JP2000117112A - ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物 - Google Patents

ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物

Info

Publication number
JP2000117112A
JP2000117112A JP10292189A JP29218998A JP2000117112A JP 2000117112 A JP2000117112 A JP 2000117112A JP 10292189 A JP10292189 A JP 10292189A JP 29218998 A JP29218998 A JP 29218998A JP 2000117112 A JP2000117112 A JP 2000117112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gasoline
catalyst
metal
group
periodic table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10292189A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichiro Iwamoto
隆一郎 岩本
Grimburo Jean
グランブロ ジャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP10292189A priority Critical patent/JP2000117112A/ja
Publication of JP2000117112A publication Critical patent/JP2000117112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリンの性能を保ったまま脱硫できる
触媒の提供と、その触媒を用いたガソリン留分の水素化
脱硫方法、脱硫ガソリンおよびガソリン組成物の提供。 【解決手段】 アルミナに周期律表第8族金属及びリン
が担持され、又は、アルミナに周期律表第8族金属、周
期律表第6B族金属及びリンが担持された触媒であっ
て、比表面積280m2 /g以上、細孔直径が50Å以
上かつ細孔容積が0.5cc/g以上である触媒、およ
びこれを用いた水素化脱硫処理方法、脱硫処理により得
られた脱硫ガソリン、ガソリン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリン製造の分
野で用いられる新規な触媒とその製造方法及び該触媒を
用いたガソリン基材の水素化脱硫方法、脱硫ガソリンお
よびガソリン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、世界的な環境負荷低減に対するニ
ーズの高まりから、ガソリン中の硫黄分の低減が求めら
れている。ガソリン製造のための脱硫方法としてはマー
ロックス法などのアルカリ洗浄法が古くから知られてい
る。しかし、これはメルカプタン類を中心に脱硫するも
のであり脱硫ガソリン中の硫黄分の低減には限界があ
る。また、ナフサの触媒による水素化脱硫処理は広く行
われており、この触媒には一般にアルミナ担体にモリブ
デンとニッケルまたはコバルトを担持させた触媒組成物
が有効であることが知られている(特開平6−2265
72号公報)。また、アルミニウムアルコキサイドを用
いた炭化水素油の水素化脱硫触媒の製造方法も知られて
いるが(特開平5−76766号公報)、ゲルを焼成し
て細孔構造を調整せず製造時に硫化物として金属を含有
させた特殊な触媒である。それ故、これらの方法で製造
した触媒は脱硫反応は十分に進むが、同時にオレフィン
等の水素化反応が起こりオクタン価の低下等の副反応に
対する考慮はなされていなかった。そのため、脱硫ガソ
リンをそのままガソリン基材として用いるには問題とな
る場合があった。
【0003】一方、リンを活性なアルミナ担体に担持さ
せた触媒が水素化脱硫に有効であることが知られている
(特公平2−18136号公報,特公平6−61464
号公報等)。リンの添加効果は完全には明らかになって
いないが、活性金属成分の分散性を向上させたり、活性
金属成分と結合することで触媒の反応性や選択性を最適
化することにあると言われている。この活性金属成分の
分散性を更に向上させる技術として、該金属成分とリン
をアルミナの製造段階において添加することが提案され
ている(特開昭63−123448号公報,特開平3−
275142号公報等)。しかし、通常リンはアルミナ
と高い反応性を示すため、大部分のリンはアルミナと結
合してしまい有効に作用せず、また、多量にリンを添加
した場合には、かえって金属成分の凝集を引き起こし好
ましくないという問題があった。
【0004】さらに、近年、リンと第8族金属が特種な
状態で結合すると特異な水素化選択性が得られることが
示された(Journal of Catalysi
s,vol.161,p.539,1966年)。しか
し、アルミナ担体ではリンとアルミナの強い反応性によ
り、通常の調製法では、効果的な触媒の生成は極めて困
難であるという問題があった。そのため、高い反応性と
耐久性を要求される重質油の水素化処理用触媒としては
上記のような報告があるが、オクタン価等の性状を重視
するガソリン基材製造用の選択性の高い水素化脱硫触媒
にリンを使用することは検討されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、ガソリン基材製造用の水素化脱硫処理に対して有効
な水素化脱硫能力を示す新規な触媒を提供することにあ
る。本発明は、また、本発明の触媒を簡便に実用的に製
造することができる触媒の製造方法を提供することも目
的としている。
【0006】本発明は、更にまた、本発明の新規な触媒
を用いて、特に分解ガソリンをはじめとする各種のガソ
リン留分の水素化脱硫を有利に行うための方法を提供
し、高性能のガソリン基材、さらにはこれを用いたガソ
リン組成物を提供するすることをも目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アルミニウムア
ルコキサイドをアルコールまたはエーテルの存在下で、
