JP2000148387A - マウスパッド及びマウスパッドの表面側形成部材 - Google Patents

マウスパッド及びマウスパッドの表面側形成部材

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JP2000148387A
JP2000148387A JP10341014A JP34101498A JP2000148387A JP 2000148387 A JP2000148387 A JP 2000148387A JP 10341014 A JP10341014 A JP 10341014A JP 34101498 A JP34101498 A JP 34101498A JP 2000148387 A JP2000148387 A JP 2000148387A
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mouse pad
base material
friction surface
mouse
toner
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Kazuhiko Ogura
和彦 小倉
Hidetoshi Yamanashi
英敏 山梨
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Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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TEIKOKU INK SEIZO KK
Teikoku Printing Inks Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー機やプリンタ等を用いて好みの写真や
絵柄などを表面に形成することができるマウスパッド及
びマウスパッドの表面側形成部材を提供する。 【解決手段】 マウスパッド1の基材2の裏面に、基材
2を机上に剥離自在に貼着する貼着部3を形成し、貼着
部3を基材2と同材質製の剥離紙4により被覆する。基
材2の表面に、白色の凹凸層5を形成し、凹凸を有した
摩擦面6を形成する。凹凸層5は、ウレタンビーズを含
有したビーズ含有塗布インキからなり、ビーズ含有塗布
インキを基材2にスクリーン印刷した後、定着して形成
する。ウレタンビーズの平均粒子径を、湿式のトナー粒
子の粒径0.1μm〜1μm、及び乾式のトナー粒子の
粒径2〜5μm以上の5μm〜80μmに設定し、摩擦
面6の凹凸における高低差が、当該摩擦面6にトナーが
定着された状態で、摩擦面6の凹凸を残存させるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ等へ
の入力手段であるマウスを使用する際に、マウスと、該
マウスが配される対象物との間に敷設されるマウスパッ
ド及び該マウスパッドの表面側形成部材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるパソコン(パーソナルコン
ピューター)においては、データなどの入力手段とし
て、キーボードと共にマウスが使用されている。このマ
ウスは、当該マウスを移動した際に、底部に設けられた
ボールが回転するように構成されており、この回転量を
マウスの移動量として、前記パソコンに伝達するように
構成されている。
【0003】このマウスを、摩擦抵抗の小さな机上で使
用する際には、前記ボールが空回りすることがあり、マ
ウスの移動量を、正確にパソコンに伝達することができ
ない場合がある。このため、マウスを使用する際には、
所定の摩擦抵抗を表面に有したマウスパッドを机上に敷
いて、マウスを使用するのが一般的である。
【0004】このマウスパッドは、硬質の塩化ビニール
からなるマット本体と、該マット本体の裏面に設けられ
た肉厚の発泡ウレタンとにより形成されており、前記マ
ット本体の表面に、予め文字や絵柄等が印刷された状態
で販売されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記マ
ウスパッドにあっては、表面の印刷により、そのデザイ
