JP2000146653A - 流量センサー及び温度センサー - Google Patents

流量センサー及び温度センサー

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JP2000146653A
JP2000146653A JP10320210A JP32021098A JP2000146653A JP 2000146653 A JP2000146653 A JP 2000146653A JP 10320210 A JP10320210 A JP 10320210A JP 32021098 A JP32021098 A JP 32021098A JP 2000146653 A JP2000146653 A JP 2000146653A
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housing
sensor
temperature
flow rate
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JP10320210A
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Kiyoshi Yamagishi
喜代志 山岸
Shinichi Inoue
眞一 井上
Atsushi Koike
淳 小池
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】管内の流量測定用のセンサーにおいて、外気と
センサー及びハウジング間で熱量の流入出を少なくし、
測定精度を向上させる。 【解決手段】絶縁体を挟んで発熱体と感温体とが積層さ
れた流量検知部2と、流量検知部2に一端が接合したフ
ィンプレート3と、電気的に接続した出力端子4とを具
備し、これら素子を収納する樹脂ハウジング5内に空洞
部を設け、この空洞部内に流量検知部2を設置し、流量
検知部2の周囲に空気層を形成する。樹脂ハウジングの
外周面部には、ケーシングとの接触面積を少なくするた
め、切欠部を適宜に設けることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管内を流れる気
体、液体等の流体の流量を検知する流量センサー、及び
流体の温度を検知する温度センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種流体、特に液体の流量(又は
流速)を測定する流量センサー(又は流速センサー)と
しては、種々形式のものが使用されているが、低価格化
が容易であるという理由から、いわゆる熱式(特に傍熱
型)の流量センサーが幅広く使用されている。
【0003】その中でも、熱応答性に優れ、測定精度が
高く、小型かつ安価な傍熱型流量センサーとして、特開
平8−146026号公報に開示される薄膜素子を用い
た傍熱型流量センサーが知られている。この流量センサ
ー101は、図11に示すように、薄膜技術を利用して
基板102上に薄膜発熱体103と薄膜感温体104と
を絶縁層105を介して積層したものであり、図12に
示すように、配管106の適宜位置に設置されて使用さ
れる。
【0004】この流量センサー101では、発熱体10
3に通電することにより感温体104を加熱し、感温体
104の電気抵抗値の変化を検出する。ここで、流量セ
ンサー101は配管106に設置されているため、発熱
体103の発熱量の一部は基板102を介して配管内を
流れる流体中へと放散され、感温体104に伝達される
熱量はこの放散熱量を差し引いたものとなる。そして、
この放散熱量は流体の流量に対応して変化するから、供
給される熱量により変化する感温体104の電気抵抗値
の変化を検出することによって、配管106内を流れる
流体の流量を測定できるということになる。又、前記放
散熱量は流体の温度によっても変化するから、図12に
示すように、配管106の適宜位置に温度センサー10
7を設置し、感温体104の電気抵抗値の変化を検出す
る流量検出回路中に温度補償回路を付加して、流体の温
度による流量測定値の誤差をできるだけ少なくすること
も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の流量セ
