JP3552280B2 - 情報転送装置及び情報記録装置 - Google Patents

情報転送装置及び情報記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、書き込み速度が一様ではない記録媒体を有する多様な情報記録装置と、これら多様な情報記録装置に対して高速に情報を転送する場合に用いて好適な情報転送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本件出願人は、例えば特願平4−304706号、特願平5−21729号の明細書及び図面において、情報提供装置から半導体メモリを内蔵した記録装置或いは記録再生装置に音声等の情報を高速に転送する情報転送手段を提案している。
【0003】
図10は、そのような技術による情報記録再生装置200の実施例の外観を示したものである。
【0004】
この図10の装置200には情報転送装置結合端子201が設けられており、ここを通じて情報転送装置から当該情報記録再生装置200内に設置された記録媒体に情報をコピーすることができる。
【0005】
また、この図10の装置200には、表示手段202と再生選択手段203が装備されており、表示手段202には記録媒体内に記録された情報の内容を表示することができる。当該装置200の使用者はここに表示された内容を基にボタンスイッチ等の再生選択手段203を用いて必要な情報を選択的に再生することができる。なお、上記情報の内容は、テキスト情報、音声情報、映像情報及びコンピュータ・プログラム等を含み、特に限定されるものではない。ここでプログラムの再生とは、そのプログラムを実行することを意味するが、この場合、実行時に使用者が必要に応じて情報を入力してもよい。また、再生信号が、テキスト情報や映像信号である場合には、液晶装置等より構成された上記表示手段202上に表示することができ、さらに、音声情報の場合には、イアホン204等に出力することができる。
【0006】
図10の例には描かれていないが、勿論、イアホン204の代わりに或いはイアホン204に加えてスピーカを装備することも可能であり、その場合にはスピーカに音声情報の再生結果を出力することができる。
【0007】
更に、やはり図10の例には描かれていないが、再生信号は外部端子を使用して外部のディスプレイ装置やスピーカ等に接続してもよい。なお、記録媒体の種類に関して特に限定はないが、高速にコピーが可能であり、且つランダム・アクセスが容易で携帯性にも優れた半導体メモリを使用すると便利である。
【0008】
図11は、上述の技術を使った別の構成例の外観図で、この例では、図10の情報記録再生装置が、情報記録装置210と情報再生装置220に物理的に分離して構成されている。但し、再生時には情報記録装置210と情報再生装置220の間でデータ及び制御信号の送受信が必要になるので、両者を結合する端子が情報記録装置210及び情報再生装置220に装備されている。また、情報記録装置210の情報転送装置結合端子211と情報再生装置結合端子212は、実際には一つの端子を切り替えて使用するように構成することも可能である。なお、この図11の例では、上記情報記録装置210を、情報再生装置220の挿入排出口221に挿入することで、当該情報記録装置210からの情報を当該情報再生装置220に伝達することができる。
【0009】
次に、図12は、上述の技術を使った情報転送装置230の具体例の外観図である。当該情報転送装置230内には記録媒体が設置され、当該記録媒体内には情報が記録されている。また、図12では省略されているが、記録する情報は有線又は無線による情報伝達手段によって送信されるようにすると便利である。但し、勿論、記録済みの記録媒体を直接装置内に設置してもよい。
【0010】
更に、この図12の具体例の装置には、記録されている情報の内容や価格等を表示する表示手段232と、どの情報を情報転送装置230から出力するかを選択する出力選択手段231が装備されており、この表示手段232に表示された内容に応じて上記出力選択手段231による選択を行うことで、情報入手希望者は所望の情報を選択することができる。なお、当該情報の入手は、情報転送装置230の挿入排出口234に自分の所有する情報記録再生装置又は情報記録装置を挿入し、コピーを受けることによって実現される。
【0011】
図13は、上述の技術を使った情報転送装置の別の具体例の外観図である。この具体例では、挿入口241と排出口242が距離を置いて分離されており、情報入手希望者Hは歩きながら(図中矢印A方向に移動しながら)情報の入手をすることができる。すなわち、この場合、上記挿入口241から挿入された情報記録装置243は、当該情報転送装置240内の図示を省略する移動手段によって当該装置240内を図中矢印aに示す方向に運ばれると共に、その際に当該情報転送装置240から情報記録装置243に情報がコピーされ、その後上記排出口242から排出される。この装置の例によれば、多くの人に迅速に情報を提供する場合に便利である。
【0012】
図14は、図12の情報転送装置230から図11の情報記録装置210に対して情報を転送する場合の具体的構成例を示すブロック回路図である。
【0013】
ここで、情報転送装置230に内蔵された記録媒体111から読み出された情報は、転送制御回路112を通じて情報記録装置210内の書き込み制御手段121に転送される。次に、当該書き込み制御手段121は、転送された情報を記録媒体片131〜133に対して順次書き込みを行うことにより、上記情報転送装置230から当該情報記録装置210への情報の転送を完了する。なお、当該情報の再生は、読み出し制御手段141が各記録媒体片131〜133から情報を読み出し、端子103を介して再生装置に送ることによって実現される。
【0014】
図15は、図14の各記録媒体片131〜133に対する記録の状態の例について示したものである。
【0015】
この例において、図15のaに示すような186の情報ブロック分の各情報D0 〜D185 が上記3個の記録媒体片131,132,133に記録されている。ここで、情報ブロックというのは情報の単位を表し、例えば、1情報ブロックは512バイトの情報となされる。また、この例の各記録媒体片131,132,133は、それぞれが図15のb,c,dに示すような64情報ブロック分の情報を格納する記録領域(メモリブロックM0〜M63)を有し、図15のaの0番情報ブロックから63番情報ブロックまでの情報D0 〜D63は記録媒体片131の0番メモリブロックM0から63番メモリブロックM63に格納され、64番情報ブロックから127番情報ブロックまでの情報D64〜D127 は記録媒体片132の0番メモリブロックM0から63番メモリブロックM63に格納され、128番情報ブロックから185番情報ブロックまでの情報D128 〜D185 は記録媒体133の0番メモリブロックM0から57番メモリブロックM57に格納されている。