水と混合して得られるゲルよりアルミナ担体を調製し、
この担体にリン、周期律表第6B族金属及び周期律表第
8族金属を含有させて製造した触媒がガソリン留分の脱
硫触媒として有効であることを見いだした。
【0008】さらに、リンを5〜30重量%含有量し、
周期律表第8族金属、または周期律表第8族金属及び周
期律表第6B族金属が担持されたアルミナ担体触媒で、
比表面積280m2 /g以上、細孔直径50Å以上、か
つ細孔容量0.5cc/g以上であるものがガソリン留
分の脱硫触媒として有効であることを見い出し、本発明
を完成したものである。
【0009】すなわち、本発明の要旨は以下のとおりで
ある。 (1) リンを5〜30重量%含有し、周期律表第8族
金属または周期律表第8族金属及び周期律表第6B族金
属が担持されたアルミナ担体触媒であって、比表面積が
280m2 /g以上、細孔直径が50Å以上でかつ細孔
容量が0.5cc/g以上であるガソリン留分の水素化
脱硫触媒。
【0010】(2) 周期律表第8族金属の含有量が1
0〜30重量%である(1)記載の水素化脱硫触媒。 (3) 周期律表第6B族金属の含有量が周期律表第8
族金属の含有量以下である(1)または(2)記載の水
素化脱硫触媒。 (4) アルミニウムアルコキサイドをアルコールまた
はエーテルの存在下で水と混合して生成するゲルより得
られるアルミナ担体、または該ゲルに成形用バインダー
を加えた混合物より得られる担体に、リン、周期律表第
8族金属及び必要に応じ周期律表第6B族金属を含有さ
せることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載
の水素化脱硫触媒の製造方法。
【0011】(5) アルミニウムアルコキサイド、リ
ン化合物、周期律表第8族金属化合物、及び必要に応じ
周期律表第6B族金属化合物を、アルコールまたはエー
テルの存在下で水と混合することを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかに記載の水素化脱硫触媒の製造方法。 (6) アルコールが2個以上のヒドロキシル基を有す
る脂肪族多価アルコールである(4)または(5)記載
の水素化脱硫触媒の製造方法。
【0012】(7) アルコールが炭素数5以上の第2
級または第3級アルコールである(4)〜(6)のいず
れかに記載の水素化脱硫触媒の製造方法。 (8) アルコールまたはエーテルの分子量が100以
上である(4)〜(7)のいずれかに記載の水素化脱硫
触媒の製造方法。 (9) (1)〜(3)のいずれかに記載の水素化脱硫
触媒を用いてガソリン留分を水素化脱硫する方法。
【0013】(10) ガソリン留分が分解ガソリンで
ある(9)記載の水素化脱硫方法。 (11) (9)又は(10)記載の水素化脱硫方法に
より得られ、硫黄分含有量が50ppm以下、リサーチ
オクタン価が86以上、かつ蒸留性状が30〜220℃
の範囲であるガソリン基材。 (12) オレフィン含有量が15〜50容量%の範囲
である(11)記載のガソリン基材。
【0014】(13) (11)または(12)に記載
のガソリン基材並びに、改質ガソリン、アルキレートガ
ソリンおよび含酸素ガソリン基材のうち少なくとも1種
のガソリン基材を含み、硫黄分含有量が50ppm以
下、リサーチオクタン価が90以上、蒸留性状が30〜
220℃の範囲、かつ蒸気圧が50〜80kPaの範囲
であるガソリン組成物。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。本発明の触媒は、リンを5〜30重量%含有量
し、周期律表第8族金属、または周期律表第8族金属及
び周期律表第6B族金属が担持されたアルミナ担体触媒
で、比表面積280m2 /g以上、細孔直径50Å以
上、かつ細孔容量0.5cc/g以上のものである本発
明の触媒の担体であるアルミナに含有されるリンの量
は、触媒重量基準で、原子として5〜30重量%、好ま
しくは5〜25重量%である。リン含有量が5重量%未
満であると触媒の水素化活性が強すぎて、望ましくない
水素化反応、例えばオクタン価の高いオレフィンの水素
添加反応などが起こり好ましくない。30重量%を超え
るとリンの凝集が起きる場合があり好ましくない。な
お、触媒に含有されているリンとはアルミナ担体に担持
されているものも、アルミナと結合して担体成分となっ
ているものも含む。
【0016】さらに本発明の触媒は、リン含有以外に周
期律表第8族金属、または該金属及び周期律表第6B族
金属が担持されていることが必要である。本発明の触媒
を構成する周期律表第8族金属としては、鉄,コバル
ト,ニッケル等が挙げられ、少なくとも1種が使用され
る。好ましくは、コバルト,ニッケルである。該金属の
担持量は、触媒重量基準で、金属として10〜30重量
%、好ましくは10〜25重量%が望ましい。担持金属
量が10重量%未満であると十分な水素化の効果がみら
れない場合があり、30重量%を超えると金属の凝集が
起きる場合があり好ましくない。
【0017】さらに、本発明の触媒として周期律表第6
B族金属をさらに担持する場合は、周期律表第6B族金
属としてクロム,モリブデン,タングステン等が挙げら
れ、少なくとも1種が使用される。好ましくはモリブデ
ン,タングステンである。該周期律表第6B族金属の含
有量は、触媒重量基準で金属として計算して周期律表第
8族金属の含有量以下が望ましい。該周期律表第6B族
金属の含有量が周期律表第8族金属の含有量より多すぎ
ると触媒の水素化活性が強すぎて、望ましくない水素化
反応、例えばオクタン価の高いオレフィンの水素添加反
応などが起こり好ましくない。さらに、該周期律表第6
B族金属の含有量は触媒重量基準で金属として計算して
30重量%以下、好ましくは0.5〜10重量%、さら
に好ましくは1〜5重量%が望ましい。30重量%を超
えると金属の凝集が起きる場合があり好ましくない。
【0018】また、本発明の触媒は比表面積が280m
2 /g以上、細孔直径50Å以上かつ細孔容積が0.5
cc/g以上である。比表面積は通常の炭化水素油の水
素化触媒より大きいものであり、280m2 /g以上、
好ましくは280〜380m 2 /gである。280m2
/gより小さくなると反応性が落ちてしまう。細孔直径
は50Å以上、好ましくは50〜100Åである。50
Å以上より小さいと反応性が急速に低下してしまう。細
孔容積は0.5cc/g以上、好ましくは0.5〜1.
