JP2000122923A - 記録装置および記録方法、再生装置および再生方法、記録媒体、並びにプログラム記録媒体 - Google Patents

記録装置および記録方法、再生装置および再生方法、記録媒体、並びにプログラム記録媒体

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JP2000122923A
JP2000122923A JP11182894A JP18289499A JP2000122923A JP 2000122923 A JP2000122923 A JP 2000122923A JP 11182894 A JP11182894 A JP 11182894A JP 18289499 A JP18289499 A JP 18289499A JP 2000122923 A JP2000122923 A JP 2000122923A
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Naoya Haneda
直也 羽田
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データの書き込みを高速に行う。 【解決手段】 記録媒体1は、複数のフラッシュメモリ
で構成されており、記録媒体制御部42では、その複数
のフラッシュメモリの記録状態が、ブロックと呼ばれる
単位で管理されている。そして、記録媒体制御部42
は、データを記録媒体1に書き込むときの待ち時間が少
なくなるように、記録媒体1を構成する複数のフラッシ
ュメモリに対して並列的に書き込みを行うためのブロッ
クの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上
のブロックで構成される1以上の並列ブロックを構成
し、その並列ブロックを構成するブロックを対象とし
て、並列的に、データを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および記
録方法、再生装置および再生方法、記録媒体、並びにプ
ログラム記録媒体に関し、特に、データを、並列的に書
き込むことで、その書き込みを短時間で行うことができ
るようにする記録装置および記録方法、再生装置および
再生方法、記録媒体、並びにプログラム記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本件出願人は、例えば、特開平6−13
1371号公報(米国特許5,619,570に対
応)、特開平6−215010号公報、特開平6−30
1601号公報(米国特許5,717,953に対応)
などにおいて、半導体メモリ等の記録媒体を内蔵した携
帯型のユーザ端末に対して、ビデオや、オーディオ、キ
ャラクタ、コンピュータプログラムなどのデータ(特
に、ディジタルデータ)を提供する情報提供装置からデ
ータを転送し、各種のサービスを提供するシステムを、
先に提案している。
【0003】このようなシステムによれば、ユーザは、
例えば、ユーザ端末を携帯して、情報提供装置が設定さ
れている場所まで出向き、その情報提供装置から、オー
ディオデータ等の提供を受け、ユーザ端末において再生
することで、曲を聴くことができる。即ち、この場合、
ユーザは、オーディオデータが記録されたCD(Compac
t Disc)や磁気テープなど購入することなく、曲の提供
を受けることができ、また、その曲に飽きた場合には、
新たな曲のオーディオデータの提供を受けることで、そ
の新たな曲を聴くことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなユーザ端
末には、携帯性が要求されることから、それに使用する
記録媒体としては、電池等によるバックアップがなくて
も、データを保持することができる、例えば、フラッシ
ュメモリなどの不揮発性のメモリを用いるのが好まし
い。
【0005】しかしながら、フラッシュメモリは、そこ
に書き込むデータを入力するのに要するデータ入力時間
に対して、その入力されたデータをフラッシュメモリの
セルに実際に書き込むのに要するプログラム時間が、比
較的長いため、書き込むデータの量が、フラッシュメモ
リに一度に入力可能な量より多いと、フラッシュメモリ
にデータを入力し終えてから、次のデータを入力するま
でに、少なくとも、プログラム時間だけの待ち時間が生
じる。そして、データを書き込むのに、上述のような待
ち時間が生じることは、1人のユーザにデータを提供す
るのに多くの時間を要することとなる。一方、情報提供
装置は、多くのユーザが使用するものであるから、1人
のユーザに対してデータを提供するのに多くの時間を要
することは、他のユーザを待たせることになり、これで
は、サービスを受けるユーザの数の減少を招くことにな
る。
【0006】そこで、本件出願人は、フラッシュメモリ
を、複数チップ用い、その複数チップに対して、データ
を並列的に書き込むことで、データの書き込みに要する
時間の短縮化を図る記録方式(以下、適宜、並列記録方
式という)について、先に提案している。
【0007】並列記録方式は、例えば、複数のフラッシ
ュメモリのうちの1のチップにデータを入力し、その入
力が終了すると、次のデータを、他のチップに入力し、
その入力が終了すると、さらに次のデータを、さらに他
のチップに入力するといったもので、即ち、1のチップ
において、そこに入力されたデータがメモリセルに書き
込まれている間に、次のデータを、他の1のチップに入
力するもので、これにより、1のチップのプログラム時
間を待たずに、次のデータの入力を行うことができ、そ
の結果、データの書き込みに要する時間の短縮化を図る
ことができる。
【0008】ところで、並列記録方式による書き込み
を、複数チップのフラッシュメモリのうちの、例えば、
2チップを対象に行う場合においては、1のチップに、
所定量のデータを入力し、その入力が終了した後に、他
の1のチップに、所定量のデータを入力する。そして、
その入力が終了した後に、1のチップに、再び、所定量
のデータを入力することとなるが、このとき、1のチッ
プに対して、前回入力された所定量のデータの書き込み
が終了していないことがある。この場合、1のチップに
対して、今回入力しようとしているデータの入力は、前
回入力されたデータの書き込みが終了するまで待たさ
れ、書き込みの高速化が妨げられることになる。
【0009】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、並列記録方式による書き込みの高速化の
効果を、最大限に発揮することができるようにするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の記録装
置は、データを、記録媒体の1以上のブロックに対して
並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブロッ
クの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上
のブロックで構成される1以上の並列ブロックを構成す
る構成手段と、並列ブロックを構成するブロックを対象
として、並列的に、データを書き込む書き込み手段とを
備えることを特徴とする。
【0011】請求項21に記載の記録方法は、データ
を、記録媒体の1以上のブロックに対して並列的に書き
込む場合に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小
値である最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで
構成される1以上の並列ブロックを構成する構成ステッ
プと、並列ブロックを構成するブロックを対象として、
並列的に、データを書き込む書き込みステップとを備え
ることを特徴とする。
【0012】請求項38に記載の記録媒体は、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
が並列的に書き込まれることを特徴とする。
【0013】請求項55に記載の記録媒体は、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数、またはその最小ブロック数を求めるの
に必要な情報が記録されていることを特徴とする。
【0014】請求項56に記載の再生装置は、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
が並列的に書き込まれている記録媒体から、データを読
み出す読み出し手段を備えることを特徴とする。
【0015】請求項58に記載の再生方法は、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
が並列的に書き込まれている記録媒体から、データを読
み出すことを特徴とする。
【0016】請求項59に記載のプログラム記録媒体
は、データを、記録媒体の1以上のブロックに対して並
列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブロック
の数の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の
ブロックで構成される1以上の並列ブロックを構成する
構成ステップと、並列ブロックを構成するブロックを対
象として、並列的に、データを書き込む書き込みステッ
プとを備えるプログラムが記録されていることを特徴と
する。
【0017】請求項60に記載のプログラム記録媒体
は、データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
込む場合に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小
値である最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで
構成される1以上の並列ブロックを構成することにより
得られる並列ブロックを構成するブロックを対象とし
て、データが並列的に書き込まれている記録媒体から、
データを読み出すステップを備えるプログラムが記録さ
れていることを特徴とする。
【0018】請求項1に記載の記録装置においては、構
成手段は、データを、記録媒体の1以上のブロックに対
して並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブ
ロックの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1
以上のブロックで構成される1以上の並列ブロックを構
成し、書き込み手段は、並列ブロックを構成するブロッ
クを対象として、並列的に、データを書き込むようにな
されている。
【0019】請求項21に記載の記録方法においては、
データを、記録媒体の1以上のブロックに対して並列的
に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブロックの数
の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上のブロ
ックで構成される1以上の並列ブロックを構成し、並列
ブロックを構成するブロックを対象として、並列的に、
データを書き込むようになされている。
【0020】請求項38に記載の記録媒体には、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
が並列的に書き込まれる。
【0021】請求項55に記載の記録媒体には、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数、またはその最小ブロック数を求めるの
に必要な情報が記録されている。
【0022】請求項56に記載の再生装置においては、
読み出し手段が、データを、1以上のブロックに対して
並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブロッ
クの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上
のブロックで構成される1以上の並列ブロックを構成す
ることにより得られる並列ブロックを構成するブロック
を対象として、データが並列的に書き込まれている記録
媒体から、データを読み出すようになされている。
【0023】請求項58に記載の再生方法においては、
データを、1以上のブロックに対して並列的に書き込む
場合に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値で
ある最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成
される1以上の並列ブロックを構成することにより得ら
れる並列ブロックを構成するブロックを対象として、デ
ータが並列的に書き込まれている記録媒体から、データ
を読み出すようになされている。
【0024】請求項59に記載のプログラム記録媒体に
は、データを、記録媒体の1以上のブロックに対して並
列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にするブロック
の数の最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の
ブロックで構成される1以上の並列ブロックを構成する
構成ステップと、並列ブロックを構成するブロックを対
象として、並列的に、データを書き込む書き込みステッ
プとを備えるプログラムが記録されている。
【0025】請求項60に記載のプログラム記録媒体に
は、データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
込む場合に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小
値である最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで
構成される1以上の並列ブロックを構成することにより
得られる並列ブロックを構成するブロックを対象とし
て、データが並列的に書き込まれている記録媒体から、
データを読み出すステップを備えるプログラムが記録さ
れている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の適用対象となる
並列記録方式について説明する。なお、並列記録方式に
ついては、本件出願人が先に出願した、例えば、特開平
11−7408号公報(米国に1998年4月24日に
出願された米国出願09/065630、欧州特許出願
公開0874368公報に対応)に、その詳細が開示さ
れているため、ここでは、簡単に説明する。また、特開
平11−7408号公報では、書き込みがページと呼ば
れる単位で行われ、消去がブロックと呼ばれる、ページ
より大きい単位で行われる記録媒体を対象としている
が、本発明の適用範囲は、そのような記録媒体に限定さ
れるものではない。
【0027】図1は、並列記録方式によるデータの書き
込みが行われる記録媒体の構成例を示している。
【0028】図1の実施の形態では、記録媒体1は、4
つの記録媒体片1A乃至1Dから構成されている。な
お、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれは、基本的には、
例えば、メモリの1チップに相当するが、その他、例え
ば、1の記録媒体の記録領域を、4つの記録領域に区分
けし、その4つの記録領域それぞれに対応させることも
可能である。
【0029】記録媒体片1Aは、例えば、512バイト
を1ページとして、16ページで構成されている。ま
た、本実施の形態では、4ページで、1ブロックが構成
されており、従って、記録媒体片1Aは、4ブロック
(=16ページ/4ページ)で構成されている。他の記
録媒体片1B乃至1Dも、記録媒体片1Aと同様に構成
されている。
【0030】なお、ここでは、ブロックとは記録媒体に
おけるデータの消去単位を、ページとは記録媒体におけ
るデータの書き込み単位を、それぞれ意味するものとす
る。
【0031】ここで、本実施の形態では、記録媒体1の
物理アドレスを、以下のように表すものとする。
【0032】即ち、ここでは、物理アドレスを、チップ
番号c(Chip)、ブロック番号b(Block)、ページ番
号p(Page)の3つの単位を用いて表す。チップ番号c
は、記録媒体片1A乃至1Dを特定するためのもので、
記録媒体片1A乃至1Dは、それぞれC[0]乃至C
[3]で表される。
【0033】ブロック番号bは、記録媒体片1A乃至1
Dそれぞれにおけるブロックを特定するためのもので、
例えば、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれにおける下か
ら1乃至4番目のブロックは、B[0]乃至B[3]で
それぞれ表される。また、記録媒体片1Aの一番下のブ
ロックは、チップ番号cとブロック番号bとを利用し
て、CB[0:0]と表される。また、記録媒体片1A
の下から2番目のブロックは、CB[0:1]で表さ
れ、その下から3番目のブロックは、CB[0:2]で
表され、最も上のブロックは、CB[0:3]で表され
る。同様に、記録媒体片1Bの下から1乃至4番目のブ
ロックは、CB[1:0]乃至CB[1:3]でそれぞ
れ表され、記録媒体片1Cの下から1乃至4番目のブロ
ックは、CB[2:0]乃至CB[2:3]でそれぞれ
表され、記録媒体片1Dの下から1乃至4番目のブロッ
クは、CB[3:0]乃至CB[3:3]でそれぞれ表
される。
【0034】ページ番号pは、各ブロックにおけるペー
ジを特定するためのもので、各ブロックの下から1乃至
4番目のページは、P[0]乃至P[3]でそれぞれ表
される。また、記録媒体片1Aの一番下のブロックの一
番下のページは、チップ番号c、ブロック番号b、およ
びページ番号pを利用して、CBP[0:0:0]と表
される。また、記録媒体片1Aの一番下のブロックの下
から2番目のページは、CBP[0:0:1]で表さ
れ、その下から3番目のページは、CBP[0:0:
2]で表され、その最も上のページは、CBP[0:
0:3]で表される。記録媒体1Aの他のブロックのペ
ージ、さらには、他の記録媒体1B乃至1Dのブロック
のページも、同様に表される。
【0035】従って、例えば、いま、記録媒体片1A乃
至1Dを、第1乃至第4チップとそれぞれいうものとす
ると、第cチップの、下からb番目のブロックにおけ
る、下からp番目のページは、CBP[c−1:b−
1:p−1]と表される。
【0036】そして、ここでは、1ページを512バイ
トとしているが、これは、FAT(File Allocation Ta
ble)ファイルシステム等との対応を容易にするため
に、1セクタの容量である512バイトに一致させたも
のである(但し、1ページの容量は、これに限定される
ものではない)。
【0037】図1において、記録媒体片1A乃至1Dの
ページに記述されているFS[f:s]は、記録媒体1
に記録したファイルのデータを表しており、fは、ファ
イルを特定するファイル番号を、sは、セクタを特定す
るセクタ番号を、それぞれ表している。従って、図1で
は、例えば、記録媒体片1Aの最も上のページ(物理ア
ドレスCBP[0:3:3]で表されるページ)には、
ファイル番号が2で、セクタ番号が12で特定されるデ
ータFS[2:12]が記録されている。また、例え
ば、記録媒体片1Dの最も下のページ(物理アドレスC
BP[3:0:0]で表されるページ)には、ファイル
番号が0で、セクタ番号が2で特定されるデータFS
[0:2]が記録されている。
【0038】なお、図1において(後述する図4乃至図
6においても同様)、斜線を付してある部分(ブロッ
ク)は、その時点で、データの書き込みが不可能な部分
(禁止されている場合も含む)を表している。即ち、斜
線部分は、例えば、製造当初から、あるいは、過剰な書
き換えにより破損しているブロック(以下、適宜、無効
ブロックという)や、いわゆるシステム領域やスペア領
域などとして確保されているブロック(以下、適宜、シ
ステムブロックという)を表している。
【0039】図1の記録媒体1に記録されたデータは、
図2に示すように、ファイル単位とブロック単位で管理
されている。
【0040】即ち、図2は、記録媒体1に記録されたデ
ータを、ファイル単位で管理するためのファイル管理情
報を記憶するファイル管理情報記憶部2と、データを、
ブロック単位で管理するためのブロック管理情報を記憶
するブロック管理情報記憶部3の構成例を示している。
【0041】図2において、ファイル管理情報記憶部2
は、4つの物理アドレスM[0]乃至M[3]に対応す
るエントリを有している。1のエントリには、1のファ
イルに関するファイル管理情報を記憶することができる
ようになされており、従って、図2の実施の形態では、
最大で、4つのファイルについてのファイル管理情報を
記憶(記録)することができるようになされている(但
し、ファイル管理情報記憶部2は、4以外の数のファイ
ルについてのファイル管理情報を記憶することができる
ように構成することも可能である)。
【0042】ファイル管理情報は、ここでは、そのファ
イルを特定するための情報(例えば、ファイル名)、そ
のファイルのサイズ、およびブロック管理情報記憶部3
におけるブロック管理情報が記憶されたエントリへのポ
インタで構成されている。なお、図2の実施の形態で
は、ファイル名(File)は、F[n](nは、例えば、
ファイル番号)で、サイズ(Size)は、セクタ数(本実
施の形態では、ページ数に等しい)で、エントリへのポ
インタ(BAT)は、チップ番号cとブロック番号bとを
用いて表されたブロック管理情報記憶部3の物理アドレ
スT[c:b]で、それぞれ表されている。
【0043】図2のファイル管理情報記憶部2に記憶さ
れたファイル管理情報によれば、次のことを認識するこ
とができる。
【0044】即ち、第1に、記録媒体1には、ファイル
名F[0]乃至F[2]で特定される3つのファイルが
記録されており、その論理的な順序は、ファイルF
[1],F[2],F[0]となっている。第2に、フ
