JP2000131888A - 非磁性―成分現像用トナ―及び画像形成方法 - Google Patents

非磁性―成分現像用トナ―及び画像形成方法

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JP2000131888A
JP2000131888A JP21000799A JP21000799A JP2000131888A JP 2000131888 A JP2000131888 A JP 2000131888A JP 21000799 A JP21000799 A JP 21000799A JP 21000799 A JP21000799 A JP 21000799A JP 2000131888 A JP2000131888 A JP 2000131888A
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developing roller
developing
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Shoichi Sugimoto
正一 杉本
Hideyuki Ueda
英之 植田
Shinichi Kuramoto
信一 倉本
Kanjiro Kawasaki
寛治郎 川崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性−成分現像方式に用いるトナーの現像
ローラー上での薄層形成性や帯電性を安定化させ、経時
の地肌カブリ等の画像劣化がなく、画像再現性の安定し
たトナーと画像形成方法を提供する。 【解決手段】 非磁性−成分現像剤用トナーであって、
少なくともシリコーンオイルで表面処理されたシリカと
シリコーンオイル処理が施されていない無機粉末を含有
するもの、およびそれを用いた画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法、静電写
真法等における非磁性−成分現像に用いるトナー及び画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法、静電記録法などで潜
像の現像を行なう例として、内部に磁界発生手段を設け
たスリーブを有する現像マグネットローラと、磁性の一
成分系トナーとを組み合わせて用いる方式が盛んであ
る。しかしながら、磁性トナーはその内部に混入されて
いる磁性体が黒色であるため、記録のカラー化に不向き
であるという欠点を有している。また、磁性の一成分系
トナーを用いる方式での静電潜像の現像動作は、スリー
ブを回転してあるいは内部のマグネットを回転して、又
はこの両方を回転することにより行なわれる。一般に
は、マグネットを回転させて現像が行なわれるが、その
際、磁極のピッチが画像に現われないよう磁性トナーの
移動速度を潜像の2〜4倍になるようにして、スリーブ
あるいはマグネットの回転速度を選定する。しかし、画
像濃度の均一性を十分に確保しようとすれば、マグネッ
トの回転を相当速いものにしなければならず、その駆動
に強力なモータを必要とし、そのことは当然装置の大型
化を招くことになる。
【0003】かかる不都合を回避するために、磁性を持
たない一成分系現像剤が特公昭41−9475号公報に
開示されている。そして、ここでは表面にトナー薄層を
有するトナー部材を潜像形成体に近接配置してそれらを
非接触の関係で潜像のみへトナーを飛翔させるものの適
用が考えられている。この文献においては、トナーの保
持は適当な粘着性を帯びたウエブあるいはあらかじめ電
荷を与えたフィルムシートに、トナーを吸引吸着させる
ことにより達成している。しかし、この方法では、シー
ト、ウエブの長さに限りがあり、連続複写、及び印刷に
は不向きである。
【0004】こうした問題を解決するものとして、現像
剤担持体をエンドレス状にし非磁性一成分系トナーの飛
翔による現像を行ない、それを記録紙に転写する方式が
特開昭60−229065号公報に開示されている。こ
の例では均一化部材を現像ローラーに当接してトナーの
薄層を形成し、直流重畳交流などの現像バイアスを印加
して潜像の現像を行なっている。特開昭50−3053
7号公報には、パルスバイアス方式により画像濃度を高
めようとする方法が開示されている。要に、特開昭47
−12635号公報や特開昭50−10143号公報に
は、表面に絶縁体部(誘電体部)と導電体部との微小パ
ターンを有する現像剤担持体の構造が示されている。こ
れらは微小電界を利用してその微小パターンに応じたト
ナーの山と谷を形成し、潜像の電位レベルに対応したト
ナー付着をさせるもので、その多層化を狙っている。い
ずれの方式であっても、現像ローラー上にトナーがどの
ような状態に塗布されるかにより、潜像保持体への現像
剤量が変化することから、現像ローラー上のトナー特性
は重要である。
【0005】また、特開昭58−116559号公報等
に、キャリアを使用しない非磁性一成分現像方式が種々
提案されているが、低融点、シャープメルトが要求され
るカラートナーでは、流動性向上を目的とした外添加剤
をトナー表面に付着させた場合に、外添加剤が現像ユニ
ットの使用により、現像ローラーと現像剤塗布層厚規制
部材等をトナーが通過する際等の機械的ハザードを受け
て、トナー表面に埋込まれることで、現像ローラー上の
トナー特性が変化し易くなる。また、非磁性一成分現像
にカラートナーを用いることは、前述の理由から公知と
なっているものは少なく、トナーの流動性を向上させる
目的で外添加した流動性向上剤が、現像ユニット内での
機械的ハザードを受けてトナー表面に埋込まれることに
よるトナー特性の変化を原因として、経時において現像
ローラー上でのトナーの帯電量や薄層形成性を安定化す
