JP2000145411A - 組立式カムシャフト - Google Patents
組立式カムシャフトInfo
- Publication number
- JP2000145411A JP2000145411A JP10318113A JP31811398A JP2000145411A JP 2000145411 A JP2000145411 A JP 2000145411A JP 10318113 A JP10318113 A JP 10318113A JP 31811398 A JP31811398 A JP 31811398A JP 2000145411 A JP2000145411 A JP 2000145411A
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- Japan
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- hollow shaft
- cam
- journal
- rove
- camshaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 寸法精度を維持しながら仕上げ加工の容易化
等を図った組立式カムシャフトを提供する。 【解決手段】 カムシャフト１は、４サイクルエンジン
の吸気バルブを駆動するもので、中空シャフト３にカム
ローブ５やジャーナル７等を外嵌・固着させることによ
り製造されている。カムローブ５およびジャーナル７の
嵌入孔９ａ、９ｂには内周面に複数本の凹溝が等間隔に
形成されており、所定位置にカムローブ５およびジャー
ナル７をセットした中空シャフト３をパンチ等により拡
管させることで、中空シャフト３の外周部分が各凹溝に
進入し、これにより、カムローブ５とジャーナル７とが
中空シャフト３に強固に固着される。中空シャフト３
は、引抜鋼管を素材としており、両端のセンタを基準と
してその外周面が研削仕上げされている。また、カムロ
ーブ５やジャーナル７等は、中空シャフト３に組み付け
られる前に、単品の状態で仕上げ加工までなされてい
る。
等を図った組立式カムシャフトを提供する。 【解決手段】 カムシャフト１は、４サイクルエンジン
の吸気バルブを駆動するもので、中空シャフト３にカム
ローブ５やジャーナル７等を外嵌・固着させることによ
り製造されている。カムローブ５およびジャーナル７の
嵌入孔９ａ、９ｂには内周面に複数本の凹溝が等間隔に
形成されており、所定位置にカムローブ５およびジャー
ナル７をセットした中空シャフト３をパンチ等により拡
管させることで、中空シャフト３の外周部分が各凹溝に
進入し、これにより、カムローブ５とジャーナル７とが
中空シャフト３に強固に固着される。中空シャフト３
は、引抜鋼管を素材としており、両端のセンタを基準と
してその外周面が研削仕上げされている。また、カムロ
ーブ５やジャーナル７等は、中空シャフト３に組み付け
られる前に、単品の状態で仕上げ加工までなされてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシプロエンジン
に用いられる組立式カムシャフトに係り、詳しくは、製
品の寸法精度を維持しながら仕上げ加工の容易化等を図
る技術に関する。
に用いられる組立式カムシャフトに係り、詳しくは、製
品の寸法精度を維持しながら仕上げ加工の容易化等を図
る技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】レシプロエンジンの動弁機構としては、
カムと吸排気バルブとの間にロッカアームやスイングア
ーム等を介在させたものの他、エンジンの高回転化や高
出力化に対応すべく吸排気バルブの直上部にカムを配置
した直接駆動式のものも採用されている。カムが形成さ
れるカムシャフトには、従来より鋳造成形や鍛造成形に
よる一体品が用いられてきたが、カムローブ部とシャフ
ト部とで機械的性質（剛性や硬度、潤滑性等）を自由に
設定できる他、動弁系の軽量化や低コスト化を図ること
もできることから、組立式カムシャフトも一部で使用さ
れ始めている。
カムと吸排気バルブとの間にロッカアームやスイングア
ーム等を介在させたものの他、エンジンの高回転化や高
出力化に対応すべく吸排気バルブの直上部にカムを配置
した直接駆動式のものも採用されている。カムが形成さ