ァイルF[0]乃至F[2]のサイズは、それぞれ12
セクタ(ページ)、23セクタ、13セクタにそれぞれ
相当する量である。第3に、記録媒体1において、ファ
イルF[0]乃至F[2]が記録されている先頭のブロ
ックは、それぞれ、物理アドレスがT[1:0],T
[1:1],T[0:3]でそれぞれ表されるブロック
管理情報記憶部3のエントリに対応するブロックCB
[1:0],CB[1:1],CB[0:3]である。
【0045】なお、図2において、ファイル管理情報記
憶部2の物理アドレスM[3]に記憶されている−1
は、そこには、ファイル管理情報が記憶されていないこ
とを表している。
【0046】次に、ブロック管理情報記憶部3は、記録
媒体1が有するブロック、即ち、ここでは、4つの記録
媒体片1A乃至1Dそれぞれが有する4つのブロックの
合計16ブロックに対応するエントリを有しており、各
エントリには、対応するブロックのブロック管理情報が
記憶されるようになされている。
【0047】ここで、ブロック管理情報記憶部3を構成
するエントリの物理アドレスは、記録媒体片1A乃至1
Dのうちの、そのエントリに対応するブロックを有する
もののチップ番号cと、その対応するブロックのブロッ
ク番号bとを用いて、T[c:b]で表されている。従
って、ブロック管理情報記憶部3において、物理アドレ
スがT[c:b]で表されるエントリには、記録媒体片
1A乃至1Dのうちの、チップ番号がcのものの、ブロ
ック番号がbのブロックについてのブロック管理情報が
記憶(記録)されている。
【0048】具体的には、例えば、物理アドレスがT
[0:0]で表されるエントリには、記録媒体片1A
(C[0])における一番下のブロック(B[0])に
ついてのブロック管理情報が記憶されている。また、物
理アドレスがT[0:1]で表されるエントリには、記
録媒体片1A(C[0])における下から2番目のブロ
ック(B[1])についてのブロック管理情報が記憶さ
れている。さらに、物理アドレスがT[0:2]で表さ
れるエントリには、記録媒体片1A(C[0])におけ
る下から3番目のブロック(B[2])についてのブロ
ック管理情報が記憶されており、物理アドレスがT
[0:3]で表されるエントリには、記録媒体片1A
(C[0])における一番上(下から4番目)のブロッ
ク(B[3])についてのブロック管理情報が記憶され
ている。以下、同様にして、各エントリには、対応する
ブロックについてのブロック管理情報が記憶されてお
り、従って、ブロック管理情報記憶部3の最も上のエン
トリ、即ち、物理アドレスがT[3:3]で表されるエ
ントリには、記録媒体片1D(C[3])における一番
上のブロック(B[3])についてのブロック管理情報
が記憶されている。
【0049】なお、以下、適宜、ブロック管理情報記憶
部3に記憶されたすべてのブロック管理情報で構成され
るテーブルを、BAT(Block Allocation Table)と、
このBATを構成するブロック管理情報記憶部3の各エ
ントリを、BATエントリと、それぞれいう。
【0050】各BATエントリにおけるブロック管理情
報は、必要なステータスフラグやリンク情報などから構
成される。
【0051】ステータスフラグとしては、ここでは、va
lidフラグ、invalidフラグ、systemフラグ、firstフラ
グ、nextフラグ、lastフラグ、loopフラグの7種類のフ
ラグが用意されている。validフラグは、対応するブロ
ックが書き込み可能なブロック(空き領域(何らかのデ
ータが記録されていても、上書きしてかまわないものを
含む))であることを表し、invalidフラグは、対応す
るブロックが無効ブロックであることを表す。systemフ
ラグは、対応するブロックがシステムブロックであるこ
とを表す。firstフラグまたはlastフラグは、対応する
ブロックが、ファイルの先頭または終わりが記録されて
いるブロックであることを表し、nextフラグおよびloop
フラグは、対応するブロックに記録されたデータに続く
データが存在すること(即ち、対応するブロックに記録
されたデータに続くデータが、他のブロックに記録され
ていること)を表す。なお、loopフラグは、さらに、対
応するブロックに、後述する並列ブロックを構成するデ
ータの最後が記録されていること(対応するブロック
が、並列ブロックを構成する最後のブロックであるこ
と)も表す。
【0052】リンク情報は、記録媒体片1A乃至1Dを
構成するブロックのリンク状態を表す。即ち、リンク情
報としては、ここでは、あるブロックに記録されている
データに続くデータが記録されているブロックに対応す
るBATエントリの物理アドレスが記録される。従っ
て、リンク情報は、そのリンク情報が記録されたBAT
エントリに対応するブロックに記録されているデータに
続くデータが記録されているブロックが存在するときに
記録されるため、firstフラグ、nextフラグ、loopフラ
グのうちのいずれかのフラグとともに記録される。
【0053】図2の実施の形態では、例えば、ブロック
CB[1:0]に対応するBATエントリT[1:0]
には、リンク情報として、ブロックCB[2:0]に対
応するBATエントリの物理アドレスT[2:0]が記
憶されている。また、BATエントリT[2:0]に
は、リンク情報として、ブロックCB[3:0]に対応
するBATエントリの物理アドレスT[3:0]が記憶
されている。
【0054】さらに、BATエントリT[1:0],T
[2:0],T[3:0]には、ステータスフラグとし
て、それぞれfirstフラグ、nextフラグ、lastフラグが
記憶されており、以上から、ブロックCB[1:0],
CB[2:0],CB[3:0]には、その順序で連続
するデータが並列的に記録され、さらに、ブロックCB
[1:0]またはCB[3:0]には、ファイルの先頭
または終わりのデータが記録されており、従って、これ
らの3ブロックで構成されるデータが、1のファイルを
構成していることが分かる。
【0055】なお、図2では、firstフラグが記憶され
たBATエントリT[1:0]へのポインタが、ファイ
ル管理情報記憶部2のエントリM[2]に記憶されてお
り、従って、ブロックCB[1:0],CB[2:
0],CB[3:0]に記憶されたデータで構成される
ファイルは、ファイル管理情報記憶部2において、3番
目のファイルF[0]として管理されている。
【0056】以上のようなファイル管理情報およびブロ
ック管理情報によれば、記録媒体1におけるファイルの
記録状態を、次のようにして認識することができる。
【0057】即ち、例えば、いま、ファイルF[1]に
注目すると、ファイル管理情報により、ファイルF
[1]は、論理的な順序が1番目のファイルとして記憶
されており、さらに、そのサイズが、23セクタ分であ
ることを認識することができる。さらに、ファイルF
[1]については、BATエントリT[1:1]からリ
ンクされているBATエントリ群に記録されているブロ
ック管理情報を参照することで、記録媒体1における記
録状態を認識することができることが分かる。
【0058】そして、BATエントリT[1:1]に
は、リンク情報としてT[2:2]が記録されており、
従って、BATエントリT[2:2]にリンクしている
ことが分かる。そして、BATエントリT[2:2]に
は、リンク情報としてT[3:1]が、BATエントリ
T[3:1]には、リンク情報としてT[0:1]が、
BATエントリT[0:1]には、リンク情報としてT
[1:2]が、BATエントリT[1:2]には、リン
ク情報としてT[3:2]が、それぞれ記録されている
ので、BATエントリT[1:1],T[2:2],T
[3:1],T[0:1],T[1:2],T[3:
2]の順で、リンクが張られており、従って、ファイル
F[1]のデータは、ブロックCB[1:1],CB
[2:2],CB[3:1],CB[0:1],CB
[1:2],CB[3:2]の順に記録されたことが分
かる。
【0059】さらに、BATエントリT[1:1]に
は、firstフラグが記録されており、従って、それに対
応するブロックCB[1:1]に、ファイルF[1]の
先頭のデータが記録されていることが分かる。また、B
ATエントリT[1:1]にリンクされているBATエ
ントリT[2:2]にはnextフラグが、それにリンクさ
れているBATエントリT[3:1]にはnextフラグ
が、それにリンクされているBATエントリT[0:
1]にはloopプラグが、それぞれ記録されており、従っ
て、BATエントリT[1:1],T[2:2],T
[3:1],T[0:1]にそれぞれ対応するブロック
CB[1:1],CB[2:2],CB[3:1],C
B[0:1]には、ファイルF[1]のデータが並列的
に記録されている、即ち、ブロックCB[1:1],C
B[2:2],CB[3:1],CB[0:1]の4ブ
ロックは、並列ブロックを構成していることが分かる。
【0060】また、BATエントリT[0:1]にリン
クされているBATエントリT[1:2]にはnextフラ
グが、それにリンクされているBATエントリT[3:
2]にはlastフラグが、それぞれ記録されており、従っ
て、BATエントリT[1:2],T[3:2]にそれ
ぞれ対応するブロックCB[1:2],CB[3:2]
にも、ファイルF[1]のデータが並列的に記録されて
いる、即ち、ブロックCB[1:2],CB[3:2]
の2ブロックは、並列ブロックを構成していることが分
かる。さらに、lastフラグが記録されているBATエン
トリT[3:2]に対応するブロックCB[3:2]に
は、ファイルF[1]の最後のデータが記録されている
ことが分かる。
【0061】従って、上述しなかったが、firstフラグ
は、それとともに、BATエントリの物理アドレスが記
録されている場合には、そのfirstフラグが記録されて
いるBATエントリに対応するブロックに、ファイルの
先頭のデータが記録されていることを表す他、それに続
くデータがあることも表す。さらに、lastフラグは、そ
れが記録されているBATエントリに対応するブロック
に、ファイルの最後のデータが記録されていることを表
す他、そのブロックが、並列ブロックの最後のブロック
であることも表す。
【0062】次に、並列記録方式では、まず、記録媒体
片1A乃至1Dのうちの1以上(基本的には、複数)か
ら、ブロックが、1つずつ選択され、それらのブロック
で、1の並列ブロックが構成される。いま、説明を簡単
にするために、記録媒体片1A乃至1Dのそれぞれから
ブロックが選択されるものとすると、例えば、図1にお
いて、記録媒体片1A乃至1Dから、それぞれ、例え
ば、ブロックCB[0:1],CB[1:1],CB
[2:2],CB[3:1]が抽出され、これらの4つ
のブロックで並列ブロックが構成される。そして、この
並列ブロックを構成するブロックCB[0:1],CB
[1:1],CB[2:2],CB[3:1]を対象と
して、データが、並列的に書き込まれる。
【0063】即ち、いま、書き込み対象のファイルを、
ファイルF[1]とすると、ファイルF[1]の第1セ
クタ(最初のセクタ)FS[1:0]が、例えば、記録
媒体片1Bに入力され、その中の並列ブロックを構成す
るブロックCB[1:1]に書き込まれる(図1)。な
お、上述したように、ここでは、記録媒体1に対するデ
ータの書き込みは、ページごとに行われるため、第1セ
クタFS[1:0]は、ブロックCB[1:1]の、例
えば一番下のページ、つまりページCBP[1:1:
0]に書き込まれる。
【0064】ファイルF[1]の第1セクタFS[1:
0]を、記録媒体片1Bに入力した後は、その次の第2
セクタ(最初から2番目のセクタ)FS[1:1]が、
例えば、記録媒体片1Cに入力され、その中の並列ブロ
ックを構成するブロックCB[2:2]に書き込まれる
(図1)。なお、この場合も、上述した場合と同様に、
第2セクタFS[1:1]は、ブロックCB[2:2]
の一番下のページ、つまりページCBP[2:2:0]
に書き込まれる。
【0065】ファイルF[1]の第2セクタFS[1:
1]を、記録媒体片1Cに入力した後は、その次の第3
セクタFS[1:2]が、例えば、記録媒体片1Dに入
力され、その中の並列ブロックを構成するブロックCB
[3:1]に書き込まれる(図1)。なお、この場合
も、上述した場合と同様に、第3セクタFS[1:2]
は、ブロックCB[3:1]の一番下のページ、つまり
ページCBP[3:1:0]に書き込まれる。
【0066】ファイルF[1]の第3セクタFS[1:
2]を、記録媒体片1Dに入力した後は、その次の第4
セクタFS[1:3]が、例えば、記録媒体片1Aに入
力され、その中の並列ブロックを構成するブロックCB
[0:1]に書き込まれる(図1)。なお、この場合
も、上述した場合と同様に、第4セクタFS[1:3]
は、ブロックCB[0:1]の一番下のページ、つまり
ページCBP[0:1:0]に書き込まれる。
【0067】ファイルF[1]の第4セクタFS[1:
3]を、記録媒体片1Aに入力した後は、その次の第5
セクタFS[1:4]が、再び、記録媒体片1Bに入力
され、その中の並列ブロックを構成するブロックCB
[1:1]に書き込まれる(図1)。なお、この場合、
第5セクタFS[1:4]は、ブロックCB[1:1]
の下から2番目のページ、つまりページCBP[1:
1:1]に書き込まれる。
【0068】以下、同様にして、ファイルF[1]は、
並列ブロックを構成するブロックCB[0:1],CB
[1:1],CB[2:2],CB[3:1]に対し
て、ページ単位で、いわばインターリーブされながら書
き込まれていく。なお、ファイルF[1]のデータ量
が、4ブロック分を越える場合には、ブロックCB
[0:1],CB[1:1],CB[2:2],CB
[3:1]に対する書き込みの終了後、他のブロックで
構成される並列ブロックを対象として、残りのデータ
(セクタ)が書き込まれていく。
【0069】以上のような並列記録方式によれば、記録
媒体1が、前述したように、データ入力時間に対して、
プログラム時間が、比較的長い、例えば、フラッシュメ
モリなどで構成される場合に生じる待ち時間をなくす、
あるいは短縮化することができる。
【0070】即ち、例えば、いま、記録媒体片1A乃至
1Dそれぞれにおけるデータ入力時間をtinputと、プ
ログラム時間をtprogとする。そして、例えば、記録媒
体1Aのみを対象にして、データを、インターリーブせ
ずに書き込むとした場合には、図3(A)に示すよう
に、時刻t0において、記録媒体1A(C[0])に対
して、第1セクタを入力してから、データ入力時間t
inputだけ経過した時刻t1に、その入力が終了する。
その後、その入力が終了した第1セクタの書き込みが開
始され、プログラム時間tprogの経過後である時刻t
4’に、その書き込みが終了する。そして、記録媒体1
A(C[0])に対して、第2セクタの入力が開始さ
れ、以下、同様にして、記録媒体1Aにデータが書き込
まれていく。
【0071】以上のように、インターリーブせずに、デ
ータの書き込みを行う場合には、データの入力が終了し
た後、プログラム時間tprogが経過するまで待って、次
のデータの入力を開始する必要がある。従って、1セク
タの書き込みには、データ入力時間tinputと、プログ
ラム時間tprogとを加算した時間だけ要するが、インタ
ーリーブせずに、例えば、6ページ分のデータの書き込
みを行う場合には、図3(A)に示すように、1セクタ
の書き込み要する時間の6倍の時間Ts(=6×(t
input+tprog))を要することになる。
【0072】一方、上述したように、記録媒体片1A乃
至1D(C[0]乃至C[3])それぞれから、1つず
つ抽出した合計4つのブロックで構成される並列ブロッ
クに対して、例えば、記録媒体片1A,1B,1C,1
Dのブロックの順で、インターリーブしながら、データ
の書き込みを行う場合には、図3(B)に示すように、
時刻t0において、例えば、記録媒体片1A(C
[0])に対して、第1セクタを入力してから、データ
入力時間tinputだけ経過した時刻t1に、その入力が
終了する。その後、記録媒体片1Aにおいて、入力の終
了した第1セクタの書き込みが開始され、プログラム時
間tprogの経過後である時刻t4’に、その書き込みが
終了する。この点は、図3(A)における場合と同一で
ある。
【0073】しかしながら、記録媒体片1B(C
[1])に対しては、記録媒体片1Aへの第1セクタを
入力が終了した時点から、第2セクタの入力を開始する
ことができ、従って、記録媒体片1Bに対しての第2セ
クタの入力は、時刻t1から開始される。その後、デー
タ入力時間tinputだけ経過した時刻t2に、その入力
が終了し、記録媒体片1Bにおいて、その入力が終了し
た第2セクタの書き込みが開始され、プログラム時間t
progの経過後に、その書き込みが終了する。
【0074】以下、同様に、記録媒体片1C(C
[2])に対しての、第3セクタの入力は、記録媒体片
1Bへの第2セクタを入力が終了した時刻t2から開始
することができる。さらに、記録媒体片1D(C
[3])に対しての、第4セクタの入力も、第3セクタ
の入力が開始された時刻t2から、データ入力時間t
inputが経過した時刻t3から開始することができる。
【0075】そして、例えば、プログラム時間t
progが、データ入力時間tinputの3倍弱程度の時間で
あった場合には、図3(B)に示すように、第4セクタ
の入力が開始された時刻t3から、データ入力時間t
inputが経過した時刻t4、即ち、第4セクタの入力が
終了する時刻t4は、記録媒体片1A(C[0])にお
いて、第1セクタの書き込みが終了する時刻t4’を経
過した時刻となるから、記録媒体片1A(C[0])に
対しては、記録媒体片1Dへの第4セクタを入力が終了
した時刻t4から、第5セクタの入力を開始することが
できる。同様に、記録媒体片1B(C[1])に対して
は、記録媒体片1Aへの第5セクタを入力が終了した時
刻t5(時刻t4からデータ入力時間tinputだけ経過
した時刻)から、第6セクタの入力を開始することがで
きる。
【0076】従って、インターリーブしながら、データ
の書き込みを行う場合においては、図3の実施の形態で
は、プログラム時間tprogに起因する待ち時間は0とな
り、その結果、例えば、6ページ分のデータの書き込み
は、図3(A)に示したインターリーブせずに書き込み
を行う場合に要する時間Tsよりも短い時間Tp(=6
×tinput+tprog)で行うことができる。即ち、並列
記録方式によれば、記録媒体1が、データ入力時間に対
して、プログラム時間が、比較的長いものであっても、
データを、高速に書き込むことが可能となる。
【0077】上述の図1および図2は、以上のような並
列記録方式によってデータが書き込まれた記録媒体1、
並びにファイル管理情報記憶部2およびブロック管理情
報記憶部3を表しているが、このようにして記録された
データの読み出しは、例えば、次のようにして行われ
る。
【0078】即ち、例えば、いま、ファイルF[0]の
読み出しを行うとした場合においては、ファイル管理情
報記憶部2(図2)を参照することで、ファイルF
[0]のファイル管理情報が認識される。そして、ファ
イルF[0]のファイル管理情報から、その先頭のデー
タが記録されたブロックを管理しているBATエントリ
の物理アドレス、即ち、図2の実施の形態においては、
T[1:0]が認識される。
【0079】BATエントリT[1:0]は、上述した
ことから、ブロックCB[1:0]を管理するものであ
るが、ブロック管理情報記憶部3において、このブロッ
クCB[1:0]に対応するBATエントリT[1:
0]には、リンク情報として、ブロックCB[2:0]
に対応するBATエントリの物理アドレスT[2:0]
が記憶されている。また、BATエントリT[2:0]
には、リンク情報として、ブロックCB[3:0]に対
応するBATエントリの物理アドレスT[3:0]が記
憶されている。
【0080】さらに、BATエントリT[1:0],T
[2:0],T[3:0]には、ステータスフラグとし
て、それぞれfirstフラグ、nextフラグ、lastフラグが
記憶されており、以上から、ブロックCB[1:0],
CB[2:0],CB[3:0]で構成される並列ブロ
ックに対して、その順序で、インターリーブしながら、
ファイルF[0]のデータが並列的に記録されたことが
認識される。以上のようにして、並列ブロックと、その
並列ブロックを構成するブロックに対してデータが書き
込まれた順序が認識されると、その並列ブロックに対し
て、データを書き込んだ順序と同一の順序で、データ
が、インターリーブ(デインターリーブ)しながら読み
出されていく。そして、並列ブロックを構成する最後の
ブロックであるブロックCB[3:0]を管理している
BATエントリT[3:0]に記録されたlastフラグ
と、ファイルF[0]のサイズが12セクタ(ページ)
であることとから、ブロックCB[3:0]の最後のペ
ージCBP[3:0:3]に記録されたデータが、ファ
イルF[0]の最後であることが認識され、このページ
CBP[3:0:3]のデータが読み出されると、ファ
イルF[0]の読み出しを終了する。
【0081】ところで、図3の実施の形態では、プログ
ラム時間tprogが、データ入力時間tinputの3倍弱程
度の時間と仮定したが、この場合、並列ブロックを構成
するブロックの数を、4以上とすることで、並列記録方
式による書き込みの高速化の効果を、最大限に発揮する
ことができる。
【0082】即ち、記録媒体片1A乃至1D(C[0]
乃至C[3])のうちの、例えば、3つの記録媒体片1
A乃至1Cそれぞれから、1つずつ抽出した合計3つの
ブロックで、並列ブロックを構成した場合においては、
図3(B)で説明したように、記録媒体片1B(C
[1])に対する第2セクタの入力は、記録媒体片1A
(C[0])に対する第1セクタの入力後に、記録媒体
片1C(C[2])に対する第3セクタの入力は、記録
媒体片1B(C[1])に対する第2セクタの入力後
に、それぞれ行うことができる。そして、並列ブロック
が、上述の3ブロックで構成される場合、第4セクタ
は、記録媒体片1A(C[0])に入力されることとな
るが、記録媒体片1C(C[2])に対する第3セクタ
