JP2000119547A - 新規のカチオン性化合物、そのケラチン繊維の酸化染色への使用、染色用組成物及び染色方法 - Google Patents

新規のカチオン性化合物、そのケラチン繊維の酸化染色への使用、染色用組成物及び染色方法

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JP2000119547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン繊維が受けるであろう種々の処理に
対して優れた耐性を有し、広範囲の色調において強い着
色に至らしめることができ、染色用組成物用の酸化ベー
ス、カップラー又は自己酸化化合物として使用される化
合物を提供する。 【解決手段】 第4級化された脂肪族鎖、少なくとも1
つの第4級化された飽和した環を有する脂肪族鎖、及び
少なくとも1つの第4級化された不飽和の環を有する脂
肪族鎖から選択される、少なくとも1つのカチオン性基
を含有するジベンゼン性オルト-フェニレンジアミンを
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Zが第4級化され
た脂肪族鎖、少なくとも1つの第4級化された飽和した
環を有する脂肪族鎖、及び少なくとも1つの第4級化さ
れた不飽和の環を有する脂肪族鎖から選択される、少な
くとも1つのカチオン性のZ基を含有する、新規のジベ
ンゼン性オルト-フェニレンジアミン類、ケラチン繊維
の酸化染色におけるそれらの使用、それらを含有する染
色用組成物及びそれらを使用する酸化染色方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ケラチ
ン繊維、特にヒトの毛髪を、酸化染料先駆物質、特に、
一般に酸化ベースといわれているパラ-フェニレンジア
ミン類、オルト-アミノフェノール類又はパラ-アミノフ
ェノール類及び複素環化合物類、例えばジアミノピラゾ
ール誘導体を含有する染色用組成物で染色することが知
られている。酸化染料先駆物質すなわち酸化ベースは、
酸化物質と組み合わされて、酸化縮合プロセスにより、
着色した化合物及び染料を生じる無色かわずかに着色し
た化合物である。また、これらの酸化ベースをカップラ
ー又は調色剤と組み合わせることにより、酸化ベースに
より得られる色調を変化させることができることも知ら
れており、このようなものは芳香族のメタ-ジアミン
類、メタ-アミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及
びある種の複素環化合物から特に選択される。酸化ベー
ス及びカップラーとして使用される様々な分子により、
広範囲の色調を得ることが可能になる。
【0003】これら酸化染料により得られる、いわゆる
「永久的」な着色は、いくつかの要求をさらに満足させ
るものでなくてはならない。例えば、毒物学的な欠点が
なく、所望の強さの色調が得られ、外的要因(光、悪天
候、洗浄、パーマネントウェーブ処理、発汗及び摩擦)
に対して良好な耐性があるものでなくてはならない。ま
た、染料は白髪をカバーするものでなければならず、最
後に、可能な限り非選択的、すなわち、実際には先端と
末端の間で敏感度(すなわち傷み具合)が異なりうる、同
じケラチン繊維の長さに沿って可能な限り色差が小さく
なるようにしなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
出願人は、全く驚くべきことに、また予期しないこと
に、Zが第4級化された脂肪族鎖、少なくとも1つの第
4級化された飽和した環を有する脂肪族鎖、及び少なく
とも1つの第4級化された不飽和の環を有する脂肪族鎖
から選択される、少なくとも1つのカチオン性のZ基を
含有する、以下に定義する式(I)の新規ファミリーのジ
ベンゼン性オルト-フェニレンジアミン類が、酸化染色
用の自己酸化化合物(self-oxidizing compounds)又はカ
ップラー又は酸化ベースとしての使用に適切であり、ケ
ラチン繊維が受けるであろう種々の処理に対して優れた
耐性を有し、広範囲の色調において強い着色に至らしめ
る染色用組成物が得られることを見出した。最後に、こ
れらの組成物は容易に合成可能であることが証明されて
いる。これらの発見が本発明の基礎を形成する。
【0005】よって、本発明の第1の主題は、以下の式
(I):
【化3】 {上式(I)中、 ・Bは、好ましくは1〜14の炭素原子を有する直鎖状
又は分枝状のアルキル基を表し、酸素、硫黄又は窒素原
子等の一又は複数のヘテロ原子及び/又は一又は複数の
以下に定義するZ基が挿入されていてもよく、一又は複
数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換さ
れていてもよく、一又は複数のケトン官能基を担持して
いてもよい結合手であり; ・R、R、R、R'、R'及びR'は同一で
も異なっていてもよく、結合手Bの2つの結合価の一
方、水素原子;ハロゲン原子;Z基;(C-C)アル
キルカルボニル基;アミノ(C-C)アルキルカルボ
ニル基;N-Z-アミノ(C-C)アルキルカルボニル
基;N-(C-C)アルキルアミノ(C-C )アルキ
ルカルボニル基;N,N-ジ(C-C)アルキルアミノ
(C-C)アルキルカルボニル基;アミノ(C-C)
アルキルカルボニル(C-C)アルキル基;N-Z-ア
ミノ(C-C)アルキルカルボニル(C-C)アルキ
ル基;N-(C-C)アルキルアミノ(C-C)アル
キルカルボニル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
-C)アルキルアミノ(C-C)アルキルカルボニル
(C -C)アルキル基;カルボキシル基;(C-C)
アルキルカルボキシル基;C-Cアルキルスルホニ
ル基;アミノスルホニル基;N-Z-アミノスルホニル
基;N-(C-C)アルキルアミノスルホニル基;N,
N-ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル基;C-
アミノスルホニルアルキル基;N-Z-アミノスルホ
ニル(C-C)アルキル基;N-(C-C)アルキル
アミノスルホニル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
-C)アルキルアミノスルホニル(C -C)アルキ
ル基;カルバミル基;N-(C-C)アルキルカルバミ
ル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル基;カ
ルバミル(C-C)アルキル基;N-(C-C)アル
キルカルバミル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
-C )アルキルカルバミル(C-C)アルキル基;C
-Cアルキル基;C-C モノヒドロキシアルキル
基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;(C-C )
アルコキシ(C-C)アルキル基;C-Cトリフル
オロアルキル基;シアノ基;OR又はSRの基;
(C-C)アルキルカルボニル、(C-C)アルキル
カルボキシル、トリフルオロ(C-C)アルキルカル
ボニル、アミノ(C-C)アルキルカルボニル、N-Z
-アミノ(C-C)アルキルカルボニル、N-(C-C
)アルキルアミノ(C-C)アルキルカルボニル、
N,N-ジ(C -C)アルキルアミノ(C-C)アルキ
ルカルボニル、(C-C)アルキルカルボキシル、カ
ルバミル、N-(C-C)アルキルカルバミル、N,N-
ジ(C -C)アルキルカルバミル、C-Cアルキル
スルホニル、アミノスルホニル、N-Z-アミノスルホニ
ル、N-(C-C)アルキルアミノスルホニル、N,N-
ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル、チオカルバ
ミル又はホルミル基で保護されたアミノ基又はZ基で保
護されたアミノ基であって結合手Bが該アミノ基の窒素
原子に直接結合するケトン官能基を有しているもの; ・Rは、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
アルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C
-Cポリヒドロキシアルキル基;Z基;(C-C)
アルコキシ(C-C)アルキル基;アリール基;ベン
ジル基;カルボキシ(C-C)アルキル基;(C-C
)アルキルカルボキシ(C-C)アルキル基;シアノ
(C-C)アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
ル基;N-(C -C)アルキルカルバミル(C-C)
アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル
(C-C)アルキル基;C-Cトリフルオロアルキ
ル基;C -Cアミノスルホニルアルキル基;N-Z-
アミノスルホニル(C-C)アルキル基;N-(C-C
)アルキルアミノスルホニル(C-C)アルキル基;
N,N-ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル(C-
)アルキル基;(C-C )アルキルスルフィニル-
(C-C)アルキル基;(C-C)アルキルスルホニ
ル-(C-C)アルキル基;(C-C)アルキルカル
ボニル-(C-C)アルキル基;C-Cアミノアル
キル基;アミンが、C-Cアルキル、C-Cモノ
ヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロキシアルキ
ル、(C-C)アルキルカルボニル、ホルミル、トリ
フルオロ(C-C)アルキルカルボニル、(C-C)
アルキルカルボキシル、カルバミル、N-(C-C)ア
ルキルカルバミル、N,N-ジ-(C-C)アルキルカル
バミル、チオカルバミル及びC-Cアルキルスルホ
ニル基、及びZ基から選択される一又は二の同一又は異
なる基で置換されたC-Cアミノアルキル基を表
し; ・R、R、R、R、R'、R'、R'及び
R'は同一でも異なっていてもよく、結合手Bの2つ
の結合価の一方、水素原子;Z基;C-Cアルキル
基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-C
リヒドロキシアルキル基;(C-C)アルコキシ(C
-C)アルキル基;アリール基;ベンジル基;シアノ
(C-C)アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
ル基;N-(C-C)アルキルカルバミル(C-C)
アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル
(C-C)アルキル基;チオカルバミル(C-C)ア
ルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-C
スルホアルキル基;(C-C)アルキルカルボキシ
(C-C)アルキル基;(C-C)アルキルスルフィ
ニル(C-C)アルキル基;C-Cアミノスルホニ
ルアルキル基;N-Z-アミノスルホニル(C-C)ア
ルキル基;N-(C-C)アルキルアミノスルホニル
(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキル
アミノスルホニル(C-C)アルキル基;(C-C)
アルキルカルボニル(C-C)アルキル基;C -C
アミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、C
-Cモノヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロ
キシアルキル、(C-C)アルキルカルボニル、カル
バミル、N-(C-C)アルキルカルバミル、又はN,
N-ジ(C-C)アルキルカルバミル、C-Cアル
キルスルホニル、ホルミル、トリフルオロ(C-C)-
アルキルカルボニル、(C-C)アルキルカルボキシ
ル及びチオカルバミル基から選択される一又は二の同一
又は異なる基、又はZ基で置換されたC-Cアミノ
アルキル基を表し; ・Zは次の式(II)及び(III)の不飽和のカチオン性
基、及び次の式(IV)の飽和したカチオン性基:
【化4】 [上式(II)、(III)及び(IV)中: ・Dは、好ましくは1〜14の炭素原子を有する直鎖状
又は分枝状のアルキル基を表し、酸素、硫黄もしくは窒
素原子等の一又は複数のヘテロ原子が挿入されていても
よく、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコ
キシ基で置換されていてもよく、一又は複数のケトン官
能基を担持していてもよい結合手であり; ・環の構成要素であるE、G、J、L及びMは、同一で
も異なっていてもよく、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子
を表し; ・nは0〜4の整数であり; ・mは0〜5の整数であり; ・R基は同一でも異なっていてもよく、結合手Bの2つ
の結合価の一方、第1のZ基と同一又は異なる第2のZ
基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキ
ル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-C
ポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、シア
ノ(C-C)アルキル基、C-C アルコキシ基、ト
リ(C-C)アルキルシラン(C-C)アルキル基、
アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、(C-
)アルキルカルボニル基、チオ基、C-Cチオア
ルキル基、C-Cアルキルチオ基、アミノ基、(C
-C)アルキルカルボニル、カルバミル又はC-C
アルキルスルホニル基で保護されたアミノ基;R''及び
R'''が同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキ
ル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基又はC-C
ポリヒドロキシアルキル基を表すNHR''又はNR''
R'''基を表し; ・Rは、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
アルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C
-Cポリヒドロキシアルキル基、シアノ(C-C)
アルキル基、トリ(C-C)アルキルシラン(C-C
)アルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)ア
ルキル基、カルバミル(C-C)アルキル基、(C-
)アルキルカルボキシ(C-C)アルキル基、ベン
ジル基又は第1のZ基と同一又は異なる第2のZ基を表
し; ・R10、R11及びR12は同一でも異なっていても
よく、結合手Bの2つの結合価の一方、C-Cアル
キル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-C
ポリヒドロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ
(C-C)アルキル基、シアノ(C-C)アルキル
基、アリール基、ベンジル基、C-C アミドアルキ
ル基、トリ(C-C)アルキルシラン(C-C)アル
キル基、又はアミンが(C-C)アルキルカルボニ
ル、カルバミル又はC-Cアルキルスルホニル基で
保護されたC-Cアミノアルキル基を表し;
10、R 及びR12基の2つは、それらが結合し
ている窒素原子と共に、飽和した5又は6員の炭素環又
は一又は複数のヘテロ原子を含有する環、例えばピロリ
ジン環、ピペリジン環、ピペラジン環又はモルホリン環
を形成可能であり、該環は非置換か、ハロゲン原子、ヒ
ドロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒ
ドロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキ
ル基、ニトロ基、シアノ基、シアノ(C-C)アルキ
ル基、C-Cアルコキシ基、トリ(C-C)アルキ
ルシラン(C-C)アルキル基、アミド基、アルデヒ
ド基、カルボキシル基、ケト(C-C)アルキル基、
チオ基、C-Cチオアルキル基、C-Cアルキル
チオ基、アミノ基又は(C-C)アルキルカルボニ
ル、カルバミル又はC-Cアルキルスルホニル基で
保護されたアミノ基で置換され得るものであり;また、
10、R11及びR12基の1つは、第1のZ基と同
一又は異なる第2のZ基を表し得るものであり; ・R13は、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
アルキル基;C -Cモノヒドロキシアルキル基;
-Cポリヒドロキシアルキル基;アリール基;ベ
ンジル基;C-Cアミノアルキル基、アミンが(C
-C)アルキルカルボニル、カルバミル又はC-C
アルキルスルホニル基で保護されたC -Cアミノア
ルキル基;カルボキシ(C-C)アルキル基;シアノ
(C-C )アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
ル基;C-Cトリフルオロアルキル基;トリ(C-
)アルキルシラン(C-C)アルキル基;C-C
スルホンアミドアルキル基;(C-C)アルキルカ
ルボキシ(C-C)アルキル基;(C-C)アルキル
スルフィニル(C-C)アルキル基;(C-C)アル
キルスルホニル(C-C)アルキル基;(C-C)ア
ルキルケト(C-C )アルキル基;N-(C-C)ア
ルキルカルバミル(C-C)アルキル基;N-(C-C
)アルキルスルホンアミド(C-C)アルキル基を表
し; ・x及びyは0又は1の整数で;次の条件: − 式(II)の不飽和のカチオン性基においては; − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J又はLの一つに結合しており; − yは: 1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素
原子であり、R基が不飽和の環の窒素原子により担持
されている場合か;又は 2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも
1つが、R基が結合している窒素原子を表す場合:に
のみ1を示し得るもので; − 式(III)の不飽和のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
G、J、L又はMの一つに結合しており; − yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの
少なくとも1つが2価の原子を表し、R基が不飽和の
環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し
得るもので; − 式(IV)のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは、R10ないしR12
を担持する窒素原子に結合しており; − x=1の場合、R10ないしR12基の2つは、そ
れらが結合している窒素原子と共に、上述した5又は6
員の飽和した環を形成し、結合手Dは該飽和した環の炭
素原子により担持されている;を有するものであり、 ・X-は一価又は二価のアニオンを表し、好ましくは塩
素、臭素、フッ素又はヨウ素等のハロゲン原子、水酸化
物、ヒドロゲノスルファート(hydrogenosulphate)又は
硫酸メチルもしくは硫酸エチル等の硫酸C-Cアル
キルから選択される]から選択され; − カチオン性のZ基の数は少なくとも1であり; − R及び/又はR及び/又はR'及び/又はR'
及び/又はR及び/又はR及び/又はR'及び
/又はR'が、結合手Dがケトン官能基を含有するア
ルキル鎖を表すZ基である場合、該ケトン官能基は-N
、-NR'R'、-NR又は-NR'
R'基の窒素原子に直接結合しない; − R及び/又はR及び/又はR'及び/又はR'
及び/又はR及び/又はR及び/又はR'及び
/又はR'が、ケトン官能基を含有するアルキル鎖と
して定義される結合手Bを表す場合、該ケトン官能基は
-NR、-NR'R'、-NR又は-NR'
R'基の窒素原子に直接結合しない;と理解され
る}の新規のオルト-フェニレンジアミン類、及びその
酸付加塩類にある。
【0006】上述したように、本発明の酸化染色用組成
物で得られる着色は強く、広範囲の色調(shade)及び色
彩(colours)が生じる。さらに種々の外的要因(光、悪天
候、洗浄、パーマネントウエーブ処理、発汗、摩擦)の
作用に対して優れた耐性を有する。これらの特性は、
光、洗浄、パーマネントウエーブ処理及び発汗の作用に
対する得られた着色の耐性について特に顕著である。
【0007】上述した式(I)において、アルキル及びア
ルコキシ基は、直鎖状又は分枝状であり得る。上述した
式(II)の不飽和のZ基の環として、例えばピロール、
イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾール
及びトリアゾール環を挙げることができる。上述した式
(III)の不飽和のZ基の環として、例えばピリジン、
