JP2000136381A - 電場発光蛍光体およびそれを用いた有機分散型電場発光素子 - Google Patents

電場発光蛍光体およびそれを用いた有機分散型電場発光素子

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JP2000136381A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫化亜鉛系電場発光蛍光体の輝度および寿命
を向上させる。そのような電場発光蛍光体を用いること
によって、有機分散型電場発光素子の高輝度化と長寿命
化を達成する。 【解決手段】 硫化亜鉛を蛍光体母体とし、これに付活
剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種
と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニ
ウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有させた電場発
光蛍光体である。電場発光蛍光体は、アルカリ土類金属
元素の含有量が0.05重量% 以下とされている。さらに、
電場発光蛍光体は0.0001重量% 以上0.01重量% 以下のセ
シウムを含有する。有機分散型電場発光素子は、アルカ
リ土類金属元素量を低減し、かつ微量のセシウムを含有
する電場発光蛍光体を誘電体中に分散させた発光体層を
具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電場発光蛍光体お
よびそれを用いた有機分散型電場発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】有機分散型電場発光素子は、電場発光蛍
光体を誘電体中に分散させた発光体層の両側に電極を配
置し、その少なくとも一方を透明電極とした構造を有す
る。そして、これら電極間に交流電圧を印加することに
より発光させる素子である。このような有機分散型電場
発光素子の主な用途としては、ディスプレイデバイスや
ディスプレイデバイスのバックライトなどが挙げられ
る。
【0003】有機分散型電場発光素子に用いられる電場
発光蛍光体としては、硫化亜鉛を母体とし、これに付活
剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種
と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニ
ウムから選ばれる少なくとも1種とを含有させたものが
一般的である。
【0004】上述したような硫化亜鉛系の電場発光蛍光
体は、例えば以下のようにして作製されている。まず、
母材料となる硫化亜鉛に、付活剤原料および共付活剤原
料を添加して混合する。さらに、塩化マグネシウム、塩
化バリウム、塩化ナトリウムなどの結晶成長剤を添加し
て十分に混合する。この混合物を1000〜1300℃の温度で
焼成して中間体を生成し、この中間体を粉砕した後、 6
00〜1000の温度で熱処理することによって、付活剤およ
び共付活剤を含む硫化亜鉛系電場発光蛍光体を得ている
(USP 2,957,830号公報など参照)。添加した結晶成長剤
は、焼成物を水洗することにより除去している(USP 4,8
59,361号公報など参照)。
【0005】従来の硫化亜鉛系の電場発光蛍光体は、輝
度や寿命といった特性がディスプレイデバイスに求めら
れる要求特性を必ずしも満足しておらず、まだかなり改
善すべき点がある。このようなことから、硫化亜鉛系の
電場発光蛍光体に対して従来から種々の改良がなされて
きた。
【0006】例えば、硫化亜鉛は1020℃以上では六方晶
系の結晶構造となり、それ以下では立方晶系の結晶構造
をとることが知られている。電場発光による発光効率
は、立方晶系の方が高い。ただし、はじめから立方晶系
とするよりは、まず六方晶系を作製し、その後に立方晶
系に変換する方が発光効率は高くなる。
【0007】そこで、特開昭 61-296085号公報には、硫
化亜鉛系電場発光蛍光体の結晶変換方法として、付活剤
を混合した硫化亜鉛にアルカリ金属元素の化合物および
アルカリ土類金属元素の化合物を添加して、六方晶系の
中間体を作製し、その後高圧を加えて立方晶系の硫化亜
鉛系電場発光蛍光体を得る方法が記載されている。
【0008】また、特開昭 57-145174号公報には、上述
したような付活剤および共付活剤の添加量を最適化する
ことによって、硫化亜鉛系電場発光蛍光体の効率や寿命
を向上させる方法が記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
