JP2000141217A - 偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装置 - Google Patents

偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装置

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JP2000141217A
JP2000141217A JP10317781A JP31778198A JP2000141217A JP 2000141217 A JP2000141217 A JP 2000141217A JP 10317781 A JP10317781 A JP 10317781A JP 31778198 A JP31778198 A JP 31778198A JP 2000141217 A JP2000141217 A JP 2000141217A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心機構を有する工作具の駆動軸と偏心軸の
距離を、零(ゼロ)に設定する場合も含めて、任意に変
更可能とし、併せて、偏心距離の変更に伴って研磨部の
回転バランスが崩れるのを防ぐ。 【解決手段】 サンダー(ポリッシャ)10は、モータ
1の駆動軸4の回転力を偏心軸15によって回転部材1
2に伝達する。モータ1の駆動軸4には回転盤11が固
定される。回転盤11の回転軸から所定距離だけ離れた
位置にはその回転軸周りを旋回する偏心盤13が回動自
在に取り付けられ、偏心盤13の回動中心から所定距離
離れた位置に偏心軸15が設けられる。偏心盤13を回
動させると、駆動軸4と偏心軸15との偏心距離が変化
する。偏心距離を調節する場合、固定手段B1によって
偏心盤13を所定の回動位置に固定する。サンダー10
には、偏心盤13の回動時に、所定の弧状軌跡を描いて
偏心盤13に連動するバランスウエイトを設けるとよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、サンダ
ー、ポリッシャ、ソーなどの偏心機構を有する工作具の
偏心距離調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図29および図30に、従来の可搬式回
転研磨具(以下、単に研磨具と言う)の構造の一例を示
した。この研磨具200は、ハンドル202付きのボデ
ー201に、モータ203を組込んで本体部Vとし、そ
の駆動軸203aに研磨部Wを軸嵌させている。研磨部
Wは、図30に示したように、駆動軸203aに回転盤
204を固定し、その前面の回転中心から所定距離離れ
た偏心位置に、研磨パッド205の偏心軸206を回転
自在に組付けている。研磨パッド205の前面には、各
種の研磨布・紙やバフ等の研磨材207が着脱自在に取
り付けられる。図29の208は、研磨部Wの回転バラ
ンスを取る為のバランスウエイトである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、研磨パッ
ド205を、駆動軸203aの偏心位置に、かつ、それ
自体が回転自在に取付けるタイプの研磨具は、当業界
で、「ダブルアクションサンダー」または「ランダムア
クションサンダー」と呼ばれている。また、偏心距離の
2倍の長さをmm単位で表した数値を、「オービットダ
イヤ」と称しており、市販品の多くは、この値を5前後
の一定の値に設定している。
【0004】研磨具200の研磨特性を、研磨対象物の
性状や、研磨目的、研磨作業の進行度合等に応じて変え
たい時には、研磨材を異なった種類のものに取替える
か、モータ203の回転数を増減させていた。そして、
研磨特性に大きく関与する「オービットダイヤ」も、必
要に応じて変えたい場合には、「オービットダイヤ」の
値が夫々相異する複数種類の研磨具を、予め、手元に用
意して置く他無かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、研磨材
の取替作業にはかなりの手間・暇を要するし、複数種類
の研磨材を常時保管して置く必要がある。その上、望み
の品番の研磨材が常に容易に入手できるとは限らない。
また、「オービットダイヤ」の値が異なる複数台の研磨
具を用意しておくのは、購入費や保管場所などの点で甚
だ不合理である。さらに、モータの回転数を変える方法
は、その可変範囲と、変えたことによる効果に自づから
限度がある。
【0006】ところが、「オービットダイヤ」を可変に
する機構を、研磨具に付加することができれば、面倒な
研磨材の取替えを要せずに、極簡単な操作で、研磨特性
をより効果的に変えられるはずである。
【0007】そこで、本発明の目的は、このような偏心
機構を有する工作具の駆動軸と偏心軸との偏心距離を、
零(ゼロ)に設定する場合も含めて、任意に変更可能と
し、併せて、偏心距離の変更に伴って研磨部の回転バラ
ンスが崩れるのを防ぐ為の、バランスウエイト連動機構
も付設した偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装置
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の発明による偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装
置は、駆動モータの駆動軸の回転力を偏心軸によって従
動側の回転部材または往復部材に伝達する偏心機構を有
する工作具に設けられるものであって、前記駆動モータ
の駆動軸の駆動力によって回転する回転盤と、前記回転
盤の回転軸から所定距離だけ離れた位置に回動自在に設
けられる偏心盤と、前記偏心盤の回動中心から所定距離
離れた位置に軸方向に設けられる偏心軸と、前記偏心盤
を所定の回動位置に固定することで、前記駆動軸と前記
偏心軸との偏心距離を調節可能な固定手段とを備える構
成とした。また、前記偏心盤から所定距離だけ離れた位
置に、前記偏心盤の回動に伴って所定の弧状軌跡を描い
て連動するバランスウエイトを設ける構成とした。
【0009】前記弧状軌跡は、次の手順A〜Dに従って