の入力が終了する時刻t3は、記録媒体片1A(C
[0])に対する第1セクタの書き込みが終了する時刻
t4’よりも前の時刻であるため、第3セクタの入力の
終了後、記録媒体片1A(C[0])に対する第4セク
タの入力は、少なくとも、時間t4’−t3だけ待つ必
要がある。
【0083】さらに、記録媒体片1A乃至1D(C
[0]乃至C[3])のうちの、例えば、2つの記録媒
体片1A,1Bそれぞれから、1つずつ抽出した合計2
つのブロックで、並列ブロックを構成した場合において
は、図3(B)で説明したように、記録媒体片1B(C
[1])に対する第2セクタの入力は、記録媒体片1A
(C[0])に対する第1セクタの入力後に行うことが
できる。そして、並列ブロックが、上述の2ブロックで
構成される場合、第3セクタは、記録媒体片1A(C
[0])に入力されることとなるが、記録媒体片1B
(C[1])に対する第2セクタの入力が終了する時刻
t2は、記録媒体片1A(C[0])に対する第1セク
タの書き込みが終了する時刻t4’よりも前の時刻であ
るため、第2セクタの入力の終了後、記録媒体片1A
(C[0])に対する第3セクタの入力は、少なくと
も、時間t4’−t2(>t4’−t3)だけ待つ必要
がある。
【0084】図3(B)から明らかなように、並列ブロ
ックが2ブロックで構成される場合に生じる待ち時間t
4’−t2は、並列ブロックが3ブロックで構成される
場合の待ち時間t4’−t3よりも大であり、従って、
並列ブロックを構成するブロックの数が少なくなると、
待ち時間は増加する。
【0085】以上から、並列記録方式による書き込みの
高速化の効果を、最大限に発揮するには、並列ブロック
を構成するブロックの数を、所定数以上とすることが望
ましい。
【0086】そこで、ここでは、並列ブロックを構成す
るブロックの数を、記録媒体1に対して並列的に書き込
みを行う場合に、待ち時間を最小にするブロックの数の
最小値である最小ブロック数Imin以上に制限する。具
体的には、並列ブロックを構成するブロックの数を、次
式で表される最小ブロック数Imin以上に制限する。
【0087】 Imin=ceil(tprog/tinput)+1 ・・・(1) 但し、関数ceil(x)は、x以上の最小の整数を意味す
る。
【0088】ここで、並列ブロックを構成するブロック
の数は、データをインターリーブしながら書き込む対象
とするブロックの数に等しいから、以下、適宜、インタ
ーリーブ数ともいう。
【0089】次に、上述した場合においては、並列ブロ
ックを構成するブロックを、記録媒体片1A乃至1Dの
いずれから選択するかを、特に制限しなかったが、並列
ブロックを構成するブロックを、記録媒体片1A乃至1
Dから任意に選択した場合には、データの書き込みを行
っていくうちに、書き込み可能なブロックの数(空き領
域の大きさ)が偏り(記録媒体片1A乃至1Dそれぞれ
で異なったものとなり)、並列記録方式による記録時間
の短縮が妨げられることがある。
【0090】即ち、例えば、いま、記録媒体片1A乃至
1Dの記録状態が、図4に示すようになっているとす
る。ここで、図4において、斜線を付してある部分は、
図1で説明したように、データの書き込みが不可能なブ
ロックを表しており、従って、斜線を付していない部分
が、書き込み可能なブロック(書き込み可能ブロック)
を表している。
【0091】記録媒体片1A乃至1Dの記録状態が、図
4に示すようになっている場合において、例えば、い
ま、6ブロック分のデータ量の第1および第2の2つの
ファイルを、並列記録方式によって書き込むとする。
【0092】そして、ここでは、最小ブロック数Imin
によって、インターリーブ数を制限しないこととして、
可能な限り、多くのブロックから並列ブロックを構成す
るとともに、図4において、より左下に位置するブロッ
クを優先的に選択して並列ブロックを構成するものとす
ると、6ブロック分のデータ量の第1のファイルの書き
込み時には、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれから、書
き込み可能ブロックCB[0:0],CB[1:0],
CB[2:0],CB[3:0]が選択され、この4ブ
ロックでなる第1の並列ブロックが構成されるととも
に、記録媒体1Aまたは1Bそれぞれから、書き込み可
能ブロックCB[0:1]またはCB[1:1]が選択
され、この2ブロックでなる第2の並列ブロックが構成
される。この場合、第1のファイルの最初の4ブロック
分のデータが、第1の並列ブロックに書き込まれ、その
後、残りの2ブロック分のデータが、第2の並列ブロッ
クに書き込まれる。
【0093】第1のファイルの書き込みが終了した時点
で、記録媒体片1Aでは、ブロックCB[0:3]だけ
が、記録媒体片1Cでは、ブロックCB[2:1]およ
びCB[2:2]が、記録媒体片1Dでは、ブロックC
B[3:1],CB[3:2]、およびCB[3:3]
が、それぞれ書き込み可能ブロックとして残り、記録媒
体片1Bには、書き込み可能ブロックは存在しなくな
る。
【0094】従って、この場合、6ブロック分の第2の
ファイルの書き込みを行うのに、3,2,1のブロック
からそれぞれなる3つの並列ブロックが構成されること
になる。
【0095】即ち、まず最初に、記録媒体片1A,1
C,1Dそれぞれから、書き込み可能ブロックCB
[0:3],CB[2:1],CB[3:1]が選択さ
れ、この3ブロックでなる第1の並列ブロックが構成さ
れる。そして、この時点で、記録媒体片1Aには、書き
込み可能ブロックは存在しなくなる。このため、記録媒
体片1C,1Dそれぞれから、書き込み可能ブロックC
B[2:2],CB[3:2]が選択され、この2ブロ
ックでなる第2の並列ブロックが構成される。この時点
で、記録媒体片1Cには、書き込み可能ブロックは存在
しなくなり、このため、記録媒体片1Dだけから、書き
込み可能ブロックCB[3:3]が選択され、この1ブ
ロックでなる第3の並列ブロックが構成される。
【0096】そして、第2のファイルデータは、以上の
ようにして構成される3,2,1ブロックでそれぞれな
る並列ブロックに対して、順次書き込まれる。
【0097】上述したように、並列ブロックを構成する
ブロックの数が少なくなると、基本的に、待ち時間は増
加する。また、並列ブロックを構成し、その並列ブロッ
クを対象として、あるファイルを書き込む場合には、構
成される並列ブロックの数が多くなるほど、並列ブロッ
クの選択や管理のために要する時間が増大し、そのファ
イルを記録するのに要する時間は多くなる。
【0098】従って、記録媒体1が、4つの記録媒体片
1A乃至1Dからなる場合に、6ブロック分のデータを
書き込むときには、記録時間の短縮化の観点からは、並
列ブロックは、2つだけ構成され、かつ各並列ブロック
が、最小ブロック数Imin以上の数のブロックで構成さ
れるようにすべきでありデータ入力時間tinputとプロ
グラム時間tprogとの間に、例えば、図3で説明した関
係があるような記録媒体1に対して、6ブロック分の第
2のファイルを書き込む場合に、上述したように、3つ
の並列ブロックが構成され、さらに、その3つの並列ブ
ロックを構成するブロックの数が、それぞれ3,2,1
であることは、並列記録方式による記録時間の短縮化を
妨げることになる。
【0099】このように、第2のファイルの書き込み時
に、第1のファイルにおける場合のように2つの並列ブ
ロックではなく、それよりも多い3つの並列ブロックが
構成され、かつそれにより1の並列ブロックを構成する
ブロックの数が少なくなるのは、記録媒体片1A乃至1
Dそれぞれにおける書き込み可能ブロックの数に偏りが
あることに起因する。
【0100】即ち、図4で説明した場合においては、上
述したように、第1のファイルの書き込みが終了した時
点で、記録媒体片1Dには、ブロックCB[3:1],
CB[3:2]、およびCB[3:3]の3つの書き込
み可能ブロックが残っているが、記録媒体片1Bには、
書き込み可能ブロックが残らない。このため、それ以
降、記録媒体片1Bからは、並列ブロックを構成するブ
ロックを選択する余地がなくなり、記録時間を短縮する
ための並列ブロックを構成することができなくなる。
【0101】そこで、ここでは、インターリーブ数を、
式(1)で示される最小ブロック数Imin以上に制限す
る他、記録媒体1A乃至1Dそれぞれにおける、書き込
み可能ブロックの数(従って、書き込み可能な領域の大
きさ)が偏らないように、並列ブロックを構成するブロ
ックを抽出(選択)するようにする。
【0102】次に、以上のように、インターリーブ数
を、最小ブロック数Imin以上に制限し、かつ記録媒体
1における書き込み可能ブロックの数が偏らないよう
に、並列ブロックを構成しながら行う並列記録方式(以
下、適宜、新並列記録方式という)について詳述する。
【0103】並列記録方式では、図5(A)に示すよう
に、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれにおいて、書き込
み可能ブロックが物理的に連続する部分を1のフリーエ
リアとして、そのフリーエリア単位で、書き込み可能な
領域を管理する。即ち、記録媒体片1A乃至1Dそれぞ
れについて、フリーエリアのリストであるフリーリスト
が作成される。
【0104】図5(A)において、フリーリスト6A乃
至6Dは、記録媒体片1A乃至1Dのフリーエリアをそ
れぞれ管理するもので、各エントリには、フリーエリア
を構成する先頭の書き込み可能ブロックのアドレスと、
そのフリーエリアを構成する書き込み可能ブロックの数
が記憶される。
【0105】即ち、記録媒体片1Aのフリーリスト6A
のエントリFL[0]に記憶されている「CB[0:
0],2」は、記録媒体片1Aにおいて、ブロックCB
[0:0]を先頭として、2ブロックのフリーエリアが
存在することを表している。また、フリーリスト6Aの
エントリFL[1]に記憶されている「CB[0:
3],1」は、記録媒体片1Aにおいて、ブロックCB
[0:3]を先頭として、1ブロックのフリーエリアが
存在することを表している。よって、フリーリスト6A
は、記録媒体片1Aにおいて、ブロックCB[0:
0],CB[0:1],CB[0:3]の3つのブロッ
クが、書き込み可能ブロックであることを表している。
【0106】記録媒体片1Bのフリーリスト6Bのエン
トリFL[0]に記憶されている「CB[1:0],
2」は、記録媒体片1Bにおいて、ブロックCB[1:
0]を先頭として、2ブロックのフリーエリアが存在す
ることを表している。また、フリーリスト6Bのエント
リFL[1]に記憶されている「−1」は、その内容が
無効なものであることを表している。よって、フリーリ
スト6Bは、記録媒体片1Bにおいて、ブロックCB
[1:0],CB[1:1]の2つのブロックが、書き
込み可能ブロックであることを表している。
【0107】同様に、記録媒体片1Cのフリーリスト6
Cは、記録媒体片1Cにおいて、ブロックCB[2:
0],CB[2:1],CB[2:2]の3つのブロッ
クが、書き込み可能ブロックであることを表しており、
記録媒体片1Dのフリーリスト6Dは、記録媒体片1D
において、ブロックCB[3:0]乃至CB[3:3]
の4つのブロックが、書き込み可能ブロックであること
を表している。
【0108】なお、フリーリスト6A乃至6Dの各エン
トリに、フリーエリアを構成する先頭のアドレスと、そ
のフリーエリアを構成するブロックの数を記述すること
により、上述したように、記録媒体1A乃至1Dそれぞ
れの書き込み可能ブロックを認識することができる他、
有効なエントリ(−1になっていないエントリ)の数を
カウントすることで、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれ
のフリーエリアの数も認識することができる。
【0109】新並列記録方式では、以上のようにして、
書き込み可能な領域を管理しながら、次のようにして並
列ブロックを構成し、その並列ブロックを対象にして、
データを並列的に書き込む。
【0110】即ち、新並列記録方式では、まず、式
(1)にしたがって、最小ブロック数I minが算出され
る。なお、最小ブロック数Iminは、記録媒体1として
用いる、例えば、フラッシュメモリが分かっていれば、
その特性としてのデータ入力時間t inputおよびプログ
ラム時間tprogも分かるので、あらかじめ求めておき、
記録媒体1に記録しておいても良い。
【0111】最小ブロック数Iminの算出後は、書き込
み対象のファイル(データ)を記録するにあたって用い
る並列ブロックを構成するブロックの数であるインター
リーブ数Iiが、最小ブロック数Iminに基づき、例え
ば、次式を満たすように求められる。
【0112】 Lf=ΣIi ・・・(2) Imin≦Ii≦N ・・・(3) 但し、Lfは、書き込み対象のファイル(書き込み対象
ファイル)を記録することのできる必要最小限のブロッ
ク数(以下、必要最小限ブロック数という)を表し、書
き込み対象のファイルのデータ量をCfと、ブロックの
大きさ(容量)をCbと、それぞれするとき、式Lf=c
eil(Cf/Cb)で与えられる。また、Nは、記録媒
体1が有する記録媒体片1A乃至1Dのうち書き込み可
能な領域を有するものの数を表し、本実施の形態では、
最大で、4である。さらに、iは、書き込み対象ファイ
ルを記録するにあたって用いられる並列ブロックを特定
するためのサフィックスで、1以上Lc以下の整数
(1,2,・・・,Lc)をとる。ここで、Lcは、書き
込み対象ファイルを記録するにあたって用いられる並列
ブロックの総数を表す。即ち、図4で説明した第1およ
び第2のファイルを記録する場合を例にすれば、第1の
ファイルについては、第1および第2の2つの並列ブロ
ックが構成されるから、Lcは2であり、第2のファイ
ルについては、第1乃至第3の3つの並列ブロックが構
成されるから、Lcは3である。また、Iiは、i番目の
並列ブロック(第iの並列ブロック)を構成するブロッ
クの数(インターリーブ数)を表す。さらに、式(2)
におけるΣは、iについてのサメーション(iを1から
cに変化させてのIiの総和)を表す。
【0113】いま、データ入力時間tinputまたはプロ
グラム時間tprogを、例えば、それぞれ60マイクロ秒
または100マイクロ秒とするとき、式(1)より、最
小ブロック数Iminは、3となる。従って、書き込み対
象ファイルについての必要最小限ブロック数Lfが、例
えば、4であったとすると、式(2)および(3)か
ら、Lc=1かつIi=4とする並列ブロック、即ち、4
つのブロックでなる並列ブロックが1つだけ構成され
る。なお、ここでは、上述したように、N=4としてい
る。
【0114】ここで、上述の場合においては、例えば、
c=2として、並列ブロックを2つ構成することも考
えられる。そして、必要最小限ブロック数Lfが4の書
き込み対象ファイルについて、並列ブロックを2つ構成
するには、4ブロックを、1ブロックと3ブロック、ま
たは2ブロックずつに分ける必要がある。しかしなが
ら、4ブロックを1ブロックと3ブロックとに分けると
した場合、即ち、2つの並列ブロックを、1ブロックと
3ブロックとでそれぞれ構成するとした場合には、3ブ
ロックで構成される並列ブロックにおけるインターリー
ブ数Ii(=3)は、式(3)を満たすが、1ブロック
で構成される並列ブロックにおけるインターリーブ数I
i(=1)は、式(3)を満たさない。また、2つの並
列ブロックを、2ブロックずつでそれぞれ構成するとし
た場合には、いずれの並列ブロックにおけるインターリ
ーブ数Ii(=2)も、式(3)を満たさなくなる。
【0115】従って、上述のように、N=4,Imin
3,Lf=4の場合には、式(2)および(3)を満た
す並列ブロックとして、4つのブロックでなる1の並列
ブロックが構成される。
【0116】次に、例えば、N=4,Imin=3,Lf
5の場合には、必要最小限ブロック数Lf(=5)が、
記録媒体1が有する記録媒体片1A乃至1Dの数N(=
4)よりも多いため、並列ブロックは2以上構成され
る。いま、並列ブロックを、例えば、2つ構成するとし
た場合には、必要最小限ブロック数Lfである5ブロッ
クは、1ブロックと4ブロック、または2ブロックと3
ブロックに分けることができる。
【0117】そして、5ブロックを4ブロックと1ブロ
ックとに分けるとした場合、即ち、2つの並列ブロック
を、4ブロックと1ブロックとでそれぞれ構成するとし
た場合には、4ブロックで構成される並列ブロックにお
けるインターリーブ数Ii(=4)は、式(3)を満た
すが、1ブロックで構成される並列ブロックにおけるイ
ンターリーブ数Ii(=1)は、式(3)を満たさな
い。一方、2つの並列ブロックを、2ブロックと3ブロ
ックとでそれぞれ構成するとした場合には、3ブロック
で構成される並列ブロックにおけるインターリーブ数I
i(=3)は、式(3)を満たすが、2ブロックで構成
される並列ブロックにおけるインターリーブ数Ii(=
2)は、式(3)を満たさない。
【0118】従って、いずれの分け方でも、2つの並列
ブロックのうちの一方は、式(3)を満たさない。この
ような場合においては、式(3)を満たさない並列ブロ
ックを構成するブロックの数(インターリーブ数)が、
なるべく最小ブロック数Imi nに近くなるように、並列
ブロックを構成する。即ち、上述の場合においては、2
つの並列ブロックを、2ブロックと3ブロックとでそれ
ぞれ構成する。
【0119】ここで、式(3)を満たさない並列ブロッ
クを構成するブロックの数が、なるべく最小ブロック数
minに近くなるように、並列ブロックを構成するの
は、次のような理由による。即ち、並列ブロックを構成
するブロックの数を、最小ブロック数Imin以上とした
場合には、その数が幾つであっても、プログラム時間t
p rogに起因する、データの入力待ちは生じない。一方、
並列ブロックを構成するブロックの数を、最小ブロック
数Imin未満とすると、上述したことから、並列ブロッ
クを構成するブロックの数が少なくなるほど、待ち時間
は増加する。従って、並列ブロックを構成するブロック
の数が、最小ブロック数Imin未満である場合には、そ
の数が多いほど、待ち時間をより短く(少なく)するこ
とができるからである。
【0120】次に、例えば、N=4,Imin=2,Lf
6の場合には、必要最小限ブロック数Lf(=6)が、
記録媒体1が有する記録媒体片1A乃至1Dの数N(=
4)よりも多いため、やはり、並列ブロックは2以上構
成される。いま、並列ブロックを、例えば、2つ構成す
るとした場合には、必要最小限ブロック数Lfである6
ブロックは、1ブロックと5ブロック、2ブロックと4
ブロック、または3ブロックずつに分けることができ
る。
【0121】そして、この場合には、6ブロックを2ブ
ロックと4ブロックとに分けるとき、または3ブロック
ずつに分けるとき、即ち、2つの並列ブロックを、2ブ
ロックと4ブロックとでそれぞれ構成するとき、または
3ブロックずつで構成するときに、式(3)が満たされ
るので、そのうちのいずれかの分け方で、2つの並列ブ
ロックが構成される。但し、処理の容易化等の観点から
は、2ブロックと4ブロックとで2つの並列ブロックを
構成するよりも、3ブロックずつで2つの並列ブロック
を構成するのが望ましい。
【0122】なお、この場合、例えば、2つずつのブロ
ックでなる3つの並列ブロックを構成した場合も、式
(3)が満たされるが、並列ブロックの数の増加は、デ
ータの書き込みおよび読み出しのための制御や、ブロッ
クの管理を複雑化することになるため、並列ブロックの
数は、少ない方が好ましい。
【0123】次に、新並列記録方式における、並列ブロ
ックを構成するブロックの、記録媒体1からの選択(抽
出)の仕方について説明する。なお、ここでは、最小ブ
ロック数Iminを、例えば、3とする。
【0124】いま、書き込み対象ファイルとして、第1
および第2の2つのファイルがあり、いずれについての
必要最小限ブロック数Lfも、例えば、6であるとする
と、第1および第2のファイルについては、式(1)乃
至(3)から、いずれも、3ブロックでなる2つの並列
ブロック、つまり、インターリーブ数が3の2つの並列
ブロックが構成されるが、この並列ブロックを構成する
ブロックは、記録媒体1から、その書き込み可能な領域
の大きさが偏らないように選択される。
【0125】即ち、まず、記録媒体片1A乃至1Dそれ
ぞれから、書き込み対象ファイルについて構成される並
列ブロックの数Lc以上の数であって、Lcに最も近いブ
ロック数で構成されるフリーエリアが、フリーリスト6
A乃至6Dを参照することで検出される。
【0126】具体的には、第1のファイルを書き込む場
合においては、それついて構成される並列ブロックの数
cである2以上の数であって、2に最も近いブロック
で構成されるフリーエリアが、記録媒体片1A乃至1D
それぞれから検出される。
【0127】従って、例えば、図5(A)に示した記録
状態の記録媒体1に、第1のファイルを書き込む場合に
おいては、記録媒体片1Aからは、(3)で示すブロッ
クCB[0:0]と、(6)で示すブロックCB[0:
1]とで構成されるフリーエリアが検出される。また、
記録媒体片1Bからは、(7)で示すブロックCB
[1:0]と、(10)で示すブロックCB[1:1]
とで構成されるフリーエリアが検出される。さらに、記
録媒体片1Cからは、(2)で示すブロックCB[2:
0]、(5)で示すブロックCB[2:1]、および
(11)で示すブロックCB[2:2]で構成されるフ
リーエリアが検出され、記録媒体片1Dからは、(1)
で示すブロックCB[3:0]、(4)で示すブロック
CB[3:1]、(8)で示すブロックCB[3:
2]、および(12)で示すブロックCB[3:3]で
構成されるフリーエリアが検出される。
【0128】そして、以上のようにして検出されたフリ
ーエリア(以下、適宜、検出フリーエリアという)か
ら、並列ブロックを構成させるものが選択される。
【0129】即ち、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれか
ら検出された検出フリーエリアのうち、その大きさの大
きいものが優先的に、インターリーブ数に等しい数であ