ンが決定されてしまうため、ユーザーによる選択肢を広
げるためには、異なる印刷が施されたマウスパッドを多
数製造しなければならなかった。この場合、異なるマウ
スパッドを製造する毎に印刷用の版を交換しなければな
らず、コスト高要因となっていた。
【0006】一方、ユーザーにあっては、予め用意され
たデザインの中からマウスパッドを選択しなければなら
ず、他との差別化が図りにくく、面白みに欠けるという
問題点があった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、コピー機やプリンタ等を用いて好
みの写真や絵柄などを表面に形成することができるマウ
スパッド及びマウスパッドの表面側形成部材を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明の請求項1のマウスパッドにあっては、シート状
の基材の裏面に、当該基材を対象物へ剥離自在に貼着す
る貼着部を形成する一方、前記基材の表面に、凹凸を有
した摩擦面を形成し、該摩擦面の凹凸を、当該摩擦面に
トナーが定着された状態で凹凸を残存させる高低差に設
定した。
【0009】すなわち、好みの写真や絵柄などを、コピ
ー機やプリンタ等を用いて基材の表面に形成する場合、
基材の表面に凹凸を形成する摩擦面には、トナーが定着
されるが、該摩擦面の凹凸は、当該摩擦面にトナーが定
着された状態で凹凸を残存させる高低差に設定されてい
る。これにより、トナー定着による凹凸の埋没が防止さ
れる。
【0010】また、請求項2のマウスパッドにおいて
は、前記基材の表面に、ビーズを含有したインキを定着
させてなる凹凸層を形成し、前記摩擦面を形成した。
【0011】すなわち、前記摩擦面は、ビーズを含有し
たインキが塗布された後、定着され、凹凸層が形成され
ることによって形成される。
【0012】さらに、請求項3のマウスパッドでは、前
記基材に、前記貼着部を覆う剥離紙を剥離自在に設ける
とともに、該剥離紙と前記基材との熱伸縮率を一致させ
た。
【0013】これにより、例えば、コピー機によってコ
ピーを行う場合には、コピー機内の通過経路において、
前記貼着部による不用意な貼着が、該貼着部を覆う剥離
紙により防止される。また、この剥離紙の伸縮率は、基
材の伸縮率と一致するように設定されており、トナー定
着時に加えられる熱による前記基材の伸張と、該基材の
裏面に設けられた前記剥離紙の伸張とが一致され、一方
への反りが防止される。
【0014】また、請求項4のマウスパッドの表面側形
成部材にあっては、シート状の基材の表面に、凹凸を有
した摩擦面を形成し、該摩擦面の凹凸を、当該摩擦面に
トナーが定着された状態で凹凸を残存させる高低差に設
定した。
【0015】すなわち、この表面側形成部材を用いてマ
ウスパッドを形成する際には、好みの写真や絵柄など
を、コピー機やプリンタ等を用いて基材の表面に形成し
た後、この基材を、例えば、発泡ウレタンに固定して、
好みのデザインのマウスパッドを形成する。この場合も
請求項1と同様に、前記基材表面の摩擦面における凹凸
は、当該摩擦面にトナーが定着された状態で凹凸を残存
させる高低差に設定されているので、トナー定着による
凹凸の埋没が防止される。
【0016】さらに、請求項5のマウスパッドの表面側
形成部材においては、前記基材の表面に、ビーズを含有
したインキを定着させてなる凹凸層を形成し、前記摩擦
面を形成した。
【0017】すなわち、前記摩擦面は、請求項2の場合
と同様に、ビーズを含有したインキが塗布された後、定
着され、凹凸層が形成されることによって形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態を図面にしたがって説明する。図
1は、本実施の形態に係るマウスパッド1を示すもので
あり、該マウスパッド1は、パソコン(パーソナルコン
ピューター)などへのデータ入力時に使用するマウス
と、該マウスが配される机との間に敷設されるものであ
る。
【0019】このマウスパッド1は、図2にも示すよう
に、紙、PET(ポリエステルフィルム)、PC(ポリ
カーボネートシート)、塩化ビニルシート、PP(ポリ
プロピレン)、あるいは、ウレタンにより長方形のシー
ト状に形成された透明(紙を除く)な基材2により形成
されており、該基材2の厚み寸法は、約100μmに設
