JP2000130419A - ピンの抜け止め構造 - Google Patents

ピンの抜け止め構造

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JP2000130419A
JP2000130419A JP10300568A JP30056898A JP2000130419A JP 2000130419 A JP2000130419 A JP 2000130419A JP 10300568 A JP10300568 A JP 10300568A JP 30056898 A JP30056898 A JP 30056898A JP 2000130419 A JP2000130419 A JP 2000130419A
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plate
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hole
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Hiroji Takano
広二 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピンの脱落や紛失がなく、加工する構造が簡
単で小型であり、後からでもピンの抜け止め構造を追加
できるピンの抜け止め構造を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 挿入孔を有する一側の第一板材1と、挿
入孔を有する他側の第二板材2と、重なり合う前記各挿
入孔に一側から他側に向けて挿入されるピン3と、を含
む係止構造において、前記第一板材1の一側に添設さ
れ、他側に拡大穴部4が穿設され前記ピン3が挿入され
る挿入孔を有する添設板材5と、前記ピン3はその先端
部に、先端からピンの段差部6Aまでの長さLが前記第
一板材1の板厚t以下の長さとなるように加工された、
先端側に前記段差部6Aを有し基端側に拡径部6Bを有
するくびれ部6を形成し、前記拡大穴部4に嵌設され、
前記ピン3の抜き出し時に前記くびれ部6に嵌着される
環状弾性部材7と、を含むことを特徴とするピンの抜け
止め構造を解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピンの抜け止め構
造に係り、さらに詳しくは高所作業等で圧着工具のダイ
スヘッド等を交換する場合に、ピンの脱落や紛失のない
ピンの抜け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ピンは、孔に差し込んで継手、位置決
め、ネジ回り止めなどの目的に用いる丸形又は角形の棒
状又は筒状の部品であり、二つの要素や部品の接合に使
用し、また、接合部が自由に回転できるようにする場所
に広く使用されている。しかしながら、高所作業等で従
来のピンの抜け止め構造を持った圧着工具のダイスヘッ
ド等を交換する場合は、ピンの脱落や紛失が発生し易い
ことが問題とされていた。
【0003】従来のピンの抜け止め構造について図6に
基づいて説明する。図6(a)はゴム製のOリング11
0を使用したピンの挿着時の抜け止め構造を示すもので
ある。同図において、ピン100は、基端側から先端側
に第一逆円錐台部101と、第一逆円錐台部101の上
部に径を同じくして連なるピン孔の径より大径の大円柱
部102と、大円柱部102の上部に連なるピン孔の径
より小径の第一小円柱部103と、第一小円柱部103
の上部に連なるピン孔に密接嵌合する径の第一中円柱部
104と、第一中円柱部104の上部に径を同じくして
連なる第一円錐台部105と、第一円錐台部105の上
部に連なるピン孔の径より小径の第二小円柱部106
と、第二小円柱部106の上部に連なる第二逆円錐台部
107と、第二逆円錐台部107の上部に径を同じくし
て連なるピン孔に密接嵌合する径の第二中円柱部108
と、第二中円柱部108の上部に径を同じくして連なる
第二円錐台部109の先頭部とを連接して構成されてい
る。このピン100を、第二板材111の挿入孔と、第
二板材111の後端部を挾持する第一板材112の挿入
孔と第三板材113の挿入孔を重合して形成されるピン
の挿入孔114に挿入して、第三板材113側に突出す
るくびれ部の最も細い第二小円柱部106にゴム製のO
リング110を装着しピンの抜け止め構造を構成してい
る。このように、従来の抜け止め構造は、ピンの挿入孔
114にピン100を係止する構成がなかった。
【0004】次に図7に基づいて、上記のようなピンの
抜け止め構造をダイスヘッドの枢着軸120A,120
Bに適用した圧着工具を説明する。工具ボディに取り付
けたフレ−ム115にピストン116を中心にして上下
に枢着した一対のリンクロッド118A,118Bと、
ピストン116の先端部に取り付けた連結板117と、
連結材122で組み合わされた一対のダイスヘッド12
1A,121Bの後端部とを、上下一対の他側三角リン
ク板119A,119B及び一側三角リンク板119
A′,119B′の頂点に、それぞれ着脱可能に枢着す
ることにより連結してなるリンク機構からなるところの
圧着工具である。
【0005】次に、これらの動作について述べる。図示
しない油圧ポンプ等を操作してピストン116を前進駆
動させると、連結板117が前進する。リンクロッド1
18A,118Bはフレ−ム115に拘束されるので、