る3つだけ選択される。従って、図5の実施の形態で
は、まず、ブロック(1),(4),(8),(12)
からなる検出フリーエリアが選択され、次に、ブロック
(2),(5),(11)からなる検出フリーエリアが
選択される。
【0130】ここで、図5において、ブロック(3)お
よび(6)からなる検出フリーエリアと、ブロック
(7)および(10)からなる検出フリーエリアは、い
ずれも2つのブロックから構成されるから、その大きさ
については優劣がない。
【0131】この場合、その2つの検出フリーエリアが
検出された記録媒体片のうち、フリーエリアの数が多い
方から検出された検出フリーエリアが選択される。従っ
て、いまの場合、ブロック(3)および(6)からなる
検出フリーエリアが検出された記録媒体片1Aには、フ
リーリスト6Aより、2つのフリーエリアがあり、ブロ
ック(7)および(10)からなる検出フリーエリアが
検出された記録媒体片1Bには、フリーリスト6Bよ
り、1のフリーエリアがあるから、よりフリーエリアの
多い記録媒体片1Aから検出されたブロック(3)およ
び(6)からなる検出フリーエリアが優先的に選択され
る。
【0132】従って、最終的には、記録媒体片1Dにお
けるブロック(1),(4),(8),(12)からな
る検出フリーエリア、記録媒体片1Cにおけるブロック
(2),(5),(11)からなる検出フリーエリア、
および記録媒体片1Aにおけるブロック(3)および
(6)からなる検出フリーエリアの3つの検出フリーエ
リアが選択される。
【0133】そして、この選択された3つの検出フリー
エリアから、並列ブロックが構成される。
【0134】即ち、3つの検出フリーエリアそれぞれか
ら、例えば、優先的に選択された順に、ブロックが、L
c個、つまり、いまの場合、2つずつ選択される。な
お、検出フリーエリアが、Lcよりも多い数のブロック
を有する場合には、例えば、その物理アドレスのより小
さいものが選択されることとする。
【0135】従って、まず、最初に選択されたブロック
(1),(4),(8),(12)からなる検出フリー
エリアから、ブロック(1)および(4)が選択され
る。さらに、次に選択されたブロック(2),(5),
(11)からなる検出フリーエリアから、ブロック
(2)および(5)が選択され、その次に選択されたブ
ロック(3)および(6)からなる検出フリーエリアか
ら、ブロック(3)および(6)が選択される。そし
て、この選択された6つのブロック(1)乃至(6)
が、第1のファイルについての2の並列ブロックを構成
するものとされる。
【0136】即ち、例えば、書き込み対象ファイルにつ
いて構成される1以上の並列ブロックのまとまりを、並
列ブロック群というものとすると、上述したようにして
選択されたブロック(1)および(4)、(2)および
(5)、並びに(3)および(6)を、例えば、図5
(B)に示すように、優先的に選択されたものから順次
並べた並列ブロック群が想定される。ここで、インター
リーブ数が、I1=I2=・・・=ILc=Iであるとする
と、並列ブロック群は、横×縦が、I×Lc個のブロッ
クで構成される。
【0137】そして、並列ブロック群の、例えば、下か
ら1行目(最下行)の3ブロック(1)乃至(3)が、
第1のファイルについての2つの並列ブロックのうちの
第1の並列ブロックとして確定され、下から2行目(図
5(B)では、最上行)の3ブロック(4)乃至(6)
が、第1のファイルについての2つの並列ブロックのう
ちの第2の並列ブロックとして確定される。
【0138】さらに、第1のファイルについては、ま
ず、ブロック(1)乃至(3)からなる第1の並列ブロ
ックを対象として、図1および図2で説明した並列記録
方式による書き込みが行われ、その終了後、ブロック
(4)乃至(6)からなる第2の並列ブロックを対象と
して書き込みが行われる。その後、図2で説明したファ
イル管理情報およびブロック管理情報が更新される。さ
らに、図5(A)に示したフリーリスト6A乃至6D
も、必要に応じて更新される。
【0139】第1のファイルの書き込みの終了後におい
ては、記録媒体1の記録状態、およびフリーリスト6A
乃至6Dは、図6(A)に示すようになる。
【0140】即ち、記録媒体片1Aには、(9)で示す
ブロックCB[0:3]だけでなるフリーエリアが、記
録媒体片1Bには、(7)で示すブロックCB[1:
0]および(10)で示すブロックCB[1:1]でな
るフリーエリアが、記録媒体片1Cには、(11)で示
すブロックCB[2:2]だけでなるフリーエリアが、
記録媒体片1Dには、(8)で示すブロックCB[3:
2]および(12)で示すブロックCB[3:3]でな
るフリーエリアが残っている。
【0141】そして、このフリーエリアを対象に、第2
のファイルが書き込まれるが、この場合も、第2のファ
イルついて構成される並列ブロックの数Lcである2以
上の数であって、2に最も近いブロックで構成されるフ
リーエリアが、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれから検
出される。
【0142】この場合、記録媒体片1Bと1Dからは、
2ブロックでなるフリーエリアが検出されるが、記録媒
体1Aと1Cからは、1ブロックでなるフリーエリアし
かないため、その検出は行われない。
【0143】このように、インターリーブ数I以上の記
録媒体片からフリーエリアを検出することができない場
合には、新並列記録方式では、Lcを1だけデクリメン
トして、そのデクリメント後のLcである1以上の数で
あって、1に最も近いブロックで構成されるフリーエリ
アが記録媒体片1A乃至1Dそれぞれから検出される。
【0144】この場合、記録媒体片1Aからは、ブロッ
ク(9)で構成されるフリーエリアが、記録媒体片1B
からは、ブロック(7)および(10)で構成されるフ
リーエリアが、記録媒体片1Cからは、ブロック(1
1)で構成されるフリーエリアが、記録媒体片1Dから
は、ブロック(8)および(12)で構成されるフリー
エリアが、それぞれ検出される。
【0145】そして、以上のようにして検出されたフリ
ーエリア(検出フリーエリア)から、上述した場合と同
様にして、並列ブロックを構成させるものが選択され
る。
【0146】即ち、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれか
ら検出された検出フリーエリアのうち、その大きさの大
きいものが優先的に、インターリーブ数Iに等しい数で
ある3つだけ選択される。従って、図6の実施の形態で
は、ブロック(8),(12)からなる検出フリーエリ
アと、ブロック(7),(10)からなる検出フリーエ
リアの2つのフリーエリアが優先的に選択される。な
お、ブロック(8),(12)からなる検出フリーエリ
アと、ブロック(7),(10)からなる検出フリーエ
リアとは、その大きさが同一であるから、大きさについ
ての優劣はないが、このような場合には、図6(図5)
において、例えば、より左側にある記録媒体片の検出フ
リーエリアが、優先的に選択されるものとする。従っ
て、ここでは、ブロック(7),(10)からなる検出
フリーエリアが最初に選択され、その次に、ブロック
(8),(12)からなる検出フリーエリアが選択され
る。
【0147】ここで、図6において、ブロック(9)か
らなる検出フリーエリアと、ブロック(11)からなる
検出フリーエリアは、いずれも1のブロックから構成さ
れるから、その大きさについては優劣がない。さらに、
ブロック(9)からなる検出フリーエリアを有する記録
媒体片1Aにおけるフリーエリア、およびブロック(1
1)からなるフリーエリアを有する記録媒体片1Cにお
けるフリーエリアは、いずれも1つであり、従って、記
録媒体片が有するフリーエリアの数にも優劣がない。こ
のような場合には、ブロック(9)からなる検出フリー
エリアと、ブロック(11)からなる検出フリーエリア
のうちのいずれを優先的に選択してもかまわないが、こ
こでは、例えば、上述の場合と同様に、図6(図5)に
おいて、より左側にある記録媒体片の検出フリーエリア
が、優先的に選択されるものとする。即ち、いまの場
合、ブロック(9)からなる検出フリーエリアが優先的
に選択される。
【0148】従って、最終的には、記録媒体片1Bにお
けるブロック(7),(10)からなる検出フリーエリ
ア、記録媒体片1Dにおけるブロック(8),(12)
からなる検出フリーエリア、および記録媒体片1Aにお
けるブロック(9)からなる検出フリーエリアの3つの
検出フリーエリアが選択される。
【0149】そして、この選択された3つの検出フリー
エリアから、並列ブロックが構成される。
【0150】即ち、3つの検出フリーエリアそれぞれか
ら、例えば、優先的に選択された順に、ブロックが、L
c個、つまり、いまの場合、1つずつ選択される。な
お、検出フリーエリアが、Lcよりも多い数のブロック
を有する場合には、上述したように、その物理アドレス
のより小さいものが選択される。
【0151】従って、まず、最初に選択されたブロック
(7),(10)からなる検出フリーエリアから、ブロ
ック(7)が選択される。さらに、次に選択されたブロ
ック(8),(12)からなる検出フリーエリアから、
ブロック(8)が選択され、その次に選択されたブロッ
ク(9)からなる検出フリーエリアから、ブロック
(9)が選択される。そして、この選択された3つのブ
ロック(7)乃至(9)が、第2のファイルについての
2の並列ブロックのうちの第1の並列ブロックを構成す
るものとされる。
【0152】その後、元のLc(ここでは、2)をデク
リメントした回数(ここでは、1)を、新たに、Lc
みなして同様の処理が繰り返される。
【0153】即ち、いまの段階では、記録媒体片1Aに
は、フリーエリアは残っておらず、記録媒体片1Bに
は、ブロック(10)でなるフリーエリアが、記録媒体
片1Cでは、ブロック(11)でなるフリーエリアが、
記録媒体片1Dでは、ブロック(12)でなるフリーエ
リアが残っている。
【0154】そして、このフリーエリアを対象に、第2
のファイルが書き込まれるための第2の並列ブロックが
構成される。
【0155】即ち、この場合も、Lc以上の数であっ
て、Lcに最も近いブロックで構成されるフリーエリア
が、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれから検出される。
いまの場合、上述したことから、Lcは1であるから、
1以上の数であって、1に最も近いブロックで構成され
るフリーエリアが記録媒体片1A乃至1Dそれぞれから
検出される。
【0156】従って、記録媒体片1Aからは、フリーエ
リアは検出されず、記録媒体片1Bからは、ブロック
(10)で構成されるフリーエリアが、記録媒体片1C
からは、ブロック(11)で構成されるフリーエリア
が、記録媒体片1Dからは、ブロック(12)で構成さ
れるフリーエリアが、それぞれ検出される。
【0157】そして、以上のようにして検出されたフリ
ーエリア(検出フリーエリア)から、上述した場合と同
様にして、並列ブロックを構成させるものが選択され
る。
【0158】即ち、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれか
ら検出された検出フリーエリアのうち、その大きさの大
きいものが優先的に、インターリーブ数Iに等しい数で
ある3つだけ選択される。従って、ブロック(10)か
らなる検出フリーエリア、ブロック(11)からなる検
出フリーエリア、およびブロック(12)からなる検出
フリーエリアが優先的に選択される。なお、この場合、
この3つの検出フリーエリアには、大きさについての優
劣はないため、上述したように、より左側にある記録媒
体片の検出フリーエリアが、優先的に選択される。従っ
て、ブロック(10)からなる検出フリーエリア、ブロ
ック(11)からなる検出フリーエリア、ブロック(1
2)からなる検出フリーエリアの順で、選択が行われ
る。
【0159】そして、この段階で、インターリーブ数I
に等しい3つの検出フリーエリアが選択されているた
め、この3つの検出フリーエリアから、並列ブロックが
構成される。
【0160】即ち、3つの検出フリーエリアそれぞれか
ら、優先的に選択された順に、ブロックが、Lc個、つ
まり、いまの場合、1つずつ選択される。
【0161】従って、まず、最初に選択されたブロック
(10)からなる検出フリーエリアから、ブロック(1
0)が選択される。さらに、次に選択されたブロック
(11)からなる検出フリーエリアから、ブロック(1
1)が選択され、その次に選択されたブロック(12)
からなる検出フリーエリアから、ブロック(12)が選
択される。そして、この選択された3つのブロック(1
0)乃至(12)が、第2のファイルについての2の並
列ブロックのうちの第2の並列ブロックを構成するもの
とされる。
【0162】以上のようにして、第2のファイルについ
ては、図6(B)に示すように、ブロック(7)乃至
(9)で構成される第1の並列ブロックと、ブロック
(10)乃至(12)で構成される第2の並列ブロック
とで構成される並列ブロック群が構成される。
【0163】そして、第2のファイルについては、ま
ず、ブロック(7)乃至(9)からなる第1の並列ブロ
ックを対象として、図1および図2で説明した並列記録
方式による書き込みが行われ、その終了後、ブロック
(10)乃至(12)からなる第2の並列ブロックを対
象として書き込みが行われる。その後、図2で説明した
ファイル管理情報およびブロック管理情報が更新され
る。さらに、図5(B)に示したフリーリスト6A乃至
6Dも、必要に応じて更新される。
【0164】以上のように、並列ブロックの数(並列ブ
ロック群を構成する並列ブロックの数)以上の数であっ
て、その並列ブロックの数に最も近いブロック数で構成
されるフリーエリアから、並列ブロックを構成させるも
のを選択することで、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれ
における書き込み可能ブロックの断片化(フラグメンテ
ーション化)を抑制し、記録媒体の記録領域を有効に利
用することが可能となる。
【0165】さらに、この場合、記録媒体片において、
第1の並列ブロックを構成するブロックと、第2の並列
ブロックを構成するブロックとが、物理的に連続した領
域に確保されるので、即ち、例えば、図5で説明した第
1のファイルの書き込み時を例にすれば、記録媒体1A
では、ブロック(3)が、第1の並列ブロックを構成す
るブロックとして確保されるとともに、それに隣接する
ブロック(6)が、第2の並列ブロックを構成するブロ
ックとして確保され、記録媒体1Cでは、ブロック
(2)が、第1の並列ブロックを構成するブロックとし
て確保されるとともに、それに隣接するブロック(5)
が、第2の並列ブロックを構成するブロックとして確保
され、記録媒体1Dでは、ブロック(1)が、第1の並
列ブロックを構成するブロックとして確保されるととも
に、それに隣接するブロック(4)が、第2の並列ブロ
ックを構成するブロックとして確保されるので、記録媒
体1の管理および制御が容易となる。
【0166】具体的には、記録媒体片1A乃至1Dそれ
ぞれが、例えば、フラッシュメモリで構成される場合、
フラッシュメモリでは、あるページのデータを読み出し
た後に、それに続くページのデータを読み出すときに
は、そのページのアドレスを与えなくても読み出すこと
ができることがある。従って、ある記録媒体片に注目し
た場合に、その記録媒体片において、1のファイルを記
録する並列ブロック群の並列ブロックを構成するブロッ
クが、物理的に連続した領域に確保されることにより、
最初のページのデータを読み出すときのみアドレスを与
え、以降のページのデータについては、アドレスを与え
ずに読み出すことが可能となる。
【0167】また、検出フリーエリアから、並列ブロッ
クを構成させるものを選択する場合に、大きさの大きい
ものを優先的に選択するようにし、さらに、検出フリー
エリアの大きさが同一のときには、その同一の大きさの
検出フリーエリアが検出された記録媒体片のうち、フリ
ーエリアの数が多い方から検出された検出フリーエリア
を優先的に選択するようにしたので、記録媒体片1A乃
至1D相互間における書き込み可能領域の大きさに偏り
が生じるのを抑制することができ、これにより、書き込
み可能領域の大きさに偏りが生じるのに起因して、書き
込み可能領域を有する記録媒体片の数が、最小ブロック
数Iminより少なくなってしまうようなことを抑制する
ことができる。
【0168】そして、以上の結果、並列記録方式による
書き込みの高速化の効果を、最大限に発揮することが可
能となる。
【0169】なお、図5の実施の形態において、第1の
ファイルの書き込み時に、ブロック(3)および(6)
からなる検出フリーエリアと、ブロック(7)および
(10)からなる検出フリーエリアとのうちの、フリー
エリアの数が多い記録媒体片1Aから検出された方、即
ち、ブロック(3)および(6)からなる検出フリーエ
リアを優先的に選択するようにしたが、このとき、他
方、即ち、フリーエリアの数が少ない記録媒体片1Bか
ら検出されたブロック(7)および(10)からなる検
出フリーエリアを選択すると、第2のファイルの書き込
み時に、次のような不具合を生じる。
【0170】即ち、この場合、第1のファイルについて
は、ブロック(1),(2),(7)からなる第1の並
列ブロックと、ブロック(4),(5),(10)から
なる第2の並列ブロックとからなる並列ブロック群が構
成され、従って、まず、ブロック(1),(2),
(7)からなる第1の並列ブロックを対象として、並列
記録方式による書き込みが行われ、その終了後、ブロッ
ク(4),(5),(10)からなる第2の並列ブロッ
クを対象として書き込みが行われる。
【0171】その結果、第1のファイルの書き込みの終
了後においては、記録媒体片1Aには、ブロック(3)
および(6)でなるフリーエリアと、ブロック(9)で
なるフリーエリアが、記録媒体片1Cには、ブロック
(11)でなるフリーエリアが、記録媒体片1Dには、
ブロック(8)および(12)でなるフリーエリアが残
るが、記録媒体片1Bのフリーエリアはなくなる。
【0172】従って、記録媒体片1Bは、並列記録方式
による書き込みの対象とすることができなくなるから、
以後、並列ブロックの構成は、記録媒体片1A,1C,
1Dの3つを対象として行うこととなる。
【0173】この場合、第2のファイルについての第1
の並列ブロックとしては、記録媒体1Aのブロック
(3)、記録媒体1Cのブロック(11)、および記録
媒体1Dのブロック(8)が選択されて構成される。そ
して、この段階で、記録媒体1Cのフリーエリアはなく
なる。従って、以後、並列ブロックの構成は、記録媒体
片1A,1Dの2つを対象として行うこととなる。
【0174】さらに、この場合、式(3)におけるN
が、Iminより小さくなるから、式(3)を満たすイン
ターリーブ数Iを確保することはできなくなる。即ち、
この場合、式(3)におけるNは、フリーエリアを有す
る記録媒体片1A,1Dの個数である2となるから、イ
ンターリーブ数Iは、最大でも2となる。
【0175】いま、インターリーブ数Iを、取り得る最
大の値である2とすると、第2のファイルについては、
記録媒体1Aのブロック(6)、および記録媒体1Dの
ブロック(12)が選択され、この2つのブロックでな
る並列ブロックが、第2の並列ブロックとして構成され
る。そして、この段階で、記録媒体1Dのフリーエリア
もなくなるので、以後、並列ブロックの構成は、記録媒
体片1Aの1つだけを対象として行うこととなる。
【0176】この場合、インターリーブ数Iは、最大で
も、フリーエリアを有する記録媒体片1Aの数である1
となる。従って、この場合、第2のファイルについて
は、記録媒体1Aのブロック(9)が選択され、この1
のブロックでなる並列ブロックが、第3の並列ブロック
として構成される。
【0177】以上から、第2のファイルについては、3
ブロックでなる第1の並列ブロック、2ブロックでなる
第2の並列ブロック、1ブロックでなる第3の並列ブロ
ックが構成されることになり、最小ブロック数Imin
ある3より少ないブロックで構成される第2および第3
の並列ブロックを対象とした並列記録方式による書き込
みでは、プログラム時間tprogに起因する待ち時間が生
じ、書き込みの高速化が妨げられることになる。
【0178】これに対して、第1のファイルの書き込み
時に、ブロック(3)および(6)からなる検出フリー
エリアと、ブロック(7)および(10)からなる検出
フリーエリアとのうちの、フリーエリアの数が多い記録
媒体片1Aから検出されたブロック(3)および(6)
からなる検出フリーエリアを優先的に選択するようにし
た場合には、そのような待ち時間が生じることがない。
【0179】次に、図7は、以上のような新並列記録方
式による書き込みを行うユーザ端末(記録再生装置)の
第1実施の形態の外観構成例を示している。
【0180】この実施の形態においては、その正面に、
各種の入力を与えるときに操作されるボタン等でなる操
作部11と、文字や画像などの各種の情報を表示する、
例えば、液晶パネルなどでなる表示部12が設けられて
いる。即ち、ユーザ端末は、記録媒体1(図7では、図
示せず)を内蔵しており、例えば、操作部11を所定操
作することで、記録媒体1に記録されたデータが読み出
され、そのデータが、文字や画像などである場合には、
表示部12に表示されるようになされている。
【0181】さらに、ユーザ端末には、イヤフォン13
が備えられており、記録媒体1から読み出されたデータ
が、オーディオデータの場合は、その音は、イヤフォン
13から出力されるようになされている。
【0182】なお、ユーザ端末には、イヤフォン13に
替えて、あるいは、イヤフォン13とともに、スピーカ
を設けて、そのスピーカから、音を出力させるようにす
ることも可能である。また、記録媒体1から読み出され
たデータが、例えば、コンピュータプログラムである場
合には、ユーザ端末において、そのコンピュータプログ
ラムが実行され、各種の処理が行われるようになされて
いる。
【0183】ユーザ端末の左側面には、2つの端子14
および15が設けられている。端子14は、後述する図
