JP2000130276A - 内燃機関の排気導入装置 - Google Patents

内燃機関の排気導入装置

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JP2000130276A
JP2000130276A JP10345657A JP34565798A JP2000130276A JP 2000130276 A JP2000130276 A JP 2000130276A JP 10345657 A JP10345657 A JP 10345657A JP 34565798 A JP34565798 A JP 34565798A JP 2000130276 A JP2000130276 A JP 2000130276A
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exhaust gas
exhaust
intake
passage
internal combustion
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JP10345657A
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Hideo Nakamura
秀生 中村
Yoshiaki Kiyono
誉晃 清野
Natsuhiko Katahira
奈津彦 片平
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGR装置の排気還流路から吸気中に導入さ
れる排気の温度を十分に低下させることにより、インテ
ークマニホールドへの熱的影響を防止できる内燃機関の
排気導入装置の提供。 【解決手段】 排気導入装置8では、排気還流路からの
排気は、流入口40から筒状部材30の壁部34内にあ
る環状の排気流路36へ導入され、排気流路36内を周
方向に流動しつつ、導入口38から吸気通路32内に出
てゆく。排気流路36は環状に形成されているため、表
面積が非常に広く、しかも理論的には周方向において無
限長の排気流路36が筒状部材30の壁部34内に形成
されていることと同じになり、排気は壁部34の内面に
て十分に吸熱される。そして、このように十分に冷却さ
れた排気が導入口38から吸気中に導入されるので、下
流のインテークマニホールド16に熱的影響を与えるこ
とが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気還流路から排
気を吸気中に導入する内燃機関の排気導入装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気中の窒素酸化物を低減す
るために、排気を吸気中に誘導する排気再循環装置(以
下、EGR装置と称する)が知られている。このEGR
装置においては、排気は、通常、スロットルボディとイ
ンテークマニホールドとの間に戻して吸気と混合させて
いる。
【0003】ところで、近年、内燃機関の軽量化のため
インテークマニホールドを樹脂等の軽量な材料にて形成
することが検討されている。しかし、このようなインテ
ークマニホールドにEGR装置を適用した場合、排気は
高温であるため、インテークマニホールドが樹脂等の耐
熱性の低い材料にて形成された場合には、EGR装置に
よりインテークマニホールドの上流に導入された高温の
排気がインテークマニホールドの内面に接触して、イン
テークマニホールドに対して熱変形・溶損などの熱劣化
を生じさせるおそれがある。
【0004】この熱劣化を防止する従来技術として、特
開平10−47170号公報では、排気を導入するため
の筒状部材に冷却水を導入することにより、筒状部材内
を通過する排気を冷却してインテークマニホールドに対
する熱的影響を低減させようとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、筒状部材内に形成されている排気経路は必要最小
限のものであるため排気が筒状部材内で流動する距離は
極めて短く、筒状部材が冷却されていても排気が十分に
冷却されないまま、吸気通路に出てそのままインテーク
マニホールドへ流れる。このため、インテークマニホー
ルドは排気の熱により高温化するおそれがあり、インテ
ークマニホールドへの熱的影響は未だ解消されたとはい
えない。
【0006】本発明は、排気還流路から吸気中に導入さ
れる排気の温度を十分に低下させることにより、インテ
ークマニホールドへの熱的影響を防止できる内燃機関の
排気導入装置の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内燃機関
の排気導入装置は、排気還流路から排気を吸気中に導入
する内燃機関の排気導入装置であって、スロットルボデ
ィとインテークマニホールドとの間に介在し、内部に形
成された吸気通路により、前記スロットルボディ側から
の吸気を前記インテークマニホールド側へ導く筒状部材
と、前記吸気通路を包囲する前記筒状部材の壁部内に前
記吸気通路の周方向に環状に形成され、前記排気還流路
からの排気を流動させる排気流路と、前記筒状部材に設
けられ前記排気還流路からの排気を前記排気流路内に流
入させる流入口と、前記筒状部材に設けられ前記排気流
路内にて流動する排気を前記吸気通路内に導入する導入
口とを備えたことを特徴とする。
【0008】本排気導入装置では、排気還流路からの排
気は、まず流入口から筒状部材の壁部内にある環状の排
気流路へ導入される。環状の排気流路へ入った排気は、
この排気流路内を流れつつ、導入口から吸気通路内に出
てゆく。排気流路は環状に形成されているため、表面積
が非常に広く、かつ理論的には無限長の排気流路が筒状
部材の壁部内に形成されることになり、排気は壁部の内
面にて十分に吸熱されることとなる。そして、このよう
に十分に冷却された排気が導入口から吸気中に導入され
るので、下流のインテークマニホールドに熱的影響を与