ピリミジン、ピラジン、オキサジン及びトリアジン環を
挙げることができる。
【0008】上述した式(I)の化合物として、特に: − 1,3-ビス{3-{3-[(2-アミノアニリノ)-N-プ
ロピル]}-3H-イミダゾール-1-イウム}プロパン-ジ
ブロミド、 − N,N-ビス[3-N-(2-アミノアニリノ)プロ
ピル]-1,1,3,3-テトラメチルジアンモニウム-1,
3-プロパン-ジブロミド、 − 1,4-ビス{3-{2-[(2-アミノアニリノ)-N-エ
チル]}-3H-イミダゾール-1-イウム}ブタン-ジクロ
リド、 − 1-[2-(2-アミノアニリノ)エチル]-3-[3-
(2-アミノアニリノ)プロピル]-3H-イミダゾール-1
-イウム-モノクロリド、 及びそれらの酸付加塩類を挙げることができる。
【0009】本発明の式(I)の化合物は、従来技術でよ
く知られた方法、例えば対応するカチオン性のニトロ化
合物(カチオン性の「ダブル(double)」オルト-ニトロア
ニリン類)を還元することにより、容易に得ることがで
きる。この還元工程(第1級芳香族アミンの生成)は、続
いて塩化を行っても行わなくてもよく、一般的には、便
宜上、合成の最終工程である。この還元は、式(I)の化
合物の調製に至る一連の反応におけるより初期の段階で
行うこともでき、よく知られている方法に従い、生じた
第1級アミンを(例えばアセチル化、ベンゼンスルホン
化等の工程により)「保護」する必要があり、ついで、
所望の置換又は変性(第4級化を含む)を行い、アミン官
能基を(一般的には酸性媒体中で)「脱保護」することに
よって終了する。合成が完了した時に、必要に応じて、
本発明の式(I)の化合物を、従来技術においてよく知ら
れている方法、例えば結晶化又は蒸留により回収する。
【0010】本発明の他の主題は、本発明の式(I)の化
合物の、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維、例え
ば毛髪の酸化染色用の酸化ベース、カップリングベース
又は自己酸化染料としての使用にある。
【0011】本発明の式(I)の化合物は、好ましくはケ
ラチン繊維の酸化染色用のカップラーとして使用され
る。
【0012】また本発明は、染色に適した媒体に、少な
くとも1つの本発明の式(I)の化合物を含有することを
特徴とする、ケラチン物質、特に毛髪等のヒトのケラチ
ン繊維の酸化染色用組成物に関する。
【0013】本発明の式(I)の化合物(類)及び/又はそ
れらの酸付加塩類は、染色用組成物の全重量に対して、
好ましくは約0.0005〜12重量%、より好ましく
は約0.005〜6重量%である。
【0014】本発明の好ましい実施態様において、染色
用組成物は酸化染色で従来より使用されている酸化ベー
ス類から選択することができる一又は複数の酸化ベース
をさらに含有し、このようなものとしては、特にパラ-
フェニレンジアミン類、ビス(フェニル)アルキレンジア
ミン類、パラ-アミノフェノール類、オルト-アミノフェ
ノール類及び複素環ベース類を挙げることができる。
【0015】特に挙げられるパラ-フェニレンジアミン
類は、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイ
レンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、
2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメ
チル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-
フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレン
ジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、
N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプ
ロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジ
エチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシ
エチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-
ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,
N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリ
ン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミ
ン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプ
ロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシ
プロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメ
チル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メ
チル-パラ-フェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒ
ドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ
-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N
-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-
フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシ
エチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチ
ルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン及びN
-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、及び
それらの酸付加塩類である。
【0016】上述したパラ-フェニレンジアミン類の中
でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジア
ミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-
β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β
-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、
2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエ
チル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-
フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチ
ル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニ
レンジアミン及び2-β-アセチルアミノエチルオキシ-
パラ-フェニレンジアミン及びそれらの酸付加塩類が特
に好ましい。
【0017】特に挙げられるビス(フェニル)アルキレン
ジアミン類は、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエ
チル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミ
ノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-
N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、
N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミ
ン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス
(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-
ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミ
ン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'
-メチルフェニル)エチレンジアミン及び1,8-ビス(2,
5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン、及
びそれらの酸付加塩類である。
【0018】特に挙げられるパラ-アミノフェノール類
は、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メ
チルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、
4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ
-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチ
ルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノー
ル、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ
-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール及
び4-アミノ-2-フルオロフェノール、及びそれらの酸
付加塩類である。
【0019】特に挙げられるオルト-アミノフェノール
類は、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メ
チルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノール及び
5-アセトアミド-2-アミノフェノール、及びそれらの
酸付加塩類である。
【0020】特に挙げられる複素環ベース類は、例え
ば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体及びピラゾール
誘導体である。
【0021】これらの酸化ベースが使用される場合、そ
れらは染色用組成物の全重量に対して好ましくは約0.