9や図10に示す情報提供装置から提供される各種のデ
ータを入力するためのもので、この端子14から入力さ
れたデータが、ユーザ端末が内蔵する記録媒体1に記録
される。端子15は、記録媒体1から再生されたデータ
を出力するためのもので、記録媒体1に記録されたデー
タは、この端子15から出力して、外部のディスプレイ
やスピーカなどに供給することができるようになされて
いる。なお、記録媒体1に記録されたデータは、端子1
4から出力するようにすることも可能である。
【0184】次に、図8は、新並列記録方式による書き
込みを行うユーザ端末の第2実施の形態の外観構成例を
示している。なお、図中、図7における場合と対応する
部分については、同一の符号を付してある。
【0185】この実施の形態においては、ユーザ端末の
左側面に、端子14および15に替えて、メモリカード
21を装着するためのスロット20が設けられている。
【0186】メモリカード21は、記録媒体1を内蔵し
ており、ユーザ端末では、このメモリカード21を、ス
ロット20に挿入して装着することで、図7の第1実施
の形態における場合と同様に、記録媒体1に記録された
データを利用することができるようになされている。
【0187】即ち、メモリカード21の正面には、端子
22Aが設けられており、この端子22Aは、メモリカ
ード21を、スロット20に挿入すると、そのスロット
20内の図示せぬ端子と接するようになされており、こ
れにより、メモリカード21とユーザ端末とが電気的に
接続されるようになされている。このようにユーザ端末
とメモリカード21とが電気的に接続されると、ユーザ
端末は、メモリカード21が内蔵する記録媒体1に記録
されたデータを利用することができる状態となる。即
ち、メモリカード21が内蔵する記録媒体1に記録され
たデータは、端子22Aを介して読み出される(再生さ
れる)ようになされている。
【0188】また、メモリカード21の正面には、端子
22Aの他に、端子22Bが設けられている。端子22
Bは、メモリカード21を、後述する図9の情報提供装
置のスロット33などに挿入すると、そのスロット33
内の図示せぬ端子と接するようになされており、これに
より、メモリカード21と情報提供装置とが電気的に接
続されるようになされている。このように情報提供装置
とメモリカード21とが電気的に接続されると、情報提
供装置は、メモリカード21が内蔵する記録媒体1に対
して、データを記録することができる状態となる。即
ち、情報提供装置が提供するデータは、端子22Bを介
して、メモリカード21に供給され、その内蔵する記録
媒体1に記録されるようになされている。
【0189】図8に示すように、ユーザ端末に対して、
メモリカード21を着脱可能な構成とした場合において
は、メモリカード21のみを、情報提供装置が設置され
ている場所まで持っていくことで、データの提供を受け
ることができ、従って、記録媒体1を内蔵している図7
の実施の形態における場合と比較して、より携帯に便利
である。
【0190】なお、図8の実施の形態では、メモリカー
ド21に対して、記録媒体1に記録されたデータを出力
するための端子22Aと、記録媒体1に記録するデータ
を入力するための端子22Bとの2つの端子を設けるよ
うにしたが、メモリカード21には、端子を1つだけ設
けるようにし、その1つの端子を、記録媒体1に記録さ
れたデータを出力する場合と、記録媒体1に記録するデ
ータを入力する場合とで、電気的に切り替えて使用する
ようにしても良い。
【0191】次に、図9は、図7のユーザ端末や図8の
メモリカード21が内蔵する記録媒体1に対して、デー
タを提供する情報提供装置の第1実施の形態の外観構成
例を示している。
【0192】この情報提供装置には、その正面パネル
に、ユーザに対して提供するデータの内容や価格等を表
示する表示部31と、その表示部31によって表示され
ているデータを選択するときに操作される操作ボタン3
2とが設けられている。なお、図9の実施の形態では、
表示部31と操作ボタン32との組み合わせが、6組設
けられており、これにより、6種類のデータを提供する
ことができるようになされている。
【0193】さらに、正面パネルには、図7のユーザ端
末や、図8のメモリカード21を着脱するためのスロッ
ト33が設けられている。
【0194】データの提供を希望するユーザは、まず、
図7のユーザ端末や、図8のメモリカード21を、スロ
ット33に挿入する。これにより、ユーザ端末の端子1
4またはメモリカードの端子22Bが、情報提供装置と
電気的に接続される。
【0195】そして、ユーザは、表示部31を見て、所
望するデータに対応する操作ボタン32を操作する。こ
れにより、スロット33に挿入されたユーザ端末または
メモリカード21の内蔵する記録媒体1に、操作された
操作ボタン32に対応するデータが、転送記録(コピ
ー)される。
【0196】即ち、情報提供装置は、正面パネルに設け
られた6つの表示部31に対応するデータが記録されて
いる記録媒体と、その記録媒体に記録されたデータをコ
ピーするのに必要な制御を行うコピー制御部とを有して
いる(いずれも図示せず)。そして、情報提供装置で
は、操作ボタン32が操作された場合、コピー制御部の
制御の下、その操作に対応するデータが記録されている
記録媒体からデータが読み出され、そのデータが、スロ
ット33に挿入されたユーザ端末またはメモリカード2
1の内蔵する記録媒体1に転送されて記録される。
【0197】なお、情報提供装置は、提供するデータを
管理するデータ管理センタなどと、有線または無線の通
信回線を介して接続するようにすることも可能である。
この場合、情報提供装置では、データ管理センタから、
通信回線を介して、操作された操作ボタン32に対応す
るデータを受信して、ユーザに提供するようにすること
が可能となり、この場合、情報提供装置には、ユーザに
提供するデータを記録した記録媒体を設けずに済むよう
になる。あるいは、また、情報提供装置が内蔵する記録
媒体の記録内容を、通信回線を介して送信されてくるデ
ータによって更新するようにすることで、データの更新
が行われるごとに、人手によって、情報提供装置が内蔵
する記録媒体を交換するような手間を省くことができ
る。さらに、この場合、記録媒体に、データが一旦記録
された後は、そのデータを、再度、データ管理センタか
ら受信しなくても、記録媒体から提供することができる
ようになるから、通信コストを抑えて、最新のデータを
提供することが可能となる。
【0198】次に、図10は、情報提供装置の第2実施
の形態の外観構成例を示している。
【0199】この実施の形態においては、ユーザの腰の
程度の高さの情報提供装置の上面に、メモリカード21
を挿入する挿入スロット31Aと、挿入スロット31A
から挿入されたメモリカード21を排出する排出スロッ
ト31Bとが設けられている。
【0200】データの提供を希望するユーザは、メモリ
カード21を、挿入スロット31Aに挿入し、図中、矢
印Dで示す方向に歩いていく。情報提供装置は、メモリ
カード21を、挿入スロット31Aから排出スロット3
1Bに搬送する搬送装置(図示せず)を内蔵しており、
その搬送の途中で(あるいは、搬送しながら)、メモリ
カード21に、データを記録する。搬送装置によるメモ
リカード21の、挿入スロット31Aから排出スロット
31Bへの搬送の時間は、例えば、ユーザが、挿入スロ
ット31Aから排出スロット31Bまでの間を歩く時間
とほぼ同様にされており、従って、ユーザが、挿入スロ
ット31Aに、メモリカード21を挿入した後、矢印D
で示す方向に歩いていき、排出スロット31Bの位置に
到着すると、その排出スロット31Bからは、データが
記録されたメモリカード21が排出される。
【0201】情報提供装置を、このような構成とした場
合には、より迅速に、多くのユーザに、データを提供す
ることが可能となる。
【0202】なお、図10の実施の形態において、情報
提供装置が内蔵する搬送装置を工夫することで、図7に
示したような、記録媒体1を内蔵するユーザ端末に対し
て、データを提供するようにすることも可能である。
【0203】また、図10の情報提供装置は、メモリカ
ード21に対するデータの記録を、物理的に接触した状
態で行うようにすることもできるし、非接触の状態で、
電磁誘導を利用して行うようにすることもできる。但
し、メモリカード21に対するデータの記録を、非接触
の状態で行う場合には、メモリカード21にアンテナ等
を内蔵させる必要がある。
【0204】次に、図11は、図7のユーザ端末の電気
的構成例を示すブロック図である。
【0205】記録媒体1は、例えば、上述したように、
複数である4個の記録媒体片1A乃至1Dを有し、デー
タを記録するようになされている。なお、記録媒体片1
A乃至1Dについては、その種類は、特に限定されるも
のではないが、ある程度高速に記録(記憶)を行うこと
ができ、かつランダムアクセス可能で、携帯性にも優れ
た半導体メモリを用いるのが望ましい。ここでは、記録
媒体片1A乃至1Dとして、半導体メモリの中でも、電
池によるバックアップが不要な不揮発性メモリである、
例えば、NAND型のフラッシュメモリを用いることと
する。より具体的には、記録媒体片1A乃至1Dとして
は、例えば、「32MビットNAND型フラッシュメモ
リ」、電子材料、1995年6月、第32乃至第37頁
などに記載されているEEPROM(Electrically Era
sable and Programmable Read Only Memory)などを用
いることができる。
【0206】なお、記録媒体1を構成する記録媒体片の
数は、ceil(tprog/tinput)+1以上となっている
必要がある。従って、NAND型のフラッシュメモリ
(EEPROM)の中には、例えば、プログラム時間t
progが、データ入力時間tinpu tの約10倍の時間とな
っているものなどがあるが、そのようなフラッシュメモ
リを、記録媒体片として用いる場合には、記録媒体1
は、11以上の記録媒体片を用いて構成する必要があ
る。
【0207】ファイル管理情報記憶部2またはブロック
管理情報記憶部3は、図2で説明したファイル管理情報
またはブロック管理情報を、それぞれ記憶する。記録媒
体管理部4は、記録媒体1(を構成する記録媒体片1A
乃至1D)の特性情報としてのデータ入力時間tinput
およびプログラム時間tprogを記憶している。なお、記
録媒体管理部4には、データ入力時間tinputおよびプ
ログラム時間tprogに替えて、式(1)から計算される
最小ブロック数Iminを記憶させておくようにすること
も可能である。
【0208】ここで、ユーザ端末を、図8に示したよう
に、メモリカード21が着脱可能となるように構成する
場合においては、このメモリカード21は、例えば、以
上の記録媒体1、ファイル管理情報記憶部2、ブロック
管理情報記憶部3、記録媒体管理部4で構成されること
になる。
【0209】フリーエリア検索部5は、フリーリスト管
理部6を参照することで、記録媒体1のフリーエリアを
検索し、その検索結果を、記録媒体制御部42に供給す
るようになされている。フリーリスト管理部6は、ブロ
ック管理情報記憶部3に記憶されているブロック管理情
報を参照することで、フリーリストを作成、管理するよ
うになされている。即ち、フリーリスト管理部6は、記
録媒体1を構成する記録媒体片1A乃至1Dそれぞれに
ついて、図5で説明したフリーリスト6A乃至6Dを作
成、管理しており、フリーエリア検索部5では、このフ
リーリスト6A乃至6Dを参照することで、記録媒体1
A乃至1Dそれぞれのフリーエリアが検索される。
【0210】操作部11は、ユーザによって操作され、
その操作に対応する信号を、転送制御部41や、記録媒
体制御部42、再生制御部43に供給するようになされ
ている。表示部12は、再生制御部43が出力するデー
タ(表示可能なもの)を表示するようになされている。
【0211】転送制御部41は、端子14から供給され
るデータの、記録媒体制御部42への転送、および記録
媒体制御部42から供給されるデータの、端子14への
転送を制御するようになされている。
【0212】記録媒体制御部42は、転送制御部41か
ら供給されるデータを、記録媒体1に記録し(書き込
み)、また、記録媒体1に記録されたデータを再生し
(読み出し)、転送制御部41または再生制御部43に
供給するようになされている。
【0213】即ち、記録媒体制御部42は、ファイル管
理情報記憶部2、ブロック管理情報記憶部3、および記
録媒体管理部4に記憶された情報や、フリーエリア検索
部5から供給される情報に基づいて、記録媒体1に対す
る、新並列記録方式によるデータの記録のための制御を
行う。さらに、記録媒体制御部42は、ファイル管理情
報記憶部2およびブロック管理情報記憶部3に記憶され
た情報に基づいて、記録媒体1に記録されたデータの再
生(読み出し)を制御する。
【0214】なお、記録媒体制御部42は、ファイル管
理情報記憶部2またはブロック管理情報記憶部3にそれ
ぞれ記憶されたファイル管理情報またはブロック管理情
報の書き換えや、記録媒体1の消去操作の制御なども行
うようになされている。
【0215】再生制御部43は、記録媒体制御部42か
らのデータの再生制御を行うようになされている。即
ち、再生制御部43は、記録媒体制御部42からのデー
タがエンコードされている場合には、そのデコードを行
う。そして、そのデコード結果が表示可能なものであれ
ば、表示部12に供給し、音として出力可能なものであ
ればイヤフォン13に供給する。さらに、再生制御部4
3は、デコード結果が、実行可能なコンピュータプログ
ラムである場合には、そのコンピュータプログラムを実
行することにより所定の処理を行う。
【0216】なお、ビデオデータやオーディオデータの
エンコードの方法としては、例えば、MPEG(Moving
Picture Experts Group)の規格に準拠したものがあ
る。また、再生制御部43においてデコードが行われる
ことにより得られたデータは、端子15から、外部に出
力することができるようにもなされている。
【0217】ここで、図11に示したユーザ端末を構成
する各ブロックは、ハードウェアや、物理的な機構、C
PU(Central Processing Unit)その他がコンピュー
タプログラムを実行することなどによって実現される。
【0218】次に、図12は、図11の記録媒体1を構
成する記録媒体片1A乃至1DそれぞれとしてのNAN
D型のフラッシュメモリの構成例を示している。
【0219】フラッシュメモリは、大きく、レジスタ5
1とメモリセルアレイ52で構成されており、そこに
は、記録すべきデータ、コマンド、およびアドレスを入
力することができるようになされている。また、フラッ
シュメモリからは、そこに記録されたデータ、および内
部状態を表すReady/Busy信号が出力されるようになされ
ている。
【0220】以上のように構成されるフラッシュメモリ
に対して、データを記録する場合には、記録対象のデー
タの入力を指示するコマンド(インプットコマンド)お
よびデータを記録するアドレスとともに、記録対象のデ
ータを、ページ単位(ここでは、上述したように、51
2バイト)で与える。この場合、記録対象のデータは、
インプットコマンドに対応して、レジスタ51に入力さ
れて一時記憶される。その後、フラッシュメモリに対し
て、記録を指示するコマンド(ライトコマンド)を与え
ると、ライトコマンドに対応して、レジスタ51に記録
されたデータが、メモリセルアレイ52に転送され、イ
ンプットコマンドとともに供給されたアドレスに記憶
(保持)される。
【0221】一方、フラッシュメモリからデータを読み
出す(再生する)場合には、再生を指示するコマンド
(リードコマンド)および再生対象のデータが記録され
ているアドレスを与える。この場合、リードコマンドに
対応して、メモリセルアレイの、リードコマンドととも
に与えられたアドレスからデータが読み出され、レジス
タ51に供給されて一時記憶される。そして、このレジ
スタ51に記憶されたデータが、フラッシュメモリから
出力される。
【0222】なお、Ready/Busy信号は、コマンドの受付
が可能な場合には、H(High)およびL(Low)レベル
のうちの、例えば、Lレベルになり(以下、適宜、Lレ
ベルのReady/Busy信号を、Ready信号という)、コマン
ドの受付が不可の場合には、Hレベルになるようになっ
ている(以下、適宜、HレベルのReady/Busy信号を、Bu
sy信号という)。
【0223】また、図12には、図示していないが、フ
ラッシュメモリには、アドレスとともに、チップセレク
ト信号も与えられるようになされている(なお、チップ
セレクト信号は、アドレスの一部に含まれていると考え
ることができる)。
【0224】次に、図11のユーザ端末の動作について
説明する。
【0225】まずデータを、記録媒体1に記録する場合
においては、例えば、図9や図10に示した情報提供装
置から、データの記録を行うように指示する信号(以
下、適宜、記録指示信号という)が、端子14および転
送制御部41を介して、記録媒体制御部42に供給さ
れ、記録媒体制御部42は、記録指示信号を受信する
と、フリーエリア検索部5を制御することにより、フリ
ーエリアを検索させる。さらに、記録媒体制御部42
は、記録媒体管理部4に記憶されている、記録媒体1を
構成する記録媒体片1A乃至1Dのデータ入力時間t
inputおよびtprogから、最小ブロック数Iminを求め
る。そして、記録媒体制御部42は、最小ブロック数I
minおよびフリーエリアに基づき、上述した条件にした
がって、並列ブロックを構成する。
【0226】ここで、フリーエリア検索部5は、フリー
リスト管理部6のフリーリスト6A乃至6Dを参照する
ことで、フリーエリアを検索するが、フリーリスト管理
部6には、フリーエリア検索部5が参照しにきたとき
に、フリーリスト6A乃至6Dを作成させるようにする
ことも可能であるし、また、ユーザ端末の電源が投入さ
れたときに、フリーリスト6A乃至6Dを作成させるよ
うにすることも可能である。
【0227】さらに、図5および図6で説明した場合に
おいては、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれについて、
独立に、フリーリスト6A乃至6Dを記憶しておくよう
にしたが、フリーリストを記憶させるエントリに、記録
媒体片1A乃至1Dのうちのいずれについてのフリーリ
ストかを識別する識別情報をも記憶させるようにするこ
とで、記録媒体片1A乃至1Dそれぞれについてのフリ
ーリストは、1のフリーリストにまとめて記憶しておく
ようにすることが可能となる。
【0228】一方、転送制御部41は、端子14から供
給される記録指示信号を受信すると、その記録指示信号
を、記録媒体制御部42に出力し、その後、図9や図1
0の情報提供装置から、端子14を介して供給される記
録対象のデータを、下位転送プロトコルにしたがって取
り込み、記録媒体制御部42に転送する。ここで、下位
転送プロトコルとしては、例えば、SCSI(Small Co
mputer System Interface)と呼ばれるANSI(Ameri
can National Standards Institute) X3.131−
1986規格や、IEEE(Institute of Electrical
and Electronics Engineers)1394規格、PCMC
IA(Personal Computer Memory Card International
Association)のPCカード(PC Card)規格などの物理
層を含んだ規格を採用することができる。なお、下位転
送プロトコルとしては、その他、独自の規格を採用する
ことも可能であるが、上述のような標準化されているイ
ンターフェイスを採用することで、ユーザ端末を、拡張
性の高いものとすることができる。
【0229】記録媒体制御部42は、並列ブロックを構
成するとともに、上述したようにして転送制御部41か
ら転送されてくるデータを受信すると、上位転送プロト
コルとしての新並列記録方式によって、そのデータを、
記録媒体1に転送、記録する。
【0230】即ち、記録媒体制御部42は、記録媒体1
の中の、図12に示すように構成されるフラッシュメモ
リとしての記録媒体片1A乃至1Dのうちの、データを
書き込むものにチップセレクト信号を与え、さらに、記
録対象の1ページ分のデータとともに、データを記録す
るアドレスおよびインプットコマンドを与える。これに
より、データ入力時間tinputの経過後に、記録媒体片
1A乃至1Dのうちのチップセレクト信号を与えられた
もの(以下、適宜、選択記録媒体片という)において
は、そのインプットコマンドに対応して、1ページ分の
データが、レジスタ51に入力されて記憶される。その
後、記録媒体制御部42は、ライトコマンドを、選択記
録媒体片に与え、これにより、選択記録媒体片では、レ
ジスタ51に記憶されたデータが、メモリセルアレイ5
2に供給され、プログラム時間tpr ogの経過後に、与え
られたアドレスに記録される。なお、選択記録媒体片
は、ライトコマンドが与えられてから、レジスタ51に
記憶された1ページ分のデータがメモリセル52に記録
されるまでの間は、Busy信号を出力している。
【0231】以上のような処理が、並列ブロックを構成
するブロックを有する記録媒体片を、適宜、選択記録媒
体片として行われる。なお、ここでは、新並列記録方式
によって、データが記録されるから、記録媒体制御部4
2から記録媒体片1へのデータの入力は(従って、転送
制御部41から記録媒体制御部42へのデータの入力
も)、基本的には、プログラム時間tprogを待つことな
く行われる。
【0232】その後、1のファイルを構成するデータの
書き込みが終了すると、記録媒体制御部42は、記録媒
体1へのデータの書き込み結果にしたがって、ファイル
管理情報記憶部2またはブロック管理情報記憶部3それ
ぞれに記憶されたファイル管理情報またはブロック管理
情報を更新する。
【0233】ここで、ユーザ端末全体としてのデータの
記録能力(データを、如何に迅速に記録することができ
るか)は、転送制御部41がデータを記録媒体制御部4
2に転送する能力、または記録媒体制御部42がデータ
