JP2000118570A - 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置 - Google Patents

袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置

Info

Publication number
JP2000118570A
JP2000118570A JP10294318A JP29431898A JP2000118570A JP 2000118570 A JP2000118570 A JP 2000118570A JP 10294318 A JP10294318 A JP 10294318A JP 29431898 A JP29431898 A JP 29431898A JP 2000118570 A JP2000118570 A JP 2000118570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
cushioning material
cushion material
cushioning
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10294318A
Other languages
English (en)
Inventor
Ritsuko Akimoto
りつ子 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPA CORP
Original Assignee
NIPPA CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPA CORP filed Critical NIPPA CORP
Priority to JP10294318A priority Critical patent/JP2000118570A/ja
Publication of JP2000118570A publication Critical patent/JP2000118570A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buffer Packaging (AREA)
  • Making Paper Articles (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非化学製の緩衝材を用い、且つ、緩衝性に優
れた安価な袋状クッション材を提供する。 【解決手段】 段ボール材を短冊形に裁断した複数の短
冊片304を緩衝材として小袋303の中に封入した。
これらの短冊片304は、小袋内において互いに不規則
な姿勢で重なり合って、それぞれの間に適正な容量の間
隙を形成する。そして、この間隙に空気を保有して、互
いに良好な緩衝性を発揮するようになり、袋状クッショ
ン材305の緩衝性能を良好にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を保護するた
めの袋状クッション材、並びに、これを製造するための
緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置及び袋状クッション
材製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、物品と梱包容器との隙間
や物品同士の間にクッション材を介在させることによ
り、該物品の破損防止を図ってきた。このようなクッシ
ョン材として、袋の中に緩衝材が封入されたものがあ
る。
【0003】この種の袋状クッション材における緩衝材
の多くは、発泡ウレタンや発泡スチレンなどの化学製品
が用いられている。これらの化学製品には、緩衝性に優
れ且つ腐敗しないという利点があるものの、製造時に石
油を消費し、不純物の混入によりリサイクルが極めて困
難になり、且つ焼却処分の際に有害ガスを発生して環境
を汚染するという欠点がある。また、周知の如く、袋状
クッション材は、物品の梱包が解かれた際に廃棄される
ことが多いので、寿命が短く且つ一般ゴミとの分別が困
難である。
【0004】そこで、近年、所定の物品を梱包して搬送
する際には、梱包容器内壁と該物品との間の形状に応じ
て新品の段ボールを折り曲げ成型し、これを該間に介在
させてクッションの機能を発揮させることで、化学製の
緩衝材を有する袋状クッション材の使用を回避するよう
になってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、梱包する物
品の種類が不特定のときや、特殊な形状であるが故に上
記折り曲げ成型が困難である物品を梱包するときなど
に、袋状クッション材を使用しなければならない場合が
ある。しかしながら、従来、安価で緩衝性に優れた非化
学製の緩衝材がなく、処分時の環境汚染を回避すべく特