ンサー101は、金属製配管106に直接設置されてお
り、しかも、その金属製配管106は外気に露出してい
た。よって、熱伝導性が高い金属製配管106を介して
流体の保有する熱量が外気へと放散され、又は、外気か
ら流体へと熱量が供給されやすく、流量センサー101
の測定精度を低下させる要因となった。特に、流体の流
量が少ない場合には、測定精度に与える影響が大きく、
流体の温度と外気の温度との差が大きい場合、流体の比
熱が小さい場合にあっては、さらにその影響は顕著であ
った。
【0006】又、流体が比較的粘度の高い粘性流体であ
る場合には、配管106の横断面における流速は管壁近
傍部と中央部とで大きく異なり、その流速ベクトルは中
央部に極値を有する略放物線状を呈するようになる。よ
って、従来のように、管壁に基板102又はそれに接続
されたケーシング108を設置し、管壁近傍部のみの流
速を測定するのでは、中央部の流速が考慮されないた
め、流量の測定精度は低いものとならざるを得なかっ
た。尚、常温において粘度が低い流体も温度が低下する
につれて粘度は上昇するため、上記のような問題を無視
することはできない。特に、流量が少ない場合には、粘
度の影響は一層顕著であった。
【0007】さらに、流量センサー101は、地理的条
件、屋内外の別等種々異なった環境下で使用され、特
に、屋外では、季節的条件、昼夜の別等の要因も加わる
ため、外部環境による温度変化も考慮しなければならな
い。しかし、従来の流量センサー101は、このような
外部温度環境の影響を受けやすい構造であったため、流
量の測定値に誤差が大きく、幅広い外部温度環境下で精
度良く流量を検知することができる流量センサーが望ま
れていたのである。
【0008】そこで、本発明者等は、かかる従来におけ
る問題点を解消すべく、図13に示すように、基板20
2上に薄膜発熱体と薄膜感温体を絶縁層を介して積層し
た流量検知部206を、L字型に折曲したフィンプレー
ト207の水平板部207a上に載置した流量センサー
201を開発した。そして、ケーシング208内におい
て、フィンプレート207の垂直板部207bと流通管
209の開口部との間にガラス210を充填して密封
し、流量検知部206とフィンプレート207の水平板
部207a全体を合成樹脂製ハウジング211により被
覆し、密封するとともに固定した。
【0009】この流量センサー201によって、外気へ
の熱量放散又は供給、管路横断面における流速変化、外
部温度環境の影響等に起因する流量の測定精度の低下と
いう問題は大幅に改善された。
【0010】しかし、上記流量センサー201において
は、流量検知部206とハウジング211とが直接接触
しているため、感温体の保有する熱量がハウジング21
1へと流出し又は流入される。又、流量検知部206は
熱伝導性が良好な銀ペースト等の接合材213によって
フィンプレート207の水平板部207aに接合されて
いるため、フィンプレート207を伝達する熱量が接合
材213を介してハウジング211へと流出し又は流入
される。よって、流体の比熱が小さい場合、流量が少な
い場合等にあっては、流量センサー201の感度を低下
させる虞れがある。
【0011】一方、フィンプレート207の垂直板部2
07bと流通管209の開口部との間はガラス210に
より熱伝達を遮断しているが、ガラス210を充填して
密封しているため、流体の流動に伴いフィンプレートが
微小振動する等して、密封状態が不完全となると、フィ
ンプレート207を伝達する熱量が熱伝達性の良好な金
属製流通管209を介してケーシング208へと流出し
又は流入される。よって、同様に、流体の比熱が小さい
場合、流量が少ない場合等にあっては、流量センサー2
01の感度を低下させる虞れがある。
【0012】本発明は、かかる問題点を解消し、本発明
者等が開発した流量センサーをさらに改良し、高精度化
するものであって、外気とセンサーとで熱量の流入出の
影響を少なくして、流体の比熱が小さい場合、流量が少
ない場合等にあっても、流量を高精度で測定できる流量
センサーを提供することを目的とする。また、本発明
は、上記流量センサーと同様の構造を有する流体の温度
センサーにおいても、外気とセンサーとで熱量の流入出
の影響を少なくし、流体の温度を高精度で測定できる温
度センサーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の流量センサーは、絶縁体を挟んで発熱体と
感温体とを積層して形成された流量検知部と、この流量
検知部に一端が接合したフィンプレートと、流量検知部
と電気的に接続した出力端子とを有し、樹脂ハウジング
内に流量検知部が収納され、当該ハウジング外部にフィ
ンプレートと出力端子の端部が突出されてなるものであ
って、上記樹脂ハウジング内部に空洞部が設けられ、こ
の空洞部に流量検知部が設置されていることを特徴とし
ている。
【0014】また、本発明の温度センサーは、絶縁体と
感温体を積層して形成された温度検知部と、この温度検
知部に一端が接合したフィンプレートと、温度検知部と
電気的に接続した出力端子とを有し、樹脂ハウジング内
に温度検知部が収納され、当該ハウジング外部にフィン
プレートと出力端子の端部が突出されてなるものであっ
て、上記樹脂ハウジング内部に空洞部が設けられ、この
空洞部に温度検知部が設置されていることを特徴として
いる。
【0015】上記構成の流量センサー及び温度センサー
にあっては、空洞部内に、流量又は温度検知部と接合す
るフィンプレートの端部と上記検知部と接続する出力端
子の端部とを配することがより好ましい。また、センサ
ー外部との断熱性向上のため、樹脂ハウジングの外周面
部に切欠部を設けることが好ましい。樹脂ハウジング
は、中空凹部を有するハウジング本体と、これを被閉す
る蓋体との分離構造のものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流量センサー及び
温度センサーの好適な実施形態について図面を参照して
説明する。
【0017】図1及び図2に示された流量センサー1
は、流量検知部2、フィンプレート3、出力端子4及び
ハウジング5よりなる。
【0018】流量検知部2は、図3に示すように、シリ
コン、アルミナ等からなる厚さ400μm、幅2mm程
度の矩形板よりなる基板6上に順次、感温抵抗体7、層
間絶縁層8、発熱体9及び発熱体電極10,11、保護
膜12を積層、形成したものである。符号13は、ボン
ディングワイヤーと接続する感温抵抗体7の端縁部及び
発熱体電極10,11を、薄膜の金(Au)又は白金
(Pt)で被覆するボンディングパッドである。
【0019】感温抵抗体7は、膜厚0.5〜1μm程度
で所望形状、例えば蛇行状にパターニングした白金(P
t)等の温度係数が大きく安定な金属抵抗膜、又は酸化
マンガン系のNTCサーミスターからなる。層間絶縁層
8及び保護膜12は、膜厚1μm程度のSiO2 からな
る。発熱体9は、膜厚1μm程度で所望形状にパターニ
ングした抵抗体、例えばニッケル(Ni)、Ni−C
r、Pt、より好ましくはTa−SiO2 、Nb−Si
2 等のサーメット材料からなり、発熱体電極10,1
1は、膜厚1μm程度のNi、或いはこれに膜厚0.5
μm程度の金(Au)を積層してなる。ボンディングパ
ッド13は、縦横0.2×0.15mm、厚み0.1μ
m程度のAuからなる。
【0020】フィンプレート3は、銅、ジュラルミン、
銅−タングステン合金等の熱伝導性の良好な材料からな
る厚さ200μm、幅2mm程度の矩形薄板を用い、そ
の上端部を適宜な長さで略直角に折り曲げた逆L字形に
形成されている。そして、この折り曲げ片部の上面に、
銀ペースト等の接合材14を介して流量検知部2を固着
してある。出力端子4は、銅等の導電性の良好な材料か
らなる厚さ200μm程度の線状薄板である。
【0021】ハウジング5は、ハウジング本体15と蓋
体16からなり、何れも耐薬品性や耐油性の高い硬質樹
脂、より好ましくは熱伝導性の低い樹脂、例えばエポキ
シ樹脂やポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ
フェニレンスルフィド(PPS)等を用いて形成されて
いる。ハウジング本体15は、上部を凹ませて内部を中
空凹部17とした浅い円筒形をなし、その周壁縁部には
周壁乃至頂部を凹状に切り欠いた、蓋体16が係合され
る被係合部15aが設けられ、また、その底面には、円
柱形に突出させた凸段部15bが設けられている。上記
中空凹部17は、周壁上端部から円形に凹ませた大径凹
部17aと、大径凹部の底部中央をさらに円形に凹ませ
た小径凹部17bよりなっている。蓋体16は、凹部を