から硫化亜鉛系電場発光蛍光体の発光効率や寿命などの
特性を向上させるための手法が種々提案されているが、
従来の手法では現状の輝度や寿命に対する要求レベルを
満足させることができなくなりつつある。特に、最近の
ディスプレイデバイスには、明るさや寿命特性をさらに
向上させることが求められていることから、それに用い
られる電場発光蛍光体の輝度や寿命などの特性をより一
層高めることが課題とされている。
【0010】なお、 USP 2,952,642号公報には、付活剤
として鉛と銅を含み、かつ0.001%のマグネシウムを含む
硫化亜鉛蛍光体が記載されている。しかし、鉛を含有す
る硫化亜鉛蛍光体は発光効率や寿命特性が劣り、ディス
プレイデバイスに求められる要求特性を満足するレベル
には達していない。
【0011】本発明はこのような課題に対処するために
なされたもので、高輝度を有しかつそのような輝度を長
期間にわたって維持することを可能にした電場発光蛍光
体を提供することを目的としており、さらにそのような
電場発光蛍光体を用いることによって、高輝度化と長寿
命化を両立させた有機分散型電場発光素子を提供するこ
とを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電場発光蛍光体
は、請求項1に記載したように、硫化亜鉛を蛍光体母体
とし、これに付活剤として銅およびマンガンから選ばれ
る少なくとも 1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ
素およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種とを
含有させた電場発光蛍光体において、アルカリ土類金属
元素の含有量が0.05重量% 以下であり、かつセシウム元
素を0.0001重量% 以上0.01重量% 以下の範囲で含有する
ことを特徴としている。
【0013】本発明の他の電場発光蛍光体は、請求項2
に記載したように、硫化亜鉛を蛍光体母体とし、これに
付活剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも
1種と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアル
ミニウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有させた電
場発光蛍光体において、アルカリ土類金属元素の含有量
が0.05重量% 以下であることを特徴としている。
【0014】本発明の電場発光蛍光体において、電場発
光蛍光体中に含まれるマグネシウム元素量は請求項3に
記載したように0.03重量% 以下であることが好ましい。
また、カルシウム元素量は、請求項4に記載したように
0.01重量% 以下であることが好ましい。ストロンチウム
元素量は請求項5に記載したように0.01重量% 以下であ
ることが、バリウム元素量は請求項6に記載したように
0.01重量% 以下であることが好ましい。
【0015】本発明の有機分散型電場発光素子は、請求
項10に記載したように、上記した本発明の電場発光蛍
光体を含む発光体層を具備することを特徴としている。
本発明の有機分散型電場発光素子の具体的な構成として
は、請求項11に記載したように、本発明の電場発光蛍
光体を含む発光体層と、発光体層の一方の主面に沿って
反射絶縁層を介して一体的に配置された背面電極層と、
発光体層の他方の主面に沿って一体的に対向配置された
透明電極層とを具備する構成が挙げられる。
【0016】本発明者等は、電場発光蛍光体の高輝度化
および長寿命化について、種々の実験、検討、考察を行
ってきた結果として、硫化亜鉛系電場発光蛍光体を合成
する際に、原材料に添加する結晶成長剤(融剤)の蛍光
体残留量に着目した。従来から、特性のよい硫化亜鉛系
の電場発光蛍光体を作製するために、アルカリ金属元素
の化合物およびアルカリ土類金属元素の化合物(特にハ
ロゲン化物)が結晶成長剤として使用されている。これ
らは粒径 1〜 3μm 程度の硫化亜鉛原料を粒径10〜30μ
m 程度の蛍光体にまで結晶成長させるのに非常に好適で
ある。
【0017】しかしながら、結晶成長剤が蛍光体中に残
留していると発光効率および寿命を低下させることが、
本発明者等の実験により明らかとなった。より詳細に調
査した結果、輝度および寿命に対しては特にアルカリ土
類金属元素が影響を及ぼしていることが分かった。
【0018】そこで、蛍光体製造工程において、蛍光体
に残留するアルカリ土類金属元素を除去する工程を実施
した結果、従来の硫化亜鉛系電場発光蛍光体に比べて、