別な緩衝材を用いると、コスト高になったり、緩衝性が
悪化したりするという問題があった。
【0006】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その第1の目的とするところは、非化学製の緩
衝材を用い、且つ、緩衝性に優れた安価な袋状クッショ
ン材を提供することである。
【0007】また、その第2の目的とするところは、非
化学製の緩衝材を用い、且つ、緩衝性に優れた安価な袋
状クッション材を製造するための緩衝材袋詰め装置、緩
衝材製造装置及び袋状クッション材製造装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1の発明は、袋の内部に緩衝材を有す
る袋状クッション材であって、該緩衝材として、短冊状
に裁断された複数の紙片を有することを特徴とするもの
である。
【0009】この袋状クッション材においては、緩衝材
として、安価で且つ非化学製の紙片が用いられている。
これらの紙片は、短冊状の形状であり、袋内において互
いに不規則な姿勢で重なり合って、それぞれの間に適正
な容量の間隙を形成する。そして、この間隙に空気を保
有して、互いに良好な緩衝性を発揮するようになり、袋
状クッション材の緩衝性能を良好にする。例えば、緩衝
材として袋内に紙片を有する同様の袋状クッション材で
あっても、正方形状、多角形状、円形状、などの細紙片
を有するものは、各細紙片の間に形成される間隙の容量
が少なくなり易く、良好な緩衝性を発揮することが困難
になる。本発明者は鋭意研究により、袋状クッション材
の袋内に封入する緩衝材として短冊状に裁断した紙片を
用いることで、該袋状クッション材に十分な緩衝性を付
与し得ることを見出した。なお、紙片としては、特に、
廃段ボールの紙片や、段ボール工場から発生する段ボー
ル紙の裁断屑を用いることが望ましい。
【0010】上記第2の目的を達成するために、請求項
2の発明は、袋状クッション材に使用される緩衝材を袋
詰めする緩衝材袋詰め装置であって、該緩衝材として、
短冊状に裁断された複数の厚紙を袋詰めすることを特徴
とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項2の緩衝材袋詰
め装置であって、上記厚紙の集合体を計量して小分けす
る小分け投入装置と、熱溶融性を有する細長い袋に、小
分けした該集合体を投入する投入装置と、該袋の底を叩
く底叩き装置とを備えることを特徴とするものである。
【0012】請求項2又は3の緩衝材袋詰め装置におい
ては、短冊状に裁断された複数の厚紙を袋詰めして、請
求項1の袋状クッション材を製造することができる。
【0013】請求項4の発明は、袋状クッション材に使
用される緩衝材を製造する緩衝材製造装置であって、緩
衝材の基材として紙材を用い、該紙材を短冊状に裁断し
ながら、裁断した紙片を折り曲げることを特徴とするも
のである。
【0014】請求項4の発明においては、紙材を裁断し
て短冊状の紙片にしながら折り曲げて、緩衝材にする。
このように短冊状の紙片を折り曲げることで、袋内にお
ける該紙片間の間隙容量をより多くすることができる。
【0015】請求項5の発明は、袋状クッション材を製
造する袋状クッション材製造装置であって、請求項2又
は3の緩衝材袋詰め装置と、請求項4の緩衝材製造装置
とを備え、請求項1の袋状クッション材を製造すること
を特徴とするものである。
【0016】この袋状クッション材製造装置において
は、請求項1の袋状クッション材を製造するための作業
のうち、少なくとも、緩衝材を製造する緩衝材製造作業
と、該緩衝材を袋詰めする緩衝材袋詰め作業とを自動化
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を袋状クッション材
製造装置(以下、袋状クッション材製造装置という)に
適用した一実施形態について説明する。本発明に係る袋
状クッション材の緩衝材である紙片には、特に、使用済
みの廃段ボールの紙片や、段ボール製造工場から排出さ
れる段ボール裁断屑(以下、単に裁断屑という)を用い
ることが望ましい。これにより、緩衝材のコストを低減
することができる。また、廃段ボール紙や裁断屑を再利
用して資源保護及び環境保護に寄与することができる。
また、裁断屑には、短冊状のものが多く含まれており、
これをそのまま使用して緩衝材の裁断加工費用を低減す
ることができる。更に、段ボール紙の内部にもともと存
在する多数の間隙に介在する空気により、袋状クッショ
ン材に更に良好な緩衝性を付与することができる。
【0018】図1は、本袋状クッション材製造装置を用
いた製造作業の流れを示すフロー図である。図示のよう
に、本袋状クッション材製造装置は、緩衝材製造装置と
しての裁断装置100と、緩衝材袋詰め装置としての袋
詰め装置200とを備えている。緩衝材の基材となる段
ボール材は、次の3つのルートにより仕入られる。第1
のルートは、段ボール材として各企業1から発生した廃
