JP2000117054A - 排ガス中ダイオキシン類の除去方法 - Google Patents

排ガス中ダイオキシン類の除去方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガス中ダイオキシン類を集塵装置において
安定的に、高度に、かつ効率よく除去できる排ガス中ダ
イオキシン類の除去方法を提供する。 【解決手段】 焼却炉1から集塵装置4に至る排ガス処
理系で沈降したダスト6を系外へ取り出し、給気装置7
からの輸送エアーにより前記排ガス処理系に吹き込む。
これにより、ダスト6が有するダイオキシン類吸着能力
を有効に利用してダイオキシン類を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却炉や廃
棄物溶融炉等の廃棄物処理炉、および製鋼炉等の産業用
加熱・溶解炉などの処理炉からの排ガス中に含まれるダ
イオキシン類を除去する排ガス中ダイオキシン類の除去
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】廃棄物焼却炉や廃棄物溶融炉等の廃棄物
処理炉、および製鋼炉等の産業用加熱・溶解炉などの処
理炉から排出される排ガス中には、HCl,SOxとい
った酸性物質の他に、ダスト(煤塵),NOx,重金属
類,ダイオキシン類(以下、DXNsともいう)といっ
た有害物質が含まれている。
【0003】その中で、ダイオキシン類は、バグフィル
タ(以下、BFともいう)等の集塵装置を200℃以下
の温度域で運転することによって除去できることが知ら
れている。その除去機構は、排ガス中のダストにダイオ
キシン類が吸着し、ダイオキシン類を吸着したダストが
集塵装置で捕集されるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した方
法では、ダイオキシン類の除去率にかなりの変動が見ら
れ、平成9年1月に厚生省より公示された「ごみ処理に
係るダイオキシン類発生防止等ガイドライン(新ガイド
ライン)」で示された基準値(新設全連の場合、排出濃
度:0.1ng-TEQ/Nm3)を安定的に達成するのは非常に
困難である。
【0005】除去率が安定しない要因は、吸着剤として
働くダストの排ガス中での性状が一定でなく、運転条件
により変化することにあると考えられる。そのため今日
では、基準値を安定的にクリアし、かつ高度にダイオキ
シン類を除去するために、集塵装置を吸着に有利な低温
運転とするとともに、集塵装置入口煙道へ吸着剤として
の微粉末状の活性炭を吹き込む方法がとられている。
【0006】しかしこの場合、高価な活性炭を連続的に
使用するためランニングコストが大幅に上昇することに
なり、また低温運転のために集塵装置の前段に減温装置
を必要とするため、イニシャルコストのみならずランニ
ングコストがより上昇する。
【0007】一方で、集塵装置の後段に触媒脱硝装置や
白煙防止装置を設置する場合は、集塵装置を出た排ガス
を200℃程度まで再加熱する必要があり、エネルギー
コストも増大するという問題もある。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、排ガ
ス中ダイオキシン類を集塵装置において安定的に、高度
に、かつ効率よく除去できる排ガス中ダイオキシン類の
除去方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、焼却排ガ
ス中のダストに含まれる未燃炭素が、活性炭と同じ固定
炭素を主成分とすることに着目して鋭意研究した結果、
ダストはダイオキシン類吸着能をもつ種々の物質を含ん
でいること、およびダストは粉末化することによってダ
イオキシン類吸着能が向上することを見出して本発明を
完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の排ガス中ダイオキシン
類の除去方法は、処理炉から集塵装置に至る排ガス処理
系で沈降した排ガス中のダストを系外へ取り出し、前記
排ガス処理系に返送することを特徴とする。
【0011】また、系外へ取り出したダストを粉末化手
段により粉末化し、粉末状ダストを前記排ガス処理系に
返送することを特徴とする。また、処理炉からの排ガス
を集塵装置に導く排ガス処理系において、排ガス中のダ
ストを系内に配置した粉末化手段により粉末化すること
を特徴とする。ダスト中に含まれる主な吸着物質は未燃
炭素と、表面が多孔質状態となっているシリカ等の酸化
物とであると考えられるが、これら以外にも、多成分が
集合して吸着しやすい表面状態を作り出している凝集体
等、多くの吸着物質が存在していると考えられる。
【0012】まず、最も吸着能が高いと考えられる未燃
炭素について述べる。排ガス中の未燃炭素は大部分フレ
ーク状で存在している。この未燃炭素は活性炭と同じ炭
素質の物質であり、1)表面が非極性であること、2)
比表面積が粉末活性炭(600〜1000m2/g程度)と
同レベルに達するものも見られることから、ダイオキシ