【0016】
因みに、携帯性を要求される情報記録装置に内蔵される半導体メモリとしては、電池による情報のバックアップが不要な不揮発性メモリを使用することにより、記録された情報が消えてしまうという不都合が無いので都合が良い。このような不揮発性メモリとしては、例えば、伊藤らによる「大容量不揮発性メモリ」(東芝レビュー 1990 Vol.45 No.11 pp.870−873 )及び舛岡による「チップ面積を最小に抑えた4MビットNAND形EEPROM」(電子技術 1992−11 pp.23−27 )に記述されているEEPROMを使用することができる。
【0017】
しかし、一般的なEEPROMは、揮発性のメモリに比較して書き込みに要する時間が長いため、情報転送装置から送られたきた情報を順次記録していくという方法では、情報の転送時間が長くなってしまうという欠点がある。更に、上述のEEPROMでは、構成するメモリ素子の特性にバラツキがあり、各メモリ素子への書き込みは一定時間で完了するとは限らない。
【0018】
以上のような欠点を補うために、先に本件出願人は、特願平5−90233号の明細書及び図面において、複数の記録媒体片から構成される情報記録装置に対して情報の並列的な書き込みを行なうことにより、当該情報を高速に情報記録装置に転送する手段を提案している。この手段を用いれば、各メモリ素子毎に著しく書き込み時間が異なる記録媒体を使用した場合にも、極めて高速に情報の転送を完了させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような複数の記録媒体片から構成される情報記録装置に対して、情報転送装置より情報の並列的な書き込みを行なう場合、情報転送装置と情報記録装置とのインターフェイスはできるだけ簡易であることが望ましく、且つ様々な構成の記録媒体に対応できることが望ましい。
【0020】
ところが、上記特願平5−90233号の明細書及び図面に示されている方法では、送信すべき情報単位を指定する情報を情報記録装置から情報転送装置に対して常に送信する必要があり、全体として複雑な制御を行わなければならない。更に、転送される情報の順序は情報記録装置内の記録媒体の書き込み特性によって変動するため、情報転送装置はランダムな順序で情報を転送する能力を有していなければならない。
【0021】
このように、上記の情報転送装置及び情報記録装置においては、情報の転送動作毎に制御用の情報を送受信する構成を有することにより、制御手段や送受信手段のコストが嵩んでしまうことが問題となる。更に、上記の情報転送装置内の記録媒体は、高速且つランダム・アクセス可能である記録媒体を使用するために高価なものとなることが問題となる。
【0022】
なお、半導体メモリの記録密度は年々向上しており、記録密度が高くなるに従って、より少ない個数の記録媒体片で同じ記憶容量の情報記録装置が構成できることになる。従って、多種多様な記録媒体を用いて簡易に情報転送を実現するような様々な用途に十分に対応できない場合がある。
【0023】
そこで、本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたものであって、様々な構成の記録媒体を使用した情報記録装置に対し、情報の提供を容易に行える情報転送装置を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報転送装置は、上述の目的を達成するために提案されたものであり、情報を記録している情報記録媒体と、情報記録装置からの情報転送要求信号を受信する情報転送要求信号入力手段と、当該情報転送要求信号に従って、当該情報を情報ブロックに分割し、情報転送を行う転送制御手段と、転送情報を上記情報記録装置に対して出力する情報出力手段と、上記情報記録装置より転送制御情報を受信する転送制御情報入力手段とを有してなり、上記転送制御情報は、上記情報記録装置が複数の記録媒体片に対して並列に書き込みを行うための信号であり、上記転送制御手段は、当該情報の連続する情報ブロックが上記各記録媒体片内で連続して記録されるように、上記転送制御情報に基づいて情報転送を行うものであり、記録位置によって書き込み速度が異なる記録媒体で構成された情報記録装置に対して、簡単な制御で高速に情報転送を行うことを可能にしている。
【0025】
ここで、上記転送制御手段は、具体的に以下のことを行う。先ず、上記転送制御情報入力手段に対し、転送された情報を記録する記録媒体片の個数を示す情報、或いは情報転送を行うべき全情報の大きさを示す情報、或いは情報記録装置内の各記録媒体片に記録される情報量が、情報記録装置より伝送され、必要に応じて、続いて、最初の転送情報の番号を示す情報が、転送された情報を記録する記録媒体片の個数だけ情報記録装置に対して伝送される。以後、上記情報転送要求信号、例えば、1つのパルス性信号を用いて情報の転送制御を行う。
【0027】
また、本発明の情報記録装置は、情報を記録可能な複数の記録媒体片と、情報転送装置からの情報を受信する情報入力手段と、当該情報転送装置からの情報を上記記録媒体片に対して書き込みを行う制御手段とを有してなり、上記情報入力手段は、情報ブロックに分割された転送情報を上記情報転送装置から受信し、上記制御手段は、上記複数の記録媒体片において、上記情報転送装置内で当該情報の連続する情報ブロックが上記各記録媒体片内で連続して記録されるように、当該転送情報を上記複数の記録媒体片に対して並列に書き込みを行うものである。
【0029】
また、本発明の情報記録装置は、記録媒体片選択手段を加えて有し、上記複数の記録媒体片のうちの上記制御手段によって書き込みを行う記録媒体片を選択するものである。更に、情報転送要求信号出力手段を加えて有し、情報転送装置に対して情報転送要求信号を伝送することができるものであり、簡単な制御で高速に情報転送を行うことを可能にしている。
【0030】