定されている。
【0020】この基材2の裏面には、当該基材2を対象
物である机上に剥離自在に貼着する貼着部3が形成され
ており、該貼着部3は、その厚みが約10μmとなるよ
うに形成されている。この貼着部3には、前記基材2と
同じ材質、つまり該基材2と同じ熱伸縮率の剥離紙4が
剥離自在に貼着されており、前記貼着部3は、その全面
が前記剥離紙4により被覆されている。そして、この剥
離紙4は、その厚み寸法が、15〜20μmとなるよう
に設定されている。
【0021】また、前記基材2の表面には、白色の凹凸
層5が形成されており、該凹凸層5によりマウスパッド
1の表面には、凹凸を有した摩擦面6が形成されてい
る。前記凹凸層5の厚み寸法は、10μm前後となるよ
うに設定されており、これにより、前記マウスパッド1
は、その厚み寸法が0.1mm〜0.2mmとなるよう
に構成されている。
【0022】前記貼着部3は、前記基材2の角部7を除
く総ての面に形成された粘弾性体(粘性と弾性とを兼ね
備えた物質)からなり、この貼着部3は、紫外線硬化型
の塗布インキがスクリーン印刷により均一塗布された
後、紫外線が照射されて定着され、形成されている。
【0023】すなわち、塗布インキは、次に示す成分が
各々の割合で混合されてなる。
【0024】 ウレタン系オリゴマー・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% エポキシ系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜15.0% エステル系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% アセトフェノン系光開始剤・・・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% アシルホォスフィンオキサイド・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% エラストマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0〜10.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 1.0〜 3.0% 重合禁止剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1% なお、前記塗布インキの塗布工程においては、前記基材
2に、直接紫外線硬化型の塗布インキを塗布して、前記
貼着部3を形成したが、基材2と貼着部3との密着性を
強固にするために、基材2の材質と、塗布される塗布イ
ンキとの関係に応じて、基材2に予めアンダーコート層
を設け、このアンダーコート層上に塗布インキを塗布し
て前記貼着部3を形成しても良い。
【0025】一方、前記凹凸層5は、前記基材2の全面
に、ビーズを含有した紫外線硬化型のビーズ含有塗布イ
ンキがスクリーン印刷により均一塗布された後、紫外線
が照射されて定着され、形成されており、前記基材2の
表面には、前記マウスの底部に設けられた球体に接する
とともに、前記マウスが操作された際に前記球体を回転
せる凹凸を有した前記摩擦面6が、前記ビーズにより形
成されている。
【0026】すなわち、このビーズ含有塗布インキは、
次に示す成分が各々の割合で混合されてなる。
【0027】 ウレタンビーズ ・・・・・・・・・・・・・・・ 20.00〜25.00% ウレタン系アクリレート ・・・・・・・・・・・ 25.00〜30.00% ポリエステル系アクリレートー ・・・・・・・・ 10.00〜15.00% 脂肪族単官能モノマー ・・・・・・・・・・・・ 35.00〜40.00% アセトフェノン系光開始剤 ・・・・・・・・・・ 2.00〜 5.00% シリコンオイル ・・・・・・・・・・・・・・・ 1.00〜 2.00% 重合禁止剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.05〜 0.10% 無機系抗菌剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.00〜 3.00% このビーズ含有塗布インキに含有された前記ウレタンビ