非常に高効率で長寿命の電場発光蛍光体が得られること
が判明した。また、蛍光体原料に添加するアルカリ土類
金属元素の化合物の量を減らすことによっても、硫化亜
鉛系電場発光蛍光体の発光効率や寿命を向上させること
ができる。
【0019】上述したような知見に基づいて、本発明で
は電場発光蛍光体中のアルカリ土類金属元素量を0.05重
量% 以下としている。このようなアルカリ土類金属元素
の含有量は、例えば温酸洗浄を施すことにより再現性よ
く達成することが可能となる。通常の水洗のみでは、ア
ルカリ土類金属元素の含有量を0.05重量% 以下とするこ
とは極めて困難である。
【0020】さらに、アルカリ土類金属元素の含有量を
0.05重量% 以下とした電場発光蛍光体に対して、セシウ
ム元素を0.0001重量% 以上0.01重量% 以下の範囲で含有
させることによって、より一層硫化亜鉛系電場発光蛍光
体の輝度および寿命を向上させることができる。アルカ
リ土類金属元素量の低減による効果とセシウムの添加効
果とが相乗的に作用して、より一層良好な輝度が得られ
ると共に、長寿命化を達成することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0022】本発明の電場発光蛍光体は、硫化亜鉛を蛍
光体母体とし、これに付活剤として銅およびマンガンか
ら選ばれる少なくとも 1種の元素と、共付活剤として塩
素、臭素、ヨウ素およびアルミニウムから選ばれる少な
くとも 1種の元素とを含有させたものである。
【0023】銅およびマンガンから選ばれる付活剤は、
硫化亜鉛からなる蛍光体母体に対して 0.001〜 0.1重量
% の範囲で含有させることが好ましい。塩素、臭素、ヨ
ウ素およびアルミニウムから選ばれる共付活剤は、硫化
亜鉛からなる蛍光体母体に対して 0.001〜 0.1重量% の
範囲で含有させることが好ましい。このような量の付活
剤および共付活剤を硫化亜鉛に含有させることによっ
て、発光効率や発光輝度に優れた電場発光蛍光体が得ら
れる。
【0024】本発明の電場発光蛍光体は、第1に硫化亜
鉛系蛍光体中に残留するアルカリ土類金属元素量を低減
することによって、輝度および寿命を向上させている。
具体的には、硫化亜鉛系蛍光体中に含まれるアルカリ土
類金属元素量、すなわちMg、Ca、Sr、Baなどの
総含有量を0.05重量% 以下としている。これによって、
電場発光蛍光体の高輝度化および長寿命化を達成するこ
とができる。
【0025】高輝度かつ長寿命の電場発光蛍光体を調製
する上で、アルカリ土類金属元素の化合物は結晶成長剤
として必要とされる。しかし、蛍光体結晶の成長後に
は、逆にアルカリ土類金属元素は高輝度化および長寿命
化の妨げとなる。そこで、本発明では蛍光体中のアルカ
リ土類金属元素の残留量と輝度および寿命の関係を調査
した結果に基づいて、アルカリ土類金属元素の含有量を
0.05重量% 以下としている。これによって、硫化亜鉛系
電場発光蛍光体の高輝度化および長寿命化を達成するこ
とができる。
【0026】上述したアルカリ土類金属元素のうち、M
g元素の含有量は0.03重量% 以下とすることが好まし
い。Ca元素の含有量は0.01重量% 以下とすることが好
ましい。Sr元素の含有量は0.01重量% 以下とすること
が好ましい。また、Ba元素の含有量は0.01重量% 以下
とすることが好ましい。Mg、Ca、Sr、Baの各元
素の含有量を上記した範囲とすることによって、硫化亜
鉛系電場発光蛍光体の輝度や寿命を向上させることがで
きる。
【0027】さらに、本発明の硫化亜鉛系電場発光蛍光
体は、微量のセシウムを含有することが好ましい。具体
的には、硫化亜鉛系電場発光蛍光体に0.0001重量% 以上
0.01重量% 以下の範囲でセシウム(Cs)を含有させる
ことが好ましい。アルカリ土類金属元素の含有量を低減
した硫化亜鉛系電場発光蛍光体に微量のCsを含有させ
ることによって、より一層輝度や寿命を向上させること
ができる。Csの含有量が0.0001重量% 未満では、その
ような効果を十分に得ることができない。一方、Csの
含有量が0.01重量% を超えると硫化亜鉛蛍光体の結晶性
が低下し、逆に輝度の低下などを招くおそれがある。
【0028】Csは蛍光体母体である硫化亜鉛の結晶中
に付活剤や共付活剤が取り込まれることを助ける。これ
によって、硫化亜鉛系電場発光蛍光体の輝度や寿命をよ
り一層向上させることができる。特に、アルカリ土類金
属元素の含有量を低減した硫化亜鉛系電場発光蛍光体で
は、Csの添加に基づく作用がより効果的に発揮される
ことから、より一層電場発光蛍光体の輝度や寿命を向上