下方に向けた皿形をなし、上記ハウジング本体の被係合
部に係合する下方に突出する係止部16aが周縁に設け
られ、ハウジング本体15の上面に被着し得るように形
成されている。
【0022】図2に示されているように、ハウジング本
体15内で、上部に流量検知部2を固着したフィンプレ
ート3が小径凹部17b内に挿通され、その下端部を凸
段部15bを貫いてハウジング外方に突出させ、且つ上
部の折り曲げ片部を大径凹部17aの底部に当接させて
支持され、また、四本の出力端子4がその片半部をハウ
ジング本体の側壁を貫いてハウジング外方に水平に突出
させ、且つ他の片半部を大径凹部17aの底部に接合さ
せて支持され、さらに、各出力端子4と流量検知部2と
がボンディングワイヤー18によって接続されている。
そして、このように各要素が配置されたハウジング本体
15に蓋体16を被せ、これを接着剤により又は添着に
より固着し、ハウジング5内を封止することにより本形
態の流量センサー1が形成される。
【0023】本形態の流量センサー1によれば、蓋体1
6によりハウジング本体15の中空凹部17を密閉して
ハウジング5内に空洞部を形成し、この空洞部内に流量
検知部2が収納される。これにより、流量検知部2の周
囲とハウジング5の内周面との間に、断熱効果の高い空
気層が形成され、また、流量検知部2との接合部又は接
続部を含めてフィンプレート3と出力端子4の表面部が
中空凹部17内に露出され、これら要素とハウジング5
との接触面積を少なくしてあるので、センサー外部から
ハウジング5を介して流量検知部2に伝達される熱量を
極めて少なくすることができる。なお、空気層には、結
露防止のために乾燥空気、より好ましくは窒素ガス或い
はアルゴンガス等を充填することが望ましい。よって、
外気と流量センサー1とで熱量の流入出の影響が少なく
なり、流体以外のものからの熱量の流入等による測定誤
差が小さくなって流量の測定精度が高まり、流体の比熱
が小さい場合や流量が少ない場合等にあっても、流量の
正確な測定が可能となる。
【0024】図4及び図5に示された形態の流量センサ
ー1は、上記のものとはハウジング5の形態を異ならせ
たものである。
【0025】図4に示された形態のハウジング5は、上
記と同様にハウジング本体19と蓋体20からなり、ハ
ウジング本体19は円柱体の正面長手方向中央部に、そ
の両側部間に亘って凹状に切り欠いてなる中空凹部21
を設け、また、背面側外周面部に、後述のケーシング5
2との熱的な接触面積を少なくするため、適宜な幅及び
深さで凹ませた切欠部19dを設けて形成してある。ま
た、蓋体20はハウジング本体の周面に接合可能な湾曲
板よりなり、ハウジング本体19の周面に蓋体20を被
着して中空凹部21を閉止し得るようになっている。な
お、ハウジング本体19の周面内側には蓋体20を係止
する係止段部19aが設けられ、また底面には円柱形に
突出させた凸段部19bが設けてある。
【0026】また、図5に示された形態のハウジング5
は、上記ハウジング本体19を用い、これに略コ字状の
折曲板よりなる蓋体22を被着して中空凹部21を閉止
し得るようになっている。この場合、ハウジング本体1
9の周面内側には蓋体23を係止する係止段部19cが
蓋体の周面に沿って設けてある。ハウジング本体19の
背面側外周面部に適宜な幅及び深さに凹んだ切欠部19
dが設けてあるのは図4のものと同様である。
【0027】これらの形態では、L字形に折り曲げられ
ていない帯状のフィンプレート3を用い、ハウジング本
体19内で、フィンプレート3を中空凹部21の下部に
挿通させると共に、その上端部に流量検知部2を固着
し、フィンプレート3その下端部を凸段部19bを貫い
てハウジング外方に突出させる。また、四本の出力端子
4を、その上端部を中空凹部21の上部を貫いてハウジ
ング外方に突出させ、その下端部を中空凹部21内に配
置させ、さらに、各出力端子4と流量検知部2とをボン
ディングワイヤー18によって接続する。そして、この
ように各要素が配置されたハウジング本体19の側面に
蓋体20又は蓋体22を被せ、これを接着剤により又は
添着により固着し、ハウジング5内を封止することによ
り流量センサー1が形成される。
【0028】これらの形態の流量センサー1によって
も、上記と同様、ハウジング本体19への蓋体20又は
蓋体22の被着によりハウジング5内に空洞部が形成さ