連結板117の前進に伴って、他側三角リンク板119
A,119B及び一側三角リンク板119A′,119
B′はリンクロッド118A,118Bとの枢着軸12
4、枢着軸127を支点として外回りに回動する。従っ
て、一対の他側三角リンク板119A,119B及び一
側三角リンク板119A′,119B′はダイスヘッド
121A,121Bとの枢着軸120A,120B同士
を離間し、一方、ダイスヘッド121A,121Bは連
結板122に拘束されるので、ダイスヘッド121A,
121B前部の圧着ダイス部123A,123Bは枢着
軸120A,120Bを中心に閉じる方向に回動し、電
線等の圧着動作をする。図7はこの状態を示す。圧着終
了後、ピストン116を後退させると、連結板117が
後退し、この連結板117に枢着された他側三角リンク
板119A,119B及び一側三角リンク板119
A′,119B′の枢着軸125,枢着軸126が後退
するので、他側三角リンク板119A,119B及び一
側三角リンク板119A′,119B′は内回りに回動
し、従って一対の他側三角リンク板119A,119B
及び一側三角リンク板119A′,119B′はダイス
ヘッド121A,121Bとの枢着軸120A,120
B同士を接近し、一方、ダイスヘッド121A,121
B前部の圧着ダイス部123A,123Bは開く方向に
回動し、圧着動作を開放する。
【0006】しかしながら、ダイスヘッドの枢着軸12
0A,120Bに従来のピンの抜け止め構造を適用した
圧着工具では、ピン100を抜き出す場合に、図6
(b)に示すように、挿入孔114内にピン100が位
置する状態では、ピンの挿入孔114の内壁を、圧縮さ
れたゴム製Oリング110が弾性力で押すことによりピ
ン100を挿入孔114内で保持できる。しかし、一
度、挿入孔からピン100を抜き出してしまうと、ピン
の挿入孔114からピン100が完全に抜けてしまうた
め、ピン100の脱落やピン100の紛失の問題があっ
た。
【0007】そこで、図8(a)のように左端部が二股
に分かれた第四板材140の左端面下部に、ピン129
の脱落防止手段用の溝穴128を、左端面からピンの挿
入孔143を経て右端方向に中間板材139の略右端近
く迄穿設して、コイルばね141と溝穴128より小径
の小円柱片142とからなるピンの脱落防止手段を内装
したものがあった。同図において、ピン129は、基端
側から先端側に第一逆円錐台部130と、第一逆円錐台
部130の上部に径を同じくして連なるピン孔の径より
大径の大円柱部131と、大円柱部131の上部に連な
るピン孔の径に密接嵌合する径の第一中円柱部132
と、第一中円柱部132の上部に連なるピン孔の径より
小径の第一小円柱部133と、第一小円柱部133の上
部に径を同じくして連なる第二逆円錐台部134と、第
二逆円錐台部134の上部に径を同じくして連なるピン
孔に密接嵌合する径の第二中円柱部135と、第二中円
柱部135の上部に径を同じくして連なる第一円錐台部
136と、第一円錐台部136の上部に径を同じくして
連なるピン孔の径より小径の第二小円柱部137と、第
二小円柱部137の上部に連なるピン孔の径と密接嵌合
する径を最大径とする逆椀状の先頭部138と、から構
成されている。この抜け止め構造において、ピン129
を抜き出す時は、図8(b)に示すように、コイルばね
141に付勢された小円柱片142がピンのくびれ部の
最細部である第二小円柱部137を固定するのでピン1
29の脱落防止は可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たピンの抜け止め構造は、溝穴128の加工に手間が掛
かりすぎたり、当初より第四板材140に加工を施す必
要があり、後からピン129の抜け止め構造の追加がで
きないという問題があった。また、溝穴128を設ける
ため肉厚の板材が必要となるのでピンの長さも長くする
必要があり、部品全体が大きくなるという問題があっ
た。
【0009】本発明は、以上の問題を解決するためにな
されたものであって、高所作業等で圧着工具のダイスヘ
ッド等を交換する場合に、ピンの脱落や紛失がなく、加
工する構造が簡単で小型であり、後からでもピンの抜け
止め構造を追加できるピンの抜け止め構造およびその抜
け止め構造を適用した圧着工具を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
要旨とするところは、挿入孔を有する一側の第一板材
と、挿入孔を有する他側の第二板材と、重なり合う前記
各挿入孔に一側から他側に向けて挿入されるピンと、を
含む係止構造において、前記第一板材の一側に添設さ
れ、他側に拡大穴部が穿設され前記ピンが挿入される挿
入孔を有する添設板材と、前記ピンはその先端部に、先
端からピンの段差部までの長さが前記第一板材の板厚以
下の長さとなるように加工された、先端側に前記段差部
を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を形成し、前記
拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に前記くび
れ部に嵌着される環状弾性部材と、を含むことを特徴と
するものである。
【0011】請求項2に記載の発明の要旨とするところ
は、挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入孔を有する