させることができる。本発明の電場発光蛍光体は、例え
ば以下に示すような方法により作製される。すなわち、
まず粒径が 1〜 3μm 程度の硫化亜鉛粉末に所定量の純
水を加えてスラリー状とし、これに所定量の硫酸銅や炭
酸マンガンなどの付活剤原料を添加して混合する。この
ようなスラリーを乾燥した後、塩化マグネシウム、塩化
バリウム、塩化ナトリウムなどの結晶成長剤を添加し、
さらに十分に混合する。
【0029】上記した塩化物は共付活剤としての塩素の
出発原料を兼ねている。共付活剤として塩素以外の臭
素、ヨウ素、アルミニウムを使用する場合には、臭化マ
グネシウム、ヨウ化バリウム、フッ化アルミニウムなど
を添加する。さらに、蛍光体中にCsを含有させる場合
には、例えば結晶成長剤としてCsの化合物(例えば塩
化物)を使用すればよい。
【0030】次に、上記した混合物を石英るつぼに充填
し、空気中にて1100〜1200℃の温度で 3〜 8時間焼成す
る。この焼成物を純水中に分散させ、撹拌、沈降、上澄
み排水を数回繰り返して焼成物を洗浄する。このような
洗浄工程によって、残留する結晶成長剤の大半は除去す
ることができるが、アルカリ土類金属元素の含有量を上
記した本発明の範囲内とするためには、さらにアルカリ
土類金属元素の除去工程を実施することが好ましい。
【0031】すなわち、例えば塩酸でpHを 1〜 3に調整
した純水中に焼成物を分散させ、撹拌しつつ50〜80℃に
加温する。この後、焼成物を沈降させて上澄みを除去す
る。これら撹拌、沈降、上澄み排水を数回繰り返す。こ
のような温酸洗浄によって、蛍光体中に残留するアルカ
リ土類金属元素量を再現性よく0.05重量% 以下とするこ
とができる。なお、蛍光体原料に添加するアルカリ土類
金属元素の化合物の量を減らすことによっても、電場発
光蛍光体中のアルカリ土類金属元素量を低減することが
できる。
【0032】その後、純水で数回洗浄してpHを 6〜 7に
調整し、ろ過、乾燥を行う。こうして得られた中間体
(六方晶系)を、例えばラバープレス装置で 0.5〜 2.0
ton/cm 2 の静水圧で数分間加圧する。この加圧処理によ
って、蛍光体の結晶の一部が立方晶系に変換される。さ
らに、酸化亜鉛を数% 混合した後、石英るつぼを用いて
例えば 600〜 800℃、 1〜 2時間の条件にて空気中で焼
成する。この焼成物を純水中に分散し、数回洗浄する。
さらに、塩酸洗浄および純水による中和洗浄を数回行う
ことによって、本発明の電場発光蛍光体が得られる。
【0033】なお、本発明の硫化亜鉛系電場発光蛍光体
に0.0001重量% 以上0.01重量% 以下のCsを含有させる
場合には、上述したように結晶成長剤として塩化セシウ
ムなどを使用する。電場発光蛍光体のCs含有量は、上
述した温酸洗浄を適度に制御することにより調整するこ
とができる。
【0034】本発明の電場発光蛍光体は、例えば図1に
示すような有機分散型電場発光素子1の発光体層2に用
いられる。図1に示す有機分散型電場発光素子1は、上
述した本発明の電場発光蛍光体粒子を例えばシアノエチ
ルセルロースのような高誘電率を有する有機高分子バイ
ンダ(有機誘電体)中に分散含有させた発光体層2を有
している。
【0035】発光体層2の一方の主面上には、例えばT
iO2 やBaTiO3 などの高反射性無機酸化物粉末を
シアノエチルセルロースなどの高誘電率を有する有機高
分子バインダ中に分散含有させた反射絶縁層3が積層形
成されている。Al箔のような金属箔あるいは金属膜か
らなる背面電極層4は、反射絶縁層3を介して、発光体
層2の一方の主面上に一体的に配置されている。
【0036】発光体層2の他方の主面上には、ポリエス
テル(PET)フィルムのような透明絶縁フィルム上に
ITO膜などを被着形成した透明電極層(透明電極シー
ト)5が一体的に配置されている。透明電極シート5
は、電極膜(ITO膜)が発光体層2と対向するように
配置されている。
【0037】これら透明電極層5、発光体層2、反射絶
縁層3および背面電極層4を例えば熱圧着することによ
って、有機分散型電場発光素子1が構成されている。な
お、図示を省略したが、背面電極層4および透明電極層
5からはそれぞれ電極が引き出されており、これら電極
から発光体層2に交流電圧が印加される。
【0038】上述した積層体(熱圧着体)からなる有機
分散型電場発光素子1は、透明なパッケージングフィル
ム6で覆われている。パッケージングフィルム6には、
例えば水湿透過率が小さいポリクロロトリフルオロエチ
レン(PCTFE)フィルムのような防湿フイルムが用
いられる。透明電極層3側には必要に応じて、6-ナイロ
ンフィルムなどの吸湿性フィルム7が配置される。そし