5cc/g、好ましくは0.55〜1.0cc/gであ
る。細孔容積が小さすぎると水素化活性が低下してしま
う。
【0019】つぎに本発明の触媒の望ましい製造方法に
ついて説明する。アルミニウムアルコキサイドをアルコ
ールまたはエーテルの存在下で水と混合して生成するゲ
ルより得られるアルミナ担体、または該ゲルと成形用バ
インダーの混合物とから得られる担体に、リン及び周期
律表第8族金属、またはリン、該金属及び周期律表第6
B族金属を含有(または担持)させる方法である。担体
製造時に成形用バインダーを加えるのは成形性を向上さ
せる意味がある。本発明においては、アルミニウムアル
コキサイドをアルコールまたはエーテルの存在下で、水
と混合してゲルを生成させ、これより担体を調製する工
程が重要である。この工程で触媒の比表面積、細孔直径
および細孔容積はほぼ決定される。その後、リン化合物
及び周期律表第8族金属化合物、又は、更に周期律表第
6B族金属化合物を担体に担持または含有させる。通常
は、これを通常の方法で乾燥、焼成して本発明の触媒と
する。なお、成形は担体の段階でも金属の担持等の後で
もよい。成形用バインダーを添加していないときは、成
形の前段階でこれを添加すれば好適である。
【0020】本発明のもうひとつの製造方法として、ア
ルミニウムアルコキサイド、リン化合物及び周期律表第
8族金属化合物、またはこれらにさらに周期律表第6B
族金属化合物を加えたものを、アルコールまたはエーテ
ルの存在下で水と混合してゲル状物質を作り、これを脱
水、乾燥、焼成する触媒の製造方法がある。成形をした
いときには、さらに成形用バインダーを利用すれば成形
が容易である。
【0021】本発明の触媒の製造に使用される原料につ
いて順次説明する。アルミニウムアルコキサイドとして
は、特に限定されないが、例えば、アルミニウムn−ブ
トキサイド,アルミニウムsec−ブトキサイド,アル
ミニウムtert−ブトキサイド,アルミニウムiso
−プロポキサイド等があげられ、単独あるいは混合して
使用される。なお、これらのアルミニウムアルコキサイ
ドは、粘度調整のため、アセトン,トルエン等の炭化水
素類などの有機溶剤で希釈することができる。
【0022】リン化合物としては、特に限定されない
が、例えば、リン酸水溶液、無水リン酸,五酸化リン,
アンモニウム塩等が挙げられ、単独あるいは混合して使
用される。周期律表第8族金属化合物としては、塩化
物,硝酸塩,硫酸塩,酢酸塩,アンモニウム塩,炭酸
塩,水酸化物等が使用される。具体的には、硝酸ニッケ
ル,硝酸コバルト,炭酸ニッケル,炭酸コバルト,酢酸
ニッケル,酢酸コバルト,塩化ニッケル,硫酸ニッケ
ル,水酸化ニッケル,塩化コバルト,硫酸コバルト等が
挙げられ、単独あるいは混合して使用される。
【0023】周期律表第6B族金属化合物としては、塩
化物,酸化物,アンモニウム塩等が使用される。具体的
には、パラモリブデン酸アンモニウム,パラタングステ
ン酸アンモニウム,メタモリブデン酸アンモニウム,メ
タタングステン酸アンモニウム,三酸化モリブデン,三
酸化タングステン,塩化モリブデン,塩化タングステン
等が挙げられ、単独あるいは混合して使用される。
【0024】アルコールとしてはどのようなものでもよ
いが、2個以上のヒドロキシル基を有する脂肪族多価ア
ルコール、炭素数5以上の第2級または第3級アルコー
ルまたは分子量が100以上のアルコールであることが
望ましい。また、エーテルとしてもどのようなものでも
よいが、分子量が100以上のものであることが望まし
い。
【0025】2個以上のヒドロキシル基を有する脂肪族
多価アルコールとしては、特に限定されないが、例え
ば、プロパンジオール,グリセリン,ブタンジオール,
ブタントリオール,エリスリトール,ペンタンジオー
ル,ソルビトール等が挙げられ、単独あるいは混合して
使用される。中でも、1,2−プロパンジオール;1,
2,4−ブタントリオール;1,3−ブタンジオール;
1,2−ペンタンジオール等の2個以上のヒドロキシル
基のうち少なくとも1個のヒドロキシル基が末端の炭素
原子以外に結合しているものが好ましく、さらにその中
でも1,3−ブタンジオール;1,2−ペンタンジオー
ル等沸点が120℃以上のものがより好ましい。
【0026】炭素数5以上の第2級または第3級アルコ
ールとしては、5−メチル−1ヘキサノール、イソアミ
ルアルコール、(3−メチル−1−ブタノール)、3−
メチル−2ブタノール、イソウンデシレンアルコール、
イソオクタノール、イソペンタノール、イソゲランオー
ル、イソヘキシルアルコール、2、4ジメチル−1−ペ
ンタノール、2、4、4ジメチル−1−ペンタノール等
が挙げられる。
【0027】分子量が100以上であるアルコールまた
はエーテルは水溶性のものが好ましい。水との混合工程
があるからである。これらの例として、ポリエチレング
リコール、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル等のエーテル
含有水溶性高分子やポリビニルアルコール等のアルコー
ル性水溶性高分子、サッカロース、グルコース等の各種
糖類、メチルセルロース、水溶性でんぷん等の水溶性多
糖類若しくはその誘導体がある。上記のアルコール類や
エーテル類は単独でも2種類以上を混合したものでも用
いることができる。
【0028】成形用バインダーとしてはどのようなもの