えることが防止できる。
【0009】請求項2記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1記載の構成に対して、前記壁部は、空冷ま
たは水冷にて冷却されることを特徴とする。このように
筒状部材の壁部は、空冷または水冷にて冷却することに
より、多くの熱を排気から奪うことができる。特に水冷
にすることにより、より多くの熱を排気から奪うことが
できる。このことにより、吸気中に導入される排気の温
度を十分に低下させて、インテークマニホールドへの熱
的影響を一層低下させることができる。
【0010】請求項3記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1または2記載の構成に対して、前記導入口
は、前記壁部の内周面にて前記吸気通路の周方向に環状
に形成され、排気誘導方向がほぼ吸気流動方向となるよ
うにされていることを特徴とする。
【0011】このように、筒状部材の壁部内にある環状
の排気流路から吸気通路内に導入する導入口の形状を環
状として、しかも排気誘導方向が吸気流動方向であるた
め、導入口から吸気通路に吹き出した排気は、スロット
ルボディ側から流入してくる吸気の周囲を取り囲むよう
にして、インテークマニホールド側に送り出される。
【0012】このことにより、流速の十分にある排気が
吸気通路の内壁面側を勢い良く流れ、この勢い良く流れ
る排気の中心部に吸気が包まれることになる。このた
め、単に吸気が流れている場合あるいは従来技術のごと
く単に吸気の流れに排気が直交するごとく流入する場合
に比較して、吸気通路の壁面抵抗に抗して吸気全体の流
速を高くすることができる。したがって、内燃機関の体
積効率を向上させることができる。
【0013】請求項4記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1〜3のいずれか記載の構成に対して、前記
流入口の排気誘導方向は、前記環状の排気流路のほぼ接
線方向となるように形成されていることを特徴とする。
【0014】このように、環状の排気流路に流入する排
気の方向を、排気流路のほぼ接線方向となるようにする
ことにより、排気を高速に排気流路内の周方向に流動さ
せることができ、排気流路内での排気の淀みを無くして
排気流路内全体に行き渡らせ、十分に冷却された排気を
導入口から吸気通路内に導入することができる。
【0015】請求項5記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1〜4のいずれか記載の構成に対して、前記
排気流路内には、前記筒状部材の軸方向にほぼ沿った方
向を軸とするスパイラル状の排気誘導フィンが形成され
ていることを特徴とする。
【0016】このようなスパイラル状の排気誘導フィン
が排気流路内に形成されていることにより、排気を誘導
して排気流路内にて周方向に円滑に流動させることがで
き、排気流路内での排気の淀みを無くして排気流路内全
体に行き渡らせることができる。しかもすべての排気が
排気誘導フィンに沿って移動されることにより強制的に
冷却距離を長くされる。このことにより十分に冷却され
た排気を導入口から吸気通路内に導入することができ
る。
【0017】請求項6記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1〜5のいずれか記載の構成に対して、前記
壁部は、前記排気流路よりも内側に配置された内壁部と
前記排気流路よりも外側に配置された外壁部とを備えた
ことを特徴とする。
【0018】このように筒状部材の壁部としては、内壁
部と外壁部とを設けることにより、壁部内に吸気通路の
周方向に環状に排気流路を形成することが容易にでき
る。請求項7記載の内燃機関の排気導入装置は、請求項
6記載の構成に対して、前記外壁部の外周面には冷却フ
ィンが形成されていることを特徴とする。
【0019】このように外周面に冷却フィンが形成され
ていることにより、放熱面積が大きくなり、更に効率的
に排気を冷却することができる。請求項8記載の内燃機
関の排気導入装置は、請求項6または7記載の構成に対
して、前記外壁部により、スロットルボディとインテー
クマニホールドとが連結されていることを特徴とする。
【0020】このように外壁部によりスロットルボディ
とインテークマニホールドとが連結されていることによ
り、前記排気流路と前記導入口とを容易に形成すること
ができる。
【0021】請求項9記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項8記載の構成に対して、前記外壁部は、変形
可能であることを特徴とする。このように外壁部がスロ
ットルボディとインテークマニホールドとを連結した状
態にあり、かつ外壁部が変形可能であると、インテーク
マニホールド側からの内燃機関の振動がスロットルボデ
ィ側に伝達されにくいので、振動防止効果を生じる。
【0022】請求項10記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項9記載の構成に対して、前記外壁部は、蛇腹
状に形成されていることを特徴とする。このように外壁
部を蛇腹状に形成することにより、外壁部を振動に対し
て柔軟に変形できることになる。このため高い振動防止
効果を生じる。
【0023】請求項11記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項1〜10のいずれか記載の構成に対して、前
記吸気通路において前記導入口より上流側に、逆流する
排気によるデポジットを阻止するデポジット阻止部が設
けられていることを特徴とする。
【0024】このようにデポジット阻止部を設けること
により、内燃機関の種類や運転状態によって吸気が逆流
して、排気が導入口より上流側へ流れてスロットルボデ
ィにデポジットが堆積するおそれがある場合に、デポジ
ット阻止部にて優先的に排気中のデポジット成分を堆積