ここで、上記制御手段は、具体的に以下のことを行う。先ず、情報転送に先立ち、転送制御情報出力手段より、転送情報を記録する記録媒体片の個数を示す情報、或いは複数の記録媒体片それぞれにおいて記録される転送情報の大きさを示す情報、或いは情報転送における情報ブロックの大きさを示す情報を含む転送制御情報を、情報転送装置に対して伝送する。以後、情報転送要求信号、例えば1つのパルス性信号を情報転送装置に伝送することにより制御を行う。
【0033】
すなわち、本発明の情報転送装置は、例えば、フラッシュメモリ等、記録単位毎に書き込み速度が一様でない記録媒体で構成された情報記録装置において、複数の記録媒体片に対して規則的な順序で並列に書き込みを行うことにより、簡単な制御で効率の高い情報転送を実現することができるものである。更に、多様な記録媒体より構成された情報記録装置に対して容易に対応することができるものである。
【0034】
これにより、本発明の装置を利用して、様々な記録媒体に対する情報の転送を簡易な構成且つ低電力且つ高速に行うと共に、転送後の情報管理を容易に実現することができるようになる。
【0035】
【作用】
本発明によれば、フラッシュメモリ等、記録単位毎に書き込み速度が一様でない記録媒体で構成された情報記録装置において、複数の記録媒体片に対して規則的な順序で並列に書き込みを行うことにより、簡単な制御で効率の高い情報転送を実現する。更に、多様な記録媒体より構成された情報記録装置に対して容易に対応する。
【0036】
【実施例】
以下、本発明の好ましい実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0037】
先ず、本発明実施例の情報記録装置の概略構成を本発明に係わる情報転送装置と共に示す図1を用いて詳細に説明する。
【0038】
この図1に示す情報記録装置2において、情報の転送は当該装置2内に設置された入出力制御回路21が情報転送要求信号を情報転送装置1に送信するすることによって開始される。
【0039】
次に、上記情報転送装置1は、その要求に基づいて情報ブロックを入出力制御回路21を介して情報バッファ22に伝送する。そして、当該情報バッファ22に一時的に記録された情報ブロックの情報は、書き込み制御回路23によって複数個(1〜N個)の記録媒体片31 〜31 に並列的に書き込みがなされる。ここで、情報ブロックとは、1つの情報転送要求信号に応じて転送される情報のまとまりを示す。
【0040】
ところで、上記記録媒体片の各メモリブロックへの書き込みに要する時間にはバラツキがあり、一定時間後に必ずしも正しい書き込みが終了するかどうかは保証されない。但し、書き込みを行なった後に書き込んだ内容を読み出し、書き込むべき情報と一致するか否かを調べることにより、書き込みの合否を検証することが可能であり、正しい書き込みが行なえなかった場合には、所定の回数まで書き込みと検証を繰り返すことにより書き込みの信頼性を向上させる方法が、上述の文献「大容量不揮発性メモリ」及び「チップ面積を最小に抑えた4MビットNAND形EEPROM」にも記されている。
【0041】
本実施例では、上述のような機能が各記録媒体片に内蔵されており、正しい記録が完了したか否かに関する情報が、当該各記録媒体片31 〜31 から書き込み制御回路23に送られる。
【0042】
更に、当該書き込み制御回路23は、各記録媒体片の各メモリブロックの情報ブロックが有効であるか否かの記録情報を記録情報記録手段41に記録する。例えば、上記記録媒体片への書き込みに失敗した場合には、後述するように、当該情報ブロックのデータを他のメモリブロックへ記録すると共に、そのような例外的な書き込みが行われたことを示す情報を上記記録情報記録手段41に記録する。そして、当該書き込み制御回路23は、記録媒体片に対する当該情報ブロックのデータの書き込みが終了すると、当該記録媒体片において次に書き込みが行なわれるべきメモリブロック番号の情報を制御用レジスタ24に記録する。従って、入出力制御回路21は、制御用レジスタ24の状態に基づいて情報転送装置1に情報転送の要求を行なう。
【0043】
以上の動作が、要求された全ての情報の転送が完了するまで繰り返される。
【0044】
また、情報の再生時には、記録情報記録手段41に記録されている記録情報に基づいて、読み出し制御回路51は、上記各記録媒体片31 〜31 からの情報を読み出して出力端子3を介して情報再生装置に伝送することにより再生を行う。
【0045】
次に、図2のa,b,cは、上述のようにして前記図15のaに示したような186情報ブロック分の情報が、例えば三つの記録媒体片31 ,31 ,31 に記録された例を示した図であり、図3は、その場合の上記情報記録装置2の記録情報記録手段41に記録された記録情報の例を示したものである。
【0046】
この例において、前記図15のaと同様の186情報ブロック分の情報が3個の記録媒体片31 ,31 ,31 に渡って記録されている。ここで、記録媒体片31 の1番メモリブロックM1や記録媒体片31 の0番メモリブロックM0は、正しく書き込みが行えなかったメモリブロックを示している。また、記録媒体片31 の62番メモリブロックM62及び63番メモリブロックM63と、記録媒体片31 の62番メモリブロックM62と、記録媒体片31 の62番メモリブロックM62は、情報が書き込まれていないメモリブロックである。さらに、この例における各記録媒体片31 ,31 ,31 は64ブロック分の情報を格納することができ、前記図15のaと同様の0番情報ブロックから185番情報ブロックまでの情報が、上記記録媒体片31 ,31 ,31 に正しく書き込みが行える限り、3つの記録媒体片31 ,31 ,31 を縦断するような順序で記録されている。なお、この図2の例では、各記録媒体片31 ,31 ,31 に記録されている情報ブロックの番号は連続しているが、このような順序で記録することの利点については後述する。
【0047】
ここで、あるメモリブロックに対し、所定の時間内に記録が完了しなかった場合、当該メモリブロックに記録される予定であった情報ブロックの情報は、他のメモリブロックに書き込まれ、そのような例外的な書き込みが行われたことが図3に示されるように記録情報記録手段41に記録される。
【0048】
当該記録情報記録手段41には上述したように例外的な書き込みが行われた場合のその旨を示す情報が記録され、例えば当該記録情報記録手段41内の格納領域の偶数番地と奇数番地にはそれぞれ本来当該情報ブロックの情報が記録されるべき上記メモリブロックの位置と実際に当該情報ブロックの情報が書き込まれたメモリブロックの位置の情報が記録されている。