でもよいが、無機塩類から調製したベーマイト,アルミ
ナゲル,シリカゲル,チタニアゲル等を用いることが好
適であり、無機アルミニウム塩から得られるアルミナゲ
ルが特に好ましい。無機塩類としてはアルミニウム、珪
素、チタン等の無機塩類、すなわち塩化物,硝酸塩,硫
酸塩,酢酸塩,ナトリウム塩等が使用できる。これらの
少なくとも1種類以上の塩類にアルカリまたは酸を添加
してゲルを生成させればよい。なお、残存塩類等は水洗
等で除去することが好ましい。
【0029】上記の原料を用いて本発明の触媒を製造す
る方法の例を説明する。まず、アルミニウムアルコキシ
ドからゲルを生成する工程を説明する。アルコールまた
はエーテルとアルコキシドの比(アルコールまたはエー
テルの分子数/アルコキシド分子数の比)で0.05〜
5、好ましくは0.1〜3、また、水/アルコキシド比
(水分子数/アルコキシド分子数の比)で1〜50、好
ましくは2〜40の割合で仕込み、50〜100℃、好
ましくは60〜90℃の温度で混合し、加水分解してゲ
ルを生成させる。上記の条件の範囲を逸脱すると好まし
くない反応が進行し、触媒の収量が低下する場合があ
る。
【0030】上記の原料の混合順序は特に限定されない
が、加水分解前にアルコキサイドが反応してゲル化しな
い条件で行うことが望ましい。ひとつの方法としては、
アルコール等の有機溶媒で希釈されたアルコキサイドに
上記アルコールまたはエーテル,活性金属成分及びリン
化合物を添加し、さらに水を添加して加水分解する方法
が好ましい。なお、混合に際しては、空気中の水分と反
応しないように注意することが必要である。加水分解さ
れて得られたゲルは、場合によっては数時間の熟成を行
うことも有効である。通常、この得られたゲルを脱水、
成形、乾燥、焼成して触媒とすればよい。成形に際して
は、成形用バインダーを用いると好適である。
【0031】本発明のもうひとつの触媒の製造方法は、
アルコール等の有機溶媒で希釈されたアルコキサイドに
上記アルコールまたはエーテルを添加しさらに水を添加
して加水分解する。加水分解されて得られたゲルは、上
記同様場合によっては数時間の熟成を行うことも有効で
ある。通常、これを脱水、成形、乾燥、焼成して担体を
調製し、これに活性金属成分及びリン化合物を担持等し
てさらに乾燥、焼成して触媒とすればよい。この場合
も、成形に際しては、成形用バインダーを用いると好適
である。なお、成形は金属の担持等をしたのちに実施し
てもよい。
【0032】脱水は成形や乾燥の便宜のために行う。触
媒は通常成形して反応に供するが、成形は焼成の前に行
うことが多い。焼成の後に成形して再度焼成等をして強
度を上げる方法もある。担体を調製してから金属成分の
担持等を行うときは担持前の担体を成形してもよいし、
金属成分の担持等を行った後の触媒を成形してもよい。
成形方法にについては、打錠成形,混練・捏和・押し出
し成形など一般な成形方法を使用できる。成形の際バイ
ンダーは特に用いなくてもよいが前記のようなベーマイ
ト,アルミナゲル,シリカゲル,チタニアゲル等を用い
ることが好適であり、特に無機アルミニウム塩から得ら
れるアルミナゲルが好ましい。
【0033】成形の形状は、特に限定されないが、球形
や柱状が一般的である。押出成形品の場合はその断面が
円形状,三葉状,四葉状が触媒使用時の圧力損失や原料
油との接触効率の観点から好ましい。また、焼成後に成
形する場合には、強度の観点から成形後に再度乾燥、焼
成を行うことが好ましい。その場合、乾燥は触媒に亀裂
等ができないように乾燥空気中で、50〜250℃、好
ましくは100〜200℃で慎重に行うのが好ましい。
焼成は乾燥空気中で、300〜700℃、好ましくは3
50〜600℃の条件で行えばよい。
【0034】アルコキサイドから得られるゲルの乾燥方
法については、減圧乾燥,常圧乾燥,真空凍結乾燥等の
一般的な乾燥方法を使用でき、単独あるいは組み合わせ
てもよい。乾燥条件は特に限定されないが、水及び希釈
用の有機溶剤が十分に除去され次の焼成工程で焼成し易
いものができる条件で行えばよい。通常は、乾燥温度4
0〜200℃、乾燥時間0.5〜24時間であればよ
い。
【0035】焼成工程はゲル生成工程についで触媒の細
孔構造に影響を与える工程である。焼成方法について
は、流通式焼成炉,マッフル炉,ロータリーキルン等の
一般的な焼成方法を使用できる。有機物や不用な結晶水
等を除去するために、十分な量の空気の存在下で行うこ
とが望ましい。焼成温度は、通常400〜700℃、好
ましくは450〜600℃である。この範囲を逸脱する
と有機物や不用な結晶水等の除去が不完全になる場合が
あり、また所望の細孔構造の触媒が得られなかったり、
所望の触媒組成物の収量が低下する場合がある。焼成時
間は特に限定されないが、脱水、有機物除去等が十分に
行われる必要がある。通常は、0.5〜24時間であ
る。
【0036】つぎに、本発明の触媒を用いたガソリン留
分の水素化脱硫方法につき説明する。まず、ガソリン留
分の水素化脱硫前に本発明の触媒は硫化処理を行わねば
ならない。硫化方法については、水素の存在下で、周期
律表第8族金属化合物及び周期律表第6B族金属化合物
の理論硫化量以上の含硫黄化合物と接触させることによ
り行えばよい。硫化温度は通常200〜450℃、好ま
しくは250〜450℃である。低すぎると硫化が不十
分な場合があり、高すぎると金属成分の凝集が起こる場