ン類吸着能力は高いと考えられる。
【0013】しかも未燃炭素は、ダスト(一般に1〜3
g/Nm3 )中に通常1%(w/w )ないそはそれ以上含ま
れており、排ガス中に含まれるダイオキシン類が微量
(一般に1〜10ng-TEQ/Nm3)であることを考えれば、
吸着剤としては質,量ともに十分であると考えられる。
【0014】しかし、粉末活性炭が平均粒径10〜20
μmであるのに対し、フレーク状未燃炭素は通常一辺の
長さ数mm〜数cmであり、巨大かつ平面構造である分、ガ
ス中で混合・攪拌されにくく、しかも巨大である分その
数は通常噴霧量(50〜300mg/Nm3)の粉末活性炭に
比較すると極めて少ない。
【0015】そのため、未燃炭素は排ガスとの接触効率
が低く、加えてBFの場合、未燃炭素の大部分が、反応
の場として有効な濾布表面上の濾過層に達することなく
ホッパーへ沈降すると考えられる。
【0016】また、炉から発生する未燃炭素の量や形状
は常に変動しており、それに伴って排ガスとの接触効率
が変動すると考えられる。一方、粉末活性炭は上述した
ようにフレーク状未燃炭素と比較して極めて細かく多量
であり、しかも噴霧量をコントロールできることから、
排ガスとの接触効率が高く一定であり、BFの場合、ホ
ッパーへ沈降することなく濾過層に達し、そこに均一に
付着すると考えられる。
【0017】吸着物質へのダイオキシン類の吸着の面か
ら考えると、気固接触効率が高く一定であって濾過層に
均一に存在する方が有利なのは明らかであり、基本的に
はこのような条件でダイオキシン類除去率が高くかつ安
定する。粉末活性炭を一定量(BF150℃条件で50
mg/Nm3) 以上噴霧した時にダイオキシン類除去率が高
いレベルで安定するのはこのためであると考えられる。
【0018】以上のことから、未燃炭素が存在するだけ
では集塵装置によるダイオキシン類除去率がばらつく最
大の原因は、未燃炭素の形状に起因する気固接触効率の
低さと未燃炭素の発生量等の変動に伴う気固接触効率の
変動であると考えられる。
【0019】次に、未燃炭素以外の成分について述べ
る。ダスト中には、吸着能を持つさまざまな酸化物が含
まれていると考えられ、未燃炭素よりも吸着能は低いも
のの、これらによるダイオキシン類吸着も集塵装置によ
るダイオキシン類除去性能に寄与していると考えられ
る。たとえば、ダスト中に存在が確認されているシリカ
(SiO2 )やアルミナ(Al23 )といった酸化物
は、表面構造によっては吸着能を発現することが知られ
ている。酸化物以外にも、ダイオキシン類吸着能をもつ
物質が数多く存在していることが想像され、それらもダ
イオキシン類吸着性能に寄与していると考えられる。ダ
ストの一例としてのストーカ焼却飛灰の成分分析結果は
以下の通りである。
【0020】
【表1】 以上のような知見から、本発明では、一旦系外へ取り出
したダストを排ガス処理系に返送するようにしたもので
あり、これにより、ダストが有するダイオキシン類吸着
能力を有効に利用して、排ガス中のダイオキシン類を吸
着することができ、集塵装置におけるダイオキシン類除
去効率および除去安定性を向上させることができる。
【0021】また、ダスト(つまり吸着物質、結果的に
は特にフレーク状未燃炭素)を系外または系内で粉末化
するようにしたものであり、これにより、排ガス中での
吸着物質の混合・攪拌を促進して(BFの場合、それに
加えて濾過層に均一に付着させて)、粉末活性炭を噴霧
する場合に匹敵する気固接触効率を生じさせ、吸着物質
のダイオキシン類吸着能力を十分に引き出すことができ
る。
【0022】その結果、粉末活性炭を噴霧することな
く、または従来必要とされている量よりも少量の粉末活
性炭を噴霧するだけで、基準値を安定してクリアできる
だけでなく、今後予想される更なる規制強化に伴う目標
値の設定に対して容易に対応可能となる。
【0023】その際、従来150℃付近の低温域のみに
よって吸着反応を促進させていた集塵装置の運転温度
を、より高温側にシフトさせてもよい。すなわち、吸込
ダスト量、ダストの吸込方法、および活性炭を使用する
場合は活性炭の比表面積等の吸着能力、これらと運転温
度とのバランスから判断して、目標値に十分に対応する
最適な運転条件を設定することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は廃棄物焼却・溶融処理
プラントにおける一般的な装置構成を示し、焼却炉1な
どからの排ガス冷却・熱回収設備としてボイラ2や空気
予熱器3が設置されるとともに、バグフィルタや電気集
塵機などの集塵装置4が設置されている。また、ダイオ
キシン類排出抑制対策として集塵装置4を200℃以下
という温度域で運転するために、集塵装置4の前段にガ
ス冷却塔5が設置されている。
【0025】各設備の下部に沈降・堆積したり捕集され
たダスト6は通常、系外へ排出して焼却灰あるいは集塵
灰として埋立処分するが、本発明の排ガス中ダイオキシ
ン類除去方法では、このようなダスト6の一部を、コン