させることができる。このためスロットルボディ側のデ
ポジット堆積を抑制することができる。
【0025】請求項12記載の内燃機関の排気導入装置
は、請求項11記載の構成に対して、前記デポジット阻
止部は前記スロットルボディと前記筒状部材との間に配
置されたガスケットに対して一体に形成されていること
を特徴とする。
【0026】このようにデポジット阻止部をガスケット
の一部として構成することにより、部品点数も増加せず
製造工程も簡略化することができ、製造コストが抑制で
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、上述し
た発明が適用された排気導入装置を組み込んだ自動車駆
動用4気筒ガソリンエンジンの概略構成図である。ここ
で、図示していないエアクリーナから取り入れられた吸
気(図では点線白抜き矢印で示されている)は吸気管2
内に取り入れられてスロットルボディ4に導入される。
スロットルボディ4では内部のスロットルバルブ6にて
吸気量が調整された後、吸気は排気導入装置8に流れ込
む。
【0028】この排気導入装置8には、吸気内にエンジ
ン10の運転状態に応じて排気還流路12を介してエキ
ゾーストマニホールド14から排気が導入される。そし
て、吸気は排気導入装置8からインテークマニホールド
16に流れ込み、サージタンク18を介してエンジン1
0の各シリンダ10a,10b,10c,10dに導入
される。
【0029】各シリンダ10a〜10d内にては、図示
していない燃料噴射バルブから直接シリンダ10a〜1
0d内に燃料が噴射されることで混合気が形成され、次
いで図示していない点火プラグにて混合気に点火される
ことで、エンジン10に回転トルクを発生させ、自動車
の駆動力としている。
【0030】燃焼後の排気は各シリンダ10a〜10d
から点線黒矢印のごとく排出されてエキゾーストマニホ
ールド14にて集合され、図示していない三元触媒やマ
フラー等を介して外部に排出される。なお、この排気の
一部は前述したごとく必要に応じて排気還流路12によ
り排気導入装置8側に戻される。
【0031】なお、排気還流路12の途中には排気還流
バルブ(以下、EGRバルブと称する)20が配置され
ている。このEGRバルブ20の開度は、図示していな
い各種センサによりエンジン10の運転状態を検出して
いる電子制御ユニット(以下ECUという)22によ
り、エンジン10の運転状態に応じて適切なEGR率
(吸気中における排気の割合)となるように制御されて
いる。
【0032】また、排気還流路12の一部12aは、ア
イドルスピードコントロールのためにスロットルバルブ
6を迂回する吸気迂回路24の一部を兼ねている。吸気
迂回路24にはアイドルスピードコントロールバルブ2
6が設けられて、エンジン10がアイドル状態にある時
に、ECU22によりその開度の調整がなされて、アイ
ドル時のエンジン10の回転数が制御される。
【0033】なお、スロットルボディ4および排気導入
装置8は金属製(例えば、主としてアルミニウムまたは
アルミニウム合金が用いられる)であり、インテークマ
ニホールド16は主として樹脂製である。また、スロッ
トルボディ4のフランジ部4aと排気導入装置8の上流
側フランジ部7aとの間にはメタルガスケット5が配置
され、排気導入装置8の下流側フランジ部7bとインテ
ークマニホールド16のフランジ部16aとの間には断
熱パッキン9が配置されている。
【0034】次に、排気導入装置8の詳細な構成につい
て説明する。図2は排気導入装置8の断面構成図を示し
ている。排気導入装置8はほぼ全体を構成する筒状部材
30を有している。この筒状部材30の中心には吸気通
路32が形成され、スロットルボディ4側からの吸気が
インテークマニホールド16側へ流れるように誘導して
いる。
【0035】吸気通路32を取り巻く壁部34内には、
吸気通路32の周方向に環状に形成された排気流路36
が形成されている。この排気流路36の下流側は吸気通
路32の全周にわたって連続的に開口している環状の導
入口38が形成されている。また、排気流路36の上流
側には流入口40が形成されている。この流入口40に
は筒状部材30の外周面に設けられた管部材8aを介し
て、排気還流路12の一部12aが接続されている。こ
のことにより、排気還流路12からの排気は流入口40
から排気流路36へ導入可能とされている。
【0036】排気導入装置8は上述したごとく構成され
ていることにより、エンジン10の運転中にECU22
の制御によりEGRバルブ20が開けられると、エキゾ
ーストマニホールド14に排出されたエンジン10の排
気の一部が、排気還流路12を介して流入口40から排
気流路36内に流れ込む。そして、排気流路36が環状
をなしているため、排気は筒状部材30全体に回り込む
ように周方向に流動して、排気流路36内を流れ、最後
に、環状の導入口38の全体から、吸気通路32内に流
れ込む。
【0037】この時、排気流路36の下流側先端部36
aは、吸気の下流方向に向かって吸気通路32の内周面
に鋭角となる方向に形成されている。このことにより、
下流側先端部36aによる排気誘導方向は、ほぼ、吸気
通路32内を流れる吸気の流動方向となる。
【0038】更に、導入口38が環状に吸気通路32の
全周を取り囲んでいることから、導入口38から吸気通
路32に出た排気は、スロットルボディ4側から流入し
てきた吸気を中心として、この吸気を取り囲むようにし
て吸気通路32の内周面に沿って流れる。
【0039】以上説明した本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).本排気導入装置8では、排気還流路12からの
排気は、流入口40から筒状部材30の壁部34内にあ
る環状の排気流路36へ導入される。環状の排気流路3
6へ入った排気は、この排気流路36内を周方向に流動
しつつ、導入口38から吸気通路32内に出てゆく。排
気流路36は環状に形成されているため、表面積が非常