て、これらパッケージングフィルム6のはみだし部を熱
圧着し、有機分散型電場発光素子1を封止することによ
って、電場発光パネル(ELパネル)が構成される。
【0039】このような有機分散型電場発光素子1およ
びそれを用いたELパネルによれば、発光体層2中の電
場発光蛍光体粒子の高輝度化および長寿命化に基づい
て、高輝度を達成することができると共に、そのような
輝度を長期間にわたって維持することが可能となる。
【0040】さらに、有機分散型電場発光素子およびそ
れを用いたELパネルを作製するにあたって、PCTF
Eフィルムのような防湿フイルムを使用せずに、電場発
光蛍光体粒子の個々の表面に対して防湿処理加工を行う
ことがある。本発明は金属酸化物や樹脂などによる防湿
処理を施した電場発光蛍光体に対しても適用可能であ
る。すなわち、本発明の電場発光蛍光体は、アルミナ、
シリカおよびチタニアから選ばれる少なくとも 1種から
なる保護膜(防湿膜)を有していてもよい。このような
構成においても、高輝度化および長寿命化を達成するこ
とができる。
【0041】図2は、蛍光体粒子表面に上記したような
保護膜を形成した電場発光蛍光体を用いた有機分散型電
場発光素子11を示している。図2に示す有機分散型電
場発光素子11は、個々の粒子が保護膜で覆われた本発
明の電場発光蛍光体粒子を有機高分子バインダ中に分散
含有させた発光体層12を有している。保護膜で覆われ
た電場発光蛍光体粒子は、それ自体で防湿性を有してい
るため、吸湿フィルムや防湿フイルムを用いることな
く、電場発光蛍光体の水分による発光特性の低下を防ぐ
ことができる。
【0042】図1に示した有機分散型電場発光素子1と
同様に、発光体層12の一方の主面上には、反射絶縁層
13を介して背面電極層14が一体的に積層されてい
る。発光体層12の他方の主面上には、透明電極層(透
明電極シート)15が一体的に積層されている。背面電
極層14は金属粉末やカーボン粉末などをバインダと共
に混合してスラリー状とし、このスラリーを例えばスク
リーン印刷することによって形成してもよい。背面電極
層14のさらに裏面側には、必要に応じて、発光素子の
背面側の絶縁性を確保する背面絶縁層(図示せず)が積
層形成される。
【0043】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例およびその評
価結果について述べる。
【0044】実施例1 まず、粒径が約 2μm の硫化亜鉛粉末500gに 500mlの純
水を加えて、スラリー状とした。そこに硫酸銅1.5gを添
加して、30分間撹拌混合した。このスラリーを150℃で1
2時間乾燥させた後、塩化マグネシウム 40g、塩化バリ
ウム 40g、塩化ナトリウム 20gを添加し、十分に混合し
た。この混合物を石英るつぼに充墳し、空気中にて1150
℃で 4時間焼成した。
【0045】この焼成物を2000mlの純水中に分散し、撹
拌、沈降、上澄み排水を 3回繰り返した。次いで、塩酸
でpH=2.0に調整した純水中で撹拌しつつ70℃に加温した
後、沈降および上澄みの除去を行った。同様に撹拌、沈
降、上澄み排水を 3回繰り返した。その後、純水で 5回
洗浄してpHを 6〜 7に調整し、ろ過、乾燥を行った。得
られた中間体(六方晶系)をラバープレス装置を用い
て、 1.0ton/cm2 の静水圧で 5分間加圧した。加圧処理
した中間体を粉砕し、この中間体300gに対して酸化亜鉛
15gを混合し、石英るつぼを用いて 750℃で 1.5時間空
気中で焼成した。この焼成物を純水中に分散して 3回洗
浄し、さらにpH=1.5の条件で塩酸洗浄した。純水による
洗浄を 5回行った後、ろ過、乾燥、篩別して、本発明の
電場発光蛍光体(ZnS:Cu,Cl)を得た。
【0046】このようにして得た硫化亜鉛系電場発光蛍
光体の化学分析を行った結果、アルカリ土類金属元素の
残留量(Mg、Ca、Sr、Baの総含有量)は0.05重
量%であった。得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用
いて、図1に示した有機分散型電場発光素子を作製し、
輝度および寿命を測定した。これらの測定結果を表1に
示す。なお、輝度の測定条件は、印加電圧:100V/400Hz
(交流電圧)、発光体層にかかる電界:4000V/cm、発光
環境:20℃-60%RTとした。寿命は上記輝度測定条件にて
発光を継続し、輝度が初期輝度の 1/2になったときの点
灯時間で評価した。測定は20℃-60%RTの恒温恒湿槽中で
実施した。
【0047】実施例2〜5、比較例1 実施例1と同様にして、本発明の電場発光蛍光体を調製