他側の第二板材と、重なり合う前記各挿入孔に一側から
他側に向けて挿入されるピンと、を含む係止構造におい
て、前記第一板材の一側に拡大穴部が穿設される前記挿
入孔を有する第一板材と、前記第一板材の一側に添設さ
れ、前記ピンが挿入される挿入孔を有する添設板材と、
前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
長さと前記拡大穴部の深さを加えた長さが前記第一板材
の板厚以下の長さとなるように加工された、先端側に前
記段差部を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を形成
し、前記拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に
前記くびれ部に嵌着される環状弾性部材と、を含むこと
を特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明の要旨とするところ
は、挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入孔を有する
中間の第二板材と、挿入孔を有する他側の第三板材と、
重なり合う前記各挿入孔に一側から他側に向けて挿入さ
れるピンと、を含む係止構造において、前記第一板材の
一側に添設され、他側に拡大穴部が穿設され前記ピンが
挿入される挿入孔を有する添設板材と、前記ピンはその
先端部に、先端からピンの段差部までの長さが前記第一
板材の板厚以下の長さとなるように加工された、先端側
に前記段差部を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を
形成し、前記拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し
時に前記くびれ部に嵌着される環状弾性部材と、を含む
ことを特徴とするものである。
【0013】請求項4に記載の発明の要旨とするところ
は、挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入孔を有する
中間の第二板材と、挿入孔を有する他側の第三板材と、
重なり合う前記各挿入孔に一側から他側に向けて挿入さ
れるピンと、を含む係止構造において、前記第一板材の
一側に拡大穴部が穿設される前記挿入孔を有する第一板
材と、前記第一板材の一側に添設され、ピンが挿入され
る挿入孔を有する添設板材と、前記ピンはその先端部
に、先端からピンの段差部までの長さと前記拡大穴部の
深さを加えた長さが前記第一板材の板厚以下の長さとな
るように加工された、先端側に前記段差部を有し基端側
に拡径部を有するくびれ部を形成し、前記拡大穴部に嵌
設され、前記ピンの抜き出し時に前記くびれ部に嵌着さ
れる環状弾性部材と、を含むことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項5に記載の発明の要旨とするところ
は、工具ボディの前部に取り付けたフレ−ムに、ピスト
ンを中心にして上下に枢着した一対のリンクロッドと、
ピストンの先端部に取り付けた連結板と、一対のダイス
ヘッドの後端部とを、一対の三角リンク板の各頂点部に
ピンによりそれぞれ着脱可能に枢着することにより連結
してなるリンク機構を利用して、ピストンの往復動を一
対のダイスヘッドの回転に変換して、はさみ形式の圧着
を行う圧着工具において、前記ダイスヘッドの後端部を
着脱可能に枢着するピンの抜け止め構造は、前記一側三
角リンク板の一側に添設され、他側にリングばね用溝穴
が穿設され前記ピンが挿入される挿入孔を有する添設三
角リンク板と、前記ピンはその先端部に、先端からピン
の段差部までの長さが前記一側三角リンク板の板厚以下
の長さとなるように加工された、先端側に前記段差部を
有し基端側に拡径部を有するくびれ部を形成し、前記リ
ングばね用溝穴に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に前
記くびれ部に嵌着されるリングばねと、を備えているこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項6に記載の発明の要旨とするところ
は、工具ボディの前部に取り付けたフレ−ムに、ピスト
ンを中心にして上下に枢着した一対のリンクロッドと、
ピストンの先端部に取り付けた連結板と、一対のダイス
ヘッドの後端部とを、一対の三角リンク板の各頂点部に
ピンによりそれぞれ着脱可能に枢着することにより連結
してなるリンク機構を利用して、ピストンの往復動を一
対のダイスヘッドの回転に変換して、はさみ形式の圧着
を行う圧着工具において、前記ダイスヘッドの後端部を
着脱可能に枢着するピンの抜け止め構造は、前記三角リ
ンク板の一側にリングばね用溝穴が穿設され、他側にピ
ンが挿入される挿入孔を有する一側三角リンク板と、前
記一側三角リンク板の一側に添設され、前記ピンが挿入
される挿入孔を有する添設三角リンク板と、前記ピンは
その先端部、先端からピンの段差部までの長さと前記リ
ングばね用溝穴の深さを加えた長さが前記一側三角リン
ク板の板厚以下の長さとなるように加工された、先端側
に前記段差部を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を
形成し、前記リングばね用溝穴に嵌設され、前記ピンの
抜き出し時に前記くびれ部に嵌着されるリングばねと、