に広く、しかも理論的には周方向において無限長の排気
流路36が筒状部材30の壁部34内に形成されている
ことと同じになり、排気は壁部34の内面にて十分に吸
熱されることとなる。そして、このように十分に冷却さ
れた排気が導入口38から吸気中に導入されるので、下
流のインテークマニホールド16に熱的影響を与えるこ
とが防止できる。
【0040】(ロ).筒状部材30の壁部34内にある
環状の排気流路36から吸気通路32内に導入する導入
口38の形状を環状とするとともに、排気誘導方向をほ
ぼ吸気流動方向としているため、導入口38から吸気通
路32に吹き出した排気は、スロットルボディ4から流
入してくる吸気の周囲を取り囲むようにして、インテー
クマニホールド16側に送り出される。このことによ
り、流速の十分にある排気がアシストエアーとして吸気
通路32の内壁面を勢い良く流れ、この勢い良く流れる
排気の中心部に吸気が包まれた状態となる。このため図
3に流速分布を示すごとく、排気導入装置8からインテ
ークマニホールド16側へ流れ込む吸気の速度は、吸気
通路32の内壁面部分も高くなり、吸気の流速が全体的
に高速となる。したがって、単に吸気が流れている場合
あるいは従来技術のごとく単に吸気の流れに排気が直交
するごとく流入する場合に比較して、吸気通路32の壁
面抵抗に抗して流速を高くすることができ、エンジン1
0の体積効率を向上させることができる。
【0041】(ハ).筒状部材30の壁部34の内、導
入口38よりも下流の部分は、排気流路36が存在しな
いので、中実状態で十分な質量の金属から構成されてい
る。このため導入口38から吸気通路32内に導入され
る排気から、更に熱量を迅速に奪うことができ、インテ
ークマニホールド16側へ流れる吸気の温度を一層低減
させることができる。
【0042】[実施の形態2]実施の形態2の排気導入
装置108を図4の断面図に示す。この排気導入装置1
08が前記実施の形態1と異なるのは、筒状部材130
の外周面に冷却用フィン130aが設けられている点で
ある。なお、導入口138付近より下流側の壁部部分1
34aは実施の形態1よりは薄くされているが、実施の
形態1と同じように厚く形成してもよい。他の構成につ
いては実施の形態1と同じである。
【0043】以上説明した本実施の形態2によれば、以
下の効果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)および(ロ)と同じ
効果が得られる。 (ロ).筒状部材130の外周面に筒状部材130の外
周面に冷却用フィン130aが設けられていることによ
り、壁部134は空冷にて冷却される。このことによ
り、流入口140から流入し排気流路136内を周方向
に流動する排気から壁部134を介して多くの熱を奪う
ことができる。こうして吸気通路132に流れる吸気中
に導入される排気の温度を低下させて、インテークマニ
ホールド16への熱的影響を一層低下させることができ
る。
【0044】[実施の形態3]実施の形態3の排気導入
装置208を図5の断面図に示す。また、図5のA−A
断面図を図6に示す。この排気導入装置208が前記実
施の形態1と異なるのは、筒状部材230の壁部が金属
製の3つの円筒部材234a,234b,234cから
なる点である。この内、第1円筒部材234aはフラン
ジ部235a以外は小径に形成されている。また第2円
筒部材234bは上流側が大径に形成され、下流側は第
1円筒部材234aと同じ小径に形成されている。第2
円筒部材234bの大径部分は第1円筒部材234aを
内部に収納している。第3円筒部材234cはフランジ
部235c以外は、第2円筒部材234bの大径部分と
同じ大径に形成されており、内部に第2円筒部材234
bの小径部分を収納している。
【0045】上述したごとくに組み合わされた3つの円
筒部材234a,234b,234cは、第2円筒部材
234bの上流端部が第1円筒部材234aのフランジ
部235aにロウ付けされ、第3円筒部材234cの上
流端部が第2円筒部材234bの大径部分の下流端部に
ロウ付けされ、第2円筒部材234bの小径部分の下流
端部が第3円筒部材234cのフランジ部235cにロ
ウ付けされている。このことで、3つの円筒部材234
a,234b,234cは一体化されて、筒状部材23
0の壁部を形成している。
【0046】なお、第1円筒部材234aの下流端部は
第2円筒部材234bには接続されておらず、その間隙
が導入口238を形成している。また、第1円筒部材2
34aと第2円筒部材234bの大径部分との間には間
隙が設けられ、排気流路236を形成している。この排
気流路236内にはスパイラル状の排気誘導フィン24
4が配置されている。
【0047】このスパイラル状の排気誘導フィン244
は、図7に示すごとく、第1円筒部材234aの外周面
にテープ状金属板のロウ付けにより形成されているもの
であり、筒状部材230の軸方向を軸としてスパイラル
状に形成されている。
【0048】更に、第2円筒部材234bの小径部分と
第3円筒部材234cとは水密状空間が形成されて水冷
室250を形成している。水冷室250は通水管250
a,250bによりエンジン10の冷却水が分配されて
還流している。
【0049】更に、前記実施の形態1と異なる点は、排
気還流路12の一部12aから排気を流入させる管部材
208aが、図6に示すごとく、第1円筒部材234a
に対して、第1円筒部材234aの軸に直交する平面上
でかつ周面に対する接線方向に形成されている点であ
る。このことにより、排気流路236へは流入口240
を介して管部材208aから流れ込む排気の勢いがその
まま排気流路236内部の周方向への速度となり、高速
な排気の旋回流を生み出す。
【0050】他の構成については実施の形態1と同じで
ある。以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効