ーズの粒径は、1μm〜150μmに設定されており、
その平均粒子径は、5μm〜80μmに設定されてい
る。なお、前記ウレタンビーズの平均粒径は、2μm〜
100μmの範囲内にて使用できることが確認されてい
る。
【0028】つまり、前記ウレタンビーズの平均粒径
は、湿式のトナー粒子の粒径0.1μm〜1μm、及び
乾式のトナー粒子の粒径2〜5μm(最大値1μm〜最
小値20μm)以上に設定されている。これにより、こ
のウレタンビーズを含有した前記摩擦面6の凹凸におけ
る高低差が、当該摩擦面6に定着されるトナー粒子の粒
径以上となるように構成されており、前記摩擦面6に前
記トナーが定着された状態で、当該摩擦面6の凹凸が残
存するように形成されている。
【0029】以上の構成からなる本実施の形態にかかる
マウスパッド1にあっては、シート状の基材2の裏面に
粘弾性体からなる前記貼着部3を薄肉に形成するととも
に、基材2の表面にビーズ含有塗布インキを塗布して定
着させるだけで、マウスパッド1の表面に前記摩擦面6
を形成することができるので、マウスパッド1の厚み寸
法を、0.1mm〜0.2mmの肉厚に形成することが
できる。これにより、カラーコピー機によるコピー、あ
るいは熱転写型及びレーザ型のカラープリンタによる印
刷が可能となる。
【0030】そして、静電式またはレーザー式のカラー
コピー機やカラープリンタ等を用いることにより、前記
マウスパッド1に好みの写真や絵柄などを形成する場
合、基材2の表面に凹凸を形成する摩擦面6には、湿式
で粒径0.1μm〜1μmのトナーが、また乾式で粒径
2〜5μmのトナーが定着される。しかし、前記摩擦面
6は、前記各トナー粒子の粒径以上の平均粒子径を有し
たウレタンビーズ、具体的には、平均粒径が5μm〜8
0μmのウレタンビーズを含有したビーズ含有塗布イン
キにより形成されており、前記摩擦面6の凹凸は、当該
摩擦面6にトナーが定着された状態で、凹凸を残存させ
る高低差に設定されているので、トナー定着による凹凸
の埋没を防止することができる。
【0031】これにより、トナーを定着させる方式のカ
ラーコピー機やカラープリンタ等を用いて好みの写真や
絵柄などを形成した場合であっても、マウスパッド1と
しての十分な摩擦抵抗を確保することができ、予め用意
されたデザインの中からマウスパッド1を選択しなけれ
ばならなかった従来と比較して、他との差別化を容易に
図ることが可能となる。
【0032】また、前記マウスパッド1の貼着部3は、
その全面が剥離紙4により被覆されているので、カラー
コピー機やカラープリンター内の通過経路において、前
記貼着部3による不用意な貼着を防止することができ
る。さらに、前記剥離紙4を、前記基材2と同じ材質に
より形成することにより、トナー定着時の熱による前記
基材2の伸張と、該基材2の裏面に設けられた前記剥離
紙4の伸張とを一致させることができる。これにより、
マウスパッド1の一方への反りを防止することができる
ので、カラーコピー機やカラープリンタでの巻き込み等
による不具合を未然に防止することができる。
【0033】一方、製造時においては、マウスパッド1
への文字や絵柄等の印刷工程が不要となるので、異なる
印刷が施されたマウスパッド1を複数用意する必要が無
くなるとともに、異なる印刷が施されたマウスパッド1
を製造する毎に、印刷用の版を交換しなければならなか
った従来と比較して、大幅なコストダウンを図ることが
できる。また、前記摩擦面6を、ビーズ含有塗布インキ
により形成したので、前記基材2に型押しをしてエンボ
スを設け、前記摩擦面6を形成する場合と比較して製造
コストを押さえることができる。さらに、ビーズ含有塗
布インキを印刷技術により塗布することにより、製造時
間の短縮化を図ることができる。
【0034】そして、使用にあっては、前記マウスパッ
ド1の角部7より前記剥離紙4を剥離し、机上に敷設す
る。すると、マウスパッド1は、粘弾性体からなる前記
貼着部3の粘着力により机上に貼着され状態で固定され
るので、このマウスパッド1を、摩擦抵抗が非常に小さ
く滑らかな机上に敷いた場合であっても、マウスを移動
操作した際のマウスパッド1の横滑りを防止することが
できる。これにより、マウスの移動量を正確にパソコン
に伝達することができる。
【0035】また、前記マウスパッド1は、シート状の