設けることが望ましい。 A.前記駆動軸とともに一体に回転する前記回転盤、前
記偏心盤、前記偏心軸、前記固定手段その他の独立部材
の各重心位置を求める。 B.前記駆動軸の回転軸を含み、かつ、前記独立部材の
各重心(前記駆動軸の回転軸上に位置するものを除
く。)を含まない平面によって、前記独立部材の各重心
を、偏心軸側重心群と、前記偏心軸と反対側の重心群
(以下、非偏心軸側重心群という。)とに区分する。 C.前記偏心軸側重心群および前記非偏心軸側重心群の
それぞれの合成重心を求める。 D.前記偏心盤の回動時に、前記偏心軸側重心群の合成
重心と前記非偏心軸側重心群の合成重心との間に以下の
関係、 W1・L1=W2・L2 ただし、W1:前記偏心軸側重心群の合成重心にかかる
重量 L1:前記偏心軸側重心群の合成重心と前記駆動軸の回
転軸との距離 W2:前記非偏心軸側重心群の合成重心にかかる重量 L2:前記非偏心軸側重心群の合成重心と前記駆動軸の
回転軸との距離 を満たすように、前記バランスウエイトの前記弧状軌跡
を定める。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。第1実施例を図1〜図9に示す。第1
実施例は、本発明の偏心距離調整装置をエアモータ式の
ダブルアクションサンダー(ポリッシャ)に適用したも
のである。図1および図2に示すように、サンダー10
は、本体部101と、研磨部102とからなる。本体部
101は、吸気管2aおよび排気管2bを設けたボデー
3内に、回転駆動源としてのエアモータ1が内蔵されて
いる(図2参照)。4はモータ1の駆動軸、5はエアー
スイッチ、7はカバー体、8は止環である。
【0011】図2に示すように、研磨部102には、駆
動軸4に連結される取付軸11aに回転盤11が固定さ
れる。回転盤11の軸方向には、偏心軸15がベアリン
グ16を介して回転自在に取り付けられる。偏心軸15
の先端部には、円盤状の研磨パッド12が回転自在に取
り付けられており、この研磨パッド12の前面に研磨布
・紙、バフ等の研磨材12aが脱着自在に取り付けられ
る。モータ1が作動すると、研磨材12aの中心が所定
の円の軌跡を描きながら回転し、被加工面を切削する。
なお、回転盤11の回転中心a(駆動軸4の中心)と、
偏心軸15の中心cとの間の距離(偏心距離)の2倍が
「オービットダイヤ」である(図6〜図8参照)。
【0012】また、研磨部102には、駆動軸4と偏心
軸15との間の偏心距離(「オービットダイヤ」)を変
えることによって、研磨具10の研磨特性を任意に変化
させるための偏心距離調節装置A1が設けられている。
【0013】図2に示すように、偏心距離調節装置A1
には、回転盤11の軸方向端面に偏心盤13が設けられ
る。回転盤11の端面に円形のガイド凹部14が形成さ
れ、このガイド凹部14に円盤状の偏心盤13が回動自
在に挿入されている。回転盤11が回転すると、偏心盤
13が回転盤11の中心軸周りを旋回する。また、偏心
盤13の回動中心から所定距離離れた位置には、偏心軸
15が固定される。偏心盤13の回動にともなって駆動
軸4と偏心軸15との偏心距離が変化することになる。
【0014】回転盤11の内部には、偏心盤13の回動
位置を調節可能な固定手段B1が設けられる。固定手段
B1は、図2および図3に示すように、ウオームホイー
ル17とウオーム18を有する。偏心盤13の背面にウ
オームホイール17が同心状に取り付けられている。ウ
オームホイール17に噛合するウオーム18は、回転盤
11の内部に組付けられる。そして、図2に示すよう
に、ウオーム18の一方の軸端を、回転盤11の外側に
露出させ、この端面に、ウオーム18の回動用レンチ
(図示略)を挿嵌させる六角孔(回動部)18aを設け
ている。
【0015】ウオーム18を回転させると、図3に示す
ように、偏心盤13がガイド凹部14の内面に摺接しな
がら回動し、偏心軸15が所定の円の軌跡上に移動す
る。この結果、駆動軸4と偏心軸15との間の偏心距離
が変化する。すなわち、ウオーム18の位置を所定位置
に設定することで偏心距離が調節される。
【0016】偏心距離調節装置A1には、「偏心距離」
の変化を、研磨具10の使用者が確認できるように、そ
の表示手段が設けられる。即ち、図4に示すように、回
転盤11と偏心盤13の夫々の上面には、偏心盤13を
回動操作した時の、「偏心距離」、従って、「オービッ
トダイヤ」の値の変化に対応した数値目盛と、これらの
目盛を指し示す指標19とが刻印される。なお、回転盤
11の上面は、研磨パッド12で覆われてしまうので、
この表示手段は、カバー体7の外面等に設けてもよい。
目盛が0(ゼロ)を示す時には、駆動軸4と偏心軸15
との偏心距離が0(ゼロ)となり、両者の軸心が一致す
る。一方、目盛が6を示すときには、駆動軸4と偏心軸
15との距離が最大となる。また、目盛6の位置を超え
て偏心盤13をさらに回動すると、偏心距離が次第に小
さくなり、0(ゼロ)の位置に戻る。
【0017】ここで、駆動軸4と偏心軸15との距離を
変化させる方法としては、駆動軸4と偏心軸15との軸
中心を結ぶ直線上にいずれかの軸をスライド移動させる
方法も考えられる。しかしながら、本発明において、こ
のように円盤形の偏心盤に偏心軸を設ける構成とした理
由は、以下の通りである。 回転盤と偏心盤との接触面積を大きく取れるため、
振動等を受けても、偏心距離がズレにくい。 回転盤と偏心盤との間にほとんど隙間が形成されな
いため、切削屑などの異物が両者の間の隙間に侵入する
ことがない。 偏心軸が円弧状の軌道を移動するので、偏心盤に遠
心力が作用しても、偏心軸の位置がズレにくい。 耐久性が良好で、信頼性が高くなる。
【0018】次に、サンダー10に付設されるバランス
ウエイト連動機構について説明する。円盤状の研磨パッ
ド12は、初期設定ではその取付軸である偏心軸15の
周りの回転バランスが保たれている。しかし、固定手段
B1を回動操作して、「偏心距離」を零(ゼロ)の状態
から次第に増して行くと(図4参照)、研磨部102と
しての全体の回転バランスは次第に大きく崩れて行くこ
とになる。
【0019】そこで、このようなバランスの崩れを、偏
心距離調節装置の操作に連動して自動的に阻止する為