0005〜12重量%、より好ましくは約0.005〜
6重量%である。
【0022】上述した式(I)の化合物(類)に加えて、本
発明の染色用組成物は、従来より酸化染色で使用される
カップラーから選択され得る一又は複数の付加的なカッ
プラーをさらに含有することができ、このようなものと
しては、特にメタ-フェニレンジアミン類、メタ-アミノ
フェノール類、メタ-ジフェノール類及び複素環カップ
ラー、例えばインドール誘導体、インドレン誘導体、ピ
リジン誘導体及びピラゾロン、及びそれらの酸付加塩類
を挙げることができる。
【0023】これらのカップラーは、特に2-メチル-5
-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミ
ノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3
-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチ
ルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、
2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベン
ゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-
メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビ
ス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、
α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロ
キシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドー
ル、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4
-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン
及び1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、及び
それらの酸付加塩類から選択される。
【0024】これらのカップラーが存在する場合、それ
らは染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約0.
0001〜10重量%、さらに好ましくはこの重量に対
して約0.005〜5重量%である。
【0025】本発明の染色用組成物[式(I)の化合物、
付加的な酸化ベース及びカップラー]において使用可能
な酸付加塩類は、特に塩酸塩類、臭化水素酸塩類、硫酸
塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸塩類、乳酸
塩類及び酢酸塩類から一般的に選択される。
【0026】染色に適した媒体(又は支持体)は、一般的
に、水、又は水に十分に溶解しない化合物を溶解させる
ための少なくとも1種の有機溶媒と水との混合物からな
る。有機溶媒としては、例えば、C-C低級アルカ
ノール類、例えばエタノール及びイソプロパノール;グ
リセロール;グリコール類及びグリコールエーテル類、
例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル及びモノメチルエー
テル、及び芳香族アルコール類、例えばベンジルアルコ
ール又はフェノキシエタノール、それらの類似物及び混
合物を挙げることができる。溶媒類は、染色用組成物の
全重量に対して、好ましくは約1〜40重量%、さらに
好ましくは約5〜30重量%の割合で存在し得る。
【0027】本発明の染色用組成物のpHは、一般的に
は約3〜12、好ましくは約5〜11である。これは、
ケラチン繊維の染色において通常使用される酸性化剤又
は塩基性化剤を使用して、所望の値に調節することがで
きる。
【0028】酸性化剤としては、例えば、無機酸又は有
機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、硫酸、カルボン酸
類、例えば酢酸、酒石酸、クエン酸及び乳酸、及びスル
ホン酸類を挙げることができる。
【0029】塩基性化剤としては、例えば、アンモニア
水、アルカリ性炭酸塩類、アルカノールアミン類、例え
ばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミンとその誘導体、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び次の式(V):
【化5】 [ここで、Wは、C-Cアルキル基又はヒドロキシル
基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R
14、R15、R16及びR17は同一でも異なってい
てもよく、水素原子、C-Cアルキル基又はC-C
ヒドロキシアルキル基を表す]の化合物を挙げること
ができる。
【0030】本発明の酸化染色用組成物は、特に色調を
変化させ、光沢を富ませるために少なくとも1つの直接
染料をさらに含有することもできる。
【0031】また、本発明の染色用組成物は、従来より
毛髪の染色用組成物に使用されている種々のアジュバン
ト類、例えば、アニオン性、カチオン性、非イオン性、
両性又は双性の界面活性剤又はそれらの混合物、アニオ
ン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性のポリマ
ー類又はそれらの混合物、無機又は有機の増粘剤、酸化
防止剤、浸透剤、金属イオン封鎖剤、香料、バッファ
ー、分散剤、パッケージング剤(packaging agents)、例
えば揮発性であってもなくてもよく、変性していてもし
ていなくてもよいシリコーン、皮膜形成剤、セラミド
類、防腐剤及び乳白剤を含有してもよい。
【0032】言うまでもなく、当業者であれば、本発明
の酸化染色用組成物に固有の有利な特性が、考えられる
添加により悪影響を全く受けないか、実質的には受けな
いように留意して、これらの任意の付加的な化合物を選
択するであろう。
【0033】本発明の染色用組成物は、種々の形態、例
えば、液体、クリーム又はゲルの形態、又はケラチン繊
維、特にヒトの毛髪を染色するのに適した任意の他の形
態にすることができる。
【0034】さらに本発明は、上述した染色用組成物を
使用する、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン
繊維の染色方法に関する。この方法は、上述した少なく
とも1つの染色用組成物を、空気中で、又は酸化剤を使
用して所望の発色をさせるのに十分な時間繊維に適用す
るものである。染色用組成物は、酸化工程を促進させる
ために酸化触媒を任意に含有してもよい。
【0035】本発明の方法の第1の実施態様において、
繊維の着色は酸化剤を添加せず、単に大気中の酸素と接
触させることで行うことができる。
【0036】本発明の方法の第2の実施態様において
は、上述した少なくとも1つの染色用組成物を繊維に適
用し、染色用組成物の使用時にのみ添加される、又は、
同時に又は逐次別方式で適用される酸化組成物中に存在
する酸化剤を使用して、酸性、中性又はアルカリ性のp
Hで発色させるものである。この本発明の染色方法の第
2の実施態様では、染色に適した媒体中に、発色させる
のに十分な量の少なくとも1つの酸化剤を含有してなる
酸化組成物と、上述した染色用組成物とを使用時に混合
する。ついで、得られた混合物をケラチン繊維に適用
し、約3〜50分、好ましくは約5〜30分間放置した
後、繊維をすすいで、シャンプーで洗髪し、再度すすい
で乾燥させる。
【0037】上述した酸化組成物中に存在する酸化剤
は、ケラチン繊維の酸化染色で従来的に使用されている
酸化剤から選択することができ、このようなものとして
は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素塩
類、及び過酸塩類、例えば過ホウ酸塩及び過硫酸塩、及
び酵素、例えばペルオキシダーゼ及び2電子オキシドレ
ダクターゼが挙げられる。過酸化水素が特に好ましい。
【0038】上述した酸化剤を含有する酸化組成物のp
Hは、染色用組成物と混合した後に得られる、ケラチン
繊維に適用される混合組成物のpHが、好ましくは約3
〜12、さらに好ましくは約5〜11になるような値で
ある。これは、ケラチン繊維の染色に通常使用される、
上述したような、酸性化剤又は塩基性化剤により、所望
の値に調節される。
【0039】また、上述した酸化組成物は、毛髪の染色
用組成物に従来的に使用されている、上述したような種
々のアジュバントをさらに含有してもよい。
【0040】最終的にケラチン繊維に適用される組成物
は、種々の形態、例えば、液体、クリーム、ゲルの形
態、又はケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色するのに
適した任意の他の形態にすることができる。
【0041】本発明の他の主題は、多区画染色具又は
「キット」又は任意の他の多区画包装システムにあり、
その第1の区画部は上述した染色用組成物を含み、第2
の区画部は上述した酸化組成物を含む。これらの染色具
は、毛髪に所望の混合物を塗布する手段を具備せしめた
ものであってよく、このようなものとしては、例えば、
本出願人の仏国特許第2586913号に記載されてい
るものを挙げることができる。
【0042】
【実施例】次に本発明の実施例を例証するが、これらは
本発明を限定するものではない。 調製例 調製例1:1,3-ビス-1-{3-{3-[(2-アミノアニリ
ノ)-N-プロピル]}-3H-イミダゾール-1-イウム}プ
ロパン-ジブロミド-ジヒドロブロミドの合成
【化6】 a) (3-イミダゾール-1-イルプロピル)(2-ニトロ
フェニル)アミンの合成 187.8g(1.5モル)の3-イミダゾール-1-イル
プロピルアミンと82.8g(0.6モル)の炭酸カリウ
ムの混合物が280mlの水に入ったものを、沸騰水浴
中で加熱した。141.1g(1モル)の1-フルオロ-2