れるカムシャフトには、従来より鋳造成形や鍛造成形に
よる一体品が用いられてきたが、カムローブ部とシャフ
ト部とで機械的性質（剛性や硬度、潤滑性等）を自由に
設定できる他、動弁系の軽量化や低コスト化を図ること
もできることから、組立式カムシャフトも一部で使用さ
れ始めている。
【０００３】組立式カムシャフトは、引抜鋼管等を素材
とする中空シャフトと、カムローブやジャーナル、ノー
ズピース等の外嵌部品とからなっており、中空シャフト
と外嵌部品とが拡管結合方式を始め、拡散結合方式や圧
入結合方式等により固着される。主流となる拡管結合方
式では、中空シャフトに外嵌部品を外嵌させた後、拡管
パンチを中空部に挿通させることにより中空シャフトを
拡管させて外嵌部品を固着させる。尚、中空シャフトは
一般に引抜鋼管等を素材とする一方、外嵌部品には鋳鋼
や鋼鉄を素材とした鋳造品や鍛造品、切削加工品が用い
られている。
とする中空シャフトと、カムローブやジャーナル、ノー
ズピース等の外嵌部品とからなっており、中空シャフト
と外嵌部品とが拡管結合方式を始め、拡散結合方式や圧
入結合方式等により固着される。主流となる拡管結合方
式では、中空シャフトに外嵌部品を外嵌させた後、拡管
パンチを中空部に挿通させることにより中空シャフトを
拡管させて外嵌部品を固着させる。尚、中空シャフトは
一般に引抜鋼管等を素材とする一方、外嵌部品には鋳鋼
や鋼鉄を素材とした鋳造品や鍛造品、切削加工品が用い
られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した拡
管結合方式の組立式カムシャフトでは、外嵌部品の仕上
げ加工を中空シャフトに外嵌させた後に行うことに起因
し、加工時間の増大や製造コストの上昇等が避けられな
い問題があった。一般に、鍛造成形により製作された外
嵌部品は、単品での寸法精度や表面粗度がごく低いた
め、中空シャフトに固着させた後に仕上げ加工（研削加
工）を行う必要がある。ところが、これら外嵌部品にお
いては、中空シャフトの嵌入孔とワークの輪郭とのずれ
量が大きくなることが多いため、仕上げ加工時における
研削代の設定を大きくせざるを得ず、加工時間の増大や
加工コストの上昇が否めなかった。また、中空シャフト
に外嵌される複数のカムローブは、ノーズ部の形状が複
雑であることに、取付位相がそれぞれに異なることが相
俟って、研削装置やその制御プログラム等に複雑なもの
が要求され、製造コストを更に上昇させる要因となって
いた。
管結合方式の組立式カムシャフトでは、外嵌部品の仕上
げ加工を中空シャフトに外嵌させた後に行うことに起因
し、加工時間の増大や製造コストの上昇等が避けられな
い問題があった。一般に、鍛造成形により製作された外
嵌部品は、単品での寸法精度や表面粗度がごく低いた
め、中空シャフトに固着させた後に仕上げ加工（研削加
工）を行う必要がある。ところが、これら外嵌部品にお
いては、中空シャフトの嵌入孔とワークの輪郭とのずれ
量が大きくなることが多いため、仕上げ加工時における
研削代の設定を大きくせざるを得ず、加工時間の増大や
加工コストの上昇が否めなかった。また、中空シャフト
に外嵌される複数のカムローブは、ノーズ部の形状が複
雑であることに、取付位相がそれぞれに異なることが相
俟って、研削装置やその制御プログラム等に複雑なもの
が要求され、製造コストを更に上昇させる要因となって
いた。
【０００５】一方、近年のレシプロエンジンでは、燃費
や出力の向上を始め、排気ガス浄化性能の向上を図るべ
く、マルチバルブ化や可変機構の採用等が進められてお
り、隣接するカムローブの間隔やカムローブとジャーナ
ルとの間隔が縮小される傾向にある。この場合、例えば
カムローブに仕上げ加工を施す工程では、加工工具（研
削砥石）とカムローブとの相対位置が所定範囲内でずれ
た場合において、加工工具と他の外嵌部品（隣接するカ
ムローブやジャーナル）との接触を防止する必要があ
る。そのため、従来はカムローブやジャーナルの幅を狭
くすることでこれに対応していたが、この方法を採ると
カムローブのノーズ部に発生する面圧が上昇することに
なり、カムローブに十分なリフト量を与えることができ
なくなったり、耐久性の大幅な低下がもたらされる問題
があった。本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、
