JP2000113870A - 電池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータ - Google Patents
電池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータInfo
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Abstract
抵抗上昇防止性等の諸性能に優れる電池用セパレータ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 島成分がオレフィン系樹脂(A成分)、
海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B成分)
から構成された海島繊維を含む不織布を製造し、該不織
布からB成分を除去して電池用セパレータを製造する。
Description
特にニッケルーカドミウム電池、ニッケルー亜鉛電池、
ニッケルー水素電池及び鉛電池等の二次電池に好適な電
池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータに関す
る。
量化、小型化にともないセパレータの「小型化」及び
「高容量化」が進んでおり、さらなる低密度化・電解液
保液量の増加が求められている。しかしながらセパレー
タは低密度になると電解液保液量が増加する反面、デン
ドライト(放電時に電解液に溶けだした金属イオンが充
電時に金属電極の表面に生じる針状物)が成長して内部
短絡防止性が不十分となり、特に過充電時にはこの傾向
は顕著となる。
液性でありながら内部短絡防止性、シャットダウン機構
発現性、機械的性能等の諸性能に優れた電池用セパレー
タの製造方法及び電池用セパレータを提供することにあ
る。
分がオレフィン系樹脂(A成分)、海成分が易アルカリ
減量性ポリエステル樹脂(B成分)から構成された海島
繊維を含む不織布を製造し、該不織布からB成分を除去
する電池用セパレータの製造方法、(2) 島成分がオ
レフィン系樹脂(A成分)、海成分が易アルカリ減量性
ポリエステル樹脂(B成分)から構成された海島繊維を
含むウエブを製造し、該ウエブに水流絡合処理を施して
不織布を製造し、該不織布からB成分を除去する電池用
セパレータの製造方法、(3) 島成分がオレフィン系
樹脂(A成分)、海成分が易アルカリ減量性ポリエステ
ル樹脂(B成分)から構成された海島繊維及びオレフィ
ン系繊維状バインダーを含む不織布を製造し、該不織布
からB成分を除去する電池用セパレータの製造方法、
(4) オレフィン系繊維状バインダーが融点の異なる
2種以上のオレフィン系ポリマーから構成され、かつ該
ポリマーの融点の差が10℃以上あり、繊維状バインダ
ー表面の少なくとも一部に低融点オレフィン系ポリマー
が存在することを特徴とする(3)に記載の電池用セパ
レータ、(5) 島成分がオレフィン系樹脂(A成
分)、海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B
成分)から構成された海島繊維を含む不織布を製造し、
該不織布からB成分を除去して得られる電池用セパレー
タ、に関する。
樹脂(A成分)、海成分が易アルカリ減量性ポリエステ
ル樹脂(B成分)から構成された海島繊維を含む不織布
を製造し、該不織布からB成分を除去して電池用セパレ
ータを製造するものである。
ン系樹脂は特に限定されず、たとえばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン、4―メチルー1―
ヘキセン、4,4−ジメチルー1―ヘキセン、5―メチ
ルー2―ヘキセン、アリルシクロペンタン、アリルシク
ロヘキサン、アリルベンゼン、3―シクロヘキシルー1
―ブテン、ビニルシクロプロパン、ビニルシクロヘキサ
ン及びビニルシクロ[2,2,1]−ヘプタン等の重合
体、あるいはそれらの共重合体が挙げられる。なかでも
耐薬品性、耐熱性等に優れていることからプロピレン系
樹脂を用いるのが好ましい。紡糸性等の点から重量平均
分子量8万以上15万以下、特に10万以上12万以下
のプロピレン系樹脂を用いるのがより好ましい。勿論、
2種以上の樹脂が併用されていてもよく、電池用セパレ
ータとして用いた際に電池性能に悪影響を及ぼさない範
囲で顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添
加剤を含んでいてもよい。