した。その際に、洗浄条件を変えることによって、硫化
亜鉛系電場発光蛍光体(ZnS:Cu,Cl)中のアル
カリ土類金属元素の残留量を変化させた。比較例1とし
ての電場発光蛍光体は、洗浄工程で塩酸を使用せずに、
純水による洗浄のみとしたものである。これら硫化亜鉛
系電場発光蛍光体を用いて、実施例1と同様に有機分散
型電場発光素子を作製し、輝度および寿命を測定した。
これらの測定結果を表1に併せて示す。
【0048】
【表1】 表1から明らかなように、硫化亜鉛系電場発光蛍光体中
に含まれるアルカリ土類金属元素の残留量を0.05重量%
とした実施例1では、輝度が比較例1(従来品)の約
1.4倍となり、また寿命は 1.2倍となった。さらに、ア
ルカリ土類金属元素の残留量を0.03重量% 以下とした場
合には、輝度は約 1.7倍以上となり、また寿命は 1.5倍
以上となった。
【0049】実施例6 まず、粒径が約 2μm の硫化亜鉛粉末500gに 500mlの純
水を加えて、スラリー状とした。そこに硫酸銅1.5gを添
加して、30分間撹拌混合した。このスラリーを150℃で1
2時間乾燥させた後、塩化マグネシウム 10g、塩化バリ
ウム 40g、塩化ナトリウム 50gを添加し、十分に混合し
た。この混合物を石英るつぼに充墳し、空気中にて1150
℃で 4時間焼成した。
【0050】この焼成物を2000mlの純水中に分散し、撹
拌、沈降、上澄み排水を 3回繰り返した。次いで、塩酸
でpH=2.0に調整した純水中で撹拌しつつ70℃に加温した
後、沈降、上澄みの除去を行った。同様に撹拌、沈降、
上澄み排水を 3回繰り返した。その後、純水で 5回洗浄
してpHを 6〜 7に調整し、ろ過、乾燥を行った。
【0051】得られた中間体(六方晶系)をラバープレ
ス装置を用いて、 1.0ton/cm2 の静水圧で 5分間加圧し
た。加圧処理した中間体を粉砕し、この中間体300gに対
して酸化亜鉛を 15g混合し、石英るつぼを用いて 750℃
で 1.5時間空気中で焼成した。この焼成物を純水中に分
散して 3回洗浄し、さらにpH=1.5の条件で塩酸洗浄し
た。純水による洗浄を 5回行った後、ろ過、乾燥、篩別
して、本発明の電場発光蛍光体(ZnS:Cu,Cl)
を得た。
【0052】このようにして得た硫化亜鉛系電場発光蛍
光体の化学分析を行った結果、Mg元素の残留量は0.03
重量% であった。得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を
用いて、実施例1と同様に有機分散型電場発光素子を作
製し、輝度および寿命を測定した。これらの測定結果を
表2に示す。
【0053】実施例7〜18、比較例2〜5 原料に添加する結晶成長剤の量を変える以外は、実施例
6と同様にして、それぞれ本発明の電場発光蛍光体を調
製した。これら各硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、
実施例1と同様に有機分散型電場発光素子を作製し、輝
度および寿命をそれぞれ測定した。これらの測定結果を
表2〜表5に示す。
【0054】表2に示す実施例6〜9では、Mg元素の
残留量と輝度および寿命との関係を評価した。表3に示
す実施例10〜12では、Ca元素の残留量と輝度およ
び寿命との関係を評価した。表4に示す実施例13〜1
5では、Sr元素の残留量と輝度および寿命との関係を
評価した。表5に示す実施例16〜18では、Ba元素
の残留量と輝度および寿命との関係を評価した。
【0055】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】 表2〜表5から明らかなように、アルカリ土類金属元素
のうち、Mgについては残留量が0.03重量% 以下で輝度
が約 1.4倍以上となり、Ca、Sr、Baについては残
留量が0.01重量% 以下で輝度が約 1.4倍以上となること
が分かる。
【0056】実施例19 まず、粒径が約 2μm の硫化亜鉛粉末500gに 500mlの純
水を加えて、スラリー状とした。そこに硫酸銅1.5gを添
加して、30分間撹拌混合した。このスラリーを150℃で1
2時間乾燥させた後、塩化マグネシウム 40g、塩化ナト
リウム 20g、塩化セシウム 40gを添加し、十分に混合し
た。この混合物を石英るつぼに充墳し、空気中にて1150
℃で 4時間焼成した。
【0057】この焼成物を2000mlの純水中に分散し、撹
拌、沈降、上澄み排水を 3回繰り返した。次いで、塩酸
でpH=2.0に調整した純水中で撹拌しつつ70℃に加温した
後、沈降、上澄みの除去を行った。同様に撹拌、沈降、
上澄み排水を 3回繰り返した。その後、純水で 5回洗浄