寸法精度を維持しながら仕上げ加工の容易化等を図った
組立式カムシャフトを提供することを目的とする。
や出力の向上を始め、排気ガス浄化性能の向上を図るべ
く、マルチバルブ化や可変機構の採用等が進められてお
り、隣接するカムローブの間隔やカムローブとジャーナ
ルとの間隔が縮小される傾向にある。この場合、例えば
カムローブに仕上げ加工を施す工程では、加工工具（研
削砥石）とカムローブとの相対位置が所定範囲内でずれ
た場合において、加工工具と他の外嵌部品（隣接するカ
ムローブやジャーナル）との接触を防止する必要があ
る。そのため、従来はカムローブやジャーナルの幅を狭
くすることでこれに対応していたが、この方法を採ると
カムローブのノーズ部に発生する面圧が上昇することに
なり、カムローブに十分なリフト量を与えることができ
なくなったり、耐久性の大幅な低下がもたらされる問題
があった。本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、
寸法精度を維持しながら仕上げ加工の容易化等を図った
組立式カムシャフトを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、中空シャフトに複数のカムローブを含
む外嵌部品を外嵌させた後、前記中空シャフトを拡管さ
せることによって当該中空シャフトと前記外嵌部品とを
固着させてなる組立式カムシャフトであって、前記外嵌
部品のうちの少なくとも前記カムローブは、前記中空シ
ャフトに外嵌される前に仕上げ加工がなされているもの
を提案する。
に、本発明では、中空シャフトに複数のカムローブを含
む外嵌部品を外嵌させた後、前記中空シャフトを拡管さ
せることによって当該中空シャフトと前記外嵌部品とを
固着させてなる組立式カムシャフトであって、前記外嵌
部品のうちの少なくとも前記カムローブは、前記中空シ
ャフトに外嵌される前に仕上げ加工がなされているもの
を提案する。
【０００７】本発明の組立式カムシャフトでは、カムロ
ーブの加工にあたって、研削装置に対して各ワークを同
位相でセットしてカムプロフィールの研削仕上げ加工を
行う。また、隣接するカムローブ間やカムローブとジャ
ーナルとの間の間隙を殆どとる必要がなくなるため、カ
ムローブやジャーナルの幅を十分に広くすることが可能
となる。
ーブの加工にあたって、研削装置に対して各ワークを同
位相でセットしてカムプロフィールの研削仕上げ加工を
行う。また、隣接するカムローブ間やカムローブとジャ
ーナルとの間の間隙を殆どとる必要がなくなるため、カ
ムローブやジャーナルの幅を十分に広くすることが可能
となる。
【０００８】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係る組立式カムシ
ャフト（以下、単にカムシャフトと記す）の第１実施形
態を示す側面図であり、図２は図１中のＡ−Ａ断面図で
あり、図３は図１中のＢ−Ｂ断面図である。カムシャフ
ト１は、４サイクルＤＯＨＣ多気筒エンジンの吸気バル
ブを駆動するもので、中空シャフト３にカムローブ５や
ジャーナル７等を外嵌・固着させることにより製造され
ている。
ャフト（以下、単にカムシャフトと記す）の第１実施形
態を示す側面図であり、図２は図１中のＡ−Ａ断面図で
あり、図３は図１中のＢ−Ｂ断面図である。カムシャフ
ト１は、４サイクルＤＯＨＣ多気筒エンジンの吸気バル
ブを駆動するもので、中空シャフト３にカムローブ５や
ジャーナル７等を外嵌・固着させることにより製造され
ている。
【０００９】本実施形態の場合、図２，図３に示したよ
うに、カムローブ５およびジャーナル７の嵌入孔９ａ、
９ｂには内周面に各８本の凹溝１１ａ、１１ｂが等間隔
に形成されており、所定位置にカムローブ５およびジャ
ーナル７をセットした中空シャフト３をパンチ等により
拡管させることで、中空シャフト３の外周部分が各凹溝
１１ａ、１１ｂに進入し、これにより、カムローブ５と
ジャーナル７とが中空シャフト３に強固に固着される。
図１中、符号１３で示した部材は図示しないタイミング
ギヤの装着に供されるノーズピースであり、カムローブ
５やジャーナル７と同様の方法で中空シャフト３に固着
されている。
うに、カムローブ５およびジャーナル７の嵌入孔９ａ、
９ｂには内周面に各８本の凹溝１１ａ、１１ｂが等間隔
に形成されており、所定位置にカムローブ５およびジャ