段ボール紙を回収するルートであり、第2のルートは段
ボール材として段ボール製造工場2から発生した裁断屑
を回収するルートである。また、第3のルートは、段ボ
ール材として段ボール製造工場2から新品の段ボール紙
を購入するルートであり、廃段ボールや裁断屑が不足し
たときに一時的に用いられるものである。
【0019】廃段ボール紙や新品の段ボール紙は、袋状
クッション材製造装置の裁断装置100に投入されて短
冊状の緩衝材に加工される。裁断屑は、所定の大きさの
短冊状屑とこれ以外の屑とに仕分けされた後、後者の屑
は各段ボール紙と同様に裁断装置100に投入されて短
冊状の緩衝材に加工される。一方、上記短冊状屑は、そ
のまま緩衝材となり得るので、裁断装置100に投入さ
れることなく、袋詰め装置200に直接投入される。な
お、段ボール製造工場から発生する比較的小さな裁断屑
は短冊状のものが殆どである。このため、仕分けの工程
においては、大きな裁断屑を除去する程度でよい。
【0020】図2は裁断装置100の斜視図である。図
示のように、この裁断装置100は、段ボール材300
を効率良く短冊片304に裁断することができる。裁断
された短冊片は、ウレタンアンビル103の下方に置か
れたトレー109の中に落下して貯蔵される。
【0021】図3は裁断装置100の概略構成を示す図
であり、(a)、(b)、(c)はそれぞれ側面図、背
面図、平面図である。なお、図2(c)の平面図におい
ては、便宜上、安全カバー108の図示を省略してい
る。それぞれの図において、廃段ボール紙、新品段ボー
ル紙、大きめの裁断屑、などの段ボール材300は、作
業員により、テーブル101の上に載せられて図中矢印
Aの方向に付勢される。そして、裁断用カッターとして
のダイカッター102と、該ダイカッター102に当接
して裁断をバックアップするウレタンアンビル103と
の間に挟まれる。
【0022】ダイカッター102及びウレタンアンビル
103は、それぞれローラ形状であり、裁断装置100
本体の両側端に設けられた駆動伝達部105と軸支持部
106との両側板に回動自在に支持されている。そし
て、駆動モータ104の回転駆動力が駆動伝達部105
内のギヤや無端ベルト(何れも図示せず)により伝達さ
れて、それぞれ矢印B方向(時計回り方向)、矢印C方
向(反時計回り方向)に等しい周速で回転される。
【0023】ダイカッター102は、図4(a)の斜視
図に示すように、ローラ状の木型102aの周面から突
出し、ローラ周方向に延在する複数の縦カッター102
bと、同じく該周面から突出し、各縦カッター102b
の間に形成される空間を複数の区画Sに区切る複数の横
カッター102cとを備えている。それぞれのカッター
の刃先は鋸状に形成されている。
【0024】ウレタンアンビル103は、ポリウレタン
などのウレタン材で形成され、平坦な周面を有し、ダイ
カッター102に当接しながら回転する。また、カッタ
ー圧調整部107によりダイカッター102との当接圧
力が調整されて、ダイカッター102の段ボール材30
0に対するカット圧を調整する。
【0025】段ボール材300は、作業者の付勢により
その一端部がローラであるダイカッター102とウレタ
ンアンビル103との間に挟まれると、両ローラからの
押圧力と回転力との付与により、図中矢印A方向に搬送
されながら裁断される。この裁断により、例えば10
[mm]×100[mm]の短冊形の短冊片となる。
【0026】ダイカッター102の各区画S内には、図
4(b)の断面図に示すような、各カッターの刃先より
も突出する紙片押返し部材102dを設けることが望ま
しい。この紙片押返し部材102dは、例えば発泡ポリ
ウレタンなどの弾性体で形成され、裁断されて区画S内
に食い込んだ短冊片を区画S外に押し返す。これによ
り、短冊片の区画S内への詰まりを防止する。また、図
4(b)に示すように、短冊片を複雑に折り曲げて変形
させることができる。この変形は、具体的には次のよう
にして生ずるものである。即ち、まず、ダイカッター1
02とウレタンアンビル103との当接により形成され
るニップ部において、段ボール材300が裁断されて短
冊片304が各区画内に食い込む。この短冊片304
は、ダイカッター102及びウレタンアンビル103の
回転によりニップ部を通過する際に、該ニップ部から出
た部分が紙片押返し部材102dにより区画S外(図中
矢印方向)に押し出される。一方、ニップ部に挟まれて
いる部分は、区画S内に食い込んでいる。ニップ部を通
過する短冊片304は、これら押し出しの力と食い込み
の力との相乗作用により、図の左側に示すように、複雑
に折れ曲がった形状となる。
【0027】短冊片304をこのように折り曲げて変形
させると、袋状クッション材の袋内の各短冊片304間
に、より多くの容量の間隙を形成させて袋状クッション
材の緩衝性能を更に向上させることができる。
【0028】図5(a)、(b)は、それぞれ袋詰め装