【0049】
この図3の例では、本来、記録媒体片31 の0番メモリブロックM0に書き込まれるべき124番情報ブロックの情報が記録媒体片31 の63番メモリブロックM63に記録されていることを記録情報記録手段41の格納領域の0番地m0と1番地m1に記録しており、また本来、記録媒体片31 の1番メモリブロックM1に書き込まれるべき63番情報ブロックの情報が記録媒体片31 の63番メモリブロックM63に書き込まれていることを記録情報記録手段41の格納領域の2番地m2と3番地m3に記録しており、さらに、例外的な書き込みがこの二つのメモリブロックに対してのみ行われていることを示す情報e−1(例えば−1の情報)が記録情報記録手段41の4番地m4に記録されることを示している。
【0050】
このような例外的書き込みの情報は、そのような記録が行われた時点で記録情報記録手段41に記録される。この例では、例外的に本来の記録位置とは別のところに書き込みを行う場合、空領域の最後尾から順番に記録を行っており、これにより記録領域を無駄にすることなく、書き込まれる情報の長さとは無関係に記録位置を定めることができるので都合が良い。なお、各記録素子への書き込みが正しく行なわれなかった場合の対処の方法は、この他にも様々な方法が考えられ、そのような例が前述の本件出願人が先に提案した特願平5−90233号の明細書及び図面に記載されている。
【0051】
次に、図4及び図5は、前記図1の情報記録装置2における入出力制御回路21及び書き込み制御回路23が使用する制御用レジスタ24及び情報バッファ22の働きを説明するための図である。
【0052】
この例においては、制御用レジスタ24として、図4に示すように、各記録媒体片31 ,31 ,31 において書き込みを開始する情報ブロック番号を保持するS1レジスタ,S2レジスタ及びS3レジスタからなるSレジスタと、各記録媒体片31 ,31 ,31 に対して次に書き込むべき情報ブロック番号を指示するP1レジスタ,P2レジスタ及びP3レジスタからなるPレジスタと、情報転送装置1より各記録媒体片31 ,31 ,31 に対して次に転送すべき情報ブロック番号を保持するQ1レジスタ,Q2レジスタ及びQ3レジスタからなるQレジスタと、転送要求を行っているかどうかを示すTレジスタとから構成されている。
【0053】
ここで、当該装置2より情報転送装置1に対して上記情報転送要求信号が出力されている場合には、TレジスタにTRUE状態として例えば0(TRUE=0)がセットされ、一方、情報転送が必要なくなった場合には、TレジスタにFALSE状態として例えば1(FALSE=1) がセットされる。
【0054】
また、情報バッファ22は、図5に示すように、情報転送装置1から送信されてきた情報ブロックの情報が巡回的に記録されるいわゆるリングバッファである。この例では、バッファ長L=12であり、これはバッファ長L=3である4つのバッファ61〜64が連続した構成をしていると考えることもできる。すなわち、上述したように、上記情報転送装置1より転送された情報ブロックの情報は、上記3片の記録媒体片31 ,31 ,31 に書き込まれる前に、一時的に情報バッファ22に格納されるが、この例では、当該情報バッファ22の11番地(b11)に格納された後に転送された情報ブロックは、再び0番地(b0)から格納されることになる。この例では、情報バッファの0番地(b0),3番地(b3),6番地(b6)及び9番地(b9)には記録媒体片31
込まれるべき情報ブロックの情報(D22,D23,D24,D21)が、情報バッファ22の1番地(b1),4番地(b4),7番地(b7)及び10番地(b10)には記録媒体片31 に書き込まれるべき情報ブロックの情報(D84,D85,D86,D83)が、情報バッファ22の2番地(b2),5番地(b5),8番地(b8)及び11番地(b11)には記録媒体片31 に書き込まれるべき情報ブロックの情報(D146 ,D147 ,D144 ,D145 )が夫々格納されている。
【0055】
ここで、情報バッファ22に格納されている情報ブロックの情報のうち、図5の図中斜線が施されている情報ブロックの情報は、既に対応する記録媒体片への書き込みが完了している(各情報D145 ,D83、D21,D144 ,D23,D146 ,D22の書き込みが完了している)ことを示しており、図4に示すように、記録媒体片31 には0番から23番までの情報ブロックの情報、記録媒体片31 には62番から83番までの情報ブロックの情報、記録媒体片31 には124番から146番までの情報ブロックの情報の書き込みが完了していることが、Sレジスタ及びPレジスタの各S1レジスタ〜S3レジスタ及びP1レジスタ〜P3レジスタ内の値(R0及びR24と、R62及びR84と、R124及びR147)より認識できる。
【0056】
また、上記情報バッファ22には、記録媒体片311 に書き込む情報ブロックとして24番まで、同様に記録媒体片312 に対する情報ブロックは86番まで、記録媒体片313 に対する情報ブロックは147番までが既に格納されていることがQレジスタ内のQ1レジスタ〜Q3レジスタ内の値(R25,R87,R148)より認識できる。
【0057】
この状態において、次に情報転送装置1より転送された情報ブロックの情報を格納すべき上記情報バッファ22における番地は、制御用レジスタ24の(Q1−S1),(Q2−S2)及び(Q3−S3)が最大で且つ記録媒体片番号が最大となるQレジスタの値をXとし、(X−1)番情報ブロックが格納されている情報バッファ22の番地をAとすると、(A+1)番地であり、すなわち、この例では8番地(b8)に148番情報ブロックの情報を格納することが分かる。
【0058】
更に、この状態において、制御用レジスタ24の(P1−S1),(P2−S2)及び(P3−S3)が最小値で且つ記録媒体片番号が最小となるPレジスタの値をYとし、Y番情報ブロックが格納されている情報バッファ22の番地をBとすると、(B−1)番地の情報ブロック、すなわち、この例では0番地の情報ブロックまでは既に記録媒体片への書き込みが終了している。従って、上記情報バッファ22のうち、連続する上記(A+1)番地から上記(B−1)番地までは、新たな情報を転送して格納することができる。つまり、この例では、情報バッファ22の8番地(b8),9番地(b9),10番地(b10),11番地(b11)及び0番地(b0)夫々に、148番情報ブロック,25番情報ブロック,87番情報ブロック,149番情報ブロック及び26番情報ブロックの情報を、上記情報転送装置1より転送して格納することができる。