合がある。硫化剤は特に限定されないが、硫化水素,ジ
メチルジサルファイド,二硫化炭素,硫黄分を含んだガ
ソリン留分等の石油留分等各種の硫黄化合物を使用でき
る。
【0037】水素化脱硫処理に用いられるガソリン留分
としては、接触分解ガソリンなどの分解ガソリンのよう
に脱硫すべき硫黄分を含み、有用なオレフィン分を含
み、オクタン価が比較的高いものが好適である。本発明
の触媒はガソリン留分の脱硫を選択的に行い、オレフィ
ン分の水素化活性が低く、オクタン価低下を抑える効果
があるからである。通常、接触分解ガソリンは沸点30
〜220℃の範囲のものであるが、軽質接触分解ガソリ
ン(沸点30〜140℃の範囲のもの)、重質接触分解
ガソリン(沸点70〜220℃の範囲のもの)なども含
めて好適な原料である。
【0038】本発明の水素化脱硫処理の反応条件として
は対象とする原料油の種類や目的とする脱硫ガソリンの
性状等により異なるが、反応温度は通常200〜400
℃、好ましくは250〜380℃の範囲に選定するのが
好適である。反応圧力は通常常圧〜20kg/cm2
好ましくは2〜25kg/cm2 の範囲に選定するのが
好適である。 反応形式としては、特に限定されない
が、通常は固定床による流通方式が好適に採用される。
【0039】固定床による流通方式の場合には、LHS
V(液空間速度)を1〜20h-1、好ましくは2〜18
-1の範囲に選定するのがよい。水素ガスと炭化水素油
の供給割合(水素/炭化水素油比)は通常、10〜20
0Nm3 /kl、好ましくは12〜180Nm3 /kl
の範囲に選定するのが好適である。
【0040】以上の方法により本発明の触媒を用いて各
種のガソリン留分について、水素化脱硫処理を行うこと
により、硫黄分が十分に低くオクタン価等の性状に優れ
た脱硫ガソリンを収率よく得ることができる。また、オ
レフィン分を水素化しない分だけ水素の消費量も少なく
なる。得られる脱硫ガソリンはガソリン組成物(商品と
してのガソリン)用の基材として用いられるものであ
り、その性状は以下のように調整することが好ましく、
上記方法の条件を適宜選択すれば製造可能である。
【0041】脱硫ガソリンの硫黄分含有量が50ppm
以下(重量基準)、オクタン価が86以上(リサーチ法
オクタン価)、蒸留性状が30〜200℃の範囲、さら
には脱硫ガソリン中のオレフィン含有量が15〜50%
(容量基準)の範囲であることが望ましい。また、上記
の脱硫ガソリンに改質ガソリン、アルキレートガソリン
または含酸素ガソリン基材のうち少なくともひとつの基
材を加えることにより、硫黄分含有量が50ppm以
下、リサーチオクタン価が90以上、蒸留性状が30〜
200℃の範囲、かつ蒸気圧が50〜80kPaの範囲
であるガソリン組成物を得ることができる。さらには、
上記と同様の基材構成で、その性状が硫黄分含有量30
ppm以下、リサーチオクタン価が90以上、蒸留性状
が30〜200℃の範囲、50%留出温度が100℃以
下、かつ蒸気圧が50〜80kPaの範囲であるガソリ
ン組成物を得ることができる。また、上記と同様の基材
構成で、その性状が硫黄分含有量10ppm以下、オク
タン価90以上、蒸留性状30〜200℃の範囲、50
%留出温度100℃以下、かつ蒸気圧50〜80kPa
の範囲であるガソリン組成物を得ることができる。さら
に、これらのガソリン組成物に清浄剤などの通常用いら
れる添加材を加えることもできる。これらは高性能のガ
ソリン組成物として自動車エンジン用等に好適に使用で
きる。
【0042】
〔触媒の製造〕
実施例1 85℃に保持した温度調節器付きフラスコ中にアルミニ
ウムsec−ブトキサイド150cc、1,3−ブタン
ジオール(沸点203℃)100cc、硝酸コバルト6
水塩41gおよび無水リン酸16gを添加した。さら
に、85℃のまま蒸留水100ccを添加して1時間攪
拌しゲル化物を得た。このゲル化物をロータリーエバポ
レーターで減圧下、60℃で1時間、送風乾燥機で12
0℃で15時間乾燥させた後、空気中550℃で3時間
焼成し、触媒1を得た。触媒1の金属担持量等を表1
に、物性を表2に示す。なお、金属担持量等は金属また
はリンとしての重量%で表す。(以下同様とする。) 実施例2 1,3−ブタンジオールの代わりにポリエチレングリコ
ール(分子量400)を用いたほかは実施例1と同様の
条件で触媒を調製し触媒2を得た。触媒2の金属担持量
等を表1に、物性を表2に示す。
【0043】実施例3 1,3−ブタンジオールの代わりに2−ヘキサノールを
用いたほかは実施例1と同様の条件で触媒を調製し触媒
3を得た。触媒3の金属担持量等を表1に、物性を表2
に示す。 実施例4 1,3−ブタンジオールの代わりに1,2,4−ブタン
トリオール(沸点150℃)を用いたほかは実施例1と
同様の条件で触媒を調製し触媒4を得た。触媒4の金属
担持量等を表1に、物性を表2に示す。
【0044】実施例5 1,3−ブタンジオールの代わりにイソヘキシルアルコ
ール(沸点153℃)を用いたほかは実施例1と同様の
条件で触媒を調製し触媒5を得た。触媒5の金属担持量
等を表1に、物性を表2に示す。 実施例6 1,3−ブタンジオールの代わりに1−プロパノールを
用いたほかは実施例1と同様の条件で触媒を調製し触媒
6を得た。触媒6の金属担持量等を表1に、物性を表2
に示す。
【0045】実施例7 硝酸コバルト6水塩の代わりに硝酸ニッケル6水塩4.