を記録媒体1に記録する能力のうちの低い方に影響され
るため、記録媒体制御部42は、転送制御部41が有す
るデータ転送能力を損なうことなく、データを、記録媒
体1に書き込むことのできる能力を有しているのが望ま
しいが、新並列記録方式は、そのような能力を要求され
る記録媒体制御部42に、特に有用である。
【0234】なお、フラッシュメモリである記録媒体片
1A乃至1Dに、データを書き込む場合において、その
書き込みを行おうとしているアドレスのデータが消去さ
れていないときには、記録媒体制御部42は、その消去
を行ってから、データを書き込むようになされている。
【0235】次に、記録媒体1に記録されたデータ(フ
ァイル)を読み出す(再生する)場合においては、例え
ば、ユーザは、操作部11を、データの再生を行うよう
に操作する。この操作に対応する操作信号(以下、適
宜、再生指示信号という)は、記録媒体制御部42に供
給され、記録媒体制御部42は、操作部11から再生指
示信号を受信すると、ファイル管理情報記憶部2に記憶
されたファイル管理情報を参照し、再生制御部43を介
して、表示部12を制御することで、記録媒体1に記録
されたファイルのファイル名を表示させる。そして、ユ
ーザが、表示部12に表示されたファイル名を参照し
て、記録媒体1から読み出すものを、操作部11を操作
して指示すると、そのファイル名の指示は、記録媒体制
御部42に供給される。記録媒体制御部42は、操作部
11から、読み出すファイルのファイル名の指示を受信
すると、そのファイルについてのファイル管理情報およ
びブロック管理情報を参照することで、ファイルが記録
されているアドレスや、ファイルの全容量を認識する。
さらに、記録媒体制御部42は、上位転送プロトコル
(並列記録方式により記録されたデータの読み出し)を
実行することにより、操作部11から指示されたファイ
ルのデータを、記録媒体1から読み出す。
【0236】即ち、記録媒体制御部42は、記録媒体1
の中の、図12に示すように構成されるフラッシュメモ
リとしての記録媒体片1A乃至1Dのうちの、データを
読み出すもの(選択記録媒体片)にチップセレクト信号
を与え、さらに、その選択記録媒体片に対して、リード
コマンドと、読み出す対象のデータが記録されたアドレ
スを与える。これにより、選択記録媒体片においては、
所定の規定時間(フラッシュメモリにおいて、データを
メモリセルアレイ52からレジスタ51に転送するのに
要する時間)の経過後に、与えられたアドレス(メモリ
セルアレイ52のアドレス)から、1ページ分のデータ
が読み出され、レジスタ51に記憶される。そして、レ
ジスタ51に記憶されたデータが、記録媒体制御部42
に供給され、これにより、1ページ分のデータの読み出
しが完了する。なお、選択記録媒体片は、アドレスが与
えられてから、上述したようにして1ページ分のデータ
のメモリセルアレイ52からレジスタ51への転送が完
了するまでの間は、Busy信号を出力している。
【0237】以上のような処理が、読み出しを指示され
たファイルが記録されたブロックを有する記録媒体片
を、適宜、選択記録媒体片として行われる。
【0238】そして、記録媒体制御部42が記録媒体1
から読み出されたデータは、転送制御部41または再生
制御部43に供給される。なお、記録媒体1から読み出
したデータを、転送制御部41または再生制御部43の
うちのいずれに供給するかは、操作部11を操作するこ
とで指示することができるようになされている。
【0239】記録媒体1から読み出されたデータが、転
送制御部41に供給された場合、転送制御部41は、そ
のデータを、下位転送プロトコルを実行することによ
り、端子14から外部に出力する。
【0240】また、記録媒体1から読み出されたデータ
が、再生制御部43に供給された場合、再生制御部43
は、そのデータを、表示部12またはイヤフォン13に
供給して表示または出力させ、あるいは、端子15か
ら、外部に出力する。また、そのデータがコンピュータ
プログラムである場合には、再生制御部43は、そのコ
ンピュータプログラムを実行する。
【0241】次に、図13のフローチャートを参照し
て、データの記録を行う場合の図11の記録媒体制御部
42の処理(書き込み処理)について説明する。
【0242】データの記録を行う場合においては、上述
したように、転送制御部41から記録媒体制御部42に
対して、記録指示信号が与えられる。これにより、記録
媒体制御部42では、ステップS1において、転送制御
部41から転送されてくるファイル(書き込み対象ファ
イル)のデータを、記録媒体1に書き込む操作を行うべ
きことが認識される。
【0243】さらに、記録媒体制御部42では、ステッ
プS2において、書き込み対象ファイルに関する情報と
しての、例えば、そのファイル名や、データ量(容量)
などが認識される。なお、この書き込み対象ファイルに
関する情報は、図9や図10に示した情報提供装置か
ら、例えば、記録指示信号とともに供給されるようにな
されている。
【0244】その後、ステップS3に進み、記録媒体制
御部42は、書き込み対象ファイルを記録することので
きる必要最小限のブロック数(必要最小限ブロック数)
fと、最小ブロック数Iminを算出する。
【0245】即ち、記録媒体制御部42は、ステップS
2で認識された書き込み対象ファイルのデータ量Cf
およびブロックの大きさCbを用いて、上述したよう
に、式L f=ceil(Cf/Cb)にしがたって、最小
限ブロック数Lfを求める。さらに、記録媒体制御部4
2は、記録媒体管理部4から、記録媒体1を構成する記
録媒体片1A乃至1Dとしてのフラッシュメモリの特性
情報であるデータ入力時間t inputおよびプログラム時
間tprogを読み出し、式(1)にしたがって、最小ブロ
ック数Iminを算出する。
【0246】そして、ステップS4に進み、記録媒体制
御部42は、フリーエリア検索部5を制御することによ
り、フリーリスト6A乃至6Dを取得し、このフリーリ
スト6A乃至6Dを参照することで、書き込み対象ファ
イルを記録することのできるだけの数の書き込み可能な
ブロック(空きブロック)が、記録媒体1の中に存在す
るかどうか、即ち、ステップS3で求められた最小限ブ
ロック数Lf以上の空きブロックが存在するかどうかを
判定する。
【0247】ステップS4において、最小限ブロック数
f以上の空きブロックが存在しないと判定された場
合、そのままでは、書き込み対象ファイルを記録媒体1
に書き込むことができないため、ステップS5に進み、
空きブロックを確保するために、既存のファイルを消去
する空きブロック確保処理が行われ、ステップS4に戻
る。
【0248】そして、ステップS4において、最小限ブ
ロック数Lf以上の空きブロックが存在すると判定され
た場合、ステップS6に進み、書き込み対象ファイルを
記録するにあたって用いられる並列ブロックの総数(並
列ブロック群を構成する並列ブロックの数)Lc、およ
び各並列ブロック(並列ブロック群を構成する並列ブロ
ックそれぞれ)のインターリーブ数Ii(i=1,2,
・・・,Lc)を、上述した条件の下で求めるための並
列ブロック数Lcおよびインターリーブ数Ii決定処理が
行われる。ステップS6において、並列ブロック数Lc
およびインターリーブ数Iiが求められると、ステップ
S7に進み、記録媒体制御部42は、フリーエリア検索
部5を制御することにより、フリーリスト6A乃至6D
を取得する。
【0249】そして、ステップS8において、記録媒体
制御部42は、フリーリスト6A乃至6Dを参照して、
ステップS6において求められたインターリーブ数Ii
のブロックでなる並列ブロックを、同じくステップS6
で求められた並列ブロック数Lcだけ確保する、即ち、
記録媒体1上に書き込み対象ファイルの書き込みに必要
な並列ブロック群を確保するための並列ブロック群の確
保処理を行い、ステップS9に進む。
【0250】ステップS9では、ステップS8における
並列ブロック群の確保処理によって、ステップS6にお
いて求められたインターリーブ数Iiのブロックでなる
並列ブロックを、同じくステップS6で求められた並列
ブロック数Lcだけ確保することができたかどうか、即
ち、必要な並列ブロック群を確保することができたかど
うかが判定され、確保することができなかったと判定さ
れた場合、ステップS6に戻る。この場合、ステップS
6では、並列ブロック数Lcおよびインターリーブ数Ii
の組み合わせの、既に求められている値とは別の値のも
のが、上述した条件の下で求められ、以下、同様の処理
を繰り返す。
【0251】一方、ステップS9において、必要な並列
ブロック群を確保することができたと判定された場合、
即ち、ステップS6で求められたインターリーブ数Ii
のブロックでなる並列ブロックを、同じくステップS6
で求められた並列ブロック数Lcだけ確保することがで
きた場合、ステップS10に進み、ステップS8で確保
された並列ブロック群を構成する並列ブロックの中か
ら、書き込み対象とする並列ブロックが選択され(ここ
で、選択された並列ブロックを、以下、適宜、注目並列
ブロックという)、ステップS11に進む。なお、図5
および図6で説明した場合を例にすれば、ステップS1
0では、並列ブロック群の、より下の行の並列ブロック
から、順次、注目並列ブロックとして選択されていく。
【0252】ステップS11では、記録媒体1を構成す
る記録媒体片1A乃至1Dのうち、注目並列ブロックを
構成するブロックを有するものの1つが、選択記録媒体
片として選択され、その選択記録媒体片に対して、チッ
プセレクト信号が供給される。ここで、ステップS11
では、例えば、並列ブロック群を構成するときに優先的
に選択されたブロックを有する記録媒体片が、やはり、
優先的に、選択記録媒体片として選択されるようになさ
れている。
【0253】その後、ステップS12に進み、選択記録
媒体片の状態が判定される。ステップS12において、
選択記録媒体片が、Busy信号を出力しているBusy状態で
あると判定された場合、選択記録媒体片に対してアクセ
スすることはできないため、ステップS12に戻る。こ
こで、書き込み処理を開始した直後において、最初に選
択記録媒体片として選択された記録媒体片は、通常、Bu
sy状態になっていない(Ready状態になっている)はず
であるが、ステップS5において、空きブロック確保処
理が行われた場合には、ファイルの消去のためにBusy状
態となっていることがある。
【0254】一方、ステップS12において、選択記録
媒体片が、Ready信号を出力していReady状態であると判
定された場合、即ち、選択記録媒体片にアクセスが可能
な場合、ステップS13に進み、記録対象ファイルの1
ページ分のデータが、選択記録媒体片における、注目並
列ブロックを構成するブロックの中のページに書き込ま
れるページ書き込み処理が行われる。
【0255】なお、ステップS11から、後述するステ
ップS14までの間のループ処理が行われる過程におい
て、ステップS13では、あるブロックへの、1ページ
分のデータの書き込みは、そのブロックの先頭アドレス
から順次行われていく。即ち、例えば、並列ブロックが
第1乃至第4の4つのブロックから構成され、各ブロッ
クが、その先頭アドレスから第1乃至第4の4つのペー
ジで構成される場合において、このような並列ブロック
に、データを書き込むときには、第1のブロックの第1
のページ、第2のブロックの第1のページ、第3のブロ
ックの第1のページ、第4のブロックの第1のページの
順で、データが書き込まれていく。そして、その後は、
第1のブロックの第2のページ、第2のブロックの第2
のページ、第3のブロックの第2のページ、第4のブロ
ックの第2のページの順で、データが書き込まれてい
き、以下、同様にして、第4のブロックの第4のページ
まで、データが書き込まれていく。さらに、ステップS
13におけるデータの書き込みは、並列ブロックのイン
ターリーブ数(並列ブロックを構成するブロック数)I
iが、式(2)および(3)を満たす限り、プログラム
時間tprogを待つことなく行われる。
【0256】ステップS13において、1ページ分のデ
ータを書き込んだ後は、ステップS14に進み、注目並
列ブロック全体へのデータの書き込みが完了したかどう
かが判定される。ステップS14において、注目並列ブ
ロック全体へのデータの書き込みが、まだ完了していな
いと判定された場合、ステップS11に戻り、上述した
ような優先順位で、次の記録媒体片が、選択記録媒体片
として選択され、チップセレクト信号が供給される。即
ち、例えば、注目並列ブロックが第1乃至第4の4つの
ブロックから構成され、その注目並列ブロックを含む並
列ブロック群を構成するときに第1乃至第4のブロック
の順で優先的に選択が行われた場合には、ステップS1
1では、まず最初に、第1のブロックを有する記録媒体
片が、優先的に選択され、その後、第2乃至第4のブロ
ックを有する記録媒体片が、順次選択される。そして、
第4のブロックを有する記録媒体片が選択された後、ま
だ、第1のブロック全体に対するデータの記録が終了し
ていないときには、再び、第1のブロックを有する記録
媒体片が選択され、以下、同様にして、ステップS11
では、注目並列ブロック全体に対してデータが記録され
るまで、注目並列ブロックを構成するブロックを有する
記録媒体片の選択が順次行われていく。
【0257】そして、ステップS14において、注目並
列ブロック全体へのデータの書き込みが完了したと判定
された場合、ステップS15に進み、書き込み対象ファ
イルのデータすべての記録が完了したかどうかが判定さ
れる。ステップS15において、書き込み対象ファイル
のデータすべての記録が、まだ完了していないと判定さ
れた場合、ステップS10に戻り、ステップS8で確保
された並列ブロック群を構成する並列ブロックの中か
ら、まだ書き込み対象とされていない並列ブロックが、
新たに注目並列ブロックとして選択され、以下、同様の
処理が繰り返される。
【0258】一方、ステップS15において、書き込み
対象ファイルのデータすべての記録が完了したと判定さ
れた場合、ステップS16に進み、ブロック管理情報
が、書き込み対象ファイルのデータを書き込んだ並列ブ
ロック群に基づいて更新され、ステップS17に進む。
ステップS17では、ファイル管理情報が、書き込み対
象ファイルに基づいて更新され、書き込み処理を終了す
る。
【0259】次に、図14のフローチャートを参照し
て、図13のステップS5における空きブロック確保処
理について説明する。
【0260】空きブロック確保処理では、書き込み対象
ファイルを記録することのできる書き込み可能領域を確
保するのに、既に記録されているファイルを消去するた
め、まず最初に、ステップS21において、その消去す
るファイル(以下、適宜、消去対象ファイルという)が
決定される。即ち、記録媒体制御部42は、例えば、時
間的または論理的に最も古いファイルを、消去対象ファ
イルとして決定する。あるいは、また、記録媒体制御部
42は、例えば、記録媒体1に記録されているファイル
のファイル名を、表示部12に表示させ、ユーザに、消
去対象ファイルとするファイルのファイル名を、操作部
11を操作することにより指定してもらい、その指定さ
れたファイルを、消去対象ファイルとして決定する。
【0261】そして、ステップS22に進み、記録媒体
制御部42は、ブロック管理情報を検索し、消去対象フ
ァイルについてのブロック管理情報を取得して、ステッ
プ23に進む。ステップS23では、消去対象ファイル
についてのブロック管理情報に基づき、その消去対象フ
ァイルについて構成された並列ブロックが認識される。
即ち、記録媒体制御部42は、消去対象ファイルについ
てのブロック管理情報から、firstフラグを検出し、さ
らに、リンク情報をサーチ(参照)していって、loopフ
ラグまたはlastフラグを検出することで、並列ブロック
を認識する(この認識された並列ブロックを、以下、適
宜、認識並列ブロックという)。
【0262】その後、ステップS24に進み、記録媒体
1を構成する記録媒体片1A乃至1Dのうち、認識並列
ブロックを構成するブロックを有するものの1つが、選
択記録媒体片として選択され、その選択記録媒体片に対
して、チップセレクト信号が供給される。ここで、ステ
ップS24においても、例えば、図13のステップS1
1における場合と同様に、消去対象ファイルの書き込み
時において、並列ブロック群を構成するときに優先的に
選択されたブロックを有する記録媒体片が、優先的に、
選択記録媒体片として選択されるようになされている。
なお、この場合、並列ブロック群を構成するときに優先
的に選択されたブロックは、ブロック管理情報における
リンク情報から認識することができる。
【0263】選択記録媒体片の選択後は、ステップS2
5に進み、図13のステップS12における場合と同様
に、選択記録媒体片の状態が判定される。ステップS2
5において、選択記録媒体片がBusy状態であると判定さ
れた場合、選択記録媒体片に対してアクセスすることは
できないため、ステップS25に戻る。ここで、空きブ
ロック確保処理を開始した直後において、最初に選択記
録媒体片として選択された記録媒体片は、通常、Busy状
態になっていない(Ready状態になっている)はずであ
る。
【0264】一方、ステップS25において、選択記録
媒体片がReady状態であると判定された場合、ステップ
S26に進み、選択記録媒体片における、認識並列ブロ
ックを構成するブロックに記録されたデータが消去され
る。
【0265】なお、上述したように、データの書き込み
は、ページ単位で行われるが、データの消去は、ブロッ
ク単位で行われる。
【0266】ステップS26において、1ブロック分の
データを消去した後は、ステップS27に進み、認識並
列ブロック全体のデータの消去が完了したかどうかが判
定される。ステップS27において、認識並列ブロック
全体のデータの消去が、まだ完了していないと判定され
た場合、ステップS24に戻り、上述したような優先順
位で、次の記録媒体片が、選択記録媒体片として選択さ
れ、以下、同様の処理が繰り返される。
【0267】そして、ステップS27において、認識並
列ブロック全体のデータの消去が完了したと判定された
場合、ステップS28に進み、消去対象ファイルのデー
タすべての消去が完了したかどうかが判定される。ステ
ップS28において、消去対象ファイルのデータすべて
の消去が、まだ完了していないと判定された場合、ステ
ップS23に戻り、消去対象ファイルを記録した並列ブ
ロック群のうち、まだデータの消去がされていない並列
ブロックが、上述したようにして、新たに認識並列ブロ
ックとして選択され、ステップS24以下の処理を繰り
返す。
【0268】一方、ステップS28において、消去対象
ファイルのデータすべての消去が完了したと判定された
場合、ステップS29に進み、消去対象ファイルのブロ
ック管理情報が更新され、即ち、ブロック管理情報とし
てvalidフラグが書き込まれ、ステップS30に進む。
ステップS30では、消去対象ファイルのファイル管理
情報が、−1(図2で説明したように、ファイル管理情
報が記憶されていないことを表す)に更新され、空きブ
ロック確保処理を終了する。
【0269】次に、図15のフローチャートを参照し
て、図13のステップS6における並列ブロック数Lc
およびインターリーブ数Ii決定処理(以下、適宜、単
に、決定処理ともいう)について説明する。
【0270】決定処理では、まず最初に、ステップS4
1において、図13のステップS3で求められた必要最
小限ブロック数Lfおよび最小ブロック数Iminに基づい
て、式(2)および(3)の条件を満たすインターリー
ブ数Iiが算出される。
【0271】そして、ステップS42に進み、式(2)
および(3)を満たすインターリーブ数Iiを算出する
ことができたかどうかが判定される。ステップS42に
おいて、式(2)および(3)を満たすインターリーブ
数Iiを算出することができたと判定された場合、ステ
ップS43に進み、式(2)および(3)を満たすイン
ターリーブ数Iiのうちの、並列ブロック数Lcを最小
にするものと、その最小の並列ブロック数Lcが選択さ
れ、リターンする。
【0272】即ち、ステップS41では、式(2)およ
び(3)を満たすインターリーブ数Iiが複数パターン
ある場合には、例えば、その複数の分割パターンそれぞ
れのインターリーブ数Iiが求められる。そして、この
場合、ステップS43では、複数の分割パターンそれぞ
れのインターリーブ数Iiのうち、式(3)でサメーシ
ョンをとるIiのサフィックスiの最大値であるLc
最小となるときのものと、その最小のLcが、書き込み
対象ファイルを書き込むのに用いるインターリーブ数I
iと並列ブロック数Lcとして選択される。
【0273】なお、ステップS41において算出するイ
ンターリーブ数Ii(i=1,2,・・・,Lc)は、
同一の値である必要はなく、Imin以上N以下の値であ
れば(式(3)の条件を満たすものであれば)、同一の
値であっても、異なる値であっても良い。但し、処理の
複雑等を避けるためには、インターリーブ数Ii(i=
1,2,・・・,Lc)は、同一の値であるのが望まし
い。
【0274】一方、ステップS42において、式(2)
および(3)を満たすインターリーブ数Iiを算出する
ことができなかったと判定された場合、即ち、式(2)
に拘束されるインターリーブ数Ii(i=1,2,・・
・,Lc)すべてを、式(3)で示される範囲内の値と
することができない場合、ステップS44に進み、I
min未満になるインターリーブ数Iiの数が、より少な
くなり(基本的には1つになり)、かつ、そのようなI
min未満となるインターリーブ数Iiが、よりIm inに近
くなるように、インターリーブ数Iiおよび並列ブロッ
ク数Lcが決定され、リターンする。なお、この場合、
インターリーブ数Ii(i=1,2,・・・,Lc)の
うちの1以上(基本的には1つ)は、式(3)を満たさ
ないものとなるが、式(2)の条件には必ず拘束され
る。
【0275】ここで、図13のステップS9において、
以上の決定処理において求められたインターリーブ数I
iのブロックでなる並列ブロックを、決定処理で求めら
れた並列ブロック数Lcだけ確保することができなかっ