【0059】
次に、本発明実施例の情報記録装置2の入出力制御回路21における処理を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
先ず、上記情報記録装置2の使用者は、上記情報転送装置1より転送する情報の選択を行う。ここで、この選択の方法としては、例えば上記図12の情報転送装置において説明したように、上記使用者が情報転送装置1に装備されている出力選択手段等を用いて行うことができる。
【0061】
また、上記情報転送装置1は、選択された情報に対応する情報の開始位置や情報量等のメモリ管理情報を持っており、上記選択により、転送情報の開始位置S1及び情報量Iを情報記録装置2に送信する。従って、情報転送装置1の上記送信に対し当該入出力制御回路21は、ステップS101で上記開始位置S1及び情報量Iを受信する。
【0062】
次のステップS102では、情報転送制御の並列度Mを当該装置2より情報転送装置1に対して送信する。ここで。当該並列度Mは、転送情報を記録するために必要な記録媒体片の個数を示している。
【0063】
これにより、上記情報転送装置1及び上記情報記録装置2では、上記選択された転送情報の情報量I及び当該転送情報を記録するために必要な記録媒体片の個数Mより、各記録媒体片において記録される情報量Jを、上記情報量Iを上記並列度Mで分割した情報量として求めることができ、従って、ステップS103において、当該情報量J及び上記選択された転送情報の開始位置S1より、各記録媒体片における最初の転送情報の番号であるSi(i=1,2,・・・,M)を求めることができる。ただし、当該情報量Jは、各記録媒体片の記録容量から上述したような例外的な書き込み可能な領域の容量を差し引いた情報量を超過しないものとする。
【0064】
すなわち、図4及び図5の例において、情報記録装置2は、S1=0及びI=186を情報転送装置1より受信した後に、M=3を情報転送装置1に送信することにより、情報転送装置1内及び情報記録装置2内の両方において、J=62を求めることができ、従って、S1=0、S2=S1+J=62、S3=S2+J=124を求めることができる。また、上記並列度Mの代わりに、予め求めた上記情報量Jを情報転送装置1に送信しても同様の処理を行うことが可能である。
【0065】
更に、初期設定時において、予め情報転送における情報ブロックの大きさを情報転送装置に対して送信しておくことにより、多様な記録媒体で構成された種々の情報記録装置に対応することができるため便利である。
【0066】
その後のステップS104及びS105では、各記録媒体片に対する次の転送情報の番号であるQiをQi=Si(i=1,2,・・・,M)として初期設定すると共に、T=TRUEとして転送制御を開始する。
【0067】
次のステップS106において、上記情報転送装置1からの次の転送情報を格納すべき上記情報バッファ22における上記(A+1)番地の情報が、対応する記録媒体片へ既に書き込まれているか否かをチェックする。これは、当該対応する記録媒体片iにおいて、(Qi−Pi)が(L/M)より小さいか否かをチェックすることで分かる。すなわち、図4及び図5の例では、8番地の情報D144は、Q3−P3=1が12/3=4より小さいことから、既に記録媒体片i=3に書き込みが完了しており、次の転送情報の格納が可能であることが分かる。当該ステップS106において、情報バッファ22に格納可能領域が確保されていない(No)と判断された場合には、格納可能領域が確保されるまで当該ステップS106を繰り返す。その間、後述するように、書き込み制御回路23は、情報バッファ22から記録媒体片への情報ブロックの書き込みを実行しており、その結果、情報バッファ22に格納可能領域が確保される(Yes)と、次のステップS107において、情報転送装置1に対して情報ブロックの転送を要求する。
【0068】
これにより、当該格納可能領域から記録媒体片iに書き込むべきQi番情報ブロックが情報転送装置1より転送される。次のステップS108では、転送された情報ブロックを受信し、続くステップS109において、受信した情報ブロックが転送終了コードであるか否かを判定し、転送終了コードでなければ(No)、続くステップS110において、当該情報ブロックを情報バッファ22に格納した後、次のステップS111においてQi値を更新し、上記ステップS106に戻って以上の処理を繰り返す。
【0069】
すなわち、図4及び図5の例では、転送要求により転送された148番情報ブロックが上述したように情報バッファ22の8番地に格納され、Q3値は149に更新される。
【0070】
一方、上記ステップS109において、転送終了コードを受信した場合(Yes)には、ステップS112においてTレジスタの内容をFALSEに変更して、今後新たな情報が転送されて来ないことを後述するように書き込み制御回路23が認識できるようにした後、当該書き込み制御を終了する。
【0071】
次に、本発明実施例の情報記録装置2の書き込み制御回路23における処理を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0072】
先ず、ステップS201において、書き込み制御回路23は、書き込みを行う記録媒体片i(i=1,2,・・・,N)の選択を行う。この記録媒体片の選択は、単純に記録媒体片番号順に連続して選択してもよいし、情報が記録されていない或いは不要な情報が記録されている記録媒体片を選択してもよい。
【0073】
次のステップS202では、上述のように入出力制御回路21のステップS103と同様に求めたSi(i=1,2,・・・,M)を用いて、これを前のステップS201で選択した各記録媒体片における最初に書き込むべき情報ブロック番号として設定する。
【0074】
