JP2000106528A - A/d変換装置、a/d変換方法、及び光パルス試験装置 - Google Patents

A/d変換装置、a/d変換方法、及び光パルス試験装置

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JP2000106528A
JP2000106528A JP10273694A JP27369498A JP2000106528A JP 2000106528 A JP2000106528 A JP 2000106528A JP 10273694 A JP10273694 A JP 10273694A JP 27369498 A JP27369498 A JP 27369498A JP 2000106528 A JP2000106528 A JP 2000106528A
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Tatsuhiko Takatsu
辰彦 高津
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Ando Electric Co Ltd
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Ando Electric Co Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/1205Multiplexed conversion systems
    • H03M1/121Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel
    • H03M1/1215Interleaved, i.e. using multiple converters or converter parts for one channel using time-division multiplexing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数段のA/Dコンバータを使用
しながら、各A/Dコンバータの出力特性のバラツキを
キャンセルするように、各A/Dコンバータのデジタル
信号出力を適宜切替えて制御するA/D変換装置、A/
D変換方法、及び光パルス試験装置を提供することを目
的としている。 【解決手段】 期間T1を含む1回目の測定期間では、
まず、D/Aコンバータ131のデジタルデータ出力が
選択され、続いて、D/Aコンバータ132のデジタル
データ出力が選択されることにより、D/Aコンバータ
131とD/Aコンバータ132の順序で各デジタルデ
ータ出力が交互に加算部14に出力され、期間T2を含
む2回目の測定期間では、まず、D/Aコンバータ13
2のデジタルデータ出力が選択され、続いて、D/Aコ
ンバータ131のデジタルデータ出力が選択されること
により、D/Aコンバータ132とD/Aコンバータ1
31の順序で各デジタルデータ出力が交互に加算部14
に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光試験に用いて好
適なA/D変換装置、A/D変換方法、及び光パルス試
験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、施設された光ケーブルの破断
点の位置検出や接続点における損失等の測定のためにO
TDR(Optical Time Domain Reflectometer )法が開
発されている。このOTDR法では、光ケーブルの入射
端に戻される光の波高値と到達時刻を測定することで、
上述した破断点の位置検出や接続点における損失測定等
を行っている。
【0003】このOTDR法を利用した光パルス試験装
置が従来から使用されており、パルス発生器、コネク
タ、被測定ファイバ、カプラ、光ファイバ、APD(Av
alanche Photo Diode )、オペアンプ、A/D(Analog
to Digital )コンバータ、及び信号処理部等によって
構成されている。
【0004】この光パルス試験装置では、パルス発生器
から光パルスが発生され、カプラに対して出力される
と、該光パルスはカプラを通過して光ファイバに射出さ
れる。カプラから光ファイバに入射された光パルスは、
光ファイバの持つ損失により、光ファイバ内を進むにつ
れて(即ち、光ファイバの入射端からの距離が長くなる
につれて)そのパワーが減衰してゆく。
【0005】また、光ファイバの性質によって光ファイ
バの各点で後方散乱光が生じ、該後方散乱光がカプラ、
及び光ファイバを通過してAPDに射出される。光ファ
イバから入射されAPDに受光された後方散乱光は、A
PDによって受光強度に応じた電流波形信号に変換さ
れ、オペアンプに対して出力される。APDから入力さ
れた電流波形信号は、オペアンプによって所定の利得で
増幅され電圧波形信号に変換された後、A/Dコンバー
タで所定のサンプリング周波数でサンプリングされた所
定ビット数のデジタル信号に変換されて、信号処理部内
のCPU回路に出力される。CPU回路では、A/Dコ
ンバータからに入力されたデジタル信号に基づいて、後
方散乱光のレベルの識別が行われ、表示回路にAPDに
よって受光した後方散乱光やフレネル反射光の波形が表
示される。
【0006】この光パルス試験装置で使用されるA/D
コンバータでは、入力される電圧波形信号の周波数帯域
が数百MHzあるため、その入力電圧波形信号を所望の
分解能(ビット数)で低ひずみのデジタル信号に変換す
るためには、数百MHz以上のサンプリング周波数と、
より詳細な電圧変化を検出可能な分解能が要求されてい
る。
【0007】これらの要求に1つのA/Dコンバータで
対応させようとすると、放送メディア等の信号処理系で
使用される数十MHz帯域に対応するA/Dコンバータ
に比べて非常なコスト高となる。このため、従来は、数
十MHz帯域に対応するA/Dコンバータを用いる場
合、サンプリングタイミングを各掃引毎にずらし、複数
回掃引して得られたビットデータを再構成することによ
り、所望の分解能の1掃引分のデジタル信号が得られる
ようにして、数百MHz帯域に対応するA/Dコンバー
タを低コストで実現する方法が採用されている。上記方
法で所望の分解能を得るため複数回の掃引が必要とな
る。そこで各サンプリングタイミング毎に複数のA/D
コンバータを割り当てることにより、1回の掃引で1掃
引分のデジタル信号が得られるようにする方法が考えら
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の光パルス試
験装置において上記複数段のA/Dコンバータを用いる
方法を実施するに当たっては、以下に述べるような問題
がある。
【0009】例えば、図7(a)、(b)に示すような
A/D変換特性を有する2つのA/Dコンバータ21、
22を使用する場合、入力信号レベルに応じてA/D変
換して得られるデジタル信号の出力レベルが、図7
(a)に示すA/Dコンバータ21と、同図(b)に示
すA/Dコンバータ22とでは、図中に破線で示す基準
レベルの前後で異なっており、これらのA/Dコンバー
タ21、22を使用した光パルス試験装置内のA/Dコ
ンバータ部の回路構成例を図8に示す。
【0010】図8において、A/Dコンバータ21、2
2からそれぞれ出力される各デジタル信号は、スイッチ
23を介してCPU回路24に出力されており、スイッ
チ23は、CPU回路24から入力される切替信号によ
りA/Dコンバータ21の出力と、A/Dコンバータ2
2の出力と、を交互にCPU回路24に出力するように
切替え制御される。
【0011】したがって、最初のサンプリングタイミン
グT1でA/Dコンバータ21から出力されるデジタル
信号がスイッチ23を介してCPU回路24に出力され
たとすると、次のサンプリングタイミングT2ではA/
Dコンバータ22から出力されるデジタル信号がスイッ
チ23を介してCPU回路24に出力される。
【0012】このA/Dコンバータ部において、図9
(a)に示すようにレベルが順次減少電圧波形信号が入
力されると、そのA/D変換後のデジタル信号出力は、
同図(b)に示すように、入力レベルの減少に則さない
雑音が発生するという問題があった。
【0013】これは、A/Dコンバータ21、22でそ
れぞれ入力電圧波形信号からA/D変換された各デジタ
ル信号を交互に採用した結果、図7(a)、(b)に示
したA/Dコンバータ21、22の各出力特性において
同一入力レベルであっても、その出力レベルが異なる部
分(破線で示す基準レベル)が交互に反映され結果であ
る。
【0014】このように複数のA/Dコンバータを使用
した場合、ゲインや直線性等のバラツキによる量子化誤
差により同一のアナログ信号を入力した場合でも、各A
/Dコンバータ21、22で変換したデジタル信号出力
値に不一致が発生する。この不一致により2つのA/D
コンバータ21、22を使用した場合は、1サンプリン
グ毎に波形測定値が増減するという不具合が発生し、こ
の測定値の不一致は、特に、光パルス試験装置のように
ディザ信号付加法を用いてA/Dコンバータのビット分
解能をはるかに越えたデータを扱う場合には、大きな問
題となる。
【0015】本発明は、複数のA/Dコンバータを使用
しながら、各A/Dコンバータの出力特性のバラツキを
キャンセルするように、各A/Dコンバータのデジタル
信号出力を適宜切替えて制御するA/D変換装置、A/
D変換方法、及び光パルス試験装置を提供することを目
的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のA/Dコンバータを並列使用して繰り返し波形の
入力信号をデジタル変換するA/D変換装置において、
前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択一的
に順次選択する選択手段と、この選択手段が前記複数の
A/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の選択
順序を切替える出力順序切替手段と、を備えることを特
徴としている。
【0017】この請求項1記載の発明によれば、複数の
A/Dコンバータを並列使用して繰り返し波形の入力信
号をデジタル変換するA/D変換装置において、選択手
段が、前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を
択一的に順次選択し、この選択手段が前記複数のA/D
コンバータの各デジタル出力を選択する際の選択順序を
出力順序切替手段が切替える。
【0018】請求項3記載の発明は、複数のA/Dコン
バータを並列使用して繰り返し波形の入力信号をデジタ
ル変換するA/D変換方法において、前記複数のA/D
コンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択する選
択工程と、この選択工程において前記複数のA/Dコン
バータの各デジタル出力を選択する際の選択順序を切替
える出力順序切替工程と、を有することを特徴としてい
る。
【0019】この請求項3記載の発明によれば、複数の
A/Dコンバータを並列使用して繰り返し波形の入力信
号をデジタル変換するA/D変換方法において、前記複
数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択一的に順次
選択する選択工程と、この選択工程において前記複数の
A/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の選択
順序を切替える出力順序切替工程と、を有する。
【0020】したがって、1ヶ所のサンプリング点のデ
ジタルデータを取得するときに、複数のA/Dコンバー
タのデジタルデータ出力を合成して使用する場合、1つ
のA/Dコンバータを使用した場合に比べて、中央極限
定理に従い誤差の少ないデジタルデータ出力を得ること
ができる。
【0021】この場合、上記目的は、例えば、請求項2
に記載する発明のように、請求項1記載のA/D変換装
置において、前記選択手段は、前記各A/Dコンバータ
のサンプリングタイミングに同期して、当該各A/Dコ
ンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、前記
出力順序切替手段は、前記各A/Dコンバータのサンプ
リングタイミングに同期して、前記選択手段が前記複数
のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の選
択順序を切替えることが有効である。
【0022】また、上記目的は、例えば、請求項4に記
載する発明のように、請求項3記載のA/D変換方法に
おいて、前記選択工程は、前記各A/Dコンバータのサ
ンプリングタイミングに同期して、当該各A/Dコンバ
ータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、前記出力
順序切替工程は、前記各A/Dコンバータのサンプリン
グタイミングに同期して、前記選択手段が前記複数のA
/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の選択順
序を切替えることが有効である。
【0023】したがって、時系列の繰り返し信号の個々
のサンプリングヶ所に対して複数のA/Dコンバータの
デジタルデータ出力を合成して使用する場合、時系列の
繰り返し信号の個々のサンプリングヶ所に対して単数の
A/Dコンバータを個々に割り当てた場合に生じるA/
Dコンバータの個数と同じサンプリング周期で発生する
繰り返しパターンを周期雑音を排除できる。
【0024】請求項5記載の発明は、複数のA/Dコン
バータを並列使用して光信号をデジタル変換し、当該各
A/Dコンバータから出力される各デジタルデータの積
算値を測定結果として出力する光パルス試験装置におい
て、前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択
一的に順次選択する選択手段と、この選択手段が前記複
数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の
選択順序を切替える出力順序切替手段と、を備えること
を特徴としている。
【0025】この請求項5記載の発明によれば、複数の
A/Dコンバータを並列使用して光信号をデジタル変換
し、当該各A/Dコンバータから出力される各デジタル
データの積算値を測定結果として出力する光パルス試験
装置において、選択手段が、前記複数のA/Dコンバー
タの各デジタル出力を択一的に順次選択し、この選択手
段が前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選
択する際の選択順序を出力順序切替手段が切替える。
【0026】したがって、1ヶ所のサンプリング点のデ
ジタルデータを取得するときに、複数のA/Dコンバー
タのデジタルデータ出力を合成して使用する場合、1つ
のA/Dコンバータを使用した場合に比べて、中央極限
定理に従い誤差の少ないデジタルデータ出力を得ること
ができ、精確な光信号の測定結果を得ることができる。
【0027】この場合、上記目的は、例えば、請求項6
に記載する発明のように、請求項5記載の光パルス試験
装置において、前記選択手段は、前記各A/Dコンバー
タのサンプリングタイミングに同期して、当該各A/D
コンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、前
記出力順序切替手段は、前記各A/Dコンバータのサン
プリングタイミングに同期して、前記選択手段が前記複
数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際の
選択順序を切替えることにより、時系列の繰り返し信号
の個々のサンプリングヶ所に対して複数のA/Dコンバ
ータのデジタルデータ出力を合成して使用する場合、時
系列の繰り返し信号の個々のサンプリングヶ所に対して
単数のA/Dコンバータを個々に割り当てた場合に生じ
るA/Dコンバータの個数と同じサンプリング周期で発
生する繰り返しパターンを周期雑音を排除できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1〜図6は、本発明を適用
した光パルス試験装置の一実施の形態を示す図である。
【0029】まず、構成を説明する。図1は、本実施の
形態における光パルス試験装置100の要部構成を示す
ブロック図である。この図1において、光パルス試験装
置100は、パルス発生器1、カプラ3、光ファイバ
4、コネクタ5、被測定ファイバ7、光ファイバ10、
APD11、オペアンプ12、A/Dコンバータ部1
3、加算部14、演算部15、表示部16、及び制御部
17等から構成されている。
【0030】パルス発生器1は、制御部17から入力さ
れるパルス発生制御信号に従って光パルス2を発生し、
該光パルス2をカプラ3に射出する。
【0031】カプラ3は、パルス発生器1から入力され
た光パルス2を通過させて光ファイバ4に対して射出す
るとともに、光ファイバ4の終端であるコネクタ5や被
測定ファイバ7の遠端6によって発生し、光ファイバ4
を介して入射されるフレネル反射光や、光ファイバ4や
被測定ファイバ7の各点で発生し、光ファイバ4を介し
て入射される後方散乱光を通過させて、光ファイバ10
を介してAPD11に送出する。
【0032】光ファイバ4は、カプラ3とコネクタ5を
接続する光ファイバであり、カプラ3から入射された光
パルス2を通過させてコネクタ5に対して射出し、ま
た、光ファイバ4の終端であるコネクタ5や被測定ファ
イバ7の遠端6によって発生し入射されるフレネル反射
光や、光ファイバ4自身や被測定ファイバ7の各点で発
生し入射される後方散乱光を通過させて、カプラ3に射
出する。
【0033】光ファイバ10は、カプラ3とAPD11
を接続する光ファイバであり、被測定ファイバ7の遠端
6によって発生し、コネクタ5、及び光ファイバ4を介
してカプラ3から入射されるフレネル反射光や、光ファ
イバ4や被測定ファイバ7の各点で発生し、光ファイバ
4を介してカプラ3から入射される後方散乱光を通過さ
せて、APD11に射出する。
【0034】コネクタ5は、光ファイバ4からの光パル
ス2の一部を反射してフレネル反射光を発生させるとと
もに、残りの光を通過させて被測定ファイバ7に進入さ
せる。
【0035】被測定ファイバ7は、伝送路として破断点
の位置検出や接続点における損失測定等を行われている
測定対象としての光ファイバであり、この被測定ファイ
バ7の遠端6では、被測定ファイバ7を通過してきた光
が反射されて、フレネル反射光が発生する。なお、前記
光ファイバ4、光ファイバ10も光ファイバであるが、
これらは、単なる接続用の光ファイバであるため、被測
定ファイバ7とは明確に区別している。
【0036】APD(Avalanche Photo Diode )11
は、入射光をその強度に応じて電流に変換する受光素子
であり、光ファイバ4の終端であるコネクタ5や被測定
ファイバ7の遠端6によって発生し、光ファイバ4、カ
プラ3、及び光ファイバ10を介して入射されるフレネ
ル反射光や、光ファイバ4や被測定ファイバ7の各点で
発生し、光ファイバ4、カプラ3、及び光ファイバ10
を介して入射される後方散乱光の強度に応じて変換した
電流波形信号をオペアンプ12に出力する。
【0037】オペアンプ12は、該オペアンプ12に接
続される抵抗素子R1によって、電流電圧変換回路を構
成しており、APD11から入力される微弱な電流波形
信号を増幅して、抵抗素子Rによって定まる所定の変換
率で電圧に変換して、その出力波形信号をA/Dコンバ
ータ13部に出力する。
【0038】A/D(Analog to Digital )コンバ−タ
部13は、図2に示すように、2つのA/Dコンバータ
131、132と、スイッチ133と、インバータ13
4と、により構成されている。
【0039】A/Dコンバータ131、132は、それ
ぞれ同一のサンプリングレート(例えば、50MHz)
でオペアンプ12から入力される電圧波形信号(アナロ
グ信号入力)をサンプリングして、1クロックサイクル
で所定のビット分解能(例えば、8ビット)のデジタル
データに変換して出力する機能を有する。本実施の形態
では、2つのA/Dコンバータ131、132の各出力
データを加算部14で加算することによって12ビッ
ト、25MHzのデジタルデータとして分解能を上げ
る。
【0040】A/Dコンバータ131は、加算部14内
のEXOR回路146から入力されるクロック信号に基
づくサンプリングタイミング(50MHz)で、オペア
ンプ12から入力される電圧波形信号をサンプリングし
て、8ビットのデジタルデータに変換してスイッチ13
3に出力する。
【0041】A/Dコンバータ132は、加算部14内
のEXOR回路146からインバータ134を介して入
力される反転クロック信号に基づくサンプリングタイミ
ング(50MHz)で、オペアンプ12から入力される
電圧波形信号をサンプリングして、8ビットのデジタル
データに変換してスイッチ133に出力する。
【0042】スイッチ133は、加算部14内のEXO
R回路146から入力されるクロック信号のタイミング
で切替え制御されて、A/Dコンバータ131、132
からそれぞれ出力されるデジタルデータを択一的に選択
して加算部14内の加算器141に出力する。
【0043】したがって、A/Dコンバータ部13で
は、A/Dコンバータ131におけるデジタル変換処理
は、加算部14において生成されるクロック信号のON
タイミングに同期して行われるとすると、A/Dコンバ
ータ132におけるデジタル変換処理は、反転クロック
信号によりクロック信号のOFFタイミングに同期して
行われることになる。
【0044】加算部14は、図2に示すように、加算器
141、クロック発生器142、アドレス発生器14
3、メモリ144、加算回数カウンタ145、及びEX
OR回路146により構成されている。
【0045】加算器141は、クロック発生器142か
ら入力される基準クロック信号のタイミングでA/Dコ
ンバータ部13内のスイッチ133から交互に出力され
るA/Dコンバータ131、132により変換された時
系列のデジタルデータと、メモリ144より出力される
1掃引前までの時系列のデジタルデータの積算値を加算
し、再びメモり144の同じアドレスに書き込む。
【0046】クロック発生器142は、加算部13内に
おける積算動作の動作タイミングを設定するための基準
クロック信号を生成し、その基準クロック信号を加算器
141、アドレス発生器143、及びEXOR回路14
6に出力する。
【0047】アドレス発生器143は、クロック発生器
143から入力される基準クロック信号のタイミングで
加算器141からメモリ144に書き込まれるデジタル
データの書き込みアドレスを生成してメモり144に出
力するとともに、加算器141によりメモリ144から
デジタルデータが読み出される際の読み出しアドレスを
生成してメモり144に出力する。また、加算回数カウ
ンタは、制御部17より掃引開始信号を入力し、メモリ
144に書き込まれる時系列のデジタルデータの加算回
数を積算する。
【0048】メモリ144は、加算器141から入力さ
れるデジタルデータをアドレス発生器143から入力さ
れる書き込みアドレスに書き込み、加算器141から読
み出し要求されるデジタルデータをアドレス発生器14
3から入力される読み出しアドレスから読み出して加算
器141に出力する。
【0049】加算回数カウンタ145は、制御部17よ
り掃引開始信号を入力し、メモリ144に書き込まれる
時系列のデジタルデータの加算回数を積算する。加算回
数カウンタ145は、1回の測定で積算されるデジタル
データの積算回数を加算し、その加算値が1回目の測定
で積算すべき積算回数に達するまでの間は、LSB信号
を無効にしてEXOR回路146に出力し、次の2回目
の測定期間で積算すべき積算回数に加算値が達するまで
の間は、LSB信号を有効にしてEXOR回路146に
出力する。すなわち、加算回数カウンタ145は、測定
が奇数回の期間ではLSB信号を無効にし、測定が偶数
回の期間ではLSB信号を有効にすることにより、EX
OR回路146により生成されるクロック信号のON/
OFF動作を、奇数回の測定期間と、偶数回の測定期間
とでは、反転させるようにしている。
【0050】EXOR回路146は、クロック発生器1
42から入力される基準クロック信号と、加算回数カウ
ンタ145から入力されるLSB信号との排他的論理和
をクロック信号として生成して、A/Dコンバータ部1
3内のA/Dコンバータ131、132とスイッチ13
3に出力して、A/Dコンバータ部13内各部の動作タ
イミングを制御する。
【0051】したがって、EXOR回路146では、加
算回数カウンタ145から入力されるLSB信号が無効
である場合は、クロック発生器142から入力される基
準クロック信号に対応したクロック信号を生成し、加算
回数カウンタ145から入力されるLSB信号が有効で
ある場合は、クロック発生器142から入力される基準
クロック信号を反転したクロック信号を生成する。
【0052】再び図1において演算部15は、加算部1
4から入力される積算データのフィルタ処理(例えば、
移動平均を取ったり)とlog変換処理を行って表示部
16に出力する。
【0053】表示部16は、表示器、操作パネル、及び
CPU等を備え、操作パネルにおけるユーザーのボタン
操作に対応する操作信号を制御部17に出力して、測定
開始や測定終了等を指示するとともに、測定後に演算部
16からlog変換されたデータを受信して表示器に表
示する。この表示部16では、CPUがlog変換され
たデジタルデータに基づいて後方散乱光やフレネル反射
光のレベルの識別を行ない、表示器に表示信号を転送し
て、APD11で受光した後方散乱光やフレネル反射光
の波形を表示させる機能を有する。
【0054】制御部17は、光パルス試験装置100内
のパルス発生器1、A/Dコンバータ部13、加算部1
4、及び表示部16の各部の動作を制御して、測定動作
全体を制御する機能を有し、表示部16から入力される
指示信号に応じて各部の動作に必要な制御信号を生成し
て各部に出力する。
【0055】次に、本実施の形態の動作を説明する。ま
ず、図1の光パルス試験装置100における全体の動作
について図3に示すタイミングチャートを参照して説明
する。
【0056】図3において、(a)はパルス発生器1か
ら発生される光パルス2を示し、(b)はA/Dコンバ
ータ部13に入力される測定された電圧波形信号を示
し、(c)は加算部14における加算処理を示し、
(d)は演算部15における演算処理を示し、(e)は
表示部16における表示処理を示す。
【0057】図1の光パルス試験装置100において、
光パルスの測定処理が行われる際には、図3に示す1回
の測定期間Tでは同図(a)に示すように短時間の間に
光パルス2が繰り返し発生されると、各光パルス2は光
ファイバ4、カプラ3、及び光ファイバ10を介して、
それぞれ後方散乱光としてAPD11に入射されると、
APD11では、その各後方散乱光の強度に応じた電流
波形信号に順次変換されてオペアンプ12に出力され
る。オペアンプ12では、APD11から順次入力され
る電流波形信号が所定の増幅率で増幅されて電圧波形信
号としてA/Dコンバータ部13に順次出力される。こ
の電圧波形信号が同図(b)に示すA/D入力である。
【0058】そして、A/Dコンバータ部13では、オ
ペアンプ12から順次入力される電圧波形信号が、加算
部14内のEXOR回路146から入力されるクロック
信号に基づくサンプリングタイミング(50MHz)で
順次デジタル変換され、デジタルデータが順次加算部1
4に出力される。
【0059】加算部14では、A/Dコンバータ部13
から順次入力される1回の測定期間T分のデジタルデー
タが積算され、図3(c)に示す積算処理の結果として
積算データが、1回目の測定終了後に演算部15に出力
される。演算部15では、次の2回目の測定期間中に、
加算部14から入力された積算データのフィルタ処理
(例えば、移動平均を取ったり)とlog変換処理が行
われ、その演算処理結果を示す表示データが表示部16
に出力される。
【0060】表示部16では、2回目の測定後に演算部
16からlog変換処理された表示データを受信する
と、次の3回目の測定期間中に、その表示データに基づ
く自己の表示器への表示が行われ、APD11で受光し
た後方散乱光やフレネル反射光の波形等が表示される。
【0061】次に、光パルス測定動作における図2に示
したA/Dコンバータ部13と加算部14における詳細
動作について図4に示すタイミングチャートを参照して
説明する。
【0062】図4において、(a)はパルス発生器1か
ら発生される光パルス2を示し、(b)はA/Dコンバ
ータ部13に入力される測定された電圧波形信号を示
し、(c)はA/Dコンバータ131に入力されるクロ
ック信号を示し、(d)はA/Dコンバータ132に入
力されるクロック信号を示す。
【0063】この図4では、各測定期間で発生される光
パルス2に対するA/Dコンバータ部13の詳細動作を
示しており、図中の期間T1を含む1回目の測定期間で
は、加算部14からA/Dコンバータ131に入力され
るクロック信号は、加算部14内で生成される基準クロ
ック信号に準じたものであり、このクロック信号に対し
て、加算部14からA/Dコンバータ132に入力され
るクロック信号は、インバータ134を介して入力され
るため、反転クロック信号として入力されている。
【0064】そして、図4に示す期間T2を含む2回目
の測定期間では、加算部14からA/Dコンバータ13
1に入力されるクロック信号は、1回目のクロック信号
に対して反転し、加算部14からA/Dコンバータ13
2に入力されるクロック信号は、インバータ134を介
して反転入力されるため、基準クロック信号に応じたク
ロック信号として入力されている。
【0065】この2回目の測定期間では、加算部14内
でEXOR回路146に加算回数カウンタ145から入
力されるLSB信号が有効となっているためである。図
4の期間T1、T2の部分を拡大して、A/Dコンバー
タ部13内の詳細動作と、加算部14内の詳細動作と、
について図5に示すタイミングチャートを参照して説明
する。
【0066】図5において、(a)はA/Dコンバータ
部13に入力される測定された電圧波形信号を示し、
(b)は加算部14内の加算回数カウンタ145から出
力されるLSB信号を示し、(c)はA/Dコンバータ
131に入力されるクロック信号を示し、(d)はA/
Dコンバータ131に入力される反転クロック信号を示
し、(e)はA/Dコンバータ131から出力されるデ
ジタルデータを示し、(f)はA/Dコンバータ132
から出力されるデジタルデータを示し、(g)は加算部
14に入力されるデジタルデータを示し、(h)は加算
部14内のメモリ144に対する読出し信号R/書込み
信号Wを示し、(i)は加算部14内のメモリ144か
ら読み出されるデータを示し、(j)は加算部14内の
加算器141から出力される積算データを示す。
【0067】図5の期間T1において、D/Aコンバー
タ部13に入力される電圧波形信号(同図(a))は、
A/Dコンバータ131、132に同時に入力される。
そして、期間T1では、加算回数カウンタ145から出
力されるLSB信号は無効(“Lo”レベル)であるた
め、A/Dコンバータ131では、加算部14内のEX
OR回路146から入力されるクロック信号(同図
(c))は、加算部14内のクロック発生器142で生
成された基準クロック信号に同期したクロック信号とな
ってり、このクロック信号の立ち上がりタイミングで、
入力された電圧波形信号がサンプリングされてデジタル
変換され、そのクロック信号の立ち下がりタイミング
で、そのデジタルデータがスイッチ133を介して加算
部14内の加算器141に出力される。
【0068】このD/Aコンバータ131からのデジタ
ルデータを出力する際には、スイッチ133では、EX
OR回路146から入力される信号がONレベルである
ため、A/Dコンバータ132の出力側が選択され、図
4(g)に示すように、そのクロック信号がON期間の
ラッチ期間で選択したA/Dコンバータ131側のデジ
タルデータが加算部14内の加算器141に出力され
る。
【0069】また、図5の期間T1において、A/Dコ
ンバータ132では、インバータ134により反転クロ
ック信号(同図(d))が入力されるため、入力された
電圧波形信号は、D/Aコンバータ131がサンプリン
グしたクロック信号の次のクロック信号の立ち上がりタ
イミングでサンプリングされてデジタル変換され、その
クロック信号の立ち下がりタイミングで、そのデジタル
データがスイッチ133を介して加算部14内の加算器
141に出力される。
【0070】このD/Aコンバータ132からのデジタ
ルデータを出力する際には、スイッチ133では、EX
OR回路146から入力されるクロック信号がOFFレ
ベルであるため、OFFレベルが内蔵バッファでラッチ
されて、A/Dコンバータ132の出力側が選択され、
図4(g)に示すように、そのクロック信号がOFF期
間で選択したA/Dコンバータ132側のデジタルデー
タが加算部14内の加算器141に出力される。
【0071】そして、図5の期間T1において、D/A
コンバータ131、132からスイッチ133を介して
加算部14内の加算器141に順次入力されたデジタル
データは、加算器141からメモリ144に出力される
書込み信号W(同図(h))の書き込みタイミングで、
同図(i)に示すように、順次メモり144内に書き込
まれる。
【0072】次いで、図5の期間T2において、D/A
コンバータ部13に入力される電圧波形信号(同図
(a))は、A/Dコンバータ131、132に同時に
入力される。そして、期間T1では、加算回数カウンタ
145から出力されるLSB信号は有効(“Hi”レベ
ル)であるため、A/Dコンバータ132では、加算部
14内のEXOR回路146から入力されるクロック信
号(同図(d))は、加算部14内のクロック発生器1
42で生成された基準クロック信号に同期した反転クロ
ック信号が、インバータ134により更に反転されて、
基準クロック信号に同期したクロック信号となってり、
このクロック信号の立ち上がりタイミングで、入力され
た電圧波形信号がサンプリングされてデジタル変換さ
れ、そのクロック信号の立ち下がりタイミングで、その
デジタルデータがスイッチ133を介して加算部14内
の加算器141に出力される。
【0073】このD/Aコンバータ132からのデジタ
ルデータを出力する際には、スイッチ133では、EX
OR回路146から入力される信号のOFFレベルによ
り、A/Dコンバータ132の出力側が選択され、図4
(g)に示すように、そのクロック信号がON期間のラ
ッチ期間で選択したA/Dコンバータ132側のデジタ
ルデータが加算部14内の加算器141に出力される。
【0074】また、図5の期間T2において、A/Dコ
ンバータ131では、インバータ134により反転クロ
ック信号(同図(c))が入力されるため、入力された
電圧波形信号は、D/Aコンバータ132がサンプリン
グしたクロック信号の次のクロック信号の立ち上がりタ
イミングでサンプリングされてデジタル変換され、その
クロック信号の立ち下がりタイミングで、そのデジタル
データがスイッチ133を介して加算部14内の加算器
141に出力される。
【0075】このD/Aコンバータ131からのデジタ
ルデータを出力する際には、スイッチ133では、EX
OR回路146から入力される反転クロック信号がON
レベルであるため、A/Dコンバータ131の出力側が
選択され、図4(g)に示すように、そのクロック信号
がON期間で選択したA/Dコンバータ131側のデジ
タルデータが加算部14内の加算器141に出力され
る。
【0076】そして、図5の期間T2において、D/A
コンバータ132、131からスイッチ133を介して
加算部14内の加算器141に順次入力されたデジタル
データは、加算器141からメモリ144に出力される
書込み信号W(同図(h))の書き込みタイミングで、
同図(i)に示すように、順次メモり144内に書き込
まれる。
【0077】以上のように、A/Dコンバータ部13と
加算部14における動作により、図5に示した期間T1
を含む1回目の測定期間では、まず、D/Aコンバータ
131のデジタルデータ出力が選択され、続いて、D/
Aコンバータ132のデジタルデータ出力が選択される
ことにより、D/Aコンバータ131とD/Aコンバー
タ132の順序で各デジタルデータ出力が交互に加算部
14に出力される。
【0078】また、図5に示した期間T2を含む2回目
の測定期間では、まず、D/Aコンバータ132のデジ
タルデータ出力が選択され、続いて、D/Aコンバータ
131のデジタルデータ出力が選択されることにより、
D/Aコンバータ132とD/Aコンバータ131の順
序で各デジタルデータ出力が交互に加算部14に出力さ
れる。
【0079】したがって、A/Dコンバータ131のデ
ジタルデータ出力と、A/Dコンバータ132のデジタ
ルデータ出力とを、スイッチ133で切替えて交互に演
算部14に出力させると、各A/Dコンバータ131、
132の出力特性により、従来の図4(a)、(b)に
示したように、同一レベルのアナログ電圧信号をデジタ
ル変換してもデジタル信号出力レベルにバラツキが発生
して、測定結果の直線性を悪化させる可能性があるが、
本実施の形態のA/Dコンバータ部13では、測定期間
毎に2つのD/Aコンバータ131、132から出力さ
れるデジタルデータの出力順序を切替えることにより、
各デジタルデータ出力にバラツキが発生しないようにす
ることが可能になる。
【0080】すなわち、A/Dコンバータ部13が動作
する際のパラメータとして、A/Dコンバータ131、
132の各サンプリングレートは、50Mbps(メガ
ビット/秒)とし、2つのA/Dコンバータ131、1
32により50Mbpsのサンプリングを行うとき、あ
る時間t0を基準にすると、1回目の測定期間では、 A/Dコンバータ131:t=t+(2n )×20
[ns] A/Dコンバータ132:t=t+(2n+1)×20
[ns] 但し、n=0,1,2,3,・・・・ のタイミングで動作することになる。
【0081】そして、2回目の測定期間では、 A/Dコンバータ131:t=t+(2n+1)×20
[ns] A/Dコンバータ132:t=t+(2n )×20
[ns] のタイミングで動作することになる。
【0082】したがって、本実施の形態の光パルス試験
装置100において、光パルスを繰り返し測定する測定
期間毎に、所定のサンプリングタイミングで割り当てる
A/Dコンバータ131とA/Dコンバータ132と入
れ替えることによって、A/Dコンバータ131、13
2毎のゲインや直線性等のバラツキにより発生する量子
化誤差によりA/Dコンバータの個数と同じサンプリン
グタイミングで発生する繰り返しパターンを持った雑音
を排除できる。
【0083】このため、図6(a)に示す減少傾向のア
ナログ入力信号に対して、A/Dコンバータ部13から
のデジタルデータ出力は、同図(b)に示すように出力
レベルのバラツキがなく量子化誤差が発生しないものと
することができる。複数のA/Dコンバータのデジタル
データ出力を合成して使用する場合、1つのA/Dコン
バータを使用した場合に比べて、中央極限定理に従い誤
差の少ない測定結果を得ることができる。すなわち、同
一仕様の1つのA/Dコンバータを使用した場合に比べ
て、同一仕様の複数のA/Dコンバータを使用した場合
の誤差性能を改善できる。
【0084】その結果、光パルス試験装置100におい
て、光パルス信号の測定に複数のA/Dコンバータのデ
ジタルデータ出力を合成して使用する場合、1つのA/
Dコンバータを使用した場合に比べて、中央極限定理に
従い誤差の少ないデジタルデータ出力を得ることがで
き、精確な光パルス信号の測定結果を得ることができ、
A/D変換持の誤差性能を改善して光パルス信号の測定
精度を向上できる。
【0085】なお、上記実施の形態では、A/Dコンバ
ータ部13に2つのA/Dコンバータ131、132を
使用した場合を示したが、2つ以上のA/Dコンバータ
を使用した場合も同様の切替え動作を行うようにすれ
ば、各A/Dコンバータのデジタルデータ出力にバラツ
キがなく量子化誤差の少ない測定を行うことが可能であ
る。
【0086】また、上記実施の形態では、複数のA/D
コンバータからのデジタルデータ出力を合成して測定結
果を得る装置として光パルス試験装置100に本発明を
適用した場合を説明したが、信号測定において同様に複
数のA/Dコンバータからのデジタルデータ出力を合成
して測定結果を得るその他の信号測定装置にも本発明は
適用可能である。
【0087】
【発明の効果】請求項1記載の発明のA/D変換装置、
及び請求項3記載の発明のA/D変換方法によれば、1
ヶ所のサンプリング点のデジタルデータを取得するとき
に、複数のA/Dコンバータのデジタルデータ出力を合
成して使用する場合、1つのA/Dコンバータを使用し
た場合に比べて、中央極限定理に従い誤差の少ないデジ
タルデータ出力を得ることができる。
【0088】請求項2記載の発明のA/D変換装置、及
び請求項4記載の発明のA/D変換方法によれば、時系
列の繰り返し信号の個々のサンプリングヶ所に対して複
数のA/Dコンバータのデジタルデータ出力を合成して
使用する場合、時系列の繰り返し信号の個々のサンプリ
ングヶ所に対して単数のA/Dコンバータを個々に割り
当てた場合に生じるA/Dコンバータの個数と同じサン
プリング周期で発生する繰り返しパターンを周期雑音を
排除できる。
【0089】請求項5記載の発明の光パルス試験装置に
よれば、1ヶ所のサンプリング点のデジタルデータを取
得するときに、複数のA/Dコンバータのデジタルデー
タ出力を合成して使用する場合、1つのA/Dコンバー
タを使用した場合に比べて、中央極限定理に従い誤差の
少ないデジタルデータ出力を得ることができ、精確な光
信号の測定結果を得ることができる。
【0090】請求項6記載の発明の光パルス試験装置に
よれば、時系列の繰り返し信号の個々のサンプリングヶ
所に対して複数のA/Dコンバータのデジタルデータ出
力を合成して使用する場合、時系列の繰り返し信号の個
々のサンプリングヶ所に対して単数のA/Dコンバータ
を個々に割り当てた場合に生じるA/Dコンバータの個
数と同じサンプリング周期で発生する繰り返しパターン
を周期雑音を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態における光パル
ス試験装置100の要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1のA/Dコンバータ部13と加算部14の
詳細な回路構成を示す図である。
【図3】図1の光パルス試験装置100の全体動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図4】図2のA/Dコンバータ部13の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図5】図4の期間T1、T2における図2のA/Dコ
ンバータ部13と加算部14の各動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図6】図2のA/Dコンバータ部13に入力されるア
ナログ電圧信号(同図(a))と、出力されるデジタル
信号(同図(b))の一例を示す図である。
【図7】従来の光パルス試験装置内で並列使用されるA
/Dコンバータ21の出力特性(同図(a))と、A/
Dコンバータ22の出力特性(同図(b))の一例を示
す図である。
【図8】従来の光パルス試験装置内で並列使用されるA
/Dコンバータ部と信号処理部の回路構成を示す図であ
る。
【図9】図8のA/Dコンバータ部入力されるアナログ
電圧信号(同図(a))と、出力されるデジタル信号
(同図(b))の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 パルス発生器 2 光パルス 3 カプラ 4 ダミーファイバ 5 コネクタ 6 遠端 7 被測定ファイバ 10 光ファイバ 11 APD 12 オペアンプ 13 A/Dコンバータ部 131、132 A/Dコンバータ 133 スイッチ 134 インバータ 14 加算部 141 加算器 142 クロック発生器 143 アドレス発生器 144 メモリ 145 加算回数カウンタ 146 EXOR回路 15 演算部 16 表示部 17 制御部 100 光パルス試験装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のA/Dコンバータを並列使用して繰
    り返し波形の入力信号をデジタル変換するA/D変換装
    置において、 前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択一的
    に順次選択する選択手段と、 この選択手段が前記複数のA/Dコンバータの各デジタ
    ル出力を選択する際の選択順序を切替える出力順序切替
    手段と、 を備えることを特徴とするA/D変換装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、前記各A/Dコンバータ
    のサンプリングタイミングに同期して、当該各A/Dコ
    ンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、 前記出力順序切替手段は、前記各A/Dコンバータのサ
    ンプリングタイミングに同期して、前記選択手段が前記
    複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際
    の選択順序を切替えることを特徴とする請求項1記載の
    A/D変換装置。
  3. 【請求項3】複数のA/Dコンバータを並列使用して繰
    り返し波形の入力信号をデジタル変換するA/D変換方
    法において、 前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択一的
    に順次選択する選択工程と、 この選択工程において前記複数のA/Dコンバータの各
    デジタル出力を選択する際の選択順序を切替える出力順
    序切替工程と、 を有することを特徴とするA/D変換方法。
  4. 【請求項4】前記選択工程は、前記各A/Dコンバータ
    のサンプリングタイミングに同期して、当該各A/Dコ
    ンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、 前記出力順序切替工程は、前記各A/Dコンバータのサ
    ンプリングタイミングに同期して、前記選択手段が前記
    複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際
    の選択順序を切替えることを特徴とする請求項3記載の
    A/D変換方法。
  5. 【請求項5】複数のA/Dコンバータを並列使用して光
    信号をデジタル変換し、当該各A/Dコンバータから出
    力される各デジタルデータの積算値を測定結果として出
    力する光パルス試験装置において、 前記複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を択一的
    に順次選択する選択手段と、 この選択手段が前記複数のA/Dコンバータの各デジタ
    ル出力を選択する際の選択順序を切替える出力順序切替
    手段と、 を備えることを特徴とする光パルス試験装置。
  6. 【請求項6】前記選択手段は、前記各A/Dコンバータ
    のサンプリングタイミングに同期して、当該各A/Dコ
    ンバータの各デジタル出力を択一的に順次選択し、 前記出力順序切替手段は、前記各A/Dコンバータのサ
    ンプリングタイミングに同期して、前記選択手段が前記
    複数のA/Dコンバータの各デジタル出力を選択する際
    の選択順序を切替えることを特徴とする請求項5記載の
    光パルス試験装置。
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JP2013083495A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Anritsu Corp 光パルス試験装置及び光パルス試験方法

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