JP2000143006A

JP2000143006A - プリンタ及びプリント方法

Info

Publication number: JP2000143006A
Application number: JP10316680A
Authority: JP
Inventors: Hidemi Sasaki; 英美佐々木; Koichi Hirasawa; 耕一平澤
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1998-11-06
Filing date: 1998-11-06
Publication date: 2000-05-23

Abstract

(57)【要約】【課題】記録紙を間違えることなく、１６分割などの
シールプリントを簡単に行う。【解決手段】記録紙カートリッジ１２にＲＯＭを設け
る。ＲＯＭ内に、カートリッジ１２に収納する記録紙１
３の種別データを書き込む。記録紙カートリッジ１２を
プリンタ本体１１の挿入口１４にセットすると、システ
ムコントローラがＲＯＭから記録紙の種別データを読み
取る。読み取った種別データに基づき、記録紙カートリ
ッジ１２に装填された記録紙に対応するプリントモード
になる。このプリントモードでは、操作パネル部４５に
配置した各キー４６〜４８を押すことで、全コマプリン
ト、残コマプリント、最新コマプリントなどの各種プリ
ントを間違いなく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、給紙トレイや記録
紙カートリッジなどから記録紙を取り出してプリントを
行うプリンタ及びプリント方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、デジタルカメラが急速に普及して
いる。通常は、このデジタルカメラで撮像した画像はパ
ソコンなどに取り込まれ、ここで画像処理した後に、パ
ソコンに接続された各種プリンタでプリントされる。

【０００３】また、パソコンなどを間に介することな
く、デジタルカメラからの画像データを直接にプリンタ
に送り、プリントすることも行われている。同じように
してビデオムービーから映像信号を得てプリントするこ
とも行われている。

【０００４】このようなプリンタにおいては、用紙のト
レイに用紙サイズ毎に用紙サイズを識別する機械的マー
クや光学的マークを付し、プリンタ側でこれらのマーク
を検出している。そして、検出したマークに基づき、セ
ットされた記録紙のサイズを識別し、これに装着された
記録紙のサイズの種別を検出し、これをディスプレイな
どに表示している。また、記録紙の選択では、セットさ
れている記録紙のみが選択されるようになる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリンタでは、セットされている記録紙と異なるサイズ
のプリントを指定する場合にその指定が不可能になるだ
けである。このため、１６分割のマルチプリントなどを
行うシールプリント用紙に対して、１コマの全画面プリ
ントを行ってしまうこともあり、記録紙が無駄になって
しまうことがある。また、プリントに際しても、記録紙
のサイズや種別を選択してプリントを行う必要があり、
操作が判り難くかつ面倒であった。

【０００６】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、特殊プリントなどを簡単にかつ記録紙を間違うこ
となく行えるようにしたプリンタ及びプリント方法を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載したプリンタでは、収納する記録紙
の種別に対応する操作部材を給紙手段の操作可能部位に
設けている。なお、前記給紙手段は、記録紙の種別を示
す種別情報を有することが好ましい。更に、前記種別情
報を読み取る読み取り手段と、読み取った種別情報に基
づき記録紙に対応する操作手順を選択し、この操作手順
によりプリントを行う制御手段とを備え、前記操作部材
は各制御手順に対応する操作ボタンから構成されている
ことが好ましい。また、前記種別情報が読み取り不能の
場合には警告する又はプリントを禁止することが好まし
い。

【０００８】請求項５記載のプリント方法では、記録紙
を種別毎に収納する給紙手段に、記録紙の種別を示す種
別情報と記録紙の種別に対応する操作部材とを設け、給
紙手段が装填されたときに前記種別情報を読み取り、読
み取った種別情報に基づき記録紙に対応する操作手順を
選択し、この操作手順に基づく操作部材の操作によりプ
リントを行うようにしている。

【０００９】

【作用】本発明では、給紙手段に設けた操作部材により
操作することで、各種プリントの指示を行う。したがっ
て、各記録紙に特有な操作部材からの操作となるため、
記録紙の種別を誤ったプリント指定を等を行うことがな
く、しかもプリント指示を容易に行うことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明のカラー感熱プリ
ンタの外観を示す斜視図である。本発明のカラー感熱プ
リンタ１０は、箱型状のプリンタ本体１１と、これに着
脱自在に取り付けられる記録紙カートリッジ１２とから
構成されている。図２に示すように、記録紙カートリッ
ジ１２には通常記録紙１３が積層して収納される。ま
た、この通常記録紙カートリッジ１２の他に、図３に示
すように、シール用記録紙１４を積層して収納したシー
ル用記録紙カートリッジ１５が別に設けられている。