たと判定された場合、上述したように、再度、決定処理
が行われるが、この場合の決定処理は、既に行われた決
定処理によるステップS43またはS44で得られた並
列ブロック数Lcおよびインターリーブ数Iiの組み合わ
せを、処理の対象から除いて行われる。即ち、2回目以
降の決定処理では、既に求められている並列ブロック数
cおよびインターリーブ数Iiの組み合わせ以外の組
み合わせが求められる。
【0276】次に、図16のフローチャートを参照し
て、図13のステップS8における並列ブロック群の確
保処理について説明する。
【0277】並列ブロック群の確保処理では、まず最初
に、所定の変数Cが0に初期化され、ステップS52に
進み、記録媒体1を構成する記録媒体片1A乃至1Dそ
れぞれから、図15の決定処理で求められた並列ブロッ
ク数Lc以上のブロック数だけ連続するフリーエリアで
あって、その大きさが、並列ブロック数Lcに最も近い
もの(検出フリーエリア)が検出される。そして、ステ
ップS53において、記録媒体片1A乃至1Dのうち、
図15の決定処理で求められたインターリーブ数I以上
のものから、検出フリーエリアが検出されたかどうかが
判定され、検出されなかったと判定された場合、ステッ
プS54に進み、並列ブロック数Lcが1だけデクリメ
ントされ、ステップS55に進む。
【0278】ステップS55では、並列ブロック数Lc
が0に等しいかどうかが判定される。ステップS55に
おいて、並列ブロック数Lcが0に等しいと判定された
場合、書き込み対象ファイルを記録するのに必要な並列
ブロック群を確保することができないとして、リターン
する。従って、この場合、図13のステップS9では、
必要な並列ブロック群を確保することができなかったと
判定され、ステップS6に戻り、新たな並列ブロック数
cとインターリーブ数Iiとの組み合わせが決定され
る。そして、以下、同様の処理を繰り返す。
【0279】また、ステップS55において、並列ブロ
ック数Lcが0に等しくないと判定された場合、ステッ
プS56に進み、変数Cが1だけインクリメントされ、
ステップS52に戻る。従って、この場合、並列ブロッ
ク数Lcを、前回の場合よりも1だけ少なくした状態
で、ステップS52以下の処理が繰り返される。
【0280】一方、ステップS53において、記録媒体
片1A乃至1Dのうち、インターリーブ数I以上のもの
から、検出フリーエリアが検出されたと判定された場
合、ステップS57に進み、インターリーブ数I以上の
数の検出フリーエリアのうち、その大きさの大きいもの
が、優先的に、インターリーブ数Iに等しい数だけ、仮
選択され、ステップS58に進む。
【0281】ステップS58では、ステップS57で仮
選択された検出フリーエリアの数が、インターリーブ数
Iに等しいかどうかが判定され、等しいと判定された場
合、そのインターリーブ数Iに等しい数の検出フリーエ
リアそれぞれから、Lc個だけ連続するブロックが選択
される。即ち、これにより、インターリーブ数Iに等し
い数のブロックでなる並列ブロックが、Lc個だけ構成
される。そして、ステップS59をスキップして、ステ
ップS60に進む。
【0282】また、ステップS58において、ステップ
S57で仮選択された検出フリーエリアの数が、インタ
ーリーブ数Iに等しくないと判定された場合、即ち、大
きさの等しい複数の検出フリーエリアがあるため、その
複数の検出フリーエリアを仮選択することとすると、選
択の結果得られる検出フリーエリアの総数がインターリ
ーブ数Iを越え、また、その複数の検出フリーエリアを
仮選択しないこととすると、その総数がインターリーブ
数Iに満たない場合、ステップS59に進み、その大き
さの等しい複数の検出フリーエリアを有する記録媒体片
のうち、フリーエリアの数が多いものが有する検出フリ
ーエリアが優先的に仮選択され、これにより、仮選択さ
れた検出フリーエリアの総数が、インターリーブ数Iに
等しくされる。さらに、ステップS59では、インター
リーブ数Iに等しい数の検出フリーエリアそれぞれか
ら、Lc個だけ連続するブロックが選択される。即ち、
これにより、インターリーブ数Iに等しい数のブロック
でなる並列ブロックが、Lc個だけ構成される。
【0283】そして、ステップS60に進み、変数Cが
0に等しいかどうかが判定される。ステップS60にお
いて、変数Cが0に等しくないと判定された場合、即
ち、インターリーブ数Iに等しい数の検出フリーエリア
の仮選択が、元の並列ブロック数Lcを1以上小さくし
て行われている場合、ステップS61に進み、並列ブロ
ック数Lcに、変数Cがセットされ、さらに、変数Cが
0に初期化されて、ステップS52に戻る。即ち、この
場合、ステップS54で元の並列ブロック数Lcをデク
リメントした数(回数)を、新たに、並列ブロック数L
cとして、ステップS52以下の処理を繰り返す。
【0284】また、ステップS60において、変数Cが
0に等しいと判定された場合、ステップS62に進み、
その時点で構成されている並列ブロックが、並列ブロッ
ク群を構成するものとして確定され、リターンする。
【0285】次に、図17のフローチャートを参照し
て、記録媒体1に記録されたデータの消去を行う場合の
図11の記録媒体制御部42の処理(消去処理)につい
て説明する。
【0286】消去処理は、例えば、ユーザが、操作部1
1を、データの消去を行うように操作することで行われ
る。
【0287】即ち、ユーザが、操作部11を、データの
消去を行うように操作すると、操作部11から記録媒体
制御部42に対して、データの消去を指示する信号(以
下、適宜、消去指示信号という)が与えられる。これに
より、記録媒体制御部42では、ステップS71におい
て、記録媒体1に記録されたファイルを消去する操作を
行うべきことが認識される。そして、記録媒体制御部4
2は、例えば、記録媒体1に記録されているファイルの
ファイル名を、ファイル管理情報を参照することで、表
示部12に表示させる。その後、ユーザが、消去対象の
ファイル(消去対象ファイル)のファイル名を、操作部
11を操作することにより指定すると、記録媒体制御部
42では、ステップS72において、その指定されたフ
ァイルが、消去対象ファイルとして決定される。
【0288】そして、ステップS73に進み、以下、ス
テップS73乃至S81において、図14のステップS
22乃至S30における場合とそれぞれ同様の処理が行
われ、消去処理を終了する。
【0289】次に、図18のフローチャートを参照し
て、記録媒体1に記録されたデータの読み出し行う場合
の図11の記録媒体制御部42の処理(読み出し処理)
について説明する。
【0290】記録媒体1に記録されたデータ(ファイ
ル)を読み出す場合においては、例えば、ユーザは、操
作部11を、データの再生を行うように操作する。これ
により、上述したように、操作部11から記録媒体制御
部42に対して、再生指示信号が与えられ、記録媒体制
御部42では、ステップS91において、記録媒体1か
らデータを読み出す操作を行うべきことが認識される。
【0291】再生指示信号を受信した記録媒体制御部4
2では、上述したように、ファイル管理情報記憶部2に
記憶されたファイル管理情報を参照し、再生制御部43
を介して、表示部12を制御することで、記録媒体1に
記録されたファイルのファイル名を表示させる。そし
て、ユーザが、表示部12に表示されたファイル名を参
照して、記録媒体1から読み出すものを、操作部11を
操作して指示すると、そのファイル名の指示が、記録媒
体制御部42に供給され、これにより、記録媒体制御部
42では、ステップS92において、記録媒体1から読
み出すべきファイル(読み出し対象ファイル)が認識さ
れる。
【0292】そして、ステップS93に進み、記録媒体
制御部42は、ブロック管理情報を検索し、読み出し対
象ファイルについてのブロック管理情報を取得して、ス
テップS94に進む。ステップS94では、読み出し対
象ファイルについてのブロック管理情報に基づき、その
読み出し対象ファイルについて構成された並列ブロック
が認識される。即ち、記録媒体制御部42は、読み出し
対象ファイルについてのブロック管理情報から、first
フラグを検出し、さらに、リンク情報をサーチ(参照)
していって、loopフラグまたはlastフラグを検出するこ
とで、並列ブロックを認識する(この認識された並列ブ
ロックも、以下、適宜、認識並列ブロックという)。
【0293】その後、ステップS95に進み、記録媒体
1を構成する記録媒体片1A乃至1Dのうち、認識並列
ブロックを構成するブロックを有するものが選択され
(この選択された記録媒体片も、以下、適宜、選択記録
媒体片という)、その選択記録媒体片に対して、チップ
セレクト信号が供給される。ここで、ステップS95に
おいても、例えば、図13のステップS11における場
合と同様に、読み出し対象ファイルの書き込み時におい
て、並列ブロック群を構成するときに優先的に選択され
たブロックを有する記録媒体片が、優先的に、選択記録
媒体片として選択されるようになされている。なお、こ
の場合、並列ブロック群を構成するときに優先的に選択
されたブロックは、上述したように、ブロック管理情報
におけるリンク情報から認識することができる。
【0294】選択記録媒体片の選択後は、ステップS9
6に進み、その選択記録媒体片に対して、リードコマン
ドが与えられ、ステップS97に進む。ステップS97
では、選択記録媒体片に対して、そこから読み出すデー
タのアドレスが与えられ、ステップS98に進む。
【0295】ステップS98では、図13のステップS
12における場合と同様に、選択記録媒体片の状態が判
定される。ステップS98において、選択記録媒体片が
Busy状態であると判定された場合、選択記録媒体片に対
してアクセスすることはできないため、ステップS98
に戻る。
【0296】また、ステップS98において、選択記録
媒体片がReady状態であると判定された場合、ステップ
S99に進み、選択記録媒体片における、認識並列ブロ
ックを構成するブロックに記録された1ページ分のデー
タが読み出される。
【0297】なお、ステップS95から、後述するステ
ップS100までの間のループ処理が行われる過程にお
いて、ステップS99では、あるブロックからの、1ペ
ージ分のデータの読み出しは、そのブロックの先頭アド
レスから順次行われていく。即ち、例えば、並列ブロッ
クが第1乃至第4の4つのブロックから構成され、各ブ
ロックが、その先頭アドレスから第1乃至第4の4つの
ページで構成される場合において、このような並列ブロ
ックから、データを読み出すときには、第1のブロック
の第1のページ、第2のブロックの第1のページ、第3
のブロックの第1のページ、第4のブロックの第1のペ
ージの順で、データが読み出されていく。そして、その
後は、第1のブロックの第2のページ、第2のブロック
の第2のページ、第3のブロックの第2のページ、第4
のブロックの第2のページの順で、データが読み出され
ていき、以下、同様にして、第4のブロックの第4のペ
ージまで、データが読み出されていく。
【0298】ステップS99で読み出された1ページ分
のデータは、記録媒体制御部42から、転送制御部41
または再生制御部43に供給される。そして、ステップ
S100に進み、認識並列ブロック全体のデータの読み
出しが完了したかどうかが判定される。ステップS10
0において、認識並列ブロック全体のデータの読み出し
が、まだ完了していないと判定された場合、ステップS
95に戻り、上述したような優先順位で、次の記録媒体
片が、選択記録媒体片として選択され、チップセレクト
信号が供給される。
【0299】そして、ステップS100において、認識
並列ブロック全体のデータの読み出しが完了したと判定
された場合、ステップS101に進み、読み出し対象フ
ァイルのデータすべての読み出しが完了したかどうかが
判定される。ステップS101において、読み出し対象
ファイルのデータすべての読み出しが、まだ完了してい
ないと判定された場合、ステップS94に戻り、読み出
し対象ファイルを記録した並列ブロック群のうち、まだ
データの読み出しがされていない並列ブロックが、新た
に認識並列ブロックとして選択され、ステップS95以
下の処理を繰り返す。
【0300】一方、ステップS101において、読み出
し対象ファイルのデータすべての読み出しが完了したと
判定された場合、読み出し処理を終了する。
【0301】以上のように、記録媒体1に記録されたデ
ータを、ファイル単位とブロック単位とに分けて管理す
るとともに、記録媒体1へのデータの書き込みを、1以
上のブロックでなる並列ブロックで構成される並列ブロ
ック群を構成して行う場合において、並列ブロックを、
待ち時間が小さくなるような数のブロックで構成するよ
うにしたので、並列記録方式による書き込みの高速化の
効果を、最大限に発揮することができるようなデータの
高速かつ柔軟な書き込みが可能となる。さらに、並列ブ
ロックを、記録媒体1における空き領域が偏らないよう
にブロックの選択を行って構成するようにしたので、空
き領域の断片化(細分化)を防止し、これにより、記録
媒体1の記録領域の有効利用を図ることができる。
【0302】なお、本実施の形態では、記録媒体1を、
4つの記録媒体片1A乃至1Dで構成するようにした
が、記録媒体1を構成する記録媒体片の数は4に限定さ
れるものではない。
【0303】また、本実施の形態では、記録媒体1を、
半導体メモリであるフラッシュメモリを用いて構成する
ようにしたが、記録媒体1は、フラッシュメモリ以外の
半導体メモリで構成したり、さらに、半導体メモリ以外
のランダムアクセス可能な光磁気ディスクなどのディス
ク状の記録媒体で構成することも可能である。
【0304】また、記録媒体1としては、読み書き可能
なものの他、読み出し専用のものを用いることも可能で
ある。但し、記録媒体1として、読み出し専用のものを
用いる場合には、そのような記録媒体1を使用する限
り、ユーザ端末は、データを再生する再生装置としての
み機能することになる。
【0305】さらに、本実施の形態では、並列ブロック
を、データを管理する単位であるブロック単位で構成す
るようにしたが、並列ブロックは、その他、例えば、ペ
ージ単位その他の、ブロックより小さいまたは大きい単
位で構成することも可能である。
【0306】なお、並列ブロックを構成するブロックに
対して、どのような順番で、データを書き込むかは任意
に決めても問題がないが、2以上の並列ブロックに亘っ
て連続してデータを書き込む場合には、ある並列ブロッ
クを構成するブロックに書き込みを行う順番と、次に書
き込みを行う並列ブロックを構成するブロックに書き込
みを行う順番とは一致させるようにするのが望ましい。
【0307】即ち、例えば、いま、記録媒体片1A乃至
1Dそれぞれにおけるある1つのブロックが左から右方
向に配置された4ブロックでなる第1および第2の2つ
の並列ブロックを構成し、第1の並列ブロックに続けて
第2の並列ブロックに書き込みを行う場合には、第1の
並列ブロックを構成する4つのブロックに対して、その
最も左に配置されたものから右方向に順次書き込みを行
ったときには、第2の並列ブロックを構成する4つのブ
ロックに対しても、その最も左に配置されたものから右
方向に順次書き込みを行うのが望ましい。これは、例え
ば、上述の場合において、第2の並列ブロックを構成す
る4つのブロックに対して、その最も右に配置されたも
のから左方向に順次書き込みを行うとすると、第1の並
列ブロックの最も右に配置されたブロックへの書き込み
の終了後に、第2の並列ブロックの最も右側に配置され
たブロックへの書き込みが行われることになり、即ち、
いまの場合、記録媒体片1Dのブロックに対して、連続
して書き込みが行われることとなり、第1の並列ブロッ
クへの書き込みを終了して、第2の並列ブロックへの書
き込みを開始するときに、データを並列的に書き込むこ
とによる待ち時間の抑制の効果を得ることができなくな
るからである。
【0308】また、ユーザ端末が、図8に示したように
構成される場合においては、上述の書き込み処理(図1
3)および消去処理(図17)は、メモリカード21を
対象に、図9や図10に示した情報提供装置において行
われる。従って、この場合、ユーザ端末には、読み出し
処理(図18)を行う機能があれば十分であり、書き込
み処理および消去処理を行う機能は必要ない。但し、ユ
ーザ端末が、図8に示したように構成される場合であっ
ても、メモリカード21がスロット20に装着された状
態で、書き込み処理や消去処理を行うことができるよう
にすることは可能である。
【0309】さらに、図11において、ファイル管理情
報を記憶するファイル管理情報記憶部2は、必ずしも、
物理的に設ける必要はない。但し、その場合、ファイル
管理情報は、例えば、記録媒体1を構成する記録媒体片
1A乃至1Dのいずれかのブロックに確保されているシ
ステムブロック等に記録しておく必要がある。なお、こ
のことは、ブロック管理情報を記憶するブロック管理情
報記憶部3についても、同様である。
【0310】また、図11に示したユーザ端末を構成す
る、例えば、フリーエリア検索部5、フリーリスト管理
部6、および記録媒体制御部42は、それ専用のハード
ウェアによって実現することも可能であるが、その他、
例えば、上述した書き込み処理、消去処理、および読み
出し処理を行うためのプログラムを、CPU(Central Proc
essing Unit)等に実行させることによって実現すること
も可能である。
【0311】即ち、フリーエリア検索部5、フリーリス
ト管理部6、および記録媒体制御部42は、例えば、図
19に示すように、CPU61,ROM(Read Only Memory)6
2,RAM(Random Access Memory)63、およびI/F(Inter
face)64で構成することができる。この場合、ROM62
に、上述した書き込み処理、消去処理、および読み出し
処理を行うためのプログラムを記憶させておき、CPU6
1に、そのプログラムを実行させることで、ユーザ端末
において、書き込み処理、消去処理、および読み出し処
理が行われる。ここで、RAM63には、上述のフリーリ
スト6A乃至6Dその他のCPU61が処理を行う上で必
要な情報が記憶され、また、CPU61は、I/F64を介し
て、ユーザ端末(図11)の必要なブロックとの間で、
データその他のやりとりを行う。
【0312】なお、プログラムは、ROM62に記憶させ
ておく他、記録媒体1に記憶(記録)させておき、CPU
61に、I/F64を介してRAM63上にロードさせて実行
させるようにしても良い。
【0313】
【発明の効果】請求項1に記載の記録装置および請求項
21に記載の記録方法、並びに請求項59に記載のプロ
グラム記録媒体によれば、データを、記録媒体の1以上
のブロックに対して並列的に書き込む場合に、待ち時間
を最小にするブロックの数の最小値である最小ブロック
数に基づき、1以上のブロックで構成される1以上の並
列ブロックが構成され、その並列ブロックを構成するブ
ロックを対象として、並列的に、データが書き込まれ
る。従って、データの書き込みを短時間で行うことが可
能となる。
【0314】請求項38に記載の記録媒体には、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
が並列的に書き込まれる。従って、データの書き込みを
短時間で行うことが可能となる。
【0315】請求項55に記載の記録媒体には、データ
を、1以上のブロックに対して並列的に書き込む場合
に、待ち時間を最小にするブロックの数の最小値である
最小ブロック数、またはその最小ブロック数を求めるの
に必要な情報が記録されている。従って、例えば、その
最小ブロック数に基づき、1以上のブロックで構成され
る1以上の並列ブロックを構成することにより得られる
並列ブロックを構成するブロックを対象として、データ
を並列的に書き込むことで、データの書き込みを短時間
で行うことが可能となる。
【0316】請求項56に記載の再生装置および請求項
58に記載の再生方法、並びに請求項60に記載のプロ
グラム記録媒体によれば、データを、1以上のブロック
に対して並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にす
るブロックの数の最小値である最小ブロック数に基づ
き、1以上のブロックで構成される1以上の並列ブロッ
クを構成することにより得られる並列ブロックを構成す
るブロックを対象として、データが並列的に書き込まれ
ている記録媒体から、データが読み出される。従って、
短時間で書き込んだデータの読み出しを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】並列記録方式によるデータの書き込み方法を説
明するための図である。
【図2】ファイル管理情報およびブロック管理情報を説
明するための図である。
【図3】並列記録方式によるデータの書き込み方法を説
明するための図である。
【図4】並列記録方式において、不具合が生じる場合を
説明するための図である。
【図5】新並列記録方式によるデータの書き込み方法を
説明するための図である。
【図6】新並列記録方式によるデータの書き込み方法を
説明するための図である。
【図7】ユーザ端末の第1実施の形態の外観構成例を示
す斜視図である。
【図8】ユーザ端末の第2実施の形態の外観構成例を示
す斜視図である。
【図9】ユーザ端末に対してデータを提供する情報提供
装置の第1実施の形態の外観構成例を示す斜視図であ
る。
【図10】ユーザ端末に対してデータを提供する情報提
供装置の第2実施の形態の外観構成例を示す斜視図であ
る。
【図11】図7のユーザ端末の電気的構成例を示すブロ
ック図である。
【図12】フラッシュメモリの構成例を示すブロック図
である。
【図13】図11の記録媒体制御部42が行う書き込み
処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13のステップS5の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図15】図13のステップS6の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図16】図13のステップS8の処理の詳細を説明す