れ、この中に流量検知部2が収納されるので、流量検知
部2の周囲に形成された空気層の断熱効果により、外気
と流量センサー1との熱量の流入出の影響を減小させ
て、流量の測定精度を高めることが可能となる。さら
に、ハウジング本体19の外周面部に切欠部19dが設
けてあるので、センサーの周囲から熱量が伝わり難く、
断熱性の良好なものとなっている。すなわち、センサー
を流量検出装置に装着した状態では、図8に示されてい
るように、この切欠部19dはセンサー挿入孔59の周
面とは接触せず、切欠部19dの部分が空隙部となるの
で、この空隙部の空気層によってケーシング52からハ
ウジング本体19への熱の流出入が少なくなり、上記ハ
ウジング5内に形成された空洞部の断熱効果と相まって
測定誤差を小さくすることができる。なお、切欠部19
dは、ハウジング本体19の大きさや形状等に応じ、適
宜な位置に適宜な大きさ、形状に設けることができ、図
1及び図2に示した形態のハウジング本体15の外周面
にも設けることができる。
【0029】また、本発明の温度センサー31は、上記
各形態の流量センサー1の構成要素の内、流量検知部2
のみを、図6に示された温度検知部32に取り替えて構
成することができる。
【0030】すなわち、温度検知部32は、基板33の
上面に直接、絶縁層34、薄膜感温体35、絶縁層36
を順次積層、形成したものであり、基板33、絶縁層3
4,36及び感温体35の形状、材質は、流量検知部2
のものと同様である。そして、図示されないが、この温
度検知部32をフィンプレート3の端部に固着し、この
フィンプレート3と出力端子4とを中空凹部17,21
を有するハウジング本体15,19内に配置し、温度検
知部31と出力端子4とをボンディングワイヤー18に
よって接続し、さらに蓋体16,20,22をハウジン
グ本体に被着し、中空凹部17,21を密閉してハウジ
ング5内に空洞部を形成することにより、温度検知部3
2の周囲を空気層とした温度センサー31を得ることが
できる。
【0031】このように形成された温度センサー31
は、流量センサー1と同様に、ハウジング5の空洞部内
に温度検知部32が収納され、温度検知部31の周囲と
ハウジング5の内周面との間に断熱効果の高い空気層が
形成され、また、温度検知部32との接合部又は接続部
を含めてフィンプレート3と出力端子4の表面部が中空
凹部内に露出されるので、外気と温度センサー31との
間で、ハウジング5を介しての熱量の流入出の影響が減
小し、不要熱量が及ぼす測定誤差を抑制せしめて、流体
の温度の測定精度を高めることができる。ハウジング本
体15,19の外周面部に切欠部19dが設けてあれ
ば、切欠部19dの部分が空隙部となってハウジング本
体15,19への熱の流出入が少なくなり、不要熱量が
及ぼす測定誤差を抑制できて好ましい。
【0032】本発明の流量センサー1と温度センサー3
1は共通の構成要素を有し、共に種々の方法により製造
することができる。具体的には、別体に形成されたハウ
ジング本体15,19にフィンプレート3等の構成要し
を設置し、その後、蓋体16,20,22を被着して形
成し、或いは、ハウジング本体成形時に内部に設置され
る構成要素を一体に組み込んで成形し、その後、蓋体を
被着して形成することができる。
【0033】また、本発明の流量センサー1及び温度セ
ンサー31は、ハウジング5内に空洞部が設けられ、こ
の空洞部内に流量検知部2又は温度検知部32が収納さ
れ、両部の表面が空洞部内の空気層に露出されることに
よって、ハウジング5からの熱量の伝達を阻止し、外気
との熱量の流入出を抑制するものである。よって、セン
サー内に設けられた空洞部内に流量検知部2又は温度検
知部32が収納される構造であれば、ハウジング5の形
態は問わない。前述の形態では、製造上の都合から、ハ
ウジング本体と蓋体とに分離した構造としたが、他の分
離構造のものや、これらを各構成要素とともに一体に成
形する構造のものとしてもよい。
【0034】上記構成の流量センサー1及び温度センサ
ー31は、図7及び図8に示すケーシング52に嵌挿さ
れて流量検出装置51を構成し、流量の測定に使用され
る。
【0035】ケーシング52は、塩化ビニル樹脂やPB
T、PPS等の合成樹脂製で、本体部55及びこれに着
脱自在な蓋体部56からなり、本体部55の両端部は外