すなわち、上述した図4及び図5の例では、先ず全3片の記録媒体片を選択し(M=3)、次に上記情報転送装置1内の記録媒体に記録されている情報ブロックのうち、0番、62番及び124番の情報ブロックを夫々の記録媒体片における最初の情報ブロックとしている。すなわち、当該ステップS202では、P1=0、P2=62及びP3=124としてPレジスタを設定することになる。勿論、全3片の記録媒体片のうち2片のみを選択する(M=2)ことも可能であり、この場合、上記ステップS201において、非選択の記録媒体片に対応するレジスタを無効にすると共に、当該非選択の記録媒体片に対する印加電圧を下げることにより電力消費を抑制する。なお、上述した印加電圧を下げる制御は、情報の読み出し操作時においても有効であり、読み出し制御対象外の記録媒体片における電力消費を抑制することが可能である。
【0075】
次のステップS203において、上記ステップS201で選択した記録媒体片のうち、書き込み可能な状態にある記録媒体片が存在するか否かをチェックし、もし存在しない(No)ならば、書き込み可能な状態となるまでステップS203を繰り返す。
【0076】
一方、書き込み可能状態の記録媒体片が存在する(Yes)ならば、続くステップS204において、実際に書き込みを行なう記録媒体片を決定するが、これは選択した夫々の記録媒体片に対応するレジスタPi(i=1,2,・・・,M)をチェックし、最小値を持つPiに対応する記録媒体片iを選択すればよい。
【0077】
次のステップS205において、選択されたPi値と対応するQi値との比較を行なう。Pi値の方がQi値よりも小さい場合(Yes)には、Piの示す情報ブロックは既に情報バッファに格納されていることを示しているので、次のステップS206において、iに対応する記録媒体片への書き込みを行なう。書き込み終了後、ステップS207においてPiを更新した後、上記ステップS203に戻って以上の処理を繰り返す。
【0078】
一方、上記ステップS205において、Pi値がQi値以上である場合(No)には、書き込みを行なうべき情報ブロックが情報バッファ22にまだ転送されていないとして、続くステップS208において、今後、上記情報転送装置1より、新たな情報が転送されてくるか否かをTレジスタによりチェックする。
【0079】
ここで、T=TRUE(Yes)の場合、今後新たな情報が転送されてくる可能性があるので、上記ステップS203に戻って以上の処理を繰り返すが、一方、T=FALSE(No)の場合、今後新たな情報が転送されてくる可能性は無いので、次のステップS209において、情報バッファ22に格納されている情報ブロックは、対応する各記録媒体片に全て書き込まれたか否かをチェックする。
【0080】
当該ステップS209において、全て書き込みが完了している(Yes)と判定されると、当該書き込み制御を終了し、一方、書き込まれていない情報ブロックが残っている(No)場合、上記ステップS203に戻って以上の処理を繰り返す。
【0081】
ここで、図6及び図7において、ステップS102の開始時とステップS201の終了時、ステップS105の終了時とステップS202の終了時、ステップS103の終了時とステップS203の開始時は、それぞれ同期がとれているものと仮定しているが、このような同期をとることは困難ではない。
【0082】
特に、図1においては入出力制御回路21及び書き込み制御回路23を別々に記載してあるが、勿論、ハードウェア的に一体化した構成の制御手段が上述のような機能を有することも可能であり、これにより入出力制御回路21と書き込み制御回路23との間で容易に同期を取ることができる。
【0083】
本発明の最も重要な特徴は、情報ブロックの転送順序に規則性があることである。これにより、情報記録装置2から情報転送装置1に対し、どの番号の情報ブロックを送信するべきかを転送毎に指定する必要がなくなる。従って、情報記録装置2から情報転送装置1に対する情報転送要求信号としては、例えば、1ビットのパルス信号の送信のみによって実現することができる。これは、上記情報記録装置2のメモリ構成が異なる場合にも有効であり、従って、本発明の方法により、多様な情報記録装置に対する情報転送が効率良く実現できることになる。
【0084】
更に、本発明のもう一つの重要な特徴は、情報転送時に書き込みを行う記録媒体片を選択することにより、必要最小数の記録媒体片に対して情報転送を行うことができることである。これにより、通常、記録媒体片において必要とされるチップ・セレクト動作の回数を減らすことができ、従って、転送情報が多くの記録媒体片に跨る場合に比較して短時間で情報転送を行うことができる。更に、これにより、例えば、フラッシュEEPROMにおいて、情報の書き込み前に必要となる消去動作として、ブロック消去よりもチップ消去の回数の割合が増加するため、消去時間を短縮することができ、従って、情報転送に要する時間も短縮することができる。また同時に、非選択の記録媒体片を低消費電力状態、いわゆるスリープ・モードとすることにより、情報記録装置の低消費電力化を図ることができる。
【0085】
更に、本発明の他の重要な特徴は、情報転送の結果、各記録媒体片において情報ブロックの番号が連続するため、情報転送以降の情報記録装置における情報の読み出し操作、消去操作、或いは編集等の制御において、メモリ管理を容易に行うことができる。つまり、各記録媒体片において情報ブロックの番号が連続することは、必要最小回数のチップ・セレクト動作により高速に情報を読み出すことを可能とし、読み出し操作の対象外の記録媒体片に対して上述のように低消費電力状態とすることにより低消費電力化を可能とする。従って、他の情報記録装置に更に情報転送するような場合にも高速な情報転送を行うことが可能となる。
【0086】
ここで、情報バッファの有用性について説明する。もし、情報記録装置において情報バッファを装備していなければ、規則的な順序で転送されてきた情報を直接記録媒体片に書き込むことになる。ここで、もし、ある記録媒体片への書き込み時間を通常以上に要した場合、当該記録媒体片に次に書き込むべき情報及びそれ以降の情報を情報転送装置から転送できなくなるという不都合が生じる。
【0087】
従って、上述のような情報バッファを装備することにより、多数の記録媒体片に対して並列的に情報の書き込みを行なう場合に生じる上記の不都合を解消することができる。すなわち、情報記録装置では、ある番号の情報ブロックに対応する記録媒体片への書き込みが終了する以前に、既に当該番号以降の情報ブロックを情報転送装置より受信して上記情報バッファに格納しているので、他の記録媒体片への書き込みを並列的に行なうことができる。
【0088】