の、バランスウエイト連動機構を付設することが、殊
に、「偏心距離」を大きく取れるようにした工作具に必
要になる。
【0020】図5〜図9にサンダー10に付設されるバ
ランスウエイト連動機構C1の構成を示す。図5に示す
ように、バランスウエイト連動機構C1は、偏心盤13
と一体に回動するウオームホイール17に円柱形のバラ
ンスウエイト21が取り付けられている。バランスウエ
イト21の上面には、クランクピン22が固定され、こ
のクランクピン22がウオームホイール17に回転自在
に取り付けられている。一方、バランスウエイトの下面
には、係止ピン23が固定される。係止ピン23は、回
転盤11の内部底面11bに形成される弧状のガイド溝
24に嵌合している。
【0021】偏心盤13が回動すると、クランクピン2
2に追随してバランスウエイト21が連動する。このと
き、バランスウエイト21の運動方向は、係止ピン23
とガイド溝24によって規制される。すなわち、偏心盤
13の回動に伴って、係止ピン23がガイド溝24に沿
って図5矢印s方向に動くときには、バランスウエイト
21は、偏心盤13から離れる方向に円弧状の軌道を描
きながら移動する。また、係止ピン23がガイド溝24
に沿って矢印t方向へ動くときには、バランスウエイト
21は、偏心盤13へ引き寄せられる方向に円弧状の軌
道を描きながら移動する。
【0022】ここで、クランクピン22および係止ピン
23の取付位置と、ガイド溝24の形状については、偏
心盤13の回動時にバランスウエイト21が円弧状の軌
跡に沿って連動するように、次の手順A〜Dに従って定
めることができる。 A.駆動軸4とともに一体に回転する独立部材(回転盤
11、研磨パッド12、研磨材12a、偏心盤13、偏
心軸15、ベアリング16、ウオームホイール17、ウ
オーム18、バランスウエイト21、クランクピン22
および係止ピン23)の各重心位置を求める(図2およ
び図5参照)。 B.図9に示すように、駆動軸4の回転軸Pを含み、か
つ、前記独立部材の各重心(駆動軸4の回転軸P上に位
置する重心を除く。)を含まない平面Hによって、前記
独立部材の各重心を、偏心軸側重心群と、偏心軸15と
反対側の重心群(以下、非偏心軸側重心群という。)と
に区分する。なお、図9には、各独立部材の重心位置は
示されないが、ベアリング16の重心は、駆動軸4の回
転軸P上に位置するため、上記重心群のいずれにも含ま
れない。また、回転盤11は、偏心盤13を収納するガ
イド凹部14を有するため、その重心は、回転軸Pから
ズレた位置になる。 C.偏心軸側重心群および非偏心軸側重心群のそれぞれ
の合成重心W1、W2を求める。ただし、説明の便宜
上、図5〜図9では、偏心軸側重心群の合成重心W1が
偏心軸15の重心に一致し、非偏心軸側重心群の合成重
心W2がバランスウエイト21の重心に一致する場合を
示している。 D.偏心盤13の回動時に、偏心軸側重心群の合成重心
W1と非偏心軸側重心群の合成重心W2との間に以下の
関係、 W1・L1=W2・L2 ただし、W1:偏心軸側重心群の合成重心W1にかかる
重量 L1:偏心軸側重心群の合成重心W1と駆動軸4の回転
軸Pとの距離 W2:非偏心軸側重心群の合成重心W2にかかる重量 L2:非偏心軸側重心群の合成重心W2と駆動軸4の回
転軸Pとの距離 を満たすように、クランクピン22および係止ピン23
の取付位置と、ガイド溝24の形状を選定する。すなわ
ち、このような関係を満たす結果、偏心盤13の回動時
にバランスウエイト21が円弧状の軌跡を描いて移動
し、回転盤11の回転バランスの中心を駆動軸4の回転
軸P上に一致させて研磨パッド12の無駄な振動等を防
止する。
【0023】次に、サンダー10の使い方と、偏心距離
調節装置A1およびバランスウエイト連動機構B1の作
用について説明する。まず、図4に示したように、指標
19が目盛の0(ゼロ)を指し、「偏心距離」(「オー
ビットダイヤ」)0(ゼロ)となる位置に偏心盤13を
回動させた状態では、図6に示すように、偏心軸15の
取付中心cは、回転盤11の回転中心aに合致してい
る。
【0024】このとき、図6に示すように、バランスウ
エイト21の軸心(重心)は、クランクピン22と係止
ピン23とを結ぶ線上に位置し、係止ピン23は、ガイ
ド溝24内の一端側に当接する。そして、この状態で、
研磨部102の重心が回転盤11の回転中心a、つま
り、駆動軸4の軸心に合致する。
【0025】従って、本体部101のモータ1を起動さ
せると、駆動軸4の周りに回転バランスが取られて研磨
部102は、静粛に回転し、研磨材12aは穏やかに研
磨作動する。研磨具10のボデー3を握り、研磨材12
aを研磨対称物に当接させて行う研磨作業の仕方は、従
来の研磨具のそれに準ずるので、説明は省く。
【0026】次に、図7は、偏心盤13を、回転盤11
に対して、矢示f方向に回動させて、「オービットダイ
ヤ」の値を〈4〉に設定した状態を示している。偏心盤
13の回動に伴って、クランクピン22は、バランスウ
エイト24を矢示g方向に押しやる。バランスウエイト
21のこの動きに伴って、その下面に突設した係止ピン
23は、回転盤11のガイド溝24内を、図示の位置に
移動し、バランスウエイト21をこの位置に固定する。
【0027】これによって、図7の状態では、駆動軸4
の周りに同心状に、云わば、定位置回転していた研磨材
12aが、偏心軸15を中心として自転するとともに、
「偏心距離」を旋回半径とする旋回運動を行うようにな
り、効果的な研磨を行うことが可能になる。また、「偏
心距離」が変化しても、図7の位置にバランスウエイト
21を変位させることによって、研磨材12aを、回転
バランスが良好に取れた状態で、駆動軸4の周りに円滑
に偏心回転(旋回動)させることができる。
【0028】図8は、偏心盤13を、回転盤11に対し
て、矢示f方向に回動させて、「偏心距離」をさらに増
大させた状態を示している。このとき、偏心盤13の回
動に連動して、バランスウエイト21は、研磨部102
の回転バランスの崩れを阻止すべく、クランクピン22
によって図示の如く更に押しやられ、研磨部102は、
新たな回転バランスの崩れを阻止される。
【0029】このようにして、本実施例のサンダー10