置200の側面図、前面図である。図示のように、この
袋詰め装置200は、小分け投入装置200aと、袋加
工装置200bとを備えている。小分け投入装置200
aは、小分け装置及び投入装置としての機能を備えてお
り、短冊片の集合体を小分けして後述の円筒フィルム内
に投入する。袋加工装置200bは、袋成形装置、底叩
き装置、溶着装置及び裁断装置としての機能を備えてお
り、シート状の熱溶融性フィルム301aを円筒フィル
ムに成形しながら、複数の短冊片が封入された袋状クッ
ション材用の小袋を製造する。
【0029】小分け投入装置200aは、床上に立設さ
れた4本の支脚201、各支脚201の上端で水平に固
定された支持台202、直方体に形成され、支持台20
2上で長手方向を水平にして固定される小分け部20
3、該小分け部203の上部から内部に向けて貫通する
ように該小分け部203に固定され、すり鉢状に形成さ
れた投入ホッパ204、などを備えている。
【0030】投入ホッパ204上端の広口開口には短冊
片304が投入され、投入された短冊片304を下端の
狭口開口に導く。小分け部203は、投入ホッパ204
の下部に固定された2つの加振装置203a、該狭口開
口を塞ぐ底蓋203b、該底蓋203bを水平移動させ
る底蓋開閉機構203c、短冊片304を水平搬送する
コンベア203d、短冊片を外部に排出するための第2
ホッパ203e、などを備えている。投入ホッパ204
から投入された短冊片304の集合体は、自重により該
投入ホッパ204下端の狭口開口に向けて集まる。底蓋
開閉機構203cは、所定のタイミングで底蓋203b
を開閉させて、所定量の短冊片304を投入ホッパ20
4の狭口開部から落下させる。この落下により、投入ホ
ッパ204内における短冊片304の集合体が所定量に
小分けされる。また、底蓋203bの開扉に伴い、2つ
の加振装置203が上記狭口開口の上部で架橋するよう
に留まる短冊片304を投入ホッパ204の外側から振
動させ、短冊片304の該狭口開口からの落下を促す。
コンベア203dは、上記狭口開口から落下して小分け
された短冊片304を投入ホッパ204の下側で受け止
めた後、図中左方向に搬送してその左側端部から落下さ
せる。コンベア203dから落下した短冊片304は、
第2投入203eを経由して後述の円筒フィルム内に投
入される。
【0031】袋加工装置200bは、下面の4隅にそれ
ぞれ車輪205が向き変更自在に取り付けられ、小分け
投入装置200aの4本の支脚201と支持台202と
に囲まれる空間内に載置されて、小分け部203の下方
に位置するようになっている。そして、本体フレーム2
06上に袋成形装置、袋叩き装置、溶着装置及び裁断装
置などを備えている。
【0032】図6は、袋加工装置200bの要部を示す
側面図である。図4において、架台207の2本のロー
ラ上で回転自在に支承されるフィルムロール301から
引出されるシート状の熱溶融性フィルム301aは、複
数のローラ間に張架されて、フィルムストック部208
に送られる。
【0033】なお、熱溶融性フィルム301aには、炭
酸カルシウムを含有させたものを用いることが望まし
い。これにより、不要になった袋状クッション材の焼却
を容易にすることができる。
【0034】フィルムストック部の上流側には、熱溶融
性フィルム301aを引き出すべく回転する引き出しロ
ーラ209と、熱溶融性フィルム301aを介して引き
出しローラ209に当接し、引き出しローラ209と等
しい周速で回転する対向ローラ210とが配設されてい
る。そして、両者が熱溶融性フィルム301aを挟みな
がら回転してフィルムストック部208に搬送する。
【0035】引き出しローラ209の回転軸にはロータ
リーエンコーダが取付けられており、このロータリーエ
ンコーダにより、引き出しローラ209の角変位量が検
知されて熱溶融性フィルム301aの引き出し量が算出
される。
【0036】フィルムストック部208において、熱溶
融性フィルム301aの引き出し操作が停止した状態で
熱溶融性フィルム301aの送りが進行して、熱溶融性
フィルム301aのストック量が不足すると、引き出し
ローラ209と対向ローラ210とが回転を開始して熱
溶融性フィルム301aをストック部208に補充す
る。
【0037】フィルムストック部208からの熱溶融性
フィルム301aは、袋成形部211に送られる。袋成
形部211は、所定の長さだけ熱溶融性フィルム301
aを送る定量送りローラ212、熱溶融性フィルム30
1aを筒状に成形して円筒フィルムにするフォーミング
プレート213、第3ホッパ214、案内筒215、溶
着装置216、溶着裁断装置217、底叩き装置21
8、等を備えている。
【0038】熱溶融性フィルム301aは、フォーミン
グプレート213により、上下方向に延びる案内筒21
5の外側を覆うように筒状に成形された後、溶着装置2
16により両端部分の重合部分が溶着されて円筒フィル