を備えていることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明であるピンの抜け止
め構造の実施の形態について図に基づいて詳しく説明す
る。図1(a)は、本発明の第一実施の形態であるピン
の抜け止め構造の縦断面図、図1(b)は、本発明の第
一実施の形態であるピンを抜き取る状態を示す縦断面
図、図2(a)は、本発明の第二実施の形態であるピン
の抜け止め構造の縦断面図、図2(b)は、本発明の第
二実施の形態であるピンを抜き取る状態を示す縦断面
図、図3(a)は、本発明の第三実施の形態であるピン
の抜け止め構造の縦断面図、図3(b)は、本発明の第
三実施の形態であるピンを抜き取る状態を示す縦断面
図、図4(a)は、本発明の第四実施の形態であるピン
の抜け止め構造の縦断面図、図4(b)は、本発明の第
四実施の形態であるピンを抜き取る状態を示す縦断面
図、図5は、本発明の第三実施の形態であるピンの抜け
止め構造を適用した圧着工具の他側から見た平面図であ
る。なお、前記各縦断面図において、「一側」とは下側
を指し、「他側」とは上側を指すものとする。
【0017】本発明の第一実施の形態であるピンの抜け
止め構造は、図1(a)に示すように、挿入孔を有する
第一板材1と挿入孔を有する第二板材2の各挿入孔を重
合させて一側から他側に向けて挿入するピン3と、第一
板材1の一側に添設される添設板材5と、ピン3の先端
部に形成されるくびれ部6と、前記添設板材5の拡大穴
部4に嵌設されピン3の抜き出し時に前記くびれ部6に
嵌着される環状弾性部材7と、により主要部が構成され
る。
【0018】添設板材5は、既存の挿入孔を有する2枚
の板材、第一板材1と第二板材2とをピン3で止める場
合の係止構造に、新しく第一板材1の一側に添設するピ
ンの挿入孔を有する板材であり、添設板材5の他側には
金属製の環状弾性部材7を装着するためのピンの挿入孔
より大径の拡大穴部4がピンの挿入孔に連接して穿設さ
れている。
【0019】くびれ部6は、ピン3の先端部に形成さ
れ、くびれ部6の先端側の段差部6Aと基端側の拡径部
6Bとから構成される。段差部6Aは、ピンの先端から
段差部6Aまでの長さLが前記第一板材1の板厚t以下
の長さとなるように加工されて先端側に形成され、ピン
の挿入孔に密接嵌合する径の円柱部3Aと前記円柱部3
Aの径より小径の小円柱部3Bとで形成される直角の角
部Cを持つ。一方、拡径部6Bは、前記小円柱部3Bの
基端側に連接される円錐台部3Cの斜辺である。前記円
錐台部3Cは、上部の径を前期小円柱部3Bの径と同一
径、下部の径を円柱部3Aの径と同一径に形成される。
ピン挿着時に、くびれ部6は、図1(a)に示すように
第二板材2の他側の面から突出する。
【0020】形状が円形で金属製の環状弾性部材7は、
拡大穴部4にばねの作用を利用して僅かに縮小して嵌め
込み、その穴に嵌め合わされたピン3をくびれ部6で固
定するためのものであり、前記添設板材5の他側に穿設
される拡大穴部4に装着される。
【0021】以上の構成からなる本発明のピンの抜け止
め構造の作用について述べる。図1(a)に示すような
ピン3を挿着した状態からピン3を抜き出す時は、図1
(b)に示すように、添設板材5に装着された環状弾性
部材7が、ピン3のくびれ部6に嵌まり段差部6Aに引
っ掛かり係止するので、ピン3はそれ以上抜けなくなり
ピン3の脱落や紛失がなくなる。また、ピン3の先端か
ら段差部6Aまでの長さLが第一板材1の板厚t以下な
ので、ピン3の先端が第二板材2のピン3の挿入孔に引
っ掛かることなく第二板材2を横方向に抜くことができ
る。一方、ピン3を再挿入する時は、添設板材5に装着
された環状弾性部材7が、拡径部6Bで徐々に拡大され
くびれ部6から外れるのでピン3は再挿入できる。
【0022】本発明の第二実施の形態であるピンの抜け
止め構造を図2に示す。上述した第一実施の形態と同一
部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。この
ピンの抜け止め構造は、図2(a)に示すように、挿入
孔を有する第一板材8と挿入孔を有する第二板材2の挿
入孔を重合させて一側から他側に向けて挿入するピン3
と、第一板材8の一側に添設される添設板材9と、ピン
3の先端部に形成されるくびれ部6と、第一板材8の一
側の拡大穴部10に嵌設され、ピン3の抜き出し時にく
びれ部6に嵌着される環状弾性部材7と、により主要部
が構成される。
【0023】第一板材8は、一側に拡大穴部10を穿設
され前記ピン3の挿入孔を有する板材である。
【0024】添設板材9は、既存の挿入孔を有する2枚
の板材、第一板材8と第二板材2とをピン3で止める場
合の係止構造に、新しく第一板材8の一側に添設する挿
入孔を有する板材である。
【0025】くびれ部6は、ピンの先端部に形成され、
くびれ部6の先端側の段差部6Aと基端側の拡径部6B
とから構成される。段差部6Aは、ピンの先端から段差
部6Aまでの長さLと拡大穴部10の深さdを加えた長
さが前記第一板材8の板厚t以下の長さとなるように加
工されて先端側に形成され、ピンの挿入孔に密接嵌合す
る径の円柱部3Aと前記円柱部3Aの径より小径の小円
柱部3Bとで形成される直角の角部Cを持つ。一方、拡
径部6Bは、前記小円柱部3Bの基端側に連接される円
錐台部3Cの斜辺である。前記円錐台部3Cは、上部の
径を前記小円柱部3Bの径と同一径、下部の径を前記円
柱部3Aの径と同一径に形成される。ピン挿着時に、く