【００１１】図１に示すように、プリンタ本体１１の前
面には、その中央部付近で、記録紙カートリッジ１２の
装填口１６が設けられている。また、装填口１６の上方
には排紙口１７が設けられている。さらに、左側上部に
はスマートメディア（小型ＩＣメモリーカード）１８の
挿入口１９、その下側には電源スイッチ２０が設けられ
ている。

【００１２】図４に示すように、通常記録紙カートリッ
ジ１２は、上部が開口している薄型箱状のカートリッジ
本体３０と蓋３１とから構成されている。蓋３１は、カ
ートリッジ本体３０に取付軸３２を介して開閉自在に取
り付けられている。そして、蓋３１を開けることで、カ
ートリッジ本体３０内に通常記録紙１３が積層して収納
される。また、図１に示すように、蓋３１の両サイドと
一端部とにはペーパーガイド３１ａ，３１ｂ，３１ｃが
突出して設けられている。このペーパーガイド３１ａ〜
３１ｃは、排紙口１５から排出された記録済みの記録紙
１３をガイドして、蓋３１からの記録紙１３の脱落を防
止する。

【００１３】前記取付軸３２の近くで、カートリッジ本
体３０と蓋３１との合わせ部には隙間が形成され、この
隙間が給紙口３４とされている。蓋３１には、給紙ロー
ラ３５が入り込む給紙ローラ開口３６が形成されてい
る。また、カートリッジ本体３０内には可動底板３７が
配置されており、この可動底板３７はコイルバネ３８の
付勢により、記録紙１３を給紙ローラ３５に押圧する。
また、給紙口３４の下方でカートリッジ本体３０には記
録紙分離部３９が設けられている。

【００１４】記録紙分離部３９内の空きスペースには、
基板４０に取り付けたＲＯＭ４１が配置されている。こ
のＲＯＭ４１には、カートリッジ本体３０内に収納する
記録紙１３のサイズと種別とからなる種別情報が書き込
まれている。また、基板４０には接続パターン４０ａが
形成されており、この接続パターン４０ａが記録紙分離
部３９の開口３９ａから露出するようにされている。

【００１５】カートリッジ本体３０の給紙口３４とは反
対側の端面は操作パネル部４５とされており、図２に示
すように、この操作パネル部４５には３個のボタンスイ
ッチ４６〜４８が配置されている。各ボタンスイッチ４
６〜４８は、図４に示すように、接続コード４９を介し
て基板４０の接続パターン４０ａに接続されている。

【００１６】図２に示すように、３個のボタンスイッチ
４６〜４８は、左から順に全コマプリント、残コマプリ
ント、最新撮影コマプリントの機能が割り当ててあり、
全コマプリントキー、残コマプリントキー、最新撮影コ
マプリントキーとされている。全コマプリントキー４６
は、スマートメディア１８に記憶されている全コマを順
次に記録する場合に選択される。残コマプリントキー４
７は、スマートメディア１８に書き込まれているプリン
ト履歴データを参照し、未だ記録れれていない未プリン
ト分のコマのみを抽出し、これらを順次記録する場合に
選択される。最新撮影コマプリントキー４８は、最新に
撮影されたコマをプリントする場合に選択される。

【００１７】図３に示すように、シール用記録紙カート
リッジ１５も、通常記録紙カートリッジ１２と同様に構
成されており、異なっている点は、ＲＯＭ４１の記憶内
容と、操作パネル部４５に配置されるボタンスイッチ５
０，５１の個数及び配置である。中央に配置されたボタ
ンスイッチ５０は、１６個のマルチコマに対してそれぞ
れ異なる画像を割り振った異画像マルチプリントを選択
するキー（異画像マルチキー）とされている。また、左
側のボタンスイッチ５１は、１６個のマルチコマに対し
て最新に撮影された画像を割り振った同画像マルチプリ
ントを選択するキー（同画像マルチキー）とされてい
る。

【００１８】図４に示すように、プリンタ本体１１内に
は、給紙位置にセットされた記録紙カートリッジ１２の
接続パターン４０ａに対応する位置で接触ピン５５が突
出して形成されている。この接触ピン５５がコイルバネ
５６で突出方向に付勢されている。そして、記録紙カー
トリッジ１２が給紙位置にセットされると、接触ピン５
５が接続パターン４０ａに接触し、ＲＯＭ４１及び各ボ
タンスイッチ４６〜３８はプリンタ本体１１内のシステ
ムコントローラ５７に接続される。

【００１９】システムコントローラ５７は、プリンタ本
体１１の各部を制御して、スマートメディア１６に記憶
された画像に基づき各記録紙１３，１４に対してプリン
トを行う。図５は、システムコントローラ５７における
プリント手順を示すフローチャートである。電源を入れ
ると、まず、各部が初期化される。次に、記録紙カート
リッジ１２又は１５が装填口１６にセットされているか
否かが検出される。この検出はカートリッジ検出センサ
を設けて行う他に、ＲＯＭ４１のデータ読み出しが可能
か否かにより、記録紙カートリッジ１２のセットの有無
を検出してもよい。