減量性ポリエステルを用いる必要がある。該ポリエステ
ルはオレフィン系樹脂との紡糸性がよく、所望の海島繊
維を製造することができる。具体的なポリエステルの種
類は特に限定されず、アルカリにより分解及び/又は溶
解するポリエステルを用いればよい。工程性等の点から
は、島成分(オレフィン系樹脂)とのアルカリ溶解速度
比が3倍以上、特に10倍以上、さらに100倍以上の
易アルカリ減量性ポリステルを用いるのが好ましい。な
おここでいうアルカリ溶解速度とは、試料を98℃、2
0g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液中に各測定サ
ンプルを浴比1:500の条件で浸漬し、攪拌しながら
サンプルを溶解させたとき、下記式に示されたアルカリ
溶解速度定数Kにより示される値である。サンプルとし
ては同一条件で紡糸した直径1mmのストランドを用い
るのが好ましい。
されないが、ジカルボン酸、ジオール、ヒドロキシカル
ボン酸等からなるポリエステルが用いられ、共重合ポリ
エステルがより好適に使用できる。好適な易アルカリ減
量性ポリエステルとしては、下記の構成単位I〜IIIを
含む共重合ポリエステルが挙げられる。
ステルを構成する全酸成分の0.5〜10モル%が構成
単位Iであり、かつ構成単位II及びIIIをそれぞれ1重量
%以上含む共重合ポリエステルが特に好ましい。特にポ
リエステルを構成する全酸成分の1〜7モル%が構成単
位Iであり、構成単位II及びIIIの合計含有率が全ポリエ
ステルの2〜50重量%(さらに5〜30重量%)であ
る共重合ポリエステルがより好ましい。
(Ar)としては、ベンゼントリイル基、ナフタレント
リイル基等が挙げられ、金属原子Mとしてはナトリウ
ム、カリウム、リチウム等のアルカリ金属原子が好適に
挙げられる。共重合ポリエステルを構成する他のカルボ
ン酸単位は特に限定されないが、全酸成分単位の70モ
ル%以上が芳香族ジカルボン酸単位、特にテレフタル酸
単位であるのが好ましい。
性の点から炭素数2〜4のアルキレン基、特にエチレン
基であるのが好ましく、同じ理由から重合度mは10〜
100、特に20〜28であるのが好ましい。また側鎖
単位III中のR2は、紡糸性、アルカリ溶解性の点から炭
素数2〜4のアルキレン基、特にエチレン基であるのが
好ましく、R3は炭素数1〜15の直鎖数1〜15の直
鎖又は分岐状アルキル基、炭素数3〜18のシクロアル
キル基、炭素数6〜18のアリール基であるのが好まし
く、重合度nは20〜80であるのがより好ましい。ま
た共重合ポリエステルには他のジオール単位を有してい
るのが好ましく、炭素数2〜6の直鎖状アルキレングリ
コールから誘導された単位を含んでいるのが好ましい。
成分を島成分、B成分を海成分とする海島繊維を製造す
ればよい。A成分及びB成分の配合割合等は適宜変更す
ればよいが、コスト、繊維径等の点からA成分:B成分
=70:30〜5:97,特に60:40〜30:70
(重量比)とするのが好ましい。このとき、不織布の孔
径及び通気度の点からは、海島繊維の繊度は1〜12d
程度であるのが好ましく、またB成分除去前の繊維(海
島繊維)の繊度は、B成分除去後の繊維(島成分)の繊
度の10倍以上、特に50倍以上であるのが好ましく、
1500倍以下、特に500倍以下であるのが好まし
い。島成分の直径、数等は、口金仕様、両ポリマーの混
練割合、紡糸温度、射出剪断速度、ドラフト、溶融粘度
等を調節することによりかえることができる。
断面においてマトリックスとなる海成分中に数個から数
万、好ましくは数十から数千個程度の島(A成分:オレ
フィン系樹脂)が存在する繊維をいう。該海島繊維は押
出により成形され、かつ島成分が繊維軸方向にある程度
連続しているものであればよく、海島繊維の直径や断面
形状は特に限定されない。具体的には繊維状、ストラン
ド状等のものが挙げられる。
ばよいが、セパレート性、保液性等の点からカットファ
イバーの形態で用いるのが好ましく繊維長1〜150m
m程度,特に20〜100mmのものが広く適用でき
る。該オレフィン系繊維の配合割合は20重量%以上/
不織布重量、特に30重量%以上/不織布重量であるの
が好ましい。
らはバインダー(樹脂状、繊維状)を配合するのが好ま
しく、バインダー能、耐薬品性等の点からオレフィン系
バインダーを用いるのが好ましい。主体繊維(島成分)
及びバインダーの配合重量比は主体繊維/バインダー=
30/70〜95/5であるのが好ましい。電気抵抗の
上昇を抑制する点からは繊維状バインダーを配合するの
が好ましく、バインダー能の点からは、繊維状バインダ