ること、潜像保持体への十分な現像量を安定的に確保す
ること、画像上における経時の画像安定性や再現性、地
肌カブリを防止すること等の手段は存在していない。
【0006】特開平3−130779号公報では、主と
して二成分現像剤において特定の有機シリコーンで表面
を処理したシリカ微粉末をトナーに混合することでトナ
ーの流動性の改良し、現像機への補給性を良好としてい
る。しかし、表面処理したシリカ単独では一成分トナ
ー、特にカラートナーの場合には、経時の地肌カブリ等
の画像劣化などへの十分な効果は得られない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、
非磁性一成分現像方式に用いるトナーの現像ローラー上
での薄層形成性や帯電性を安定化させ、経時の地肌カブ
リ等の画像劣化がなく、画像再現性の安定したトナーと
画画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、現像ロ
ーラー上にトナーを供給するための供給部材と、該供給
部材の下流側に設けられた現像剤塗布層厚規制部材と
が、該現像ローラーに圧接され、該現像ローラーに負極
性トナーを塗布し、該現像ローラーと対向する有機感光
層から成る潜像保持体ら接触若しくは非接触で負極性ト
ナーを反転現像する方法に使用されるトナーであって、
シリコーンオイルで処理されたシリカとシリコーンオイ
ル処理の施されない無機粉末を含有することを特徴とす
る非磁性一成分現像用トナーである。
【0009】また、本発明は更に該シリコーンオイル処
理の施されていない無機粉末が酸化チタンであり、さら
に該チタンが疎水化処理されたもの、フッ素系材料で処
理されたものが好ましい。さらには含有されるシリカ/
チタンの比率は1/9〜6/4であることが好ましい。
シリコーンオイル処理の施されたシリカとチタンを同時
に添加することで、転写チリ等の不良を抑制することが
出来、シリカの添加量に余裕度が増す。チタンが多すぎ
る場合には転写中抜けが発生しやすくなる傾向にある。
【0010】シリカ微粒子が多いと転写チリ等の不良が
現われやすく、また少ないと転写中抜けが多い傾向にあ
る。以下、本発明の内容を具体的に示す。
【0011】電子写真方式において、カラー画像を得る
ための現像方式において、小型化、低コスト化に、非磁
性一成分現像方式は有利である。また、現像手段とし
て、潜像保持体と現像ローラーとを接触させて現像を行
ない、潜像保持体に移行されたトナーを普通紙等へ転写
して画像を得るいわゆる接触現像方式と、潜像保持体と
現像ローラーとを非接触とし、現像ローラーから潜像に
応じてトナーを潜像保持体へ飛翔させて現像を行ない、
潜像保持体に移行されたトナー像を普通紙等へ転写して
画像を得るいわゆる非接触現像方式とがある。
【0012】これら接触、非接触の現像方式は、それぞ
れ利点及び欠点を持っている。即ち、接触現像方式の場
合は、高いトナー現像能力が付与されるが、現像ローラ
ー上のトナー層の厚さが均一でないと画像上に画像ムラ
が発生し易くなる。また、非接触現像方式の場合は、現
像ローラー上のトナー層の厚さが若干不均一であっても
画像への悪影響は少ないが、高い現像能力を得ることが
困難であり、交流電界等の現像バイアス条件が必要とな
る。本発明は上記いずれの現像方式にも適用されるもの
であり、また上記現像に係わる基本的な特性は、いずれ
の現像方式に対しても、現像ローラー上のトナー特性が
重要である。
【0013】一方、潜像保持体としては、有機感光層を
有するものを使用することが安全性の面で有利である。
有機感光体は、一般に負の帯電をすること、更にカラー
画像においてデジタル処理を行ない、画像部に対応する
箇所に光学的な書き込みを行なうことが処理上容易であ
ること等を考慮すると、負極性トナーで反転現像を行な
うのが事実上有利なものとなる。従って、本発明はいわ
ゆるフルカラーの現像にも適用される。但し、いわゆる
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを基本色とした
カラー現像におけるブラックの現像にも適用される。
【0014】前述のような現像方式においては、現像ロ
ーラー上のトナーの塗布量や帯電量が長期の使用によっ
ても変化が少ないことが必要となる。特に、トナーが現
像されて消費した後に、新規にトナーを追加補給した場
合に、現像ユニット内に残留したトナーと追加補給され
たトナーが混合されて、両トナーの帯電能力が異なる場
合には、帯電能力の弱いトナーが非画像部に現像され、
いわゆる地肌カブリが発生する場合がある。
【0015】この原因について本発明者らが解析した結
果、追加補給されたトナーに対して現像ユニット内に残
留したトナーは、残留ユニット内での各種の機械的ハザ
ード(現像ローラーとトナー供給部材や現像剤塗布層厚
規制部材の間をトナーが通過時に発生)により、トナー
の特性に変化が起こり、特にトナー表面に流動性の向上
を目的として添加付着した流動性向上剤が、トナー表面
に埋め込まれることによる影響が大きいことが明らかと
なった。つまり、トナー表面に流動性向上剤が埋め込ま
れることにより、トナーの帯電特性や流動性が変化す
る。特に、カラートナーにおいては、十分な定着性、透
明性を得るために、通常の白黒の複写機等に用いられる
トナーに使用するバインダー樹脂よりも、低軟化点の樹
脂を用いる必要があるため、なおさら流動性向上剤等が
トナー表面に埋め込まれ易くなる。この点を改良するた
めに、流動性向上剤が埋め込みにくい樹脂を用いること
は、上記理由から困難であり、流動性向上剤が埋め込ま
れたとしても、トナーの特性が変化しにくいトナーの構
成を見い出す必要がある。
【0016】本発明者らは鋭意検討した結果、本発明の