びれ部6は、図2(a)に示すように第二板材2の他側
の面から突出する。
【0026】形状が円形の金属製の環状弾性部材7は、
拡大穴部10にばねの作用を利用して僅かに縮小して嵌
め込み、その穴に嵌め合わされたピン3をくびれ部6で
固定するためのものであり、前記第一板材8の一側に穿
設される拡大穴部10に装着される。
【0027】以上の構成からなる本発明のピンの抜け止
め構造は前記第一実施の形態の場合と同様に、ピン3を
抜き出す時はピンのくびれ部6を環状弾性部材7で係止
されるのでピン3の抜け落ちが防止されるという作用・
効果が得られる。また、ピン3の先端から段差部6Aま
での長さLと前記拡大穴部10の深さdを加えた長さ
が、第一板材1の板厚t以下なので、ピン3の先端が第
二板材2のピン3の挿入孔に引っ掛かることなく第二板
材2を横方向に抜くことができる。
【0028】本発明の第三実施の形態であるピンの抜け
止め構造は、図3に示すように、挿入孔を有する一側の
第一板材11と、挿入孔を有する中間の第二板材12
と、挿入孔を有する他側の第三板材13と、各挿入孔を
重合させて一側から他側に向けて挿入するピン14と、
第一板材11の一側に添設される添設板材15と、ピン
14の先端部に形成されるくびれ部16と、前記添設板
材15の他側に穿設される拡大穴部18に嵌設され、ピ
ン13の抜き出し時にくびれ部16に嵌着される環状弾
性部材17とにより主要部が構成される。
【0029】添設板材15は、既存の中間の第二板材1
2を挟持する2枚の板材、第一板材11と第三板材13
とからなる3枚の挿入孔を有する板材をピン14で止め
る場合の係止構造に、新しく更に第一板材11の一側に
添設するピンの挿入孔を有する板材である。添設板材1
5の他側には、環状弾性部材17を装着するためのピン
の挿入孔より大径の拡大穴部18がピンの挿入孔に連接
して穿設されている。
【0030】くびれ部16は、ピン14の先端部に形成
され、くびれ部16の先端側の段差部16Aと基端側の
拡径部16Bとから構成される。段差部16Aは、ピン
14の先端から段差部16Aまでの長さLが前記第一板
材11の板厚t以下の長さとなるように加工されて先端
側に形成され、ピンの挿入孔に密接嵌合する径の円柱部
14Aと前記円柱部14Aの径より小径の小円柱部14
Bとで形成される直角の角部Cを持つ。一方、拡径部1
6Bは、円錐台部14Cの下部の径を円柱部14Aの径
と同一径、上部の径を小円柱部14Bの径と同一径にし
て、小円柱部14Bの基端側に前記円錐台部14Cを連
接して形成される前記円錐台部14Cの斜辺である。ピ
ン挿着時に、くびれ部16は、図3(a)に示すように
第三板材13の他側の面から突出する。
【0031】形状が円形で金属製の環状弾性部材17
は、拡大穴部18にばねの作用を利用して僅かに縮小し
て嵌め込み、環状弾性部材17の穴に嵌め合わされたピ
ン14を固定するためのものであり、添設板材15の他
側に穿設される拡大穴部18に装着される。
【0032】以上の構成からなる本発明のピンの抜け止
め構造の作用について述べる。図3(a)に示すような
ピン14を挿着した状態からピン14を抜き出す時は、
図3(b)に示すように、添設板材15に装着された環
状弾性部材17が、ピン14のくびれ部16に嵌まり段
差部16Aに引っ掛かり係止するので、ピン14はそれ
以上抜けなくなるのでピン14の脱落や紛失がなくな
る。また、ピン14の先端から段差部16Aまでの長さ
Lが前記第一板材11の板厚t以下の長さとなるように
加工されているので、ピン14の先端が第一板材11の
板厚t以下に納まり、ピンの先端が第二板材12の挿入
孔に引っ掛かることがなく第二板材12の抜き出しが可
能となる。ー方、ピン14を再挿入する時は、添設板材
15に装着された環状弾性部材17が、拡径部16Bで
徐々に拡大されくびれ部16から外れるのでピン14は
再挿入できる。
【0033】本発明の第四実施の形態であるピンの抜け
止め構造を図4に示す。上述した第三実施の形態と同一
部材には同一符号を付して詳細説明を省略する。このピ
ンの抜け止め構造は、図4(a)に示すように、挿入孔
を有する第一板材19と、挿入孔を有する中間の第二板
材12と、挿入孔を有する他側の第三板材13との挿入
孔を重合させて一側から他側に向けて挿入するピン14
と、第一板材19の一側に添設される添設板材20と、
ピン14の先端部に形成されるくびれ部16と、第一板
材19の一側の拡大穴部21に嵌設され、ピン14の抜
き出し時にくびれ部16に嵌着される環状弾性部材17
と、により主要部が構成される。
【0034】第一板材19は、一側に拡大穴部21を穿
設され前記ピン14の挿入孔を有する板材である。
【0035】添設板材20は、既存の中間の第二板材1
2を挟持する2枚の板材、第一板材19と第三板材13
とからなる3枚のピンの挿入孔を有する板材をピン14
で止める場合のピン止め構造に、新しく更に第一板材1
9の一側に添設するピンの挿入孔を有する板材である。
【0036】くびれ部16は、ピン14の先端部に形成
され、くびれ部16の先端側の段差部16Aと基端側の
拡径部16Bとから構成される。段差部16Aは、ピン
の先端から段差部16Aまでの長さLと拡大穴部21の
深さdを加えた長さが前記第一板材19の板厚t以下の
長さとなるように加工されて先端側に形成され、ピンの
挿入孔に密接嵌合する径の円柱部14Aと前記円柱部1
4Aの径より小径の小円柱部14Bとで形成される直角