ーナル７をセットした中空シャフト３をパンチ等により
拡管させることで、中空シャフト３の外周部分が各凹溝
１１ａ、１１ｂに進入し、これにより、カムローブ５と
ジャーナル７とが中空シャフト３に強固に固着される。
図１中、符号１３で示した部材は図示しないタイミング
ギヤの装着に供されるノーズピースであり、カムローブ
５やジャーナル７と同様の方法で中空シャフト３に固着
されている。
【００１０】本実施形態の場合、中空シャフト３は、引
抜鋼管を素材としており、両端のセンタを基準としてそ
の外周面が研削仕上げされている。また、各外嵌部品
は、中空シャフト３に組み付けられる前に、単品の状態
で仕上げ加工までされている。すなわち、円筒形状の外
嵌部品（ジャーナル７およびノーズピース１３）は、素
材である鋼管や鋼棒に対して切削加工等によって嵌入孔
９ｂ、９ｃを形成した後、嵌入孔９ｂ、９ｃを基準とし
て外周面に切削加工や研削仕上げを施して製作される。
抜鋼管を素材としており、両端のセンタを基準としてそ
の外周面が研削仕上げされている。また、各外嵌部品
は、中空シャフト３に組み付けられる前に、単品の状態
で仕上げ加工までされている。すなわち、円筒形状の外
嵌部品（ジャーナル７およびノーズピース１３）は、素
材である鋼管や鋼棒に対して切削加工等によって嵌入孔
９ｂ、９ｃを形成した後、嵌入孔９ｂ、９ｃを基準とし
て外周面に切削加工や研削仕上げを施して製作される。
【００１１】一方、カムローブ５は、その輪郭が複雑で
あるため、鍛造により製作される。カムローブ５の製作
にあたっては、図４に示したように、鍛造成形後のワー
ク２１に対して、嵌入孔９ａを切削加工（ブローチ加工
等）により形成する。しかる後、各カムローブ５を研削
装置にセットした後、図５に示したように、嵌入孔９ａ
を基準として研削砥石２３により外周面（カムプロフィ
ール）の研削仕上げを行う。
あるため、鍛造により製作される。カムローブ５の製作
にあたっては、図４に示したように、鍛造成形後のワー
ク２１に対して、嵌入孔９ａを切削加工（ブローチ加工
等）により形成する。しかる後、各カムローブ５を研削
装置にセットした後、図５に示したように、嵌入孔９ａ
を基準として研削砥石２３により外周面（カムプロフィ
ール）の研削仕上げを行う。
【００１２】このように、第１実施形態では、各外嵌部
品が単品の状態で仕上げ加工された後に中空シャフト３
に組み付けられるため、研削仕上げ時における研削代の
設定を小さくすることができ、加工時間の減少や加工コ
ストの低減が実現できる。また、各カムローブ５が全て
同一形状であるため、研削装置には各カムローブ５を同
位相でセットすることで、研削装置やその制御プログラ
ムが比較的単純なものが使用可能となる。
品が単品の状態で仕上げ加工された後に中空シャフト３
に組み付けられるため、研削仕上げ時における研削代の
設定を小さくすることができ、加工時間の減少や加工コ
ストの低減が実現できる。また、各カムローブ５が全て
同一形状であるため、研削装置には各カムローブ５を同
位相でセットすることで、研削装置やその制御プログラ
ムが比較的単純なものが使用可能となる。
【００１３】図６は本発明に係るカムシャフトの第２実
施形態を示す要部側面図であり、図７は図６中のＣ−Ｃ
断面図であり、図８は図６中のＤ部拡大断面図である。
第２実施形態においても、第１実施形態と同様の方法で
中空シャフト３やカムローブ５、ジャーナル７等が製作
され、これらの組立も第１実施形態と同様の手順で行わ
れているが、カムローブ５やジャーナル７の位置関係が
第１実施形態と異なっている。すなわち、第２実施形態
の場合、中央のみ回転位相の異なる３個のカムローブ
５，５’，５”が互いに当接すると共に、左右のカムロ
ーブ５，５”の両端にはそれぞれジャーナル７が当接し
ている。また、カムローブ５，５’，５”やジャーナル
７には、嵌入孔９ａ、９ｂの端部に面取り２５がそれぞ
れ施されている。
施形態を示す要部側面図であり、図７は図６中のＣ−Ｃ
断面図であり、図８は図６中のＤ部拡大断面図である。
第２実施形態においても、第１実施形態と同様の方法で
中空シャフト３やカムローブ５、ジャーナル７等が製作
され、これらの組立も第１実施形態と同様の手順で行わ
れているが、カムローブ５やジャーナル７の位置関係が
第１実施形態と異なっている。すなわち、第２実施形態