横成からなるトナーを用いることにより、流動性向上剤
が埋め込まれたとしても、トナーの特性が変化しにく
く、帯電の立ち上がりと現像ローラー上の薄層形成性が
経時においても安定化され、経時の画像劣化や再現性が
良化することが判明した。以下、本発明のトナーについ
て、詳しく説明する。
【0017】シリコーンオイルで表面処理されたシリカ
とは以下の内容のものを示す。本発明に用いられるシリ
カは一般に、湿式法もしくは乾式法で生成されたものが
あるが、特に乾式法(ケイ素化ハロゲン化合物の蒸気相
酸化)により生成されたいわゆるヒュームドシリカと称
されるものが流動性の面から好ましい。これは従来公知
の技術によって製造されるものである。例えば四塩化ケ
イ素ガスの酸水素焔中における熱分解酸化反応を利用す
るもので、基礎となる反応式は次のようなものである。 SiCl4+2H2+O2→SiO2+4HCl
【0018】又、この製造工程において例えば、塩化ア
ルミニウム又は、塩化チタンなど他の金属ハロゲン化合
物をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによってシ
リカと他の金属酸化物の複合微粉体を得ることも可能で
あり、それらも包含する。
【0019】その粒径は平均の一次粒径として、0.0
01〜2μの範囲内であることが望ましく、特に好まし
くは、0.002〜0.2μの範囲内のシリカ微粉体を
使用するのが良い。本発明に好ましく用いられるケイ素
ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された市販のシ
リカ微粉体としては、例えば以下のような商品名で市販
されているものがある。
【0020】 AEROSIL(日本エアロジル社) 130 〃 200 〃 300 〃 380 〃 TT600 〃 MOX80 〃 MOX170 AERSIL(日本アエロジル社) COK84 Ca−O−Sil(CABOT Co.) M−5 〃 MS−7 〃 MS−75 〃 HS−5 〃 EH−5 Wacker HDK N20(WACKER −CHFMIEGMBH社) V1S 〃 N20E 〃 T30 〃 T40
【0021】また、本発明に用いられるシリコーンオイ
ルは、特に制約はないが、一般式(1)で表わされるジ
メチルポリシロキサンタイプ、一般式(2)で表わされ
るメチルハイドロジエンポリシロキサンタイプ、一般式
(3)で表わされるメチルフェニルポリシロキサンタイ
プ等が使用できる。
【0022】
【化1】 (式中、R1、R2はCH3またはOHを、n2は繰返し単
位を表わす)
【0023】
【化2】 (式中、n3は繰返し単位を表わす)
【0024】
【化3】 (式中、n1、m2は繰返し単位を表わす)
【0025】また、さらに必要に応じて、アルキル変
性、アミノ変性、エポキシ変性、エポキシ・ポリエーテ
ル変性、カルボキシル変性、メルカプト変性、アルコー
ル変性、フッ素変性等を行なってもよい。
【0026】また、シリカ微粉末をシリコーンオイルで
疎水化処理する方法としては、シリコーンオイルを溶剤
に溶かし、その中にシリカ微粉末を分散させた後、風
乾、もしくは濾過乾燥する方法、シリカ微粉末をシリコ
ーンオイル蒸気に接触させ、シリコーンオイルを吸着さ
せる方法、シリカ微粉末とシリコーンオイルを直接混合
する方法等が挙げられる。更にシリコーンオイルの処理
量はシリカ微粉末100重量部に対し、0.5〜30重
量部程度が適当である。
【0027】また、シリコーンオイル処理のされたシリ
カと同時に使用されるシリコーンオイル処理の施されて
いない無機粉末とは、微粒子であることが好ましく、粒
径が約0.01〜1μm、特に0.01〜0.5μmの
ものが適当で、以下のようなものを示す。シリカとして
は前述のシリコーンオイル処理前の市販のシリカ微粉体
が使用できる。疎水化処理のされたシリカとしては以下
のようなものがある。
【0028】 HDK H 2000(クラリアント社) HDK H 2000/4(クラリアント社) HDK H 2050EP(クラリアント社) HVK21(クラリアント社) R972(日本アエロジル社) R974(日本アエロジル社) RX200(日本アエロジル社) R202(日本アエロジル社) R805(日本アエロジル社) R812(日本アエロジル社)等
【0029】そのほか、金属酸化物(酸化チタン、アル
ミナ、酸化錫、酸化アンチモン等)が使用できる。疎水
化処理されたシリカ微粒子および酸化チタン微粒子、ア
ルミナ微粒子を得るためには、親水性の微粒子をメチル
トリメトキシシランやメチルトリエトキシシラン、オク
チルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤で処
理して得ることができる。以下に具体的なカップリング
剤を示す。
【0030】CH3(CH22SiCl3 CH3(CH25SiCl3 CH3(CH27SiCl3 CH3(CH29SiCl3 CH3(CH29Si(OCH33 CH3(CH29Si(CH3)Cl2 CH3(CH22Si(OCH33 CH3(CH22Si(CH3)(OCH32 CH3(CH25Si(OCH33 CH3(CH25CONH(CH22Si(OC253 CH3(CH24COO(CH22Si(OCH33 CH3(CH29Si(OCH33 CH3(CH29Si(CH3)(OCH32 CH3(CH27SO2NH(CH23Si(OC25