してpHを 6〜 7に調整し、ろ過、乾燥を行った。
【0058】得られた中間体(六方晶系)をラバープレ
ス装置を用いて、 1.0ton/cm2 の静水圧で 5分間加圧し
た。そして、加圧処理した中間体を粉砕し、この中間体
300gに対して酸化亜鉛 15gを混合し、石英るつぼを用い
て 750℃で 1.5時間空気中で焼成した。この焼成物を純
水中に分散して 3回洗浄し、さらにpH=1.5で塩酸洗浄し
た。純水による洗浄を 5回行った後、ろ過、乾燥、篩別
して、本発明の電場発光蛍光体(ZnS:Cu,Cl)
を得た。
【0059】このようにして得た硫化亜鉛系電場発光蛍
光体の化学分析を行った結果、アルカリ土類金属元素の
残留量は0.05重量% 、セシウム元素の残留量は 0.005重
量%であった。得られた硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用
いて、実施例1と同様に有機分散型電場発光素子を作製
し、輝度および寿命を測定した。これらの測定結果を表
6に示す。
【0060】実施例20〜22、比較例6 塩化セシウムの添加量を変える以外は、実施例19と同
様にして、それぞれ本発明の電場発光蛍光体を調製し
た。これら各硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、実施
例1と同様に有機分散型電場発光素子を作製し、輝度お
よび寿命をそれぞれ測定した。これらの測定結果を表6
に示す。
【0061】
【表6】 表6から明らかなように、Csを0.0001重量% 以上0.01
重量% 以下の範囲で含む硫化亜鉛系電場発光蛍光体は、
Csを実質的に含有しない蛍光体に比べて高輝度化およ
び長寿命化が達成できることが分かる。
【0062】実施例23 実施例1と同一条件で作製したZnS:Cu,Cl蛍光
体粒子の表面に、保護膜(防湿膜)としてアルミナ膜
(アルミナ量=1.0重量%)を形成した。このアルミナ膜で
被覆された電場発光蛍光体(ZnS:Cu,Cl)を用
いて、図2に示したストリップタイプの有機分散型電場
発光素子11を作製し、輝度および寿命を測定した。こ
れらの測定結果を表7に示す。なお、輝度の測定条件は
実施例1と同様とした。
【0063】実施例24〜27、比較例7 実施例2〜実施例5とそれぞれ同一条件で作製したZn
S:Cu,Cl蛍光体粒子の表面に、表7に示す保護膜
をそれぞれ形成した。これら保護膜を有する電場発光蛍
光体(ZnS:Cu,Cl)を用いて、図2に示したス
トリップタイプの電場発光素子11を作製し、輝度およ
び寿命を測定した。これらの測定結果を表7に示す。
【0064】
【表7】
【0065】実施例28〜30、比較例8〜10 硫化亜鉛粉末を含むスラリーに添加する結晶成長剤を臭
化物もしくはヨウ化物とする以外は、実施例19と同様
にして、ZnS:Cu,Br蛍光体およびZnS:C
u,I蛍光体を作製した。なお、Cs元素の含有量は臭
化セシウムもしくはヨウ化セシウムの添加量により調整
した。これら各硫化亜鉛系電場発光蛍光体を用いて、実
施例1と同様に有機分散型電場発光素子を作製し、輝度
および寿命をそれぞれ測定した。これらの測定結果を表
8に示す。
【0066】
【表8】 表8から明らかなように、ZnS:Cu,Br蛍光体や
ZnS:Cu,I蛍光体においても、ZnS:Cu,C
l蛍光体と同様に、アルカリ土類元素の含有量を低減す
ると共に、適量のCs元素を含有させることによって、
高輝度化および長寿命化を達成することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
蛍光体中のアルカリ土類金属元素の残留量を低減してい
るため、高輝度を有すると共にそのような輝度を長期間
にわたって維持することが可能な電場発光蛍光体を提供
することができる。このような電場発光蛍光体を用いた
本発明の有機分散型電場発光素子によれば、ディスプレ
イデバイスなどに求められる特性を再現性よく満足させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の有機分散型電場発光素子の一実施形
態の要部構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の有機分散型電場発光素子の他の実施