るためのフローチャートである。
【図17】図11の記録媒体制御部42が行う消去処理
を説明するためのフローチャートである。
【図18】図11の記録媒体制御部42が行う読み出し
処理を説明するためのフローチャートである。
【図19】図11のフリーエリア検索部5、フリーリス
ト管理部6,および記録媒体制御部42のハードウェア
構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 記録媒体, 1A乃至1D 記録媒体片, 2 フ
ァイル管理情報記憶部, 3 ブロック管理情報記憶
部, 4 記録媒体管理部, 5 フリーエリア検索
部, 6 フリーリスト管理部, 6A乃至6D フリ
ーリスト, 11操作部, 12 表示部, 13 イ
ヤフォン, 14,15 端子, 20スロット, 2
1 メモリカード, 22A,22B 端子, 31
表示部,31A 挿入スロット, 31B 排出スロッ
ト, 32 ボタン, 33スロット, 41 転送制
御部, 42 記録媒体制御部, 43 再生制御部,
51 レジスタ, 52 メモリセルアレイ, 61
CPU, 62 ROM,63 RAM, 64 I/F

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録領域を、所定のブロック
    単位で管理して、データを、並列的に記録する記録装置
    であって、 前記データを前記記録媒体の1以上のブロックに対して
    並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブ
    ロックの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1
    以上の前記ブロックで構成される1以上の並列ブロック
    を構成する構成手段と、 前記並列ブロックを構成する前記ブロックを対象とし
    て、並列的に、前記データを書き込む書き込み手段とを
    備えることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記最小ブロック数は、前記記録媒体に
    記録されていることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記最小ブロック数を求める最小ブロッ
    ク数算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記最小ブロック数算出手段は、前記記
    録媒体の特性を表す特性情報に基づいて、前記最小ブロ
    ック数を算出することを特徴とする請求項3に記載の記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記特性情報は、前記記録媒体に記録さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記特性情報は、前記記録媒体に対し
    て、記録対象のデータを入力するのに要する時間である
    入力時間と、前記記録媒体に、前記記録対象のデータが
    入力されてから、その記録が終了するまでの時間である
    プログラム時間とを、少なくとも含むことを特徴とする
    請求項4に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記最小ブロック数算出手段は、前記プ
    ログラム時間を、前記入力時間で除算した除算結果以上
    の最小の整数に、1を加算した値を、前記最小ブロック
    数として算出することを特徴とする請求項6に記載の記
    録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体が、区分けされた複数の記
    録領域を有し、 前記書き込み手段が、前記複数の記録領域のうちの2以
    上を対象として、並列的に書き込みを行う場合におい
    て、 前記構成手段は、前記複数の記録領域それぞれにおけ
    る、書き込み可能な領域である書き込み可能領域の大き
    さが偏らないように、前記複数の記録領域のうちの2以
    上から、前記並列ブロックを構成する前記ブロックを選
    択することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の記録領域それぞれにおける前
    記書き込み可能領域を管理する書き込み可能領域管理手
    段をさらに備え、 前記構成手段は、前記書き込み可能領域管理手段におけ
    る管理内容に基づいて、前記並列ブロックを構成する前
    記ブロックを選択することを特徴とする請求項8に記載
    の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記書き込み可能領域管理手段は、前
    記複数の記録領域それぞれにおいて、書き込み可能なブ
    ロックが物理的に連続する部分であるフリーエリア単位
    で、前記書き込み可能領域を管理することを特徴とする
    請求項9に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記構成手段は、 前記データを記録することのできる前記並列ブロックの
    数以上の数であって、その並列ブロックの数に最も近い
    数のブロックで構成されるフリーエリアを、前記複数の
    記録領域それぞれから検出するフリーエリア検出手段
    と、 前記フリーエリア検出手段が検出したフリーエリアか
    ら、前記並列ブロックを構成させるものを選択するフリ
    ーエリア選択手段とを有することを特徴とする請求項1
    0に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記フリーエリア選択手段は、前記フ
    リーエリア検出手段が検出したフリーエリアのうち、そ
    の大きさの大きいものを優先的に選択することを特徴と
    する請求項11に記載の記録装置。
  13. 【請求項13】 前記フリーエリア選択手段は、前記複
    数の記録領域のうち、前記フリーエリアの数の多いもの
    のフリーエリアを優先的に選択することを特徴とする請
    求項11に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記記録媒体は、複数の記録領域それ
    ぞれに対応する複数の記録媒体片で構成されることを特
    徴とする請求項8に記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体をさらに備えることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体が着脱可能になされてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 外部機器から供給されるデータを、前
    記書き込み手段に供給する供給手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録媒体は、前記ブロックごと
    に、その記録内容の消去が行われるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録媒体は、半導体メモリである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録媒体は、ディスク状のもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 記録媒体の記録領域を、所定のブロッ
    ク単位で管理して、データを、並列的に記録する記録方
    法であって、 前記データを前記記録媒体の1以上のブロックに対して
    並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブ
    ロックの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1
    以上の前記ブロックで構成される1以上の並列ブロック
    を構成する構成ステップと、 前記並列ブロックを構成する前記ブロックを対象とし
    て、並列的に、前記データを書き込む書き込みステップ
    とを備えることを特徴とする記録方法。
  22. 【請求項22】 前記最小ブロック数は、前記記録媒体
    に記録されていることを特徴とする請求項21に記載の
    記録方法。
  23. 【請求項23】 前記最小ブロック数を求める最小ブロ
    ック数算出ステップをさらに備えることを特徴とする請
    求項21に記載の記録方法。
  24. 【請求項24】 前記最小ブロック数算出ステップにお
    いて、前記記録媒体の特性を表す特性情報に基づいて、
    前記最小ブロック数を算出することを特徴とする請求項
    23に記載の記録方法。
  25. 【請求項25】 前記特性情報は、前記記録媒体に記録
    されていることを特徴とする請求項24に記載の記録方
    法。
  26. 【請求項26】 前記特性情報は、前記記録媒体に対し
    て、記録対象のデータを入力するのに要する時間である
    入力時間と、前記記録媒体に、前記記録対象のデータが
    入力されてから、その記録が終了するまでの時間である
    プログラム時間とを、少なくとも含むことを特徴とする
    請求項24に記載の記録方法。
  27. 【請求項27】 前記最小ブロック数算出ステップにお
    いて、前記プログラム時間を、前記入力時間で除算した
    除算結果以上の最小の整数に、1を加算した値を、前記
    最小ブロック数として算出することを特徴とする請求項
    26に記載の記録方法。
  28. 【請求項28】 前記記録媒体が、区分けされた複数の
    記録領域を有し、 前記書き込みステップにおいて、前記複数の記録領域の
    うちの2以上を対象として、並列的に書き込みを行う場
    合において、 前記構成ステップにおいて、前記複数の記録領域それぞ
    れにおける、書き込み可能な領域である書き込み可能領
    域の大きさが偏らないように、前記複数の記録領域のう
    ちの2以上から、前記並列ブロックを構成する前記ブロ
    ックを選択することを特徴とする請求項21に記載の記
    録方法。
  29. 【請求項29】 前記複数の記録領域それぞれにおける
    前記書き込み可能領域を管理する書き込み可能領域管理
    ステップをさらに備え、 前記構成ステップにおいて、前記書き込み可能領域管理
    ステップにおける管理内容に基づいて、前記並列ブロッ
    クを構成する前記ブロックを選択することを特徴とする
    請求項28に記載の記録方法。
  30. 【請求項30】 前記書き込み可能領域管理ステップで
    は、前記複数の記録領域それぞれにおいて、書き込み可
    能なブロックが物理的に連続する部分であるフリーエリ
    ア単位で、前記書き込み可能領域を管理することを特徴
    とする請求項29に記載の記録方法。
  31. 【請求項31】 前記構成ステップは、 前記データを記録することのできる前記並列ブロックの
    数以上の数であって、その並列ブロックの数に最も近い
    数のブロックで構成されるフリーエリアを、前記複数の
    記録領域それぞれから検出するフリーエリア検出ステッ
    プと、 前記フリーエリア検出ステップで検出されたフリーエリ
    アから、前記並列ブロックを構成させるものを選択する
    フリーエリア選択ステップとからなることを特徴とする
    請求項30に記載の記録方法。
  32. 【請求項32】 前記フリーエリア選択ステップにおい
    て、前記フリーエリア検出ステップで検出されたフリー
    エリアのうち、その大きさの大きいものを優先的に選択
    することを特徴とする請求項31に記載の記録方法。
  33. 【請求項33】 前記フリーエリア選択ステップにおい
    て、前記複数の記録領域のうち、前記フリーエリアの数
    の多いもののフリーエリアを優先的に選択することを特
    徴とする請求項31に記載の記録方法。
  34. 【請求項34】 前記記録媒体は、複数の記録領域それ
    ぞれに対応する複数の記録媒体片で構成されることを特
    徴とする請求項28に記載の記録方法。
  35. 【請求項35】 前記記録媒体は、前記ブロックごと
    に、その記録内容の消去が行われるものであることを特
    徴とする請求項21に記載の記録方法。
  36. 【請求項36】 前記記録媒体は、半導体メモリである
    ことを特徴とする請求項21に記載の記録方法。
  37. 【請求項37】 前記記録媒体は、ディスク状のもので
    あることを特徴とする請求項21に記載の記録方法。
  38. 【請求項38】 記録領域が、所定のブロック単位で管
    理され、データが、並列的に記録される記録媒体であっ
    て、 前記データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
    込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブロックの数の
    最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の前記ブ
    ロックで構成される1以上の並列ブロックを構成するこ
    とにより得られる前記並列ブロックを構成する前記ブロ
    ックを対象として、前記データが並列的に書き込まれる
    ことを特徴とする記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記最小ブロック数が記録されている
    ことを特徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  40. 【請求項40】 前記最小ブロック数は、自身の特性を
    表す特性情報に基づいて算出されたものであることを特
    徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記特性情報が記録されていることを
    特徴とする請求項40に記載の記録媒体。
  42. 【請求項42】 前記特性情報は、記録対象のデータを
    入力するのに要する時間である入力時間と、前記記録対
    象のデータが入力されてから、その記録が終了するまで
    の時間であるプログラム時間とを、少なくとも含むこと
    を特徴とする請求項40に記載の記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記最小ブロック数は、前記プログラ
    ム時間を、前記入力時間で除算した除算結果以上の最小
    の整数に、1を加算した値であることを特徴とする請求
    項42に記載の記録媒体。
  44. 【請求項44】 区分けされた複数の記録領域を有して
    おり、 前記複数の記録領域それぞれにおける、書き込み可能な
    領域である書き込み可能領域の大きさが偏らないよう
    に、前記複数の記録領域のうちの2以上から、前記並列
    ブロックを構成する前記ブロックが選択され、 そのブロックを対象として、前記データが、並列的に書
    き込まれることを特徴とする請求項38に記載の記録媒
    体。
  45. 【請求項45】 前記複数の記録領域それぞれにおける
    前記書き込み可能領域が管理されており、 その管理内容に基づいて、前記並列ブロックを構成する
    前記ブロックが選択されることを特徴とする請求項44
    に記載の記録媒体。
  46. 【請求項46】 前記複数の記録領域それぞれにおい
    て、書き込み可能なブロックが物理的に連続する部分で
    あるフリーエリア単位で、前記書き込み可能領域が管理
    されていることを特徴とする請求項45に記載の記録媒
    体。
  47. 【請求項47】 前記データを記録することのできる前
    記並列ブロックの数以上の数であって、その並列ブロッ
    クの数に最も近い数のブロックで構成されるフリーエリ
    アが、前記複数の記録領域それぞれから検出され、 その検出されたフリーエリアから、前記並列ブロックを
    構成させるものが選択されることを特徴とする請求項4
    6に記載の記録媒体。
  48. 【請求項48】 前記検出されたフリーエリアのうち、
    その大きさの大きいものが優先的に選択されることを特
    徴とする請求項47に記載の記録媒体。
  49. 【請求項49】 前記複数の記録領域のうち、前記フリ
    ーエリアの数の多いもののフリーエリアが優先的に選択
    されることを特徴とする請求項47に記載の記録媒体。
  50. 【請求項50】 複数の記録領域それぞれに対応する複
    数の記録媒体片で構成されることを特徴とする請求項4
    4に記載の記録媒体。
  51. 【請求項51】 前記データの記録を行う記録装置に対
    して、着脱可能になされていることを特徴とする請求項
    38に記載の記録媒体。
  52. 【請求項52】 前記ブロックごとに、その記録内容の
    消去が行われるものであることを特徴とする請求項38
    に記載の記録媒体。
  53. 【請求項53】 半導体メモリで構成されていることを
    特徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  54. 【請求項54】 ディスク状に構成されていることを特
    徴とする請求項38に記載の記録媒体。
  55. 【請求項55】 記録領域が、所定のブロック単位で管
    理され、データが、並列的に記録される記録媒体であっ
    て、 前記データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
    込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブロックの数の
    最小値である最小ブロック数、またはその最小ブロック
    数を求めるのに必要な情報が記録されていることを特徴
    とする記録媒体。
  56. 【請求項56】 記録領域が、所定のブロック単位で管
    理され、データが、並列的に記録されている記録媒体か
    ら、前記データを再生する再生装置であって、 前記データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
    込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブロックの数の
    最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の前記ブ
    ロックで構成される1以上の並列ブロックを構成するこ
    とにより得られる前記並列ブロックを構成する前記ブロ
    ックを対象として、前記データが並列的に書き込まれて
    いる記録媒体から、前記データを読み出す読み出し手段
    を備えることを特徴とする再生装置。
  57. 【請求項57】 前記記録媒体は、読み出し専用のもの
    であることを特徴とする請求項56に記載の再生装置。
  58. 【請求項58】 記録領域が、所定のブロック単位で管
    理され、データが、並列的に記録されている記録媒体か
    ら、前記データを再生する再生方法であって、 前記データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
    込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブロックの数の
    最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の前記ブ
    ロックで構成される1以上の並列ブロックを構成するこ
    とにより得られる前記並列ブロックを構成する前記ブロ
    ックを対象として、前記データが並列的に書き込まれて
    いる記録媒体から、前記データを読み出すことを特徴と
    する再生方法。
  59. 【請求項59】 記録媒体の記録領域を、所定のブロッ
    ク単位で管理して、データを、並列的に記録する記録処
    理を行うためのプログラムが記録されているプログラム
    記録媒体であって、 前記データを前記記録媒体の1以上のブロックに対して
    並列的に書き込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブ
    ロックの数の最小値である最小ブロック数に基づき、1
    以上の前記ブロックで構成される1以上の並列ブロック
    を構成する構成ステップと、 前記並列ブロックを構成する前記ブロックを対象とし
    て、並列的に、前記データを書き込む書き込みステップ
    とを備えるプログラムが記録されていることを特徴とす
    るプログラム記録媒体。
  60. 【請求項60】 記録領域が、所定のブロック単位で管
    理され、データが、並列的に記録されている記録媒体か
    ら、前記データを再生する再生処理を行うためのプログ
    ラムが記録されているプログラム記録媒体であって、 前記データを、1以上のブロックに対して並列的に書き
    込む場合に、待ち時間を最小にする前記ブロックの数の
    最小値である最小ブロック数に基づき、1以上の前記ブ
    ロックで構成される1以上の並列ブロックを構成するこ
    とにより得られる前記並列ブロックを構成する前記ブロ
    ックを対象として、前記データが並列的に書き込まれて
    いる記録媒体から、前記データを読み出すステップを備
    えるプログラムが記録されていることを特徴とするプロ
    グラム記録媒体。
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