基材2と、該基材2の裏面に形成された前記貼着部3
と、前記基材2の表面に形成された前記摩擦面6とによ
り薄肉に形成されているので、マウスと併用するキーボ
ードの一部がマウスパッド1上に載置された場合であっ
ても、キーボードの傾きを防止することができ、キーボ
ードが傾くことによって生じるキーボードへの入力ミス
を未然に防止することができる。
【0036】さらに、マウスパッド1の摩擦面6は、ト
ナーが定着された状態においても凹凸が確保されること
から、該摩擦面6に当たる光を乱反射させることがで
き、前記トナーにより形成された写真や絵柄などのぎら
つき感を防止することができ、外観品質を向上させるこ
とができる。また、凹凸を有した摩擦面6に写真や絵柄
を形成することにより、視角による見やすさの変化を押
さえることができる。加えて、ウレタンビーズを含有し
た前記凹凸層5により、マウスが操作される前記基材2
の表面の耐擦傷性を高めることができるので、傷に強い
マウスパッド1となり得る。
【0037】なお、本実施の形態においては、前記塗布
インキをスクリーン印刷した場合について説明したが、
例えば、グラビア印刷やフレキソ印刷などの他の印刷方
法、あるいは、ロールコーターを用いた印刷方法によ
り、前記塗布インキを塗布しても良く、この場合には、
前記塗布インキに、エステル系モノマー又はエーテル系
モノマーを添加し、塗布インキの粘性率を0.1〜10
%にする。また、前記ビーズ含有塗布インキにあっても
スクリーン印刷した場合について説明したが、例えば、
グラビア印刷やフレキソ印刷などの他の印刷方法、ある
いは、ロールコーターを用いた印刷方法により、前記前
記ビーズ含有塗布インキを塗布しても良い。これらによ
り、基材2への塗布インキ及び前記ビーズ含有塗布イン
キの塗布を高速に行うことができるので、貼着部3を有
したマウスパッド1を短時間にて大量に生産することが
でき、マウスパッド1の製造コストの低減化を図ること
ができる。
【0038】また、本実施の形態では、紫外線硬化型の
塗布インキを塗布した後、この塗布インキを紫外線によ
り定着させて前記貼着部3を形成したが、可塑剤を含有
した溶剤型の塗布インキを塗布した後、この塗布インキ
を熱乾燥させて軟質化された貼着部3を形成しても良
い。この溶剤型の塗布インキは、具体的には、次に示す
成分が各々の割合で混合されてなる。
【0039】 熱可塑性樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% ケント系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% 芳香族系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜10.0% ジオクチルフタレートに代表される可塑剤等・・・・・ 15.0〜40.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 0.5〜 3.0% この場合、軟質化された貼着部3を机上に押圧すること
により、密着性を高めることができるので、マウスパッ
ド1の机上への固定力を、さらに高めることができる。
【0040】さらに、溶剤型の塗布インキを、グラビア
印刷やフレキソ印刷などの他の印刷方法、あるいは、ロ
ールコーターを用いた印刷方法により、マウスパッド1
に塗布する際には、前述した溶剤型の塗布インキに、ケ
ント系または芳香族系を添加して、塗布インキの粘性率
を0.1〜10%にする。これらの印刷方法により溶剤
型の塗布インキを塗布した場合においても、前述と同様
に、基材2への塗布インキの塗布を高速に行うことがで
き、マウスパッド1の製造コストの低減化を図ることが
できる。
【0041】加えて、パット印刷、オフセット印刷(凸
オフセット印刷、ウエットオフセット印刷)、凸版印刷
によって各インキを塗布しても良く、また塗布後にエン
ボスロール成形加工も可能であり、さらには、水性型の
塗布インキを用いることもできる。
【0042】さらに、本実施の形態においては、前記摩
擦面6形成する凹凸層5を、紫外線硬化型のビーズ含有
塗布インキにより形成した場合を例に挙げて説明した
が、ビヒクル、白顔料、及びビーズを含有した溶剤型あ
るいは水性型のビーズ含有塗布インキにより形成しても