部配管と接続するための接続部57,57とし、本体部
55内には流通管53を貫通させてある。本体部55の
上部にはセンサー挿入空間58を画成してあり、このセ
ンサー挿入空間から流通管53に向かってセンサー挿入
孔59,60を穿設してある。
【0036】流通管53は、銅、鉄、ステンレス鋼等の
金属円筒管であり、センサー挿入孔59,60に対応す
る位置に開口部61,62を形成してある。
【0037】流量センサー1、温度センサー31は、ケ
ーシング52のセンサー挿入空間58からセンサー挿入
孔59,60に嵌挿され、フィンプレート3の下半部
は、流通管53の開口部61,62を挿通して当該管内
に位置し、嵌挿時に、フィンプレート3の下端は、流通
管53の軸線より下方まで到達するようにしてある。
尚、流量センサー1、温度センサー31とセンサー挿入
孔59,60との間にはOリング63,64を介在さ
せ、これら間隙より流体が漏洩するのを防止している。
【0038】流量センサー1、温度センサー31を嵌挿
した後、センサー挿入空間58にセンサー押圧板65を
挿入して両センサーのハウジング5の上面を押圧し、さ
らに流量等検出回路基板54を装着する。
【0039】流量等検出回路基板54は、流量センサー
1と温度センサー31の各出力端子4と電気的に接続
し、全体として、図9に示すような流量検出回路を構成
している。詳しくは、流量検知部2の感温抵抗体7と温
度検知部32の感温体35と可変抵抗体66a,66b
とを含むブリッジ回路66が構成され、これに定電圧回
路67で定電圧を供給し、ブリッジ回路66の出力が増
幅率調整抵抗68aを備えた差動増幅回路68及び積分
回路69を介して、エミッタ端子が流量検知部2の発熱
体9に接続されたコレクタ接地のトランジスタ70のベ
ース端子に入力され、ブリッジ回路66のa,b点の電
圧差に応じて変化する発熱体9の電位を流量の検知信号
として取り出す。すなわち、感温抵抗体7による流体の
検出温度が低くなった場合は、積分回路69からは発熱
体9の発熱量を増加させるよう、換言すれば発熱体9へ
の供給電流が増すようトランジスタ70のベース電流値
が制御され、他方、感温抵抗体7による流体の検出温度
が上昇した場合には、積分回路69からは発熱体9の発
熱量を減少させるよう、換言すれば発熱体9への供給電
流が減るようトランジスタ70のベース電流値が制御さ
れ、被検知流体の流量の如何にかかわらず流体の温度補
償を実行して、流体の流量を高精度で検知できるように
なっている。
【0040】〔実施例〕図1及び図2に示された形態の
流量センサー1を用いて、前述の流量検出装置51と同
様の構造の流量検出装置装置を構成し、流量を測定し
た。
【0041】被測定流体として灯油を用い、これを流通
管53に所定量流し、これをある時点で所定量に増量又
は減量して、流量を連続的に測定した。そして、流量を
切り替えた時点からの、時間経過に伴う出力変動率の変
化を求めた。20cc/分の流れを80cc/分の流れ
に切り替え、その時点から時間経過に伴う出力変動率の
変化を図10の表中の符番(A)に示す。また、80c
c/分の流れを20cc/分の流れに切り替え、その時
点から時間経過に伴う出力変動率の変化を同表中の符番
(B)に示す。
【0042】なお、出力変動率とは、流通管53を流れ
る流体の実流量値に対する、測定流量値の割合(測定流
量値/実流量値)をいい、出力変動率が1.0に近づく
程、測定誤差が少ないことを意味する。
【0043】〔比較例〕流量検知部の周囲がハウジング
で隙間なく覆われた従来構造の流量センサーを実施例の
装置に組み入れ、同様の手順により流量を測定し、出力
変動率を求めた。20cc/分の流れを80cc/分の
流れに切り替えたときの出力変動率の変化を図10の表
中の符番(C)に示し、80cc/分の流れを20cc
/分の流れに切り替えときの出力変動率の変化を同表中
の符番(D)に示す。
【0044】図10の表によれば、従来の流量センサー
では、測定流量値が実流量値に近づき、出力が安定する
まで長時間(表中では30秒以上、実計測では2分程)
を要するが、本発明の流量センサーでは、出力が5秒以
内に安定し、流量の変化に対して短時間で追随してい
る。よって、本発明のセンサーによれば、感度が良好で
応答性に優れ、測定精度が安定且つ向上することが確認