果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)および(ロ)と同じ
効果が得られる。
【0051】(ロ).環状の排気流路236に流入する
排気の方向を、前述したごとく管部材208aが取り付
けられていることにより、排気流路236のほぼ接線方
向となるようにすることができる。このことにより、排
気流路236内にて排気を高速に周方向に旋回流動させ
ることができ、排気流路236内での排気の淀みを無く
して、十分に冷却された排気を導入口238から吸気通
路232内に導入することができる。
【0052】(ハ).前述したごとくのスパイラル状の
排気誘導フィン244が排気流路236内に形成されて
いることにより、排気を誘導して排気流路236内にて
周方向に円滑に流動させることができ、排気流路236
内での排気の淀みを更に効果的に無くせる。しかもすべ
ての排気が排気誘導フィン244に沿って移動されるこ
とにより強制的に冷却距離を長くされる。このことか
ら、十分に冷却された排気を導入口238から吸気通路
232内に導入することができる。
【0053】(ニ).更に、導入口238の下流側の筒
状部材230の内周面が、水冷室250により、強制的
に冷却されるので、空冷の場合よりも一層強力に排気が
冷却される。更にインテークマニホールド16側が水冷
室250により冷却されるので、隣接するインテークマ
ニホールド16側に伝導熱による悪影響も十分に防止で
きる。
【0054】(ホ).排気誘導フィン244は金属製で
あることから、この排気誘導フィン244を介して第2
円筒部材234b側へ、排気の熱を排出できるので、よ
り迅速に排気の温度を低下させることができる。
【0055】(ヘ).本排気導入装置208は、(イ)
〜(ホ)に述べたごとく極めて高い冷却性能を示すこと
から、筒状部材230とインテークマニホールド16と
の間には、断熱パッキン9の代わりに、安価な通常のO
リングを用いることができ、製造コストを低減させるこ
とができる。
【0056】[実施の形態4]実施の形態4の排気導入
装置308を図8の断面図に示す。この排気導入装置3
08が前記実施の形態1と異なるのは、筒状部材330
が金属製の3つの壁部334a,334b,334cか
らなる点である。この内、内壁部334aはフランジ部
335a以外は小径に形成されている。また補助壁部3
34bは上流側が大径に形成され、下流側は内壁部33
4aと同じ小径に形成されている。補助壁部334bの
大径部分は内壁部334aの下流側の一部を内部に収納
している。外壁部334cは蛇腹状に形成され、内壁部
334aと補助壁部334bとの両者を覆っている。ま
た、外壁部334cの両端にはそれぞれリング状のフラ
ンジ部335b,335cがロウ付けされている。
【0057】上述したごとくに組み合わされた3つの壁
部334a,334b,334cは、外壁部334cの
上流端部のフランジ部335bが内壁部334aのフラ
ンジ部335aにロウ付けされている。更に、補助壁部
334bの上流端部は外壁部334cの内側にロウ付け
されている。このことで、3つの壁部334a,334
b,334cは一体化されて、筒状部材330の壁部を
形成している。
【0058】なお、内壁部334aの下流端部は補助壁
部334bには接続されておらず、その間隙が導入口3
38を形成している。また、内壁部334aと外壁部3
34cとの間、および内壁部334aと補助壁部334
bの大径部分との間には間隙が設けられ、排気流路33
6を形成している。
【0059】外壁部334cには管部材308aが接続
されており、この管部材308aを介して排気還流路1
2の一部12aから排気を排気流路336内に導入して
いる。したがって、管部材308aから流入した排気は
排気流路336を流動して導入口338から吸気通路3
32内に導入される。
【0060】他の構成については実施の形態1と同じで
ある。以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効
果が得られる。 (イ).前記実施の形態1の(イ)および(ロ)と同じ
効果が得られる。
【0061】(ロ).筒状部材330の壁部334a,
334b,334cにおいては、その最も外側の外壁部
334cは蛇腹状の金属板で構成されている。このため
外界に対する放熱面積が大きく冷却能力が高い。このこ
とから、十分に冷却された排気を導入口338から吸気
通路332内に導入することができる。
【0062】(ハ).排気導入装置308において、ス
ロットルボディ4とインテークマニホールド16とを連
絡するものは外壁部334cのみである。そしてこの外
壁部334cは蛇腹状であり、剛直でなく変形可能であ
るため、フローティング構造が形成されている。このた
めエンジン10の振動を外部に伝達しにくく、防振効果
を生じさせることができる。
【0063】[実施の形態5]実施の形態5の排気導入
装置408を図9の断面図に示す。この排気導入装置4
08は、前記実施の形態4とは、内壁部434aのフラ
ンジ部435aとスロットルボディ4のフランジ部4a
との間に配置されているメタルガスケット405の形状
が異なる。他の構成は実施の形態4と同じである。
【0064】メタルガスケット405は、図10に示す
ごとく、リング状のガスケット部405aとその中心孔
の周縁にリング状に配置されているデポジット阻止部4
05bとから形成されている。スロットルボディ4のフ
ランジ部4aと内壁部434aのフランジ部435aと
に挟持されるのは、ガスケット部405aであり、デポ
ジット阻止部405bは吸気通路432の内周面から突
出している。
【0065】デポジット阻止部405bは、パンチング
メタル等の金属製ネットであり、表面積が大きい部材か
ら構成されている。以上説明した本実施の形態5によれ
ば、以下の効果が得られる。
【0066】(イ).前記実施の形態4の(イ)〜
(ハ)と同じ効果が得られる。 (ロ).エンジン10の種類や運転状態によっては、吸