良い。
【0043】なお、使用される基材2の材質により、ビ
ヒクルの樹脂が選ばれるが、基材2に良好な接着性が得
られる樹脂であれば良い。
【0044】すなわち、溶剤型のビーズ含有塗布インキ
を例に挙げて説明すると、基材2の材質と樹脂との関係
は、次に示す組み合わせが好ましい。
【0045】基材2がPP(ポリプロピレン)の場
合、ポリオレフィン樹脂またはウレタン樹脂。
【0046】基材2が塩化ビニルシートあるいはPC
(ポリカーボネートシート)の場合、塩酢ビ樹脂または
アクリル樹脂。
【0047】基材2がPET(ポリエステルフィル
ム)の場合、ポリエステル樹脂。
【0048】基材2が紙の場合、セルロース樹脂や上
記樹脂。
【0049】また、本実施の形態にあっては、ウレタン
ビーズを含有したビーズ含有塗布インキを用いて凹凸層
5を形成したが、シリコンビーズ、ガラスビーズ、アク
リルビーズ、フッ素ビーズなど、溶剤モノマーに不溶解
なビーズを用いることが可能となる。
【0050】さらに、これらビーズの含有量は、ビーズ
含有塗布インキ100重量部に対して、5〜80重量
部、好ましくは、10〜50重量部の範囲内に設定する
ことが望ましい。
【0051】そして、前記ビーズの形状は、真球に近い
ほど良いが、粒径や配合量を調整すれば、どのような形
状であっても良い。
【0052】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態を示す図であり、マウスパッド11の底
面が示されている。このマウスパッド11を、第1の実
施の形態と異なる部分のみ説明する。なお、図3におい
ては、第1の実施の形態で示した剥離紙4が剥離された
状態が示されている。
【0053】すなわち、マウスパッド11の基材12の
底面には、前述した粘弾性体からなる貼着部13が網状
に形成されており、該貼着部13には、周囲が前記粘弾
性体により包囲された網の目状の大径包囲部14,・・
・及び小径包囲部15,・・・が複数形成されている。
【0054】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、このマウスパッド11を机上に敷設した際には、該
マウスパッド11を、粘弾性体からなる貼着部13の粘
着力と、該貼着部13が机に密着された状態において密
室となる大径包囲部14,・・・及び小径包囲部15,
・・・の吸引力とによって机に固定することができる。
このため、粘弾性体を面一に形成した場合と比較して、
前記粘弾性体を形成する材料費を削減することができる
とともに、粘弾性体を網点状に形成した場合と比較し
て、固定力を高めることができる。したがって、優れた
固定性を有するマウスパッド11を安価に提供すること
ができる。
【0055】一方、このマウスパッド11を、前記角部
よりめくり上げ、前記貼着部13を机より剥離する際に
は、密室にされた前記大径包囲部14,・・・及び小径
包囲部15,・・・へ空気が通流され、各大径包囲部1
4,・・・及び小径包囲部15,・・・に生じていた前
記吸引力を消失させることができる。これにより、前記
粘弾性体が面一に形成されている場合と比較して、机か
らの剥離を容易に行うことができる。
【0056】(第3の実施の形態)図4は、本発明の第
3の実施の形態を示す図であり、マウスパッドの表面側
を構成する表面側形成部材21の模式図が示されてい
る。
【0057】この表面側形成部材21は、第1の実施の
形態と同様の材質からなる基材22と、該基材22の表
面に形成された白色の凹凸層23とにより形成されてお
り、該凹凸層23により表面側形成部材21の表面に
は、凹凸を有した摩擦面24が形成されている。
【0058】前記凹凸層23は、第1の実施の形態と同
様のビーズ含有塗布インキが印刷された後、定着されて
なり、当該凹凸層23により形成される前記摩擦面24
の凹凸における高低差は、該摩擦面24に定着されるト
ナー粒子の粒径より大きくなるように設定され、前記摩
擦面24に前記トナーが定着された状態で、当該摩擦面
24の凹凸を残存させる高低差に設定されている。
【0059】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、この表面側形成部材21を用いてマウスパッドを形