1gを用いたほかは実施例1と同様の条件で触媒を調製
し触媒7を得た。触媒7の金属担持量等を表1に、物性
を表2に示す。 実施例8 1,3−ブタンジオールの代わりに1−ブタノールを用
いたほかは実施例7と同様の条件で触媒を調製し触媒8
を得た。触媒8の金属担持量等を表1に、物性を表2に
示す。
【0046】実施例9 85℃に保持した温度調節器付きフラスコ中にアルミニ
ウムsec−ブトキサイド150cc、1,3−ブタン
ジオール(沸点203℃)100cc、硝酸コバルト6
水塩41g、モリブデン酸アンモニウム4水塩2g,無
水リン酸16gを添加した。さらに、85℃に保持した
まま蒸留水100ccを添加し1時間攪拌してゲル化物
を得た。このゲル化物をロータリーエバポレーターで減
圧下、60℃で1時間、送風乾燥機で120℃で15時
間乾燥させた後、空気中550℃で3時間焼成し、触媒
9を得た。触媒9の金属担持量等を表3に、物性を表4
に示す。
【0047】実施例10 1,3−ブタンジオールの代わりに1,2,4−ブタン
トリオール(沸点150℃)を用いたほかは実施例9と
同様にして触媒を調製し、触媒10を得た。触媒10の
の金属担持量等を表3に、物性を表4に示す。 実施例11 1,3−ブタンジオールの代わりにエタノールを用いた
ほかは実施例9と同様にして触媒を調製し、触媒11を
得た。触媒11のの金属担持量等を表3に、物性を表4
に示す。
【0048】実施例12 85℃に保持した温度調節器付きフラスコ中にアルミニ
ウムsec−ブトキサイド150ccおよび1,3−ブ
タンジオール(沸点203℃)100ccを添加した。
85℃に保持したままこれに蒸留水10ccを添加し1
時間攪拌してゲル化物を得た。このゲル化物をロータリ
ーエバポレーターで減圧下、60℃で1時間、送風乾燥
機で120℃で15時間乾燥させた後、空気中500℃
で3時間焼成し担体を得た。この担体30gに硝酸コバ
ルト6水塩41g、無水リン酸16gを蒸留水に溶かし
たものを常圧で含浸させた。これを1時間静置した後、
送風乾燥機で120℃で15時間乾燥させた後、空気中
550℃で3時間焼成し、触媒12を得た。触媒12の
金属担持量等を表3に、物性を表4に示す。
【0049】実施例13 1,3−ブタンジオールの代わりに1−プロパノールを
用いたほかは実施例12と同様の操作で触媒を調製し触
媒13を得た。触媒13の金属担持量等を表3に、物性
を表4に示す。 比較例1 硝酸ニッケル6水塩41g,無水リン酸16gを蒸留水
に溶解させて、活性アルミナ担体(比表面積200m2
/g)30gに常圧で含浸させた。これを1時間静置し
た後、120℃で3時間乾燥させ、空気で500℃で3
時間焼成し触媒14を得た。触媒14の金属担持量等を
表3に、物性を表4に示す。
【0050】比較例2 モリブデン酸アンモニウム4水塩19g,硝酸ニッケル
6水塩16g,無水リン酸1.5gを蒸留水に溶解させ
て、活性アルミナ担体(比表面積200m2 /g)30
gに常圧で含浸させた。これを1時間静置した後、12
0℃で3時間乾燥させ、空気で500℃で3時間焼成し
触媒15を得た。触媒15の金属担持量等を表3に、物
性を表4に示す。
【0051】比較例3 無水リン酸を活性アルミナ担体に含浸させなかったほか
は比較例1と同様にして触媒を調製し、触媒16を得
た。触媒16のの金属担持量等を表3に、物性を表4に
示す。 比較例4 無水リン酸を活性アルミナ担体に含浸させなかったほか
は比較例2と同様にして触媒を調製し、触媒17を得
た。触媒17のの金属担持量等を表3に、物性を表4に
示す。
【0052】比較例5 無水リン酸を用いなかったほかは実施例11と同様にし
て触媒を調製し、触媒18を得た。触媒18のの金属担
持量等を表3に、物性を表4に示す。 〔脱硫ガソリンの製造〕 実施例14 それぞれの触媒は脱硫ガソリンの製造のための脱硫処理
の前処理として、硫化水素/水素気流中で400℃で2
時間硫化してから水素化脱硫処理に用いた。
【0053】触媒1〜15について固定床流通反応装置
にて接触分解ガソリンを原料として水素化脱硫処理を行
い脱硫ガソリンを得た。原料接触分解ガソリンの性状を
表5に、水素化脱硫処理条件を表6に、触媒1による処
理により得られた脱硫ガソリンの性状を表7に、各触媒
による処理により得られた脱硫ガソリンの硫黄分等を表
8、表9に示す。
【0054】〔ガソリン組成物の製造〕 実施例15、比較例6 実施例14の触媒1による処理により得られた脱硫ガソ
リンおよび表7に示すガソリン基材から表10に示す混
合比でガソリン組成物を製造した。得られたガソリン組
成物の性状を表10示す。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】表7〜9に示されるように脱硫ガソリンは
原料ガソリンに較べ硫黄分が低下しているが、オクタン
価、オレフィン分はほとんど低下していない。また、表
10に示されるようにこの脱硫ガソリンを基材としたガ
ソリン組成物は従来の基材によるガソリン組成物に較べ
硫黄分が少なく、高性能のガソリン組成物として自動車
エンジン用などに好適に使用できるものであることが分
かる。
【0066】
【発明の効果】本発明の触媒組成物を用いたガソリン留
分の水素化脱硫処理触媒は、従来の水素化処理触媒に比
べて、オレフィンを水素化しないで、オクタン価を低下
させないで、水素化脱硫処理を効率よく行うことがで
き、これによって硫黄分等が著しく低減された高性能の
ガソリン基材を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 45/08 C10G 45/08 A C10L 1/04 C10L 1/04 Fターム(参考) 4G069 AA01 BA01A BC28A BC66A BC67A BC68A BC70A BC71A BC72A BC73A BC74A BC75A BD07A BD08A BD09A BD10A CC02 EC03X EC04X EC05X EC07X EC08X EC14X EC15X EC16X EC17X 4H029 CA00 DA00

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンを5〜30重量%含有し、周期律表
    第8族金属または周期律表第8族金属及び周期律表第6
    B族金属が担持されたアルミナ担体触媒であって、比表
    面積が280m2 /g以上、細孔直径が50Å以上でか
    つ細孔容量が0.5cc/g以上であるガソリン留分の
    水素化脱硫触媒。
  2. 【請求項2】 周期律表第8族金属の含有量が10〜3
    0重量%である請求項1記載の水素化脱硫触媒。
  3. 【請求項3】 周期律表第6B族金属の含有量が周期律
    表第8族金属の含有量以下である請求項1または2記載
    の水素化脱硫触媒。