【００２０】記録紙カートリッジ１２又は１５がセット
されていない場合には、カートリッジ無しのアラームを
発し、記録紙カートリッジ１２のセットが促される。次
に、ＲＯＭ４１から読み出したデータに基づき、通常記
録紙カートリッジ１２の場合には、標準プリントモード
が選択される。また、１６分割のシール用記録紙カート
リッジ１５の場合には、１６分割のシールプリントモー
ドが選択される。なお、ＲＯＭ４１からプリント可能な
種別情報が得られない場合には、カートリッジ交換の表
示がされ、指定の記録紙カートリッジでないことが警告
される。この場合には、プリントは禁止される。

【００２１】各プリントモードでは、操作キーの入力待
ちとなる。ボタンスイッチ４６〜４８，５０，５１が押
されると、システムコントローラ５７は、押されたボタ
ンスイッチに対応するプリントを行う。例えば、標準プ
リントモードにおいて、全コマプリントキー４６が押さ
れると、スマートメディア１８に記憶されている全コマ
が順次読み出され、これら各コマが記録紙１３のプリン
トエリアの全面に１コマの画像として、順次記録され
る。

【００２２】残コマプリントキー４７が押されると、ス
マートメディア１８に書き込まれているプリント履歴デ
ータを参照し、未だプリントされていないコマの画像デ
ータが順次読み出され、これら各コマの画像が１コマず
つ記録紙１３のプリントエリアの全面に記録される。最
新コマプリントキー４８が押されると、最新に記録され
たコマの画像データが読み出され、これが記録紙１３の
プリントエリアの全面に記録される。

【００２３】また、１６分割のシールプリントモードに
おいて、異画像マルチプリントキー５０が押されると、
スマートメディア１８に記録された各コマが縮小されて
記録紙１４に異なる画像からなる１６個のマルチコマと
して記録される。また、同画像マルチプリントキー５１
が押されると、スマートメディア１８に最新に記録され
たコマが縮小されて同じ画像からなる１６個のマルチコ
マとして記録される。

【００２４】このように、記録紙カートリッジ１２を装
填口１６にセットして、記録紙カートリッジ１２又は１
５の操作パネル部４５の各種キー４６〜４８，５０，５
１を操作することにより、記録紙１３，１４に対応する
プリントメニューにおける各種プリントを簡単に指示す
ることができる。しかも、各種プリントを操作するキー
は、収納する記録紙に対応しているから、例えば１６分
割のシール用記録紙１４に対して１コマをプリントエリ
アの全面にプリントするような操作が行われることがな
くなり、プリントの指定誤りがなくなる。

【００２５】なお、上記実施形態では、プリント種別を
指定するキー４６〜４８，５０，５１を操作部材として
記録紙カートリッジ１２に設けたが、操作部材はこれら
のキー４６〜４８，５０，５１に限定されることなく、
各種のキーを設けてもよい。例えば、図６に示すよう
に、図２に示すキー４６〜４８の他に、カーソルキー６
０〜６３と決定キー６４とを設けることにより、更に細
かくプリントの指定をすることができる。例えば、カー
ソルキー６０〜６３を用いて、プリント対象コマを例え
ば外部ディスプレイに順次表示して、プリント対象コマ
を個別に選択する。なお、外部ディスプレイを用いる代
わりに、液晶パネルからなるディスプレイを内蔵しても
よい。

【００２６】上記実施形態では、特殊記録紙として、１
６分割のシール用記録紙１４を用いたが、その分割数は
これに限定されることなく、４分割、１２分割、２４分
割、その他の分割などの各種分割数のシール記録紙を用
いてもよい。この場合には、ＲＯＭ４１にこれらを識別
する種別情報を書き込んでおく。また、シール記録紙の
各コマの形状も矩形に限定されることなく、楕円形やハ
ート形などの各種形状のシール切込み７２を設けてもよ
い。さらには、特殊記録紙として、ＶＨＳや８ミリ、通
常のカセットテープなどのラベル用記録紙を用いてもよ
い。

【００２７】上記実施形態では記録紙カートリッジ１
２，１５を給紙手段として用いたが、この他に、図示は
省略したが、給紙トレイや記録紙パッケージを給紙手段
として用いてもよい。記録紙パッケージは、単独でプリ
ンタ本体１１の挿入口１４にセットされる他に、給紙ト
レイや記録紙カートリッジに装填された後にセットされ
る。この場合にも、これら給紙トレイや記録紙パッケー
ジにボタンスイッチなどの操作部材やＲＯＭを内蔵させ
る。そして、ＲＯＭにトレイやパッケージ内に装填した
記録紙の種別を記録する。また、ＲＯＭとしては、電気
的に消去・書き込みが可能なＥＥＰＲＯＭを用いてもよ
い。