によれば、偏心盤13を適宜に回動操作するたげで、
「偏心距離」、即ち、「オービットダイヤ」を、極めて
簡単・迅速に、所望の値に変えることができる。しか
も、偏心軸の移動による回転バランスの崩れが防止され
るので、作業性が損なわれることがない。
【0030】これによって、研磨具102の研磨特性、
別言すれば、研磨材12aの研磨軌跡を、研磨対称物の
性状や研磨目的、研磨の進行度合等に応じて、幅広く変
化させることができる。その為、冒頭に述べたように、
必要に応じて、研磨具の研磨特性を変えたい時に、従来
のように、極めて面倒で手間・暇の掛かる、研磨材12
aを別の種類のものに取替える作業を行わなくて済むよ
うになる。
【0031】例えば、研磨の開始時から、仕上用の細か
い研磨材12aを取付けて置き、始めは、「偏心距離」
を長くすることによって、研磨材12aの研磨効率の低
さを十分に補った状態で粗研磨を行い、研磨が進むに連
れて、「偏心距離」を短くして行けば、研磨材12aの
種類を途中で取替える従来方法に比べて、はるかに少な
い労力と短い時間で、所望の研磨精度に仕上げることが
できる。この場合、研磨材粒の粒度が荒い研磨布・紙を
使わないので、荒い研磨粒が、研磨面を深く傷付ける心
配が無くなるという付随的な効果も得られる。
【0032】また、研磨パッド12にバフを取付けて、
塗装面を磨く場合に、傷が目立ち易い濃色の塗装面に
は、「偏心距離」を小さくし、目立ち難い淡色の塗装面
には、「偏心距離」をなるべく大きくして、研磨効果を
高めるといった臨機応変の切替操作を、殆ど瞬時に行う
ことができる。
【0033】次に、本発明の第2実施例を図10に示
す。第2実施例は、偏心盤13の固定手段B2を、フリ
ーナット31、33およびボルト32により構成したも
のである。すなわち、第2実施例の固定手段B2は、回
転盤11の内部にフリーナット31、33が設けられ、
これらのナット孔にボルト32が嵌合している。回転盤
11の外側に突出するボルト32の先端部には摘み34
が固定される。
【0034】この固定手段B2のボルト32を、摘み3
4によって、左右いずれかの方向に回転させれば、偏心
盤13を所望の方向に所定角度だけ回動させることがで
きる。第2実施例の固定手段B2によると、構造が簡素
で、かつ、レンチ等の道具を用いなくとも、所定の回動
位置に偏心盤13を迅速に切り替えることができる。
【0035】次に、本発明の第3実施例を図11および
図12に示す。第3実施例は、固定手段B3をピン構造
にしたものである。回転盤11の軸方向の端部にフラン
ジ35が摺動自在に取り付けられる。フランジ35に
は、回転盤11の外周側面に対し摺動自在に移動ウエイ
ト36aが設けられる。回転盤11の外周側面には、フ
ランジ35に摺動自在に固定ウエイト36bが固定され
ている。偏心盤13の上面に固定される補助板13a
は、円弧状の係止溝13bを有しており、この係止溝1
3bには、移動ウエイト36aの上面に延びる係止ピン
38が挿入される。偏心盤13を回動させると、係止ピ
ン38が係止溝13bに規制されて移動ウエイト36a
と固定ウエイト36bの円周方向距離が所定の長さに調
節される。なお、移動ウエイト36aおよび固定ウエイ
ト36bは、後述する第4実施例の移動ウエイトおよび
固定ウエイトと同様に両者の組み合わせによって回転バ
ランスを調節するようになっている。固定ウエイト36
aの内部には、固定ピン37およびコイルスプリング3
8が収納されている(図12参照)。固定ピン37の一
端は、コイルスプリング38の付勢力によってフランジ
35の位置決め孔Hに挿入される。また、固定ウエイト
36bの上面に突出する固定ピン37の他端には、レバ
ー39がスナップリング39aによって取り付けられ
る。偏心距離を調節する場合、図12の矢印方向にレバ
ー39を押し下げると、固定ピン37がコイルスプリン
グ38の付勢力に逆らって上方に移動し、ピン先端が位
置決め孔Hから外れる。次いで、この状態で固定ピン3
7が所定の位置決め孔Hに切り替わるまで、偏心盤13
を回動させる。固定ピン37の先端が所定の位置決め孔
Hに達すると、コイルスプリング38の付勢力によって
ピン先端が位置決め孔H内に押し込まれ、偏心盤13が
所定の回動位置にロックされる。
【0036】第3実施例によると、レバー39を押して
偏心盤13を回す操作によりきわめて簡単に、偏心距離
の切り替えを行うことができる。また、所定の位置決め
孔Hに固定ピン37が嵌まるため、偏心盤13の回動位
置が振動等を受けてもズレることはない。
【0037】なお、第3実施例の構成において、偏心盤
13にフランジ35を設けた理由は、回転盤11に対し
て固定ピン37を軸方向に配置するためである。固定ピ
ン37を回転盤11の径方向に配置すると、回転盤11
の回転時に固定ピン37が遠心力の影響を受けやすくな
り、また、回転盤11に固定ピン37を取り付ける場合
に固定ピン37の先端が回転盤11の外周側面に突出し
やすくなる。このため、回転盤11の径方向に固定ピン
37を配置する構成としては、例えば、ドライバ等でピ
ンの先端部を押してピンとピン孔との嵌合を解除するよ
うな構成が採用されることになり、偏心距離の切り替え
操作に手間がかかりやすくなる。これに対し、フランジ
35に位置決め孔Hを設け、回転盤11の軸方向に固定
ピン37を配置する構成にすると、ピン先端にレバー等
を取り付けやすくなり、偏心距離の切り替え操作が容易
になる。
【0038】図13および図14に第3実施例の変形例
を示す。図13に示す例は、レバー39に代えて、固定
ピン37の端部に大径部39bを設けたものである。コ
イルスプリング38の付勢力によって大径部39bがガ
イド36の上面に押し付けられている。偏心距離を切り
替える場合、大径部39bを摘んで、図13矢印方向に
持ち上げると、固定ピン37が位置決め孔Hから外れ
る。
【0039】また、図14に示す例は、レバー39に代
えて、固定ピン37の先端に押上具39cを設けたもの
である。押上具39cの先端部は、弧状にカーブした転
がり面Mとなっている。図14の状態から押上具39c
を上方へ持ち上げると、転がり面Mがガイド36の上面
に乗り上げて、押上具39cがガイド36の上面に対し