一方、情報バッファが満杯になった場合には情報の転送が中断されるが、例えば、EEPROMの場合、大多数のメモリ素子において書き込み時間のバラツキは比較的変動が少ないので、幾つかのメモリ・ブロックをまとめて平均を考慮した場合には、ほぼ均一時間での書き込みが可能になる。従って、情報バッファが書き込み時間のバラツキを吸収するのに十分な容量を持つことによって、情報の転送が中断されることは少なくなり、全体としての書き込み時間、つまり転送時間を短縮することができる。
【0089】
ところで、上記情報バッファ22は図4及び図5に示された構成以外にも種々の構成が考えられ、図8に別の情報バッファ22を用いた場合の構成例を示す。
【0090】
この例では、情報バッファ311、312及び313は、各記録媒体片321、322及び323の夫々に対応して個々に設置されている。各情報バッファはいわゆるFIFO(First In First Out)バッファとなっており、情報は入力された順序で出力される。但し、入出力制御回路301及び書き込み制御回路303が制御用レジスタ302を使用して行う制御は、既に説明を行なった方法と同様である。
【0091】
ここで、入出力制御回路301は、上記情報転送装置より転送された情報ブロックを上記各情報バッファに振り分けるが、どの情報ブロックをどの情報バッファに振り分けるかは、情報ブロックの番号、即ち、情報ブロックが転送された順序によって容易に決めることができる。
【0092】
上述のように、本発明実施例によれば、様々なメモリ構成を取る多様な情報記録装置に対して、情報が転送される順序は常に規則性があるため、予め情報転送装置内の記録媒体から情報を読み出してバッファメモリに貯えておくことが可能である。従って、情報転送装置に内蔵する大容量の記録媒体として、読み出しが比較的低速な記録媒体を並列的に用い、当該記録媒体より読み出した情報を高速な読み出し及び書き込みが可能なバッファメモリに保持した後、当該バッファメモリより情報記録装置に転送することが簡易な制御で可能である。
【0093】
次に、上述のようなバッファメモリを装備した情報転送装置の実施例を図9を用いて説明する。
【0094】
この図9において、制御用レジスタ414は、次に情報記録装置2に転送すべき情報ブロックの番号A、次に情報バッファ412に書き込むべき情報ブロックの番号B、及び転送する全情報の大きさCを保持している。
【0095】
先ず、情報転送に先立ち、上記番号A及びBは0にリセットされる。次に、情報記録装置2より送信された、情報転送装置1から情報記録装置2に対して転送すべき情報を識別する識別情報を受信し、入出力制御回路413は当該識別情報に対応する情報の大きさIの値をCとして制御用レジスタ414に記録する。続いて、情報記録装置1より情報転送の並列度を示す情報を受信し、当該情報を基にして規則的な転送順序を決定する。
【0096】
以後、入出力制御回路413は、情報記録装置2からの情報転送要求信号がある毎に制御用レジスタ414をチェックし、情報バッファ412に格納されているA番情報ブロックが未転送であば、これを情報記録装置2に送信してAの値を更新する。また、読み出し制御回路411は、制御用レジスタ414をチェックし、情報バッファ412に空き領域があれば、記録媒体401或いは記録媒体402からB番情報ブロックを読み出して情報バッファ412に格納し、Bの値を更新する。以上の制御を上記転送する全情報量Cの転送が終了するまで繰り返す。
【0097】
なお、この図9のように情報バッファ412を当該情報転送装置1内に設置した場合には、図1に示した情報記録装置2内の情報バッファを設置せずに、情報記録装置2からの情報転送要求信号に基づいて当該情報転送装置1より転送した情報ブロックを、直接に各記録媒体片に書き込むことも可能である。
【0098】
また、図1及び図9において、情報転送装置1と情報記録装置2間の送受信情報は、時分割で送受信することによって情報転送装置1と情報記録装置2間の情報伝送を行なう信号線数を少なくすることが可能である。
【0099】
なお、本実施例は前記図10〜図13の全てに対して対応可能であり、以上の説明では前記図12に示されるような情報転送装置から情報記録装置へ音声情報を転送する場合を例にとって説明を行なったが、本発明は一般の情報転送装置から情報記録装置へ情報を転送する場合に適用でき、その内容も必ずしも音声情報に限らず適用でき、それらが本発明に含まれることは言うまでもない。更に、例えば、一旦情報の転送を受けた情報記録装置を新たな情報転送装置と見なして、この装置から他の情報記録装置に情報を転送することも可能である。この場合、情報バッファを書き込み時及び読み出し時兼用のとすることにより装置のコストを低減することができ都合がよい。
【0100】
情報記録装置における記録媒体としては、ランダム・アクセス可能な半導体メモリ媒体やディスク媒体を用いると、高速な情報転送の効果が得られ、更に、不揮発性メモリを用いることにより情報保持のための電源が不要となり、装置の一層の小型化が可能になる。更に、例えば、フラッシュ・メモリ等の電気的に書き換え可能な不揮発性メモリを用いることにより、情報の書き換えが容易に行える。情報転送装置における記録媒体についても同様のことが言えるが、読み出し専用の記録媒体を用いることも可能であり、例えば、光ディスク等を用いることにより、装置の低価格化を実現できる。
【0101】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明によれば、フラッシュメモリ等、記録単位毎に書き込み速度が一様でない記録媒体で構成された情報記録装置において、複数の記録媒体片に対して規則的な順序で並列に書き込みを行うことにより、簡単な制御で効率の高い情報転送を実現することが可能である。更に、多様な記録媒体より構成された情報記録装置に対して容易に対応することができる。すなわち、本発明によれば、多様な構成を取る記録媒体に対して様々な情報を簡易な構成で高速に転送し、その転送情報を情報記録再生装置において容易に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の情報記録装置及び情報転送装置の概略構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明実施例情報記録装置における情報記録の方法を説明するための図(メモリマップ)である。
【図3】本実施例の情報記録装置の記録情報記録手段での動作を説明するための図(メモリマップ)である。