の場合、中央のみ回転位相の異なる３個のカムローブ
５，５’，５”が互いに当接すると共に、左右のカムロ
ーブ５，５”の両端にはそれぞれジャーナル７が当接し
ている。また、カムローブ５，５’，５”やジャーナル
７には、嵌入孔９ａ、９ｂの端部に面取り２５がそれぞ
れ施されている。
【００１４】第２実施形態の場合、マルチバルブ化や可
変機構の採用によって隣接する各カムローブ５，５’，
５”の間隔やカムローブ５，５”とジャーナル７との間
隔が縮小されても、カムローブ５，５’，５”やジャー
ナル７が単品で仕上げ加工されているため、カムローブ
５，５’，５”やジャーナル７の幅を極限まで広くする
ことができる。これにより、各カムローブ５，５’，
５”のノーズ部に発生する面圧を低下させることがで
き、カムローブ５，５’，５”に十分なリフト量を与え
ることが可能となる他、カムローブ５，５’，５”やジ
ャーナル７の耐久性を大幅に上昇させることができる。
尚、本実施形態の場合、各外嵌部品の嵌入孔の端部に面
取り２５を施したことにより、カムローブ５，５’，
５”やジャーナル７の中空シャフトに対する軸方向固着
力を確保することができた。
変機構の採用によって隣接する各カムローブ５，５’，
５”の間隔やカムローブ５，５”とジャーナル７との間
隔が縮小されても、カムローブ５，５’，５”やジャー
ナル７が単品で仕上げ加工されているため、カムローブ
５，５’，５”やジャーナル７の幅を極限まで広くする
ことができる。これにより、各カムローブ５，５’，
５”のノーズ部に発生する面圧を低下させることがで
き、カムローブ５，５’，５”に十分なリフト量を与え
ることが可能となる他、カムローブ５，５’，５”やジ
ャーナル７の耐久性を大幅に上昇させることができる。
尚、本実施形態の場合、各外嵌部品の嵌入孔の端部に面
取り２５を施したことにより、カムローブ５，５’，
５”やジャーナル７の中空シャフトに対する軸方向固着
力を確保することができた。
【００１５】以上で具体的実施形態の説明を終えるが、
本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態では、カムローブ以外の外嵌部
品に対しても単品で仕上げ加工するようにしたが、これ
をカムローブに対してのみ行うようにしてもよい。その
他、カムシャフトの具体的構成やカムローブ等の具体的
形状等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であ
れば、適宜変更可能である。
本発明の態様はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、上記各実施形態では、カムローブ以外の外嵌部
品に対しても単品で仕上げ加工するようにしたが、これ
をカムローブに対してのみ行うようにしてもよい。その
他、カムシャフトの具体的構成やカムローブ等の具体的
形状等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であ
れば、適宜変更可能である。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、中空シャフトに複数の
カムローブを含む外嵌部品を外嵌させた後、前記中空シ
ャフトを拡管させることによって当該中空シャフトと前
記外嵌部品とを固着させてなる組立式カムシャフトであ
って、前記外嵌部品のうちの少なくとも前記カムローブ
は、前記中空シャフトに外嵌される前に仕上げ加工がな
されているものとしたため、カムシャフトの製作に要す
る加工時間の減少や加工コストの低減が実現できると共
に、カムローブの研削装置やその制御プログラムにも単
純なものが採用できる他、カムローブやジャーナルの幅
を極限まで広くすることによりノーズ部に発生する面圧
が低下し、バルブに十分なリフト量を与えることやカム
ローブやジャーナルの耐久性を上昇させることが可能と
なる。
カムローブを含む外嵌部品を外嵌させた後、前記中空シ
ャフトを拡管させることによって当該中空シャフトと前
記外嵌部品とを固着させてなる組立式カムシャフトであ
って、前記外嵌部品のうちの少なくとも前記カムローブ
は、前記中空シャフトに外嵌される前に仕上げ加工がな
されているものとしたため、カムシャフトの製作に要す
る加工時間の減少や加工コストの低減が実現できると共