て起立状態となり、固定ピン37を持ち上げる。このよ
うに上記変形例においても、特別な道具を使用すること
なく、作業者が素手で迅速かつ確実に偏心距離の切り替
えを行うことができる。
【0040】次に、本発明の第4実施例を図15〜図2
0に示す。第4実施例は、バランスウエイト連動機構C
4に2個のバランスウエイト(固定ウエイト41および
移動ウエイト43)を使用したものである。図15に示
すように、回転盤11の底部に、半円形の固定ウエイト
41および移動ウエイト43が設けられる。固定ウエイ
ト41は、回転盤11の内部底面11bに固定されてい
る。移動ウエイト43は、固定ウエイト41の僅かに上
方位置に中心軸42を支軸として回転自在に取り付けら
れている。固定ウエイト41と移動ウエイト43は、共
に等しい重量に設定されている。
【0041】偏心盤13と一体に回動するウオームホイ
ール17の下端面には、係止ピン44が固定される。係
止ピン44は、移動ウエイト43の所定位置に形成され
る弧状のガイド溝45に嵌合している。偏心盤13を回
動すると、これに伴って係止ピン44がガイド溝45内
で移動ウエイト43を矢印方向に押すため、移動ウエイ
ト43が偏心盤13の回動運動に追随して移動する。ま
た、このとき、係止ピン44は、ガイド溝45内をスラ
イド移動する。
【0042】移動ウエイト43の移動位置は、係止ピン
44のガイド溝45内のスライド位置によって規制され
る。すなわち、偏心盤13の回動角に対して移動ウエイ
ト43が所定の位相差をもって回動することになる。
【0043】ここで、係止ピン44の取付位置と、ガイ
ド溝45の形状については、偏心盤13の回動時に移動
ウエイト43が円弧状の軌跡に沿って連動するように、
次の手順に従って定めることができる。 A.駆動軸4とともに一体に回転する独立部材(回転盤
11、研磨パッド12、研磨材12a、偏心盤13、偏
心軸15、ベアリング16、ウオームホイール17、ウ
オーム18、固定ウエイト41、中心軸42、移動ウエ
イト43、係止ピン44)の各重心位置を求める(図2
および図15参照)。 B.図9に示すように、駆動軸4の回転軸Pを含み、か
つ、前記独立部材の各重心(駆動軸4の回転軸P上に位
置する重心を除く。)を含まない平面Hによって、前記
独立部材の各重心を、偏心軸側重心群と、非偏心軸側重
心群とに区分する。ただし、固定ウエイト41と移動ウ
エイト43については、両者を合わせて一個の独立部材
と考え、その両者の合成重心をもってバランスウエイト
の重心位置とする。なお、図9には、各独立部材の重心
位置は示されないが、ベアリング16および中心軸42
の重心は、駆動軸4の回転軸P上に位置するため、上記
重心群のいずれにも含まれない。また、回転盤11は、
偏心盤13を収納するガイド凹部14を有するため、そ
の重心は、回転軸Pからズレた位置になる。 C.偏心軸側重心群および非偏心軸側重心群のそれぞれ
の合成重心W1、W2を求める。なお、図9および図1
5〜図20では、偏心軸側重心群の合成重心W1が偏心
軸15の重心に一致し、非偏心軸側重心群の合成重心W
2が固定ウエイト41と移動ウエイト43の合成重心に
一致する場合を示している。 D.偏心盤13の回動時に、偏心軸側重心群の合成重心
W1と非偏心軸側重心群の合成重心W2との間に以下の
関係、 W1・L1=W2・L2 ただし、W1:偏心軸側重心群の合成重心W1にかかる
重量 L1:偏心軸側重心群の合成重心W1と駆動軸4の回転
軸Pとの距離 W2:非偏心軸側重心群の合成重心W2にかかる重量 L2:非偏心軸側重心群の合成重心W2と駆動軸4の回
転軸Pとの距離 を満たすように、係止ピン44の取付位置と、ガイド溝
45の形状を選定する。すなわち、このような関係を満
たす結果、偏心盤13の回動時に移動ウエイト43が円
弧状の軌跡を描いて移動し、回転盤11の回転バランス
の中心を駆動軸4の回転軸P上に一致させて研磨パッド
12の無駄な振動等を防止する。
【0044】次に、バランスウエイト連動機構C4の作
用を図15〜図20に従って説明する。まず、図15お
よび図18は、「偏心距離」(「オービットダイヤ」)
が零になるように、偏心盤13の回動位置を設定した時
の状態を示している。偏心軸15の取付中心cは、回転
盤11の回転中心aに重なっている。
【0045】このとき、移動ウエイト43は、図15に
示すように、固定ウエイト41から最も離れた対称位置
にある。この状態で、固定ウエイト41および移動ウエ
イトウエイト43の合成重心位置も、回転盤11の回転
中心aに重なっている。従って、研磨材12aは旋回動
せず、研磨部は、回転バランスがよく取れた状態で静粛
回転する。
【0046】図16および図19は、「オービットダイ
ヤ」の値を〈4〉になるように偏心盤13の回動位置を
セットした状態を示している。このとき、移動ウエイト
43は、偏心盤13の動きに伴って、図19に示す位置
に移動し、研磨部の回転バランスを保つ。
【0047】図17および図20は、「オービットダイ
ヤ」の値を最大値〈6〉になるように偏心盤13の回動
位置をセットした状態を示している。このとき、図17
に示すように、固定ウエイト41の真上に移動ウエイト
43が重なり、かつ、移動ウエイト43が取付中心cか
ら最も隔たる位置になる。これによって、偏心距離が最
も大きくなった場合の研磨部の回転バランスが保たれる
ことになる。
【0048】このように第4実施例のバランスウエイト
連動機構C4は、固定ウエイト41と移動ウエイト43
の組み合わせによって偏心盤13の回動時に生じる回転
バランスの崩れを防止することができる。例えば、単独
のバランスウエイトのみでは、ウエイト移動方向に軸部
材などが存在してバランスウエイトの取付が困難となる
場合、第4実施例のように固定ウエイト41と移動ウエ
イト43とを用いれば、軸部材などの干渉を回避して比
較的簡単にバランス調整することができる。しかも、回
転盤11の内部に固定ウエイト41および移動ウエイト
43を収納することで、装置全体を軽量・コンパクトに
まとめられると共に、強力な遠心作用力にも十分耐え得
る組付強度を得ることができる。
【0049】次に、本発明の第5実施例を図21および
図22に示す。第5実施例は、本発明を高速正逆反転式