ムになる。円筒フィルムの下端は、後述の溶着裁断装置
217により溶着されて底部が形成されている。
【0039】一方、小分け投入装置200aの第2ホッ
パ203から図中矢印方向に落下する短冊片304は、
第3ホッパ214に受け止めされた後、案内筒215に
入る。
【0040】このようにして案内筒215に入った短冊
片304は、円筒フィルムの底部に案内されて貯まる。
この底部には、図中矢印D方向に往復可能な叩き板21
8が当接しており、この叩き板218aは底叩き装置2
18の例えば圧縮エアーなどの駆動源により駆動され
る。そして、円筒フィルムの底部に貯まった短冊片30
4を叩く。このように円筒フォルムの底を叩くことによ
り、絡まりや引っ掛かりなどで円筒フィルムの底部まで
落下できなかった短冊片304に衝撃を加えて、該短冊
片304の落下を促す。これにより、円筒フィルムの中
腹に詰まった短冊片304の集合体を円筒フィルムの底
部に落下させることができる。
【0041】円筒フィルムの底部に短冊片304の集合
体が落下すると、溶着裁断装置217が図中矢印E方向
に移動して、該円筒フィルムを短冊片304の上側で上
下2カ所溶着するとともに、2カ所の溶接部分の間で裁
断する。これにより、短冊片304が封入された袋状ク
ッション材が製造されるとともに、円筒フィルムの新た
な底部が形成される。
【0042】図7は、フォーミングプレート213によ
り円筒形に成形される熱溶融性フォルム301aを示す
斜視図である。図7において、フォーミングプレート2
13は、変形した円錐状に湾曲形成された金属板からな
り、ストック部208から引き出されてくるシート状の
熱溶融性フォルム301aを、上部内側の縁213aで
下向きに折り曲げて筒状に形成するとともに、互いに小
さな間隔をおいて重合する両端部213b、213cに
より、熱溶融性フイルム301aの両側縁部301a
1、301a2を互いに重合させる。このようにして、
熱溶融性フォルム301aを円筒状に成形することがで
きる。
【0043】図8は、本袋状クッション材製造装置によ
り製造された袋状クッション材305を概略を示す平面
図である。図8において、袋状クッション材305は、
例えば、200[mm]×250[mm]の小袋304
内に、緩衝材として、安価で且つ処分時に環境を汚染し
ない段ボールからなる複数の短冊片304を有してお
り、全体として100[g]の重量となっている。この
短冊片304は、例えば、10[mm]×100[m
m]の短冊形状が若干折り曲がって変形したのもであ
り、小袋304内に160〜170本封入されている。
そして、小袋304内において互いに不規則な姿勢で重
なり合って、それぞれの間に適正な容量の間隙を形成す
ることで、この間隙に空気を保有して互いに良好な緩衝
性を発揮しており、袋状クッション材305の緩衝性能
を良好にしている。例えば、緩衝材として段ボール裁断
片を小袋内に有する同様の袋状クッション材であって
も、正方形状、多角形状、円形状、などの厚紙細片を有
するものは、各厚紙細片の間に形成される間隙の容量が
少なくなり易く、良好な緩衝性を発揮することが困難に
なることがわかった。そこで、本発明者が鋭意研究した
結果、小袋304内に封入する緩衝材として短冊片30
4を用いることで、袋状クッション材305に十分な緩
衝性を付与し得ることが見出された。
【0044】本袋状クッション材製造装置においては、
このような袋状クッション材305を製造するための作
業のうち、緩衝材として段ボール材300から短冊片3
04を裁断製造する緩衝材製造作業と、該短冊片304
を緩衝材を袋詰めする緩衝材袋詰め作業とを自動化す
る。
【0045】図9は、裁断装置100で製造された短冊
片304を袋詰め装置200に投入する投入作業を説明
する説明図である。図9において、作業者は裁断装置1
00内に設置したトレイ109の中に貯まった短冊片3
04を、トレイ109とともに手に取り、袋詰め装置2
00の側近に設置した階段500を昇る。そして、最上
段まで昇ったところで、トレイ109を傾けてトレイ1
09内の短冊片304を袋詰め装置200の投入ホッパ
204に投入する。
【0046】以上、本実施形態の袋状クッション材製造
装置によれば、緩衝材製造作業と緩衝材袋詰め作業とを
自動化して、安価で、緩衝性に優れ、且つ、処分時に環
境を汚染しない袋状クッション材を製造し得るので、該
袋状クッション材の製造コストを低減することができ
る。
【0047】なお、図10の側面図に示すように、袋詰
め装置200の側近にバケットコンベア501を設け
て、短冊片304の投入ホッパ204への投入を自動化
してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、緩衝材である
短冊状の紙片を重なり合わせて良好な緩衝性を発揮させ
得るので、袋状クッション材に対して安価で且つ非化学
製の緩衝材を用いて優れた緩衝性を発揮させることがで