プレッサやブロワなどの給気装置7からの輸送エアーに
より集塵装置4の入口煙道またはガス冷却塔5の内部へ
噴霧する。噴霧量の調節において余剰となったダスト6
は溶融炉排ガス処理系や乾燥炉排ガス処理系等へ送る。
【0026】このようにすることにより、ダスト6中に
1%(w/w )ないしはそれ以上含まれている未燃炭素
を主体とする吸着物質が排ガス中のダイオキシン類を高
率にて吸着し、ダイオキシン類を吸着したダスト6など
が集塵装置4で捕集され、脱ダイオキシン並びに除塵さ
れた排ガスが後段の処理装置(図示せず)に向けて流出
していくことになる。
【0027】その際、ダスト6が輸送配管内を通過する
間に、フレーク状未燃炭素などがダスト主成分である灰
分等との混合によって容易に粉砕され、粉末化するた
め、ダスト6のダイオキシン吸着能はより一層高いもの
となり、ダイオキシン類の除去率は高い。ダスト6の輸
送速度は通常、15〜20m/s とするが、13m/s ,
通過時間0.3sでも、未燃炭素は粉末活性炭並の平均
粒径20μm程度まで容易に粉末化する。
【0028】図2に示した方法では、ダスト6をスクリ
ューコンベヤなどの切り出し装置8によって集塵装置4
の入口煙道またはガス冷却塔5の内部へ供給する。この
ような方法によれば、ダスト6が切り出し装置8により
切り出される際に、フレーク状未燃炭素などが、摩擦、
せん断等の応力を受けて粉末化する。
【0029】図3に示した方法では、ダスト6をスクリ
ューコンベヤなどの切り出し装置8によって切り出した
後に、給気装置7からの輸送エアーにより集塵装置4の
入口煙道またはガス冷却塔5の内部へ供給する。このよ
うな方法によれば、ダスト6は2段に粉砕されるため粒
径がより小さくなる。
【0030】図4に示した方法では、ダスト6をミルな
どの粉砕装置9で粉砕した後に、給気装置7からの輸送
エアーにより集塵装置4の入口煙道またはガス冷却塔5
の内部へ供給する。このような方法によっても、ダスト
6は2段に粉砕されるため粒径がより小さくなる。
【0031】図5に示した方法では、ダスト6をミルな
どの粉砕装置9で粉砕した後に、スクリューコンベヤな
どの切り出し装置8によって集塵装置4の入口煙道また
はガス冷却塔5の内部へ供給する。このような方法によ
っても、ダスト6は2段に粉砕されるため粒径がより小
さくなる。
【0032】図6に示した方法では、排ガスを旋回流と
して通過させる粉末化装置10を別途に介装しておき、
排ガス中に元より含まれているダストを、この粉末化装
置10において旋回させた後、そのままガス流にのせて
集塵装置4へ送り込む。
【0033】このような方法によれば、旋回流によっ
て、排ガス中のフレーク状未燃炭素などが粉末化し、加
えて気固接触効率が向上する。粉末化装置10では、5
m/s程度の旋回速度でダストを壁面を走行させること
で、未燃炭素などを好適に粉砕し、粉末化できるが、集
塵装置4の前段の排ガス処理設備、たとえばガス冷却塔
5自体に旋回流生起機能を持たせることも可能である。
【0034】上記した各方法はそれぞれ十分に効果的で
あるが、実施形態1〜5のいずれかの方法と、実施形態
6の方法とを組み合わせることで、ダイオキシン類除去
性能のさらなる向上を図ることができる。
【0035】以下、上記したような本発明方法によるダ
イオキシン除去効果を示す。 (試験例1)図7に示したように、焼却炉11から実機
焼却炉バグフィルタ12を経て煙突へ導かれる含塵排ガ
ス13を、バグフィルタ12の入口側において分岐し、
粉末化装置14に導入して、旋回流として通過させるこ
とにより排ガス中のダストを粉末化し、その後にバグフ
ィルタ15へ導入した。供試ガスは都市ごみ焼却排ガ
ス、排ガス温度は150℃、排ガス量は400Nm3/h(we
t)とした。 (試験例2)図8に示したように、試験例1と同様にし
て実機焼却炉バグフィルタ12の入口側において分岐し
た含塵排ガス13に、バグフィルタ15の入口煙道にお
いて、事前に採取しておいたダスト16を、コンプレッ
サ17からの150℃圧縮空気で配管輸送することによ
り粉末化しつつ(配管通過速度13m/s,配管通過時間
0.3s,空気圧0.05kgf/cm2 )、フィーダ18を
通じて吹き込んだ。 (比較例1)図9に示したように、試験例1と同様にし
て実機焼却炉バグフィルタ12の入口側において分岐し
た含塵排ガス13を、バグフィルタ15へ直接導入し
た。 (比較例2)図10に示したように、試験例1と同様に
して実機焼却炉バグフィルタ12の入口側において分岐
した含塵排ガス13に、バグフィルタ15の入口煙道に
おいて、粉末活性炭19を50mg/Nm3(wet)噴霧した。
【0036】結果は以下の表2に示した通りである。含
塵排ガス13を直接にバグフィルタ15へ導入した比較
例1では新設基準(0.1ng-TEQ/Nm3)をクリアしてい
ないが、排ガス中のダストを旋回流により粉末化した試
験例1、系外のダストを輸送エアーで送り込んだ試験例
2では、いずれも十分にクリアしており、粉末活性炭噴