3 CH3(CH28(CH22Si(OCH33 CF3(CH22SiCl3 CF3(CF25SiCl3 CF3(CF25(CH22SiCl3 CF3(CF27(CH22SiCl3 CF3(CF27CH2CH2Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(CH3)Cl2 CF3(CH22Si(OCH33 CF3(CH22Si(CH3)(OCH32 CF3(CF23(CH22Si(OCH33 CF3(CF25CONH(CH22Si(OC253 CF3(CF24COO(CH22Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(CH3)(OCH32 CF3(CF27SO2NH(CH23Si(OC25
3 CF3(CF28(CH22Si(OCH33等 また、ポリシロキサン処理によって得ることもできる。
【0031】アルミナの例としては、 C604(日本アエロジル社製、一次粒子径13nm) RFY−C(日本アエロジル社製、一次粒子径13n
m)等 がある。また、酸化チタンは本発明におけるシリコーン
オイル処理が施されていない無機微粉末として特に好ま
しいものである。
【0032】本発明で用いられる酸化チタン微粒子とし
ては、硫酸法と塩素法により製造されたものがあり、ル
チル型、アナターゼ型、アモルファス及びその混合型全
てが使用可能である。酸化チタン微粒子の具体例として
は以下のようなものがある。P−25(デグッサ社
製);IT−S、IT−PB、IT−PC(いずれも出
光興産社製);R−820、R−830、R−680、
CR−50、CR−60、A−100、A−220(い
ずれも石原産業社製);JA−1、JA−2、JR、J
RNC、JR600E、MT−150W、MT−500
B、MT−600B(いずれもテイカ社製)等。また、
特に疎水化処理された酸化チタン微粒子の例としては以
下のようなものがある。 STT−30A(チタン工業社) STT−65S−S(チタン工業社) T−805(日本アエロジル社) TTO−51C(石原産業社) IT−S(石原産業社) TAF−500T(富士チタン工業社) TAF−1500T(富士チタン工業社) MT−100S(テイカ社) MT−100T(テイカ社)等 また、フッ素系の材料で処理された酸化チタンの例とし
て含フッ素シラン系カップリング剤で処理したものがあ
る。含フッ素シランカップリング剤の具体例としては、
以下のものが挙げられる。
【0033】CF3(CH22SiCl3 CF3(CF25SiCl3 CF3(CF25(CH22SiCl3 CF3(CF27(CH22SiCl3 CF3(CF27CH2CH2Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(CH3)Cl2 CF3(CH22Si(OCH33 CF3(CH22Si(CH3)(OCH32 CF3(CF23(CH22Si(OCH33 CF3(CF25CONH(CH22Si(OC253 CF3(CF24COO(CH22Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(OCH33 CF3(CF27(CH22Si(CH3)(OCH32 CF3(CF27SO2NH(CH23Si(OC25
3 CF3(CF28(CH22Si(OCH33
【0034】又、酸化チタン粒子表面の含フッ素シラン
カップリング剤による処理には、従来公知の方法が使用
される。具体的にはあらかじめ上記の酸化チタン微粒子
を真空下で100〜150℃に加熱し、デシケーター中
に貯蔵することによって処理し、水を除去しておく。例
えば、脱水処理した酸化チタン微粒子と上記の含フッ素
シランカップリング剤とを、トルエン中で反応させ、酸
化チタン表面のOH基を疎水化処理する方法などが挙げ
られる。更に含フッ素シランカップリング剤の処理量
は、酸化チタン微粉末100重量部に対し、5〜50重
量部程度が適当である。含フッ素シランカップリング剤
で表面処理された酸化チタンの製造例を以下に示す。
【0035】製造例1 マグネチックスターラーとトラップとを備えた丸底フラ
スコで110℃、24時間乾燥された5部の酸化チタン
(テイカ社製;MT−500B)に、150部の脱水ト
ルエンと1.5部のCF3(CH2)CH2CH2Si(O
CH33を加え、更に緩衝剤として酢酸を0.5部加え
た。得られた懸濁液を50〜60℃で7時間還流させ、
室温に冷却し、その後、吸引濾過した。続いて濾物をト
ルエンで洗浄し、110℃で4時間乾燥を行なった。そ
の後、吸引濾過し、今度はエタノールで吸引濾過し、1
10℃で4時間乾燥し、メノー乳鉢で粉砕し、白色粉末
状物質を得た。
【0036】製造例2 マグネチックスターラーとトラップとを備えた丸底フラ
スコで110℃、24時間乾燥された5部の酸化チタン
(チタン工業社製;STT−30A)に、150部の脱
水トルエンと1.5部のCF3(CF22Si(OC
33を加え、更に緩衝剤として酢酸を0.5部加え
た。得られた懸濁液を50〜60℃で7時間還流させ、
室温に冷却し、その後、吸引濾過した。続いて濾物をト
ルエンで洗浄し、110℃で4時間乾燥を行なった。そ
の後、吸引濾過し、今度はエタノールで吸引濾過し、1
10℃で4時間乾燥し、メノー乳鉢で粉砕し、白色粉末
状物質を得た。
【0037】外添剤の疎水化度の測定は次のように行う
ことができる。20mlのビーカーに水50mlを入
れ、0.2gの外添剤を添加する。次いでマグネットス
ターラーでゆるやかに撹拌しつつ滴下時に先端が水中に
浸漬されたビュレットからメタノールを加え、浮かんで
いる外添剤が沈み始め、完全に沈んだときの滴下メタノ
ールのml数を読み、次式により計算された値を疎水化
度とする。
【0038】
【式1】
【0039】メタノールの滴下に伴って浮いている外添
剤がメタノールを介して水中に分散するので疎水化度の
値が大きいほど外添剤の疎水化度は高い。また本発明に
よれば使用されるシリカ/チタンの比率は1/9〜6/
4の範囲内であることが望ましく、特に好ましくは1.