きるという効果がある。
【0049】請求項2又は3の発明によれば、請求項1
の袋状クッション材を製造することができるので、非化
学製の緩衝材を用い、且つ、緩衝性に優れた安価な袋状
クッション材を製造することができるという優れた効果
がある。
【0050】請求項4の発明によれば、互いの間隙容量
がより多くなる緩衝材を製造するので、折れ曲がってい
ない短冊状の紙片よりも緩衝性に優れた緩衝材を製造す
ることができるという優れた効果がある。
【0051】請求項5の発明によれば、少なくとも、緩
衝材製造作業と緩衝材袋詰め作業とを自動化して請求項
1の袋状クッション材を製造し得るので、該袋状クッシ
ョン材の製造コストを低減することができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る袋状クッション材製造装置を
用いた製造作業の流れを示すフロー図。
【図2】同袋状クッション材製造装置の裁断装置100
の斜視図。
【図3】(a)は同裁断装置100の概略構成を示す側
面図。(b)は同裁断装置100の概略構成を示す背面
図。(c)は同裁断装置100の概略構成を示す平面
図。
【図4】(a)は同裁断装置100のダイカッター10
2の一部を示す斜視図。(b)は同ダイカッター102
をウレタンアンビル103とともに示す断面図。
【図5】(a)は同袋状クッション材製造装置の袋詰め
装置200の側面図。(b)は同袋詰め装置200の前
面図。
【図6】同袋詰め装置の袋加工装置200bの要部を示
す側面図
【図7】同袋加工装置200bのフォーミングプレート
213により円筒形に成形される熱溶融性フォルム30
1aを示す斜視図。
【図8】同袋状クッション材製造装置により製造された
袋状クッション材305の概略を示す斜視図。
【図9】同裁断装置100で製造された短冊片304を
同袋詰め装置200に投入する投入作業を説明する説明
図。
【図10】同袋状クッション材製造装置の変形例装置を
示す側面図。
【符号の説明】
1 各企業 2 段ボール製造工場 100 裁断装置 101 テーブル 102 ダイカッター 102a 木型 102b 縦カッター 103c 横カッター 103d 紙片押返し部材 103 ウレタンアンビル 104 駆動モータ 105 駆動伝達部 106 軸支持部 107 カッター圧調整部 108 安全カバー 200 袋詰め装置 200a 小分け投入装置 200b 袋加工装置 201 支脚 202 支持台 203 小分け部 203a 加振装置 203b 底蓋 203c 底蓋開閉機構 203d コンベア 203e 第2ホッパ 204 投入ホッパ 205 車輪 206 本体フレーム 207 架台 208 フィルムストック部 209 引き出しローラ 210 対向ローラ 211 袋形成部 212 定量送りローラ 213 フォーミングプレート 214 第3ホッパ 215 案内筒 216 溶着装置 217 溶着裁断装置 218 底叩き装置 218a 叩き板 300 段ボール材 301 フィルムロール 301a 熱溶融性フィルム 303 小袋 304 短冊片 305 袋状クッション材 500 階段 501 バケットコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E018 AA04 AB10 BA02 BA07 BA08 BB01 CA08 DA02 DA05 EA03 3E050 AA02 AB02 BA04 CA01 CB02 DC02 DD03 DE01 DF01 FA01 FB07 GA05 GC02 HA06 JA10 3E066 AA62 CA03 CA04 CA05 KA04 KA08 MA01 3E075 AA02 AA03 AA04 BA92 BB12 CA01 DA05 DA14 DA35 DA42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋の内部に緩衝材を有する袋状クッション
    材であって、該緩衝材として、短冊状に裁断された複数
    の紙片を有することを特徴とする袋状クッション材。
  2. 【請求項2】袋状クッション材に使用される緩衝材を袋
    詰めする緩衝材袋詰め装置であって、該緩衝材として、
    短冊状に裁断された複数の厚紙を袋詰めすることを特徴
    とする袋詰め装置。
  3. 【請求項3】請求項2の緩衝材袋詰め装置であって、上
    記厚紙の集合体を計量して小分けする小分け投入装置
    と、熱溶融性を有する細長い袋に、小分けした該集合体
    を投入する投入装置と、該袋の底を叩く底叩き装置とを
    備えることを特徴とする緩衝材袋詰め装置。
  4. 【請求項4】袋状クッション材に使用される緩衝材を製
    造する緩衝材製造装置であって、緩衝材の基材として紙
    材を用い、該紙材を短冊状に裁断しながら、裁断した紙
    片を折り曲げることを特徴とする緩衝材製造装置。