された。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量セン
サー及び温度センサーによれば、外気と流量センサー又
は温度センサーとで熱量の流入出の影響を少なくして、
流体の比熱が小さい場合、流量が少ない場合等にあって
も、流量及びその温度を高精度で測定することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流量センサーの一実施形態を示す分解
斜視図である。
【図2】図1の流量センサーの蓋体を分離した状態の断
面図である。
【図3】流量検知部の構成を示す図である。
【図4】流量センサーの他の実施形態を示す(A)は分
解斜視図、(B)は断面図である。
【図5】流量センサーのさらに他の実施形態を示す
(A)は分解斜視図、(B)は断面図である。
【図6】本発明の温度センサーの構成要素である流量検
知部の構成を示す図である。
【図7】流量等検出装置の正面断面図である。
【図8】流量等検出装置の側面断面図である。
【図9】流量検出回路の構成を示す図である。
【図10】本発明の流量センサーの実施例及び比較例の
測定結果を示す表である。
【図11】従来の流量センサーの流量検知部の(A)は
斜視図、(B)は断面図である。
【図12】従来の流量センサーを配管に設置した状態を
示す断面図である。
【図13】本発明者等が開発した流量センサー及び流量
検出装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1 流量センサー 2 流量検知部 3 フィンプレート 4 出力端子 5 ハウジング 16 中空凹部 31 温度センサー 32 温度検知部
フロントページの続き (72)発明者 小池 淳 埼玉県上尾市原市1333−2 三井金属鉱業 株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2F035 EA04 EA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体を挟んで発熱体と感温体とを積層
    して形成された流量検知部と、この流量検知部に一端が
    接合したフィンプレートと、流量検知部と電気的に接続
    した出力端子とを有し、樹脂ハウジング内に流量検知部
    が収納され、当該ハウジング外部にフィンプレートと出
    力端子の端部が突出されてなる流量センサーにおいて、
    上記樹脂ハウジング内部に空洞部が設けられ、この空洞
    部に流量検知部が設置されていることを特徴とする流量
    センサー。
  2. 【請求項2】 空洞部内に、流量検知部と接合するフィ
    ンプレートの端部と流量検知部と接続する出力端子の端
    部とを配した請求項1に記載の流量センサー。
  3. 【請求項3】 樹脂ハウジング外周面部に切欠部が設け
    られてなる請求項1又は2に記載の流量センサー。
  4. 【請求項4】 中空凹部を有するハウジング本体と、こ
    れを被閉する蓋体とで樹脂ハウジングを構成した請求項
    1〜3の何れかに記載の流量センサー。
  5. 【請求項5】 絶縁体と感温体を積層して形成された温
    度検知部と、この温度検知部に一端が接合したフィンプ
    レートと、温度検知部と電気的に接続した出力端子とを
    有し、上記樹脂ハウジング内に温度検知部が収納され、
    当該ハウジング外部にフィンプレートと出力端子の端部
    が突出されてなる温度センサーにおいて、樹脂ハウジン
    グ内部に空洞部が設けられ、この空洞部に温度検知部が
    設置されていることを特徴とする温度センサー。
  6. 【請求項6】 空洞部内に、温度検知部と接合するフィ
    ンプレートの端部と温度検知部と接続する出力端子の端
    部とを配した請求項4に記載の温度センサー。
  7. 【請求項7】 樹脂ハウジング外周面部に切欠部が設け
    られてなる請求項5又は6に記載の流量センサー。
  8. 【請求項8】 中空凹部を有するハウジング本体と、こ
    れを被閉する蓋体とで樹脂ハウジングを構成した請求項
    5〜7の何れかに記載の温度センサー。
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