5/8.5〜4/6の範囲内が適当である。
【0040】本発明のカラートナーに用いられる結着樹
脂は、カラートナーに必要な透明性、光沢性、定着性、
帯電性等から選択される各種のタイプのものが使用され
るが、特にポリエステル樹脂やポリオール樹脂が好まし
い。ポリエステル樹脂としては各種のタイプのものがあ
るが、以下のものがカラートナーに必要な特性を維持す
るために好ましい。
【0041】
【化4】
【0042】(式中R11は炭素数2〜4のアルキレン基
であり、x,yは正の整数であり、その和の平均値は2
〜16である。)で示されるジオール成分と、2価以上
の多価カルボン酸、その無水物及びその低級アルキルエ
ステルからなる群から選ばれる下記一般式(II)又は
(III)
【0043】
【化5】
【0044】(式中、R12、R13は炭素数4〜20の飽
和若しくは不飽和の炭化水素基である。)で示される2
価カルボン酸若しくはその無水物を含有する酸成分、も
しくはトリメリット酸か、その無水物も含有する酸成分
とを縮合重合して得られるポリエステル樹脂である。ま
た、2価以上の多価カルボン酸、その無水物、及びそれ
らの低級アルキルエステルからなる群から選ばれる一般
式(II)又は(III)の残余成分として、フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、及
びそれらの無水物、及びそれらの低級アルキルエステル
等の化合物が使用できる。
【0045】また、(II)式又は(III)式で示される
化合物として、n−ドデセニルコハク酸、n−ドデシル
コハク酸、n−ブチルコハク酸、イソ−ドデセニルコハ
ク酸、イソ−オクチルコハク酸等のコハク酸誘導体が挙
げられ、特にトナーとしての低温時の定着性が十分で更
に光沢も向上する。
【0046】又、前記(I)式で示されるジオールの例
としては、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
エステル(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシ
プロピレン(16)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン等が挙げられる。
【0047】なお、ジオール成分に下記のような2官能
以上のポリヒドロキシ化合物を、約5モル%以下で使用
することもできる。エチレングリコール、プロピレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメ
チロールプロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビ
トール、又はそれらのエーテル化ポリヒドロキシル化合
物等。
【0048】上記ポリエステル樹脂は、通常ポリオール
成分と多価カルボン酸成分とを不活性ガス雰囲気中で1
80〜250℃の温度で縮重合することによって製造す
ることができる。またポリオール樹脂は各種のタイプの
ものが使用できるが、本発明に用いられるものとして、
以下のものが特に好ましい。
【0049】特にポリオール樹脂として、エポキシ樹
脂と、2価フェノールのアルキレングリコール付加物
もしくはそのグリシジルエーテルと、エポキシ基と反
応する活性水素を分子中に1個有する化合物と、エポ
キシ基と反応する活性水素を分子中に2個以上有する化
合物を反応してなるポリオールを用いることが好まし
い。
【0050】更にまた、ここに用いられるエポキシ樹脂
は、数平均分子量の相違する少なくとも2種以上のビス
フェノールA型エポキシ樹脂であることが特に好まし
い。このポリオール樹脂は良好な光沢で透明性を付与
し、耐オフセット性に効果がある。
【0051】本発明に用いられるエポキシ樹脂は好まし
くはビスフェノールAやビスフェノールF等のビスフェ
ノールとエピクロロロヒドリンを結合して得られたもの
である。エポキシ樹脂は安定した定着特性や光沢を得る
ために、数平均分子量の相違する少なくとも2種以上の
ビスフェノールA型エポキシ樹脂で、低分子量成分の数
平均分子量が360〜2000であり、高分子量成分の
数平均分子量が3000〜10000であることが好ま
しい。更に低分子量成分が20〜50wt%、高分子量
成分が5〜40wt%であることが好ましい。低分子量
成分が多すぎたり分子量360よりさらに低分子の場合
は、光沢が出すぎたり、さらには保存性の悪化の可能性
がある。又、高分子量成分が多すぎたり分子量1000
0よりさらに高分子の場合は、光沢が不足したり、さら
には定着性の悪化の可能性がある。
【0052】本発明で用いられる化合物として、すなわ
ち、2価フェノールのアルキレングリコール付加物とし
ては以下のものが例示される。エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール及びこれらの
混合物とビスフェノールAやビスフェノールF等のビス
フェノールとの反応生成物が挙げられる。得られた付加
物をエピクロロヒドリンやβ−メチルエピクロロヒドリ
ンでグリシジル化して用いてもよい。特に下記(IV)式
で表わされるビスフェノールAのアルキレングリコール
付加物のジグリシジルエーテルが好ましい。
【0053】
【化6】
【0054】(ここでRは−CH2−CH2−、
【化7】 −CH3−CH2−CH2−、また、n,mは繰り返し単
位の数であり、各々1以上であってn+m=2〜6であ
る。)
【0055】また、2価フェノールのアルキレングリコ
ール付加物もしくはそのグリシジルエーテルが、ポリオ
ール樹脂に対して10〜40wt%含まれていることが
好ましい。ここで量が少ないとカールが増すなどの不具
合が生じ、またn+mが7以上であったり量が多すぎる
と光沢が出すぎたり、さらには保存性の悪化の可能性が
ある。本発明で用いられるエポキシ基と反応する活性水
素を分子中に一個有する化合物としては、1価フェノー
ル類、2級アミン類、カルボン酸類がある。1価フェノ
ール類としては以下のものが例示される。すなわち、フ
ェノール、クレゾール、イソプロピルフェノール、アミ
ノフェノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノー
ル、キシレノール、p−クミルフェノール等が挙げられ
る。2級アミン類としては、ジエチルアミン、ジプロピ
ルアミン、ジブチルアミン、N−メチル(エチル)ピペ
ラジン、ピペリジンなどが挙げられる。また、カルボン
酸類としては、プロピオン酸、カプロン酸などが挙げら
れる。
【0056】本発明の主鎖にエポキシ樹脂部とアルキレ
ングリコール部を有するポリオール樹脂を得るために
は、種々の原材料組合せが可能ではある。例えば、両末
端グリシジル基のエポキシ樹脂と両末端グリシジル基の
2価フェノールのアルキレングリコール付加物をジハラ