-ニトロベンゼンを50分以上かけて滴下し、90〜9
5℃の温度で2時間保持した。混合物を氷浴で冷却し、
結晶性の沈殿物を濾過し、水で洗浄し、イソプロパノー
ルを還流して再結晶させた。
【0043】80℃[コフラー(Kofler)]で溶解するオ
レンジ-黄色結晶が109.3g得られた。この生成物
の元素分析を、C1214として算出した:
【0044】b) (3-イミダゾール-1-イルプロピル)
(2-ニトロフェニル)アミンの第4級化 先の工程で得られた74.0g(0.3モル)の(3-イミ
ダゾール-1-イルプロピル)(2-ニトロフェニル)アミン
と30.3g(0.15モル)の1,3-ジブロモプロパン
を250mlのイソブタノールに入れた混合物を、12
0℃で11時間加熱した。懸濁状態のガムが結晶化し
た。混合物を冷却し、結晶性の沈殿物を濾過し、最小量
の無水エタノールで2回再度糊状にし、無水エタノール
を還流して再結晶化させた。166℃(コフラー)で溶解
するオレンジ色の結晶が86.4g得られた。この生成
物の元素分析を、C2734Brとして算
出した: % C H N O Br 理論値 46.70 4.94 16.14 9.22 23.01 実測値 46.59 5.00 16.15 9.41 22.97
【0045】c) 還元 52.0g(0.075モル)の先の工程で得られた化合
物、12gの5%パラジウム炭(palladium-on-charcoa
l)(50%の水分を含有)、300mlの96゜エタノー
ル及び300mlの水をハイドロジェネータ(hydrogena
tor)に配した。徐々に温度を75℃まで上げ、約8バー
ルの水素圧において、30分還元した。窒素下にて触媒
を濾過した後、混合物を48%の臭化水素酸50mlに
注ぎ、濾液を減圧下で蒸発乾固させた。
【0046】得られた結晶性の化合物を無水エタノール
に溶解し、濾過し、エタノール/水の混合物を還流して
再結晶させた後、水酸化カリウム上において、真空下、
40℃で乾燥させた。190〜192℃(コフラー)で溶
解する1,3-ビス-1-{3-{3-[(2-アミノアニリノ)-
N-プロピル]}-3H-イミダゾール-1-イウム}プロパ
ン-ジブロミド-ジヒドロブロミドのピンク-白色の結晶
が29.3g得られた。この生成物の元素分析を、C
2740Brとして算出した:
【0047】調製例2:N,N-ビス[3-N-(2-ア
ミノアニリノ)プロピル]-1,1,3,3-テトラメチルジ
アンモニウム-1,3-プロパン-ジブロミド-ジヒドロブ
ロミドの調製
【化7】 a) N,N-ジメチル-N'-(2-ニトロフェニル)エタン
-1,2-ジアミンの第4級化 上述した実施例1の工程b)の手順を使用した。62.
7g(0.3モル)のN,N-ジメチル-N'-(2-ニトロフ
ェニル)エタン-1,2-ジアミンと30.3g(0.15
モル)の1,3-ジブロモプロパンから出発し、エタノー
ル/水の混合物を還流して再結晶させたところ、220
℃(コフラー)で溶解するオレンジ色の結晶が67.0g
得られた。この生成物の元素分析を、C2336
Br+HOとして算出した: % C H N O Br 理論値 43.27 6.00 13.16 12.53 25.03 実測値 43.44 6.14 12.59 12.72 24.74
【0048】b) 還元 上述した実施例1の工程c)の手順を使用した。46.
5g(0.728モル)の先の工程で調製された化合物か
ら出発して、還元した後、臭化水素酸で塩化し、エタノ
ール/水の混合物を還流して再結晶させたところ、26
0℃以上(コフラー)で溶解するN,N-ビス[3-N-
(2-アミノアニリノ)プロピル]-1,1,3,3-テトラメ
チルジアンモニウム-1,3-プロパン-ジヒドロブロミド
のピンク-白色の結晶が24.4g得られた。この生成
物の元素分析を、C2342Brとして算出し
た:
【0049】適用例 実施例1ないし8のアルカリ性媒体における染色 以下の本発明の染色用組成物を調製した(含有量はグラ
ム):
【表1】
【表2】 ()第1の共通の染色支持体: − 96゜エタノール 18g − メタ重硫酸ナトリウムの35%水溶液 0.68g − ジエチレントリアミン五酢酸の五ナトリウム塩 1.1g − 20%のアンモニア水 10.0g
【0050】使用時に、上述した各々の染色用組成物
を、pHが3であり、同重量の20容量の過酸化水素水
(6重量%)と混合した。得られた混合物を、白髪を90
%含有するパーマネントウエーブがかかったグレイの髪
の束に30分間適用した。ついで、髪の束をすすぎ、通
常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すすいで乾燥
した。得られた色調を次の表に示す:
【表3】
【0051】実施例9ないし16の中性媒体における染
色 以下の本発明の染色用組成物を調製した(含有量はグラ
ム):
【表4】
【表5】 (★★)第2の共通の染色支持体: − 96゜エタノール 18g − KHPO/KHPO(1.5M/1M)バッファー 10g − メタ重亜硫酸ナトリウム 0.68g − ジエチレントリアミン五酢酸の五ナトリウム塩 1.1g
【0052】使用時に、上述した各々の染色用組成物
を、pHが3であり、同重量の20容量の過酸化水素水
(6重量%)と混合した。得られた混合物を、白髪を90
%含有するパーマネントウエーブがかかったグレイの髪
の束に30分間適用した。ついで、髪の束をすすぎ、通
常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すすいで乾燥
した。得られた色調を次の表に示す:
【表6】
【0053】実施例17ないし24のアルカリ性媒体に
おける染色 以下の本発明の染色用組成物を調製した(含有量はグラ
ム):
【表7】
【表8】 ()第1の共通の染色支持体:これは、上述した実施例
1ないし8で使用したものと同一である。
【0054】使用時に、上述した各々の染色用組成物
を、6×10-3モル%の過硫酸アンモニウムを含有す
る、同重量の水溶液と混合した。得られた混合物を、白
髪を90%含有するパーマネントウエーブがかかったグ
レイの髪の束に30分間適用した。ついで、髪の束をす
すぎ、通常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すす
いで乾燥した。得られた色調を次の表に示す:
【表9】
【0055】実施例25ないし32の中性媒体における
染色 以下の本発明の染色用組成物を調製した(含有量はグラ
ム):
【表10】
【表11】 (★★)第2の共通の染色支持体:これは、上述した実施
例9ないし16で使用したものと同一である。
【0056】使用時に、上述した各々の染色用組成物
を、6×10-3モル%の過硫酸アンモニウムを含有す
る、同重量の水溶液と混合した。得られた混合物を、白
髪を90%含有するパーマネントウエーブがかかったグ
レイの髪の束に30分間適用した。ついで、髪の束をす
すぎ、通常のシャンプーを用いて洗髪を行い、再度すす
いで乾燥した。得られた色調を次の表に示す:
【表12】
【0057】実施例33及び34の大気中における染色 使用時に、以下の本発明の染色用組成物を調製した(含
有量はグラム):
【表13】
【0058】この組成物を、白髪を90%含有するパー
マネントウエーブがかかったグレイの髪の束に適用し、
大気中の酸素以外の酸化剤を何ら添加することなく、3
0分間発色させた。ついで、髪をすすぎ、通常のシャン
プーを用いて洗髪を行い、再度すすいで乾燥した。この
髪は以下の表に示す色調に染色された:
【表14】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 3/08 D06P 3/08

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の式(I): 【化1】 {上式(I)中、 ・Bは、1〜14の炭素原子を有していてもよい直鎖状
    又は分枝状のアルキル基を表し、酸素、硫黄又は窒素原
    子等の一又は複数のヘテロ原子及び/又は一又は複数の
    以下に定義するZ基が挿入されていてもよく、一又は複
    数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換さ
    れていてもよく、一又は複数のケトン官能基を担持して
    いてもよい結合手であり; ・R、R、R、R'、R'及びR'は同一で
    も異なっていてもよく、結合手Bの2つの結合価の一
    方、水素原子;ハロゲン原子;Z基;(C-C)アル
    キルカルボニル基;アミノ(C-C)アルキルカルボ
    ニル基;N-Z-アミノ(C-C)アルキルカルボニル
    基;N-(C-C)アルキルアミノ(C-C )アルキ
    ルカルボニル基;N,N-ジ(C-C)アルキルアミノ
    (C-C)アルキルカルボニル基;アミノ(C-C)
    アルキルカルボニル(C-C)アルキル基;N-Z-ア
    ミノ(C-C)アルキルカルボニル(C-C)アルキ
    ル基;N-(C-C)アルキルアミノ(C-C)アル
    キルカルボニル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
    -C)アルキルアミノ(C-C)アルキルカルボニル
    (C -C)アルキル基;カルボキシル基;(C-C)
    アルキルカルボキシル基;C-Cアルキルスルホニ
    ル基;アミノスルホニル基;N-Z-アミノスルホニル
    基;N-(C-C)アルキルアミノスルホニル基;N,
    N-ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル基;C-
    アミノスルホニルアルキル基;N-Z-アミノスルホ
    ニル(C-C)アルキル基;N-(C-C)アルキル
    アミノスルホニル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
    -C)アルキルアミノスルホニル(C -C)アルキ
    ル基;カルバミル基;N-(C-C)アルキルカルバミ
    ル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル基;カ