  5. 【請求項5】袋状クッション材を製造する袋状クッショ
    ン材製造装置であって、請求項2又は3の緩衝材袋詰め
    装置と、請求項4の緩衝材製造装置とを備え、請求項1
    の袋状クッション材を製造することを特徴とする袋状ク
    ッション材製造装置。
JP10294318A 1998-10-15 1998-10-15 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置 Withdrawn JP2000118570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294318A JP2000118570A (ja) 1998-10-15 1998-10-15 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294318A JP2000118570A (ja) 1998-10-15 1998-10-15 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000118570A true JP2000118570A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17806150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10294318A Withdrawn JP2000118570A (ja) 1998-10-15 1998-10-15 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000118570A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062307A (ja) * 2006-09-04 2008-03-21 Nisca Corp 断裁屑回収方法及びシート束断裁装置及び製本装置並びに画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062307A (ja) * 2006-09-04 2008-03-21 Nisca Corp 断裁屑回収方法及びシート束断裁装置及び製本装置並びに画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3848505B1 (en) Method of making an insulation material and an insulated mailer
JP2801881B2 (ja) 緩衝部材の製造装置
US20010049924A1 (en) In packing machines of products in mesh bags with handle
JPWO2008053847A1 (ja) 製袋包装機
KR101063819B1 (ko) 포대 밀봉장치 및 이를 이용한 포대 밀봉방법
JP4564402B2 (ja) ロータリー式自動包装機の原料計量供給機構における二段ホッパー
JPH11278496A (ja) ポ―チを製造するための装置及び方法
JP2010006383A (ja) 製袋包装機
JP2000118570A (ja) 袋状クッション材、緩衝材袋詰め装置、緩衝材製造装置、及び、袋状クッション材製造装置
JP3490697B2 (ja) 破袋機
WO2007033484A1 (en) Portable apparatus for dispensing a continuous web of packaging material
JP3176357B2 (ja) 破袋機
JP3754192B2 (ja) クッション体の製造装置
JP2958233B2 (ja) クッション体の製造装置
CN215029679U (zh) 一种具有压合结构的印刷纸壳收纳设备
KR101411246B1 (ko) 종량제 봉투 제조장치
JP3527916B2 (ja) 小さな脱酸素剤の偏平パックをトレイまたは製品の下に置いて包装する横形製袋充填包装方法
US20230109659A1 (en) Dunnage production system
JP3852020B2 (ja) 紙製緩衝材の成形製造装置
JP7091499B1 (ja) 縦型製袋充填包装機、内容物入りフィルム包装袋の製造方法
JP6916561B1 (ja) 包装装置、包装方法及び包装物品
KR100493425B1 (ko) 적층휴지의 띠권취 포장장치
CN112644799B (zh) 一种瓦楞纸箱连续包装装置
JPH10305801A (ja) 紙屑包装装置および該装置によって製造されるクッション材
JP6712449B2 (ja) 緩衝材製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110