ーの表面に存在するポリマーの融点が島成分を構成する
オレフィン系樹脂の融点のー10℃以下、特にー20℃
以下であるのが好ましく、島成分を構成するオレフィン
系樹脂の融点のー40℃以上であるのが好ましい。この
場合、主体繊維を実質的に溶融させることなく繊維間を
固定できることから、機械的性能、電気抵抗上昇抑制等
の点で一層優れた効果が得られる。繊維状バインダーの
単繊維繊度は特に限定されないが、不織布製造工程性、
最大孔径等の点からは0.5〜5デニールのものが好ま
しく、横断面形状はたとえば丸型、偏平型、繭型、中空
型、T字型等の形状のものを使用すればよい。
れた混合紡糸繊維や複合繊維(鞘型、サイドバイサイド
型、層状分割型、放射状分割型)を用いてもよく、融点
の異なる2種以上のポリマーから構成されたものを用い
るのが好ましい。なかでも両ポリマーの融点の差が10
℃以上、好ましくは20℃以上40℃以下であり、繊維
状バインダー表面の少なくとも一部に低融点ポリマーが
存在する繊維状バインダーを用いるのが好ましい。この
場合、表面の低融点ポリマーが溶融してバインダー効果
を発現すると同時に、高融点ポリマーがバインダーの機
械的性能を維持できることから形態安定性等の点で優れ
た効果が得られる。
され、芯成分が高融点ポリマー、鞘成分が低融点ポリマ
ー、特に主体繊維との接着性、耐薬品性等の点から芯成
分がプロピレン系ポリマー、鞘成分がエチレン系ポリマ
ーからなる芯鞘型複合繊維を用いるのが好ましい。
ればオレフィン系繊維及びオレフィン系繊維状バインダ
ー以外の成分が含まれていてもかまわない。たとえばポ
リアミド系繊維、アラミド系繊維(メタ系、パラ系)、
ポリエステル系繊維(全芳香族ポリエステル繊維を含
む)、ポリビニルアルコール系繊維や種々の添加剤等が
挙げられる。耐薬品性、シャットダウン機能等の点から
はポリオレフィン系繊維及びポリオレフィン系バインダ
ー以外の成分が30重量%以下、特に10重量%以下、
さらに5重量%以下であるのが好ましい。
形態はランダムウエブであってもクロスウエブであって
もかまわない。繊維を均一に配置させ、より緻密なシー
ト構造を形成させる点からは湿式抄造法により不織布を
製造するのが好ましい。また吸液性が高い不織布を得る
点からは乾式法により不織布を製造するのが好ましく、
具体的にはローラーカード、クロスラッパー、ランダム
ウエバー等によりクロスウエブ又はランダムウエブを製
造すればよい。
合処理を行ってもかまわない。絡合処理を行うとB成分
を除去した後のシートの機械的性能が高まるために好適
に実施される。ニードルパンチ処理を行う場合には、最
大孔径の点からニードルの径を必要以上に大きくしない
のが好ましい。また水流絡合処理を行う場合には、たと
えばノズル径0.03〜0.3mm(特に0.09〜
0.2mmと)、ピッチ0.15〜5mm(特に0.5
〜1.5mm)のノズルを1〜3列に配列したノズルプ
レートを用いるのが好ましく、水圧10〜500kg/
cm2の水流で1回又は複数回処理する方法が好適に挙
げられる。
島繊維の海成分を除去することにより、所望の電池用セ
パレータを得ることができる。オレフィン系樹脂は耐ア
ルカリ性に優れているため海成分除去処理によっても実
質的に性能が劣化せず、しかもアルカリ処理は工業的に
容易に行うことができることから、優れた効果が得られ
る。アルカリ処理の方法は特に限定されずが、たとえば
所定の濃度、温度のアルカリ性溶液に浸漬すればよい。
アルカリ性溶液は水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、リン酸三ナトリウム等の強アルカリ溶液が好まし
く、工程性等の点から20〜100℃、2〜60g/リ
ットルのNaOH水溶液等に数分〜数時間浸漬する方法
が好適に挙げられる。弱アルカリ物質、分解促進剤、界
面活性剤等を併用することも可能である。海成分を除去
した後、島成分を分繊する目的で再度水流絡合するのが
好ましい。
布の機械的性能を高めるのが好ましい。なかでも芯成分
が高融点ポリマー、鞘成分が低融点ポリマーからなる芯
鞘型繊維状バインダーを配合している場合には、繊維状
バインダーの機械的性能等を損なうことなく強固に繊維
間を固定できることから、機械的性能、電気抵抗上昇抑
制等の点で一層優れた効果が得られる。このときの温度
は適宜設定すればよいが、主体繊維の性能が損なわれな
い範囲で熱処理を施すのが好ましい。熱処理の温度、圧
力、時間等は適宜設定すればよい。
繊維繊度は、セパレート性、機械的性能、充放電時、電
池内温度が異常に上昇した際の安全対策としてのシャッ
トダウン機能発現性の点から0.01〜0.1デニー
ル、特に0.04〜0.08デニールとするのが好まし
い。極細繊維を用いて通常の方法で不織布化すると密度
が高く通気度が低いものとなるが、本発明の方法により
得られる不織布は、極細繊維により構成されているにも
かかわらずかかる問題は生じない。また通常の紡糸方法
では1デニール以下の繊維を工業的に製造することは困
難であるが、かかる方法によれば極細繊維から構成され
た不織布を効率的に製造できる。
〜150μm、通気度0.5〜15cm3/cm2/se
c、さらに最大孔径40〜120μm、通気度0.8〜
10cm3/cm2/sec、特に最大孔径40〜100
μm、通気度1〜7cm3/cm2/secとするのが好
ましい。
0.6g/cm3以下、特に0.58g/cm3以下とす
るのが好ましく、機械的性能の点からは密度0.20g
/cm3以上とするのが好ましい。また同様の理由から
厚さ0.05〜0.50mm程度、坪量20〜80g/
m2程度であるのが好ましい。不織布の裂断長は寸法安
定性等の点から4km以上、特に5km以上、さらに
5.5km以上であるのが好ましい。また本発明によれ
ば吸液性に優れたセパレータを得ることができ、具体的
には吸液量3.5g/g以上、特に4g/g以上、さら
に5g/g以上のセパレータが得られる。
高める点から親水性を高めるための処理を施すのが好ま
しい。具体的には、界面活性剤の塗布、スルホン化処
理、プラズマ処理、スパッタリング処理等の処理が挙げ
られ、これらの2つ以上の処理を併用してもかまわな
い。なかでも親水耐久性の向上の点から、少なくともス
ルホン化処理を施すのが好ましい。特に親水性化等の点
から硫黄濃度が10ppm以上、工程性及びコスト等の
点からは10000ppm以下、特に8000ppm以
下となるようにスルホン化するのが好ましい。スルホン
化の方法は特に限定されないが、たとえば発煙硫酸、硫
酸、クロロ硫酸、塩化スルフリル等を含むスルホン化溶
液で処理する方法が挙げられる。なかでも発煙硫酸は反
応性が高く比較的容易にスルホン化できるため好適に使
用できる。スルホン化処理後は希釈したスルホン化溶
液、水の順で不織布を洗浄し、乾燥するのが理想的であ
る。勿論スルホン化処理を行う前又は後に他の親水化処
理を施してもかまわない。親水化処理後の吸液速度は6
00s/25mm以下、特に100s/25mm以下で
あるのが好ましい。かかる親水化処理は不織布化後に施
すのが好ましく、B成分を除去した後に親水化処理を行
うのがより好ましい。
諸性能に優れたものであり、広範囲に適用できるもので
あるが、なかでもニッケルーカドミウム電池、ニッケル
ー亜鉛電池、ニッケルー水素電池及び鉛電池等の二次電
池用の電池用セパレータとして用いた場合により優れた
効果が得られる。また本発明の効果を損なわない範囲で
あれば、該不織布の両面又は片面に他の層(布帛層、微
多孔フィルム層)を積層してもかまわない。
実施例により何等限定されるものではない。 [重量平均分子量、数平均分子量]GPC法により測定
した。 [最大孔径 μm]コールター・エレクトロニクス社
製:colter POROMETERIIにより測定し
た。 [坪量 g/m2]JIS P 8124「紙のメート
ル坪量測定方法」に準じて測定した。 [厚さ mm 密度 g/cm3]JIS P 811
8「紙及び板紙の厚さと密度の試験方法」に準じて測定
した。
「紙及び板紙の引張強さ試験方法」に準じて測定した。 [通気度 cm3/cm2/sec]JIS L 109
6―1996「一般織物試験方法」の通気性測定方法に
準じ、株式会社東洋精機製作所製ブラジール型通気度試
験機により測定した。
試料を35%KOH液に30秒間浸漬した後の保液量を
測定した。 [吸液速度 秒]試料の端部を35%KOH液に浸漬
し、35%KOH液が高さ25mmまで吸い上げるまで
に要した時間により吸液速度を評価した。 [硫黄濃度 ppm]酸素燃焼フラスコ法により試料の
硫黄吸収させた吸収液をイオンクロマトアナライザー
(横河電気社製)により求めた。
ル酸(I’)が共重合ポリエステルを構成する全酸成分
の2.5モル%、分子量2000のポリエチレングリコ
ール(II’)及び化2で示されるポリオキシエチレング
リシジルエーテル(III’)から得られる構成単位I〜I
Iが全共重合ポリエステルのそれぞれ10重量%を占
め、残部がテレフタル酸及びエチレングリコールから得
られる構成単位により構成された共重合ポリエステル
(固有粘度0.58dl/g)を用いた。なお、該共重
合ポリエステルは、以下の実施例及び比較例で用いたA
成分(オレフィン系樹脂)とのアルカリ溶解速比が10
0倍以上のものであった。
0、融点166℃のポリプロピレン(A成分)40重量
%、易アルカリ減量性共重合ポリエステル(B成分)6
0重量%を混合紡糸して、A成分が島成分、B成分が海
成分を構成した4.3デニールの海島型繊維(島成分の
直径約0.0052デニール)を製造し、これを主体繊
維として用いた。また鞘成分がポリエチレン(融点13
4℃)、芯成分(融点167℃)がポリプロピレンであ
る2.1デニールの芯鞘型複合繊維(クラレ社製「N−
740」)を繊維状バインダーとして用いた。該主体繊
維70重量部及び繊維状バインダー30重量部を混合
し、ローラーカード、クロスラッパーを用いてクロスウ
エブを製造した。次いで、ノズル径0.1mm、ピッチ
0.6mm、1列のノズルプレートを用いて、水圧30
kg/cm2―50kg/cm2―80kg/cm2−1
00kg/cm2の水流で表裏各1回水流絡合処理を行
った。
H水溶液に1時間浸漬してB成分を除去した後、150
℃×20kg/cm×1m/minの条件で加熱加圧処
理を行った。次いで発煙硫酸によりスルホン化し、希硫
酸、水の順で洗浄後乾燥して電池用セパレータを製造し
た。また短絡シュミレーションテストとしてニッケル電
極を用いたAAサイズのスパイラル型電池に交流を付加
し、電池の電流と缶温度を測定する方法でシャットダウ
ン機能を評価した結果は良好であった。結果を表1に示
す。
融点169℃のポリプロピレン(A成分)50重量%、
易アルカリ減量性共重合ポリエステル(B成分)50重
量%を混合紡糸して、A成分が島成分、B成分が海成分
を構成した9.8デニールの海島型繊維(島成分の直径
約0.0098デニール)を製造し、これを主体繊維と
し、かつ主体繊維と繊維状バインダーの配合比(重量
比)を50:50にした以外は実施例1と同様に電池用
セパレータを製造した。短絡シュミレーションテストと
してニッケル電極を用いたAAサイズのスパイラル型電
池に交流を付加し、電池の電流と缶温度を測定する方法
でシャットダウン機能を評価したところ結果は良好であ
った。結果を表1に示す。
融点165℃のポリプロピレン(A成分)37重量%、
易アルカリ溶解性共重合ポリエステル(B成分)63重
量%を混合紡糸して、A成分が島成分、B成分が海成分
を構成した2.7デニールの海島型繊維(島成分の直径
約0.029デニール)を製造し、これを主体繊維と
し、かつ主体繊維と繊維状バインダーの配合比(重量
比)を80:20にした以外は実施例1と同様に電池用
セパレータを製造した。これを主体繊維とした以外は実
施例1と同様に電池用セパレータを製造した。短絡シュ
ミレーションテストとしてニッケル電極を用いたAAサ
イズのスパイラル型電池に交流を付加し、電池の電流と
缶温度を測定する方法でシャットダウン機能を評価した
ところ結果は良好であった。結果を表1に示す。
0、融点166℃のポリプロピレン(A成分)37重量
%、易アルカリ溶解性共重合ポリエステル(B成分)6
3重量%を混合紡糸して、A成分が島成分、B成分が海
成分を構成した4.0デニールの海島型繊維(島成分の
直径約0.065デニール)を製造し、これを主体繊維
として用い、ポリエチレン(融点134℃)及びポリプ
ロピレン(融点167℃)からなる2.2デニールのサ
イドバイサイド型複合繊維を繊維状バインダーとして用
いた以外は実施例1と同様に電池用セパレータを製造し
た。短絡シュミレーションテストとしてニッケル電極を
用いたAAサイズのスパイラル型電池に交流を付加し、
電池の電流と缶温度を測定する方法でシャットダウン機
能を評価したところ結果は良好であった。結果を表1に
示す。
融点165℃のポリプロピレン(A成分)40重量%、
易アルァリ溶解性共重合ポリエステル(B成分)60重
量%を混合紡糸して、A成分が島成分、B成分が海成分
を構成した7.0デニールの海島型繊維(島成分の直径
約0.008デニール)を製造し、これを主体繊維とし
て用いた以外は実施例1と同様に電池用セパレータを製
造した。得られたセパレータは通気性が高く電気抵抗の
高いものであり、保液性も不十分であった。短絡シュミ
レーションテストとしてニッケル電極を用いたAAサイ
ズのスパイラル型電池に交流を付加し、電池の電流と缶
温度を測定する方法でシャットダウン機能を評価したと
ころ結果は不良であった。結果を表1に示す。
1.1デニールのポリプロピレン繊維を用い、アルカリ
処理を行わなかった以外は実施例1と同様に行った。得
られたセパレータは孔径が大きくセパレート性の低いも
のであり、且つ裂断長が低く低強力であるため電池用セ
パレータとして不十分なものであった。短絡シュミレー
ションテストとしてニッケル電極を用いたAAサイズの
スパイラル型電池に交流を付加し、電池の電流と缶温度
を測定する方法でシャットダウン機能を評価したところ
結果は不良であった。結果を表1に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 島成分がオレフィン系樹脂(A成分)、
海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B成分)
から構成された海島繊維を含む不織布を製造し、該不織
布からB成分を除去する電池用セパレータの製造方法。 - 【請求項2】 島成分がオレフィン系樹脂(A成分)、
海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B成分)
から構成された海島繊維を含むウエブを製造し、該ウエ
ブに水流絡合処理を施して不織布を製造し、該不織布か
らB成分を除去する電池用セパレータの製造方法。 - 【請求項3】 島成分がオレフィン系樹脂(A成分)、
海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B成分)
から構成された海島繊維及びオレフィン系繊維状バイン
ダーを含む不織布を製造し、該不織布からB成分を除去
する電池用セパレータの製造方法。 - 【請求項4】 オレフィン系繊維状バインダーが融点の
異なる2種以上のオレフィン系ポリマーから構成され、
かつ該ポリマーの融点の差が10℃以上あり、繊維状バ
インダー表面の少なくとも一部に低融点オレフィン系ポ
リマーが存在することを特徴とする請求項3に記載の電
池用セパレータ。 - 【請求項5】 島成分がオレフィン系樹脂(A成分)、
海成分が易アルカリ減量性ポリエステル樹脂(B成分)
から構成された海島繊維を含む不織布を製造し、該不織
布からB成分を除去して得られる電池用セパレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10283998A JP2000113870A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 電池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10283998A JP2000113870A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 電池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータ |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002151358A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-05-24 | Kuraray Co Ltd | キャパシタ用セパレータおよびその製造方法 |
JP2003059478A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-28 | Japan Vilene Co Ltd | 鉛蓄電池用セパレータ |
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JP2016121430A (ja) * | 2016-02-10 | 2016-07-07 | 三井化学株式会社 | メルトブロー不織布およびその用途 |
CN109004154A (zh) * | 2018-07-23 | 2018-12-14 | 广东蒙泰高新纤维股份有限公司 | 一种湿法抄纸工艺制造动力锂离子电池隔膜的方法 |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP10283998A patent/JP2000113870A/ja active Pending
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---|---|---|---|---|
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