のサンダー(ポリッシャ)に適用したものである。サン
ダー50には、ボデー51に電動モータ52が収納され
る。ボデー51の下方に延びる正逆反転軸56の先端部
に研磨パッド56aが取り付けられている。研磨パッド
56aの前面には、研磨布・紙、バフ等の研磨材が着脱
自在に取り付けられる。モータ駆動軸53から所定距離
離れた位置には偏心軸54が設けられる。図22に示す
ように、偏心軸54の先端部は揺動レバー55のスライ
ド溝Mに嵌まる。揺動レバー55の端部は正逆反転軸5
6に固定されている。モータ52を駆動すると、駆動軸
53の回転に伴って偏心軸54が回動し、揺動レバー5
5が所定の角度範囲で往復動し、反転軸56を介して研
磨パッド56aの正転・反転を繰り返す。
【0050】駆動軸53には、回転盤57が固定され
る。回転盤57の駆動軸と反対側の端面には、偏心盤5
8が回動自在に取り付けられている。この偏心盤58の
回動中心から所定距離離れた位置に偏心軸54が固定さ
れる。偏心盤58を回動させると、偏心軸54と駆動軸
53との間の偏心距離が変化する。
【0051】図21に示すように、回転盤57の内部に
は、ウオームホイール58aおよびウオーム59が設け
られる。ウオームホイール58aは、偏心盤58の端面
に一体に形成される。ウオーム59は、ウオームホイー
ル58aにかみ合って偏心盤58を所定の回動位置に止
めている。駆動軸53と偏心軸54との偏心距離を調節
する場合、ウオーム59を所定方向に回転させると、ウ
オームホイール58aとともに偏心軸54が所定の回動
位置まで移動する。第5実施例によると、駆動軸53と
偏心軸54との偏心距離を変化させることにより研磨パ
ッド56aの正逆反転角度範囲を調節することができ
る。すなわち、偏心距離が大きくなる程、スライド溝M
における偏心軸54のスライド距離が長くなり、揺動レ
バー55の揺動角が増大することから、正逆反転軸56
および研磨パッド56aの正逆反転角が大きくなる。し
たがって、サンダー50によれば、研磨面の仕上げの精
度に応じてバフ面の正逆反転角を調節しながら研磨加工
を行うことができる。
【0052】次に、本発明の第6実施例を図23および
図24に示す。第6実施例は、本発明をオービタルサン
ダーに適用したものである。オービタルサンダー61
は、ボデー61に電動モータ62が収納される。電動モ
ータ62の駆動軸63から所定距離離れた位置に偏心軸
64が設けられ、偏心軸64の先端部にはベアリング6
6aを介して研磨パッド66が取り付けられている(図
24参照)。研磨パッド66の前面には、研磨布・紙、
バフ等の研磨材が着脱自在に取り付けられる。研磨パッ
ド66の四隅部には、柔軟性の材料からなる支持柱65
が形成される。各支持柱65は、ボデー61の所定位置
に固定される。電動モータ62を駆動すると、駆動軸6
3の回転力が偏心軸64を介して研磨パッド66に伝達
される。研磨パッド66は、偏心軸64の回転に伴って
所定幅で振動し、被研磨面に当てられることになる。
【0053】駆動軸63には、回転盤67が固定され
る。回転盤67の駆動軸63と反対側の端面には、偏心
盤68が回動自在に取り付けられている。この偏心盤6
8の回動軸から所定距離離れた位置には偏心軸64が固
定される。偏心盤68を回動させると、駆動軸63と偏
心軸64との偏心距離が変化する。
【0054】図23に示すように、回転盤67の内部に
は、ウオームホイール68aおよびウオーム69が設け
られる。ウオームホイール68aは、偏心盤68の端面
に一体に形成される。ウオーム69は、ウオームホイー
ル68aにかみ合って偏心盤68を所定の回動位置に止
めている。駆動軸63と偏心軸64との偏心距離を調節
する場合、ウオーム69を所定方向に回転させると、ウ
オームホイール68aとともに偏心軸64が所定の回動
位置まで移動する。
【0055】第6実施例によると、偏心距離を変化させ
ることにより、研磨パッド66の振動幅を調節すること
が可能になる。すなわち、偏心距離が大きくなる程、偏
心軸64の旋回半径が大きくなり、研磨パッド66の振
動幅が大きくなる。例えば、研磨面を粗く削りたい場合
には、偏心距離を大きくし、研磨面を滑らかに削りたい
ときには、偏心距離を小さくして使用することができ
る。
【0056】次に、本発明の第7実施例を図25および
図26に示す。第7実施例は、本発明を直線移動型のサ
ンダー(ポリッシャ)に適用したものである。サンダー
70は、ボデー71に電動モータ72が収納される。電
動モータ72の駆動軸73には、回転盤77を回転させ
る駆動ギア74が固定される。回転盤77の外周端部に
は、駆動ギア74にかみ合う歯車が形成されている。回
転盤77は、ボデー71の内部に支持される回転軸77
aに固定される。この回転軸aから所定距離離れた位置
に偏心軸75が設けられる。偏心軸75の先端部には研
磨パッド76の係止板76aが嵌合している。研磨パッ
ド76は、ボデー71に取り付けられるローラRによっ
て前後方向(図25の左右方向)に移動自在になってい
る。研磨パッド76の前面には、研磨布・紙、バフ等の
研磨材が着脱自在に取り付けられる。なお、71a、7
1bは操作用のハンドルである。
【0057】電動モータ72を作動すると、駆動軸73
の回転力が駆動ギア74、回転盤77および偏心軸75
に伝達される。このとき、偏心軸75が係止盤76aの
間の溝に摺動しながら回転し、研磨パッド76を所定の
長さの範囲で往復運動させる。
【0058】回転盤77の回転軸73と反対側の端面に
は、偏心盤78が回動自在に取り付けられている。この
偏心盤78の回動中心から所定距離離れた位置には偏心
軸75が固定される。偏心盤78を回動させると、回転
軸77aと偏心軸75との偏心距離が変化する。
【0059】図25に示すように、回転盤77の内部に
は、ウオームホイール78aおよびウオーム79が設け
られる。ウオームホイール78aは、偏心盤78の端面
に一体に形成される。ウオーム79は、ウオームホイー
ル78aにかみ合って偏心盤78を所定の回動位置に止
めている。回転軸77aと偏心軸75との偏心距離を調
節する場合、ウオーム79を所定方向に回転させると、
ウオームホイール78aとともに偏心軸75が所定の回