気通路432内を吸気が逆流する場合がある。このよう
な場合は、導入口438から吸気通路432内に導入さ
れた排気がスロットルボディ4側に到達することがあ
る。排気が直接スロットルボディ4の各部に到達する
と、デポジットの付着が生じて、図1に示した構成など
ではECU22によるスロットルバルブ6の開度制御が
困難となるおそれがある。
【0067】本実施の形態5では、導入口438から吸
気通路432の内周面に沿って逆流する排気は、一旦デ
ポジット阻止部405bを通過することになる。この通
過時に排気中のデポジット成分がデポジット阻止部40
5bに付着する。このため、スロットルバルブ6へのデ
ポジットの付着は抑制され、スロットルバルブ6の開度
制御動作を正常に維持することができる。
【0068】なお、デポジット阻止部405bは吸気通
路432の周辺のみであり、ネット状でもあることか
ら、吸気効率にはほとんど影響しない。 (ハ).またデポジット阻止部405bはガスケット部
405aと一体に形成されている。このデポジット阻止
部405bはリング状の金属板の中心孔周縁部をパンチ
ング加工してネット状にすれば容易に製造でき、部品点
数も増加せず製造工程を簡略化できるので製造コストも
抑制できる。
【0069】[その他の実施の形態]・前記実施の形態
1〜5においてはガソリンエンジンの例を示したが、デ
ィーゼルエンジンでも同様に適用できる。
【0070】・前記実施の形態2において、空冷の代わ
りに前記実施の形態3に示したごとく水冷室を設けて水
冷としてもよい。 ・前記実施の形態3において、スパイラル状の排気誘導
フィン244は第1円筒部材234aの外周面にロウ付
けにより固定したが、第2円筒部材234bの内周面側
に固定してもよい。このようにすると排気誘導フィン2
44から第2円筒部材234bへの熱伝導が迅速となり
排気の温度を一層迅速に低下できる。またスパイラル状
の排気誘導フィン244は、下流側に倒した状態にして
固定したが、上流側に倒した状態で形成してもよい。更
に排気誘導フィン244は右ネジと同じ方向のスパイラ
ル状態としたが、左ネジと同じスパイラル状態としても
よい。
【0071】・前記実施の形態3において、スパイラル
状の排気誘導フィン244は用いずに、管部材208a
の取り付け方向を排気流路236のほぼ接線方向となる
ようするのみでもよい。逆に、管部材208aは実施の
形態1,2と同様に取り付け、スパイラル状の排気誘導
フィン244のみ用いるようにしてもよい。
【0072】・前記実施の形態1〜5においては、排気
還流路12の一部12aはスロットルバルブ6を迂回す
るアイドルスピードコントロールのための吸気迂回路2
4の一部を兼ねていたが、単独で排気還流路を形成して
もよい。なお、スロットルバルブ6の全開時にエンジン
10の出力トルクを向上させるために、アイドルスピー
ドコントロールバルブ26を開けて、アシストエアとし
て吸気を導入口から高速に吹き出させて体積効率を上げ
るようにしてもよい。
【0073】・前記実施の形態1〜5において導入口は
すべて切れ目のない環状に形成されていたが、部分円周
状の導入口やスポット状の導入口を吸気通路の周方向に
環状に配列したものでもよい。
【0074】・EGRバルブ20を開くのはエンジン1
0の中負荷中回転時であり、通常はスロットルバルブ6
の全開時にはEGRバルブ20は閉じるが、前記各実施
の形態1〜5のごとく導入口から吸気通路に吹き出す排
気はアシストエアとして吸気の速度を速めて体積効率を
高める作用があることから、スロットルバルブ6の全開
時にもEGRバルブ20を開く制御をECU22に行わ
せてもよい。
【0075】・前記実施の形態5では、デポジット阻止
部405bとして金属製ネットを用いた。これ以外に、
優先的にデポジットを付着させることによりスロットル
バルブ6側へのデポジットの堆積を阻止する構成として
は、例えば、図11に示すメタルガスケット505を設
けてもよい。図11ではネット状でなく多数の突起50
5cが中心孔の周縁に配列して形成されている。この突
起505cが逆流する排気に接触することにより、排気
中のデポジット成分が付着する。このため、スロットル
バルブ6へのデポジットの付着は抑制され、スロットル
バルブ6の開度制御動作を正常に維持することができ
る。この突起505cは吸気通路の周辺のみに突出する
ものであり、突起505c間に隙間も存在することか
ら、吸気効率にはほとんど影響しない。またプレス製造
等により製造コストも抑制できる。なお、突起として
は、もっと細い針状の突起であってもよいし、毛状の柔
軟な突起を設けてもよい。
【0076】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明の実施の形態には、特許請求の範囲に記載
した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項の実
施形態を有するものであることを付記しておく。
【0077】(1).アイドルスピードコントロールバ
ルブにより、スロットルバルブを迂回して供給される吸
気の導入口を兼ねることを特徴とする請求項1〜12の
いずれか記載の内燃機関の排気導入装置。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の内燃機関の排気導入装置
においては、排気還流路からの排気は、まず流入口から
筒状部材の壁部内にある環状の排気流路へ導入される。
環状の排気流路へ入った排気は、この排気流路内を流れ
つつ、導入口から吸気通路内に出てゆく。排気流路は環
状に形成されているため、表面積が非常に広く、かつ理
論的には無限長の排気流路が筒状部材の壁部内に形成さ
れることになり、排気は壁部の内面にて十分に吸熱され
ることとなる。そして、このように十分に冷却された排
気が導入口から吸気中に導入されるので、下流のインテ
ークマニホールドに熱的影響を与えることが防止でき
る。