【００２８】上記実施形態ではＲＯＭを設けて、記録紙
カートリッジ１２の記録紙種別の信号を発生させたが、
この他に、種別の異なる記録紙カートリッジ毎に操作ボ
タンの数量を変えることで、記録紙の種別を判定するよ
うにしてもよい。例えば、操作ボタンが２個の場合には
通常記録紙であると判定し、操作ボタンが３個の場合に
はシール用記録紙であると判定する。

【００２９】さらには、ＲＯＭの代わりに凹凸からなる
種別情報を用いてもよい。この場合には、凹凸でプリン
タ側のメカスイッチを切り換えて、記録紙の種別情報を
得る。また、凹凸の代わりに、白マークや黒マークから
種別情報を構成してもよい。この場合には、白マークや
黒マークを給紙手段に形成し、これらのマークをフォト
センサーで検出して、記録紙の種別を識別する。また、
白や黒のマークの他にバーコードなどのマークを種別情
報として用いてもよい。

【００３０】上記実施形態では、カラー感熱プリンタ１
０に本発明を実施したが、この他に、他の例えば昇華型
や熱溶融型のサーマルプリンタに本発明を実施してもよ
い。さらには、サーマルプリント方式の他に、他のイン
クジェット記録方式や、レーザー光による銀塩式プリン
タなどに本発明を実施してもよい。上記実施形態では、
ディスプレイを用いることなくプリントを行うようにし
たが、この他に、外部ディスプレイ１３を接続し、プリ
ント対象画像をディスプレイに表示して確認した後にプ
リントを行うようにしてもよい。また、外部ディスプレ
イの代わりに、ディスプレイをプリンタ本体に内蔵させ
てもよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、収納する記録紙の種別
に対応する操作部材を、給紙手段の操作可能部位に設け
たから、この操作部材を操作することにより、プリント
を簡単に実行することができる。しかも、操作部材は、
収納する記録紙の種別に対応しているので、異なる記録
紙に対応する操作部材を誤って操作することもなく、記
録紙に対応することのない誤ったプリント指定を行うこ
とがなくなる。しかも、プリンタ本体側には、操作部材
を設ける必要がないため、その分だけ構成を簡単にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカラー感熱プリンタを示す斜視図であ
る。

【図２】記録紙カートリッジが給紙位置にセットされた
状態を示す断面図である。

【図３】通常記録紙を収納する記録紙カートリッジを示
す斜視図である。

【図４】シール用記録紙を収納する記録紙カートリッジ
を示す斜視図である。

【図５】本発明の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【図６】カーソルキーを有する他の記録紙カートリッジ
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０カラー感熱プリンタ１１プリンタ本体１２通常記録紙カートリッジ１３通常記録紙１４シール用記録紙１５シール用記録紙カートリッジ１８スマートメディア３０カートリッジ本体４１ＲＯＭ４５操作パネル部４６〜４８，５０，５１キー５５接触ピン５７システムコントローラ６０〜６３カーソルキー６４決定キー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2C061 AP06 AQ04 AS02 BB08 CQ34 CQ41 HH03 HJ06 HK07 HK08 HN04 3F343 FA02 FB04 HA14 HA33 HB07 MA03 MA08 MA10 MA26 MA27 MB03 MB08 MB10 MC27 MC28

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】収納する記録紙の種別毎に設けられた給
紙手段が着脱自在に装着されるプリンタにおいて、前記給紙手段に、収納する記録紙の種別に対応する操作
部材を操作可能部位に設けたことを特徴とするプリン
タ。
【請求項２】前記給紙手段は、記録紙の種別を示す種
別情報を有することを特徴とする請求項１記載のプリン
タ。
【請求項３】前記種別情報を読み取る読み取り手段
と、読み取った種別情報に基づき記録紙に対応する操作
手順を選択し、この操作手順によりプリントを行う制御
手段とを備え、前記操作部材は各制御手順に対応する操
作ボタンから構成されていることを特徴とする請求項２
記載のプリンタ。
【請求項４】前記種別情報が読み取り不能の場合には
警告する又はプリントを禁止することを特徴とする請求
項２又は３記載のプリンタ。
【請求項５】異なる種別の記録紙にプリントを行うプ
リント方法において、前記記録紙を種別毎に収納する給
紙手段に、記録紙の種別を示す種別情報と記録紙の種別
に対応する操作部材とを設け、給紙手段が装填されたと
きに前記種別情報を読み取り、読み取った種別情報に基
づき記録紙に対応する操作手順を選択し、この操作手順
に基づく操作部材の操作によりプリントを行うことを特
徴とするプリント方法。