成する際には、カラーコピー機やカラープリンタ等を用
いて、前記基材22の表面に好みの写真や絵柄などを形
成した後、この基材22を、図5に示すように、例え
ば、発泡ウレタン25に貼着固定して、好みのデザイン
のマウスパッド26を形成する。この場合も第1の実施
の形態と同様に、前記基材22表面の摩擦面24におい
て、トナーの定着による凹凸の埋没を防止することがで
き、マウスパッド26として十分な摩擦抵抗を確保する
ことができる。
【0060】したがって、予め用意されたデザインの中
からマウスパッド26を選択しなければならなかった従
来と比較して、他との差別化を容易に図ることが可能と
なるとともに、前記トナーにより形成された写真や絵柄
などのぎらつき感を防止することができる。
【0061】また、前記基材23の表面に、ビーズ含有
塗布インキにより前記凹凸層23を形成することによっ
て、前記摩擦面24を形成することができるので、前記
基材23に型押しをしてエンボスを設け、前記摩擦面2
4形成していた従来のように、基材23を予め肉厚に形
成する必要が無く、表面側形成部材21の薄肉化を図る
ことができる。さらに、ビーズ含有塗布インキを印刷に
より塗布して、前記摩擦面24を形成するので、製造時
間の短縮化を図ることができる。加えて、ビーズを含有
した前記凹凸層23により、マウスが操作される前記基
材22の表面の耐擦傷性を高めることができるので、傷
に強いマウスパッド26を形成することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
のマウスパッドにあっては、好みの写真や絵柄などをコ
ピー機やプリンタ等を用いて基材の表面に形成する場
合、トナーが定着される摩擦面の凹凸は、当該摩擦面に
トナーが定着された状態で凹凸を残存させる高低差に設
定されているので、トナー定着による凹凸の埋没を防止
することができる。これにより、トナーを定着させる方
式のコピー機やプリンタ等を用いて好みの写真や絵柄な
どを形成した場合であっても、マウスパッドとして十分
な摩擦抵抗を確保することができ、予め用意されたデザ
インの中からマウスパッドを選択しなければならなかっ
た従来と比較して、他との差別化を容易に図ることが可
能となる。また、マウスパッド表面に当たる光を、トナ
ーが定着された状態においても凹凸が確保された前記摩
擦面により、乱反射させることができるので、前記トナ
ーにより形成された写真や絵柄などのぎらつき感を防止
することができ、これにより、外観品質を向上させるこ
とができる。
【0063】そして、製造時においては、マウスパッド
への文字や絵柄等の印刷工程が不要となるので、異なる
印刷が施されたマウスパッドを複数用意する必要が無く
なるとともに、異なる印刷が施されたマウスパッドを製
造する毎に、印刷用の版を交換しなければならなかった
従来と比較して、大幅なコストダウンを図ることができ
る。
【0064】また、請求項2のマウスパッドにおいて
は、前記基材にビーズを含有したインキを塗布した後、
定着して凹凸層を形成することにより、前記摩擦面を形
成することができるので、前記基材に型押しをしてエン
ボスを設け、前記摩擦面を形成する場合のように、基材
を予め肉厚に形成する必要が無く、マウスパッドの薄肉
化を図ることができる。さらに、ビーズを含有したイン
キを印刷により塗布して、前記摩擦面を形成することも
可能となり、製造時間の短縮化を図ることができる。加
えて、ビーズを含有した前記凹凸層により、マウスが操
作される前記基材の表面の耐擦傷性を高めることができ
るので、傷に強いマウスパッドとなり得る。
【0065】さらに、請求項3のマウスパッドでは、前
記基材に、前記貼着部を覆う剥離紙を剥離自在に設ける
とともに、該剥離紙と前記基材との熱伸縮率を一致させ
ることにより、例えば、コピー機によってコピーを行う
場合には、コピー機内の通過経路における前記貼着部に
よる不用意な貼着を防止することができる。また、トナ
ー定着時の熱による前記基材の伸張と、該基材の裏面に
設けられた前記剥離紙の伸張とを一致させることによ
り、一方への反りを防止させることができるので、コピ
ー機やプリンタでの巻き込み等による不具合を未然に防
止することができる。
【0066】そして、本発明の請求項4のマウスパッド
の表面側形成部材にあっては、好みの写真や絵柄など