    ルバミル(C-C)アルキル基;N-(C-C)アル
    キルカルバミル(C-C)アルキル基;N,N-ジ(C
    -C )アルキルカルバミル(C-C)アルキル基;C
    -Cアルキル基;C-C モノヒドロキシアルキル
    基;C-Cポリヒドロキシアルキル基;(C-C )
    アルコキシ(C-C)アルキル基;C-Cトリフル
    オロアルキル基;シアノ基;OR又はSRの基;
    (C-C)アルキルカルボニル、(C-C)アルキル
    カルボキシル、トリフルオロ(C-C)アルキルカル
    ボニル、アミノ(C-C)アルキルカルボニル、N-Z
    -アミノ(C-C)アルキルカルボニル、N-(C-C
    )アルキルアミノ(C-C)アルキルカルボニル、
    N,N-ジ(C -C)アルキルアミノ(C-C)アルキ
    ルカルボニル、(C-C)アルキルカルボキシル、カ
    ルバミル、N-(C-C)アルキルカルバミル、N,N-
    ジ(C -C)アルキルカルバミル、C-Cアルキル
    スルホニル、アミノスルホニル、N-Z-アミノスルホニ
    ル、N-(C-C)アルキルアミノスルホニル、N,N-
    ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル、チオカルバ
    ミル又はホルミル基で保護されたアミノ基又はZ基で保
    護されたアミノ基であって結合手Bが該アミノ基の窒素
    原子に直接結合するケトン官能基を有しているもの; ・Rは、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
    アルキル基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C
    -Cポリヒドロキシアルキル基;Z基;(C-C)
    アルコキシ(C-C)アルキル基;アリール基;ベン
    ジル基;カルボキシ(C-C)アルキル基;(C-C
    )アルキルカルボキシ(C-C)アルキル基;シアノ
    (C-C)アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
    ル基;N-(C -C)アルキルカルバミル(C-C)
    アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル
    (C-C)アルキル基;C-Cトリフルオロアルキ
    ル基;C -Cアミノスルホニルアルキル基;N-Z-
    アミノスルホニル(C-C)アルキル基;N-(C-C
    )アルキルアミノスルホニル(C-C)アルキル基;
    N,N-ジ(C-C)アルキルアミノスルホニル(C-
    )アルキル基;(C-C )アルキルスルフィニル-
    (C-C)アルキル基;(C-C)アルキルスルホニ
    ル-(C-C)アルキル基;(C-C)アルキルカル
    ボニル-(C-C)アルキル基;C-Cアミノアル
    キル基;アミンが、C-Cアルキル、C-Cモノ
    ヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロキシアルキ
    ル、(C-C)アルキルカルボニル、ホルミル、トリ
    フルオロ(C-C)アルキルカルボニル、(C-C)
    アルキルカルボキシル、カルバミル、N-(C-C)ア
    ルキルカルバミル、N,N-ジ-(C-C)アルキルカル
    バミル、チオカルバミル及びC-Cアルキルスルホ
    ニル基、及びZ基から選択される一又は二の同一又は異
    なる基で置換されたC-Cアミノアルキル基を表
    し; ・R、R、R、R、R'、R'、R'及び
    R'は同一でも異なっていてもよく、結合手Bの2つ
    の結合価の一方、水素原子;Z基;C-Cアルキル
    基;C-Cモノヒドロキシアルキル基;C-C
    リヒドロキシアルキル基;(C-C)アルコキシ(C
    -C)アルキル基;アリール基;ベンジル基;シアノ
    (C-C)アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
    ル基;N-(C-C)アルキルカルバミル(C-C)
    アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキルカルバミル
    (C-C)アルキル基;チオカルバミル(C-C)ア
    ルキル基;C-Cトリフルオロアルキル基;C-C
    スルホアルキル基;(C-C)アルキルカルボキシ
    (C-C)アルキル基;(C-C)アルキルスルフィ
    ニル(C-C)アルキル基;C-Cアミノスルホニ
    ルアルキル基;N-Z-アミノスルホニル(C-C)ア
    ルキル基;N-(C-C)アルキルアミノスルホニル
    (C-C)アルキル基;N,N-ジ(C-C)アルキル
    アミノスルホニル(C-C)アルキル基;(C-C)
    アルキルカルボニル(C-C)アルキル基;C -C
    アミノアルキル基;アミンが、C-Cアルキル、C
    -Cモノヒドロキシアルキル、C-Cポリヒドロ
    キシアルキル、(C-C)アルキルカルボニル、カル
    バミル、N-(C-C)アルキルカルバミル、N,N-ジ
    (C-C)アルキルカルバミル、C-Cアルキルス
    ルホニル、ホルミル、トリフルオロ(C-C)アルキ
    ルカルボニル、(C-C)アルキルカルボキシル及び
    チオカルバミル基から選択される一又は二の同一又は異
    なる基で、又はZ基で置換されたC-Cアミノアル
    キル基を表し; ・Zは次の式(II)及び(III)の不飽和のカチオン性
    基、及び次の式(IV)の飽和したカチオン性基: 【化2】 [上式(II)、(III)及び(IV)中: ・Dは、1〜14の炭素原子を有していてもよい直鎖状
    又は分枝状のアルキル基を表し、酸素、硫黄又は窒素原
    子等の一又は複数のヘテロ原子が挿入されていてもよ
    く、一又は複数のヒドロキシルもしくはC-Cアル
    コキシ基で置換されていてもよく、一又は複数のケトン
    官能基を担持していてもよい結合手であり; ・環の構成要素であるE、G、J、L及びMは、同一で
    も異なっていてもよく、炭素、酸素、硫黄又は窒素原子
    を表し; ・nは0〜4の整数であり; ・mは0〜5の整数であり; ・R基は同一でも異なっていてもよく、結合手Bの2つ
    の結合価の一方、第1のZ基と同一又は異なる第2のZ
    基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、C-Cアルキ
    ル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-C
    ポリヒドロキシアルキル基、ニトロ基、シアノ基、シア
    ノ(C-C)アルキル基、C-C アルコキシ基、ト
    リ(C-C)アルキルシラン(C-C)アルキル基、
    アミド基、アルデヒド基、カルボキシル基、(C-
    )アルキルカルボニル基、チオ基、C-Cチオア
    ルキル基、C-Cアルキルチオ基、アミノ基、(C
    -C)アルキルカルボニル、カルバミル又はC-C
    アルキルスルホニル基で保護されたアミノ基;R''及び
    R'''が同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキ
    ル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基又はC-C
    ポリヒドロキシアルキル基を表すNHR''又はNR''
    R'''基を表し; ・Rは、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
    アルキル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C
    -Cポリヒドロキシアルキル基、シアノ(C-C)
    アルキル基、トリ(C-C)アルキルシラン(C-C
    )アルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)ア
    ルキル基、カルバミル(C-C)アルキル基、(C-
    )アルキルカルボキシ(C-C)アルキル基、ベン
    ジル基又は第1のZ基と同一又は異なる第2のZ基を表
    し; ・R10、R11及びR12は同一でも異なっていても
    よく、結合手Bの2つの結合価の一方、C-Cアル
    キル基、C-Cモノヒドロキシアルキル基、C-C
    ポリヒドロキシアルキル基、(C-C)アルコキシ
    (C-C)アルキル基、シアノ(C-C)アルキル
    基、アリール基、ベンジル基、C-C アミドアルキ
    ル基、トリ(C-C)アルキルシラン(C-C)アル
    キル基、又はアミンが(C-C)アルキルカルボニ
    ル、カルバミル又はC-Cアルキルスルホニル基で
    保護されたC-Cアミノアルキル基を表し;
    10、R 及びR12基の2つは、それらが結合し
    ている窒素原子と共に、飽和した5又は6員の炭素環又
    は一又は複数のヘテロ原子を含有する環を形成可能であ
    り、該環は非置換か、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、
    -Cアルキル基、C-C モノヒドロキシアルキ
    ル基、C-Cポリヒドロキシアルキル基、ニトロ
    基、シアノ基、シアノ(C-C)アルキル基、C-C
    アルコキシ基、トリ(C -C)アルキルシラン(C
    -C)アルキル基、アミド基、アルデヒド基、カルボキ
    シル基、ケト(C-C)アルキル基、チオ基、C-C
    チオアルキル基、C-Cアルキルチオ基、アミノ
    基又は(C-C)アルキルカルボニル、カルバミル又
    はC-Cアルキルスルホニル基で保護されたアミノ
    基で置換され得るものであり;また、R10、R11
    びR12基の1つは、第1のZ基と同一又は異なる第2