【0079】請求項2記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項1記載の構成に対して、筒状部材の壁
部は、空冷または水冷にて冷却することにより、多くの
熱を排気から奪うことができる。特に水冷にすることに
より、より多くの熱を排気から奪うことができる。この
ことにより、吸気中に導入される排気の温度を十分に低
下させて、インテークマニホールドへの熱的影響を一層
低下させることができる。
【0080】請求項3記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、筒状部材の壁部内にある環状の排気流路から
吸気通路内に導入する導入口の形状を環状として、しか
も排気誘導方向が吸気流動方向であるため、導入口から
吸気通路に吹き出した排気は、スロットルボディ側から
流入してくる吸気の周囲を取り囲むようにして、インテ
ークマニホールド側に送り出される。このことにより、
流速の十分にある排気が吸気通路の内壁面側を勢い良く
流れ、この勢い良く流れる排気の中心部に吸気が包まれ
ることになる。このため、単に吸気が流れている場合あ
るいは従来技術のごとく単に吸気の流れに排気が直交す
るごとく流入する場合に比較して、吸気通路の壁面抵抗
に抗して吸気全体の流速を高くすることができる。した
がって、内燃機関の体積効率を向上させることができ
る。
【0081】請求項4記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項1〜3のいずれか記載の構成に対し
て、環状の排気流路に流入する排気の方向を、排気流路
のほぼ接線方向となるようにすることにより、排気を高
速に排気流路内の周方向に流動させることができ、排気
流路内での排気の淀みを無くして排気流路内全体に行き
渡らせ、十分に冷却された排気を導入口から吸気通路内
に導入することができる。
【0082】請求項5記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項1〜4のいずれか記載の構成に対し
て、スパイラル状の排気誘導フィンが排気流路内に形成
されていることにより、排気を誘導して排気流路内にて
周方向に円滑に流動させることができ、排気流路内での
排気の淀みを無くして排気流路内全体に行き渡らせるこ
とができる。しかもすべての排気が排気誘導フィンに沿
って移動されることにより強制的に冷却距離を長くされ
る。このことにより十分に冷却された排気を導入口から
吸気通路内に導入することができる。
【0083】請求項6記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項1〜5のいずれか記載の構成に対し
て、筒状部材の壁部としては、内壁部と外壁部とを設け
ている。このため壁部内に吸気通路の周方向に環状に排
気流路を形成することが容易にできる。
【0084】請求項7記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項6記載の構成に対して、外周面に冷却
フィンが形成されている。このことにより、放熱面積が
大きくなり、更に効率的に排気を冷却することができ
る。
【0085】請求項8記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項6または7記載の構成に対して、外壁
部によりスロットルボディとインテークマニホールドと
が連結されている。このことにより、前記排気流路と前
記導入口とを容易に形成することができる。
【0086】請求項9記載の内燃機関の排気導入装置に
おいては、請求項8記載の構成に対して、前記外壁部
は、変形可能であることとしている。このように外壁部
がスロットルボディとインテークマニホールドとを連結
した状態にあり、かつ外壁部が変形可能であると、イン
テークマニホールド側からの内燃機関の振動がスロット
ルボディ側に伝達されにくいので、振動防止効果を生じ
る。
【0087】請求項10記載の内燃機関の排気導入装置
においては、請求項9記載の構成に対して、外壁部を蛇
腹状に形成している。このことにより、外壁部を振動に
対して柔軟に変形できることになる。このため高い振動
防止効果を生じる。
【0088】請求項11記載の内燃機関の排気導入装置
においては、請求項1〜10のいずれか記載の構成に対
して、前記吸気通路において前記導入口より上流側に、
逆流する排気によるデポジットを阻止するデポジット阻
止部が設けられている。このようにデポジット阻止部を
設けることにより、逆流した排気が導入口より上流側へ
流れてスロットルボディにデポジットを堆積するおそれ
がある場合に、デポジット阻止部にて優先的に排気中の
デポジット成分を堆積させることができる。このためス
ロットルボディ側のデポジット堆積を抑制することがで
きる。
【0089】請求項12記載の内燃機関の排気導入装置
においては、請求項11記載の構成に対して、デポジッ
ト阻止部をガスケットの一部として構成している。この
ことにより、部品点数も増加せず製造工程も簡略化する
ことができ、製造コストが抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての自動車駆動用ガソリン
エンジンの概略構成図。
【図2】 実施の形態1における排気導入装置の断面構
成図。
【図3】 実施の形態1の排気導入装置における吸気の
流速分布説明図。
【図4】 実施の形態2における排気導入装置の断面構
成図。
【図5】 実施の形態3における排気導入装置の断面構
成図。
【図6】 図5のA−A断面図。
【図7】 実施の形態3における排気誘導フィンの配置
状態を示す説明図。
【図8】 実施の形態4における排気導入装置の断面構
成図。
【図9】 実施の形態5における排気導入装置の断面構
成図。
【図10】 実施の形態5におけるメタルガスケットの
正面図。
【図11】 他の実施の形態におけるメタルガスケット
の正面図。
【符号の説明】
2…吸気管、4…スロットルボディ、4a…フランジ
