変調素子において生じる光学的
な問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
100、200、700・・・反射型光変調素子 110・・・第1レンズアレイ(集光手段) 111・・・第1微小レンズ 120・・・第2レンズアレイ(偏向手段) 121・・・第2微小レンズ 125・・・第1の基板 130・・・透明電極(第1の電極) 140・・・反射型画素電極(第2の電極) 140B、141B、142B、143B・・・青光用
の反射型画素電極 140G、141G、142G、143G・・・緑光用
の反射型画素電極 140R、141R、142R、143R・・・赤光用
の反射型画素電極 145・・・第2の基板 149・・・画素ユニット 150・・・液晶層(光変調層) 160B・・青光 160G・・緑光 160R・・赤光 170・・・境界部 171・・・遮光層 172・・・X方向に沿った境界部 400、500、800・・・投写型表示装置 410・・・光源部 420・・・色光分離素子 421・・・青光反射ダイクロイックミラー 422・・・緑光反射ダイクロイックミラー 423・・・赤光反射ダイクロイックミラー 430・・・入射側偏光板 440・・・偏光分離素子 441・・・直角プリズム 442・・・偏光分離膜 450・・・1/4波長板 460・・・出射側偏光板 470・・・投写レンズ 701B・・青光用の反射型画素電極 701G・・緑光用の反射型画素電極 701R・・赤光用の反射型画素電極 702・・・画素ユニット 711R・・隣接する赤光用の反射型画素電極 760・・・集光像 770・・・青光の一部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA13 HA08 HA13 HA14 HA17 HA20 HA25 MA05 MA06 5C058 AA06 AB01 BA10 EA02 EA11 EA26 EA27 EA42 5C060 BA03 BA08 BC01 DA04 EA00 GA01 GB01 GB06 HC00 HC01 HC24 JA20 JB06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光が入射する側に設けた透明な第1の電
    極と、 前記第1の電極に対向して設けた、各々異なる3色の色
    光用の反射型画素電極を画素ユニットとし、前記画素ユ
    ニットを所定の順序でマトリックス状に配列した第2の
    電極と、 前記第1と第2の電極との間に設けた光変調層と、 前記第1の電極側に配置され、入射方向が異なる前記3
    色の色光の各々を集光して、対応する前記反射型画素電
    極に導く集光手段と、 前記集光手段と前記第1の画素電極との間に配置され、
    前記集光手段から入射する前記3色の色光の各々の主光
    線の出射方向を、対応する前記反射型画素電極の略法線
    方向に向ける偏向手段とを有し、 入射方向が予め分離された前記3色の色光を照明光とし
    て用いる反射型光変調素子において、 前記反射型画素電極上の特定の領域だけに光を入射さ
    せ、前記特定の領域以外の領域には光を入射させないよ
    うに、前記第1と第2の電極の内の、少なくとも一方の
    電極の近傍に遮光層を形成したことを特徴とする反射型
    光変調素子。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記遮光層は、隣接する前記反射型画素電極との境界部
    付近に入射する光を遮光するように、前記第1と第2の
    電極の内の、少なくとも一方の電極の近傍に形成されて
    いることを特徴とする反射型光変調素子。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記遮光層は、隣接する前記画素ユニットとの境界部付
    近に入射する光を遮光するように、前記第1と第2の電
    極の内の、少なくとも一方の電極の近傍に形成されてい
    ることを特徴とする反射型光変調素子。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3において、 隣接する反射型画素電極との前記境界部付近に関して、
    前記画素ユニット内の前記3つの反射型画素電極が並ぶ
    方向に沿って存在する境界部付近には、前記遮光層を配
    置しない構成としたことを特徴とする反射型光変調素
    子。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の反射型光変調素子と、 略平行な光を出射する光源部と、 前記光源部からの光を各々の波長域が異なる3つの色光
    に分離すると共に、各々の色光の進行方向を分離する色
    光分離手段と、 前記色光分離手段からの3つの色光の各々を、さらに偏
    光状態の異なる2種類の偏光光に分離し、前記一方の偏
    光状態を有する3つの色光を前記反射型光変調素子に入
    射させる偏光分離手段と、 前記反射型光変調素子で変調された光をスクリーン上に
    投写する投写手段とを備えたことを特徴とする投写型表
    示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の前記反射型光変調素子
    と、 略平行な光束を出射する光源部と、 前記光源部からの光を偏光状態の異なる2種類の偏光光
    に分離する偏光分離手段と、 前記偏光分離手段からの偏光光の内の一方の偏光光を、
    各々の波長域が異なる3つの色光に分離すると共に、各
    々の色光の進行方向を分離する色光分離手段と、 前記反射型光変調素子で変調された光束をスクリーン上
    に投写する投写手段とを備えたことを特徴とする投写型
    表示装置。
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US7364305B2 (en) 2004-05-07 2008-04-29 Seiko Epson Corporation Projector
CN109143758A (zh) * 2018-09-12 2019-01-04 深圳众赢时代科技有限公司 自动增强光学投影效果的技术

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