イドやジイソシアネート、ジアミン、ジチオール、多価
フェノール、ジカルボン酸と反応させることにより得る
ことができる。このうち、2価のフェノールを反応させ
るのが反応安定性の点で最も好ましい。又、ゲル化しな
い範囲で多価フェノール類や多価カルボン酸類を2価フ
ェノールと併用するのも好ましい。ここで、多価フェノ
ール類、多価カルボン酸類の量は全量に対し15%以
下、好ましくは10%以下である。
【0057】本発明で用いられるエポキシ基と反応する
活性水素を分子中に2個以上有する化合物としては、2
価フェノール類、多価フェノール類、多価カルボン酸類
が挙げられる。2価フェノールとしてはビスフェノール
AやビスフェノールF等のビスフェノールが挙げられ
る。また、多価フェノール類としてはオルソクレゾール
ノボラック類、フェノールノボラック類、トリス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1−〔α−メチル−α−
(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンが例示さ
れる。多価カルボン酸類としては、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、無水トリメ
リット酸が例示される。
【0058】また、これらのポリエステル樹脂やポリオ
ール樹脂は、高い架橋密度を持たせると、透明性や光沢
度が得られにくくなり、好ましくは非架橋、もしくは弱
い架橋(THF:テトラヒドロフラン:不溶分5%以
下)とする好ましい。また、これらのタイプの樹脂に限
らず、必要に応じて、公知のものを合わせて使用するこ
ともできる。
【0059】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロロ
スチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置
換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニル
トルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合
体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブ
チル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、ス
チレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビ
ニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチル
ケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチ
レン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合
体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレ
ン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチル
メタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラー
ル、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペ
ン樹脂、フェノール樹脂等である。次に着色剤として
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック色のトナー
を得ることが可能な染顔料が使用できる。
【0060】例えば、カーボンブラック、ランプブラッ
ク、群青、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フ
タロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン
6G、レーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、
キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、
トリアリルメタン系染料等の染顔料など、従来公知のい
かなる染顔料をも単独あるいは混合して使用し得る。こ
れらの着色剤の使用量は結着樹脂に対して、通常1〜3
0重量%、好ましくは1.5〜20重量%である。又、
トナーに帯電を付与する目的で帯電制御剤を用い、安定
した帯電量を得ることが好ましい。
【0061】この場合の帯電制御剤としては、カラート
ナーの色調を損なう事のない透明色から白色の物質を添
加し、負極性もしくは正極性にトナーを安定化付与する
ことが好ましい。具体的には、正極性のものとして、4
級アンモニウム塩、イミダゾール金属錯体や塩類等が用
いられ、負極性のものとしてサリチル酸金属錯体や塩
類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が用
いられる。また、本発明のトナーの粒径は体積平均粒径
で3〜10μm程度が好ましく、これよりも小粒径の場
合には現像時に地汚れの原因となったり、流動性を悪化
させトナーの補給やクリーニング性を阻害する場合があ
る。又、これよりも大粒径の場合には画像中のチリや解
像性の悪化等が問題となる場合がある。
【0062】また、外添剤として更に異なる種類の疎水
性のシリカや酸化チタン、アルミナ等の流動化剤を添加
することが可能である。なお必要に応じて脂肪酸金属塩
(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等)や
ポリフッ化ビニリデンやMMA等の樹脂微粒子等を添加
しても良い。
【0063】次に本発明における非磁性−成分現像方法
について図1を用いて説明する。現像装置は潜像保持体
に対峙し回転駆動されるトナー担持体としての現像ロー
ラー2と、現像ローラー2表面に接触するようにケーシ
ングに取り付けられた層厚規制部材としての現像剤塗布
ブレード4と、ケーシング内のトナー収容部内のトナー
を撹拌するとともに現像ローラ表面とブレードとの接触
部に向けて搬送する撹拌搬送手段としてのアジテータ5
とを備えている。なお、図1には、層厚規制部材として
現像剤塗布ブレードを例示したが、ローラー形状でも可
能である。
【0064】ここに用いうる現像ローラーの材質として
は図1に示した弾性層を持たないものとして、アルミニ
ウム、鉄、SUSなどの金属が挙げられる。これらに
は、表面をシリコーン樹脂やアクリル樹脂で被覆したも
のと、表面をサンドプラストなどで粗面処理したものが
ある。また、弾性層を持つものとしては、例えば天然ゴ