霧(50mg/Nm3-wet)を行った比較例2と同等のダイオ
キシン類(DXNs)除去効果が得られた。
【0037】
【表2】 これらのことより、好ましくは粉末化したダストを排ガ
スと混合することによって、粉末活性炭を噴霧すること
なく、または従来必要とされている量よりも少量の粉末
活性炭を噴霧するだけで、基準値を安定してクリアでき
ることがわかる。
【0038】なお、ここでは集塵装置15の運転温度
(排ガス温度)として150℃を採用したが、200〜
250℃程度の高温にシフトさせても、十分にダイオキ
シン類除去率を向上かつ安定化させることができる。
【0039】したがって、上述したような廃棄物焼却・
溶融処理プラントにおいて、イニシャルコスト,ランニ
ングコスト,熱エネルギーともに低減することが可能で
ある(イニシャルコスト=ガス冷却塔設備費、活性炭噴
霧設備費、排ガス再加熱設備費等、ランニングコスト=
活性炭費等、熱エネルギー=BF出口排ガス再加熱
用)。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一旦系
外へ取り出したダストを排ガス処理系に返送することに
より、ダストが有するダイオキシン吸着能を有効に利用
して、排ガス中のダイオキシン類を除去することがで
き、集塵装置におけるダイオキシン類除去効率および除
去安定性を向上させることができる。
【0041】また、ダストを粉末化することにより、そ
のダイオキシン類吸着能力をより一層高めることができ
る。その結果、粉末活性炭を噴霧することなく、または
従来必要とされている量よりも少量の粉末活性炭を噴霧
するだけで、基準値を安定してクリアすることができ
る。集塵装置の高温運転も可能なので、廃棄物焼却・溶
融処理プラントにおけるイニシャルコスト、ランニング
コスト、熱エネルギーコストとも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図5】本発明の第5の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図6】本発明の第6の実施形態における排ガス中ダイ
オキシン類の除去方法を示した説明図である。
【図7】本発明方法によるダイオキシン類効果を試験す
る試験例1のフローを示した説明図である。
【図8】本発明方法によるダイオキシン類効果を試験す
る試験例1のフローを示した説明図である。
【図9】従来法によるダイオキシン類効果を試験する比
較例1のフローを示した説明図である。
【図10】従来法によるダイオキシン類効果を試験する
比較例2のフローを示した説明図である。
【符号の説明】
1 焼却炉 4 集塵装置 6 ダスト 8 切り出し装置 9 粉砕装置 10 粉末化装置 17 給気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武重 創策 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第1工場内 (72)発明者 馬場 史郎 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第1工場内 (72)発明者 小林 武男 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 木村 哲雄 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 清田 哲夫 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 佐藤 淳 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 倉田 雅人 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 4D002 AA21 AC04 AC10 BA04 BA14 BA20 CA01 DA41 DA66 EA13 EA14 EA20 GA01 GA03 GB03 GB20 HA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理炉から集塵装置に至る排ガス処理系
    で沈降した排ガス中のダストを系外へ取り出し、前記排
    ガス処理系に返送することを特徴とする排ガス中ダイオ
    キシン類の除去方法。
  2. 【請求項2】 系外へ取り出したダストを粉末化手段に
    より粉末化し、粉末状ダストを前記排ガス処理系に返送
    することを特徴とする請求項1記載の排ガス中ダイオキ
    シン類の除去方法。
  3. 【請求項3】 処理炉からの排ガスを集塵装置に導く排
    ガス処理系において、排ガス中のダストを系内に配置し
    た粉末化手段により粉末化することを特徴とする排ガス
    中ダイオキシン類の除去方法。
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