の角部Cを持つ。一方、拡径部16Bは、円錐台部14
Cの下部の径を前記円柱部14Aの径と同一径、上部の
径を前記小円柱部14Bの径と同一径にして、前記小円
柱部14Bの基端側に前記円錐台部14Cを連接して形
成される前記円錐台部14Cの斜辺である。ピン挿着時
に、くびれ部16は、図4(a)に示すように第三板材
13の他側の面から突出する。
【0037】形状が円形で鋼製の環状弾性部材17は、
拡大穴部21にばねの作用を利用して僅かに縮小して嵌
め込み、環状弾性部材17の穴に嵌め合わされたピン1
4を固定するためのものであり、第一板材19の一側に
穿設される拡大穴部21に装着される。
【0038】以上の構成からなる本発明の第四実施の形
態であるピンの抜け止め構造は、前記第三実施の形態と
同様に、ピン14を抜き出す時はピン14のくびれ部1
6を環状弾性部材17で係止されるのでピン14の抜け
落ちが防止されるという作用・効果が得られる。また、
ピン14の先端から段差部16Aまでの長さLと前記拡
大穴部10の深さdを加えた長さが、第一板材19の板
厚t以下なので、ピン14の先端が第二板材12のピン
14の挿入孔に引っ掛かることなく第二板材2を横方向
に抜くことができる。
【0039】本発明の第三実施の形態であるピンの抜け
止め構造を圧着工具に適用した場合の発明を図5に基づ
いて説明する。本発明のピンの抜け止め構造を適用した
圧着工具は、ピストン23の往復動を変換機構を介して
一対のダイスヘッド27A,27Bの回動に変換して、
はさみ形式の圧着を行う圧着工具である。前記ダイスヘ
ッド27A,27Bの後端部を着脱可能に枢着する枢着
軸29A,29Bのピンの抜け止め構造が、図5に示す
ように、一側三角リンク板32Bの一側に添設される添
設三角リンク板33Bと、ピン34の先端部に形成され
るくびれ部と、リングばね用溝穴35に嵌設され、ピン
34の抜き出し時にくびれ部に嵌着されるリングばね3
1と、により主要部が構成される。すなわち図7と基本
構成は同じである。また、28Aは他側の三角リンク
板、32Aは一側の三角リンク板である。
【0040】添設三角リンク板33Bは、一側三角リン
ク板32Bの一側に添設され、円形状のリングばね31
を装着するために、ピンの挿入孔よりも大径のリングば
ね用溝穴35を、ピンの挿入孔と連接して他側に穿設し
てある。
【0041】ピン34の形状は、基端側から先端側に第
一逆円錐台部34Aと、第一逆円錐台部34Aの上部に
径を同じくして連なるピン孔の径より大径の大円柱部3
4Bと、大円柱部34Bの上部に連なるピン孔の径より
小径の第一小円柱部34Cと、第一小円柱部34Cの上
部に径を同じくして連なる第二逆円錐台部34Dと、第
二逆円錐台部34Dの上部に径を同じくして連なるピン
孔に密接嵌合する径の第一中円柱部34Eと、第一中円
柱部34Eの上部に径を同じくして連なる円錐台部34
Fと、円錐台部34Fの上部に径を同じくして連なるピ
ン孔の径より小径の第二小円柱部34Gと、第二小円柱
部34Gの上部に連なるピン孔に密接嵌合する径の第二
中円柱部34Hと、第二中円柱部34Hの上部に径を同
じくして連なる逆椀状の先頭部34Iとを連接して構成
される。
【0042】くびれ部は、ピン34の基端側および先端
側に形成される。基端側に設けられるくびれ部は第一小
円柱部34Cと第一小円柱部34Cの上部に径を同じく
して連なる第二逆円錐台部34Dとで形成される。基端
側のくびれ部は、ピンを挿着する場合にリングばね31
によって固定される。一方、先端側に設けられるくびれ
部は、第二小円柱部34Gと第二小円柱部34Gの上部
に連なるピン孔に密接嵌合する径の第二中円柱部34H
とで形成され、ピンの先端から第二小円柱部34Gと第
二中円柱部34Hで形成される直角の角部Cまでの長さ
が、一側三角リンク板32Bの板厚以下の長さとなるよ
うに加工されている。先端側のくびれ部は、ピン34を
抜き出す場合にリングばね31によって固定される。
【0043】リングばね31は、金属製で円形状をして
おり、リングばね用溝穴35にばねの作用を利用して僅
かに縮小して嵌め込み、リングばね31の穴で嵌め合わ
されたピン34を固定するためのものであり、添設三角
リンク板33Bの他側に穿設されるリングばね用溝穴3
5に装着される。
【0044】以上の構成からなる本発明の第三実施の形
態であるピンの抜け止め構造を適用した圧着工具の作用
について述べる。ピン34を挿着した状態からピン34
を抜き出す時は、添設三角リンク板33Bに装着された
リングばね31が、ピン34の第二中円柱部34Hと第
二小円柱部34Gとで形成される先端側のくびれ部に嵌
まり段差部に引っ掛かり係止するので、ピン34はそれ
以上抜けなくなりピン34Bの脱落や紛失がなくなる。
また、ピン34の先端が一側三角リンク板32Bの他側
の面より下に納まるので、ピン34の先端部がダイスヘ
ッド27A,27Bの後端部に穿設されたピンの挿入孔
に引っ掛かることがなく、ダイスヘッド27A,27B
の交換が可能となる。ー方、ピン34を再挿入する時
は、前記添設三角リンク板33Bに装着されたリングば
ね31が、円錐台部34Fで徐々に拡大され先端側のく
びれ部から外れるのでピン34が再挿入できる。
【0045】尚、図示しないが、本発明の第四実施の形
態であるピンの抜け止め構造を圧着工具に適用した場合
も上述した場合と同様に、ピン34を抜き出す時はピン
34のくびれ部をリングばね31で係止されるのでピン