を、コピー機やプリンタ等を用いて基材の表面に形成し
た後、この基材を、例えば、発泡ウレタンに固定して、
好みのデザインのマウスパッドを形成することができ
る。この場合も請求項1と同様に、前記基材表面の摩擦
面において、トナーの定着による凹凸の埋没を防止する
ことができ、十分な摩擦抵抗を確保することができる。
よって、予め用意されたデザインの中からマウスパッド
を選択しなければならなかった従来のマウスパッドと比
較して、他との差別化を容易に図ることが可能となると
ともに、前記トナーにより形成された写真や絵柄などの
ぎらつき感を防止することができる。
【0067】さらに、請求項5のマウスパッドの表面側
形成部材においては、前記基材の表面に、ビーズを含有
したインキを塗布して定着させ、凹凸層を形成すること
により、前記摩擦面を形成することができるので、前記
基材に型押しをしてエンボスを形成する従来のように、
基材を予め肉厚に形成する必要が無く、マウスパッドの
薄肉化を図ることができる。さらに、ビーズを含有した
インキを印刷により塗布して、前記摩擦面を形成するこ
とも可能となり、製造時間の短縮化を図ることができ
る。加えて、ビーズを含有した前記凹凸層により、マウ
スが操作される前記基材の表面の耐擦傷性を高めること
ができるので、傷に強いマウスパッドを形成することが
できる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態を示す模式断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す底面図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す模式断面図で
ある。
【図5】同実施の形態の利用形態を示す模式断面図であ
る。
【符号の説明】
1 マウスパッド 2 基材 3 貼着部 4 剥離紙 5 凹凸層 6 摩擦面 11 マウスパッド 12 基材 13 貼着部 21 表面側形成部材 22 基材 23 凹凸層 24 摩擦面 26 マウスパッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材の裏面に、当該基材を対
    象物へ剥離自在に貼着する貼着部を形成する一方、 前記基材の表面に、凹凸を有した摩擦面を形成し、該摩
    擦面の凹凸を、当該摩擦面にトナーが定着された状態で
    凹凸を残存させる高低差に設定したことを特徴とするマ
    ウスパッド。
  2. 【請求項2】 前記基材の表面に、ビーズを含有したイ
    ンキを定着させてなる凹凸層を形成し、前記摩擦面を形
    成したことを特徴とする請求項1記載のマウスパッド。
  3. 【請求項3】 前記基材に、前記貼着部を覆う剥離紙を
    剥離自在に設けるとともに、該剥離紙と前記基材との熱
    伸縮率を一致させたことを特徴とする請求項1または2
    記載のマウスパッド。
  4. 【請求項4】 シート状の基材の表面に、凹凸を有した
    摩擦面を形成し、該摩擦面の凹凸を、当該摩擦面にトナ
    ーが定着された状態で凹凸を残存させる高低差に設定し
    たことを特徴とするマウスパッドの表面側形成部材。
  5. 【請求項5】 前記基材の表面に、ビーズを含有したイ
    ンキを定着させてなる凹凸層を形成し、前記摩擦面を形
    成したことを特徴とする請求項4記載のマウスパッドの
    表面側形成部材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6322033B1 (en) * 2000-01-11 2001-11-27 Giraffics, Inc. Combination computer mouse pad and writing pad

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US6322033B1 (en) * 2000-01-11 2001-11-27 Giraffics, Inc. Combination computer mouse pad and writing pad

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