動位置まで移動する。
【0060】第7実施例によると、回転軸77aと偏心
軸75との偏心距離を調節することにより、研磨パッド
76の往復運動のストロークを増減することが可能にな
る。これにより、加工面に応じて、バフ面の往復距離を
調節することで、効率の良い研磨作業を行える。
【0061】次に、本発明の第8実施例を図27および
図28に示す。第8実施例は、本発明を電動ソーに適用
したものである。電動ソー80は、ボデー81に電動モ
ータ82が収納される。電動モータ82の駆動軸83に
形成される螺旋状の歯車に回転盤87の外周部の歯車が
かみ合っている。回転盤87は、ボデー81に回転軸8
7aによって回転自在に取り付けられる。回転軸87a
から所定距離離れた位置には偏心軸84が設けられ、こ
の偏心軸84に帯状の鋸刃86が固定される。偏心軸8
4の先端部は、鋸刃86の所定位置に固定される係止具
86aの溝に摺動自在に嵌合している。電動モータ82
を作動すると、駆動軸83の回転力が偏心盤88を介し
て偏心軸84に伝達される。偏心軸84は、係止具86
aの溝内を摺動しながら鋸刃86を上下動させる。
【0062】回転盤87の回転軸87aと反対側の端面
には、偏心盤88が回動自在に取り付けられている。こ
の偏心盤88の回動中心から所定距離離れた位置には偏
心軸84が固定される。偏心盤88を回動させると、回
転軸87aと偏心軸84との偏心距離が変化する。
【0063】図27に示すように、回転盤87の内部に
は、ウオームホイール88aおよびウオーム89が設け
られる。ウオームホイール88aは、偏心盤88の端面
に一体に形成される。ウオーム89は、ウオームホイー
ル88aにかみ合って偏心盤88を所定の回動位置に止
めている。回転軸87aと偏心軸84との偏心距離を調
節する場合、ウオーム89を所定方向に回転させると、
ウオームホイール88aとともに偏心軸84が所定の回
動位置まで移動する。
【0064】第8実施例によると、回転軸87aと偏心
軸84との偏心距離を変化させることにより、鋸刃86
の往復運動時のストロークを調節することが可能にな
る。すなわち、ストロークが大きくなる程、鋸刃86の
切削長さが大きくなる。例えば、加工材料の硬さ等に応
じて偏心距離を調整することで、効率よい切断作業を実
施することができる。
【0065】なお、上記第5実施例〜第8実施例では、
偏心盤の回動の際に、回転盤の回転バランスに与える影
響が少ないことから、バランスウエイト連動機構は設け
ていないが、必要に応じて、バランスウエイト連動機構
を設けることも可能である。
【0066】また、上記各実施例に於いて、細部の構造
は適宜に設計変更しても、本発明の目的は達成される。
例えば、回転駆動源として、エアモータ、電気モータの
いずれをも採用することができる。また、バランスウエ
イトの形状・配置等は、既述の作動原理に従うものであ
れば、種々の形状・配置等のに変更してもよい。
【0067】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明による偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装置
は、次のような実用上の様々な優れた効果を発揮する。 (a) 工作具の駆動軸と偏心軸との間隔、つまり、
「偏心距離」を、極めて簡単な操作によって、零(ゼ
ロ)から所望の値に調節することができる (b) 工作具の研磨特性または切削特性を変えたい時
に、従来のように、別の種類の研磨材・切削材に取替え
るという極めて面倒で、著しく手間・暇の掛かる作業を
行わなくて済むようになる。 (c) 偏心距離を変えるのに伴って、回転盤の回転バ
ランスが崩れてしまい、工作具全体が振動する不具合
を、付設のバランスウエイト連動機構により確実に解消
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)を示す部分断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の回転盤、偏心盤および固定手段を示す平面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の偏心距離の値を知らせる表示手段の一例を示す回
転盤の平面図である。
【図5】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の回転盤、偏心盤およびバランスウエイトの構成を
示す模式図である。
【図6】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の偏心距離を〈0〉にセットした時の偏心盤および
バランスウエイトの変位状態を示す回転盤の平面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の偏心距離を〈4〉にセットした時の偏心盤および
バランスウエイトの変位状態を示す回転盤の平面図であ
る。
【図8】本発明の第1実施例によるサンダー(ポリッシ
ャ)の偏心距離を〈4〉から増大させた時の偏心盤およ
びバランスウエイトの変位状態を示す回転盤の平面図で
ある。
【図9】本発明によるサンダー(ポリッシャ)の偏心盤
とバランスウエイトと位置関係を説明するための模式図
である。
【図10】本発明の第2実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の固定手段の構成を模式的に示す斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の固定手段を示す部分平面図である。
【図12】本発明の第3実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の固定手段を示す部分側面図である。
【図13】本発明の第3実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の固定手段の変形例を示す部分側面図である。