ム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、
クロロプレンゴム、ネオプレンゴム、イソプレンゴム、
NBR等を用い、弾性層の形態としては、ゴム、発泡
体、スポンジ等の形態で用いることができる。現像ロー
ラーはトナーを所望の帯電にするために表面をコーティ
ングすることができ、さらに導電性の無機微粉末や離型
性の微粒子を含ませてもよい。コート樹脂としては、一
般に公知の樹脂が使用可能である。例えば、フェノール
樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系
樹脂、スチレン系樹脂、メラミン系樹脂、ポリイミド系
樹脂等が挙げられる。また、導電性の無機微粉末として
は、例えば、カーボンブラック、酸化チタン、アルミ
ナ、酸化スズ、酸化亜鉛、グラファイトなどが任意に1
種または複数種使用できる。また、離型性の微粒子とし
てPTFEやシリコーン系なども使用できる。
【0065】また、現像ローラーにトナーを供給するト
ナー供給ローラー3を設けてもよく、この2つのローラ
ー間は接触、非接触が適宜選択できる。また、この2つ
のローラーの間には交流あるいは直流、または交流+直
流の電界を印加してもよい。トナー供給ローラーを設け
ることによって、トナーの帯電が円滑に行われ、現像ロ
ーラー上のトナー層のバラツキを無くすことができる。
トナー供給ローラーの材質は特に限定されず、スポン
ジ、ゴム、SUSあるいはこれらにコーティングを施し
たもの等の公知の材料を用いることができる。
【0066】本発明においては現像ローラー2の表面粗
さはトナー粒径の1/3以下にするのが好ましい。現像
ロールの表面性が先に述べたトナー層規制部材や供給ロ
ーラとの間に挾まれるトナーの帯電性や均一薄層性に大
きな影響を与える。
【0067】また、現像位置に対して、現像ローラー回
転の上流側、下流側にトナー層規制部材を設けてもよ
い。さらに、これらの部材に電圧を印加することも可能
である。さらに、現像部の上流側にトナー層規制部材を
設けることも好ましい。このトナー層規制部材はブレー
ド状のものであっても良いし、回転ローラーを用いても
構わないが、現像装置を小型にする上ではブレード形状
が好ましい。また、このトナー層規制部材により、トナ
ーに電荷注入を行っても良い。トナー層規制部材の材質
も特に限定されず、スポンジ、ゴム、SUSあるいはこ
れらにコーティングを施したもの等の公知の材料を用い
ることができる。また、現像ロールの表面粗さはトナー
粒径の1/3以下にするのが好ましい。
【0068】層規制部材としてブレード形状を用いる場
合、ブレード4が現像ローラー2表面にほぼエッジ当て
になるように取り付けても良いし、腹当てになるように
取り付けてもよい。
【0069】ここで、ブレード4の自由端部がその固定
端部よりも現像ローラー表面移動方向下流側になるよう
にしてエッジ当てした場合には、両者の接触部よりも現
像ローラー表面移動方向上流側で、微小な楔状の間隙
(以下、入り口楔部という)をおいて両部材表面が対向
する領域が生じ、腹当てした場合にも、両者の接触部よ
りも現像ローラー表面移動方向下流側にも、微小な楔状
の間隙(以下、出口楔部という)をおいて両部材表面が
対向する領域が生じる。
【0070】ここで、ブレード4と現像ローラー2間で
の電界がトナーの帯電性や均一薄層性に影響を与えるた
め、ブレード4と現像ローラー2には直流や、直流成分
を重畳した交流などを印加することができる。この直流
成分は、現像バイアス電圧との電位差で所定極性に帯電
したトナーが現像ローラー2表面側への静電気力を受け
るように設定することが望ましい。
【0071】直流成分を重畳した交流をブレード4と現
像ローラー2に印加すると、トナーが交番電界の静電気
力を受け、振動しながらブレード−現像ローラー間に侵
入する。ここで、トナーが振動するので、上述の楔部で
のトナー凝集を防止できる。また、この振動によりトナ
ーが現像ローラー2やブレード4の表面に繰り返し衝突
するので、これらの表面をトナー摩擦帯電用に使用する
場合には、良好なトナー帯電量を得ることができる。従
って、十分に帯電したトナーからなる均一なトナー層を
潜像保持体に供給することができ、かつ、ブレード4へ
のトナー固着を防止できる。交流のピーク・ツウ・ピー
ク電圧が、直流成分の50%から150%で周波数が5
00Hz乃至3000Hzの範囲内で特に良好な結果が
得られた。また、本発明で用いる現像方式として、現像
ローラーと潜像保持体とが接している接触現像方式を用
いても、接していない非接触現像方式を用いても、特に
限定されない。
【0072】現像ローラー上トナー帯電量と付着量は以
下の通り測定される。帯電量(μc/g)は、出口側に
フィルター層を具備したファラデーケージを介する治具
により現像ローラー上に付着したトナーを吸引し、ファ
ラデーケージ内にトラップされたトナーの重量および電
荷量から算出する。吸引はフィルターを介して真空ポン
プにより吸引される。電荷量の測定にはエレクトロメー
ター610C(KEITHLEY社製)を用いた。ま
た、この時の単位面積あたりのトナー重量(mg/cm
2)を現像ローラー上トナー付着量とする。この特性が
経時においても変化しないことが本発明における特徴で
あり、安定したトナー及び画像形成が得られることを示
す。
【0073】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。なお、以下において示す部はいずれも重量基準で
ある。
【0074】実施例1 下記に示す化合物の各々をブレンダーで充分混合したの
ち、100〜110℃に熱した2本ロールによって溶融
混練した。混練物を自然放冷後、カッターミルで粗粉砕
し、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕後、風力分級
装置を用いて、体積平均粒径7.5μmの各色の母体着
色粒子を得た。
【0075】 1)各色共通材料 樹脂 ポリオール系樹脂 100部 Mn:3600 Mw/Mn:4.2 Tg:60℃ 軟化点:110℃ 帯電制御剤 サリチル酸誘導体亜鉛塩 4部 (ボントロンE84:オリエント化学社製)
【0076】 2)各色別材料 イエロートナー 着色剤 ジスアゾ系イエロー顔料 7部 (C.I.Pigment Yellow 17) マゼンタトナー 着色剤 キナクリドン系マゼンタ顔料 4部 (C.I.Pigment Red 122) シアントナー 着色剤 銅フタロシアニンブルー顔料 3部 (C.I.Pigment Blue 15:3) ブラックトナー 着色剤 カーボンブラック 6部 (MA100:三菱化成社製)
【0077】更にシリコーンオイルにて表面処理を行な
ったシリカ微粉末(TS720:キャボット社製)0.