  4. 【請求項4】 アルミニウムアルコキサイドをアルコー
    ルまたはエーテルの存在下で水と混合して生成するゲル
    より得られるアルミナ担体、または該ゲルに成形用バイ
    ンダーを加えた混合物より得られる担体に、リン、周期
    律表第8族金属及び必要に応じ周期律表第6B族金属を
    含有させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の水素化脱硫触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 アルミニウムアルコキサイド、リン化合
    物、周期律表第8族金属化合物、及び必要に応じ周期律
    表第6B族金属化合物を、アルコールまたはエーテルの
    存在下で水と混合することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の水素化脱硫触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 アルコールが2個以上のヒドロキシル基
    を有する脂肪族多価アルコールである請求項4または5
    記載の水素化脱硫触媒の製造方法。
  7. 【請求項7】 アルコールが炭素数5以上の第2級また
    は第3級アルコールである請求項4〜6のいずれかに記
    載の水素化脱硫触媒の製造方法。
  8. 【請求項8】 アルコールまたはエーテルの分子量が1
    00以上である請求項4〜7のいずれかに記載の水素化
    脱硫触媒の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載の水素化
    脱硫触媒を用いてガソリン留分を水素化脱硫する方法。
  10. 【請求項10】 ガソリン留分が分解ガソリンである請
    求項9記載の水素化脱硫方法。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の水素化脱硫方
    法により得られ、硫黄分含有量が50ppm以下、リサ
    ーチオクタン価が86以上、かつ蒸留性状が30〜22
    0℃の範囲であるガソリン基材。
  12. 【請求項12】 オレフィン含有量が15〜50容量%
    の範囲である請求項11記載のガソリン基材。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載のガソリ
    ン基材並びに、改質ガソリン、アルキレートガソリンお
    よび含酸素ガソリン基材のうち少なくとも1種のガソリ
    ン基材を含み、硫黄分含有量が50ppm以下、リサー
    チオクタン価が90以上、蒸留性状が30〜220℃の
    範囲、かつ蒸気圧が50〜80kPaの範囲であるガソ
    リン組成物。
JP10292189A 1998-10-14 1998-10-14 ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物 Pending JP2000117112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10292189A JP2000117112A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10292189A JP2000117112A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000117112A true JP2000117112A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17778712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10292189A Pending JP2000117112A (ja) 1998-10-14 1998-10-14 ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000117112A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500978A (ja) * 2000-05-30 2004-01-15 フイリツプス ピトローリアム カンパニー 脱硫及び脱硫用収着剤
JP2004010897A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Inst Fr Petrole 硫黄および窒素の含量が低い炭化水素を製造するための方法
JP2004124056A (ja) * 2002-08-05 2004-04-22 Idemitsu Kosan Co Ltd 無鉛ガソリン及び無鉛ガソリンに使用するガソリン基材
WO2006093170A1 (ja) * 2005-03-01 2006-09-08 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 多孔性無機酸化物担体およびこれを用いた接触分解ガソリンの水素化処理触媒
JP2007098366A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Sheet Glass Co Ltd アニオン吸着材とその製造方法
JP2009127050A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Ifp ヒ素を含むオレフィンガソリンの脱硫の二工程方法
US9393538B2 (en) 2014-10-10 2016-07-19 Uop Llc Process and apparatus for selectively hydrogenating naphtha
US9822317B2 (en) 2014-10-10 2017-11-21 Uop Llc Process and apparatus for selectively hydrogenating naphtha

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500978A (ja) * 2000-05-30 2004-01-15 フイリツプス ピトローリアム カンパニー 脱硫及び脱硫用収着剤
JP4729232B2 (ja) * 2000-05-30 2011-07-20 チャイナ ペトロリウム アンド ケミカル コーポレイション 脱硫及び脱硫用収着剤
JP2004010897A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Inst Fr Petrole 硫黄および窒素の含量が低い炭化水素を製造するための方法