部、5…メタルガスケット、6…スロットルバルブ、7
a…上流側フランジ部、7b…下流側フランジ部、8…
排気導入装置、8a…管部材、9…断熱パッキン、10
…エンジン、10a,10b,10c,10d…シリン
ダ、12…排気還流路、12a…排気還流路の一部、1
4…エキゾーストマニホールド、16…インテークマニ
ホールド、16a…フランジ部、18…サージタンク、
20…排気還流バルブ(EGRバルブ)、22…電子制
御ユニット(ECU)、24…吸気迂回路、26…アイ
ドルスピードコントロールバルブ、30…筒状部材、3
2…吸気通路、34…壁部、36…排気流路、36a…
下流側先端部、38…導入口、40…流入口、108…
排気導入装置、130…筒状部材、130a…冷却用
フィン、132…吸気通路、134…壁部、134a…
下流側の壁部部分、136…排気流路、138…導入
口、140…流入口、208…排気導入装置、208a
…管部材、230…筒状部材、232…吸気通路、23
4a…第1円筒部材、234b…第2円筒部材、234
c… 第3円筒部材、235a…フランジ部、235c
…フランジ部、236…排気流路、238…導入口、2
40…流入口、244…排気誘導フィン、250…水冷
室、250a,250b…通水管、308…排気導入装
置、308a…管部材、330…筒状部材、332…吸
気通路、334a…内壁部、334b…補助壁部、33
4c… 外壁部、335a…フランジ部、335b,3
35c…フランジ部、336…排気流路、338…導入
口、405…メタルガスケット、405a…ガスケット
部、405b…デポジット阻止部、408… 排気導入
装置、432…吸気通路、434a…内壁部、435a
… フランジ部、438…導入口、505…メタルガス
ケット、505c…突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片平 奈津彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G062 CA06 ED04 ED10 GA02 GA10 GA12 GA23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気還流路から排気を吸気中に導入する
    内燃機関の排気導入装置であって、 スロットルボディとインテークマニホールドとの間に介
    在し、内部に形成された吸気通路により、前記スロット
    ルボディ側からの吸気を前記インテークマニホールド側
    へ導く筒状部材と、 前記吸気通路を包囲する前記筒状部材の壁部内に前記吸
    気通路の周方向に環状に形成され、前記排気還流路から
    の排気を流動させる排気流路と、 前記筒状部材に設けられ前記排気還流路からの排気を前
    記排気流路内に流入させる流入口と、 前記筒状部材に設けられ前記排気流路内にて流動する排
    気を前記吸気通路内に導入する導入口と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の排気導入装置。
  2. 【請求項2】 前記壁部は、空冷または水冷にて冷却さ
    れることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気導
    入装置。
  3. 【請求項3】 前記導入口は、前記壁部の内周面にて前
    記吸気通路の周方向に環状に形成され、排気誘導方向が
    ほぼ吸気流動方向となるようにされていることを特徴と
    する請求項1または2記載の内燃機関の排気導入装置。
  4. 【請求項4】 前記流入口の排気誘導方向は、前記環状
    の排気流路のほぼ接線方向となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の内燃機
    関の排気導入装置。
  5. 【請求項5】 前記排気流路内には、前記筒状部材の軸
    方向にほぼ沿った方向を軸とするスパイラル状の排気誘
    導フィンが形成されていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか記載の内燃機関の排気導入装置。
  6. 【請求項6】 前記壁部は、前記排気流路よりも内側に
    配置された内壁部と前記排気流路よりも外側に配置され
    た外壁部とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか記載の内燃機関の排気導入装置。
  7. 【請求項7】 前記外壁部の外周面には冷却フィンが形
    成されていることを特徴とする請求項6記載の内燃機関
    の排気導入装置。
  8. 【請求項8】 前記外壁部により、スロットルボディと
    インテークマニホールドとが連結されていることを特徴
    とする請求項6または7記載の内燃機関の排気導入装
    置。
  9. 【請求項9】 前記外壁部は、変形可能であることを特
    徴とする請求項8記載の内燃機関の排気導入装置。
  10. 【請求項10】 前記外壁部は、蛇腹状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の内燃機関の排気導入
    装置。
  11. 【請求項11】 前記吸気通路において前記導入口より
    上流側に、逆流する排気によるデポジットを阻止するデ
    ポジット阻止部が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか記載の内燃機関の排気導入装置。
  12. 【請求項12】 前記デポジット阻止部は前記スロット
    ルボディと前記筒状部材との間に配置されたガスケット
    に対して一体に形成されていることを特徴とする請求項
    11記載の内燃機関の排気導入装置。
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