【図4】本実施例の情報転送装置の制御用レジスタの動作を説明するための図である。
【図5】本実施例の情報転送装置の情報バッファの動作を説明するための図である。
【図6】本実施例の情報記録装置の入出力制御回路における処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本実施例の情報記録装置の書き込み制御回路における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施例の情報記録装置の情報バッファの別の構成を示すブロック回路図である。
【図9】本発明の実施例の情報記録装置及び詳細な情報転送装置の構成を示すブロック回路図である。
【図10】情報記録再生装置の外観図である。
【図11】情報記録装置、情報再生装置の外観図である。
【図12】情報転送装置の外観図である。
【図13】他の情報転送装置の外観図である。
【図14】従来の情報記録装置および情報転送装置の概略構成を示すブロック回路図である。
【図15】従来の情報記録方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 情報転送装置
2 情報記録装置
21,301,413 入出力制御回路
22,311,312,313,412 情報バッファ
24,302,414 制御用レジスタ
23,303 書き込み制御回路
31,321,322,323 記録媒体片
41 記録情報記録手段
51,411 読み出し制御回路
401,402 記録媒体

Claims (18)

  1. 情報を記録している情報記録媒体と、
    情報記録装置からの情報転送要求信号を受信する情報転送要求信号入力手段と、
    当該情報転送要求信号に従って、当該情報を情報ブロックに分割し、情報転送を行う転送制御手段と、
    転送情報を上記情報記録装置に対して出力する情報出力手段と、
    上記情報記録装置より転送制御情報を受信する転送制御情報入力手段と
    を有する情報転送装置であって、
    上記転送制御情報は、上記情報記録装置が複数の記録媒体片に対して並列に書き込みを行うための信号であり、
    上記転送制御手段は、当該情報の連続する情報ブロックが上記各記録媒体片内で連続して記録されるように、上記転送制御情報に基づいて情報転送を行う
    ことを特徴とする情報転送装置。
  2. 上記転送制御情報は、転送された情報を記録する記録媒体片の個数を示す情報を含むことを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  3. 上記転送制御情報は、上記情報記録装置内の各記録媒体片に記録される情報量を含むことを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  4. 上記転送制御情報は、情報転送における情報ブロックの大きさを示す情報を含むことを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  5. 上記転送制御手段は、情報転送を行うべき全情報の大きさを示す情報を含む第2の転送制御情報を、上記情報記録装置に送信することを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  6. 上記第2の転送制御情報は、情報転送を行うべき情報の開始位置を示す情報を含むことを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  7. 上記転送情報を選択する転送情報選択手段を備え、情報転送を行うべき情報を識別するための識別情報を入力し、当該情報に基づいて上記全情報の大きさを示す情報及び上記開始位置を示す情報を得ることを特徴とする請求項記載の情報転送装置。
  8. 情報を記録可能な複数の記録媒体片と、
    情報転送装置からの情報を受信する情報入力手段と、
    当該情報転送装置からの情報を上記記録媒体片に対して書き込みを行う制御手段とを有し
    上記情報入力手段は、情報ブロックに分割された転送情報を上記情報転送装置から受信し、
    上記制御手段は、上記複数の記録媒体片において、上記情報転送装置内で当該情報の連続する情報ブロックが上記各記録媒体片内で連続して記録されるように、当該転送情報を上記複数の記録媒体片に対して並列に書き込みを行う
    ことを特徴とする情報記録装置。
  9. 複数の記録媒体片からいずれかを選択する記録媒体片選択手段を設け、上記複数の記録媒体片のうち上記制御手段によって書き込みを行う記録媒体片を選択することを特徴とする請求項記載の情報記録装置。
  10. 情報転送要求信号を出力する情報転送要求信号出力手段を設け、上記情報転送装置に対して情報転送要求信号を伝送することを特徴とする請求項記載の情報記録装置。
  11. 上記情報転送要求信号は、1つのパルス性信号であることを特徴とする請求項10記載の情報記録装置。
  12. 転送制御情報を出力する転送制御情報出力手段を設け、上記情報転送装置に対して転送制御情報を送信することを特徴とする請求項記載の情報記録装置。
  13. 上記転送制御情報は、情報転送開始前に上記情報転送装置に対して伝送することを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  14. 上記転送制御情報は、転送情報を記録する記録媒体片の個数を示す情報を含むことを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  15. 上記転送制御情報は、上記複数の記録媒体片それぞれにおいて記録される転送情報の大きさを示す情報を含むことを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  16. 上記転送制御情報は、情報転送における情報ブロックの大きさを示す情報を含むことを特徴とする請求項12記載の情報記録装置。
  17. 情報転送を行うべき全情報の大きさを示す情報を含む第2の転送制御情報を、上記情報転送装置より受信する転送制御情報入力手段を有することを特徴とする請求項記載の情報記録装置。
  18. 上記第2の転送制御情報は、情報転送を行うべき情報の開始位置を示す情報を含むことを特徴とする請求項17記載の情報記録装置。
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