JP2004124056A (ja) * 2002-08-05 2004-04-22 Idemitsu Kosan Co Ltd 無鉛ガソリン及び無鉛ガソリンに使用するガソリン基材
WO2006093170A1 (ja) * 2005-03-01 2006-09-08 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology 多孔性無機酸化物担体およびこれを用いた接触分解ガソリンの水素化処理触媒
US7795168B2 (en) 2005-03-01 2010-09-14 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Porous inorganic oxide support and hydrotreating catalyst of catalytic cracking gasoline using the same
JP2007098366A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Sheet Glass Co Ltd アニオン吸着材とその製造方法
JP2009127050A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Ifp ヒ素を含むオレフィンガソリンの脱硫の二工程方法
US9393538B2 (en) 2014-10-10 2016-07-19 Uop Llc Process and apparatus for selectively hydrogenating naphtha
US9822317B2 (en) 2014-10-10 2017-11-21 Uop Llc Process and apparatus for selectively hydrogenating naphtha

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10507458B2 (en) Hydrotreating catalyst and process for preparing the same
JP5544090B2 (ja) ナフサ水素化脱硫用の高温アルミナ担体を有する選択的触媒
US8431510B2 (en) Composition useful in the catalytic hydroprocessing of hydrocarbon feedstocks, a method of making such catalyst, and a process of using such catalyst
US9540573B2 (en) High activity hydrodesulfurization catalyst, a method of making a high activity hydrodesulfurization catalyst, and a process for manufacturing an ultra-low sulfur distillate product
RU2673891C2 (ru) Каталитическая композиция гидроочистки, содержащая полярное гетероциклическое соединение, способ изготовления такого катализатора и способ использования такого катализатора
RU2698326C2 (ru) КАТАЛИЗАТОР НА ОСНОВЕ γ-КЕТОВАЛЕРИАНОЙ КИСЛОТЫ И ЕГО ПРИМЕНЕНИЕ В ПРОЦЕССЕ ГИДРООЧИСТКИ И/ИЛИ ГИДРОКРЕКИНГА
EP0449144B2 (en) Catalyst composition for hydrotreating of hydrocarbons and hydrotreating process using the same
WO2000044856A1 (en) Hydroprocessing catalyst and use thereof
JP2013527019A (ja) 炭化水素原料の水素化処理に有用な組成物
JP2000117112A (ja) ガソリン留分の水素化脱硫触媒、その製造方法およびガソリン組成物
RU2557248C2 (ru) Катализатор, способ его приготовления и процесс селективного гидрообессеривания олефинсодержащего углеводородного сырья
CN103374387A (zh) 一种镍和钒含量高的重油加氢处理方法
CN103374392A (zh) 一种催化裂化原料油的加氢改质方法
JP2794320B2 (ja) 炭化水素油用水素化処理触媒組成物の製造方法
US11612884B2 (en) Process for preparing a hydro-treating catalyst composition for producing ultra-low sulfur diesel
JP2000117111A (ja) 炭化水素油の水素化処理触媒、その製造方法および炭化水素油の水素化処理方法
JPH07196308A (ja) シリカ−アルミナとその製造方法及び軽質炭化水素油の水素化処理用触媒
RU2700685C2 (ru) Каталитическая композиция для гидроочистки, содержащая соединение ацетоуксусной кислоты, способ получения указанного катализатора и способ применения указанного катализатора
JPH0813328B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理用触媒組成物及びそれを使用する水素化脱硫方法
CN111849549B (zh) 处理浆态床轻油的方法
RU2741303C1 (ru) Катализатор глубокой гидроочистки нефтяных фракций и способ его приготовления
JP3303533B2 (ja) 炭化水素油の水素化処理用触媒とその製造方法
JPH10277396A (ja) 新規な触媒組成物とその製造方法及び該触媒組成物を用いた炭化水素油の水素化処理方法
JPH0731878A (ja) 触媒担体の製造方法及び該担体から調製した金属担持触媒を用いる重質油の水素化処理方法
JPH07194976A (ja) シリカ−アルミナとその製造方法及び軽質炭化水素油の水素化処理用触媒