形態の要部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1、11……有機分散型電場発光素子 2、12……発光体層 3、13……反射絶縁層 4、14……背面電極層 5、15……透明電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 洋平 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 高原 武 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 及川 充広 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫化亜鉛を蛍光体母体とし、これに付活
    剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種
    と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニ
    ウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有させた電場発
    光蛍光体において、 前記電場発光蛍光体は、アルカリ土類金属元素の含有量
    が0.05重量% 以下であり、かつセシウム元素を0.0001重
    量% 以上0.01重量% 以下の範囲で含有することを特徴と
    する電場発光蛍光体。
  2. 【請求項2】 硫化亜鉛を蛍光体母体とし、これに付活
    剤として銅およびマンガンから選ばれる少なくとも 1種
    と、共付活剤として塩素、臭素、ヨウ素およびアルミニ
    ウムから選ばれる少なくとも 1種とを含有させた電場発
    光蛍光体において、 前記電場発光蛍光体は、アルカリ土類金属元素の含有量
    が0.05重量% 以下であることを特徴とする電場発光蛍光
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の電場発光
    蛍光体において、 前記電場発光蛍光体中に含まれるマグネシウム元素量は
    0.03重量% 以下であることを特徴とする電場発光蛍光
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の電場発光
    蛍光体において、 前記電場発光蛍光体中に含まれるカルシウム元素量は0.
    01重量% 以下であることを特徴とする電場発光蛍光体。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2記載の電場発光
    蛍光体において、 前記電場発光蛍光体中に含まれるストロンチウム元素量
    は0.01重量% 以下であることを特徴とする電場発光蛍光
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2記載の電場発光
    蛍光体において、 前記電場発光蛍光体中に含まれるバリウム元素量は0.01
    重量% 以下であることを特徴とする電場発光蛍光体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか1項
    記載の電場発光蛍光体において、 前記付活剤は、前記蛍光体母体に対して 0.001〜 0.1重
    量% の範囲で含まれることを特徴とする電場発光蛍光
    体。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    記載の電場発光蛍光体において、 前記共付活剤は、前記蛍光体母体に対して 0.001〜 0.1
    重量% の範囲で含まれることを特徴とする電場発光蛍光
    体。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    記載の電場発光蛍光体において、 さらに、前記電場発光蛍光体の粒子表面に形成され、ア
    ルミナ、シリカおよびチタニアから選ばれる少なくとも
    1種からなる保護膜を具備することを特徴とする電場発
    光蛍光体。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
    項記載の電場発光蛍光体を含む発光体層を具備すること
    を特徴とする有機分散型電場発光素子。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の有機分散型電場発光
    素子において、 さらに、前記発光体層の一方の主面に沿って反射絶縁層
    を介して一体的に配置された背面電極層と、前記発光体
    層の他方の主面に沿って一体的に対向配置された透明電
    極層とを具備することを特徴とする有機分散型電場発光
    素子。
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