【図14】本発明の第3実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の固定手段の変形例を示す部分斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の回転盤、偏心盤およびバランスウエイトの模式
的な構成を示すもので、偏心距離の値が〈0〉の状態を
示す斜視図である。
【図16】同上、偏心距離の値が〈4〉の状態を示す図
15相当図である。
【図17】同上、偏心距離の値が〈6〉の状態を示す図
15相当図である。
【図18】本発明の第4実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)の回転盤および偏心盤の模式的な構成を示すもの
で、偏心距離の値をが〈0〉の状態を示す平面図であ
る。
【図19】同上、偏心距離の値が〈4〉の状態を示す図
18相当図である。
【図20】同上、偏心距離の値が〈6〉の状態を示す図
18相当図である。
【図21】本発明の第5実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す側面図である。
【図22】本発明の第5実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す部分斜視図である。
【図23】本発明の第6実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す側面図である。
【図24】本発明の第6実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す部分斜視図である。
【図25】本発明の第7実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す側面図である。
【図26】本発明の第7実施例によるサンダー(ポリッ
シャ)を示す部分斜視図である。
【図27】本発明の第8実施例による電動ソーを示す側
面図である。
【図28】本発明の第8実施例による電動ソーを示す部
分斜視図である。
【図29】従来例による研磨具を示す外観斜視図であ
る。
【図30】従来例による研磨具の構成を模式的に示した
部分側面図である。
【符号の説明】
A1 偏心距離調節装置 B1 固定手段 C1 バランスウエイト連動機構 1 エアモータ 2 ハンドル 3 ボデー 4 駆動軸 5 アクチュエータ 7 カバー体 8 止環 10 サンダー(ポリッシャ) 11 回転盤 15 偏心軸 12a 研磨パッド 13 偏心盤 14 ガイド凹部 11a 取付軸 16 ベアリング 17 ウオームホイール 18 ウオーム 18a 六角孔 21 バランスウエイト 22 クランクピン 23 係止ピン 24 ガイド溝 101 本体部 102 研磨部 a 回転盤11の回転中心(駆動軸4の中心) b 偏心盤13の回動中心 c 偏心軸15の取付中心 H 平面 P 回転軸 W1 偏心軸側重心群の合成重心にかかる重量 L1 偏心軸側重心群の合成重心と駆動軸の回転軸との
距離 W2 非偏心軸側重心群の合成重心にかかる重量 L2 非偏心軸側重心群の合成重心と駆動軸の回転軸の
距離
フロントページの続き (71)出願人 398068440 青野 勝 東京都東久留米市下里一丁目6番53号 (72)発明者 金子 幸嗣 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場字栄21番 地 ケヰテック株式会社内 (72)発明者 渡邉 訓光 静岡県沼津市大平政戸3178番地 エルジー マルゼン有限会社内 (72)発明者 吉田 豊 山口県吉敷郡阿知須町4903番地の9 (72)発明者 青野 勝 東京都東久留米市下里一丁目6番53号 Fターム(参考) 3C034 AA08 BB62 DD20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータの駆動軸の回転力を偏心軸に
    よって従動側の回転部材または往復部材に伝達する偏心
    機構を有する工作具に設けられるものであって、 前記駆動モータの駆動軸の駆動力によって回転する回転
    盤と、 前記回転盤の回転軸から所定距離だけ離れた位置に回動
    自在に設けられる偏心盤と、 前記偏心盤の回動中心から所定距離離れた位置に軸方向
    に設けられる偏心軸と、 前記偏心盤を所定の回動位置に固定することで、前記駆
    動軸と前記偏心軸との偏心距離を調節可能な固定手段と
    を備えたことを特徴とする偏心機構を有する工作具の偏
    心距離調節装置。
  2. 【請求項2】 前記偏心盤から所定距離だけ離れた位置
    に、前記偏心盤の回動に伴って所定の弧状軌跡を描いて
    連動するバランスウエイトを設けたことを特徴とする請
    求項1記載の偏心機構を有する工作具の偏心距離調節装
    置。
  3. 【請求項3】 前記弧状軌跡は、次の手順A〜Dに従っ
    て設られることを特徴とする請求項2記載の偏心機構を
    有する工作具の偏心距離調節装置。 A.前記駆動軸とともに一体に回転する前記回転盤、前
    記偏心盤、前記偏心軸、前記固定手段その他の独立部材
    の各重心位置を求める。 B.前記駆動軸の回転軸を含み、かつ、前記独立部材の
    各重心(前記駆動軸の回転軸上に位置するものを除
    く。)を含まない平面によって、前記独立部材の各重心
    を、偏心軸側重心群と、前記偏心軸と反対側の重心群
    (以下、非偏心軸側重心群という。)とに区分する。 C.前記偏心軸側重心群および前記非偏心軸側重心群の
    それぞれの合成重心を求める。 D.前記偏心盤の回動時に、前記偏心軸側重心群の合成
    重心と前記非偏心軸側重心群の合成重心との間に以下の
    関係、 W1・L1=W2・L2 ただし、W1:前記偏心軸側重心群の合成重心にかかる
    重量 L1:前記偏心軸側重心群の合成重心と前記駆動軸の回
    転軸との距離 W2:前記非偏心軸側重心群の合成重心にかかる重量 L2:前記非偏心軸側重心群の合成重心と前記駆動軸の
    回転軸との距離 を満たすように、前記バランスウエイトの前記弧状軌跡
    を定める。
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