34の抜け落ちが防止されるという作用・効果が得られ
る。
【0046】以上の構成からなる本発明によれば、 (1)高所作業中に圧着工具のダイスヘッドを交換する
場合、リングばねがピンのくびれ部に嵌まり段差部に引
っ掛かるので、ピンはそれ以上抜けない。従って、ピン
の脱落や紛失がなく、簡単にダイスヘッドの交換ができ
るので作業効率が向上する。 (2)加工する構造が簡単で小型なので、既存の抜け止
め構造に、後からでもピンの抜け止め構造が追加できる
ピンの抜け止め構造およびその抜け止め構造を持った圧
着工具を提供できる。
【0047】
【発明の効果】以上の構成と作用からなる本発明によれ
ば、 (1)既存のピンの抜け止め構造に、特別な固定方法を
必要とせずに、ピンの挿入孔を有する1枚板材を添設
し、ピンにくびれ部を形成して、そのくびれ部に嵌着す
る環状弾性部材と、その環状弾性部材を装着するための
溝穴をピンの挿入孔に設けるという簡単な構造で、ピン
のくびれ部を係止することによりピンの抜け落ちるのを
止めることができる。 (2)ピンを抜き出す時は、挿入孔内のピンの先端が必
ず第一板材の他側の面以下に納まるので挟持される中間
板材である第二板材の抜き出しが可能となる。 (3)高所作業等で圧着工具のダイスヘッドを交換する
場合に、ピンの落下や紛失がなく、加工する構造が簡単
で小型であるので、既存のピンの抜け止め構造に、後か
らでも追加できるピンの抜け止め構造およびその抜け止
め構造を持った圧着工具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第一実施の形態であるピンの抜
け止め構造の縦断面図。 (b)本発明の第一実施の形態であるピンを抜き取る場
合の抜け止め構造の縦断面図。
【図2】(a)本発明の第二実施の形態であるピンの抜
け止め構造の縦断面図。 (b)本発明の第二実施の形態であるピンを抜き取る場
合の抜け止め構造の縦断面図。
【図3】(a)本発明の第三実施の形態であるピンの抜
け止め構造の縦断面図。 (b)本発明の第三実施の形態であるピンを抜き取る場
合の抜け止め構造の縦断面図。
【図4】(a)本発明の第四実施の形態であるピンの抜
け止め構造の縦断面図。 (b)本発明の第四実施の形態であるピンを抜き取る場
合の抜け止め構造の縦断面図。
【図5】本発明の第三実施の形態であるピンの抜け止め
構造を適用した圧着工具の他側から見た平面図。
【図6】(a)従来の実施の形態であるピンの抜け止め
構造の縦断面図。 (b)従来の実施の形態であるピンを抜き取る場合の抜
け止め構造の縦断面図。
【図7】従来の実施の形態であるピンの抜け止め構造を
応用した圧着工具の他側から見た平面図。
【図8】(a)従来の他の実施の形態であるピンの抜け
止め構造の縦断面図。 (b)従来の他の実施の形態であるピンを抜き取る場合
の抜け止め構造の縦断面図。
【符号の説明】
1 第一板材 2 第二板材 3 ピン 3A 円柱部 3B 小円柱部 3C 円錐台部 4 拡大穴部 5 添設板材 6 くびれ部 6A 段差部 6B 拡径部 7 環状弾性部材 8 第一板材 9 添設板材 10 拡大穴部 11 第一板材 12 第二板材 13 第三板材 14 ピン 14A 円柱部 14B 小円柱部 14C 円錐台部 15 添設板材 16 くびれ部 16A 段差部 16B 拡径部 17 環状弾性部材 18 拡大穴部 19 第一板材 20 添設板材 21 拡大穴部 22 フレ−ム 23 ピストン 24A,24B リンクロッド 25 連結板 26 連結材 27A,27B ダイスヘッド 28A,28B 他側三角リンク板 29A,29B 枢着軸 30A,30B 圧着ダイス部 31 リングばね 32A,32B 一側三角リンク板 33B 添設三角リンク板 34 ピン 34A 第一逆円錐台部 34B 大円柱部 34C 第一小円柱部 34D 第二逆円錐台部 34E 第一中円柱部 34F 円錐台部 34G 第二小円柱部 34H 第二中円柱部 34I 先頭部 35 リングばね用溝穴 36 止めピン 37 スナップリング 38 枢着軸 39 枢着軸 40 枢着軸 41 枢着軸 C 直角の角部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入
    孔を有する他側の第二板材と、重なり合う前記各挿入孔
    に一側から他側に向けて挿入されるピンと、 を含む係止構造において、 前記第一板材の一側に添設され、他側に拡大穴部が穿設
    され前記ピンが挿入される挿入孔を有する添設板材と、 前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
    長さが前記第一板材の板厚以下の長さとなるように加工
    された、先端側に前記段差部を有し基端側に拡径部を有
    するくびれ部を形成し、 前記拡大穴部に嵌設され、前
    記ピンの抜き出し時に前記くびれ部に嵌着される環状弾
    性部材と、 を含むことを特徴とするピンの抜け止め構造。
  2. 【請求項2】 挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入
    孔を有する他側の第二板材と、重なり合う前記各挿入孔
    に一側から他側に向けて挿入されるピンと、 を含む係止構造において、 前記第一板材の一側に拡大穴部が穿設される前記挿入孔
    を有する第一板材と、 前記第一板材の一側に添設され、前記ピンが挿入される