    のZ基を表し得るものであり; ・R13は、結合手Bの2つの結合価の一方、C-C
    アルキル基;C -Cモノヒドロキシアルキル基;
    -Cポリヒドロキシアルキル基;アリール基;ベ
    ンジル基;C-Cアミノアルキル基、アミンが(C
    -C)アルキルカルボニル、カルバミル又はC-C
    アルキルスルホニル基で保護されたC -Cアミノア
    ルキル基;カルボキシ(C-C)アルキル基;シアノ
    (C-C )アルキル基;カルバミル(C-C)アルキ
    ル基;C-Cトリフルオロアルキル基;トリ(C-
    )アルキルシラン(C-C)アルキル基;C-C
    スルホンアミド-アルキル基;(C-C)アルキルカ
    ルボキシ(C-C)アルキル基;(C-C)アルキル
    スルフィニル(C-C)アルキル基;(C-C)アル
    キルスルホニル(C-C)アルキル基;(C-C)ア
    ルキルケト(C-C)アルキル基;N-(C-C)ア
    ルキルカルバミル(C-C)アルキル基;N-(C-C
    )アルキルスルホンアミド(C-C)アルキル基を表
    し; ・x及びyは0又は1の整数で;次の条件: − 式(II)の不飽和のカチオン性基においては; − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
    り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
    G、J又はLの一つに結合しており; − yは: 1)環の構成要素であるE、G、J及びLが同時に炭素
    原子であり、R基が不飽和の環の窒素原子により担持
    されている場合か;又は 2)環の構成要素であるE、G、J及びLの少なくとも
    1つが、R基が結合している窒素原子を表す場合:に
    のみ1を示し得るもので; − 式(III)の不飽和のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは窒素原子に結合してお
    り; − x=1の場合、結合手Dは環の構成要素であるE、
    G、J、L又はMの一つに結合しており; − yは、環の構成要素であるE、G、J、L及びMの
    少なくとも1つが2価の原子を表し、R基が不飽和の
    環の窒素原子により担持されている場合にのみ1を示し
    得るもので; − 式(IV)のカチオン性基においては: − x=0の場合、結合手Dは、R10ないしR12
    を担持する窒素原子に結合しており; − x=1の場合、R10ないしR12基の2つは、そ
    れらが結合している窒素原子と共に、上述した5又は6
    員の飽和した環を形成し、結合手Dは該飽和した環の炭
    素原子により担持されている;を有するものであり、 ・X-は一価又は二価のアニオンを表す]から選択さ
    れ; − カチオン性のZ基の数は少なくとも1であり; − R及び/又はR及び/又はR'及び/又はR'
    及び/又はR及び/又はR及び/又はR'及び
    /又はR'が、結合手Dがケトン官能基を含有するア
    ルキル鎖を表すZ基である場合、該ケトン官能基は-N
    、-NR'R'、-NR又は-NR'
    R'基の窒素原子に直接結合しない; − R及び/又はR及び/又はR'及び/又はR'
    及び/又はR及び/又はR及び/又はR'及び
    /又はR'が、ケトン官能基を含有するアルキル鎖と
    して定義される結合手Bを表す場合、該ケトン官能基は
    -NR、-NR'R'、-NR又は-NR'
    R'基の窒素原子に直接結合しない;と理解され
    る}の化合物及びその酸付加塩類。
  2. 【請求項2】 式(II)の不飽和のZ基の環が、ピロー
    ル、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チアゾ
    ール及びトリアゾール環から選択されることを特徴とす
    る請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式(III)の不飽和のZ基の環が、ピリ
    ジン、ピリミジン、ピラジン、オキサジン及びトリアジ
    ン環から選択されることを特徴とする請求項1に記載の
    化合物。
  4. 【請求項4】 R10、R11及びR12基の2つが、
    ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環又はモルホ
    リン環を形成し、該環が非置換か、ハロゲン原子、ヒド
    ロキシル基、C-Cアルキル基、C-Cモノヒド
    ロキシアルキル基、C-Cポリヒドロキシアルキル
    基、ニトロ基、シアノ基、シアノ(C-C)アルキル
    基、C-Cアルコキシ基、トリ(C-C)アルキル
    シラン(C-C)アルキル基、アミド基、アルデヒド
    基、カルボキシル基、(C-C)アルキルカルボニル
    基、チオ基、C-Cチオアルキル基、C-Cアル
    キルチオ基、アミノ基又は(C-C)アルキルカルボ
    ニル、カルバミル又はC-Cアルキルスルホニル基
    で保護されたアミノ基で置換され得ることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 X-が、ハロゲン原子、水酸化物、ヒド
    ロゲノスルファート又は硫酸C-Cアルキルから選
    択されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 − 1,3-ビス{3-{3-[(2-アミノア
    ニリノ)-N-プロピル]}-3H-イミダゾール-1-イウ
    ム}プロパン-ジブロミド、 − N,N-ビス[3-N-(2-アミノアニリノ)プロ
    ピル]-1,1,3,3-テトラメチルジアンモニウム-1,
    3-プロパン-ジブロミド、 − 1,4-ビス{3-{2-[(2-アミノアニリノ)-N-エ
    チル]}-3H-イミダゾール-1-イウム}ブタン-ジクロ
    リド、 − 1-[2-(2-アミノアニリノ)エチル]-3-[3-
    (2-アミノアニリノ)プロピル]-3H-イミダゾール-1
    -イウム-モノクロリド、 及びそれらの酸付加塩類から選択されることを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸塩
    類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸塩
    類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    の式(I)の化合物の、ヒトの毛髪等のケラチン繊維の酸
    化染色用の酸化ベース、カップラー又は自己酸化染料と
    しての使用。
  9. 【請求項9】 染色に適した媒体に、請求項1ないし7
    のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の少なくとも1
    つを含有することを特徴とするヒトの毛髪等のケラチン
    繊維の酸化染色用組成物。
  10. 【請求項10】 前記式(I)の化合物が、染色用組成物
    の全重量に対して0.0005〜12重量%であること
    を特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記式(I)の化合物が、染色用組成物
    の全重量に対して0.005〜6重量%であることを特
    徴とする請求項9に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 パラ-フェニレンジアミン類、ビス(フ
    ェニル)アルキレンジアミン類、パラ-アミノフェノール
    類、オルト-アミノフェノール類及び複素環ベース類か
    ら選択される一又は複数の酸化ベースを含有することを
    特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の
    組成物。
  13. 【請求項13】 パラ-フェニレンジアミン類が、パラ-
    フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-ク
    ロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-
    フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレン
    ジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、
    2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメ
    チル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-
    フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレ
    ンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニ
    リン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニ
    レンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)ア
    ミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキ
    シエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキ
    シエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ
    -フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレ
    ンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニ
    レンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレン
    ジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレン
    ジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-
    フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピ
    ル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニ
    ル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェ
    ニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-
    フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキ
    シ-パラ-フェニレンジアミン及びN-(β-メトキシエチ
    ル)-パラ-フェニレンジアミン、及びそれらの酸付加塩
    類から選択されることを特徴とする請求項12に記載の
    組成物。
  14. 【請求項14】 ビス(フェニル)アルキレンジアミン類
    が、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス
    (4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、
    N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-
    アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-ア
    ミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス
    (β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニ
    ル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルア
    ミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス
    (エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニ
    ル)エチレンジアミン及び1,8-ビス(2,5-ジアミノフ
    ェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン、及びそれらの酸付
    加塩類から選択されることを特徴とする請求項12に記
    載の組成物。
  15. 【請求項15】 パラ-アミノフェノール類が、パラ-ア
    ミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-
    アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロ
    キシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノー
    ル、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-ア
    ミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-ア
    ミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシ
    エチルアミノメチル)フェノール及び4-アミノ-2-フル
    オロフェノール、及びそれらの酸付加塩類から選択され
    ることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 オルト-アミノフェノール類が、2-ア
    ミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-
    アミノ-6-メチルフェノール及び5-アセトアミド-2-
    アミノフェノール、及びそれらの酸付加塩類から選択さ
    れることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 複素環ベース類がピリジン誘導体、ピ
    リミジン誘導体及びピラゾール誘導体から選択されるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 酸化ベースが、染色用組成物の全重量
    に対して0.0005〜12重量%であることを特徴と
    する請求項12ないし17のいずれか1項に記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 酸化ベースが、染色用組成物の全重量
    に対して0.005〜6重量%であることを特徴とする
    請求項18に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 メタ-フェニレンジアミン類、メタ-ア
    ミノフェノール類、メタ-ジフェノール類及び複素環カ
    ップラーから選択される一又は複数のカップラーを含有
    することを特徴とする請求項9ないし19のいずれか1
    項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 カップラーが、2-メチル-5-アミノ
    フェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-
    メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒ
    ドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベン
    ゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-
    ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、
    2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキ
    シベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,
    4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、α-ナ
    フトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシイ
    ンドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒ
    ドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピ
    リジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン及び1-フ
    ェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、及びそれらの酸
    付加塩類から選択されることを特徴とする請求項20に
    記載の組成物。
  22. 【請求項22】 カップラーが、染色用組成物の全重量
    に対して0.0001〜10重量%であることを特徴と
    する請求項20又は21に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 カップラーが、染色用組成物の全重量
    に対して0.005〜5重量%であることを特徴とする
    請求項22に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 酸付加塩類が、塩酸塩類、臭化水素酸
    塩類、硫酸塩類、クエン酸塩類、コハク酸塩類、酒石酸
    塩類、乳酸塩類及び酢酸塩類から選択されることを特徴
    とする請求項9ないし23のいずれか1項に記載の組成
    物。
  25. 【請求項25】 請求項9ないし24のいずれか1項に
    記載の少なくとも1つの染色用組成物を、空気中又は酸
    化剤を使用して所望の発色がなされるのに十分な時間ケ
    ラチン繊維に適用することを特徴とする、ヒトの毛髪等
    のケラチン繊維の酸化染色方法。
  26. 【請求項26】 繊維の染色を酸化剤を添加せず、単に
    大気中の酸素と接触させることで行うことを特徴とする
    請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 染色用組成物の使用時にのみ添加され
    る、又は、同時に又は逐次別方式で適用される酸化組成
    物中に存在する酸化剤を使用して、酸性、中性もしくは
    アルカリ性のpHで発色させることを特徴とする請求項
    25に記載の方法。
  28. 【請求項28】 酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、
    アルカリ金属の臭素塩、過ホウ酸塩及び過硫酸塩等の過
    酸塩類、及びペルオキシダーゼ及び2電子オキシドレダ
    クターゼ等の酵素から選択されることを特徴とする請求
    項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 第1の区画部が請求項9ないし24の
    いずれか1項に記載された染色用組成物を含有し、第2
    の区画部が酸化組成物を含有することを特徴とする多区
    画染色具又は多区画染色キット。
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