6部とシリコーンオイル処理の施されていないシリカ微
粉末(R972:日本アエロジル社製)0.5部を、上
記各色の母体着色粒子100部に対してヘンシェルミキ
サーにて混合を行ない、各色のトナーを得た。
【0078】一方、図1に示す現像装置(現像ローラー
は表層としてシリコーン樹脂を主成分とし、本現像ロー
ラーに当接するポリウレタン材質からなるトナー供給ロ
ーラー、更に本現像ローラーに当接するウレタン材質の
ブレードを設定した。)に本トナーを設定した。
【0079】図1において、1は潜像保持体(ベルト感
光体)、2は現像ローラー、2−1は芯金、2−2は樹
脂コート層、3はトナー供給部材、4は現像剤塗布ブレ
ード、5はアジテータ及び6は現像領域をそれぞれ示
す。一方、潜像保持体としてベルト状の有機感光体を搭
載したリコー社製レーザープリンターの改造機に、前記
現像装置を設置し以下の評価を行なった。
【0080】「評価方法」各トナーの画像をコピー用紙
に転写後、熱ローラー定着し、また、同様にプリントを
重ねて現像装置内のトナーを消費し、トナーが不足した
時にトナーを補給するというサイクルを繰返して、3万
枚までプリントを行なう。初期並びに補給一回目、3万
枚プリント後の現像ローラー上のトナーの帯電量(μC
/g)とトナー付着量(mg/cm2)と画像の地肌か
ぶりを目視にて観察し、画像を含めた総合評価を行な
う。その評価結果を表1にまとめた。
【0081】実施例2 各色着色粒子100部に対して、シリコーンオイルにて
表面処理を行なったシリカ微粉末(TS720:キャボ
ット社製)0.6部と、酸化チタン微粉末(MT−15
0W:テイカ社製)1.0部をヘンシェルミキサーによ
り混合して、トナーとした。本トナーを実施例1と同様
の方法により評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0082】実施例3 各色着色粒子100部に対して、シリコーンオイルにて
表面処理を行なったシリカ微粉末(TS720:キャボ
ット社製)0.6部と、シランカップリング剤で表面処
理を行った疎水化度50%の酸化チタン微粉末(STT
−30A:チタン工業社製)1部をヘンシェルミキサー
により混合して、トナーとした。本トナーを実施例1と
同様の方法により評価を行った。評価結果を表1に示
す。
【0083】実施例4 各色着色粒子100部に対して、シリコーンオイルにて
表面処理を行なったシリカ微粉末(TS720:キャボ
ット社製)0.6部と、製造例2の酸化チタン微粉末
(疎水化度50%)1部をヘンシェルミキサーにより混
合して、トナーとした。本トナーを実施例1と同様の方
法により評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0084】実施例5 各色着色粒子100部に対して、シリコーンオイルにて
表面処理を行なったシリカ微粉末(RY200:日本ア
エロジル社製)1部と、アルミナ(C604:日本アエ
ロジル社製)0.8部をヘンシェルミキサーにより混合
して、トナーとした。本トナーを実施例1と同様の方法
により評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0085】比較例1 各色着色粒子100部に対して、シリコーンオイルにて
表面処理を行なったシリカ微粉末(TS720:キャボ
ット社製)0.5部をヘンシェルミキサーにより混合し
て、トナーとした。本トナーを実施例1と同様の方法に
より評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0086】比較例2 各色着色粒子100部に対して、酸化チタン微粉末(M
T−150W:テイカ社製)0.5部をヘンシェルミキ
サーにより混合して、トナーとした。本トナーを実施例
1と同様の方法により評価を行った。評価結果を表1に
示す。
【0087】
【表1】
【0088】表1における現像ローラー上トナー帯電量
及びトナー付着量は代表値として各実施例・比較例のシ
アントナーの測定値を示した。何れの実施例においても
現像ローラー上帯電量、付着量ともに補給一回目、3万
枚プリント後の経時においても変化が少なくトナー劣化
が無く、画像上の地肌かぶりも発生せず安定した画像が
得られた。比較例1、2においては一度目の補給で地肌
かぶりが発生したため評価を中止した。現像ローラー上
帯電量の低下も見られる。
【0089】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的に説明したよう
に、本発明により非磁性−成分現像方式に用いるカラー
トナーの現像ローラー上での薄層形成性や帯電性を安定
化させ、経時の地肌カブリ等の画像劣化がなく、画像再
現性の安定したトナーと画像形成方法が提供されるとい
うきわめて優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に適する非磁性−成分現像装置の
説明図である。
【符号の説明】
1 潜像保持体(ベルト感光体) 2 現像ローラー 2−1 芯金 2−2 樹脂コート層 3 トナー供給部材 4 現像剤塗布ブレード 5 アジテータ 6 現像領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 504 G03G 9/08 371 507 374 375 15/08 507L (72)発明者 倉本 信一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 川崎 寛治郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ローラー上にトナーを供給するため
    の供給部材と、該供給部材の下流側に設けられた現像剤
    塗布層厚規制部材とが、該現像ローラーに圧接され、該
    現像ローラーに負極性カラートナーを塗布し、該現像ロ
    ーラーと対向する有機感光層からなる潜像保持体に接触
    もしくは非接触で負極性トナーを反転現像する方法に使
    用されるトナーであって、少なくともシリコーンオイル
    で処理されたシリカとシリコーンオイル処理が施されて
    いない無機粉末を含有することを特徴とする非磁性−成
    分現像用トナー。
  2. 【請求項2】 シリコーンオイル処理が施されていない
    無機粉末が酸化チタンを含有することを特徴とする請求
    項1に記載の非磁性−成分現像用トナー。
  3. 【請求項3】 酸化チタンが疎水化処理されていること
    を特徴とする請求項2記載の非磁性−成分現像用トナ
    ー。
  4. 【請求項4】 酸化チタンがフッ素系の材料で処理され
    ている請求項2に記載の非磁性−成分現像用トナー。
  5. 【請求項5】 シリコーンオイルで処理されたシリカ/
    酸化チタンの比率が1/9〜6/4である請求項1ない
    し4のいずれかに記載の非磁性−成分現像用トナー。
  6. 【請求項6】 現像ローラー上にトナーを供給するため
    の供給部材と、該供給部材の下流側に設けられた現像剤
    塗布層厚規制部材とが、該現像ローラーに圧接され、該
    現像ローラーに負極性トナーを塗布し、該現像ローラー
    と対向する有機感光層からなる潜像保持体に接触もしく
    は非接触で負極性トナーを反転現像する現像方法におい
    て、請求項1ないし5のいずれかに記載のトナーを使用
    することを特徴とする画像形成方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100450233B1 (ko) * 2002-04-11 2004-09-24 주식회사 엘지화학 장기신뢰성이 우수한 비자성 일성분계 칼라 토너의제조방법
JP2006225705A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Laserfront Technologies Inc ガスウィンドウ及び化学気相成長装置
KR100644631B1 (ko) 2004-10-01 2006-11-10 삼성전자주식회사 실리콘계 첨가제를 포함한 유기감광체 및 이를 채용한전자사진 화상형성장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100450233B1 (ko) * 2002-04-11 2004-09-24 주식회사 엘지화학 장기신뢰성이 우수한 비자성 일성분계 칼라 토너의제조방법
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