    挿入孔を有する添設板材と、 前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
    長さと前記拡大穴部の深さを加えた長さが前記第一板材
    の板厚以下の長さとなるように加工された、先端側に前
    記段差部を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を形成
    し、 前記拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に前記
    くびれ部に嵌着される環状弾性部材と、 を含むことを特徴とするピンの抜け止め構造。
  3. 【請求項3】 挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入
    孔を有する中間の第二板材と、挿入孔を有する他側の第
    三板材と、重なり合う前記各挿入孔に一側から他側に向
    けて挿入されるピンと、 を含む係止構造において、 前記第一板材の一側に添設され、他側に拡大穴部が穿設
    され前記ピンが挿入される挿入孔を有する添設板材と、 前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
    長さが前記第一板材の板厚以下の長さとなるように加工
    された、先端側に前記段差部を有し基端側に拡径部を有
    するくびれ部を形成し、 前記拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に前記
    くびれ部に嵌着される環状弾性部材と、 を含むことを特徴とするピンの抜け止め構造。
  4. 【請求項4】 挿入孔を有する一側の第一板材と、挿入
    孔を有する中間の第二板材と、挿入孔を有する他側の第
    三板材と、重なり合う前記各挿入孔に一側から他側に向
    けて挿入されるピンと、を含む係止構造において、 前記第一板材の一側に拡大穴部が穿設される前記挿入孔
    を有する第一板材と、 前記第一板材の一側に添設され、ピンが挿入される挿入
    孔を有する添設板材と、 前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
    長さと前記拡大穴部の深さを加えた長さが前記第一板材
    の板厚以下の長さとなるように加工された、先端側に前
    記段差部を有し基端側に拡径部を有するくびれ部を形成
    し、 前記拡大穴部に嵌設され、前記ピンの抜き出し時に前記
    くびれ部に嵌着される環状弾性部材と、 を含むことを特徴とするピンの抜け止め構造。
  5. 【請求項5】 工具ボディの前部に取り付けたフレ−ム
    に、ピストンを中心にして上下に枢着した一対のリンク
    ロッドと、ピストンの先端部に取り付けた連結板と、一
    対のダイスヘッドの後端部とを、一対の三角リンク板の
    各頂点部にピンによりそれぞれ着脱可能に枢着すること
    により連結してなるリンク機構を利用して、ピストンの
    往復動を一対のダイスヘッドの回転に変換して、はさみ
    形式の圧着を行う圧着工具において、 前記ダイスヘッドの後端部を着脱可能に枢着するピンの
    抜け止め構造は、 前記一側三角リンク板の一側に添設され、他側にリング
    ばね用溝穴が穿設され前記ピンが挿入される挿入孔を有
    する添設三角リンク板と、 前記ピンはその先端部に、先端からピンの段差部までの
    長さが前記一側三角リンク板の板厚以下の長さとなるよ
    うに加工された、先端側に前記段差部を有し基端側に拡
    径部を有するくびれ部を形成し、 前記リングばね用溝穴に嵌設され、前記ピンの抜き出し
    時に前記くびれ部に嵌着されるリングばねと、 を備えていることを特徴とするピンの抜け止め構造。
  6. 【請求項6】 工具ボディの前部に取り付けたフレ−ム
    に、ピストンを中心にして上下に枢着した一対のリンク
    ロッドと、ピストンの先端部に取り付けた連結板と、一
    対のダイスヘッドの後端部とを、一対の三角リンク板の
    各頂点部にピンによりそれぞれ着脱可能に枢着すること
    により連結してなるリンク機構を利用して、ピストンの
    往復動を一対のダイスヘッドの回転に変換して、はさみ
    形式の圧着を行う圧着工具において、 前記ダイスヘッドの後端部を着脱可能に枢着するピンの
    抜け止め構造は、 前記三角リンク板の一側にリングばね用溝穴が穿設さ
    れ、他側にピンが挿入される挿入孔を有する一側三角リ
    ンク板と、 前記一側三角リンク板の一側に添設され、前記ピンが挿
    入される挿入孔を有する添設三角リンク板と、 前記ピンはその先端部、先端からピンの段差部までの長
    さと前記リングばね用溝穴の深さを加えた長さが前記一
    側三角リンク板の板厚以下の長さとなるように加工され
    た、先端側に前記段差部を有し基端側に拡径部を有する
    くびれ部を形成し、 前記リングばね用溝穴に嵌設され、前記ピンの抜き出し
    時に前記くびれ部に嵌着されるリングばねと、 を備えていることを特徴とするピンの抜け止め構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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