に、カムローブの研削装置やその制御プログラムにも単
純なものが採用できる他、カムローブやジャーナルの幅
を極限まで広くすることによりノーズ部に発生する面圧
が低下し、バルブに十分なリフト量を与えることやカム
ローブやジャーナルの耐久性を上昇させることが可能と
なる。
【図１】本発明に係る組立式カムシャフトの第１実施形
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図２】図１中のＡ−Ａ断面図である。
【図３】図１中のＢ−Ｂ断面図である。
【図４】カムローブの加工手順を示す説明図である。
【図５】カムローブの加工手順を示す説明図である。
【図６】本発明に係る組立式カムシャフトの第２実施形
態を示す要部側面図である。
態を示す要部側面図である。
【図７】図６中のＣ−Ｃ断面図である。
【図８】図６中のＤ部拡大断面図である。
１‥‥カムシャフト ３‥‥中空シャフト ５‥‥カムローブ ７‥‥ジャーナル １１ａ、１１ｂ‥‥凹溝 １３‥‥ノーズピース
Claims (1)
- 【請求項１】中空シャフトに複数のカムローブを含む外
嵌部品を外嵌させた後、前記中空シャフトを拡管させる
ことによって当該中空シャフトと前記外嵌部品とを固着
させてなる組立式カムシャフトであって、 前記外嵌部品のうちの少なくとも前記カムローブは、前
記中空シャフトに外嵌される前に仕上げ加工がなされて
いることを特徴とする組立式カムシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10318113A JP2000145411A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 組立式カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10318113A JP2000145411A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 組立式カムシャフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000145411A true JP2000145411A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18095647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10318113A Pending JP2000145411A (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 組立式カムシャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000145411A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102022149A (zh) * | 2009-09-21 | 2011-04-20 | 通用汽车环球科技运作公司 | 多件式凸轮轴组件 |
| CN113290362A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-08-24 | 苏州存泽精密自动化科技有限公司 | 一种连续式集成转塔平台 |
-
1998
- 1998-11-09 JP JP10318113A patent/JP2000145411A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102022149A (zh) * | 2009-09-21 | 2011-04-20 | 通用汽车环球科技运作公司 | 多件式凸轮轴组件 |
| CN113290362A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-08-24 | 苏州存泽精密自动化科技有限公司 | 一种连续式集成转塔平台 |
| CN113290362B (zh) * | 2021-06-08 | 2023-10-17 | 苏州存泽精密自动化科技有限公司 | 一种连续式集成转塔平台 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |